JP2005090363A - 排気管共振抑止装置 - Google Patents

排気管共振抑止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 排気系の振動に基づく車室内のこもり音の発生およびハンドルの共振を抑止することができると共に、抑止のための作業の効率化を図ることができる排気管共振抑止装置の提供。
【解決手段】 両フロントチューブ12a、12bを上下方向から両端部で挟持する上下一対のブラケット2、3と、一方フロントチューブ12aの外周を包囲する状態で取付可能な一部切欠環状部41と一部切欠環状部41の両切欠端部から外向きに平行に延長形成された両端締結部42、43を有するC型クランプ4と、を備え、両ブラケット2、3における長手方向中間部とC型クランプ4における両端締結部42、43には両ブラケット2、3相互間を締結すると共にC型クランプ4の両端締結部42、43を共締めするためのボルト挿通孔23a、33a、42a、43aがそれぞれ形成され、C型クランプ4は一方のブラケット2に対し予め固定されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジンに接続された2系統の排気管同士を互いに拘束して共振を抑止するための排気管共振抑止装置に関する。
通常、エンジンに対向配置された2系統の排気管は、それぞれ途中にフレキシブルチューブが介装されると共に、両フレキシブルチューブの下流側において1系統の排気管に集合されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−108841号公報 (明細書(3)頁、図2)
しかしながら、上述のようにフレキシブルチューブの介装により、該フレキシブルチューブより下流側は排気管の振動が吸収されるが、フレキシブルチューブの上流側は、ブラケットを介して排気ガスの熱が放出されるのを防止するために車体側への固定が行われていないため、以下に述べるような問題点があった。
即ち、特に、エキゾーストマニホールドが車両前後方向に対向配置されたV型エンジンにあっては、剛性の異なる前後両エキゾーストマニホールドと重量および長さの異なる前後両マニホールドコンバータが用いられていたために、図5(エンジン回転速度(rpm)に対する振動加速度振幅レベル(dB)を示す実験データ)の実線で示すように、大きな共振現象がフレキシブルチューブの上流側で2個所(A部とB部)にわたって発生し、この共振がエキゾーストマニホールドを伝ってエンジンを振動させ、この振動がエンジンマウントを介して車体振動を発生させ、この影響が車室内にこもり音を発生させる原因となっていた(C部参照)。
また、その他にも、マニホールドコンバータの共振がエキゾーストマニホールドを伝ってエンジンを振動させ、この振動がトランスミッションからドライブシャフトを介してステアリング(ハンドル)を共振させる。
なお、以上のような問題点は、エキゾーストマニホールドが車幅方向に対向配置されたV型エンジンにおいても生じ得る。
本発明の解決しようとする課題は、排気系の振動に基づく車室内のこもり音の発生およびハンドルの共振を抑止することができると共に、抑止のための作業の効率化を図ることができる排気管共振抑止装置を提供することにある。
上記課題を解決するため請求項1記載の排気管共振抑止装置は、エンジンに接続された2系統の排気管同士を互いに拘束して共振を抑止するための排気管共振抑止装置であって、前記両排気管を上下方向から両端部で挟持する上下一対のブラケットと、前記両排気管のうちのいずれか一方の外周を包囲する状態で取付可能な一部切欠環状部と該一部切欠環状部の両切欠端部から外向きに平行に延長形成された両端締結部を有するC型クランプと、を備え、前記両ブラケットにおける長手方向中間部と前記C型クランプにおける両端締結部には前記両ブラケット相互間を締結すると共に前記C型クランプの両端締結部を共締めするための締結用孔がそれぞれ形成され、前記C型クランプは前記両ブラケットのうちのいずれか一方のブラケットに対し予め固定されていることを特徴とする手段とした。
請求項2記載の排気管共振抑止装置は、請求項1に記載の排気管共振抑止装置において、前記両ブラケットにおける締結用孔が形成された長手方向中間部の相互間に介装されることにより相互間の間隔を規制して位置決めする位置決め用カラーと、該位置決め用カラーと前記両ブラケットの締結用孔および前記C型クランプの締結用孔を貫通して該両ブラケット相互間を締結すると共に前記C型クランプの両端締結部を共締めするボルトおよびナットと、を備え、前記ボルトが前記両ブラケットのうちのいずれか一方のブラケットに対し予め固定され、前記位置決め用カラーが前記両ブラケットのうちのいずれか一方のブラケットに対し予め固定されていることを特徴とする手段とした。
請求項3記載の排気管共振抑止装置は、請求項2に記載の排気管共振抑止装置において、前記位置決め用カラーおよびボルトが同一のブラケットに対し予め固定されていることを特徴とする手段とした。
請求項4記載の排気管共振抑止装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の排気管共振抑止装置において、前記2系統の両排気管が前記エンジンにおける車両の前後方向に対向配置された両エキゾーストマニホールドに接続されていることを特徴とする手段とした。
請求項1記載の排気管共振抑止装置は、上述のように、エンジンに接続された2系統の排気管同士を互いに拘束するものであり、このように、2系統の排気管同士を互いに拘束することにより、個々の剛性が向上して振動が抑止され、これにより、今まで発生していた大きな共振現象の振動加速度振幅レベルが抑えられると共に、低回転領域の共振が高回転領域に移動してエンジンの異常振動が大幅に低減される。
従って、排気系の振動に基づく車室内のこもり音の発生およびハンドルの共振を抑止することができるようになるという効果が得られる。
また、請求項1記載の排気管共振抑止装置では、上述のように構成されるため、2系統の排気管同士を互いに拘束するが、排気系の車体への組み付け前の段階(納入段階、搬送段階)においては、一方の排気管に対してC型クランプの一部切欠環状部を巻き付け装着した状態で、その両端締結部を両ブラケット相互間に挟み、両ブラケットの長手方向中間部とC型クランプの両端締結部にそれぞれ形成された締結用孔に挿通したボルトにナットを螺合して仮止めすることにより、一方の排気管に対し両ブラケットおよびC型クランプを予め仮止め状態としておくことができる。
そして、2系統の両排気管の車体への組み付けを行った後に、ボルトに対しナットを正規のトルクで締め付けて両ブラケット相互間を締結すると同時にC型クランプの両端締結部を共締めすることにより、両ブラケットの両端部間で両排気管を挟持するもので、これにより、両排気管同士を互いに拘束した状態とすることができる。
以上のように、一方のブラケットに対し予め固定されたC型クランプの存在により、両ブラケットおよびC型クランプを一方の排気管に対し予め仮止めした状態で車体への組み付け作業を行なうことができるため、別体である上下一対のブラケットをボルトおよびナットで互いに締結して両排気管を拘束するためのブラケットの組み付けが簡略化され、これにより、作業の効率化が図れるようになるという効果が得られる。
また、2系統の両排気管の車体への組み付け前の納入段階および搬送段階においては、両ブラケットおよびC型クランプを一方の排気管に対し仮止めした状態で一体に管理することができるため、部品の紛失や納入もれの発生を防止することができるようになる。
請求項2記載の排気管共振抑止装置では、上述のように、前記両ブラケットにおける締結用孔が形成された長手方向中間部の相互間に介装されることにより相互間の間隔を規制して位置決めする位置決め用カラーを備えた構成とすることで、両ブラケット自体の形状を平板に近い形に簡素化することができるようになるため、製造コストの低減化が図れるようになる。
また、該位置決め用カラーとボルトをそれぞれいずれか一方のブラケットに対し予め固定した構成とすることにより、部品の紛失や納入もれの発生を防止することできるようになると共に、組み付け作業をさらに簡略化することができるようになる。
請求項3記載の排気管共振抑止装置では、上述ように、前記位置決め用カラーおよびボルトが同一のブラケットに対し予め固定された構成とすることにより、組み付け作業において、位置決め用カラーに対しボルトを挿通する工程が不要になるため、組み付け作業をさらに簡略化できるようになる。
請求項4記載の排気管共振抑止装置では、上述のように、前記エンジンにおける車両の前後方向に対向配置された両エキゾーストマニホールドに接続される2系統の両排気管同士を拘束するもので、このように、両エキゾーストマニホールドが車両の前後方向に対向配置された形式のエンジンにおいては、排気系の長さおよび重量が大きく異なるため、フレキシブルチューブの上流側2個所において発生する共振現象が特に大きくなるが、2系統の排気管同士を互いに拘束することにより、個々の剛性が向上して振動が抑止されるため、今まで発生していた大きな共振現象の振動加速度振幅レベルが抑えられると共に、低回転領域の共振が高回転領域に移動してエンジンの異常振動が大幅に低減され、従って、排気系の振動に基づく車室内のこもり音の発生およびハンドルの共振を抑止することができるようになる。
以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例の排気管共振抑止装置は、請求項1〜3に記載の発明に対応する。 なお、この実施例では、エキゾーストマニホールドが車両前後方向に対向配置されたV型エンジンの排気系に適用された場合について説明する。
まず、この実施例の排気管共振抑止装置を図面に基づいて説明する。
図1はこの実施例の排気管共振抑止装置を示す全体図であり、この図において、1はV型エンジン、10aはフロント側エキゾーストマニホールド、10bはリヤ側エキゾーストマニホールド、11aはフロント側マニホールドコンバータ、11bはリヤ側マニホールドコンバータ、12aはフロントバンク側フロントチューブ(排気管)、12bはリヤバンク側フロントチューブ(排気管)、13aはフロントバンク側フレキシブルチューブ、13bはリヤバンク側フレキシブルチューブ、14は床下コンバータ、15はリヤチューブ、16はプリマフラ、17a、17bは分岐チューブ、18a、18bはリヤマフラ、19は排気系懸架装置、Aは排気管共振抑止装置を示す。
前記排気管共振抑止装置Aは、前記フロントバンク側フロントチューブ12aとリヤバンク側フロントチューブ12b同士を両フレキシブルチューブ13a、13bよりは上流側において互いに拘束することにより排気管の共振を抑止する役目をなすもので、図2(全体正面図)、図3(上側ブラケットの平面図)、図4(下側ブラケットの平面図)に示すように、上側ブラケット2と、下側ブラケット3と、C型クランプ4と、位置決め用カラー5と、ボルト6aと、爪付きナット(ナット)6bを備えている。
なお、前記排気管共振抑止装置Aは、両フレキシブルチューブ13a、13bよりは上流側において両フロントチューブ12a、12bを互いに拘束するものであるが、両フレキシブルチューブ13a、13b自体を拘束する目的で設けられるものではない。
さらに詳述すると、前記上側ブラケット2および下側ブラケット3は、フロントバンク側フロントチューブ12aとリヤバンク側フロントチューブ12bを、上下方向から両端部で挟持することにより互いに拘束する上下一対のブラケットであり、金属板をプレス成形することによりそれぞれ一体形成されている。
両ブラケット2、3は、その両端部に両チューブ12a、12bを挟持する挟持部21、22,31、32が形成されると共に、その長手方向中央部には両挟持部21、22,31、32よりは少し対向方向にそれぞれ突出させた締結部23、33が形成されている。
一方の挟持部21、31は、フロントバンク側フロントチューブ12aの外面に沿った円弧状に形成されると共に、その対向する内周面側には長手方向(円弧方向)2個所に排気系点支持用のエンボス21a、21a,31a,31aが形成されていて、この両エンボス21a、21a,31a,31a間の4点でC型クランプ4における後述の一部切欠環状部41を介してフロントバンク側フロントチューブ12aを挟持するようになっている。
もう一方の挟持部22、32は、互いに平行になる状態に形成されると共に、その中央部には対向方向に突出させた長手方向に長くかつ互いに平行になる状態で排気系点支持用のエンボス22a、32aが形成されていて、この両エンボス22a、32a間の2点でリヤバンク側フロントチューブ12bを挟持するようになっている。
そして、両ブラケット2、3の長手方向両側縁部にはそれぞれ外向き(上下方向)に折曲させた補強リブ2a、3aが形成されている。
また、前記両締結部23、33の中心部には両ブラケット2、3相互間をボルト・ナット6a、6bで締結すると共に、後述するC型クランプ4の両端締結部42、43を共締めするためのボルト挿通孔(締結用孔)23a、33aが形成されている。
前記C型クランプ4は、フロントバンク側フロントチューブ12aの外周を包囲する状態で取付可能な一部切欠環状部41とその両端部を平行に対向させた両端締結部42、43とで構成され、該両端締結部42、43の先端部にはボルト挿通孔(締結用孔)42a、43aが形成されている。
そして、このC型クランプ4は、一部切欠環状部41を上側ブラケット2におけるエンボス21a、21aにスポット溶接b、bすることにより予め固定されている。
前記位置決め用カラー5は、両ブラケット2、3におけるボルト挿通孔23a、33aが形成された締結部23、33相互間に介装されることにより両ブラケット2、3相互間の間隔を規制して位置決めする役目をなすもので、この位置決め用カラー5はその上方の開口縁部を上側ブラケット2における締結部23のボルト挿通孔23aの開口縁部に予め溶接により固定されている。
前記ボルト・ナット6a、6bは、前記位置決め用カラー5および両ブラケット2、3における両締結部23、33に形成されたボルト挿通孔23a、33aを貫通して両ブラケット2、3相互間を締結するためのものである。そして、ボルト6aは、予め上側ブラケット2側のボルト挿通孔23aおよび位置決め用カラー5に挿通させた状態で、その頭部が締結部23に対し溶接により固定されている。
次に、この実施例の作用・効果を説明する。
この実施例の排気管共振抑止装置Aでは、図1に示すように、V型エンジン1に接続された2系統の排気系同士を互いに拘束するが、排気系の車体への組み付け前の段階(納入段階、搬送段階)においては、図2(イ)の実線で示すように、フロントバンク側フロントチューブ12aに対してC型クランプ4の一部切欠環状部41を巻き付け装着した状態で、図2(ロ)に示すように、その両端締結部42、43を、位置決め用カラー5と下側ブラケット3との間に挟み、ボルト6aを下側ブラケット3のボルト挿通孔33aに挿通し、爪付きナット6bを螺合して仮止めすることにより、2系統のうちの一方のフロントバンク側フロントチューブ12aに対し両ブラケット2、3およびC型クランプ4を予め仮止め状態としておくことができる。
そして、フロントバンク側フロントチューブ12aおよびリヤバンク側フロントチューブ12bの車体への組み付けを行った後に、ボルト6aに対し爪付きナット6bを正規のトルクで締め付けて、両ブラケット2、3相互間を締結すると同時にC型クランプ4の両端締結部42、43を共締めすることにより、両ブラケット2、3の両端挟持部21−31および22−32間で両フロントチューブ12a、12b挟持するもので、これにより、2系統の排気系同士を両フロントチューブ12a、12bの部分において互いに拘束状態とすることができる。
以上のように、排気管共振抑止装置Aで互いに拘束することにより、両フロントチューブ12a、12bの個々の剛性が向上して振動が抑止され、これにより、今まで発生していた大きな共振現象の振動加速度振幅レベルが抑えられると共に、低回転領域の共振が高回転領域に移動してエンジンの異常振動を大幅に低減することができる。
図5は、エンジン回転速度(rpm)に対する振動加速度振幅レベル(dB)を示す実験データであり、この実験データの点線で示すように、フロントバンク側フレキシブルチューブ13aの前位置の上下振動特性であるAの共振がA1に移動し、リヤバンク側フレキシブルチューブ13bの前位置の上下振動特性であるBの共振がB1に移動しており、その影響で、前席騒音レベルCがmax5dBまで低下している。
従って、排気系の振動に基づく車室内のこもり音の発生およびハンドルの共振を抑止することができるようになるという効果が得られる。
また、一方の上側ブラケット2に対し予め固定されたC型クランプ4の存在により、両ブラケット2、3およびC型クランプ4を一方のフロントチューブ12aに対し予め仮止めした状態で車体への組み付け作業を行なうことができるため、別体である上下一対のブラケット2、3をボルト6aおよび爪付きナット6bで互いに締結して両フロントチューブ12a、12bを拘束するためのブラケットの組み付けが簡略化され、これにより、作業の効率化が図れるようになるという効果が得られる。
また、2系統の両排気系の車体への組み付け前の納入段階および搬送段階においては、両ブラケット2、3およびC型クランプ4を一方のフロントチューブ12aに対し仮止めした状態で一体に管理することができるため、部品の紛失や納入もれの発生を防止することができるようになる。
また、前記両ブラケット2、3におけるボルト挿通孔23a、33aが形成された両締結部23、33相互間に介装されることにより相互間の間隔を規制して位置決めする位置決め用カラー5を備えた構成とすることで、両ブラケット2、3自体の形状を平板に近い形に簡素化することができるようになるため、製造コストの低減化が図れるようになる。 また、該位置決め用カラー5とボルト6aを一方の上側ブラケット2に対し予め固定した構成とすることにより、組み付け作業をさらに簡略化することができるようになる。
また、前記位置決め用カラー5およびボルト6aが同一の上側ブラケット2に対し予め固定された構成とすることにより、組み付け作業において、位置決め用カラー5に対しボルト6aを挿通する工程が不要になるため、組み付け作業をさらに簡略化できるようになる。
また、両ブラケット2、3の両端挟持部21、22、31、32に両フロントチューブ12a、12bに当接する排気系点支持用のエンボス21a、22a、31a、32aを形成したことで、排気管共振抑止装置Aを介して排気ガスの熱が放出されることを抑制することができるようになる。
また、一方の挟持部22、32を互いに平行になるように形成されると共に、該挟持部22、32のエンボス22a、32aを長手方向に長くかつ互いに平行になる状態に形成することにより、車体への組み付け状態により両フロントチューブ12a、12a相互の間隔にばらつきが生じても、両フロントチューブ12a、12aを無理のない状態で互いに拘束することができるようになる。
以上本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、エキゾーストマニホールドが車両前後方向に対向配置されたV型エンジン1の排気系に本発明を適用した場合について説明したが、エキゾーストマニホールドが車両の車幅方向に対向配置されたV型エンジンにも適用することができる。
また、実施例では、両ブラケット2、3相互間に位置決め用カラー5を介装させるようにしたが、これを省略することができる。
また、実施例では、ボルト6aを上側ブラケット2に対し、ボルト7aをC型クランプ4に対しそれぞれ予め固定するようにしたが、別体にしておいてもよい。
また、実施例では、2系統の両排気系の車体への組み付け前の納入段階および搬送段階に両ブラケット2、3およびC型クランプ4を一方のフロントチューブ12aに対し仮止めする際に、爪付きナット6bを用いるようにしたが普通のナットを用いるようにしてもよい。
実施例の排気管共振抑止装置が適用されたエンジン排気系を示す全体図である。 実施例の排気管共振抑止装置を示す全体正面図である。 実施例の排気管共振抑止装置における上側ブラケットを示す平面図である。 実施例の排気管共振抑止装置における下側ブラケットを示す平面図である。 実施例の排気管共振抑止装置が適用された車両におけるエンジン回転速度に対する振動加速度振幅レベルを示す実験データである。
符号の説明
A 排気管共振抑止装置
b スポット溶接
1 V型エンジン
2 上側ブラケット
2a 補強リブ
21 挟持部
21a エンボス
22 挟持部
22a エンボス
23 締結部
23a ボルト挿通孔(締結用孔)
3 下側ブラケット
3a 補強リブ
31 挟持部
31a エンボス
32 挟持部
32a エンボス
33 締結部
33a ボルト挿通孔(締結用孔)
4 C型クランプ
41 一部切欠環状部
42 締結部
42a ボルト挿通孔
43 締結部
43a ボルト挿通孔
5 位置決め用カラー
6a ボルト
6b 爪付きナット(ナット)
10a フロント側エキゾーストマニホールド
10b リヤ側エキゾーストマニホールド
11a フロント側マニホールド
11b リヤ側マニホールド
12a フロントバンク側フロントチューブ(排気管)
12b リヤバンク側フロントチューブ(排気管)
13a フロントバンク側フレキシブルチューブ
13b リヤバンク側フレキシブルチューブ
14 床下コンバータ
15 リヤチューブ
16 プリマフラー
17a 分岐チューブ
17b 分岐チューブ
18a リヤマフラ
18b リヤマフラ
19 排気系懸架装置

Claims (4)

  1. エンジンに接続された2系統の排気管同士を互いに拘束して共振を抑止するための排気管共振抑止装置であって、
    前記両排気管を上下方向から両端部で挟持する上下一対のブラケットと、
    前記両排気管のうちのいずれか一方の外周を包囲する状態で取付可能な一部切欠環状部と該一部切欠環状部の両切欠端部から外向きに平行に延長形成された両端締結部を有するC型クランプと、を備え、
    前記両ブラケットにおける長手方向中間部と前記C型クランプにおける両端締結部には前記両ブラケット相互間を締結すると共に前記C型クランプの両端締結部を共締めするための締結用孔がそれぞれ形成され、
    前記C型クランプは前記両ブラケットのうちのいずれか一方のブラケットに対し予め固定されていることを特徴とする排気管共振抑止装置。
  2. 請求項1に記載の排気管共振抑止装置において、前記両ブラケットにおける締結用孔が形成された長手方向中間部の相互間に介装されることにより相互間の間隔を規制して位置決めする位置決め用カラーと、
    該位置決め用カラーと前記両ブラケットの締結用孔および前記C型クランプの締結用孔を貫通して該両ブラケット相互間を締結すると共に前記C型クランプの両端締結部を共締めするボルトおよびナットと、を備え、
    前記ボルトが前記両ブラケットのうちのいずれか一方のブラケットに対し予め固定され、
    前記位置決め用カラーが前記両ブラケットのうちのいずれか一方のブラケットに対し予め固定されていることを特徴とする排気管共振抑止装置。
  3. 請求項2に記載の排気管共振抑止装置において、前記位置決め用カラーおよびボルトが同一のブラケットに対し予め固定されていることを特徴とする排気管共振抑止装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の排気管共振抑止装置において、前記2系統の両排気管が前記エンジンにおける車両の前後方向に対向配置された両エキゾーストマニホールドに接続されていることを特徴とする排気管共振抑止装置。
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