JP2000204945A - 内燃機関の排気マニホルド - Google Patents

内燃機関の排気マニホルド

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JP2000204945A
JP2000204945A JP22709999A JP22709999A JP2000204945A JP 2000204945 A JP2000204945 A JP 2000204945A JP 22709999 A JP22709999 A JP 22709999A JP 22709999 A JP22709999 A JP 22709999A JP 2000204945 A JP2000204945 A JP 2000204945A
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exhaust manifold
thickness
catalyst
flow direction
internal combustion
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Takehiro Suzuki
健弘 鈴木
Akira Tomari
皓 渡真利
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Suzuki Motor Corp
Sankei Giken Kogyo Co Ltd
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Suzuki Motor Corp
Sankei Giken Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、始動直後の触媒を早期に
活性化し得て、軽量化及びコストダウンを果たし得て、
板材の接合精度を向上し得て、溶接精度を向上すること
にある 【構成】 このため、この発明は、車両のエンジンルー
ムに搭載された内燃機関の各気筒からの排気を集合する
排気マニホルドを設け、この排気マニホルドを少なくと
も2枚の板材を接合することにより形成して設け、これ
ら2枚の板材の前記エンジンルームを流れる空気流の流
れ方向前側に位置される一方の板材の板厚を、流れ方向
後側に位置される他方の板材の板厚よりも薄く形成して
設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関の排気マ
ニホルドに係り、特に、始動直後の触媒を早期に活性化
し得て、軽量化及びコストダウンを果たし得て、板材の
接合精度を向上し得て、溶接精度を向上し得る内燃機関
の排気マニホルドに関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される内燃機関には、各気筒
から排出される排気を集合する排気マニホルドを設け、
この排気マニホルドにより集合された排気中の有害成分
を浄化処理する触媒を設けている。
【0003】内燃機関の排気マニホルドには、鋳物によ
り一体成形される排気マニホルドや、複数枚の板材を接
合することにより形成される排気マニホルドがある。
【0004】このような内燃機関の排気マニホルドとし
ては、実公平8−7055号公報、特開平10−890
64号公報、特開平8−260958号公報、特開平9
−317462号公報、特開平10−89060号公報
に開示されるものがある。
【0005】実公平8−7055号公報に開示されるも
のは、2枚の板材を接合して形成される排気管集合部を
設け、前記2枚の板材のうちのエンジン本体に面する一
方の板厚をエンジン本体と反対側に位置する他方の板厚
よりも薄くすることにより、2枚の板材の振動周波数に
差を生じさせて振動騒音を低減するとともに、エンジン
本体と反対側の板厚の厚い板材により排気音の透過を抑
制したものである。
【0006】特開平10−89064号公報に開示され
るものは、板状の表半体と仕切体と裏半体とを接合して
形成され、複数の排気管部と2つの排気管部の合流部と
を表半体または裏半体のいずれか一方と仕切体とにより
形成し、各排気管部の集合部を表半体と裏半体とにより
形成し、薄肉化・軽量化を図ったものである。
【0007】特開平8−260958号公報に開示され
るものは、分岐管の又部の肉厚を他の部分よりも厚く
し、さらにシリンダヘッド長手方向中央に配置される又
部の肉厚を最大にすることにより、又部に発生する圧縮
応力を高めたものである。
【0008】特開平9−317462号公報に開示され
るものは、外管とこの外管内に隙間をもって保持される
内管とからなり、エンジン取付フランジの近傍において
隙間が大きくなるよう外管を形成することにより、内管
から外管への伝熱量を低下させ、エンジン始動時に触媒
に導かれる排気温度を早期に上昇させるものである。
【0009】特開平10−89060号公報に開示され
るものは、縦置エンジンの排気ポートの出口側開口を車
両の後方または前方に向かうにしたがい高くし、出口側
開口に連通する枝管を外側に位置させることにより、車
両前方から見たときに枝管同士の重なりを小さくして、
各枝管に当たる走行風のばらつきを低減して熱歪が生じ
るのを防止するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内燃機関に
は、排気中の有害成分を低減させるために、触媒を設け
ている。触媒は、触媒温度が活性温度に達すると、有害
成分の浄化機能を有効に発揮する。
【0011】近年は、排気中の有害成分の低減要求が増
大しており、特に、内燃機関の始動直後に排出される排
気中の有害成分の低減が求められている。
【0012】そこで、内燃機関には、エンジンの始動直
後に、触媒温度を迅速に活性温度にまで上昇させて浄化
機能を早期に発揮させるために、鋳物製の排気マニホル
ドよりも熱容量の小さい板材を接合して形成される板金
製の排気マニホルドを使用しているものがある。
【0013】このような内燃機関の排気マニホルドとし
ては、図12に示すものがある。図12において、10
2は図示しない車両のエンジンルーム、104はエンジ
ンルーム102に搭載された内燃機関、106はシリン
ダヘッド、108は排気マニホルドである。この排気マ
ニホルド108は、2枚の金属製の板材であるアッパケ
ース部110とロアケース部112とを溶接により接合
して形成している。
【0014】排気マニホルド108は、ヘッド用取付フ
ランジ114によりシリンダヘッド106に取付けら
れ、触媒用取付フランジ116に図示しない触媒を取付
けられる。この排気マニホルド108は、内燃機関10
4を車両(図示せず)の前方のエンジンルーム102に
横置きに搭載した場合に、内燃機関104よりも前側に
配設される。
【0015】この排気マニホルド108は、通常、アッ
パケース部110の板厚t1とロアケース部112の板
厚t2とを同一(t1=t2)に形成しており、エンジ
ンルーム120を流れる走行風やラジエータファン(図
示せず)の冷却風等の空気流によって冷却される。
【0016】このとき、アッパケース部110は、空気
流の流れ方向に対して、ロアケース部112よりも前側
に位置されることにより、ロアケース部112よりも冷
却されて低温になる。
【0017】アッパケース部110とロアケース部11
2とを形成する金属の板材の許容応力は、低温になるほ
ど向上する。また、金属の板材の熱容量は、板厚が薄い
ほど小さい。
【0018】このため、空気流により冷却されにくいロ
アケース部112の許容応力を基準として、アッパケー
ス部110とロアケース部112とを同一の板厚(t1
=t2)に形成した場合には、ロアケース部112より
も冷却されて許容応力の大きいアッパケース部110の
強度が過剰となり、材料量の増加による重量の増大及び
コストアップを招く不都合があるとともに、アッパケー
ス部110の熱容量が大きくなり、特に、内燃機関10
2の始動直後に触媒に導かれる排気温度を低下させて触
媒が活性温度に上昇するまでの時間を長くさせる不都合
がある。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、車両のエンジンルームに
搭載された内燃機関の各気筒からの排気を集合する排気
マニホルドを設け、この排気マニホルドを少なくとも2
枚の板材を接合することにより形成して設け、これら2
枚の板材の前記エンジンルームを流れる空気流の流れ方
向前側に位置される一方の板材の板厚を、流れ方向後側
に位置される他方の板材の板厚よりも薄く形成して設け
たことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の内燃機関の排気マニホ
ルドは、少なくとも2枚の板材を接合することにより形
成され、これら2枚の板材のエンジンルームを流れる空
気流の流れ方向前側に位置される一方の板材の板厚を、
流れ方向後側に位置される他方の板材の板厚よりも薄く
形成して設けたことにより、空気流の流れ方向前側に位
置される場合に良好に冷却されることによって許容応力
が大きくなることを利用して、強度の低下を招くことな
く一方の板材の板厚を薄く形成することができ、熱容量
を小さくすることができ、材料量を減少させることがで
きる。
【0021】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図6は、この発明の実施例を示すもので
ある。図6において、2は車両、4はエンジンルーム、
6は内燃機関、8は変速機、10は前輪、12は後輪で
ある。この車両2は、車体4の前側に搭載した内燃機関
6の駆動力を変速機8により変換して取出し、前輪10
を駆動して走行する。
【0022】内燃機関6の前側には、ラジエータ12を
設け、ラジエータ12に冷却用のラジエーファン14を
設けている。
【0023】内燃機関6のシリンダヘッド16には、車
両2の前後方向前側に各気筒(図示せず)から排出され
る排気を集合する排気マニホルド18を取付けている。
排気マニホルド18には、触媒20と排気管22とマフ
ラ24とを順次に接続している。排気マニホルド18に
より集合された排気は、触媒20により有害成分を浄化
され、排気管22によりマフラ24を介して外部に排出
される。
【0024】前記排気マニホルド18は、少なくとも2
枚の板材を接合することにより形成して設けている。こ
の実施例の排気マニホルド18は、図2〜図5に示す如
く、円筒形状の板材により形成される分岐管26と屈曲
形状の板材により形成されるアッパケース部28及びロ
アケース部30とにより構成される。
【0025】この排気マニホルド18は、図1に示す如
く、アッパケース部28の板厚t1とロアケース部30
の板厚t2とを異ならせ、エンジンルーム4を流れる空
気流の流れ方向前側に位置されるアッパケース部28の
板厚t1を、流れ方向後側に位置されるロアケース部3
0の板厚t2よりも薄く(t1<t2)形成して設けて
いる。
【0026】前記複数の分岐管26は、板材により円筒
形状に形成され、一端側をヘッド用取付フランジ32に
固着して設けている。ヘッド用取付フランジ32には、
ヘッド用取付孔34を設けている。
【0027】前記アッパケース部28は、略半月形状の
板材により屈曲形状に形成され、幅方向一側の周縁にア
ッパ側接合部36を設け、幅方向他側に各分岐管26の
円周方向半円部分に固着される半円筒形状のアッパ側固
着部38を複数設け、これらアッパ側固着部38の間の
幅方向他側の周縁に段差形状のアッパ側段差接合部40
を設けている。
【0028】前記ロアケース部30は、略半月形状の板
材により屈曲形状に形成され、幅方向一側の周縁にアッ
パ側接合部36と接合されるロア側接合部42を設け、
幅方向他側に前記アッパ側固着部38と合致する略半円
筒形状のロア側固着部44を複数設け、これらロア側固
着部44の間の幅方向他側の周縁に前記アッパ側段差接
合部40が係合して接合される平板形状のロア側接合部
46を設けている。
【0029】また、ロアケース部30には、下方に向か
って膨出される集合部48を設け、この集合部48の開
口端に触媒用取付フランジ50を固着して設けている。
触媒用取付フランジ50には、触媒用取付孔52を設け
ている。
【0030】アッパケース部28とロアケース部30と
は、図1に示す如く、幅方向一側の周縁のアッパ側接合
部36とロア側接合部42と当接させて接合し、幅方向
他側のアッパ側固着部38とロア側固着部44とを合致
させて各分岐管26の他端側に固着し、幅方向他側の周
縁のアッパ側段差接合部40をロア側接合部46に係合
して接合することにより、排気マニホルド18を形成し
ている。
【0031】この排気マニホルド18は、シリンダヘッ
ド16に設けたヘッド側取付ボルト(図示せず)をヘッ
ド用取付フランジ32のヘッド用取付孔34に挿通し、
取付ナット(図示せず)を螺着することにより、シリン
ダヘッド16に取付けられる。また、この排気マニホル
ド18には、触媒20に設けた取付ボルト(図示せず)
を触媒用取付フランジ50の触媒用取付孔52に挿通
し、取付ナット54を螺着することにより、触媒20が
取付けられる。
【0032】なお、符号56はO2 センサ取付ボス部、
符号58はフランジ側カバー取付ブラケット、符号60
はケース側カバー取付ブラケット、符号62はEGRパ
イプである。
【0033】次に作用を説明する。
【0034】車両2のエンジンルーム4に搭載された内
燃機関6の各気筒からの排気は、排気マニホルド18に
より集合され、触媒20により有害成分を浄化され、排
気管22によりマフラ24を介して外部に排出される。
【0035】内燃機関6の各気筒からの排気を集合する
排気マニホルド18は、図1に示す如く、アッパケース
部28の板厚t1とロアケース部30の板厚t2とを異
ならせている。アッパケース部28とロアケース部30
とは、エンジンルーム4を流れる空気流の流れ方向前側
に位置されるアッパケース部28の板厚t1を、流れ方
向後側に位置されるロアケース部30の板厚t2よりも
薄く(t1<t2)形成して設けている。
【0036】これにより、この排気マニホルド18は、
エンジンルーム4を流れる走行風やラジエータファン1
4の冷却風等の空気流の流れ方向前側に位置される場合
に良好に冷却されることによって許容応力が大きくなる
ことを利用して、強度の低下を招くことなく空気流の流
れ方向前側に位置されるアッパケース部28の板厚を薄
く形成することができ、熱容量を小さくすることがで
き、材料量を減少させることができる。
【0037】このため、この排気マニホルド18は、熱
容量を小さくし得ることにより、内燃機関2の始動直後
の排気温度を低下させることなく触媒20に導くことが
でき、触媒20が活性温度に上昇するまでの時間を短縮
し得て、始動直後の触媒20を早期に活性化させて有害
成分を浄化することができ、また、材料量を減少させ得
ることにより、軽量化及びコストダウンを果たすことが
できる。
【0038】また、この排気マニホルド18は、図2に
示す如く、触媒用取付フランジ50の触媒用取付孔52
に挿通された触媒20の取付ボルト(図示せず)に取付
ナット54を螺着し、この取付けナット54を工具64
によって締付けている。
【0039】このため、アッパケース部28とロアケー
ス部30との接合にずれを生じて、締付中心Cから工具
64の外縁までの距離L1が、アッパケース部28の外
縁までの距離L2よりも小さくなった場合には、工具6
4の操作に支障をきたすことになる。
【0040】そこで、この排気マニホルド18は、締付
中心Cから工具56の外縁までの距離L1よりも、締付
中心Cからアッパケース部28の外縁までの距離L2が
大となる(L1<L2)ように、板厚t1の薄い一方の
アッパケース部28の周縁に段差形状のアッパ側段差接
合部40を設けている。この段差形状のアッパ側段差接
合部40は、板厚t2の厚い他方のロアケース部30の
周縁のロア側接合部46に係合して接合される。
【0041】このように、板厚t1の薄い一方のアッパ
ケース部28の周縁に設けた段差形状のアッパ側段差接
合部40を、板厚t2の厚い他方のロアケース部30の
周縁のロア側接合部46に係合することにより、アッパ
ケース部28とロアケース部30とを正確に位置決めし
て接合することができる。
【0042】このため、この排気マニホルド18は、接
合精度を向上して溶接精度を向上することができ、アッ
パケース部28とロアケース部30とのずれを防止で
き、工具64の操作に支障をきたすことを回避すること
ができる。また、板厚t1の薄い一方のアッパケース部
28の周縁に段差形状のアッパ側段差接合部40を形成
することにより、容易に形成することができる。
【0043】図7は、この発明の別の実施例を示すもの
である。この別の実施例の排気マニホルド18は、アッ
パケース部28とロアケース部30との、エンジンルー
ム4を流れる空気流の流れ方向前側に位置される部位の
板厚を、流れ方向後側に位置される部位の板厚よりも薄
く形成したものである。
【0044】即ち、排気マニホルド18は、アッパケー
ス部28の空気流の流れ方向前側に位置される部位の板
厚をt1とし、アッパケース部28の空気流の流れ方向
後側に位置される部位の板厚をt2とし、ロアケース部
30の空気流の流れ方向前側に位置される部位の板厚を
t3とし、ロアケース部30の空気流の流れ方向後側に
位置される部位の板厚をt4とした場合に、少なくとも
t1<t2、または、少なくともt3<t4とし、t2
とt3の大小関係は問わないように形成するものであ
る。更に、各板厚がt1<t2≦t3≦t4、または、
t1≦t2<t3≦t4、あるいは、t1<t2<t3
<t4、となるように形成しても良い。
【0045】これにより、この別の実施例の排気マニホ
ルド18は、空気流の流れ方向に対する位置によって冷
却される状態が異なることを反映させて、強度の低下を
招くことなくアッパケース部28とロアケース部30と
の板厚を夫々適切に薄く形成することができ、熱容量を
小さくすることができ、材料量を減少させることができ
る。
【0046】このため、この別の実施例の排気マニホル
ド18は、前述実施例と同様に、内燃機関2の始動直後
の排気温度を低下させることなく触媒20に導いて、触
媒20が活性温度に上昇するまでの時間を短縮し得て、
始動直後の触媒20を早期に活性化させて有害成分を浄
化することができ、また、軽量化及びコストダウンを果
たすことができる。
【0047】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0048】例えば、図8は、第1の変形例を示すもの
である。この第1の変形例は、図示しない車両のエンジ
ンルーム66に横置きに搭載されるV型の内燃機関68
の各気筒(図示せず)からの排気を集合する各側排気マ
ニホルド70・72を設け、一側排気マニホルド70を
一側アッパケース部74及び一側ロアケース部76によ
り形成するとともに、他側排気マニホルド72を他側ア
ッパケース部78及び他側ロアケース部80により形成
する。
【0049】各側排気マニホルド70・72は、空気流
の流れ方向前側且つ上側に位置される一側アッパケース
部74の板厚をt1とし、空気流の流れ方向前側且つ下
側に位置される一側ロアケース部76の板厚をt2と
し、空気流の流れ方向後側且つ上側に位置される他側ア
ッパケース部78の板厚をt3とし、空気流の流れ方向
後側且つ下側に位置される他側ロアケース部80の板厚
をt4とした場合に、各板厚がt1<t2≦t3≦t
4、または、t1≦t2<t3≦t4、あるいは、t1
≦t2≦t3≦t4、となるように形成するものであ
る。
【0050】これにより、この第1の変形例の各側排気
マニホルド70・72は、空気流の流れ方向に対する位
置によって冷却される状態が異なることを反映させて、
強度の低下を招くことなく各側アッパケース部74・7
8と各側ロアケース部72・80との板厚を夫々適切に
薄く形成することができ、熱容量を小さくすることがで
き、材料量を減少させることができる。
【0051】このため、この第1の変形例の各側排気マ
ニホルド70・72は、前述実施例と同様に、触媒20
が活性温度に上昇するまでの時間を短縮し得て、始動直
後の触媒20を早期に活性化させて有害成分を浄化する
ことができ、また、軽量化及びコストダウンを果たすこ
とができる。
【0052】なお、この第1の変形例の各側排気マニホ
ルド70・72は、図7に示す別の実施例と同様に、各
側アッパケース部74・78と各側ロアケース部72・
80との、エンジンルーム4を流れる空気流の流れ方向
前側に位置される部位の板厚を、空気流の流れ方向後側
に位置される部位の板厚よりも薄く形成することができ
る。
【0053】例えば、一側排気マニホルド70は、図9
に示す如く、一側アッパケース部74の空気流の流れ方
向前側部位の板厚をt1fとし、一側アッパケース部7
4の空気流の流れ方向後側部位の板厚をt1rとし、一
側ロアケース部76の空気流の流れ方向前側部位の板厚
をt2fとし、一側ロアケース部76の空気流の流れ方
向後側部位の板厚をt2frとした場合に、少なくとも
t1f<t1r、または、少なくともt2f<t2rと
し、t1rとt2fの大小関係は問わないように形成す
る。更に、各板厚がt1f<t1r≦t2f≦t2r、
または、t1f≦t1r<t2f≦t2r、あるいは、
t1f<t1r<t2f<t2r、となるように形成し
ても良い。
【0054】また、他側排気マニホルド72も、一側排
気マニホルド70と同様に、他側アッパケース部78の
空気流の流れ方向前側部位・後側部位の各板厚をt3f
・t3rとし、他側ロアケース部80の空気流の流れ方
向前側部位・後側部位の各板厚をt4f・t4rとした
場合に、少なくともt3f<t3r、または、少なくと
もt4f<t4rとし、t3rとt4fの大小関係は問
わないように形成する。更に、各板厚がt3f<t3r
≦t4f≦t4r、または、t3f≦t3r<t4f≦
t4r、あるいは、t3f<t3r<t4f<t4r、
となるように形成しても良い。
【0055】これにより、この第1の変形例の各側排気
マニホルド70・72は、空気流の流れ方向に対する位
置によって冷却される状態が異なることを反映させて、
強度の低下を招くことなく一側アッパケース部74と一
側ロアケース部76、他側アッパケース部78と他側ロ
アケース部80との板厚を夫々適切に薄く形成すること
ができ、熱容量を小さくすることができ、材料量を減少
させることができる。
【0056】このため、この第1の変形例の各側排気マ
ニホルド70・72は、前述実施例と同様に、内燃機関
2の始動直後の排気温度を低下させることなく触媒20
に導いて、触媒20が活性温度に上昇するまでの時間を
短縮し得て、始動直後の触媒20を早期に活性化させて
有害成分を浄化することができ、また、軽量化及びコス
トダウンを果たすことができるものである。
【0057】図10は、第2の変形例を示すものであ
る。この第2の変形例は、図示しない車両のエンジンル
ーム82に縦置きに搭載される内燃機関84の各気筒
(図示せず)からの排気を集合する排気マニホルド86
を設け、この排気マニホルド86を円筒形状の板材によ
り形成される複数の分岐管88−1〜88−4と円筒形
状の板材により形成される集合管90とにより形成して
いる。
【0058】この排気マニホルド86は、空気流の流れ
方向最前側に位置される分岐管88−1の板厚をt1と
し、空気流の流れ方向前側から第2番目に位置される分
岐管88−2の板厚をt2とし、空気流の流れ方向前側
から第3番目に位置される分岐管88−3の板厚をt3
とし、空気流の流れ方向最後側に位置される分岐管88
−4の板厚をt4とした場合に、各板厚がt1<t2≦
t3≦t4、または、t1≦t2<t3≦t4、あるい
は、t1≦t2≦t3≦t4、となるように形成するも
のである。
【0059】これにより、この第2の変形例の排気マニ
ホルド86は、空気流の流れ方向に対する位置によって
冷却される状態が異なることを反映させて、強度の低下
を招くことなく各分岐管88−1〜88−4の板厚を夫
々適切に薄く形成することができ、熱容量を小さくする
ことができ、材料量を減少させることができる。
【0060】このため、この第2の変形例の排気マニホ
ルド86は、前述実施例と同様に、触媒20が活性温度
に上昇するまでの時間を短縮し得て、始動直後の触媒2
0を早期に活性化させて有害成分を浄化することがで
き、また、軽量化及びコストダウンを果たすことができ
る。
【0061】なお、この第2の変形例の排気マニホルド
86は、図7に示す別の実施例と同様に、各分岐管88
−1〜88−4の、エンジンルーム4を流れる空気流の
流れ方向前側に位置される部位の板厚を、空気流の流れ
方向後側に位置される部位の板厚よりも薄く形成するこ
とができる。
【0062】例えば、排気マニホルド86は、図11に
示す如く、分岐管88−1の空気流の流れ方向前側部位
・後側部位の各板厚をt1f・t1rとし、分岐管88
−2の空気流の流れ方向前側部位・後側部位の各板厚を
t2f・t2rとし、分岐管88−3の空気流の流れ方
向前側部位・後側部位の各板厚をt3f・t3rとし、
分岐管88−4の空気流の流れ方向前側部位・後側部位
の各板厚をt4f・t4rとした場合に、少なくともt
1f<t1r、または、少なくともt2f<t2r、あ
るいは、少なくともt3f<t3r、さらには、少なく
ともt4f<t4rとし、t1rとt2f、t2rとt
3f、t3rとt4fの大小関係は問わないように形成
する。
【0063】これにより、この第2の変形例の排気マニ
ホルド86は、空気流の流れ方向に対する位置によって
冷却される状態が異なることを反映させて、強度の低下
を招くことなく各分岐管88−1〜88−4の空気流の
流れ方向前側部位・後側部位の各板厚を夫々適切に薄く
形成することができ、熱容量を小さくすることができ、
材料量を減少させることができる。
【0064】このため、この第2の変形例の排気マニホ
ルド86は、前述実施例と同様に、内燃機関2の始動直
後の排気温度を低下させることなく触媒20に導いて、
触媒20が活性温度に上昇するまでの時間を短縮し得
て、始動直後の触媒20を早期に活性化させて有害成分
を浄化することができ、また、軽量化及びコストダウン
を果たすことができるものである。
【0065】
【発明の効果】このように、この発明の内燃機関の排気
マニホルドは、空気流の流れ方向前側に位置される場合
に良好に冷却されることによって許容応力が大きくなる
ことを利用して、強度の低下を招くことなく一方の板材
の板厚を薄く形成することができ、熱容量を小さくする
ことができ、材料量を減少させることができる。
【0066】このため、この排気マニホルドは、熱容量
を小さくし得ることにより、内燃機関の始動直後の排気
温度を低下させることなく触媒に導くことができ、触媒
が活性温度に上昇するまでの時間を短縮し得て、始動直
後の触媒を早期に活性化し得て、また、材料量を減少さ
せ得ることにより、軽量化及びコストダウンを果たし得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す内燃機関の排気マニホ
ルドの図4のI−I線による拡大断面図である。
【図2】排気マニホルドの断面図である。
【図3】排気マニホルドの平面図である。
【図4】排気マニホルドの正面図である。
【図5】排気マニホルドの斜視図である。
【図6】車両の透視側面図である。
【図7】別の実施例を示す排気マニホルドの拡大断面図
である。
【図8】第1の変形例を示す排気マニホルドの斜視図で
ある。
【図9】第1の変形例を示す排気マニホルドの拡大断面
図である。
【図10】第2の変形例を示す排気マニホルドの斜視図
である。
【図11】第2の変形例を示す排気マニホルドの拡大断
面図である。
【図12】従来例を示す排気マニホルドの概略側面図で
ある。
【符号の説明】
2 車両 4 エンジンルーム 6 内燃機関 14 ラジエータファン 16 シリンダヘッド 18 排気マニホルド 20 触媒 26 分岐管 28 アッパケース部 30 ロアケース部 32 ヘッド用取付フランジ 40 アッパ側段差接合部 46 ロア側接合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のエンジンルームに搭載された内燃
    機関の各気筒からの排気を集合する排気マニホルドを設
    け、この排気マニホルドを少なくとも2枚の板材を接合
    することにより形成して設け、これら2枚の板材の前記
    エンジンルームを流れる空気流の流れ方向前側に位置さ
    れる一方の板材の板厚を、流れ方向後側に位置される他
    方の板材の板厚よりも薄く形成して設けたことを特徴と
    する内燃機関の排気マニホルド。
  2. 【請求項2】 前記排気マニホルドは、2枚の板材の板
    厚の薄い一方の板材の周縁に、板厚の厚い他方の板材の
    接合部に係合して接合される段差形状の段差接合部を設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気
    マニホルド。
  3. 【請求項3】 前記排気マニホルドは、2枚の板材の前
    記エンジンルームを流れる空気流の流れ方向前側に位置
    される部位の板厚を、流れ方向後側に位置される部位の
    板厚よりも薄く形成して設けたことを特徴とする請求項
    2に記載の内燃機関の排気マニホルド。
JP22709999A 1998-11-09 1999-08-11 内燃機関の排気マニホルド Pending JP2000204945A (ja)

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WO2015040531A1 (en) 2013-09-18 2015-03-26 Aisin Takaoka Co., Ltd. Catalyst casing-integrated exhaust manifold and method for manufacturing same
JP2016034666A (ja) * 2015-10-06 2016-03-17 アイシン高丘株式会社 触媒ケース一体型排気マニホルドの製造方法

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