JP3874694B2 - オイルポンプ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧式パワーステアリング装置を初めとした各種油圧装置に圧油を供給するためのオイルポンプ装置に関するものであり、特に、その流量制御弁と吸入側との間に形成されるバイパス路、及びその端末部に形成される吸入作動油分配用の分流壁の、その構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧式パワーステアリング装置等に用いられるオイルポンプ装置としては、ベーンポンプが用いられるようになっている。そして、当該ベーンポンプには、パワーアシスト部に圧油を供給するように作動するポンプ機構部からの吐出油の一部を、余剰流として、上記ポンプ機構部の吸入側へ還流させ、これによって、上記パワーアシスト部へは常時所定量の圧油が供給されるように作動する流量制御弁が設けられるようになっている。また、このような構成からなるものにおいては、例えば図4に示す如く、ポンプ吸入側と流量制御弁10との間には、余剰油の流動するバイパス路30が吸入側の通路である吸入路20、20’に連なるように設けられるようになっているものである。そして更に、これらバイパス路30の流量制御弁10への連結部の近傍部には、リザーバにつながるリザーバ通路の開口部90が設けられるようになっているものである。また、上記バイパス路30は、その端末部にて、各吸入ポートにつながる左右の吸入路20、20’へ連結されるようになっているものである。このような構成からなるものにおいて、上記流量制御弁10のところへは、ポンプからの吐出油が導入路50を経由して導入されるとともに、当該吐出油は、上記流量制御弁10のところで制御された状態で余剰油として、スプール150の頭部との間に形成される隙間を通ってバイパス孔310のところから噴射されるようになっている。ところで、この余剰油の噴射方向は、上記スプール150の後退方向及び導入路50の位置等との関係から、図4に示す如く、導入路50の流量制御弁への開口部550の設けられる位置とは反対の方向に偏向した状態となる。また、近年、ベーンポンプは高圧化及び高容量化が要求されるようになっている。その結果、余剰油のバイパス路30への噴射によって生ずる影響も大きくなって来ている。具体的には、上記余剰油の噴射を受ける側のバイパス路30の側壁面330は、噴射流によって損傷を受けるおそれがある。このような損傷を避けるために、上記バイパス路30の横断面形状を横幅の方が大きくなるように形成される楕円形の形態からなるようにしたものが、例えば実用新案登録第2570946号等にて既に公表されている。ところで、この従来のものにおいては、流量制御弁10内に存在するスプール150の頭部に形成される隙間から上記バイパス路30の側壁面330までの距離を出来る限り長く採ることによって、上記噴射流の勢いを低下させ、これによってバイパス路30の側壁面330の損傷を低減化させるようにしているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来のものにおいては、例えば図4に示す如く、バイパス路30に流動して来た作動油を、各吸入路20、20’へ分流させるに当たって、噴射流の勢いのある側の吸入路20の方へ、より多くの作動油が流動して行き、左右の吸入路20、20’で、作動油の量に不均衡が生ずると言う問題点がある。このような各吸入路20、20’における単位時間当たりの吸入作動油の量の不均衡が、左右の吸入ポートにおける吸入作動油の量に不均衡をもたらし、延いては、ポンプ作動時における振動・騒音の発生等の原因となるおそれがある。このような問題点を解決するために、左右の吸入ポートにおける吸入作動油の量を均衡化させるようにしたオイルポンプ装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明においては、ポンプからの吐出油の一部を吸入側へ還流させることによって一定量のオイルを油圧装置へ送り出すように作動する流量制御弁を有するとともに、当該流量制御弁のところに設けられるものであって当該流量制御弁からの余剰油を吐出させるバイパス孔、及び当該バイパス孔と上記ポンプ吸入側との間を連結するものであって上記余剰油等を流動させるバイパス路、更には当該バイパス路と上記バイパス孔との接続部近傍に設けられるものであってリザーバにつながるリザーバ通路の開口穴を有するオイルポンプ装置に関して、上記バイパス路の下流側端末部のところであって本オイルポンプに設けられた一対の吸入ポートにつながる吸入路への連結部のところに、作動油を上記一対の吸入ポートのそれぞれにバランス良く分配するための分流壁を設けるとともに、当該分流壁及び上記バイパス路の端末部にて形成される上記一対の吸入ポートへの各吸入路の開口部の形状を、本ポンプからの吐出油が上記流量制御弁に導入される導入路の開口部が設けられる側とは反対の側に形成されるものの横断面積の方が、上記導入路の開口部が設けられる側に形成されるものの横断面積よりも小さな値を有するように絞られた形態からなるようにした構成を採ることとした。
【0005】
このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、左右の各吸入ポートに供給される吸入作動油の量を均衡化することができるようになる。すなわち、本発明のものにおいては、バイパス孔からバイパス路に噴射される余剰油の、その流れの勢いの強い側に形成される吸入路の開口部を、その反対側に形成される吸入路の開口部よりも絞った状態に形成させるようにしたので、上記分流壁の周りに形成される各吸入路の開口部のところを流動して行く吸入作動油の単位時間当たりの量は、両者間において略同じ値となる。その結果、各吸入ポートにおける作動油吸入量は均衡化されるようになり、一方の吸入ポートへの吸入不足が解消されるようになる。また、これによって、振動・騒音の低減化が図られるようになる。これによって、本オイルポンプ装置は円滑に作動するようになる。
【0006】
次に、請求項2記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項1記載のオイルポンプ装置に関して、上記バイパス路の横断面形状を、その横幅の方が縦幅よりも大きな値を有するようにするとともに、上記バイパス路の縦断面形状を、上記ポンプからの吐出油が上記流量制御弁に導入される導入路の開口部が設けられる側とは反対の側に形成される側壁部の長さの方が、上記導入路の開口部が設けられる側に形成される側壁部の長さよりも長くなるようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいても、上記余剰油の流れに勢いのある側に形成される吸入路開口部の面積を、上記側壁部の長さを長く採ることによって小さく絞るようにし、これによって、左右の両吸入路に吸入される作動油の単位時間当たりの量を均衡化させることができるようになる。従って、本発明のものにおいても、左右の両吸入ポートへの作動油の吸入量を均衡化させることができるようになり、これによって、本オイルポンプ装置の円滑な作動を確保することができるようになる。また、本発明のものにおいては、バイパス路の横断面形状を、その横幅の方が縦幅よりも大きな値を有するようにし、これによって、余剰油の噴射流がバイパス路の側壁面に衝突する、その衝撃力を弱めさせるようにしているので、バイパス路側壁部の損傷等を低減化することができるようになる。
【0007】
次に、請求項3記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項1または請求項2記載のものと同じである。すなわち、本発明においては、請求項1または請求項2記載のオイルポンプ装置に関して、本オイルポンプ装置をベーンポンプからなるようにするとともに、上記バイパス路を、ポンプ機構部を形成するベーン、ロータ、カムリング等の収容されるハウジング側に設けるようにするとともに、上記分流壁及び当該分流壁に連続して形成されるものであって上記一対の吸入ポートに作動油を供給するそれぞれの吸入路を、上記ハウジングと対の状態で設けられるカバーのところに設けるようにした構成を採ることとした。
【0008】
このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、本ベーンポンプ装置を形成する各パーツ、特に、カバーの共用化あるいは共通化を図ることができるようになり、本オイルポンプ装置全体の製造コストの低減化を図ることができるようになる。すなわち、本発明のものにおいては、上記分流壁周りに形成されるものであって各吸入路の開口部を形成する絞りの面積を、ハウジング側に形成されるバイパス路の両側壁部の長さの調整にて制御するようにしたので、バイパス孔から噴射される余剰油の方向等が、流量制御弁の仕様変更、あるいは油圧装置への作動油の送出口の位置変更等により異なるものが出現するようになった場合においても、上記吸入路の縦方向断面形状を変えることによって対応することができるようになる。その結果、カバー、特に、分流壁及び各吸入路の形成される周りの形状・構造は、左右対称形の状態に形成されたものを用意しておくことによって、全く変更を加えることなく、共通のものを利用することができるようになる。このように、部品の共用化、あるいは共通化を図ることができるようになり、オイルポンプ装置全体の製造コストの低減化を図ることができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図1ないし図3を基に説明する。本発明の実施の形態に関するものの、その構成は、図1に示す如く、所定の油圧装置へ作動油(圧油)を供給するように作動するオイルポンプ1と、当該オイルポンプ1から吐出された吐出油(圧油)の一部を余剰油として上記オイルポンプ1の吸入側へ還流させ、これによって、油圧装置へは常時所定量の圧油を送り出すように作動する流量制御弁2と、からなることを基本とするものである。なお、このような基本構成からなるものにおいて、本実施の形態においては、上記オイルポンプ1としては、図1及び図3に示すようなベーンポンプ装置が採用されるようになっている。そして、このものは、本ベーンポンプ1駆動用のものであって回転運動を伝達する回転軸18、当該回転軸18にスプライン等により結合されるロータ16、当該ロータ16のスリット内で摺動運動をするベーン17、当該ベーン17の外側にあってポンプ室を形成するカムリング14、これらカムリング14等からなるポンプ機能部品を収容するハウジング99、当該ハウジング99と対の状態で設けられるカバー98等からなるものである。
【0010】
このような構成からなるものにおいて、上記流量制御弁2は、図2に示す如く、ベーンポンプ1のハウジング99に連結されるバルブハウジング29を有するとともに、当該バルブハウジング29内に設けられるものであって油圧装置へ送り出される作動油の量を制御する絞り24、当該絞り24の前後差圧に応じて作動するスプール22等を有する構成からなるものである。そして、このような構成からなる上記バルブハウジング29のところであって上記絞り24の設けられるところと上記スプール22の頭部(スプールヘッド)の存在するところとの中間部付近のところには、余剰油をベーンポンプ1側へ還流させるためのバイパス孔21が設けられるようになっているものである。そして、このバイパス孔21に連続して、当該バイパス孔21から放出された余剰油(余剰流)をベーンポンプ1に設けられた左右の吸入ポート199、199’に連なる各吸入路19、19’へと導くバイパス路11が設けられるようになっているものである(図3参照)。そして更に、このような構成からなる上記バイパス孔21とバイパス路11との接続部近傍のところには、リザーバ5につながるリザーバ通路15の、その開口部(開口穴)155が設けられるようになっているものである。また、このような構成からなる本流量制御弁2には、本ベーンポンプ1からの吐出油が導入される導入路12が設けられるようになっており、この導入路12は、その開口部である導入口122を介して上記絞り24の付近に連結されるようになっているものである。
【0011】
このような構成からなるものにおいて、上記バイパス路11の端末部のところであって当該バイパス路11の設けられるハウジング99と向かい合わせ状に設けられるカバー98のところには、上記バイパス路11のところへ流動して来た作動油を、図3に示す左右の吸入ポート199、199’へ分配するための分流壁91が設けられるようになっている。そして、このようなカバー98のところには、上記分流壁91を基点にして、例えば、図2及び図3に示す如く、左右対称形の状態に吸入路19、19’が設けられるようになっている。そして更に、このような吸入路19、19’は、図3に示す如く、左右の吸入ポート199、199’につながるようになっているものである。
【0012】
このような構成からなるものにおいて、本実施の形態においては、上記バイパス路11の横断面形状は、例えば楕円形の如く、その横幅の方が縦幅よりも、その値が大きくなるように設定されているものである。すなわち、図2に示す如く、流量制御弁2内のスプール22の頭部と上記バイパス孔21との間の隙間から斜め方向に余剰油が放出された場合に、この放出された余剰油の流れ(噴射流)が、上記バイパス路11の側壁部111に当たるまでに、ある程度の距離を採ることができるようにしているものである。これによって、噴射流のバイパス路11の側壁部111への衝突までの距離及び時間を長く採るようにし、当該側壁部111への噴射流による衝撃力を緩和させるようにしているものである。また、このような構成からなるバイパス路11の両側壁部111、111’の長さは、それぞれ異ならせるようにしている。具体的には、図2に示す如く、噴射流の偏向する側、例えば流量制御弁2に設けられる導入路12の開口部(導入口)122の在る側とは反対の側に形成される側壁部111の長さの方が、これに対向する側の側壁部111’の長さよりも長くなるように設定することとする。これによって、両側壁部111、111’の端末部119、119’のところに形成される両吸入路19、19’の開口部の面積(D,D’)を、上記噴射流の偏向する側において、より小さな値を有するように絞ることができるようになる。すなわち、D<D’の関係式が成り立つようになる。これによって、基本的には多くの作動油が流動して来る傾向にある噴射流偏向側の吸入路19を、より多く絞るようにして、最終的には、左右の吸入路19、19’を流動して行く単位時間当たりの作動油の量を均衡化させることができるようになる。
【0013】
次に、このような構成からなる本実施の形態のものについての、その作動態様等について説明する。すなわち、図1に示す如く、ベーンポンプ1が作動して作動油(圧油)を吐出すると、この圧油(吐出油)は、図2に示す如く、導入路12及び導入口122を経由して絞り24のところへと導かれる。そして更に、その一部はスプール22の頭部とバイパス孔21との間の隙間から、余剰油としてバイパス路11のところへと放出される。また、この余剰油の噴射を基礎にして、リザーバ5から開口穴155を経由してバイパス路11には作動油が吸引されることとなる。そして、これら吸入作動油を含む余剰流の噴射方向は、例えば図2の矢印方向に偏向した状態となる。従って、この吸入作動油は、上記バイパス路11の端末部119、119’のところでは、上記噴射流の偏向した方向に勢いをもった流れを形成することとなる。しかしながら、本実施の形態のものにおいては、上記バイパス路11の先端部及び分流壁91の周りに形成される吸入路19、19’の、それぞれの開口部の面積は、図2に示す如く、噴射流の偏向する側に形成されるもの(D)の方が、これに対向する側に形成されるもの(D’)よりも小さな値を有するように絞られた形態からなるものである。その結果、バイパス路11を流れる作動油は、開口面積の大きなD’側へと振り分けられるようになる。これらのことから、一方の吸入路19’への吸入不足が解消され、最終的には左右の吸入路19、19’への作動油の単位時間当たりの吸入量は均衡化されるようになる。その結果、図3に示す各吸入ポート199、199’への吸入作動油の量は均衡化されるようになる。また、これによって、本ポンプ作動時の音圧を低減化することができるようになる。
【0014】
また、上記バイパス路11へ余剰流として放出される圧油は、図2に示す如く、噴射流となって勢い良く噴射され、この噴射流はバイパス路11の側壁部111のところに激しい勢いをもって衝突することとなる。しかしながら、本実施の形態のものにおいては、バイパス路11の横断面形状を、その横幅の方が大きな値を有する楕円形の形態からなるようにしたので、上記噴射流がバイパス路11の側壁部111と衝突するまでには、比較的長い距離が存在することとなる。従って、上記バイパス孔21から噴射された噴射流は、バイパス路11の側壁部111に到達するまでの間に、広い範囲に拡散されることとなる。すなわち、噴射流による衝突エネルギーは広い範囲に分散されることとなる。その結果、キャビテーションを含む噴射流によるバイパス路11の側壁部111の剥離現象等は回避され、エロージョンの発生等も防止されることとなる。また、上記吸入作動油の均衡化を、ハウジング99側に設けられるバイパス路11の、その側壁部111、111’の長さを制御することによって行わせるようにしたので、流量制御弁2の仕様変更等により送出口25の方向が変わり、これによって上記バイパス孔21からの余剰流の噴射方向が変わったような場合においても、バイパス路11の形状を変更することによって対応することができるようになる。従って、吸入路19、19’の設けられるカバー98は変更する必要がなくなり、部品の共用化及び共通化を図ることができるようになる。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、ポンプからの吐出油の一部を吸入側へ還流させることによって一定量のオイルを油圧装置へ送り出すように作動する流量制御弁を有するとともに、当該流量制御弁のところに設けられるものであって当該流量制御弁からの余剰油を吐出させるバイパス孔、及び当該バイパス孔と上記ポンプ吸入側との間を連結するものであって上記余剰油等を流動させるバイパス路、更には当該バイパス路と上記バイパス孔との接続部近傍に設けられるものであってリザーバにつながるリザーバ通路の開口穴を有するオイルポンプ装置に関して、上記バイパス路の下流側端末部のところであって本オイルポンプに設けられた一対の吸入ポートにつながる吸入路への連結部のところに、作動油を上記一対の吸入ポートのそれぞれにバランス良く分配するための分流壁を設けるとともに、当該分流壁及び上記バイパス路の端末部にて形成される上記一対の吸入ポートへの各吸入路の開口部の形状を、本オイルポンプからの吐出油が上記流量制御弁に導入される導入路の開口部が設けられる側とは反対の側に形成されるものの横断面積の方が、上記導入路の開口部が設けられる側に形成されるものの横断面積よりも小さな値を有するように絞られた形態からなるようにした構成を採ることとしたので、左右の各吸入ポートに供給される吸入作動油の量を均衡化することができるようになった。すなわち、本発明のものにおいては、バイパス孔からバイパス路に噴射される余剰油の、その流れの勢いの強い側に形成される吸入路の開口部を、その反対側に形成される吸入路の開口部よりも絞った形態に形成させるようにしたので、上記分流壁の周りに形成される各吸入路の開口部のところを流動して行く吸入作動油の単位時間当たりの量は、両者間において略同じ値を有するようになった。その結果、一方の吸入ポートへの吸入不足が解消され、各吸入ポートにおける作動油の吸入量は均衡化されるようになり、本オイルポンプ装置は円滑に作動するようになった。
【0016】
また、本発明においては、上記バイパス路の横断面形状を、その横幅の方が縦幅よりも大きな値を有するようにするとともに、上記バイパス路の縦断面形状を、上記ポンプからの吐出油が上記流量制御弁に導入される導入路の開口部が設けられる側とは反対の側に形成される側壁部の長さの方が、上記導入路の開口部が設けられる側に形成される側壁部の長さよりも長くなるようにした構成を採ることとしたので、上記余剰油の流れに勢いのある側に形成される吸入路開口部の面積を、上記側壁部の長さを長く採ることによって小さく絞るようにし、これによって、左右の両吸入路に吸入される作動油の単位時間当たりの量を均衡化させることができるようになった。その結果、本発明のものにおいては、左右の両吸入ポートへの作動油の吸入量を均衡化させることができるようになり、これによって、本オイルポンプ装置の円滑な作動を確保することができるようになった。また、本発明のものにおいては、バイパス路の横断面形状を、その横幅の方が縦幅よりも大きな値を有するようにし、これによって、余剰油の噴射流がバイパス路の側壁面に衝突する、その衝撃力を弱めさせることができるようになり、バイパス路側壁部の損傷等を低減化することができるようになった。
【0017】
また、本発明においては、本オイルポンプ装置をベーンポンプからなるようにするとともに、上記バイパス路を、ポンプ機構部を形成するベーン、ロータ、カムリング等の収容されるハウジング側に設けるようにするとともに、上記分流壁及び当該分流壁に連続して形成されるものであって上記一対の吸入ポートに作動油を供給するそれぞれの吸入路を、上記ハウジングと対の状態で設けられるカバーのところに設けるようにした構成を採ることとしたので、本ベーンポンプ装置を形成する各パーツ、特に、カバーの共用化あるいは共通化を図ることができるようになり、本オイルポンプ装置全体の製造コストの低減化を図ることができるようになった。すなわち、本発明のものにおいては、上記分流壁周りに形成されるものであって各吸入路の開口部にて形成される絞りの面積を、ハウジング側に形成されるバイパス路の両側壁部の長さの調整にて制御するようにしたので、バイパス孔から噴射される余剰油の方向等が、流量制御弁の仕様変更、あるいは油圧装置への作動油の送出口の位置変更等により異なるものが出現するようになった場合においても、上記吸入路の縦方向断面形状を変えることによって対応することができるようになり、カバー、特に、分流壁及び各吸入路の形成される周りの形状・構造が左右対称形に形成されたものを用意しておくことによって、全く変更を加えることなく、共通のものを利用することができるようになった。その結果、部品の共用化、あるいは共通化を図ることができるようになり、オイルポンプ装置全体の製造コストの低減化を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の主要部を成す流量制御弁及びバイパス路周りの全体構成を示す図であって図1のAA断面図である。
【図3】本発明の主要部を成すベーンポンプの全体構成を示す横断面図である。
【図4】従来のものの流量制御弁及びバイパス路周りの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 オイルポンプ( ベーンポンプ)
11 バイパス路
111 側壁部
111’ 側壁部
119 端末部
119’ 端末部
12 導入路
122 導入口(開口部)
14 カムリング
15 リザーバ通路
155 リザーバ開口穴
16 ロータ
17 ベーン
18 回転軸
19 吸入路
19’ 吸入路
199 吸入ポート
199’ 吸入ポート
2 流量制御弁
21 バイパス孔
22 スプール
24 絞り
25 送出口
29 バルブハウジング
5 リザーバ
91 分流壁
98 カバー
99 ハウジング

Claims (3)

  1. ポンプからの吐出油の一部を吸入側へ還流させることによって一定量のオイルを油圧装置へ送り出すように作動する流量制御弁を有するとともに、当該流量制御弁のところに設けられるものであって当該流量制御弁からの余剰油を吐出させるバイパス孔、及び当該バイパス孔と上記ポンプ吸入側との間を連結するものであって上記余剰油等を流動させるバイパス路、更には当該バイパス路と上記バイパス孔との接続部近傍に設けられるものであってリザーバにつながるリザーバ通路の開口穴を有するオイルポンプ装置において、上記バイパス路の下流側端末部のところであって本オイルポンプに設けられた一対の吸入ポートにつながる吸入路への連結部のところに、作動油を上記一対の吸入ポートのそれぞれにバランス良く分配するための分流壁を設けるとともに、当該分流壁及び上記バイパス路の端末部にて形成される上記一対の吸入ポートへ作動油を流入させる吸入路の開口部の形状を、本ポンプからの吐出油が上記流量制御弁に導入される導入路の開口部が設けられる側とは反対の側に形成されるものの横断面積の方が、上記導入路の開口部が設けられる側に形成されるものの横断面積よりも小さな値を有するように絞られた形態からなるようにしたことを特徴とするオイルポンプ装置。
  2. 請求項1記載のオイルポンプ装置において、上記バイパス路の横断面形状を、その横幅の方が縦幅よりも大きな値を有するようにするとともに、上記バイパス路の縦断面形状を、上記ポンプからの吐出油が上記流量制御弁に導入される導入路の開口部が設けられる側とは反対の側に形成される側壁部の長さの方が、上記導入路の開口部が設けられる側に形成される側壁部の長さよりも長くなるようにしたことを特徴とするオイルポンプ装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のオイルポンプ装置において、オイルポンプをベーンポンプからなるようにするとともに、上記バイパス路を、ベーンポンプを形成するベーン、ロータ、カムリング等の収容されるハウジング側に設けるとともに、上記分流壁及び当該分流壁に連続して形成されるものであって上記一対の吸入ポートに作動油を供給するそれぞれの吸入路を、上記ハウジングと対の状態で設けられるカバーのところに上記分流壁を基点にして左右対称形を成すように設けるようにしたことを特徴とするオイルポンプ装置。
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