JP3942992B2 - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP3942992B2
JP3942992B2 JP2002250475A JP2002250475A JP3942992B2 JP 3942992 B2 JP3942992 B2 JP 3942992B2 JP 2002250475 A JP2002250475 A JP 2002250475A JP 2002250475 A JP2002250475 A JP 2002250475A JP 3942992 B2 JP3942992 B2 JP 3942992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vane
pressure
vane chamber
rotor
discharge port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002250475A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004092396A (ja
Inventor
精一 永田
恵伸 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP2002250475A priority Critical patent/JP3942992B2/ja
Publication of JP2004092396A publication Critical patent/JP2004092396A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3942992B2 publication Critical patent/JP3942992B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両用の油圧源として用いられ、作動流体中の気泡含有率が高く、かつ安定しない状況で用いられるベーンポンプの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のベーンポンプとして、例えば特開2001−248569号公報に開示されているように、吸込行程から吐出行程に至る圧力遷移行程の圧力波形を調整するため、ベーン室の容積変化による予圧縮と、ベーン室を吐出ポートに連通するノッチを用い、吐出ポートの圧力変化を緩和させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ベーン室の圧力上昇速度は、作動油の圧縮性に左右され、特に作動油の気泡の含有率によって変化する。
【0004】
ベーン室の圧力の変化速度は次式で表される。
【0005】
【数1】
Figure 0003942992
ここで、Pv:ベーン室圧力、Kec:作動油の等価体積弾性係数、Vv:べーン室容積、Qc:カム形状に基づくベーン室容積変化による見かけ上の流量、Qp1,Qp2:吸込みおよび吐出ポートから流入する流量、Q1:ベーン室からの漏れ流量とする。
【0006】
【数2】
Figure 0003942992
ここで、Kfm:作動油の体積弾性係数、Ka:空気の体積弾性係数、Xo:気泡混入率とする。
【0007】
つまり、圧力が低いほど等価体積弾性係数が小さく、圧力が上昇すると急激に等価体積弾性係数が増大する特性を有する。従ってこの特性を圧力変化速度の式に適用すると、気泡混入率が大きな場合、圧力が低い時はベーン室への流入流量が多くないと昇圧速度を確保できないが、圧力が上昇してくると供給流量を少なくしないと昇圧速度が急激に上昇することになる。
【0008】
従来のポートからの流量調整にノッチを用いる方法では、圧力遷移行程でノッチ開口面積が次第に増大するため、ベーン室への供給流量も次第に増大する。このため、気泡混入率の大きな条件では、振動騒音の低減が困難であった。
【0009】
また、カム形状の変更で予圧縮量を増やした場合、気泡混入率が低下した条件では圧力の変化速度が大きくなりすぎて閉じ込み現象を発生し、種々の気泡混入率に対応することが困難であり、ベーンポンプの振動や騒音の原因になるという問題点があった。
【0010】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、気泡含有率の変動に起因した振動や騒音を抑えられるベーンポンプを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、回転するロータから摺動可能に突出する複数のベーンと、各ベーンの外周端部を摺接させてベーン室を画成するカムと、各ベーンの側端部を摺接させてベーン室を画成するサイドプレートとを備え、サイドプレートにロータの回転に伴ってベーン室が拡がる吸込行程でベーン室に作動流体を流入させる吸込ポートと、ロータの回転に伴ってベーン室が収縮する吐出行程でベーン室から作動流体を流出させる吐出ポートとを形成するベーンポンプに適用する。
【0012】
そして、ベーン室が吸込行程から吐出行程に至る圧力遷移行程でベーン室と吐出ポートを結ぶ圧力導入路を備え、サイドプレートに圧力遷移行程で前記ベーン室を吐出ポートに連通するノッチを形成し、圧力導入路を通ってベーン室に流入する作動流体をノッチを通ってベーン室に流入する作動流体に衝突させる構成としたことを特徴とするものとした。
【0014】
の発明は、第の発明において、圧力導入路としてサイドプレートに開口し吐出ポートからの圧力を導く導入孔を形成し、この導入孔にオリフィスを形成したことを特徴とするものとした。
【0015】
の発明は、第の発明において、圧力導入路としてサイドプレートに開口し吐出ポートからの圧力を導く導入孔を形成し、ロータに各ベーン間に位置して開口する凹部を形成し、この凹部によって導入孔を所定のタイミングで開く構成としたことを特徴とするものとした。
【0016】
の発明は、第の発明において、圧力導入路としてサイドプレートに開口し吐出ポートからの圧力を導く導入溝を形成し、ロータに各ベーン間に位置して開口する凹部を形成し、この凹部によって導入溝を所定のタイミングで開く構成としたことを特徴とするものとした。
【0017】
の発明は、第の発明において、ロータに各ベーンを摺動可能に収めるスリットを形成し、各スリットに吐出ポートからの圧力を導く背圧溝を備え、圧力導入路としてロータに各スリットとベーン室を結ぶ導入孔を形成し、各スリットで摺動するベーンによってこの導入孔を所定のタイミングで開く構成としたことを特徴とするものとした。
【0018】
【発明の作用および効果】
第1の発明によると、圧力遷移行程で吐出ポートの圧力が圧力導入路を介してベーン室に導かれ、気泡含有率が増加した状態でも圧力遷移行程で圧力上昇が十分に行われ、気泡含有率の変動に起因したベーンポンプの振動や騒音を抑えられるとともに、ベーンポンプの圧力脈動を抑えられる。
【0019】
ロータの回転速度が高まり、ベーン室の圧力が高まると、圧力導入路からの供給油量は圧力導入路の前後差圧の低下に伴って減少するため、圧力遷移行程でベーン室の圧力が急激に上昇することを回避し、ベーンポンプの振動や騒音を有効に抑えられる。
【0020】
そして、圧力導入路を通ってベーン室に流入する作動油がノッチを通ってベーン室に流入する作動油に衝突することにより、圧力導入路から噴出する作動油の流れを拡散する。これにより、圧力導入路からの噴流に発生するキャビテーション気泡が一箇所に集中して衝突することが回避され、その表面に壊食が生じることを防止できる。
【0021】
の発明によると、オリフィスの開口径を任意に設定し、圧力遷移行程でベーン室の圧力上昇速度を略一定にすることにより、ベーンポンプの騒音を有効に低減できる。また、オリフィスを介して作動油が吐出ポートからベーン室へ急激に逆流することが抑えられ、ベーンポンプの圧力脈動を低減できる。
【0022】
さらに、オリフィスの通過流量は油温の影響を受け難いため、広い温度範囲で安定した性能が得られる。
【0023】
の発明によると、導入孔が所定のタイミングで開かれることにより、ロータの高回転時に圧力遷移行程の終了直前でベーン室の圧力が急激に上昇することを回避し、ベーンポンプの振動や騒音を有効に抑えられる。
【0024】
の発明によると、導入溝が所定のタイミングで開かれることにより、ロータの高回転時に圧力遷移行程の終了直前でベーン室の圧力が急激に上昇することを回避し、ベーンポンプの振動や騒音を有効に抑えられる。
【0025】
の発明によると、導入孔がベーンを介して所定のタイミングで開かれることにより、ロータの高回転時に圧力遷移行程の終了直前でベーン室の圧力が急激に上昇することを回避し、ベーンポンプの振動や騒音を有効に抑えられる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両に搭載される油圧源として設けられるベーンポンプに適用した実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0027】
まず、図1に本発明が適用可能なベーンポンプの一例を示す。ベーンポンプ1は、図示しないケーシングに回転可能に支持されるロータ30と、このロータ30に放射状に形成されるスリット31と、このスリット31から摺動可能に突出する10枚のベーン2と、各ベーン2の外周端部を摺接させてベーン室5を画成するカム20と、ロータ30及び各ベーン2の側端部を摺接させてベーン室5を画成するサイドプレート50とを主体として構成される。
【0028】
ロータ30は起動源からの回転が図示しない駆動軸を介して伝達され、図1に矢印で示すように回転する。各ベーン2は回転するロータ30に対しそのラジアル方向に出入りしながらそれぞれの外周端部をカム20の内周面に摺接させてベーン室5を拡縮する。
【0029】
サイドプレート50には対の吸込ポート3と対の吐出ポート4が形成される。
ロータ30の回転に伴って各ベーン2間で拡がるベーン室5には吸込ポート3から作動油が吸込まれ、各ベーン2間で収縮するベーン室5から作動油が吐出ポート4に吐出される。本実施の形態では、吸込ポート3は図示しない吸込通路を介してタンクに連通し、吐出ポート4はポンプ吐出通路を介して図示しない油圧アクチュエータに連通している。
【0030】
サイドプレート50には周方向に延びる背圧溝51が形成される。この背圧溝51には吐出ポート4の圧力が導かれ、この圧力により各ベーン2がロータ30からラジアル方向に押し出される。
【0031】
カム20は、吸込ポート3と吐出ポート4が開口する領域に各ベーン2を摺接させてラジアル方向に変位させるカム曲線部23を有し、吸込ポート3と吐出ポート4の間に位置する圧力遷移行程で各ベーン2を摺接させてラジアル方向の変位を小さくしたカム大円弧部21とを有する。カム大円弧部21はロータ30の回転軸を中心とする所定の半径で湾曲する円弧面状に形成され、各ベーン2をロータ30から所定の最大量で突出した状態を維持しながら摺接させるようになっている。
【0032】
サイドプレート50には吐出ポート4の一端から周方向に延びるノッチ52が形成される。ノッチ52は断面三角形の溝状に窪み、その深さが先端52aにかけて次第に小さくなっている。このノッチ52は吸込行程から吐出行程に至る圧力遷移行程で、ベーン室5を吐出ポート4に連通する。
【0033】
そして本発明は、図2の(a),(b),(c)図に示すように、圧力遷移行程でベーン室5と吐出ポート4を結ぶ圧力導入路10を備える。
【0034】
図2の(b),(c)はカム20及びロータ30等を展開した図であり、ロータ30は図中白抜き矢印で示す方向に回転し、ベーン室5は同方向に移動する。
本実施の形態では、圧力導入路10としてサイドプレート50のベーン2に摺接する表面に開口する導入孔55が形成される。
【0035】
導入孔55はノッチ52より吸込ポート3側に位置して開口する。そして、導入孔55はベーン室5が吸込ポート3との連通を遮断すると略同時にベーン室5に重合して接続する位置に形成され、圧力遷移行程の初期から吐出ポート4の作動油が導入孔55を通ってベーン室5に流入する構成とする。
【0036】
図2の(c)に示すように、導入孔55はその先端にオリフィス56を有し、このオリフィス56の開口径を任意に設定することにより、圧力遷移行程でベーン室5の圧力上昇速度が略一定になるようにする。
【0037】
導入孔55はその延長線がノッチ52の延長線と交差するように開口し、導入孔55を通ってベーン室5に流入する作動油をノッチ52を通ってベーン室5に流入する作動油に衝突させる構成とする。導入孔55はサイドプレート50の表面に対して直交して開口する一方、ノッチ52の底部はサイドプレート50の表面に対して傾斜している。
【0038】
以上のように構成されて、次に作用について説明する。
【0039】
ロータ30の回転に伴って各ベーン2の間に画成されるベーン室5は吸込ポート3に面する領域で拡大して吸込ポート3から作動油を吸込み、吐出ポート4に面する領域で収縮して作動油を吐出ポート4に吐出する。
【0040】
ベーン室5が吸込ポート3との連通を遮断すると同時に導入路10が吐出ポート4と連通し、続いてノッチ52が吐出ポート4と連通し、圧力遷移行程でベーン室5の圧力が吐出ポート4と同等に高められる。これにより、吐出ポート4の圧力が導入孔55及びノッチ52を介してベーン室5に導かれる行程を最大限に確保し、気泡含有率が増加した状態でも図3に示すように圧力遷移行程で圧力上昇が十分に行われ、気泡含有率の変動に起因したベーンポンプ1の振動や騒音を抑えられるとともに、ベーンポンプ1の圧力脈動を抑えられる。
【0041】
ロータ30の回転速度が高まり、ベーン室5の圧力が高まると、圧力導入路10からの供給油量は圧力導入路10の前後差圧の低下に伴って減少するため、圧力遷移行程の終了直前でベーン室5の圧力が急激に上昇することを回避し、ベーンポンプ1の振動や騒音を有効に抑えられる。
【0042】
圧力導入路10がノッチ52の吸込ポート3側に位置して開口することにより、ノッチ52の開口面積が減少しているため、上記ロータ30の高回転時に圧力上昇を抑える効果を高められる。
【0043】
導入孔55はオリフィス56の開口径を任意に設定し、圧力遷移行程でベーン室5の圧力上昇速度を略一定にすることにより、ベーンポンプ1の騒音を有効に低減できる。また、導入孔55にオリフィス56を形成することにより、作動油が吐出ポート4からベーン室5へ急激に逆流することが抑えられ、ベーンポンプ1の圧力脈動を低減できる。
【0044】
図2の(c)に矢印で示すように、導入孔55を通ってベーン室5に流入する作動油がノッチ52を通ってベーン室5に流入する作動油に衝突することにより、導入孔55から噴出する作動油の流れを拡散する。これにより、導入孔55からの噴流に発生するキャビテーション気泡がサイドプレート50の一箇所に衝突することが回避され、サイドプレート50の表面に壊食が生じることを防止できる。
【0045】
次に図4の(a),(b)に示す他の実施の形態を説明する。なお、前記実施の形態と同一構成部には同一符号を付す。
【0046】
ロータ30に複数の凹部32が各ベーン2間に形成される一方、導入孔55がロータ30の側面33または凹部32に対峙する位置に開口し、各凹部32によって導入孔55が所定のタイミングで開かれる構成とする。
【0047】
導入孔55は圧力遷移行程の前半に凹部32に開口して開かれ、圧力遷移行程の後半に凹部32が外れて側面33によって閉じられる。
【0048】
図4の(a)に矢印で示すように、導入孔55はその延長線がノッチ52の延長線と交差するように開口し、導入孔55を通ってベーン室5に流入する作動油をノッチ52を通ってベーン室5に流入する作動油に衝突させ、拡散する構成とする。
【0049】
この場合、導入孔55は圧力遷移行程の前半に開かれ、ベーン室5の昇圧が進んだ圧力遷移行程の後半に閉じることにより、ロータ30の高回転時に圧力遷移行程でベーン室5の圧力が急激に上昇することを回避し、ベーンポンプ1の振動や騒音を有効に抑えられる。
【0050】
次に図5の(a),(b)に示す他の実施の形態を説明する。なお、前記実施の形態と同一構成部には同一符号を付す。
【0051】
圧力導入路としてサイドプレート50に背圧溝51からラジアル方向に延びる導入溝57が形成される一方、ロータ30に複数の凹部32が各ベーン2間に形成され、各凹部32によって導入溝57を所定のタイミングで開く構成とする。
【0052】
導入溝57は圧力遷移行程の前半に凹部32に重合して開かれ、圧力遷移行程の後半に凹部32が外れて側面33によって閉じられる。
【0053】
図5の(a)に矢印で示すように、導入溝57はその延長線がノッチ52の延長線と交差するように開口し、導入溝57を通ってベーン室5に流入する作動油をノッチ52を通ってベーン室5に流入する作動油に衝突させ、拡散する構成とする。
【0054】
この場合も、導入溝57は圧力遷移行程の前半に開かれ、ベーン室5の昇圧が進んだ圧力遷移行程の後半に閉じることにより、ロータ30の高回転時に圧力遷移行程の終了直前でベーン室5の圧力が急激に上昇することを回避し、ベーンポンプ1の振動や騒音を有効に抑えられる。
【0055】
次に図6に示す他の実施の形態を説明する。なお、前記実施の形態と同一構成部には同一符号を付す。
【0056】
圧力導入路としてロータ30に各スリット31とベーン室5を結ぶ導入孔35が形成され、各スリット31内で摺動するベーン2によって導入孔35を所定のタイミングで開閉される構成とする。
【0057】
導入孔35は圧力遷移行程の前半にスリット31から大きく伸び出したベーン2によって開かれ、圧力遷移行程の後半にスリット31に入り込むベーン2によって閉じられる。
【0058】
この場合も、導入孔35は圧力遷移行程の前半に開かれ、ベーン室5の昇圧が進んだ圧力遷移行程の後半に閉じることにより、ロータ30の高回転時に圧力遷移行程の終了直前でベーン室5の圧力が急激に上昇することを回避し、ベーンポンプ1の振動や騒音を有効に抑えられる。
【0059】
なお、この圧力導入路がノッチより先にベーン室に連通する構成に限らず、圧力導入路がノッチと同時もしくはノッチより後にベーン室に連通する構成としても良い。
【0060】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、例えばトランスミッションの油圧源以外にも適用でき、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるベーンポンプの側面図。
【図2】本発明の実施の形態を示し、(a)はベーンポンプの断面図、(b)、(c)はベーンポンプの展開図。
【図3】同じく本発明と従来例を比較した作動特性図。
【図4】他の実施の形態を示し、(a)はベーンポンプの断面図、(b)、(c)はベーンポンプの展開図。
【図5】さらに他の実施の形態を示し、(a)はベーンポンプの断面図、(b)、(c)はベーンポンプの展開図。
【図6】さらに他の実施の形態を示すベーンポンプの展開図。
【符号の説明】
1 ベーンポンプ
2 ベーン
3 吸込ポート
4 吐出ポート
5 ベーン室
10 圧力導入路
20 カム
21 カム大円弧部
23 カム曲線部
30 ロータ
31 スリット
32 凹部
35 導入孔
50 サイドプレート
51 背圧溝
52 ノッチ
55 導入孔
56 オリフィス
57 導入溝

Claims (5)

  1. 回転するロータから摺動可能に突出する複数のベーンと、
    各ベーンの外周端部を摺接させてベーン室を画成するカムと、
    各ベーンの側端部を摺接させてベーン室を画成するサイドプレートとを備え、
    サイドプレートにロータの回転に伴ってベーン室が拡がる吸込行程でベーン室に作動流体を流入させる吸込ポートと、
    ロータの回転に伴ってベーン室が収縮する吐出行程でベーン室から作動流体を流出させる吐出ポートとを形成するベーンポンプにおいて、
    前記ベーン室が吸込行程から吐出行程に至る圧力遷移行程でベーン室と吐出ポートを結ぶ圧力導入路を備え
    前記サイドプレートに圧力遷移行程で前記ベーン室を吐出ポートに連通するノッチを形成し、前記圧力導入路を通ってベーン室に流入する作動流体を前記ノッチを通って前記ベーン室に流入する作動流体に衝突させる構成としたことを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記圧力導入路として前記サイドプレートに開口し前記吐出ポートからの圧力を導く導入孔を形成し、
    この導入孔にオリフィスを形成したことを特徴とする請求項に記載のベーンポンプ。
  3. 前記圧力導入路として前記サイドプレートに開口し前記吐出ポートからの圧力を導く導入孔を形成し、
    前記ロータに前記各ベーン間に位置して開口する凹部を形成し、
    この凹部によって導入孔を所定のタイミングで開く構成としたことを特徴とする請求項に記載のベーンポンプ。
  4. 前記圧力導入路として前記サイドプレートに開口し前記吐出ポートからの圧力を導く導入溝を形成し、
    前記ロータに前記各ベーン間に位置して開口する凹部を形成し、
    この凹部によって導入溝を所定のタイミングで開く構成としたことを特徴とする請求項に記載のベーンポンプ。
  5. 前記ロータに前記各ベーンを摺動可能に収めるスリットを形成し、
    各スリットに前記吐出ポートからの圧力を導く背圧溝を備え、
    前記圧力導入路としてロータに各スリットと前記ベーン室を結ぶ導入孔を形成し、
    各スリットで摺動する各ベーンによってこの導入孔を所定のタイミングで開く構成としたことを特徴とする請求項に記載のベーンポンプ。
JP2002250475A 2002-08-29 2002-08-29 ベーンポンプ Expired - Lifetime JP3942992B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002250475A JP3942992B2 (ja) 2002-08-29 2002-08-29 ベーンポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002250475A JP3942992B2 (ja) 2002-08-29 2002-08-29 ベーンポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004092396A JP2004092396A (ja) 2004-03-25
JP3942992B2 true JP3942992B2 (ja) 2007-07-11

Family

ID=32057298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002250475A Expired - Lifetime JP3942992B2 (ja) 2002-08-29 2002-08-29 ベーンポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3942992B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009030495A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Kayaba Ind Co Ltd ベーンポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004092396A (ja) 2004-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070134120A1 (en) Vane pump
KR100323393B1 (ko) 가변용량형 펌프
JP6329775B2 (ja) ベーンポンプ
JP2015059524A (ja) 可変容量形ベーンポンプ
JP3813783B2 (ja) ベーンポンプ
CN111094749B (zh) 泵装置
JP3942992B2 (ja) ベーンポンプ
JP5371795B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP6260778B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JPH1047261A (ja) ベーンポンプ
JP2004092395A (ja) ベーンポンプ
CN109306956B (zh) 内接齿轮泵
JPH11270472A (ja) オイルポンプ
JPWO2005005837A1 (ja) ベーンポンプ
JPH07119648A (ja) 可変容量形ベーンポンプ
JP5443427B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP2599964Y2 (ja) ベーンポンプ
JP3744145B2 (ja) オイルポンプ装置
JP2016017450A (ja) 可変容量形ベーンポンプ
JP2007270698A (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP2006177230A (ja) ポンプ装置
JP2012002183A (ja) ベーンポンプ
JP5103305B2 (ja) ポンプ装置
JP4976221B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP2009052525A (ja) ベーンポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070404

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140413

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350