JP2006177230A - ポンプ装置 - Google Patents

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朋之 藤田
Masamichi Sugihara
雅道 杉原
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Abstract

【課題】この発明は、油温が低いときにキャビテーションによる異音の発生を防止することを目的とする。
【解決手段】 ケーシングC内に、固定容量形ポンプPと、ケーシングの外部に設けたリザーバRから、配管Rpを経由して作動油を吸い込んで固定容量形ポンプに導くための吸い込み通路1と、上記固定容量形ポンプの吐出側に設けたチョーク21と、このチョーク21の前後の差圧に応じて、アクチュエータAへの供給流量と上記固定容量形ポンプに還流させる流量とを分流制御する流量制御弁Fと、上記還流する流量を上記吸い込み通路に導く還流通路11とを備えたものである。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、車両のパワーステアリング装置に用いられるポンプ装置に関する。
この種のポンプ装置に関して、本願出願人が先に出願した特願2004−310724がある。この特願2004−310724について、図4に示した回路図で先ずその原理を説明する。この回路図において、一点鎖線で示した枠内は、ケーシングCを示すもので、このケーシングC内に、固定容量形ポンプPと、流量制御弁Fとを組み込んでいる。
上記固定容量形ポンプPは、ケーシングCに形成した吸い込み通路1を介して作動油を吸い込むが、この吸い込み通路1は、ケーシングCの外に設けた配管Rpを経由してリザーバRに接続している。また、この固定容量形ポンプPの吐出側に設けた吐出通路2は、それをアクチュエータ通路2aと制御通路2bとに分岐させるとともに、上記アクチュエータ通路2aはオリフィス3を介してアクチュエータAに接続し、制御通路2bは流量制御弁Fの導入ポート4に接続している。言い換えると、上記オリフィス3の下流側はパワーシリングAに連通し、オリフィス3の上流側は制御通路2bを介して導入ポート4に連通している。
上記流量制御弁Fは、スプール5と、このスプール5に区画された制御圧室6およびスプリング室7とを設けている。そして、制御圧室6は上記導入ポート4を介して制御通路2bに連通している。また、スプリング室7はその中にスプリング8を設けるとともに、パイロット通路9を介して、オリフィス3の下流側におけるアクチュエータ通路2aに連通している。さらに、この流量制御弁Fには、還流ポート10を設けているが、この還流ポート10は、上記スプール5の移動量に応じて、制御圧室6に対する開度が制御される。そして、この還流ポート10には還流通路11を連通させているが、この還流通路11は、ケーシングC内における上記吸い込み通路1に連通させている。
したがって、スプール5が移動して還流ポート10が制御圧室6に対して開くと、導入ポート4から制御圧室6に流れ込んだ作動油は、還流ポート10→還流通路11→吸い込み通路1を介して固定容量形ポンプPに再び吸い込まれる。言い換えると、還流ポート10に流れ込んだ作動油は、ケーシングC内を循環することになる。
上記のようにしたポンプ装置は、エンジン等の駆動源を駆動して固定容量形ポンプPが回転すると、先ず、ケーシングCの外にあるリザーバRの作動油が、配管RpおよびケーシングC内に設けた吸い込み通路1を経由して固定容量形ポンプPに吸い込まれる。このようにして固定容量形ポンプPに吸い込まれた作動油は、吐出通路2に吐出され、オリフィス3を介してアクチュエータAに供給される。
上記のようにしてオリフィス3に流れが生じると、その前後に差圧が発生するが、このオリフィス3の上流側の圧力は導入ポート4から流量制御弁Fの制御圧室6に導かれる。また、上記オリフィス3の下流側の圧力は、パイロット通路9を経由してスプリング室7に導かれる。
したがって、スプール5は、制御圧室6側の推力と、スプリング室7側の推力とがバランスする位置で停止するが、このバランス位置において還流ポート10の開度が決まることになる。なお、上記制御圧室6側の推力は、制御圧室6側のスプール5の圧力作用で決まり、スプリング室7側の推力は、スプリング室7におけるスプール5に対する圧力作用とスプリング8のバネ力とによって決まる。
そして、上記のようにスプール5の移動位置に応じて還流ポート10の開度が決まるが、この開度に応じて、固定容量形ポンプPの吐出量のうち、アクチュエータAに供給される流量と、還流ポート10および還流通路11を経由して吸い込み通路1に還流させられる流量との、流量配分が制御されることになる。
例えば、オリフィス3の上流側の圧力が相対的に高くなれば、制御圧室6側の推力がスプリング室7側の推力に打ち勝つので、スプール5は還流ポート10を開く方向に移動する。反対に、オリフィス3の上流側の圧力が相対的に低くなれば、スプリング室7側の推力が制御圧室6の推力に打ち勝つので、スプール5は還流ポート10を閉じる方向に移動する。
そして、還流ポート10の開度が大きくなればなるほど、上記した還流流量が多くなり、反対に、その開度が小さければ小さいほど、還流流量が少なくなる。
このとき、固定容量形ポンプPの全吐出量をQ1、アクチュエータAに供給される流量をQ2、還流ポート10から還流通路11を経由して吸い込み通路1に還流させられる流量をQ3、リザーバRから吸い込まれる流量をQ4とすると、それらは、Q1=Q3+Q4およびQ2=Q1−Q3の関係を保つ。したがって、固定容量形ポンプPがケーシングC外のリザーバRから吸い込む流量Q4は、Q4=Q1−Q3になる。したがって、アクチュエータへの供給流量Q2が多ければ多いほど、リザーバRから吸い込む流量Q4が多くなる。反対に、アクチュエータへの供給流量Q2が少なくなれば、リザーバRから吸い込む流量Q4が少なくなる。
図5および図6は上記のポンプ装置を具体的に示したもので、その構成は次の通りである。このポンプ装置は、ボディ12と、このボディ12に形成したボディボア13をふさぐカバー14とでケーシングCを構成している。そして、上記ボディボア13には、その奥から順にサイドプレート15、カムリング16を組み入れている。このカムリング16にはロータ17を組み入れているが、このロータ17には複数のベーン溝18を放射状に形成し、このベーン溝18にベーン19を出入自在に組み込んでいる。
また、上記カバー14には前記した吸い込み通路1を形成するとともに、この吸い込み通路1は、カムリング16の一方の側面から吸い込み過程のベーン19間に吸い込まれる。
なお、図中符号20は回転軸で、この回転軸20はボディ12およびカバー14を貫通するとともに、前記ロータ17と連係されてそれら回転軸20およびロータ17が一体に回転するようにしている。
今、回転軸20を回転すると、それにともなってロータ17が回転する。ロータ17が回転すると、ベーン19がベーン溝18から突出してその先端がカムリング16の内周に接触する。このようにベーン19がカムリング16の内周に接触することによって、一対のベーン19間に室が形成されるが、その室は吸い込み行程で回転方向に向かって拡大し、吐出行程で回転方向に向かって収縮する。
そして、吸い込み行程において、前記したように吸い込み通路1から作動油を吸い込むとともに、吐出工程で図6に示した吐出通路2に圧油を吐出するが、この吐出通路2は、図5には表れていない。ただし、図4においては、吐出通路2に連通するアクチュエータ通路2aおよびこのアクチュエータ通路2aに設けたオリフィス3が示されている。また、この図5には制御通路2bおよび流量制御弁Fも表れていない。
上記のようにした従来のポンプ装置では、アクチュエータ通路2aにオリフィス3を設けているが、このオリフィス3は、そこで発生する圧力損失が、作動油の温度すなわち作動油の粘性にそれほど影響を受けないという特性がある。このオリフィスにおける油温とそこを通過する流量との関係を示したのが、図3の点線である。この点線はほとんど直線状になっているが、それが直線ということは、オリフィスの通過流量が油温すなわち作動油の粘性に影響されないことを示している。したがって、作動油の粘性が高い低温時でも、オリフィス3前後の差圧がそれほど大きくならない。このようにオリフィス3前後の差圧がそれほど大きくならないということは、還流ポート10の開度が総体的に小さくなることを意味する。
ところが固定容量形ポンプPの必要流量は、当該ポンプの基本吐出量×回転数)で決まるが、この回転数は上記したエンジン等の駆動源の回転数に依存する。したがって、駆動源の回転数が上昇すれば、たとえ低温時であっても、当該固定容量形ポンプPの吐出量Q1が上昇する。このようにポンプ吐出量Q1が上昇した分、オリフィス3前後の差圧が大きくなれば、前記還流ポート10の開度が大きくなり、十分な還流流量が得られる。しかし、作動油の粘性が高い低温時には、上記したようにオリフィス3前後の差圧がそれほど大きくならないので、オリフィス3を通過する流量すなわちアクチュエータAへの供給流量Q2が多くなり、還流ポート10から還流する流量Q3が総体的に少なくなる。
上記のように還流ポート10から還流する流量Q3が少なくなれば、固定容量形ポンプPは、不足分をリザーバRから吸い込むことになる。したがって、低温時に固定容量形ポンプPの回転数が上昇すればするほど、還流ポートPからの還流流量Q3だけでは吸い込み不足を生じるので、固定容量形ポンプPがリザーバRから吸い込む流量も多くなる。
固定容量形ポンプPとリザーバRとを結ぶ外部配管Rpは、ケーシングC内の還流通路11よりもその長さが長いので、その分、吸い込み時の配管抵抗が大きくなるが、油温が低くて作動油の粘性が高いときには、その配管抵抗はいっそう大きくなる。このために固定容量形ポンプPの回転数で決まる必要吸い込み流量に見合う分の流量を吸い込めなくなり、結局、必要吸い込み流量と、実質的な吸い込み流量との間に差ができ、その差分だけ負圧が大きくなる。このように固定容量形ポンプPの吸い込み過程で負圧が大きくなると、それがキャビテーションを引き起こし、固定容量形ポンプPの騒音や振動といった現象を生じさせていた。
この発明の目的は、作動油の温度が低く、その粘性が高いときでも騒音や振動を発生しないポンプ装置を提供することである。
この発明は、ケーシング内に、固定容量形ポンプと、この固定容量形ポンプの吸い込み側に設けた吸い込み通路と、上記固定容量形ポンプの吐出側に設けたチョークと、このチョークの前後の差圧に応じて、アクチュエータへの供給流量と上記固定容量形ポンプに還流させる流量とを分流制御する流量制御弁と、上記還流する流量を上記吸い込み通路に導く還流通路とを備え、上記吸い込み通路は、ケーシング外に設けたリザーバと配管を介して連通した点に特徴を有する。
つまり、この発明では、従来のオリフィスに代えてチョークを用いた点に特徴を有する。なお、チョークとは、その開口径Dに対して軸線方向の長さLが比較的に長いものをいい、オリフィスとは開口径Dに対して軸線方向の長さLが比較的短いものをいうと、一般的に定義されているが、この発明では、油温が低いときに圧力損失が大きくなり、油温が高くなるにしたがって、圧力損失が小さくなり、油温が常温以上になったとき、圧力損失が一定になるものをチョークと定義する。
そして、この発明は、チョークの特徴を最大限に生かしたもので、作動油の温度が低くて粘性が高いときには、その油温が高いときよりもチョーク前後の差圧が大きくなることを利用したものである。つまり、作動油の粘性が高いときには、還流通路から当該ポンプに還流される流量を相対的に多くして、リザーバから吸い込む流量を少なくするようにしたものである。しかも、油温が上昇すれば、リザーバから固定容量形ポンプにつなぐ配管およびチョークの圧力損失も小さくなるので、いわゆる通常運転時には、従来のオリフィスを用いた場合と同じ特性を得ることができる。
この発明によれば、作動油の温度が低くてその粘性が高いときには、当該ポンプに還流する流量を多くして、リザーバからの吸い込み量を少なくできるようにしたので、キャビテーションの発生を防止できる。このようにキャビテーションが発生しないので、騒音や振動等が発生しなくなる。
また、作動油の温度が低いときには、還流通路を介して当該ポンプに吸い込まれる流量が増えるので、結局、ケーシング内を循環する流量が多くなる。このように作動油がケーシング内を循環すれば、それだけ油温の上昇時間も短くできる。
図1および図2に示したこの発明の実施形態は、従来のオリフィス3に代えてチョーク21を用いたもので、その他の構成は従来と同じである。このようにチョーク21を用いた実施形態を以下に説明する。
固定容量形ポンプPは、ケーシングCに形成した吸い込み通路1を介して作動油を吸い込むが、この吸い込み通路1は、ケーシングCの外に設けた配管Rpを経由してリザーバRに接続している。また、この固定容量形ポンプPの吐出側に設けた吐出通路2は、それをアクチュエータ通路2aと制御通路2bとに分岐させるとともに、上記アクチュエータ通路2aはチョーク21を介してアクチュエータAに接続し、制御通路2bは流量制御弁Fの導入ポート4に接続している。言い換えると、上記チョーク21の下流側はパワーシリングAに連通し、チョーク21の上流側は制御通路2bを介して導入ポート4に連通している。
上記流量制御弁Fは、スプール5と、このスプール5に区画された制御圧室6およびスプリング室7とを設けている。そして、制御圧室6は上記導入ポート4を介して制御通路2bに連通している。また、スプリング室7はその中にスプリング8を設けるとともに、パイロット通路9を介して、チョーク21の下流側におけるアクチュエータ通路2aに連通している。さらに、この流量制御弁Fには、還流ポート10を設けているが、この還流ポート10は、上記スプール5の移動量に応じて、制御圧室6に対する開度が制御される。そして、この還流ポート10には還流通路11を連通させているが、この還流通路11は、ケーシングC内における上記吸い込み通路1に連通させている。
したがって、スプール5が移動して還流ポート10が制御圧室6に対して開くと、導入ポート4から制御圧室6に流れ込んだ作動油は、還流ポート10→還流通路11→吸い込み通路1を介して固定容量形ポンプPに再び吸い込まれる。言い換えると、還流ポート10に流れ込んだ作動油は、ケーシングC内を循環することになる。
上記のようにしたポンプ装置は、エンジン等の駆動源を駆動して固定容量形ポンプPが回転すると、先ず、ケーシングCの外にあるリザーバRの作動油が、配管RpおよびケーシングC内に設けた吸い込み通路1を経由して固定容量形ポンプPに吸い込まれる。このようにして固定容量形ポンプPに吸い込まれた作動油は、吐出通路2に吐出され、チョーク21を介してアクチュエータAに供給される。
上記のようにしてチョーク21に流れが生じると、その前後に差圧が発生するが、このチョーク21の上流側の圧力は導入ポート4から流量制御弁Fの制御圧室6に導かれる。また、上記チョーク21の下流側の圧力は、パイロット通路9を経由してスプリング室7に導かれる。
したがって、スプール5は、制御圧室6側の推力と、スプリング室7側の推力とがバランスする位置で停止するが、このバランス位置において還流ポート10の開度が決まることになる。なお、上記制御圧室6側の推力は、制御圧室6側のスプール5の圧力作用で決まり、スプリング室7側の推力は、スプリング室7におけるスプール5に対する圧力作用とスプリング8のバネ力とによって決まる。
そして、上記のようにスプール5の移動位置に応じて還流ポート10の開度が決まるが、この開度に応じて、固定容量形ポンプPの吐出量のうち、アクチュエータAに供給される流量と、還流ポート10および還流通路11を経由して吸い込み通路1に還流させられる流量との、流量配分が制御されることになる。
例えば、チョーク21の上流側の圧力が相対的に高くなれば、制御圧室6側の推力がスプリング室7側の推力に打ち勝つので、スプール5は還流ポート10を開く方向に移動する。反対に、チョーク21の上流側の圧力が相対的に低くなれば、スプリング室7側の推力が制御圧室6の推力に打ち勝つので、スプール5は還流ポート10を閉じる方向に移動する。
そして、還流ポート10の開度が大きくなればなるほど、上記した還流流量が多くなり、反対に、その開度が小さければ小さいほど、還流流量が少なくなる。
このとき、固定容量形ポンプPの全吐出量をQ1、アクチュエータAに供給される流量をQ2、還流ポート10から還流通路11を経由して吸い込み通路1に還流させられる流量をQ3、リザーバRから吸い込まれる流量をQ4とすると、それらは、Q1=Q3+Q4およびQ2=Q1−Q3の関係を保つ。したがって、固定容量形ポンプPがケーシングC外のリザーバRから吸い込む流量Q4は、Q4=Q1−Q3になる。したがって、アクチュエータへの供給流量Q2が多ければ多いほど、リザーバRから吸い込む流量Q4が多くなる。反対に、アクチュエータへの供給流量Q2が少なくなれば、リザーバRから吸い込む流量Q4が少なくなる。
一方、上記チョーク21であるが、チョークとはその開口径Dに対して軸線方向の長さLが比較的に長く、オリフィスとは開口径Dに対して軸線方向の長さLが比較的短いものをいうと、一般的に定義されている。しかし、この実施形態では、油温が低いときに圧力損失が大きくなり、油温が高くなるにしたがって、圧力損失が小さくなり、油温が常温以上になったとき、圧力損失が一定になるものをチョークと定義する。
また、この発明の発明者らが実際に実験したところ、チョーク21の開口径Dを2mm〜8mmとしたとき、チョーク21の軸線方向の長さLをD/Lが1以下であれば、異音発生防止に寄与していることが判明している。
なお、上記チョーク21の開口形状であるが、それは特に限定されるものではない。もし、それらの形状が、多角形であったりしたときには、その開口径Dと軸線方向の長さLとの相対関係は、円形の開口に換算して特定すればよい。
そして、図3に示したグラフにおいて、実線で示した特性線が、チョーク21の特性を示すものである。このグラフから、油温が20度以下特に0度以下のときには、そのチョークによる圧力損失が極端に大きくなっていることが分かる。したがって、このときにはチョーク21を通過する流量も少なくなる。なお、この実施形態においてチョーク21は次のように機能することになる。
すなわち、油温が低く、作動油の粘性が高いときには、チョーク21の圧力損失が大きくなるので、その前後の差圧も大きくなる。したがって、油温の高いときよりも制御圧室6とスプリング室7内の圧力差が大きくなり、スプール5は、油温が高いときよりもスプリング室7側に大きく移動し、還流ポート10の開度を大きくする。そのために、チョーク21を通過してアクチュエータAに供給される流量Q2が少なくなり、反対に、還流ポート10から還流通路11を経由して固定容量形ポンプPに還流する流量Q3が多くなる。
このように固定容量形ポンプPに還流する流量Q3が多くなれば、配管Rp側から吸い込む流量Q4が少なくても、固定容量形ポンプPの必要流量をまかなうことができる。しかも、上記流量Q3は、内部循環経路である還流通路11を経由するので、その圧力損失も小さく抑えられる。結局、アクチュエータAに供給される流量Q2が少なくなって、還流流量Q3が多くなれば、その多くなった分、リザーバRから吸い込む流量Q4が少なくてすむ。リザーバRから吸い込む流量Q4が少なくなるということは、配管Rpを通過する作動油の圧力損失も小さくなるので、その分、キャビテーションも防げることになる。
また、油温が、図3に示すグラフのように、20度以上になると、チョーク21が作動油の粘性の影響をほとんど受けないので、オリフィスと同様の機能を発揮する。また、このように油温が高くなれば、配管Rpによる圧力損失も、極端に大きくならない。したがって、当該ポンプPは、十分な流量を無理なく吸い込むことができるとともに、チョーク21の開口面積によって制御された流量、すなわち必要な一定流量をアクチュエータAに供給することができる。
なお、図2に示した実施形態は、図6に示した従来のポンプ装置のオリフィス3に代えてチョーク21を用いたもので、その他の構成はすべて同じである。そこで、従来と同一の各構成要素については、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この発明の実施形態の回路図である。 当該装置の要部の断面図である。 チョークの温度と流量との特性を示すグラフである。 従来のポンプ装置の回路図である。 従来の装置の断面図である。 従来の装置の要部の断面図である。
符号の説明
C ケーシング
P 固定容量形ポンプ
F 流量制御弁
1 吸い込み通路
R リザーバ
Rp 配管
11 還流通路
21 チョーク

Claims (2)

  1. ケーシング内に、固定容量形ポンプと、この固定容量形ポンプの吸い込み側に設けた吸い込み通路と、上記固定容量形ポンプの吐出側に設けたチョークと、このチョークの前後の差圧に応じて、アクチュエータへの供給流量と上記固定容量形ポンプに還流させる流量とを分流制御する流量制御弁と、上記還流する流量を上記吸い込み通路に導く還流通路とを備え、上記吸い込み通路は、ケーシング外に設けたリザーバと配管を介して連通したポンプ装置。
  2. 上記チョークは、その開口径Dを2mm〜8mmに設定するとともに、その軸線方向の長さをLとしたとき、D/L=1以下になる関係にした請求項1記載のポンプ装置。
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