JP3873298B2 - 文書編集装置 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、文書編集装置に関し、詳しくは、文書に該文書を構造化する複数の構造単位を設定する構造単位設定手段と、該設定された複数の構造単位からなる構造図を用いて該文書を編集する編集手段とを備えた文書編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の文書編集装置としては、文書の段落等を単位として構造単位を設定し、設定した構造単位からなる構造図を用いて文書を編集する装置(アウトラインプロセッサ)が提案されている。このアウトラインプロセッサでは、各構造単位にその内容を示唆する見出しや第1章,第2章のような規則的な見出しを付すと共に、各構造単位の文書中の構造的な位置(レベル)を設定し、文書を、見出しとレベルに応じた桁数の字下げによる階層構造(構造図)とにより視覚的に表示する。そして、使用者は、こうした構造図中の見出しの位置を変更することにより文書内の各構造単位の配置を変更したり、見出しを指定してその見出しが付された構造単位の内容を表示させ、その内容を変更したり追加したりして文書を編集する。このように、アウトラインプロセッサでは文書が視覚化されているから、使用者は、文書のアウトライン(概要)を把握しながら文書の作成および編集をすることができる。
【0003】
また、こうしたアウトラインプロセッサには、文書の各構造単位に、1,2,3や1−1,1−2,1−3のような数字の見出しを自動的に設定するものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
文書は、一人によって作成されるとは限らず、複数人によって部分的に分割されて作成される場合がある。この場合、文書の各部分はそれぞれ一つの文書となっているから、これらを寄せ集めて一つの文書とする。また、一人によって作成される場合であっても、テーマ毎に作成した複数の文書を集めて一つの文書にする場合もある。このような場合、文書の全体の構成を把握しながら編集および作成が可能な上記のアウトラインプロセッサが有効である。
【0005】
しかしながら、複数の文書を集めて一つの文書として編集する場合、上記のアウトラインプロセッサでは、複数の文書を複数のファイルのまま一つの文書として編集することができないという問題があった。上記のアウトラインプロセッサでは、一つの文書に対して、文書内の段落等を構造単位として設定し、この構造単位を単位として編集を行なうから、複数の文書を集めて一つの文書とする場合、まず、複数のファイルの文書を一つのファイルの文書とし、この文書に対してアウトラインプロセッサを起動しなければならない。このように複数のファイルの文書を一つのファイルの文書にすると、文書ファイルの容量が大きくなり、使い勝手が悪くなってしまう。また、一つのファイルの文書にし、内容に変更を加えてから、この変更を加えた文書を土台として再び複数人により文書の追加を行なう場合では、一つのファイルにした文書から、その内容の一部を切り出して複数のファイルの文書にする必要があり、作業性が著しく悪かった。
【0006】
一方、数字の見出しを自動的に設定するアウトラインプロセッサでは、見出しに用いられる文字は数字に限られ、表現力に富んだ文書の作成が困難であるという問題があった。
【0007】
本発明の文書編集装置は、こうした問題を解決し、文書を構造化する構造単位に他の文書ファイルを埋め込み、埋め込んだ他の文書ファイルを文書の構造単位の一つとして編集すること及び文書に設定された構造単位に数字以外の文字からなる見出しの一部の文字を自動的に変化させて付与することを目的とし、次の構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
本発明の第1の文書編集装置は、文書に該文書を構造化する複数の構造単位を設定する構造単位設定手段と、該設定された複数の構造単位からなる構造図を用いて該文書を編集する編集手段とを備えた文書編集装置であって、
少なくとも一つ以上のファイル化された他の文書を記憶する記憶手段と、
前記複数の構造単位のうちの少なくとも一つに、前記記憶手段に記憶された他の文書のうちの少なくとも一つを前記文書とは異なるファイルの状態で埋め込む他文書埋込手段と、
該埋め込まれた他の文書を、前記文書とは異なるファイルの状態で該文書に設定された複数の構造単位のうちの一つとして該文書の他の構造単位と共に前記構造図に表示する表示手段と
文字列の入力を受け付ける文字列入力手段と、
該入力された文字列を含む文書を、前記記憶手段に記憶された他の文書から検索する検索手段と
を備え、
前記他文書埋込手段は、前記検索手段により前記文字列を含む他の文書が検索されたとき、前記文書に新たな構造単位を設定すると共に、該設定された構造単位に該検索された他の文書を埋め込む手段である
を備えたことを要旨とする。
【0009】
こうして構成された本発明の第1の文書編集装置は、構造単位設定手段が、文書に文書を構造化する複数の構造単位を設定し、編集手段が、構造単位設定手段により設定された複数の構造単位からなる構造図を用いて文書を編集する。他文書埋込手段は、文書に設定された複数の構造単位のうちの少なくとも一つに、記憶手段に記憶された少なくとも一つ以上のファイル化された他の文書のうちの少なくとも一つを前記文書とは異なるファイルの状態で埋め込む。表示手段は、この埋め込まれた他の文書を、前記文書とは異なるファイルの状態でこの文書に設定された複数の構造単位のうちの一つとして文書の他の構造単位と共に構造図に表示する。しかも、この構成では、検索手段が、文字列入力手段により入力を受け付けた文字列を含む文書を、前記記憶手段に記憶された他の文書から検索する。他文書埋込手段は、検索手段により文字列を含む他の文書が検索されたとき、文書に新たな構造単位を設定すると共に、この設定された構造単位に検索された他の文書を埋め込む。
【0010】
ここで、前記第1の文書編集装置において、前記表示手段は、前記埋め込まれた他の文書に構造単位が設定されているとき、該他の文書に設定された構造単位を前記文書に設定された構造単位と共に前記構造図に表示する手段である構成とすることもできる。この結果、他の文書に設定された構造単位についても、編集手段による編集が可能となる。
【0011】
また、前記第1の文書編集装置において、
前記他文書埋込手段は、
前記記憶手段に記憶された他の文書を一覧表示する他文書表示手段と、該一覧表示された他の文書のうちの少なくとも一つを指定する他文書指定手段と、
前記構造図に表示された前記文書の複数の構造単位のうち他の文書を埋め込もうとする構造単位を指定する構造単位指定手段と、
該指定された構造単位に前記他文書指定手段により指定された前記他の文書を埋め込む埋込処理手段とを備える構成とすることもできる。
【0012】
この構成では、他文書指定手段が、他文書表示手段により一覧表示された他の文書のうちの少なくとも一つを指定し、構造単位指定手段が、構造図に表示された文書の複数の構造単位のうち他の文書を埋め込もうとする構造単位を指定する。埋込処理手段は、この指定された構造単位に、他文書指定手段により指定された他の文書を埋め込む。
【0013】
こうした他文書埋込手段が他文書表示手段と構造単位指定手段と構造単位指定手段とを備えた第1の文書編集装置において、
前記他文書埋込手段は、前記他文書指定手段により他の文書が指定されたとき、該指定された他の文書を、移動可能なアイコンとして表示するアイコン表示手段を備え、
前記構造単位指定手段は、前記アイコン表示手段により表示されたアイコンを、前記構造図に表示された前記文書の複数の構造単位のうちの一つに重ねて指定する手段である構成とすることもできる。
【0014】
この構成では、アイコン表示手段が、他文書指定手段により他の文書が指定されたとき、該指定された他の文書を、移動可能なアイコンとして表示する。そして、構造単位指定手段が、この表示されたアイコンを、構造図に表示された文書の複数の構造単位のうちの一つに重ねて指定することにより他の文書を埋め込む構造単位を指定する。
【0015】
また、前記第1の文書編集装置において、前記構造図は、前記構造単位の内容を、該構造単位の前記文書の構造位置に基づいて字下げして表示してなる構成とすることもできる。
【0016】
さらに、前記第1の文書編集装置において、
前記編集手段は、
前記構造図に表示された前記文書の複数の構造単位のうちの少なくとも一つを指定する指定手段と、
該指定された構造単位の内容を表示する構造単位内容表示手段と、
該表示された構造単位の内容を編集する構造単位内編集手段とを備える構成とすることもできる。
【0017】
この構成では、指定手段が、構造図に表示された文書の複数の構造単位のうちの少なくとも一つを指定し、構造単位内容表示手段が、この指定された構造単位の内容を表示する。そして、構造単位内編集手段が、表示された構造単位の内容を編集する。
【0018】
こうした編集手段が指定手段と構造単位内容表示手段と構造単位内編集手段とを備えた第1の文書編集装置において、前記編集手段は、前記指定手段により指定された構造単位が前記他の文書が埋め込まれた構造単位または該他の文書の構造単位であり、前記構造単位内編集手段により該他の文書の内容が編集されたとき、該編集された他の文書を編集前の他の文書に代えてファイル化して保存する他文書保存手段を備える構成とすることもできる。
【0019】
この構成では、指定手段により指定された構造単位が他の文書が埋め込まれた構造単位または他の文書の構造単位であり、構造単位内編集手段により他の文書の内容が編集されたとき、他文書保存手段が、この編集された他の文書を編集前の他の文書に代えてファイル化して保存する。
【0020】
また、前記第1の文書編集装置において、
文字列を指定する文字列指定手段と、
該指定された文字列を含む文書を、前記記憶手段に記憶された他の文書から検索する検索手段とを備え、
前記他文書埋込手段は、前記検索手段により前記文字列を含む他の文書が検索されたとき、前記文書に新たな構造単位を設定すると共に、該設定された構造単位に該検索された他の文書を埋め込む手段である構成とすることもできる。
【0021】
この構成では、検索手段が、文字列指定手段により指定された文字列を含む文書を、前記記憶手段に記憶された他の文書から検索する。他文書埋込手段は、検索手段により文字列を含む他の文書が検索されたとき、文書に新たな構造単位を設定すると共に、この設定された構造単位に検索された他の文書を埋め込む。
【0022】
本発明の前記第1の文書編集装置において、
該文書編集装置により編集中の文書のファイル名と、該文書編集装置により所定期間内に編集された文書のファイル名とを、該編集中の文書の処理に係るウインドウとは別にウインドウを設けて一覧表示するファイル名一覧表示手段
を備えた構成とすることもできる。
【0023】
この構成では、ファイル名一覧表示手段が、文書編集装置により編集中の文書のファイル名と、文書編集装置により所定期間内に編集された文書のファイル名とを、編集中の文書の処理に係るウインドウとは別にウインドウを設けて一覧表示する。
【0024】
こうしたファイル名一覧表示手段を備えた第1の文書編集装置において、前記ファイル名一覧表示手段は、前記編集中の文書の構造単位に埋め込まれた他の文書のファイル名を、該編集中の文書のファイル名と関連付けて一覧表示する手段である構成とすることもできる。
【0025】
この構成では、ファイル名一覧表示手段は、更に、編集中の文書の構造単位に埋め込まれた他の文書のファイル名を、編集中の文書のファイル名と関連付けて一覧表示する。
【0026】
また、ファイル名一覧表示手段を備えた第1の文書編集装置において、
前記ファイル名一覧表示手段により設けられた文書のファイル名を一覧表示するウインドウを用いて、該ウインドウに表示された文書から少なくとも一つを指定するウインドウ内文書指定手段と、
該指定された文書を、新たなウインドウを設けて編集可能に読み込む文書読込手段と
を備えた構成とすることもできる。
【0027】
この構成では、ウインドウ内文書指定手段が、ファイル名一覧表示手段により設けられた文書のファイル名を一覧表示するウインドウを用いて、該ウインドウに表示された文書から少なくとも一つを指定し、文書読込手段が、この指定された文書を、新たなウインドウを設けて編集可能に読み込む。
【0036】
【実施例】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。図1は本発明の一実施例である文書編集装置の概略構成図、図2はこの文書編集装置が実現されるコンピュータの概略構成図である。まず、説明の都合上、図2に従って、全体構成について説明する。
【0037】
図2に示すように、このコンピュータ10は、ローカルバス22に接続された演算処理部20、ローカルバス22を外部バスの一つであるPCIバス32に接続するPCIブリッジ30、PCIバス32を介して演算処理部20のCPU21等によりアクセスを受けるコントローラ部40、各種のI/O装置等を制御する機器が低速の外部バスであるISAバス42に接続されたI/O部60、および周辺機器であるキーボード72,スピーカ74,カラーCRT76などから構成されている。
【0038】
演算処理部20は、中央演算処理装置としてのCPU21(本実施例ではインテル社製PentiumTMを使用)、キャッシュメモリ23,そのキャッシュコントローラ24およびメインメモリ25から構成されている。PCIブリッジ30は、高速のPCIバス32を制御する機能を備えたコントローラである。CPU21が扱うメモリ空間は、CPU21の内部に用意された各種レジスタにより、実際の物理アドレスより広い論理アドレスに拡張されている。
【0039】
コントローラ部40は、モニタ(カラーCRT)76への画像の表示を司るグラフィックスコントローラ(以下、CRTCと呼ぶ)44、接続されるSCSI機器とのデータ転送を司るSCSIコントローラ46、PCIバス32と下位のISAバスとのインタフェースを司るPCI−ISAブリッジ48から構成されている。CRTC44は、カラーCRT76に対して、640×480ドット、16色表示が可能である。なお、表示用のフォントを記憶したキャラクタジェネレータや所定のコマンドを受け取って所定の図形を描画するグラフィックコントローラ、更には描画画像を記憶するビデオメモリ等は、このCRTC44に実装されているが、これらの構成は周知のものなので、図2では図示を省略した。
【0040】
PCI−ISAブリッジ48を介して接続されたISAバス42は、各種のI/O機器が接続される入出力制御用のバスであり、DMAコントローラ(以下単にDMAと呼ぶ)50、リアルタイムクロック(RTC)52、複合I/Oポート54、サウンドI/O56、キーボード72およびマウス73とのインタフェースを司るキーボードインタフェース(以下KEYと呼ぶ)64、優先順位を有する割り込み制御を行なう割り込みコントローラ(以下PICと呼ぶ)66、各種の時間カウントやビープ音を発生するタイマ68等から構成されている。なお、ISAバス42には、拡張ボードが実装可能なISAスロット62が接続されている。
【0041】
複合I/Oポート54には、パラレル出力,シリアル出力の他、フロッピディスク装置82やハードディスク84を制御する信号を入出力するポートが用意されている。また、パラレル入出力には、パラレルポート86を介してプリンタ88が、シリアル入出力には、シリアルポート90を介してモデム92が、各々接続されている。また、サウンドI/O56には、上述したスピーカ74の他、マイクロフォン96が接続可能とされている。
【0042】
このコンピュータ10のハードディスク84には、DOSおよびそのDOSに組み込まれる種々のデバイスドライバが記憶されており、コンピュータ10は、立ち上げ時にDOSを読み込み、更にDOSが参照するファイルの内容に従って、必要なデバイスドライバを組み込む。デバイスドライバとして、複合I/Oポート54を介してのプリンタ88への印字を可能にするプリンタドライバなどがある。
【0043】
ハードディスク84には、「WINDOWS」というGUIを備えたオペレーティングシステムが記憶されており(「WINDOWS」はマイクロソフト社の商標)、コンピュータ10は、DOSを読み込んだ後、更にこのオペレーティングシステムを読み込む。アプリケーションプログラムは、このオペレーティングシステム上で動作するよう主記憶上に読み込まれ、実行される。
【0044】
次に、図1に従って本実施例の文書編集装置について説明する。この文書編集装置は、上述したコンピュータ10において、そのハードウェアとソフトウェアが一体となって実現するものであり、図1は、ソフトウェアにより実現される部分も含めてブロック図として表わしたものである。この文書編集装置は、制御部ECNを中心として、キーボード72やマウス73からの入力をオペレーティングシステムを介して受け付ける入力部IPB、複数の文書ファイルTFを保存すると共にこの文書編集装置を構成するのに必要なソフトウェアを保存するハードディスク84、ハードディスク84等から読み込んだ文書をその制御コードにしたがってメモリ上に展開する文書展開部TOM、メインメモリ25に展開された文書をカラーCRT76に表示する表示部DPL、所定期間に亘って読み込んだ文書ファイル名を記憶するファイル名記憶部FKM、文書の段落等を区切りに文書を構造化する構造単位(パラグラフ)を設定するパラグラフ設定部PSM、文書に設定されたパラグラフに見出しを設定する見出し設定部MSM、文書に設定されたパラグラフに他の文書を埋め込む文書埋込部TIM、パラグラフを単位として文書を編集すると共にパラグラフを指定することによりパラグラフの文章を編集する編集部TEMから構成されている。
【0045】
見出し設定部MSMは、見出しとしての文字列のうち前半部を構成する前置文字列と後半部を構成する後置文字列とを設定する見出し文字列設定部S1と、見出しを設定しようとするパラグラフの階層構造のレベルに応じて後置文字列の先頭文字に対応する文字コードを演算する文字コード演算部S2とを備える。文書埋込部TIMは、他の文書を埋め込もうとするパラグラフを指定するパラグラフ指定部T1と、埋め込もうとする他の文書ファイルを指定する埋込文書指定部T2と、パラグラフ指定部T1により指定されたパラグラフに埋込文書指定部T2により指定された文書ファイルを埋め込む処理を行なう埋込処理部T3と、所定の文字列を有する文書ファイルを検索すると共に検索した文書ファイルを埋め込む処理をする検索部T4とを備える。また、編集部TEMは、パラグラフを単位として文書の構成を編集する文書編集部E1と、パラグラフ内の文章を編集するパラグラフ編集部E2とを備える。
【0046】
図1に示した各ブロックは、既述したように、ハードウェアにより実現されている部分とソフトウェアにより実現されている部分とを含む。例えば、表示部DPLは、ハードウェアとしては図2に示したCRTC44が存在するが、現実には、文書編集におけるテキストの表示や編集処理に必要なガイダンス行の表示などを含めて、表示を制御するソフトウェアがあって初めて動作する。従って、図1における表示部DPLなどは、両者を含めたものである。
【0047】
こうして構成された実施例の文書編集装置では、ハードディスク84から保存されている文書ファイルTFから文書データを読み込み、読み込んだ文書データを文書展開部TOMによりメモリ上に展開する。このメモリ上に展開された文書データは、表示部DPLにより所定の書式でカラーCRT76に表示される。このように表示された文書に対し、使用者は、パラグラフ設定部PSMによりパラグラフを設定し、この設定されたパラグラフに見出し設定部MSMにより見出しを設定する。そして、必要に応じて、文書のパラグラフに文書埋込部TIMにより他の文書を埋め込み、編集部TEMによりパラグラフ単位に文書全体の構成を編集すると共にパラグラフ内の文章を編集する。また、ファイル名記憶部FKMに記憶された所定期間に亘って読み込んだ文書ファイル名は、編集中の文書とは異なるウインドウに一覧表示され、編集を支援する。
【0048】
こうした文書編集装置の動作のうちパラグラフに他の文書ファイルを埋め込む処理および埋め込んだ文書ファイルを解除する処理について、図3のファイル埋め込み設定・解除ルーチンに基づき説明する。
【0049】
パラグラフに他の文書ファイルを埋め込む場合、まず文書ファイルを埋め込もうとするパラグラフを選択する(ステップS100)。この選択は、例えば図4に示すように、文書ファイルを埋め込もうとするパラグラフが「・1・2CCC…」である場合、このパラグラフにキャレットCSを合わせることにより行なう。この際、キャレットCSは、埋め込もうとするパラグラフ内であれば、どこにあってもかまわない。次に、図4に示す画面上方のメニューバーの[編集(E)]のドロップダウンメニューから「文書ファイルの埋め込み」を選択するか、または、ボタンバーの「文書ファイルの埋め込み」のアイコンを選択する(ステップS102)。すると、図5に示すようなファイル埋め込みダイアログボックスD1が表示される(ステップS104)。
【0050】
使用者は、このファイル埋め込みダイアログボックスD1の「設定」,「解除」,「キャンセル」のいずれかの処理ボタンを操作することによって処理を選択する(ステップS106)。文書ファイルの埋め込み処理の場合は「設定」の処理ボタンを操作し、文書ファイルの埋め込みの解除の場合は「解除」の処理ボタンを操作する。なお、このファイル埋め込みダイアログボックスD1では、キャレットCSを合わせたパラグラフに既にファイルが埋め込まれているときには、このファイル埋め込みダイアログボックスD1の「埋め込まれているファイル」の下欄に埋め込まれているファイル名が表示されるから、既に、埋め込まれている文書ファイルがある場合には、その文書ファイルを確認することができる。また、文書ファイルの埋め込みを中止する場合には、「キャンセル」の処理ボタンを操作する。
【0051】
このように「設定」,「解除」,「キャンセル」のいずれかの処理ボタンが操作されると、それぞれの処理が選択される(ステップS108)。文書ファイルの埋め込みの場合、カラーCRT76には図6に例示するような埋め込みファイル選択ダイアログボックスD2が表示される(ステップS110)。この埋め込みファイル選択ダイアログボックスD2には、埋め込む文書ファイルの保存先のディレクトリを指定するためにドライブ内のディレクトリを一覧表示するディレクトリ表示欄WA1と、ディレクトリ表示欄WA1を用いて指定されたディレクトリ内のファイルを一覧表示するファイル表示欄WA2とが表示される。使用者は、このディレクトリ表示欄WA1を用いて埋め込みファイルが格納されているディレクトリを指定し、指定したディレクトリ内のファイルを一覧表示するファイル表示欄WA2を用いて埋め込む文書ファイルを選択する(ステップS112)。なお、実施例の埋め込みファイル選択ダイアログボックスD2では、埋め込む文書ファイルを素早く選択するために、ファイル表示欄WA2に一覧表示するファイルの種類を入力する欄が設けられており、ファイルの種類を入力することにより、その種類のファイルのみをファイル表示欄WA2に一覧表示することができる。
【0052】
埋め込む文書ファイルを選択すると、この文書ファイルを埋め込もうとするパラグラフ(ステップS100で選択したパラグラフ)に既に文書ファイルが埋め込まれているか否かを判断する(ステップS114)。パラグラフに文書ファイルが埋め込まれていないときには、すぐにこの文書ファイルの埋め込み処理を行ない(ステップS120)、パラグラフに既に文書ファイルが埋め込まれているときには、カラーCRT76に埋め込み文書ファイルの変更を確認するメッセージを表示し(図示せず)、変更を確認した後に(ステップS118)、文書ファイルの埋め込み処理を行なう(ステップS120)。この変更確認の際、「変更しない」を選択することもでき、このときには、文書の埋め込みは行なわれない。文書ファイルの埋め込み処理については、文書データの構造および文書データの表示を含めて以下に詳述する。
【0053】
まず、文書データの構造および文書データの表示について説明する。図8は、実施例の文書編集装置により編集され保存された文書ファイルのデータ構造を例示する説明図である。図示するように、文書ファイルは、文書の文字データからなるテキストデータと、テキスト中のパラグラフの位置を示すポインタやパラグラフの構造中のレベル,見出し等のデータからなる内部パラグラフデータと、内部パラグラフデータとの関連付けに関するデータやパラグラフの表示行数,埋め込み文書ファイル名等のデータからなる表示パラグラフデータと、埋め込み文書ファイル名やそのファイルの保存先等のデータからなる埋め込みファイルデータとにより構成されている。
【0054】
こうした文書ファイルがハードディスク84から読み込まれると、文書展開部TOMにより、図9に示すように、表示パラグラフデータと文書データとに分離されてメモリ上に展開される。そして、各表示パラグラフデータPout1〜Pout4を、各表示パラグラフデータと内部パラフラグデータとの関係のデータに基づいて、文書データ内の各内部パラグラフデータPin11〜Pin14に1対1の関係として関係付け、表示部DPLに送る。表示部DPLでは、送られた各表示パラグラフデータの内容に基づいて、必要に応じて各関係付けされた内部パラグラフデータを読み込み、各パラグラフの見出しと表示行数分のテキストデータとを、図4に例示するように、カラーCRT76に表示する。
【0055】
次に、こうしてメモリ上に展開され、カラーCRT76に表示された文書に他の文書ファイルを埋め込む様子について、図9中の表示パラグラフデータPout3に相当する3番目のパラグラフに、テキストファイルである文書ファイルを埋め込む様子を例として説明する。カラーCRT76の表示画面上でキャレットCSを表示パラグラフデータPout3に相当するパラグラフに合わせ(ステップS100)、メニューバーの[編集(E)]のドロップダウンメニューから「文書ファイルの埋め込み」を選択して「設定」の処理ボタンを操作すると(ステップS112)、埋め込み文書ファイルは、図10の埋め込み文書データに示すように、埋め込む文書全体のテキストデータTxt21と、このテキストデータTxt21を一つのパラグラフとする内部パラグラフデータPin21とをメモリ上に展開する。そして、表示パラグラフデータPout3に埋め込み文書ファイルのファイル名や保存先をデータとして書き込き、この表示パラグラフデータPout3を、内部パラグラフデータPin13に代えて埋め込み文書データの内部パラグラフデータPin21に関係付ける。また、これと同時に、内部パラグラフデータPin13の見出しに関するデータを埋め込み文書データの内部パラグラフデータPin21に複写する。
【0056】
表示部DPLには変更された表示パラグラフデータPout3が送られるから、カラーCRT76には、内部パラグラフデータPin13に対応したテキストデータTxt13に代えて埋め込み文書データの内部パラグラフデータPin21に対応したテキストデータTxt21が表示される(図7参照)。こうして、選択したパラグラフに他の文書を埋め込む。なお、関係付けが解除された内部パラグラフデータPin13は、その内容には何等変更が加えられずに、そのままの状態で保持される。
【0057】
埋め込み文書ファイルがこの文書編集装置によってパラグラフが設定され保存されたファイルである場合には、埋め込み文書ファイルも図8に示すデータ構造となっており、内部パラグラフデータも存在する。こうした文書は、次のように埋め込まれる。まず、埋め込み文書ファイルの内部パラグラフデータの数が数えられ、埋め込まれるパラグラフに相当する表示パラグラフデータの次に埋め込み文書データの内部パラグラフデータの数から値1を引いた数の表示パラグラフデータが挿入される。例えば、図11に示すように、埋め込み文書ファイルに2つのパラグラフが設定されている場合、埋め込まれる表示パラグラフデータPout3の次に表示パラグラフデータPout4が挿入される。このとき図9で内部パラグラフデータPin14に関係付けられていた表示パラグラフデータPout4は、新たな表示パラグラフデータPout4が挿入されることにより、その順位が繰り下げられて表示パラグラフデータPout5となる。
【0058】
そして、埋め込まれるパラグラフに相当する表示パラグラフデータと挿入された表示パラグラフデータとに、埋め込みファイルの各内部パラグラフデータを関係付ける。図11の例では、埋め込む表示パラグラフデータPout3と挿入された表示パラグラフデータPout4とに、埋め込み文書データの各内部パラグラフデータPin21,Pin22が各々関係付けられる。
【0059】
以上詳述した文書ファイルの埋め込み処理により、図4のキャレットCSを合わせた「・1・2CCC…」のパラグラフは、図8に示すように、埋め込まれた文書ファイルの内容の「・1・2FFF…」に置き換えられてカラーCRT76に表示され、他のパラグラフと同様に編集がなされる。すなわち、使用者は、他のパラグラフと同様に、キャレットCSを編集したい箇所に合わせ、文字の入力・削除等を行なうことができ、埋め込まれた文書ファイルの内容を編集することができる。文書ファイルが埋め込まれたパラグラフの内容(文書ファイルの内容)が編集されたときには、文書全体が保存されるときに、編集された内容が編集前の内容に代えて元の文書ファイル(埋め込み文書ファイル)に保存される。
【0060】
なお、図3のファイル埋め込み設定・解除ルーチンのステップS105で表示されるファイル埋め込みダイアログボックスD1(図5)で「解除」の処理ボタンを操作したときには、ステップS108では埋め込みの解除と判断し、既に埋め込んだファイルの解除処理がなされる(ステップS122)。この解除処理では、該当するパラグラフの表示パラグラフデータと埋め込み文書ファイルの内部パラグラフデータとの関係付けが解除される共に、この埋め込み文書が埋め込まれる前の状態に戻される。すなわち、関係付けが解除された表示パラグラフデータは、文書ファイルが埋め込まれる前に関係付けられていた内部パラグラフデータに再び関係付けられる。また、ファイル埋め込みダイアログボックスD1で「キャンセル」の処理ボタンが操作されたときには、ステップS108で処理の中止と判断し、ファイル埋め込みダイアログボックスD1を閉じ、本ルーチンを終了する。
【0061】
以上説明したファイル埋め込み設定・解除ルーチンおよび文書データの構造および文書データの表示等から解るように、実施例の文書編集装置によれば、文書のパラグラフに他の文書ファイルを埋め込むことができる。しかも、埋め込んだ文書ファイルの内容を、あたかも文書内のパラグラフとして、他のパラグラフと同様に編集することができる。また、編集された埋め込み文書ファイルの内容は、文書が保存される際に、編集される前の内容に代えて同じファイル名で保存されるから、文書を複数の文書ファイルで構成することができる。
【0062】
もとより、実施例の文書編集装置によれば、文書に文書を構造化するパラグラフ(構造単位)を設定し、パラグラフの表示をそのレベル(文書の構造的な位置)に応じて桁数を字下げして表示するから、文書全体におけるパラグラフの位置付けを容易に知ることができ、文書全体を把握しながら文書を編集することができる。また、各パラグラフの表示行数を任意に設定することができるから、編集しているパラグラフについては大きな表示行数(例えば10行等)とし、他のパラグラフについては小さな表示行数(例えば1行)とするといった表示も可能であり、この結果、文書全体の構成を把握しながらパラグラフ内の編集を容易に行なうことができる。
【0063】
実施例のファイル埋め込み設定・解除ルーチンでは、文書ファイルを埋め込むパラグラフをキャレットCSにより選択した後に、メニューバーの[編集(E)]のドロップダウンメニューから「文書ファイルの埋め込み」を選択する等の操作手順としたが、逆に、メニューバーの[編集(E)]のドロップダウンメニューから「文書ファイルの埋め込み」を選択した後に、文書ファイルを埋め込むパラグラフを選択する構成としてもよい。
【0064】
実施例の文書編集装置では、文書ファイルを選択したパラグラフにその内容に代えて埋め込んだが、キャレットCSを合わせたパラグラフの前に新たなパラグラフを設定し、あるいは、キャレットCSを合わせたパラグラフの後に新たなパラグラフを設定し、この新設されたパラグラフに文書を埋め込む構成としてもよい。
【0065】
次に、実施例の文書編集装置における異なる形態での文書ファイルの埋め込みの様子について説明する。実施例の文書編集装置では、図4に示すように、各パラグラフのレベルに応じてパラグラフの桁数を字下げし指定した行数(表示パラグラフデータの表示行数)分のテキストを表示する文書の表示の仕方の他に、メニューバーの[表示(V)]のドロップダウンメニューから構造図の表示を選択することにより、図12に示すように、文書のパラグラフに設定された見出しによるツリー構造(構造図)として表示する文書の表示の仕方を備えている。
【0066】
この表示では、矩形枠のパラグラフ(図中「温度」のパラグラフ)は文書ファイルが埋め込まれたパラグラフであり、長円枠のパラグラフ(図中「泉質」や「長野」等のパラグラフ)は文書ファイルが埋め込まれていないパラグラフである。また、太枠のパラグラフ(図中「効用について」のパラグラフ)は、図中「場所について」のパラグラフのように下位レベルに一つ以上のパラグラフを有しているが、下位レベルのパラグラフを表示していない状態(折り畳んだ状態)のパラグラフである。枠はあるが見出しが表示されていないパラグラフ(図中「長野県」の下のパラグラフ)は、まだ見出しが設定されていないパラグラフである。この構造図の表示でも、使用者は、パラグラフの構造位置を変更,追加,削除等により文書を編集することができる。
【0067】
こうした構造図による文書の表示においても文書のパラグラフに他の文書ファイルを埋め込む処理がなされる。以下に、この他の文書ファイルの埋め込み処理について図13のファイル埋め込み処理ルーチンに基づき、図12中の「泉質」のパラグラフに文書ファイルを埋め込む場合を例として説明する。まず、図12の文書表示の状態で画面上方のメニューバーの[編集(E)]のドロップダウンメニューから「文書ファイルの埋め込み」を選択するか、または、ボタンバーの「文書ファイルの埋め込み」のボタンを選択する(ステップS200)。すると、カラーCRT76には、図14に示すように、ドライブを指定するドライブ指定欄WB1と、ドライブ指定欄WB1により指定されたドライブ内のディレクトリをツリー構造として表示(ツリー表示)するディレクトリ表示欄WB2と、ディレクトリ表示欄WB2から選択されたディレクトリ内のファイルを一覧表示するファイル表示欄WB3とからなるファイル表示ウインドウWBが表示される(ステップS202)。このファイル表示ウインドウWBでは、ドライブ指定欄WB1に表示されるドライブをマウス73でクリックすることにより、クリックされたドライブのディレクトリがディレクトリ表示欄WB2にツリー表示され、ツリー表示されたディレクトリの一つをマウス73でクリックすることにより、クリックされたディレクトリ内のファイルをファイル表示欄WB3に一覧表示する。なお、実施例の文書編集装置では、図14に示すように、ドライブ指定欄WB1,ディレクトリ表示欄WB2およびファイル表示欄WB3を文書の構造図を表示するウインドウ内に構造図と共に表示したが、構造図を表示するウインドウとは別に新たなウインドウを設けて表示する構成としてもよい。
【0068】
次に、ドラッグ&ドロップによりファイル表示欄WB3から埋め込む文書ファイルを指定すると共にこの文書ファイルを埋め込むパラグラフを構造図から指定する(ステップS204)。すなわち、図15に示すように、ファイル表示欄WB3に一覧表示されたファイルから埋め込もうとする文書ファイルにマウスカーソルを合わせマウス73のボタンを押した状態のまま反転表示されるアイコンを埋め込もうとする構造図中のパラグラフに重ねてマウス73のボタンを離すことにより、埋め込み文書ファイルと埋め込むパラグラフとを指定する。
【0069】
こうして、埋め込み文書ファイルと埋め込むパラグラフとを選択すると、前述した文書ファイルの埋め込み処理と同様の処理、すなわち、埋め込まれる表示パラグラフデータと埋め込み文書データの内部パラグラフデータとの関連付けが行なわれると共に表示パラグラフデータに埋め込み文書ファイルのファイル名と保存先とがデータとして書き込まれる等の処理が行なわれ、パラグラフに文書ファイルが埋め込まれる(ステップS206)。文書ファイルの埋め込みが終了すると、図16に示すように、埋め込まれたパラグラフ(「泉質」のパラグラフ)の枠が矩形に変わる。埋め込んだ文書ファイルの文書にパラグラフが設定されている場合には、そのパラグラフが埋め込まれたパラグラフ(「泉質」のパラグラフ)の下位レベルに表示される。
【0070】
こうしたドラッグ&ドロップによる埋め込み処理(ステップS204およびS206)は、文書ファイルの埋め込み処理の終了を指示しない限り繰り返し行なわれる(ステップS204ないしS208)。このように、構造図による文書の表示では視覚に訴えた形態で、かつ、連続して文書ファイルの埋め込みが行なわれる。
【0071】
次に、この構造図による文書の表示でにおけるパラグラフ内の文章の編集について図17のパラグラフ内編集ルーチンに基づき、他の文書ファイルが埋め込まれたパラグラフ内の文章の編集を例として説明する。パラグラフ内の編集は、まず、編集しようとするパラグラフをマウス73により選択し(ステップS210)、次にメニューバーの[編集(E)]のドロップダウンメニューから「パラグラフ内の編集」を選択する(ステップS212)。この操作により、制御部ECNは、図18に示すように、カラーCRT76にテキスト編集ウインドウWTを開き、編集しようとするパラグラフ(図18中では「泉質」の下位のハッチングしたパラグラフ)の内容を表示するテキスト編集ウインドウWTに設定して(ステップS214)、パラグラフの内容を編集可能な状態にする。使用者は、この状態でパラグラフ内の文章(テキスト)に対して文章の追加・変更等の編集を行なう(ステップS216)。
【0072】
パラグラフ内の文章を編集している最中または編集終了後に、使用者が、編集の終了の操作をせずに編集しているパラグラフと異なるパラグラフをマウス73でクリックすると、クリックしたパラグラフ内の文章の編集の指示と判断し(ステップS218)、クリックしたパラグラフについてステップS214,S216の処理を実行する。以下同様にしてパラグラフを変更する度にこれらの処理(ステップS214,S216)が繰り返し実行される。なお、パラグラフ内の文章の編集終了後に使用者が、編集の終了の操作をするれば、編集の終了と判断して(ステップS218)、本ルーチンを終了する。
【0073】
こうしたパラグラフ内の編集により、パラグラフに埋め込まれた文書ファイルの内容が変更されたときには、文書全体が保存されるときに、編集前の内容に代えて編集された内容が元の文書ファイル(埋め込み文書ファイル)に保存される。
【0074】
以上説明した構造図による文書の表示および構造図による文書ファイルの埋め込み処理から解るように、実施例の文書編集装置によれば、埋め込み文書の選択と埋め込むパラグラフの選択を同一画面上で連続的に、かつ視覚的に行なうことができる。しかも、構造図中のパラグラフの表示する枠に変化を持たせることにより、パラグラフに既に文書ファイルが埋め込まれている否かを判断することができる。
【0075】
もとより、埋め込んだ文書ファイルの内容を、文書内のパラグラフとして、他のパラグラフと同様に編集することができる。また、編集された埋め込み文書ファイルの内容は、文書が保存される際に、編集される前の内容に代えて同じファイル名で保存されるから、文書を複数の文書ファイルで容易に構成することができる。構造図により文書を表示するから、文書全体を把握しながら文書全体を編集することができる。更に、構造図を表示したままテキスト編集ウインドウWTを開いて選択したパラグラフの内容を表示し編集を可能とするから、文書全体を把握しながら各パラグラフの内容を編集することができる。
【0076】
実施例のファイル埋め込み処理ルーチンでは、ドラッグ&ドロップにより埋め込む文書ファイルと埋め込むパラグラフとを指定したが、構造図とファイル一覧表とを同時に表示し、ファイル一覧表からは埋め込む文書ファイルを指定し、構造図からは埋め込むパラグラフを指定すればよいから、指定の仕方はドラッグ&ドロップに限られず、他のいかなる手法を用いてもよい。
【0077】
次に、入力した文字列を有する文書ファイルを検索し、検索された文書ファイルを新たなパラグラフを設定して埋め込む処理について、図19の検索埋め込み処理ルーチンに基づき説明する。このルーチンは、メニューバーの[その他(O)]のドロップダウンメニューから「検索埋め込み」を選択するか、または、ボタンバーの「検索埋め込み」のボタンを選択することにより実行される。
【0078】
本ルーチンが実行されると、まず、カラーCRT76に図20に例示するキーワード検索ダイアログボックスD3を表示する(ステップS300)。このダイアログボックスD3は、図20に示すように、検索しようとするキーワード(文字列)を入力するキーワード入力欄K1と、検索される文書ファイル名を入力する検索ファイル名入力欄K2と、検索された文書ファイルの出力先(埋め込み先)のファイル名を入力する出力ファイル名入力欄K3と、検索条件を選択する検索条件選択欄K4と、「実行」,「キャンセル」および「ヘルプ」の処理ボタンとから構成されている。
【0079】
使用者は、このキーワード検索ダイアログボックスD3の各欄に必要な入力を行なう(ステップS302)。すなわち、キーワード入力欄K1には検索したい文字列をキーボード72等から入力し、検索ファイル名入力欄K2には検索したいファイル名をワイルドカード等を用いて入力する。検索ファイル名入力欄K2で指定したディレクトリにサブディレクトリがある場合には、サブディレクトリ内も検索するか否かを「サブディレクトリも検索」のチェックボックスにより指定する。出力ファイル名入力欄K3には、デフォルト値として、現在開いており編集対象となっている文書ファイル名が表示されるが、この文書ファイルと異なる文書ファイルに検索された文書ファイルを埋め込みたい場合にはその文書ファイル名を入力する。そして、検索条件選択欄K4では、大文字と小文字の区別や全角と半角の区別などの検索条件を指定する。図20には、キーワード入力欄K1に「AAAA」、検索ファイル名入力欄K2に「F:\*.*」を入力して検索する場合を例示した。
【0080】
このようにキーワード検索ダイアログボックスD3の入力を終え、「実行」の処理ボタンを操作すると、キーワード入力欄K1に入力したキーワードを有し、検索ファイル名入力欄K2で入力したファイル名の文書ファイルがあるかを検索する(ステップS304)。検索ファイル名入力欄K2で入力されるファイル名には通常ワイルドカードを用いるから、検索範囲としては、検索ファイル名入力欄K2で入力したドライブ及びディレクトリとなる。
【0081】
次に条件に適合する文書ファイルが検索されたかを判断し(ステップS306)、検索されなかったとき(見つからなかったとき)には、本ルーチンを終了する。条件に適合する文書ファイルが検索されたときには、出力ファイル名入力欄K3で指定した文書ファイルのキャレットCSが合わされているパラグラフの前に新たなパラグラフを設定する(ステップS308)。出力ファイル名入力欄K3で、現在開いており編集対象となっている文書ファイルと異なる文書ファイル名を入力した場合には、その文書ファイルを開いてテキストの最後に新たなパラグラフを設定する。また、出力ファイル名入力欄K3で入力した文書ファイル名が新規ファイルの場合、新規ファイルとして入力した文書ファイル名のファイルを開き、先頭行に新たなパラグラフを設定する。
【0082】
そして、設定したパラグラフに検索した文書ファイルの埋め込み処理を行ない(ステップS310)、検索範囲が終了したかを判断する(ステップS312)。検索範囲が終了していないときには、ステップS304ないしS310の処理を繰り返して検索された文書ファイルを順次埋め込み、検索範囲を終了すると、これで、本ルーチンを終了する。
【0083】
こうして検索埋め込みにより埋め込まれた文書ファイルは、図21に示すように、タグファイル形式として、パラグラフの見出し,検索された文書ファイル名,キーワードが記載されている行数およびその行の内容が一行で表示される。この状態では、上述した図3のファイル埋め込み設定・解除ルーチンによる埋め込み処理と同様の埋め込み処理は行なわれず、パラグラフと、文書ファイルの関係付けだけが行なわれる。そして、各パラグラフを展開したときに、展開したパラグラフごとに同様の埋め込み処理がなされる。つまり、パラグラフのいずれかにキャレットCSを合わせ、メニューバーの[その他(O)]のドロップダウンメニューから「埋め込みファイルの展開」を選択することにより、キャレットCSを合わせたパラグラフに、このパラグラフに関係付けられた文書ファイルが図3のファイル埋め込み設定・解除ルーチンによる埋め込み処理と同様の処理によって埋め込まれ、その内容が展開される。例えば、図21の5番目のパラグラフを展開するときには、この5番目のパラグラフにキャレットCSを合わせて上記の操作を行なうことにより、5番目のパラグラフに文書ファイル(F:\file8.TXT)が埋め込まれ、図22に示すようにその内容が展開される。
【0084】
なお、図21および図22に例示した文書ファイル(F:\file8.TXT)は、実施例の文書編集装置によりパラグラフが設定されたものを示した。この場合、5番目のパラグラフは、そっくり文書ファイル(F:\file8.TXT)に置き換えられるから、展開された文書ファイル(F:\file8.TXT)のパラグラフには、文書ファイル(F:\file8.TXT)に設定された見出しが表示される。
【0085】
以上説明した検索埋め込み処理から解るように、実施例の文書編集装置によれば、入力した文字列(キーワード)を内容に含む文書ファイルを検索し、パラグラフとして埋め込むことができる。この結果、埋め込む文書ファイルがどれか解らなくても、その文書ファイルの内容について関連性の高い文字列をキーワードとして入力することにより、目的とする文書ファイルを短時間に見つけだして、文書に埋め込むことができる。また、関連性のある文書ファイルを複数埋め込み、必用な部分のみを切り出して文書を作成するといった文書の作成手法を容易に行なうことができる。
【0086】
もとより、検索され埋め込まれた文書ファイルは、文書に設定されたパラグラフとして取り扱うことができるから、文書全体の構成の編集やパラグラフ内の文章の編集を、文書全体を把握しながら行なうことができる。
【0087】
実施例の文書編集装置では、パラグラフと埋め込み文書ファイルとを関係付けてタグファイル形式で表示し、その内容を展開する際に実際の埋め込み処理を行なったが、直接埋め込み処理を行なう構成でもかまわない。この場合、検索された文書ファイルの内容のすべてを表示せず、各パラグラフの表示行数を小さく設定しておくことのが望ましい。
【0088】
なお、実施例の文書編集装置では、パラグラフに文書ファイルが埋め込まれているか否かをチェックすることもできる。この操作は、キャレットCSをパラグラフに合わせて、メニューバーの[その他(O)]のドロップダウンメニューから「パラグラフのチェック」を選択し、図23に例示するように、ファイル埋め込み表示ダイアログボックスD4を表示させる。このファイル埋め込み表示ダイアログボックスD4では、キャレットCSを合わせたパラグラフに文書ファイルが埋め込まれているときには、その埋め込まれている文書ファイル名が「埋め込まれているファイル」の欄に表示されるようになっている。
【0089】
次に、文書のパラグラフに見出しを設定する様子について図24および図25の見出し設定・保存処理ルーチンに基づき説明する。文書のパラグラフに見出しを設定する場合、まず、図4に示す画面でメニューバーの[編集(E)]のドロップダウンメニューから「見出しの設定」を選択するか、または、ボタンバーの「見出しの設定」のボタンを選択して、図26に例示する見出し文字列設定ダイアログボックスD5を表示させる(ステップS400)。この見出し文字列設定ダイアログボックスD5は、図示するように、見出しを設定しようとするパラグラフのレベルを指定するレベル指定欄M1、見出しの前部を構成する前置文字を入力する前置文字入力欄M2、見出しの後置文字を入力する後置文字入力欄M3、後置文字の先頭文字(後置文字の先頭文字が数字または漢数字のときには、先頭文字から連続する数字または漢数字により表わされる数値、以下同じ)を増加させる方法を指定する増加法指定欄M4、「上位レベルとのリンク」のチェックボックス、見出しを設定する範囲を指定する範囲指定欄M5、設定,削除,キャンセル,ヘルプ,保存および読み込みの処理を選択するボタンにより構成されている。
【0090】
使用者は、この見出し文字列設定ダイアログボックスD5のレベル指定欄M1から設定しようとするパラグラフのレベルを選択し、前置文字入力欄M2および後置文字入力欄M3にそのパラグラフに設定する見出しの初期値を入力する。また、増加法指定欄M4の「番号増加」,「文字コード増加」,「増加しない」の左側に設けられているラジオボタンを選択することによりパラグラフの順番毎に後置文字の先頭文字を増加させる方法を選択し、「上位レベルとのリンク」のチェックボックスにより設定しようとするパラグラフの上位レベルの見出しを前置文字の前に付加するか否かを指定する。さらに、範囲指定欄M5の「文書全体」と「指定範囲のみ」の左側に設けられているラジオボタンを選択することにより見出しを設定する範囲を指定する。そして、「設定」,「削除」,「キャンセル」,「ヘルプ」,「保存」および「読み込み」のボタンから処理を選択する(ステップS402)。
【0091】
見出し文字列設定ダイアログボックスD5にはデフォルト値が設定されており、その値は、レベル1では、前置文字入力欄M2は空白,後置文字入力欄M3は「1」,増加法指定欄M4は「番号増加」,「上位レベルとのリンク」のチェックボックスはリンク側にチェック,範囲指定欄M5は「文書全体」である。レベル2以降のデフォルト値は、前置文字入力欄M2が「・」である他は、レベル1と同じである。図4に示す文書のパラグラフの見出しは、このデフォルト値により設定されたものである。なお、各パラグラフの見出しの前に表示されている「・」は、文書に設定されたパラグラフの先頭を示すものであり、見出しとは異なり、全内容の表示のときに「・」、下位レベルのパラグラフの折りたたみ表示(下位レベルのパラグラフは非表示)のときには「+」、先頭行のみの表示のときは「−」と変化するものである。
【0092】
「設定」,「保存」のいずれかの処理ボタンが操作されると、いずれの処理かの判定がなされ(ステップS404)、「設定」の場合にはステップS406ないしステップS422の処理が行なわれ、「保存」の場合には図25に示すステップS430ないしステップS444の処理が行なわれる。
【0093】
「設定」の処理ボタンが操作されたときには、まず、対象のパラグラフに前置文字入力欄M2に入力された前置文字をセットする(ステップS406)。この際、文字列設定ダイアログボックスD5で上位レベルとのリンクをチェックした場合には、上位レベルの見出しに前置文字入力欄M2で入力した前置文字を付加したものがセットされる。続いて、前置文字をセットしたパラグラフの順番(このパラグラフが属する直前の上位レベルのパラグラフから数えた順番)を表示パラグラフデータから読み込み(ステップS408)、後置文字入力欄M3で入力した後置文字の先頭文字の増加法を調べる(ステップS410)。増加法は、増加法指定欄M4で入力されたものにより判断される。
【0094】
後置文字入力欄M3に入力された後置文字の先頭文字がデフォルト値の「1」や他の数字または漢数字のときには、通常、増加法指定欄M4では「番号増加」が選択されている。この場合、後置文字の先頭文字から連続する数字または漢数字により表わされる数値に、読み込んだパラグラフの順番を加えて、そのパラグラフに設定する数値を演算する(ステップS412)。続いて、この演算された数値を数字または漢数字に変換し(ステップS414)、変換した数字または漢数字を既にセットされた前置文字に続けてセットする(ステップS416)。例えば、後置文字に「3章」がセットされており読み込んだパラグラフの番号が「3」のときには数字「6」がセットされ、後置文字に「19節」がセットされており読み込んだパラグラフの番号が「4」のときには2文字の数字「23」がセットされる。なお、後置文字の先頭文字から連続する数字または漢数字により表わされる数値にパラグラフの番号を加えた結果、桁が大きくなる場合には、その大きな桁の数値を表わす連続する数字がセットされる。例えば、後置文字に「3章」がセットされておりパラフラグの番号が「7」のときには、数字の「10」がセットされる。
【0095】
次に、後置文字の先頭文字から連続する数字または漢数字の次の文字以降の文字を、セットされた数字または漢数字に続けてセットする(ステップS422)。即ち、上記の例の後置文字に「3章」がセットされたときにはステップS416でセットされた数字「6」に続けて「章」がセットされ、後置文字に「19節」がセットされたときにはステップS416でセットされた数字「23」に続けて「節」がセットされる。
【0096】
後置文字入力欄M3に入力された後置文字の先頭文字がデフォルト値の「1」や他の数字,漢数字以外の文字のときには、通常、増加法指定欄M4では、「文字コード増加」か「増加しない」が選択される。「文字コード増加」が選択されたときには、後置文字の先頭文字に対応する文字コードに、ステップS408で読み込んだパラグラフの順番を加えて、そのパラグラフに設定する文字に対応する文字コードを演算し(ステップS418)、演算した文字コードに対応する文字をセットされた前置文字に続けてセットする(ステップS420)。例えば、後置文字に「あ章」がセットされており、パラグラフの番号が「3」のときには、文字「あ」の文字コードに値3を加え、この値3を加えた文字コードに対応する文字「え」をセットする。そして、後置文字の先頭文字が数字のときと同様に、後置文字の先頭文字の次の文字以降の文字を、セットされた文字に続けてセットする(ステップS422)。例えば、上記の例の後置文字に「あ章」がセットされたときには、文字「え」に続けて「章」がセットされる。
【0097】
「増加しない」が選択されたときには、後置文字の先頭文字が数字でも数字以外の文字でも何等変化することなく、前置文字入力欄M2および後置文字入力欄M3で入力した前置文字と後置文字からなる見出しがすべてのパラグラフに設定される。
【0098】
なお、後置文字の先頭文字が数字であり、増加法指定欄M4で「文字コード増加」が選択されているときには、数字が文字として扱われ、数字または漢数字以外の文字のときと同様にステップS418ないS422の処理が実行される。また、後置文字の先頭文字が数字または漢数字以外の文字であり、増加法指定欄M4で「番号増加」が選択されているときには、図示しないが、増加法指定欄M4の選択に誤りがあると判断し、その旨のメッセージをカラーCRT76に表示し、パラグラフに見出しを設定せずに本ルーチンを終了する。
【0099】
このようにパラグラフに前置文字および後置文字がセットされると、範囲指定欄M5で指定した範囲を終了したかを判断し(ステップS424)、まだ、終了していないときには、ステップS406に戻り、ステップS406ないしS422の処理を繰り返し行ない、範囲を終了したと判断すると、本ルーチンを終了する。
【0100】
今、図4に示した文書全体のレベル1のパラグラフに第一章,第二章,…の見出しを設定する場合を考える。この場合、レベル指定欄M1では最上段のレベル1を選択し、前置文字入力欄M2には「第」を後置文字入力欄M3には「一章」を入力する。そして増加法指定欄M4では「番号増加」を、範囲指定欄M5では「文書全体」をそれぞれ選択し、「設定」の処理ボタンをマウス73でクリックする。すると、上述したステップS406ないしS416,S422,S424の処理を繰り返して各パラグラフに設定した見出しがセットされる。このセットされた状態を図27に示す。図27では、レベル1のパラグラフには第一章,第二章…が設定される。しかし、レベル2のパラグラフは図4の状態のままである。
【0101】
次に、この状態(図27)の文書全体のレベル2のパラグラフに第ア節,第イ節,…の見出しを設定する場合を考える。この場合、レベル指定欄M1では最上段から2番目のレベル2を選択し、前置文字入力欄M2には「第」を後置文字入力欄M3には「ア節」を入力する。そして増加法指定欄M4では「文字コード増加」を、範囲指定欄M5では「文書全体」をそれぞれ選択し、さらに「上位レベルとのリンク」はリンクしない側の無チェックとして、「設定」の処理ボタンをマウス73でクリックする。すると、上述したステップS406,S410およびS418ないしS424の処理を繰り返して各パラグラフに設定した見出しがセットされる。このセットされた状態を図28に示す。図28では、レベル2のパラグラフには、上位レベルの見出しがリンクされず、第ア章,第イ章…が設定される。なお、ステップS408では、対象のパラグラフが属する直前の上位レベルのパラグラフから数えた順番が読み込まれるから、第二章に下位レベルにあるパラグラフには、第一章の下位レベルのパラグラフに設定された見出しと同様に、第ア節,第イ節,…が設定される。
【0102】
文字列設定ダイアログボックスD5で「保存」の処理ボタンが操作されると、図24の見出し設定・保存処理ルーチンのステップS404では、「保存」の処理と判断され、図25に示すステップS430ないしS444を実行する。この「保存」の処理は、文字列設定ダイアログボックスD5で入力および選択した内容をファイル化して保存するものである。この処理では、まず、前置文字入力欄M2に入力された前置文字が保存され(ステップS430)、続いて増加法指定欄M4の選択により増加法が判断される(ステップS432)。増加法指定欄M4で「番号増加」を選択した場合には、後置文字入力欄M3により入力された後置文字の先頭文字が数字または漢数字であるか否かを判定し(ステップS434)、数字または漢数字のときには、この数字または漢数字を数値変換して(ステップS436)、この変換した数値を保存する(ステップS438)。そして、後置文字入力欄M3に入力された後置文字を保存して(ステップS444)、本ルーチンを終了する。ステップS434で、後置文字の先頭文字が数字または漢数字以外の文字のときには、ステップS436およびS438の処理をせずに、後置文字を保存して(ステップS444)、本ルーチンを終了する。
【0103】
増加法指定欄M4で「文字コード増加」を選択した場合には、ステップS432で「文字コード増加」と判断され、後置文字入力欄M3により入力された後置文字の先頭文字に対応する文字コードを読み込み(ステップS440)、この読み込んだ文字コードを保存する(ステップS442)。そして、後置文字入力欄M3により入力された後置文字を保存して(ステップS444)、本ルーチンを終了する。
【0104】
なお、増加法指定欄M4で「増加しない」を選択した場合には、ステップS432で「増加しない」と判断され、すぐに後置文字入力欄M3により入力された後置文字を保存して(ステップS444)、本ルーチンを終了する。
【0105】
こうして保存された見出しのファイルは、文字列設定ダイアログボックスD5の「読み込み」の処理ボタンを操作することによって読み込まれる。
【0106】
以上説明した見出しの設定処理および保存の処理から解るように、実施例の文書編集装置によれば、後置文字の先頭文字が数字または漢数字以外の文字であっても、文字コードを増加させることにより見出しをパラグラフ毎に変化させて設定することができる。この結果、表現力の豊かな文書を容易に作成することができる。しかも、こうした見出しをファイル化して保存し、保存したファイルを読み込んで用いることができるので、表現力豊かな見出しを容易に設定することができる。
【0107】
実施例の文書編集装置では、後置文字の先頭文字の文字コードに対象のパラグラフの番号を加えてこのパラグラフに設定する見出しの後置文字の先頭文字に対応する文字コードを演算したが、後置文字の先頭文字の文字コードに、パラグラフの番号に係数を乗じた数値あるいはパラグラフの番号に所定数を加えた数値を加えてこのパラグラフに設定する見出しの後置文字の先頭文字に対応する文字コードを演算する構成としてもよい。
【0108】
また、実施例の文書編集装置では、前置文字と後置文字とを入力し、後置文字の先頭文字を文字コードを演算してパラグラフ毎に変化させたが、見出しの文字列を入力し、パラグラフ毎に変化させる文字を入力した文字列の先頭から何番目と指定する構成としてもよい。
【0109】
実施例の文書編集装置では、パラグラフ毎に変化させる文字は、後置文字の先頭文字の一文字としたが、後置文字の先頭文字から二文字あるいは三文字以上であっても差し支えない。
【0110】
実施例の文書編集装置では、後置文字の先頭文字の文字コードに対象のパラグラフの番号を加えてこのパラグラフに設定する見出しの後置文字の先頭文字に対応する文字コードを演算したが、任意の複数の数値の順列をあらかじめ定めておき、この順列から対象のパラグラフの番号に相当する順番の数値を後置文字の先頭文字の文字コードに加えてこのパラグラフに設定する見出しの後置文字の先頭文字に対応する文字コードを演算する構成としてもよい。この構成では、例えば、イ,ロ,ハ,ニ,…の文字に対応する文字コードから「イ」に対応する文字コードを減算する数値の順列をあらかじめ定めておき、後置文字の先頭文字に「イ」を入力すれば、パラグラフにイ,ロ,ハ,ニ,…と変化させた見出しを設定することができる。
【0111】
こうした実施例の文書作成装置では、現在編集中の文書ファイル名やこの編集中の文書に埋め込まれている文書ファイル名,過去に編集した文書ファイル名が、編集中のウインドウとは別にデスクトップDTに開かれたウインドウ(ファイル一覧表示ウインドウWFH)に表示される。図29に、ファイル一覧表示ウインドウWFHを表示した状態のデスクトップDTを例示する。なお、このファイル一覧表示ウインドウWFHは、メニューバーの[その他(O)]のドロップダウンメニューから「ファイル一覧表示」を選択することにより表示される。
【0112】
実施例の文書編集装置では、文書ファイルを開いたり新規に作成したりすると、そのファイル名がファイル名記憶部FKMに記憶される。このファイル名記憶部FKMでは、あらかじめ指定した数(例えば20個)のファイル名が記憶されており、文書編集装置の終了時には、ファイル名記憶部FKMに記憶しているファイル名をファイル化してハードディスク84に書き込み、文書編集装置の起動時には、図示しない起動時ルーチンによりハードディスク84に書き込まれたファイルからファイル名記憶部FKMに読み込む。
【0113】
ファイル一覧表示ウインドウWFHでは、図示するように、文書編集装置により開かれている文書ファイル名が表示されると共に、開かれている文書に埋め込まれている文書ファイルが表示される。例えば、ファイル一覧表示ウインドウWFHの「F:\FILE1」は、デスクトップDTに表示されたウインドウWF1に表示されているファイルであり、「F:\FILE2」は、デスクトップDT上でウインドウWF1の下に表示されたウインドウWF2に表示されているファイルである。
【0114】
図中、ファイル一覧表示ウインドウWFHの字下げしてファイル名の先頭に「 +」が付されているファイルは、直前の字下げされていない文書ファイルに埋め込まれている文書ファイルであることを示す。例えば、「F:\FILE1」の下の字下げされて表示された「 +F:\file1.TXT」から「+C:\AAA\file10.TXT」は、文書ファイル「F:\FILE1」に埋め込まれている文書ファイルを示す。
【0115】
また、ファイル一覧表示ウインドウWFHで字下げされずファイル名の先頭に「 -」が付されているファイルは、以前実施例の文書編集装置により開かれた文書ファイルであり、下から文書編集装置により閉じられた順に表示される。すなわち上に表示されているファイルほど、後に閉じられたファイルである。なお、ファイル一覧表示ウインドウWFHでは、現在一番前に表示されているウインドウに表示されている文書ファイル名が枠に囲われて表示される(図29では、「F:\FILE1」)。
【0116】
実施例の文書編集装置では、このファイル一覧表示ウインドウWFHから既に閉じられた文書を再び開くことができる。この処理は、ファイル一覧表示ウインドウWFHの「 -」の付いたファイル名をマウス73でクリックし、メニューバーの[ファイル(F)]のドロップダウンメニューから「開く」を選択することにより行なわれ、この「開く」の選択により、デスクトップDT上に新たなウインドウが設定され、この新設されたウインドウにクリックした文書ファイルが開かれ、編集可能となる。
【0117】
以上説明したファイルの一覧表示処理から解るように、実施例の文書編集装置によれば、現在開いている文書ファイル名およびこの文書に埋め込まれている文書ファイルを一目で把握することができる。また、ファイル一覧表示ウインドウWFHには、過去にこの文書編集装置により編集された文書ファイルを順序よく表示するから、この文書編集装置により最近に編集された文書を知ることができる。しかも、ファイル一覧表示ウインドウWFHに表示されたファイルを指定し、指定したファイルを開き編集可能とするから、最近に編集された文書を修正するなどの開く頻度の高い文書ファイルを直ぐに開いて編集することができる。
【0118】
実施例の文書編集装置では、現在開かれている文書に埋め込まれている文書ファイルも一覧表示したが、埋め込まれている文書ファイルを表示しない構成としてもよい。また、実施例の文書編集装置では、既に閉じている文書ファイルを保存した降順に表示したが、昇順に表示する構成、アルファベット順に表示する構成など種々の表示としてもよい。
【0119】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0120】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の第1の文書編集装置によれば、文書に設定された構造単位に他の文書をファイルの状態で埋め込むことができる。しかも、他の文書を埋め込んだ構造単位を、他の構造単位と共に構造図に表示すると共にこの構造図を用いて他の構造単位と同様に編集することができる。
【0121】
本発明の第1の文書編集装置において、表示手段を、埋め込まれた他の文書の構造単位をも文書に設定された構造単位と共に構造図に表示するものとすれば、埋め込まれた他の文書の構造単位も他の構造単位と同様に編集することができる。
【0122】
本発明の第1の文書編集装置において、他文書埋込手段が他文書表示手段と他文書指定手段と構造単位指定手段と埋込処理手段とを備える構成とすれば、記憶手段に記憶された他の文書から埋め込もうとする文書を容易に指定することができる。
【0123】
こうした他文書埋込手段が他文書表示手段と構造単位指定手段と構造単位指定手段とを備えた第1の文書編集装置において、他文書埋込手段が、更にアイコン表示手段を備え、構造単位指定手段が、アイコンを構造単位に重ねて指定するものとすれば、構造単位に他の文書を埋め込む際、埋め込む他の文書の指定と、埋め込む構造単位の指定とを一つの画面により視覚的に、かつ連続的に行なうことができる。
【0124】
本発明の第1の文書編集装置において、構造単位の内容を、構造単位の文書の構造位置に基づいて字下げして表示してなる構造図とすれば、文書の構造と各構造単位の内容を合わせて表示することができる。
【0125】
本発明の第1の文書編集装置において、編集手段が、指定手段と構造単位内容表示手段と構造単位内編集手段とを備えるものとすれば、文書の構造の編集だけでなく、構造単位の内容をも編集することができる。
【0126】
こうした編集手段が指定手段と構造単位内容表示手段と構造単位内編集手段とを備えた第1の文書編集装置において、前記編集手段が更に他文書保存手段を備えるものとすれば、構造単位に埋め込まれた他の文書を編集した際、編集された他の文書を編集前の他の文書に代えてファイル化して保存することができる。
【0127】
本発明の第1の文書編集装置において、更に文字列指定手段と検索手段とを備え、他文書埋込手段を、検索手段により指定した文字列を含む他の文書が検索されたとき、文書に新たな構造単位を設定すると共に、この設定された構造単位に検索された他の文書を埋め込む手段であるものとすれば、指定した文字列を含む他の文書を記憶手段から検索して文書に埋め込むことができる。この結果、ある特定の内容に関連のあるキーワードを文字列として指定することにより、特定の内容に関連のある他の文書を文書に埋め込むことができ、目的とする文書の作成を支援することができる。
【0128】
本発明の第1の文書編集装置において、ファイル名一覧表示手段を備えるものとすれば、編集中の文書のファイル名および過去に編集した文書のファイル名を即座に把握することができる。この結果、以前に編集した文書を編集する際に、直ぐにファイルを開くことができる。
【0129】
ファイル名一覧表示手段を備えた第1の文書編集装置において、前記ファイル名一覧表示手段を、編集中の文書の構造単位に埋め込まれた他の文書のファイル名を編集中の文書のファイル名と関連付けて一覧表示する手段とすれば、編集中の文書に他の文書が埋め込まれているか否か、および他の文書が埋め込まれていればそのファイル名を直ちに把握することができる。
【0130】
このファイル名一覧表示手段を備えた第1の文書編集装置において、更に、ウインドウ内文書指定手段と文書読込手段とを備えるものとすれば、ファイル名一覧表示手段により表示された文書ファイルを直ちに開いて編集することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である文書編集装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】実施例としての文書編集装置が実現されるコンピュータ10のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】実施例の文書編集装置のコンピュータ10で実行されるファイル埋め込み設定・解除ルーチンを例示するフローチャートである。
【図4】文書の埋め込みの様子を例示する説明図である。
【図5】文書の埋め込みの様子を例示する説明図である。
【図6】文書の埋め込みの様子を例示する説明図である。
【図7】文書の埋め込みの様子を例示する説明図である。
【図8】実施例の文書編集装置により編集され保存される文書ファイルのデータ構造を例示する説明図である。
【図9】文書ファイルが埋め込まれていないときの表示パラグラフデータ,内部パラグラフデータおよびテキストデータの関係を例示する説明図である。
【図10】文書ファイルが埋め込まれたときの表示パラグラフデータ,内部パラグラフデータおよびテキストデータの関係を例示する説明図である。
【図11】埋め込み文書ファイルにパラグラフが設定されているときの表示パラグラフデータ,内部パラグラフデータおよびテキストデータの関係を例示する説明図である。
【図12】実施例の文書編集装置における構造図による文書の表示を例示する説明図である。
【図13】構造図による文書の表示の際にコンピュータ10で実行されるファイル埋め込み処理ルーチンを例示するフローチャートである。
【図14】カラーCRT76にファイル表示ウインドウWBを開いた状態を例示する説明図である。
【図15】パラグラフに文書ファイルを埋め込む様子を例示する説明図である。
【図16】パラグラフに文書ファイルが埋め込まれた状態を例示する説明図である。
【図17】構造図による文書の表示の際にコンピュータ10で実行されるパラグラフ内編集ルーチンを例示するフローチャートである。
【図18】パラグラフ内の文章を編集する様子を例示する説明図である。
【図19】実施例の文書編集装置のコンピュータ10で実行される検索埋め込み処理ルーチンを例示するフローチャートである。
【図20】キーワード検索ダイアログボックスD3を表示した状態を例示する説明図である。
【図21】検索埋め込みによりタグファイル形式として文書ファイルが表示された状態を例示する説明図である。
【図22】検索埋め込みにより埋め込まれた文書ファイルを展開した状態を例示する説明図である。
【図23】ファイル埋め込み表示ダイアログボックスD4を表示した状態を示す説明図である。
【図24】実施例の文書編集装置のコンピュータ10で実行される見出し設定・保存処理ルーチンの一部を例示するフローチャートである。
【図25】実施例の文書編集装置のコンピュータ10で実行される見出し設定・保存処理ルーチンの一部を例示するフローチャートである。
【図26】文字列設定ダイアログボックスD5を表示した状態を示す説明図である。
【図27】見出しを設定する様子を例示する説明図である。
【図28】見出しを設定する様子を例示する説明図である。
【図29】ファイル一覧表示ウインドウWFHを表示した状態のデスクトップを例示する説明図である。
【符号の説明】
10…コンピュータ
20…演算処理部
21…CPU
22…ローカルバス
23…キャッシュメモリ
24…キャッシュコントローラ
25…メインメモリ
30…PCIブリッジ
32…PCIバス
40…コントローラ部
42…ISAバス
44…CRTC
46…SCSIコントローラ
48…ISAブリッジ
54…複合I/Oポート
56…サウンドI/O
60…I/O部
62…ISAスロット
68…タイマ
72…キーボード
73…マウス
74…スピーカ
76…カラーCRT
82…フロッピディスク装置
84…ハードディスク
86…パラレルポート
88…プリンタ
90…シリアルポート
92…モデム
96…マイクロフォン

Claims (10)

  1. 文書に該文書を構造化する複数の構造単位を設定する構造単位設定手段と、該設定された複数の構造単位からなる構造図を用いて該文書を編集する編集手段とを備えた文書編集装置であって、
    少なくとも一つ以上のファイル化された他の文書を記憶する記憶手段と、
    前記複数の構造単位のうちの少なくとも一つに、前記記憶手段に記憶された他の文書のうちの少なくとも一つを前記文書とは異なるファイルの状態で埋め込む他文書埋込手段と、
    該埋め込まれた他の文書を、前記文書とは異なるファイルの状態で該文書に設定された複数の構造単位のうちの一つとして該文書の他の構造単位と共に前記構造図に表示する表示手段と、
    文字列の入力を受け付ける文字列入力手段と、
    該入力された文字列を含む文書を、前記記憶手段に記憶された他の文書から検索する検索手段と
    を備え、
    前記他文書埋込手段は、前記検索手段により前記文字列を含む他の文書が検索されたとき、前記文書に新たな構造単位を設定すると共に、該設定された構造単位に該検索された他の文書を埋め込む手段である
    文書編集装置。
  2. 前記表示手段は、前記埋め込まれた他の文書に構造単位が設定されているとき、該他の文書に設定された構造単位を前記文書に設定された構造単位と共に前記構造図に表示する手段である請求項1記載の文書編集装置。
  3. 請求項1記載の文書編集装置であって、
    前記他文書埋込手段は、
    前記記憶手段に記憶された他の文書を一覧表示する他文書表示手段と、
    該一覧表示された他の文書のうちの少なくとも一つの指定を受け付ける他文書指定手段と、
    前記構造図に表示された前記文書の複数の構造単位のうち他の文書を埋め込もうとする構造単位の指定を受け付ける構造単位指定手段と、
    該指定された構造単位に、前記他文書指定手段が指定を受け付けた前記他の文書を埋め込む埋込処理手段と
    を備えた文書編集装置。
  4. 請求項3記載の文書編集装置であって、
    前記他文書埋込手段は、前記他文書指定手段により他の文書の指定が受け付けられたとき、該他の文書を、移動可能なアイコンとして表示するアイコン表示手段を備え、
    前記構造単位指定手段は、前記アイコン表示手段により表示されたアイコンの前記構造図に表示された前記文書の複数の構造単位のうちの一つへの重ね合わせの操作を、構造単位の指定として受け付ける手段である
    文書編集装置。
  5. 前記構造図は、前記構造単位の内容を、該構造単位の前記文書の構造位置に基づいて字下げして表示してなる請求項1記載の文書編集装置。
  6. 請求項1記載の文書編集装置であって、
    前記編集手段は、
    前記構造図に表示された前記文書の複数の構造単位のうちの少なくとも一つの指定を受け付ける指定手段と、
    該指定が受け付けられた構造単位の内容を表示する構造単位内容表示手段と、
    該表示された構造単位の内容の編集を受け付ける構造単位内編集手段と
    を備えた文書編集装置。
  7. 前記編集手段は、前記指定手段により指定が受け付けられた構造単位が前記他の文書が埋め込まれた構造単位または該他の文書の構造単位であり、
    前記構造単位内編集手段により該他の文書の内容が編集されたとき、該編集された他の文書を編集前の他の文書に代えてファイル化して保存する他文書保存手段を備えた
    請求項6記載の文書編集装置。
  8. 請求項1記載の文書編集装置であって、
    該文書編集装置により編集中の文書のファイル名と、該文書編集装置により所定期間内に編集された文書のファイル名とを、該編集中の文書の処理に係るウインドウとは別にウインドウを設けて一覧表示するファイル名一覧表示手段を備えた文書編集装置。
  9. 前記ファイル名一覧表示手段は、前記編集中の文書の構造単位に埋め込まれた他の文書のファイル名を、該編集中の文書のファイル名と関連付けて一覧表示する手段である請求項8記載の文書編集装置。
  10. 請求項8記載の文書編集装置であって、
    前記ファイル名一覧表示手段により設けられた文書のファイル名を一覧表示するウインドウを用いて、該ウインドウに表示された文書から少なくとも一つの文書の指定を受け付けるウインドウ内文書指定手段と、
    該指定が受け付けられた文書を、新たなウインドウを設けて編集可能に読み込む文書読込手段と
    を備えた文書編集装置。
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