JP3873205B2 - 建築用シャッター装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の窓や出入り口部等の開口部に設けられる建築用シャッター装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種建築用シャッター装置のなかには施錠装置を設け、シャッターカーテンを全閉したときに施錠するようにしている。ところで、全閉されたシャッターカーテンは、シャッターカーテンの下端部と躯体とのあいだを施錠することが防犯上好ましく、このため、例えば施錠装置の施錠具をシャッターカーテンの下端部の左右両側部に設け、該施錠具に係合する錠受け具をガイドレールの下端部に設けるようにしたものがある。この場合、施錠具と錠受け具との係合解除をして解錠するための解錠操作具は、施錠具と錠受け具とが設けられるシャッターカーテンの下端部に設けられるのが一般的であり、このようなものでは、解錠操作をするために、わざわざしゃがみ込んだり、屈んだり等、無理な姿勢を強いられるという問題があった。
そこで、従来、施錠具と錠受け具とを備えた施錠装置をシャッターカーテンの左右方向中央部に設け、前記施錠装置にシャッターカーテンを閉鎖するときの手がかりとなる操作紐を連繋して解錠操作具とし、シャッターカーテンの全閉状態において、前記操作紐の先端部を上側に持ち上げてシャッターカーテン屋内側面に磁着させることで操作紐先端部位置が上側になるようにしたものが知られている。そして、このものでは、該上側位置の操作紐を上動させることで施錠装置の解錠、シャッターカーテンの開放作動ができるようになっており、これによって、施錠装置の解錠操作をする際に、わざわざしゃがんだり、屈んだりする必要がないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前記従来のものは、シャッターカーテン下端部に設けられた操作紐を引っ張ってシャッターカーテンを閉鎖操作した後、そのたび毎にわざわざ操作紐を上方に持ち上げてシャッターカーテン屋内側面に磁着させる操作が必要になるうえ、仮にこの操作をしないで操作紐を下方に放置してしまった場合では、解錠操作をする際に、やはりしゃがんだり屈んだりする必要が生じてしまい、操作性に欠けるという問題がある。そのうえ、このものでは、施錠装置がシャッターカーテンの左右方向中央部に位置して設けられているので、操作紐も中央部位に垂下することになるが、このようなものを、住宅の窓のようにシャッターカーテンの屋内側に左右一対のガラス戸が嵌め込まれているような箇所に設けた場合では、シャッターカーテンを開閉する度に、左右何れか一方のガラス戸を大きく開放しなければならないため、操作性が損なわれるうえ、保温性も損なわれるという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、躯体開口部の左右両側部に配設された左右一対のガイドレールに内嵌して開閉移動するシャッターカーテンを、シャッターカーテンの全閉に伴いシャッターカーテン下端部と躯体とのあいだに設けた施錠装置により施錠するように構成してなる建築用シャッター装置において、前記施錠装置の解錠操作具は、開口部の少なくとも一方の左右側部近傍に偏寄した位置で、かつ、上下方向中間部位に位置して配設されており、施錠装置は、シャッターカーテン下端部と躯体とのあいだを左右二箇所で施錠する左右の施錠装置であり、該左右の施錠装置は、シャッターカーテン下端部の左右両端部に設けた施錠具と、左右ガイドレールの下端部に設けられ、前記施錠具との係合により施錠する錠受け具と、左右ガイドレールの少なくとも一方に設けられる解錠操作具と、該解錠操作具に連繋され、解錠操作具の解錠操作をすることで前記左右の施錠具と錠受け具との係合を一体に解除するよう設定された解除体とを備えて構成され、前記少なくとも一方に設けられる解錠操作具の一方の解錠操作で左右両施錠具を一体に解錠するように構成されている建築用シャッター装置である。
そして、このようにすることにより、解錠操作を立ったままで行うことができるうえ、屋内の温度変化を低減させることができる。
請求項2の発明は、請求項1において、シャッター装置は、シャッターカーテンの閉鎖作動により開放方向への蓄勢力が蓄勢されるバランス弾機を備え、全閉状態のシャッターカーテンは、施錠装置の解錠に伴いバランス弾機の蓄勢力を受けて僅かに開放作動するように構成されている建築用シャッター装置である。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図1〜図5の図面に基づいて説明する。
図面において、1は住宅の掃出し窓の屋外側に取付けられるシャッター装置のシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は、複数のスラット1aを連装して構成され、最下端には座板2が連結されたものに構成されている。前記シャッターカーテン1の上端部は、躯体開口部上方に設けたシャッターケース3に回動自在に軸承された巻取りドラム4に連結されている。また、開口部の左右両側部には左右一対のガイドレール5が配設されており、シャッターカーテン1の左右両側部をそれぞれ内嵌してシャッターカーテン1の開閉移動をガイド(案内)するように設定されている。そして、シャッターカーテン1は、巻取りドラム4の回転に伴い、巻取りドラム4に巻取られて開口部の開放をする開放姿勢と、巻取りドラム4から巻出されて開口部の閉鎖をする閉鎖姿勢とのあいだを開閉移動するように設定されている。
【0006】
ここで、本実施の形態のシャッター装置は手動式であって、巻取りドラム4にはバランス弾機4aが内装されていて、シャッターカーテン1が閉鎖作動をすることに伴い、シャッターカーテン1を開放する方向を向く蓄勢力(付勢力)が蓄勢されるように設定されるが、該蓄勢力の大きさについては後述する。
また、シャッター装置の屋内側には左右一対の引き戸式のガラス戸6が設けられており、シャッター装置の操作は、左右何れか一方のガラス戸6を開放した状態において行うように設定されている。
【0007】
さて、前記左右一対のガイドレール5は、シャッターカーテン1の左右側縁部を内嵌するガイド溝5aがそれぞれ形成され、各ガイドレール5下端部のガイド溝5a内に施錠装置Rを構成する錠受け体(本発明の錠受け具に相当する)7が一体的に設けられている。前記錠受け体7は、前後一対の支持片部7aと、これら支持片部7aに支架されて前後方向(ガイド溝5aを横切る方向)を向く施錠ピン7bとを備えて構成されている。
【0008】
一方、シャッターカーテン1最下端に位置する座板2の屋内側面における左右両側部には、施錠装置Rを構成する施錠具8がそれぞれ設けられている。各施錠具8は、略矩形状のケース体8aに内装されており、ケース体8aの一半部がガイドレール5のガイド溝5aに嵌入する位置関係で座板2に配されている。前記ケース体8aには、一半部であって、前記施錠ピン7bの対向部位に位置して第一回転体9が支軸9aを介して回動自在に支持されている。そして、該第一回転体9の外周に、前記ガイドレール5側に配した施錠ピン7bに係脱自在に係合するべく切欠かれた係合凹部9bと、上下一対の突部9c、9dと、これら上、下側突部9c、9dとのあいだに位置するカム面9eとが一体形成されている。
また、ケース体8aの他半部であって、ガイドレール5のガイド溝5aに嵌合せずに外部に露出する部位には、第二回転体10が支軸10aを介して回動自在に支持されている。そして、第二回転体10の外周に、ケース体8aから他側(開口部内側)に突出し、かつ屋内側に伸長するよう折曲形成された作動アーム10bと、一側方を向き、前記第一回転体9の上、下側突部9c、9dの何れか一方の突部9cまたは9dに係合する突部10cとが形成されている。
【0009】
これら各第一、第二回転体9、10とのあいだには板バネ11が介装され、第一回転体9は反時計回り方向に、第二回転体10は時計回り方向に回転するよう付勢されている。これによって、第一、第二回転体9、10とは、図4(A)に示すように、第一回転体上側突部9cと第二回転体突部10cとが係合し、かつ、第二回転体作動アーム10bが下位(水平状)に位置しており、第一回転体係合凹部9bの開口方向が左右方向を向いて施錠ピン7bを係合して施錠する施錠姿勢と、図4(B)に示すように、第一回転体下側突部9dと第二回転体突部10cとが係合しており、かつ、第二回転体作動アーム10bが上位に位置し(作動アーム10bの突出端部が上方に位置し)、第一回転体係合凹部9bの開口方向が下方を向いて施錠ピン7bとの係合を解除する解錠姿勢とにそれぞれ弾持(姿勢保持)されるように設定されている。
【0010】
そして、これら第一、第二回転体9、10とは、施錠姿勢に弾持される状態において、後述するように解錠操作具13の操作があって、第二回転体作動アーム10bが上動し、第二回転体10が板バネ11の付勢力に抗して反時計回りに強制回転した場合、第一回転体上側突部9cと第二回転体突部10cとの係合が解除され、これによって、第一回転体9は板バネ11により反時計回り方向の付勢力を受けて回転して、第一回転体係合凹部9bが下方を向き、かつ、第一回転体下側突部9dと第二回転体突部10cとが係合する解錠姿勢に変姿するように設定されている。
これに対し、解錠姿勢に弾持される状態において、シャッターカーテン1の閉鎖作動に伴い、後述するように第一回転体係合凹部9bを構成する上側片9fに対し、施錠ピン7bが下側から上側に向けて相対移動するような状態で当接した場合、第一回転体カム面9eが第二回転体突部10cに対して摺動するようにして第一回転体9が板バネ11の付勢力に抗して時計回り方向に強制回転し、これによって、第二回転体係合凹部9bが左右方向を向いて施錠ピン7bを係合し、かつ、第一回転体上側突部9cと第二回転体突部10cとが係合する施錠姿勢に変姿するように設定されている。
【0011】
12は座板2の屋内側面に設けられる作動バー(本発明の解除体に相当する)であって、断面略平行四辺形の長尺パイプ状の本体部12aの上端縁部に、断面円形状凹孔で構成された枢支凹部12bが左右方向に長く一体形成されたものに構成されている。そして、作動バー12は、前記枢支凹部12aを、座板2上部の屋内側面に突出形成された断面円形状の枢支突部2aに周回り方向摺動自在に嵌合することで、該枢支突部2aを支点として作動バー本体部12aが屋内外方向に揺動するように設定されている。さらに、作動バー本体部12aの屋外側面12cには、左右両端部に位置して図示しない貫通孔が開設されており、これら各貫通孔を介して前記各施錠具8のケース体8aから屋内側に突出する第二回転体作動アーム10bが上下変位自在に挿通され、本体部12a内に遊嵌するように設定されている。
さらに、作動バー12の本体部12a内側下面には突起12dが一体形成されており、作動バー12が屋外側面12cが座板2の屋内側面に沿う垂下姿勢(自然状態)において、第二回転体作動アーム10bが解錠姿勢にあるときは前記突起12dと干渉することはないが(図5(C)参照)、施錠姿勢に変姿した場合では作動アーム10b下端面が突起12dに当接する(図5(A)参照)ように設定されている。そして、この施錠姿勢の施錠具8に対し、作動バー12を、図5(B)に示すように、本体部屋外側面12cが座板2の屋外側面から離間するように屋内側に揺動させて揺動姿勢に変姿させることにより、左右両端部に位置して解錠姿勢となっている第二回転体作動アーム10bの両者を同時に上動せしめ、解錠姿勢に変姿させるように設定されている。
【0012】
一方、前記左右のガイドレール5のガイド溝5aの屋内側には下地枠5bがそれぞれ一体形成されており、これら下地枠5b開口部内側面の上下方向中間部位に位置して、本発明の解錠操作具13を構成する操作摘み13aがそれぞれ配されている。前記解錠操作具13は、操作摘み13aと、該操作摘み13aの下端部に一体的に連結された上下方向に長い連結バー13bと、連結バー13b下端部から開口部内側に向けて突出形成される解錠突部13cとを備えて構成されており、前記解錠突部13cの突出端部は、作動バー本体部12aの左右両端部に対して上下方向に対向するように設けられている。さらに、連結バー13bは、前記ガイドレール下地枠内側面に一体的に配されたスライド受け体5cに対し、上下摺動自在に内嵌するためのガイド片13dを備えたものに構成されている。
【0013】
そして、解錠操作具13の操作摘み13aが操作されない状態(自然状態)では、解錠突部13cが開口部下端縁部となる躯体側に配設された水切り板14上に自重で載って(当接して)おり、この状態では、全閉状態のシャッターカーテン1下端の座板2に配された自然垂下状態の作動バー12に対して近接対向する位置関係となっている(図2(A)、図5(A)参照)。これに対し、左右何れか一方の操作摘み13aを上側にスライド移動させて解錠操作具13の解錠操作をした場合では(図2(B)、図5(C)参照)、解錠突部13cが上動して作動バー12の前記一方側の部位を上動させるように作動バー12と連繋されており、これによって、作動バー12全体が屋内側に揺動し、しかして、左右両端部の施錠具8の第二回転体10両者がともに回転(突起10bが上動)して第一、第二回転体9、10を解錠姿勢とするように設定されている。
ここで、作動バー12は解錠突起13cによる上側方向への力を受けて屋内側方向への揺動をすることになるが、この場合に、作動バー本体部12aの下側片12eを屋内側ほど下位となる傾斜面とする一方、本体部12aの屋内外が低位となるなだらかな山形状とし、本体部12aのコーナー部を解錠突起13cの山の頂部に当接させるように構成することで、上下方向の押し上げ力を前後方向揺動力に変換することが容易になるように配慮されている。
尚、操作摘み13aの上下方向位置は、本実施の形態では起立した状態で操作しやすい位置に設定されており、連結バー13bの上下方向長さを調整することで適宜設定できる。
【0014】
このように構成された施錠装置Rにおいて、シャッターカーテン1が開閉作動をしている状態では、施錠具8の第一、第二回転体9、10は前記解錠姿勢になるように設定されている。そして、シャッターカーテン1が閉鎖作動して座板2が開口部下端縁を構成する水切り板14に近付くと、第一回転体係合凹部9bの上側片9fが施錠ピン7bに当接し、さらなるシャッターカーテン1の閉鎖作動に伴い、上側片9fが施錠ピン7bに対して上側に押しやられるようにして第一回転体9が強制的に回転し、施錠姿勢となるように設定されており、このようにしてシャッターカーテン1の自動施錠がなされる。
【0015】
そして、前記施錠状態からの解錠は、前述したように、ガイドレール5に設けられた解錠操作具13の操作、つまり、操作摘み13aを上動させることに基づいて作動バー12を揺動せしめ、施錠具8の第一回転体9を強制的に回転させることで係合凹部9bの孔方向が下方を向き、これによって解錠されるように設定されている。
ここで、本実施の形態のバランス弾機4aは、シャッターカーテン1の全閉状態でシャッターカーテン1の荷重を上回る付勢力となるように蓄勢されていて、シャッターカーテン1が所謂上り勝手に設定されている。そして、シャッターカーテン1の全閉姿勢では、施錠受け体7と施錠具8とが係合することでシャッターカーテン1の全閉姿勢が保持されるようになっている。このため、解錠操作具13が上動操作(解錠操作)されて、施錠具8の第一回転体係合凹部9bが下方を向くことにより施錠ピン7bによる係合が解除されると、上り勝手のシャッターカーテン1はバランス弾機4aの付勢力を受けて僅かに上動し、施錠具8の第一回転体係合凹部9bが上動して施錠ピン7bから抜出す(係合解除する)ように設定されている。これによって、解錠操作具13の操作摘み13aの上動操作をすぐに停止して、操作摘み13aが自重により下動しても(自然状態に復帰させても)、施錠受け体7と施錠具8との係合がなされることはなく、これによって、解錠操作がワンタッチで行えるようになっている。尚、施錠具8の解錠操作を行い、その後、操作摘み13aを自然状態に復帰すると操作摘み13aは下動するが、施錠具8の第一、第二回転体9、10は解錠姿勢が弾持されており、この状態においてシャッターカーテン1を上側に押しやることで、シャッターカーテン1の開放作動がなされるように設定されている。
また、12fは作動バー本体部12a上縁部に一体形成された操作片部12dであって、該操作片部12fは上端が屋内側に位置するよう湾曲状に形成されており、該操作片部12fを屋外側に押しやるように操作することで、解錠操作具13を操作することなく作動バー12を揺動姿勢に変姿させ、施錠具8の解錠ができるように設定されている。
【0016】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、引き戸式のガラス戸6の屋外側に設けられた手動式のシャッター装置は、ガラス戸6を開放してシャッターカーテン1の下端部を引き下ろすことで開口部を閉鎖作動するが、この場合に、シャッターカーテン1は全閉状態となることに伴い、左右に配されたガイドレール5にそれぞれ設けた錠受け体7とシャッターカーテン1最下端の座板2の左右に設けた施錠具8とが自動的に係合して施錠状態となり、シャッターカーテン1は、下端部の左右両端部二箇所において躯体側に固定されて防犯性に優れたものとなっている。そして、施錠装置Rの解錠は、前述したように、開口部の左右側部に位置するガイドレール5上下方向中間部に設けた解錠操作具13の操作、つまり、操作摘み13aを上動させることに基づいてなされる。このとき、解錠操作具13の操作摘み13aは左右両方のガイドレール5に設けられ、しかも、上下方向中間部位置に設けられているので、操作者が立ったままで操作でき、わざわざしゃがみ込んだり、屈んだりする必要がないうえ、従来のもののようにシャッターカーテンの閉鎖後に操作紐を上方に持ち上げて磁着させるような面倒な操作も必要なくなって、操作性の優れたものにできる。
【0017】
しかもこのものにおいて、解錠操作具13は、開口部左右側部に位置する少なくとも左右何れかのガイドレールに設けられているので、窓シャッターのように、シャッターカーテン1の屋内側に引き戸式のガラス戸6が設けられているような場合であっても、左右何れか一方のガラス戸6を少しだけ開放し、該側の操作摘み13aを解錠操作するだけで、座板2の左右に設けられた施錠具8の両者を解錠することができ、操作が簡便になって操作性が優れるうえ、シャッターカーテン1の開閉操作の際に、室内の空気が外部に流れ出してしまうことを抑制できて、保温性の優れたものとすることができる。
【0018】
さらにこのものにおいて、シャッターカーテン1は、巻取りドラム4に配されるバランス弾機4aがシャッターカーテン1の全閉状態でシャッターカーテン1の荷重を上回る付勢力となる上り勝手に設定されている。この結果、解錠操作具13の操作摘み13aを一旦上動させる解錠操作をした後、すぐに解錠操作を停止したとしても、シャッターカーテン1は僅かに開放していて全閉姿勢とはなっておらず、操作摘み13aの操作を止めることで再度施錠されてしまうようなことがなく、このため、操作摘み13aを操作し続けるような不具合がなく、さらなる操作性の改善を計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シャッター装置の概略正面図である。
【図2】 図2(A)、(B)はそれぞれ施錠状態における要部斜視図、解錠状態における要部斜視図である。
【図3】 図3(A)、(B)はそれぞれ解錠操作具の連結バー部位における断面斜視図、要部の平面断面図である。
【図4】 図4(A)、(B)はそれぞれ施錠状態における要部正面図、解錠状態における要部正面図である。
【図5】 図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ施錠状態における要部断面側面図、解錠直後における要部断面側面図、解錠状態における要部断面側面図である。
【符号の説明】
1 シャッターカーテン
2 座板
4a バランス弾機
5 ガイドレール
7 錠受け体
7b 施錠ピン
8 施錠具
9 第一回転体
9b 係合凹部
10 第二回転体
10b 作動アーム
11 板バネ
12 作動バー
13 解錠操作具
13a 操作摘み
13c 解錠突部
Claims (2)
- 躯体開口部の左右両側部に配設された左右一対のガイドレールに内嵌して開閉移動するシャッターカーテンを、シャッターカーテンの全閉に伴いシャッターカーテン下端部と躯体とのあいだに設けた施錠装置により施錠するように構成してなる建築用シャッター装置において、前記施錠装置の解錠操作具は、開口部の少なくとも一方の左右側部近傍に偏寄した位置で、かつ、上下方向中間部位に位置して配設されており、施錠装置は、シャッターカーテン下端部と躯体とのあいだを左右二箇所で施錠する左右の施錠装置であり、該左右の施錠装置は、シャッターカーテン下端部の左右両端部に設けた施錠具と、左右ガイドレールの下端部に設けられ、前記施錠具との係合により施錠する錠受け具と、左右ガイドレールの少なくとも一方に設けられる解錠操作具と、該解錠操作具に連繋され、解錠操作具の解錠操作をすることで前記左右の施錠具と錠受け具との係合を一体に解除するよう設定された解除体とを備えて構成され、前記少なくとも一方に設けられる解錠操作具の一方の解錠操作で左右両施錠具を一体に解錠するように構成されている建築用シャッター装置。
- 請求項1において、シャッター装置は、シャッターカーテンの閉鎖作動により開放方向への蓄勢力が蓄勢されるバランス弾機を備え、全閉状態のシャッターカーテンは、施錠装置の解錠に伴いバランス弾機の蓄勢力を受けて僅かに開放作動するように構成されている建築用シャッター装置。
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