JP2007247311A - 開口遮蔽装置および建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性が向上できるとともに解錠、開放動作の安定性が確保できる開口遮蔽装置および建具を提供すること。
【解決手段】シャッター面材3が全閉状態で開放操作部10のワイヤ11が上下に延びて配置されているので、ワイヤ11の任意の高さ位置を持って上方に引張り操作することにより施錠装置を解錠し、シャッター面材3を開放操作することができ、利用者の身長等に関わらずに容易に解錠、開放操作が可能になって、操作性および利便性を向上させることができる。また、ワイヤ11の上端が巻取り装置12で上方に付勢されているので、シャッター面材3を開放してシャッターケース内に収容した際に、ワイヤ11がスラット3Aに巻込まれることがなく、破損や動作不具合を防止することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、開口遮蔽装置および建具に関し、詳しくは、枠体に上下開閉可能かつ上方に収容可能に支持された遮蔽体を備えた開口遮蔽装置および建具に関する。
従来、防犯のために建物開口部を遮蔽する開口遮蔽装置として、シャッター(ロールシャッター)や外部ブラインド等が知られており、シャッターにおけるシャッタースラットを施錠状態から解錠する解錠機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたシャッターは、シャッタースラットの下部に設けられた施錠具と、シャッター枠における左右の縦枠下部または下枠に設けられた受け部とが係合することで施錠可能に構成され、施錠具に連結されて受け部との係合を解除する解錠機構が設けられている。解錠機構としては、縦枠における所定高さ位置に操作つまみが設けられて施錠具に接続された解錠操作部や、施錠具に接続されかつシャッタースラットの室内側における所定高さ位置に操作可能に設けられたワイヤからなるもの、あるいはワイヤに連結された取っ手を有したものなどが例示され、これらの操作つまみやワイヤ、取っ手等を操作することで、利用者がかがまなくてもシャッターを開放操作できるようになっている。
特開2003−148070号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された従来のシャッターでは、解錠機構の操作部の設置高さ位置が限定されているために、利用者によって(例えば、子供や高齢者等の場合に)はシャッターの解錠および開放操作が実行しにくくなってしまい、利便性の点で問題がある。また、解錠機構がシャッタースラットの室内面に沿って設けられたワイヤを有して構成された場合には、シャッター開放時にシャッタースラットとともにワイヤが巻取り収容されてしまい、破損や動作不具合の原因となる可能性があり問題である。
本発明の目的は、利便性が向上できるとともに解錠、開放動作の安定性が確保できる開口遮蔽装置および建具を提供することにある。
本発明の開口遮蔽装置は、建物開口部に固定される枠体と、この枠体に上下開閉可能かつ上方に収容可能に支持された遮蔽体と、この遮蔽体を上方に開放操作可能に当該遮蔽体の下端部室内側に一端が接続された開放操作手段と、この開放操作手段の他端を上方に巻取り可能に前記枠体の上部室内側に設けられた巻取り手段と、前記遮蔽体と前記枠体または建物開口部とを連結して施錠する施錠手段とを備え、前記施錠手段は、前記開放操作手段の一端に接続されて当該開放操作手段の上方への引張り操作により解錠可能に構成されていることを特徴とする。
ここで、本発明の開口遮蔽装置としては、複数のスラットが上下に連結された遮蔽体が上方に巻取り収容可能に構成されたシャッター(ロールシャッター)でもよく、また上方に折畳み収容可能に構成されたシャッターでもよい。さらに、開口遮蔽装置としては、複数のスラットがリンクを介して上下に連結された遮蔽体が上方に巻取り収容可能または重ね合わせ収容可能に構成された外部ブラインドであってもよい。
また、施錠手段は、遮蔽体の下端部と、枠体における下枠材(あるいは枠体が下枠材を有さない場合には建物開口部の下端縁)とを連結して施錠するものでもよく、あるいは遮蔽体の側端下部と枠体における縦枠材とを連結して施錠するものでもよい。
以上の本発明によれば、開放操作手段の一端を遮蔽体の下端部室内側および施錠手段に接続し、開放操作手段の他端を枠体上部の巻取り手段に接続したので、閉鎖状態における遮蔽体の室内側に沿った上下方向略全長に渡って開放操作手段が配置されることとなり、この開放操作手段の任意の高さ位置を持って上方に引張り操作することにより施錠手段が解錠できる。従って、利用者の身長等に関わらずに容易に解錠、開放操作が可能になって、操作性および利便性を向上させることができる。
また、開放操作手段の他端を巻取り手段で巻取ることで、遮蔽体を開放して上方に収容した場合でも、開放操作手段が遮蔽体に巻込まれることがなく、破損や動作不具合を防止することができる。さらに、遮蔽体を開放した際に、開放操作手段を巻取り手段で巻取ることで、開放操作手段が下方に大きく垂れ下がることがなく、美感を良好にすることができる。
この際、本発明の開口遮蔽装置では、前記開放操作手段は、前記巻取り手段により上方に付勢されたワイヤと、このワイヤの一端に連結された第1係止体と、ワイヤの途中における前記遮蔽体の下端部よりも上側に連結された第2係止体とを有して構成され、前記遮蔽体の下端部には、前記ワイヤを挿通するとともに前記第1係止体を受け入れ可能に下方に開口した被係止部が設けられ、前記遮蔽体の閉鎖位置から前記ワイヤの上方への引張り操作により前記施錠手段が解錠されるとともに、前記第1係止体に前記被係止部が係止されて当該遮蔽体が開放され、前記遮蔽体が全開位置まで開放される以前に前記第2係止体が前記巻取り手段に当接して前記ワイヤの巻取りが停止されるとともに、全開位置に至る当該遮蔽体の開放移動に伴って前記第1係止体が前記被係止部から下方に突出され、前記下方に突出した第1係止体の下方への引張り操作により前記第2係止体に前記被係止部が係止され、全開位置から前記遮蔽体が閉鎖移動されることが好ましい。
このような構成によれば、ワイヤ、第1および第2係止体を有して開放操作手段を構成し、全開位置の遮蔽体から下方に突出した第1係止体を引き下げ操作することで第2係止体を介して遮蔽体を閉鎖移動するように構成した、つまり開放操作手段を閉鎖操作手段としても利用可能に構成したことで、遮蔽体の閉鎖操作を簡単に実施することができる。すなわち、全開された遮蔽体の下端部は、枠体における上枠材近傍まで上昇した高さ位置にあり、利用者によっては手が届きにくく容易に閉鎖操作できない場合があるが、遮蔽体の下端部から第1係止体を下方に突出させることで、この第1係止体を掴んで引き下げるだけで閉鎖操作が容易にできるようになる。この際、第1係止体の突出量としては、通常想定される利用者の手が届く高さに第1係止体が位置するように設定しておけばよく、必要以上に下方に大きく垂れ下がらせなくてもよいため、美感を維持することができる。
また、本発明の開口遮蔽装置では、前記枠体における左右の縦枠材の少なくとも一方には、当該縦枠材に案内されて上下スライド移動自在に支持された閉鎖操作手段が設けられ、前記閉鎖操作手段は、互いに上下に所定距離だけ離隔して設けられた上側係止部および下側操作部を有して構成され、開放移動される前記遮蔽体の下端部側端縁に前記上側係止部が係止されて当該閉鎖操作手段が上方にスライド移動され、前記下側操作部の下方へのスライド操作により前記上側係止部に前記遮蔽体の下端部側端縁が係止されて当該遮蔽体が閉鎖移動される構成でもよい。
このような構成によれば、縦枠体に設けた閉鎖操作手段が遮蔽体の開放移動に伴って上方にスライド移動され、この閉鎖操作手段の下側操作部の操作により遮蔽体を閉鎖移動させることができ、全開された遮蔽体の下端部に手が届きにくい場合であっても、遮蔽体の閉鎖操作を簡単に実施することができる。
この際、本発明の開口遮蔽装置では、前記下側操作部が折り畳み格納可能に構成されかつ格納方向に付勢されていることが好ましい。
このような構成によれば、閉鎖操作手段を操作して遮蔽体を閉鎖する場合のみに、折り畳み格納位置から操作可能位置に下側操作部を移動させればよく、その他の場合(遮蔽体の全開時や全閉時)において、下側操作部が格納されているため、邪魔になることがなく利便性をさらに向上させることができるとともに、外観上目立たなくできて意匠性も向上させることができる。
また、本発明の開口遮蔽装置は、前記遮蔽体が上下に連結された複数のスラットからなりかつ前記枠体における上枠材に巻取り収容可能に構成されたシャッターであることが好ましい。
このような構成によれば、前述のように容易に解錠、開放操作でき、操作性や利便性、動作安定性に優れたロールシャッターを構成することができる。
一方、本発明の建具は、窓枠と、この窓枠に支持された障子とを備え、前記いずれかの開口遮蔽装置が前記窓枠の室外側に固定されたことを特徴とする。
以上の本発明によれば、前述の開口遮蔽装置と同様に、利便性が向上できるとともに、遮蔽体の解錠、開放動作の安定性が確保できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。また、各図においては、主要構成部品の断面を示すハッチングを省略する場合がある。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る開口遮蔽装置であるシャッター1を示す縦断面図である。図2は、シャッター1の一部を断面した室内側の正面図である。図3(A),(B)は、シャッター1の下部を拡大して示す断面図である。
図1および図2において、シャッター1は、戸建て住宅等の建物の外壁開口部に設けられた引き違い窓等(不図示)の室外側に取り付けられるロールシャッターであって、引き違い窓等の窓枠や外壁に固定された枠体としてのシャッター枠2と、このシャッター枠2に上下開閉可能に支持された遮蔽体としてのシャッター面材3とを備えて構成されている。シャッター枠2は、上枠材であるシャッターケース4、下枠材5、および左右の縦枠材である案内レール6を四周枠組みして形成されており、シャッター面材3は、複数のスラット3Aとその下端部に連結された下端スラット3Bとから構成され、案内レール6に上下案内されるとともに、全開時においてスラット3Aがシャッターケース4内に巻取り収容されるようになっている。
また、シャッター枠2の下枠材5と、シャッター面材3の下端スラット3Bとは、図3(A)に示すように、全閉時において施錠装置(施錠手段)7で連結され、シャッター面材3が施錠されるようになっている。この施錠装置7は、下端スラット3Bの左右略中央部に設けられた錠部材7Aと、下枠材5に設けられた受け材7Bとが係合することで施錠されるとともに、図3(B)に示すように、錠部材7Aに連結されて左右に延びる一対の解錠ロッド7Cの軸回りの回動により錠部材7Aが解錠されるようになっている。これらの解錠ロッド7Cは、それぞれ下端スラット3Bに軸支されて錠部材7Aの施錠方向に付勢されるとともに、下端スラット3Bの左右両端部に固定された解錠操作ケース3Cに連結されている。解錠操作ケース3Cは、後述する開放操作部10のワイヤ11を挿通するとともに第1係止体11Aを受け入れ可能に下方に開口して形成されており、この解錠操作ケース3Cにより本発明の被係止部が構成されている。そして、解錠操作ケース3C内には、第1係止体11Aにより上方に移動されて解錠ロッド7Cを回動させる連動部材3D,3Eが設けられ、開放操作部10の操作に連動して解錠ロッド7Cが回動されるとともに錠部材7Aが解錠操作されるようになっている。
開放操作部10は、図2に示すように、シャッター1におけるシャッター面材3の室内側側面に沿った左右両側(案内レール6の近傍)に左右一対で設けられており、上下に延びるワイヤ11と、シャッター枠2の上部室内側に設けられてワイヤ11の他端である上端を上方に巻取る巻取り装置(巻取り手段)12とを有して構成されている。巻取り装置12は、渦巻ばね(ぜんまいばね)等の付勢手段を内蔵して構成され、所定の引っ張り力でワイヤ11を上方に付勢できるようになっている。一方、ワイヤ11の一端である下端は、下端スラット3Bの解錠操作ケース3Cを貫通して下方に延び、この下端には第1係止体11Aが固定されている。そして、第1係止体11Aは、ワイヤ11に作用する上方への引っ張り操作力を連動部材3D,3Eに伝達し、これらの連動部材3D,3Eおよび解錠ロッド7Cを介して施錠装置7を解錠するとともに、連動部材3Dを介して解錠操作ケース3Cを係止し、シャッター面材3に引っ張り操作力(開放操作力)を伝達可能に構成されている。また、ワイヤ11の途中位置である解錠操作ケース3Cよりも上方、つまり第1係止体11Aよりも所定距離だけ上側におけるワイヤ11には、第2係止体11Bが固定されている。この第2係止体11Bは、後述するシャッター面材3の開放操作時において、巻取り装置12に当接可能になっており、この当接位置において巻取り装置12によるワイヤ11の巻取りが停止されるようになっている。
次に、以上のようなシャッター1の動作について、図4および図5に基づいて説明する。
図4(A),(B)は、シャッター1の開放操作を説明する斜視図である。図5(A),(B)は、シャッター1の閉鎖操作を説明する斜視図である。
先ず、シャッター1の開放操作について説明する。
図4(A)に示すように、シャッター面材3が閉鎖位置(全閉状態)にあって、施錠装置7によってシャッター枠2の下枠材5と下端スラット3Bとが連結された状態において、開放操作部10のワイヤ11は、巻取り装置12によって上方に付勢され、所定の緊張力を有した状態となっている。この巻取り装置12の付勢力は、施錠装置7の解錠ロッド7Cを回動させるための解錠操作力よりも小さく設定されており、施錠状態が維持されるようになっている。
次に、図4(A)に白抜き矢印で示すように、利用者が開放操作部10のワイヤ11を上方に引張り操作することで、先ず、第1係止体11Aが連動部材3D,3E(図3)を上方に移動させ、これにより施錠装置7の解錠ロッド7Cが回動して錠部材7Aが解錠される。これに続いて、ワイヤ11からの引っ張り操作力が第1係止体11Aを介して解錠操作ケース3Cおよび下端スラット3Bに伝達され、図4(B)に示すように、シャッター面材3が開放移動される。この際、ワイヤ11は、その上端側が巻取り装置12に巻き取られることで、弛んだり垂れ下がったりすることなく、緊張力が維持されるようになっている。
次に、シャッター面材3がある程度開放され、下端スラット3Bが操作しやすい高さまで上昇した状態において、利用者が下端スラット3Bを押上げ操作することで、シャッター面材3の開放操作が続行される。
そして、図4(B)に示すように、シャッター面材3が所定位置まで開放された状態において、開放操作部10の第2係止体11Bが巻取り装置12に当接し、この位置でワイヤ11の巻取りが停止される。さらに、シャッター面材3の開放操作を続行すれば、図5(A)に示すように、開放操作部10の第1係止体11Aが解錠操作ケース3Cの開口から下方に突出するようになっている。
次に、シャッター1の閉鎖操作について説明する。
図5(A)に示すように、シャッター面材3のスラット3Aがシャッターケース4内に巻取り収容され、下端スラット3Bがシャッターケース4近傍まで上昇した開放位置(全開状態)において、開放操作部10の第1係止体11Aは、下端スラット3Bよりも下方に突出して垂れ下がるようになっている。この突出量は、第1係止体11Aと第2係止体11Bとの間隔寸法を調節することで適宜設定可能になっており、利用者の手が届きやすい高さ位置に第1係止体11Aが位置するように設定されている。
そして、図5(B)に白抜き矢印で示すように、利用者が第1係止体11Aを下方に引張り操作することで、第2係止体11Bが解錠操作ケース3Cの上面を係止して下端スラット3Bが下方に引き下げられ、シャッター面材3が閉鎖操作される。
次に、シャッター面材3がある程度閉鎖され、下端スラット3Bが操作しやすい高さまで下降した状態において、利用者が下端スラット3Bを押下げ操作することで、シャッター面材3の閉鎖操作が続行される。この際、第1係止体11Aから手を放すことで、ワイヤ11が巻取り装置12に巻き取られ、第1係止体11Aが解錠操作ケース3Cの内部に受け入れられるようになっている。
そして、下端スラット3Bの押下げ操作を継続することで、図4(A)に示す閉鎖位置までシャッター面材3が閉鎖され、施錠装置7の錠部材7Aと受け材7Bとが自動的に係合して施錠される。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、シャッター面材3が全閉状態で開放操作部10のワイヤ11が上下に延びて配置されているので、ワイヤ11の任意の高さ位置を持って上方に引張り操作することにより施錠装置7を解錠し、シャッター面材3を開放操作することができ、利用者の身長等に関わらずに容易に解錠、開放操作が可能になって、操作性および利便性を向上させることができる。
(2)また、ワイヤ11の上端が巻取り装置12で上方に付勢されているので、シャッター面材3を開放してシャッターケース4内に収容した際に、ワイヤ11がスラット3Aに巻込まれることがなく、破損や動作不具合を防止することができる。さらに、シャッター面材3を開放した際に、ワイヤ11を巻取ることで、ワイヤ11が下方に大きく垂れ下がることがなく、シャッター1の内観の美感を良好にすることができる。
(3)さらに、開放操作部10がシャッター面材3の室内側側面に沿った左右両側に設けられているので、シャッター1を引違い窓の室外側に設けた場合には、引違い窓の左右いずれか任意の障子を少しだけ開放するだけでシャッター面材3を開放または閉鎖操作することができ、この点でも利便性を向上させることができる。また、施錠装置7の錠部材7Aと左右の解錠操作ケース3Cとが一対の解錠ロッド7Cで接続されているので、左右いずれのワイヤ11を引張り操作した場合でも、施錠装置7を解錠させることができる。
(4)さらに、全開状態の下端スラット3Bからワイヤ11および第1係止体11Aが下方に突出されているので、この第1係止体11Aを掴んで引き下げるだけでシャッター面材3を容易に閉鎖することができ、利用者の身長等に関わらずに容易に閉鎖操作が実行できる。この際、第1係止体11Aの突出量としては、通常想定される利用者の手が届く高さに位置するように設定されているので、必要以上に下方に大きく垂れ下がらせなくてもよいため、美感を維持することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について図6〜図8に基づいて説明する。
図6は、第2実施形態に係る開口遮蔽装置であるシャッター1Aの一部を断面した室内側の正面図である。図7(A),(B)は、シャッター1Aの開放操作を説明する斜視図である。図8(A),(B)は、シャッター1Aの閉鎖操作を説明する斜視図である。
本実施形態のシャッター1Aは、前記第1実施形態の開放操作部10と構成が相違する開放操作部20を有する点と、この開放操作部20に加えて閉鎖操作手段としての閉鎖操作部30を有する点とが第1実施形態と相違し、他の構成は略同様である。
すなわち、図6に示すように、シャッター1Aには、前記開放操作部10から第2係止体11Bを省略した構成の開放操作部20がシャッター面材3の室内側側面に沿った左右両側(案内レール6の近傍)に左右一対で設けられるとともに、案内レール6に案内されて上下スライド移動自在に支持された閉鎖操作部30が設けられている。開放操作部20は、上下に延びるワイヤ21と、ワイヤ21の上端(他端)を巻取る巻取り装置(巻取り手段)22と、ワイヤ21の下端(一端)に固定されて解錠操作ケース3C内に配置された第1係止体21Aとを有して構成され、ワイヤ21の上方への引っ張り操作により、第1係止体21Aを介して施錠装置7を解錠可能かつシャッター面材3を開放操作可能になっている。
閉鎖操作部30は、案内レール6に上下スライド可能に支持されて所定の上下長さ寸法を有した鉛直部材31と、この鉛直部材31の上端に設けられて案内レール6の見付け方向内側に突出した上側係止部32と、鉛直部材31の下端に設けられた下側操作部33とを有して構成されている。鉛直部材31の長さ寸法で規定される上側係止部32と下側操作部33との離隔距離は、シャッター面材3の全開状態において下側操作部33が操作しやすい高さに位置するように設定されている。すなわち、閉鎖操作部30は、開放移動されるシャッター面材3の下端スラット3Bを上側係止部32が係止して上方にスライド移動されるようになっているとともに、下側操作部33を下方へスライド操作することにより、上側係止部32で係止した下端スラット3Bを引き下げてシャッター面材3を閉鎖操作できるようになっている。また、下側操作部33は、図8(A)に示すように、案内レール6に沿った側に折り畳み格納可能に構成され、かつ格納方向に付勢されており、図8(B)に示すように、見付け方向内側に倒してからスライド操作できるようになっている。
以下、図7および図8に基づいてシャッター1Aの開閉操作について説明する。
図7(A)に示すように、シャッター面材3が閉鎖位置(全閉状態)にあって施錠装置7によって施錠された状態から、図7(A)に白抜き矢印で示すように、利用者が開放操作部20のワイヤ21を上方に引張り操作することで、施錠装置7が解錠されるとともにシャッター面材3が開放移動される。
次に、図7(B)に示すように、下端スラット3Bが閉鎖操作部30の上側係止部32の高さまで上昇すると、上側係止部32が下端スラット3Bを係止し、シャッター面材3の開放移動に伴って閉鎖操作部30が案内レール6に沿って上方にスライド移動される。
次に、図8(A)に示すように、シャッター面材3が開放位置(全開状態)にある状態において、利用者が閉鎖操作部30の下側操作部33を見付け方向内側に倒し、図8(B)に白抜き矢印で示すように、下側操作部33を下方にスライド操作することで、鉛直部材31を介した上側係止部32が下端スラット3Bを係止して下方に引き下げ、シャッター面材3が閉鎖操作される。
次に、シャッター面材3がある程度閉鎖され、下端スラット3Bが操作しやすい高さまで下降した状態において、利用者が下端スラット3Bを押下げ操作することで、シャッター面材3の閉鎖操作が続行される。この際、下側操作部33から手を放すことで、下側操作部33が折り畳み格納される。そして、下端スラット3Bの押下げ操作を継続することで、閉鎖操作部30が案内レール6の下端部まで下降するとともに、シャッター面材3が図7(A)に示す閉鎖位置まで閉鎖されて施錠装置7により施錠される。
このような本実施形態によれば、前記(1)、(2)の効果と略同様の効果に加えて以下の効果が得られる。
(5)すなわち、開放操作部20がシャッター面材3の室内側側面に沿った左右両側に設けられ、閉鎖操作部30が左右の案内レール6に沿って設けられているので、シャッター1Aを引違い窓の室外側に設けた場合には、引違い窓の左右いずれか任意の障子を少しだけ開放するだけでシャッター面材3を開放または閉鎖操作することができ、利便性を向上させることができる。
(6)さらに、全開状態の下端スラット3Bの下方に突出するものがないので、窓の美感をさらに向上させることができる。また、閉鎖操作部30の下側操作部33が折り畳み格納可能に構成されているので、シャッター面材3の閉鎖操作以外の場合において、下側操作部33が邪魔になることがなく利便性をさらに向上させることができるとともに、外観上目立たなくできて意匠性も一層向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態において、複数のスラット3Aが連結されたシャッター面材3が上方に巻取り収容可能に構成されたシャッター1,1A(ロールシャッター)を例示して説明したが、本発明の開口遮蔽装置としては、ロールシャッターに限らず、面材が折り畳み収容されたり重ね合わせ収容されるタイプのシャッターやブラインドであってもよい。
また、本発明の開口遮蔽装置は、引違い窓等の室外側に取り付けられるものに限らず、店舗や倉庫、ガレージ等の出入り口を遮蔽する用途に用いられてもよい。
また、前記第1実施形態では、開放操作部10のワイヤ11に第2係止体11Bを固定し、第2係止体11Bが巻取り装置12に当接することで第1係止体11Aが下方に突出され、第2係止体11Bが解錠操作ケース3Cを係止することでシャッター面材3が閉鎖操作可能に構成したが、つまり第2係止体11Bを有することで開放操作部10が閉鎖操作手段を兼用する構成とした。また、前記第2実施形態では、縦枠材である案内レール6に閉鎖操作部30(閉鎖操作手段)を設けたが、本発明の開口遮蔽装置では、閉鎖操作手段は必須ではなく、これを省略してもよい。すなわち、第1実施形態のシャッター1における開放操作部10から第2係止体11Bを省略してもよく(第2実施形態の開放操作部20と同様の構成)、また、第2実施形態のシャッター1Aから閉鎖操作部30を省略してもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係る開口遮蔽装置を示す縦断面図である。 前記開口遮蔽装置の一部を断面した室内側の正面図である。 (A),(B)は、前記開口遮蔽装置の下部を拡大して示す断面図である。 (A),(B)は、前記開口遮蔽装置の開放操作を説明する斜視図である。 (A),(B)は、前記開口遮蔽装置の閉鎖操作を説明する斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る開口遮蔽装置の一部を断面した室内側の正面図である。 (A),(B)は、前記開口遮蔽装置の開放操作を説明する斜視図である。 (A),(B)は、前記開口遮蔽装置の閉鎖操作を説明する斜視図である。
符号の説明
2…枠体であるシャッター枠、3…遮蔽体であるシャッター面材、3A…スラット、3B…遮蔽体の下端部である下端スラット、3C…被係止部である解錠操作ケース、4…上枠材であるシャッターケース、5…下枠材、6…縦枠材である案内レール、7…施錠手段である施錠装置、10,20…開放操作部、11,21…ワイヤ、11A,21A…第1係止体、11B…第2係止体、12,22…巻取り手段である巻取り装置、30…閉鎖操作手段である閉鎖操作部、32…上側係止部、33…下側操作部。

Claims (6)

  1. 建物開口部に固定される枠体と、この枠体に上下開閉可能かつ上方に収容可能に支持された遮蔽体と、この遮蔽体を上方に開放操作可能に当該遮蔽体の下端部室内側に一端が接続された開放操作手段と、この開放操作手段の他端を上方に巻取り可能に前記枠体の上部室内側に設けられた巻取り手段と、前記遮蔽体と前記枠体または建物開口部とを連結して施錠する施錠手段とを備え、
    前記施錠手段は、前記開放操作手段の一端に接続されて当該開放操作手段の上方への引張り操作により解錠可能に構成されている開口遮蔽装置。
  2. 前記開放操作手段は、前記巻取り手段により上方に付勢されたワイヤと、このワイヤの一端に連結された第1係止体と、ワイヤの途中における前記遮蔽体の下端部よりも上側に連結された第2係止体とを有して構成され、
    前記遮蔽体の下端部には、前記ワイヤを挿通するとともに前記第1係止体を受け入れ可能に下方に開口した被係止部が設けられ、
    前記遮蔽体の閉鎖位置から前記ワイヤの上方への引張り操作により前記施錠手段が解錠されるとともに、前記第1係止体に前記被係止部が係止されて当該遮蔽体が開放され、
    前記遮蔽体が全開位置まで開放される以前に前記第2係止体が前記巻取り手段に当接して前記ワイヤの巻取りが停止されるとともに、全開位置に至る当該遮蔽体の開放移動に伴って前記第1係止体が前記被係止部から下方に突出され、
    前記下方に突出した第1係止体の下方への引張り操作により前記第2係止体に前記被係止部が係止され、全開位置から前記遮蔽体が閉鎖移動される請求項1に記載の開口遮蔽装置。
  3. 前記枠体における左右の縦枠材の少なくとも一方には、当該縦枠材に案内されて上下スライド移動自在に支持された閉鎖操作手段が設けられ、
    前記閉鎖操作手段は、互いに上下に所定距離だけ離隔して設けられた上側係止部および下側操作部を有して構成され、開放移動される前記遮蔽体の下端部側端縁に前記上側係止部が係止されて当該閉鎖操作手段が上方にスライド移動され、前記下側操作部の下方へのスライド操作により前記上側係止部に前記遮蔽体の下端部側端縁が係止されて当該遮蔽体が閉鎖移動される請求項1に記載の開口遮蔽装置。
  4. 前記下側操作部が折り畳み格納可能に構成されかつ格納方向に付勢されている請求項3に記載の開口遮蔽装置。
  5. 前記遮蔽体が上下に連結された複数のスラットからなりかつ前記枠体における上枠材に巻取り収容可能に構成されたシャッターである請求項1から請求項4のいずれかに記載の開口遮蔽装置。
  6. 窓枠と、この窓枠に支持された障子とを備え、請求項1から請求項5のいずれかに記載の開口遮蔽装置が前記窓枠の室外側に固定された建具。
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