JP3872855B2 - 楽音再生装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、楽曲を示す楽曲情報を再生する楽音再生装置であって、1人でデュエット曲を歌う場合であっても、デュエットしている雰囲気を味わうことができるカラオケ装置として好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記カラオケ装置としては、1人でデュエット曲を歌う場合に、自分の歌っている声からデュエットする相手の音声を電気的に作り出し、デュエットしている雰囲気を出すものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デュエット曲を歌う場合は、一緒に歌う相手の存在があって初めて楽しいものとなる。
しかし、上記のものは、デュエットする相手の音声が作り出されるだけであり、相手の姿が存在しないため、デュエット曲を歌う楽しさに欠けるという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、マイクロフォンを通して歌唱する者を示す歌唱者映像を記憶しておき、デュエット曲を1人で歌う場合などに、記憶されている歌唱者映像を読出して表示することにより、デュエット曲を歌う楽しさを増すことができる楽音再生装置の実現を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、入力手段と、撮影手段と、曲データ記憶手段と、楽曲再生手段と、記憶手段と、再生手段と、合成手段と、制御手段とを備えた楽音再生装置であって、
入力手段は、利用者からの各種入力を可能とし、
撮影手段は、歌唱者を撮影して歌唱者映像を出力し、
曲データ記憶手段は、楽曲に対応した曲データを記憶し、
楽曲再生手段は、制御手段の制御にしたがって曲データを再生し、
記憶手段は、歌唱者映像を含むと共に、楽曲とパートに対応したデュエットデータを記憶し、
再生手段は、制御手段の制御にしたがってデュエットデータを再生して歌唱者映像を出力し、
合成手段は、再生手段にて再生された歌唱者映像と、撮影手段からの歌唱者映像を合成して出力し、
制御手段は、第1−3処理を行い、
第1処理は、楽曲の選択、及び、第1、2何れかのパート選択を入力手段から受け付け
第2処理は、第1処理で受け付けた楽曲、及び、受け付けたパートとは他方のパートに対応するデュエットデータを選択し、
第3処理は、第2処理で選択されたデュエットデータを再生手段に再生させると共に、第1処理で指定された楽曲に対応する曲データを楽曲再生手段に再生させ、撮影手段からの歌唱者映像を、第1処理で受け付けた楽曲とパートに対応付けたデュエットデータとして記憶手段に記憶させるという技術的手段を採用する。
【0006】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の楽音再生装置において、デュエットデータは、歌唱音声を含み、
再生手段は、デュエットデータを再生して歌唱音声も出力し、
第3処理は、マイクロフォンからの歌唱音声も、デュエットデータとして記憶手段に記憶させるという技術的手段を採用する。
【0007】
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の楽音再生装置において、第2処理は、第1処理で受け付けた楽曲、及び、受け付けたパートとは他方のパートに対応するデュエットデータが複数存在する場合には、利用者からの入力に基づいて、デュエットデータを選択するという技術的手段を採用する。
【0008】
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の楽音再生装置において、背景映像再生手段と、切替手段とを更に備えると共に、曲データは、歌詞データを含むと共に、
楽曲再生手段は、曲データ中の歌詞データを再生して歌詞映像を出力し、
背景映像再生手段は、背景映像を出力し、
切替手段は、合成手段からの映像と、歌詞映像と、背景映像を利用者からの入力に基づいて切替出力するという技術的手段を採用する。
【0009】
請求項5に記載の発明では、入力手段と、撮影手段と、曲データ記憶手段と、楽曲再生手段と、記憶手段と、再生手段と、合成手段と、性別判別手段と、制御手段とを備えた楽音再生装置であって、
入力手段は、利用者からの各種入力を可能とし、
撮影手段は、歌唱者を撮影して歌唱者映像を出力し、
曲データ記憶手段は、楽曲に対応した曲データを記憶し、
楽曲再生手段は、制御手段の制御にしたがって曲データを再生し、
記憶手段は、歌唱者映像を含むと共に、楽曲と性別に対応したデュエットデータを記憶し、
再生手段は、制御手段の制御にしたがってデュエットデータを再生して歌唱者映像を出力し、
合成手段は、再生手段にて再生された歌唱者映像と、撮影手段からの歌唱者映像を合成して出力し、
性別判別手段は、マイクロフォンから入力される音声信号の少なくとも周波数に基づいて性別を判断し、
制御手段は、第1−3処理を行い、
第1処理は、楽曲の選択を入力手段から受け付け、
第2処理は、第1処理で受け付けた楽曲、及び、性別判別手段で判別された性別とは異なる性別のパートに対応するデュエットデータを選択し、
第3処理は、第2処理で選択されたデュエットデータを再生手段に再生させると共に、第1処理で指定された楽曲に対応する曲データを楽曲再生手段に再生させ、撮影手段からの歌唱者映像を、第1処理で受け付けた楽曲と判別された性別に対応付けたデュエットデータとして記憶手段に記憶させるという技術的手段を採用する。
【0013】
【作用】
請求項1ないし請求項5に記載の発明によれば、マイクロフォンを通して歌唱する際に、記憶手段に記憶された歌唱者映像を読出して表示することができる。
したがって、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、歌唱者映像を記憶手段たるDVDレコーダにより記憶しておき、1人でデュエット曲を歌う際に、DVDレコーダにより歌唱者映像を再生しモニタテレビに表示することができる。
これにより、1人でデュエット曲を歌う場合であっても、モニタテレビに表示されるデュエットする相手の姿を見ながら歌うことができるため、デュエット曲を楽しく歌うことができる。
【0014】
特に、請求項2に記載の発明ではマイクロフォンを通して歌唱する際に、記憶手段に記憶された歌唱者映像と、その歌唱者映像により示される者がマイクロフォンから入力して記憶された歌唱音声とを読出し、その読出された歌唱者映像を表示するとともに、歌唱音声を再生することができる。
【0015】
したがって、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、歌唱者映像および歌唱者音声を記憶手段たるDVDレコーダにより記憶しておき、1人でデュエット曲を歌う際に、DVDレコーダにより歌唱者映像および歌唱者音声を再生し、歌唱者映像モニタテレビに表示するとともに、歌唱者音声を再生手段たるアンプおよびスピーカにより再生することができる。
これにより、1人でデュエット曲を歌う場合であっても、モニタテレビに表示されるデュエットする相手の姿を見ながら、かつ、相手の歌声を聞きながら歌うことができるため、デュエット曲をより一層楽しく歌うことができる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明ではマイクロフォンを通して歌唱する際に表示する歌唱者映像を選択できる。
したがって、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、1人でデュエット曲を歌う際に、好みのデュエットする相手をモニタテレビに表示できるとともに、デュエットする相手を変えることができるため、飽きが来ることなく、デュエット曲をより一層楽しく歌うことができる。
【0017】
さらに、請求項に記載の発明ではデュエットする相手の性別が、マイクロフォンから入力される音声の少なくとも周波数に基づいて判別されるため、デュエットする相手の性別を設定する操作をする手間がいらない。
【0020】
また、請求項に記載の発明ではたとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、デュエット曲を歌う場合に、デュエットする相手の姿をモニタテレビに表示したり、歌詞映像および背景映像を表示したりできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の楽音再生装置の一実施形態について図を参照して説明する。
なお、以下の実施形態では、楽音再生装置として、通信回線を利用して曲が提供される、いわゆる通信カラオケ装置を代表に説明する。
まず、本実施形態の通信カラオケ装置の主要構成について、その外観を示す図1を参照して説明する。
【0022】
図1に示すように、カラオケ装置10には、歌唱者の歌唱する音声を入力するマイクロフォン17,18と、歌唱者の姿を撮影するビデオカメラ19と、このビデオカメラ19により撮影された歌唱者の姿を示す歌唱者映像、曲の歌詞を示す歌詞映像、歌詞映像の背景に表示する背景映像、後述するデュエット曲制御が実行される場合に利用者に伝えるメッセージを示すメッセージ映像などをCRTに表示するモニタテレビ(以下、モニタと略称する)12と、歌い手用のモニタ14とが備えられている。
【0023】
また、カラオケ装置10には、上記デュエット曲制御、歌唱者の歌唱力の採点、選曲、LAN回線53を介しての楽曲情報たる曲データの受信、曲の予約、演奏される楽曲たるカラオケ曲の音程制御(キーコントロール)、モニタ12,14に表示される映像の切替え、合成、分割などの各種制御を行う制御装置20が備えられている。
さらに、上記マイクロフォン17,18から入力される歌唱音声と上記カラオケ曲とのミキシング、ミキシング信号の増幅、高音および低音の制御(トーンコントロール)、ならびに、歌唱音声およびカラオケ曲の音量バランス、歌唱音声のエコー調整およびディレイ調整などを行うアンプ16と、このアンプ16から出力される増幅信号を音として再生するフロアータイプの1組のスピーカ11,11と、天井用の1組のスピーカ13,13と、制御装置20を遠隔操作する送信器70とが備えられている。
【0024】
また、マイクロフォン17の外観を表す図2に示すように、マイクロフォン17には、マイクロフォン17を起動させるスイッチ17aと、マイクロフォン17の指向性の強弱を切り替える指向性切替スイッチ17bとが設けられている。また、マイクロフォン18もマイクロフォン17と同じ構成である。
なお、アンプ16、制御装置20、スピーカ11,11およびスピーカ13,13が、本発明の再生手段に相当する。
【0025】
次に、制御装置20の構成および機能について図3ないし図5を参照して説明する。
図3(A)は、制御装置20の前面パネルの説明図、同図(B)は、制御装置20の背面パネルの説明図であり、図4は、曲データの構成を示す説明図であり、図5は、制御装置20の主な内部構成をブロックで示す説明図である。
図3(A)に示すように、制御装置20の前面パネルには、選曲する曲の番号の入力などを行うための0〜9のボタンからなるテンキー21と、制御装置20を選曲可能状態にし、また、選曲を確定するための選曲ボタン22とが設けられており、テンキー21の上には、選曲された曲の番号を6桁の数字でLED表示する選曲番号表示部23が設けられている。
【0026】
また、選曲番号表示部23の左には、演奏が予約されている曲の数をLED表示する予約曲数表示体24が設けられており、その下には、予約の取消を行うための取り消しボタン25と、演奏を停止させる演奏停止ボタン26と、歌っている途中で最初から歌い直すための歌い直しボタン27と、予約曲の間に割り込んで予約するための割り込みボタン28とが設けられている。さらに、前面パネルの左上には、送信器70から発信される光信号を受光する受光部38が設けられており、左下には、制御装置20の電源をON/OFFさせる電源ボタン39が設けられている。
【0027】
また、テンキー21の右には、演奏される曲のキーを低くするためのフラットキー29と、キーを標準にする標準キー30と、キーを高くするシャープキー31とが設けられており、その下には、ボーカルのメロディーラインの音量を設定するボーカルボタン32と、2コーラスで終了する2コーラスボタン33と曲の後奏部分をカットする後奏カットボタン34とが設けられている。
さらに、その下には、モニタ12,14の表示をカラオケ店が提供しているサービス情報の表示に切り替えるサービスボタン35と、LAN回線53を介して入力されるデータを曲データからBGM、有線放送、テレビ放送などに切り替える入力切替ボタン36と、カラオケを行うモードに戻るためのカラオケボタン37とが設けられている。
【0028】
また、図3(B)に示すように、制御装置20の背面パネルには、図5に示すサーバー52から配信される曲データをLAN回線53を介して受信するための通信端子40が設けられている。この通信端子40の右方には、アンプ16の音声入力端子(図示省略)と接続される音声出力端子41と、アンプ16の音声出力端子(図示省略)と接続される音声入力端子42と、ビデオカメラ19の映像出力端子(図示省略)と接続される映像入力端子51と、モニタ12の映像入力端子(図示省略)と接続される映像出力端子43と、モニタ14の映像入力端子(図示省略)と接続される映像出力端子44とが設けられている。
【0029】
ここで、曲データの構成について図4を参照して説明する。
曲データ100は、曲データ100により示される曲が、デュエットで歌う曲かソロで歌う曲かを識別する識別データD1、選曲された曲の選曲番号を示す選曲番号データ101、曲の演奏部分を示すMIDIデータ102および曲の歌詞を示す歌詞映像データ103などにより構成されている。たとえば、識別データD1が「1」の場合は、デュエットで歌う曲であり、「0」の場合は、ソロで歌う曲である。
【0030】
次に、制御装置20の主な内部構成について図5を参照して説明する。
制御装置20には、サーバー52に対する曲データ100の送信要求を示すリクエスト信号の送信制御、デュエット曲を再生する場合の制御を示すデュエット曲制御、音声制御、映像制御および曲の演奏順序の予約などをプログラムにしたがって実行するCPU45が備えられている。このCPU45には、選曲番号データ101などを一時保存するRAM46と、上記各制御を行うためにCPU45により実行される制御プログラムなどが記憶されたROM47と、CPU45による演算結果を一時保存するRAM48とが接続されている。
【0031】
また、CPU45には、サーバー52からLAN回線53および通信端子40を介して送信された曲データ100を受信するためのLANボード54と、このLANボード54により受信された曲データ100を一時保存するRAM49と、モニタ12,14に後述する各種のメッセージを示すメッセージ映像データなどが記憶されているビデオRAM50とが接続されている。
【0032】
さらに、CPU45には、マイクロフォン17、または、マイクロフォン18からアンプ16を通って音声入力端子42を介して入力される歌唱音声の周波数を解析する性別判別手段たる周波数解析回路65と、RAM49から読出されたMIDIデータ102をタイマ58のカウントにしたがってMIDI音源57へ書き込む制御を行うシーケンサ56と、MIDI音源57から発生する音源信号を入力して、アンプ16により増幅可能な音声信号に変換する音声制御回路55とが接続されている。
【0033】
ところで、本カラオケ装置10は、デュエット曲を一緒に歌う相手がいない場合に、その相手の代わりをすることを特徴とする。
そこで、図5に示すように、制御装置20には、デュエットする相手が歌唱する姿を示す歌唱者映像およびその相手の歌声を示す歌唱音声をDVD(Degital Video Disc)−RAMに記録するとともに、そのDVD−RAMから読出して再生するDVDレコーダ59が内蔵されており、利用者がデュエット曲を歌う際に、好みの歌唱者映像をモニタ12,14に表示するとともに、歌唱音声をスピーカ11,11およびスピーカ13,13により再生できるようになっている。
なお、DVD−RAMとは、MPEG(Moving Picture Experts Group)ビデオ圧縮方式およびMPEGオーディオ圧縮方式により、データ化された映像データおよび音声データを書換可能に記録するディスクを意味する。
【0034】
また、DVDレコーダ59は、上記歌唱音声をMPEGオーディオ圧縮方式でエンコードするとともに、そのエンコードされた歌唱音声を示す歌唱音声データを内蔵されたDVD−RAMに記録し、また、DVD−RAMに記録された歌唱音声データを再生する。さらに、DVDレコーダ59は、ビデオカメラ19により撮影された歌唱者映像をMPEGビデオ圧縮方式でエンコードするとともに、そのエンコードされた歌唱者映像を示す歌唱者映像データを上記DVD−RAMに記録し、また、DVD−RAMに記録された歌唱者映像データを再生する。
なお、DVDレコーダ59により読出された歌唱者映像データおよび歌唱者音声データ(以下、AVデータと略称する)は、RAM66に一時保存される。
【0035】
さらに、CPU45には、背景映像を示す背景映像データが複数記録されたCD−ROMを再生するCD−ROMプレーヤ60が接続されており、このCD−ROMプレーヤ60は、曲データ100に含まれるジャンルデータにより示される曲のジャンルに対応するジャンルの背景映像データを再生する。
また、CPU45には、RAM49から読出された曲データ100に含まれる歌詞映像データ103と、DVDレコーダ59により読出された歌唱者映像データとを入力し、それらデータに基づいて図13(A)に示すように、歌唱者映像200に歌詞映像202がスーパーインポーズされた映像を作成する映像制御回路61が接続されている。また、映像制御回路61は、図13(B)に示すように、画面を縦に2分割して左側に歌唱者映像206を右側に歌唱者映像207を表示したり、図14に示すように、画面に複数の静止画213を表示する制御を行う。さらに、映像制御回路61は、図15に示すように、背景映像210に歌詞映像202がスーパーインポーズされた映像を作成する。
【0036】
さらに、CPU45には、受光部38により受光された光信号をデジタル信号に変換する受光回路62と、制御装置の前面パネルに設けられた各種ボタンを押したときに点灯するLED、選曲番号表示体23および予約曲数表示体24などへ表示信号を出力する表示回路63と、上記各種ボタン、または、キーを押したときに発生するスイッチング信号を入力する入力回路64とが接続されている。
なお、サーバー52には、複数の曲データ100が記憶されたHDD15が備えられている。
【0037】
また、図示しないが、アンプ16には、スピーカ11,11およびスピーカ13,13の音量を調整するメインボリュームつまみと、DVDレコーダ59により再生される歌唱音声の音量を調整するDVD用ボリュームつまみと、マイクロフォン17,18を接続するマイクロフォン端子と、それらマイクロフォンから入力される音声およびDVDレコーダ59により再生される歌唱音声の音量と、カラオケ曲の音量とのバランスを調整するためのバランス調整つまみと、エコーのかかり具合を調整するためのエコー調整つまみと、ディレイのかかり具合を調整するためのディレイ調整つまみなどが設けられている。
【0038】
次に、送信器70の構成についてその外観を示す図6を参照して説明する。
送信器70の上方には、選曲番号をバックライト付きの液晶で表示する選曲番号表示部71が設けられており、その下には、カラオケに切替えるカラオケボタン72と、カラオケ以外の外部映像に切替える外部映像ボタン73と、テレビゲームに切替えるゲームボタン74とが設けられている。また、それらボタンの下には、曲間や曲の演奏終了後に拍手の音を再生するように設定するための拍手ボタン75と、キーを低くするフラットキー76と、キーを高くするシャープキー77とが設けられており、それらの下には、制御装置20に設けられたボタンと同じく、テンキー78、選曲ボタン79、演奏停止ボタン80、歌い直しボタン81、取り消しボタン82、割り込みボタン83が設けられている。
【0039】
さらに、割り込みボタン83の右には、ボーカルメロディーの音量を小さくするマイナスボタン84と、音量を大きくするプラスボタン85とが設けられている。また、プラスボタン85の下には、デュエット曲が男女で歌うものである場合に、上記DVDレコーダ59により、女性が歌うパート姿を示す女性歌唱者映像およびその女性歌唱者映像により示される者の歌声を示す女性歌唱音声(以下、女性パートと略称する)を再生するための女性パートボタン88が設けられている。女性パートボタン88の左には、男性が歌うパート姿を示す男性歌唱者映像およびその男性歌唱者映像により示される者の歌声を示す男性歌唱音声(以下、男性パートと略称する)を再生するための男性パートボタン87が設けられている。
【0040】
また、男性パートボタン87の左には、モニタ12,14に表示される映像を歌唱者映像と、背景映像および歌詞映像との間で所望の映像に切替えるための映像切替手段たる映像切替ボタン86が設けられている。
さらに、男性パートボタン87の下には、デュエット曲が低いキーで歌うパート(以下、低音パートと略称する)および高いキーで歌うパート(以下、高音パートと略称する)で構成されるものである場合に、上記DVDレコーダ59により、低音パートを再生するための低音パートボタン89が設けられており、さらに、その右には、高音パートを再生するための高音パートボタン90が設けられている。
【0041】
また、それらボタンの下には、ビデオカメラ19により、自分が歌っている姿を撮影することを許可する際に押すOKボタン91と、許可しない際に押すNOボタン92とが設けられている。さらに、それらボタンの右には、図14に示すように、モニタ12,14に表示された複数の歌唱者映像の中から所望の歌唱者映像を選択する際に、モニタ12,14に表示されるカーソル211を上下左右に移動させるためのカーソル移動ボタン93が設けられている。
なお、上記各ボタンおよびキーが押されたときに、そのボタンまたはキーに対応する信号が、発信部94に内蔵されたLEDから発信され、制御装置20の受光部38により受光される。
ところで、男性パートボタン87、女性パートボタン88、低音パートボタン89、高音パートボタン90およびカーソル移動ボタン93が、本発明の歌唱者映像選択手段に相当する。
【0042】
次に、本カラオケ装置10を利用する者が、デュエット曲を選曲してカラオケをするに至るまでのカラオケ装置10の一連の動作について図7ないし図12を参照して説明する。
図7は、DVDレコーダ59により、DVD−RAMに記憶されたAVデータにより構成されるAVデータテーブル120の構成を示す説明図である。図8は、歌唱力の採点の原理を示す説明図である。図9は、選曲から再生までに実行されるCPU45のメインルーチンを示すフローチャートであり、図10および図11は、CPU45により実行されるデュエット曲制御のための制御内容を示すフローチャートであり、図12は、マイクロフォン17、または、マイクロフォン18から入力される音声の周波数を解析して性別を判別するための処理内容を示すフローチャートである。
【0043】
最初に、カラオケを行う場合のCPU45の処理内容について図9を参照して説明する。
なお、ここでは、男女で歌うデュエット曲を男性が1人で歌う場合を説明する。
まず、カラオケ装置10の利用者が、送信器70の発信窓94を制御装置20に向けて選曲ボタン79を押すと、制御装置20が選曲可能状態となり、選曲番号に対応するテンキー78を押すと、その押す毎にテンキー78に対応する数字が選曲番号表示部71および23に順次表示される。
続いて、最後の数字のテンキー78を押してから選曲ボタン79を押すと、選曲が終了したと判定され(ステップ100)、その選曲された曲の曲データ100の送信を要求するリクエスト信号がLAN回線53を介してサーバー52へ送信される(ステップ200)。
【0044】
そして、サーバー52は、自己のHDD15から上記リクエスト信号に示される選曲番号に対応する曲データ100を検索して読出し、その読出された曲データ100は、LAN回線53を介して制御装置20の通信端子40を経てLANボード54により受信され、RAM49へ保存される(ステップ300)。続いて、受信された曲データ100の識別データD1がデュエット曲を示すものかが判定され(ステップ400)、デュエット曲である場合には、デュエット曲制御が実行される(ステップ500)。
【0045】
次に、そのデュエット曲制御について図10を参照して説明する。
まず、曲データ100に対応するAVデータが、DVD−RAMに記憶されているかについて、つまり、カラオケ装置10が代わりにデュエットできるかについて、AVデータテーブル120を検索して判定される(ステップ502)。
ここで、AVデータテーブル120の構成について図7を参照して説明する。AVデータテーブル120は、デュエット曲の選曲番号データと、歌唱者の性別を示す性別データと、男性が歌うパート、女性が歌うパート、高いキーで歌うパートおよび低いキーで歌うパートのパートの種類を示すパートデータと、何人目に歌った歌唱者であるかを示す番号データと、歌唱者のある瞬間の歌唱する姿を示す静止画データと、歌唱者映像データと、歌唱音声データとにより構成される。
【0046】
そして、AVデータが記憶されている場合には(ステップ504)、モニタ12,14に「お選びになられた曲は、男女で歌うデュエット曲です。デュエットされる方がいない場合は、カラオケ装置にデュエットの相手を勤めさせることができます。カラオケ装置に男性パートを歌わせたい場合は、送信器の男性パートボタンを押して下さい。また、お1人で歌われる場合は、ボタンを押さずにお待ち下さい。」という内容のメッセージ映像を表示させる(ステップ506)。
【0047】
ここでは、カラオケ装置10にデュエットの相手を勤めさせないものとし、女性パートボタン88が所定時間押されないと(ステップ508,510)、モニタ12,14に「あなたの歌声と歌っている姿を記録してもよろしいですか。記録された内容は、他の人がデュエット曲を1人で歌う場合に、一方のパートナーとして再生されることがあります。記録を許可される場合は送信器のOKボタンを、拒否される場合はNOボタン押してください。」という内容のメッセージ映像を表示させる(ステップ512)。
【0048】
ここでは、記録を許可するものとし、OKボタン91が押されると(ステップ514)、ビデオカメラ19が撮影している映像がモニタ12,14に表示され(ステップ516)、画面の下の方に「男性はマイク1を、女性はマイク2をお使い下さい。マイクの指向性切替スイッチを「強」に設定してください。ご自分の姿が画面の中央に入る位置にお立ち下さい。準備ができましたら送信器のOKボタンを押して下さい。中止される場合は、NOボタンを押して下さい。」という内容のメッセージ映像を表示させる(ステップ518)。
【0049】
なお、マイクロフォン17、または、マイクロフォン18の指向性を強くするように案内をするのは、歌声以外の音が極力マイクロフォンから入らないようにするためである。また、ここでは、マイク1としてマイクロフォン17を用いるものとし、マイクロフォン17が用いられた場合の性別データおよびパートデータは、男性を示す「M」に設定されるものとする(図7参照)。
そして、OKボタン91が押されると(ステップ520)、RAM49から曲データ100の読出しが開始され(ステップ522)、曲データ100に含まれるMIDIデータ101は、シーケンサ56に取り込まれ、タイマ58のカウントにしたがってMIDI音源57に書き込まれる。MIDIデータが書き込まれたMIDI音源57から発生した音源データは、音声制御回路55へ出力され、アンプ16によって増幅可能なアナログの音楽信号に変換される。この楽曲信号は、アンプ16へ出力され、増幅された後にスピーカ11,11、スピーカ13,13へ出力され、両スピーカによって再生される(ステップ524)。
【0050】
一方、マイクロフォン17から入力された歌唱音声を示す歌唱音声信号は、アンプ16に内蔵されたマイクミキシング回路により、上記音楽信号とミキシングされ、このミキシングされたミキシング信号は、アンプ16により増幅された後にスピーカ11,11およびスピーカ13,13へ出力され、両スピーカにより音として再生される(ステップ524)。
また、曲データ100に含まれるジャンルデータに対応する背景映像データがCD−ROMプレーヤ60により読出され、この読出された背景映像データは、映像制御回路61に入力されて背景映像信号に変換され、図15に示すように、背景映像210が表示される(ステップ524)。
【0051】
さらに、曲データ100に含まれる歌詞映像データ102は、映像制御回路61に入力され、モニタ12,14に表示可能な歌詞映像信号に変換され、図15に示すように、背景映像210にスーパーインポーズされた歌詞映像202が表示される(ステップ524)。
続いて、MIDIデータ101の再生が開始されたタイミングに同期して、マイクロフォン17から入力された音声は、DVDレコーダ59により歌唱音声データとしてAVデータテーブル120に記憶されるとともに、ビデオカメラ19により撮影された歌唱者映像は、DVDレコーダ59により歌唱者映像データとしてAVデータテーブル120に記憶される(ステップ526)。
【0052】
ここで、上記男性が選曲した曲の選曲番号は、「3」であり、AVデータテーブル120には、既に番号データ「2」までAVデータが記憶されているとすると、AVデータテーブル120には、図7に示すように、歌唱者映像データV3MM3および歌唱音声データA3MM3が記憶される。ここで、「V」は、歌唱者映像データであることを示し、「A」は、歌唱者音声データであることを示す。「V」、または、「A」の次の数字は、選曲番号を示し、その数字の次の「M」は、男性を示す性別データであり、次の「M」は、男性のパートを示すパートデータであり、右端の数字は、3番目を示す番号データである。
【0053】
一方、マイクロフォン17から歌唱音声が入力されるのに伴い、歌唱者の歌唱力の採点が開始され(ステップ528)、曲データ100の再生が終了すると(ステップ530)、採点結果が演算される(ステップ532)。
この採点は、図8に示すように、再生される音楽信号のメロディーラインの音程と歌唱者のボーカルラインの音程とのずれの大きさに基づいて行われる。たとえば、時間t1におけるメロディーラインの音程L1とボーカルライン歌声の音程L2との差(L2−L1)を一定時間毎に演算するとともに、その平均値を算出し、この平均値に対応する点数を平均値と点数とを対応させた採点テーブル(図示省略)から読出す。
【0054】
そして、採点結果が70点以上である場合には(ステップ534)、メインルーチンへ戻り、上記デュエット曲制御を終了する。また、採点結果が70点より低い場合には、DVD−RAMのAVデータテーブル120に格納されたAVデータを消去する(ステップ535)。
つまり、採点結果が70点より低い場合は歌が下手であるとみなし、他の人がデュエット曲を1人で歌う場合の、他のパート再生用に使用されないようにする。
なお、上記ステップ504において、再生すべきAVデータが1つも記憶されていない場合には、後述のステップ514に処理を移す。
【0055】
次に、上記ステップ508において、送信器70の女性パートボタン88を押した場合、つまり、女性パートをカラオケ装置10に勤めさせる場合のCPU45の処理内容について図11を参照して説明する。
まず、選曲番号データが「3」であり、性別データが「W」であるAVデータが、AVデータテーブル120に記憶されているかを判定し(ステップ550)、記憶されている場合には、記憶されているAVデータの静止画データを読出してモニタ12,14に表示する(ステップ552)。
【0056】
ここでは、図7に示すように、選曲番号データが「3」であり、性別データが「W」であるAVデータは、番号データ「1」ないし「5」の計5つ記憶されているため、それら5つのAVデータの静止画データ「S3WW1」ないし「S3WW5」が読出されて表示される。この表示は、モニタの画面を説明する図14(A)に示すように、画面を4分割し、それら分割された画面のそれぞれに静止画213を表示して行われる。
【0057】
また、画面の下部には、「送信器のカーソル移動ボタンを操作して、あなたの好みの女性を選んで下さい。カーソルを移動したところでOKボタンを押して下さい。」というメッセージ映像215が表示される。図14(A)に示すように、表示された4つの静止画213には、番号「1」ないし「4」が表示されており、番号「4」にはカーソル211が重ねて表示されている。このカーソル211は、送信器70のカーソル移動ボタン93を操作することにより他の番号上へ移動する。また、カーソル移動ボタン93の右端を押して、カーソル211を横に移動させると、図14(B)に示すように、静止画213がスクロールされ、番号「5」の5つ目の静止画が表示される。
【0058】
さらに、図14(B)に示すように、6つ目の静止画は記憶されていないことが、終了表示214により示される。
なお、ステップ550において、該当するAVデータが無かった場合には、モニタ12,14に「指定されたパートのデータはありません。」という内容のメッセージ映像を所定時間表示し(ステップ552)、ステップ514(図10)へ移行する。
そして、送信器70のOKボタン91が押されると(ステップ556)、上記選択された静止画213に対応するAVデータがDVDレコーダ59により読み出され、RAM66に一時保存される(ステップ558)。続いて、モニタ12,14に「マイク1をお使い下さい。マイクの指向性切替スイッチを「強」に設定してください。ご自分の姿が画面の中央に入る位置にお立ち下さい。準備ができましたら送信器のOKボタンを押して下さい。中止される場合は、NOボタンを押して下さい。」という内容のメッセージ映像を表示させる(ステップ560)。
【0059】
続いて、OKボタン91が押されると(ステップ562)、RAM49から曲データ100が読出されるとともに(ステップ564)、RAM66からAVデータが読出され(ステップ566)、再生される(ステップ568)。このとき、モニタ12,14の画面は、図13(B)に示すように、縦に2分割され、左側に自分の歌唱者映像206が表示され、右側にDVDレコーダ59により再生された歌唱者映像207が表示される。
つまり、モニタ12,14には、自分の姿と、自分が選んだ女性の姿とが並んで表示される。また、画面の下部に歌詞映像202が表示される。
したがって、歌い手は、モニタ12,14を見ながら歌う(カラオケする)ことにより、デュエットしている雰囲気を味わうことができる。
【0060】
また、送信器70の映像切替ボタン86を押して、モニタ12,14の画面分割を解除し、図13(A)に示すように、女性の歌唱者映像および歌詞映像のみに切替えることもできる。さらに、映像切替ボタン86を押して、図15に示すように、背景映像210および歌詞映像202に切替えることもできる。
一方、ビデオカメラ19により撮影された歌唱者映像と、マイクロフォン17から入力された歌唱音声とは、DVDレコーダ59により記録開始される(ステップ570)。また、歌唱者の歌唱力の採点が開始され(ステップ572)、曲データ100の再生が終了すると(ステップ574)、採点結果が演算され(ステップ576)、採点結果が70点以上である場合には(ステップ578)、メインルーチンへ戻り、デュエット曲制御を終了する。
なお、採点結果が70点より低い場合には、DVD−RAMのAVデータテーブル120に格納されたAVデータが消去される(ステップ580)。
【0061】
また、上記ステップ562において、OKボタン91が押されなかった場合には、曲データ100が読出されるとともに(ステップ590)、AVデータが読出され(ステップ592)、両データが再生される(ステップ594)。
そして、デュエット曲制御が終了すると、ステップ750(図9)において肯定判定され、予約曲の選曲番号データがRAM46に記憶されている場合には(ステップ800)、その選曲番号データが読出され(ステップ900)、上記ステップ100ないしステップ800が実行される。
【0062】
以上のように、本実施形態のカラオケ装置10によれば、男女で歌うデュエット曲を1人で歌う場合に、好みの女性が歌う映像をモニタ12,14に表示するとともに、その女性の歌声をスピーカ11,11およびスピーカ13,13により再生できるため、デュエットしている雰囲気でカラオケすることができる。
なお、上記実施形態では、男性が1人でデュエット曲を歌う場合を説明したが、女性が1人で歌う場合には、男性のAVデータを再生してデュエットできることは勿論である。また、静止画213を表示する画面は、上記の4分割以外に、6分割、または、9分割、あるいは、それ以上の数に分割することもできる。
【0063】
次に、本発明の第2実施形態のカラオケ装置について図12を参照して説明する。
本第2実施形態のカラオケ装置は、利用者の性別をマイクロフォン17、または、マイクロフォン18から入力される歌唱音声の周波数を解析して判別できることを特徴とする。
図12は、CPU45により実行される性別判別のための処理内容を示すフローチャートである。
なお、図9に示すステップ100ないしステップ400、および図10に示すステップ502は、上記第1実施形態に記載した内容と同じであるため説明を省略する。
【0064】
まず、AVデータテーブルにAVデータが記憶されていると(ステップ504)、モニタ12,14に「お選びになられた曲は、男女で歌うデュエット曲です。デュエットされる方がいない場合は、カラオケ装置にデュエットの相手を勤めさせることができます。マイクロフォンに向かって何か話してください。また、お1人で歌われる場合は、そのまましばらくお待ち下さい。」という内容のメッセージ映像が表示される(ステップ610)。続いて、マイクロフォン17、または、マイクロフォン18から入力された音声の周波数解析を制御装置20の周波数解析回路65に行わせ(ステップ612)、その解析結果に基づいて平均周波数Hが演算される(ステップ614)。
【0065】
続いて、平均周波数Hと基準周波数H1とが比較され(ステップ616)、平均周波数Hが基準周波数H1より低い場合は、マイクロフォン17、または、マイクロフォン18から入力された音声は、男性の声であると判定され、AVデータの中の性別データは「M」に決定される(ステップ618)。また、平均周波数Hが基準周波数H1より高い場合は、女性の声であると判定され、性別データは「W」に決定される(ステップ620)。
そして、上記第1実施形態と同じように、図10に示すステップ510ないしステップ535、および図11に示すステップ550ないしステップ594が実行される。
【0066】
このように、本第2実施形態のカラオケ装置10によれば、マイクロフォン17、または、マイクロフォン18から入力される音声の周波数の高低に基づいて、再生すべきAVデータの性別データが自動設定されるため、送信器70の操作を単純化することができる。
なお、上記のように、利用者にマイクロフォン17、または、マイクロフォン18に向かって何かを話させることなく、歌い始めにマイクロフォン17、または、マイクロフォン18から入力される音声の周波数解析を行い、AVデータの性別データを、自動設定するように構成することもできる。
【0067】
また、上記各実施形態では、男女でデュエットする曲の一方をカラオケ装置10に演奏させる場合を説明したが、カラオケ装置10は、同性の歌手が歌うデュエット曲など、高音パートおよび低音パートに分かれている曲の一方のパートを演奏することもできる。
たとえば、図7に示すように、AVデータテーブル120には、選曲番号が「17」であり、男性2人で歌うデュエット曲のAVデータが記憶されているとし、利用者がその曲を選曲したとする。
【0068】
ここで、利用者が送信器70の低音パートボタン89を押した場合、つまり、カラオケ装置10に低音パートを演奏させる場合には、上記AVデータのうち、パートデータが「L」で示される、番号データ「1」ないし「3」の3つのAVデータが読出され、再生される。また、利用者が送信器70の高音パートボタン90を押した場合、つまり、カラオケ装置10に高音パートを演奏させる場合には、上記AVデータのうち、パートデータが「H」で示される、番号データ「1」および「2」の2つのAVデータが読出され、再生される。
また、歌唱者映像および歌唱音声は、上記第1実施形態と同じように、DVDレコーダ59によりAVデータテーブル120に記憶される。
【0069】
このように、本カラオケ装置10によれば、男性2人がデュエットする曲を1人で歌う場合であっても、一方のパートをカラオケ装置10に演奏させることができるため、デュエットしている雰囲気でカラオケすることができる。
なお、女性2人で歌うデュエット曲が選曲された場合も、上記男性2人で歌うデュエット曲の場合と同じように、一方のパートをカラオケ装置10に演奏させることができることは勿論である。
また、マイクロフォン17、または、マイクロフォン18から入力される歌唱音声の平均周波数Hと基準周波数H2(たとえば、500Hz)との比較結果に基づいて、高音パートおよび低音パートのいずれのAVデータを選択するかを判定する構成でもよい。
【0070】
上記各実施形態では、本発明の記憶手段としてDVD−RAMを用いたが、光磁気ディスク、または、HDDなどを用いることもできる。
また、上記各実施形態では、ビデオカメラを1台使用する構成であったが、マイク1専用およびマイク2専用の2台のビデオカメラを用いることもできる。
さらに、プロの歌手の歌唱者映像および歌唱音声を示すAVデータが記憶されたDVD−ROMをDVDレコーダ59に収容しておき、その歌手が歌う曲が選曲された場合に、上記DVD−ROMを再生するよう構成することもできる。
【0071】
ところで、CPU45により実行される、ステップ526、または、ステップ570が、本発明の記憶手段として機能し、ステップ564、または、およびステップ590が、本発明の読出手段として機能する。また、ステップ568、または、ステップ594が、映像表示手段として機能し、ステップ610ないしステップ620が、性別判別手段として機能する。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、本発明の楽音再生装置によれば、マイクロフォンを通して歌唱する者を示す歌唱者映像を記憶しておき、デュエット曲を1人で歌う場合などに、記憶されている歌唱者映像を読出して表示することにより、デュエット曲を歌う楽しさを増すことができる楽音再生装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施形態のカラオケ装置の外観説明図である。
【図2】 マイクロフォン17の外観を表す説明図である。
【図3】(A)は、カラオケ装置に備えられた制御装置の前面パネルの説明図であり、(B)は、制御装置の背面パネルの説明図である。
【図4】 曲データの構成を示す説明図である。
【図5】 制御装置の主な内部構成をブロックで示す説明図である。
【図6】 送信器の外観を示す説明図である。
【図7】 AVデータテーブルの説明図である。
【図8】 採点の原理を示す説明図である。
【図9】 選曲から再生までに実行されるCPU45のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図10】 CPU45により実行されるデュエット曲制御のための制御内容を示すフローチャートである。
【図11】 CPU45により実行されるデュエット曲制御のための制御内容を示すフローチャートである。
【図12】 マイクロフォンから入力される音声の周波数を解析して性別を判別するためのCPU45の処理内容を示すフローチャートである。
【図13】 (A)は、歌唱者映像200に歌詞映像202がスーパーインポーズされた映像を示す説明図であり、(B)は、縦に2分割された画面に表示された歌唱者映像を示す説明図である。
【図14】 (A)は、画面に表示された複数の静止画を示す説明図であり、(B)は、(A)に示す静止画がスクロールされた状態を示す説明図である。
【図15】 背景映像に歌詞映像がスーパーインポーズされた映像を示す説明図である。
【符号の説明】
10 カラオケ装置
11,13 スピーカ
12,14 モニタ
16 アンプ
17,18 マイクロフォン
17b 指向性切替スイッチ
19 ビデオカメラ
20 制御装置
45 CPU
52 サーバー
53 LAN回線
55 音声制御回路
59 DVDレコーダ
60 CD−ROMプレーヤ
61 映像制御回路
70 送信器
87 男性パートボタン
88 女性パートボタン
89 低音パートボタン
90 高音パートボタン
93 カーソル移動ボタン
100 曲データ
102 MIDIデータ
120 AVデータテーブル

Claims (5)

  1. 入力手段と、撮影手段と、曲データ記憶手段と、楽曲再生手段と、記憶手 段と、再生手段と、合成手段と、制御手段とを備えた楽音再生装置であって、
    入力手段は、利用者からの各種入力を可能とし、
    撮影手段は、歌唱者を撮影して歌唱者映像を出力し、
    曲データ記憶手段は、楽曲に対応した曲データを記憶し、
    楽曲再生手段は、制御手段の制御にしたがって曲データを再生し、
    記憶手段は、歌唱者映像を含むと共に、楽曲とパートに対応したデュエットデータを記憶し、
    再生手段は、制御手段の制御にしたがってデュエットデータを再生して歌唱者映像を出力し、
    合成手段は、再生手段にて再生された歌唱者映像と、撮影手段からの歌唱者映像を合成して出力し、
    制御手段は、第1−3処理を行い、
    第1処理は、楽曲の選択、及び、第1、2何れかのパート選択を入力手段から受け付け、
    第2処理は、第1処理で受け付けた楽曲、及び、受け付けたパートとは他方のパートに対応するデュエットデータを選択し、
    第3処理は、第2処理で選択されたデュエットデータを再生手段に再生させると共に、第1処理で指定された楽曲に対応する曲データを楽曲再生手段に再生させ、撮影手段からの歌唱者映像を、第1処理で受け付けた楽曲とパートに対応付けたデュエットデータとして記憶手段に記憶させる楽音再生装置。
  2. デュエットデータは、歌唱音声を含み、
    再生手段は、デュエットデータを再生して歌唱音声も出力し、
    第3処理は、マイクロフォンからの歌唱音声も、デュエットデータとして記憶手段に記憶させる請求項1に記載の楽音再生装置。
  3. 第2処理は、第1処理で受け付けた楽曲、及び、受け付けたパートとは他方のパートに対応するデュエットデータが複数存在する場合には、利用者からの入力に基づいて、デュエットデータを選択する請求項1または2に記載の楽音再生装置。
  4. 背景映像再生手段と、切替手段とを更に備えると共に、曲データは、歌詞データを含むと共に、
    楽曲再生手段は、曲データ中の歌詞データを再生して歌詞映像を出力し、
    背景映像再生手段は、背景映像を出力し、
    切替手段は、合成手段からの映像と、歌詞映像と、背景映像を利用者からの入力に基づいて切替出力する請求項1−3のいずれか1に記載の楽音再生装置。
  5. 入力手段と、撮影手段と、曲データ記憶手段と、楽曲再生手段と、記憶手段と、再生手段と、合成手段と、性別判別手段と、制御手段とを備えた楽音再生装置であって、
    入力手段は、利用者からの各種入力を可能とし、
    撮影手段は、歌唱者を撮影して歌唱者映像を出力し、
    曲データ記憶手段は、楽曲に対応した曲データを記憶し、
    楽曲再生手段は、制御手段の制御にしたがって曲データを再生し、
    記憶手段は、歌唱者映像を含むと共に、楽曲と性別に対応したデュエットデータを記憶し、
    再生手段は、制御手段の制御にしたがってデュエットデータを再生して歌唱者映像を出力し、
    合成手段は、再生手段にて再生された歌唱者映像と、撮影手段からの歌唱者映像を合成 して出力し、
    性別判別手段は、マイクロフォンから入力される音声信号の少なくとも周波数に基づいて性別を判断し、
    制御手段は、第1−3処理を行い、
    第1処理は、楽曲の選択を入力手段から受け付け、
    第2処理は、第1処理で受け付けた楽曲、及び、性別判別手段で判別された性別とは異なる性別のパートに対応するデュエットデータを選択し、
    第3処理は、第2処理で選択されたデュエットデータを再生手段に再生させると共に、第1処理で指定された楽曲に対応する曲データを楽曲再生手段に再生させ、撮影手段からの歌唱者映像を、第1処理で受け付けた楽曲と判別された性別に対応付けたデュエットデータとして記憶手段に記憶させる楽音再生装置。
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