JP3870709B2 - プリンタ制御装置及びプリンタ制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数台のプリンタを複数のユーザによって共有するべく、ネットワーク接続されたプリンタシステムにおけるプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
プリンタでは、節電のためにプリントジョブが無い、アイドル状態時は、フューザ等の電源をオフし、電力の省力化を図っている(電力削減動作モード)。このため、プリントジョブを受けてから、プリントが可能な時間へ立ち上げるウェイクアップ時間(準備時間)が必要となり、ファーストプリントアウト時間が遅くなっているの現状である。
【0003】
近年、複数台のプリンタが同一オフィス等に分散して設置された環境が普及してきている。このようなネットワーク化されているシステムの場合、オフィス内で働くユーザの要望に応えるため、これらが、全てのプリンタをいつでもプリント可能な状態(待機状態)にしておくことが多く、これは、電力省力化に反し、経済的ではない。
【0004】
このため、特許第2671290号公報(以下、先行技術1という)では、通信チャンネルが開かれると、加熱手段をオンした後、ジョブデータを処理し、処理終了後、印字開始を指示することが開示されている。
【0005】
このような先行技術1では、個々のプリンタが独自に電力削減動作モードへ移行して節電制御しているためプリントジョブが発生した場合に、複数台あるプリンタの全てが節電状態になっている場合がある。このため、プリントジョブをプリンタに指示したユーザが不必要に待たされることになり、使い勝手が悪くなるという問題点がある。
【0006】
また、特開平10−26907号公報(以下、先行技術2という)では、複数の複写機の電源状態を取得し、少なくとも予め定められた台数の複写機が電源オン状態となるように制御する電源制御装置が開示されている。
【0007】
このような先行技術2の制御では、集中管理する電源制御装置がシステム信頼性のネックとなる(制御装置が故障するとシステムが停止してしまう)ばかりでなく、拡張性に乏しいシステムとなってしまう。
【0008】
また、予め設定した優先順位でプリンタを待機させる制御では特定のプリンタだけが稼動率が高くなってしまうため、プリンタの寿命管理や、優先順位の高いプリンタから距離的に離れたユーザの利便性上問題がある。
【0009】
本発明は上記事実を考慮し、プリント指示後の特にファーストプリント時間を短縮すると共に、複数のプリンタに対して均一に省電力化を図ることができ、システム全体の消費電力を軽減することができるプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、複数台のプリンタを複数のユーザによって共有するべく、ネットワーク接続されたプリンタシステムにおけるプリンタ制御装置であって、前記各プリンタが、前記複数台のプリンタ間において、稼動トークンをローテーションさせるための稼動トークン送出プリンタを識別するプリンタ識別符号を登録する登録手段と、稼動トークンを受けとった後所定時間待機モードを維持した後、稼動トークンを次のプリンタへ送出する稼動トークン回付手段と、前記稼動トークン回付手段による稼動トークン送出時から、規定時間待機モードを維持する待機モード維持手段と、を有している。
【0011】
また、複数台のプリンタを複数のユーザによって共有するべく、ネットワーク接続されたプリンタシステムにおけるプリンタ制御装置であって、前記各プリンタが、前記複数台のプリンタ間において、稼動トークンをローテーションさせるための稼動トークン送出プリンタを識別するプリンタ識別符号を登録する登録手段と、前記稼動トークンの送出先プリンタを対象として、プリント指示がないときの電力削減動作状態である電力削減動作モードから即時にプリント動作が可能な状態である待機モードへの準備時間を認識する認識手段と、稼動トークンを受け取った後所定時間待機モードを維持した後、稼動トークンを次のプリンタへ送出する稼動トークン回付手段と、前記稼動トークン回付手段による稼動トークン送出時から、当該稼動トークンを受け取ったプリンタが待機モードへ移行する準備時間以上、待機モードを維持する待機モード維持手段と、を有している。
【0012】
本発明によれば、各プリンタでは、複数台のプリンタ間において、稼動トークンをローテーションさせるための稼動トークン送出プリンタを識別するプリンタ識別符号を登録する。また、例えば、稼動トークンの送出先プリンタを対象として、プリント指示がないときの電力削減動作状態である電力削減動作モードから即時にプリント動作が可能な状態である待機モードへの準備時間を規定時間として認識しておく。
【0013】
稼動トークン回付手段では、稼動トークンを受け取った後所定時間待機モードを維持した後、稼動トークンを次のプリンタへ送出する。ここで、稼動トークン回付手段による稼動トークン送出時から、当該稼動トークンを受け取ったプリンタが待機モードへ移行する準備時間以上、待機モードを維持することで、必ず少なくとも1つのプリンタを待機モードとしておくことができ、プリント指示に対して、特にファーストプリント時間を短縮することができる。
【0014】
また、複数のプリンタを均一に、かつ順次電力削減動作モードとすることができるため、特定のプリンタのみ稼動率が高くなるようなことがなく、プリンタの寿命管理が容易となる。
【0015】
この第1の発明において、前記複数台のプリンタが1つのプリントジョブを分割並行処理するタンデムシステムを構成していることを特徴としている。
【0016】
すなわち、複数台のプリンタを全て稼動状態とすれば、所謂タンデムシステムとして適用できる。また、通常は、上記第1の発明のように、省力化プリンタシステムとして適用できる。
【0017】
第2の発明は、複数台のプリンタを複数のユーザによって共有するべく、ネットワーク接続されたプリンタシステムにおけるプリンタ制御方法であって、
個々のプリンタに稼動トークンを送出する送出先プリンタと、最大稼動トークン数を設定し、
前記稼動トークンを取得しているプリンタに対して、プリント指示がない状態が所定時間継続したときに、当該稼動トークンを送出先プリンタへ送出すると共に即時プリントが可能な状態から電力削減動作状態に移行し、前記稼動トークンを受け取ったプリンタが電力削減動作状態から即時プリントが可能な状態へ移行することを、予め設定された複数台のプリンタ間でローテーションさせ、プリント指示時期に即時プリントが可能な状態となっているプリンタを用いてプリント処理を実行する、ことを特徴としている。
【0018】
この第2の発明によれば、例えば、オフィスの各所に分散配置されている複数台のプリンタを稼動トークンの送出、受取を所定のローテーションで繰り返すことで、全体(プリンタ全体)としては、常に即時プリントが可能な状態となる。実際には、少なくとも1台のプリンタを即時プリントが可能な状態となっており、それ以外は、電力削減動作状態であるため、消費電力の軽減も可能となる。
【0019】
この第2の発明において、前記稼動トークン送出先プリンタと最大稼動トークン数を予め設定することを特徴とする。
【0020】
ここで、予め稼動トークン送出先と最大稼動トークン数を設定しておくと、制御システム上の構成が勘弁であり、かつ定常の状態では問題ないが、何らかのトラブル、たとえば、回付ループないのプリンタが故障すると、稼動トークンの回付が中断してしまい、稼動トークンの再生成を行っても、同様の中断が繰り返されるだけである。そこで、第2の発明において、個々のプリンタに対して、各プリンタのアドレスを収集するアドレス要求をブロードキャスト送付し、各プリンタから返信された自局アドレスに基づいて、最初に稼動トークンを送出する送出先プリンタのアドレスと、最大稼動トークン数の基準となる全プリンタ数とを決定すると共に、受け入れた稼動トークンを、当該稼動トークン送出元のプリンタへ返信する、ことを特徴とする。
【0021】
稼動トークン生成時は、一定時間内に収集できたアドレスの中から、最初の稼動トークン先を決定し、稼動トークンを送出する。
【0022】
稼動トークンを受け取ったプリンタは、自局での稼動トークン生成を中止し、アドレス収集のみを完了して、次の稼動トークン送出先プリンタを決定する。
【0023】
上記実行中に、新しいアドレス応答を受け取った場合は、単にアドレス管理表に追加すればよい。
【0024】
さらに、第2の発明において、前記稼動トークンを送出する側のプリンタにおける即時プリントが可能な状態から電力削減動作状態へ移行するまでの時間が、前記稼動トークンを受け取る側のプリンタにおける電力削減動作状態から即時プリントが可能な状態へ移行までの時間よりも長く、少なくとも何れか一方のプリンタが即時プリントが可能な状態となっていることを特徴としている。
【0025】
すなわち、少なくとも2台のプリンタ間で稼動トークンを受渡しする際、双方のプリンタの即時プリントが可能な状態をオーバラップさせることで、必ず何れかのプリンタで迅速処理することができる。なお、稼動トークンを保持し、プリント指示を受けた待機モードのプリンタは、自局が印刷処理を行う旨の通知を、他のプリンタに対して行うことが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1には、本実施の形態に係るプリンタ制御が実行可能なプリンタシステム10が示されている。このプリンタシステム10は、例えばオフィスで業務する複数のユーザの机上に配設されたプリント指示装置としての複数のPC(パーソナルコンピュータ)12と、オフィスの各部に分散された複数のプリンタ14で構成されており、これらはLAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワーク16によって接続されている。
【0027】
図2には、プリンタ14の制御ブロック図が示されている。プリンタコントローラ18には、露光走査系制御部20、搬送系制御部22、現像処理系制御部24及び定着処理系制御部26が接続されており、各部へ動作制御信号を送出している。また、プリンタコントローラ18には、操作/表示パネル28が接続されており、各機能の設定操作並びに操作状態の表示がなされるようになっている。また、このプリンタコントローラ18には、I/F30を介して、前記ネットワーク16(図1参照)が接続されている。
【0028】
図1に示される如く、プリンタ14の基本的な仕様としては、ユーザがプリント指示する場合、扱っているPC12のプリント指示画面においてプリントするプリンタ名を指定することで、指示されたプリンタ14が動作してプリントする。この場合、ユーザは、最も近いプリンタ14を選択することが多い。このような基本的な仕様は、ユーザにとっては、使い勝手がよいということができる。
【0029】
これに対して、本実施の形態では、ユーザの使い勝手の他に、省電力化の面も考慮し、一部のプリンタ14は即時プリントが可能な状態とし、他の一部はプリンタ14内のフューザ等の電源をオフとして、電力削減動作状態(節電状態)としている。
【0030】
ここで、図2に示される如く、プリンタコントローラ18には、稼動トークン制御部32が接続されてる。図3には、この稼動トークン制御部32における機能を説明するための機能ブロック図が示されている。
【0031】
稼動トークン制御部32には、稼動トークン送出先プリンタ登録部34が設けられ、予め稼動トークンを送出する別のプリンタが登録されている。稼動トークン送出タイミング発生部36では、前記稼動トークン送出先プリンタ登録部34に登録されたプリンタを読出し、稼動トークンを送出する適性タイミングを稼動トークン送出部38に送るようになっている。
【0032】
稼動トークン送出部38では、プリント指示有無判別部40で所定時間プリント指示がないことを条件に、前記稼動トークン送出タイミング発生部36からの送出タイミングに基づいて稼動トークンを出力するようにになっている。また、この稼動トーク送出部38には、動作状態指令部42が接続されており、稼動トークンを出力してから所定時間後(送出した稼動トークンを受け取ったプリンタが即時プリント可能状態となるまでの準備時間経過後)に、自身のプリンタ14を電力削減動作状態に移行するように指令信号を出力するようになっている。
【0033】
上記稼動トークン制御部32を備えた本実施の形態のプリンタ14では、図4に示される如く、1台のPC12に対して3台のプリンタ14(以下、個々に示す場合には、Aプリンタ44、Bプリンタ46、Cプリンタ48という)の構成とした場合、PC12から全てのプリンタ14に対してプリント指示を行うようにしている(図4(A)参照)。
【0034】
ここで、3台のプリンタ14の内、1台のプリンタ14のみを即時プリント可能状態とし、他の2台を電力削減動作状態としている。また、これらのプリンタ14間では、稼動トークンの受渡しを行っている。この稼動トークンを取得しているプリンタ(図4(A)ではBプリンタ46)は、即時プリント可能状態となっている。このため、今回のPC12からのプリント指示は、Bプリンタ46で受けることとなり、このBプリンタ46からPC12に対してプリントジョブ受領通知を実行する(図4(B)参照)。
【0035】
プリントジョブを受領したBプリンタ46では、プリント処理を実行するが(図4(C)参照)、このBプリンタ46は、即時プリント可能状態であるため、電力削減動作状態からの立ち上げ(準備時間)がなく、ファーストプリント出力時間を短縮することができる。このため、多少PC12から遠い場所のプリンタ14であっても、プリント処理が迅速に行われることで、使い勝手が低減しないシステムとすることができる。
【0036】
図4(D)は、所定時間プリント指示がないときに、稼動トークンがBプリンタ46からCプリンタ48へ移動した場合を示しており、これにより、次にPC12からプリント指示があった場合に、プリントジョブを受領するのはCプリンタ48となる。稼動トークンは、このように所定時間プリント指示がないと、設置されているプリンタ14をローテーションすることで(図5参照)、全てのプリンタ14に対して、電力削減動作状態と待機状態とを平均的に持たせることができるようになっている。なお、稼動トークンは、1個に限らず、プリンタ台数−1の範囲で設定可能である。
【0037】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0038】
まず、予め個々のプリンタ14に稼動トークンを送出するプリンタ14と、最大稼動トークン数(上記図4では1個とした)を設定する。
【0039】
次に、プリント指令がない待機状態が所定時間以上継続した場合、現在稼動トークンを取得しているプリンタ14から送出先のプリンタへ稼動トークンを受け渡す。その後、送出元のプリンタ14は電力削減動作状態に移行する。
【0040】
稼動トークンを受け取ったプリンタ14は、逆に電力削減動作状態から即時プリント可能状態(待機状態)へ移行する。この移行には、フューザを加熱する等の準備時間が必要となっているが、この準備時間の間、前記稼動トークン送出元のプリンタ14において、電力削減動作状態となるのを待機しているため、稼動トークン送出元或いは送出先のプリンタ14の何れかが必ず即時プリント可能状態となり(オーバラップしており)、この稼動トークンの受渡時期と、ユーザからのプリント指示が重なっても、待機状態となっている何れかのプリンタが選択されるため、待機状態のプリンタがプリントジョブを受領したことをユーザに報知し、プリントを実行する。これにより、ユーザを待たせることがない。
【0041】
上記動作を図4を用いて具体的に説明する。この図4では、構成を1台のPC12と3台のプリンタ14(Aプリンタ44、Bプリンタ46、Cプリンタ48)とし、稼動トークンは1個をローテーションさせている。
【0042】
まず、3台のプリンタ14の内、1台のプリンタ14のみが即時プリント可能状態となっており(図4(A)ではBプリンタ46)、他の2台は電力削減動作状態となっている。PC12からのプリント指示があると、これをBプリンタ46で受け、Bプリンタ46からPC12に対してプリントジョブ受領を通知する(図4(B)参照)。
【0043】
プリントジョブを受領したBプリンタ46では、プリント処理を実行する(図4(C)参照)。これにより、ファーストプリント出力時間を短縮することができる。
【0044】
一方、所定時間プリント指示がないときに、稼動トークンがBプリンタ46からCプリンタ48へ移動する(図4(D)参照)。これにより、次にPC12からプリント指示があった場合に、プリントジョブを受領するのはCプリンタ48となる。
【0045】
稼動トークンのローテーションは、図5に示される如く、Aプリンタ44が即時プリント可能状態のときに、稼動トークンがBプリンタ46へ送出される。この稼動トークンの取得によりBプリンタ46はフューザをオンする等の即時プリント可能状態への移行を開始し、所定の準備時間が経過すると即時プリント可能状態となる。この準備時間中は、Aプリンタ44では、稼動トークン後であるが、依然として即時プリント可能状態を維持しており、Bプリンタ46における準備時間経過後に、電力削減動作状態に移行する。Bプリンタ46では、プリント指示がない状態から即時プリント可能状態が所定時間継続すると、前記Aプリンタ4と同様に稼動トークンを送出する。このBプリンタ46における稼動トークンの送出先はCプリンタ48であり、このCプリンタ48が、電力削減動作状態から即時プリント可能状態へ移行する。このような動作(稼動トークンの受渡)を、Aプリンタ44→Bプリンタ46→Cプリンタ48→Aプリンタ44→・・・といったようにローテーションを組んで常に実行することで、プリンタ14を平均的に使用でき、偏った使用状況を回避することができる。
【0046】
ここで本実施の形態では、複数のプリンタ14に対して優劣等のランクをつけていない。すなわち、予めマスターのプリンタを設定し、他のプリンタをスレーブとすることを回避している。
【0047】
このため、稼動トークンは、所定時間内に戻らないと、各プリンタ14において、再度生成され、仮に何れかのプリンタ14が故障していても、この故障した以外のプリンタ14を利用することができ、システムダウン等の最悪の結果を回避することができる。
【0048】
なお、この場合(マスターのプリンタを設定しない場合)、電源オン時、すなわち過渡期の稼動トークンの生成方法を確立しておく必要がある。以下に稼動トークンの生成方法の手順を説明する。
【0049】
まず、システム内の個々のプリンタ14の電源オン時に、即時プリント可能状態とする。
【0050】
次に、所定時間(例えば30分)過ぎても一度も稼動トークンを受け取らない場合には、稼動トークン喪失と判断し、稼動トークンを1個生成して、予め設定した次のプリンタ14へ送出する。
【0051】
ここで、N台のプリンタ14が同じにオンすると、同時にN個の稼動トークンが生成され、それぞれ次のプリンタ14へ送出される。
【0052】
稼動トークンには、生成したプリンタのIDと、巡回(ローテーション)数を示すHOP番号が登録されており、一巡すると何個の稼動トークンがローテーションしているかを判別することができる。
【0053】
このとき、各プリンタ14に予め最大稼動トークン数を設定しているため、この最大稼動トークン数を超える稼動トークンは、次のプリンタへ送出される時点で破棄する。これを繰り返し実行することで、ローテーションする稼動トークン数を最大稼動トークン数に収束させることができる。
【0054】
このような稼動トークン生成方法を用いれば、マスタープリンタを設定しなくても、所望の稼動トークンを自動的に生成し、ローテーションさせることができる。
【0055】
なお、本実施の形態では、各プリンタ14を個々に使用するときの形態として述べたが、このようにプリントシステム10内に複数のプリンタ14が存在する場合、これらを統合してタンデムシステムを構築することができる。例えば、50ページの情報を3部プリントする場合には、上記電力削減動作状態となっている3台のプリンタを即時プリント可能状態に移行させ1部ずつプリトントすればよい。
【0056】
この場合、特に、図6に示される如く、個々に制御部(A制御部50、B制御部52、N制御部54を持ち、それぞれにAプリンタ44、Bプリンタ46、Nプリンタ56を持つタンデムシステム58では、本実施の形態で説明した稼動トークンのローテション機能(稼動トークン制御部32)を導入することが容易となる。
【0057】
本実施の形態によれば、複数台のプリンタ14を備えたネットワークシステムにおいて、稼動トークンを各プリンタ14間でローテーションさせることで、少なくとも何れか1個のプリンタ14を即時プリント可能状態としておくことができるため、ユーザーに対して、いつでもプリント指示を出してからプリントされるまでの待ち時間を短縮させることができる。また、稼動トークンをローテンションさせることで、特定のプリンタ14を偏って使用するようなことがなくなりプリント結果をプリンタまで取りに行く際のユーザの利便性を向上させることができると共に、個々のプリンタを平均的な使用状態とすることができるため、プリンタ間における寿命の格差を軽減することができる。
【0058】
なお、本実施の形態では、少なくとも2台のプリンタに対して、プリントが可能なオーバラップ領域を設けたが、オーバラップ期間中にプリント指示があると、複数のプリンタが同一プリント指示を実行する可能性がある。このため、稼動トークンを保持し、プリント指示を受けた待機モードのプリンタは、自局が印刷処理を行う旨の通知を、他のプリンタに対して行うようにすればよい。同時に待機モードにある他のプリンタは、プリント準備(印刷データの準備処理)を行うが、実際に用紙への印字を行う前に、他局からの通知を受けると用紙への印字は行わずに、指示をキャンセルすればよい。
【0059】
また、本実施の形態では、予め次に稼動トークンを送出する送出先プリンタを決め、これを順次回付させるようしたが、何れかのプリンタが故障し回付が中断する可能性がある。この場合、稼動トークンを再生成しても同様の中断が繰り返される。そこで、受け入れた稼動トークンの送出元に対して、応答を返す機能を設けると共に、稼動トークン生成時には、全プリンタに対して、各々のプリンタのアドレスを収集するアドレス要求をブロードキャスト送付し、これに応じて、各プリンタが自局アドレスを返信させるようにする。この収集したアドレスに基づいて全プリンタ数(最大ホップ数)と、最初の稼動トークン送出先プリンタのアドレスを決定するようにしてもよい。
【0060】
これにより、稼動トークン生成時は、一定時間内に収集できたアドレスの中から、最初の稼動トークン先を決定し、稼動トークンを送出する。稼動トークンを受け取ったプリンタは、自局での稼動トークン生成を中止し、アドレス収集のみを完了して、次の稼動トークン先プリンタを決定する。
【0061】
このプロセス実行中に、新しいアドレス応答を受け取った場合は、単にアドレス管理表に追加すればよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明では、プリント指示後の特にファーストプリント時間を短縮すると共に、複数のプリンタに対して均一に省電力化を図ることができ、システム全体の消費電力を軽減することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るネットワークシステムの概略構成図である。
【図2】 プリンタの制御ブロック図である。
【図3】 稼動トークン制御部の機能ブロック図である。
【図4】 プリント制御のための動作を説明するためのネットワーク構成図である。
【図5】 各プリンタ間の稼動トークンの受渡しを時期を説明するためのタイムチャートである。
【図6】 タンデム型プリンタシステムの概略図である。
【符号の説明】
10 プリンタシステム
12 PC(プリント指示装置)
14 プリンタ
16 ネットワーク
18 プリンタコントローラ
32 稼動トークン制御部
34 稼動トークン送出先プリンタ登録部
36 稼動トークン送出タイミング発生部
38 稼動トークン送出部
40 プリント指示有無判別部
42 動作状態指令部
44 Aプリンタ
46 Bプリンタ
48 Cプリンタ
Claims (7)
- 複数台のプリンタを複数のユーザによって共有するべく、ネットワーク接続されたプリンタシステムにおけるプリンタ制御装置であって、
前記各プリンタが、
前記複数台のプリンタ間において、稼動トークンをローテーションさせるための稼動トークン送出プリンタを識別するプリンタ識別符号を登録する登録手段と、
稼動トークンを受けとった後所定時間待機モードを維持した後、稼動トークンを次のプリンタへ送出する稼動トークン回付手段と、
前記稼動トークン回付手段による稼動トークン送出時から、規定時間待機モードを維持する待機モード維持手段と、
を有するプリンタ制御装置。 - 複数台のプリンタを複数のユーザによって共有するべく、ネットワーク接続されたプリンタシステムにおけるプリンタ制御装置であって、
前記各プリンタが、
前記複数台のプリンタ間において、稼動トークンをローテーションさせるための稼動トークン送出プリンタを識別するプリンタ識別符号を登録する登録手段と、
前記稼動トークンの送出先プリンタを対象として、プリント指示がないときの電力削減動作状態である電力削減動作モードから即時にプリント動作が可能な状態である待機モードへの準備時間を認識する認識手段と、
稼動トークンを受けとった後所定時間待機モードを維持した後、稼動トークンを次のプリンタへ送出する稼動トークン回付手段と、
前記稼動トークン回付手段による稼動トークン送出時から、当該稼動トークンを受け取ったプリンタが待機モードへ移行する準備時間以上、待機モードを維持する待機モード維持手段と、
を有するプリンタ制御装置。 - 前記複数台のプリンタが1つのプリントジョブを分割並行処理するタンデムシステムを構成していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプリンタ制御装置。
- 複数台のプリンタを複数のユーザによって共有するべく、ネットワーク接続されたプリンタシステムにおけるプリンタ制御方法であって、
個々のプリンタに稼動トークンを送出する送出先プリンタと、最大稼動トークン数を設定し、
前記稼動トークンを取得しているプリンタに対して、プリント指示がない状態が所定時間継続したときに、当該稼動トークンを送出先プリンタへ送出すると共に即時プリントが可能な状態から電力削減動作状態に移行し、
前記稼動トークンを受け取ったプリンタが電力削減動作状態から即時プリントが可能な状態へ移行することを、予め設定された複数台のプリンタ間でローテーションさせ、プリント指示時期に即時プリントが可能な状態となっているプリンタを用いてプリント処理を実行する、
ことを特徴とするプリンタ制御方法。 - 前記稼動トークン送出先プリンタと最大稼動トークン数を予め設定することを特徴とする請求項4記載のプリンタ制御方法。
- 個々のプリンタに対して、各プリンタのアドレスを収集するアドレス要求をブロードキャスト送付し、
各プリンタから返信された自局アドレスに基づいて、最初に稼動トークンを送出する送出先プリンタのアドレスと、最大稼動トークン数の基準となる全プリンタ数とを決定すると共に、
受け入れた稼動トークンを、当該稼動トークン送出元のプリンタへ返信する、ことを特徴とする請求項4記載のプリンタ制御方法。 - 前記稼動トークンを送出する側のプリンタにおける即時プリントが可能な状態から電力削減動作状態へ移行するまでの時間が、前記稼動トークンを受け取る側のプリンタにおける電力削減動作状態から即時プリントが可能な状態へ移行までの時間よりも長く、少なくとも何れか一方のプリンタが即時プリントが可能な状態となっていることを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れか1項記載のプリンタ制御方法。
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