JPH08244318A - 印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】プリンタの装填済用紙サイズと装填可能用紙サ
イズとを速やかに確認する。 【構成】プリントサーバはＲＡＭ、ＥＡＲＯＭ、操作部
を備えており、プリンタが装填可能な給紙トレイの用紙
サイズは予め操作部から入力されＥＡＲＯＭに格納され
ておりＡ、プリンタに実際に装填された給紙トレイの用
紙サイズはＲＡＭに記憶されているＢ。ホストコンピュ
ータから要求があるとプリントサーバは装填済用紙サイ
ズ情報と装填可能用紙サイズ情報を結合した情報Ｃを送
信する。これにより、用紙サイズの情報を速やかに確認
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は印刷装置に係り、特に少
なくともコンピュータに接続され、入力された印刷デー
タに基づいて印字を行う印刷装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ
Ｎｅｔｗｏｒｋ）技術やＷＡＮ（Ｗｉｄｅ Ａｒｅａ
Ｎｅｔｗｏｒｋ）技術の発達によりネッワークを介して
の分散処理システムの構築が盛んであるが、印刷システ
ムもその例外ではない。一般にこのような印刷システム
では、ネットワークにプリンタを管理するプリントサー
バや複数のコンピュータが接続されている。プリントサ
ーバは、高速で動作するコンピュータと低速Ｉ／Ｏであ
るプリンタとの間に接続されており、コンピュータから
の複数の印刷ジョブを実行するためにプリントを開始す
るまで印刷データを保存するスプーリング機能を持って
いる。また、プリンタは用紙交換の手間をできるだけ少
なくするために複数の給紙トレイを備えており、印刷デ
ータによって給紙トレイを切り換えることができるよう
になっている。

【０００３】ところで、ホストコンピュータと印刷装置
とから構成される印刷システムでは、ホストコンピュー
タが印刷装置に印刷データを送信する前に、印刷装置に
装填されている用紙のサイズと印刷ジョブで指定された
用紙のサイズとを比較して、用紙サイズが不一致のとき
に、ホストコンピュータのコンソールに指定された用紙
の装填要求メッセージを表示する技術が開示されている
（特開昭第６３−１２０１７号公報参照）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記開
示された技術では、コンソールのメッセージに従って給
紙トレイを交換すると、プリントサーバには複数の印刷
データがスプーリングされていることがあり、スプーリ
ングされた他の印刷ジョブに対応して再度給紙トレイを
すぐに元に戻さなければならないことがあるので、結
局、スプーリングされた印刷データがなくなるまで用紙
交換を待たなければならない、という問題点がある。

【０００５】本発明は上記の問題点を解消するためにな
されたものであって、プリンタの利便性を高めることが
できる印刷装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明は、少なくともコンピュータ
に接続され、入力された印刷データに基づいて印字を行
う印刷装置において、予め定めた装填可能な用紙のサイ
ズの種類を記憶する記憶手段と、実際に装填された用紙
のサイズを検出する装填済用紙サイズ検出手段と、前記
記憶された装填可能な用紙のサイズと前記検出された用
紙サイズとからなる用紙サイズ情報を出力する情報出力
手段と、を含んで構成したものである。

【０００７】そして、請求項２に記載の発明は、装填可
能な用紙のサイズを設定する設定手段を更に備え、前記
記憶手段は設定された用紙のサイズを記憶することを特
徴とするものである。

【０００８】

【作用】請求項１に記載の印刷装置によれば、記憶手段
により予め定めた装填可能な用紙のサイズの種類が記憶
される。装填済用紙サイズ検出手段により実際に装填さ
れた用紙のサイズが検出される。情報出力手段により記
憶された装填可能な用紙のサイズと検出された用紙サイ
ズとをからなるサイズ情報が出力される。このように、
実際に装填されている用紙のサイズと装填されていない
が装填可能な用紙のサイズとの用紙サイズ情報が出力さ
れるので、速やかに用紙サイズ情報を確認することがで
きる。

【０００９】請求項２に記載の印刷装置によれば、装填
可能な用紙のサイズを設定する設定手段を更に備え、記
憶手段は設定された用紙のサイズを記憶しているので、
装填可能な用紙のサイズが変更されても用紙サイズ情報
を確認することができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明に係る印刷装置をネットワーク
による印刷システム５０に適用した実施例について図１
乃至図６を参照して説明する。

【００１１】図１に示すように、印刷システム５０はイ
ーサネット等に代表されるバス型のネットワーク１２を
備えている。ネットワーク１２には、パーソナルコンピ
ュータ１４、ワークステーション１６、ホストコンピュ
ータ１８等の情報処理装置及びプリントサーバ２０が接
続されている。これらの情報処理装置で処理された結果
は、ファイルとしていったん各情報処理装置に保存され
た後ホストコンピュータ１８に送信され、印刷ジョブを
行うためにプリントサーバ２０に転送される。プリント
サーバ２０にはプリンタ２２が接続されており、プリン
トサーバ２０に転送された印刷データはプリンタ２２に
出力される。プリンタ２２には、用紙サイズ（例えば、
Ａ３、Ａ４、Ｂ４等）が異なる図示しない給紙トレイＡ
及び給紙トレイＢの２種類の給紙トレイの装填が可能で
ある。なお、本実施例ではプリントサーバ２０とプリン
タ２２とで印刷装置１０を構成している。

【００１２】図２に示すように、プリントサーバ２０は
バス２４を備えている。バス２４には、印刷装置全体の
制御処理を行うＣＰＵ２６、印刷装置全体を制御するプ
ログラムを格納したＲＯＭ２８、制御プログラム実行時
に使用するワークエリアとしてのＲＡＭ３０、電気的に
書換え可能なＥＡＲＯＭ３２及び印刷データを大量に格
納可能なＶＲＡＭ３３が接続されている。

【００１３】また、バス２４には、テンキー等で構成さ
れる操作部３６及び操作部３６で入力された数値等を表
示するための表示部３８を制御する操作表示制御部３４
及びＩ／Ｏインターフェイス４０が接続されている。操
作表示制御部３４には、操作部３６及び表示部３８が接
続されている。Ｉ／Ｏインターフェイス４０には、プリ
ンタ２４の電源がＯＦＦからＯＮになったことを検出す
るプリンタ電源検出センサ４２、給紙トレイが装填され
たことを検出する給紙トレイ装填検出センサ４４、給紙
トレイＡの用紙サイズを検出するトレイＡ用紙サイズ検
出センサ４６及び給紙トレイＢの用紙サイズを検出する
トレイＢ用紙サイズ検出センサ４８が接続されている。

【００１４】次に、印刷装置１０の作用について説明す
る。図３にはプリンタ２４に装填可能な用紙のサイズ情
報を予め設定するための手順が、図４には給紙トレイＡ
及びＢに実際に装填された用紙のサイズを検出するため
の手順が、図５には用紙サイズ情報をホストコンピュー
タに通知する手順がそれぞれ示されており、以下、装填
可能用紙サイズ情報の設定、装填済用紙サイズの検出、
ホストコンピュータへの通知の順に説明する。

【００１５】図３のステップ１００では、装填可能用紙
サイズ情報が操作部３６から入力されたか否かを判断す
る。否定判断のときは、装填可能用紙サイズ情報が入力
されるまで待機するためにステップ１００に戻る。一
方、肯定判断のときは、次のステップ１０２において入
力された装填可能用紙サイズ情報を取り込む。次にステ
ップ１０４では、取り込んだ装填可能用紙サイズをＥＡ
ＲＯＭ３２に格納する。

【００１６】例えば、入力された装填可能用紙サイズが
Ａ３、Ａ４及びＢ４のときには、図６（Ａ）に示すよう
に、ＥＡＲＯＭ３２には装填可能用紙サイズに対応した
デフォルト値が格納される。このようにＥＡＲＯＭ３２
に装填可能用紙サイズを格納しておくので、プリントサ
ーバ２２の電源を切ってもいったん設定した装填可能用
紙サイズ情報はそのまま保存されている。なお、装填可
能用紙サイズとしては、直ぐに装填できるようにプリン
タがサポート対象としている用紙サイズの中で実際にオ
フィスに存在する用紙サイズを設定することが望まし
い。

【００１７】図４のステップ１１０では、プリンタ２２
の電源がＯＮとなったか否かを判断する。肯定判断のと
きは、ステップ１１４に進む。一方、否定判断のとき
は、次のステップ１１２において給紙トレイが装填され
たか否かを判断する。否定判断のときは、ステップ１１
０に戻る。一方、肯定判断のときは、次のステップ１１
４において給紙トレイＡの用紙サイズを検出して、ステ
ップ１１６で検出した給紙トレイＡの用紙サイズ情報を
ＲＡＭ３０に格納する。次のステップ１１８では、給紙
トレイＢの用紙サイズを検出して、ステップ１２０にお
いて検出した給紙トレイＢの用紙サイズ情報をＲＡＭ３
０に格納する。例えば、給紙トレイＡにＡ３の給紙トレ
イが、給紙トレイＢにＡ４の給紙トレイが装填されてい
たとすると、図６（Ｂ）に示すように、ＲＡＭ３０には
給紙トレイと用紙サイズとのデフォルト値のテーブルが
装填済用紙サイズ情報として格納される。

【００１８】図５のステップ１３０では、ホストコンピ
ュータ１８から用紙サイズ情報の送信要求があるか否か
を判断する。否定判断のときは、送信要求があるまで待
機するためにステップ１３０へ戻る。一方、肯定判断の
ときは、次のステップ１３２において装填可能用紙サイ
ズ情報をＥＡＲＯＭ３２から読み出し、ステップ１３４
で装填済用紙サイズ情報をＲＡＭ３０から読み出す。次
にステップ１３６では、上述の例によれば図６（Ｃ）に
示すように、装填可能用紙サイズ情報（図６（Ａ）参
照）と装填済用紙サイズ情報（図６（Ｂ）参照）とから
Ａ３の給紙トレイ及びＡ４の給紙トレイは装填、Ｂ４の
給紙トレイは非装填との用紙サイズ情報を生成する。次
のステップ１３８では、用紙サイズ情報をホストコンピ
ュータ１８に送信して、印刷装置１０の動作は終了す
る。

【００１９】ホストコンピュータ１８は、印刷データを
プリントサーバ２２に送信する前に、上述したように印
刷装置１０から用紙サイズ情報を入手する（ステップ１
３８）。ホストコンピュータ１８は使用したい給紙トレ
イがプリンタ２４に装填されている場合には印刷データ
をそのままプリントサーバ２２に転送する。これによ
り、プリンタ２２は装填された給紙トレイをそのまま使
用して印刷することができる。装填されていないが装填
可能用紙サイズであれば、印刷要求元に対して確認をと
ってから（例えば、「印刷直前に用紙トレイの入れ換え
が発生します。よろしいですか？」というメッセージを
表示して応答を要求し、よいという応答があってか
ら）、プリントサーバ２２に印刷データの送信を行う。
これにより、他に優先すべき印刷ジョブがある場合に
は、他の印刷ジョブを優先するという柔軟な対応をとる
ことが可能となる。この場合に必要に応じてスプーリン
グされている印刷ジョブの用紙サイズをホストコンピュ
ータに問い合わせてもよい。また、装填済用紙サイズに
も装填可能用紙サイズにも一致しない場合は、印刷要求
元に対してその旨を通知する（例えば、「指定された用
紙サイズはサポートされていないか、在庫がありませ
ん。」というメッセージを表示する。）。これにより、
印刷データのフォーマットを装填可能用紙サイズに変更
して再度印刷データをホストコンピュータに送信して印
刷することが可能となる。

【００２０】このように本実施例によれば、実際には装
填されていないが装填可能な給紙サイズを含む用紙サイ
ズ情報がホストコンピュータに通知されるので、速やか
に用紙サイズの情報を確認することができると共に、通
知された用紙サイズ情報により柔軟に印刷ジョブに対す
る対応をとることができる。このため、プリンタの利用
効率の向上や利便性を高めることができる。

【００２１】また、装填可能な用紙のサイズの変更があ
っても、用紙サイズ情報がホストコンピュータに通知さ
れるので、変更された用紙サイズ情報を直ちに確認する
ことができる。特に、プリンタはオプションにより装填
可能な用紙のサイズが増設されることがあるので、プリ
ンタの利用者へいち早く増設情報を知らせることができ
る。

【００２２】なお、本実施例ではプリンタの電源がＯＮ
となったとき又は給紙トレイの交換のときに装填済用紙
サイズを検出したが、検出のタイミングは任意であり、
例えば、ホストコンピュータからの問い合わせがあった
ときやＣＰＵで構成される内部時計により一定の時間間
隔をおいて検出してもよい。

【００２３】また、本実施例では２種類の給紙トレイの
装填を可能としたが、２種類に限定されるものではな
く、単一の給紙トレイや３種類以上の給紙トレイが装填
できるようにしてもよい。単一の給紙トレイとすれば製
品コストの低減を図ることができる一方、３種類以上の
給紙トレイとすれば給紙トレイの入れ換えが少なくなる
ので、交換作業の手間を少なくすることができる。

【００２４】また、給紙トレイの入れ換えを手動ではな
く自動としてもよい。このようにすれば、ホストコンピ
ュータからの遠隔操作により実際に装填されていないが
装填可能な用紙サイズを自動的に入れ換えることがで
き、手動による入れ換えの手間を省くことが可能とな
る。

【００２５】更に、本実施例では操作表示制御部３４、
操作部３６、表示部３８によりテンキー等で装填可能な
用紙のサイズを入力したが、これを例えばＤＩＰスイッ
チ等を含む回路により構成してもよい。

【００２６】また、本実施例では装填可能用紙サイズを
ＥＡＲＯＭ３２に格納したが、装填済用紙サイズと共に
装填可能用紙サイズをＲＡＭ３０に格納してもよい。こ
のようにすれば、ＥＡＲＯＭ３２が不要となるので、コ
ストの低減を図ることができる。

【００２７】また、本実施例では印刷データをホストコ
ンピュータにいったん送信することとしたが、各々の情
報処理装置から直接プリントサーバに印刷データを送信
してもよく、更に、プリントサーバは印刷データを送信
した情報処理装置に用紙サイズの情報を通知するように
してもよい。このようにすれば、ホストコンピュータの
負荷を軽減することができるので、ホストコンピュータ
は他のジョブを高速で実行することができる。

【００２８】更に、各々の情報処理装置毎に使用する給
紙トレーが決められている場合には、装填可能用紙サイ
ズを限定することができると共に、各情報処理装置毎に
印刷装置の使用優先時間帯を決めておけば、その時間帯
での給紙トレイの入れ換え作業を少なくすることができ
る。

【００２９】また、操作部から在庫情報も併せて入力で
きるようにすれば、在庫情報により必要な用紙を事前に
手配することが可能となる。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
発明によれば、実際に装填されている用紙のサイズと装
填されていないが装填可能な用紙のサイズとの用紙サイ
ズ情報が出力されるので、速やかに用紙サイズ情報を確
認することができる、という効果を得ることができる。

【００３１】請求項２に記載の印刷装置によれば、装填
可能な用紙のサイズを設定する設定手段を更に備え、記
憶手段は設定された用紙のサイズを記憶しているので、
装填可能な用紙のサイズが変更されても用紙サイズ情報
を確認することができる、という効果を得ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る印刷装置をネットワークによる印
刷システムに適用した実施例のネットワークの概要を示
す図である。

【図２】プリントサーバの概略構成を示すブロック図で
ある。

【図３】プリンタに装填可能な用紙のサイズ情報を設定
するための手順を示す流れ図である。

【図４】プリンタに装填済みの用紙サイズを検出する手
順を示す流れ図である。

【図５】ホストコンピュータに用紙サイズ情報を通知す
る手順を示す流れ図である。

【図６】装填可能用紙サイズと装填済用紙サイズとから
用紙サイズ情報を生成する概念を示す概念図である。

【符号の説明】

１０ 印刷装置 ２０ プリントサーバ ２２ プリンタ ２６ ＣＰＵ（情報出力手段の一部） ３２ ＥＡＲＯＭ（記憶手段） ３６ 操作部（装填可能用紙サイズ設定手段） ４６ 給紙トレイＡ用紙サイズ検出センサ（装填済用紙
サイズ検出手段） ４８ 給紙トレイＢ用紙サイズ検出センサ（装填済用紙
サイズ検出手段）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくともコンピュータに接続され、入
   力された印刷データに基づいて印字を行う印刷装置にお
   いて、 予め定めた装填可能な用紙のサイズの種類を記憶する記
   憶手段と、 実際に装填された用紙のサイズを検出する装填済用紙サ
   イズ検出手段と、 前記記憶された装填可能な用紙のサイズと前記検出され
   た用紙サイズとからなる用紙サイズ情報を出力する情報
   出力手段と、 を含む印刷装置。
2. 【請求項２】 装填可能な用紙のサイズを設定する装填
   可能用紙サイズ設定手段を更に備え、前記記憶手段は設
   定された用紙のサイズを記憶することを特徴とする請求
   項１に記載の印刷装置。