JP2004258695A - データ転送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の装置が共通のバスに接続され順次バスを占有してデータ転送を行うデータ転送システムで、簡単な構成で省電力を図りながら前記複数の装置が効率良く処理を行えるようにする。
【解決手段】システムバス104の占有状況を回路201で監視し、占有されていないバスアイドル状態を検知したら、タイマ203を起動し、バスアイドル状態の持続時間を計時させる。持続時間が所定時間T1になったら、信号207でスリープ回路204がクロックイネーブル信号108をディセーブルにし、クロック信号がハイレベルで停止される。さらに持続時間が所定時間T1+T2になったら、信号207でスリープ回路204がスリープ信号118をイネーブルにし、クロック信号がローレベルで停止されると共にバス104に接続された特定の装置が大部分の電源をオフされスリープ状態とされる。
【選択図】 図2
【解決手段】システムバス104の占有状況を回路201で監視し、占有されていないバスアイドル状態を検知したら、タイマ203を起動し、バスアイドル状態の持続時間を計時させる。持続時間が所定時間T1になったら、信号207でスリープ回路204がクロックイネーブル信号108をディセーブルにし、クロック信号がハイレベルで停止される。さらに持続時間が所定時間T1+T2になったら、信号207でスリープ回路204がスリープ信号118をイネーブルにし、クロック信号がローレベルで停止されると共にバス104に接続された特定の装置が大部分の電源をオフされスリープ状態とされる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の装置が共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ネットワーク化が進み、プリンタもローカルプリンタからネットワークの中に組み込まれ、さらに複写機との複合化として、複写機内部にプリンタコントローラ装置を組み込み、1台で複写機とプリンタ両方に利用できる複合機が市場で発売されている。さらに、これにファクシミリ装置の機能が追加されるなどして、さらに多機能化してきている。この様な装置の複合化に伴って、複合機内の装置間の転送データ量が増加したり、データのパスがより複雑化したりしてきている。そしてまた、スタンバイ時の消費電力が増大し、省エネルギーという観点から望ましくないものとなっている。
【0003】
これに対して、例えば下記の特許文献1に記載されているように、パソコンを始めとする情報処理システムでは、消費電力を低減させるために、CPUが動作待ち状態でクロック信号の周波数を低下、あるいはクロック信号を停止させたり、ディスプレイやディスクドライブなどのように消費電力が大きなデバイスへの電源供給を遮断する構成が知られており、上記の複合機においても同様の構成が採用されている。すなわち、複合機の構成では、複合機の各機能を果たす複数の装置が共通のバスに接続され、各装置からの要求に応じて各装置にバスの使用権が順次割り振られ、各装置が順次バスを占有して他の装置へデータ転送を行うようになっているが、スタンバイ時には、バスに供給されるクロック信号を停止したり、消費電力が大きなプリンタやスキャナなどの装置で復帰(再起動)に必要な最小限の回路部分以外は電源をオフしたりする構成が採用されている。
【0004】
このような構成で、例えば、ある送り手の装置から、省電力状態で電源がオフされるプリンタのような受け手の装置へデータを転送する場合、送り手の装置は、受け手の装置が省電力のために電源がオフとなっているか或いはオンとなっているかを、予め決められた専用の制御信号線によって検知し、オンであれば、バスを獲得した後、データを転送する。またオフであれば省電力モードを抜けるために、受け手の装置の電源をオンにするようにリクエストを出す。そして受け手の装置の電源オンを前記の制御信号線により検知し、受け手がレディー状態になるまで待ってから、データを転送する。データ転送後はバスを開放し、他の装置が順次バスを使用できるようにしている。なお、受け手の装置がレディー状態になるのを待つ間にデータ転送ができないことをカバーするデータ退避などの処理を行うことにより、全体の処理を効率良く行うことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−128107号公報(段落[0006],[0009]等)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような複合機のシステムでは、バスに接続された複数の装置の内で、省電力のために電源をオフされる装置の電源のオン、オフを示す専用の制御信号線が必要であり、システムが拡大すれば、その制御信号線が増加し、バスの構成がより複雑化してしまうという欠点があった。このような問題は、上述した複合機に限らず、複数の装置が共通のバスに接続され、各装置が順次バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムであって、省電力のためにスタンバイ時にクロック信号を停止したり、特定の装置について復帰に必要な回路部分以外の電源をオフしたりするデータ転送システムに共通する問題である。
【0007】
そこで本発明の課題は、この種のデータ転送システムにおいて、上記のような問題を解決し、バスの構成を複雑にせずに、省電力を図りながらバスに接続された各装置が効率良くデータ転送などの処理を行える構成を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、
複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムにおいて、
前記バスが占有されていないバスアイドル状態を検知する検知手段と、
該検知手段により検知されるバスアイドル状態が第1の所定時間持続したときに前記クロック信号をハイレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間持続したときに前記クロック信号をローレベルの状態で停止させるとともに前記複数の装置の内で特定の装置について少なくとも一部の電源をオフさせる制御手段を有する構成を採用した。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
まず、図1は本発明の実施形態のデータ転送システムとして、複写機、プリンタ、及びファクシミリ機能を有した複合機のシステムの全体の概略構成を示すブロック図である。同図において、101はPDL(ページ記述言語)で記述された画像ファイル(以下、PDLファイルという)に基づいて画像メモリにラスタイメージ画像を展開するPDLユニット、102はネットワーク110に接続された図示していないホストコンピュータとの間で各種コマンドやPDLファイルなどをやり取りする通信を行うネットワークI/F(インターフェース)である。103は電話ケーブル114を介して公衆回線に接続され、公衆回線を介して画像をやり取りするファクシミリ通信を行うFAXユニット、105は上記各ユニット101,102,103とスキャナ/プリンタユニット106とのインターフェースを行うとともにシステムバス104の制御を行うマスタ制御ブロックである。
【0011】
これらはシステムバス104に接続され、システムバス104を介して互いに接続されている。システムバス104は、クロック信号(以下、単にクロックという)113を各ユニットに供給する信号線と、後述するREQ−P,GNT−P,REQ−N,GNT−N,REQ−F,GNT−Fの各信号を導く信号線を含む。
【0012】
クロック113は、マスタ制御ブロック105内でバスアービター107の制御によってクロックジェネレータ109から発生され、システムバス104を介してPDLユニット101、ネットワークI/F102、FAXユニット103に供給され、さらにマスタ制御ブロック105内でバスアービター107とスキャナ・プリンタI/F115に供給される。
【0013】
REQ−P,REQ−N,REQ−FはそれぞれPDLユニット101、ネットワークI/F102,FAXユニット103からシステムバス104の占有を要求するバス専有リクエスト信号として出力され、マスタ制御ブロック105内のバスアービター107に入力される。このバス専有リクエスト信号を受け取ったバスアービター107は、特定のユニットがバスを独占的に占有する事がなく各ユニットが効率良く処理を行えるように、システムバス104の占有権(使用権)を順次割り振るアービトレーションを行い、順次適当なタイミングでバス専有許可信号のGNT−P,GNT−N,GNT−FをそれぞれPDLユニット101、ネットワークI/Fl02,FAXユニット103に返し、順次各ユニットにシステムバス104の占有を許可する。
【0014】
また、106は原稿画像の読み取りを行うスキャナとプリントを行うプリンタを一体化したスキャナ/プリンタユニット(以下、スキャナ/プリンタと略す)である。スキャナ/プリンタ106は、ビデオI/F119を介してマスタ制御ブロック105内のスキャナ・プリンタI/F115に接続され、さらにスキャナ・プリンタI/F115とシステムバス104を介して、PDLユニット101、ネットワークI/F102及びFAXユニット103に接続され、原稿から読み取ったスキャン画像とプリントするプリント画像のデータのやり取りをする。ビデオI/F119には、スキャン画像やプリント画像のデータを転送するための信号線の他に、後述するSLEEP(スリープ信号)118を導く信号線と、スキャナ・プリンタI/F115とスキャナ/プリンタ106の間でやり取りされる不図示のコマンド信号を導く信号線も含まれている。
【0015】
また、マスタ制御ブロック105内の構成において、116はCPUであり、マスタ制御ブロック105内の制御をローカルバス117を介して行う。詳しく図示していないが、ローカルバス117は、CPU116とバスアービター107、スキャナ・プリンタI/F115、操作部120、クロックジェネレータ109をそれぞれ接続しており、これを介してCPU116は自らの内部のメモリに格納された制御プログラムに従って制御を行う。
【0016】
操作部120は、操作者が複合機を操作する入力を行うためのもので、その入力を行うキーや押しボタンのスイッチ群や、複合機の状態などの情報を表示する表示器などからなる。
【0017】
次に、図1の構成における動作として、スキャナコマンドが発行された場合の動作を以下に説明する。まずネットワーク110に接続された不図示のホストコンピュータからスキャナコマンドが発行されると、ネットワークI/F102は、スキャナコマンドを受け取り、バス専有リクエスト信号REQ−Nをバスアービター107に対して発行し、バス専有を要求する。これに対してバスアービター107は、前述のようにバスアービトレーションを行い、適当なタイミングでバス専有許可信号GNT−NをネットワークI/F102に対して発行する。ネットワークI/F102は、バス専有許可信号GNT−Nを受け取ることで、システムバス104を確保し、ホストコンピュータから受け取ったスキャナコマンドをシステムバス104を介してスキャナ・プリンタI/F115に転送する。スキャナ・プリンタI/F115がスキャナコマンドを受け取ると、それをCPU116が解釈し、ビデオI/F119に含まれるコマンド信号線を介してスキャナ/プリンタ106にコマンドを発行し、スキャナを起動させる。
【0018】
スキャナ/プリンタ106は受け取ったコマンドに応じて原稿の画像をスキャンして読み取り、スキャン画像データをビデオI/F119を介しスキャナ・プリンタI/F115に転送する。スキャン画像データを受け取ったスキャナ・プリンタI/F115は、バス専有リクエスト信号REQ−Mをバスアービター107に対して出力し、これに応じてバスアービター107はバスアービトレーションを行い適当なタイミングでバス専有許可信号GNT−Mをスキャナ・プリンタI/F115に対して発行する。これにより、スキャナ・プリンタI/F115とネットワークI/F102間でシステムバス104が開放され、スキャナ・プリンタI/F115はネットワークI/F102にスキャン画像データを転送する。そしてネットワークI/F102からスキャン画像データがネットワーク110を介してホストコンピュータに転送されるようになっている。
【0019】
なお、本実施形態では、バスアービター107とスキャナ・プリンタI/F115が同一のブロック内にあるため、バス専有リクエスト信号REQ−Mとバス専有許可信号GNT−Mを導く信号線はシステムバス104に含まれないが、システムバス104に含ませてもかまわない。
【0020】
また、スキャナ/プリンタ106は、操作部120に設けられたコピーボタンの操作に応じて、単独で複写機として動作することも可能であるが、その動作は本発明の主旨に関わりがないので、説明を省略する。
【0021】
次に、図2はバスアービター107の構成を示すブロック図である。バスアービター107内で、201はバス監視回路であり、システムバス104がPDLユニット101,ネットワークI/F102,FAXユニット103及びスキャナ・プリンタI/F115の内のいずれかのデバイスによって占有(使用)されているか否かの占有状況を監視する。そして、あるデバイスがシステムバス104を占有している状態を検知した場合、タイマー203に対して出力するタイマーリセット信号205をイネーブルとし、タイマー203をリセットする。
【0022】
また、どのデバイスもシステムバス104を占有していない状態(以下、バスアイドル状態という)を検知した場合には、タイマーリセット信号205をディセーブルとし、タイマー203を起動する。これによりタイマー203は、バスアイドル状態が持続する持続時間を計時することになる。そして、バスアイドル状態がそのまま第1の所定時間T1持続し、タイマー203が時間T1を計時したとき、タイマー203からHit信号207がスリープ回路204に対して出力され、これによりクロック113を論理レベルのハイレベルの状態で停止させるクロックディセーブルが通知される。
【0023】
さらに、バスアイドル状態が第2の所定時間T2持続し、合計で時間T1+T2持続したとき(タイマー203が時間T1+T2を計時したとき)、タイマー203から再びHit信号207がスリープ回路204に対して出力され、これによりスリープが通知される。
【0024】
なお、図2で示していないが、タイマー203は図1中のローカルバス117を介してCPU116に接続されており、上記の時間T1とT2、すなわち上記クロックディセーブルを通知するタイミングとスリープを通知するタイミングをCPU116よりプログラマブルに設定できるようになっている。
【0025】
スリープ回路204は、1回目のHit信号207によりクロックディセーブルの通知を受け取ると、CLKEN(クロックイネーブル)信号108をディセーブルにして、クロックジェネレータ109に通知する。クロックジェネレータ109は、CLKEN信号108がディセーブルになると、クロック113をハイレベルの状態で停止し、クロック113の供給を止める。このように、クロック113をハイレベルの状態で停止してクロック113の供給を止めた状態を以下ではスタンバイ状態と称する。
【0026】
この様にして、システムバス104のバスアイドル状態が所定時間T1持続した場合、クロックをハイレベルの状態で止めてスタンバイ状態とし、消費電力を抑えるようにしている。
【0027】
さらに、スリープ回路204は、システムバス104のバスアイドル状態がさらに所定時間T2持続し、合計で所定時間T1+T2持続して、2回目のHit信号207によりスリープの通知を受け取ると、SLEEP信号118をイネーブルにして、CPU116とスキャナ/プリンタ106に対してスリープを通知する。
【0028】
スリープを通知されたCPU116は、マスタ制御ブロック105内で自らとバスアービター107を除くすべてのブロックに対し、電源をオフにするための手続き(以下、シャットダウンプロセスという)を実行する。これにより、クロックジェネレータ109に対しては、クロック113を論理レベルのローレベルで停止させる。そしてCPU116自らも低消費電力モードに移行する。また同様にスキャナ/プリンタ106もシャットダウンプロセスを実行し、復帰(再起動)に必要な最小限の回路部分以外は電源をオフにする。この様にマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106で大部分の電源をオフした状態を以下ではスリープ状態と称する。
【0029】
この様にして、システムバス104のバスアイドル状態が所定時間T1+T2持続した場合、クロック113をローレベルの状態で止めて、マスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106をスリープ状態とし、さらに消費電力を抑えるようにしている。なお、PDLユニット101,ネットワークI/F102,FAXユニット103はスリープ状態にはしない。
【0030】
スタンバイ状態およびスリープ状態の解除は、101,102,103または115のデバイスからバスアービター107内のアービトレーション回路202に対して、システムバス104の専有要求信号REQ−P、REQ−N、REQ−F、またはREQ−Mが発行されることにより行われる。すなわち、アービトレーション回路202は、これらの信号に応じてアービトレーションを行うと同時に解除信号206をスリープ回路204に出力する。これに対してスリープ回路204は、スタンバイ状態の場合には、CLKEN信号108をイネーブルにし、クロックジェネレータ109から直ちにクロック113を供給できる様にする。また、スリープ状態の時には、CLKEN信号108をイネーブルにしてクロックジェネレータ109からクロック113を供給できるようにするとともに、SLEEP信号118をディセーブルにする。CPU116は、SLEEP信号118のディセーブルを通知されると、スリープモードから通常モードにもどり、マスタ制御ブロック105内の各ブロックに電源の供給を再開し、初期化操作を行う。そして初期化が完了したことを検知したら、クロックジェネレータ109に対して、クロックを供給させるようにプログラムを実行する(以下、これをスタートアッププログラムという)。スキャナ/プリンタ106でも同様に、SLEEP信号118のディセーブルの通知に応じて、スタートアッププログラムが実行され、各部に電源が供給され、初期化が行われる。
【0031】
以上のようなバスアービター107による制御に対して、PDLユニット101,ネットワークI/F102,FAXユニット103は、クロック113がハイレベルの状態で停止しているか、あるいはローレベルの状態で停止しているかを検知することにより、上述したスタンバイ状態あるいはスリープ状態を検知し、両方の状態に適切に対処して処理を効率的に行うことができる。以下、これらの構成と動作を説明する。
【0032】
図3はFAXユニット103の概略構成を示すブロック図である。304はCPUでありローカルバス302を介してFAXユニット103全体の制御を行う。FAX回路303は、電話ケーブル114により公衆回線に接続され、公衆回線を介してファクシミリ通信の送受信を制御し、受信したデータから、メモリ制御バス306を介してメモリ305上に受信画像を描画したり、メモリ305に送られ格納される送信原稿のスキャン画像のデータを圧縮して公衆回線に送信したりする。メモリ305に格納されるスキャン画像データは、スキャナ/プリンタ106からスキャナ・プリンタI/F115およびシステムバス104を経由してFAXユニット103に送られ、同ユニット内でバスI/F308およびローカルバス302を介してメモリ305に転送され格納される。
【0033】
301はハードディスクであり、メモリ305に展開して描画された画像のデータを一時的に格納するために用いる。309は操作部であり、送信先の電話番号の登録や、スタートボタンにより送信動作をスタートさせるなど、外部からの操作ができるようになっている。308はバスI/Fであり、システムバス104とローカルバス302のインターフェースを行う。その内部にはDMA制御回路307が設けられ、CPU304を介さず直接メモリ305からシステムバス104にデータを送付したり、受け取ったりできるようになっている。
【0034】
また、306はクロック検知回路であり、クロック113がシステムバス104に供給されているか停止されているか検知し、また、停止されている場合に論理レベルのハイレベルの状態で停止されているか、或いはローレベルの状態で停止されているか検知できるようになっている。
【0035】
次に、FAXユニット103でFAX文書を受信してスキャナ/プリンタ106でFAX文書のプリント出力を得ようとする場合の動作を以下に説明する。
【0036】
この場合、まずFAXユニット103においてFAX回路303が公衆回線から電話ケーブル114を介しFAX文書の圧縮された画像データを受信し、受信した画像データを伸長しながらメモリ制御バス306を介してメモリ305上に画像を描画していく。
【0037】
同時に、CPU304は受信を検知し、バスI/F308に対してシステムバス104の専有要求信号REQ−Fを発行させるとともにクロック検知回路306によりクロック113の検知を行う。ここで、例えば、マスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスリープ状態にある場合、クロック113がローレベルの状態で停止されており、そのことをクロック検知回路306で検知することにより、CPU304はマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスリープ状態であることを検知する。
【0038】
この時、すでにバス専有要求信号REQ−Fを発行しているので、マスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106では前述したスタートアッププログラムが動作中である。スタートアッププログラムは各ブロックの初期化等を行うため、スタートアッププログラムが終了するまでには、時間が掛かり、クロック113が供給されるようになるまで、受信しメモリ305に展開した画像データは、転送待ち状態となり、次の画像の受信の障害となってしまう。これを防ぐために、CPU304は、クロック検知回路306でクロック113がローレベルの状態で停止されていることを検知してスリープ状態を検知すると、受信されてメモリ305上に展開された画像データを一時的にハードディスク301に待避させ、次の画像の受信の障害になることを防ぐ。
【0039】
スタートアッププログラムが終了してクロック113の供給が再開され、クロック検知回路306でクロック113の供給を検知すると、CPU304は、バスI/F308内のDMA回路307に対して転送コマンドを送り、バスアービター107からのバス専有許可信号GNT−Fの発行を待つ。そして、バス専有許可信号GNT−Fを受け取ると、DMA回路307は、ハードディスク301に一時的に格納されていた受信画像データをローカルバス302とシステムバス113を介してスキャナ・プリンタI/F115に転送し、スキャナ/プリンタ106で受信画像がプリントアウトされるようになっている。
【0040】
この様に、FAXユニット103において、クロック113の状態を検知してマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106のスリープ状態を検知したときはFAXユニット103の内部処理すなわち受信画像データを待避させる処理を行い、次の画像の受信を先に進めるようにすることにより、FAX受信処理を効率良く行うことができる。
【0041】
次に、図4はネットワークI/F102の構成を示すブロック図である。401はCPUであり、ローカルバス407を介してネットワークI/F102全体の制御を司る。402はネットワーク回路であり、ネットワーク110のプロトコルを自動制御する回路である。403はメモリであり、ネットワーク110に接続された不図示のホストコンピュータからネットワーク回路402を介して転送されるPDLファイルや画像データを一時的に格納する。404はバスI/Fであり、システムバス104とローカルバス407のインターフェースを行う。その内部にはDMA制御回路405が設けられ、CPU401を介さず直接メモリ403からシステムバス104にデータを送ったり、受け取ったりできるようになっている。406はクロック検知回路であり、クロック113がシステムバス104に供給されているか停止されているか検知し、また、停止されている場合に論理レベルのハイレベルの状態で停止されているか、或いはローレベルの状態で停止されているか検知できるようになっている。
【0042】
次に、ネットワークI/F102の動作を説明する。例えば、ネットワーク110に接続された不図示のホストコンピュータが本複合機にプリントを行わせる際には、編集されたドキュメントをPDLファイルに変換し、ネットワーク110を介してネットワークI/F102に転送する。送付されたPDLファイルは、ネットワーク回路402により受け取られ、CPU401を介して一時的にメモリ403に格納される。
【0043】
PDLファイルを受け取ると、CPU401は、バスI/F404にシステムバス104の専有要求信号REQ−Nを発行させる。同時にクロック検知回路406によりクロック113の検知を行う。この時、例えば、マスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスタンバイ状態である場合、クロック113がハイレベルの状態で停止されており、そのことをクロック検知回路406で検知することにより、CPU401はマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスタンバイ状態であることを検知する。そして、CPU401は、バスI/F404内のDMA回路405に対し、転送コマンドを送り、メモリ403に一時格納していたPDLファイルをシステムバス104を介してPDLユニット101へ転送する準備をする。この時、すでに専有要求信号REQ−Nを発行しているので、マスタ制御ブロック105内のクロックジェネレータ109から直ちにクロック113の供給が再開される。そして、バス専有許可信号GNT−Nをバスアービター107から受け取ると、DMA回路405は、転送を開始する。そして、PDLユニット101で転送されたPDLファイルから画像が展開された後、画像データがスキャナ・プリンタI/F115を介してスキャナ/プリンタ106に転送され、画像がプリントアウトされるようになっている。
【0044】
この様にクロック113の状態からマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106のスタンバイ状態を検知したときはシステムバス104を用いたファイル転送を順次進めることにより、ファイル転送処理を効率よく行うことができる。
【0045】
次に、図5は、PDLユニット101の構成を示すブロック図である。この構成において、CPU501はローカルバス502を介しPDLユニット101全体の制御を司る。ROM503はCPU501が実行する制御プログラムを格納している。ワークRAM505は、各種の情報を格納すると共に、CPU501のワークエリアとしても機能する。ASIC504は、後述のようにPDLファイルに基づいて画像メモリ506にラスタイメージ画像を展開する。511はハードディスクユニットであり、画像データを一時待避するのに用いられる。507は、システムバス104とローカルバス502のインターフェースを行うバスI/Fである。その内部にはDMA制御回路509が設けられ、CPU501を介さず直接ワークRAM505、画像メモリ506、もしくはハードディスクユニット511からシステムバス104にデータを送ったり、受け取ったりできるようになっている。508はクロック検知回路であり、クロック113がシステムバス104に供給されているか停止されているか検知し、また、停止されている場合に論理レベルのハイレベルの状態で停止されているか、或いはローレベルの状態で停止されているか検知できるようになっている。
【0046】
次に、PDLユニット101の動作を説明する。前述のように、ネットワーク110からネットワークユニット102によって受け取られたホストコンピュータからのPDLファイルは、システムバス104、バスI/F507を経由して転送され、ワークRAM505に一時的に格納される。CPU501は、ワークRAM505に一時的に格納されたPDLファイルのデータを参照し、順次ASIC504が利用できる中間言語に変換し、再びワークRAM505に順次格納していく。中間言語への変換処理が終了すると、CPU501はASIC504に対して画像展開開始コマンドを送り、ASIC504はワークRAM505に格納されている中間言語を参照しながら高速に画像メモリ506上でラスタイメージ画像の展開を順次1ページ分ずつ行い、1ページ分の展開が終了したら、割り込み信号INT510によりCPU501に1ページ分の展開終了を通知する。
【0047】
INT510を受け取ったCPU401は、バスI/F507に対し、システムバス104の専有要求信号REQ−Pを発行させる。同時にクロック検知回路508でクロック113の検知を行う。この時、例えば、マスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスタンバイ状態にある場合、クロック113はハイレベルの状態で停止されている。そして、このことをクロック検知回路508で検知することにより、CPU501はマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスタンバイ状態であることを検知する。この場合、CPU501は、バスI/F507内のDMA回路509に対し、転送コマンドを送り、画像メモリ506に展開済みの1ページ分のラスタイメージ画像のデータをシステムバス104を介してスキャナ・プリンタI/F115へ転送する準備をする。この時、すでに専有要求信号REQ−Pを発行しているので、マスタ制御ブロック105内のクロックジェネレータ109より直ちにクロック113の供給が再開される。そして、バス専有許可信号GNT−Pをバスアービター107より受け取ると、DMA回路509は、スキャナ・プリンタI/F115へのラスタイメージ画像のデータ転送を開始する。そして、スキャナ・プリンタI/F115は受け取ったラスタイメージ画像データをさらにスキャナ/プリンタ106に転送し、それにより画像がプリントされるようになっている。
【0048】
この様にクロック113の状態からマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106のスタンバイ状態を検知したときは、システムバス104を用いたファイル転送を進めるようにしている。一方、スリープ状態を検知した場合は、展開した1ページ分のラスタイメージ画像を一時ハードディスク511に格納し、次のページのラスタイメージの展開を進め、スリープ状態が解除され次第、ハードディスク511に格納したラスタイメージ画像データを転送するようになっている。このようにして、ラスタイメージ画像の展開処理を効率よく行なうことができる。
【0049】
以上のような本実施形態の複合機のシステムによれば、システムバス104のバスアイドル状態が所定時間T1持続したときにクロック113をハイレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が所定時間T1+T2持続したときにクロック113をローレベルの状態で停止させるとともにマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106をスリープ状態にするようにしたので、消費電力を低減することができるとともに、PDLユニット101,ネットワークI/F102,FAXユニット103はクロック113の状態によりマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスタンバイ状態またはスリープ状態にあることを検知することができ、それぞれの状態に適当に対処して処理を効率良く行うことができる。すなわち、スタンバイ状態のときはすぐに復帰できるためデータ転送の処理を続行し、復帰に時間がかかるスリープ状態のときはデータ転送の処理を中断し、復帰するまでローカルバスを介して別の処理を行うことで処理を効率良く行うことができる。しかも、従来のようにスリープ状態にあるか否かを示す専用の制御信号線を設ける必要がなく、システムバスの信号線が増えてその構成が複雑になることがない。
【0050】
なお、上述した実施形態では、スタンバイ状態ではクロックをハイレベルの状態で停止させ、スリープ状態ではクロックをローレベルの状態で停止させるものとしたが、これと逆に、スタンバイ状態ではクロックをローレベルの状態で停止させ、スリープ状態ではクロックをハイレベルの状態で停止させるものとしてもよい。
【0051】
また、マスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106においてスリープ状態で電源をオフする部分は特に限定されるものではなく、要求される複合機の性能などに応じて適宜決定すればよい。また複合機の多機能化により更に他の装置がシステムバス104に接続される構成で、その装置をスリープ状態とするときに、その装置の全部の電源をオフすることも考えられる。
【0052】
また、以上に説明した本発明に係る構成は、複合機に限らず、複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムならば同様に適用して同様の作用効果が得られることは勿論である。
【0053】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の趣旨と範囲は実施形態で説明したものに限定されないことは勿論である。本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0054】
[実施態様1] 複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムにおいて、
前記バスが占有されていないバスアイドル状態を検知する検知手段と、
該検知手段により検知されるバスアイドル状態が第1の所定時間持続したときに前記クロック信号をハイレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間持続したときに前記クロック信号をローレベルの状態で停止させるとともに前記複数の装置の内で特定の装置について少なくとも一部の電源をオフさせる制御手段を有することを特徴とするデータ転送システム。
【0055】
[実施態様2] 複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムにおいて、
前記バスが占有されていないバスアイドル状態を検知する検知手段と、
該検知手段により検知されるバスアイドル状態が第1の所定時間持続したときに前記クロック信号をローレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間持続したときに前記クロック信号をハイレベルの状態で停止させるとともに前記複数の装置の内で特定の装置について少なくとも一部の電源をオフさせる制御手段を有することを特徴とするデータ転送システム。
【0056】
[実施態様3] 前記複数の装置の内で前記特定の装置以外の装置は、前記クロック信号がハイレベルの状態で停止されているか、或いはローレベルの状態で停止されているかを検知して、前記特定の装置の少なくとも一部の電源がオフされているか否かを検知する検知手段を有することを特徴とする実施態様1または2に記載のデータ転送システム。
【0057】
[実施態様4] 複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムの制御方法であって、
前記バスが占有されていないバスアイドル状態を検知し、バスアイドル状態が第1の所定時間持続したときに前記クロック信号をハイレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間持続したときに前記クロック信号をローレベルの状態で停止させるとともに前記複数の装置の内で特定の装置について少なくとも一部の電源をオフさせることを特徴とするデータ転送システムの制御方法。
【0058】
[実施態様5] 複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムの制御方法であって、
前記バスが占有されていないバスアイドル状態を検知し、バスアイドル状態が第1の所定時間持続したときに前記クロック信号をローレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間持続したときに前記クロック信号をハイレベルの状態で停止させるとともに前記複数の装置の内で特定の装置について少なくとも一部の電源をオフさせることを特徴とするデータ転送システムの制御方法。
【0059】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムにおいて、前記バスが占有されていないバスアイドル状態を検知し、バスアイドル状態が第1の所定時間持続したときに前記クロック信号をハイレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間持続したときに前記クロック信号をローレベルの状態で停止させるとともに前記複数の装置の内で特定の装置について少なくとも一部の電源をオフさせるようにしたので、消費電力を低減できるとともに、前記特定の装置について少なくとも一部の電源がオフされているか否かを示すために専用の制御信号線をバスに設けなくても、前記特定の装置以外の装置は、クロック信号の状態からそのことを検知し、適当に対処して処理を効率良く行うことができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における複合機のデータ転送システム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】図1中のバスアービターの構成を示すブロック図である。
【図3】図1中のFAXユニットの構成を示すブロック図である。
【図4】図1中のネットワークI/Fの構成を示すブロック図である。
【図5】図1中のPDLユニットの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 PDLユニット
102 ネットワークI/F
103 FAXユニット
104 システムバス
105 マスタ制御ブロック
106 スキャナ/プリンタユニット
107 バスアービター
109 クロックジェネレータ
113 クロック信号
115 スキャナ・プリンタI/F
116,304,401,501 CPU
117,302,407,502 ローカルバス
201 バス監視回路
202 アービトレーション回路
203 タイマー
204 スリープ回路
306,406,508 クロック検知回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の装置が共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ネットワーク化が進み、プリンタもローカルプリンタからネットワークの中に組み込まれ、さらに複写機との複合化として、複写機内部にプリンタコントローラ装置を組み込み、1台で複写機とプリンタ両方に利用できる複合機が市場で発売されている。さらに、これにファクシミリ装置の機能が追加されるなどして、さらに多機能化してきている。この様な装置の複合化に伴って、複合機内の装置間の転送データ量が増加したり、データのパスがより複雑化したりしてきている。そしてまた、スタンバイ時の消費電力が増大し、省エネルギーという観点から望ましくないものとなっている。
【0003】
これに対して、例えば下記の特許文献1に記載されているように、パソコンを始めとする情報処理システムでは、消費電力を低減させるために、CPUが動作待ち状態でクロック信号の周波数を低下、あるいはクロック信号を停止させたり、ディスプレイやディスクドライブなどのように消費電力が大きなデバイスへの電源供給を遮断する構成が知られており、上記の複合機においても同様の構成が採用されている。すなわち、複合機の構成では、複合機の各機能を果たす複数の装置が共通のバスに接続され、各装置からの要求に応じて各装置にバスの使用権が順次割り振られ、各装置が順次バスを占有して他の装置へデータ転送を行うようになっているが、スタンバイ時には、バスに供給されるクロック信号を停止したり、消費電力が大きなプリンタやスキャナなどの装置で復帰(再起動)に必要な最小限の回路部分以外は電源をオフしたりする構成が採用されている。
【0004】
このような構成で、例えば、ある送り手の装置から、省電力状態で電源がオフされるプリンタのような受け手の装置へデータを転送する場合、送り手の装置は、受け手の装置が省電力のために電源がオフとなっているか或いはオンとなっているかを、予め決められた専用の制御信号線によって検知し、オンであれば、バスを獲得した後、データを転送する。またオフであれば省電力モードを抜けるために、受け手の装置の電源をオンにするようにリクエストを出す。そして受け手の装置の電源オンを前記の制御信号線により検知し、受け手がレディー状態になるまで待ってから、データを転送する。データ転送後はバスを開放し、他の装置が順次バスを使用できるようにしている。なお、受け手の装置がレディー状態になるのを待つ間にデータ転送ができないことをカバーするデータ退避などの処理を行うことにより、全体の処理を効率良く行うことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−128107号公報(段落[0006],[0009]等)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような複合機のシステムでは、バスに接続された複数の装置の内で、省電力のために電源をオフされる装置の電源のオン、オフを示す専用の制御信号線が必要であり、システムが拡大すれば、その制御信号線が増加し、バスの構成がより複雑化してしまうという欠点があった。このような問題は、上述した複合機に限らず、複数の装置が共通のバスに接続され、各装置が順次バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムであって、省電力のためにスタンバイ時にクロック信号を停止したり、特定の装置について復帰に必要な回路部分以外の電源をオフしたりするデータ転送システムに共通する問題である。
【0007】
そこで本発明の課題は、この種のデータ転送システムにおいて、上記のような問題を解決し、バスの構成を複雑にせずに、省電力を図りながらバスに接続された各装置が効率良くデータ転送などの処理を行える構成を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、
複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムにおいて、
前記バスが占有されていないバスアイドル状態を検知する検知手段と、
該検知手段により検知されるバスアイドル状態が第1の所定時間持続したときに前記クロック信号をハイレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間持続したときに前記クロック信号をローレベルの状態で停止させるとともに前記複数の装置の内で特定の装置について少なくとも一部の電源をオフさせる制御手段を有する構成を採用した。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
まず、図1は本発明の実施形態のデータ転送システムとして、複写機、プリンタ、及びファクシミリ機能を有した複合機のシステムの全体の概略構成を示すブロック図である。同図において、101はPDL(ページ記述言語)で記述された画像ファイル(以下、PDLファイルという)に基づいて画像メモリにラスタイメージ画像を展開するPDLユニット、102はネットワーク110に接続された図示していないホストコンピュータとの間で各種コマンドやPDLファイルなどをやり取りする通信を行うネットワークI/F(インターフェース)である。103は電話ケーブル114を介して公衆回線に接続され、公衆回線を介して画像をやり取りするファクシミリ通信を行うFAXユニット、105は上記各ユニット101,102,103とスキャナ/プリンタユニット106とのインターフェースを行うとともにシステムバス104の制御を行うマスタ制御ブロックである。
【0011】
これらはシステムバス104に接続され、システムバス104を介して互いに接続されている。システムバス104は、クロック信号(以下、単にクロックという)113を各ユニットに供給する信号線と、後述するREQ−P,GNT−P,REQ−N,GNT−N,REQ−F,GNT−Fの各信号を導く信号線を含む。
【0012】
クロック113は、マスタ制御ブロック105内でバスアービター107の制御によってクロックジェネレータ109から発生され、システムバス104を介してPDLユニット101、ネットワークI/F102、FAXユニット103に供給され、さらにマスタ制御ブロック105内でバスアービター107とスキャナ・プリンタI/F115に供給される。
【0013】
REQ−P,REQ−N,REQ−FはそれぞれPDLユニット101、ネットワークI/F102,FAXユニット103からシステムバス104の占有を要求するバス専有リクエスト信号として出力され、マスタ制御ブロック105内のバスアービター107に入力される。このバス専有リクエスト信号を受け取ったバスアービター107は、特定のユニットがバスを独占的に占有する事がなく各ユニットが効率良く処理を行えるように、システムバス104の占有権(使用権)を順次割り振るアービトレーションを行い、順次適当なタイミングでバス専有許可信号のGNT−P,GNT−N,GNT−FをそれぞれPDLユニット101、ネットワークI/Fl02,FAXユニット103に返し、順次各ユニットにシステムバス104の占有を許可する。
【0014】
また、106は原稿画像の読み取りを行うスキャナとプリントを行うプリンタを一体化したスキャナ/プリンタユニット(以下、スキャナ/プリンタと略す)である。スキャナ/プリンタ106は、ビデオI/F119を介してマスタ制御ブロック105内のスキャナ・プリンタI/F115に接続され、さらにスキャナ・プリンタI/F115とシステムバス104を介して、PDLユニット101、ネットワークI/F102及びFAXユニット103に接続され、原稿から読み取ったスキャン画像とプリントするプリント画像のデータのやり取りをする。ビデオI/F119には、スキャン画像やプリント画像のデータを転送するための信号線の他に、後述するSLEEP(スリープ信号)118を導く信号線と、スキャナ・プリンタI/F115とスキャナ/プリンタ106の間でやり取りされる不図示のコマンド信号を導く信号線も含まれている。
【0015】
また、マスタ制御ブロック105内の構成において、116はCPUであり、マスタ制御ブロック105内の制御をローカルバス117を介して行う。詳しく図示していないが、ローカルバス117は、CPU116とバスアービター107、スキャナ・プリンタI/F115、操作部120、クロックジェネレータ109をそれぞれ接続しており、これを介してCPU116は自らの内部のメモリに格納された制御プログラムに従って制御を行う。
【0016】
操作部120は、操作者が複合機を操作する入力を行うためのもので、その入力を行うキーや押しボタンのスイッチ群や、複合機の状態などの情報を表示する表示器などからなる。
【0017】
次に、図1の構成における動作として、スキャナコマンドが発行された場合の動作を以下に説明する。まずネットワーク110に接続された不図示のホストコンピュータからスキャナコマンドが発行されると、ネットワークI/F102は、スキャナコマンドを受け取り、バス専有リクエスト信号REQ−Nをバスアービター107に対して発行し、バス専有を要求する。これに対してバスアービター107は、前述のようにバスアービトレーションを行い、適当なタイミングでバス専有許可信号GNT−NをネットワークI/F102に対して発行する。ネットワークI/F102は、バス専有許可信号GNT−Nを受け取ることで、システムバス104を確保し、ホストコンピュータから受け取ったスキャナコマンドをシステムバス104を介してスキャナ・プリンタI/F115に転送する。スキャナ・プリンタI/F115がスキャナコマンドを受け取ると、それをCPU116が解釈し、ビデオI/F119に含まれるコマンド信号線を介してスキャナ/プリンタ106にコマンドを発行し、スキャナを起動させる。
【0018】
スキャナ/プリンタ106は受け取ったコマンドに応じて原稿の画像をスキャンして読み取り、スキャン画像データをビデオI/F119を介しスキャナ・プリンタI/F115に転送する。スキャン画像データを受け取ったスキャナ・プリンタI/F115は、バス専有リクエスト信号REQ−Mをバスアービター107に対して出力し、これに応じてバスアービター107はバスアービトレーションを行い適当なタイミングでバス専有許可信号GNT−Mをスキャナ・プリンタI/F115に対して発行する。これにより、スキャナ・プリンタI/F115とネットワークI/F102間でシステムバス104が開放され、スキャナ・プリンタI/F115はネットワークI/F102にスキャン画像データを転送する。そしてネットワークI/F102からスキャン画像データがネットワーク110を介してホストコンピュータに転送されるようになっている。
【0019】
なお、本実施形態では、バスアービター107とスキャナ・プリンタI/F115が同一のブロック内にあるため、バス専有リクエスト信号REQ−Mとバス専有許可信号GNT−Mを導く信号線はシステムバス104に含まれないが、システムバス104に含ませてもかまわない。
【0020】
また、スキャナ/プリンタ106は、操作部120に設けられたコピーボタンの操作に応じて、単独で複写機として動作することも可能であるが、その動作は本発明の主旨に関わりがないので、説明を省略する。
【0021】
次に、図2はバスアービター107の構成を示すブロック図である。バスアービター107内で、201はバス監視回路であり、システムバス104がPDLユニット101,ネットワークI/F102,FAXユニット103及びスキャナ・プリンタI/F115の内のいずれかのデバイスによって占有(使用)されているか否かの占有状況を監視する。そして、あるデバイスがシステムバス104を占有している状態を検知した場合、タイマー203に対して出力するタイマーリセット信号205をイネーブルとし、タイマー203をリセットする。
【0022】
また、どのデバイスもシステムバス104を占有していない状態(以下、バスアイドル状態という)を検知した場合には、タイマーリセット信号205をディセーブルとし、タイマー203を起動する。これによりタイマー203は、バスアイドル状態が持続する持続時間を計時することになる。そして、バスアイドル状態がそのまま第1の所定時間T1持続し、タイマー203が時間T1を計時したとき、タイマー203からHit信号207がスリープ回路204に対して出力され、これによりクロック113を論理レベルのハイレベルの状態で停止させるクロックディセーブルが通知される。
【0023】
さらに、バスアイドル状態が第2の所定時間T2持続し、合計で時間T1+T2持続したとき(タイマー203が時間T1+T2を計時したとき)、タイマー203から再びHit信号207がスリープ回路204に対して出力され、これによりスリープが通知される。
【0024】
なお、図2で示していないが、タイマー203は図1中のローカルバス117を介してCPU116に接続されており、上記の時間T1とT2、すなわち上記クロックディセーブルを通知するタイミングとスリープを通知するタイミングをCPU116よりプログラマブルに設定できるようになっている。
【0025】
スリープ回路204は、1回目のHit信号207によりクロックディセーブルの通知を受け取ると、CLKEN(クロックイネーブル)信号108をディセーブルにして、クロックジェネレータ109に通知する。クロックジェネレータ109は、CLKEN信号108がディセーブルになると、クロック113をハイレベルの状態で停止し、クロック113の供給を止める。このように、クロック113をハイレベルの状態で停止してクロック113の供給を止めた状態を以下ではスタンバイ状態と称する。
【0026】
この様にして、システムバス104のバスアイドル状態が所定時間T1持続した場合、クロックをハイレベルの状態で止めてスタンバイ状態とし、消費電力を抑えるようにしている。
【0027】
さらに、スリープ回路204は、システムバス104のバスアイドル状態がさらに所定時間T2持続し、合計で所定時間T1+T2持続して、2回目のHit信号207によりスリープの通知を受け取ると、SLEEP信号118をイネーブルにして、CPU116とスキャナ/プリンタ106に対してスリープを通知する。
【0028】
スリープを通知されたCPU116は、マスタ制御ブロック105内で自らとバスアービター107を除くすべてのブロックに対し、電源をオフにするための手続き(以下、シャットダウンプロセスという)を実行する。これにより、クロックジェネレータ109に対しては、クロック113を論理レベルのローレベルで停止させる。そしてCPU116自らも低消費電力モードに移行する。また同様にスキャナ/プリンタ106もシャットダウンプロセスを実行し、復帰(再起動)に必要な最小限の回路部分以外は電源をオフにする。この様にマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106で大部分の電源をオフした状態を以下ではスリープ状態と称する。
【0029】
この様にして、システムバス104のバスアイドル状態が所定時間T1+T2持続した場合、クロック113をローレベルの状態で止めて、マスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106をスリープ状態とし、さらに消費電力を抑えるようにしている。なお、PDLユニット101,ネットワークI/F102,FAXユニット103はスリープ状態にはしない。
【0030】
スタンバイ状態およびスリープ状態の解除は、101,102,103または115のデバイスからバスアービター107内のアービトレーション回路202に対して、システムバス104の専有要求信号REQ−P、REQ−N、REQ−F、またはREQ−Mが発行されることにより行われる。すなわち、アービトレーション回路202は、これらの信号に応じてアービトレーションを行うと同時に解除信号206をスリープ回路204に出力する。これに対してスリープ回路204は、スタンバイ状態の場合には、CLKEN信号108をイネーブルにし、クロックジェネレータ109から直ちにクロック113を供給できる様にする。また、スリープ状態の時には、CLKEN信号108をイネーブルにしてクロックジェネレータ109からクロック113を供給できるようにするとともに、SLEEP信号118をディセーブルにする。CPU116は、SLEEP信号118のディセーブルを通知されると、スリープモードから通常モードにもどり、マスタ制御ブロック105内の各ブロックに電源の供給を再開し、初期化操作を行う。そして初期化が完了したことを検知したら、クロックジェネレータ109に対して、クロックを供給させるようにプログラムを実行する(以下、これをスタートアッププログラムという)。スキャナ/プリンタ106でも同様に、SLEEP信号118のディセーブルの通知に応じて、スタートアッププログラムが実行され、各部に電源が供給され、初期化が行われる。
【0031】
以上のようなバスアービター107による制御に対して、PDLユニット101,ネットワークI/F102,FAXユニット103は、クロック113がハイレベルの状態で停止しているか、あるいはローレベルの状態で停止しているかを検知することにより、上述したスタンバイ状態あるいはスリープ状態を検知し、両方の状態に適切に対処して処理を効率的に行うことができる。以下、これらの構成と動作を説明する。
【0032】
図3はFAXユニット103の概略構成を示すブロック図である。304はCPUでありローカルバス302を介してFAXユニット103全体の制御を行う。FAX回路303は、電話ケーブル114により公衆回線に接続され、公衆回線を介してファクシミリ通信の送受信を制御し、受信したデータから、メモリ制御バス306を介してメモリ305上に受信画像を描画したり、メモリ305に送られ格納される送信原稿のスキャン画像のデータを圧縮して公衆回線に送信したりする。メモリ305に格納されるスキャン画像データは、スキャナ/プリンタ106からスキャナ・プリンタI/F115およびシステムバス104を経由してFAXユニット103に送られ、同ユニット内でバスI/F308およびローカルバス302を介してメモリ305に転送され格納される。
【0033】
301はハードディスクであり、メモリ305に展開して描画された画像のデータを一時的に格納するために用いる。309は操作部であり、送信先の電話番号の登録や、スタートボタンにより送信動作をスタートさせるなど、外部からの操作ができるようになっている。308はバスI/Fであり、システムバス104とローカルバス302のインターフェースを行う。その内部にはDMA制御回路307が設けられ、CPU304を介さず直接メモリ305からシステムバス104にデータを送付したり、受け取ったりできるようになっている。
【0034】
また、306はクロック検知回路であり、クロック113がシステムバス104に供給されているか停止されているか検知し、また、停止されている場合に論理レベルのハイレベルの状態で停止されているか、或いはローレベルの状態で停止されているか検知できるようになっている。
【0035】
次に、FAXユニット103でFAX文書を受信してスキャナ/プリンタ106でFAX文書のプリント出力を得ようとする場合の動作を以下に説明する。
【0036】
この場合、まずFAXユニット103においてFAX回路303が公衆回線から電話ケーブル114を介しFAX文書の圧縮された画像データを受信し、受信した画像データを伸長しながらメモリ制御バス306を介してメモリ305上に画像を描画していく。
【0037】
同時に、CPU304は受信を検知し、バスI/F308に対してシステムバス104の専有要求信号REQ−Fを発行させるとともにクロック検知回路306によりクロック113の検知を行う。ここで、例えば、マスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスリープ状態にある場合、クロック113がローレベルの状態で停止されており、そのことをクロック検知回路306で検知することにより、CPU304はマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスリープ状態であることを検知する。
【0038】
この時、すでにバス専有要求信号REQ−Fを発行しているので、マスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106では前述したスタートアッププログラムが動作中である。スタートアッププログラムは各ブロックの初期化等を行うため、スタートアッププログラムが終了するまでには、時間が掛かり、クロック113が供給されるようになるまで、受信しメモリ305に展開した画像データは、転送待ち状態となり、次の画像の受信の障害となってしまう。これを防ぐために、CPU304は、クロック検知回路306でクロック113がローレベルの状態で停止されていることを検知してスリープ状態を検知すると、受信されてメモリ305上に展開された画像データを一時的にハードディスク301に待避させ、次の画像の受信の障害になることを防ぐ。
【0039】
スタートアッププログラムが終了してクロック113の供給が再開され、クロック検知回路306でクロック113の供給を検知すると、CPU304は、バスI/F308内のDMA回路307に対して転送コマンドを送り、バスアービター107からのバス専有許可信号GNT−Fの発行を待つ。そして、バス専有許可信号GNT−Fを受け取ると、DMA回路307は、ハードディスク301に一時的に格納されていた受信画像データをローカルバス302とシステムバス113を介してスキャナ・プリンタI/F115に転送し、スキャナ/プリンタ106で受信画像がプリントアウトされるようになっている。
【0040】
この様に、FAXユニット103において、クロック113の状態を検知してマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106のスリープ状態を検知したときはFAXユニット103の内部処理すなわち受信画像データを待避させる処理を行い、次の画像の受信を先に進めるようにすることにより、FAX受信処理を効率良く行うことができる。
【0041】
次に、図4はネットワークI/F102の構成を示すブロック図である。401はCPUであり、ローカルバス407を介してネットワークI/F102全体の制御を司る。402はネットワーク回路であり、ネットワーク110のプロトコルを自動制御する回路である。403はメモリであり、ネットワーク110に接続された不図示のホストコンピュータからネットワーク回路402を介して転送されるPDLファイルや画像データを一時的に格納する。404はバスI/Fであり、システムバス104とローカルバス407のインターフェースを行う。その内部にはDMA制御回路405が設けられ、CPU401を介さず直接メモリ403からシステムバス104にデータを送ったり、受け取ったりできるようになっている。406はクロック検知回路であり、クロック113がシステムバス104に供給されているか停止されているか検知し、また、停止されている場合に論理レベルのハイレベルの状態で停止されているか、或いはローレベルの状態で停止されているか検知できるようになっている。
【0042】
次に、ネットワークI/F102の動作を説明する。例えば、ネットワーク110に接続された不図示のホストコンピュータが本複合機にプリントを行わせる際には、編集されたドキュメントをPDLファイルに変換し、ネットワーク110を介してネットワークI/F102に転送する。送付されたPDLファイルは、ネットワーク回路402により受け取られ、CPU401を介して一時的にメモリ403に格納される。
【0043】
PDLファイルを受け取ると、CPU401は、バスI/F404にシステムバス104の専有要求信号REQ−Nを発行させる。同時にクロック検知回路406によりクロック113の検知を行う。この時、例えば、マスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスタンバイ状態である場合、クロック113がハイレベルの状態で停止されており、そのことをクロック検知回路406で検知することにより、CPU401はマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスタンバイ状態であることを検知する。そして、CPU401は、バスI/F404内のDMA回路405に対し、転送コマンドを送り、メモリ403に一時格納していたPDLファイルをシステムバス104を介してPDLユニット101へ転送する準備をする。この時、すでに専有要求信号REQ−Nを発行しているので、マスタ制御ブロック105内のクロックジェネレータ109から直ちにクロック113の供給が再開される。そして、バス専有許可信号GNT−Nをバスアービター107から受け取ると、DMA回路405は、転送を開始する。そして、PDLユニット101で転送されたPDLファイルから画像が展開された後、画像データがスキャナ・プリンタI/F115を介してスキャナ/プリンタ106に転送され、画像がプリントアウトされるようになっている。
【0044】
この様にクロック113の状態からマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106のスタンバイ状態を検知したときはシステムバス104を用いたファイル転送を順次進めることにより、ファイル転送処理を効率よく行うことができる。
【0045】
次に、図5は、PDLユニット101の構成を示すブロック図である。この構成において、CPU501はローカルバス502を介しPDLユニット101全体の制御を司る。ROM503はCPU501が実行する制御プログラムを格納している。ワークRAM505は、各種の情報を格納すると共に、CPU501のワークエリアとしても機能する。ASIC504は、後述のようにPDLファイルに基づいて画像メモリ506にラスタイメージ画像を展開する。511はハードディスクユニットであり、画像データを一時待避するのに用いられる。507は、システムバス104とローカルバス502のインターフェースを行うバスI/Fである。その内部にはDMA制御回路509が設けられ、CPU501を介さず直接ワークRAM505、画像メモリ506、もしくはハードディスクユニット511からシステムバス104にデータを送ったり、受け取ったりできるようになっている。508はクロック検知回路であり、クロック113がシステムバス104に供給されているか停止されているか検知し、また、停止されている場合に論理レベルのハイレベルの状態で停止されているか、或いはローレベルの状態で停止されているか検知できるようになっている。
【0046】
次に、PDLユニット101の動作を説明する。前述のように、ネットワーク110からネットワークユニット102によって受け取られたホストコンピュータからのPDLファイルは、システムバス104、バスI/F507を経由して転送され、ワークRAM505に一時的に格納される。CPU501は、ワークRAM505に一時的に格納されたPDLファイルのデータを参照し、順次ASIC504が利用できる中間言語に変換し、再びワークRAM505に順次格納していく。中間言語への変換処理が終了すると、CPU501はASIC504に対して画像展開開始コマンドを送り、ASIC504はワークRAM505に格納されている中間言語を参照しながら高速に画像メモリ506上でラスタイメージ画像の展開を順次1ページ分ずつ行い、1ページ分の展開が終了したら、割り込み信号INT510によりCPU501に1ページ分の展開終了を通知する。
【0047】
INT510を受け取ったCPU401は、バスI/F507に対し、システムバス104の専有要求信号REQ−Pを発行させる。同時にクロック検知回路508でクロック113の検知を行う。この時、例えば、マスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスタンバイ状態にある場合、クロック113はハイレベルの状態で停止されている。そして、このことをクロック検知回路508で検知することにより、CPU501はマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスタンバイ状態であることを検知する。この場合、CPU501は、バスI/F507内のDMA回路509に対し、転送コマンドを送り、画像メモリ506に展開済みの1ページ分のラスタイメージ画像のデータをシステムバス104を介してスキャナ・プリンタI/F115へ転送する準備をする。この時、すでに専有要求信号REQ−Pを発行しているので、マスタ制御ブロック105内のクロックジェネレータ109より直ちにクロック113の供給が再開される。そして、バス専有許可信号GNT−Pをバスアービター107より受け取ると、DMA回路509は、スキャナ・プリンタI/F115へのラスタイメージ画像のデータ転送を開始する。そして、スキャナ・プリンタI/F115は受け取ったラスタイメージ画像データをさらにスキャナ/プリンタ106に転送し、それにより画像がプリントされるようになっている。
【0048】
この様にクロック113の状態からマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106のスタンバイ状態を検知したときは、システムバス104を用いたファイル転送を進めるようにしている。一方、スリープ状態を検知した場合は、展開した1ページ分のラスタイメージ画像を一時ハードディスク511に格納し、次のページのラスタイメージの展開を進め、スリープ状態が解除され次第、ハードディスク511に格納したラスタイメージ画像データを転送するようになっている。このようにして、ラスタイメージ画像の展開処理を効率よく行なうことができる。
【0049】
以上のような本実施形態の複合機のシステムによれば、システムバス104のバスアイドル状態が所定時間T1持続したときにクロック113をハイレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が所定時間T1+T2持続したときにクロック113をローレベルの状態で停止させるとともにマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106をスリープ状態にするようにしたので、消費電力を低減することができるとともに、PDLユニット101,ネットワークI/F102,FAXユニット103はクロック113の状態によりマスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106がスタンバイ状態またはスリープ状態にあることを検知することができ、それぞれの状態に適当に対処して処理を効率良く行うことができる。すなわち、スタンバイ状態のときはすぐに復帰できるためデータ転送の処理を続行し、復帰に時間がかかるスリープ状態のときはデータ転送の処理を中断し、復帰するまでローカルバスを介して別の処理を行うことで処理を効率良く行うことができる。しかも、従来のようにスリープ状態にあるか否かを示す専用の制御信号線を設ける必要がなく、システムバスの信号線が増えてその構成が複雑になることがない。
【0050】
なお、上述した実施形態では、スタンバイ状態ではクロックをハイレベルの状態で停止させ、スリープ状態ではクロックをローレベルの状態で停止させるものとしたが、これと逆に、スタンバイ状態ではクロックをローレベルの状態で停止させ、スリープ状態ではクロックをハイレベルの状態で停止させるものとしてもよい。
【0051】
また、マスタ制御ブロック105とスキャナ/プリンタ106においてスリープ状態で電源をオフする部分は特に限定されるものではなく、要求される複合機の性能などに応じて適宜決定すればよい。また複合機の多機能化により更に他の装置がシステムバス104に接続される構成で、その装置をスリープ状態とするときに、その装置の全部の電源をオフすることも考えられる。
【0052】
また、以上に説明した本発明に係る構成は、複合機に限らず、複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムならば同様に適用して同様の作用効果が得られることは勿論である。
【0053】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の趣旨と範囲は実施形態で説明したものに限定されないことは勿論である。本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0054】
[実施態様1] 複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムにおいて、
前記バスが占有されていないバスアイドル状態を検知する検知手段と、
該検知手段により検知されるバスアイドル状態が第1の所定時間持続したときに前記クロック信号をハイレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間持続したときに前記クロック信号をローレベルの状態で停止させるとともに前記複数の装置の内で特定の装置について少なくとも一部の電源をオフさせる制御手段を有することを特徴とするデータ転送システム。
【0055】
[実施態様2] 複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムにおいて、
前記バスが占有されていないバスアイドル状態を検知する検知手段と、
該検知手段により検知されるバスアイドル状態が第1の所定時間持続したときに前記クロック信号をローレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間持続したときに前記クロック信号をハイレベルの状態で停止させるとともに前記複数の装置の内で特定の装置について少なくとも一部の電源をオフさせる制御手段を有することを特徴とするデータ転送システム。
【0056】
[実施態様3] 前記複数の装置の内で前記特定の装置以外の装置は、前記クロック信号がハイレベルの状態で停止されているか、或いはローレベルの状態で停止されているかを検知して、前記特定の装置の少なくとも一部の電源がオフされているか否かを検知する検知手段を有することを特徴とする実施態様1または2に記載のデータ転送システム。
【0057】
[実施態様4] 複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムの制御方法であって、
前記バスが占有されていないバスアイドル状態を検知し、バスアイドル状態が第1の所定時間持続したときに前記クロック信号をハイレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間持続したときに前記クロック信号をローレベルの状態で停止させるとともに前記複数の装置の内で特定の装置について少なくとも一部の電源をオフさせることを特徴とするデータ転送システムの制御方法。
【0058】
[実施態様5] 複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムの制御方法であって、
前記バスが占有されていないバスアイドル状態を検知し、バスアイドル状態が第1の所定時間持続したときに前記クロック信号をローレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間持続したときに前記クロック信号をハイレベルの状態で停止させるとともに前記複数の装置の内で特定の装置について少なくとも一部の電源をオフさせることを特徴とするデータ転送システムの制御方法。
【0059】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムにおいて、前記バスが占有されていないバスアイドル状態を検知し、バスアイドル状態が第1の所定時間持続したときに前記クロック信号をハイレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間持続したときに前記クロック信号をローレベルの状態で停止させるとともに前記複数の装置の内で特定の装置について少なくとも一部の電源をオフさせるようにしたので、消費電力を低減できるとともに、前記特定の装置について少なくとも一部の電源がオフされているか否かを示すために専用の制御信号線をバスに設けなくても、前記特定の装置以外の装置は、クロック信号の状態からそのことを検知し、適当に対処して処理を効率良く行うことができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における複合機のデータ転送システム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】図1中のバスアービターの構成を示すブロック図である。
【図3】図1中のFAXユニットの構成を示すブロック図である。
【図4】図1中のネットワークI/Fの構成を示すブロック図である。
【図5】図1中のPDLユニットの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 PDLユニット
102 ネットワークI/F
103 FAXユニット
104 システムバス
105 マスタ制御ブロック
106 スキャナ/プリンタユニット
107 バスアービター
109 クロックジェネレータ
113 クロック信号
115 スキャナ・プリンタI/F
116,304,401,501 CPU
117,302,407,502 ローカルバス
201 バス監視回路
202 アービトレーション回路
203 タイマー
204 スリープ回路
306,406,508 クロック検知回路
Claims (1)
- 複数の装置がクロック信号を供給する信号線を含む共通のバスに接続され、各装置が順次前記バスを占有して、他の装置へデータ転送を行うデータ転送システムにおいて、
前記バスが占有されていないバスアイドル状態を検知する検知手段と、
該検知手段により検知されるバスアイドル状態が第1の所定時間持続したときに前記クロック信号をハイレベルの状態で停止させ、バスアイドル状態が前記第1の所定時間より長い第2の所定時間持続したときに前記クロック信号をローレベルの状態で停止させるとともに前記複数の装置の内で特定の装置について少なくとも一部の電源をオフさせる制御手段を有することを特徴とするデータ転送システム。
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