JP5636653B2 - 半導体集積回路及び省電力制御方法 - Google Patents

半導体集積回路及び省電力制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体集積回路及び省電力制御方法に関し、詳細には、より効果的な省電力を行う半導体集積回路及び省電力制御方法に関する。
複写装置、ファクシミリ装置、プリンタ装置、複合装置、スキャナ装置、コンピュータ等の情報処理装置は、通常、電源の投入後に、使用されずに待機状態となっている時間が多く、従来から、消費電力を削減するために、待機状態が一定時間経過すると、ネットワークからの要求や動作要求操作等を検知する復帰検知部やその他の主要部にのみ電力を供給し、その他の各部への電力の供給を停止したり、供給電力量を削減して消費電力を削減する省電力モードを備えている。
そして、従来、このような省電力モードを備えた情報処理装置において、メインCPU(Central Processing Unit )への電源の供給をも停止して、消費電力のより一層の削減を図るために、メインCPUの他に、省電力モード中においても必要な機能を実行させるサブCPUを内蔵したSoC(System on Chip)を搭載した複合装置等の情報処理装置が出現している。
このようなSoCを搭載した情報処理装置における省電力を図った技術としては、従来、例えば、SoCの内部CPU(サブCPU)の周波数の逓倍率を最大消費電力に鑑みてソフトウェア制御によって変更することで、省電力化を図った技術がある(特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来技術にあっては、ソフトウェア制御によってサブCPUの周波数の変更を行っているため、リソースの限られている省電力モードにおいて、省電力処理用のプログラムをSoC内に実装すると、SoC内の少ないメモリを省電力用プログラムが使用することとなり、情報処理装置全体を起動させる必要のないネットワーク応答機能(ARP応答、MIB応答等)や省電力モードからの復帰要因監視機能等の省電力モード中に行う必要のある機能処理をSoCの特長である小型化を向上させつつ、消費電力を効率的に削減する上で、問題があった。
そこで、本発明は、小型化を図りつつ消費電力を効率的に削減する半導体集積回路及び省電力制御方法を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、省電力モードにおいて、複数のバスマスタのバスアクセス信号を監視して、複数の前記バスマスタのいずれかからの機能動作手段へのアクセスを検知すると、複数のバスマスタのバスアクセス信号における監視結果の信号値に基づいて、複数の該バスマスタ及び複数の前記バスマスタのいずれかからのアクセスに応じて機能動作する複数の機能動作手段のうち複数の前記バスマスタのいずれかからのアクセスが検知された前記機能動作手段に供給する動作クロックの周波数を、前記省電力モードにおける非稼働時において供給する前記動作クロックの周波数よりも高くなるように個別に指定制御することを特徴としてもよい。
また、本発明は、省電力モードにおいて、前記省電力モードにおいて、前記バスマスタのバスアクセス信号を監視して、複数の前記バスマスタのいずれかからの前記機能動作手段へのアクセスの完了を検知すると、複数のバスマスタのバスアクセス信号の監視結果に基づいて、前記クロック供給手段が複数の前記バスマスタ及び複数の前記バスマスタのいずれかからのアクセスの完了が検知された前記機能動作手段に供給する前記動作クロックの周波数を、前記省電力モードにおける非稼働時において供給する前記動作クロックの周波数と一致するように個別に指定制御することを特徴としてもよい。
さらに、本発明は、複数の前記バスマスタのバスアクセス信号の信号値とバスマスタ及び前記機能動作手段毎の前記動作クロックの周波数を対応させた周波数テーブルを保管し、前記省電力モードにおいて、複数の該バスマスタのバスアクセス信号における監視結果信号値に基づいて前記周波数テーブルから対応するバスマスタ及び複数の前記バスマスタのいずれかからのアクセスが検知された機能動作手段の動作クロックの周波数を取得して、前記クロック供給手段が該バスマスタ及び複数の前記バスマスタのいずれかからのアクセスが検知された該機能動作手段の動作クロックの周波数を、前記省電力モードにおける非稼働時において供給する前記動作クロックの周波数よりも高くなるように指定制御することを特徴としてもよい。
本発明によれば、小型化を図りつつ消費電力を効率的に削減することができる。
本発明の一実施例を適用したMFPの要部ブロック構成図。 コントローラ部のブロック構成図。 I/O制御用デバイスのブロック構成図。 通常動作時におけるパケットデータの流れを示す説明図。 バス監視ブロック制御部のブロック構成図。 クロック制御リファレンステーブルの一例を示す図。 I/O制御用デバイスのクロック系統を示すブロック構成図。 I/O制御用デバイスの各部の通常動作時と省電力モード時における動作クロック周波数の一例を示す図。 省電力モード時のコントローラ部の電力状態を示すブロック構成図。 省電力モード時のI/O制御用デバイスのブロック構成図。 省電力モード時におけるパケットデータの流れを示す図。 省電力モードにおける動作制御処理を示すフローチャート。 省電力モードにおける動作クロック変更制御処理の説明図。 省電力復帰処理を示すフローチャート。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図14は、本発明の半導体集積回路及び省電力制御方法の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の一実施例を適用したMFP(Multi Function Peripheral/複合装置)1の要部ブロック構成図である。
図1において、MFP1は、コントローラ部2、エンジン処理部3、画像読み取り部4、画像書き込み部5、操作部6、FAX部7、ストレージ部8及び各種I/O用I/F9等を備えているとともに、図示しない、ネットワーク通信部等を備えている。MFP1は、使用されていない待機状態が予め設定されている省電力待ち時間が継続すると、各部への電力の供給を停止または削減して消費電力を削減する省電力モードを備えている。
画像読み取り部4は、例えば、CCD(Charge Coupled Device )を利用したイメージスキャナ等が利用されており、一般にADF(自動原稿送り装置)を備えている。ADFは、セットされた複数枚の原稿を1枚ずつ画像読み取り部4の原稿読み取り位置に送給し、画像読み取り部4は、ADFから搬送されてきた原稿を走査して、原稿のカラー画像を所定の解像度で読み取ってRGBの画像データとしてエンジン処理部3に読み取り画像データを出力する。
画像書き込み部5は、例えば、電子写真式記録装置等を用いたカラープリンタ等が用いられており、エンジン処理部3から入力されるCMYK色のカラー画像データやK色の白黒画像データに基づいてカラー画像や白黒画像を用紙に記録出力する。
エンジン処理部3は、画像読み取り部4から入力されるRGBの画像データを取り込んで、取り込んだ該画像データがカラー画像であるか、白黒画像であるかの白黒/カラー判定を行い、また、画像の平滑化及びエッジ強調等を行った後、該判定結果情報とともに、RGBの読み取り画像データをコントローラ部2に出力する。また、エンジン処理部3は、コントローラ部2から渡された画像データを画像書き込み部5の出力に合わせた形式の画像データに画像処理を施し、処理済みの画像データを画像書き込み部5に出力する。
コントローラ部2は、ストレージ部8及び各種I/O用I/F9に接続され、ストレージ部8またはコントローラ部2内部のメモリに保管されているプログラムに基づいて、操作部6や各種I/O用I/F(ネットワークやUSBポート)9からの指示に応じて、ストレージ部8の書き込み/読み出しの制御、コピー動作処理、スキャナ動作処理、プリント処理及びファクシミリ通信処理等のMFP1としての処理を実行する。すなわち、コントローラ部2は、エンジン処理部3から入力される読み取り画像データのストレージ部8への保管、各種I/O用I/F9のUSB(Universal Serial Bus)に接続されているコンピュータやネットワークへの転送等の画像データ保管・転送処理を行い、また、ストレージ部8に保管されている画像データや各種I/O用I/F9のUSBやネットワークに接続されているコンピュータから送られてくる画像データを取得してエンジン処理部3に渡して、画像書き込み部5で用紙に画像出力させたり、FAX部7からファクシミリ送信させる画像データ出力処理等を行う。
ストレージ部8は、ハードディスク(HDD等)等の大容量の記憶媒体が用いられており、所定容量を有して、主に、コントローラ部2によって画像データの書き込み及び読み出しが行われる。
各種I/O用I/F9は、ネットワークポート、USB、SD(Secure Digital)カードI/F等、汎用的なI/O規格に従ったI/F等を総称したものである。
操作部6は、MFP1を操作するのに必要な各種キーやディスプレイ(例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等)及びMFP1の動作状態を表示するLED等のランプ等を備え、操作キーからは、MFP1を利用した各種操作の命令が入力される。操作部6は、操作キーから入力された命令内容やMFP1からオペレータに通知する各種情報をディスプレイに表示する。
FAX部7には、外部公衆回線等の回線が接続されており、FAX部7は、回線を利用してファクシミリ通信を行って画像データの送受信を行う。
上記コントローラ部2は、図2に示すようにブロック構成されており、メインCPU11、メインメモリ12、画像処理機能部13及びI/O制御用デバイス14等を備えている。
メインメモリ12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等が用いられており、メモリI/F15によってメインCPU11と接続されている。メインメモリ12は、MFP1の基本プログラム等のプログラム及びシステムデータを保管する保管メモリ及びメインCPU11の実行コードやデータを一時保管するワークメモリとして使用される。メモリI/F15は、メインCPU11が内蔵しているメモリコントローラがメインメモリ12を制御するためのインターフェイスである。
メインCPU11は、メインメモリ12内のプログラムに基づいてメインメモリ12をワークメモリとして利用してMFP1の各部を操作して、MFP1としての処理を実行するとともに、本発明の省電力制御処理を実行する。
画像処理機能部13は、メインCPU11にPCI(Peripheral Component Interconnect) Express(以下、PCIeという。)等の画像処理機能制御用I/F16で接続されており、メインCPU11の制御下で、必要に応じてエンジン処理部3とデータの送受信を行って、読み取り処理や書き込み処理、ファクシミリ送受信処理時等における必要な画像処理を行う。なお、PCIeは、要求と応答が分離され、応答を待たずに次の要求を発行できる高速のスプリットトランザクションのバスである。
I/O制御用デバイス(半導体集積回路)14は、メインCPU11に変わって制御を行うサブCPU22(図3参照)を内蔵したSoCデバイスであり、ネットワーク、USB、SDカードI/F等のI/Oを集約したデバイスである。I/O制御用デバイス14は、メインCPU11との通信を、汎用I/OポートI/F17やPCIe I/F等のデバイス間通信I/F18で行う。すなわち、汎用I/OポートI/F17は、メインCPU11とI/O制御用デバイス14間で、情報のやり取りを行うためのI/Oポート用のインターフェイスであり、単純な信号のHigh/Lowにより、双方の状態等を伝える。デバイス間通信I/F18は、メインCPU11とI/O制御用デバイス14との間の通信インターフェイスであり、上述のようにPCIe等が用いられている。
I/O制御用デバイス14には、コンピュータ端末等と接続するUSB、イーサネットワーク(登録商標)等のネットワーク及び画像データの入出力を行うその他の外部I/Oが接続され、ネットワークの暗号処理、省電力モード時における処理制御及び外部デバイスとの信号処理等を行う。
そして、上記I/O制御用デバイス14は、図3に示すようにブロック構成されており、バスアービタ21、サブCPU22、内蔵メモリ23、通信用メモリ24、バス監視クロック制御部25、PCIe I/F26、USB I/F27、ネットワークI/F28、UART I/F29、SDカードI/F30、汎用I/OポートI/F31及び外部メモリI/F32等が1つのチップ内に搭載されている。
バスアービタ21は、SoCデバイスであるI/O制御用デバイス14のメインバスであり、各マスタからの要求に応じてターゲットへのアクセスを行う。バスアービタ21は、異なるマスタから同じターゲットへのアクセスが集中すると、規定された固定優先順位方式、または、ラウンドロビン方式で決定された順番で該アクセスの調停処理を行う。
サブCPU(バスマスタ)22は、ネットワークパケットの暗号処理や省電力モード時にメインCPU11に変わってコントローラ部2の制御を行う。
内蔵メモリ23は、例えば、SRAM(Static RAM )等で構成された小容量のメモリであり、サブCPU22のプログラムエリア、ワークエリアとして使用される。特に、内部メモリ23は、省電力モード時に、I/O制御用デバイス14としての処理を実行するためのプログラムが格納されており、サブCPU22は、内部メモリ23内のプログラムに基づいて省電力モード時に必要な各種処理をPIO(Programmed I/O)制御によって実行する。
通信用メモリ24は、メインCPU11とサブCPU22との間の通信用のメモリであり、メインCPU11とサブCPU22の一方が書き込んだ内容を他方が読み出し、また、その逆の処理を行って、メインCPU11とサブCPU22との間で、指示や情報のやりとりを行う。
PCIe I/F26は、メインCPU11との通信用I/Fであり、メインCPU11がI/O制御用デバイス14に内蔵されている各種I/O機能を使用するときのI/Fポートである。このPCIe I/F26は、上記デバイス間通信インターフェイス18に該当するものである。
I/O制御用デバイス14は、多数のI/O機器を制御するために、各種I/Fを備えており、代表的なI/F(インターフェイス)として、USB I/F27、ネットワークI/F28、UART I/F29、SDカードI/F30、汎用I/OポートI/F31及び外部メモリI/F32及びPCIe I/F26が示されているが、I/Fとしては、これらに限るものではない。
USBI/F27は、コンピュータ端末等の外部デバイスをUSB接続するためのインターフェイスポートであり、ネットワークI/F28は、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続するための通信用のインターフェイスである。
UART I/F29は、UART(調歩同期式シリアル通信回線)用のインターフェイスであり、SDカードI/F30は、SDカード(メモリスティック等の記憶メディアであってもよい。)とのインターフェイスである。
汎用I/OポートI/F31は、汎用入出力ポートであり、設定により入力端子として利用されたり、I/O制御用デバイス14から制御を行う出力端子として利用される。したがって、汎用I/OポートI/F31は、上記汎用I/OポートI/F17としても機能する。特に、汎用I/OポートI/F31は、省電力モード時に、操作部の電源ボタンの押下や画像読み取り部4のADFに紙がセットされたか、圧版が動作したか、画像書き込み部5の扉が開閉されたか等の省電力モード復帰要因発生の有無を監視するための入力ポートとして利用される。
外部メモリI/F32は、I/O制御用デバイス14に外部メモリを接続する際に使用されるインターフェイスである。上記内蔵メモリ23、通信用メモリ24、PCIe I/F26、USB I/F27、ネットワークI/F28、UART I/F29、SDカードI/F30、汎用I/OポートI/F31及び外部メモリI/F32等は、バスマスタであるサブCPU22からのアクセスに応じて機能動作する機能動作手段として機能する。
そして、上記各PCIe I/F26、USB I/F27、ネットワークI/F28、UART I/F29、SDカードI/F30、汎用I/OポートI/F31、外部メモリI/F32等の各I/Fは、例えば、I/Fとして必要なDMAC(Direct Memory Access Controller :DMAコントローラ)、送信処理部、受信処理部等を備えている。例えば、ネットワークI/F28は、通常動作時におけるパケットデータの流れを示す説明図である図4に示すように、レジスタI/F41、RDMAC(Read DMAC)42、WDMAC(Write DMAC)43、受信バッファを内蔵している受信処理部44及び送信バッファを内蔵している送信処理部45等を内蔵している。
ネットワークI/F28は、ネットワークI/Fポート(イーサネットワーク等)P1から受信したパケットデータを、データ流れD1で示すように、受信処理部44内部の受信バッファに蓄積する。ネットワークI/F28は、このとき、受信パケットデータが暗号化パケットデータの場合には、データ流れD2で示すように、サブCPU22が、受信バッファの暗号化パケットデータをレジスタI/F41を通して取り出し、暗号化プロトコルに従って復号化して、復号化した受信パケットデータを受信バッファに戻す。I/O制御用デバイス14は、受信バッファ内の受信パケットデータを、データ流れD3で示すように、WDMAC28が、PCIe I/F26及びデバイス間通信インターフェイス18を介してメインメモリ12にDMA転送し、メインCPU11は、メインメモリ12上の受信パケットに必要なソフト処理を施して、メインメモリ12上に送信パケットデータを生成した後、送信要求をネットワークI/F28に発行する。
ネットワークI/F28は、メインCPU11から送信要求があると、RDMAC42が、データ流れD4で示すように、メインメモリ12上の送信パケットデータを読み出して送信処理部45に転送し、送信処理部45が送信パケットデータを送信バッファに格納する。このとき、送信パケットデータに暗号化が必要な場合には、サブCPU22が、データ流れD5で示すように、送信バッファの送信パケットデータをレジスタI/F41を通して取り出し、暗号化プロトコルに従って暗号化して、暗号化した送信パケットデータを送信バッファに戻す。ネットワークI/F28は、送信処理部45が、送信バッファに蓄積された送信パケットデータを、ネットワークI/FポートP1に送信する。
上記バス監視クロック制御部(クロック周波数制御手段)25は、バスマスタの1つであるサブCPU22のバスへのアクセス状態を監視し、監視結果に基づいてI/O制御用デバイス14内部のクロック周波数を切り替える。
バス監視クロック制御部25は、図5に示すように、比較器51、クロック制御リファレンステーブル記憶部52及びクロック制御信号生成部53等を備えており、図5は、バスI/F信号の規格が、OCP(Open Core Protocol)である場合を示している。
クロック制御リファレンステーブル記憶部52は、例えば、図6に示すようなクロック制御リファレンステーブル(周波数テーブル)Tbを記憶しており、クロック制御リファレンステーブルTbは、I/O制御用デバイス14内の各デバイスの動作クロックを制御するトリガとすべきバスの状態(バスアクセス信号の信号値)が登録されている。このクロック制御リファレンステーブルTbのデータ値は、レジスタI/F54を介して操作部6のキー操作、USB接続またはネットワーク接続されたコンピュータからのコマンドによって適宜設定、変更が可能となっている。また、クロック制御リファレンステーブルTbは、バスアクセス信号の信号値とバスマスタ(サブCPU22等)及び機能動作手段としてのI/O制御用デバイス14内の各部毎の動作クロックの周波数を対応させたテーブルであってもよい。さらに、クロック制御リファレンステーブルTbは、複数のバスマスタのバスアクセス信号の信号値と該バスマスタ毎及び機能動作手段としてのI/O制御用デバイス14内の各部毎の動作クロック周波数を対応させたテーブルであってもよい。
比較器51は、サブCPU22とバスアービタ21間のI/Fのモニタ信号とクロック制御リファレンステーブル記憶部52のクロック制御リファレンステーブルTbとの値を比較し、比較結果をクロック制御信号生成部53に出力する。
クロック制御信号生成部53は、比較器51からの比較結果に基づいて、クロック制御信号を生成して、図7に示すクロックジェネレータ60に出力する。
図7は、I/O制御用デバイス14内のクロック系統を示すブロック構成図であり、クロックジェネレータ(クロック供給手段)60は、サブCPU22及びI/O制御用デバイス14内の各部にそれぞれに対応する周波数の動作クロックを供給するとともに、バス監視クロック制御部25からのクロック制御信号に基づいて、サブCPU22及びI/O制御用デバイス14内の各部へ供給する動作クロックの周波数を個別に変更する。
なお、図7においては、サブCPU22及びバスアービタ21以外の各機能部26〜32については、マスタA61、スレーブA62a〜スレーブN62nと表示している。
そして、本実施例のMFP1のI/O制御用デバイス14は、その各部の動作クロックの周波数が、例えば、図8に示すように設定されている。なお、図8は、汎用I/OポートI/F31を省電力モードから通常動作状態に復帰する復帰要因を検出するためのインターフェイスとして利用している場合の動作クロック周波数を示している。図8では、省電力モード時には、通常動作時における動作クロック周波数の半分の動作クロック周波数となっている。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例のMFP1は、省電力モードにおいて、I/O制御用デバイス14の内部の動作クロック周波数をバスマスタであるサブCPU22のバスアクセス信号に基づいて変更する。
MFP1は、通常動作時には、MFP1の全ての部分に電力の供給を行って、操作部6や各種I/O用I/F(ネットワークやUSBポート)9からの指示に応じて、ストレージ部8の書き込み/読み出しの制御、コピー動作処理、スキャナ動作処理、プリント処理及びファクシミリ通信処理等のMFP1としての処理を実行する。例えば、MFP1は、ネットワークとのパケットデータの送受信処理を、図4に示したように行う。
そして、MFP1は、動作処理を実行していない待機状態が予め設定されている所定の省電力待ち時間が継続すると、各部への電力の供給を停止または削減し、あるいは、機能動作を停止または抑制して、消費電力を削減する省電力モードに移行する。
すなわち、MFP1は、操作部6での操作による動作要求に応じて処理を行うだけでなく、ネットワークやUSB、ファクシミリ等の通信回線を経由した動作要求も受け付けるため、MFP1の動作処理は不定期に発生する。一方、MFP1は、処理の要求を待っている待ち時間の間は無駄な消費電力を低減させるために、省電力モード(処理要求が発生するのを、電力を削減しつつ待機している省エネルギー状態)に移行する制御を行う。MFP1は、省電力モードでは、コントローラ部2の一部を除いて、電源をオフにするか、処理要求を受けたらすぐに起動できる程度にまで消費電力を下げた状態になる。この省電力モードにおいて、コントローラ部2は、その一部が省電力モード状態で処理する処理動作を実行するとともに、省電力モードからの復帰要因、例えば、操作部6やネットワーク、USBポート等のI/F27、28からの処理開始の要求等の有無を判別する省電力復帰処理を行う。
すなわち、MFP1は、この省電力モードにおいては、コントローラ部2の各部のうち、図9に示すように、I/O制御用デバイス14へのみ電力を供給し、または、機能を動作させ、その他の各部、例えば、メインCPU11、メインメモリ12及び画像処理機能部13への電力の供給を遮断または削減し、あるいは、機能動作を停止または抑制させる。なお、図9において、USB等に接続される端末I/F及びネットワークに接続されるネットワークI/Fは、電力が供給され、その他のI/Oに接続されるI/Fには、電力の供給は遮断されるが、その他I/Oに接続されるI/Fであっても、省電力復帰要因検出用に用いる場合には、電力が供給される。
MFP1は、省電力モード時においても、I/O制御用デバイス14がネットワークからの通信要求に応答する場合には、図10に示すように、I/O制御用デバイス14のサブCPU22、内蔵メモリ23、バス監視クロック制御部25及びネットワークI/F28へ電力を供給するとともに、USB端末からの動作要求等による省電力モードからの復帰要因の発生の有無を検出するためにUSB I/F27へ電力を供給し、その他の各部への電力の供給を停止して、消費電力のより一層の削減を図っている。ただし、汎用I/OポートI/F31等のI/Fその他のI/Fにおいては、省電力モード復帰要因のセンサ等に接続されている場合には、電力が供給される。
さらに、本実施例のMFP1は、省電力モードに移行すると、I/O制御用デバイス14の各部の動作クロック周波数を、図8に示した通常動作時の動作クロック周波数から予め設定されている省電力モード時の動作クロック周波数に変更する。すなわち、図7に示したように、バス監視クロック制御部25は、クロック制御信号をクロックジェネレータ60に出力することで、通常動作時の動作クロック周波数から省電力モード時の動作クロックに変更し、省電力モード時の消費電力をより一層削減している。すなわち、MFP1は、省電力モードでは、コントローラ部2の一部を除いて、電源をオフにするか、処理要求を受けるとすぐに起動できる程度にまで消費電力を下げた状態にする。
この省電力モードにおいては、MFP1は、ネットワークI/F28を介してネットワークとのパケットデータの送受信処理を、図11に示すように行う。なお、図11では、電力の供給が停止されている各部がハッチングで示されており、ハッチングの施されていないサブCPU22、バスアービタ21、バス監視クロック制御部25、内部メモリ23及びネットワークI/F28のレジスタI/F41、受信処理部44及び送信処理部45にのみ電力が供給されて、PCIe I/F26及びネットワークI/F28のRDMAC42とWDMAC43には電力の供給が停止されている状態を示している。
すなわち、省電力モード時には、メインCPU11及びメインメモリ12への電力供給が停止されているので、メインCPU11によるネットワークとのパケット処理を行うことができず、DMACによるメインメモリ12とのデータ転送は実行されない。そこで、省電力モード時には、I/O制御用デバイス14のサブCPU22によるPIO制御によって、パケットデータを処理する。すなわち、I/O制御用デバイス14は、ネットワークI/FポートP1からパケットデータが送られてくると、図11にデータ流れD1で示すように、ネットワークI/F28の受信処理部44が受け取って受信バッファに格納し、サブCPU22が、図11にデータ流れD12で示すように、この受信バッファの受信パケットデータをレジスタI/Fによりワード毎にパケットデータを読み出して受信パケットデータを解析する。サブCPU22は、受信パケットデータの解析結果に応じて、パケットの破棄、パケットの応答(パケット生成と送信)、少電力復帰処理の開始の処理を行う。サブCPU22は、パケット応答を行うときには、パケットデータの受信と同様に、図11にデータ流れD13で示すように、PIO制御によって、送信パケットデータを送信処理部45の送信バッファに登録し、送信処理部45が、図11にデータ流れD14で示すように、送信バッファの送信パケットデータをネットワークへ送信する。例えば、サブCPU22は、省電力モードから復帰する必要のない処理、ネットワーク経由の装置のアドレス要求や存在確認要求に対する応答(ARP応答、PING応答)を行う。これらの処理は、不定期で発生し、また、全く発生しない期間も有れば、頻繁に発生する期間もある。
そして、このサブCPU22が行うネットワーク処理等のPIO制御においては、CPUとしての処理を必要とするため、省電力モードにおいても、PIO制御を実行するのに適した性能が必要となるとともに、省電力をより一層向上させる必要がある。
そこで、本実施例のMFP1は、省電力モード時において、バス監視クロック制御部25が、バスマスタであるサブCPU22とバスアービタ21間のI/F(インターフェイス)の信号をモニタしたモニタ信号(バスアクセス信号)を監視し、このモニタ信号をクロック制御リファレンステーブル記憶部52のクロック制御リファレンステーブルTbの値と比較して、I/O制御用デバイス14内の各部の動作クロック周波数を調整することで、適切な動作を確保しつつ、省電力をより一層向上させる。
すなわち、MFP1は、省電力モードに移行すると、サブCPU22のPIO制御によって省電力モードでの各種処理を行う。そして、パケットの送受信の場合、図12に示すように、送信処理部45が受信パケットを検知すると、この受信パケットの受信が送信処理部45からサブCPU22に通知される(ステップS101)。割り込み要因のクリアを実施するために、このアクセスをトリガとして、動作クロック周波数の制御が行われるように、バス監視クロック制御部25のクロック制御リファレンステーブル記憶部52のクロック制御リファレンステーブルTbには、パケット受信の値が設定されている。
バス監視クロック制御部25は、図13に示すように、このサブCPU22への受信パケットの受信通知を監視して、クロック制御リファレンステーブルTbを参照して、パケットの送受信に関与する機能部であるサブCPU22、バスアービタ21及びネットワークI/F28の動作クロック周波数を、省電力モード時の非稼動時(待機時)の動作クロック周波数よりも高い動作クロック周波数に変更する(ステップS201)。例えば、バス監視クロック制御部25は、図13の場合、比較器51が、AC1で示すアクセス状態を、クロック制御リファレンステーブル記憶部52のクロック制御リファレンステーブルTbの内容と比較することで監視し、クロック制御リファレンステーブルTbに該当する値があると、該値に対応付けてクロック制御リファレンステーブルTbに設定されているクロック制御値を取り出してクロック制御信号生成部53に渡して、クロック制御信号生成部53が、該クロック制御値をクロック制御信号としてクロックジェネレータ60に出力する。クロックジェネレータ60は、クロック制御信号生成部53から入力されるクロック制御信号に応じてI/O制御用デバイス14内の各部へ供給する動作クロックを変更する。なお、図13は、バスI/F信号の規格がOCPである場合を示している。
そして、I/O制御用デバイス14は、速くなった動作クロックによってサブCPU22、バスアービタ21及びネットワークI/F28が動作して、サブCPU22は、まず、受信パケット処理を行い(ステップS102)、省電力復帰要因であるか否かチェックして(ステップS103)、省電力復帰要因であるときには、省電力復帰処理を実行して通常動作モードに移行する(ステップS104)。
ステップS103において、省電力復帰要因でないときには、サブCPU22は、パケット応答があるかチェックし(ステップS105)、パケット応答があるときには、送信パケット処理を行って(ステップS106)、次の受信パケットがあるかチェックする(ステップS107)。また、ステップS105で、パケット応答がないときには、次の受信パケットの有無をチェックする(ステップS107)。この次の受信パケット有無のチェックでは、例えば、受信パケットが受信処理部44の受信バッファに残っているかどうかのステータスレジスタのリードアクセスによって行い、受信パケットがない(例えば、リード値が、0x00000000である)ことで、判定される。
そして、クロック制御リファレンステーブル記憶部52のクロック制御リファレンステーブルTbには、このリード値が設定されている。
ステップS107で、次の受信パケットがあるときには、サブCPU22は、ステップS102に戻って、受信パケット処理から上記同様に処理する(ステップS102〜S107)。
ステップS107で、次の受信パケットがないときには、すなわち、上記リード値が受信パケットがないことを示しているときには、サブCPU22は、受信パケット処理を終了する。
そして、バス監視クロック制御部25は、サブCPU22が読み取ったリード値がクロック制御リファレンステーブルTbに登録されていると、受信パケット処理の完了を検知して、動作クロック周波数を省電力モード時の非稼動時(待機時)の遅い動作クロック周波数に戻す。すなわち、バス監視クロック制御部25は、図13の場合、比較器51が、AC2で示すアクセス状態を、クロック制御リファレンステーブル記憶部52のクロック制御リファレンステーブルTbの内容と比較することで監視し、クロック制御リファレンステーブルTbに該当する値(0x00000000)があると、該値に対応付けてクロック制御リファレンステーブルTbに設定されているクロック制御値を取り出してクロック制御信号生成部53に渡して、クロック制御信号生成部53が、該クロック制御値をクロック制御信号としてクロックジェネレータ60に出力する。クロックジェネレータ60は、クロック制御信号生成部53から入力されるクロック制御信号に応じてI/O制御用デバイス14内の各部へ供給する動作クロックを変更する。この場合の変更後のクロック動作周波数は、省電力モードにおける、サブCPU22、バスアービタ21及びネットワークI/F28の非動作時の動作クロック周波数である。すなわち、バス監視クロック制御部25は、バスマスタ(サブCPU22等)のバスアクセス信号の信号値がシーケンシャル(所定の法則に従って連続的)に変化する場合、該バスアクセス信号の任意の信号値を検出すると、該シーケンシャルに変化する変化後の信号値の検出結果に応じて、バスマスタ及びI/O制御用デバイス14内の各部に供給する動作クロックの周波数を順次個別に指定制御する。この場合、クロック制御リファレンステーブル記憶部52のクロック制御リファレンステーブルTbに、シーケンシャルに変化するバスアクセス信号の変化前後の信号値と、該変化前後の信号値に対応する動作クロックの周波数が登録される。
なお、上記説明では、省電力モードにおいて、受信パケットを検知して、該受信パケット処理を省電力モードのまま処理を行う場合について説明したが、次に、省電力復帰要因を受信した場合の省電力復帰処理について、図14に基づいて説明する。なお、いま、省電力復帰要因検出用の信号入力ポートとして汎用I/OポートI/F31を動作させ、該汎用I/OポートI/F31に接続されたセンサから省電力復帰要因が入力されるものとして説明する。この場合、省電力復帰要因としては、例えば、画像読み取り部4の原稿をセットするための圧板の開閉を検知する蓋開閉検知センサやADFへの用紙のセットを検知する原稿検知センサからの検知信号または操作部6の操作検知信号等である。したがって、この場合、汎用I/OポートI/F31には、省電力モードにおいても電力が供給される。
サブCPU22は、図14に示すように、汎用I/OポートI/F31から省電力復帰要因検出信号が入力されて、復帰要因が発生したことを検知すると(ステップS301)、電源制御部(図示略)に電源立ち上げ指示を出して電源立ち上げ制御を行う(ステップS302)。このサブCPU22が電源制御部に行う電源立ち上げ指示は、サブCPUから電源制御部へのレジスタアクセスという形式で実行されるため、バス監視クロック制御部25は、比較器51がこのレジスタアクセス情報を取得して、クロック制御リファレンステーブル記憶部52のクロック制御リファレンステーブルTbに予め設定されている電源立ち上げ指示を示す値とこの取得したレジスタアクセス情報と比較し、通常動作時のクロック制御値を取り出してクロック制御信号生成部53に渡して、クロック制御信号生成部53が、該通常動作時の動作クロック周波数を指示するクロック制御値をクロック制御信号としてクロックジェネレータ60に出力する。クロックジェネレータ60は、クロック制御信号生成部53から入力されるクロック制御信号に応じてI/O制御用デバイス14内の各部へ供給する動作クロックを通常動作時の動作クロック周波数に変更する。
サブCPU22は、電源立ち上げ制御を行うと、I/O制御用デバイス14の内部機能の起動処理を行い(ステップS303)、メインCPU11が起動するのを待って(ステップS304)、各種DMACを起動させて、省電力復帰処理を終了する(ステップS305)。
なお、上記説明においては、省電力モード時において、I/O制御用デバイス14内の動作クロック周波数を変更制御する場合について説明したが、動作クロック周波数の変更制御の対象は、I/O制御用デバイス14に限るものではなく、省電力モード時に必要に応じて動作する部分を有するデバイスに対しても同様に適用することができる。
また、上記説明においては、省電力モード時において、I/O制御用デバイス14内の動作クロック周波数を変更制御する場合について説明したが、動作クロック周波数の変更制御は、省電力モード時に限るものではなく、例えば、通常動作時においても、動作状態を監視して、該動作状態に応じて各部の動作クロック周波数を変更制御してもよい。この場合、例えば、通常動作時においてI/O制御用デバイス14の各部の動作クロック周波数を変更するには、バス監視クロック制御部25の監視対象として、PCIe I/F26等のバスマスタを複数設定することで、通常動作時におけるI/O制御用デバイス14の動作状態を正確に検出して、I/O制御用デバイス14内の動作クロック周波数を変更制御することができる。この場合、クロック制御リファレンステーブル記憶部52のクロック制御リファレンステーブルTbを、バスマスタ毎に個別に設けることで、同じレジスタアクセスシーケンスであっても、それぞれのバスマスタに応じた動作クロック周波数の変更制御を適切に行うことができる。
このように、本実施例のI/O制御用デバイス14は、バス監視クロック制御部25が、バスマスタであるサブCPU22のバスアクセス信号を監視して、該バスアクセス信号の監視結果に基づいて、クロックジェネレータ60からサブCPU22及びI/O制御用デバイス14内の各部に供給される動作クロックの周波数を個別に指定制御している。
したがって、プログラムを用いることなく、ハードウェア構成によって、I/O制御用デバイス14の動作状況に応じて動作クロックの周波数を変更することができ、I/O制御用デバイス14を小型化しつつ、消費電力を削減することができる。
また、本実施例のI/O制御用デバイス14は、待機状態が所定の待ち時間継続すると主要各部への電力の供給を停止または削減して消費電力を削減する省電力モードに移行し、所定の復帰要因が発生すると、電力の供給を再開して該省電力モードから復帰するMFP1に搭載されている。そして、バス監視クロック制御部25が、該省電力モードにおいて、サブCPU22のバスアクセス信号を監視して、該バスアクセス信号の監視結果に基づいて、クロックジェネレータ60がサブCPU22及びI/O制御用デバイス14内の各部に供給する動作クロックの周波数を個別に指定制御している。
したがって、ハードウェア構成によって、省電力モードにおけるI/O制御用デバイス14の動作状況に応じて動作クロックの周波数を変更することができ、I/O制御用デバイス14を小型化しつつ、消費電力をより一層削減することができる。すなわち、MFP1の省電力モードにおいては、待機状態では低い動作クロックで処理要求待ちを行い、処理要求が発生したときに、必要なハードウェアに対する動作クロック周波数を高くして必要とされる処理能力を提供して、処理が終わると、再び低い動作クロック周波数に戻して待機状態となる。その結果、省電力用のプログラムを用いることなく、SoCであるI/O制御用デバイス14内の内蔵メモリ23からクロック制御に必要なプログラムをなくして、メモリ省力化を図りつつ、クロック制御による省電力制御を適切に実行することができる。
さらに、本実施例のI/O制御用デバイス14は、バスマスタが、I/O制御用デバイス14内の各部に対して電力の供給が停止されている場合にも電力が供給されて各種制御処理を行うサブCPU22である。
したがって、メインCPU11の他に、省電力モード中においても必要な機能を実行するサブCPU22を内蔵したSoCとしてのI/O制御用デバイス14を搭載したMFP1等の情報処理装置における消費電力を、小型化を図りつつ、効率的に削減することができる。
また、本実施例のI/O制御用デバイス14は、バスアクセス信号の信号値とサブCPU22毎及びI/O制御用デバイス14内の各部毎に供給される動作クロックの周波数を対応させた周波数テーブルであるクロック制御リファレンステーブルTbを保管し、バスアクセス信号の監視結果である信号値に基づいてクロック制御リファレンステーブルTbから対応するサブCPU22及びI/O制御用デバイス14内の各部に供給される動作クロックの周波数を取得して該サブCPU22及びI/O制御用デバイス14内の各部に供給される動作クロックの周波数を指定制御している。
したがって、サブCPU22やI/O制御用デバイス14内の各部が多数存在する場合にも、ハードウェア構成によって、省電力モードにおけるI/O制御用デバイス14の動作状況に応じて動作クロックの周波数を変更することができ、I/O制御用デバイス14を小型化しつつ、消費電力をより一層削減することができる。この場合、バスアクセス信号と比較するクロック制御リファレンステーブルTbに制御するクロックを同時に登録することで、バスアクセス信号毎に関連するクロックだけを制御することができる。
さらに、本実施例のI/O制御用デバイス14は、クロック制御リファレンステーブルTbの登録内容を操作部6やネットワークに接続されたコンピュータ等からの指示に応じて、サブCPU22が適宜設定、変更する。
したがって、ハードウェアの実装後に動作要件が変化した場合であっても、クロック制御リファレンステーブルTbの登録内容を変更することで、小型化しつつ、適切に消費電力を削減することができる。
また、本実施例のI/O制御用デバイス14は、サブCPU22のバスアクセス信号の信号値が所定の法則に従って連続的に変化する場合、すなわち、シーケンシャルに変化する場合、該バスアクセス信号の任意の信号値を検出すると、シーケンシャルに変化する変化後の信号値の検出結果に応じて、サブCPU22及びI/O制御用デバイス14内の各部に供給される動作クロックの周波数を順次個別に指定制御している。
したがって、バスアクセス信号がアドレスとコマンドから次の期待値を待つシーケンス制御を行うことができ、リードアクセスやバーストアクセスにおいてもモニタ信号として利用して、小型化しつつ、適切に消費電力を削減することができる。
さらに、本実施例のI/O制御用デバイス14は、サブCPU22等の複数のバスマスタのバスアクセス信号を監視し、複数のバスマスタのバスアクセス信号における監視結果の信号値に基づいてバスマスタ及びI/O制御用デバイス14内の各部の動作クロック周波数を個別に指定制御してもよい。
このようにすると、マルチマスタで動作する通常動作時においても、バスマスタ及びI/O制御用デバイス14内の各部の動作クロック周波数を、必要な動作機能に応じたクロック周波数により一層適切に制御することができ、より一層消費電力を削減することができる。
また、本実施例のI/O制御用デバイス14は、複数のバスマスタのバスアクセス信号の信号値とI/O制御用デバイス14内の各部毎の動作クロック周波数を対応させたクロック制御リファレンステーブルTbを保管し、複数のバスマスタのバスアクセス信号における監視結果の信号値に基づいてクロック制御リファレンステーブルTbから対応するバスマスタ及びI/O制御用デバイス14内の各部の動作クロック周波数を取得してバスマスタ及びI/O制御用デバイス14内の各部の動作クロック周波数を指定制御してもよい。
このようにすると、マルチマスタで動作する通常動作時においても、バスマスタ及びI/O制御用デバイス14内の各部の動作クロック周波数を、必要な動作機能に応じたクロック周波数により一層適切にかつ速やかに制御することができ、より一層消費電力を削減することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、動作周波数の変更が可能なデバイスを備えた複合装置、複写装置、プリンタ装置、スキャナ装置、コンピュータ等の半導体集積回路及び省電力制御方法に利用することができる。
1 MFP
2 コントローラ部
3 エンジン処理部
4 画像読み取り部
5 画像書き込み部
6 操作部
7 FAX部
8 ストレージ部
9 I/O用I/F
11 メインCPU
12 メインメモリ
13 画像処理機能部
14 I/O制御用デバイス
15 メモリI/F
16 画像処理機能制御用I/F
17 汎用I/OポートI/F
21 バスアービタ
22 サブCPU
23 内蔵メモリ
24 通信用メモリ
25 バス監視クロック制御部
26 PCIe I/F
27 USB I/F
28 ネットワークI/F
29 UART I/F
30 SDカードI/F
31 汎用I/OポートI/F
32 外部メモリI/F
41 レジスタI/F
42 RDMAC
43 WDMAC
44 受信処理部
45 送信処理部
51 比較器
52 クロック制御リファレンステーブル記憶部
53 クロック制御信号生成部
54 レジスタI/F
60 クロックジェネレータ
61 マスタA
62a〜62n スレーブ
Tb クロック制御リファレンステーブル
特開2007−157068号公報

Claims (7)

  1. 待機状態が所定の待ち時間継続すると主要各部への電力の供給を停止または削減して消費電力を削減する省電力モードに移行し、所定の復帰要因が発生すると、電力の供給を再開して該省電力モードから復帰する機器に搭載された半導体集積回路であって、
    バスマスタからのアクセスに応じて機能動作する複数の機能動作手段と、
    前記バスマスタ及び前記各機能動作手段それぞれに対応する周波数の動作クロックを供給するクロック供給手段と、
    前記省電力モードにおいて、複数の前記バスマスタのバスアクセス信号を監視して、複数の前記バスマスタのいずれかからの前記機能動作手段へのアクセスを検知すると、複数の該バスマスタのバスアクセス信号における監視結果の信号値に基づいて、前記クロック供給手段が複数の該バスマスタ及び複数の前記バスマスタのいずれかからのアクセスが検知された前記機能動作手段に供給する前記動作クロックの周波数を、前記省電力モードにおける非稼働時において供給する前記動作クロックの周波数よりも高くなるように個別に指定制御するクロック周波数制御手段と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記クロック周波数制御手段は、前記省電力モードにおいて、前記バスマスタのバスアクセス信号を監視して、複数の前記バスマスタのいずれかからの前記機能動作手段へのアクセスの完了を検知すると、複数の該バスマスタのバスアクセス信号の監視結果に基づいて、前記クロック供給手段が複数の前記バスマスタ及び複数の前記バスマスタのいずれかからのアクセスの完了が検知された前記機能動作手段に供給する前記動作クロックの周波数を、前記省電力モードにおける非稼働時において供給する前記動作クロックの周波数と一致するように個別に指定制御することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記バスマスタは、前記省電力モードにおいて、前記機能動作手段に対して電力の供給が停止されている場合にも電力が供給されて各種制御処理を行うサブCPUであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体集積回路。
  4. 前記クロック周波数制御手段は、複数の前記バスマスタのバスアクセス信号の信号値と該バスマスタ毎及び前記機能動作手段毎の前記動作クロックの周波数を対応させた周波数テーブルを保管し、前記省電力モードにおいて、複数の該バスマスタのバスアクセス信号における監視結果の信号値に基づいて前記周波数テーブルから対応するバスマスタ及び複数の前記バスマスタのいずれかからのアクセスが検知された機能動作手段の動作クロックの周波数を取得して、前記クロック供給手段が該バスマスタ及び複数の前記バスマスタのいずれかからのアクセスが検知された該機能動作手段の動作クロックの周波数を、前記省電力モードにおける非稼働時において供給する前記動作クロックの周波数よりも高くなるように指定制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の半導体集積回路。
  5. 前記半導体集積回路は、前記周波数テーブルの登録内容を適宜設定、変更するテーブル情報設定手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の半導体集積回路。
  6. 前記クロック周波数制御手段は、前記省電力モードにおいて、複数の前記バスマスタのバスアクセス信号の信号値が所定の法則に従って連続的に変化する場合、複数の該バスアクセス信号の任意の信号値を検出すると、該連続的に変化する変化後の信号値の検出結果に応じて、前記クロック供給手段が複数の前記バスマスタ及び複数の前記バスマスタからのアクセスが検知された前記機能動作手段の動作クロックの周波数を、前記省電力モードにおける非稼働時において供給する前記動作クロックの周波数よりも高くなるように順次個別に指定制御することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の半導体集積回路。
  7. 待機状態が所定の待ち時間継続すると主要各部への電力の供給を停止または削減して消費電力を削減する省電力モードに移行し、所定の復帰要因が発生すると、電力の供給を再開して該省電力モードから復帰する機器の省電力制御方法であって、
    前記機器は、バスマスタ及び該バスマスタからのアクセスに応じて機能動作する複数の機能動作手段それぞれに対応する周波数の動作クロックを供給するクロック供給手段を備え
    前記省電力モードにおいて、複数の前記バスマスタのバスアクセス信号を監視して、複数の前記バスマスタのいずれかからの前記機能動作手段へのアクセスを検知すると、複数の該バスマスタのバスアクセス信号における監視結果の信号値に基づいて、前記クロック供給手段が複数の該バスマスタ及び複数の前記バスマスタのいずれかからのアクセスが検知された前記機能動作手段に供給する前記動作クロックの周波数を、前記省電力モードにおける非稼働時において供給する前記動作クロックの周波数よりも高くなるように個別に指定制御することを特徴とする省電力制御方法。
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