JP2005094679A - ネットワークに接続された省エネルギーモード機能を備えた画像処理装置 - Google Patents

ネットワークに接続された省エネルギーモード機能を備えた画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】メインCPUの電源切断時の最低消費電力の省エネルギーモードにおいても、ホストPCとの情報授受にも対応可能な画像処理装置を提供すること。
【解決手段】 スキャナ及び/又はプロッタを含むエンジンと、メインCPU、メモリ、操作部、エンジン及びホストPCと接続されたASIC、を有するコントローラと、を備えた画像処理装置であって、ASICは、エンジン及びメインCPUと接続された第1のASIC5405と、ホストPCとのインターフェースとしてネットワークを介して接続された第2のASIC5417と、に分離する構成とし、メインCPUと第1のASICとを含むコントローラの電源をオフとするオフモード時に、第2のASICは、ホストPCからの特定ID画像処理装置の接続動作状態の問い合わせ等のような第2のASICで応答可能なパケットに対しては応答する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機やプリンタを含む複合機の画像処理装置に関し、特に、省エネルギーモード時の画像処理装置へネットワークからデータやコマンドが送給された場合における画像処理装置の対応技術に関する。
複写機等の画像形成装置における省電力モードの従来技術として、省電力モード時にCPUの電源も切断している条件のもとでは電源復帰をハードウェアにて実行する必要があったのに対して、プログラマブルな制御回路を構成して電源制御を可能とするプログラマブルシーケンサ内蔵のASICを使用して、省電力モードへの移行と省電力モードからの復帰シーケンスをコントロールすることが既に提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、複写機などのOA機器における消費電力低減の従来技術として、ネットワークに接続されて情報の送受信を行う複写機等の画像処理装置が、低消費電力状態に移行した場合においても、ネットワークの監視とデータの送受信を入出力部で処理する技術が既に提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2002−268471 特開2003−89254
しかしながら、上述した特許文献1には、プログラマブルシーケンサ内蔵のASIC(Application Specified IC)の採用によって、ソフトウェアによる制御を必要とせずに所定の動作を実行して複写機の省電力モードの制御を行うことが開示されているが、この複写機にネットワークを介して接続されたホストPCからの情報の送受信に対応する技術については特段の配慮がされておらずこの技術の開示はない。
また、上述した特許文献2には、複写機などのOA機器がネットワークに接続されていて、低消費電力モード時に送られてきた印刷要求などにも対応することが開示されているが、この対応がコントローラ部と入出力部の協働作業で実施しており、各部での処理が複雑となっており、また、ネットワークからのデータ又はコマンドに対するOA機器内での具体的な対応技術についての開示が為されていない。具体的に云えば、特許文献2に示された画像処理装置には、イーサネット(登録商標)に接続されたCPU21を含む入出力部20と、CPU2を含むコントローラ部1とを備え、コンローラ部1のCPU2をアイドル状態として低消費電力モードにした際には、入出力部20のCPU21によって外部との送受信を行うことが開示されているが、入出力部20のCPU21は常に稼働していてネットワーク対応を行っており、CPU21における消費電力の節電対応、並びにネットワークからの各種コマンドに対するきめ細かい対応についての配慮はなされていない。
このように、一般的な従来技術においては、多機能の複写機やプリンタ等の複合機は最低消費電力の省エネルギーモードに遷移した場合にCPUの電源を切断してしまうこととなるが、ネットワークに接続されているため、ネットワークを通してホストPCから複合機に何時アクセスされるか分からない状態にあり、CPU電源切断時におけるホストPCからの種々のアクセスに素早く且つ適宜に対応することが求められていた。
本発明の目的は、メインCPUの電源切断時の最低消費電力の省エネルギーモードにおいても、ホストPCとの如何なる情報授受にも対応可能な画像処理装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
スキャナ及び/又はプロッタを含むエンジンと、メインCPU、メモリ、操作部、前記エンジン及びホストPCと接続されたASIC、を有するコントローラと、を備えた画像処理装置であって、前記ASICは、プリンタ又はインターネットファクシミリを含む複合サービスを実行処理するアプリケーションに基づいて前記エンジンを動作させるプラットフォームを形成するとともに、前記エンジン及び前記メインCPUと接続された第1のASICと、前記ホストPCとのインターフェースとしてネットワークを介して接続された第2のASICと、に分離する構成とし、前記メインCPUと前記第1のASICとを含む前記コントローラの電源をオフとするオフモード時に、前記第2のASICは、前記ホストPCからの特定ID画像処理装置の接続動作状態の問い合わせを一例とする、前記第2のASICで応答可能なパケットに対しては応答する構成とする。
また、前記画像処理装置において、前記オフモード時に、前記第2のASICは、前記第2のASIC自体からのアドレス延長願の発信を一例とする、前記第2のASICから発信可能なパケットを発信する構成とする。さらに、前記画像処理装置において、前記第2のASICは、前記第2のASICで応答可能でない前記ホストPCからのパケットに対しては前記メインCPUの電源を入れるように制御する構成とする。さらに、前記画像処理装置において、前記オフモード時に、前記第1のASICと前記第2のASICとの間をハイインピーダンス状態にして電流が回り込まないようにする構成とする。さらに、前記画像処理装置において、前記オフモードは、前記スキャナ又はプロッタを含むエンジンASICの電源をオフし、且つ前記エンジンの定着部の電源をオフにする最低消費電力モードである構成とする。さらに、前記画像処理装置において、前記オフモードの他に、画像処理装置の主電源をオンし、前記コントローラの電源をオンし、前記スキャナ又はプロッタを含むエンジンASICの電源をオンし、前記エンジンの定着部の電源をオンするスタンドバイモードと、前記コントローラの電源をオンし、前記エンジンの定着部の電源をオフし、前記スキャナ又はプロッタを含むエンジンASICの電源をオン又はオフする節電モードと、を有する構成とする。さらに、前記画像処理装置において、AC電源からDC電源を作るパワーサプライユニットを設け、前記パワーサプライユニットから、前記エンジンの定着部、前記エンジンASIC及び前記コントローラに対して、電源供給をオンするかオフするかを制御する制御部をそれぞれの電源供給路に設ける構成とする。
また、スキャナ及び/又はプロッタを含むエンジンと、メインCPU、メモリ、操作部、前記エンジン及びホストPCと接続されたASIC、を有するコントローラと、を備えた画像処理装置であって、前記ASICは、プリンタ又はインターネットファクシミリを含む複合サービスを実行処理するアプリケーションに基づいて前記エンジンを動作させるプラットフォームを形成するとともに、前記エンジン及び前記メインCPUと接続された第1のASICと、前記ホストPCとのインターフェースとしてネットワークを介して接続された第2のASICと、に分離する構成とし、前記第2のASICを制御するサブCPUを設けるとともに、前記サブCPUと前記第2のASICとでI/Oプロセッサを構成し、前記I/Oプロセッサは、前記メインCPUの電源管理を含む省エネルギーの状態遷移を管理する機能と、前記ホストPCとネットワークを介してデータ授受を行う機能を有し、前記メインCPUと前記第1のASICとを含む前記コントローラの電源をオフとするオフモード時に、前記I/Oプロセッサは、前記ホストPCからのプロトコルARPを一例とする、前記I/Oプロセッサで応答可能なパケットに対しては応答する構成とする。
また、前記画像処理装置において、前記I/Oプロセッサは、前記ホストPCから送られた先頭パケットを受信したときに前記メインCPUの電源を入れるとともに、前記メインCPUがレディ状態になるまで送られてくるパケットの受信を続けるように動作する構成とする。さらに、前記画像処理装置において、前記メインCPUが動作状態になったとき、前記受信を続けたパケットをすべて前記メインCPUに引き渡した後に前記サブCPUをスリープ状態にする構成とする。
本発明によれば、メインCPUの電源を切っている最低消費電力の省エネルギーモードの状態にあっても、省エネルギーの状態監視機能をもつI/Oプロセッサをもつことで、ホストI/Fとのやり取りが可能になる。
また、ホストPCとのパケットのやり取りが、限定された範囲であってもASIC単体でできることで、ネットワークに対応できる。
また、サブCPUを活用することによって、ホストPCとのパケットのやり取りが、ASIC単体の構成よりも広い範囲でネットワークに対応できる。
本発明の第1、第2及び第3の実施形態に係る画像処理装置について、図面を参照しながら以下詳細に説明する。先ず、本発明の実施形態に共通する基本的構成と基本的動作乃至機能(初期化、コピー動作、プリンタ動作、スキャナ動作、ネットワークアプリケーション動作、ファクシミリ及びインターネットファクシミリ動作、省エネルギー状態移行)を説明する。
「初期化について」
プリンタ、FAX又は複写機等の機能を備えた複合機(MFP)における画像処理装置の基本構成のブロック図を図1に示す。図1において、5401はコントローラでありコントローラボード、5402はMOTHERであり拡張スロット用ボード(スロットがあるだけ)、5403はEngineでありエンジン(5267)、5404はCPUでありCPU(5201)、5405はASIC1でありASIC1(5202)、5406はMEMであり画像用バッファ、プログラム、ワークエリア用として使用されるメモリ、5407はHDDであり画像、管理情報、フォント、プログラムなどが格納されるハードディスクドライブ(転送速度を上げるために2台並列で接続することも可能)、5408はSDでありブート可能なSD(プログラムを格納してある)、5409はLOGICでありPCI信号からローカルバス信号を作り出すロジック、をそれぞれ表す。
また、5410はROM0でありブート可能なROM(プログラムを格納してある)、5411はROM1でありブート可能なROM(プログラムを格納してある)、5412はNVRAMでありシステムの設定などを保存、5413はSLOT1でありオプションPCIスロット1、5414はSLOT2でありオプションPCIスロット2、5415はSLOT3でありオプションPCIスロット3、5416は操作部でありCPUとプログラムをもつ独立したユニット(画面表示とUIを受け持つ)、5417はASIC2でありASIC2(5264)、5418はSLOT2でありエンジン側PCIのオプションスロット2、5419はSOLT3でありエンジン側PCIのオプションスロット1、5420はネットワークでありホストPCと接続するためのネットワーク、5421はUSB2.0でありホストPCと接続するためのUSB2.0インターフェース、をそれぞれ表す。
図1において、画像処理装置は、コントローラ(5401)、拡張スロット用ボード(5402)及びエンジン(5403)から構成される(5402はコントローラ5401に含ませても良い)。また、画像処理装置には、不図示ではあるが、ASICと外部装置(例えばホストPC)との間、即ち、ASIC2(5417)とUSB2.0(5421)及びネットワークとの間にインターフェース(ホストI/F)が介在している。
総体的に云えば、電源が投入されると、エンジン(5403)は搭載されているCPUにより各機能が初期化され、コントローラ(5401)の初期化が終わって、コマンドを受信するまで待機状態になるものである。
まず、コントローラ(5401)の初期化は、電源が投入されるとASIC2(5417)にリセット信号が入力され、ASIC2(5417)はいくつかに分割された電源系統に順番をつけて、電源が入るように電源ユニット(図中に記載なし)に、信号を送る。その結果、それぞれの電源系統から発生したリセット信号が必要なデバイスに分配される。
CPU(5404)はリセット信号がアサートされ、ネゲートされるとCPU(5404)のリセットベクターの命令をフェッチしようとする。また、ASIC1(5405)はCPU(5404)のフェッチ信号を受け取るとアドレスをデコードして、初期化プログラムの格納されているROM0(5410)のCS(チップセレクト)信号をアサートし、CPU(5404)が要求したアドレスの内容(命令コードあるいはデータ)を読み出して、CPU(5404)へ渡す。CPU(5404)はASIC1(5405)に命令の読み出しを繰り返し要求し、ASIC1(5405)はそのアドレスに応じてROM0(5410)の命令コードあるいはデータをCPU(5404)へ渡す。このようにしてCPU(5404)はプログラムを実行することができる。
ASIC1(5405)には、ROM0(5410)の代わりにSD(Secure Digital memory card)(5408)から、直接コード/データを読み出すことができる仕組みが内蔵されており、SDカードには、ROM0(5410)に格納されるプログラムと同様のフォーマットでプログラムが格納されている。一般にSDカードは、セクタ番号で管理されるが、CPU(5404)からのフェッチ要求アドレスをセクタ番号とセクタ内のオフセットアドレスに変換することで、あたかもROMから読み出すようにアクセスが可能である。
この初期化プログラムでは、CPU(5404)の初期化、ASIC1(5405)に接続されるメモリ(5406)とASIC2(5417)の初期化、ASIC1(5405)から出ている2種類のPCIバス(エンジンとの間のバスとASIC2との間のバス)の初期化、エンジン(5403)の初期化、操作部(5416)の初期化、HDD(5407)の初期化、ホストI/Fの初期化、また、必要に応じて、SLOT群(5418,5419,5413,5414,5415)の初期化を行い、その後アプリケーションを起動する。
ASIC1(5405)のROM0(5410)へのアクセス時間は、データバス幅に依存するが、ASIC1(5405)の外部端子数を少なく抑えるために、16bitや8bitなどのようにCPU(5404)のデータバス幅よりも少ないbit数で構成されることが多い。また、場合によってはbit数が4bit、1bitなどのようなシリアルデバイス、たとえば、SEEPROM、SDカード(5408)、メモリスティックのようなデバイスを使用した場合には特に遅くなる。さらに、専用の端子を削減するためにPCIバスの端子と共有し、外部ロジック(5409)を介して、PCIバスの信号と接続し、PCIバスへのアクセスと排他しながら、ROM0(5410)やROM1(5411)、NVRAM(5412)などのアクセスを行うように構成することができる。
図示する本実施形態における構成では、ホストI/Fと電源制御および省エネルギーモードからの復帰などはASIC2(5417)で行い、ASIC1(5405)は、CPU(5405)、MEM(5406)、HDD(5407)、SD(5408)、2本のPCIバス(ASIC1と、エンジンとの間のバス及びASIC2との間のバス)の制御を行う。
ASIC1(5405)の2本PCIバスのオプション構成は、REQ/GNTのセットをどちらにも割り振ることが可能であり、システム構成の自由度を大きくしている。2本ある内の片方のPCIバスはエンジン(5403)と接続するための専用であり、もう一方はASIC2(5417)と接続するための専用である。ASIC2(5417)が接続されるPCIバスは66MHzで動作することが可能であり、ホストI/Fを接続するために特化している。オプション用のスロット1,2,3(5413,5414,5415)は66MHz動作時はエンジン専用のPCIバスへ接続するように構成される。同様に、割り込み信号もエンジン(5403)用とASIC2(5417)用を1本固定し、他に3本をどちらのPCIバスへも振り分けることができる。
次に、初期化の個別的態様を説明する。先ず、CPU(5404)の初期化についてであるが、CPU(MIPS系)は、ブートコンフィグデータをASIC1から読み取り、リセット解除後、命令のフェッチを開始し、コールドリセットかそれ以外によるリセット例外かどうかの判定、ASIC1のローカルバスのアクセスタイミングの初期化、CPU内のキャッシュの初期化、TLBの初期化、例外ベクターの設定、コプロセッサの初期化を行う。
また、メモリ(5406)の初期化についてであるが、標準で実装されるメモリ(以下、標準メモリと称する)のタイミングにかかわるパラメータを決定する前に、オプションのメモリが存在するか否かを確認し、もし、存在すれば、オプションメモリの情報を格納してあるSEEPROMにアクセスして、そのメモリの容量、速度、構成を読み出し、標準メモリとタイミングを比較し、遅い方のタイミングを使用して、ASIC1(5405)に設定を行い、MEM(5406)の初期化を行う。その後、割り込みベクターの設定、データ領域への初期値の設定などを行う。
また、PCIバスの初期化についてであるが、ASIC1の内部レジスタのコンフィグ用レジスタを使用して、PCIバスに存在する全デバイスのサーチを行う。デバイスのタイプを判断して、バスブリッジがあれば、その先のバスのデバイスをサーチする。すべてのデバイスの列挙が完了したら、PCIバスのアドレス空間にマッピングを行う。ASIC管理下のメモリの先頭アドレスを0x0000.0000としてマッピングを行い、(必ずしも0x0000.0000にしなくても良い)その他のデバイスは、ASICのレジスタ空間に用意されたPCIメモリ空間アクセスウインドウあるいはPCII/O空間アクセスウインドウ内にマッピングする。マッピングが完了したら、それぞれのデバイスのコマンドレジスタのバスマスタイネーブル、メモリイネーブル、IOイネーブルビットに1を設定して、デバイスが動作する状態にする。ASIC1(5405)には、前述したように2本のPCIバスが存在するので両方のPCIバスを同様に初期化する。
また、エンジン(5403)の初期化についてであるが、エンジン(5403)とコントローラ(5401)の通信は、エンジン側PCIデバイスが持つ送信バッファ/受信バッファを介して行う。
また、操作部(5416)の初期化についてであるが、操作部(5416)とASIC2(5417)は操作部I/Fを介して接続され、送信と受信は全二重で行われる。あらかじめ決められているパケットサイズで、パケット通信を行い、操作部(5416)にシステムが初期化中であることを表示させる。
また、HDD(5407)の初期化については、HDD(5407)が接続されているかどうかの確認を行い、HDD(5407)が接続されている場合には、HDD(5407)の情報を読み出し、あとで利用するために管理情報をメモリに格納する。
次に、コントローラ(5401)に搭載されるソフトウエアの構成は図2のようになっており、CPUやASICに依存する部分はデバイスドライバ層で吸収することで、異なるCPUや異なるASICでも移植が容易になるように構成されている。
図2において、5001はPRINT−APLでありプリントアプリケーション、5002はCOPY−APLでありコピーアプリケーション、5003はFAX−APLでありファックスアプリケーション、5004はSCAN−APLでありスキャナアプリケーション、5005はNETWORK−APLでありネットワークアプリケーション、5006はサービス−APIでありサービス層のアプリケーションプログラミングインターフェース、をそれぞれ表す。
また、5007はECSでありエンジンコントロールサービス、5008はMCSでありメモリコントロールサービス、5009はOCSでありオペレーションパネルコントロールサービス、5010はSCSでありシステムコントロールサービス、5011はNCSでありネットワークコントロールサービス、5012はFCSでありファックスコントロールサービス、5013はSRMでありシステムリソースマネージャー、5014は汎用OSでありUNIX(登録商標)ライクなOS、5015はエンジンコマンドI/Fでありエンジンと通信するためのプログラミングインターフェース、5016はエンジンハードウエアでありエンジン本体、5017はコントローラハードウエアでありコントローラのハードウエアリソース、をそれぞれ表す。
ここで、アプリケーションが起動すると操作部(5416)には、デフォルトでコピーアプリケーションの操作画面が表示され、ユーザの指示待ちになる。初期操作画面はユーザの設定により、どのアプリケーションの画面にも変更が可能である。
ASIC1(5405)とASIC2(5417)の内部構成を含む、機能を表現した構成図をそれぞれ図3、図4に示す。ASIC1(5405)のメモリマップを図5(ASICの管理する物理アドレスとメモリマップを示す図)に示す。
図3において、5201はCPU、5202はASIC1、5203はcpuifでありCPUとASIC1を接続するモジュール、5204はIREGであり内部レジスタ、5205はarbiterでありメモリアービタ、5206はPCI66CONFIGでありPCI66のCONFIG空間、5207はPCI66INITIATERでありPCI66のイニシエータアクセスモジュール、5208はLBCでありローカルバスコントローラ、5209はPCI66DIRECTでありPCI66のダイレクトアクセスパス、5210はPCI66SELでありローカルバスとPCI66の選択、5211はPCI66TargetでありPCI66のターゲット、5212はPCI66部、5213はPCI66arbiterでありPCIアービタ、5215はDATA DMACでありHDDのデータDMAC、5216はCMD DMACでありHDDのコマンドDMAC、5217はCD1−DMAC1であり圧縮伸長器1の画像側DMAC(画像入出力用)、5218はCD1であり圧縮伸長器1、5219はHDCでありHDDコントローラ(RAID対応は2台)、5220はPCI−CONFIGでありPCIのCONFIG空間、5221はPCI−INITIATERでありPCIのイニシエータアクセスモジュール、をそれぞれ表す。
また、5222はPCIでありPCI部(64bit対応)、5224はSELであり圧縮伸長器セレクタ、5225はCD2であり圧縮伸長器2、5226はCD2−DMAC1であり圧縮伸長器2の画像側DMAC(画像入出力用)、5227はCD1−DMAC2であり圧縮伸長器1の符号側DMAC(符号入出力用)、5228はCD2−DMAC2であり圧縮伸長器2の符号側DMAC(符号入出力用)、5229はFIFOでありビデオ1出力用FIFO、5230はSFTでありビデオ1画像シフタ、5231はORでありビデオ1画像合成器、5232はFIFOでありビデオ1合成フレーム出力用FIFO、5234はDMACでありビデオ1出力用DMAC、5235はDMACでありビデオ1合成フレーム出力用DMAC、5236はDECでありビデオ1用伸長器、5237はDMACでありビデオ1用伸長器符号入力用DMAC、5238はDMACでありビデオ1用伸長器画像出力用DMAC、5239はVOUT1でありビデオ1モジュール、5240はVOUT2でありビデオ2モジュール、5241はVOUT3でありビデオ3モジュール、5242はVOUT4でありビデオ4モジュール、5243はFIFOであり分離信号出力用FIFO、5244はSFTであり分離信号シフタ、5245はDMACであり分離信号出力用DMAC、5246はFIFOであり画像入力用FIFO、5247はDMACであり画像入力用DMAC、5248はDIRECTでありPCIダイレクトアクセスパス、5249はPCI−TargetでありPCIターゲットモジュール、5250はPCI−ArbiterでありPCIアービタ、をそれぞれ表す。
また、5251はRAMCでありメモリコントローラ、5252はDMACでありクリア用DMAC、5253はCLRでありクリア用モジュール、5254はDMACであり回転器2用ライトDMAC、5255はROT2であり回転器2、5256はDMACであり回転器2用リードDMAC、5257はDMACであり回転器1用ライトDMAC、5258はROT1であり回転器1、5259はDMACであり回転器1用リードDMAC、5260はDMACであり合成用ライトDMAC、5261はORであり合成モジュール、5262はDMACであり合成用リード1DMAC、5263はDMACであり合成用リード2DMAC、5264はASIC2でありI/O用ASIC、5265はSLOT1でありPCI66用オプションスロット、5266はSLOT1でありPCI用オプションスロット、5267はEngineでありスキャナ/プロッタエンジン、5268はDATA DMACでありSD用データDMAC、5269はCMD DMACでありSD用コマンドDMAC、5270はDMACでありSD−I/O用データDMAC、5271はSDでありSDコントロールモジュール、をそれぞれ表す。
図4において、5264はASIC2、5301はPCIでありPCIバス制御部、5302はPCI−MASTERでありPCIマスタ動作部、5303はArbiterであり内部バスアービタ、5304はPCI−TARGETでありPCIターゲット動作部、5305はIREGであり内部レジスタ、5306はPCI−CONFIGでありPCI−CONFIG空間、5307はPCI−BUSであり接続されるPCI−BUS、5308はDMACでありSD−Aポート用データDMAC、5309はDMACでありSD−Aポート用コマンドDMAC、5310はDMACでありSD−Aポート用SD−I/O入力専用DMAC、5311はSD−AでありSD−Aポート制御部、5312はDMACでありSD−Bポート用データDMAC、5313はDMACでありSD−Bポート用コマンドDMAC、5314はDMACでありSD−Bポート用SD−I/O入力専用DMAC、5315はSD−BでありSD−Bポート制御部、5316はDMACでありUSB2.0用送信DMAC、5317はDMACでありUSB2.0用受信DMAC、をそれぞれ表す。
また、5318はUSB2.0でありUSB2.0制御部、5319はDMACでありGIGAビットEther用送信DMAC、5320はDMACでありGIGAビットEther用受信DMAC、5321はGbEでありGIGAビット制御部、5322はDMACでありコピー操作部用送信DMAC、5323はDMACでありコピー操作部用受信DMAC、5324はOPCMでありコピー操作部IF制御部、5325はOPCPでありプリンタ操作部IF制御部、5326はGIOであり汎用IOポート、5327はSPIでありSPI制御レジスタ、5328はI2CでありI2C制御レジスタ、5329はINTCであり割り込み制御部、5330はPMでありパワーマネージメント部、5331はSPI−I2CでありSPI−I2Cデバイスアクセス制御部、をそれぞれ表す。
各種デバイスの初期化が完了すると汎用OS(5014)(図2参照)は、システムのコンフィグ情報にもとづいてアプリケーションを起動する。オプションにFAXユニットが存在しない場合は、FAXアプリケーション(5003)は起動しない。アプリケーション起動後、操作部(5416)には、デフォルトでコピー操作画面が表示される。また、デフォルトの画面は変更することが可能である。
次に、その他の特徴について説明する。CPU(5404)はASIC1(5405)を経由して、SD制御部(5271)(図3参照)の先に接続されたSDカードから直接命令をフェッチして実行することができる。また、図3に示すRAMC(5251)は、省エネルギーモード時にセルフリフレッシュになるように設定するレジスタがあり、ある時間アクセスがなければ、自動的にMEM(5406)をセルフリフレッシュモードに設定する。また、その後、MEMに対してアクセスが発生すると自動的にMEMをセルフリフレッシュモードから解除して、CPUなどからのアクセスを継続する。
「コピー動作について」
コピー動作に必要な構成を含む画像処理装置のブロック図を図6に示す。図6において、6301はコントローラ、6302はエンジン、6303はFAX、6304はオプション、6305はCPU、6306はASIC、6307はMEM、6308は操作部、6309はHDD、6310はVinでありビデオ入力、6311はVoutでありビデオ出力、6312はHDCでありHDDコントローラ、6313はCD2であり圧縮伸長器2、6314はCD1であり圧縮伸長器1、6315はEDITであり編集器、6316はOPCであり操作部コントローラ、6317はLBCでありローカルバスコントローラ、をそれぞれ表す。
また、6318はROMでありプログラム/文字フォントが格納されたROM、6319はSDCでありSDカードコントローラ、6320はSDでありSDカード、6321はMACでありネットワークコントローラ、6322はEngine−ASICでありエンジンASIC、6323はエンジンCPUでありエンジンの制御を行うCPU、6324はエンジンROMでありエンジン制御のプログラムを格納したROM、6325はエンジンRAMでありエンジン制御に必要なメモリ、6326は出力用画像処理でありガンマ補正などを行う処理、6327はPLOTTERであり画像出力ユニット、6328はSCANNERであり画像入力ユニット、6329は入力用画像処理でありシェーディング補正、ガンマ補正などを行う処理、をそれぞれ表す。
コピー動作の中には、ユーザの指定により種々の動作モードがあり、その一部を表1に示す。他にも動作モードは存在するが省略している。
Figure 2005094679
次に、単純コピー(1toNコピー:N=1の場合)について、画像の流れを図7を用いて説明する。図7において、6401は入力原稿、6402は入力原稿画像の流れ、6403はメモリに読み込まれた画像(入力画像データ)、6404はメモリ上の画像を圧縮する画像の流れ、6405は画像圧縮後の符号データ、6406は符号をHDDに格納する流れ、6407はメモリ上の画像を出力する流れ、6408は出力画像のプロットされた用紙、をそれぞれ表す。
まず、操作部(6308)にあるスタートキーを押下することにより、外部イベントを監視しているSCS(5010)(図2を参照)がスタートキー押下を検知し、現在、操作部(6308)でアクティブになっているアプリケーションであるコピーアプリケーション(5002)に、スタートキーが押されたことを通知する。以下の記述では、図2のコントローラ搭載のソフトウエア構成をも参照して説明する。
コピーアプリケーション(5002)(図2を参照)は、現在の操作部(6308)で選択されているモードから、単純に原稿をスキャンして、1枚原稿を読み取り、1枚出力することが要求されていることを検知する。コピーアプリケーション(5002)は、原稿を1枚読み取って、1枚出力するために必要なシステムリソースを確保するようにSCS(5010)に要求し、システムリソースを確保できる場合には、MCS(5008)に、原稿を1枚読んで、その原稿と等しいサイズで1枚原稿を出力するように要求を出す。
MCS(5008)は、必要なメモリをSRM(5013)に要求し、確保してから、ECS(5007)に原稿を1枚読んで、その原稿と等しいサイズで1枚原稿を出力するように要求を出す。そうすると、ECS(5007)は汎用OS(5014)へ、コマンドを発行するように要求する。汎用OS(5014)はデバイスドライバーを呼び出して、エンジンコマンドI/F(5015)を経由して、エンジン(5016)にコマンドを発行する。エンジン(6302)のASIC(Applicaion Specified IC)(6322)(図6、図7を参照)の通信バッファ経由で、エンジンCPU(6323)が、コマンドを受け取ると、自動原稿搬送装置上の原稿を読み取るために、スキャナ(6328)の制御をする。
図7に示すように、入力原稿画像の流れ(6402)が示すように、入力原稿(6401)は、スキャナ(6328)の原稿搬送装置により、プラテンガラス上に搬送され、キャリッジが走査することで入力画像がCCD経由で読み取られ、入力画像処理部(6329)により、量子化され、画像補正されて、エンジンASIC(6322)へ転送される。それに先立ってコントローラ(6301)では、Vin(6310)の設定を完了しており、エンジンASIC(6322)から、画像データを転送することで、メモリ(6307)上に、画像データ(6403)を格納する。
エンジンASIC(6322)とコントローラ(6301)のASIC(6306)との接続は、PCIバスを介して行われ、エンジンASIC(6322)がマスターとなってライト動作をし、ASIC(6306)のVin(6310)の入力がターゲットとして動作する。画像の転送は、読み取り時に作る擬似ラインシンクに同期して、ライン単位で転送のタイミングが取られ、ライン内ではあらかじめ決められたバースト長に従って、バースト転送が繰り返される。画像入力のタイミングを図8に、画像転送のタイミングと動作を図9に示す。
図8において、1801は用紙サイズであり主走査と副走査できまる用紙サイズ、1802はFGATEであり用紙の副走査の有効範囲を示す信号、1803はLGATEであり用紙の主走査の有効範囲を示す信号、1804はLSYNCであり主走査の先頭でアサートされる同期信号、をそれぞれ表す。
また、図9において、1901はLSYNCでありラインシンク、1902はDREQでありデータリクエスト、1903はDATAであり1ライン分のデータ転送、1904はXREQでありPCIバスのバスリクエスト信号、1905はXGNTでありPCIバスのバスグラント信号、1906はTRANZでありPCIバスのバストランザクション、1907はPCICLKでありPCIの基本クロック、1908はXFRAMEでありPCIのFRAME信号、1909はXDEVSELでありPCIのDEVSEL信号、1910はXIRDYでありPCIのIRDY信号、1911はXTRDYでありPCIのTRDY信号、1912はAD[31:0]でありPCIのアドレス/データバス信号、1913はCBE[3:0]でありPCIのコマンド/バイトイネーブル信号、をそれぞれ表す。
画像出力時は、ポリゴンの回転周期などから作成されるラインシンクに同期して、ライン単位で転送のタイミングが取られ、ライン内ではあらかじめ決められたバースト長に従って、バースト転送が繰り返される。
また、図6と図7において、メモリ(6307)上に格納された画像データ(6403)は、ジャム時のリカバリーのため、あるいは、あとで電子文書としてネットワークなどから利用するためにHDD(6309)に蓄積する。HDD(6309)への蓄積は、圧縮データであったり、非圧縮データであったりする。圧縮した結果が圧縮前よりもデータ量が多い場合などは、非圧縮データで蓄積する。圧縮画像の流れ(6404)が示すように、圧縮伸長器2(6313)を使って、入力画像データ(6403)を圧縮して、符号データ(6405)をメモリ(6307)上に格納する。
メモリ(6307)上に格納された1ページ分の符号データ(6405)を、複数のブロックに分割して、複数回のディスクアクセスに分解して、HDD(6309)へ蓄積する。1ページ分のHDDアクセスを連続で行うとネットワークからの電子文書アクセス要求が来た場合に、1ページ分の符号蓄積完了まで、応答が遅れてしまうので、ディスクアクセスは分割して行っている。
また、HDD(6309)への符号データ(6405)蓄積と並行して、画像データ(6403)を出力する。MCS(5008)は、画像の入力が始まると画像出力の要求をECS(5007)に出す。ECS(5007)は汎用OS(5014)へ、画像出力コマンドを発行するように要求する。汎用OS(5014)はデバイスドライバーを呼び出して、エンジンコマンドI/F(5015)を経由して、エンジン(5016)にコマンドを発行する。エンジン(6302)のASIC(6322)の通信バッファ経由で、エンジンCPU(6323)が、コマンドを受け取ると用紙トレイから、指定されたサイズの用紙を搬送するようにプロッタ(6327)の制御をする。エンジン(6302)側のタイミングで、Vout(6311)のFIFOから、画像データ(6403)を読み出して、用紙にプロットする。それに先立って、MCS(5008)は、Vout(6311)のDMACの設定をして、起動しておく。以上のように動作することで、単純コピー(1toN:N=1)を行うことができる。
「プリンタ動作について」
プリンタ動作に必要な構成を含むブロック図を図6に示す。プリンタ動作におけるデータの流れと処理を図10で説明する。図10において、6501はホストから印字命令を含むファイルを受信する流れ、6502は印字命令を含むファイル、6503は印字命令を解釈しCPUで描画する流れ、6504は描画された画像、6505はメモリ上の画像を圧縮する画像の流れ、6506は圧縮された符号、6507はHDDに蓄積する流れ、6508は出力のために画像を伸長する流れ、6509は出力画像、6510は出力の画像の流れ、6511は出力画像のプロットされた用紙、をそれぞれ表す。
ホストI/Fとネットワークに接続されたホスト(図1を参照)から、印刷命令を含むデータが転送されてくる(6501)と、SCS(5010)(図2を参照)は印刷命令データ(6502)を受信して、プリンタアプリケーション(5001)に通知する。プリンタアプリケーション(5001)(図2を参照)は、印刷命令データ(6502)を解釈し、CPU(6305)は画像の描画を開始する(6503)。それと並行してプリンタアプリケーション(5001)は、MCS(5008)に画像出力を要求する。そうすると、MCS(5008)はSCS(5010)に、画像出力のためのリソースを要求する。SCS(5010)は、要求されたリソースが使用可能になると使用可能であることをMCS(5008)に通知し、出力の準備が整う。
図2を参照して、プリンタアプリケーション(5001)は、描画の完了した画像(6504)をMCS(5008)に渡す。MCS(5008)は、描画された画像(6504)を圧縮伸長器1(6314)を使って圧縮する(6505)。圧縮された符号(6506)は、ジャム時のリカバリーで使うため、あるいは、ネットワークなどから電子文書として利用するためにHDD(6309)に蓄積される。描画は、画像出力よりも高速に行われるため、画像を圧縮した符号(6506)が複数ページ分メモリ(6307)上とHDD(6309)にたまっていく。
MCS(5008)は出力の準備が整うと印刷順に符号(6506)を圧縮伸長器2(6313)を使って、メモリ(6307)上に出力用画像(6509)を伸長する。MCS(5008)は、Vout(6311)のDMACを出力用に設定して、起動をかける。MCS(5008)はECS(5007)に画像出力を指示する。
ECS(5007)は、汎用OS(5014)へ、画像出力コマンドを発行するように要求する。汎用OS(5014)はデバイスドライバーを呼び出して、エンジンコマンドI/F(5015)を経由して、エンジン(5016)にコマンドを発行する。エンジン(6302)のASIC(6322)の通信バッファ経由で、エンジンCPU(6323)が、コマンドを受け取ると用紙トレイから、指定されたサイズの用紙を搬送するようにプロッタ(6327)の制御をする。エンジン(6302)側のタイミングで、Vout(6311)のFIFOから、画像データ(6509)を読み出して、用紙にプロットする。
「スキャナ動作について」
スキャナ動作に必要な構成を含むブロック図を図6に示す。データの流れと処理を図11で説明する。図11において、6601は入力原稿、6602は読み取った画像データの流れ、6603は画像データ、6604はCPUによるメモリ上の画像データを圧縮する画像の流れ、6605は圧縮された符号データ、6606はHDDに蓄積する流れ、6607はホストI/Fを経由してホストに転送される符号データの流れ、をそれぞれ表す。
まず、ユーザーは、操作部(6308)のデフォルトのコピーメニュー画面から、スキャナ機能選択ボタンを押下することで、スキャナメニュー画面に移動することができる。SCS(5010)は、操作部(6308)でスキャナ機能が選択されたことを検知すると、それをスキャナアプリケーション(5004)に通知する。スキャナアプリケーション(5004)は、操作部(6308)にメニュー画面を表示するようにOCS(5009)に指示を出す。
ユーザーは原稿を自動原稿搬送装置に置いて、読み取りのモードを設定し、スタートキーを押下する。SCS(5010)はスタートキーが押下されたことを検知するとスキャナアプリケーション(5004)に、スタートキーが押されたことを通知する。スキャナアプリケーション(5004)は、現在選択されているモードを使って、原稿をスキャンするようにMCS(5008)に指示を出す。MCS(5008)は、原稿をスキャンするのに必要なリソースをSCS(5010)に要求する。
SCS(5010)は、要求されたリソースが使える状態になるとそのことをMCS(5008)に通知する。MCS(5008)は、ECS(5007)に原稿を1枚読むように要求を出す。そうすると、ECS(5007)は汎用OS(5014)へ、コマンドを発行するように要求する。汎用OS(5014)はデバイスドライバーを呼び出して、エンジンコマンドI/F(5015)を経由して、エンジン(5016)にコマンドを発行する。エンジン(6302)のASIC(6322)の通信バッファ経由で、エンジンCPU(6323)が、コマンドを受け取ると、自動原稿搬送装置上の原稿を読み取るために、スキャナ(6328)の制御をする。
MCS(5008)は、読み取りに先立って、Vin(6310)のDMACに設定をし、起動をかけておく。エンジン(6302)は、スキャナ(6328)を制御して入力原稿(6601)の画像を読み込み、画像入力に必要な画像処理を行う画像処理部(6329)を経由して、エンジンASIC(6322)に画像を送る。
基本的な動作はコピー動作時の画像入力と同じである。スキャナ(6323)からメモリ(6307)までの入力画像の流れ(6602)を通って、画像データ(6603)はMEM(6307)上に格納される。スキャナ動作で扱われる画像データ(6603)のデータフォーマットは、白黒では8bit多値あるいは1bit2値、カラーではRGB各8bit多値のデータである。
外部のホストPCに、適した画像フォーマットに変換するためにCPU(6308)で、ソフト処理で変換する。変換後の符号データ(6605)は、メモリ(6307)に格納される。場合によっては、変換しない場合もある。スキャナアプリケーション(5004)のモードに応じて、符号データ(6605)をHDD(6309)に格納したり(6606)、ホストPCへホストI/Fを経由して、符号データ(6605)を転送する(6607)。
「ネットワークアプリケーション動作(リモート文書アクセス)について」
ネットワークアプリケーション動作に必要な構成を含むブロック図を図6に示す。データの流れと処理を図12で説明する。図12において、6701はHDDから要求された文書(画像データ)を取り出す流れ、6702はコピー動作時に蓄積された文書データ、6703はスキャナ動作時に蓄積された文書データ、6704はサムネールの画像データ、6705は符号データからサムネールを作成するCPU処理の画像の流れ、6706は画像データからサムネールを作成するCPU処理の画像の流れ、6707は符号データをホストに送る流れ、6708は画像データをホストに送る流れ、6709はサムネールデータをホストに送る流れ、6710は出力画像の流れ、6711は出力画像、をそれぞれ表す。
ここで、ネットワークアプリケーションとは、ネットワークからHDDに蓄積された文書を扱うアプリケーションで、ホストからの要求に応じて、サムネール(例えば、縮小画像)を作成したり、ホストに転送したり、印刷したり、別の複合機に転送したり、サーバーに転送したりするアプリケーションである。
まず、ネットワークに接続されたホストから、HDD(6309)に蓄積された文書の一覧要求がくると、SCS(5010)はネットワークアプリケーション(5005)に、一覧要求がきたことを通知する。ネットワークアプリケーション(5005)は、必要なリソースをSCS(5010)に要求する。SCS(5010)は、要求されたリソースが利用可能になったことをネットワークアプリケーション(5005)に通知し、ネットワークアプリケーション(5005)は、HDD(6309)に蓄積されている文書のサムネールをMCS(5008)に要求する。MCS(5008)は、HDD(6309)に蓄積されている文書を、データフォーマットに従った処理をして、サムネールデータを作成し、ネットワークアプリケーション(5005)に渡す。
HDD(6309)に蓄積された文書は、メモリ(6307)に読み出され(6701)、圧縮や変換のされていない画像データ(6702)は、CPU(6305)により、サムネール(6704)が作成され(6706)、圧縮や変換されている符号データ(6703)はCPU(6305)により、いったん、元の画像の戻されてから、サムネール(6704)が作成され(6705)、ホストに転送される(6709)。
ネットワークアプリケーション(5005)は、HDD(6309)内の文書のサムネールを、ホストの解釈できるファイルフォーマットに変換して、たとえば、ホストがブラウザーで閲覧しているのであれば、html形式、専用アプリケーションで閲覧しているのであれば、専用の形式に変換してホストに転送する。ホストはサムネールを受け取るとユーザの処理待ちになり、たとえば、ユーザがある文書を選択して、ホスト側に転送するように要求を出すと、ブラウザあるいは専用アプリケーションは指定された文書をホストに転送するように複合機に指示を出す。
ホストからの転送要求を受け取ると、SCS(5010)はネットワークアプリケーション(5005)に、文書転送の要求がきたことを通知する。ネットワークアプリケーション(5005)は、必要なリソースをSCS(5010)に要求する。SCS(5010)は、要求されたリソースが利用可能になったことをネットワークアプリケーション(5005)に通知し、ネットワークアプリケーション(5005)は、HDD(6309)に蓄積されている文書データ(6702)をMCS(5008)に要求する。
MCS(5008)は、HDD(6309)に蓄積されている文書データ(6702)を、ネットワークアプリケーション(5005)に渡す。ネットアプリケーション(5005)は、文書データ(6702)を、ホストに転送する(6708)。
その後、ブラウザーで閲覧しているユーザーが、文書を選択して、印刷を指示するとブラウザーあるいは専用アプリケーションは指定された文書を印刷するように複合機に指示を出す。ホストからの印刷要求を受け取ると、SCS(5010)はネットワークアプリケーション(5005)に、文書印刷の要求がきたことを通知する。ネットワークアプリケーション(5005)は、必要なリソースをSCS(5010)に要求する。
SCS(5010)は、要求されたリソースが利用可能になったことをネットワークアプリケーション(5005)に通知し、ネットワークアプリケーション(5005)は、HDD(6309)に蓄積されている文書データ(6702)を印刷するようにMCS(5008)に要求する。MCS(5008)は、印刷に必要なリソースをSCS(5010)に要求する。コピーアプリケーションの動作と同じようにして、文書を印刷する。
「ファクシミリおよびインターネットファクシミリについて」
ファクシミリ動作に必要な構成を含むブロック図を図6に示す。データの流れと処理を図13で説明する。図13において、6901はFAX直送パスであり、メモリに一旦画像を蓄積することなく、スキャナから読み込んだ画像を直ちに送信する。そのため、複数の原稿があると送信完了毎にスキャンされることになり、スキャナを占有することになる。しかし、原稿の読み取りが完了するとFAX送信も完了する。最後の原稿はFAX送信が完了するまで排出しないので、FAX送信完了と原稿読み取り完了時刻は一致する。6902はFAX直出力パスであり、メモリに一旦画像を蓄積することなく、相手FAXから送られてきた画像を直ちにプロッタへ送り、出力する。
また、6903は蓄積画像FAX送信であり、HDD(6309)に蓄積されている画像を送信する。処理的には一旦MEM(6307)にはいり、FAX(6303)により読み出される。6904はFAX受信蓄積であり、FAX(6303)により受信された画像をHDD(6309)に蓄積する。処理的には一旦MEM(6307)にはいり、HDD(6309)へ蓄積される。6905はメモリ送信読み込みであり、MEM(6307)に一旦読み込み、送信するモードの読み込み動作である。メモリ送信の場合は、原稿が複数枚あれば、スキャナの読み取り速度で先読みをし、MEM(6307)に蓄える。6906はメモリ送信であり、MEM(6307)に一旦読み込まれて、蓄えられている画像を順番にFAX送信する。6907はI−FAX受信であり、インターネットファックス受信。インターネットを介してインターネットファクスのプロトコルにしたがって送られてきた画像を受信する。FAX直出力パス(6902)で、直ちにプロッタに出力することもできるし、FAX受信蓄積(6904)と同じようにHDD(6309)へ蓄積することができる。6908はI−FAX送信であり、インターネットファックス送信。メモリ送信読み込み(6905)と同様にMEM(6307)に読み込んだ後、インターネットファックスプロトコルにしたがって、ネットワークに送信する。
次に、接続されるネットの構成を図15に示す。図15に示すFAXコントロールユニットの接続において、3101はMFP1でありデジタル複合機1であり、インターネットまたはイントラネット(社内LAN)(3103)に接続されている。3102はMFP2でありデジタル複合機2であり、インターネットまたはイントラネット(社内LAN)(3103)に接続されている。3103はインターネットであり、インターネットまたはイントラネット(社内LAN)。3104はPC1でありクライアントPC1であり、インターネットまたはイントラネット(社内LAN)(3103)に接続されている。また、3105は公衆回線であって電話網であり、3106はFAX2であってファクシミリ2であり、3107はFAX1であってファクシミリ1である。
また、3108はFAXゲートウエイであり、インターネットまたはイントラネット(社内LAN)(3103)のIPアドレスと公衆回線の電話番号を結びつけ、発呼し相手がFAXであれば、プロトコルに従って、FAX画像を送る装置であり、その逆も可能である。電話番号とIPアドレスを結びつけ、指定されたIPアドレスの機械に、インターネットFAXのプロトコルあるいは電子メールに画像を添付した形で送ることができる装置。3109はインターネットであり、インターネットまたはイントラネット(社内LAN)。
また、FAX(6303)の内部構成を図14に示す。図中のFCU(FAX Control Unit)(3001)は、図6のFAX(6303)と同じものを示す。図14に示すFAXコントロールユニットの接続において、3001はFCUであり、ファックスコントロールユニット。3002はASIC5であり、ファックス制御用のCPUを含む周辺制御およびPCIインターフェース。3003はCCUであり、コミュニケーションコントロールユニットで、NCU(3004)とやり取りする部分で、電話がかかってきたことを検知する機能をもつ。3004はNCUであり、ネットワークコントロールユニットで、公衆回線の制御を行う。3005はPMEであり、パワーマネージメントイベントで電源を入れることを要求する信号である。
また、3006はASIC2であり、システムが省エネルギーモードになっていても、電源の供給を受けて、省エネルギーモードからの復帰要因を監視する。3007はPCI−HIZ部であり、電源の入っていないASIC1(3008)と接続しているASIC2(3006)のHiz(高インピーダンス)状態のインターフェース部である。3008はASIC1であり、PCI−BUS(3009)に接続されている、電源を切られているASIC。3009はPCI−BUSであり、画像データとコマンドが流れるBUSで、この先にはエンジンが接続される。3010はRAMであり、バッテリーでバックアップされているRAMで、受信した画像や送信前の画像が蓄積される。
インターネットファクシミリに関しては、FAX(6303)が装着されていなくても、ネットワークに接続されているだけで動作可能な機能もある。
ファクシミリの動作モードは複数あって、一部は組み合わせ動作モードである。これらの動作モードを図13を参照しながら次に説明する。
まず、FAX直送パス(6901)についてであるが、ユーザが複合機(MFP)の操作パネルの前に立ち、原稿をスキャナ(6328)にセットし、送り先(受け手)のFAX番号を操作パネルから入力する。その後、MFPは発呼し、送り先FAXが応答するのを待って、原稿の読み取りを開始する。FAX(6303)には、画像保存用のメモリがあり、画像は一旦、その保存用メモリに蓄積され、ファクシミリのプロトコルにしたがって、1ページ分の画像を送信する。1ページの送信が完了すると次の原稿があるかどうか確認する。スキャナに原稿が載っていれば、続けて次の原稿を読み、FAX送信する。この送信モードの特徴は1枚送信が完了するまで次の原稿を読まないことである。送信が完了しなければ、読み取り原稿を排出しない。つまり、読み取り完了と送信完了の時刻は一致する。後述するメモリ送信との違いは、メモリ送信の場合は、原稿先読みなので、送信が完了したかどうかを見た目ですぐに確認することができないことである。
次に、FAX直出力パス(6902)についてであるが、FAX(6303)で受信した画像を直ちにプロッタ(6327)へ送り、紙出力する。従来のMFPでないファクシミリとの動作互換を考えた動作で、受信すれば紙が出てくるので、わかりやすいし、出力忘れが発生しない。
次に、蓄積画像FAX送信(6903)については、HDD(6309)に蓄積された画像を送信する。HDD(6309)に蓄積する手段は複数ある。スキャナアプリケーションによるスキャン読み取りののち蓄積する方法、プリントキャプチャ機能により、ホストPCから送られてきたページ記述言語による印刷命令を解釈して画像を作成し、プロッタ出力し、それと並行に無意識のうちにHDD(6309)に蓄積する方法、コピーキャプチャ機能により、コピー動作中に、それと並行に処理された画像を無意識のうちにHDD(6309)に蓄積する方法、意図してPCからページ記述言語による印刷命令を解釈して画像を作成し、HDD(6309)に蓄積する方法などがある。蓄積可能な文書であれば、FAX送信が可能である。その際には画像の解像度の変換、カラー原稿の白黒への変換、画像の強調/補間などの処理を行い、送信可能な画像データに変換してFAX送信を行う。
次に、FAX受信蓄積(6904)については、FAX(6303)により、受信された画像を紙として出力することなく、一旦MEM(6307)に転送し、コントローラ(6301)の処理により、HDD(6309)に蓄積する。受信しても、ユーザにはわからないので、受信したことをメールで連絡することもできる。この場合は、誰宛の受信かが解らないので、送り手と結び付けられた名前リストの登録されたユーザにメールを出す。また、庶務を担当する人/管理者など特定のユーザにメールを送ることもできる。ただし、ネットワークに接続されていない場合はこのFAX受信蓄積は選ぶべきではない。
次に、メモリ送信読み込み(6905)、メモリ送信(6906)については、1枚読み込んで1枚送信ではなく、とにかく原稿手離れをよくするために、スキャナ(6328)にセットされている原稿をすべてメモリに読み込み、その後、1枚ずつ送信する動作である。スキャナ(6328)の読み取り速度は、FAX送信速度よりもはるかに速いので通常はユーザがMFPの操作パネル前から、離れた後も相手FAXと接続され、送信を続ける。そのため、送信完了をユーザが意識することはない。仮に途中で送信エラーが出てもMFPが能動的に該当ユーザに連絡することができない。また、スキャナが短い時間で開放されるので、複数ユーザによる予約FAX機能が使える。ユーザは次々と原稿を読み取らせ、FAX番号を指定するだけでよい。予約キューの最上段の(一番早く処理される)原稿が、エラーになった場合に、何度も同じ原稿の送信をリトライすると予約キューの他のユーザの原稿が処理されないので、エラーが発生した場合は、次のユーザの原稿に処理を移し、できるだけ短い時間ですべての原稿を送信するような制御をしている。
次に、インターネットファックス受信(I−FAX受信(6907))については、インターネットまたはイントラネットに接続されたMFPが、インターネットファックスプロトコルにしたがって、ネットワークから受信する。インターネットまたはイントラネットへの接続の物理形態は、イーサネット(登録商標)でもよいし、xDSLモデムを介してインタネットサービスプロバイダ(ISP)経由で接続されてもよい。
次に、インターネットファックス送信(I−FAX送信(6908))については、HDD(6309)の蓄積文書、スキャナ(6328)から読み込んだ文書などをインターネットファックスプロトコルにしたがって送信することができる。
「省エネルギー状態移行について」
本実施形態に関する画像処理装置の省エネルギーに関する状態遷移について図16で説明する。図16において、6801は主電源スイッチオン、6802は定着などのウォームアップ時間を含む立ち上がりまでの時間、6803はコピー動作開始、6804はコピー動作中、6805はコピー動作完了、6806はコピー可能な待機状態、6807は省エネルギー状態になるまでの時間(タイムアウト時間)、6808はタイマーのタイムアウトで省エネルギーモードへ遷移、6809は省エネルギー状態、6810は省エネルギー状態からの復帰、6811はコピー可能状態までの復帰時間、6812はコピー動作開始、6813はコピー動作中、6814はコピー完了、6815はコピー可能な待機状態、6816はタイマーのタイムアウトで省エネルギーモードへ遷移、6817は省エネルギー状態、をそれぞれ表す。
図16において、主電源オン(6801)後は、コントローラは、CPUの初期化、ASICの初期化を含む初期化プロセスを経て、エンジンのレディ待ちとなる。エンジンは、CPUの初期化、ASICの初期化を含む初期化プロセスを経て、コントローラと通信して、定着部のウォームアップ中(6802)であることを知らせる。エンジンは定着部が一定温度になるまでは、通常よりも電力を多めに使って、できるだけ高速に立ち上げようとする。
定着が目標温度になると、制御を変更して、通常の電力を使って、定着の温度を一定に保つ。エンジンがレディになるとユーザーの指示を受けて、コピー動作(6803)を開始する。コピー動作中(6804)は一定の電力を消費する。コピー完了(6805)と同時に、コピー可能な状態(6806)で待機し、ユーザーがある一定時間(6807)画像処理装置をアクセスしなければ、省エネルギーの監視タイマーのタイムアウト(6808)が発生し、画像処理装置は省エネルギーモード(6809)に遷移する。
省エネルギーモード(6809)では、復帰条件を監視する機能を持つ部分を除いては、電源を切って、消費電力を低く抑える。ユーザーが、コピーをとるために省エネルギーモードからの復帰キー、あるいは自動原稿送り装置への原稿の挿入、あるいは、自動原稿送り装置を持ち上げる、あるいはネットワークから、復帰を指示することで、復帰トリガー(6810)がかかり、復帰動作(6811)を開始する。復帰動作中(6811)は、定着の温度を上げるために、通常よりも電力を多めに使って、できるだけ高速に立ち上げようとする。
CPUは、CPUの初期化やASICの初期化を含む初期化プロセスを経て、エンジンのレディ待ちとなる。エンジンは、CPUの初期化やASICの初期化を含む初期化プロセスを経て、コントローラと通信して、定着部のウォームアップ中(6802)であることを知らせる。エンジンは定着部が一定温度になるまでは、通常よりも電力を多めに使って、できるだけ高速に立ち上げようとする。定着が目標温度になると、制御を変更して、通常の電力を使って、定着の温度を一定に保つ。
エンジンがレディになるとユーザーの指示を受けて、コピー動作(6803)を開始する。コピー動作中(6804)は一定の電力を消費する。コピー完了(6805)と同時に、コピー可能な状態(6806)で待機し、ユーザーがある一定時間(6807)画像処理装置をアクセスしなければ、省エネルギーの監視タイマーのタイムアウト(6808)が発生し、画像処理装置は省エネルギーモード(6809)に遷移する。
次に、コントローラの初期化プロセスについて説明する。コントローラのOSを含むアプリケーションの立ち上がり時間は、プログラムROMのアクセスタイムに依存する。ROMから実行するためには、圧縮していない状態で格納する必要があり、プログラム量は圧縮したときに比べて数倍になるため、コストが高くなる欠点がある。
また、主電源オンからの立ち上げよりも、省エネルギー状態からの復帰時間の方が短くなくてはならない。即ち、図16で、6802の時間>6811の時間、である。ここで、どちらの時間も短いほうが良い。
プログラムROMはASICに接続されており、ASICの端子を減らすために、ROMのアクセスのためのデータバス幅は、CPUのデータバス幅よりも、少なく設計している。通常は電源オンでROMから、命令を実行し、途中から命令をRAM上にコピーし、RAMの容量がゆるせば、すべてのROMのプログラムをRAM上にコピーし、RAMの容量が少ない場合は、どうしても高速に実行しなくてはならない部分をRAMにコピーして実行するような方法をとる。そのため、ブート時にはROMのコードをRAMにコピーする時間が余分にかかる。
次に、RAMに展開しない場合のブート手順を図17に示す。図17は、ROMでプログラムを実行するシステムの電源ONから、カーネル(kernel)のブートまでの手順を示したフローチャートである。
ブート手順はOSのカーネルのブートまで説明しているが、MFPがコピー可能、プリンタがプリント可能となるために、カーネルブート後ドライバーのロードやアプリケーションのロードが必要であるが、同様にRAMへ展開すれば時間が掛かることになる。
更に、RAMに展開しない場合のカーネルブートまでの時間配分を図18に示す。即ち、図18は、ROMでプログラムを実行するシステムの電源ONから、カーネルのブートまでの手順の処理時間を示した図である。ROMに圧縮したプログラムを格納し、ブート時にRAMに展開する場合のブート手順を図19に示す。即ち、図19は、RAMにプログラムを展開するシステムの場合の電源ONから、カーネルのブートまでの手順を示したフローチャートである。また、そのときの時間配分を図20に示す。即ち、図20は、RAMにプログラムを展開するシステムの場合の電源ONから、カーネルのブートまでの手順の処理時間を示した図である。カーネルの主要部分をROMからRAMへ伸長する時間は1秒〜4秒ほどかかる。そのため、電源投入時のブートはRAMに展開するが、RAM上に展開されたコードを保存したまま、省エネルギーモードに移行することで、省エネルギーモードから復帰する場合はRAMに保存されているコードを実行することで、展開時間を省くことができ、システムが短時間で立ち上がり、MFP/プリンタとして「コピー可能」、「プリント可能」状態になるまでが早い。
以上説明した本発明の実施形態の基本的構成と機能を備えた画像処理装置においては、次に示すような技術的観点に着目して具体的な解決を図る必要が求められる。即ち、複写機やプリンタ等の多機能の複合機は最低消費電力の省エネルギーモードに遷移した場合に、CPUの電源を切断してしまうこととなるが、ネットワークに接続されているため、ネットワークを通してホストPCから複合機に何時アクセスされるかわからない状態にある。そのため、省エネルギーの状態遷移を監視するASICでホストPCから自分宛へのパケットに応答する機能を持つ必要がある。それは複合機のメインCPUとは独立して動作し、かつ、メインCPUとその周辺が動作しているときよりも小さい消費電力で動作しなくてはならない。
また、画像処理装置が、ホストPCからパケットを受信して、メインCPUの電源を投入するだけでは、ホストPCへの応答が間に合わない場合がある。そのため、省エネルギーの状態遷移を監視するASICにおいて或る一定時間内に特定の応答を返す機能が必要になる。
更に、画像処理装置内のASIC単体では、応答可能なパケットの種類が最小限に限定されるため、ネットワーク上を流れる自分宛のパケットすべてに対して、メインCPUの電源を入れなくてはならなくなる。それでは省エネルギーモードに遷移している時間が短くて、低消費電力モードの意味が半減する。画像処理装置内に設けたサブCPUの機能を確立する必要がある。
このような課題を解決するために、本発明では以下に説明するような実施形態を採用する。
そこで、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における電源系統の構成、並びにホストPCへの応答態様について、図21を参照しながら以下説明する。
図21において、9101はエンジンであり、1チップCPU、エンジンASIC、現像ユニット、定着ユニットを含むエンジン部である。9102はASIC3であり、PCIインターフェースを有し、コントローラ側のASIC1と接続されるASICで、エンジン内では1チップCPUと接続され、画像処理と画像転送の役割を担う。9103は定着その他であり、エンジン部のうち、ASIC3を除く部分で、ここでは特に消費電力が大きく省エネの対象となる定着ユニットを代表として挙げている。
また、9104はPSUであり、パワーサプライユニットでAC電源からDC電源をつくる。9105はSWITCH0であり、定着その他(9103)への電源スイッチで、電源制御信号PONENG_N(9106)により、制御される。9106はPONENG_Nであり、電源制御信号でASIC2(9118)から出力され、SWITCH0(9105)を制御する。9107はSWITCH2であり、ASIC3(9102)への電源スイッチで、電源制御信号PONPCI_N(9108)により、制御される。9108はPONPCI_Nであり、電源制御信号で、ASIC2(9118)から出力され、SWITCH2(9107)を制御する。
また、9109は5VEであり、主電源がONされている間、常に供給される5V電源である。9110はREGであり、5V電源から3.3Vの電源3.3VEをつくる電源用ICである。9111はPCI−BUSであり、エンジン(9101)とコントローラ(9119)を接続するBUSで、コマンドと画像データが流れる。9112はSWITCH3であり、PCI−BUS(9111)のプルアップ抵抗への電源スイッチで、電源制御信号PONPUP_N(9113)により、制御される。9113はPONPUP_Nであり、電源制御信号で、ASIC2(9118)から出力され、SWITCH3(9112)を制御する。9114は3.3VEであり、主電源がONされている間、常に供給される5V電源からつくられる3.3Vの電源で、主電源がONされている間、常に供給される。
9115はASIC1であり、コントローラ(9119)のASICでPCI−BUS(9111)と接続され、画像のハンドリングを行う。9116はSWITCH1であり、ASIC1(9115)の電源スイッチで、電源制御信号PONCTL_N(9117)により、制御される。9117はPONCTL_Nであり、電源制御信号で、ASIC2(9118)から出力され、SWITCH1(9116)を制御する。9118はASIC2であり、コントローラ(9119)のASICでASIC1(9115)と接続され、電源制御を行う。9119はコントローラであり、システム全体の制御とコピー/プリンタなどのアプリケーションを実行する。
図21では有線ネットワークで実施形態を示すが、無線ネットワークでも同様の構成をとることができる。図21はMIPS系CPUを使った場合の構成で、基本的な構成は電源制御線4本で制御される。
図21について再度説明すると、PSU(9104)はパワーサプライユニットと呼ばれる電源部でAC電源からDC電源を作っている。PSUには、主電源スイッチと呼ばれる機械的なスイッチがついており、一番最初にONされる。5VE(9109)は、主電源がオンの場合は常に供給される電源で、電圧変換の電源IC(9110)によって、3.3VE(9114)が作られる。
PONENG_N信号(9106)は、エンジンの定着を含むメカ制御用のCPU、メモリなどの電源をON/OFFするスイッチ0(9105)の制御信号である。PONPCI_N信号(9108)は、エンジンの画像転送を担うASIC3(9102)の電源をON/OFFするスイッチ2(9107)の制御信号である。PONPUP_N信号(9113)は、ASIC3(9102)とコントローラのASIC1(9115)を接続するPCI−BUS(9111)のプルアップ抵抗の電源をON/OFFするスイッチ3(9107)の制御信号である。PONCTL_N信号(9117)は、コントローラASIC1(9115)の電源をON/OFFするスイッチ1(9116)の制御信号である。
次に、省エネルギー状態遷移について、図22にMFP(マルチファンクションプロセッサ)/LP(レーザープリンタ)の状態遷移図を示す。図22で、矢印は遷移の向きを示し、矢印上の四角の中の文字列はそれぞれの要因を示す。省エネキーは、省エネから復帰する要因のことであり、圧板の開け閉め、原稿セット、データ受信などを含む。
矢印上の条件は、状態遷移の条件であるが、「省エネキー」と記述された説明の意味は、省エネルギー状態に移行あるいは復帰するために専用に操作部に用意されたキーを押した場合、省エネルギー状態から復帰するために自動原稿送り装置(ADF)に原稿をセットした場合、ADFがない構成の場合に原稿を押さえる圧板を開閉した場合、等を含む。ADFの原稿を抜き取る場合は、復帰要因としない。また、矢印上の「データ受信」とは、USBやIEEE1394、有線/無線ネットワークなどのホストI/Fからのアクセスを意味する。また、「タイマー」は設定時間で状態が遷移することを意味する。
図22において、「Shutdown」の状態は主電源スイッチを切られた状態で、何も動作しない状態である。また、「Standby」の状態は主電源スイッチを入れた状態で、ユーザが何か動作のきっかけをつくれば、ただちに動作する状態である。エンジンの定着部もON、エンジンASICもON、PCIのプルアップ電源もON、コントローラの電源もONである。
また、「LowPower」の状態は主電源スイッチを入れた状態で、エンジンの定着部の電源がOFFの状態で、コントローラ側のホストI/Fオプション(図6に示すオプション(6304))が存在する場合は、常にPCIに電源を入れておかなければいけないので(オプション(6304)はPCIから電源を取り入れている)、この状態までが、動作可能な省エネルギー状態となる。
更に、「LowPower2」の状態は主電源スイッチを入れた状態で、エンジンの定着部の電源がOFF、かつ、PCIのプルアップ抵抗の電源がOFFの状態である。ホストI/FオプションがないのでPCIのプルアップ抵抗の電源を切った分、「LowPower」よりも消費電力が下がっている。
FAX(図6に示すFAX6303)が接続される場合は、ホストI/Fオプションとは異なる。FAXはその動作が常に待機状態になくては、電話回線からの呼び出しに応答することができない。そのため、通常のPCIオプションとは別に、主電源スイッチを入れた状態では常に切れることのない専用電源を持っている(PSUの出力)。
「LowPower2」の状態のFAXの内部状態を図14に示す(符号の詳細は前述したとおり)。図14に示すFAXの各構成要素の内で白抜き部はPCIとは異なる別電源で駆動されるものである。図14で黒部分は電源オフの状態を示す。
FAX=FCUは、NCU(3004)と、CCU(3003)と、ASIC5(3002)と、PSUの電源とは別のバッテリーでバックアップされているRAM(3010)と、から構成される。PCIバス(3009)のプルアップ抵抗用の電源がOFFされる状態では、ASIC5(3002)は、部分的に電源を切られ、PCIバス(3009)にASIC5(3002)の内部を経由して電流が流れ込まない又は回り込まないように、PCI側信号をすべてHiZ(ハイインピーダンス)状態にし(電源遮断した構成要素に電流が流れ込まないようにHiZにして、省エネルギーと半導体長寿命を図る)、FCUとしても省エネルギー状態に移行する。
この状態で公衆回線からの着呼があると、それをNCU(3004)とCCU(3003)で検出して、ASIC5(3002)の活性化されている部分で判断して、PME信号(3005)をアサートする。PME信号(3005)はASIC2(3006)に接続されており、省エネルギー状態からの復帰要因として監視されている。ここで、ASIC2(3006)は図21のASIC2と同じASICである。
また、「OffMode」の状態は主電源スイッチを入れた状態で、FAXを含むすべてのホストI/Fオプションが存在しない場合にのみ、移行可能である。この状態では図21で示すところのASIC2(9118)のみが通電されており、省エネルギー状態からの復帰条件としては、外部要因だけを監視している。
次に、それぞれの状態からの遷移の信号制御タイミングを図23から図28に示す。図面において、5VEは主電源スイッチがONされるとPSUが出力する電源出力である。RESETE_Nはコントローラ上に実装されたリセットICにより、作り出される5VE/3.3VE系のリセット信号であり、RESET_N:コントローラ上に実装されたリセットICにより、PONCTL_N信号で制御される電源から作り出されるリセット信号である。PCIRST_NはASIC1(9115)が出力するPCIのリセット信号であり、RESET_Nをうけて自動的にASIC1が出力する。また、ASIC1のレジスタを制御することでCPUにより、作り出すことも可能である。PONENG_N、PONPCI_N、PONPUP_N、PONCTL_Nは前述したので省略する。
次に、図23で「Shutdown」から「Standby」への遷移を説明する。図23は、シャットダウンからスタンバイモードへの移行であり、電源の入っていない状態から、主電源がONされて、立ち上がる場合の信号を示す。ここで、9201はt1であり、主電源ON時に、PONENG_Nにディレイをつけるための時間。9202はt2であり、主電源ON時に、PONPCI_Nにディレイをつけるための時間である。9203はt3であり、主電源ON時に、PONPUP_Nにディレイをつけるための時間である。9204はt4であり、主電源ON時に、PONCTL_Nにディレイをつけるための時間である。
この遷移は主電源スイッチONにより、行われるため、CPUは一切関与できない。そのため、各電源制御線はASIC2のレジスタ初期値によるタイミングで制御される。
t1(9201)はRESETE_N解除後にクロックのカウントを開始しPONENG_Nをアサートするための待ち時間である。t1はASIC2のレジスタにより設定可能で、主電源ON以外の状態遷移で、ASIC2が行うものはCPUにより、t1レジスタに設定された値により決定される。同様に、t2(9202)はPONPCI_Nの待ち時間、t3(9203)はPONPUP_Nの待ち時間、t4(9204)はPONCTL_Nの持ち時間である。デフォルトの時間関係はt1=t2<t4<t3とするのが望ましい。
次に、図24で「Standby」から「LowPower」への遷移を説明すると、CPUのレジスタアクセスにより、PONENG_Nを制御することで移行する。また、図25で「LowPower」から「Standby」への遷移を説明すると、CPUのレジスタアクセスにより、PONENG_Nを制御することで移行する。
また、図26で「Standby」から「Offモード」への遷移を説明する。基本的な信号制御はCPUにより、電流の流れ込み又は回り込みが発生しないように行われる。最終的にはCPUはCPUの電源を切ることで遷移が完了する。この場合、電源が完全に切れる前に、電源制御線がアサートされることを防ぐために、スイッチ0で制御される電源が完全にLレベルになったことをVDET入力信号で監視し、その後、レジスタで設定された外部要因を監視しない時間経過後、外部要因を監視する。不監視時間帯が存在し、その間外部要因がアサートされてもASIC2は無視する。
また、図27で「Offモード」から「Standby」への遷移を説明する。「Offモード」ではCPUの電源が切れているので、復帰はASIC2が行う。ASIC2のt1〜t4を初期化後、それぞれt1’〜t4’とし、それによって、要因を検出したASIC2は、クロックのカウントを開始し、設定値にしたがって、順番に電源制御線をアサートしていく。時間関係はt1’=t2’<t4’<t3’とするのが望ましいが、コントローラの負荷や、電源の容量のよって、t1>t1’のような設定をすることで、いくらかでも立ち上がりの時間を短縮することができる。
また、図28(スタンバイモードからローパワーモード2への移行)、図27(ローパワーモード2からスタンバイモードへの移行)、図28(ローパワーモード2からオフモードへの移行)は、CPUのレジスタアクセスにより、電源制御線を制御することで移行する。電源制御線を4本用意することで電流の流れ込み又は回り込みがないように電源を投入でき、半導体寿命を短くすることを防ぐことができる。
また、コントローラは、図31に示すように、従来、単一のASICで構成されていたのであるが、図1に示すように、ホストPCとのインターフェースだけを別ASIC、即ちASIC2として分離することで、省エネルギーの状態管理を行っているASICの規模を小さくすることができる。これにより、最も消費電流の少ない省エネルギー状態が、ASIC分離前よりも小さくすることができる。このとき、接続されているASIC1とASIC2の間は、電流が流れ込まない又は回り込まないように、HiZ状態にする機能が必要になる。図33でHiZになった部分(5501)は、ASIC2が動作中でも、電流が流れ込まないし、流れ出さない。図33は省エネルギーの状態を示しており、5501はASIC2の一部でありHiZ可能領域である。ホストPCとのインターフェースを形成する部分、即ち図示の白部分のみが動作状態であり、ASIC1を含めて他の黒部分は電源オフの状態である。
なお、図31はコントローラに設けられたASICを分離しないで1個のASICとする構成を示している。図31において、6001はCPU、6002はASIC、6003は操作部、6004はIEEE1284でホストI/F、6005はネットワークI/F、6006はROM0でOSおよび基本アプリケーションプログラムを含むROM、6007はROM1でオプションアプリケーションを含むROM、6008はROM2でオプションアプリケーションを含むROM、6009はNVRAMでバックアップ可能なRAM、システムの設定などを保存するメモリ、6010はMEM0で標準実装されているメモリ、6011はMEM1でオプションで追加されるメモリ、6012はHDD、6013はオプションデバイス プリンタアプリケーションなどのオプションI/F、6014はFAXでファックスユニット(オプション)、6015はエンジンでスキャナとプロッタを備えるもの、6016はコントローラ、6017はPCIバスでエンジンI/Fとオプションバスを兼ねるバス、をそれぞれ表す。
また、図32は、図31におけるASICの詳細な内部構成を示す図である。図32において、6101はCPU、6102はASIC、6103はMEM0で標準実装されているメモリ、6104はMEM1でオプションで追加されるメモリ、6105はArbiterでメモリアービタ、6106はRamcでラムコントローラ(メモリのコントロールを行う)、6107はcpuifでCPUにあわせてASIC内部のレジスタアクセスやメモリアクセスを行うためのCPUバスプロトコル解釈部、6108はIREGでASICの内部レジスタ、6109はlbcでローカルバスコントローラ(CPUのプログラムを格納したROMなどを接続するためのバスを制御する)、6110はローカルバスのデータバス(16bit幅を持ち、アドレスの一部とマルチプレクスされる)、をそれぞれ表す。6111はローカルバスの制御線とアドレス信号(6110でマルチプレクスされていない下位のアドレスとアドレスをデコードして作られたチップセレクト信号と、リード信号、ライト信号などを含む)、6112はSDカード用DMACであり、SDカードからデータを読み書きするためのDMACでリードあるいはライトの動作が可能な1次元DMAC、をそれぞれ表す。
また、6113はSDカードブートセレクタであり、SDカードからのCPUブートとDMACを利用したSDカードアクセスを切り替えるためのセレクタであり、SDカードからのCPUブートが選択された場合は、CPUのリセット後の最初の命令フェッチはSDカードから行われる。6114はSDCでSDカードコントローラ(外部に接続されたSDカードをプロトコルに従ってアクセスする)であり、6115はSDカード用信号でSDカードと接続される信号であり、6116はHDCでハードディスクコントローラであってATA100のHDDを制御することができる。6117はDATA_DMACで、HDDのデータを転送するためのDMACで、1次元転送と2次元転送が可能である。
また、6118はCMD_DMACでHDDのコマンドを転送するためのDMACであり、6119はCD1で圧縮伸長器1であって圧縮あるいは伸長ができる。6120はCD1用画像用DMACで画像の入出力用のDMACであり、圧縮時は入力、伸長時は出力で動作する。6121はCD1用符号用DMACで符号の入出力用のDMACであり、圧縮時は出力、伸長時は入力で動作する。6122はCD2で圧縮伸長器2であって圧縮あるいは伸長ができる。6123はCD2用画像用DMACで画像の入出力用のDMACであり、圧縮時は入力、伸長時は出力で動作する。6124はCD2用符号用DMACで符号の入出力用のDMACであり、圧縮時は出力、伸長時は入力で動作する。
また、6125はCDセレクタでどの圧縮伸長器とHDDを接続するか選択するためのセレクタ、6126はビデオセレクタでどの圧縮伸長器の伸長出力とビデオDMACへの入力へ接続するか選択するためのセレクタ、6127はビデオ画像用FIFOでビデオ画像用の出力FIFO、をそれぞれ表す。6128はビデオ画像用シフタで出力時に画像のシフトを行う。6129はビデオ合成器で出力時に画像とスタンプの合成を行う。合成を行わないことも可能で、その場合は、画像とスタンプは別々の出力を行う。
また、6130はビデオ用画像出力DMACでビデオ画像用の出力用DMAC、6131はスタンプ用FIFOでスタンプ用の出力FIFO、6132はスタンプ用DMACでスタンプ用の出力用DMAC、6133は画像入力用FIFO、6134は画像入力用DMAC、6135はPCI用ダイレクトパスであり、PCIバス側からメモリをアクセスする場合のデータパス、6136はIEEE1284入力用DMACでIEEE1284のデータを入力するためのDMAC、をそれぞれ表す。6137はIEEE1284コントローラであり、IEEE1284のプロトコルを解釈してデータ転送を行う。6138は操作部コントローラで操作部のデータ転送を行う。
また、6139は操作部送信用DMACで操作部へのデータ出力用のDMAC、6140は操作部受信用DMACで操作部からのデータ入力用のDMAC、6141はMAC用送信DMACでネットワーク送信、6142はMAC用受信DMACでネットワーク受信、6143はMACでメディアアクセスコントローラ、6144は編集器用入力1DMAC、6145は編集器用入力2DMAC、6146は編集器用出力DMAC、をそれぞれ表す。また、6147はEDITで編集器は画像の合成あるいは回転を行う。6148はCLRで画像クリアコントローラは設定したデータで領域をフィルする。6149は画像クリアDMACで2次元あるいは1次元のメモリフィルが可能である。6150はHDDインターフェース信号、6151はPCI_Arbiterで外部およびASICのPCIアクセスのアービトレーションを行う。6152はPCI_MasterでPCIのマスタアクセスを行う。
また、6153はPCI_CONFOGでPCIコンフィグレジスタ、6155はIEEE1284インターフェース信号、6156は操作部インターフェース送信用信号、6157は操作部インターフェース受信用信号、6158はPHY接続信号でMACとPHYを接続するMII信号、6159はPCI_TargetでPCIターゲットとしてアクセスされた場合に応答するもの、をそれぞれ表す。
以上説明した省エネルギー遷移状態において解決すべき課題がある。図22(状態遷移図であり、矢印は遷移の向きを示し、矢印上の四角の中の文字列はそれぞれの要因を示す。省エネキーは、省エネから復帰する要因のことで、圧板の開け閉め、原稿セット、データ受信などを含む)の消費電流が一番低い状態、即ち「OffMode」で動作している場合には、CPU(5404)が動作していないので、ホストPCと何等かのインターフェース(たとえば、ネットワーク(5420)やUSB(5421))で接続されていると、ホストPCからのコマンドに応答することができない。USB(5421)(省エネ手順が規定されている)であれば、省エネ状態からのホストPC側のプロトコルが決まっているので、それにしたがって、ASIC2(5417)が電源を制御して、コントローラ(5401)を起こす(CPU(5404)を動作状態にする)ことで、応答が可能である。
しかしながら、ネットワークで接続されたホストPCは、MFP/プリンタが省エネ状態であることを知らない。そのために、MFP/プリンタがどの状態であっても、ユーザの都合でホストPCからデータ/コマンドを送ってくる。
ホストPCからのネットワークパケットの分類を以下の表2に示す。
Figure 2005094679
図34(基本モデルに照らし合わせて、プロトコルとI/Oプロセッサが応答しないといけない機能範囲を示す図である)にI/Oプロセッサで応答する場合の応答レベルを示す。
図34において、機能欄のMAC(ASIC2)は、図4に示すASIC2に相当するものであり、図34で云う省エネCPUはI/Oプロセッサであって、図38にその詳細構造を示すが、I/Oプロセッサは、概略的に云えば、図4のASIC2と、サブCPU(5839)と、サブCPUに付されたMEM(5835)及びROM(5837)と、から構成されるものである。図34に図示するように、ARP(ホストPCがMFPに対してIPアドレスを聞きにくるコマンド)を例に取ると、MAC(ASIC2)だけではARPに応答できないが、コントローラCPUが動作状態であれば当然のこととして、I/OプロセッサにサブCPUを備えていて動作中であればARPに対応できることを示している。逆に言えば、コントローラCPUが電源オフであってもI/OプロセッサのみでホストPCに対応できるのである。図34において、プロトコル欄の内容は、表2に示す種々のプロトコルを大別したものである。
本発明の第1の実施形態によれば、省エネルギーの状態遷移を管理する機能(例えば、コントローラCPUの電源管理など)と、ホストPCとデータをやり取りする機能(例えば、ARPに対して応答する機能)と、を有するI/Oプロセッサ(図38のサブCPUを含む回路)を設けることで、本体CPU(メインCPU、即ち、図1のCPU5404)の電源を落として、最低消費電力モード(図22の「OffMode」)であっても、ネットワークやその他のホストI/Fとの通信が可能になることを特徴としている。
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の応答態様について以下説明する。ネットワークに画像処理装置が接続されていて、画像処理装置が本体CPU(メインCPU:CPU5404)の電源を落として、最低消費電力モード(図22の「OffMode」)の状態では、ネットワークに接続されたホストPCから、画像処理装置内に蓄積された文書を取り出そうとして、ネットワーク上の画像処理装置の検索を開始したとする。
このような場合のやり取り(例えば、特定の或るIDを有した画像処理装置がネットワークに接続されて動作可能な状態か否の問い合わせに対する回答)は、画像処理装置からの単純な応答だけでMFPがネットワークに接続されていると判断できるので、ASIC2だけで応答することができる。この単純な応答以外については(例えば、HDDのデータを取り出すこと)、メインCPUの電源を入れて、画像処理装置として動作する状態で応答することによって初めてネットワークに矛盾なく応答することができるのである。
図35(ASIC2が、自分宛のパケットを受信した後で、本体CPUの電源を入れるか否か、ASIC単体で応答するか否かを示すフローを示す図である)に応答のフローの一例を示す。これによれば、第3段目のステップで、ASIC2で応答可能なパケットの種類であるか否かを判断して、Noであれは本体CPUの電源を入れ、Yesであれば送り先アドレスを作成して、省エネモードで待機する。
ホストPCからのパケット受信に限らず、表2に示すプロトコルのDHCP(IPアドレスを時間を区切って割り振るもの)のように、定期的にアドレスの延長願いをDHCPサーバーに申請する必要がある場合、ある一定周期ごとに、パケットを送信する必要がある。このような場合には、ASIC2は、タイマーを備えて、タイマー周期にしたがって、アドレス延長願のパケットを送信することが可能である。
また、ASIC2による他の応答例を示す。イーサネット(登録商標)フレームの構造を図36に、TCP/IPのパケット構造を図37に示す。ASIC2が応答するためには、図36のプロトコルタイプの2バイトを見て、この値が0x0806であれば、表2に示すプロトコルのARPであることを特定できるので、あらかじめ、メインCPU(CPU5404)が動作している時に設定された値をパケットに埋め込んで、送信元とあて先のMACアドレスを交換して、応答パケットを作成し、送り返すことで応答ができる。
以下にイーサネット(登録商標)フレームのタイプフィールドの分類を表3に示す。
Figure 2005094679
以上説明したように、第2の実施形態では、図38に示すようなサブCPUを含むI/Oプロセッサを対象とするものではなくて、サブCPUの無い、又はサブCPUを不動作にして、図4に示すASIC2のみを動作させるだけでホストPCとの応答できることを特徴とする。サブCPUが無い又は不動作であるので省エネを図ることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置の応答態様について、図38を参照しながら以下説明する。図38において、5801はPCIでありPCIバス制御部、5802はPCI−MASTERでありPCIマスタ動作部、5803はARBITER1であり内部バスアービタ1、5804はPCI−TARGETでありPCIターゲット動作部、5805はIREGであり内部レジスタ、5806はPCI−CONFIGでありPCI−CONFIG空間、5807はPCI−BUSであり接続されるPCI−BUS、5808はDMACでありSD−Aポート用データDMAC、5809はDMACでありSD−Aポート用コマンドDMAC、5810はDMACでありSD−Aポート用SD−I/O入力専用DMAC、5811はSD−AでありSD−Aポート制御部、をそれぞれ表す。
また、5812はDMACでありSD−Bポート用データDMAC、5813はDMACでありSD−Bポート用コマンドDMAC、5814はDMACでありSD−Bポート用SD−I/O入力専用DMAC、5815はSD−BでありSD−Bポート制御部、5816はDMACでありUSB2.0用送信DMAC、5817はDMACでありUSB2.0用受信DMAC、5818はUSB2.0でありUSB2.0制御部、5819はDMACでありGIGAビットEther用送信DMAC、5820はDMACでありGIGAビットEther用受信DMAC、5821はGbEでありGIGAビット制御部、5822はDMACでありコピー操作部用送信DMAC、5823はDMACでありコピー操作部用受信DMAC、5824はOPCMでありコピー操作部IF制御部、5825はOPCPでありプリンタ操作部IF制御部、5826はGIOであり汎用IOポート、5827はSPIでありSPI制御レジスタ、5828はI2CでありI2C制御レジスタ、5829はINTCであり割り込み制御部、5830はPMでありパワーマネージメント部、31はSPI−I2CでありSPI−I2Cデバイスアクセス制御部、をそれぞれ表す。
また、5832はARBITER2であり内部アービタ2で、SUB−CPUからのアクセスを調停し、ROMとMEMのアクセスを可能にし、また、USB、GbE、OPCMのDMACアクセスを調停し、PCI側とローカルなMEMへのアクセスをを可能にする。5833はCPUCでありCPUコントロールで、SUB−CPUの状態を制御する。
5834はramcでありローカルメモリコントローラであり、5835はMEMでありASIC2の外部に接続するメモリで、SUB−CPUの管理下にあるメモリである。5836はromcでありローカルROMコントローラであり、5837はROMでありASIC2の外部に接続するROMで、SUB−CPU用のプログラム/データを格納する。5838はcpuifでありSUB−CPUとASIC2を接続するインターフェースであり、5839はSUB−CPUでありサブCPUで、省エネルギーの状態遷移とホストI/Fの監視、パケットの分類を行う。
次に、本実施形態の応答態様を以下説明する。ASIC2単体でのネットワークへの応答では、データ受信などの処理ができない。ホストPC(ネットワークを介して本実施形態の画像処理装置に接続された外部設置のPC)が送り出した先頭のパケットを受信してから、メインCPU(図1のCPU5404)の電源を入れて、先頭より後のパケット処理をメインCPUに引き渡すような処理をすると、その間にホストPC側でデータ送信のタイムアウトになる可能性がある。メインCPUの立ち上がりが高速であれば、タイムアウトの可能性は低くはなるが、メインCPUが立ち上がるまで、サブCPU側でパケットを受信して時間稼ぎをすることで、データ送信のタイムアウトはなくなる。即ち、1パケット目を受信したら、メインCPUの電源を入れ、メインCPUがレディ状態になるまでサブCPUで受信を続ける。この際、サブCPUでは、送信されてきたパケットの内容は理解しないが、受信したことはホストPCに応答する。
ホストCPUからのパケットの中には、符号化されていて、単純にパケット内のオフセットを使って、そこのバイトデータを参照してもパケットの種類を判断できないものもあるため、ASIC2によるハードウエアのみのパケットの分別には、限界があり、ASIC2の守備範囲を超えたパケットはすべて一旦サブCPUへ引き継ぐことになる。
サブCPUは、可能な限りネットワーク処理を行い、どうしても手に負えないパケットを受信したとき、メインCPUの電源を投入し、メインCPUの立ち上がりを待って、ネットワーク処理を引き継ぐ。サブCPUが処理できないパケットとは、そのときのエンジン側の情報(紙やトナーの有無状態の問い合わせ等)を返答しなければならないなど、メインCPU無しには応答が不可能な内容を要求しているパケットである。
また、メインCPUが完全に動作状態であれば、サブCPUはスリープ状態になっていてもよい(ホストPCからの命令をメインCPUに引き渡した後はサブCPUは省エネ状態)。
一方、メインCPUが動作している状態でも、ネットワークの処理はすべてサブCPUが行うように機能分担のシステムも構成可能である。パケットの分解をサブCPU側で行い、メインCPUにはデータと要求だけを渡すようにすることによって、メインCPUの機能とサブCPUの機能が明確になる。この場合、ホストPCからの命令時期によって又は命令内容によって、メインCPUが処理したりサブCPUが処理したりするというような煩雑さがなくなる。
本発明の実施形態に係る複合機における画像処理装置の基本的構成を示す図である。 本実施形態に関するコントローラに搭載されるソフトウエアの構成を示す図である。 本実施形態に関する、CPUに接続されるASIC1の内部構成を示す図である。 本実施形態に関する、ネットワークに接続されるASIC2の内部構成を示す図である。 本実施形態に関するASIC1の管理する物理アドレスとメモリマップを示す図である。 本実施形態に関するコピー動作、プリンタ動作を含む種々の動作に必要な構成を示す画像処理装置のブロック図である。 本実施形態に関する単純コピー動作についての画像の流れを示す図である。 本実施形態に関するコピー動作における画像入力のタイミングを示す図である。 本実施形態に関するコピー動作における画像転送のタイミングと動作を示す図である。 本実施形態に関するプリンタ動作についての画像の流れを示す図である。 本実施形態に関するスキャナ動作についての画像の流れを示す図である。 本実施形態に関するネットワークアプリケーション動作(リモート文書アクセス)についての画像の流れを示す図である。 本実施形態に関するファクシミリ及びインターネットファクシミリ動作についての画像の流れを示す図である。 本実施形態に関するファクシミリの内部構成を示す図である。 本実施形態に関するファクシミリが接続されるネットの構成を示す図である。 本実施形態における画像処理装置の省エネルギーに関する状態遷移を説明する図である。 本実施形態においてROMでプログラムを実行するシステムの電源ONからカーネルのブートまでの手順を示したフローチャートである。 本実施形態においてROMでプログラムを実行するシステムの電源ONからカーネルのブートまでの手順の処理時間を示したフローチャートである。 本実施形態においてRAMにプログラムを展開するシステムの場合の電源ONからカーネルのブートまでの手順を示した図である。 本実施形態においてRAMにプログラムを展開するシステムの場合の電源ONからカーネルのブートまでの手順の処理時間を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における電源系統を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における省エネルギー状態遷移を示す図である。 図22に示す本実施形態の画像処理装置においてシャットダウンからスタンバイモードへの移行時の信号波形を示す図である。 図22に示す本実施形態の画像処理装置においてスタンバイモードからローパワーモードへの移行時の信号波形を示す図である。 図22に示す本実施形態の画像処理装置においてローパワーモードからスタンバイモードへの移行時の信号波形を示す図である。 図22に示す本実施形態の画像処理装置においてスタンバイモードからオフモードへの移行時の信号波形を示す図である。 図22に示す本実施形態の画像処理装置においてオフモードからスタンバイモードへの移行時の信号波形を示す図である。 図22に示す本実施形態の画像処理装置においてスタンバイモードからローパワーモード2への移行時の信号波形を示す図である。 図22に示す本実施形態の画像処理装置においてローパワーモード2からスタンバイモードへの移行時の信号波形を示す図である。 図22に示す本実施形態の画像処理装置においてローパワーモード2からオフモードへの移行時の信号波形を示す図である。 画像処理装置におけるコントローラ内のASICを分離しないで1個のASICから構成したブロック図である。 図31におけるASICの詳細な内部構成を示す図である。 本実施形態に係る画像処理装置が省エネルギー状態である場合における内部構成の電源オンとオフの状態を示す図である。 ネットワークパケットの基本モデルに照合して、プロトコルとI/Oプロセッサが応答しないといけない機能範囲を示す図である。 画像処理装置内のASICが自分宛のパケットを受信した後でメインCPUの電源を入れるか否か又はASIC単体で応答するのか否かを示すフローチャートである。 イーサネット(登録商標)フレームの構造を示す図である。 TCP/IPのパケット構造を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置内のASIC2の構成を示す図である。
符号の説明
5401 コントローラ
5402 MOTHER
5403 エンジン
5404 CPU(メインCPU)
5405 ASIC1
5406 MEM(メモリ)
5407 HDD
5410 ROM0
5416 操作部
5417 ASIC2
5420 ネットワーク
5421 USB2.0
5801 ASIC2
5835 MEM
5837 ROM
5839 サブCPU
6301 コントローラ
6302 エンジン
6303 FAX
6304 ホストI/Fオプション
6305 CPU
6306 ASIC
6307 MEM
6308 操作部
6327 プロッタ
6328 スキャナ

Claims (11)

  1. スキャナ及び/又はプロッタを含むエンジンと、メインCPU、メモリ、操作部、前記エンジン及びホストPCと接続されたASIC、を有するコントローラと、を備えた画像処理装置であって、
    前記ASICは、プリンタ又はインターネットファクシミリを含む複合サービスを実行処理するアプリケーションに基づいて前記エンジンを動作させるプラットフォームを形成するとともに、前記エンジン及び前記メインCPUと接続された第1のASICと、前記ホストPCとのインターフェースとしてネットワークを介して接続された第2のASICと、に分離する構成とし、
    前記メインCPUと前記第1のASICとを含む前記コントローラの電源をオフとするオフモード時に、前記第2のASICは、前記ホストPCからの特定ID画像処理装置の接続動作状態の問い合わせを一例とする、前記第2のASICで応答可能なパケットに対しては応答する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1において、前記オフモード時に、前記第2のASICは、前記第2のASIC自体からのアドレス延長願の発信を一例とする、前記第2のASICから発信可能なパケットを発信する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1において、前記第2のASICは、前記第2のASICで応答可能でない前記ホストPCからのパケットに対しては前記メインCPUの電源を入れるように制御する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1において、前記オフモード時に、前記第1のASICと前記第2のASICとの間をハイインピーダンス状態にして電流が回り込まないようにすることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1において、前記オフモードは、前記スキャナ又はプロッタを含むエンジンASICの電源をオフし、且つ前記エンジンの定着部の電源をオフにする最低消費電力モードであることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1において、前記オフモードの他に、画像処理装置の主電源をオンし、前記コントローラの電源をオンし、前記スキャナ又はプロッタを含むエンジンASICの電源をオンし、前記エンジンの定着部の電源をオンするスタンドバイモードと、
    前記コントローラの電源をオンし、前記エンジンの定着部の電源をオフし、前記スキャナ又はプロッタを含むエンジンASICの電源をオン又はオフする節電モードと、を有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項6において、AC電源からDC電源を作るパワーサプライユニットを設け、
    前記パワーサプライユニットから、前記エンジンの定着部、前記エンジンASIC及び前記コントローラに対して、電源供給をオンするかオフするかを制御する制御部をそれぞれの電源供給路に設ける
  8. スキャナ及び/又はプロッタを含むエンジンと、メインCPU、メモリ、操作部、前記エンジン及びホストPCと接続されたASIC、を有するコントローラと、を備えた画像処理装置であって、
    前記ASICは、プリンタ又はインターネットファクシミリを含む複合サービスを実行処理するアプリケーションに基づいて前記エンジンを動作させるプラットフォームを形成するとともに、前記エンジン及び前記メインCPUと接続された第1のASICと、前記ホストPCとのインターフェースとしてネットワークを介して接続された第2のASICと、に分離する構成とし、
    前記第2のASICを制御するサブCPUを設けるとともに、前記サブCPUと前記第2のASICとでI/Oプロセッサを構成し、
    前記I/Oプロセッサは、前記メインCPUの電源管理を含む省エネルギーの状態遷移を管理する機能と、前記ホストPCとネットワークを介してデータ授受を行う機能を有し、
    前記メインCPUと前記第1のASICとを含む前記コントローラの電源をオフとするオフモード時に、前記I/Oプロセッサは、前記ホストPCからのプロトコルARPを一例とする、前記I/Oプロセッサで応答可能なパケットに対しては応答する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項8において、
    前記I/Oプロセッサは、前記ホストPCから送られた先頭パケットを受信したときに前記メインCPUの電源を入れるとともに、前記メインCPUがレディ状態になるまで送られてくるパケットの受信を続けるように動作する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項9において、
    前記メインCPUが動作状態になったとき、前記受信を続けたパケットをすべて前記メインCPUに引き渡した後に前記サブCPUをスリープ状態にする
    ことを特徴とする画像処理装置。
  11. スキャナ及び/又はプロッタを含むエンジンと、メインCPU、メモリ、操作部、前記エンジン及びホストPCと接続されたASIC、を有するコントローラと、を備えた画像処理装置であって、
    前記ASICは、プリンタ又はインターネットファクシミリを含む複合サービスを実行処理するアプリケーションに基づいて前記エンジンを動作させるプラットフォームを形成するとともに、前記エンジン及び前記メインCPUと接続された第1のASICと、前記ホストPCとのインターフェースとしてネットワークを介して接続された第2のASICと、に分離する構成とし、
    前記第2のASICを制御するサブCPUを設けるとともに、前記サブCPUと前記第2のASICとでI/Oプロセッサを構成し、
    前記I/Oプロセッサは、前記メインCPUの電源管理を含む省エネルギーの状態遷移を管理する機能と、前記ホストPCとネットワークを介してデータ授受を行う機能を有し、
    前記ホストPCから送られてくるパケットの分解を前記サブCPUで行い、前記メインCPUにはデータと要求だけを渡すことによって、前記サブCPUとメインCPUの機能分担を明確にする
    ことを特徴とする画像処理装置。
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