JP2004155017A - 低消費電力モード時の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低電力消費モード時(ESS)、プリンタ部やスキャナ部の電源をOFFにしても装置の状態を把握できる。
【解決手段】通常動作時にプリンタ部やスキャナ部などで検出を行っている各種センサ類の検出および制御を、ESS時にはメイン制御部で検出可能な構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】通常動作時にプリンタ部やスキャナ部などで検出を行っている各種センサ類の検出および制御を、ESS時にはメイン制御部で検出可能な構成とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はFAXや複写機などにおいて、低消費電力モード(ESS、以下同じ)を有する装置に関するものである。さらに具体的には、低消費電力モード時の各種センサ類の検出手段および検出後の装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年ファクシミリ装置や複写機においては、地球環境にやさしい製品ということをうたい文句に、スタンバイ時の消費電力を低減させた装置が主流になってきている。ユーザの設定により、あるいは一定時間操作が行なわれなかった場合などに自動的に低消費電力スタンバイ(ESS、以下同じ)に移行するのが一般的である。ESS制御の方法は各メーカや各機種ごとにいろいろな方法が提案され、また実施されている。その中の1つの方法となっているのは、ESS時に動作していない部分については電源を切ってしまうことである。
【0003】
図2は一般的なファクシミリ装置の構成である。図において2−1は装置全体を制御するメイン制御部であり、2−AはメインCPU、2−2は記録の制御を行なうプリンター部、2−3はプリンタ部の各種センサ類、2−4は原稿読み取り部、2−5は操作部、2−6はモデムやNCUからなる通信制御部、2−7は電源部である。通常ESS時には、原稿読み取り部2−4やプリンター部2−2等は電力を消費する必要がない(原稿読み取り部で言えばCCD等のセンサの電源を入れておく必要は無い。
【0004】
またプリンター部で言えば画像の記録動作の必要がない。)ので、これらのブロックの電源は本来OFFしても問題ない。そして、例えばユーザがコピーをするために原稿を原稿読み取り部2−4にセットした時点で、メインCPU2−Aに割り込み信号が出される。そしてメインCPU2−Aは通常動作に戻り、読み取り部2−4の電源をONにし、原稿読み取り動作が出来るようにに命令を出す。
【0005】
また同時にプリンタ部2−2の電源をONにし、記録動作が行なえるように動作命令を出す。命令を受けた各ブロックは、センサ類をモニタするなどして異常が無い事を確認し、各動作を実行する。またFAX受信をした場合などは通信制御ブロック2−6からの信号により、メインCPU2−Aは受信動作および受信画像の記録動作が出来るように各ブロックの電源制御や動作命令を出す。このようにESS時には動作していなくても良いブロックの電源を切ってしまうような制御を行ない、動作指示がされるたびに各ブロックの電源制御および動作命令を出す構成になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の機種では読み取り系の各種センサ(原稿センサなど)や、通信制御部からの各種制御信号のモニタはメインのCPU2−Aで行い、またプリンター部2−2の各種センサ2−3(カートリッジセンサや記録紙ジャム検知センサなど)はプリンタ部2−2のサブCPU2−Bにより行なわれていた。また機種によっては読み取り部2−4や通信制御部2−6、また操作部2−5にもそれぞれ個別にCPUを具備しているものもあり、各ブロックごとにそれぞれのCPUでセンサ類のモニタを行なっている。
【0007】
これは、通常動作時にはメインCPU2−Aの処理負荷が大きいため(例えば通信制御や操作部制御を行なわなければならないため)、各ブロックごとセンサのモニタ処理や制御についてはサブCPU、例えばプリンタ部のCPU2−Bに処理を行なわせている。
【0008】
プリンタ部2−2で言えばLBP(レーザビームプリンタ)では各種のセンサをモニタしながら、定着器の温度制御、レーザダイオードの駆動、記録紙の搬送制御などを行なう。そして必要に応じてメインのCPU2−Aへプリンタ部2−2の状態について通知を行なう。通知を受けたメインCPU2−2はその内容に応じた各処理を行なうようになっている。そのため、ESS時に例えばプリンタ2−2の電源を完全にOFFにしてしまうと各センサの状態をモニタ出来ないため、もしプリンタに異常があってもプリンタ部2−2の電源をONし、サブCPU2−Bが状態を検知してメインCPU2−Aに対して連絡を行なわない限りメイン制御部が状態を把握できないといった問題があった。
【0009】
またメインCPU2−Aにて各ブロックの電源をONにした後各ブロックごとに各サブCPUが状態の検知を行なうため、起動してから動作可能状態になるまで時間がかかっていた。そのためプリンタ部2−2や読み取り部2−4なども電源を完全にOFFすることが出来ず、一部には電源を供給しておかなければならない。
【0010】
プリンタ部2−2の場合では、モータ駆動用電源(24V等)や定着期制御用のAC電源は遮断出来ても、サブCPU2−Bやその他のロジック回路の動作電源としての3.3Vは供給せねばならなかった。このように3.3Vといえども電源が供給されている限り電力消費はなされているため、実際に低消費電力を実現するには問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために本発明では、装置がESSモードに移行する際に、プリンタ部やスキャナ部など電源をOFFにしても問題無い部分への電源供給を遮断する手段と、通常動作時にはプリンター部やスキャナ部等各ブロックで検知を行なっている各種センサ信号を、ESSモード時にはメイン制御部で検知することが可能な手段を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施例の構成を表す図である。この実施例ではプリンタ部の電源を遮断する構成になっている。図において1−1はメインの制御部であり、1−AはメインCPUであり、装置全体の制御を行なう。1−2はプリンタ部であり、1−Bはプリンタ部の各種制御を行なうサブCPUである。1−3はプリンタ部の各種センサ類である。例えば、記録紙の有無を検知したり、記録紙のジャムを検知したりするものである。このセンサはプリンタ部1−2とメイン制御部1−1へ入力されている。1−4は原稿を読み取るためのスキャナ部、1−5は操作パネル、1−6はFAX通信の制御を行なう通信制御部でありモデムやNCU等で構成される。1−7は電源ユニットであり、装置の各ブロックへの電源供給を行なう。1−8はプリンタ部への電源供給をON/OFFするためのスイッチ、1−9はスキャナ部1−4への電源供給をON/OFFするためのスイッチであり、共にメインCPU1−Aにより制御される。1−10はコンピュータとのI/Fであり、USBやセントロニクスのI/Fをもつ。
【0013】
この装置の動作例としてコピー動作の場合を説明する。ユーザよりコピー動作の指示がなされた場合、メインCPU1−Aはスキャナ部1−4に対して原稿読み取りの指示を出す。スキャナ部1−4より読み込まれた画像データは各種画像処理(変倍や2値化等)を施された後、図示してはいないがメイン制御部1−1内のメモリーに蓄積される。同時にプリンタ部1−2のサブCPU1−Bは、各種センサ1−3の状態を検知し異常が無くプリント動作が可能である場合にはその旨をメインCPU1−Aに通知する。
【0014】
通知を受けたメインCPU1−AはサブCPU1−Bにプリント開始の命令を出し、同時にメイン制御部1−1にて記録画像処理(スムージング処理等)を行ない、プリンタ部1−2へ画像の転送を行なう。プリンタ部1−2はメイン制御部1−1よりプリント命令を受けると、メイン制御部1−1から送られてきた画像の記録動作、具体的にLBPの場合にはレーザの駆動、定着器の温度制御、記録紙の搬送制御などの処理を実行する。
【0015】
また記録動作中に紙ジャム等の異常が発生した場合にはプリンタ部1−2はその旨をメインCPU1−Aに通知し、記録動作を中断する。プリンタ異常状態であることを受け取ったメインCPU1−Aは表示部1−5へ状態を表示してオペレータに通知し、回復するまで記録動作を中断する。この通常動作時の各ブロックの制御内容は基本的に従来例と同じである。
【0016】
以上がコピー動作時の装置の基本的な動きである。次にESSモード時の動作について説明する。オペレータにより操作部1−5よりESSモードへの移行(ESSモードキーの押下)が指示された場合、あるいは一定時間装置としての動作がなされなかった場合など、メインCPU1−AはESSモードへの移行動作を実行する。具体的には、電源を落としても問題ない部分、例えばプリンタ部1−2や読み取りスキャナ部1−4等については電源の供給を遮断する。このとき電源供給の遮断は各ブロックの根元で行なわれる。つまりメインCPU1−Aからの制御信号により電源スイッチ1−8および1−9をOFF状態にすることにより実行される。
【0017】
また装置として電源を落とせない部分、例えば操作部1−5や通信制御部1−6などは電源を供給したままとする。通信制御部1−6はESSモード時でもFAX受信を受け付けるために必要であり、また操作部1−5はオペレータからの通常動作への復帰の指示等を受け付けるために電源を供給しておく必要がある。ただしこの場合でも例えば通信制御部1−6のモデムICなどはメインCPU1−Aからの命令により、低消費電力モードへの移行処理を行ない、また操作部の表示器(LCD等)はコントラストを押さえ気味にするなどして消費電力を落とす処理を行なう。このように装置としてESS時に不必要なブロックの電源供給を止めることで電力の消費を抑えることが可能となる。
【0018】
またこのときメインCPU1−Aでは通常動作時にはプリンタ部1−2のサブCPU1−Bで行なっていた各センサ1−3の検知を代わりに行なうこととする。こうすることにより、例えばESSモード時に外部コンピュータ1−11からプリント要求がきた場合でも、プリンタ部1−2の電源をONにすることなく各センサの状態を検知して、正常ならばプリンタ部1−2の電源をONにしてプリント動作を実行し、プリンタが異常状態ならば記録不可能な旨をコンピュータ1−11に通知するだけでよい。つまりプリンタ部1−2の電源をONにすることなく、つまり余計な電力を消費することなく記録部の状態を認識することが出来る。
【0019】
また従来は記録部のCPU1−Bが立ち上がってからでないと各センサの状態、つまり記録部の状態が検知できなったが、ESS時にはメインCPU1−Aが代わりに行なうためサブCPU1−Bを立ち上げずに状態の検知ができ、通常動作への復帰時間の短縮にもなる。
【0020】
以上の例ではプリンタ関係の制御について記したが、読み取りスキャナ部1−4についても同様の動作をすればよい。オペレータによりFAXの送信指示があった場合など、メインCPU1−Aにおいてまず図には示されていないが読み取り関係のセンサのチェックを行ない、正常か否か判断する。正常と判断された場合には読み取り部1−4の電源をONし、その後通常の読み取り動作およびFAX送信を行なう。異常と判定された場合には操作部1−5にその内容を表示し、オペレータへの通知を行なう。こうすることで読み取りスキャナ部1−4の電源をONすることなくオペレータへの通知が行なわれる。
【0021】
以上のような動作を実現するためには、ハード的には各ブロックのセンサ類をモニタするための制御線をメイン制御部1−1に追加するだけですむ。また通常動作時の細かい制御は各ブロックのサブCPUが行い、ESS時のメインCPU1−Aの動作は各センサの状態から各ブロックが正常状態か異常状態かを判断するだけの基本的な状態検知動作のみであるため細かい制御は必要ない。そのためソフト的にも大幅な追加、修正は必要なく、小変更で対応できる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、メイン制御部および1つあるいは複数のサブ制御部を持つ装置において、通常動作時にサブ制御部において検知あるいは制御を行なっていた各種信号を、ESSモード時にはメイン制御部にて検知して状態の把握が出来るようにしたため、ESSモード時には電源を入れておく必要の無いブロックの電源を元から遮断でき、スタンバイ時の消費電力を低減できることになる。またこのためにメインの制御部は細かい処理をする必要も無いため、ハード、ソフトとも少ない追加、修正でこの動作を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を表すブロック図である。
【図2】従来例の構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
1−1、1−2 装置のメイン制御部
1−2、2−2 プリンタ部
1−3、2−3 プリンタ関係の各種センサ類
1−4、2−4 装置の原稿読み取り部
1−5、2−5 装置の操作部
1−6、2−6 通信制御部
1−7、2−7 電源部
1−8 プリンタ部への電源供給スイッチ
1−9 読み取り部への電源供給スイッチ
1−10、2−10 PC I/F部
1−11、2−11 外部のコンピュータ
【発明の属する技術分野】
本発明はFAXや複写機などにおいて、低消費電力モード(ESS、以下同じ)を有する装置に関するものである。さらに具体的には、低消費電力モード時の各種センサ類の検出手段および検出後の装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年ファクシミリ装置や複写機においては、地球環境にやさしい製品ということをうたい文句に、スタンバイ時の消費電力を低減させた装置が主流になってきている。ユーザの設定により、あるいは一定時間操作が行なわれなかった場合などに自動的に低消費電力スタンバイ(ESS、以下同じ)に移行するのが一般的である。ESS制御の方法は各メーカや各機種ごとにいろいろな方法が提案され、また実施されている。その中の1つの方法となっているのは、ESS時に動作していない部分については電源を切ってしまうことである。
【0003】
図2は一般的なファクシミリ装置の構成である。図において2−1は装置全体を制御するメイン制御部であり、2−AはメインCPU、2−2は記録の制御を行なうプリンター部、2−3はプリンタ部の各種センサ類、2−4は原稿読み取り部、2−5は操作部、2−6はモデムやNCUからなる通信制御部、2−7は電源部である。通常ESS時には、原稿読み取り部2−4やプリンター部2−2等は電力を消費する必要がない(原稿読み取り部で言えばCCD等のセンサの電源を入れておく必要は無い。
【0004】
またプリンター部で言えば画像の記録動作の必要がない。)ので、これらのブロックの電源は本来OFFしても問題ない。そして、例えばユーザがコピーをするために原稿を原稿読み取り部2−4にセットした時点で、メインCPU2−Aに割り込み信号が出される。そしてメインCPU2−Aは通常動作に戻り、読み取り部2−4の電源をONにし、原稿読み取り動作が出来るようにに命令を出す。
【0005】
また同時にプリンタ部2−2の電源をONにし、記録動作が行なえるように動作命令を出す。命令を受けた各ブロックは、センサ類をモニタするなどして異常が無い事を確認し、各動作を実行する。またFAX受信をした場合などは通信制御ブロック2−6からの信号により、メインCPU2−Aは受信動作および受信画像の記録動作が出来るように各ブロックの電源制御や動作命令を出す。このようにESS時には動作していなくても良いブロックの電源を切ってしまうような制御を行ない、動作指示がされるたびに各ブロックの電源制御および動作命令を出す構成になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の機種では読み取り系の各種センサ(原稿センサなど)や、通信制御部からの各種制御信号のモニタはメインのCPU2−Aで行い、またプリンター部2−2の各種センサ2−3(カートリッジセンサや記録紙ジャム検知センサなど)はプリンタ部2−2のサブCPU2−Bにより行なわれていた。また機種によっては読み取り部2−4や通信制御部2−6、また操作部2−5にもそれぞれ個別にCPUを具備しているものもあり、各ブロックごとにそれぞれのCPUでセンサ類のモニタを行なっている。
【0007】
これは、通常動作時にはメインCPU2−Aの処理負荷が大きいため(例えば通信制御や操作部制御を行なわなければならないため)、各ブロックごとセンサのモニタ処理や制御についてはサブCPU、例えばプリンタ部のCPU2−Bに処理を行なわせている。
【0008】
プリンタ部2−2で言えばLBP(レーザビームプリンタ)では各種のセンサをモニタしながら、定着器の温度制御、レーザダイオードの駆動、記録紙の搬送制御などを行なう。そして必要に応じてメインのCPU2−Aへプリンタ部2−2の状態について通知を行なう。通知を受けたメインCPU2−2はその内容に応じた各処理を行なうようになっている。そのため、ESS時に例えばプリンタ2−2の電源を完全にOFFにしてしまうと各センサの状態をモニタ出来ないため、もしプリンタに異常があってもプリンタ部2−2の電源をONし、サブCPU2−Bが状態を検知してメインCPU2−Aに対して連絡を行なわない限りメイン制御部が状態を把握できないといった問題があった。
【0009】
またメインCPU2−Aにて各ブロックの電源をONにした後各ブロックごとに各サブCPUが状態の検知を行なうため、起動してから動作可能状態になるまで時間がかかっていた。そのためプリンタ部2−2や読み取り部2−4なども電源を完全にOFFすることが出来ず、一部には電源を供給しておかなければならない。
【0010】
プリンタ部2−2の場合では、モータ駆動用電源(24V等)や定着期制御用のAC電源は遮断出来ても、サブCPU2−Bやその他のロジック回路の動作電源としての3.3Vは供給せねばならなかった。このように3.3Vといえども電源が供給されている限り電力消費はなされているため、実際に低消費電力を実現するには問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために本発明では、装置がESSモードに移行する際に、プリンタ部やスキャナ部など電源をOFFにしても問題無い部分への電源供給を遮断する手段と、通常動作時にはプリンター部やスキャナ部等各ブロックで検知を行なっている各種センサ信号を、ESSモード時にはメイン制御部で検知することが可能な手段を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施例の構成を表す図である。この実施例ではプリンタ部の電源を遮断する構成になっている。図において1−1はメインの制御部であり、1−AはメインCPUであり、装置全体の制御を行なう。1−2はプリンタ部であり、1−Bはプリンタ部の各種制御を行なうサブCPUである。1−3はプリンタ部の各種センサ類である。例えば、記録紙の有無を検知したり、記録紙のジャムを検知したりするものである。このセンサはプリンタ部1−2とメイン制御部1−1へ入力されている。1−4は原稿を読み取るためのスキャナ部、1−5は操作パネル、1−6はFAX通信の制御を行なう通信制御部でありモデムやNCU等で構成される。1−7は電源ユニットであり、装置の各ブロックへの電源供給を行なう。1−8はプリンタ部への電源供給をON/OFFするためのスイッチ、1−9はスキャナ部1−4への電源供給をON/OFFするためのスイッチであり、共にメインCPU1−Aにより制御される。1−10はコンピュータとのI/Fであり、USBやセントロニクスのI/Fをもつ。
【0013】
この装置の動作例としてコピー動作の場合を説明する。ユーザよりコピー動作の指示がなされた場合、メインCPU1−Aはスキャナ部1−4に対して原稿読み取りの指示を出す。スキャナ部1−4より読み込まれた画像データは各種画像処理(変倍や2値化等)を施された後、図示してはいないがメイン制御部1−1内のメモリーに蓄積される。同時にプリンタ部1−2のサブCPU1−Bは、各種センサ1−3の状態を検知し異常が無くプリント動作が可能である場合にはその旨をメインCPU1−Aに通知する。
【0014】
通知を受けたメインCPU1−AはサブCPU1−Bにプリント開始の命令を出し、同時にメイン制御部1−1にて記録画像処理(スムージング処理等)を行ない、プリンタ部1−2へ画像の転送を行なう。プリンタ部1−2はメイン制御部1−1よりプリント命令を受けると、メイン制御部1−1から送られてきた画像の記録動作、具体的にLBPの場合にはレーザの駆動、定着器の温度制御、記録紙の搬送制御などの処理を実行する。
【0015】
また記録動作中に紙ジャム等の異常が発生した場合にはプリンタ部1−2はその旨をメインCPU1−Aに通知し、記録動作を中断する。プリンタ異常状態であることを受け取ったメインCPU1−Aは表示部1−5へ状態を表示してオペレータに通知し、回復するまで記録動作を中断する。この通常動作時の各ブロックの制御内容は基本的に従来例と同じである。
【0016】
以上がコピー動作時の装置の基本的な動きである。次にESSモード時の動作について説明する。オペレータにより操作部1−5よりESSモードへの移行(ESSモードキーの押下)が指示された場合、あるいは一定時間装置としての動作がなされなかった場合など、メインCPU1−AはESSモードへの移行動作を実行する。具体的には、電源を落としても問題ない部分、例えばプリンタ部1−2や読み取りスキャナ部1−4等については電源の供給を遮断する。このとき電源供給の遮断は各ブロックの根元で行なわれる。つまりメインCPU1−Aからの制御信号により電源スイッチ1−8および1−9をOFF状態にすることにより実行される。
【0017】
また装置として電源を落とせない部分、例えば操作部1−5や通信制御部1−6などは電源を供給したままとする。通信制御部1−6はESSモード時でもFAX受信を受け付けるために必要であり、また操作部1−5はオペレータからの通常動作への復帰の指示等を受け付けるために電源を供給しておく必要がある。ただしこの場合でも例えば通信制御部1−6のモデムICなどはメインCPU1−Aからの命令により、低消費電力モードへの移行処理を行ない、また操作部の表示器(LCD等)はコントラストを押さえ気味にするなどして消費電力を落とす処理を行なう。このように装置としてESS時に不必要なブロックの電源供給を止めることで電力の消費を抑えることが可能となる。
【0018】
またこのときメインCPU1−Aでは通常動作時にはプリンタ部1−2のサブCPU1−Bで行なっていた各センサ1−3の検知を代わりに行なうこととする。こうすることにより、例えばESSモード時に外部コンピュータ1−11からプリント要求がきた場合でも、プリンタ部1−2の電源をONにすることなく各センサの状態を検知して、正常ならばプリンタ部1−2の電源をONにしてプリント動作を実行し、プリンタが異常状態ならば記録不可能な旨をコンピュータ1−11に通知するだけでよい。つまりプリンタ部1−2の電源をONにすることなく、つまり余計な電力を消費することなく記録部の状態を認識することが出来る。
【0019】
また従来は記録部のCPU1−Bが立ち上がってからでないと各センサの状態、つまり記録部の状態が検知できなったが、ESS時にはメインCPU1−Aが代わりに行なうためサブCPU1−Bを立ち上げずに状態の検知ができ、通常動作への復帰時間の短縮にもなる。
【0020】
以上の例ではプリンタ関係の制御について記したが、読み取りスキャナ部1−4についても同様の動作をすればよい。オペレータによりFAXの送信指示があった場合など、メインCPU1−Aにおいてまず図には示されていないが読み取り関係のセンサのチェックを行ない、正常か否か判断する。正常と判断された場合には読み取り部1−4の電源をONし、その後通常の読み取り動作およびFAX送信を行なう。異常と判定された場合には操作部1−5にその内容を表示し、オペレータへの通知を行なう。こうすることで読み取りスキャナ部1−4の電源をONすることなくオペレータへの通知が行なわれる。
【0021】
以上のような動作を実現するためには、ハード的には各ブロックのセンサ類をモニタするための制御線をメイン制御部1−1に追加するだけですむ。また通常動作時の細かい制御は各ブロックのサブCPUが行い、ESS時のメインCPU1−Aの動作は各センサの状態から各ブロックが正常状態か異常状態かを判断するだけの基本的な状態検知動作のみであるため細かい制御は必要ない。そのためソフト的にも大幅な追加、修正は必要なく、小変更で対応できる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、メイン制御部および1つあるいは複数のサブ制御部を持つ装置において、通常動作時にサブ制御部において検知あるいは制御を行なっていた各種信号を、ESSモード時にはメイン制御部にて検知して状態の把握が出来るようにしたため、ESSモード時には電源を入れておく必要の無いブロックの電源を元から遮断でき、スタンバイ時の消費電力を低減できることになる。またこのためにメインの制御部は細かい処理をする必要も無いため、ハード、ソフトとも少ない追加、修正でこの動作を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を表すブロック図である。
【図2】従来例の構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
1−1、1−2 装置のメイン制御部
1−2、2−2 プリンタ部
1−3、2−3 プリンタ関係の各種センサ類
1−4、2−4 装置の原稿読み取り部
1−5、2−5 装置の操作部
1−6、2−6 通信制御部
1−7、2−7 電源部
1−8 プリンタ部への電源供給スイッチ
1−9 読み取り部への電源供給スイッチ
1−10、2−10 PC I/F部
1−11、2−11 外部のコンピュータ
Claims (3)
- 低消費電力モードを有する装置において、装置全体の制御行なうメインの制御ブロックと、装置内の各ブロックの制御を行なう1つあるいは複数のサブ制御ブロックと、低消費電力モード時には前記サブ制御ブロックのうちの1つあるいは複数のブロックの電源をOFFにする手段と、前記各サブ制御ブロックの状態を検知するためのセンサ手段とを有し、低消費電力モード時には前記センサ手段の検出を前記メイン制御部にて行なう事が可能な構成としたことを特徴とする低消費電力モード時の制御方法。
- 特許請求項1において、通常動作時には前記センサ手段の検出を各サブ制御ブロックのみで行ない、メイン制御部では行なわないことを特徴とする低消費電力モード時の制御方法。
- 特許請求項1および2において、前記低消費電力モード時に前記メイン制御部が検知したセンサの状態が各ブロックの異常を現している場合、該当するブロックの状態が正常に戻るまで、当該ブロックの電源をONしない事を特徴とする低消費電力モード時の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002322208A JP2004155017A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | 低消費電力モード時の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002322208A JP2004155017A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | 低消費電力モード時の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004155017A true JP2004155017A (ja) | 2004-06-03 |
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ID=32802457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002322208A Pending JP2004155017A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | 低消費電力モード時の制御方法 |
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---|---|
JP (1) | JP2004155017A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008225993A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Pfu Ltd | 電力供給制御回路およびスキャナ装置 |
JP2011022973A (ja) * | 2009-07-21 | 2011-02-03 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報処理装置、画像処理システム、及びプログラム |
JP2013140242A (ja) * | 2011-12-29 | 2013-07-18 | Konica Minolta Inc | 画像形成装置 |
-
2002
- 2002-11-06 JP JP2002322208A patent/JP2004155017A/ja active Pending
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JP2011022973A (ja) * | 2009-07-21 | 2011-02-03 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報処理装置、画像処理システム、及びプログラム |
JP2013140242A (ja) * | 2011-12-29 | 2013-07-18 | Konica Minolta Inc | 画像形成装置 |
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