JP3870227B2 - 産前用ガードル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は産前用ガードルに関し、特に、ベルト支持帯で腹部を支えることなく、下腹部をしっかりと押さえ、かつ、座った時の違和感や窮屈感を無くして着用感を改良するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の産前用ガードルとして、両脇部から調節機能ベルトを突出させ、腹部を安定して支える状態に両側ベルトを連結する構成のものが提供されている。
しかしながら、調節機能ベルト付きタイプのものでは、立った状態で安定して腹部を支持できる状態でベルトを装着すると、座った時に窮屈感があり、この窮屈感を解消するためにはベルトの再調節を行う必要がある。このように、立った状態と座った状態とで、その都度、ベルトの調節をし直す必要があり、手数がかかる等の問題がある。
【0003】
上記調節機能ベルトを付設していないタイプの産前用ガードルトとして、実開平1−74210号に図8(A)に示すガードル、実開昭56−55011号に図8(B)に示すガードル等が提供されている。
上記図8(A)のガードルでは下腹部の位置に締付力を最大とした三日月状の下段部からなる締付部分Aを設けており、図8(B)のガードルも下腹部にバンド状のフロントベルトA’を配置している。これら最もパワーが強い上記締付部分A、フロントベルトA’の下端縁と、股部との間には伸びがありパワーの弱い本体布部Bが位置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、下腹部に位置するパワーの強い部分A、A’の下部に、パワーが弱く伸びのある本体布部Bが位置すると、その境目ではパワーの違いが大きくなって違和感を生じる。また、この違和感が締付部分Aによる窮屈感や圧迫感に繋がり、着用感を悪化させる問題がある。
特に、臨月近くになると恥骨近傍から腹部が次第に膨出してくるため、この部分を圧迫することは身体に好ましくない。
さらに、いずれの締付部分も腹部を下方から持ち上げるように支持するだけの構成であり、上方から吊り上げる構成とはされていないため、安定した状態でしっかりと膨出した腹部を支持する機能が劣る問題がある。
【0005】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、下腹部を支持する締め付け部分と、該部分と下部側との間に違和感を発生させないようにし、かつ、座った時に窮屈感や圧迫感を無くすと共に立った時に安定感よく腹部膨出部を支持できる産前用ガードルを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、他の部位よりも伸びが小さくパワーの強い下腹部支持布を設け、該下腹部支持布は全体形状を略V形状とし、その左右上縁をウエストライン近傍に位置させると共に上記左右上縁の間の中央上縁は膨出する腹部の外縁に沿うように半円状凹部とし、かつ、左右両側アーム部は上記上縁の左右両端より左右脇縁を股部側へと傾斜して垂下させ、この下腹部支持布の下端を股布近傍に位置させ、
上記下腹部支持布の下端は本体布の股部前縁あるいは本体布と縫着する股布の前端縁と縫着し、左右上端縁は本体布のウエストラインあるいは本体布に縫着するウエスト布と縫着していることを特徴とする産前用ガードルを提供している。
【0007】
上記構成の産前用ガードルでは、伸びが小さくパワーの強い下腹部支持部の形状を上記のように全体形状を略V形状とし、その下部を下腹部よりも更に下方へと股布近傍まで延在させているため、前記した支持部とその下部との境目に生じていたパワーの違いによる違和感の発生を無くすことができる。
このように違和感を無くしているため、座った時に生じる窮屈感や圧迫感も解消でき、着用性のよい産前用ガードルとすることができる。
特に、従来の支持バンドでは、座った時に、下腹部に支持バンドが位置して下腹部を強く締めることになるが、妊娠後半には恥骨近傍から腹部が膨出するため、この部分に支持バンドが位置して締めることは好ましくない。本発明では下腹部支持布が位置して、下腹部を締め付けるのではなく、膨出した腹部の立体形状になだらかに沿うことによって、下腹部を支持するため、特に座った時に身体的にも好ましいものとなる。
さらに、その左右上縁をウエストライン近傍に位置させているため、膨出する腹部を吊り上げる機能も有し、半円状凹部で下腹部を持ち上げるように支持する機能と合わせて、膨出した腹部を安定して支持することができる。
【0008】
なお、下腹部支持布の左右アーム部の脇縁は直線状に傾斜させても良いし、若干脇側へ湾曲させながら傾斜させてもよい。
【0009】
上記下腹部支持布よりも伸びが大きくパワーの弱い本体布により他の部位を形成し、上記下腹部支持布を本体布の裏面に当て布として重ねて縫着し、かつ、
上記本体布は膨出する腹部に相当する部分は略半円形状にくりぬき、この半円状くりぬき部分に本体布よりさらに伸びが大きくパワーの弱い半円形状の腹部中央布を取り付けている。
【0010】
なお、本体布自体が伸びが大きくパワーが弱い場合には、本体布の裏面に下腹部支持布のみを縫着して、該下腹部支持布の半円状凹部に囲まれた部分は本体布で構成してもよい。
【0011】
上記のように下腹部支持布は本体布の裏面側に当て布として本体布に縫着することが好ましいが、本体布に縫着せず、下腹部支持布と本体布とを接ぎ合わせでガードルの前面部を形成しても良い。
また、膨出する腹部に当たる部分には、伸びが大きくパワーの弱い腹部中央布のみを配置すると、膨出する腹部に追従して伸び、腹部に対する締め付け感や圧迫感の発生を無くして着用感の良いものとすることができる。
【0012】
上記本体布の上記半円状くりぬき部は、上記下腹部支持布の半円状凹部よりも小さくして、下腹部支持布と腹部中央布との間に本体布を介在させ、腹部を覆う部分が、上縁より腹部中央布、本体布、下腹部支持布と3段構成で連続し、上縁より下方へと次第に伸びが小さくパワーを強くしている。
【0013】
上記腹部中央布と下腹部支持布とにより挟まれた部分の本体布は円弧形状の細帯状の形状や三日月形状となる。この腹部中央布、本体布、下腹部支持布のパワーは、順に強くし(腹部中央布のパワー〈本体布のパワー〈下腹部支持布のパワー)、パワーの切り替えを3段で行っているため、境目における違和感を緩和することができる。よって、違和感により発生する座った時の窮屈感や圧迫感も緩和することができる。また、パワーを3段切り替えとすることにより徐々に膨出していくる腹部の立体形状に対応でき、腹部の膨出程度に対応した支持を与えることができる。
しかも、本体布の裏面に下腹部支持布を配置しているだけで、下腹部支持布の上部は本体布のみが位置し、該本体布の上部には腹部中央布を縫着して、腹部中央分のみが位置しているため、前面部全体の厚さを薄くできる。よって、バンドを取り付けた場合のように外部に段状に現出して外観を損なうことはない。
【0014】
なお、上記腹部中央布と下腹部支持布との間に挟まれた本体布の部分は、本体布とは別布で構成してもよい。この場合、本体布のくりぬき部分は下腹部支持布の半円状凹部と対応した形状となる。
【0015】
また、上記下腹部支持布の左右両側アーム部は、平置き状態よりも内側に寄せて中央部が膨出する立体形状として上記本体布と縫着している。
上記のように本体布と縫着することにより簡単に膨出する腹部に当たる部分を立体的に膨らませることができ、下腹部に無理な力がかかることなく着用感がスムーズで、下方から腹部を支えることができる。
さらに、腹部中央布を本体布と縫着する時にギャザーやダーツをとって腹部中央布も前方へと膨らませてもよい。
【0016】
前記したように、上記下腹部支持布の下端は本体布の股部前縁あるいは本体布と縫着する股布の前端縁と縫着し、左右上端縁は本体布のウエストラインあるいは本体布に縫着するウエスト布と縫着している。
即ち、股布が本体布と別個で縫着する場合には、股部近傍まで延在させる下腹部支持布の下端も股布と本体布の縫着位置で同時に縫着している。股布が本体布と一体の場合には股部前縁の位置で本体布と縫着している。
この位置まで下腹部支持布を下方へと延在させると、腹部に当たる位置には下腹部支持布下端の縫着ラインは位置しないため、腹部に当たる位置にパワーの違う境目が生じず、違和感の発生を無くすことができる。
同様に下腹部支持布の左右上縁をウエストラインまで延在させて、この位置で縫着すると、腹部に当たる位置には下腹部支持布上縁の縫着ラインは位置せず、上縁側での違和感の発生を無くすことができる。
【0017】
上記下腹部支持布の半円状凹部の上縁は本体布と縫着せずに遊離させてもよい。 このように下腹部支持布の半円状凹部の上縁を遊離させると、下腹部の立体形状により沿わせやすくなり、局所的に無理な力が腹部にかかることを防止できる。
【0018】
さらに、下腹部支持布の左右両側アーム部の両脇側縁より腰部にかけて伸びが小さくパワーの強い腰サポート布を背面側本体布の裏面側に重ねて縫着している。 この腰サポート布は、最もパワーの強い中央補強布と、該中央補強布よりはパワーの弱い左右補助布とから構成することが好ましい。
【0019】
上記構成とすると下腹部支持布が背面側へと横方向へ引かれ、腹部を支える立体形状が崩れたりすることがなく、十分に下方からの上方へ支える力および上方から引き上げる力を発揮させることができる。その結果、腹部の膨出が非常に大きくなっても安定して支持することができる。
かつ、腹部が膨出すると腰に負担がかかることになるが、腰中央にサポート力の大きな中央補強布を配置すると、腰への負担も軽減でき、腰痛の発生も予防できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の産前用ガードルを図面を参照して説明する。
図1〜図3はガードルを裏面側から見た前面図、背面図、および側面図である。
【0021】
図中、10は本体布、11は下腹部支持布、12は腹部中央布、13は股布である。本体布10は前面部から左右腰部をへて背面部全体を構成している。股布13は本体布10と同一布から形成し、本体布10と縫着している。
【0022】
上記本体布10の前面側には、ウエストラインから膨出する腹部に相当する部分に略半円形状のくりぬき部分10aを設けている。
本体布10の後面側は腰部中央に当たる部分に図2に示すように略台形状のくぬき部分10bを設け、かつ、該くり抜き部分10bの最下端位置から股部にかけて分離して、該分離端10cを臀裂に沿わせ、ギャザーを寄せて縫着している。
【0023】
上記下腹部支持布11は図4に示すように、全体形状を略V形状とし、その左右上縁11a、11bをウエストラインに位置させると共に、左右上縁11aと11bの間の中央上縁は膨出する腹部の外縁に沿うように半円状凹部11cとしている。また、左右両側アーム部11d、11eは上記上縁の左右両端より左右脇縁を股部側へと互いに近接する方向へと略直線状に傾斜させて垂下させている。これら左右両側アーム部11d、11eの間の下側部11fの下端11gを上記股布13の前側縁13aおよび本体布10の下端10dの位置と一致させている。
【0024】
上記下腹部支持布11は本体布10の裏面に重ね、その左右上縁11a、11bを本体布10の上縁と一致させた状態で、半円状凹部11cの上縁は本体布10の半円状くりぬき部10aより一回り大きく外周側に位置するように裁断している。言い換えると、下腹部支持布11の半円状凹部11cの上縁より本体布10の半円状くりぬき部10aが所要幅で突出する状態としている。
【0025】
上記腹部中央布12は、上記本体布10の半円状くりぬき部10aに丁度嵌合する半円形状としている。
【0026】
上記各布のパワーの強さは、腹部中央布12〈本体布10〈下腹部支持布11とし、下腹部支持布11が最もパワーがあり、伸びを小さくしている。
上記本体布10は左右方向への伸びが大きいものを用い、本実施形態ではポリウレタンを含んだジャガードトリコットを用いている。
上記下腹部支持布11としては、本実施形態では丸編みのスムースパイルを使用している。使用する糸はポリノジックと綿の撚糸40デニール、ポリウレタン40デニールからなる。このようにポリウレタンを使用しているために若干の伸びを有すると共に、パイル編みとしているため肌触りが良く、多少のクッション性を備えている。
なお、下腹部支持布11としては、上記以外に、パワーネット、トリコット、トリコネット等、多少の伸びがあり、しっかりしたパワーの強い素材のものが好適に用いられる。
上記腹部中央布12としては左右に良くのびる丸編みのリブフライスを用いている。
【0027】
背面側では、本体布10の腰部中央のくりぬき部10bに、腰サポート布14の中央補強布14aを嵌合し、その左右両側に左右補助布14b,14cを配置している。上記中央補強布14aは下腹部支持布11よりパワーの強いものを使用し、その表面には、本体布10と同一素材からなる表面布15を重ね、本体布10のくりぬき部10bの周縁と縫着している。左右補助布14b、14cは本体布10の裏面側に重ねて配置させている。
このように、中央補強布14a、左右補助布14b、14cを一連に連続させた腰サポート布14は背面側のウエストラインに沿って配置し、かつ、左右補助布14b、14cの脇端は上記下腹部支持布11の左右アーム部11d,11eの上部脇線に連続させている。
【0028】
上記本体布10の前面では、その裏面側に下腹部支持布11を重ね、左右両側アーム部11d、11eを、平置き状態よりも内側に寄せて中央部が膨出する立体形状として、本体布10と縫着している。この下腹部支持布11と本体布10との縫着は、下腹部支持布11の全ての外形線に沿って施しており、半円状凹部11cの上端、左右上端11a、11b、左右両側アーム部11d、11eの脇線、下端11fを本体布10と縫着している。
【0029】
上記のように、下腹部支持布11の半円状凹部11cは本体布10の半円状くりぬき部10aよりも一回り大きくしているため、下腹部支持布の凹部11cの内部に、円弧形状の帯状部10fとなって、本体布のくりぬき部10aが突出している。このくりぬき部10aの端縁に沿って、上記のように、腹部中央布12の周縁を縫着している。
【0030】
上記のように縫着することにより、下腹部支持布11と腹部中央布12との間に本体布10の帯状部10fが介在され、腹部を覆う部分が、上縁より腹部中央布12、本体布10、下腹部支持布11と3段構成で連続し、上縁より下方へと次第に伸びが小さくパワーを強くしている。
【0031】
下腹部支持布11の下端11gは本体布10の股部前縁あるいは股布13の前端縁13aと一体的に縫着している。
また、下腹部支持布11の左右上端縁11a、11bは、ウエストラインに沿って取り付けるウエストベルト材16に本体布10の上端と共に一体的に縫着している。上記ウエストベルト材16は、ゴム紐を本体布10と同一布からなるカバー布に封入した袋状部材からなる。
【0032】
本実施形態のガードルは図示のようにショーツ形状で、左右の足回りを構成する本体布10の足回り周縁から股布13の側縁に沿ってソフトゴムテープ17をギャザーをつけて縫着している。
【0033】
上記構成からなるガードルでは、パワーのある下腹部支持布11が股布13の前端縁まで延在し、そのため、パワーのある下腹部支持布11の下縁により発生していた従来のパワーの相違による違和感の発生を無くすことができる。
かつ、図5に示すように、下腹部支持布11が股部まで延在した幅広となるため、膨出した腹部を適度なパワーでしっかりと下方から支持できる上に、下腹部支持布11の左右両側アーム部11d、11eをウエストラインまで上方へと延在させ、ウエストベルト材16と縫着し、さらに、左右両側アーム部11d、11eの上部が背面側の補強布14b、14cと連続させていることからも、腹部を上方からの吊り上げる機能もある。かつ、左右両側アーム部11d、11eで膨出する腹部を両側から支持する機能がある。
このように、下腹部支持布11により、膨出する腹部を下方から上方へと下支えし、上方から引き上げ、かつ、側方を支持しているため、腹部を非常に安定して支持できる。特に、臨月に近く腹部が突出した状態まで膨出した場合にも、この腹部をしっかりと支持することができる。
【0034】
また、腹部に当たる部分は上端から、パワーの弱い腹部中央布12、パワーが中程度の本体布の円弧状帯状部10f、パワーの強い下腹部支持布11が上下3段で連続する。このように3段でパワーを次第に強めているため、2段切り替えの場合と比較してパワーの差が小さくでき、その分、違和感を緩和することができる。かつ、腹部の膨出程度に応じた伸びを与えることができ、フィット感じが高められ、着用感を良くすることができる。
【0035】
さらに、下腹部支持布11を立体的に膨出するように本体布10に縫着しているため、恥骨近傍から膨出する腹部へのフィット性を高めることができ、局所的な窮屈感を与えることはない。特に、座った時には、従来のこの種のガードルで発生していたバンド等による下腹部への締め付けがなく、かつ、本体布10で適度なパワーで支持するだけであるため、身体的にも好ましいものとなる。
【0036】
さらにまた、背面側においては、腰サポート布14を腰部に取り付けているため、腹部が膨出した場合に負担がかかる腰部をしっかりとサポートすることができる。
【0037】
図6および他の実施形態を示し、下腹部支持布11と腹部中央布12との間に位置する本体布を三日月形状部10f’としており、下腹部支持布11の左右アーム部11d、11eの上側部の内縁を腹部中央布12と縫着している。
他の形状および作用効果は前記実施形態と同一であるため説明を省略する。
【0038】
本発明は上記実施形態に限定されず、下記の形態としてもよい。
▲1▼ショーツタイプとせずに、脚を覆う部分を設けたロングガードルとしても良い。
▲2▼下腹部支持布の半円状凹部の上端は本体布と縫着せずに遊離させておいてもよい。この場合、腹部の膨らみに下腹部支持布の追従性を高めることができる。▲3▼腹部中央布と下腹部支持布との間の本体布と別部品から形成して、腹部中央布と下腹部支持布との間に接ぎ合わせてもよい。
▲4▼下腹部支持布の左右両側アーム部の脇線ラインは直線状に股側へ傾斜させて垂下させず、脇側へ若干湾曲させながら股側へと傾斜させてもよい。
▲5▼腹部側のパワーの強弱を3段とせずに2段とし、腹部中央布と下腹部支持布との間の本体布を無くして、腹部中央布に下腹部支持布を連続させてもよい。
▲6▼背面側の腰サポート布を1枚布から構成してもよい。
▲7▼別部品の股布を無くし、本体布の前面部下端に股部を延在して形成し、本体布の背面側に縫着してもよい。この場合には、本体布の股部前縁位置に下腹部支持布の下端を縫着する。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明の産前用ガードルでは、多少の伸びを有するがパワーの強い下腹部支持布を、下腹部から股部近傍まで延在させているため、従来のこの種のガードルにおいて発生していた下腹部支持布とその下部のパワーの弱い布との境目に生じていた違和感の発生を無くすことができる。よって、座った時に窮屈感を与えることを解消することができる。かつ、妊娠後期には恥骨近傍から腹部が膨出するため、従来のバンドタイプの場合に発生していた、この部分を局部的に圧迫することを防止できると共に、膨出した腹部の立体形状になだらかに添うことによって下腹部を支持することができる。
【0040】
また、立った状態では、下腹部支持布は、股部側まで延在して腹部下方の面積を大としているため、膨出する腹部を下方からしっかりと下ささえすることができる上、その左右両側アーム部をウエストライン近傍まで延在させているため、上から吊り上げる機能と左右両側から支える機能も備え、腹部を安定して支持することができる。
【0041】
さらに、膨出する腹部に当たる部分を、ウエストライン側から股部にかけて、パワーが次第に強くなる腹部中央布、本体布の帯状部、下腹部支持布と3段に連続させた構成とすると、パワーの差を小さくでき、違和感の発生を緩和でき、かつ、次第に膨出してくる腹部へのフィット感を高めることができる等の種々の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の産前用ガードルの前面部を裏面側から見た図面である。
【図2】 上記ガードルの背面部を裏面側から見た図面である。
【図3】 上記ガードルの側面部を裏面側から見た図面である。
【図4】 上記ガードルの下腹部支持布の正面図である。
【図5】 上記ガードルを着用した状態を示す図面である。
【図6】 他の実施形態のガードルを示し、(A)は前面側の斜視図、(B)は背面側の斜視図である。
【図7】 図6のガードルの正面図である。
【図8】 (A)(B)は従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
10 本体布
10a 半円状くりぬき部
10f 帯状部
11 下腹部支持布
11c 半円状凹部
11d、11e 左右両側アーム部
11g 下端
13 股布
14 腰サポート布
Claims (7)
- 他の部位よりも伸びが小さくパワーの強い下腹部支持布を設け、該下腹部支持布は全体形状を略V形状とし、その左右上縁をウエストライン近傍に位置させると共に上記左右上縁の間の中央上縁は膨出する腹部の外縁に沿うように半円状凹部とし、かつ、左右両側アーム部は上記上縁の左右両端より左右脇縁を股部側へと傾斜して垂下させ、この下腹部支持布の下端を股布近傍に位置させ、
上記下腹部支持布の下端は本体布の股部前縁あるいは本体布と縫着する股布の前端縁と縫着し、左右上端縁は本体布のウエストラインあるいは本体布に縫着するウエスト布と縫着していることを特徴とする産前用ガードル。 - 上記下腹部支持布よりも伸びが大きくパワーの弱い本体布により他の部位を形成し、上記下腹部支持布を本体布の裏面に当て布として重ねて縫着し、かつ、
上記本体布は膨出する腹部に相当する部分は略半円形状にくりぬき、この半円状くりぬき部分に本体布よりさらに伸びが大きくパワーの弱い半円形状の腹部中央布を取り付けている請求項1に記載の産前用ガードル。 - 上記本体布の上記半円状くりぬき部は、上記下腹部支持布の半円状凹部よりも小さくして、下腹部支持布と腹部中央布との間に本体布を介在させ、腹部を覆う部分が、上縁より腹部中央布、本体布、下腹部支持布と3段構成で連続し、上縁より下方へと次第に伸びが小さくパワーを強くしている請求項2に記載の産前用ガードル。
- 上記下腹部支持布の左右両側アーム部は、平置き状態よりも内側に寄せて中央部が膨出する立体形状として上記本体布と縫着している請求項2または請求項3に記載の産前用ガードル。
- 上記下腹部支持布の半円状凹部の上縁は本体布と縫着せずに遊離させている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の産前用ガードル。
- 上記下腹部支持布の左右両側アーム部の両脇側縁より腰部にかけて伸びが小さくパワーの強い腰サポート布を背面側本体布の裏面側に重ねて縫着している請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の産前用ガードル。
- 上記腰サポート布は、最もパワーのある中央補強布と、該中央補強布よりはパワーの弱い左右補助布とからなる請求項6に記載の産前用ガードル。
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