JP3868799B2 - 引寄せ金物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木造建築物において、布基礎上に締結された土台と当該土台に立設された柱とを引き寄せ、抜け止めを行うために使用される引寄せ金物で、特に、引寄せ金物の強度及び柱への当該取付強度を増大させるとともに、土台から突出するアンカーボルト等の位置ズレによる引寄せ金物との連結不具合を解消可能にした引寄せ金物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、土台と柱とを引き寄せ抜け止めを行なうために使用される引寄せ金物として、一般に、図9に示すような引寄せ金物101が使用されている。すなわち、引寄せ金物101は柱面に取着される板状の取着板103と、取着板103の下端より幾分上方で垂直方向に立設されたボルト孔を有する板状の受け台105と、当該取着板103と受け台105とにより形成されるL字型隅部の両側に補強用側板が形成されて成るブラケット部107とから構成されている。
【0003】
引寄せ金物101は、布基礎109上にアンカーボルト等で締結された土台111と柱113との連結部に適合するように、取着板103が柱面にボルトもしくは釘等で取着され、受け台105は土台面上方に位置して土台111から突出するアンカーボルト113にナット115で締結され、土台111と柱113とを引き寄せ、抜け止めとしての機能を果たしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の引寄せ金物101においては、取着板103の板状部において、ボルトもしくは釘等により柱面に止着され、取着板103の下端に形成されたブラケット部107内に設けられた受け台105において、ナットにより土台111から突出するアンカーボルト等に締着されていることにより、地震や台風により柱113を浮き上がらせるような外力が作用した場合、図10に示すように当該外力がブラケット部107に作用して引寄せ金物101を変形させ引寄せ金物101のL字形角部Aが柱面に食い込み柱113を損傷させてしまうことになる。また、柱113が過大な引抜力を受けたときには、ボルトもしくは釘等が剪断されてしまったり、ボルト等により柱113が引き裂かれてしまったり、ブラケット部107が破壊されてしまったりすることもある。図10は、柱113の両側部に取り付けられた引寄せ金物101が、約10tの引抜力で上方へ引張られたときの変形具合を示すものである。
【0005】
また、布基礎109内に埋設されたアンカーボルト9の位置が所定位置からズレてしまっている場合、土台から突出するアンカーボルト9と柱113に取着された引寄せ金物101に設けられた受け台105のボルト孔とが合致せず、取付不具合が生じてしまい、以降の作業に支障が生じてしまう。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来技術が有する問題点に鑑みて創案されたもので、その目的とするところは、引寄せ金物の強度及び柱への当該取付強度を向上させるとともに、アンカーボルト等の取付位置のズレによる不具合を解消することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための、以下の技術的手段を講じた。
【0008】
引寄せ金物の強度及び当該取付強度を向上させるため、柱と土台とを緊結する引寄せ金物で、当該引寄せ金物が、柱に縦方向に取付けられる帯板状の取着板と、当該取着板の両側部にそれぞれ外方向に対向して立設された補強側板と、当該各補強側板の内側で、前記取着板のほぼ中央位置に、土台から突出するアンカーボルト、座金付ボルト等を挿通してナットで締結する受け台が固着され、当該受け台を介して、前記取着板の上部及び下部それぞれに、ビス等の止着孔が複数形成されて成り、前記取着板の上端に帯板状の押え板が一体に連設されるとともに、前記取着板、押え板及び補強側板が、一枚の板材から展開した状態で切り出され、前記補強側板が外方向に立ち上がるよう曲げ加工して形成されるとともに、前記受け台が、前記各補強側板のほぼ中央位置に切欠き形成された受け台担持部に水平に載置されるよう前記取着板及び補強側板に固着されて成ることを特徴とする引寄せ金物を構成した。
【0010】
また、同様に引寄せ金物の強度及び当該取付強度を向上させるため、前記補強側板が、当該補強側板の中央より幾分下方位置から前記取着板の上端及び下端にかけて徐々に幅が狭くなるテーパー状に形成されるとともに、前記取着板と同一板材から展開した状態で切り出され、外方向に立ち上がるよう曲げ加工して形成されて成り、前記受け台が、前記各補強側板の中央より幾分下方位置に切欠き形成された受け台担持部に水平に載置されるよう前記取着板及び補強側板に固着されて成ることを特徴とする引寄せ金物を構成した。
【0011】
また、引寄せ金物の取付強度を向上させるため、前記引寄せ金物の柱取着面に滑り止め部が形成されて成ることを特徴とする引寄せ金物を構成した。
【0012】
また、引寄せ金物の強度を向上させるため、前記受け台担持部が形成された各補強側板に、上下方向の外力に対抗する補強部が形成されて成ることを特徴とする引寄せ金物を構成した。
【0013】
また、アンカーボルト等の取付位置のズレによる不具合を解消するため、前記受け台に穿設されたボルト挿通孔が、ボルト調整孔となっていることを特徴とする引寄せ金物を構成した。
【0014】
さらに、同様にアンカーボルト等の取付位置のズレによる不具合を解消するため、柱に取付けられた前記引寄せ金物と、土台から突出するアンカーボルト等が、少くとも一つの貫通する雌ねじを有する複数の雌ねじが形成された連結調整ナットを介して、両端に雄ねじが形成された連結ボルトにより、当該連結ボルトの一端が前記引寄せ金物の受け台にてナットで締結されるとともに、当該連結ボルトの他端が前記連結調整ナットの上面に穿設された雌ねじに締結され、前記連結調整ナットの下面に穿設された適宜の雌ねじにアンカーボルト等が締結されてなることを特徴とする引寄せ金物を構成した。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る引寄せ金物をアンカーボルトの位置ズレを解消して取着した状態を示す概略斜視図である。図2は、本発明に係る引寄せ金物を座金付ボルトの位置ズレが存しない状態で取着した状態を示す概略斜視図である。図3(a)は、本発明に係る引寄せ金物を示す正面図である。図3(b)は、同背面図である。図3(c)は、同左側面図である。図4(a)は、受け台を示す平面図である。図4(b)は、同正面図である。図5は、受け台担持部が形成された補強側板に、補強部が形成された状態を示す左側面図である。図6は、引寄せ金物の柱取着面に滑り止め部が形成された状態を示す背面図である。図7(a)は、ボルト調整孔が形成された受け台を示す平面図である。図7(b)は、同正面図である。図8(a)は、連結調整ナットを示す斜視図である。図8(b)は、同底面図である。図9は、従来の引寄せ金物を示す概略斜視図である。図10は、従来の引寄せ金物が外力により変形した状態を示す概略正面図である。
【0017】
本発明に係る引寄せ金物1は、図1及び図2に示すように、柱113に縦方向に取付けられる帯板状の取着板3と、当該取着板3の両側部にそれぞれ外方向に対向して立設された補強側板5と、当該各補強側板5の内側で、前記取着板3のほぼ中央位置に、土台から突出する座金付ボルト7またはアンカーボルト9等を挿通してナット11で締結する受け台13が固着され、当該受け台13を介して、前記取着板3の上部及び下部それぞれにビス等の止着孔15が複数箇所形成されて成るものである。
【0018】
取着板3の上端には、図3に示すように、押え板17が一体に連設されるとともに、取着板3の両側部には補強側板5a,5bが一体に連設されている。すなわち、厚さ4mmの鋼製の板材から、取着板3,押え板17,補強側板5a,5bを展開した状態で切り出し、補強側板5a,5bが外方向に対向するようにL字型に曲げ加工されたものである。取着板3には、受け台13を介して、上部及び下部それぞれにビス等の止着孔15が複数形成され、ビス等で柱113に止着されるとともに、押え板17にも止着孔15が形成され、ビス等で柱113に止着される。本発明に係る引寄せ金物1の、押え板17が連設された取着板3は、長さ400mmの帯板材が使用されているが、取付状態に応じて適宜の長さのものとすることができる。
【0019】
取着板3、押え板17及び補強側板5a,5bが、一枚の鋼製板材から展開した状態で切り出され、曲げ加工して形成されているのは、作業性の向上を図るためであり、必要に応じて補強側板5a,5bを取着板3の両側部に溶接等によりL字形に固着させたものであってもよい。
【0020】
また、取着板3の上部及び下部に、受け台13を介して複数の止着孔15が形成されているのは、受け台13には、後述するように、座金付ボルト7、アンカーボルト9等がナット11で締結され、地震や台風等に起因する水平荷重により柱113の引抜力が生じた場合、受け台13の締結部が力点となって、当該外力が取着板3の特定箇所に集中するのを防止し、これを取着板3の全面に均等に分散させることにより、引寄せ金物1の変形や破壊及び柱113の損傷を防ぐためである。
【0021】
さらに、取着板3の上端にこれと一体に連設された押え板17は、上述した外力が柱113に作用した場合、補強側板5a,5bにより補強された取着板3と柱113とが直接対抗するのを避け、緩衝部としての機能を果たすよう補強側板5a,5bが形成されない板状材となっている。これにより、柱113に作用する水平方向の外力は、押え板17で一度緩衝されて取着板3で対抗するため、柱113の損傷を防止することが可能となる。
【0022】
取着板3の両側部には、図3(a)(b)に示すように、補強側板5a,5bがL字形に曲げ加工され取着板3と一体に連設されている。補強側板5a,5bは、図3(c)に示すように、当該補強側板5a,5bのほぼ中央位置から取着板3の上端及び下端にかけて徐々に幅が狭くなるテーパー状となっており、当該補強側板5a,5bのほぼ中央位置に、受け台13を水平に載置するための受け台担持部19が切欠き形成されたものである。
【0023】
補強側板5a,5bは、取着板3の強度を補強するためのものであり、曲げ加工により取着板3と一体に形成されているのは作業性の向上を図るためである。また、補強側板5a,5bのほぼ中央位置から取着板3の上端及び下端にかけて徐々に幅が狭くなるようテーパー状に形成されているのは、受け台担持部19の強度を維持するとともに、受け台13への座金付ボルト7、アンカーボルト9等の挿入作業や、ナット11の締結作業に支障がないようにするものである。
【0024】
受け台担持部19は、補強側板5a,5bの上端からほぼ中央位置に長さ方向に形成されたテーパー状の切欠面と、補強側板5a,5bのほぼ中央位置に幅方向に形成された水平な切欠面とから成る切欠部において、水平方向に切り欠きされた切断面をいい、当該各切断面に受け台13の所定箇所が載置され、補強側板5a,5bの切断面により受け台13が担持されるようになっている。
【0025】
受け台13は、地震や台風等により柱113にかかる水平荷重の外力に対抗するとともに、当該外力にともない生じる柱113の引抜力にも対抗し得る必要があり、座金付ボルト7,アンカーボルト9等にナット11で締結された受け台13が、柱113を上方に引き抜こうとする外力に対抗して、受け台担持部19に引掛り、柱113の抜止めの一助となるとともに、受け台13の取着部の強度も向上されるのである。これにより、従来のように受け台13が溶接のみで固着されているものに比して、当該外力に対する対抗力が増強されるのである。
【0026】
受け台13は、図4に示すように、所定位置にボルト挿通孔21が穿孔され、両側部に、補強側板5a,5bに形成された受け台担持部19に載置される載置部23a,23bが形成されるとともに、当該載置部23a,23bの後方に、取着板3と補強側板5a,5bとにより囲まれたコの字形内形に嵌合する嵌合部25が形成された座金状の板状物である。本発明に係る受け台13には、厚さ10mmの鋼製の板材が使用されている。アンカーボルト9等と引寄せ金物1とは受け台13を介して連結されるため、その連結強度を高めるためである。受け台13は、取着板3及び補強側板5a,5bとの接合部において溶接等により固着されている。
【0027】
また、引寄せ金物1は、図5及び図6に示すように、取着板3aの両側部に立設された補強側板5c,5dが、当該補強側板5c,5dの中央より幾分下方位置から取着板3aの上端及び下端にかけて徐々に幅が狭くなるテーパー状に形成されたものであってもよい。取着板3aと補強側板5c,5dとが、一枚の板材から展開した状態で切り出され、当該補強側板5c,5dが外方向に立ち上がるよう曲げ加工して形成されていることは、上記と同様である。また、受け台13aが、各補強側板5c,5dに切欠き形成された受け台担持部19aに水平に載置されるように取着板3及び補強側板5c,5dに溶接等により固着されたものであることも、上記と同様である。本実施の形態における受け台担持部19aは、各補強側板5c,5dの中央より幾分下方位置、すなわち、補強側板5c,5dもしくは取着板3aの上端部から下端部において、これをほぼ2:1の割合で按分する位置に、所要部が水平方向に切り欠き形成された切断面であり、当該各切断面に受け台13aの所定箇所が載置され、当該各切断面により受け台13aが担持されるようになっている。
【0028】
補強側板5c,5dが、取着板3の上端及び下端から受け台担持部19aにかけて、徐々に幅が広くなるテーパー状となっているのは、受け台担持部19aの強度を向上させるとともに、受け台13aへのアンカーボルト等の挿入作業やナットの締結作業に支障がないようにするとともに、受け台13aより上方部の強度を相対的に弱くしていくことにより、柱に作用する水平方向の外力に対する緩衝機能をもたせるためである。また、受け台担持部19aが、補強側板5c,5dの上端部から下端部において、これをほぼ2:1の割合で按分する位置に形成されているのは、アンカーボルト等が締結された受け台13aに作用する外力に対する耐力性を維持するとともに、当該外力が特定箇所に集中するのを防止し、引寄せ金物1aの全体に分散させるためである。
【0029】
また、引寄せ金物1aの柱取着面には、図6に示すように、滑り止め部20が形成されたものであってもよい。本実施の形態においては、引寄せ金物1aの背面にメッシュ加工が施されたものとなっている。滑り止め部20は、引寄せ金物1aの柱取着面と柱表面との摩擦抵抗を増加させることにより、引寄せ金物1aにかかる上記外力を滑り止め部20に分散させ、ビス等の止着部が破壊されるのを防止するためのものである。滑り止め部20は、メッシュ加工に限定されるものではなく、上記趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。例えば、表面に微細な鉤爪状の突起が形成されたものとすることもできる。
【0030】
また、引寄せ金物1aの補強側板5a,5b,5c,5dには、図5に示すように、上下方向の外力に対抗する補強部22が形成されたものであってもよい。本実施の形態における補強部22は、受け台担持部19aが形成され受け台13aを載置する補強側板5c,5dに、プレス加工により左右方向に連続する凹凸部が形成されたものとなっている。左右方向に連続する凹凸部が形成されたことにより、受け台13を担持する補強側板5c,5dの上下方向の外力に対する強度が向上するため、柱113に作用する上方向の引抜力に対して、下方向に引き寄せられている受け台13aの耐力性を増加させることができる。本実施の形態においては、プレス加工により左右方向に連続する凹凸部が形成されたものとなっているが、上記趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。例えば、補強側板5c,5dに、帯板状の補強部材を上下方向に固着させたものとすることもできる。
【0031】
また、受け台13aには、図7に示すように、ボルト挿通孔21に替えて、アンカーボルト等の取付位置のズレを調整するためのボルト調整孔28が形成されたものであってもよい。本実施の形態におけるボルト調整孔28は、縦長の楕円形状に形成されたものであり、アンカーボルト等の前後方向の取付位置のズレを調整することができる。また、適宜、ボルト調整孔28の形状を変えることにより、前後方向の位置ズレばかりでなく、左右方向の位置ズレに対応し得るようにすることもできる。例えば、上記縦長の楕円形状に形成されたボルト調整孔28に、同じく横長の楕円形状に形成されたボルト調整孔28を交差させたものとすることもできる。受け台13aとアンカーボルト等は、座金(図示せず)を介してナット11で締結され、土台111と柱113とが緊結される。
【0032】
また、布基礎109に埋設されたアンカーボルト9の位置が所定位置からズレてしまっているような場合や引寄せ金物1の取付位置を調整する必要が生じた場合においては、図1及び図2に示す連結ボルト27及び図8に示す連結調整ナット29を使用することにより、位置ズレを解消することができる。
【0033】
連結ボルト27は、所要の長さを有する棒材の両端に雄ねじが形成されたもので、一端に形成された雄ねじは、受け台13に穿孔されたボルト挿通孔21に挿通しナット11で受け台13に締着され、他端に形成された雄ねじは、後述する連結調整ナット29に穿設された雌ねじに螺着され、土台111から突出するアンカーボルト9等の長さに応じて引寄せ金物1の取付位置を調整する必要がある場合やアンカーボルト9等の位置ズレを解消する必要がある場合に使用される。
【0034】
連結調整ナット29は、連結ボルト27の両端に形成された雄ねじに螺合する雌ねじを形成し得る肉厚を有する角形鋼材を所要の長さで切断し、これに雌ねじ31及び雌ねじ33が形成されたものである。雌ねじ31はナット本体を貫通して形成されており、雌ねじ33はナット本体の下面(土台111側)より中途まで雌ねじが形成されたものとなっている。雌ねじ31は、図2に示すように、座金付ボルト7の取付位置にズレがない場合に使用され、雌ねじ31の上端に連結ボルト27の一端が螺着され、雌ねじ31の下端にはアンカーボルト9が螺着され土台111と柱113とが連結される。雌ねじ33は、図1に示すように、アンカーボルト9の取付位置にズレが生じた場合に使用され、雌ねじ33にはアンカーボルト9が螺着され、雌ねじ31の上端には連結ボルト27の一端が螺着され土台111と柱113とが連結される。
【0035】
本実施の形態においては、雌ねじ31がナット本体を貫通して形成され、雌ねじ33がナット本体の中途まで形成されたものとなっているが、雌ねじ33はナット本体を貫通するものであってもよい。また、ナット本体は直方体形状となっているが、必要に応じて六角形状等とすることもできる。また、本実施の形態においては、雌ねじが2カ所形成されたものとなっているが、必要に応じて3カ所形成したものであってもよい。
【0036】
連結調整ナット29は、雌ねじ33に螺着されたアンカーボルト9を軸心として、連結調整ナット29を左右に回転して位置決めすることにより、雌ねじ31と雌ねじ33との距離Bに相当する位置ズレが解消され、雌ねじ31の上端に螺着された連結ボルト27の一端が受け台13に挿通されナット11で締結され、土台111と柱113とが抜け止めされる。
【0037】
本発明に係る引寄せ金物1を図10と同様に、柱113の両側部にビスで取り付け約10tの引抜力で柱113を上方へ引張った場合においても、約2mmの位置ズレが生じたのみで、引寄せ金物1の変形や破壊及び柱113の割裂等は見られなかった。
【0038】
本発明に係る引寄せ金物は、取着板と、当該取着板の両側部にそれぞれ外方向に対向して立設された補強側板と、当該各補強側板の内側で、前記取着板のほぼ中央位置に、土台から突出するアンカーボルト等を挿通してナットで締結する受け台が固着され、当該受け台を介して、前記取着板の上部及び下部それぞれに、ビス等の止着孔が複数形成されているので、地震や台風により柱に水平荷重がかかりこれに伴う柱の引抜力が生じた場合においても、これら外力は受け台を力点として引寄せ金物全体に均等に分散されることにより、引寄せ金物の変形や破壊及びこれに伴なう柱の損傷が防止される。
【0039】
また、取着板の上端に帯板状の押え板が一体に連接されるとともに、前記取着板、押え板及び補強側板が、一枚の板材から展開した状態で切り出され、当該補強側板が外方向に立ち上がるよう曲げ加工して形成され、前記受け台が、前記各補強側板のほぼ中央位置に形成された受け台担持部に水平に載置されるよう前記取着板及び補強側板に固着されて成るものなので、作業性を向上させるとともに、柱に作用する水平荷重に対して補強側板を有しない押え板が緩衝材として機能することにより柱の損傷を防止するとともに、柱の引抜力に対して受け台担持部がアンカーボルト等に締結された受け台に引掛ることにより、溶接のみで固着された場合に比して、対抗力が増強され柱と土台とがより強固に緊結される。
【0040】
また、補強側板が、当該補強側板の中央より幾分下方位置から前記取着板の上端及び下端にかけて徐々に幅が狭くなるテーパー状に形成されるとともに、取着板と同一板材から展開した状態で切り出され外方向に立ち上がるよう曲げ加工して形成されて成り、前記受け台が、前記各補強側板の中央より幾分下方位置に切欠き形成された受け台担持部に水平に載置されるよう前記取着板及び補強側板に固着されて成るものなので、柱にかかる外力は引寄せ金物全体に分散され、引寄せ金物の変形や柱の損傷等が防止されるとともに、当該受け台から上端部にかけて当該強度が相対的に弱くなるよう形成されていることにより、引寄せ金物及び柱にかかる外力に対して緩衝部として機能するとともに、柱の引抜力に対して受け台担持部がアンカーボルト等に締結された受け台に引掛かるため、溶接のみで固着された場合に比して、より強固に緊結される。
【0041】
また、前記引寄せ金物の柱取着面に滑り止め部が形成されて成るものなので、引寄せ金物の柱取着面と柱表面における摩擦抵抗が増大し、引寄せ金物にかかる外力が滑り止め部全体に分散され、ビス等の止着部の破壊等が防止される。
【0042】
また、前記受け台担持部が形成された各補強側板に、上下方向の外力に対抗する補強部が形成されて成るものなので、アンカーボルト等に締結され下方向に引き寄せられている受け台に対して、当該受け台を担持する受け台担持部が形成された各補強側板の耐力性が向上する。
【0043】
また、前記受け台に穿設されたボルト挿通孔がボルト調整孔となっているので、アンカーボルト等の取付位置のズレによる締結不具合が当該調整孔により解消される。
【0044】
さらに、柱に取付けられた引寄せ金物と土台から突出するアンカーボルト等が、少くとも一つの貫通する雌ねじを有する複数の雌ねじが形成された連結調整ナットを介して、両端に雄ねじが形成された連結ボルトにより、当該連結ボルトの一端が引寄せ金物の受け台にてナットで締結されるとともに、当該連結ボルトの他端が連結調整ナットの上面に穿設された雌ねじに締結され、連結調整ナットの下面に穿設された適宜の雌ねじにアンカーボルト等が締結されて成るものなので、アンカーボルト等が所定位置からズレてしまった場合や引寄せ金物の取付位置を調整する必要がある場合、連結ボルト及びアンカーボルト等をズラして連結調整ナットの上面及び下面の雌ねじに螺着することにより、当該連結調整ナット上面で連結ボルトが螺着された雌ねじと、連結調整ナット下面でアンカーボルト等が螺着された雌ねじとの距離の範囲内でアンカーボルト等の位置ズレが解消される。また、位置ズレが生じていない場合には、連結調整ナットの一つの貫通する雌ねじに連結ボルト及びアンカーボルト等を螺着すればよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明は上述したように構成されているので、地震や台風により柱に水平荷重がかかりこれに伴う引抜力が生じた場合においても、これら外力は引寄せ金物に均等に分散されることにより、引寄せ金物の変形や破壊及びこれに伴なう柱の損傷が防止される。また、本発明に係る引寄せ金物は、一枚の板材を曲げ加工して成るものであるから作業性を向上させるとともに、取着板の上端に連設された補強側板を有しない押え板が緩衝部として機能するので水平荷重に対する柱の損傷が防止され、また、柱の引抜力に対して受け台担持部がアンカーボルト等に締結された受け台に引掛ることにより、溶接のみで固着された場合に比して、柱と土台とがより強固に緊結される。
【0047】
また、引寄せ金物の受け台が、各補強側板の中央より幾分下方位置に切欠き形成された受け台担持部に水平に載置されるよう取着板及び補強側板に固着されているので、柱にかかる外力は引寄せ金物全体に分散され、引寄せ金物の変形や柱の損傷等が防止されるとともに、補強側板が受け台から上端部にかけて当該強度が相対的に弱くなるように形成されているので、引寄せ金物及び柱にかかる外力に対して緩衝部として機能させることもできる。
【0048】
また、引寄せ金物の柱取着面に滑り止め部が形成されているので、柱取着面と柱表面における摩擦抵抗が増大し、引寄せ金物にかかる外力が滑り止め部全体に分散されることにより、ビス等の止着部が破壊されるのを防止することができる。
【0049】
また、前記受け台担持部が形成された各補強側板に上下方向の外力に対抗する補強部が形成されているので、アンカーボルト等に締結され下方向に引き寄せられている受け台に対して、当該受け台を担持する受け台担持部が形成された各補強側板の耐力性を向上させることができる。
【0050】
また、前記受け台に穿設されたボルト挿通孔がボルト調整孔となっているので、アンカーボルト等の取付位置のズレによる締結不具合を当該調整孔で解消することができる。
【0051】
さらに、連結ボルト及び連結調整ナットを使用することにより、アンカーボルト等の位置ズレを解消するとともに、引寄せ金物の取付位置を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る引寄せ金物をアンカーボルトの位置ズレを解消して取着した状態を示す概略斜視図である。
【図2】本発明に係る引寄せ金物を座金付ボルトの位置ズレが存しない状態で取着した状態を示す概略斜視図である。
【図3】(a)は、本発明に係る引寄せ金物を示す正面図である。
(b)は、本発明に係る引寄せ金物を示す背面図である。
(c)は、本発明に係る引寄せ金物を示す左側面図である。
【図4】(a)は、受け台を示す平面図である。
(b)は、受け台を示す正面図である。
【図5】受け台担持部が形成された補強側板に、補強部が形成された状態を示す左側面図である。
【図6】引寄せ金物の柱取着面に滑り止め部が形成された状態を示す背面図である。
【図7】(a)は、ボルト調整孔が形成された受け台を示す平面図である。
(b)は、ボルト調整孔が形成された受け台を示す正面図である。
【図8】(a)は、連結調整ナットを示す斜視図である。
(b)は、連結調整ナットを示す底面図である。
【図9】従来の引寄せ金物を示す概略斜視図である。
【図10】従来の引寄せ金物が外力により変形した状態を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1,1a 引寄せ金物
3,3a 取着板
5,5a,5b,5c,5d 補強側板
7 座金付ボルト
9 アンカーボルト
11 ナット
13,13a 受け台
15 止着孔
17 押え板
19,19a 受け台担持部
20 滑り止め部
21 ボルト挿通孔
22 補強部
23a,23b 載置部
25 嵌合部
27 連結ボルト
28 ボルト調整孔
29 連結調整ナット
31,33 雌ねじ
109 布基礎
111 土台
113 柱

Claims (6)

  1. 柱と土台とを緊結する引寄せ金物で、当該引寄せ金物が、柱に縦方向に取付けられる帯板状の取着板と、当該取着板の両側部にそれぞれ外方向に対向して立設された補強側板と、当該各補強側板の内側で、前記取着板のほぼ中央位置に、土台から突出するアンカーボルト、座金付ボルト等を挿通してナットで締結する受け台が固着され、当該受け台を介して、前記取着板の上部及び下部それぞれに、ビス等の止着孔が複数形成されて成り、前記取着板の上端に帯板状の押え板が一体に連設されるとともに、前記取着板、押え板及び補強側板が、一枚の板材から展開した状態で切り出され、前記補強側板が外方向に立ち上がるよう曲げ加工して形成されるとともに、前記受け台が、前記各補強側板のほぼ中央位置に切欠き形成された受け台担持部に水平に載置されるよう前記取着板及び補強側板に固着されて成ることを特徴とする引寄せ金物。
  2. 前記補強側板が、当該補強側板の中央より幾分下方位置から前記取着板の上端及び下端にかけて徐々に幅が狭くなるテーパー状に形成されるとともに、前記取着板と同一板材から展開した状態で切り出され、外方向に立ち上がるよう曲げ加工して形成されて成り、前記受け台が、前記各補強側板の中央より幾分下方位置に切欠き形成された受け台担持部に水平に載置されるよう前記取着板及び補強側板に固着されて成ることを特徴とする請求項記載の引寄せ金物。
  3. 前記引寄せ金物の柱取着面に滑り止め部が形成されて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の引寄せ金物。
  4. 前記受け台担持部が形成された各補強側板に、上下方向の外力に対抗する補強部が形成されて成ることを特徴とする請求項1〜いずれかに記載の引寄せ金物。
  5. 前記受け台に穿設されたボルト挿通孔が、ボルト調整孔となっていることを特徴とする請求項1〜いずれかに記載の引寄せ金物。
  6. 柱に取付けられた前記引寄せ金物と、土台から突出するアンカーボルト等が、少くとも一つの貫通する雌ねじを有する複数の雌ねじが形成された連結調整ナットを介して、両端に雄ねじが形成された連結ボルトにより、当該連結ボルトの一端が前記引寄せ金物の受け台にてナットで締結されるとともに、当該連結ボルトの他端が前記連結調整ナットの上面に穿設された雌ねじに締結され、前記連結調整ナットの下面に穿設された適宜の雌ねじにアンカーボルト等が締結されてなることを特徴とする請求項1〜いずれかに記載の引寄せ金物。
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