JP2725174B2 - 木造建築物の横架材・柱接合構造とその用具 - Google Patents

木造建築物の横架材・柱接合構造とその用具

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JP2725174B2
JP2725174B2 JP9175796A JP9175796A JP2725174B2 JP 2725174 B2 JP2725174 B2 JP 2725174B2 JP 9175796 A JP9175796 A JP 9175796A JP 9175796 A JP9175796 A JP 9175796A JP 2725174 B2 JP2725174 B2 JP 2725174B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木造建築物の横架材
・柱接合構造とその用具の改良に関する。すなわち、本
発明は、一般木材または構造用集積材を使用した木造建
築物において使用する梁,桁等の横架材と柱の接合構造
およびその用具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】梁,桁等の横架材を柱に接合する構造、
または、そのための用具としては、たとえば、実公昭6
3−45442号公報や実公平6−34971号公報に
記載のもの等が提案されている。これらはいずれも、柱
に所要の形状にした接合支持金具を取り付け、その接合
支持金具に横架材の端部を嵌合支承する構成のものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記において、接合支
持金具の柱への取付けは、柱の側面に掘設した方形の嵌
合凹処にその接合支持金具の背板(基端部材)を嵌着
し、かつ、柱に貫設した複数個のボルト孔に挿通した緊
締ボルトで緊締することにより行っている。しかし、柱
の接合支持金具を取り付ける部分に設けた上記嵌合凹処
やボルト孔は、当然のことながら欠損部分となり、柱の
強度を損なうものである。
【0004】1本の柱に、その二方,三方または四方か
ら横架材を接合しようとするには、当然のことながら、
その数に応じて上記嵌合凹処やボルト孔の数が増え、上
記欠損部分が増大し、柱の強度はますます損なわれるこ
ととなる。したがって、この欠損部分を考慮に入れた十
分な径の柱としない限りは、地震等の大震動を受けると
折損するおそれがあり、かといって、その欠損部分を考
慮した柱は当然大径となり、経済的に不利になるととも
に不体裁にもなる。
【0005】本発明の目的は、柱に上記のごとき嵌合凹
処を掘設することなく、上記接合支持金具を取り付けら
れるようにし、少なくとも欠損部分による柱の強度不足
をなくすことができるようにすること、さらに、筋交い
を張架するのに便利であること、柱の回りで隣り合って
いる横架材どうし、あるいは、柱を挟んで対向している
横架材どうしを強固に緊結することができるようにする
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明木造建築物の横架
材・柱接合構造の構成は次のとおりである。 接合支持金具Aが、背板1と左右側板2,3とで形
成したコ字形枠体aを、周囲外方を支承部4とする底板
b上に設立し、上記背板1に複数個のボルト孔5を縦設
するとともに、その背板1の内面の上下所要位置にナッ
ト61 ,62 を固着し、上記左右側板2,3に複数個の
ボルト孔7,8と9,10を2列にして設け、さらに、
上記底板bに螺孔11を設けてなり、その接合支持金具
Aが、柱Bに、該柱Bに貫通しているボルト挿通孔17
と上記背板1のボルト孔5に挿通した取付けボルト13
の先端にナット15を螺合緊締することにより取り付け
られている。 梁C等の横架材が、それの接合端部18に上記接合
支持金具Aとほぼ同形の嵌合空処19を有し、かつ、該
接合端部18の上下面に上向き凹溝25と下向き凹溝2
6を掘設し、その各内端を上向き凹処27と下向き凹処
28に接続している。 横架材の上記接合端部18が、柱Bに取り付けられ
ている上記接合支持金具Aに上記嵌合空処19を嵌合す
ることにより、コ字形枠体aの底板bに乗載した状態に
おいて支承され、かつ、各頭部291 ,301 を上記上
向き凹処27と下向き凹処28に位置させた状態で上記
上向き凹溝25と下向き凹溝26に挿入した緊締ボルト
29,30の先端を、上記コ字形枠体aの上記ナット6
1 ,62 に螺合緊締している。
【0007】上記において、緊締ボルト29,30の頭
部291 ,301 側に、ワッシャーとして、所要のスプ
リング力を付与したワッシャー31,32を採用使用す
ることにより、梁C等の横架材の接合端部18の乾燥と
か当該建築物の震動等により、その接合端部18が、柱
Bの側面との間に隙間を生じようとしても、該ワッシャ
ー31,32のスプリング力により横架材を常に柱Bの
側面に向かって押圧し、かかる隙間を生じさせないよう
にできる。
【0008】L形枠35の一側に背板36を張架すると
ともに、他側に補強縁37を立設してなる筋交い用の取
付け金具Eの1つを、その背板36を内側(横架材の中
心線側)にして、接合支持金具Aの上に設置するととも
に、同取付け金具Eの他の1つを、背板36を同じく内
側(横架材の中心線側)にして、接合支持金具Aの下に
設置し、これらに筋交いDの下端47と上端49を所要
のボルト,ナットで固定することにより、該筋交いDを
簡単に架設できる。
【0009】柱Bの一側面に接合している梁C1 等の横
架材の接合端部18の所定位置に、その横架材の接合支
持金具Aのコ字形枠体aの前記ボルト孔7,8の所要の
ものに一致する横孔を設けるとともに、柱Bの上記一側
面と隣り合う側面に接合している梁C2 等の横架材の接
合端部18の所定位置にも横孔59を設けることによ
り、引張り緊結金具Fの緊締ボルト51を、上記横孔に
挿通するとともに、接続ボルト56を、梁C2 等の横架
材の上記横孔59に挿通してナット58等で緊締し、か
つ、上記緊締ボルト51の先端にナット55等を螺合し
締め上げることによって、上記梁C2 等の横架材を柱B
に対し一層強力に引き付けるとともに、結局は、両横架
材どうしをもしっかりと緊結できる。
【0010】同様に、柱Bの一側面に接合している梁C
1 等の横架材の接合端部18の所定位置に、その横架材
の接合支持金具Aのコ字形枠体aの前記ボルト孔7,8
の所要のものに一致する横孔を設けるとともに、柱Bの
上記一側面と隣り合う他の両側面に接合している梁
2 ,C2 等の横架材の接合端部18,18の所定位置
にも横孔68,68を設けておくことにより、引合い緊
結金具Gの緊締ボルト60を、上記上記横孔に挿通する
とともに、その緊締ボルト60の両螺条端部を、取付け
板片62,62の筒状部61,61に挿通し、かつ、そ
の取付け板片62,62のボルト孔63,63に挿入し
た接続ボルト65,65を、上記横孔68,68に挿通
してその先端をナット67,67で緊締して、上記緊締
ボルト60の上記筒状部61,61から突出した先端に
ナット64,64を螺合し締め上げることによって、柱
Bの対向する両側面に位置する横架材どうしを互いに引
き合いさせるとともに、しっかりと緊結できる。
【0011】本発明横架材・柱接合用具、すなわち、接
合支持金具A、筋交い用の取付け金具E、引張り緊結金
具Fおよび引合い緊結金具G等を使用することにより、
上記本発明木造建築物の横架材・柱接合構造を、簡単か
つ確実に構築できる。
【0012】
【作用】接合支持金具Aの柱Bへの取付けは、該柱Bの
ボルト挿通孔17と上記背板1のボルト孔5に挿通した
取付けボルト13の先端にナット15を螺合緊締するこ
とにより取り付けられている。すなわち、柱Bには、接
合支持金具の背板等を嵌合する大きな凹処を設けていな
いから、その分だけ欠損部分が少なく、かかる凹処によ
って接合支持金具を支持した従来のもののように強度を
損なうことがない。また、上記接合支持金具Aを利用し
て、筋交い用の取付け金具E、引張り緊結金具Fあるい
は引合い緊結金具G等を設置または架設して、筋交いD
を入れるとか、柱Bの回りの各側面に接合した梁C等の
横架材を、柱Bにさらに強力に引き付け緊締するとか、
横架材どうしを緊結するとかが簡単かつ確実にできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施形態につ
いて詳しく説明する。Aは接合支持金具で、それは、縦
長の背板1と左右側板2,3とで形成したコ字形枠体a
を方形の底板b上に設立してなる。底板bは、その1辺
に上記背板1の外面を一致させているが、他の3辺をコ
字形枠体aの外方に突出位置させ、その突出部分を支承
部4としている。
【0014】5は背板1の中央に所要の間隔で複数個列
設したボルト孔、61 ,62 は、背板1の内面であって
最上段と最下段のボルト孔5,5に一致させて固着した
ナットである。7,8は、左右側板2,3の背板1寄り
の部分に所要の間隔で複数個縦設したボルト孔であっ
て、互いに対向している。9,10は、左右側板2,3
の上側部分に上記ボルト孔7,8に平行に列設した複数
個のボルト孔であって、同じく互いに対向している。1
1は、底板bのコ字形枠体aに囲まれた部分に列設した
螺孔である。12は背板1の外面の上端に突設した係止
部材である。13は接合支持金具Aを柱Bに取り付ける
のに使用する取付けボルト、14はワッシャー、15は
ナットである。
【0015】上記構成の接合支持金具Aの柱Bへの取付
けは次のように行う。柱Bの所定位置に、上記係止部材
12を嵌入する凹溝16と、取付けボルト13を挿通す
る複数個のボルト挿通孔17をそれぞれ掘設しておく。
凹溝16に係止部材12を嵌入係止するとともに、ボル
ト挿通孔17に対応のボルト孔5を一致させることによ
り、接合支持金具Aを柱Bの側面に当接係止する(図1
〜3参照)。
【0016】柱Bの対向する両側に接合支持金具A,A
を、取付けボルト13,13とナット15,15により
取り付けるには、取付けボルト13,13を一方の接合
支持金具Aのボルト孔5,5からボルト挿通孔17,1
7に挿通し、他方の接合支持金具Aのボルト孔5,5か
ら突出させた先端にナット15,15を螺合緊締するこ
とにより行う。
【0017】図示のように、柱Bの四方側面に4個の接
合支持金具を、対向する2個を1対とする2対取り付け
るときは、その2対のものの取付けボルト13,13が
互いに上下に所要の間隔をおいて直交することになるよ
うに、ボルト挿通孔17,17を上下に所要の間隔をお
いて掘設しておくことが必要である(図4,6,10参
照)。
【0018】柱Bに接合しようとする横架材たる梁C
は、その接合端部18に上記構成の接合支持金具Aとほ
ぼ同形の嵌合空処19を形成している。この嵌合空処1
9は、接合支持金具Aのコ字形枠体aの背板1と左右側
板2,3を受入する端面窪処20と左右側溝21,2
2、支承部4を含む底板b全部を受入する底面窪処2
3、さらに、ナット61 ,62 を受入する縦溝24を連
続形成してなるものである。
【0019】梁Cは、その接合端部18の上面と下面
に、それの各中心線に沿って上向き凹溝25と下向き凹
溝26を掘設し、その各内端を上向き凹処27と下向き
凹処28に接続するとともに、各外端を上記縦溝24の
上下に連続させている。
【0020】梁Cの接合端部18は、柱Bに上記のよう
にして取り付けられている接合支持金具Aに嵌合空処1
9を嵌合することにより、まず、コ字形枠体aの底板b
に乗載した状態において支承され(図5参照)、その
後、緊締ボルト29,30を、その各頭部291 ,30
1 を上記上向き凹処27と下向き凹処28に位置させた
状態で上向き凹溝25と下向き凹溝26に挿入し、その
先端を、上記ナット61,62 に螺合緊締する。これに
より、梁Cの接合端部18を、柱Bの側面に緊密に接合
することができるものである。
【0021】上記緊締ボルト29,30の頭部291
301 側には、図6,10に示すようにワッシャー3
1,32を嵌合している。この場合、ワッシャー31,
32には、適宜の手段による所要のスプリング力を付与
しておき、緊締ボルト29,30の上記緊締を、そのス
プリング力に抗して行うと、梁Cの接合端部18の乾燥
とか当該建築物の震動等により、梁Cの接合端部18
が、柱Bの側面との間等にたとえば数mmの隙間を生じよ
うとしても、ワッシャー31,32のスプリング力によ
って、梁Cは常に柱Bの側面に向かって押圧されている
ので、かかる隙間を生じることがなく、梁Cと柱Bとの
結合度は設定どおり維持されることになり、好適であ
る。
【0022】次に、上記のようにして梁Cを柱Bに接合
している接合支持金具Aであって、上下に位置する梁
C,Cと左右に位置する柱B,Bとが形成する四辺形の
軸組の対角線上に位置する接合支持金具A,A間に、筋
交いDを架設することについて図7〜12を参照しなが
ら説明する。
【0023】Eは上記接合支持金具Aの上下端面に連結
設置する筋交い用の取付け金具である。この取付け金具
Eは、所要の間隔でたとえば2個のボルト孔33を開設
した細長な取付け片341 ,342 を直角に配置してな
るL形枠35の一側に背板36を張架するとともに、他
側に補強縁37を立設し、かつ、上記背板36であっ
て、取付け片341 ,342 が形成する直角の二等分線
上に取付け孔38を開設している。
【0024】39は筋交い用の取付け長ボルト、40,
41はそのナットおよびワッシャーである。42は同じ
く筋交い用の頭環付き連結ボルト、43,44はそのナ
ットおよびワッシャーである。45は同じく筋交い用の
取付け短ボルトである。
【0025】まず、梁Cを柱Bに接合した接合支持金具
Aの上に、取付け金具Eを乗載固定するには、次のよう
にする。あらかじめ、梁Cの接合端部18の所定位置に
横孔46(図10)を設けるとともに、その横孔46が
横断する所定位置であって、しかも、前記のコ字形枠体
aの左右側板2,3との間に位置する部分に所要の空処
(図示していない)を設けておく。その空処に、上記頭
環付き連結ボルト42の頭環を配置することにより、そ
の連結ボルト42を接合端部18の上方に突出させてお
き、取付け長ボルト39を上記横孔46、コ字形枠体a
の左右側板2,3のボルト孔9,10、および連結ボル
ト42の上記頭環に挿通するとともに、ナット40およ
びワッシャー41を使用して緊締する。
【0026】その後、取付け金具Eを、取付け片342
を下にするとともに背板36を内側(梁Cの中心線側)
にして、接合支持金具A(および梁Cの接合端部18)
の上に載せ、対応するボルト孔33から突出させた連結
ボルト42をナット43およびワッシャー44を使用し
て緊結する。これにより、取付け金具Eが接合支持金具
A(および梁Cの接合端部18)の左側上に乗載固定さ
れる。筋交いDは、その下端47を取付け金具Eの背板
36に当接させた状態において、ボルト孔48と上記取
付け孔38とを利用し所要のボルト等で緊締すると、梁
Cの接合端部18の右側上に固定されることになる(図
10,11参照)。
【0027】取付け金具Eを、取付け片341 を下にす
るとともに背板36を内側(梁Cの中心線側)にし、上
記と同様にして、接合支持金具A(および梁Cの接合端
部18)の上に乗載固定すると、その取付け金具Eは、
接合支持金具A(および梁Cの接合端部18)の右側上
に乗載固定され、また、筋交いDは、梁Cの接合端部1
8の左側上に位置することになる(図12参照)。
【0028】梁Cを柱Bに接合した接合支持金具Aの下
に取付け金具Eを取り付けるには、次のようにする。取
付け金具Eを、取付け片341 を上にするとともに背板
36を内側(梁Cの中心線側)にして、接合支持金具A
(および梁Cの接合端部18)の下に当接し、対応する
ボルト孔33に挿入した短ボルト45を、接合支持金具
Aの底板bの螺孔11に螺入緊締する。これにより、取
付け金具Eが接合支持金具A(および梁Cの接合端部1
8)の左側下に固定される。筋交いDは、その上端49
を取付け金具Eの背板36に当接させた状態において、
ボルト孔50と前記取付け孔38とを利用し所要のボル
ト等で緊締すると、梁Cの接合端部18の右側下に固定
されることになる(図10,11参照)。
【0029】取付け金具Eを、取付け片342 を上にす
るとともに背板36を内側(梁Cの中心線側)にし、上
記と同様にして、接合支持金具A(および梁Cの接合端
部18)の下に固定すると、その取付け金具Eは、接合
支持金具A(および梁Cの接合端部18)の右側下に固
定され、また、筋交いDは、梁Cの接合端部18の左側
下に位置することになる(図12参照)。
【0030】続いて、前記のようにして梁C1 を柱Bの
ある一側面に接合している接合支持金具Aを使用し、同
じ柱Bの隣り合う他の側面に同じように接合している梁
2を、その接合している側面に対しさらに引き付ける
とともに、その互いに隣り合う梁C1 ,C2 を緊結する
ことについて、図13〜15を参照しながら説明するこ
ととする。
【0031】Fは、緊締ボルト51の頭端に取付け板片
52を接続し、その取付け板片52の外端にボルト孔5
3を設けてなる引張り緊結金具である。54,55は緊
締ボルト51の先端に嵌合するワッシャーおよび螺合す
るナットである。56は接続ボルト、57,58はワッ
シャーおよび螺合するナットである。
【0032】図14,15において、柱Bの正面に梁C
1 を接合している接合支持金具Aを使用して、その柱B
の右側面に同じように接合している梁C2 を、さらに引
き付けるとともに、両梁C1 ,C2 を緊結するには、次
のようにする。
【0033】あらかじめ、梁C1 の接合端部18の所定
位置に、接合支持金具Aのコ字形枠体aの左右側板2,
3の前記ボルト孔7,8の所要のものに一致する横孔
(図示していない)を設けるとともに、梁C2 の接合端
部18の所定位置にも横孔59を設ける。
【0034】そして、引張り緊結金具Fの上記緊締ボル
ト51を、上記ボルト孔7,8とそれに一致させて設け
た上記横孔(図示していない)に挿通するとともに、取
付け板片52のボルト孔53に挿入した接続ボルト56
を、上記横孔59に挿通し、その先端にワッシャー57
を嵌合するとともにナット58を螺合緊締する。さら
に、上記緊締ボルト51の先端にワッシャー54を嵌合
するとともにナット55を螺合し締め上げる。
【0035】これによって、梁C2 の接合端部18は、
柱Bに対して強力に引き付けられるとともに、当該接合
支持金具Aを介して梁C1 の接合端部18と強固に緊結
されることになる。すなわち、梁C1 ,C2 は、柱Bに
対し各別に接合緊締されているだけでなく、梁C1 ,C
2 どうしでも緊結されるもので、その一体的構成はきわ
めて強固になる。
【0036】さらには、前記のようにして梁C1 を柱B
のある一側面に接合している接合支持金具Aを使用し、
その一側面とは別の互いに対向する両側面で、その柱B
に接合している梁C2 ,C2 を、互いに引き付けるとと
もに互いを緊結することについて図16〜18を参照し
ながら説明する。
【0037】Gは、両端に螺条を有する緊締ボルト60
と、この緊締ボルト60の螺条端部を挿通する筒状部6
1を一側端に備えるとともに他側端にボルト孔63を設
けた2個の取付け板片62とからなる引合い緊結金具、
64は緊締ボルト60の螺条端部に螺合するナットであ
る。65は接続ボルト、66,67はワッシャーおよび
ナットである。
【0038】図17,18において、柱Bの正面に梁C
1 を接合している接合支持金具Aを使用して、その柱B
の左右側面に同じように接合している梁C2 ,C2 を互
いにさらに引き付けるとともに互いに緊結するには、次
のようにする。
【0039】あらかじめ、梁C1 の接合端部18の所定
位置に、接合支持金具Aのコ字形枠体aの左右側板2,
3の前記ボルト孔7,8の所要のものに一致する横孔
(図示していない)を設けるとともに、梁C2 ,C2
接合端部18の所定位置にも横孔68,68を設ける。
【0040】そして、引合い緊結金具Gの上記緊締ボル
ト60を、上記ボルト孔7,8とそれに一致させて設け
た上記横孔(図示していない)に挿通するとともに、そ
の両螺条端部を取付け板片62,62の筒状部61,6
1に挿通し、かつ、その取付け板片62,62のボルト
孔63,63に挿入した接続ボルト65,65を、上記
横孔68,68に挿通し、その先端にワッシャー66,
66を嵌合するとともにナット67,67を螺合緊締す
る。さらに、上記緊締ボルト60の上記筒状部61,6
1から突出した先端にナット64,64を螺合し締め上
げる。
【0041】これによって、梁C2 ,C2 の接合端部1
8,18は、柱Bの左右側面に対して強力に引き付けら
れるとともに、引合い緊結金具Gによって強固に緊結さ
れることになる。すなわち、梁C2 ,C2 は柱Bに対し
各別に接合緊締されているだけでなく互いにも緊結され
るもので、その一体的構成はきわめて強固になる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば次の効果を奏する。接合支持金具Aの柱
Bへの取付けは、該柱Bのボルト挿通孔17と上記背板
1のボルト孔5に挿通した取付けボルト13の先端にナ
ット15を螺合緊締することにより取り付けられ、柱B
には、接合支持金具の背板等を嵌合する大きな凹処を設
けていないから、その分だけ欠損部分が少なく、かかる
凹処によって接合支持金具を支持した従来のもののよう
に柱の強度を損なうことがない。
【0043】また、上記接合支持金具Aを利用して、筋
交い用の取付け金具E、引張り緊結金具Fあるいは引合
い緊結金具G等を設置または架設して、筋交いDを入れ
るとか、柱Bの回りの各側面に接合した梁C等の横架材
を、その柱Bにさらに強力に引き付け緊締するとか、横
架材どうしを緊結するとかが簡単かつ確実にでき、木造
建築物の横架材・柱接合構造およびその用具として画期
的なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】接合支持金具を柱に対向配置して示す斜視図で
ある。
【図2】上記接合支持金具を柱の側面に当接係止した状
態の斜視図である。
【図3】同上の平面を、梁の接合端部の平面とともに示
している。
【図4】接合支持金具を柱に緊締し取り付けた状態の断
面を、梁の接合端部の断面とともに示している。
【図5】柱の四方の各側面に取り付けた各接合支持金具
に、梁の接合端部を嵌合支承した状態の斜視図である。
【図6】同上の梁を緊締した状態の断面図である。
【図7】筋交い用の取付け金具を梁の上面で使用する状
態で示した斜視図である。
【図8】上記取付け金具を梁の下面で使用する状態で示
した斜視図である。
【図9】上記取付け金具を上記接合支持金具に連結する
のに使用する長ボルト、ナットおよびワッシャー等の斜
視図である。
【図10】柱に接合緊締した梁に上記取付け金具を取り
付けようとしている状態を、筋交いの端部とともに示し
た断面図である。
【図11】柱に接合緊締した梁の一側に上記取付け金具
を取り付け、かつ、それに筋交いの端部を取り付けた状
態の正面図である。
【図12】柱に接合緊締した梁の他側に上記取付け金具
を取り付け、かつ、それに筋交いの端部を取り付けた状
態の正面図である。
【図13】引張り緊結金具の斜視図である。
【図14】上記引張り緊結金具により梁を引張り緊結し
た状態の平面図である。
【図15】同上の正面図である。
【図16】引合い緊結金具の斜視図である。
【図17】上記引合い緊結金具によって両側の梁を引き
合わせ緊結した状態の平面図である。
【図18】同上の正面図である。
【符号の説明】
A 接合支持金具 a コ字形枠 b 底板 B 柱 C,C1 ,C2 梁 D 筋交い E 筋交い用の取付け金具 F 引張り緊結金具 G 引合い緊結金具 1 背板 2 左側板 3 右側板 4 支承部 5 ボルト孔 61 ,62 ナット 7,8 ボルト孔 9,10 ボルト孔 11 螺孔 12 係止部材 13 取付けボルト 15 ナット 16 凹溝 17 ボルト挿通孔 18 接合端部 19 嵌合空処 20 端面窪処 21 左側溝 22 右側溝 23 底面窪処 24 縦溝 25 上向き凹溝 26 下向き凹溝 27 上向き凹処 28 下向き凹処 29,30 緊締ボルト 291 ,301 頭部 31,32 ワッシャー 33 ボルト孔 341 ,342 取付け片 35 L形枠 36 背板 37 補強縁 38 取付け孔 39 取付け長ボルト 40,43 ナット 41,44 ワッシャー 42 連結ボルト 45 短ボルト 46 横孔 47 下端 49 上端 51 緊締ボルト 52 取付け板片 53 ボルト孔 54 ワッシャー 55,58 ナット 56 接続ボルト 59 横孔 60 緊締ボルト 61 筒状部 62 取付け板片 63 ボルト孔 64,67 ナット 65 接続ボルト 68 横孔

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合支持金具Aが、背板1と左右側板
    2,3とで形成したコ字形枠体aを、周囲外方を支承部
    4とする底板b上に設立し、上記背板1に複数個のボル
    ト孔5を縦設するとともに、その背板1の内面の上下所
    要位置にナット61 ,62 を固着し、上記左右側板2,
    3に複数個のボルト孔7,8と9,10を2列にして設
    け、さらに、上記底板bに螺孔11を設けてなり、その
    接合支持金具Aが、柱Bに、該柱Bに貫通しているボル
    ト挿通孔17と上記背板1のボルト孔5に挿通した取付
    けボルト13の先端にナット15を螺合緊締することに
    より取り付けられていること、 梁C等の横架材が、その接合端部18に上記接合支
    持金具Aとほぼ同形の嵌合空処19を有し、かつ、該接
    合端部18の上下面に上向き凹溝25と下向き凹溝26
    を掘設し、その各内端を上向き凹処27と下向き凹処2
    8に接続していること、 梁C等の横架材の上記接合端部18が、柱Bに取り
    付けられている上記接合支持金具Aに上記嵌合空処19
    を嵌合することにより、コ字形枠体aの底板bに乗載し
    た状態において支承されているとともに、各頭部2
    1 ,301 を上記上向き凹処27と下向き凹処28に
    位置させた状態で上記上向き凹溝25と下向き凹溝26
    に挿入した緊締ボルト29,30の先端を、上記コ字形
    枠体aの上記ナット61 ,62 に螺合緊締していること
    を特徴とする木造建築物の横架材・柱接合構造。
  2. 【請求項2】上記上向き凹処27と下向き凹処28に位
    置させた緊締ボルト29,30の頭部291 ,301
    に、所要のスプリング力を付与したワッシャー31,3
    2を嵌合し、梁C等の横架材の接合端部18の乾燥とか
    当該建築物の震動等により、その接合端部18が、柱B
    の側面との間に隙間を生じようとしても、該ワッシャー
    31,32のスプリング力によって、横架材を常に柱B
    の側面に向かって押圧し、かかる隙間を生じさせないよ
    うにしてなる請求項1記載の木造建築物の横架材・柱接
    合構造。
  3. 【請求項3】 筋交い用の取付け金具Eが、L形枠3
    5の一側に背板36を張架するとともに、他側に補強縁
    37を立設してなること、 梁C等の横架材の接合端部18が、その所定位置に
    横孔46を設けるとともに、その横孔46が横断する位
    置であってかつ前記コ字形枠体a内に位置する部分に所
    要の空処を設けていること、 その空処に頭環を配置した頭環付き連結ボルト42
    を上記接合端部18の上方に突出させておき、取付け長
    ボルト39を上記横孔46、前記コ字形枠体aの左右側
    板2,3のボルト孔9,10、および連結ボルト42の
    上記頭環に挿通していること、 上記取付け金具Eの1つを、背板36を内側(横架
    材の中心線側)にして、接合支持金具Aの上に載せ、対
    応するボルト孔33から突出させた連結ボルト42,ナ
    ット43等で緊結していること、取付け金具Eの他の1
    つを、背板36を同じく内側(横架材の中心線側)にし
    て、接合支持金具Aの下に当接し、対応するボルト孔3
    3に挿入した短ボルト45等で緊締していること、 筋交いDが、その下端47を、接合支持金具A上の
    上記取付け金具Eの背板36に当接させた状態におい
    て、また、上端を49を取付け金具Eの背板36に当接
    させた状態において、それぞれ所要のボルト,ナットで
    固定されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の木造建築物の横架材・柱接合構造。
  4. 【請求項4】 柱Bの一側面に接合している梁C1
    の横架材の接合端部18の所定位置に、その横架材の接
    合支持金具Aのコ字形枠体aの前記ボルト孔7,8の所
    要のものに一致する横孔を設けるとともに、柱Bの上記
    一側面と隣り合う側面に接合している梁C2 等の横架材
    の接合端部18の所定位置にも横孔59を設けているこ
    と、 引張り緊結金具Fの緊締ボルト51を、上記コ字形
    枠体aのボルト孔7,8とそれに一致させて設けた上記
    横孔に挿通するとともに、接続ボルト56を、梁C2
    の横架材の上記横孔59に挿通してナット58等で緊締
    していること、 上記緊締ボルト51の先端にナット55等を螺合し
    締め上げていることを特徴とする請求項1,2または3
    記載の木造建築物の横架材・柱接合構造。
  5. 【請求項5】 柱Bの一側面に接合している梁C1
    の横架材の接合端部18の所定位置に、その横架材の接
    合支持金具Aのコ字形枠体aの前記ボルト孔7,8の所
    要のものに一致する横孔を設けるとともに、柱Bの上記
    一側面と隣り合う他の両側面に接合している梁C2 ,C
    2 等の横架材の接合端部18,18の所定位置にも横孔
    68,68を設けていること、 引合い緊結金具Gの緊締ボルト60を、上記コ字形
    枠体aのボルト孔7,8とそれに一致させて設けた上記
    横孔に挿通するとともに、その緊締ボルト60の両螺条
    端部を、取付け板片62,62の筒状部61,61に挿
    通し、かつ、その取付け板片62,62のボルト孔6
    3,63に挿入した接続ボルト65,65を、梁C2
    2 等の横架材の上記横孔68,68に挿通してその先
    端をナット67,67で緊締していること、 上記緊締ボルト60の上記筒状部61,61から突
    出した先端にナット64,64を螺合し締め上げている
    ことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の木造
    建築物の横架材・柱接合構造。
  6. 【請求項6】 接合支持金具Aが、縦長の背板1と左
    右側板2,3とで形成したコ字形枠体aを、方形の底板
    b上に、その1辺に上記背板1の外面を一致させて設立
    し、該底板bの他の3辺をコ字形枠体aの外方に突出位
    置させ、その突出部分を支承部4としていること、 上記背板1の中央に所要の間隔で複数個のボルト孔5を
    列設するとともに、背板1の内面の上下所要位置にナッ
    ト61 ,62 を固着し、かつ背板1の外面の上端に係止
    部材12を突設していること、 上記左右側板2,3の背板1寄りの互いに対向する部分
    に複数個のボルト孔7,8を縦設するとともに、該左右
    側板2,3の同じく互いに対向する部分に上記ボルト孔
    7,8に平行する複数個のボルト孔9,10を列設して
    いること、 上記底板bのコ字形枠体aに囲まれた部分に螺孔11を
    列設していること、 所要の位置に凹溝16とボルト挿通孔17を掘設し
    ている柱Bに、上記接合支持金具Aが、上記係止部材1
    2を凹溝16に係入するとともに、上記ボルト挿通孔1
    7と前記ボルト孔5に挿通した取付けボルト13,13
    の先端にナット15を螺合緊締することにより取り付け
    られていること、 梁C等の横架材が、その接合端部18に接合支持金
    具Aとほぼ同形の、すなわち、接合支持金具Aのコ字形
    枠体aの背板1と左右側板2,3を受入する端面窪処2
    0と左右側溝21,22、支承部4を含む底板b全部を
    受入する底面窪処23、さらに、ナット61 ,62 を受
    入する縦溝24を連続形成してなる嵌合空処19を有す
    ること、 上記接合端部18の上面と下面に、それの各中心線に沿
    って上向き凹溝25と下向き凹溝26を掘設し、その各
    内端を上向き凹処27と下向き凹処28に接続するとと
    もに、各外端を上記縦溝24の上下に連続させているこ
    と、 上記接合端部18が、柱Bに取り付けられている接
    合支持金具Aに、上記嵌合空処19を嵌合することによ
    り、コ字形枠体aの底板bに乗載した状態において支承
    され、かつ、緊締ボルト29,30が、その各頭部29
    1 ,301 を上記上向き凹処27と下向き凹処28に位
    置させた状態で上向き凹溝25と下向き凹溝26に挿入
    され、その先端を上記ナット61 ,62 に螺合緊締する
    ことによって、柱Bの側面に緊密に接合していることを
    特徴とする木造建築物の横架材・柱接合構造。
  7. 【請求項7】上記上向き凹処27と下向き凹処28に位
    置させた緊締ボルト29,30の頭部291 ,301
    に、所要のスプリング力を付与したワッシャー31,3
    2を嵌合し、梁C等の横架材の接合端部18の乾燥や当
    該建築物の震動等により、その接合端部18が、柱Bの
    側面との間に隙間を生じようとしても、該ワッシャー3
    1,32のスプリング力によって、横架材を常に柱Bの
    側面に向かって押圧し、かかる隙間を生じさせないよう
    にしてなる請求項6記載の木造建築物の横架材・柱接合
    構造。
  8. 【請求項8】 筋交い用の取付け金具Eが、ボルト孔
    33を開設した細長な取付け片341,342 を直角に
    配置してなるL形枠35の一側に、取付け孔38を有す
    る背板36を張架するとともに、他側に補強縁37を立
    設してなること、 梁C等の横架材の接合端部18の所定位置に横孔4
    6を設けるとともに、その横孔46が横断する所定位置
    であって、しかも、前記コ字形枠体aの左右側板2,3
    との間に位置する部分に所要の空処を設けていること、 その空処に頭環を配置した頭環付き連結ボルト42
    を接合端部18の上方に突出させておき、取付け長ボル
    ト39を上記横孔46、コ字形枠体aの左右側板2,3
    のボルト孔9,10、および連結ボルト42の上記頭環
    に挿通するとともに、ナット40およびワッシャー41
    で緊締していること、 取付け金具Eの1つを、取付け片341 または34
    2 を下にするとともに背板36を内側(横架材の中心線
    側)にして、接合支持金具Aの上に載せ、対応するボル
    ト孔33から突出させた連結ボルト42をナット43お
    よびワッシャー44で緊結していること、 取付け金具Eの他の1つを、取付け片341 または34
    2 を上にするとともに背板36を内側(横架材の中心線
    側)にして、接合支持金具Aの下に当接し、対応するボ
    ルト孔33に挿入した短ボルト45を、接合支持金具A
    の底板bの螺孔11に螺入緊締していること、 筋交いDが、その下端47を、接合支持金具A上の
    上記取付け金具Eの背板36に当接させた状態におい
    て、また、上端を49を取付け金具Eの背板36に当接
    させた状態において、それぞれ所要のボルト,ナットで
    固定されていることを特徴とする請求項6または7記載
    の木造建築物の横架材・柱接合構造。
  9. 【請求項9】 引張り緊結金具Fが、緊締ボルト51
    の頭端に取付け板片52を接続し、その取付け板片52
    の外端にボルト孔53を設けてなること、 柱Bの一側面に接合している梁C1 等の横架材の接
    合端部18の所定位置に、その横架材の接合支持金具A
    のコ字形枠体aの左右側板2,3の前記ボルト孔7,8
    の所要のものに一致する横孔を設けるとともに、上記一
    側面と隣り合う側面に接合している梁C2 等の横架材の
    接合端部18の所定位置にも横孔59を設けているこ
    と、 引張り緊結金具Fの上記緊締ボルト51を、上記コ
    字形枠体aのボルト孔7,8とそれに一致させて設けた
    上記横孔に挿通するとともに、取付け板片52のボルト
    孔53に挿入した接続ボルト56を、梁C2 等の横架材
    の上記横孔59に挿通してナット58で緊締しているこ
    と、 上記緊締ボルト51の先端にワッシャー54を嵌合
    するとともにナット55を螺合し締め上げていることを
    特徴とする請求項6,7または8記載の木造建築物の横
    架材・柱接合構造。
  10. 【請求項10】 引合い緊結金具Gが、両端に螺条を
    有する緊締ボルト60、ナット64、該緊締ボルト60
    の螺条端部を挿通する筒状部61を一側端に備えるとと
    もに他側端にボルト孔63を設けた2個の取付け板片6
    2、そのボルト孔63に挿通する接続ボルト65、ナッ
    ト67等からなること、 柱Bの一側面に接合している梁C1 等の横架材の接
    合端部18の所定位置に、その横架材の接合支持金具A
    のコ字形枠体aの左右側板2,3の前記ボルト孔7,8
    の所要のものに一致する横孔を設けるとともに、上記一
    側面と隣り合う他の両側面に接合している梁C2 ,C2
    等の横架材の接合端部18の所定位置にも横孔68,6
    8を設けていること、 引合い緊結金具Gの上記緊締ボルト60を、上記ボ
    ルト孔7,8とそれに一致させて設けた上記横孔に挿通
    するとともに、その両螺条端部を取付け板片62,62
    の筒状部61,61に挿通し、かつ、その取付け板片6
    2,62のボルト孔63,63に挿入した接続ボルト6
    5,65を、梁C2 ,C2 等の横架材の上記横孔68,
    68に挿通し、その先端にナット67,67で緊締する
    こと、 上記緊締ボルト60の上記筒状部61,61から突
    出した先端にナット64,64を螺合し締め上げている
    ことを特徴とする請求項6,7,8または9記載の木造
    建築物の横架材・柱接合構造。
  11. 【請求項11】 縦長の背板1と左右側板2,3とで
    形成したコ字形枠体aを、方形の底板b上に、その1辺
    に上記背板1の外面を一致させて設立し、該底板bの他
    の3辺をコ字形枠体aの外方に突出位置させて支承部4
    とし、背板1の中央に所要の間隔で複数個のボルト孔5
    を列設し、背板1の内面の上下所要位置にナット61
    2 を固着し、背板1の外面の上端に係止部材12を突
    設し、さらに、上記左右側板2,3の背板1寄りの互い
    に対向する部分に複数個のボルト孔7,8を縦設すると
    ともに、該左右側板2,3の同じく互いに対向する部分
    に上記ボルト孔7,8に平行する複数個のボルト孔9,
    10を列設し、かつ、上記底板bのコ字形枠体aに囲ま
    れた部分に螺孔11を列設してなる接合支持金具Aと、 接合支持金具Aを柱Bに取り付ける取付けボルト1
    3と、 接合支持金具Aに乗載支承した梁C等の横架材を、
    該接合支持金具Aに対し緊結することにより柱Bに接合
    させる緊締ボルト29,30とからなることを特徴とす
    る木造建築物の横架材・柱接合用具。
  12. 【請求項12】ボルト孔33を開設した細長な取付け片
    341 ,342 を直角に配置してなるL形枠35の一側
    に、取付け孔38を有する背板36を張架するととも
    に、他側に補強縁37を立設してなる筋交い用の取付け
    金具Eと、請求項11記載の接合支持金具Aと、取付け
    ボルト13および緊締ボルト29,30とからなること
    を特徴とする木造建築物の横架材・柱接合用具。
  13. 【請求項13】緊締ボルト51の頭端に取付け板片52
    を接続し、その取付け板片52の外端にボルト孔53を
    設けてなる引張り緊結金具Fと、請求項11記載の接合
    支持金具Aと、取付けボルト13および緊締ボルト2
    9,30とからなることを特徴とする木造建築物の横架
    材・柱接合用具。
  14. 【請求項14】両端に螺条を有する緊締ボルト60、そ
    のナット64、該緊締ボルト60の螺条端部を挿通する
    筒状部61を一側端に備えるとともに他側端にボルト孔
    63を設けた2個の取付け板片62、上記ボルト孔63
    に挿通する接続ボルト65、そのナット67等からなる
    引合い緊結金具Gと、請求項11記載の接合支持金具A
    と、取付けボルト13および緊締ボルト29,30とか
    らなることを特徴とする木造建築物の横架材・柱接合用
    具。
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