JP2007138506A - 木造建築物における接合緊締構造とその接合緊締用金具および柱・梁接合構造用金具 - Google Patents

木造建築物における接合緊締構造とその接合緊締用金具および柱・梁接合構造用金具 Download PDF

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Abstract

【課題】柱支持台と木質柱,木質柱と木質梁との結合をより強固にし,木質柱が,揺振力を何れの方向から受けた場合でもひび割れや座屈を起こすのを阻止し,かつ経年変化で縮径または拡径したときにも上記結合関係を維持する。
【解決手段】 木質柱Bを,L形枠13の芯板14に当接板15を脱着自在にした柱受枠体bを介して柱支持台aに設立し,上記柱受枠体bを柱支持台aに小傾動可能な状態に連結保持具cで連結保持してなること,木質柱Bの縦設溝57に柱用芯板40を受入させて取り付けた金具本体fの梁用芯板39に,木質梁Fの縦設溝57を嵌合させ,これらを緊締保持具j,kで緊締してなり,梁と柱の接合度合,柱支持台と柱との結合固定を強固にしながら,地震等による揺振力で梁や柱がひび割れや座屈を起こすのを阻止し,経年変化による縮径または拡径に適切な状態に追従維持することができる。
【選択図】 図17

Description

本発明は,木造建築物における接合緊締構造とその接合緊締用金具および柱・梁接合構造用金具に関する。
木造建築物において二つの木質材を繋ぎ合わせる接合部分としては,柱と土台との接合部分,柱と梁(桁)との接合部分等があるが,これらの接合部分をどのような接合緊締用金具を使用し,どのような接合緊締構造とするかについて,既に様々なものが提案されている。
柱と土台の接合部分を例にみると,上面に芯板を直立した鋼材製の柱支持台を布基礎上にアンカーボルトで固定し,柱を,その下端部に掘削形成してある嵌合溝を上記芯板に嵌合した状態で上記柱支持台上に設立させ,ドリフトピンまたはボルト・ナットにより,その柱の下端部と芯板とを結合固定した構成のもの(特許文献1〜3)等がある。
また,柱と梁の接合部分を例にみると,柱の側面に所要の形状にした接合金具主体を固定するとともに,その接合金具主体に梁の端部を嵌合し,かつこれら接合金具主体と梁との間に楔片を打ち込むことにより,梁の全体を柱側に移動させ,その柱の側面に圧接緊締状態にするもの(特許文献4)や,上記接合金具主体の中央窓孔内に植設したボルトに螺合してあるナットを,そのボルトの先端側に螺進することにより梁全体を柱側に移動させ,その柱の側面に圧接緊締状態にするもの(特許文献5)等がある。
特開2001−107456号公報 特開2003−213280号公報 特開平9−310413号公報 実開平3−82703号公報 実開平3−92201号公報
しかしながら,上記柱と土台の接合部分の接合緊締構造(柱脚構造)は,全体として剛体構造をなし,柱を柱支持台上に強固に設立しているとはいえ,地震等による揺振力が上記芯板の長さ方向に作用したときに比べ,厚さ方向に作用したときは脆弱であり,また,地震等による揺振力は,当然ながら,上記芯板の長さ方向や厚さ方向に常に直角に作用するとは限らず,これら両方向とは異なるあらゆる方向から作用する可能性があるが,そのようなときにはねじれ現象が起きることになる。
しかも,上記の揺振力が作用した場合,柱支持台と布基礎とは,その固定関係を損なうことは少ないとしても,柱は上記芯板および柱支持台との間にねじれ現象を起こし,その大きさや反復回数等により,ひび割れしたり座屈したりするおそれがある。
また,上記柱と梁の接合緊締構造において,楔片を打ち込んで緊締するタイプの接合構造では,柱と梁の必要にして十分な緊締強度は,楔片の適度な打ち込み度合(あるいは深さ)によってもたらされ,それが不足であっても過剰であってもならないものであるが,それは専ら熟練者の勘に頼りながら定性的に把握されているにすぎないのに対し,上記ナットをボルトの先端側に螺進して緊締するタイプの接合緊締構造は,その構造の緊締強度を定量的に把握でき,構築管理等を合理的に行えるという利点がある。
しかし、上記のようにナットをボルトの先端側に螺進することによる緊締は,その最終緊締位置がボルトの先端に近いほど,ボルトの根元に作用させる剪断力を大にする。また,木材の乾燥や振動に起因してボルトによる緊締が緩んだ場合には,当該ナットをさらに螺進して緊締しなおさない限り,緩んだままで放置されることになり,特に地震対策上好ましくないものである。
本発明の目的の一つは,このナットをボルトの先端側に螺進して緊締するタイプの接合緊締構造の改良に関し,上記欠点を解消することにある。
一般に梁や柱は,それが丸太からの製材であるとき当初含水率約30%を経年低下させて縮径し,集成材であるとき当初含水率約7%を経年増加させて拡径するが,このような経年変化にともなう梁と柱の接合部の接合度合の変化,柱と柱支持台またはその上面の芯板との間の嵌合度または密着度の変化に,上記従来公知の構造のものでは全く対応しきれない。
本発明の他の目的は,第1に,従来に比べ梁と柱の接合度合,また,柱支持台と柱との結合固定を一層強固にすること,第2に,地震等による揺振力が何れの方向から作用した場合においても,梁や柱がひび割れや座屈を起こすのを阻止すること,第3に,柱が経年変化で縮径または拡径した場合には,梁や柱の結合固定関係を最も適切な状態に追従維持することができるようにすることにある。
請求項1記載の本発明木造建築物における接合緊締用金具は,次の構成からなる。
ア 底板11の一側辺縁に起立板12を起立固着したL形枠13の内方中央に芯板14を起立固着するとともに,上記底板11の他側辺縁において上記芯板14の端面に当接板15を脱着自在にしてなり,木質柱Bの下端部に嵌合状態において取り付ける鋼材製の柱受枠体bと,
イ 上記構成の柱受枠体bを天板1上に乗載する鋼材製の柱支持台aと,
ウ 上記柱支持台a上に上記柱受枠体bを全方向に小傾動可能な状態に連結保持する連結保持具cとからなる柱脚構造用金具A,
および,
ア′底板36の一側に柱当接板37を設立してなるL形枠38の内方中央において上記底板36と柱当接板37との間に梁用芯板39を設立支持するとともに,上記L形枠38の外方中央に柱用芯板40を設立支持してなる鋼材製の金具本体fと,
イ′上記梁用芯板39に対し緊締保持具jにより緊締保持される梁用当接板gと,
ウ′上記柱用芯板40に対し緊締保持具kにより緊締保持される柱用押当板hとからなる柱・梁接合構造用金具E。
請求項2記載の本発明は,柱脚構造用金具Aの上記連結保持具cが,吊下ボルト32,合わせ皿バネ34およびナット35等からなることを特徴とする請求項1記載の木造建築物における接合緊締用金具である。
請求項3記載の本発明は,柱脚構造用金具Aの上記柱受枠体bが,その芯板14の端面に当接板15を可動状態で取り付ける横ボルト16,合わせ皿バネ18およびナット19等からなる緊締保持具eを備えている請求項1または2記載の木造建築物における接合緊締用金具である。
請求項4記載の本発明は,柱脚構造用金具Aの上記柱受枠体bが,木質柱Bのボルト用長孔30と芯板14のボルト孔25に貫通する貫通ボルトdとこれに螺合するナットd′を備えている請求項1,2または3記載の木造建築物における接合緊締用金具である。
請求項5記載の本発明は,柱脚構造用金具Aの上記柱受枠体bが,その芯板14の両側端面(起立板12および当接板15側の端面)に,起立板12および当接板15の中央に開設の窓孔21,21′と連通する切込み空処20,20′を開設し,その切込み空処20,20′内に縦ボルト22,22′を植設するとともに,その縦ボルト22,22′に螺合するナット33,33′を備えている請求項1,2,3または4記載の木造建築物における接合緊締用金具である。
請求項6記載の本発明は,柱脚構造用金具Aの上記柱受枠体bが,その底板11に,上記吊下ボルト32を吊下するボルト孔24を開設するとともに逆円錐形突起片23を垂設し,上記柱支持台aが,その天板1に,上記吊下ボルト32を挿通するボルト孔7を開設するとともに上記逆円錐形突起片23を受入する軸受孔6を開設してなる請求項1,2,3,4または5記載の木造建築物における接合緊締用金具である。
請求項7記載の本発明は,柱・梁接合構造用金具Eの上記金具本体fの上記梁用芯板39に対し梁用当接板gを緊締する緊締保持具jが,該梁用芯板39に植立の縦設ボルト45・・・と合わせ皿バネ52およびナット53等からなる請求項1,2,3,4,5または6記載の木造建築物における接合緊締用金具である。
請求項8記載の本発明は,柱・梁接合構造用金具Eの上記金具本体fの上記柱用芯板40に対し柱用押当板hを緊締する緊締保持具kが,該柱用芯板40に植設の横設ボルト46・・・と合わせ皿バネ54およびナット55等からなる請求項1,2,3,4,5,6または7記載の木造建築物における接合緊締用金具である。
請求項9記載の本発明木造建築物における接合緊締構造は,次の構成からなるものである。
ア 底板11の一側辺縁に起立板12を起立固着したL形枠13の内方中央に芯板14を起立固着するとともに,上記底板11の他側辺縁において上記芯板14の端面に当接板15を脱着自在にしてなる鋼材製の柱受枠体bを,
イ 木質柱Bの下端部の中央に掘削形成した縦設溝26に上記芯板14を受入するとともに,上記下端部の外周の対向両側面に形成した切欠段部27,28に上記起立板12と当接板15を受入することにより,該木質柱Bの下端部に取り付け,
ウ 上記柱受枠体bの底板11を鋼材製の柱支持台aの天板1上に重合乗載することにより,上記木質柱Bを柱支持台a上に設立し,
エ 上記柱受枠体bを上記柱支持台a上に全方向に小傾動可能な状態に連結保持具cにより連結保持してなること,
および
ア′底板36の一側に柱当接板37を設立してなるL形枠38の内方中央において上記底板36と柱当接板37との間に梁用芯板39を設立支持するとともに,上記L形枠38の外方中央に柱用芯板40を設立支持してなる鋼材製の金具本体fを,
イ′木質柱Bの縦設溝57に上記柱用芯板40を受入させるとともに,上記柱用押当板hを上記緊締保持具kで緊締することにより,木質柱Bの所定位置に取り付け固定し,
ウ′その金具本体fの梁用芯板39に木質梁Fの縦設溝61を嵌合させるとともに,上記梁用当接板gを上記緊締保持具jで緊締することにより,木質梁Fの端部60を上記金具本体fに取り付けていること。
請求項10記載の本発明は,
ア 上記柱受枠体bが,木質柱Bの下端部のボルト用長孔30と芯板14のボルト孔25とに貫通させた貫通ボルトdとこれに螺合したナットd′により,木質柱Bの下端部に取り付けられていること
ア′上記木質梁Fの端部60が,そのボルト用長孔66,66と上記梁用芯板39のボルト孔44,44に貫通させた長ボルト50,50とこれに螺合したナット51,51により緊締されていることを特徴とする請求項9記載の木造建築物における接合緊締構造である。
請求項11記載の本発明は,
ア 上記柱受枠体bが,その芯板14の両側端面(起立板12および当接板15側の端面)20,20′に,上記起立板12および当接板15の中央に開設の窓孔21,21′と連通するようにして開設した切込み空処20,20内に縦ボルト22,22)を設立し,その縦ボルト22,22′にナット33,33′を螺進することにより,上記柱受枠体bの底板11を上記木質柱Bの下端部の下面に密接緊締してなること,
ア′上記金具本体fが,その梁用芯板39の上端縁中央と下縁中央に形成した切込み空処41,41′内に横設ボルト43,43′を植設し,その横設ボルト43,43′にナット43,43′を螺進することにより,該梁用芯板39に縦設溝61を嵌合している木質梁Fの端部60の端面を,木質柱Bの対向周面および金具本体fの上記柱当接板37に密接させていることを特徴とする請求項9または10記載の木造建築物における接合緊締構造である。
請求項12記載の本発明は,上記柱受枠体bが,その底板11に開設のボルト孔24に吊下した吊下ボルト32を上記柱支持台aの天板1に開設したボルト孔7から垂下するとともに,同底板11に垂設した逆円錐形突起片23を上記天板1に開設の軸受孔6に受入し,かつ,上記吊下ボルト32の垂下部分に,連結保持具cの合わせ皿バネ34およびナット35を装架緊結してなる請求項9,10または11記載の木造建築物における接合緊締構造である。
請求項13記載の本発明は,上記柱受枠体bが,その芯板14の端面に突設した横ボルト16を当接板15のボルト孔17から突出させ,その突出部分に,緊締保持具eの合わせ皿バネ18およびナット19を装架緊結してなる請求項9,10,11または12記載の木造建築物における接合緊締構造である。
請求項14記載の本発明木造建築物における柱・梁接合構造用金具は,
ア′底板36の一側に柱当接板37を設立してなるL形枠38の内方中央において上記底板36と柱当接板37との間に梁用芯板39を設立支持するとともに,上記L形枠38の外方中央に柱用芯板40を設立支持してなる鋼材製の金具本体fと,
イ′上記梁用芯板39に対し緊締保持具jにより緊締保持される梁用当接板gと,
ウ′上記柱用芯板40に対し緊締保持具kにより緊締保持される柱用押当板hとからなる。
請求項15記載の本発明は,上記緊締保持具jが,縦設ボルト45,合わせ皿バネ52およびナット53等からなり,また,上記緊締保持具kが,横設ボルト46,合わせ皿バネ54およびナット55等からなる請求項14記載の木造建築物における柱・梁接合構造用金具である。
請求項16記載の本発明は,上記金具本体fが,木質梁Fのボルト用長孔66と梁用芯板39のボルト孔44に貫通する貫通ボルトiとこれに螺合するナット51を備えている請求項14または15記載の木造建築物における柱・梁接合構造用金具である。
請求項17記載の本発明は,上記金具本体fが,その梁用芯板39の上端縁中央と下縁中央に形成した切込み空処41,41′内に横設ボルト43,43′を植設し,その横設ボルト43,43′にナット43,43′を螺合している請求項14,15または16記載の木造建築物における柱・梁接合構造用金具である。
本発明によれば,ナットをボルトの先端側に螺進して緊締するタイプの接合緊締構造の改良でき,かつ,従来に比べ梁と柱の接合度合,また,柱支持台と柱との結合固定を一層強固にし,また,地震等による揺振力が何れの方向から作用した場合においても,梁や柱がひび割れや座屈を起こすのを阻止すること,さらには,柱が経年変化で縮径または拡径した場合には,梁や柱の結合固定関係を最も適切な状態に追従維持することができる。
ア 底板11の一側辺縁に起立板12を起立固着したL形枠13の内方中央に芯板14を起立固着するとともに,上記底板11の他側辺縁において上記芯板14の端面に当接板15を脱着自在にしてなる鋼材製の柱受枠体bを,
イ 木質柱Bの下端部の中央に掘削形成した縦設溝26に上記芯板14を受入するとともに,上記下端部の外周の対向両側面に形成した切欠段部27,28に上記起立板12と当接板15を受入することにより,該木質柱Bの下端部に取り付け,
ウ 上記柱受枠体bの底板11を鋼材製の柱支持台aの天板1上に重合乗載することにより,上記木質柱Bを柱支持台a上に設立し,
エ 上記柱受枠体bを上記柱支持台a上に全方向に小傾動可能な状態に連結保持具cにより連結保持してなること,
および
ア′底板36の一側に柱当接板37を設立してなるL形枠38の内方中央において上記底板36と柱当接板37との間に梁用芯板39を設立支持するとともに,上記L形枠38の外方中央に柱用芯板40を設立支持してなる鋼材製の金具本体fを,
イ′木質柱Bの縦設溝57に上記柱用芯板40を受入させるとともに,上記柱用押当板hを上記緊締保持具kで緊締することにより,木質柱Bの所定位置に取り付け固定し,
ウ′その金具本体fの梁用芯板39に木質梁Fの縦設溝61を嵌合させるとともに,上記梁用当接板gを上記緊締保持具jで緊締することにより,木質梁Fの端部60を上記金具本体fに取り付けていること。
以下に本発明の実施例を図面を参照しながら詳述する。
まず,図1〜10により,木造建築物における柱と土台の接合部分である柱脚構造とその柱脚構造用金具について説明する。
Aは柱脚構造用金具で,それは概括的には,布基礎D上に乗載固定する鋼材製の柱支持台aと,木質柱Bの下端部にしっかりと取り付けられかつ上記柱支持台a上に全方向に小傾動可能な状態で乗載する同じく鋼材製の柱受枠体bと,この柱受枠体bを柱支持台a上に全方向に小傾動可能な状態に連結保持する連結保持具cと,木質柱Bの下端部と柱受枠体bとを貫通緊締する貫通ボルトdと,上記柱受枠体bの当接板15を芯板14の端面に緊締する緊締保持具eとからなるものである。
Cは柱脚構造で,それは,木質柱Bを上記柱脚構造用金具Aにより起立支持してなる。以下には,この柱脚構造Cの詳細を,柱脚構造用金具Aを構成する上記柱支持台a,柱受枠体b,連結保持具c,貫通ボルトdおよび緊締保持具eの構成とともに具体的に説明する。
鋼材製の上記柱支持台aは,各々正方形状の天板1,底板2および外側板3,4で形成された角形短筒体内を補強用の仕切り板5により2分してなる。
上記天板1は,その4隅角部の各々に軸受孔6・・・を開設するとともに,仕切り板5の両側対称位置にボルト孔7,7を開設している。また,上記底板2は,仕切り板5の両側対称位置にボルト挿通孔8,8を開設している。
この柱支持台aは,布基礎Dに植設したアンカーボルト9,9(一方のみ図示)を上記ボルト挿通孔8,8を通じ突出させ,その突出端部にナット10,10(一方のみ図示)を螺合緊締することにより,布基礎D上にしっかりと固定される(図6,7)。
鋼材製の上記柱受枠体bは,底板11の一側辺縁に起立板12を起立固着したL形枠13の内方中央に芯板14を起立固着するとともに,底板11の他側辺縁において芯板14の端面に当接板15を脱着自在に取り付け,上記起立板12に平行に対向させることができるようにしてなる。
すなわち当接板15は,芯板14の端面に突設した複数本の横ボルト16・・・にボルト孔17・・・を嵌合し,合わせ皿バネ18・・・,ナット19・・・からなる緊締保持具eで緊締することにより,芯板14の端面に脱着自在に取り付けられる。
20,20′は,芯板14の両側端面(起立板12および当接板15側の端面)に開設した切込み空処で,起立板12および当接板15の中央に開設の窓孔21,21′と連通する関係になっている。22,22′は,切込み空処20,20′内に設立したボルトである。
上記底板11は,柱支持台aの天板1と同形同大で,その天板1の上記各軸受孔6・・・に対向一致する位置に逆円錐形突起片23・・・を垂設し,また,天板1のボルト孔7,7に対向一致する位置に同じくボルト孔24,24を開設している。25,25は,芯板14の中央部すなわち上記切込み空処20と20′の間に開設したボルト孔である。
次に,木質柱Bの下端部は,その中央に,柱受枠体bの芯板14を受入する縦設溝26を掘削形成するとともに,外周の対向両側面にそれぞれ上記起立板12と当接板15を受入する切欠段部27,28を形成し,かつ,上記縦設溝26は,芯板14の切込み空処20,20′と対向一致する部分を拡幅部29,29′とし,さらに,木質柱Bの下端部の中央であって拡幅部29と29′の間には,上記ボルト孔25,25と一致することになるボルト用長孔30,30を貫通させている。
31,31は,木質柱Bの下端部の底面であって,上記底板11のボルト孔24,24に対向する位置に掘削形成した下向き空処である。
この木質柱Bの下端部に上記柱受枠体bが次のようにして取り付けられる。
まず,柱受枠体bの底板11のボルト孔24,24に吊下ボルト32,32を挿入吊下し(図2),縦設溝26に芯板14を挿入しながら,吊下ボルト32,32の頭部を上記下向き空処31,31に位置させ,底板11を木質柱Bの下端部の底面に近接させるとともに起立板12を切欠段部27に嵌合し(図3),かつ,上記切込み空処20,20′に設立の縦ボルト22,22′にナット33,33′を螺合することにより,そのナット周鍔を,木質柱Bの上記拡幅部29,29′に係合した状態とする(図4)。
そこで,縦ボルト22,22′に螺合している上記ナット33,33′を螺進することにより,底板11を木質柱Bの下端部の底面に密接させる。
その後,上記当接板15を,そのボルト孔17・・・を横ボルト16・・・に嵌めつつ,上記切欠段部28に嵌入する。そして,その横ボルト16・・・に上記合わせ皿バネ18・・・,ナット19・・・からなる緊締保持具eを嵌装し,緊締することにより,当接板15を芯板14の端面に取り付ける。
さらに,木質柱Bのボルト用長孔30,30と芯板14の上記ボルト孔25,25に,貫通ボルトd,dを貫通しナットd′,d′により緊締する。
これによって,木質柱Bの下端部に柱受枠体bが一体的関係をなしてしっかりと取り付けられる(図5)。
このように柱受枠体bを取り付けた木質柱Bは,布基礎D上に固定された前記柱支持台a上に乗載起立され,柱受枠体bを介し連結保持具cにより全方向に小傾動可能な状態において連結保持され,本発明柱脚構造Cが完成する。その連結保持具cは合わせ皿バネ34・・・,ナット35・・・からなる。
すなわち,木質柱Bは,下端部に取り付けた柱受枠体bの底板11を柱支持台aの天板1に重合するとともに,その底板11に吊下した前記吊下ボルト32,32を上記天板1のボルト孔7,7に挿通し,同じく底板11に垂設の前記逆円錐形突起片23・・・を,同天板1の軸受孔6・・・に挿通し,かつ,ボルト孔7,7に挿通した上記吊下ボルト32,32に連結保持具cの上記合わせ皿バネ34・・・,ナット35・・・を装架緊締することによって,柱支持台a上に強固に起立保持される(図7,8)。
上記構成の柱脚構造Cにおいて,木質柱Bは,柱受枠体bの底板11に吊下した吊下ボルト32,32が柱支持台aの天板1の下方で,連結保持具cの合わせ皿バネ34・・・,ナット35・・・により緊締され,かつ,同じく底板11に垂設の逆円錐形突起片23・・・が上記天板1の軸受孔6・・・に挿通していることが相俟って,柱支持台a上の所定の位置に位置決めされた状態で強固に起立保持されるものである。
その木質柱Bに地震等による所要の揺振力が加わった場合,下端部と一体的関係の柱受枠体bが,上記合わせ皿バネ34・・・を適宜伸縮させ,それにその揺振力を吸収させながら柱支持台aとの間で傾動する。このとき,逆円錐形突起片23・・・は軸受孔6・・・内で上記傾動を阻止しないように変位する。したがって,木質柱Bが柱受枠体bとともに,柱支持台bに対して所定範囲内ではあるが全方向に小傾動するので,その木質柱Bひび割れや座屈を起こすのが阻止される。
また,木質柱Bに対する揺振力は,上記芯板14や起立板12の長さ方向や厚さ方向に常に直角に作用するとは限らず,これら両方向とは異なるあらゆる方向から作用する可能性がある。そのようなときにおいても,合わせ皿バネ34・・・とナット35・・・からなる連結保持具cは,木質柱Bの順方向への傾動を可能にし,ねじれ現象を起こさせないから,木質柱Bがひび割れや座屈を起こすのを防止できる。
さらに,上記においては,合わせ皿バネ18・・・,ナット19・・・からなる前記緊締保持具eにおいても,所定範囲内ではあるが柱受枠体bに対する木質柱Bの全方向に小傾動を許容する。このことが,木質柱Bのひび割れや座屈を防止するのに寄与する。
また,木質柱Bが,経年変化にともない柱受枠体bの起立板12や芯板14との間の嵌合度または密着度に変化を生じたときには,柱受枠体bの前記緊締保持具eの合わせ皿バネ18・・・,ナット19・・・の緊締度を調整することにより,常に最も適切な状態を維持することができる。
なお,上記では,柱支持台aとして,角形短筒体の内部を仕切り板5で2分し,連結保持具cを2個使用するものについて説明したが,図10に示すように,角形短筒体の内部を十字に分け,連結保持具cを計4個使用する(この場合,柱受枠体bにもそれに対応する所要のボルトを吊下しておく)ようにしてもよいこと明らかで,これによれば,木質柱Bと柱支持台aとの結合は一層強固になる。
次に,図11〜17により,木造建築物における柱と梁(または桁,以下同じ。)の接合部分である柱・梁接合構造Gとその柱・梁接合構造用金具Eについて説明する。
まず,柱・梁接合構造用金具Eは,概括的には,長四角形の底板36の長手方向一側の端縁36′を残した内方部位に柱当接板37を設立してなるL形枠38の内方中央において上記底板36と柱当接板37との間に梁用芯板39を設立支持するとともに,上記L形枠38の外方中央において上記端縁36′と柱当接板37と間に柱用芯板40を設立支持してなる鋼材製の金具本体f,長四角形の梁用当接板g,柱用押当板h,貫通ボルトiおよび緊締保持具j,kから構成される。
上記金具本体fは,その上記梁用芯板39の上端縁中央に切込み空処41を形成するとともに,同梁用芯板39の下縁中央には上記底板36に設けた窓孔42と連通する状態にした切込み空処41′形成している。
43,43′は上記切込み空処41,41′内に上記柱当接板37の方向に向けて植設した横設ボルト,44,44は梁用芯板39の中央部上下に設けたボルト孔,45・・・は梁用芯板39の上端面に植立した縦設ボルト,46・・・は柱用芯板40の外端面に植設した横設ボルトである。
上記梁用当接板gは,その中央に上記切込み空処41と連通することになる窓孔47を開設するとともに,その両外方に上記縦設ボルト45・・・に嵌合することになる透孔48・・・を開設している。
上記柱用押当板hは,上記横設ボルト46・・・に嵌合することになる透孔49・・・を開設している。
上記貫通ボルトiは,上記ボルト孔44,44に挿通する長ボルト50,50とそれに螺合するナット51,51からなる。
上記緊締保持具jは,上記縦設ボルト45・・・に装架する合わせ皿バネ52・・・とナット53・・・とからなり,緊締保持具kは,上記横設ボルト46・・・に装架する合わせ皿バネ54・・・とナット55・・・とからなる。
木質柱Bは,木質梁Fを接合する部分56の中央内部に,柱・梁接合構造用金具Eの上記柱用芯板40を受入する縦設溝57を掘削形成している。
また,木質柱Bは,木質梁Fを接合する部分56の外周面に,縦設溝57の前後両端開口に連続する角形凹処58,59を対向する状態にして掘削形成している。58′は上記角形凹処58の下辺部分に連続形成した横溝である。
木質木質梁Fは,木質柱Bに接合する端部60の中央内部に,柱・梁接合構造用金具Eの上記梁用芯板39を受入する縦設溝61を掘削形成している。
また,木質梁Fは,上記端部60の上面と下面に,縦設溝61の上下両開口に連続する角形凹処62,63を対向する状態にして掘削形成している。
64は角形凹処62に連続するようにして設けた縦設溝61の拡幅部,65は
同じく角形凹処63に連続するようにして設けた同じく縦設溝61の拡幅部であり,これら拡幅部64と65との間には,縦設溝61を横断するようにしてボルト用長孔66,66を横設貫通させている。
本発明柱・梁接合構造Gは,木質柱Bに木質梁Fの端部60を接合緊締してなるもので,それにはまず,上記構成の柱・梁接合構造用金具Eを木質柱Bに対し次のように取り付けられる。
すなわち,上記金具本体fの柱用芯板40を木質柱Bの縦設溝57に受入させることにより,横設ボルト46・・・を角形凹処59に突出させ,かつ,柱当接板37を角形凹処58に嵌入するとともに,底板36の端縁36′を横溝58′に嵌入する(図13)。
そして,上記柱用押当板hを上記角形凹処59に嵌入し,横設ボルト46・・・を透孔49・・・から突出させ,その横設ボルト46・・・の各々に緊締保持具kの合わせ皿バネ54・・・を装架しナット55・・・で緊締する。
これにより,柱・梁接合構造用金具Eが木質柱Bの所定位置にしっかりと取り付け固定される。
木質梁Fは,上記柱・梁接合構造用金具Eの金具本体fに対し次のように取り付けられる。
すなわち,木質梁Fの端部60を金具本体fに向けその上方から降下させ,該端部60の縦設溝61を金具本体fの梁用芯板39に嵌合させるとともに,該端部60の底面の角形凹処63を金具本体fの底板36に嵌合し,かつ,梁用芯板39に植立した縦設ボルト45・・・を,縦設溝61に連続する上記角形凹処62を通じその上方に突出させる。
これにより,木質梁Fの端部60の拡幅部64,65が,金具本体fの梁用芯板39の切込み空処41,41′に一致連通し,また,ボルト用長孔66,66が梁用芯板39のボルト孔44,44に一致連通する(図14)。
さらに,上記切込み空処41,41′の横設ボルト43,43′にナット43,43′を螺合することによりナット座金を木質柱Bの上記拡幅部64,65に係合した状態とする。
また,上記梁用当接板gを,上記角形凹処62にに嵌入し,上記縦設ボルト45・・・透孔48・・・から突出させ,その縦設ボルト45・・・の各々に緊締保持具jの合わせ皿バネ52・・・とナット53・・・を装架しナット53・・・で仮緊締する(図15)。
そして,横設ボルト43,43′に螺合している上記ナット43,43′を螺進することにより,木質梁Fを木質柱Bに向けて横進させ,その端部60の端面を木質柱Bの対向周面および上記金具本体fの柱当接板37に密接させるとともに,上記緊締保持具jのナット53・・・の本緊締を行い,かつ,木質梁Fのボルト用長孔ボルト用長孔66,66に長ボルト50,50を貫通しナット51,51により緊締する。
これによって,木質梁Fと木質柱Bが一体的関係においてしっかりと接合緊締され,所期の柱・梁接合構造Gが構成される(図16,17)。
上記構成の本発明柱・梁接合構造Gにおいては,第1に,柱・梁接合構造用金具Eの金具本体fが,その柱用芯板40を木質柱Bの縦設溝57に受入させ,柱当接板37を角形凹処58に嵌入し,かつ,底板36の端縁36′を横溝58′に嵌入するとともに,柱用押当板hを角形凹処59に嵌入し,しかも,それを緊締保持具kの合わせ皿バネ54・・・とナット55・・・によりで緊締することにより,該柱・梁接合構造用金具Eが木質柱Bの所定位置にしっかりと取り付け固定されている。
第2に,その柱・梁接合構造用金具Eに対し,木質梁Fが,その端部60の縦設溝61を金具本体fの梁用芯板39に嵌合させ,該端部60の底面の角形凹処63を金具本体fの底板36に嵌合し,さらに,上記梁用芯板39の切込み空処41,41′の横設ボルト43,43′のナット43,43′を螺進することにより,上記端部60の端面を木質柱Bの対向周面および上記金具本体fの柱当接板37に密接させ,かつ,端部60の角形凹処62に嵌入した梁用当接板gを,緊締保持具jの合わせ皿バネ52・・・とナット53・・・により緊締し,その上,木質梁Fのボルト用長孔66,66に貫通した長ボルト50,50をナット51,51により緊締することにより,すなわち,上記柱・梁接合構造用金具Eを介して,木質梁Fが木質柱Bの所要部位にしっかりと接合緊締されている。
したがって,第3に,かかる構成の柱・梁接合構造Gに対し,地震等による所要の揺振力が加わった場合,柱・梁接合構造用金具Eの金具本体fと木質柱Bと
との間においては,締保持具kの合わせ皿バネ54が,また,同金具本体fと木質梁Fとの間においては,締保持具jの合わせ皿バネ52が適宜伸縮して,上記揺振力を吸収し,木質柱Bおよび木質梁Fが柱・梁接合構造用金具Eを介して適宜傾動変位する。
すなわち,木質柱Bおよび木質梁Fは,柱・梁接合構造用金具Eの金具本体fに対して所定範囲内ではあるが全方向に小傾動するので,その木質柱Bや木質梁Fがひび割れや座屈を起こすのが阻止される。
また,木質柱Bや木質梁Fが,経年変化にともない上記金具本体fの柱用芯板40や梁用芯板39との間の嵌合度または密着度に変化を生じたときには,上記緊締保持具j,kの合わせ皿バネ,ナットによる緊締度を調整することにより,常に最も適切な状態を維持することができる。
本発明を構成する柱脚構造用金具の分解斜視図である。 当接板を除く上記柱脚構造用金具を木質柱の下端に対向配置した状態の斜視図である。 上記柱脚構造用金具を木質柱の下端に取り付けている状態の斜視図である。 同上の縦断面図である。 同じく同上の断面図で,当接板の取付けを終えた状態を示す。 布基礎にアンカー止めした柱支持台上に,上記柱脚構造用金具を取り付けた木質柱を乗載起立しようとしている状態の一部縦断側面図である。 布基礎にアンカー止めした柱支持台上に,木質柱の上記柱脚構造用金具を乗載連結し終えた状態の一部縦断面図である。 同上の斜視図である。 図7のI−I線断面図である。 柱支持台の他の例を説明するための断面図である。 本発明を構成する柱・梁接合構造用金具の分解斜視図である。 木質柱の梁接合部の斜視図である。 上記木質柱の梁接合部に柱・梁接合構造用金具を取り付けている状態の斜視図である。 上記木質柱の梁接合部に取り付けた柱・梁接合構造用金具に梁を取り付けている状態の斜視図である。 同上の断面図である。 同じく同上の断面図で,梁用当接板の取付けを終えた状態を示す。 上記柱脚構造用金具および柱・梁接合構造用金具からなる本発明接合緊締用金具による本発明木造建築物における接合緊締構造の透過斜視図である。
符号の説明
A 柱脚構造用金具
B 木質柱
C 柱脚構造
D 布基礎
E 柱・梁接合構造用金具
F 木質梁
a 柱支持台
b 柱受枠体
c 連結保持具
d 貫通ボルト
d′ ナット
e 緊締保持具
f 金具本体
g 梁用当接板
h 柱用押当板
i 貫通ボルト
j 緊締保持具
k 緊締保持具
1 天板
6 軸受孔
7 ボルト孔
11 底板
12 起立板
13 L形枠
14 芯板
15 当接板
16 横ボルト
17 ボルト孔
18 合わせ皿バネ
19 ナット
20,20′ 切込み空処
21,21′ 窓孔
22,22′ 縦ボルト
23 逆円錐形突起片
24 ボルト孔
25 ボルト孔
26 縦設溝
27,28 切欠段部
30 ボルト用長孔
32 吊下ボルト
33,33′ ナット
34 合わせ皿バネ
35 ナット
36 底板
37 柱当接板
38 L形枠
39 梁用芯板
40 柱用芯板
41,41′ 切込み空処
43,43′ 横設ボルト
43,43′ ナット
44 ボルト孔
45 縦設ボルト
46 横設ボルト
50 長ボルト
51 ナット
52 合わせ皿バネ
53 ナット
54 合わせ皿バネ
55 ナット
57 縦設溝
61 縦設溝
60 端部
66 ボルト用長孔

Claims (17)

  1. ア 底板(11)の一側辺縁に起立板(12)を起立固着したL形枠(13)の内方中央に芯板(14)を起立固着するとともに,上記底板(11)の他側辺縁において上記芯板(14)の端面に当接板(15)を脱着自在にしてなり,木質柱(B)の下端部に嵌合状態において取り付ける鋼材製の柱受枠体(b)と,
    イ 上記構成の柱受枠体(b)を天板(1)上に乗載する鋼材製の柱支持台(a)と,
    ウ 上記柱支持台(a)上に上記柱受枠体(b)を全方向に小傾動可能な状態に連結保持する連結保持具(c)とからなる柱脚構造用金具(A),
    および
    ア′底板(36)の一側に柱当接板(37)を設立してなるL形枠(38)の内方中央において上記底板(36)と柱当接板(37)との間に梁用芯板(39)を設立支持するとともに,上記L形枠(38)の外方中央に柱用芯板(40)を設立支持してなる鋼材製の金具本体(f)と,
    イ′上記梁用芯板(39)に対し緊締保持具(j)により緊締保持される梁用当接板(g)と,
    ウ′上記柱用芯板(40)に対し緊締保持具(k)により緊締保持される柱用押当板(h)とからなる柱・梁接合構造用金具(E)とからなることを特徴とする木造建築物における接合緊締用金具。
  2. 柱脚構造用金具(A)の上記連結保持具(c)が,吊下ボルト(32),合わせ皿バネ(34)およびナット(35)等からなることを特徴とする請求項1記載の木造建築物における接合緊締用金具。
  3. 柱脚構造用金具(A)の上記柱受枠体(b)が,その芯板(14)の端面に当接板(15)を可動状態で取り付ける横ボルト(16),合わせ皿バネ(18)およびナット(19)等からなる緊締保持具(e)を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の木造建築物における接合緊締用金具。
  4. 柱脚構造用金具(A)の上記柱受枠体(b)が,木質柱(B)のボルト用長孔(30)と芯板(14)のボルト孔(25)に貫通する貫通ボルト(d)とこれに螺合するナット(d′)を備えていることを特徴とする請求項1,2または3記載の木造建築物における接合緊締用金具。
  5. 柱脚構造用金具(A)の上記柱受枠体(b)が,その芯板(14)の両側端面(起立板(12)および当接板(15)側の端面)に,起立板(12)および当接板(15)の中央に開設の窓孔(21,21′)と連通する切込み空処(20,20′)を開設し,その切込み空処(20,20′)内に縦ボルト(22,22′)を植設するとともに,その縦ボルト(22,22′)に螺合するナット(33,33′)を備えていることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の木造建築物における接合緊締用金具。
  6. 柱脚構造用金具(A)の上記柱受枠体(b)が,その底板(11)に,上記吊下ボルト(32)を吊下するボルト孔(24)を開設するとともに逆円錐形突起片(23)を垂設し,上記柱支持台(a)が,その天板(1)に,上記吊りボルト(32)を挿通するボルト孔(7)を開設するとともに上記逆円錐形突起片(23)を受入する軸受孔(6)を開設してなることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の木造建築物における接合緊締用金具。
  7. 柱・梁接合構造用金具(E)の上記金具本体(f)の上記梁用芯板(39)に対し梁用当接板(g)を緊締する緊締保持具(j)が,該梁用芯板(39)に植立の縦設ボルト(45・・・)と合わせ皿バネ(52)およびナット(53)等からなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の木造建築物における接合緊締用金具。
  8. 柱・梁接合構造用金具(E)の上記金具本体(f)の上記柱用芯板(40)に対し柱用押当板(h)を緊締する緊締保持具(k)が,該柱用芯板(40)に植設の横設ボルト(46・・・)と合わせ皿バネ(54)およびナット(55)等からなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の木造建築物における接合緊締用金具。
  9. ア 底板(11)の一側辺縁に起立板(12)を起立固着したL形枠(13)の内方中央に芯板(14)を起立固着するとともに,上記底板(11)の他側辺縁において上記芯板(14)の端面に当接板(15)を脱着自在にしてなる鋼材製の柱受枠体(b)を,
    イ 木質柱(B)の下端部の中央に掘削形成した縦設溝(26)に上記芯板(14)を受入するとともに,上記下端部の外周の対向両側面に形成した切欠段部(27,28)に上記起立板(12)と当接板(15)を受入することにより,該木質柱(B)の下端部に取り付け,
    ウ 上記柱受枠体(b)の底板(11)を鋼材製の柱支持台(a)の天板(1)上に重合乗載することにより,上記木質柱(B)を柱支持台(a)上に設立し,
    エ 上記柱受枠体(b)を上記柱支持台(a)上に全方向に小傾動可能な状態に連結保持具(c)により連結保持してなること
    および
    ア′底板(36)の一側に柱当接板(37)を設立してなるL形枠(38)の内方中央において上記底板(36)と柱当接板(37)との間に梁用芯板(39)を設立支持するとともに,上記L形枠(38)の外方中央に柱用芯板(40)を設立支持してなる鋼材製の金具本体(f)を,
    イ′木質柱(B)の縦設溝(57)に上記柱用芯板(40)を受入させるとともに,上記柱用押当板(h)を上記緊締保持具(k)で緊締することにより,木質柱(B)の所定位置に取り付け固定し,
    ウ′その金具本体(f)の梁用芯板(39)に木質梁(F)の縦設溝(61)を嵌合させるとともに,上記梁用当接板(g)を上記緊締保持具(j)で緊締することにより,木質梁(F)の端部(60)を上記金具本体(f)に取り付けていることを特徴とする木造建築物における接合緊締構造。
  10. ア 上記柱受枠体(b)が,木質柱(B)の下端部のボルト用長孔(30)と芯板(14)のボルト孔(25)とに貫通させた貫通ボルト(d)とこれに螺合したナット(d′)により,木質柱(B)の下端部に取り付けられていること
    ア′上記木質梁(F)の端部(60)が,そのボルト用長孔(66,66)と上記梁用芯板(39)のボルト孔(44,44)に貫通させた長ボルト(50,50)とこれに螺合したナット(51,51)により緊締されていることを特徴とする請求項9記載の木造建築物における接合緊締構造。
  11. ア 上記柱受枠体(b)が,その芯板(14)の両側端面(起立板12および当接板15側の端面)(20,20′)に,上記起立板(12)および当接板(15)の中央に開設の窓孔(21,21′)と連通するようにして開設した切込み空処(20,20)内に縦ボルト(22,22′)を設立し,その縦ボルト(22,22′)にナット(33,33′)を螺進することにより,上記柱受枠体(b)の底板(11)を上記木質柱(B)の下端部の下面に密接緊締してなること,
    ア′上記金具本体(f)が,その梁用芯板(39)の上端縁中央と下縁中央に形成した切込み空処(41,41′)内に横設ボルト(43,43′)を植設し,その横設ボルト(43,43′)にナット(43,43′)を螺進することにより,該梁用芯板(39)に縦設溝(61)を嵌合している木質梁(F)の端部(60)の端面を,木質柱(B)の対向周面および金具本体(f)の上記柱当接板(37)に密接させていることを特徴とする請求項9または10記載の木造建築物における接合緊締構造。
  12. 上記柱受枠体(b)が,その底板(11)に開設のボルト孔(24)に吊下した吊下ボルト(32)を上記柱支持台(a)の天板(1)に開設したボルト孔(7)から垂下するとともに,同底板(11)に垂設した逆円錐形突起片(23)を上記天板(1)に開設の軸受孔(6)に受入し,かつ,上記吊下ボルト(32)の垂下部分に,連結保持具(c)の合わせ皿バネ(34)およびナット(35)を装架緊結してなることを特徴とする請求項9,10または11記載の木造建築物における接合緊締構造。
  13. 上記柱受枠体(b)が,その芯板(14)の端面に突設した横ボルト(16)を当接板(15)のボルト孔(17)から突出させ,その突出部分に,緊締保持具(e)の合わせ皿バネ(18)およびナット(19)を装架緊結してなることを特徴とする請求項9,10,11または12記載の木造建築物における接合緊締構造。
  14. ア′底板(36)の一側に柱当接板(37)を設立してなるL形枠(38)の内方中央において上記底板(36)と柱当接板(37)との間に梁用芯板(39)を設立支持するとともに,上記L形枠(38)の外方中央に柱用芯板(40)を設立支持してなる鋼材製の金具本体(f)と,
    イ′上記梁用芯板(39)に対し緊締保持具(j)により緊締保持される梁用当接板(g)と,
    ウ′上記柱用芯板(40)に対し緊締保持具(k)により緊締保持される柱用押当板(h)とからなる木造建築物における柱・梁接合構造用金具。
  15. 上記緊締保持具(j)が,縦設ボルト(45),合わせ皿バネ(52)およびナット(53)等からなり,また,上記緊締保持具(k)が,横設ボルト(46),合わせ皿バネ(54)およびナット(55)等からなることを特徴とする請求項14記載の木造建築物における柱・梁接合構造用金具。
  16. 上記金具本体(f)が,木質梁(F)のボルト用長孔(66)と梁用芯板(39)のボルト孔(44)に貫通する貫通ボルト(i)とこれに螺合するナット(51)を備えていることを特徴とする請求項14または15記載の木造建築物における柱・梁接合構造用金具。
  17. 上記金具本体(f)が,その梁用芯板(39)の上端縁中央と下縁中央に形成した切込み空処(41,41′)内に横設ボルト(43,43′)を植設し,その横設ボルト(43,43′)にナット(43,43′)を螺合していることを特徴とする請求項14,15または16記載の木造建築物における柱・梁接合構造用金具。




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