JP2008163651A - 木造建築物における接合緊締構造とその金具 - Google Patents

木造建築物における接合緊締構造とその金具 Download PDF

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Abstract

【課題】梁と柱および柱支持台と柱と固定を強固にし,梁や柱がひび割れや座屈を起こすのを阻止し,梁や柱が経年変化で縮径または拡径した場合にも,その結合固定関係を維持することができる接合緊締構造とその金具の提供。
【解決手段】
<ア>L形枠13の内方中央に芯板14を起立固着するとともに,上記L形枠13の底板11の辺縁において上記芯板14の端面に当接板15を脱着自在にしてなり,上記芯板14に設けた切込み空処20,20′内に植設した縦ボルト22,22′にバネ33b,33bを挿通しナット33d,33dを緊締することにより,木質柱Bの下端部に小傾動可能に取り付けられる柱受枠体bと,
<イ>上記柱受枠体bを乗載する柱支持台aと,
<ウ>上記柱支持台a上に上記柱受枠体bを小傾動可能に連結する連結保持具cとからなる柱脚構造用金具等。
【選択図】 図17

Description

本発明は,木造建築物における接合緊締構造とその金具に関する。
木造建築物において二つの木質材を繋ぎ合わせる接合部分としては,柱と土台との接合部分,柱と梁(桁)との接合部分等があるが,これらの接合部分をどのような接合緊締用金具を使用し,どのような接合緊締構造とするかについて,既に様々なものが提案されている。
柱と土台の接合部分を例にみると,上面に芯板を直立した鋼材製の柱支持台を布基礎上にアンカーボルトで固定し,柱を,その下端部に掘削形成してある嵌合溝を上記芯板に嵌合した状態で上記柱支持台上に設立させ,ドリフトピンまたはボルト・ナットにより,その柱の下端部と芯板とを結合固定した構成のもの(特許文献1〜3)等がある。
また,柱と梁の接合部分を例にみると,柱の側面に所要の形状にした接合金具主体を固定するとともに,その接合金具主体に梁の端部を嵌合し,かつこれら接合金具主体と梁との間に楔片を打ち込むことにより,梁の全体を柱側に移動させ,その柱の側面に圧接緊締状態にするもの(特許文献4)や,上記接合金具主体の中央窓孔内に植設したボルトに螺合してあるナットを,そのボルトの先端側に螺進することにより梁全体を柱側に移動させ,その柱の側面に圧接緊締状態にするもの(特許文献5)等がある。
特開2001−107456号公報 特開2003−213280号公報 特開平9−310413号公報 実開平3−82703号公報 実開平3−92201号公報
しかしながら,上記柱と土台の接合部分の接合緊締構造(柱脚構造)は,全体として剛体構造をなし,柱を柱支持台上に強固に設立しているとはいえ,地震等による揺振力が上記芯板の長さ方向に作用したときに比べ,厚さ方向に作用したときは脆弱であり,また,地震等による揺振力は,当然ながら,上記芯板の長さ方向や厚さ方向に常に直角に作用するとは限らず,これら両方向とは異なるあらゆる方向から作用する可能性があるが,そのようなときにはねじれ現象が起きることになる。
しかも,上記の揺振力が作用した場合,柱支持台と布基礎とは,その固定関係を損なうことは少ないとしても,柱はその大きさや反復回数等により,ひび割れしたり座屈したりするおそれがある。
また,上記柱と梁の接合緊締構造において,楔片を打ち込んで緊締するタイプの接合構造では,柱と梁の必要にして十分な緊締強度は,楔片の適度な打ち込み度合(あるいは深さ)によってもたらされ,それが不足であっても過剰であってもならないものであるが,それは専ら熟練者の勘に頼りながら定性的に把握されているにすぎないのに対し,上記ナットをボルトの先端側に螺進して緊締するタイプの接合緊締構造は,その構造の緊締強度を定量的に把握でき,構築管理等を合理的に行えるという利点がある。
しかし,上記のようにナットをボルトの先端側に螺進することによる緊締は,その最終緊締位置がボルトの先端に近いほど,ボルトの根元に作用する剪断力を大にする。また,木材の乾燥や振動に起因してボルトによる緊締が緩んだ場合には,当該ナットをさらに螺進して緊締しなおさない限り,緩んだままで放置されることになり,特に地震対策上好ましくないものである。
本発明の目的の一つは,このナットをボルトの先端側に螺進して緊締するタイプの接合緊締構造の改良に関し,上記欠点を解消することにある。
一般に梁や柱は,それが丸太からの製材であるとき当初含水率約30%を経年低下させて縮径し,集成材であるとき当初含水率約7%を経年増加させて拡径するが,このような経年変化にともなう梁と柱の接合部の接合度合の変化,柱と柱支持台またはその上面の芯板との間の嵌合度または密着度の変化に,上記従来公知の構造のものでは全く対応しきれない。
本発明の他の目的は,第1に,従来に比べ梁と柱の接合度合,また,柱支持台と柱との結合固定を一層強固にすること,第2に,地震等による揺振力が何れの方向から作用した場合においても,梁や柱がひび割れや座屈を起こすのを阻止すること,第3に,柱が経年変化で縮径または拡径した場合には,梁や柱の結合固定関係を最も適切な状態に追従維持することができるようにすることにある。
請求項1記載の本発明木造建築物における接合緊締用金具は,次の構成からなる。
<ア>底板11の一側辺縁に起立板12を起立固着したL形枠13の内方中央に芯板14を起立固着するとともに,上記底板11の他側辺縁において上記芯板14の端面に当接板15を脱着自在にしてなり,上記芯板14の両側端面(起立板12および当接板15側の端面)に設けた切込み空処20,20′内に植設した縦ボルト22,22′に連結保持具c′のバネ33b,33bを挿通しナット33d,33dを緊締することにより,木質柱Bの下端部に小傾動可能に取り付けられる鋼材製の柱受枠体bと,
<イ>上記柱受枠体bを天板1上に乗載する鋼材製の柱支持台aと,
<ウ>上記柱支持台a上に上記柱受枠体bを小傾動可能な状態に連結保持する連結保持具cとからなる柱脚構造用金具A,
および,
<ア′>底板36の一側に柱当接板37を設立してなるL形枠38の内方中央において上記底板36と柱当接板37との間に梁用芯板39を設立支持するとともに,上記L形枠38の外方中央に柱用芯板40を設立支持してなり,上記梁用芯板39の上端縁および下縁に設けた切込み空処41,41′内の,上記柱当接板37の側に植設した横設ボルト43,43′に緊締保持具mのバネ43b,43bを挿通しナット43d,43dを緊締することにより,木質梁Fの端部60に小傾動可能に取り付けられる鋼材製の金具本体fと,
<イ′>上記梁用芯板39に対し緊締保持具jにより緊締保持される梁用当接板gと,
<ウ′>上記柱用芯板40に対し緊締保持具kにより緊締保持される柱用押当板hとからなる柱・梁接合構造用金具E。
請求項2記載の本発明は,柱脚構造用金具Aの上記連結保持具cが,吊下ボルト32,バネ34およびナット35等からなる請求項1記載の木造建築物における接合緊締用金具である。
請求項3記載の本発明は,柱脚構造用金具Aの上記柱受枠体bが,その芯板14の端面に当接板15を小傾動可能に取り付ける横ボルト16,バネ18およびナット19等からなる緊締保持具eを備えている請求項1または2記載の木造建築物における接合緊締用金具である。
請求項4記載の本発明は,柱脚構造用金具Aの上記柱受枠体bが,木質柱Bのボルト用長孔30と芯板14のボルト孔25に貫通する貫通ボルトdとこれに螺合するナットd′を備えている請求項1,2または3記載の木造建築物における接合緊締用金具である。
請求項5記載の本発明は,柱脚構造用金具Aの上記柱受枠体bが,その底板11に,上記吊下ボルト32を吊下するボルト孔24を開設するとともに逆円錐形突起片23を垂設し,上記柱支持台aが,その天板1に,上記吊下ボルト32を挿通するボルト孔7を開設するとともに上記逆円錐形突起片23を受入する軸受孔6を開設してなる請求項1,2,3または4記載の木造建築物における接合緊締用金具である。
請求項6記載の本発明は,柱・梁接合構造用金具Eの上記金具本体fの上記梁用芯板39に対し梁用当接板gを緊締する緊締保持具jが,該梁用芯板39に植立の縦設ボルト45・・・とバネ52およびナット53等からなる請求項1,2,3,4または5記載の木造建築物における接合緊締用金具である。
請求項7記載の本発明は,柱・梁接合構造用金具Eの上記金具本体fの上記柱用芯板40に対し柱用押当板hを緊締する緊締保持具kが,該柱用芯板40に植設の横設ボルト46・・・とバネ54およびナット55等からなる請求項1,2,3,4,5または6記載の木造建築物における接合緊締用金具である。
請求項8記載の本発明木造建築物における接合緊締構造は,次の構成からなるものである。
<ア>底板11の一側辺縁に起立板12を起立固着したL形枠13の内方中央に芯板14を起立固着するとともに,上記底板11の他側辺縁において上記芯板14の端面に当接板15を脱着自在にしてなる鋼材製の柱受枠体bを,
<イ>木質柱Bの下端部の中央に掘削形成した縦設溝26に上記芯板14を受入させるとともに,上記下端部の外周の対向両側面に形成した切欠段部27,28に上記起立板12と当接板15を受入させ,かつ,上記芯板14の両側端面(起立板12および当接板15側の端面)に設けた切込み空処20,20′内に植設した縦ボルト22,22′に連結保持具c′のバネ33b,33bを挿通しナット33d,33dを緊締することにより,木質柱Bの下端部に小傾動可能に取り付け,
<ウ>上記柱受枠体bの底板11を鋼材製の柱支持台aの天板1上に重合乗載することにより,上記木質柱Bを柱支持台a上に設立し,
<エ>上記柱受枠体bを上記柱支持台a上に全方向に小傾動可能な状態に連結保持具cにより連結保持するとともに,
<ア′>底板36の一側に柱当接板37を設立してなるL形枠38の内方中央において上記底板36と柱当接板37との間に梁用芯板39を設立支持するとともに,上記L形枠38の外方中央に柱用芯板40を設立支持してなる鋼材製の金具本体fを,
<イ′>木質柱Bの縦設溝57に上記柱用芯板40を受入させるとともに,上記柱用押当板hを上記緊締保持具kで緊締することにより,木質柱Bの所定位置に取り付け固定し,
<ウ′>その金具本体fの梁用芯板39に木質梁Fの縦設溝61を嵌合させ,上記梁用芯板39の上端縁中央と下縁中央に形成した切込み空処41,41′内に植設した横設ボルト43,43′にバネ43b,43bを挿通しナット43d,43dを螺合することにより,上記木質梁Fを,金具本体fに対して小傾動可能に取り付けて,その端部60の端面を木質柱Bの対向周面および上記金具本体fの柱当接板37に密接させてなること。
請求項9記載の本発明は,上記柱受枠体bが,木質柱Bの下端部のボルト用長孔30と芯板14のボルト孔25とに貫通させた貫通ボルトdとこれに螺合したナットd′により,木質柱Bの下端部に取り付けられていること,および,上記木質梁Fの端部60が,そのボルト用長孔66,66と上記梁用芯板39のボルト孔44,44に貫通させた長ボルト50,50とこれに螺合したナット51,51により緊締されている請求項8記載の木造建築物における接合緊締構造である。
請求項10記載の本発明は,上記柱受枠体bが,その底板11に開設のボルト孔24に吊下した吊下ボルト32を上記柱支持台aの天板1に開設したボルト孔7から垂下するとともに,同底板11に垂設した逆円錐形突起片23を上記天板1に開設の軸受孔6に受入し,かつ,上記吊下ボルト32の垂下部分に,連結保持具cのバネ34およびナット35を装架緊結してなる請求項8または9記載の木造建築物における接合緊締構造である。
請求項11記載の本発明は,上記柱受枠体bが,その芯板14の端面に突設した横ボルト16を当接板15のボルト孔17から突出させ,その突出部分に,緊締保持具eのバネ18およびナット19を装架緊結してなる請求項8,9または10記載の木造建築物における接合緊締構造である。
請求項12記載の本発明木造建築物における柱・梁接合構造用金具は,
<ア′>底板36の一側に柱当接板37を設立してなるL形枠38の内方中央において上記底板36と柱当接板37との間に梁用芯板39を設立支持するとともに,上記L形枠38の外方中央に柱用芯板40を設立支持してなり,上記梁用芯板39の上端縁および下縁に設けた切込み空処41,41′内の,上記柱当接板37の側に植設した横設ボルト43,43′に緊締保持具mのバネ43b,43bを挿通しナット43d,43dを緊締することにより,木質梁Fの端部60に小傾動可能に取り付けられる鋼材製の金具本体fと,
<イ′>上記梁用芯板39に対し緊締保持具jにより緊締保持される梁用当接板gと,
<ウ′>上記柱用芯板40に対し緊締保持具kにより緊締保持される柱用押当板hとからなる。
請求項13記載の本発明は,上記緊締保持具jが,縦設ボルト45,バネ52およびナット53等からなり,また,上記緊締保持具kが,横設ボルト46,バネ54およびナット55等からなる請求項12記載の木造建築物における柱・梁接合構造用金具である。
請求項14記載の本発明は,上記金具本体fが,木質梁Fのボルト用長孔66と梁用芯板39のボルト孔44に貫通する貫通ボルトiとこれに螺合するナット51を備えている請求項12または13記載の木造建築物における柱・梁接合構造用金具である。
請求項15記載の本発明木造建築物の柱脚構造用金具は,<ア>底板11の一側辺縁に起立板12を起立固着したL形枠13の内方中央に芯板14を起立固着するとともに,上記底板11の他側辺縁において上記芯板14の端面に当接板15を脱着自在にしてなり,上記芯板14の両側端面(起立板12および当接板15側の端面)に設けた切込み空処20,20′内に植設した縦ボルト22,22′に連結保持具c′のバネ33b,33bを挿通しナット33d,33dを緊締することにより,木質柱Bの下端部に小傾動可能に取り付けられる鋼材製の柱受枠体bと,
<イ>上記柱受枠体bを天板1上に乗載する鋼材製の柱支持台aと,
<ウ>上記柱支持台a上に上記柱受枠体bを小傾動可能な状態に連結保持する連結保持具cとからなる。
請求項16記載の本発明は,上記連結保持具cが,吊下ボルト32,バネ34およびナット35等からなる請求項15記載の木造建築物の柱脚構造用金具である。
請求項17記載の本発明は,上記柱受枠体bが,その芯板14の端面に当接板15を微動可能に取り付ける横ボルト16,バネ18およびナット19等からなる緊締保持具eを備えている請求項15または16記載の木造建築物の柱脚構造用金具である。
請求項18記載の本発明は,上記柱受枠体bが,木質柱Bのボルト用長孔30と,芯板14のボルト孔25に貫通する貫通ボルトdと,これに螺合するナットd′を備えている請求項15,16または17記載の木造建築物の柱脚構造用金具である。
請求項19記載の本発明は,上記柱受枠体bが,その底板11に,上記吊下ボルト32を吊下するボルト孔24を開設するとともに逆円錐形突起片23を垂設し,上記柱支持台aが,その天板1に,上記吊下ボルト32を挿通するボルト孔7を開設するとともに上記逆円錐形突起片23を受入する軸受孔6を開設してなることを特徴とする請求項15,16,17または18記載の木造建築物の柱脚構造用金具である。
本発明によれば,従来に比べ梁と柱の接合度合,また,柱支持台と柱との結合固定を一層強固にし,また,地震等による揺振力が何れの方向から作用した場合においても,梁や柱がひび割れや座屈を起こすのを阻止することができる。さらには,柱が経年変化で縮径または拡径した場合にも,梁や柱の結合固定関係を最も適切な状態に追従維持することができる。
<ア>底板11の一側辺縁に起立板12を起立固着したL形枠13の内方中央に芯板14を起立固着するとともに,上記底板11の他側辺縁において上記芯板14の端面に当接板15を脱着自在にしてなる鋼材製の柱受枠体bを,
<イ>木質柱Bの下端部の中央に掘削形成した縦設溝26に上記芯板14を受入させるとともに,上記下端部の外周の対向両側面に形成した切欠段部27,28に上記起立板12と当接板15を受入させ,かつ,上記芯板14の両側端面(起立板12および当接板15側の端面)に設けた切込み空処20,20′内に植設した縦ボルト22,22′に連結保持具c′のバネ33b,33bを挿通しナット33d,33dを緊締することにより,木質柱Bの下端部に小傾動可能に取り付け,
<ウ>上記柱受枠体bの底板11を鋼材製の柱支持台aの天板1上に重合乗載することにより,上記木質柱Bを柱支持台a上に設立し,
<エ>上記柱受枠体bを上記柱支持台a上に全方向に小傾動可能な状態に連結保持具cにより連結保持するとともに,
<ア′>底板36の一側に柱当接板37を設立してなるL形枠38の内方中央において上記底板36と柱当接板37との間に梁用芯板39を設立支持するとともに,上記L形枠38の外方中央に柱用芯板40を設立支持してなる鋼材製の金具本体fを,
<イ′>木質柱Bの縦設溝57に上記柱用芯板40を受入させるとともに,上記柱用押当板hを上記緊締保持具kで緊締することにより,木質柱Bの所定位置に取り付け固定し,
<ウ′>その金具本体fの梁用芯板39に木質梁Fの縦設溝61を嵌合させ,上記梁用芯板39の上端縁中央と下縁中央に形成した切込み空処41,41′内に植設した横設ボルト43,43′にバネ43b,43bを挿通しナット43d,43dを螺合することにより,上記木質梁Fを,金具本体fに対して小傾動可能に取り付けて,その端部60の端面を木質柱Bの対向周面および上記金具本体fの柱当接板37に密接させてなる木造建築物における接合緊締構造。
以下に本発明の実施例を図面を参照しながら詳述する。
まず,図1〜10により,木造建築物における柱と土台の接合部分である柱脚構造とその柱脚構造用金具(接合緊締用金具)について説明する。
Aは柱脚構造用金具で,それは概括的には,布基礎D上に乗載固定する鋼材製の柱支持台aと,木質柱Bの下端部に対して連結保持具c′により小傾動可能に取り付けられ,かつ,上記柱支持台a上に乗載する同じく鋼材製の柱受枠体bと,この柱受枠体bを柱支持台a上に小傾動可能な状態に連結保持する連結保持具cと,木質柱Bの下端部と柱受枠体bとを貫通緊締する貫通ボルトdと,上記柱受枠体bの当接板15を芯板14の端面に緊締する緊締保持具eとからなるものである。
Cは柱脚構造で,それは,木質柱Bを上記柱脚構造用金具Aにより起立支持してなる。以下には,この柱脚構造Cの詳細を,柱脚構造用金具Aを構成する上記柱支持台a,柱受枠体b,連結保持具c,c′,貫通ボルトdおよび緊締保持具eの構成とともに具体的に説明する。
鋼材製の上記柱支持台aは,各々正方形状の天板1,底板2および外側板3,4で形成された角形短筒体内を補強用の仕切り板5により2分してなる。
上記天板1は,その4隅角部の各々に軸受孔6・・・を開設するとともに,仕切り板5の両側対称位置にボルト孔7,7を開設している。また,上記底板2は,仕切り板5の両側対称位置にボルト挿通孔8,8を開設している。
この柱支持台aは,布基礎Dに植設したアンカーボルト9,9(一方のみ図示)を上記ボルト挿通孔8,8を通じ突出させ,その突出端部にナット10,10(一方のみ図示)を螺合緊締することにより,布基礎D上にしっかりと固定される(図6,7)。
鋼材製の上記柱受枠体bは,底板11の一側辺縁に起立板12を起立固着したL形枠13の内方中央に芯板14を起立固着するとともに,底板11の他側辺縁において芯板14の端面に当接板15を脱着自在に取り付け,上記起立板12に平行に対向させることができるようにしてなる。
すなわち当接板15は,芯板14の端面に突設した複数本の横ボルト16・・・にボルト孔17・・・を嵌合し,合わせ皿バネ18・・・,ナット19・・・からなる緊締保持具eで緊締することにより,芯板14の端面に脱着自在に取り付けられる。
20,20′は,芯板14の両側端面(起立板12および当接板15側の端面)に開設した切込み空処で,起立板12および当接板15の中央に開設の窓孔21,21′と連通する関係になっている。22,22′は,切込み空処20,20′内に設立したボルトである。
上記底板11は,柱支持台aの天板1と同形同大で,その天板1の上記各軸受孔6・・・に対向一致する位置に逆円錐形突起片23・・・を垂設し,また,天板1のボルト孔7,7に対向一致する位置に同じくボルト孔24,24を開設している。25,25は,芯板14の中央部すなわち上記切込み空処20と20′の間に開設したボルト孔である。
次に,木質柱Bの下端部は,その中央に,柱受枠体bの芯板14を受入する縦設溝26を掘削形成するとともに,外周の対向両側面にそれぞれ上記起立板12と当接板15を受入する切欠段部27,28を形成し,かつ,上記縦設溝26は,芯板14の切込み空処20,20′と対向一致する部分を拡幅部29,29′とし,さらに,木質柱Bの下端部の中央であって拡幅部29と29′の間には,上記ボルト孔25,25と一致することになるボルト用長孔30,30を貫通させている。
31,31は,木質柱Bの下端部の底面であって,上記底板11のボルト孔24,24に対向する位置に掘削形成した下向き空処である。
この木質柱Bの下端部に上記柱受枠体bが次のようにして取り付けられる。
まず,柱受枠体bの底板11のボルト孔24,24に吊下ボルト32,32を挿入吊下し(図2),縦設溝26に芯板14を挿入しながら,吊下ボルト32,32の頭部を上記下向き空処31,31に位置させ,底板11を木質柱Bの下端部の底面に近接させるとともに起立板12を切欠段部27に嵌合し(図3),かつ,上記切込み空処20,20′に設立の縦ボルト22,22′にワッシャー33a,33a,合わせ皿バネ33b,33b,ワッシャー33c,33cを挿通しさらにナット33d,33dを螺合緊締することにより,上記ワッシャー33a,33aを,木質柱Bの上記拡幅部29,29′に係合した状態とする(図4)。これにより,柱受枠体bは木質柱Bの下端部に,上記合わせ皿バネ33b,33bを伸縮して小傾動可能に取り付けられ,底板11を木質柱Bの下端部の底面に密接させる。
その後,上記当接板15を,そのボルト孔17・・・を横ボルト16・・・に嵌めつつ,上記切欠段部28に嵌入する。そして,その横ボルト16・・・に上記合わせ皿バネ18・・・,ナット19・・・からなる緊締保持具eを嵌装し,緊締することにより,当接板15を芯板14の端面に取り付ける。
この当接板15は,合わせ皿バネ18を伸縮して芯板14に対し微動可能に取り付けられる。
さらに,木質柱Bのボルト用長孔30,30と芯板14の上記ボルト孔25,25に,貫通ボルトd,dを貫通しナットd′,d′により緊締する(図5)。
このように柱受枠体bを取り付けた木質柱Bは,布基礎D上に固定された前記柱支持台a上に乗載起立され,柱受枠体bを介し連結保持具cにより全方向に小傾動可能な状態において連結保持され,本発明柱脚構造Cが完成する。その連結保持具cは合わせ皿バネ34・・・,ナット35・・・からなる。
すなわち,木質柱Bは,下端部に取り付けた柱受枠体bの底板11を柱支持台aの天板1に重合するとともに,その底板11に吊下した前記吊下ボルト32,32を上記天板1のボルト孔7,7に挿通し,同じく底板11に垂設の前記逆円錐形突起片23・・・を,同天板1の軸受孔6・・・に挿通し,かつ,ボルト孔7,7に挿通した上記吊下ボルト32,32に連結保持具cの上記合わせ皿バネ34・・・,ナット35・・・を装架緊締することによって,柱支持台a上に強固に起立保持される(図7,8)。
上記構成の柱脚構造Cにおいて,木質柱Bは,柱受枠体bの底板11に吊下した吊下ボルト32,32が柱支持台aの天板1の下方で,連結保持具cの合わせ皿バネ34・・・,ナット35・・・により緊締され,かつ,同じく底板11に垂設の逆円錐形突起片23・・・が上記天板1の軸受孔6・・・に挿通していることが相俟って,柱支持台a上の所定の位置に位置決めされた状態で強固に起立保持されるものである。
その木質柱Bに地震等による所要の揺振力が加わった場合,下端部と柱受枠体bとの間では,上記合わせ皿バネ18,33b,33bを適宜伸縮させて力を吸収するとともに,柱受け枠体bは柱支持台aとの間で上記合わせ皿バネ34・・・を適宜伸縮させてその揺振力を吸収しながら傾動する。このとき,逆円錐形突起片23・・・は軸受孔6・・・内で上記傾動を阻止しないように変位する。,その木質柱Bがひび割れや座屈を起こすのが阻止される。
また,木質柱Bが,経年変化にともない柱受枠体bの起立板12や芯板14との間の嵌合度または密着度に変化を生じたときには,柱受枠体bの前記緊締保持具e,c′の合わせ皿バネ18・・・,33b,33bとナット19・・・,33d,33dの緊締度を調整することにより,常に最も適切な状態を維持することができる。
上記連結保持具c,c′および緊締保持具eの合わせ皿バネ18,33b,34は,同径の薄椀形の皿バネを互いに逆向きにして重合したものを例として図示したが,これに代えて,大径の皿バネの上に小径の皿バネを重合したり,あるいは単独の皿バネまたは板バネ・コイルバネ等を用いることも可能である。
また,上記では,柱支持台aとして,角形短筒体の内部を仕切り板5で2分し,連結保持具cを2個使用するものについて説明したが,図10に示すように,角形短筒体の内部を十字に分け,連結保持具cを計4個使用する(この場合,柱受枠体bにもそれに対応する所要のボルトを吊下しておく)ようにしてもよいこと明らかで,これによれば,木質柱Bと柱支持台aとの結合は一層強固になる。
次に,図11〜17により,木造建築物における柱と梁(または桁,以下同じ。)の接合部分である柱・梁接合構造Gとその柱・梁接合構造用金具(接合緊締用金具)Eについて説明する。
まず,柱・梁接合構造用金具Eは,概括的には,長四角形の底板36の長手方向一側の端縁36′を残した内方部位に柱当接板37を設立してなるL形枠38の内方中央において上記底板36と柱当接板37との間に梁用芯板39を設立支持するとともに,上記L形枠38の外方中央において上記端縁36′と柱当接板37との間に柱用芯板40を設立支持してなる鋼材製の金具本体f,長四角形の梁用当接板g,柱用押当板h,貫通ボルトiおよび緊締保持具j,k,mから構成される。
上記金具本体fは,その梁用芯板39の上端縁中央に切込み空処41を形成するとともに,同梁用芯板39の下縁中央には上底板36に設けた窓孔42と連通する状態にした切込み空処41′を形成している。
43,43′は上記切込み空処41,41′内の上記柱当接板37の側に植設した横設ボルト,44,44は梁用芯板39の中央部上下に設けたボルト孔,45・・・は梁用芯板39の上端面に植立した縦設ボルト,46・・・は柱用芯板40の外端面に植設した横設ボルトである。
上記梁用当接板gは,その中央に上記切込み空処41と連通することになる窓孔47を開設するとともに,その両外方に上記縦設ボルト45・・・に嵌合することになる透孔48・・・を開設している。
上記柱用押当板hは,上記横設ボルト46・・・に嵌合することになる透孔49・・・を開設している。
上記貫通ボルトiは,上記ボルト孔44,44に挿通する長ボルト50,50とそれに螺合するナット51,51からなる。
上記緊締保持具jは,上記縦設ボルト45・・・に装架する合わせ皿バネ52・・・とナット53・・・とからなり,緊締保持具kは,上記横設ボルト46・・・に装架する合わせ皿バネ54・・・とナット55・・・とからなる。
また、緊締保持具mは、ワッシャー43a,43a,合わせ皿バネ43b,43b,ワッシャー43c,43c,および,ナット43d,43dからなる。
木質柱Bは,木質梁Fを接合する部分56の中央内部に,柱・梁接合構造用金具Eの上記柱用芯板40を受入する縦設溝57を掘削形成している。
また,木質柱Bは,木質梁Fを接合する部分56の外周面に,縦設溝57の前後両端開口に連続する角形凹処58,59を対向する状態にして掘削形成している。58′は上記角形凹処58の下辺部分に連続形成した横溝である。
木質梁Fは,木質柱Bに接合する端部60の中央内部に,柱・梁接合構造用金具Eの上記梁用芯板39を受入する縦設溝61を掘削形成している。
また,木質梁Fは,上記端部60の上面と下面に,縦設溝61の上下両開口に連続する角形凹処62,63を対向する状態にして掘削形成している。
64は角形凹処62に連続するようにして設けた縦設溝61の拡幅部,65は
同じく角形凹処63に連続するようにして設けた同じく縦設溝61の拡幅部であり,これら拡幅部64と65との間には,縦設溝61を横断するようにしてボルト用長孔66,66を横設貫通させている。
本発明柱・梁接合構造Gは,木質柱Bに木質梁Fの端部60を接合緊締してなるもので,それにはまず,上記構成の柱・梁接合構造用金具Eを木質柱Bに対し次のように取り付ける。
すなわち,上記金具本体fの柱用芯板40を木質柱Bの縦設溝57に受入させることにより,横設ボルト46・・・を角形凹処59に突出させ,かつ,柱当接板37を角形凹処58に嵌入するとともに,底板36の端縁36′を横溝58′に嵌入する(図13)。
そして,上記柱用押当板hを上記角形凹処59に嵌入し,横設ボルト46・・・を透孔49・・・から突出させ,その横設ボルト46・・・の各々に緊締保持具kの合わせ皿バネ54・・・を装架しナット55・・・で緊締する。
これにより,柱・梁接合構造用金具Eが木質柱Bの所定位置に合わせ皿バネ54・・・を圧縮して小傾動可能に取り付けられる。
木質梁Fは,上記柱・梁接合構造用金具Eの金具本体fに対し次のように取り付けられる。
すなわち,木質梁Fの端部60を金具本体fに向けその上方から降下させ,該端部60の縦設溝61を金具本体fの梁用芯板39に嵌合させるとともに,該端部60の底面の角形凹処63を金具本体fの底板36に嵌合し,かつ,梁用芯板39に植立した縦設ボルト45・・・を,縦設溝61に連続する上記角形凹処62を通じその上方に突出させる。
これにより,木質梁Fの端部60の拡幅部64,65が,金具本体fの梁用芯板39の切込み空処41,41′に一致連通し,また,ボルト用長孔66,66が梁用芯板39のボルト孔44,44に一致連通する(図14)。
続いて,上記切込み空処41,41′の横設ボルト43,43′にワッシャー43a,43a,合わせ皿バネ43b,43b,ワッシャー43c,43cを挿通しさらにナット43d,43dを螺合することにより上記ワッシャー43a,43aを木質柱Bの上記拡幅部64,65に係合した状態とする。
また,上記梁用当接板gを,上記角形凹処62に嵌入し,上記縦設ボルト45・・・を透孔48・・・から突出させ,その縦設ボルト45・・・の各々に緊締保持具jの合わせ皿バネ52・・・とナット53・・・を装架しナット53・・・で仮緊締する(図15)。
そして,横設ボルト43,43′に螺合している上記ナット43d,43dを螺進することにより,木質梁Fを木質柱Bに向けて横進させ,その端部60の端面を木質柱Bの対向周面および上記金具本体fの柱当接板37に密接させる。
また,上記緊締保持具jのナット53・・・の本緊締を行い,かつ,木質梁Fのボルト用長孔ボルト用長孔66,66に長ボルト50,50を貫通しナット51,51により緊締する。
これにより,金具本体fに対して,木質梁Fは,上記合わせ皿バネ43b,43b,52,52を伸縮して小傾動可能に取り付けられ,木質梁Fと木質柱Bが接合緊締された所期の柱・梁接合構造Gが構成される(図16,17)。
すなわち、上記構成の本発明柱・梁接合構造Gにおいては,柱・梁接合構造用金具Eの金具本体fが,その柱用芯板40を木質柱Bの縦設溝57に受入させ,柱当接板37を角形凹処58に嵌入し,かつ,底板36の端縁36′を横溝58′に嵌入するとともに,柱用押当板hを角形凹処59に嵌入し,しかも,それを緊締保持具kの合わせ皿バネ54・・・とナット55・・・によりで緊締することにより,該柱・梁接合構造用金具Eが木質柱Bの所定位置に取り付け固定されている。
また,その柱・梁接合構造用金具Eに対し,木質梁Fが,その端部60の縦設溝61を金具本体fの梁用芯板39に嵌合させ,該端部60の底面の角形凹処63を金具本体fの底板36に嵌合し,さらに,上記梁用芯板39の切込み空処41,41′の横設ボルト43,43′のナット43d,43dを螺進することにより,合わせ皿バネ43b,43bを伸縮して上記端部60の端面を木質柱Bの対向周面および上記金具本体fの柱当接板37に密接させ,かつ,端部60の角形凹処62に嵌入した梁用当接板gを,緊締保持具jの合わせ皿バネ52・・・とナット53・・・により緊締し,その上,木質梁Fのボルト用長孔66,66に貫通した長ボルト50,50をナット51,51により緊締することにより,すなわち,上記柱・梁接合構造用金具Eを介して,木質梁Fが木質柱Bの所要部位に接合緊締されている。
したがって,かかる構成の柱・梁接合構造Gに対し,地震等による所要の揺振力が加わった場合,柱・梁接合構造用金具Eの金具本体fと木質柱Bとの間においては,緊締保持具kの合わせ皿バネ54が,また,同金具本体fと木質梁Fとの間においては,締保持具jの合わせ皿バネ52および緊締保持具mの合わせ皿バネ43bが適宜伸縮して,上記揺振力を吸収し,木質柱Bおよび木質梁Fが柱・梁接合構造用金具Eを介して適宜傾動変位する。
すなわち,木質柱Bおよび木質梁Fは,柱・梁接合構造用金具Eの金具本体fに対して小傾動するので,その木質柱Bや木質梁Fがひび割れや座屈を起こすのが阻止される。
また,木質柱Bや木質梁Fが,経年変化にともない上記金具本体fの柱用芯板40や梁用芯板39との間の嵌合度または密着度に変化を生じたときには,上記緊締保持具j,k,mの合わせ皿バネ,ナットによる緊締度を調整することにより,常に最も適切な状態を維持することができる。
なお,上記合わせ皿バネ52,54,43bとして,同径の薄椀形の皿バネを互いに逆向きにして重合したものを例として図示したが,これに代えて,大径の皿バネの上に小径の皿バネを重合したり,あるいは単独の皿バネや板バネ・コイルバネ等を用いることも可能である。
本発明を構成する柱脚構造用金具の分解斜視図である。 当接板を除く上記柱脚構造用金具を木質柱の下端に対向配置した状態の斜視図である。 上記柱脚構造用金具を木質柱の下端に取り付けている状態の斜視図である。 同上の縦断面図である。 同じく同上の断面図で,当接板の取付けを終えた状態を示す。 布基礎にアンカー止めした柱支持台上に,上記柱脚構造用金具を取り付けた木質柱を乗載起立しようとしている状態の一部縦断側面図である。 布基礎にアンカー止めした柱支持台上に,木質柱の上記柱脚構造用金具を乗載連結し終えた状態の一部縦断面図である。 同上の斜視図である。 図7のI−I線断面図である。 柱支持台の他の例を説明するための断面図である。 本発明を構成する柱・梁接合構造用金具の分解斜視図である。 木質柱の梁接合部の斜視図である。 上記木質柱の梁接合部に柱・梁接合構造用金具を取り付けている状態の斜視図である。 上記木質柱の梁接合部に取り付けた柱・梁接合構造用金具に梁を取り付けている状態の斜視図である。 同上の断面図である。 同じく同上の断面図で,梁用当接板の取付けを終えた状態を示す。 上記柱脚構造用金具および柱・梁接合構造用金具からなる本発明接合緊締用金具による本発明木造建築物における接合緊締構造の透過斜視図である。
符号の説明
A 柱脚構造用金具
B 木質柱
C 柱脚構造
D 布基礎
E 柱・梁接合構造用金具
F 木質梁
a 柱支持台
b 柱受枠体
c,c′ 連結保持具
d 貫通ボルト
d′ ナット
e 緊締保持具
f 金具本体
g 梁用当接板
h 柱用押当板
i 貫通ボルト
j 緊締保持具
k 緊締保持具
m 緊締保持具
1 天板
6 軸受孔
7 ボルト孔
11 底板
12 起立板
13 L形枠
14 芯板
15 当接板
16 横ボルト
17 ボルト孔
18 合わせ皿バネ
19 ナット
20,20′ 切込み空処
21,21′ 窓孔
22,22′ 縦ボルト
23 逆円錐形突起片
24 ボルト孔
25 ボルト孔
26 縦設溝
27,28 切欠段部
30 ボルト用長孔
32 吊下ボルト
33,33′ ナット
33a ワッシャー
33b 合わせ皿バネ
33c ワッシャー
33d ナット
34 合わせ皿バネ
35 ナット
36 底板
37 柱当接板
38 L形枠
39 梁用芯板
40 柱用芯板
41,41′ 切込み空処
43,43′ 横設ボルト
43a ワッシャー
43b 合わせ皿バネ
43c ワッシャー
43d ナット
44 ボルト孔
45 縦設ボルト
46 横設ボルト
50 長ボルト
51 ナット
52 合わせ皿バネ
53 ナット
54 合わせ皿バネ
55 ナット
57 縦設溝
61 縦設溝
60 端部
66 ボルト用長孔

Claims (16)

  1. <ア>底板(11)の一側辺縁に起立板(12)を起立固着したL形枠(13)の内方中央に芯板(14)を起立固着するとともに,上記底板(11)の他側辺縁において上記芯板(14)の端面に当接板(15)を脱着自在にしてなり,上記芯板(14)の両側端面(起立板(12)および当接板(15)側の端面)に設けた切込み空処(20,20′)内に植設した縦ボルト(22,22′)に連結保持具(c′)のバネ(33b,33b)を挿通しナット(33d,33d)を緊締することにより,木質柱(B)の下端部に小傾動可能に取り付けられる鋼材製の柱受枠体(b)と,
    <イ>上記柱受枠体(b)を天板(1)上に乗載する鋼材製の柱支持台(a)と,
    <ウ>上記柱支持台(a)上に上記柱受枠体(b)を小傾動可能な状態に連結保持する連結保持具(c)とからなる柱脚構造用金具A,
    および,
    <ア′>底板(36)の一側に柱当接板(37)を設立してなるL形枠(38)の内方中央において上記底板(36)と柱当接板(37)との間に梁用芯板(39)を設立支持するとともに,上記L形枠(38)の外方中央に柱用芯板(40)を設立支持してなり,上記梁用芯板(39)の上端縁および下縁に設けた切込み空処(41,41′)内の,上記柱当接板(37)の側に植設した横設ボルト(43,43′)に緊締保持具mのバネ(43b,43b)を挿通しナット(43d,43d)を緊締することにより,木質梁(F)の端部(60)に小傾動可能に取り付けられる鋼材製の金具本体(f)と,
    <イ′>上記梁用芯板(39)に対し緊締保持具(j)により緊締保持される梁用当接板(g)と,
    <ウ′>上記柱用芯板(40)に対し緊締保持具(k)により緊締保持される柱用押当板(h)とからなる柱・梁接合構造用金具(E)
    とからなることを特徴とする木造建築物における接合緊締用金具。
  2. 柱脚構造用金具(A)の上記連結保持具(c)が,吊下ボルト(32),バネ(34)およびナット(35)等からなることを特徴とする請求項1記載の木造建築物における接合緊締用金具。
  3. 柱脚構造用金具(A)の上記柱受枠体(b)が,その芯板(14)の端面に当接板(15)を小傾動可能に取り付ける横ボルト(16),バネ(18)およびナット(19)等からなる緊締保持具(e)を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の木造建築物における接合緊締用金具。
  4. 柱脚構造用金具(A)の上記柱受枠体(b)が,木質柱(B)のボルト用長孔(30)と芯板(14)のボルト孔(25)に貫通する貫通ボルト(d)とこれに螺合するナット(d′)を備えていることを特徴とする請求項1,2または3記載の木造建築物における接合緊締用金具。
  5. 柱脚構造用金具(A)の上記柱受枠体(b)が,その底板(11)に,上記吊下ボルト(32)を吊下するボルト孔(24)を開設するとともに逆円錐形突起片(23)を垂設し,上記柱支持台(a)が,その天板(1)に,上記吊下ボルト(32)を挿通するボルト孔(7)を開設するとともに上記逆円錐形突起片(23)を受入する軸受孔(6)を開設してなることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の木造建築物における接合緊締用金具。
  6. 柱・梁接合構造用金具(E)の上記金具本体(f)の上記梁用芯板(39)に対し梁用当接板(g)を緊締する緊締保持具(j)が,該梁用芯板(39)に植立の縦設ボルト(45・・・)とバネ(52)およびナット(53)等からなることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の木造建築物における接合緊締用金具。
  7. 柱・梁接合構造用金具(E)の上記金具本体(f)の上記柱用芯板(40)に対し柱用押当板(h)を緊締する緊締保持具(k)が,該柱用芯板(40)に植設の横設ボルト(46・・・)とバネ(54)およびナット(55)等からなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の木造建築物における接合緊締用金具。
  8. <ア>底板(11)の一側辺縁に起立板(12)を起立固着したL形枠(13)の内方中央に芯板(14)を起立固着するとともに,上記底板(11)の他側辺縁において上記芯板(14)の端面に当接板(15)を脱着自在にしてなる鋼材製の柱受枠体(b)を,
    <イ>木質柱(B)の下端部の中央に掘削形成した縦設溝(26)に上記芯板(14)を受入させるとともに,上記下端部の外周の対向両側面に形成した切欠段部(27,28)に上記起立板(12)と当接板(15)を受入させ,かつ,上記芯板(14)の両側端面(起立板(12)および当接板(15)側の端面)に設けた切込み空処(20,20′)内に植設した縦ボルト(22,22′)に連結保持具(c′)のバネ(33b,33b)を挿通しナット(33d,33d)を緊締することにより,木質柱(B)の下端部に小傾動可能に取り付け,
    <ウ>上記柱受枠体(b)の底板(11)を鋼材製の柱支持台(a)の天板(1)上に重合乗載することにより,上記木質柱(B)を柱支持台(a)上に設立し,
    <エ>上記柱受枠体(b)を上記柱支持台(a)上に全方向に小傾動可能な状態に連結保持具(c)により連結保持するとともに,
    <ア′>底板(36)の一側に柱当接板(37)を設立してなるL形枠(38)の内方中央において上記底板(36)と柱当接板(37)との間に梁用芯板(39)を設立支持するとともに,上記L形枠(38)の外方中央に柱用芯板(40)を設立支持してなる鋼材製の金具本体(f)を,
    <イ′>木質柱(B)の縦設溝(57)に上記柱用芯板(40)を受入させるとともに,上記柱用押当板(h)を上記緊締保持具(k)で緊締することにより,木質柱(B)の所定位置に取り付け固定し,
    <ウ′>その金具本体(f)の梁用芯板(39)に木質梁(F)の縦設溝(61)を嵌合させ,上記梁用芯板(39)の上端縁中央と下縁中央に形成した切込み空処(41,41′)内に植設した横設ボルト(43,43′)にバネ(43b,43b)を挿通しナット(43d,43d)を螺合することにより,上記木質梁(F)を,金具本体(f)に対して小傾動可能に取り付けて,その端部(60)の端面を木質柱(B)の対向周面および上記金具本体(f)の柱当接板(37)に密接させてなること
    を特徴とする木造建築物における接合緊締構造。
  9. 上記柱受枠体(b)が,木質柱(B)の下端部のボルト用長孔(30)と芯板(14)のボルト孔(25)とに貫通させた貫通ボルト(d)とこれに螺合したナット(d′)により,木質柱(B)の下端部に取り付けられていること,および,上記木質梁(F)の端部(60)が,そのボルト用長孔(66,66)と上記梁用芯板(39)のボルト孔(44,44)に貫通させた長ボルト(50,50)とこれに螺合したナット(51,51)により緊締されていることを特徴とする請求項8記載の木造建築物における接合緊締構造。
  10. 上記柱受枠体(b)が,その底板(11)に開設のボルト孔(24)に吊下した吊下ボルト(32)を上記柱支持台(a)の天板(1)に開設したボルト孔(7)から垂下するとともに,同底板(11)に垂設した逆円錐形突起片(23)を上記天板(1)に開設の軸受孔(6)に受入し,かつ,上記吊下ボルト(32)の垂下部分に,連結保持具(c)のバネ(34)およびナット(35)を装架緊結してなることを特徴とする請求項8または9記載の木造建築物における接合緊締構造。
  11. 上記柱受枠体(b)が,その芯板(14)の端面に突設した横ボルト(16)を当接板(15)のボルト孔(17)から突出させ,その突出部分に,緊締保持具(e)のバネ(18)およびナット(19)を装架緊結してなることを特徴とする請求項8,9または10記載の木造建築物における接合緊締構造。
  12. <ア′>底板(36)の一側に柱当接板(37)を設立してなるL形枠(38)の内方中央において上記底板(36)と柱当接板(37)との間に梁用芯板(39)を設立支持するとともに,上記L形枠(38)の外方中央に柱用芯板(40)を設立支持してなり,上記梁用芯板(39)の上端縁および下縁に設けた切込み空処(41,41′)内の,上記柱当接板(37)の側に植設した横設ボルト(43,43′)に緊締保持具(m)のバネ(43b,43b)を挿通しナット(43d,43d)を緊締することにより,木質梁(F)の端部(60)に小傾動可能に取り付けられる鋼材製の金具本体(f)と,
    <イ′>上記梁用芯板(39)に対し緊締保持具(j)により緊締保持される梁用当接板(g)と,
    <ウ′>上記柱用芯板(40)に対し緊締保持具(k)により緊締保持される柱用押当板(h)とからなることを特徴とする木造建築物における柱・梁接合構造用金具。
  13. 上記緊締保持具(j)が,縦設ボルト(45),バネ(52)およびナット(53)等からなり,また,上記緊締保持具(k)が,横設ボルト(46),バネ(54)およびナット(55)等からなることを特徴とする請求項12記載の木造建築物における柱・梁接合構造用金具。
  14. 上記金具本体(f)が,木質梁(F)のボルト用長孔(66)と梁用芯板(39)のボルト孔(44)に貫通する貫通ボルト(i)とこれに螺合するナット(51)を備えていることを特徴とする請求項12または13記載の木造建築物における柱・梁接合構造用金具。
  15. <ア>底板(11)の一側辺縁に起立板(12)を起立固着したL形枠(13)の内方中央に芯板(14)を起立固着するとともに,上記底板(11)の他側辺縁において上記芯板(14)の端面に当接板(15)を脱着自在にしてなり,上記芯板(14)の両側端面(起立板(12)および当接板(15)側の端面)に設けた切込み空処(20,20′)内に植設した縦ボルト(22,22′)に連結保持具(c′)のバネ(33b,33b)を挿通しナット(33d,33d)を緊締することにより,木質柱(B)の下端部に小傾動可能に取り付けられる鋼材製の柱受枠体(b)と,
    <イ>上記柱受枠体(b)を天板(1)上に乗載する鋼材製の柱支持台(a)と,
    <ウ>上記柱支持台(a)上に上記柱受枠体(b)を小傾動可能な状態に連結保持する連結保持具(c)とからなることを特徴とする木造建築物の柱脚構造用金具。
  16. 上記連結保持具(c)が,吊下ボルト(32),バネ(34)およびナット(35)等からなることを特徴とする請求項15記載の木造建築物の柱脚構造用金具。
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