JP3868676B2 - 巻鉄心変圧器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、焼鈍後の非晶質合金薄帯が複数枚積層されてほぼ矩形状に形成された巻鉄心を用いた巻鉄心変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の巻鉄心変圧器の構成を図9に示す。ずなわち、巻鉄心1は、鉄心材薄帯が複数枚積層されてその一辺部に継目部分2を有するようにほぼ矩形状に形成されたものであり、その一辺部に隣合う二辺部がコイル装着部とされている。そして、この巻鉄心1にコイル3、3を装着するに際しては、巻鉄心1の継目部分2が開かれてコイル3、3がコイル装着部に嵌込み装着された後、再び継目部分2が閉じられる。さらに、巻鉄心1の変形を防止しかつ継目部分2を閉状態に拘束するために、巻鉄心1の外周に支持板4が配設され、その支持版4の外周が締付バンド5によって締付けられるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
巻鉄心1の鉄心材薄帯として焼鈍後の非晶質合金薄帯たるアモルファス合金薄帯を用いた場合には、方向性珪素薄帯に比し損失が少ないという利点があるが、反面、つぎのような欠点がある。
(1)締付バンド5により支持板4を締付け過ぎると、支持板4が変形して巻鉄心1に応力が加わり、アモルファス合金薄帯の磁気特性が応力に敏感なことから、巻鉄心1の特性が悪化する。
(2)巻鉄心1を構成する焼鈍後のアモルファス合金薄帯は、圧縮変形にもろいので、締付バンド5により締付け過ぎると、鉄心材たるアモルファス合金薄帯が破損する。
(3)巻鉄心1の大きさによって締付バンド5による締付力が変化するので、締付力の管理が必要になって、作業性が悪くなる。
【0004】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、焼鈍後の非晶質合金薄帯を用いた巻鉄心の変形を防止しかつ継目部分を閉状態に拘束しながらも、巻鉄心の特性の悪化を防止でき、非晶質合金薄帯の破損を防止でき、作業性の向上を図ることができる巻鉄心変圧器を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の巻鉄心変圧器は、
焼鈍後の非晶質合金薄帯が複数枚積層されてその一辺部に継目部分を有するとともに、この一辺部と隣合う辺部にコイル装着部を有するようにほぼ矩形状に形成された巻鉄心と、
前記巻鉄心の内周にこれに沿うように配設された二分割形の内周側支持板と、
前記巻鉄心の外周にこれに沿うように配設された二分割形の外周側支持板と、
前記巻鉄心のコイル装着部に装着されたコイルと、
前記巻鉄心の継目部分を有する一辺部が下辺部となる状態において、前記外周側支持板の下辺部の形状に沿う支持凹部を有し、この支持凹部に外周側支持板を介して巻鉄心を載置支持する支持台とを具備する構成に特徴を有する。
【0006】
このような構成によれば、巻鉄心は、内周側支持板と外周側支持板とにより変形が防止され、継目部分は、支持台に載置支持された巻鉄心の自重により閉状態に拘束される。従って、従来とは異なり、巻鉄心の外周に締付力を加える締付バンドは不要になり、締付バンドの締付力過剰に起因した、巻鉄心の特性の悪化はなく、また、非晶質合金薄帯の破損もなく、さらに、締付バンドの締付力の管理も不要で、作業性の向上を図ることができる。
【0007】
請求項2記載の巻鉄心変圧器は、
焼鈍後の非晶質合金薄帯が複数枚積層されてその一辺部に継目部分を有するとともに、この一辺部と隣合う辺部にコイル装着部を有するようにほぼ矩形状に形成された巻鉄心と、
前記巻鉄心の内周にこれに沿うように設けられた二分割形の内周側支持板と、
前記巻鉄心のコイル装着部に装着されたコイルと、
前記巻鉄心の左、右外側にその巻鉄心を挟持するように配設された左、右側支持板と、
前記巻鉄心の継目部分を有する一辺部が下辺部となる状態において、その巻鉄心の下辺部の形状に沿う支持凹部を有し、その支持凹部に前記巻鉄心を載置支持する支持台とを具備する構成に特徴を有する。
【0008】
このような構成によれば、巻鉄心は、内周側支持板と左および右側支持板とにより変形が防止され、継目部分は、請求項1と同様に、支持台に載置支持された巻鉄心の自重により閉状態に拘束される。従って、この請求項2によっても、巻鉄心の外周に締付力を加える締付バンドは不要になり、請求項1と同様の効果が得られる。
【0009】
請求項3記載の巻鉄心変圧器は、
焼鈍後の非晶質合金薄帯が複数枚積層されてその一辺部に継目部分を有するとともに、この一辺部と隣合う辺部にコイル装着部を有するようにほぼ矩形状に形成された巻鉄心と、
前記巻鉄心の内周にこれに沿うように配設された二分割形の内周側支持板と、
前記巻鉄心の外周にこれに沿うように配設された二分割形の外周側支持板と、
前記巻鉄心のコイル装着部に装着されたコイルと、
前記巻鉄心の継目部分を有する一辺部が下辺部となる状態において、前記外周側支持板の下辺部に沿うように配置され、両端部が前記コイルの内部を通して導出されて上部構造物に吊下げられる吊下バンドとを具備してなる。
【0010】
このような構成によれば、巻鉄心は、請求項1と同様に、内周側支持板と外周側支持板とにより変形が防止され、継目部分は、吊下バンドが外周側支持板の下辺部すなわち巻鉄心の下辺部になじむようになって巻鉄心の自重により閉状態に拘束される。従って、この請求項3によっても、巻鉄心の外周に締付力を加える締付バンドは不要になり、請求項1と同様の効果が得られる。
【0011】
請求項4記載の巻鉄心変圧器は、
焼鈍後の非晶質合金薄帯が複数枚積層されてその一辺部に継目部分を有するとともに、この一辺部と隣合う辺部にコイル装着部を有するようにほぼ矩形状に形成された巻鉄心と、
前記巻鉄心の内周にこれに沿うように配設された二分割形の内周側支持板と、
前記巻鉄心の外周にこれに沿うように配設された二分割形の外周側支持板と、
前記巻鉄心のコイル装着部に装着されたコイルと、
前記巻鉄心の継目部分を有する一辺部が上辺部となる状態において、その巻鉄心の継目部分を内周側支持板および外周側支持板を介して上部構造物との間に締付ける締付手段とを具備する構成に特徴を有する。
【0012】
このような構成によれば、巻鉄心は、請求項1と同様に、内周側支持板と外周側支持板とにより変形が防止され、継目部分は、締付手段による締付力により閉状態に拘束される。従って、この請求項4によっても、巻鉄心の外周に締付力を加える締付バンドは不要になり、請求項1と同様の効果が得られる。
【0013】
請求項5記載の巻鉄心変圧器は、
焼鈍後の非晶質合金薄帯が複数枚積層されてその一辺部に継目部分を有するとともに、この一辺部と隣合う辺部にコイル装着部を有するようにほぼ矩形状に形成された巻鉄心と、
前記巻鉄心の内周にこれに沿うように配設された二分割形の内周側支持板と、
前記巻鉄心の外周にこれに沿うように配設された二分割形の外周側支持板と、
前記巻鉄心のコイル装着部に装着されたコイルと、
前記巻鉄心の継目部分を有する一辺部が下辺部となる状態において、その巻鉄心の継目部分を内周側支持板および外周側支持板を介して下部構造物との間に締付ける締付手段と、
前記巻鉄心の上辺部を内周側支持板を介して上部構造物側に引張る引張手段とを具備する構成に特徴を有する。
【0014】
このような構成によれば、巻鉄心は、請求項1と同様に、内周側支持板と外周側支持板とにより変形が防止され、継目部分は、締付手段による締付力により閉状態に拘束され、しかも、引張手段の引張力により巻鉄心の変形が一層防止される。従って、この請求項5によっても、巻鉄心の外周に締付力を加える締付バンドは不要になって、請求項1と同様の効果が得られ、特に、巻鉄心の変形を確実に防止できるという利点がある。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施例について、図1および図2を参照しながら説明する。
まず、図1において、巻鉄心10は、焼鈍後の非晶質合金薄帯たるアモルファス合金薄帯が例えばワンターンカット方式により複数枚積層されてほぼ矩形状に形成されたもので、一辺部(継鉄部)10aに継目部分11を有し、この一辺部10aと隣合う二辺部がコイル装着部(脚部)10b、10bとされている。
【0016】
この巻鉄心10において、内周には、その内周に沿うようにして二分割の内周側支持体たる上部内周側支持体12aおよび下部内周側支持体12bが配設され、外周には、その外周に沿うようにして二分割の外周側支持体たる上部外周側支持体13aおよび下部外周側支持体13bが配設されている。この場合、上部内周側支持体12a、下部内周側支持体12bおよび上部外周側支持体13a、下部外周側支持体13bは、巻鉄心10の形状になじみ易い軟質金属板、例えばアルミ板或いは珪素鋼板、若しくは、極薄非磁性金属板、例えばステンレス板などによって形成されている。巻鉄心10のコイル装着部10b、10bには、樹脂モールドされたコイル14、14が嵌込み装着されている。以上により、変圧器本体15が構成されている。
【0017】
そして、変圧器本体15は、巻鉄心10の一辺部10aが下辺部となる状態で変圧器タンクの底板16上の支持台17に載置支持されている。ここで、支持台17は、3個の絶縁材製のこま17a、17bおよび17cからなり、その上面には、全体として、下部外周側支持板13bの下辺部の形状に沿う弧状の支持凹部17dが形成されている。したがって、巻鉄心10を下部外周側支持板13bを介して支持台17の支持凹部17dに載置支持させたときには、巻鉄心10の一辺部(下辺部)10aは下部外周側支持板13bを介して支持凹部17dになじむようになる。
【0018】
つぎに、本実施例の変圧器本体15の組立て手順について図2を参照して説明する。
図2(a)に示すほぼ矩形状の巻鉄心10は開放治具にセットされ、図2(b)に示すように、一辺部10aの各半部がコイル装着部10b、10bと一直線状になるように継目部分11が開かれる。さらに、図2(c)に示すように、巻鉄心10の内周上半部および外周上半部に、それぞれ上部内周側支持板12aおよび上部外周側支持板13aが嵌込み配置されてテープにより固定される。
【0019】
つぎに、図2(d)に示すように、作業台18上にコイル14、14がセットされ、図2(e)に示すように、巻鉄心10の一辺部10aの各半部およびこれらに続くコイル装着部10b、10bがコイル14、14に挿入される。その後、図2(f)に示すように、巻鉄心10の内周下半部に下部内周側支持板12bが挿入されてテープにより固定される。そして、巻鉄心10は閉塞治具にセットされて、図2(g)に示すように、一辺部10aが復元するように継目部分11が閉じられ、巻鉄心10の外周下半部に下部外周側支持板13bが嵌込み配置されてテープにより固定される。
【0020】
このように本実施例によれば、巻鉄心10の内周に、これに沿うようにして上部内周側支持板12aおよび下部内周側支持板12bを配設し、巻鉄心10の外周に、これに沿うようにして上部外周側支持板13aおよび下部外周側支持板13bを配設するようにしたので、これらの上部内周側支持板12a、下部内周側支持板12bおよび上部外周側支持板13a、下部外周側支持板13bにより巻鉄心10の変形を防止することができる。そして、巻鉄心10を、その一辺部10aが下辺部となる状態で下部外周側支持板13bを介して支持台17に載置支持させるようにしたので、巻鉄心10の自重により継目部分11を閉状態に拘束することができる。
【0021】
したがって、従来のような巻鉄心の外周に締付力を加える締付バンドを用いる必要はないので、締付バンドの締付力過剰に起因する、巻鉄心10の特性の悪化はなく、また、非晶質合金薄帯たるアモルファス合金薄帯の破損もなく、さらには、締付バンドの締付力の管理も不要で、作業性の向上を図ることができる。
【0022】
図3は本発明の第2の実施例であり、図1と同一部分には同一符号を付して示し、以下異なる部分について説明する。
この第2の実施例では、上部外周側支持板13aおよび下部外周側支持板13bは設けられておらず、代わりに、巻鉄心10の左側のコイル装着部10bの外側とコイル14の内周との隙間に左側支持板19が打込まれ、巻鉄心10の右側のコイル装着部10bの外側とコイル14の内周との隙間に右側支持板20が打込まれて、これらの左側支持板19および右側支持板20により巻鉄心10を挟持するようにしたものであり、以て、変圧器本体21が構成されている。
【0023】
支持台22は、支持台17に代わるもので、3個の絶縁材製のこま22a、22bおよび22cからなり、その上面には、全体として、巻鉄心10の一辺部(下辺部)10aの形状に沿う弧状の支持凹部22dが形成されている。従って、巻鉄心10を支持台22の支持凹部22dに載置支持させたときには、巻鉄心10の一辺部(下辺部)10aは支持凹部22dになじむようになる。
【0024】
この第2の実施例によれば、巻鉄心10は、上部内周側支持板12a、下部内周側支持板12bと左側支持板19、右側支持板20とにより変形が防止され、継目部分11は、第1の実施例と同様に、支持台22に載置支持された巻鉄心10の自重により閉状態に拘束される。従って、この第2の実施例によっても、巻鉄心の外周に締付力を加える締付バンドは不要になり、第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0025】
図4は本発明の第3の実施例であり、図1と同一部分には同一符号を付して示し、以下異なる部分について説明する。
この第3の実施例では、支持台17は設けられておらず、代わりに鋼板製の吊下バンド23が用いられる。この吊下バンド23は、下部外周側支持板13bの下辺部に沿うように配置されて、その両端部は、コイル14、14の内部を通して上方に導出されている。そして、吊下バンド23の両端部には、フック24、24が取付けられるようになっており、フック24、24は、変圧器タンク内の上部構造物25に設けられた吊具26、26に引掛け支持されるようになっている。したがって、変圧器本体15は、吊下バンド23により上部構造物25に吊下げ支持されるものである。
【0026】
このような第3の実施例によれば、巻鉄心10は、第1の実施例と同様に、上部内周側支持板12a、下部内周側支持板12bおよび上部外周側支持板13a、下部外周側支持板13bにより変形が防止され、継目部分11は、吊下バンド23が下部外周側支持板13bの下辺部すなわち巻鉄心10の一辺部(下辺部)10aになじむようになって巻鉄心10の自重により閉状態に拘束される。したがって、この第3の実施例によっても、巻鉄心の外周に締付力を加える締付バンドは不要になり、第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0027】
図5および図6は本発明の第4の実施例であり、図1と同一部分には同一符号を付して示し、以下異なる部分について説明する。
この第4の実施例では、上部構造物25にボルト27、27が設けられ、両端部に取付片部28a、28aを有する締付手段たる締付具28が用いられるもので、変圧器本体15を巻鉄心10の一辺部10aが上辺部となるように図1とは上下逆の状態にして、内周側支持体12bの継目部分11と対応する部位に締付具28が宛われ、取付片部28a、28aにボルト27、27が相対的に挿通された上で、そのボルト27、27にナット29、29が螺合され、以て、巻鉄心10の一辺部(上辺部)10aの継目部分11が内周側支持板12bおよび外周側支持板13bを介して上部構造物25に締付けられている。
【0028】
このような第4の実施例によれば、巻鉄心10は、第1の実施例と同様に、内周側支持板12a、12bおよび外周側支持板13a、13bにより変形が防止され、継目部分11は、締付具28により上部構造物25に締付けられて閉状態に拘束される。したがって、この第4の実施例によっても、巻鉄心の外周に締付力を加える締付バンドは不要になり、第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0029】
図7および図8は本発明の第5の実施例であり、図1と同一部分には同一符号を付して示し、以下異なる部分について説明する。
この第5の実施例では、変圧器タンク内の下部構造物30にボルト31、31が設けられ、両端部に取付片部32a、32aを有する締付手段たる締付具32が用いられるもので、下部内周側支持体12bの継目部分11と対応する部位に締付具32が宛われ、取付片部32a、32aにボルト31、31が相対的に挿通された上で、そのボルト31、31にナット33、33が螺合され、以て、巻鉄心10の一辺部(下辺部)10aの継目部分11が下部内周側支持板12bおよび下部外周側支持板13bを介して下部構造物30に締付けられている。
【0030】
また、この第5の実施例では、上部構造物25にボルト34、34が設けられ、両端部に取付片部35a、35aを有する引張手段たる引張具35が用いられるもので、上部内周側支持体12aの中央部位に引張具35が宛われ、取付片部35a、35aにボルト34、34が相対的に挿通された上で、そのボルト34、34にナット36、36が螺合され、以て、巻鉄心10の他辺部(上辺部〜継鉄部)10cが上部内周側支持板12aを介して上部構造物25側に引張られている。
【0031】
この第5の実施例によれば、巻鉄心10は、第1の実施例と同様に、上部内周側支持板12a、下部内周側支持板12bおよび上部外周側支持板13a、下部外周側支持板13bにより変形が防止され、継目部分11は、締付具32により下部構造物30に締付けられて閉状態に拘束され、さらに、巻鉄心10の他辺部(上辺部)10cが引張具35により上部内周側支持板12aを介して上部構造物25側に引張られているので、巻鉄心10の変形が一層防止される。したがって、この第5の実施例によっても、巻鉄心の外周に締付力を加える締付バンドは不要になって、第1の実施例と同様の効果が得られ、特に、巻鉄心10の変形を確実に防止することができるという利点がある。
【0032】
なお、本発明は上記しかつ図面に示す実施例に限定されるものではなく、つぎのような変形、拡張が可能である。
第3の実施例(図4)に示す吊下手段たるフック24、吊具26の代わりにその他の一般的な吊下手段を用いるようにしてもよい。
第4の実施例(図5および図6)に示す締付具28の代わりにその他の一般的な締付手段を用いるようにしてもよい。第5の実施例(図7および図8)に示す締付具32についても同様である。
第5の実施例(図7および図8)に示す引張具35の代わりにその他の一般的な引張手段を用いるようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上の記述で明らかなように、本発明の巻鉄心変圧器によれば、巻鉄心の外周に締付力を加える締付バンドを用いずに、焼鈍後の非晶質合金薄帯で形成されて巻鉄心の変形を防止しかつ継目部分を閉状態に拘束する構成としたので、締付バンドの締付力過剰に起因する、巻鉄心の特性の悪化を防止できるとともに、非晶質合金薄帯の破損を防止でき、しかも、締付力の管理が不要で、作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す要部の正面図
【図2】巻鉄心本体の組立て手順を示す図
【図3】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図6】図5のA−A線に沿う断面図
【図7】本発明の第5の実施例を示す図1相当図
【図8】図7のB−B線に沿う断面図
【図9】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、10は巻鉄心、10aは一辺部、10bは隣合う辺部、11は継目部分、12aおよび12bは内周側支持板、13aおよび13bは外周側支持板、14はコイル、15は変圧器本体、17は支持台、17cは支持凹部、19は左側支持板、20は右側支持板、21は変圧器本体、22は支持台、23は吊下バンド、25は上部構造物、28は締付具(締付手段)、30は下部構造物、32は締付具(締付手段)、35は引張具(引張手段)を示す。

Claims (5)

  1. 焼鈍後の非晶質合金薄帯が複数枚積層されてその一辺部に継目部分を有するとともに、この一辺部と隣合う辺部にコイル装着部を有するようにほぼ矩形状に形成された巻鉄心と、
    前記巻鉄心の内周にこれに沿うように配設された二分割形の内周側支持板と、
    前記巻鉄心の外周にこれに沿うように配設された二分割形の外周側支持板と、
    前記巻鉄心のコイル装着部に装着されたコイルと、
    前記巻鉄心の継目部分を有する一辺部が下辺部となる状態において、前記外周側支持板の下辺部の形状に沿う支持凹部を有し、この支持凹部に外周側支持板を介して巻鉄心を載置支持する支持台とを具備してなる巻鉄心変圧器。
  2. 焼鈍後の非晶質合金薄帯が複数枚積層されてその一辺部に継目部分を有するとともに、この一辺部と隣合う辺部にコイル装着部を有するようにほぼ矩形状に形成された巻鉄心と、
    前記巻鉄心の内周にこれに沿うように設けられた二分割形の内周側支持板と、
    前記巻鉄心のコイル装着部に装着されたコイルと、
    前記巻鉄心の左、右外側にその巻鉄心を挟持するように配設された左、右側支持板と、
    前記巻鉄心の継目部分を有する一辺部が下辺部となる状態において、その巻鉄心の下辺部の形状に沿う支持凹部を有し、その支持凹部に前記巻鉄心を載置支持する支持台とを具備してなる巻鉄心変圧器。
  3. 焼鈍後の非晶質合金薄帯が複数枚積層されてその一辺部に継目部分を有するとともに、この一辺部と隣合う辺部にコイル装着部を有するようにほぼ矩形状に形成された巻鉄心と、
    前記巻鉄心の内周にこれに沿うように配設された二分割形の内周側支持板と、
    前記巻鉄心の外周にこれに沿うように配設された二分割形の外周側支持板と、
    前記巻鉄心のコイル装着部に装着されたコイルと、
    前記巻鉄心の継目部分を有する一辺部が下辺部となる状態において、前記外周側支持板の下辺部に沿うように配置され、両端部が前記コイルの内部を通して導出されて上部構造物に吊下げられる吊下バンドとを具備してなる巻鉄心変圧器。
  4. 焼鈍後の非晶質合金薄帯が複数枚積層されてその一辺部に継目部分を有するとともに、この一辺部と隣合う辺部にコイル装着部を有するようにほぼ矩形状に形成された巻鉄心と、
    前記巻鉄心の内周にこれに沿うように配設された二分割形の内周側支持板と、
    前記巻鉄心の外周にこれに沿うように配設された二分割形の外周側支持板と、
    前記巻鉄心のコイル装着部に装着されたコイルと、
    前記巻鉄心の継目部分を有する一辺部が上辺部となる状態において、その巻鉄心の継目部分を内周側支持板および外周側支持板を介して上部構造物との間に締付ける締付手段とを具備してなる巻鉄心変圧器。
  5. 焼鈍後の非晶質合金薄帯が複数枚積層されてその一辺部に継目部分を有するとともに、この一辺部と隣合う辺部にコイル装着部を有するようにほぼ矩形状に形成された巻鉄心と、
    前記巻鉄心の内周にこれに沿うように配設された二分割形の内周側支持板と、
    前記巻鉄心の外周にこれに沿うように配設された二分割形の外周側支持板と、
    前記巻鉄心のコイル装着部に装着されたコイルと、
    前記巻鉄心の継目部分を有する一辺部が下辺部となる状態において、その巻鉄心の継目部分を内周側支持板および外周側支持板を介して下部構造物との間に締付ける締付手段と、
    前記巻鉄心の上辺部を内周側支持板を介して上部構造物側に引張る引張手段とを具備してなる巻鉄心変圧器。
JP23273899A 1999-08-19 1999-08-19 巻鉄心変圧器 Expired - Lifetime JP3868676B2 (ja)

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