JPS62238612A - 静止誘導電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は非晶質磁性合金薄帯からなる巻鉄心を用いた外
鉄形式の静止誘導電器に関する。

［従来の技術］ 巻鉄心を並べて配置し、これら２個の巻鉄心の中央側の
脚部に共通に巻線を装着したものである。

ところで、最近変圧器の鉄心材料として磁気損失が少な
く優れた磁気特性を有する非晶質磁性合金薄帯を用いる
ことが検討されており、この非晶質磁性合金薄帯からな
る巻鉄心を用いた外鉄形式の巻鉄心形変圧器も開発され
つつある。

しかし、非晶質磁性合金薄帯は前記のように優れた磁気
特性を有する反面、応力感受性が大で板厚方向に外力を
受けると、その影響により鉄損が増大して磁気特性が低
下するという欠点がある。

このため、非晶質磁性合金薄帯からなる巻鉄心を用いた
変圧器では、優れた磁気特性の巻鉄心を得るために、巻
鉄心と組合せる巻線の荷重が巻鉄心にその巻厚方向〔非
晶質磁性合金薄帯板厚方向〕に沿う力が加わらない構造
とし、巻鉄心を形成する非晶質磁性合金薄帯の磁気特性
が外力の影響で低下することを防止することが必要であ
る。

従来、外鉄形式の巻鉄心形変圧器において、巻線ぬ熱舌
慰喜仇、へＩＦ−ｈｎもζ杏１へ計　　ら）ｒ卆五４広
１ｒは、変圧器夕／りの底面に設けた支持部材で巻線を
下側から支持する構造と、フラング部材で巻鉄心の上け
い鉄部を支持して巻鉄心を宙吊りにする構造が採用され
ている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、前記の巻線の荷重が巻鉄心に加わらない
ようにするために採用した構造には、次のような問題点
がある。すなわち、前者の場合には、支持部材を巻線の
下端面に当接して巻線を支持するために、支持部材が巻
線の内部に設けた冷却ダクトの開口を閉塞して冷却ダク
Ｆにおける冷却流体の流れを阻害したり、支持部材が巻
線の放熱を阻害することがあシ、巻線の冷却を良好に行
なえなくなる。また、後者の場合には、巻鉄心を支持固
定する構造が複雑でコスト高となる上に、振動衝撃に対
して巻鉄心が不安定で構造的な安定性を欠き、さらに巻
鉄心の上けい鉄部のみを支持して吊下げることに伴い巻
鉄心の変形と局部的な歪が発生し、却って非晶質磁性合
金薄帯の鉄損が増大し巻鉄心の磁気特性が低下する。

本発明は前記事情に基づいてなされたもので、巻線の冷
却を阻害したり、巻鉄心に局部的歪を発生させたりする
ことなく、巻鉄心を簡単且つ堅牢に支持して、非晶質磁
性合金薄帯の優れた磁気特性を十分に発揮できる巻鉄心
を備えた静止誘導電器を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段と作用］本発明の静止誘
導電器は、周壁の一部を開放した筒形をなす一対の鉄心
巻枠を前記開放部を対向させて配置するとともに、前記
一対の鉄心巻枠の両端部にこれら鉄心巻枠の周囲を囲む
額縁形をなす一対の側板を配置固定し、且つ前記一対の
鉄心巻枠の各開放部の間に巻線を装着した巻線巻枠を配
置して、この巻線巻枠の一部を前記各鉄心巻枠の開放部
に収めて各鉄心巻枠と結合し、さらに前記一対の鉄心巻
枠に夫々非晶質磁性合金薄帯を巻回して巻鉄心を形成し
たことを特徴とするものである。すなわち、鉄心巻枠に
巻線巻枠を接合して一体化とし、巻線の荷重が巻鉄心に
加わらない構造としたものである。

［実施例］ 以下本発明を第１図ないし第３図で示す一実施例につい
て説明する。

図中１．１は角形をなす１ターンカツト形の一対の巻鉄
心で、この巻鉄心１，１は非晶質磁性合金薄帯２を金属
からなる鉄心巻枠３，３に巻回して形成されている。こ
の鉄心巻枠３，３は金属からなる一対の側板４，４によ
って支持固定されている。５は巻線で、この巻線５は導
体６を絶縁物からなる巻線巻枠７に巻回して形成されて
いる。

この巻線巻枠７は前記一対の鉄心巻枠３，３に支持固定
されている。巻鉄心１，１に用いる一対の鉄心巻枠３，
３は軸方向両端を開放した四角筒形をなすもので、これ
ら鉄心巻枠３，３は周壁の一面が開放されその夫々の開
放部３ｇ、３ｍの両端部には軸方向に沿う溝８，８が夫
々設けである。この溝８，８は例えば前記開放部３ａの
両端縁と鉄心巻枠３の周壁内面にろう付けなどによυ接
合した部材８ａとによシ構成される。そして、鉄心巻ぬ
？−？Ｈ関箭蔗？　＊　、　、？負か面各春訃　日っ喜
就心１の巻厚の２倍に相当する間隔を存して並べて配置
されている。前記一対の側板４，４は前記のように配置
した一対の鉄心巻枠３，３の周囲全体を囲む大きさをも
った矩形の額縁状をなすもので、これら側板４，４は一
対の鉄心巻枠３，３の一端部および他端部に嵌合されて
例えばろう付けによシ鉄心巻枠３，３に接合されている
。これによシ鉄心巻枠３，３は側板４，４に支持固定さ
れる。

前記巻線５に用いる巻線巻枠７は軸方向両端を開口した
四角筒形をなすもので、この巻線巻枠７の対向する一対
の側部７　！Ｌ　ｒ　７　ａの各両端には夫々係止片９
，９が外方に向けて突出形成しである。すなわち、巻線
巻枠７の係止片９，９を形成した部分の軸方向長さは９
巻線幅より大となっている。

そして、巻線巻枠７は導体６を巻回して巻線５を形成し
た後に、その軸方向が前記一対の鉄心巻枠３．３の軸方
向に対し直角となるように向きを設定し、一対の鉄心巻
枠３，３の一方の開口端からこれら鉄心巻枠３，３の対
向する各開放部Ｊａ。

３ａの間に挿入して配置する。この場合、券ｍ券枠７の
一対の側部７＆、７ｍｇ一対の鉄心巻枠３゜３の開放部
３＆、３ｍのスペースに位置させ且つ前記一対の側部７
＆、７＆の両端に形成した係止片９゜９を前記開放部３
＆、３ｇの両端に設けた溝８，８に挿入係止する。これ
により、鉄心巻枠３，３は各開放部３ｍ、３＆が巻線巻
枠７の側部７＊、７ｍに閉ざされた四角形筒となシ、且
つ巻線巻枠７は係止片９，９と溝８，８との係止により
鉄心巻枠３゜３に支持固定される。なお、巻線巻枠７を
絶縁物で形成するので、巻線３が巻鉄心１，１に対して
短絡することはない。さらに、前記巻鉄心１，１は巻線
巻枠７を鉄心巻枠３，３に支持固定させた状態において
形成される。すなわち、巻線巻枠７の側部７ａ＋７ａの
内側を含め一対の鉄心巻枠３゜３の夫々の外周に１ター
ン毎に切断した非晶質磁性合金薄帯２を内側から順に挿
入して１ターンカツト形の巻鉄心１．１を形成する。

そして、この巻鉄心１，１と巻線５との組立て体は、変
圧器タンクの内部に収容して変圧器タンクの底部上に設
置する。この場合、各側板４，４の下縁部に夫々脚１０
．１０をろう付けによシ固着しておき、この脚１０．１
０を変圧器タンクの床部に？ルト締めして取付ける。ま
た、必要に応じて側板４，４の上部に取付金具１１を介
して端子板１２を取付けることもできる。

しかして、このように構成した外鉄形式の巻鉄心形変圧
器は、巻線巻枠７ｔ−鉄心巻枠３，３に支持固定しであ
るので、巻線巻枠７に巻装した巻線５の荷重が鉄心巻枠
３，３に装着した巻鉄心１゜１に直接加わることがない
。このため、巻鉄心１゜１と巻線５とを組立て良状態に
おいて、巻鉄心１゜１にその積厚方向（非晶質磁性合金
薄帯２の肉厚方向）に外力が加わらず、巻鉄心１．１を
形成する非晶質磁性合金薄帯２の鉄損が外力の影響で低
下することがない。巻鉄心１，１は側板４，４で固定さ
れた鉄心巻枠３，３全体で固定されているので、自重に
工す下方への引張力が作用しても無理に変形することが
ない。加えて巻線５を下方から支持する部材を必要とし
ないので、この支持部材が巻線５の冷却ダクトの開口を
塞いだり、巻線５の放熱を阻害することがない。巻線巻
枠７、鉄心巻枠３，３および側板４，４が一体に結合さ
れた構造でおるから、全体の剛性が高く組立て作業時の
取扱いが容易である。

なお、巻線機枠７を鉄心巻枠３，３に固定する構成は、
前述した実施例に限定されず他の手段によってもよい口 本発明は変圧器に限らずリアクトルにも適用することが
できる。

［発明の効果コ 以上説明したように本発明によれば、巻線の冷却を阻害
することなく巻線および巻鉄心を強固に支持して、巻線
の荷重が巻鉄心に直接加わることを防止することができ
、非晶質磁性合金薄帯の優れた磁気特性を充分発揮する
巻鉄心を用いた静止誘導電器を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明を適用した変圧器の一実施例を示し、第１
図は分解斜視図、第２図は正面図、第”ａｔｓｓイ日ロ
ｆｆｉ〒＋Ｉｉ／１−ｐＡス−１・・・巻鉄心、２・・
・非晶質磁性合金薄帯、３・・・鉄心巻枠、４・・・側
板、５・・・巻線、７・・・巻線巻枠。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　周壁の一部を開放した筒形をなす一対の鉄心巻枠を前
   記開放部を対向させて配置するとともに、前記一対の鉄
   心巻枠の両端部にこれら鉄心巻枠の周囲を囲む額縁形を
   なす一対の側板を配置固定し、且つ前記一対の鉄心巻枠
   の各開放部の間に巻線を装着した巻線巻枠を配置して、
   この巻線巻枠の一部を前記各鉄心巻枠の開放部に収めて
   各鉄心巻枠と結合し、さらに前記一対の鉄心巻枠に夫々
   非晶質磁性合金薄帯を巻回して巻鉄心を形成してなるこ
   とを特徴とする静止誘導電器。