JP3866013B2 - オルタネータの電圧制御装置 - Google Patents

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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、オルタネータの電圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オルタネータの発生電圧を励磁コイルに対する印加電圧のON/OFFによって所定値に制御する電圧制御装置において、マイコンを用いてディジタル方式で調整を行う方法としては、例えば特開平05−176477号公報を代表として既存である。
【0003】
このような従来のオルタネータの電圧制御装置では、オルタネータの発生電圧を目標電圧へ追従応答性良好に制御する場合、オルタネータの目標発電電流に対応する目標励磁電流をオルタネータの発電特性に基づく方程式で演算した後実際に励磁コイルに流れるであろう予測励磁電流をオルタネータの電磁仕様に基づく方程式で演算する。
【0004】
そして、励磁電流の目標値と予測値との偏差に基づいて目標励磁電流をオルタネータの発電特性および電磁仕様に基づいて一次進み補正し、制御励磁電流を演算する。
更に、この演算によって決定した制御界磁電流に対するON/OFFデューティー比を、オルタネータの電磁仕様に基づいて設定されたテーブルから読み込むマップから選択されたON/OFFデューティー比で励磁コイルに対する印加電圧を制御し、目的を達成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような従来のオルタネータの電圧制御装置では、以下のような問題点があった。
即ち、オルタネータの発電特性や電磁仕様の変更があった場合、または他の電磁仕様および発電特性のオルタネータに流用する場合、制御装置は、制御励磁電流に対するON/OFFデューティーテーブルと励磁電流の演算方程式の係数を、オルタネータの電磁仕様および発電特性毎に変更し、マッチングを取り直す必要があった。
【0006】
この発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであり、オルタネータを制御して発生電圧を目標電圧にフィードバック制御する場合、その制御装置がオルタネータの発電特性や電磁仕様に基づくパラメータや方程式を必要としない、つまりオルタネータの発電特性や電磁仕様の変化で制御装置のパラメータや方程式の変更を必要としないオルタネータの電圧制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、オルタネータの発生電圧を励磁コイルに対する印加電圧のON/OFFによって所定値に制御するオルタネータの電圧制御装置において、目標電圧とオルタネータの発電電圧との比較で得た大小の論理を第1のON/OFF論理として出力する第1の論理出力手段と該第1のON/OFF論理に基づいてONデューティーレイトが励磁コイル時定数を考慮した増減量で増減するPWM内部出力の論理を第2のON/OFF論理として出力する第2の論理出力手段と、ON論理→OFF論理およびOFF論理→ON論理で抑制強度が異なり、該抑制強度を上記第1のON/OFF論理の結果的論理周期に基づいてフィードバック変更することにより、上記第1の論理出力手段に対して上記第1のON/OFF論理の論理が反転しにくくする論理反転抑制手段とを備え、上記第1および第2のON/OFF論理の論理処理結果を上記励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理とするものである。
【0008】
請求項2の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項1の発明において、上記目標電圧は、上記オルタネータの発電電圧との大小関係の比較で得る大小の論理を保持する方向でヒステリシス補正が施され、該ヒステリシス補正量がオルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に関係するパラメータに基づいて変化し、また上記第1のON/OFF論理の反転周期に基づいてフィードバック変更するものである。
【0010】
請求項の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項1の発明において、上記第2のON/OFF論理となるPWM内部出力の論理周期は、オルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に関係するパラメータに基づく演算やテーブル検索によって変更され、または上記第1のON/OFF論理の周期に基づいて変更されるものである。
【0011】
請求項の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項1の発明において、サンプルングして得たオルタネータの発電電圧を標本値として過去数回に渡って記憶する記憶手段と、その都度最新の標本値と以前数回分の過去の標本値に基づいて移動平均演算して現在の発電電圧として解釈する演算手段とを備え、上記以前数回分の過去標本値の参照個数がオルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に基づいて変更され、上記移動平均演算のために参照される標本の個数は2の乗数倍の個数であり、該参照する標本の総和を2進数解釈して参照個数回の右方向ビットシフトだけで区間平均値を得るものである。
【0012】
請求項の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項1〜のいずれかの発明において、上記オルタネータの発電電圧は、サンプリング周期が変更されるサンプリングで標本化されるものである。
【0013】
請求項の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項の発明において、上記サンプリング周期は、オルタネータ回転数に基づいて演算またはテーブル検索されるものである。
【0014】
請求項の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項の発明において、上記サンプリングは、上記オルタネータのステータ1相分の電圧波形の発生タイミングをトリガに開始され、開始してから所定時間の間だけ所定周期で断続的に実施され、該所定時間および所定周期は前回までの上記トリガ間隔に基づいて演算またはテーブル検索されるものである。
【0015】
請求項の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項のいずれかの発明において、上記オルタネータ回転数を、上記オルタネータのステータ1相分の電圧波形のLow→Highへの転移エッジの時間間隔に基づいて演算する演算手段を備えたものである。
【0016】
請求項の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項1〜のいずれかの発明において、上記目標電圧は、オルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に関係するパラメータに基づく演算やテーブル検索によって導かれる量でシフトされ、またはオルタネータ出力端子電圧と外部信号入力端子電圧や外部ユニットからのバッテリ電圧を示す情報との偏差に基づいて定期的に補正されるものである。
【0017】
請求項10の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項1の発明において、上記第2のON/OFF論理となるPWM内部出力のONデューティーレイトの増減には、上記励磁コイルの時定数を考慮した時間当たり増減量の抑制が施され、該時間当たり増加量の抑制強度は上記励磁コイルの時定数に比べてより強く設定され且つオルタネータ回転数に基づいて変更または禁止され、該時間当たり増減量の抑制はオルタネータの特殊な発電モードに基づいて増減禁止または抑制解除され、オルタネータ回転数やユニット温度に基づいてONデューティーレイトに上限および下限が設定されるものである。
【0018】
請求項11の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項1〜10のいずれかの発明において、上記励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理は、上記オルタネータのステータ1相分の電圧波形のピーク電圧または平均電圧に基づいて、上記第1および第2のON/OFF論理の論理処理結果に関係なく強制的に論理ONにするものである。
【0019】
請求項12の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項1〜11のいずれかの発明において、上記第1のON/OFF論理の1つの論理周期中のON論理レイトと上記第2のON/OFF論理の1つの論理周期中のON論理レイトとの積算値、または上記励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理の時間当たりON論理レイトを該励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイトとして解釈するものである。
【0020】
請求項13の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項12の発明において、上記励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイトと、その時のオルタネータ発電電圧に基づいて該励磁コイルへの実効印加電圧を演算する演算手段を備えたものである。
【0021】
請求項14の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項1〜13のいずれかの発明において、上記オルタネータの出力強度や上記オルタネータの駆動トルク強度を、オルタネータ出力端子に発生する電圧リプルの上下幅や電圧高をパラメータとした演算やテーブル検索によって推定し、または充電線の電圧降下により発生するオルタネータ出力端子電圧と外部信号入力端子電圧との電圧偏差をパラメータとした演算やテーブル検索によって推定し、または上記励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイトや上記励磁コイルへの換算印加電圧とオルタネータ回転数とをパラメータとした演算やテーブル検索によって推定するものである。
【0022】
請求項15の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項1〜14のいずれかの発明において、上記励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイト、上記励磁コイルへの実効印加電圧、上記オルタネータの出力強度や上記オルタネータの駆動トルク強度、または上記励磁コイルの励磁電流そのもの、の率や絶対値に依存するONデューティーレイトを示すPWM出力手段を備えたものである。
【0023】
請求項16の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項15の発明において、上記PWM出力手段の出力は所定の基本周波数を含み、該周波数が電圧制御装置の自己診断情報に基づいて変化し、該周波数が変わっても上記基本周波数の時に示していたONデューティーレイトは変わらないか、または該周波数が変わっても上記基本周波数の時に示していたONデューティーレイトに基づくON時間は変わらないものである。
【0024】
請求項17の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項1〜16のいずれかの発明において、外部ユニットからのパルス信号の周波数または該周波数とデューティーに基づいてバッテリ電圧に関連する電圧および目標電圧の上記外部ユニット指示を認識するためのインタフェースを備えたものである。
【0025】
請求項18の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項1〜17のいずれかの発明において、電圧制御装置の電源遮断を、上記オルタネータが初期励磁状態を所定時間に渡って継続したとき、または継続かつオルタネータ回転数がゼロであることを判定したときに実行するものである。
【0026】
請求項19の発明に係るオルタネータの電圧制御装置は、請求項1〜18のいずれかの発明において、電圧制御装置の電源起動を、外部ユニットと接続する情報通信線の論理反転をトリガにして実行するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
まず、この発明の実施の形態を説明する前に、この発明の概要を説明する。
この発明は、オルタネータの発生電圧を励磁コイルに対する印加電圧のON/OFFによって所定値に制御する電圧レギュレータがマイコンを用いたディジタルレギュレーションである方法において、目標電圧とオルタネータの発電電圧との大小関係の比較で得た大小の論理を第1のON/OFF論理とし、さらにその第1のON/OFF論理に基づいてONデューティーレイトが励磁コイル時定数を考慮した増減量で増減するPWM内部出力の論理を第2のON/OFF論理とし、それら第1と第2の「ON/OFF論理のAND処理演算結果を、最終制御段となる励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理とする。
【0028】
また、目標電圧は、オルタネータの発電電圧との大小関係の比較で得る大小の論理を保持する方向でヒステリシス補正が施され、そのヒステリシス補正量がオルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に関係するパラメータに基づいて変化するか、または第1のON/OFF論理の反転周期に基づいてフィードバック変更する。
【0029】
また、第1のON/OFF論理には、その論理が反転しにくくする抑制手段(論理反転抑制手段)が適用されていることと、ON論理→OFF論理およびOFF論理→ON論理でその抑制強度が異なることと、特にON論理→OFF論理の方がオルタネータの発電電圧のオーバーシュートを防止するために抑制強度を弱くしてあることと、さらに抑制強度がオルタネータ回転数やオルタネータ発電強度に基づいて変更され、または第1のON/OFF論理の結果的論理周期に基づいてフィードバック変更される。
【0030】
また、第2のON/OFF論理となるPWM内部出力(2)の論理周期は、オルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に関係するパラメータに基づく演算やテーブル検索によって変更されること、または第1のON/OFF論理の周期に基づいて変更される。
【0031】
また、サンプルングして得たオルタネータ発電電圧を過去数回に渡って記憶し、その都度最新標本値と以前数回分の過去標本値に基づいて移動平均演算して現在の発電電圧として解釈することと、上記以前数回分の過去標本値の参照個数がオルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に基づいて変更されることと、移動平均演算のために参照される標本の個数は2の乗数倍(2,4,8,16…)の個数であることと、参照する標本の総和を2進数解釈して参照個数回の右方向ビットシフトだけで区間平均値を得る。
【0032】
また、発電電圧のリプル周期との同期を回避すべく意図的にサンプリング周期が変更されるサンプリングでオルタネータの発電電圧が標本化される。
また、サンプリング周期の周期が、オルタネータ回転数に基づいて演算またはテーブル検索され、上記サンプリングが、オルタネータのステータ1相分の電圧波形の発生タイミングをトリガに開始され、開始してから所定時間の間だけ所定周期で断続的に実施されることと、所定時間および所定周期は前回までの上記トリガ間隔に基づいて演算またはテーブル検索される。
【0033】
また、オルタネータ回転数を、オルタネータのステータ1相分の電圧波形のLow→Highへの転移エッジの時間間隔に基づいて演算する手段を有する。
また、目標電圧が、オルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に関係するパラメータに基づく演算やテーブル検索によって導かれる量でシフトされ、またはオルタネータ出力端子電圧と外部信号入力端子電圧や外部ユニットからのバッテリ電圧を示す情報との偏差に基づいて定期的に補正される。
【0034】
また、第2のON/OFF論理となるPWM内部出力のONデューティーレイトの増減には、励磁コイルの時定数を考慮した時間当たり増減量の抑制が施され、特に時間当たり増加の抑制強度は励磁コイル時定数に比べてより強く設定されており、さらに時間当たり増加量の抑制強度はオルタネータ回転数に基づいて変更または禁止され、時間当たり増減量の抑制はオルタネータの特殊な発電モード(初期励磁・発電遅延・一時的発電強度の抑制)に基づいて、場合によっては増減禁止、場合によっては抑制解除され、オルタネータ回転数やユニット温度に基づいてONデューティーレイトに上限および下限が設定される。
【0035】
また、励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理が、オルタネータのステータ1相分の電圧波形のピーク電圧または平均電圧に基づいて、第1と第2とのON/OFF論理のAND処理演算結果に関係なく強制的に論理ONにする。
また、第1のON/OFF論理の1つの論理周期中のON論理レイトと第2のON/OFF論理の1つの論理周期中のON論理レイトとの積算値、または最終的な励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理の時間当たりON論理レイト、を励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイトとして解釈する。
【0036】
また、励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイトと、その時のオルタネータ発電電圧つまり励磁コイルへのON論理中印加電圧に基づいて、励磁コイルへの実効印加電圧を演算する。
【0037】
また、オルタネータの出力強度やオルタネータの駆動トルク強度を、オルタネータ出力端子に発生する電圧リプルの上下幅や電圧高をパラメータとした演算やテーブル検索によって推定し、または充電線の電圧降下により発生するオルタネータ出力端子電圧と外部信号入力端子電圧との電圧偏差をパラメータとした演算やテーブル検索によって推定し、或いは励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイトや励磁コイルへの換算印加電圧とオルタネータ回転数とをパラメータとした演算やテーブル検索によって推定する。
【0038】
励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイト、励磁コイルへの実効印加電圧、オルタネータの出力強度やオルタネータの駆動トルク強度、または場合によっては励磁電流そのもの、の率や絶対値に依存するONデューティーレイトを示す第3のPWM出力手段を備えている。
【0039】
また、3のPWM出力には所定の基本周波数があって、その周波数がレギュレータの自己診断情報に基づいて変化する手段を備えており、周波数が変わっても基本周波数の時に示していたONデューティーレイトは変わらない(つまりON時間が変化する)または周波数が変わっても基本周波数の時に示していたONデューティーレイトに基づくON時間は変わらない(つまりON時間は同じであることを継続するためにONデューティーレイトが変化する)。
また、外部からのパルス信号の周波数、または周波数とデューティーに基づいて、バッテリ電圧に関連する電圧や目標電圧の外部ユニット指示、を認識するためのインタフェースを有する。
【0040】
また、レギュレータの電源遮断を、オルタネータが初期励磁状態を所定時間に渡って継続したとき、または継続かつオルタネータ回転数がゼロであることを判定したときに実行し、レギュレータの電源起動(動作開始)を、外部ユニットと接続する情報通信線の論理反転をトリガにする。
【0041】
また、自己診断結果や生涯体験温度の履歴等を記憶しておくために、電圧制御装置にフラッシュROMなる記憶手段を備え、または電圧を印加することにより何らかの化学反応で変色し、一度反応すると色が元にもどらない素子を備える。また、オルタネータの開発を時間とコストで高率的にするために、オルタネータの発電制御仕様をソフトウェアで自由に設定できるマイコンディジタルレギュレータによる代替え評価を、製品時に適用するアナログレギュレータの開発過程に介在させる。
さらに、オルタネータの発生電圧を励磁コイルに対する印加電圧のON/OFFによって所定値に制御する。
【0042】
以下、この発明の実施の形態を、図を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1を示す構成図である。
図において、制御装置10はマイクロコンピュータ11と、外部ユニット(図示せず)と接続される複数の端子T1〜T6とを有し、マイクロコンピュータ1は、オルタネータの発電制御専用であったり、エンジンECUの内部に含まれる場合もある。
【0043】
マイクロコンピュータ1には、電源14よりユニット電源入力ポートP1に対して所定の電源電圧が供給され、この電源14はまた電源フィルタインタフェース(I/F)11を介して端子T1に接続され、この端子T1はオルタネータ2のB(電源)端子、即ち励磁コイル21の一端と接続されている。また、この端子T1にはバッテリ5も接続されている。
【0044】
マイクロコンピュータ1は、起動後、オルタネータ2の発電制御を達成するためにオルタネータ2の発生電圧を端子T1から入力インタフェース(I/F)15を介してオルタネータ出力端子電圧入力ポートP2に取り込む。このポートP2は、オルタネータ2の発生電圧を認識するためのポートとなっている。マイクロコンピュータ10は、このポートP2から取り込んだオルタネータ2の発生電圧を、後述の図2および図3に示す発電制御の機能ブロックにおいて処理する。
【0045】
マイクロコンピュータ10の励磁コイル電圧印加論理出力ポートP3は出力インタフェース(I/F)16を介して励磁コイルドライバ12を構成するスイッチ(図示せず)の制御電極に接続される。このスイッチとしては、電流か電圧で駆動される半導体スイッチ素子、例えばMOSFETやバイポーラトランジスタが用いられる。また、スイッチの一方の主電極は端子T2に接続される。
【0046】
端子T2はオルタネータ2の励磁コイル21の他端(マイナス側)と接続されている。オルタネータ2の励磁コイル21に対する印加電圧のON/OFFは、マイクロコンピュータ10のポートP3からインターフェース16を介して励磁コイルドライバ12のスイッチを駆動することによって行われる。マイクロコンピュータ10はポートP3からいわゆるON/OFFデューティのパルスを出力し、これをインタフェース16で電流か電圧に変換して励磁コイルドライバ12のスイッチを駆動する。
【0047】
マイクロコンピュータ10のオルタネータステータ1相発生電圧入力ポートP4は入力インタフェース(I/F)17を介して端子T3に接続され、この端子T3は整流回路3を介してオルタネータ2のステータの一相出力側例えばV相ステータ24の出力側と接続される。また、端子T4は接地される。
マイクロコンピュータ10はインタフェース17を介してオルタネータ発電中のステータのV相電圧をポートP4に取り込むが、その電圧波形は矩形波に近似しており、その周波数を測定することによりオルタネータの駆動回転数および必要ならばオルタネータのプーリーとエンジンクランクプーリーの円周比つまりプーリー比でエンジン回転数を得ることができる。
【0048】
外部ユニット例えばエンジン制御装置(ECU)4に接続された端子T5は入力インタフェース(I/F)18を介してマイクロコンピュータ10の外部パルス入力ポートP5に接続されると共に電源投入トリガインタフェース(I/F)13を介して電源14に接続される。また、マイクロコンピュータ10の第3のPWM出力ポートP6が出力インタフェース(I/F)19を介してECU4に接続される。
【0049】
図2〜図4はマイクロコンピュータ10によるオルタネータ2の発電制御を機能的に示すブロック図である。
なお、この図2〜図4における各部ロックは、図2の上部に示すような処理ブロックに分類される。
先ず、図2を参照して、その機能を説明する。オルタネータ出力端子101即ちポートP2からの電圧はサンプリング部102に入力され、また、ポートP4からの後述のオルタネータ回転数(VALUE1)に基づくリプル同期回避周期演算部103からの演算結果がサンプリング部103に入力され、そのサンプリング結果が標本値履歴格納部104に格納される。さらに、標本値履歴格納部104のサンプリング結果の最大値・最小値が標本値MAX・MIN格納部105に格納される。
【0050】
リプル幅演算部106では標本値MAX・MIN格納部105に格納されている標本値のリプル幅を演算し、その結果をリプル幅(VALUE6)109として出力する。また、移動平均演算処理部107では、標本値MAX・MIN格納部105の出力と、上記VALUE1とVALUE6に基づいて演算を行う履歴参照個数演算部108の出力とからオルタネータ実効発電電圧(VALUE2)110を求めて減算器111に出力する。
【0051】
また、外部パルス(目標電圧指示)入力端子112即ちポートP4からバッテリ電圧抽出部113でバッテリ電圧を抽出して充電線ドロップ補正量演算部114と外部パルス周波数計測部115に供給する。充電線ドロップ補正量演算部114ではバッテリ電圧抽出部113の出力と上記オルタネータ実効発電電圧(VALUE2)110から充電線ドロップ補正量(VALUE7)117を出力する。また、外部パルス周波数計測部115で計測された外部パルス周波数をから目標電圧指示幅解釈部116で目標電圧指示幅を検出する。
【0052】
オルタネータ特性補正量演算部118で上記VALUE1と後述のVALUE17の値からオルタネータ特性補正量を演算し、ヒステリシス補正量変更部119で後述のVALUE9の値を変更する。そして、目標電圧指示幅解釈部116、充電線ドロップ補正量演算部114、オルタネータ特性補正量演算部118およびヒステリシス補正量変更部119の出力に基づいて補正目標電圧演算部120で補正目標電圧(VALUE3)131を求め、減算器111に供給して、先のオルタネータ実効発電電圧(VALUE2)110と減算を行い、その減算結果を論理反転抑制処理部121に供給する。
【0053】
論理反転抑制処理部121では入力された減算結果とVALUE9の値を処理して第1のON/OFF論理値(VALUE4)122を得る。この第1のON/OFF論理値(VALUE4)122は論理周期演算部123とPWM内部出力ONデューティ増減処理部143(図3)に供給され、論理周期演算部123では第1のON/OFF論理周期(VALUE9)124を得る。
【0054】
また、第1のON/OFF論理値(VALUE4)122はアンド回路125に供給され、後述の第2のON/OFF論理値(VALUE5)145(図3)と論理処理され、第2論理優先要否決定部126に供給される。アンド回路125では、第1のON/OFF論理値(VALUE4)122と第2のON/OFF論理値(VALUE5)135が共に論理レベル”1”のとき”1”を出力する通常の論理動作の他に、破線で示すように第2のON/OFF論理値(VALUE5)のONデューティレイトが所定範囲例えば10%〜90%の範囲にあるときは第2のON/OFF論理値(VALUE5)を強制的に出力するようになされている。
【0055】
第2論理優先要否決定部126ではアンド回路125の出力から第2のON/OFF論理値優先の要否を判定し、その判定結果を励磁コイルONOFF論理決定部127へ出力する。励磁コイルON/OFF論理決定部127では、入力された判定結果に基づいて励磁コイルON/OFF論理を決定し、その決定結果に基づいて励磁コイルドライバ12のスイッチ(FET)を駆動する。また、この時の励磁コイルON/OFF論理決定部127の出力は励磁コイル21のON/OFF論理値(VALUE11)128として使用されると共にONデューティレイト演算部129へ供給され、ここで励磁コイル21のONデューティレイト(VALUE10)130が演算される。
【0056】
次に、図3を参照して、その機能を説明する。
オルタネータステータ1相発生電圧波形抽出端子132即ちポートP4からの入力はエッジカウント回路133でそのローレベルからハイレベルへの変化がカウントされ、そのカウント値に基づいてオルタネータ回転数演算処理部134でオルタネータ回転数(VALUE1)135が検出される。また、エッジカウント回路133のカウント値に基づいてステータ1相電圧抽出部136でステータ発生電圧(VALUE8)137が抽出される。
【0057】
また、オルタネータ発電モード判定部138で上記VALUE1、VALUE8と後述のVALUE13に基づいて発電モードが判定され、その判定結果が発電モードであれば発電モード(VALUE14)139として出力され、時間当たり増減量の更新部140に供給される。更新部140の出力は時間当たり増加量、時間当たり減少量(VALUE9)としてPWM内部出力ONデューティ増減処理部143に供給される。
【0058】
PWM内部出力(1)周波数修正部142で上記VALUE1、VALUE9と後述のVALUE12に基づいて周波数が修正され、その修正結果がPWM内部出力(1)ONデューティ増減処理部143に供給される。ここで、PWM内部出力(1)は、励磁コイルに対する出力(電圧制御用)を実質的に表している。PWM内部出力(1)ONデューティ増減処理部143では、その修正周波数と、先のVALUE4、VALUE9とに基づいてONデューティの増減処理を行い、ONデューティ上限・下限制限部144で上記VALUE1に基づいてONデューティの上限、下限の制限を行って第2のON/OFF論理値(VALUE5)としてアンド回路125(図2)へ出力する。
【0059】
また、ユニット電源遮断決定部146は、上記VALUE1、VALUE13およびVALUE14と内部タイマのカウント値に基づいてユニット電源の遮断を決定する。
【0060】
次に、図4を参照して、その機能を説明する。
励磁コイル実効印加電圧演算部150は励磁コイル21の実効印加電圧を演算して、オルタネータ駆動トルク強度演算部151とオルタネータ出力強度演算部152へ供給する。オルタネータ駆動トルク強度演算部151では入力された実効印加電圧と上記VALUE1およびユニット温度に基づいてオルタネータ2の駆動トルク強度を演算し、その演算結果に基づいてPWM内部出力(2)ONデューティ演算部153でONデューティを演算してPWM内部出力(2)更新部148へ出力する。ここで、PWM内部出力(2)は、外部ユニットに対する情報の伝達(外部ユニットへの情報伝達用)を実質的に表している。
【0061】
一方、オルタネータ出力強度演算部152では入力された実効印加電圧からオルタネータ出力強度を演算し、オルタネータ出力強度(VALUE12)154として出力する。
また、発電状況診断部156は上記上記VALUE1、VALUE2、VALUE3,VALUE8およびVALUE11とユニット温度および内部タイマのカウント値に基づいて発電状況を診断し、その診断結果をオルタネータ診断コード(VALUE13)として出力すると共にPWM内部出力(2)周波数演算部157に供給する。PWM内部出力(2)更新部158では演算部153と157の出力に基づいてPWM内部出力(2)を更新し、第3のPWM出力159としてポートP6より出力する。
【0062】
次に、動作について、図5〜図9を参照して説明する。
先ず、メイン処理について図5および図6を参照しながら説明する。
ステップS1で初期化し、ステップS2でオルタネータ実効発電電圧(VBeffec)、標本値最大値(VBmax)、標本値最小値(VBmin)、第1のON/OFF論理の論理周期(Flogic1)、第1のON/OFF論理(ON/OFFFlogic1)、励磁コイル21を励磁している論理(EXClogic)、励磁コイルのONデューティレイト(Dcoil)を取得するためのタイマ割り込み処理を開始する。
【0063】
次いで、ステップS3でステータ1相発生電圧のローレベルからハイレベルへのエッジのカウント値(PPcounter)と、ステータ1相発生電圧(VP)を取得するための電圧エッジ割り込み処理(1)を開始し、ステップS4でECU4の出力のローレベルからハイレベルへのエッジのカウント値(GPcounter)と、外部パルスがハイレベルのときの電圧(VBothers1)と、外部パルスのONデューティレイト(Gduty)を取得するための電圧エッジ割り込み処理(2)を開始する。
【0064】
次いで、ユニット温度(θunit)を計測し(ステップS5)、オルタネータ回転数(Nalt)を演算すると共にPPcounterをリセットし(ステップS6)、同期回避サンプリング周波数即ちサンプリング周期(Tsamp)を演算し(ステップS7)、外部周波数(FG)を演算すると共に外部ユニットの目標電圧指示値(VMref)を解釈し(ステップS8)、外部ユニットからのバッテリ電圧情報(VS)を解釈すると共に充電線ドロップ補正量(ΔVMref1)を演算し(ステップS9)する。
【0065】
次いで、オルタネータ特性補正量(ΔVMref2)を演算し(ステップS10)、補正目標電圧(Vref)を演算し(ステップS11)、リプル幅(ΔRIP)を演算し(ステップS12)、移動平均履歴参照個数(nref)を演算し(ステップS13)、第2のON/OFF論理用PWM内部出力周波数(Fpwm1)を修正し(ステップS14)、オルタネータ発電モード(GMODE)を更新し(ステップS15)、第2のON/OFF論理用PWM内部出力(1)ONデューティ増減量(Dup,Ddown)を更新し(ステップS16)、第2のON/OFF論理用PWM内部出力(1)ONデューティ上限値(Dmax,Dmin)を設定する(ステップS17)。
【0066】
そして、第1のON/OFF論理(ON/OFFFlogic1)が“1”か否かを判定し(ステップS18)、“1”であれば、第2のON/OFF論理用PWM内部出力(1)ONデューティ(Dpwm1)が上限値(Dmax)より大きいか否かを判定し(ステップS19)、大きければその第2のON/OFF論理用PWM内部出力(1)ONデューティを上限値に設定し(ステップS20)、小さければ第2のON/OFF論理用PWM内部出力(1)ONデューティの加算、即ちその第2のON/OFF論理用PWM内部出力(1)ONデューティに増分(ΔDup)を加算する(ステップS21)。
【0067】
一方、ステップS18で第1のON/OFF論理(ON/OFFFlogic1)が “1”でなければ、第2のON/OFF論理用PWM内部出力(1)ONデューティ(Dpwm1)が下限値(Dmin)より小さいか否かを判定し(ステップS22)、小さければその第2のON/OFF論理用PWM内部出力(1)ONデューティを下限値に設定し(ステップS23)、大きければ第2のON/OFF論理用PWM内部出力ONデューティの減算、即ちその第2のON/OFF論理用PWM内部出力(1)ONデューティに減分(ΔDdown)を減算する(ステップS24)。
【0068】
次いで、励磁コイル実効印加電圧(Vcoil)を演算し(ステップS25)、オルタネータ駆動トルクを演算し(ステップS26)、オルタネータ出力強度(Iout:VALUE12)を演算し(ステップS27)する。次いで、オルタネータ発電状況(DOOD)を診断し(ステップS28)、PWM内部出力(2)ONデューティレイト(Dpwm2)を演算し(ステップS29)、PWM内部出力(2)周波数(Fpwm2)を演算し(ステップS30)PWM内部出力(2)を更新する(ステップS31)。
【0069】
そして、オルタネータ回転数(Nalt)(VALUE1)、オルタネータ発電状況(DOOD)(VALUE13)および第2のON/OFF論理用PWM内部出力(1)ONデューティ増減量(GMODE)(VALUE14)に基づいて、ユニット電源遮断条件が成立したか否かを判定し(ステップS32)、成立してなければメイン処理周期調整のウエイト付けを行い(ステップS33)、ステップS5に戻って、上述と同様の動作を繰り返し、成立していればユニット電源を遮断する(ステップS34)。
【0070】
次に、タイマ割り込み処理について図7および図8を参照しながら説明する。先ず、オルタネータ出力のサンプリングを行い(ステップS41)、標本値履歴(VBhis)を格納し(ステップS42)、標本値最大値(VBmax)、標本値最小値(VBmin)を格納し(ステップS43)、移動平均履歴参照個数(nref)の値に基づいて移動平均演算処理を行い(ステップS44)、オルタネータ実効発電電圧(VBefect:VALUE2)を求め(ステップS45)、前回のサイクルである後述の第1のON/OFF論理の論理周期(Flogic1:VALUE9)に基づいて目標電圧(Vref)のヒステリシスを補正する(ステップS46)。
【0071】
そして、オルタネータ実効発電電圧(VBefect)と目標電圧(Vref)の大小を比較し(ステップS47)、オルタネータ実効発電電圧が目標電圧より大きければ、論理反転抑制処理および連続判定カウンタの加算を行い(ステップS48)、第1のON/OFF論理の論理周期(Flogic1:VALUE9)に基づいてカウンタが上限値に達したか否かを判定し(ステップS49)、上限値に達しておればOFF論理を確定し(ステップS50)、カウンタが上限値に達しなければOFF論理を確定することなく次のステップS54(図8)に進む。
【0072】
一方、ステップS47で、オルタネータ実効発電電圧が目標電圧より大きくなければ、同様に論理反転抑制処理および連続判定カウンタの加算を行い(ステップS51)、第1のON/OFF論理の論理周期(Flogic1:VALUE9)に基づいてカウンタが上限値に達したか否かを判定し(ステップS52)、上限値に達しておればON論理を確定し(ステップS53)、カウンタが上限値に達しなければON論理を確定することなく次のステップ54(図8)に進む。
【0073】
次に、第1のON/OFF論理を更新してこれをON/OFFlogic1(VALUE4)とし(ステップS54)、第1のON/OFF論理の論理周期を更新してこれをFlogic1(VALUE9)とし(ステップS55)、PWM内部出力(1)をモニタし、第2のON/OFF論理の論理ON/OFFFlogic2(VALUE5)を回収する(ステップS56)。
【0074】
そして、第1のON/OFF論理(ON/OFFFlogic1)と第2のON/OFF論理の論理ON/OFFFlogic2の論理積(AND)をとり(ステップS57)、“1”であればスイッチング素子としてFETを含む励磁コイルドライバ12(図1)を駆動して励磁コイル21(図1)を駆動(ON)し(ステップS58)、励磁コイルON中をカウンタで加算する(ステップS59)。
【0075】
一方、ステップS57で、“0”であれば、第2のON/OFF論理用PWM内部出力(1)ONデューティレイトが下限で且つ第2のON/OFF論理の論理ON/OFFFlogic2が“1”であるか否かを判定し(ステップS60)、肯定であれば励磁コイルドライバ12を駆動して励磁コイル21を駆動(ON)し(ステップS61)、励磁コイルON中をカウンタで加算する(ステップS62)し、否定であれば励磁コイルドライバ12の駆動停止して励磁コイル21(図1)を消勢(OFF)し(ステップS63)、励磁コイルOFF中をカウンタで加算する(ステップS64)。
【0076】
そして、励磁コイル21のONデューティレイト(Dcoil)を演算し(ステップS65)、同期回避サンプリング周波数(Tsamp)の値に基づいて次回の割り込みタイミングを設定し(ステップS66)、タイマ割り込み処理を終了する。
【0077】
次に、上述の図5のステップS3およびS4におけるそれぞれ電圧エッジ割り込み処理(1)および(2)について、図9および図10を参照しながら説明する。
先ず、図9に示すステータ1相分の発生電圧に関連した電圧エッジ割り込み処理(1)では、ステータ1相発生電圧のローレベルからハイレベルへのエッジをカウンタで加算してカウント値(PPcounter)とし(ステップS71)、ステータ1相発生電圧をサンプリングしてこれをVP(VALUE8)とし(ステップS72)、電圧エッジ割り込み処理(1)を終了する。
【0078】
また、図10に示す外部パルスに関連した電圧エッジ割り込み処理(2)では、外部パルスハイレベル時の電圧をサンプリングしてこれをVBothers1とし(ステップS81)、外部パルスのONデューティレイト(Gduty)を計測し(ステップS82)、外部パルスのローレベルからハイレベルへのエッジをカウンタで加算してカウント値(GPcounter)とし(ステップS83)、電圧エッジ割り込み処理(2)を終了する。
【0079】
このように、本実施の形態では、オルタネータを制御して発生電圧を目標電圧にフィードバック制御する場合、その制御装置がオルタネータの発電特性や電磁仕様に基づくパラメータや方程式を必要としない。つまりオルタネータの発電特性や電磁仕様の変化で制御装置のパラメータや方程式の変更を必要としない。また、オルタネータの発電特性や電磁仕様に基づく方程式で励磁電流を算出したり、それをON/OFFデューティー比換算したりする必要なくして電圧制御を行うことが出来る。つまりあらゆる電磁仕様のオルタネータで汎用性があるということである。
【0080】
さらに、ONデューティーレイトと周波数が安定的なPWMによって決定する第2のON/OFF論理が、目標電圧と発電電圧との大小関係だけで決定し、ONデューティーレイトも論理周期も不安定な第1のON/OFF論理のONデューティレイトと周波数を誘導・抑制するので、最終制御段となる励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理のONデューティーレイトおよび論理周波数が結果的に所定周波数範囲で安定していることを両立している。
【0081】
なぜなら、励磁コイルへの電圧印加のON/OFFの周波数の安定性は、励磁コイル電流の安定性であり、つまりオルタネータの発電電圧の安定性である。励磁コイルへの電圧印加のON/OFFの周波数が大きく変動(高くなったり低くなったり)すると、低すぎるとき励磁コイル電流の変動が大きいためオルタネータの発電電圧が不安定になって例えばヘッドランプやルームランプやインパネランプの明暗を引き起こすうえ、オルタネータは車両負荷の電力供給源であるために、その電圧の不安定が他の電子制御ユニットにとって好ましくない場合も多く、高すぎる時つまり励磁コイルへの電圧印加を決定付けるレギュレータの半導体スイッチのON/OFFスイッチ周期が高く、そのスイッチに連動して発生するスイッチングサージが場合によっては他の電子部品に対して好ましくない周波数に至ったり、場合によってはラジオ周波数エリアに至っていわゆるラジオノイズが発生したりする。
【0082】
つまりレギュレータの励磁コイルへの電圧印加のON/OFFの周波数は高すぎても低すぎてもだめであり、多数の電子ユニットを搭載する近代の自動車の電力源となるオルタネータのレギュレータで、それらを満たせないことはもはや論外で、そもそも従来ディジタルレギュレータもその裏の目的には、励磁コイルへの電圧印加のON/OFFの周波数を所定周波数で固定的にしたいがために、予めONデューティレイトと周波数を決定しようとしているのであって、それがもたらす効果の大きさゆえ汎用性を欠いてしまうことをトレードオフとすることを受け止めている。従って、本実施の形態により、汎用性との両立を達成する一つの性能である励磁コイルへの電圧印加のON/OFFの周波数の所定周波数範囲での安定性を向上させることが出来る。
【0083】
また、目標電圧とオルタネータの発電電圧との大小関係の比較で得る大小の論理は、発電電圧が目標電圧に近似している状況下では論理反転が高周波となる。つまり、比較のたびに論理が反転するようなことになり得る。そこで一旦決定した論理がすぐ反転しないように目標電圧にヒステリシス補正を施すが、本実施の形態では、そのヒステリシス補正量がオルタネータ回転数とオルタネータ出力強度に基づいて好適に変更されるので、そのヒステリシス補正をオルタネータのあらゆる運転状況で達成できる。
【0084】
さらに、オルタネータの電磁仕様が変わって回転数に対する出力効率が変わってしまう場合でも、結果的な大小論理の反転周波数に基づいてヒステリシス補正量がフィードバック変更される(現在の補正量が結果的に大小論理周波数を低すぎることにしてしまっても、その結果を反映して補正量を小さくしたり、逆に高すぎることになってしまっても補正量を大きくしたりする)方法が準備されているので、オルタネータの電磁仕様にとらわれることなくヒステリシス補正を行うことが出来る。
【0085】
また、ヒステリシス補正だけでも、目標電圧とオルタネータの発電電圧との大小関係の比較で得る大小の論理周波数の好適な安定化を達成できるが、もし、より精度の高い発電電圧での制御が求められた場合に(従来精度に比べれば本発明のヒステリシス補正だけで既に満足レベル)、ヒステリシス補正量には拡大の方向で限界がある。つまり、目標電圧のヒステリシス補正量の拡大はそのまま発電電圧の振れ幅として現れるということである。本実施の形態では、ヒステリシス補正とは別に、同じ効果を果たす論理反転抑制手段が準備されている。つまり、各論理で別々に論理継続カウンタがあってカウンタが満たされないことには論理反転できないように抑制してある。
【0086】
さらに、抑制強度が大判定の論理と小判定の論理とで異なり、特に励磁コイルへの電圧印加がOFFにするべき側の論理には抑制強度が弱くしてある。これは、急な負荷遮断に対する応答性はよくするためである。また、ヒステリシス補正量のフィードバック修正と同じようなフィードバック修正を備えており、異なる点は、そこにも前記応答性をよくする考慮がされていて、励磁コイルへの電圧印加がONにするべき側の抑制強度だけが強弱されるようになってあることである。ヒステリシス補正と同じく、オルタネータの電磁仕様にとらわれることなく目的を達成できる。
【0087】
また、第1のON/OFF論理の周波数を第2のON/OFF論理の周波数に近づけることにあわせて、同時に第2のON/OFF論理の周波数も第1のON/OFF論理」の周波数に近づけさせる(ねらいの励磁コイルON/OFF周波数の範囲で)ことによって、ヒステリシス補正の負担を軽減させることができる
【0088】
また、本実施の形態では、実質的にソフトウェアによるフィルタを備えることによって、サンプリングするその前に大容量のコンデンサを備えたり、微分や積分の複雑なフィルタ回路を構成したりすることを廃することを達成している。また、ソフトウェアフィルタもオルタネータの出力強度や回転数によって最適にフィルタ強度が調整されるので、フィードバック制御が前記従来ディジタルレギュレータのようにやみくもに遅くなったりはしないことを達成している。(リプル上下幅はオルタネータの出力強度に依存する、またリプル周波数はオルタネータ回転数に依存する、から出力強度と回転数でフィルタ強度を調整する。当然、リプルが小さいときはフィルタも弱くていいし、リプルが大きく且つ周波数が小さいとき特にフィルタが強い方がいい。)つまり従来でいう大容量コンデンサの容量がその時々のリプルにあわせて変化するようなことになっている。
【0089】
また、リプルとサンプリング周期が同期すると、いくらソフトウェアフィルタが優れていてもオルタネータの実効発電電圧を得ることは不可能となり、リプルの頂点で同期すると発電電圧が高すぎるとフィードバックされて制御電圧がリプルの高さ分で低下し、リプルとリプルの谷部で同期すると逆に制御電圧がリプルの低さ分で上昇するが、本実施の形態では、オルタネータ回転数に基づいて、リプル周波数に同期しないようなサンプリング周波数を演算またはテーブル検索することによって適時変更していくことで、この問題を解決している。
【0090】
また、マイクロコンピュータの負担を軽減するべく工夫のサンプリング手段も準備されている。つまり1つのリプルの発生タイミングを捕らえることによって、継続的にサンプリングする必要がなくなり(フィードバックの応答性に悪影響のない程度ではある)、その後のリプル形状を予測して最小限のサンプリング回数で実効発電電圧を推定できるので、マイクロコンピュータのプログラム進行上においてもサンプリング処理の密度が減ってプログラムの開発を容易とするし、動作クロックも落とせることからマイコンや振動子の低コスト化にも貢献する可能性もある。1つのリプルの発生タイミングはオルタネータのステータ1相分の電圧波形の発生タイミングに基づいて捕らえられることに着目している。
【0091】
また、オルタネータの出力端子で電圧制御する電圧制御装置はどうしても、出力電流が増えれば増えるほど充電線ドロップで、バッテリ端子での電圧が下がってしまい、バッテリの受け入れ電圧に対してズレが生じる(B検出電圧制御装置の欠点)。本実施の形態では、これを補正して、いわゆるS検出レギュレータ相当の性能を達成できる。外部信号入力端子電圧とは、オルタネータの端子電圧以外のバッテリ電圧に関連する電圧を抽出できる信号線であればなんでも参考になる。専用に準備されたものでなくてよい。通信線でも警報ランプドライブ線でもよい。
【0092】
また、オルタネータの出力強度の推定をするに、よく励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイト」が用いられるが、励磁コイルへの印加電圧はオルタネータの発電電圧であって、発電電圧は温度特性や外部要因などで変化するので、ONデューティーレイトだけでは推定の精度は良とは言えない問題があったが、本実施の形態では、これを励磁コイルへの実効印加電圧に換算して解釈することによって精度が向上する。
【0093】
また、ECUは、オルタネータの駆動トルクを推定するために、励磁コイルの電圧印加のON/OFFスイッチ波形を入力する場合があるが、しかし、励磁コイルの電圧印加のON/OFF波形が周波数もONデューティも安定していない電圧制御装置の場合、ECUがONデューティーレイトをデジタル認識するには難儀となる。せめて周波数は上限が制限されておかないと、ON/OFFセットの時間(周期)を計測するにもそれがいつ終わるのかわからないのでECUの計測タイマがオーバーフローしたりする。本実施の形態では、すでに周波数とONデューティーを安定化してPWM出力しているので、ECUによるデジタル認識は容易となりハードウェアとソフトウェアの開発を容易とすることができる。また、その周波数を同一製品でスタンダード化すれば認識上の互換性を得ることができる。
【0094】
また、上記の方法で、ECUが容易にオルタネータ励磁コイルへの電圧印加ONデューティーレイトを得たとしても、実は励磁コイルに印加される電圧はオルタネータの発電電圧であって、発電電圧はレギュレータ温度に依存しているため、ONデューティだけで駆動トルクを推定しようとするとズレが生じる。
【0095】
本実施の形態では、励磁コイルのONデューティーを、励磁コイルへの印加電圧に換算した結果に依存したPWM出力をするので、ECUはその時点の制御電圧に関係なくより好適なオルタネータの駆動トルクの推定が可能になる。ここでも同じく、電圧制御装置がすでに周波数と換算印加電圧を示すONデューティーを安定化してPWM出力しているので、ECUによるデジタル認識は容易となりハードウェアとソフトウェアの開発を容易とすることができる。また、その周波数を同一製品でスタンダード化すれば認識上の互換性を得ることができる。
【0096】
また、オルタネータの駆動トルクを推定するために、励磁コイルへの電圧印加のONデューティーや励磁コイルへの換算印加電圧を使うのは、実は励磁コイル電流を得ようとしている。励磁コイルへの換算印加電圧は従来例から比べるとよりよいが、実は励磁コイルの抵抗成分が温度依存があるために、換算印加電圧を得たとしても励磁コイル電流の推定にはズレがある。
【0097】
本実施の形態では、まさに励磁コイルに流れている電流に依存したPWM出力をするので、もはやECUがオルタネータの駆動トルクを推定するにズレはほとんど生じなくなる。ここでも同じく、電圧制御装置がすでに周波数と励磁電流を示すONデューティーを安定化してPWM出力しているので、ECUによるデジタル認識は容易となりハードウェアとソフトウェアの開発を容易とすることができる。また、その周波数を同一製品でスタンダード化すれば認識上の互換性を得ることができる。
【0098】
実は、励磁電流と駆動トルクの関係はオルタネータ回転数に依存し、またその係数はオルタネータ出力クラスや電磁仕様によって変化するので、ECUはオルタネータ毎に駆動トルクの解釈を変更する必要があった。本実施の形態では、とくにオルタネータ駆動トルクの絶対値を示すPWM出力とした場合、まさにECUはテーブルの変更なしにオルタネータの駆動トルクを、オルタネータ出力クラスや電磁仕様に関係なく(スタンダード化されていれば製造メーカーにも関係なく)認識することができ、もはや誤差もズレもない。さらにここでも同じく、レギュレータがすでに周波数と励磁電流を示すONデューティーを安定化してPWM出力しているので、ECUによるデジタル認識は容易となりハードウェアとソフトウェアの開発を容易とすることができる。また、その周波数を同一製品でスタンダード化すれば認識上の互換性を得ることができる。
【0099】
また、ECUは、レギュレータの第3のPWM出力の周波数とONデューティーレイトまたはON時間だけを監視するだけで、オルタネータ駆動トルクに関する情報とレギュレータの診断情報を同時に取得することができる。
【0100】
また、電圧制御装置が、外部パルス信号を入力するとしたら2つの情報即ち周波数とONデューティーを抽出できる。例えば、周波数は目標電圧の外部ユニット指示を表わし、ONデューティーは外部ユニットが認識するバッテリ電圧(オルタネータがB検出による電圧制御の場合、オルタネータ以外の抽出点のバッテリ電圧情報は非常に有効に使える。)を表わしたりできる。外部パルスに乗せる情報は、この2つに限らなくてもその他オルタネータの発電制御に有効な情報であればなんでもよい。また、1つの情報でよければ、外部ユニットはONデューティをわざわざ構成しなくてもよい。するとワンショットパルスでいいので、外部ユニットも楽になるし、レギュレータも楽になる。また、ワンショットパルスであれば従来のアナログレギュレータであってもFV変換で認識可能である。
【0101】
また、オルタネータに搭載する電圧制御装置の場合、なにをトリガに電源起動して、なにをトリガに電源遮断するかを考えなくてはならない。通常従来では、イグニッション電源や、警報ランプ電源などの、ドライバのキーオン・オフに関連する信号線を電源起動と電源遮断に利用していたので問題なかったが、それらがない場合、新しいトリガを抽出する必要がある。本実施の形態では、外部ユニットとの通信線の論理反転を起動トリガ利用している。通信線とは外部パルス信号も含むし、複雑なディジタル通信線(SCI、LAN、CAN…)でもいい。
【0102】
さて問題は、通信線によるトリガは電源遮断には使わない方が懸命である。起動中の通信線断線はありえる話で、通信線が断線したごときでオルタネータが発電停止することはフェールセーフにおいて好ましくない。だから、本実施の形態では、電源遮断は別の方法、つまりオルタネータが初期励磁状態を所定時間に渡って継続したとき、または継続かつオルタネータ回転数がゼロであることを判定したときに実行する。
【0103】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、オルタネータの発生電圧を励磁コイルに対する印加電圧のON/OFFによって所定値に制御するオルタネータの電圧制御装置において、目標電圧とオルタネータの発電電圧との比較で得た大小の論理を第1のON/OFF論理として出力する第1の論理出力手段と該第1のON/OFF論理に基づいてONデューティーレイトが励磁コイル時定数を考慮した増減量で増減するPWM内部出力の論理を第2のON/OFF論理として出力する第2の論理出力手段とを備え、上記第1および第2のON/OFF論理の論理処理結果を上記励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理とするので、オルタネータを制御して発生電圧を目標電圧にフィードバック制御する場合に、オルタネータの発電特性や電磁仕様に基づくパラメータや方程式を必要とせず、また、励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理のONデューティーレイトおよび論理周波数を結所定周波数範囲で安定させて両者を両立させることができるという効果がある。さらに、請求項1の発明によれば、上記第1の論理出力手段に対して上記第1のON/OFF論理の論理が反転しにくくする論理反転抑制手段を設け、ON論理→OFF論理およびOFF論理→ON論理でその抑制強度が異なり、該抑制強度は上記第1のON/OFF論理の結果的論理周期に基づいてフィードバック変更されるので、一旦決定した論理がすぐ反転しないように目標電圧にヒステリシス補正を施すことがオルタネータのあらゆる運転状況に応じて可能になるという効果がある。
【0104】
また、請求項2の発明によれば、上記目標電圧は、上記オルタネータの発電電圧との大小関係の比較で得る大小の論理を保持する方向でヒステリシス補正が施され、該ヒステリシス補正量がオルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に関係するパラメータに基づいて変化し、また上記第1のON/OFF論理の反転周期に基づいてフィードバック変更するので、一旦決定した論理がすぐ反転しないように目標電圧にヒステリシス補正を施すことがオルタネータのあらゆる運転状況に応じて可能になるという効果がある。
【0106】
また、請求項の発明によれば、上記第2のON/OFF論理となるPWM内部出力の論理周期は、オルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に関係するパラメータに基づく演算やテーブル検索によって変更され、または上記第1のON/OFF論理の周期に基づいて変更されるので、第1のON/OFF論理の周波数を確実に設定できるという効果がある。
【0107】
また、請求項の発明によれば、サンプルングして得たオルタネータの発電電圧を標本値として過去数回に渡って記憶する記憶手段と、その都度最新の標本値と以前数回分の過去の標本値に基づいて移動平均演算して現在の発電電圧として解釈する演算手段とを備え、上記以前数回分の過去標本値の参照個数がオルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に基づいて変更され、上記移動平均演算のために参照される標本の個数は2の乗数倍の個数であり、該参照する標本の総和を2進数解釈して参照個数回の右方向ビットシフトだけで区間平均値を得るので、微分や積分の複雑なフィルタ回路を用いることなく、実質的にソフトウェアフィルタのより区間平均値が得られ、また、このソフトウェアフィルタもオルタネータの出力強度や回転数によって最適にフィルタ強度が調整されるので、フィードバック制御が従来に比し高速になるという効果がある。
【0108】
また、請求項の発明によれば、上記オルタネータの発電電圧は、サンプリング周期が変更されるサンプリングで標本化されるので、オルタネータの実効発電電圧を確実に得ることができるという効果がある。
【0109】
また、請求項の発明によれば、上記サンプリング周期は、オルタネータ回転数に基づいて演算またはテーブル検索されるので、オルタネータの実効発電電圧を確実に得るのに寄与できるという効果がある。
【0110】
また、請求項の発明によれば、上記サンプリングは、上記オルタネータのステータ1相分の電圧波形の発生タイミングをトリガに開始され、開始してから所定時間の間だけ所定周期で断続的に実施され、該所定時間および所定周期は前回までの上記トリガ間隔に基づいて演算またはテーブル検索されるので、マイコンのプログラム進行上においてもサンプリング処理の密度が減ってプログラムの開発を容易とし、また、動作クロックも落とせることからマイコンや振動子の低廉化に寄与できるという効果がある。
【0111】
また、請求項の発明によれば、上記オルタネータ回転数を、上記オルタネータのステータ1相分の電圧波形のLow→Highへの転移エッジの時間間隔に基づいて演算する演算手段を備えたので、FV変換などしてオルタネータ回転数を解釈する必要がなくなるという効果がある。
【0112】
また、請求項の発明によれば、上記目標電圧は、オルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に関係するパラメータに基づく演算やテーブル検索によって導かれる量でシフトされ、またはオルタネータ出力端子電圧と外部信号入力端子電圧や外部ユニットからのバッテリ電圧を示す情報との偏差に基づいて定期的に補正されるので、バッテリ端子での電圧の低下がなくなり、バッテリ電圧の安定化を図ることができるという効果がある。
【0113】
また、請求項10の発明によれば、上記第2のON/OFF論理となるPWM内部出力のONデューティーレイトの増減には、上記励磁コイルの時定数を考慮した時間当たり増減量の抑制が施され、該時間当たり増加量の抑制強度は上記励磁コイルの時定数に比べてより強く設定され且つオルタネータ回転数に基づいて変更または禁止され、該時間当たり増減量の抑制はオルタネータの特殊な発電モードに基づいて増減禁止または抑制解除され、オルタネータ回転数やユニット温度に基づいてONデューティーレイトに上限および下限が設定されるので、第2のON/OFF論理のONデューティーのハンチングを無くし、増加の抑制によりいわゆるLRC機能を達成させ、上限の設定により電磁音抑制や駆動トルク抑制が可能となり、また、下限の設定によりフローティング制御が可能になるという効果がある。
【0114】
また、請求項11の発明によれば、上記励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理は、上記オルタネータのステータ1相分の電圧波形のピーク電圧または平均電圧に基づいて、上記第1および第2のON/OFF論理の論理処理結果に関係なく強制的に論理ONにするので、バッテリー電圧の方がオルタネータ目標電圧より高いような状況で、オルタネータが発電しなくてもいいような状況下でもある程度は発電するようにするいわゆるフローティング制御が可能になるという効果がある。
【0115】
また、請求項12の発明によれば、上記第1のON/OFF論理の1つの論理周期中のON論理レイトと上記第2のON/OFF論理の1つの論理周期中のON論理レイトとの積算値、または上記励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理の時間当たりON論理レイトを該励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイトとして解釈するので、励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイトを容易に認識できるとい効果がある。
【0116】
また、請求項13の発明によれば、上記励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイトと、その時のオルタネータ発電電圧に基づいて該励磁コイルへの実効印加電圧を演算する演算手段を備えたので、オルタネータの出力強度や駆動トルク強度を推定する精度を向上するのに寄与できるという効果ある。
【0117】
また、請求項14の発明によれば、上記オルタネータの出力強度や上記オルタネータの駆動トルク強度を、オルタネータ出力端子に発生する電圧リプルの上下幅や電圧高をパラメータとした演算やテーブル検索によって推定し、または充電線の電圧降下により発生するオルタネータ出力端子電圧と外部信号入力端子電圧との電圧偏差をパラメータとした演算やテーブル検索によって推定し、または上記励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイトや上記励磁コイルへの換算印加電圧とオルタネータ回転数とをパラメータとした演算やテーブル検索によって推定するので、外部ユニットによるデジタル認識は容易となり、ハードウェアとソフトウェアの開発を容易とすることができ、また、その周波数を同一製品でスタンダード化すれば認識上の互換性を得ることができるという効果がある。
【0118】
また、請求項15の発明によれば、上記励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイト、上記励磁コイルへの実効印加電圧、上記オルタネータの出力強度や上記オルタネータの駆動トルク強度、または上記励磁コイルの励磁電流そのもの、の率や絶対値に依存するONデューティーレイトを示すPWM出力手段を備えたので、外部ユニットによるデジタル認識は容易となり、ハードウェアとソフトウェアの開発を容易とすることができ、また、その周波数を同一製品でスタンダード化すれば認識上の互換性を得ることができるという効果がある。
【0119】
また、請求項16の発明によれば、上記PWM出力手段の出力は所定の基本周波数を含み、該周波数が電圧制御装置の自己診断情報に基づいて変化し、該周波数が変わっても上記基本周波数の時に示していたONデューティーレイトは変わらないか、または該周波数が変わっても上記基本周波数の時に示していたONデューティーレイトに基づくON時間は変わらないので、PWM出力の周波数とONデューティーレイトまたはON時間だけを監視するだけで、オルタネータ駆動トルクに関する情報と電圧制御装置の診断情報を同時に取得することができるという効果がある。
【0120】
また、請求項17の発明によれば、外部ユニットからのパルス信号の周波数または該周波数とデューティーに基づいてバッテリ電圧に関連する電圧および目標電圧の上記外部ユニット指示を認識するためのインタフェースを備えたので、オルタネータの目標電圧を外部ユニットで変更でき、また、バッテリ電圧と目標電圧を外部ユニットで指示できるという効果がある。
【0121】
また、請求項18の発明によれば、電圧制御装置の電源遮断を、上記オルタネータが初期励磁状態を所定時間に渡って継続したとき、または継続かつオルタネータ回転数がゼロであることを判定したときに実行するので、電圧制御装置の電源遮断に専用のトリガ手段を設ける必要が無くなるという効果がある。
【0122】
さらに、請求項19の発明によれば、電圧制御装置の電源起動を、外部ユニットと接続する情報通信線の論理反転をトリガにして実行するので、電圧制御装置の電源起動に専用のトリガ手段を設ける必要が無くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す機能ブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す機能ブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態1を示す機能ブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態1の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 電圧制御装置、 2 オルタネータ、 4 ECU、 5 バッテリ、 10 マイクロプロセッサ、 12 励磁コイルドライバ、 21 励磁コイル。

Claims (19)

  1. オルタネータの発生電圧を励磁コイルに対する印加電圧のON/OFFによって所定値に制御するオルタネータの電圧制御装置において、
    目標電圧とオルタネータの発電電圧との比較で得た大小の論理を第1のON/OFF論理として出力する第1の論理出力手段と
    該第1のON/OFF論理に基づいてONデューティーレイトが励磁コイル時定数を考慮した増減量で増減するPWM内部出力の論理を第2のON/OFF論理として出力する第2の論理出力手段と
    ON論理→OFF論理およびOFF論理→ON論理で抑制強度が異なり、該抑制強度を上記第1のON/OFF論理の結果的論理周期に基づいてフィードバック変更することにより、上記第1の論理出力手段に対して上記第1のON/OFF論理の論理が反転しにくくする論理反転抑制手段と
    を備え、上記第1および第2のON/OFF論理の論理処理結果を上記励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理とすることを特徴とするオルタネータの電圧制御装置。
  2. 上記目標電圧は、上記オルタネータの発電電圧との大小関係の比較で得る大小の論理を保持する方向でヒステリシス補正が施され、該ヒステリシス補正量がオルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に関係するパラメータに基づいて変化し、また上記第1のON/OFF論理の反転周期に基づいてフィードバック変更することを特徴とする請求項1記載のオルタネータの電圧制御装置。
  3. 上記第2のON/OFF論理となるPWM内部出力の論理周期は、オルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に関係するパラメータに基づく演算やテーブル検索によって変更され、または上記第1のON/OFF論理の周期に基づいて変更されることを特徴とする請求項1記載のオルタネータの電圧制御装置。
  4. サンプルングして得たオルタネータの発電電圧を標本値として過去数回に渡って記憶する記憶手段と、その都度最新の標本値と以前数回分の過去の標本値に基づいて移動平均演算して現在の発電電圧として解釈する演算手段とを備え、上記以前数回分の過去標本値の参照個数がオルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に基づいて変更され、上記移動平均演算のために参照される標本の個数は2の乗数倍の個数であり、該参照する標本の総和を2進数解釈して参照個数回の右方向ビットシフトだけで区間平均値を得ることを特徴とする請求項1記載のオルタネータの電圧制御装置。
  5. 上記オルタネータの発電電圧は、サンプリング周期が変更されるサンプリングで標本化されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のオルタネータの電圧制御装置。
  6. 上記サンプリング周期は、オルタネータ回転数に基づいて演算またはテーブル検索されることを特徴とする請求項5記載のオルタネータの電圧制御装置。
  7. 上記サンプリングは、上記オルタネータのステータ1相分の電圧波形の発生タイミングをトリガに開始され、開始してから所定時間の間だけ所定周期で断続的に実施され、該所定時間および所定周期は前回までの上記トリガ間隔に基づいて演算またはテーブル検索されることを特徴とする請求項5記載のオルタネータの電圧制御装置。
  8. 上記オルタネータ回転数を、上記オルタネータのステータ1相分の電圧波形のLow→Highへの転移エッジの時間間隔に基づいて演算する演算手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のオルタネータの電圧制御装置。
  9. 上記目標電圧は、オルタネータ回転数やオルタネータ出力強度に関係するパラメータに基づく演算やテーブル検索によって導かれる量でシフトされ、またはオルタネータ出力端子電圧と外部信号入力端子電圧や外部ユニットからのバッテリ電圧を示す情報との偏差に基づいて定期的に補正されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のオルタネータの電圧制御装置。
  10. 上記第2のON/OFF論理となるPWM内部出力のONデューティーレイトの増減には、上記励磁コイルの時定数を考慮した時間当たり増減量の抑制が施され、該時間当たり増加量の抑制強度は上記励磁コイルの時定数に比べてより強く設定さ れ且つオルタネータ回転数に基づいて変更または禁止され、該時間当たり増減量の抑制はオルタネータの特殊な発電モードに基づいて増減禁止または抑制解除され、オルタネータ回転数やユニット温度に基づいてONデューティーレイトに上限および下限が設定されることを特徴とする請求項1記載のオルタネータの電圧制御装置。
  11. 上記励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理は、上記オルタネータのステータ1相分の電圧波形のピーク電圧または平均電圧に基づいて、上記第1および第2のON/OFF論理の論理処理結果に関係なく強制的に論理ONにすることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のオルタネータの電圧制御装置。
  12. 上記第1のON/OFF論理の1つの論理周期中のON論理レイトと上記第2のON/OFF論理の1つの論理周期中のON論理レイトとの積算値、または上記励磁コイルへの電圧印加のON/OFF論理の時間当たりON論理レイトを該励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイトとして解釈することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のオルタネータの電圧制御装置。
  13. 上記励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイトと、その時のオルタネータ発電電圧に基づいて該励磁コイルへの実効印加電圧を演算する演算手段を備えたことを特徴とする請求項12記載のオルタネータの電圧制御装置。
  14. 上記オルタネータの出力強度や上記オルタネータの駆動トルク強度を、オルタネータ出力端子に発生する電圧リプルの上下幅や電圧高をパラメータとした演算やテーブル検索によって推定し、または充電線の電圧降下により発生するオルタネータ出力端子電圧と外部信号入力端子電圧との電圧偏差をパラメータとした演算やテーブル検索によって推定し、または上記励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイトや上記励磁コイルへの換算印加電圧とオルタネータ回転数とをパラメータとした演算やテーブル検索によって推定することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のオルタネータの電圧制御装置。
  15. 上記励磁コイルへの電圧印加のONデューティーレイト、上記励磁コイルへの実効印加電圧、上記オルタネータの出力強度や上記オルタネータの駆動トルク強度、または上記励磁コイルの励磁電流そのもの、の率や絶対値に依存するONデューティーレイトを示すPWM出力手段を備えたことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のオルタネータの電圧制御装置。
  16. 上記PWM出力手段の出力は所定の基本周波数を含み、該周波数が電圧制御装置の自己診断情報に基づいて変化し、該周波数が変わっても上記基本周波数の時に示していたONデューティーレイトは変わらないか、または該周波数が変わっても上記基本周波数の時に示していたONデューティーレイトに基づくON時間は変わらないことを特徴とする請求項15記載のオルタネータの電圧制御装置。
  17. 外部ユニットからのパルス信号の周波数または該周波数とデューティーに基づいてバッテリ電圧に関連する電圧および目標電圧の上記外部ユニット指示を認識するためのインタフェースを備えたことを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載のオルタネータの電圧制御装置。
  18. 電圧制御装置の電源遮断を、上記オルタネータが初期励磁状態を所定時間に渡って継続したとき、または継続かつオルタネータ回転数がゼロであることを判定したときに実行することを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載のオルタネータの電圧制御装置。
  19. 電圧制御装置の電源起動を、外部ユニットと接続する情報通信線の論理反転をトリガにして実行することを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載のオルタネータの電圧制御装置。
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