JP2008263682A - 車両用発電機制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】レギュレータに対して、オルタネータの界磁電流を制御するためのスイッチング素子の駆動デューティ比に関する指示が与えられる場合であっても、オルタネータの発電電圧を適切な範囲に制御すること。
【解決手段】指示信号に基づいて、第1のデューティ信号を生成し、そのデューティ比が増加傾向の場合、バッテリ適正電圧範囲の上限電圧を、目標発電電圧に設定し、減少傾向の場合、下限電圧を目標発電電圧に設定し、設定された目標発電電圧とバッテリの実際の充電電圧との差に応じた第2のデューティ信号を生成する。上限電圧が目標発電電圧である場合、第1及び第2のデューティ信号のデューティ比の低い方の信号に基づいて、スイッチング素子を駆動する最終的な駆動デューティ信号を生成し、下限電圧が目標発電電圧である場合、デューティ比の高い方の信号に基づいて、駆動デューティ信号を生成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の内燃機関によって回転駆動される発電機の発電電圧を制御する車両用発電機制御システムに関する。
従来の車両用発電機の制御システムとして、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1に記載された車両用発電機の制御システムは、発電機に、車両の内燃機関の動作状態に適合した発電を行なわせるべく、エンジンECUが、エンジン負荷状態に応じた発電機の目標発電電圧を、デューティ比によって指示するパルス信号を出力する。発電制御装置は、そのエンジンECUからのハルス信号に応じて、発電機の基準電圧(通常14.4V一定)を、低電圧側(例えば0V)から高電圧側(例えば16V)まで可変するようにしている。
特開平5−268733号公報
ただし、特許文献1に記載の制御システムのように、エンジンECUが、発電機の目標発電電圧を指示する構成であると、例えば、エンジン始動時などにおいて、発電機における発電のために必要な発電トルクを抑制する必要が生じた場合に、その調整を直接的に行なうことが困難になる。
そこで、例えばエンジンECUが、内燃機関の運転状態に応じて、発電制御装置(電圧調整器)に対して、発電機の界磁巻線に接続されたスイッチング素子をデューティ駆動する際の駆動デューティ比を示す指示信号を出力して、発電機における発電トルクを直接調整可能に構成することが考えられる。
しかしながら、このように構成すると、車両における電気負荷が変動した場合に、駆動デューティ比が一定であっても、バッテリの充電電圧が過充電状態となったり、充電不足状態となったりするおそれが生じる。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、電圧調整器に対して、発電機の界磁電流を制御するためのスイッチング素子の駆動デューティ比に関する指示が与えられる場合であっても、発電機の発電電圧を適切な範囲に制御することが可能な車両用発電機制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の車両用発電機制御システムは、
電気子巻線及び界磁巻線を備え、車両の内燃機関によって回転駆動される発電機の発電電圧を制御するものであって、
界磁巻線に接続されたスイッチング素子をデューティ駆動することにより、界磁巻線に流れる界磁電流を制御して、発電機の出力電圧を調整する電圧調整器と、
電圧調整器に対して、車両の内燃機関の運転状態に応じて、スイッチング素子をデューティ駆動する際の駆動デューティ比を示す指示信号を出力する指示信号出力手段とを有し、
電圧調整器は、
指示信号に基づいて、スイッチング素子を駆動するための第1のデューティ信号を生成する第1の生成手段と、
第1のデューティ信号におけるデューティ比が増加傾向を示す場合に発電機によって充電されるバッテリの充電電圧の上限電圧を、発電機の目標発電電圧に設定し、減少傾向を示す場合にバッテリの充電電圧の下限電圧を目標発電電圧に設定するとともに、バッテリの実際の充電電圧と上限電圧又は下限電圧との差に応じた第2のデューティ信号を生成する第2の生成手段と、
バッテリの実際の充電電圧と上限電圧との差に基づいて第2のデューティ信号が生成されたとき、第1のデューティ信号と第2のデューティ信号とで、デューティ比の低い方の信号に基づいて、スイッチング素子を駆動する最終的な駆動デューティ信号を生成し、バッテリの実際の充電電圧と下限電圧との差に基づいて第2のデューティ信号が生成されたとき、第1のデューティ信号と第2のデューティ信号とで、デューティ比の高い方の信号に基づいて、駆動デューティ信号を生成する第3の生成手段とを備えることを特徴とする。
上述した構成によれば、第2の生成手段において、第1のデューティ信号のデューティ比が増加傾向を示す場合には、発電機によって充電されるバッテリの充電電圧の上限電圧が目標発電電圧に設定され、減少傾向を示す場合には、バッテリの充電電圧の下限電圧が目標発電電圧に設定される。指示信号に基づく第1のデューティ信号のデューティ比が増加する場合、発電機の発電電圧がバッテリの適正電圧範囲を超える可能性が高くなり、逆に、デューティ比が減少する場合には、発電機の発電電圧がバッテリの適正電圧範囲を下回る可能性が高くなるためである。
そして、上限電圧が目標発電電圧に設定された場合には、指示信号に基づく第1のデューティ信号と、その上限電圧とバッテリ電圧との差に応じた第2のデューティ信号の内、デューティ比の低い方の信号に基づいて、最終的な駆動デューティ信号を生成する。このため、第1のデューティ信号のデューティ比では、発電機の発電電圧がバッテリの適正電圧範囲を上回ってしまう場合、それよりも低いデューティ比を有する第2のデューティ信号に基づいて最終的な駆動デューティ信号が生成されることになる。このため、発電機の発電電圧が、バッテリの適正電圧範囲を超えることを抑制することができる。また、第1のデューティ信号のデューティ比では、発電機の発電電圧がバッテリの適正電圧範囲を下回ってしまう場合、それよりも高いデューティ比を有する第2のデューティ信号に基づいて最終的な駆動デューティ信号が生成される。従って、発電機の発電電圧が、バッテリの適正電圧範囲を下回ることを抑制することができる。以上のようにして、電圧調整器に対して、単に、スイッチング素子の駆動デューティ比を示す指示信号を与えるだけであっても、電圧調整器は、バッテリの適正電圧範囲を外れないように発電機の発電電圧を調整することが可能になる。
また、請求項2に記載の車両用発電機制御システムは、
電気子巻線及び界磁巻線を備え、車両の内燃機関によって回転駆動される発電機の発電電圧を制御する車両用発電機制御システムであって、
界磁巻線に接続されたスイッチング素子をデューティ駆動することにより、界磁巻線に流れる界磁電流を制御して、発電機の出力電圧を調整する電圧調整器と、
電圧調整器に対して、車両の内燃機関の運転状態に応じて、スイッチング素子をデューティ駆動する際の駆動デューティ比を示す指示信号を出力する指示信号出力手段とを有し、
電圧調整器は、
指示信号に基づいて、スイッチング素子を駆動するための第1のデューティ信号を生成する第1の生成手段と、
発電機によって充電されるバッテリの充電電圧を所定の基準電圧と比較して、バッテリの充電電圧が所定の基準電圧よりも高い場合にバッテリの充電電圧の上限電圧を、発電機の目標発電電圧に設定し、低い場合にバッテリの充電電圧の下限電圧を目標発電電圧に設定するとともに、バッテリの実際の充電電圧と上限電圧又は下限電圧との差に応じた第2のデューティ信号を生成する第2の生成手段と、
バッテリの実際の充電電圧と上限電圧との差に基づいて第2のデューティ信号が生成されたとき、第1のデューティ信号と第2のデューティ信号とで、デューティ比の低い方の信号に基づいて、スイッチング素子を駆動する最終的な駆動デューティ信号を生成し、バッテリの実際の充電電圧と前記下限電圧との差に基づいて第2のデューティ信号が生成されたとき、第1のデューティ信号と第2のデューティ信号とで、デューティ比の高い方の信号に基づいて、駆動デューティ信号を生成する第3の生成手段とを備えることを特徴とする。
請求項2による車両用発電機制御システムは、上限電圧と下限電圧とのいずれか一方を目標発電電圧に設定する条件のみが、請求項1の車両用発電機制御システムと異なり、その他の構成は、請求項1の車両用発電機制御システムと同様である。このため、請求項2の車両用発電機制御システムによっても、電圧調整器に対して駆動デューティ比を示す指示信号を与えるだけであっても、電圧調整器は、バッテリの適正電圧範囲を外れないように発電機の発電電圧を調整することが可能になる。
請求項2の車両用発電機制御システムでは、バッテリの充電電圧を所定の基準電圧と比較して、バッテリの充電電圧が所定の基準電圧よりも高い場合には上限電圧を目標発電電圧に設定し、低い場合には下限電圧を目標発電電圧に設定する。バッテリ電圧が基準電圧よりも高い場合、発電機の発電電圧がバッテリの適正電圧を超える可能性が高くなり、逆に、バッテリ電圧が基準電圧よりも低い場合、発電機の発電電圧がバッテリの適正電圧を下回る可能性が高くなるためである。
請求項3に記載したように、指示信号は、Hiレベル信号とLoレベル信号との組み合わせからなるものであり、第1の生成手段は、Hiレベル信号とLoレベル信号との切替周期が所定の周期範囲に収まる場合に、その周期においてHiレベル信号の占める時間比率に基づいて、第1のデューティ信号を生成することが好ましい。これにより、電圧調整器に対して、簡便かつ明瞭に駆動デューティ比を示す指示信号を与えることをできる。
請求項4に記載したように、指示信号におけるHiレベル信号とLoレベル信号との切替周期が所定周期範囲外であって、当該周期範囲よりも短い場合、第2の生成手段は、バッテリの充電電圧の上限電圧を目標発電電圧に設定して、バッテリの実際の充電電圧と上限電圧との差に応じた第2のデューティ信号を生成することにより、駆動デューティ信号のデューティ比を第2のデューティ信号のデューティ比に基づいて設定することが好ましい。このようにすると、スイッチング素子の駆動デューティ比を指示する指示信号を用いて、実質的に、バッテリの充電電圧の上限電圧を目標電圧として、発電機に発電を行なわせるように、電圧調整器に対して指示することができる。
請求項5に記載したように、指示信号におけるHiレベル信号とLoレベル信号との切替周期が所定周期範囲外であって、当該周期範囲よりも長い場合、第2の生成手段は、指示信号がHiレベル信号であるとき、バッテリの充電電圧の上限電圧を目標発電電圧に設定して、バッテリの実際の充電電圧と上限電圧との差に応じた第2のデューティ信号を生成し、指示信号がLoレベル信号であるとき、バッテリの充電電圧の下限電圧を目標発電電圧に設定して、バッテリの実際の充電電圧と下限電圧との差に応じた第2のデューティ信号を生成して、駆動デューティ信号のデューティ比を第2のデューティ信号のデューティ比に基づいて設定することが好ましい。
このようにすると、スイッチング素子の駆動デューティ比を指示する指示信号を用いて、バッテリの充電電圧の上限電圧ばかりでなく、下限電圧をも目標電圧として、発電機に発電を行なわせるように、電圧調整器に対して指示することができるようになる。
請求項6に記載したように、第2のデューティ信号のデューティ比の変化速度に対して、予め制限が設けられることが好ましい。これにより、発電機の発電電圧の変化速度を、適切な速度に抑えることができる。
また、請求項7に記載したように、電圧調整器は、駆動デューティ信号の周期、指示信号の所定の周期範囲、及び指示信号から第1のデューティ信号を生成する際の分解能についての情報を保持するとともに、その保持する情報を変更可能な情報保持手段を備えることが好ましい。これにより、発電機の発電制御に関して、その制御内容を容易に調整・変更することができる。
以下、本発明を実施形態による車両用発電機制御システムについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本実施形態による車両用発電機制御システムの概略的な構成を示す構成図である。車両用発電機制御システムは、車両に搭載された交流発電機(オルタネータ)の発電電圧を、バッテリの過充電や充電不足が生じない適正範囲(例えば12V〜15V)に制御するものであり、主に、電圧調整器としてのレギュレータ100と、当該レギュレータ100に対して、後述するスイッチング素子50,54の駆動に関する指示を与えるエンジン制御ECUとからなる。
オルタネータは、公知のように、固定子であるステータに含まれる3相のステータコイル(電気子巻線)と、このステータコイルの3相出力を全波整流して、車両に搭載された電気機器やバッテリに出力するための整流器と、回転子であるロータに含まれるロータ巻線(界磁巻線)60を有している。
レギュレータ100は、オルタネータのロータ巻線60に接続されたスイッチング素子50,54を備え、これらのスイッチング素子50,54をデューティ制御によってオンオフ駆動する。これにより、ロータ巻線60の通電電流が制御され、その結果、オルタネータの発電電圧が制御される。
スイッチング素子50,54は、発電制御回路40から出力される駆動デューティ信号によって駆動される。そして、スイッチング素子50,54のいずれか一方がオンしたときには他方がオフするように、発電制御回路40とスイッチング素子54のゲート端子との間には、インバータ素子52が設けられている。
レギュレータ100は、図示しない車両のエンジンの運転状態を制御するエンジン制御ECUから、スイッチング素子50,54をデューティ駆動する際のデューティ比や、オルタネータの目標発電電圧を指示する指示信号を受信する。すなわち、エンジン制御ECUが、本発明における指示信号出力手段に相当する。なお、エンジン制御ECUは、エンジンの運転状態(エンジン回転数、エンジン水温など)に応じて、例えばオルタネータにおける発電動作のための発電トルクによってエンジンストールなどが生じないようにデューティ比を指示したり、また減速時に発電量の増加を図るべく目標発電電圧を指示したりする。
このエンジン制御ECUは、指示信号として、Hiレベル信号とLoレベル信号とが周期的に繰り返される信号を出力する。本実施形態では、エンジン制御ECUから出力される指示信号において、Loレベル信号→Hiレベル信号→Loレベル信号(もしくはHiレベル信号→Loレベル信号→Hiレベル信号)に切り替えられるまでの切替周期が所定周期範囲に収まる場合、その周期においてHiレベル信号の占める時間比率を、そのままデューティ比の指示値として扱う。
また、指示信号におけるHiレベル信号とLoレベル信号との切替周期が所定周期範囲よりも短い場合には、オルタネータに対して、バッテリ充電電圧の上限電圧(例えば15V)を目標として発電動作させるための、発電電圧の目標値を指示するものとして扱う。
さらに、指示信号におけるHiレベル信号とLoレベル信号との切替周期が所定周期範囲よりも長い場合、すなわち、所定周期範囲内では信号のレベルが上述した変化を示さない場合であって、指示信号がHiレベル信号であるとき、オルタネータを、バッテリの充電電圧の上限電圧を目標として発電動作させるべく、発電電圧の目標値を上限電圧とすることを指示するものとして扱う。一方、所定周期範囲内では信号のレベルが変化しない場合であって、指示信号がLoレベル信号であるときには、オルタネータを、バッテリの充電電圧の下限電圧(例えば12V)を目標として発電動作させるべく、発電電圧の目標値を下限電圧とすることを指示するものとして扱う。
このようにすることで、エンジン制御ECUは、その指示信号によって、スイッチング素子50,54の駆動デューティ比を直接レギュレータ100に指示することができることに加え、バッテリの充電電圧の上限電圧や下限電圧を目標電圧として、オルタネータに発電を行なわせるように、レギュレータ100に対して指示することができるようになる。
レギュレータ100は、エンジン制御ECUから出力された指示信号を受信して、二値化する二値化回路10、及び二値化された指示信号に対してフィルタ処理を施して、指示信号に重畳したノイズを除去するフィルタ回路20を備える。フィルタ回路20によってフィルタ処理が行なわれた指示信号は、信号処理回路30に出力される。
信号処理回路30の構成について、図2の構成図を用いて説明する。信号処理回路30は、まず、指示信号におけるHiレベル信号とLoレベル信号との切替周期を検出する周期検出部31を備える。この周期検出部31は、例えば指示信号において、Hiレベル信号からLoレベル信号への切替(立下りエッジ)もしくはLoレベル信号からHiレベル信号への切替(立上りエッジ)を検出するエッジ検出回路と、このエッジ検出回路によって検出される2つの立下りエッジ間(もしくは立ち上がりエッジ間)の時間間隔を測定する測定回路とによって構成される。
また、信号処理回路30は、Hiレベル信号とLoレベル信号との切替周期におけるHiレベル信号の占める時間比率から、デューティ比を算出するデューティ比検出部32を備える。このデューティ比検出部32は、例えば、指示信号がHiレベル信号となっている経過時間(Hiレベル時間)を計測するHiレベル時間計測回路と、周期検出部31から取得した切替周期に対する、Hiレベル時間の比率からデューティ比を算出するデューティ比演算回路とから構成される。
さらに、信号処理回路30は、デューティ比検出部32が出力したデューティ比を記憶するデューティ比記憶部33と、デューティ比検出部32から出力されるデューティ比と、デューティ比記憶部33に記憶されたデューティ比とを比較して、デューティ比が増加していることを示す増加信号、もしくは減少していることを示す減少信号を出力するデューティ比比較部33を備える。
上記したデューティ比記憶部33は、デューティ比検出部32から新たなデューティ比が出力される度に、そのデューティ比を記憶するとともに、同時に、前回の記憶値であるデューティ比をデューティ比比較部34に出力するものである。従って、デューティ比比較部34は、デューティ比検出部32から出力されたデューティ比の前回値と今回値とを比較することになる。そして、デューティ比比較部34は、前回値よりも今回値の方が大きい場合には、デューティ比の増加を示す増加信号を出力し、前回値よりも今回値の方が小さい場合には、デューティ比の減少を示す減少信号を出力する。
このように、信号処理回路30は、指示信号におけるHiレベル信号とLoレベル信号との切替周期、デューティ比、及びデューティ比の増加もしくは減少を検出して発電制御回路40に出力する。
発電制御回路40は、信号処理回路30から入力される信号と、実際のバッテリの充電電圧とに基づいて、スイッチング素子50,54をデューティ駆動するための駆動デューティ信号を生成する。以下、図3のフローチャートに基づいて、発電制御回路40が駆動デューティ信号を生成するための演算処理について説明する。
まず、ステップS10において、信号処理回路30から入力された切替周期が予め規定された周期範囲に収まっているか否かを判定する。このとき、規定の周期範囲に収まっていると判定されると、ステップS20の処理に進む。ステップS20では、指示信号のデューティ比に基づいて、そのデューティ比を有する一定周期の第1のデューティ信号を生成する。すなわち、指示信号の切替周期が規定の周期範囲内に収まっている限り、図4に示すように、指示信号のデューティ比と第1のデューティ信号のデューティ比とは、1対1に対応することになる。
一方、ステップS10において、指示信号の切替周期が規定の周期範囲よりも長いと判定されると、ステップS30の処理に進む。そして、ステップS30では、指示信号が、Hiレベル信号であるか、Loレベル信号であるかを判定する。上述したように、本実施形態では、切替周期が規定の周期範囲よりも長いとき、指示信号がHiレベル信号であると、発電電圧の目標値を上限電圧とすることを指示するものとして扱う。このため、ステップS30において、指示信号はHiレベル信号であると判定されると、ステップS40に進んで、便宜的に、第1のデューティ信号のデューティ比を100%に設定する。さらに、ステップS70に進んで、オルタネータの発電電圧の目標値として、バッテリ電圧の上限電圧を設定する。
本実施形態では、詳しくは後述するが、オルタネータの発電電圧が、バッテリ充電電圧の上限電圧もしくは下限電圧を超えないようにしながら、上限電圧もしくは下限電圧に一致させるための第2のデューティ信号が生成される。そして、バッテリ充電電圧の上限電圧に基づいて第2のデューティ信号が生成された場合には、第1のデューティ信号と第2のデューティ信号のうち、デューティ比の小さい方の信号に基づいて、最終的な駆動デューティ信号が生成される。従って、上述したように、第1のデューティ信号としてデューティ比100%の信号を生成することにより、駆動デューティ信号は、常に第2のデューティ信号に基づいて生成されることになる。このため、駆動デューティ信号によりオルタネータの発電電圧が上限電圧に一致するように制御されるので、実質的に、上限電圧を目標発電電圧として、オルタネータに発電動作を行わせることと等価となる。
逆に、ステップS30において、指示信号がLoレベル信号であると判定されたときには、ステップS40に進んで、便宜的に、第1のデューティ信号のデューティ比を0%に設定する。さらに、ステップS80に進んで、オルタネータの発電電圧の目標値として、バッテリ電圧の下限電圧を設定する。この場合には、第2のデューティ信号が下限電圧に基づいて生成されるので、最終的な駆動デューティ信号は、第1のデューティ信号と第2のデューティ信号のうち、デューティ比の大きいほうの信号に基づいて生成されることになる。このため、上述したように、第1のデューティ信号としてデューティ比0%の信号を生成することにより、駆動デューティ信号は、常に第2のデューティ信号に基づいて生成される。これにより、オルタネータの発電電圧が下限電圧に一致するように制御され、実質的に、下限電圧を目標電圧としてオルタネータに発電動作を行わせることと等価となる。
なお、ステップS10において、指示信号の切替周期が、規定の周期範囲よりも短い場合も、ステップS40に進んで、第1のデューティ信号のデューティ比を100%に設定する。これは、本実施形態では、上述したように、指示信号における切替周期が規定の周期範囲よりも短い場合、バッテリ充電電圧の上限電圧を、発電電圧の目標値として指示するものとして扱うためである。
ステップS20において、指示信号のデューティ比と同一のデューティ比を有する一定周期の第1のデューティ信号が生成されると、引き続き、ステップS60の処理が実行される。ステップS60では、信号処理回路30からの増加信号もしくは減少信号に基づいて、指示信号のデューティ比が増加しているのか、減少しているのか、それとも変化せずに一定であるのかを判定する。
このステップS60の判定処理において、指示信号のデューティ比が増加していると判定されると、ステップS70に進んで、オルタネータの発電電圧の目標値として、バッテリ充電電圧の上限電圧を設定する。また、ステップS60の判定処理において、指示信号のデューティ比が減少していると判定されると、ステップS80に進んで、オルタネータの発電電圧の目標値として、バッテリ充電電圧の下限電圧を設定する。さらに、ステップS60の判定処理において、指示信号のデューティ比が変化していないと判定されると、設定されている目標発電電圧を変更することなく、ステップS90の処理に進む。
ステップS90では、ステップS70もしくはステップS80にて設定された電圧目標値と実際のバッテリ電圧との差に基づいて、設定された電圧目標値を超えない範囲で、実際のバッテリ電圧を電圧目標値に一致させるための第2のデューティ信号が生成される。
続くステップS100では、設定された電圧目標値が上限電圧であるか、下限電圧であるかを判定する。そして、上限電圧である場合には、ステップ110の処理に進み、下限電圧である場合には、ステップS120の処理に進む。
ステップS110では、第1及び第2のデューティ信号の内、デューティ比の小さい方の信号に基づいて、スイッチング素子50,54をデューティ駆動するための駆動デューティ信号を生成する。また、ステップS120では、第1及び第2のデューティ信号の内、デューティ比の大きい方の信号に基づいて、スイッチング素子50,54をデューティ駆動するための駆動デューティ信号を生成する。
本実施形態では、上述したように、エンジン制御ECUが、指示信号によって、スイッチング素子50,54をデューティ制御する際のデューティ比を指示することができる。これにより、エンジン制御ECUは、オルタネータにおける発電トルクを直接調整可能となり、例えばエンジンの始動時にエンジンの始動性を妨げないように、オルタネータの発電トルクを調節したりすることも可能になる。
しかしながら、エンジン制御ECUが、スイッチング素子50,54のデューティ比を指示する場合、車両における電気機器の動作状態が変化して電気負荷が変動した場合など、たとえデューティ比が一定であっても、バッテリの充電電圧が過充電状態となったり、充電不足状態となったりするおそれが生じる。
そのため、本実施形態では、上述したように、バッテリ充電電圧の上限電圧もしくは下限電圧を目標発電電圧として設定する。この時、エンジン制御ECUからの指示信号のデューティ比が増加している場合には、バッテリ電圧が上限電圧を超える可能性が高くなるので、目標発電電圧として上限電圧を設定する。一方、指示信号のデューティ比が減少しているときには、バッテリ電圧が下限電圧を下回る可能性が高くなるので、目標発電電圧として下限電圧を設定する。
そして、目標発電電圧と実際のバッテリ電圧との差に基づいて設定される第2のデューティ信号を用いることで、上述したような不具合(バッテリの過充電や充電不足)が生じることを防止する。すなわち、上限電圧が目標発電電圧に設定された場合には、第1のデューティ信号と第2のデューティ信号の内、デューティ比が小さい方の信号に基づいて、駆動デューティ信号を設定する。このため、第1のデューティ信号のデューティ比では、オルタネータの発電電圧がバッテリの上限電圧を上回ってしまうような場合、それよりも低いデューティ比を有する第2のデューティ信号に基づいて最終的な駆動デューティ信号が生成されることになる。なお、第2のデューティ信号は、バッテリ電圧を上限電圧を超えない範囲で、上限電圧に一致させるように生成されるので、上述したケースでは、ほぼ、第1のデューティ信号のデューティ比よりも小さいデューティ比となる。このため、オルタネータの発電電圧が、バッテリの適正電圧範囲を超えることを抑制することができる。
また、第1のデューティ信号のデューティ比では、オルタネータの発電電圧がバッテリの下限電圧を下回ってしまう場合、それよりも高いデューティ比を有する第2のデューティ信号に基づいて最終的な駆動デューティ信号が生成される。なお、第2のデューティ信号は、実際のバッテリ電圧が下限電圧を下回らない範囲で、下限電圧に一致するように生成されるので、上述したケースでは、ほぼ、第1のデューティ信号のデューティ比よりも高いデューティ比となる。従って、オルタネータの発電電圧が、バッテリの適正電圧範囲を下回ることを抑制することができる。
以上のようにして、エンジン制御ECUがレギュレータ100に対して、スイッチング素子50,54の駆動デューティ比を示す指示信号を与える場合であっても、レギュレータ100は、バッテリの適正電圧範囲を外れないようにオルタネータの発電電圧を調整することが可能になる。
図5は、本実施形態によるオルタネータの発電制御の一例として、指示信号の切替周期が規定の周期範囲に属する場合に、第1及び第2のデューティ信号に基づいて、駆動デューティ信号が生成される様子を示した波形図である。
図5に示すように、第1のデューティ信号は、指示信号のデューティ比と同一のデューティ比を有するように生成される。ただし、指示信号のデューティ比を算出した後に第1のデューティ信号を生成するため、指示信号のデューティ比と第1のデューティ信号のデューティ比とは1周期分ずれている。
また、図5に示す例では、連続的に、指示信号のデューティ比が増加している。このため、オルタネータの目標発電電圧が、バッテリの上限電圧V1に設定されている。従って、第2のデューティ信号は、この上限電圧V1と実際のバッテリ電圧との差に基づいて生成される。
駆動デューティ信号は、図5から明らかなように、第1及び第2のデューティ信号のデューティ比のうち、低い方のデューティ比を有するように生成される。これにより、原則として、指示信号のデューティ比に対応したデューティ比を有する第1のデューティ信号に基づいてデューティ駆動を行いつつ、オルタネータの発電電圧がバッテリ電圧の上限電圧V1を超えるおそれが生じたときには、第2のデューティ信号に基づいてデューティ駆動が実行される。
なお、図5に示す例では、実際のバッテリ電圧が目標発電電圧である上限電圧V1に近づくほど、連続的にデューティ比が減少するように、第2のデューティ信号のデューティ比を定めている。このようにすると、オルタネータの発電電圧が上限電圧V1を超えることを精度良く防止できる。
ただし、指示信号によるデューティ比に対応する第1のデューティ信号を優先すべく、例えば、実際のバッテリ電圧が上限電圧V1未満である場合には、第2のデューティ信号のデューティ比を100%に設定し、上限電圧V1以上となったとき、第2のデューティ信号のデューティ比を0%に設定しても良い。このようにすると、実際のバッテリ電圧が上限電圧V1に達するまでは、第1のデューティ信号に従って駆動デューティ信号が生成され、上限電圧V1を超えた時点で、その駆動デューティ信号のデューティ比が0%に抑えられるようになる。
また、図6は、図5に示す状況と類似した状況において、指示信号のデューティ比が増加から減少に転じ、その後、再び増加する場合の波形図を示している。
図6に示すように、指示信号のデューティ比が減少することに起因して、電圧目標値が上限電圧V1から下限電圧V2に切り替えられる。そして、第2のデューティ信号は、この下限電圧V2と実際のバッテリ電圧との差に基づいて設定される。図6の例では、実際のバッテリ電圧が、下限電圧V2よりも比較的高い値であるため、第2のデューティ信号のデューティ比は相対的に小さい20%の値に設定されている。そして、下限電圧V2が電圧目標値に設定された場合には、第1のデューティ信号と第2のデューティ信号のデューティ比の内、高いデューティ比に基づいて駆動デューティ信号のデューティ比が設定されるので、駆動デューティ信号のデューティ比は、第1のデューティ信号のデューティ比30%に基づいて、30%に設定される。
なお、目標発電電圧が下限電圧V2に設定された場合の、第2のデューティ信号として、実際のバッテリ電圧が下限電圧V2を上回っている限り0%のデューティ比となり、下限電圧V2以下となったときに100%のデューティ比となる信号を用いても良い。
図7は、指示信号の切替周期が規定の周期範囲よりも短い場合の状況を示す波形図である。図7に示すように、指示信号の切替周期が規定の周期範囲よりも短い場合、第1のデューティ信号のデューティ比が、便宜的に100%に設定されるとともに、目標発電電圧として上限電圧V1が設定されている。従って、駆動デューティ信号は、実際のバッテリ電圧と上限電圧V1との差に応じて生成される第2のデューティ信号に基づいて生成される。このため、オルタネータの発電電圧は、上限電圧V1を超えない範囲で、上限電圧V1に近づくように制御され、実質的に、オルタネータの発電電圧の目標値を、上限電圧V1に定めたことと等価となる。
ただし、この場合、第1のデューティ信号を生成しないようにするとともに、第1のデューティ信号が生成されないときには、第2のデューティ信号に基づいて駆動デューティ信号を生成するように演算処理を行なっても、上述の例と同等の結果が得られる。
なお、図7に示す例の場合、バッテリ電圧が上限電圧V1未満であるとき100%のデューティ比となり、上限電圧V1以上になると0%のデューティ比となるように、第2のデューティ信号を生成することは好ましくない。そのような第2のデューティ信号を用いた場合、オルタネータの発電電圧が、上限電圧V1を大きく上回ったり下回ったりする可能性が生じるためである。換言すれば、エンジン制御ECUから、上限電圧V1を発電目標電圧として指示された場合には、実際のバッテリ電圧と上限電圧V1との差の大きさに応じて連続的にデューティ比が変化するように、第2のデューティ信号を生成することが好ましい。
さらに、エンジン制御ECUから、上限電圧V1を発電目標電圧として指示された場合には、第2デューティ信号のデューティ比の変化速度に制限を設けても良い(例えば、10%/1秒)。このようにすれば、バッテリ電圧の過度の変化を抑制し、適性電圧範囲から外れることを低減することができる。
図8は、指示信号の切替周期が規定の周期範囲よりも長い場合の状況を示す波形図である。図8に示すように、指示信号の切替周期が規定の周期範囲よりも長い場合、指示信号がHiレベル信号であれば、目標発電電圧として上限電圧V1が設定され、Loレベル信号であれば、目標発電電圧として下限電圧V2が設定される。そして、第1のデューティ信号のデューティ比は、上限電圧V1が目標発電電圧に設定されたとき100%となり、下限電圧V2が目標発電電圧に設定されたとき0%となるので、結果的に、第2のデューティ信号に基づいて駆動デューティ信号が生成される。
このため、上限電圧V1が目標発電電圧として設定されたときには、オルタネータの発電電圧は、上限電圧V1を超えない範囲で、上限電圧V1に近づくように制御され、実質的に、オルタネータの発電電圧の目標値を、上限電圧V1に定めたことと等価となる。また、下限電圧V2が目標発電電圧として設定されたときには、オルタネータの発電電圧は、下限電圧V2を下回らない範囲で、下限電圧V1に近づくように制御され、実質的に、オルタネータの発電電圧の目標値を、下限電圧V2に定めたことと等価となる。
なお、図8に示す例の場合も、図7に示す例の場合と同様に、必ずしも第1のデューティ信号を生成する必要はない。また、実際のバッテリ電圧と上限又は下限電圧V1,V2との差に応じて、デューティ比が0%と100%のいずれかとなる第2のデューティ信号を生成することは好ましくない。
さらに、エンジン制御ECUから、下限電圧V2を発電目標電圧として指示された場合にも、第2デューティ信号のデューティ比の変化速度に一定もしくは可変の制限値を設けても良い。制限値を可変する場合、実際のバッテリ電圧が下限電圧V2に近づくほど、デューティ比の変化が小さくなるように制限値を設定することが好ましい。これにより、実際のバッテリ電圧が下限電圧V2を大きく下回る可能性を低減できるためである。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、指示信号のデューティ比の増加・減少に基づいて、オルタネータの発電電圧が、バッテリ電圧範囲の上限電圧もしくは下限電圧を越える可能性が高いとみなした。しかしながら、オルタネータの発電電圧がバッテリ電圧範囲の上限電圧もしくは下限電圧を越える可能性は、その他の手法によっても判定することができる。
例えば、実際のバッテリ電圧を、基準電圧、例えば適正電圧範囲の上限電圧と下限電圧との中間電圧と比較し、中間電圧よりも高い場合には、上限電圧を超える可能性が高いと判定し、中間電圧よりも低い場合には、下限電圧を下回る可能性が高いと判定しても良い。
このような手法によって、オルタネータの発電電圧がバッテリ電圧範囲の上限電圧もしくは下限電圧を越える可能性を判定して、その判定結果に応じた目標発電電圧を設定するには、図3のステップS60の処理を、図9のステップS65の処理に変更するのみで良い。
この場合のオルタネータの発電制御の一例を、図10の波形図に示す。図10に示すように、実際のバッテリ電圧が、所定の基準電圧(中間電圧)を下回っている場合には、下限電圧V2を電圧目標値として設定し、所定の基準電圧を上回っている場合には、上限電圧V1を電圧目標値として設定する。
なお、図10に示す波形図では、第2のデューティ信号のデューティ比が、電圧目標値と実際のバッテリ電圧との差に応じて連続的に変化するのではなく、実際のバッテリ電圧が上限電圧V1以下、もしくは下限電圧V2以上であるとき(V2≦実際のバッテリ電圧≦V1)0%のデューティとなり、実際のバッテリ電圧が上限電圧V1以上、もしくは下限電圧V2以下であるとき(V2>実際のバッテリ電圧、実際のバッテリ電圧>V1)、100%となるようにしている。このようなデューティ比を持つ第2のデューティ信号を採用した場合であっても、オルタネータの発電電圧を適切に制御することができる。また、図10において、時間Tは、実際のバッテリ電圧が所定の基準電圧を超えてから、目標電圧値が切り替えられるまでの遅れ時間を示している。
また、上述した実施形態において、駆動デューティ信号の周期、指示信号の所定の周期範囲、及び指示信号から第1のデューティ信号を生成する際の分解能などの発電制御における各種の制御定数についての情報を、EPROMやEEPROMなどの交換もしくは書き換え可能な記憶素子に保持しつつ、発電制御回路40に提供するようにしても良い。なお、指示信号から第1のデューティ信号を生成する際の分解能とは、第1のデューティ信号を生成する際のデューティ比の最小変化単位(例えば、1%、5%、10%など)をいう。
このような構成を採用すると、オルタネータの発電制御に関して、その制御内容を容易に調整・変更することができる。なお、制御定数を変更するには、記憶素子を用いる他に、発電制御回路40に対して、複数のスイッチを備えたスイッチ回路を接続し、それら複数のスイッチの接続状態を切り替えることにより、所望の制御定数を示す信号を発電制御回路40に入力するように構成しても良い。
実施形態による車両用発電機制御システムの概略的な構成を示す構成図である。 図1の信号処理回路30の構成を示す構成図である。 図1の発電制御回路40において、駆動デューティ信号を生成するために実行される演算処理を示すフローチャートである。 指示信号のデューティ比と第1のデューティ信号のデューティ比との関係を示すグラフである。 指示信号の切替周期が規定の周期範囲に属する場合に、第1及び第2のデューティ信号に基づいて、駆動デューティ信号が生成される様子を示した波形図である。 図5に示す状況と類似した状況において、指示信号のデューティ比が増加から減少に転じ、その後、再び増加する場合に、第1及び第2のデューティ信号に基づいて、駆動デューティ信号が生成される様子を示した波形図である。 指示信号の切替周期が規定の周期範囲よりも短い場合において、第1及び第2のデューティ信号に基づいて、駆動デューティ信号が生成される様子を示した波形図である。 指示信号の切替周期が規定の周期範囲よりも長い場合において、第1及び第2のデューティ信号に基づいて、駆動デューティ信号が生成される様子を示した波形図である。 変形例による、駆動デューティ信号を生成するための演算処理を示すフローチャートである。 変形例における、オルタネータの発電制御の一例を示す波形図である。
符号の説明
10…二値化回路
20…フィルタ回路
30…信号処理回路
31…周期検出部
32…デューティ比検出部
33…デューティ比記憶部
34…デューティ比比較部
40…発電制御回路
50,54…スイッチング素子
60…ロータ巻線
100…レギュレータ

Claims (7)

  1. 電気子巻線及び界磁巻線を備え、車両の内燃機関によって回転駆動される発電機の発電電圧を制御する車両用発電機制御システムであって、
    前記界磁巻線に接続されたスイッチング素子をデューティ駆動することにより、前記界磁巻線に流れる界磁電流を制御して、前記発電機の出力電圧を調整する電圧調整器と、
    前記電圧調整器に対して、前記車両の内燃機関の運転状態に応じて、前記スイッチング素子をデューティ駆動する際の駆動デューティ比を示す指示信号を出力する指示信号出力手段とを有し、
    前記電圧調整器は、
    前記指示信号に基づいて、前記スイッチング素子を駆動するための第1のデューティ信号を生成する第1の生成手段と、
    前記第1のデューティ信号におけるデューティ比が増加傾向を示す場合に前記発電機によって充電されるバッテリの充電電圧の上限電圧を、前記発電機の目標発電電圧に設定し、減少傾向を示す場合に前記バッテリの充電電圧の下限電圧を前記目標発電電圧に設定するとともに、前記バッテリの実際の充電電圧と前記上限電圧又は下限電圧との差に応じた第2のデューティ信号を生成する第2の生成手段と、
    前記バッテリの実際の充電電圧と前記上限電圧との差に基づいて第2のデューティ信号が生成されたとき、前記第1のデューティ信号と前記第2のデューティ信号とで、デューティ比の低い方の信号に基づいて、前記スイッチング素子を駆動する最終的な駆動デューティ信号を生成し、前記バッテリの実際の充電電圧と前記下限電圧との差に基づいて第2のデューティ信号が生成されたとき、前記第1のデューティ信号と前記第2のデューティ信号とで、デューティ比の高い方の信号に基づいて、前記駆動デューティ信号を生成する第3の生成手段とを備えることを特徴とする車両用発電機制御システム。
  2. 電気子巻線及び界磁巻線を備え、車両の内燃機関によって回転駆動される発電機の発電電圧を制御する車両用発電機制御システムであって、
    前記界磁巻線に接続されたスイッチング素子をデューティ駆動することにより、前記界磁巻線に流れる界磁電流を制御して、前記発電機の出力電圧を調整する電圧調整器と、
    前記電圧調整器に対して、前記車両の内燃機関の運転状態に応じて、前記スイッチング素子をデューティ駆動する際の駆動デューティ比を示す指示信号を出力する指示信号出力手段とを有し、
    前記電圧調整器は、
    前記指示信号に基づいて、前記スイッチング素子を駆動するための第1のデューティ信号を生成する第1の生成手段と、
    前記発電機によって充電されるバッテリの充電電圧を所定の基準電圧と比較して、前記バッテリの充電電圧が所定の基準電圧よりも高い場合に前記バッテリの充電電圧の上限電圧を、前記発電機の目標発電電圧に設定し、低い場合に前記バッテリの充電電圧の下限電圧を前記目標発電電圧に設定するとともに、前記バッテリの実際の充電電圧と前記上限電圧又は下限電圧との差に応じた第2のデューティ信号を生成する第2の生成手段と、
    前記バッテリの実際の充電電圧と前記上限電圧との差に基づいて第2のデューティ信号が生成されたとき、前記第1のデューティ信号と前記第2のデューティ信号とで、デューティ比の低い方の信号に基づいて、前記スイッチング素子を駆動する最終的な駆動デューティ信号を生成し、前記バッテリの実際の充電電圧と前記下限電圧との差に基づいて第2のデューティ信号が生成されたとき、前記第1のデューティ信号と前記第2のデューティ信号とで、デューティ比の高い方の信号に基づいて、前記駆動デューティ信号を生成する第3の生成手段とを備えることを特徴とする車両用発電機制御システム。
  3. 前記指示信号は、Hiレベル信号とLoレベル信号との組み合わせからなるものであり、前記第1の生成手段は、Hiレベル信号とLoレベル信号との切替周期が所定の周期範囲に収まる場合に、その周期においてHiレベル信号の占める時間比率に基づいて、前記第1のデューティ信号を生成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用発電機制御システム。
  4. 前記指示信号における前記Hiレベル信号とLoレベル信号との切替周期が前記所定周期範囲外であって、当該周期範囲よりも短い場合、前記第2の生成手段は、前記バッテリの充電電圧の上限電圧を目標発電電圧に設定して、前記バッテリの実際の充電電圧と前記上限電圧との差に応じた第2のデューティ信号を生成することにより、前記駆動デューティ信号のデューティ比を前記第2のデューティ信号のデューティ比に基づいて設定することを特徴とする請求項3に記載の車両用発電機の制御システム。
  5. 前記指示信号における前記Hiレベル信号とLoレベル信号との切替周期が前記所定周期範囲外であって、当該周期範囲よりも長い場合、前記第2の生成手段は、前記指示信号がHiレベル信号であるとき、前記バッテリの充電電圧の上限電圧を目標発電電圧に設定して、前記バッテリの実際の充電電圧と前記上限電圧との差に応じた第2のデューティ信号を生成し、前記指示信号がLoレベル信号であるとき、前記バッテリの充電電圧の下限電圧を目標発電電圧に設定して、前記バッテリの実際の充電電圧と前記下限電圧との差に応じた第2のデューティ信号を生成して、前記駆動デューティ信号のデューティ比を前記第2のデューティ信号のデューティ比に基づいて設定することを特徴とする請求項3に記載の車両用発電機制御システム。
  6. 前記第2のデューティ信号のデューティ比の変化速度に対して、予め制限が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の車両用発電機制御システム。
  7. 前記電圧調整器は、前記駆動デューティ信号の周期、前記指示信号の所定の周期範囲、及び前記指示信号から前記第1のデューティ信号を生成する際の分解能についての情報を保持するとともに、その保持する情報を変更可能な情報保持手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の車両用発電機制御システム。
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