JP3863457B2 - 4輪駆動車の駆動力配分制御装置及び駆動力配分方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、4輪駆動車の駆動力配分制御装置及び駆動力配分方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、4輪駆動車には、4輪駆動と2輪駆動とを適宜切り換えるパートタイム方式、常時4輪を駆動するフルタイム方式の他に、必要に応じて4輪駆動状態と2輪駆動状態との間を遷移するスタンバイ方式がある。このスタンバイ方式は、原動機に直結された主駆動輪と、駆動力伝達装置を介して原動機に接続された副駆動輪(従動輪ともいう)とからなり、副駆動輪側へ駆動力配分を路面状況や走行状態などに応じて駆動力伝達装置の拘束力(係合力)を変化させることにより最適になるよう調整している。
【0003】
ところで、スタンバイ方式の4輪駆動車の駆動力配分制御装置では、内燃機関に設けられたスロットルのスロットル開度、車輪速センサの検出値等をそれぞれの判定閾値と比較するようにしている。そして、それぞれが各判定閾値未満のときには2輪駆動又は2輪駆動傾向の4輪駆動で走行し、それぞれが各判定閾値以上のときには4輪駆動もしくはそれに近い駆動で走行する。
【0004】
以下、「2輪駆動又は2輪駆動傾向の4輪駆動」を2駆傾向、「4輪駆動もしくはそれに近い駆動」を4駆傾向という。
即ち、前記4輪駆動車がカーブを曲がるとき、又は運転者がアクセルを踏み込んだとき等には、路面と車輪との間のトラクションを高めるような駆動力配分率、言い換えると、2駆傾向から4駆傾向となるように駆動力伝達装置の拘束力(係合力)を変化させている。そして、4駆傾向で走行している状態で、カーブを曲がっておらずかつアクセル踏み込み量が変化していないときに、4駆傾向から2駆傾向となるように駆動力伝達装置の拘束力(係合力)を変化させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記4輪駆動車では、山岳路走行やスラローム走行等を行うと、2駆傾向と4駆傾向との切り換えを頻繁に行ってしまう。このように、山岳路走行やスラローム走行等で、2駆傾向と4駆傾向との切り換えが頻繁に行われてしまうと、車両挙動変化(切り換えショック)が頻繁に発生し、乗り心地を損なうことがあった。
【0006】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は駆動力配分率の過度の可変制御を抑制し、可変制御による車両挙動変化を少なくできる4輪駆動車の駆動力配分制御装置及び駆動力配分方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、原動機が発生する駆動力を駆動力伝達手段を介して前輪及び後輪に伝達し、走行状態に応じて前記駆動力伝達手段の拘束力を、拘束力が大きい4駆傾向或いは拘束力が小さい2駆傾向に可変制御することにより、前記前輪と前記後輪との駆動力配分を可変制御させる制御手段を備えた4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、走行状態パラメータに基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向にするか、2駆傾向にするかを判定する駆動判定手段と、前記駆動判定手段が、4駆傾向にすると判定したときに遅延時間を設定する設定手段と、前記遅延時間を計時するタイマ手段とを備え、前記制御手段は、前記駆動判定手段で2駆傾向にすると判定された場合でも前記タイマ手段が計時中であるときは前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向となるように制御し、前記タイマ手段が計時中でないときには前記駆動判定手段の判定結果に基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を制御し、前記タイマ手段は、計時中において前記駆動判定手段で一旦2駆傾向にすると判定された後さらに4駆傾向にすると判定された際には、計時された時間と前記遅延時間との差の残留時間を延長することを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記設定手段は、前記駆動判定手段の判定結果に基づいて、前記遅延時間の長さを設定することを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記走行状態パラメータは、その時々によって4駆傾向に対応した走行状態パラメータか、2駆傾向に対応した走行状態パラメータかのいずれか一方であり、前記設定手段は、前記駆動判定手段が4駆傾向に対応した走行状態パラメータと2駆傾向に対応した走行状態パラメータとを交互に入力する頻度に応じて前記遅延時間の長さを設定することを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、原動機が発生する駆動力を駆動力伝達手段を介して前輪及び後輪に伝達し、走行状態に応じて前記駆動力伝達手段の拘束力を、拘束力が大きい4駆傾向或いは拘束力が小さい2駆傾向に可変制御することにより、前記前輪と前記後輪との駆動力配分を可変制御させる制御手段を備えた4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、走行状態パラメータに基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向にするか、2駆傾向にするかを判定する駆動判定手段と、前記駆動判定手段が、4駆傾向にすると判定したときに遅延時間を設定する設定手段と、前記遅延時間を計時するタイマ手段とを備え、前記制御手段は、前記駆動判定手段で2駆傾向にすると判定された場合でも前記タイマ手段が計時中であるときは前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向となるように制御し、前記タイマ手段が計時中でないときには前記駆動判定手段の判定結果に基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を制御し、前記走行状態パラメータは、その時々によって4駆傾向に対応した走行状態パラメータか、2駆傾向に対応した走行状態パラメータかのいずれか一方であり、前記設定手段は、前記駆動判定手段が4駆傾向に対応した走行状態パラメータを入力していた継続時間の長さに応じて前記遅延時間の長さを設定することを要旨とする。
【0012】
請求項に記載の発明は、原動機が発生する駆動力を駆動力伝達手段を介して前輪及び後輪に伝達し、走行状態に応じて前記駆動力伝達手段の拘束力を、拘束力が大きい4駆傾向或いは拘束力が小さい2駆傾向に可変制御することにより、前記前輪と前記後輪との駆動力配分を可変制御させる4輪駆動車の駆動力配分方法において、走行状態パラメータに基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向にするか2駆傾向にするかを判定し、前記判定の結果が4駆傾向にするとの判定の場合に遅延時間を設定し、前記遅延時間をタイマ手段にて計時し、前記判定の結果が2駆傾向にするとの判定であった場合でも前記タイマ手段が計時中であるときは前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向となるように制御し、前記タイマ手段が計時中でないときには前記判定の結果に基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を制御し、前記タイマ手段の計時中において、一旦2駆傾向にすると判定された後にさらに4駆傾向にすると判定された際には、計時された時間と前記遅延時間との差の残留時間を延長することを要旨とする。
【0013】
請求項に記載の発明は、原動機が発生する駆動力を駆動力伝達手段を介して前輪及び後輪に伝達し、走行状態に応じて前記駆動力伝達手段の拘束力を、拘束力が大きい4駆傾向或いは拘束力が小さい2駆傾向に可変制御することにより、前記前輪と前記後輪との駆動力配分を可変制御させる4輪駆動車の駆動力配分方法において、走行状態パラメータに基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向にするか2駆傾向にするかを判定し、4駆傾向にすると判定していた継続時間の長さに応じて遅延時間の長さを設定し、同遅延時間内の間は前記走行状態パラメータの状態にかかわらず前記駆動力配分を4駆傾向の配分とすることを要旨とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をスタンバイ方式の前輪駆動ベースの4輪駆動車に具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0015】
図1は、本実施形態における4輪駆動車の概略構成図を示す。図1において、4輪駆動車1は、原動機であるエンジン2及びトランスアクスル3を備えている。トランスアクスル3は、トランスミッション3a、フロントディファレンシャル3b及びトランスファ3c等を有している。前記フロントディファレンシャル3bは左右一対のフロントアクスル4a,4bと連結され、その一対のフロントアクスル4a,4bにはそれぞれ左側及び右側の前輪5a,5bがそれぞれ連結されている。
【0016】
従って、エンジン2の駆動力は、トランスミッション3a、フロントディファレンシャル3b及び左右一対のフロントアクスル4a,4bを介して左側及び右側の前輪5a,5bにそれぞれ伝達される。
【0017】
又、前記トランスファ3cはプロペラシャフト6に連結され、そのプロペラシャフト6は駆動力伝達手段としての駆動力伝達装置7に駆動連結されている。従って、エンジン2の駆動力は、トランスミッション3a、トランスファ3c及びプロペラシャフト6を介して駆動力伝達装置7に伝達される。駆動力伝達装置7はドライブピニオンシャフト8を介してリアディファレンシャル9に連結され、そのリアディファレンシャル9は左右一対のリアアクスル10a,10bに連結されている。そして、左右一対のリアアクスル10a,10bには、それぞれ左側及び右側の後輪11a,11bが連結されている。
【0018】
駆動力伝達装置7は、湿式多板式の電磁クラッチ機構を備え、同電磁クラッチ機構には電磁コイル7a(図2参照)と互いに接離可能な複数のクラッチ板を有している。そして、電磁コイル7aに後記する駆動力配分用電子制御装置(以下、駆動力配分用ECU21という)からの制御信号(指令値)に基づいて給電される電流値に応じて各クラッチ板は互いに摩擦係合し、ドライブピニオンシャフト8にプロペラシャフト6の駆動力が伝達される。
【0019】
詳述すると、プロペラシャフト6(エンジン2)からドライブピニオンシャフト8(左側及び右側の後輪11a,11b)に伝達される駆動力は、クラッチ板の拘束力によって決まり、拘束力が大きいほど大きい。そして、その拘束力は電磁コイル7aに供給する電流値によって決まる。つまり、駆動力伝達装置7は、拘束力を制御することによって、前輪5a,5bと後輪11a,11bとの間の駆動力配分率を制御する。
【0020】
次に、駆動力伝達装置7を駆動制御する駆動力伝達制御回路の電気的構成について説明する。
図2に示すように、駆動力伝達制御回路は、「4輪駆動車の駆動力配分制御装置」としての駆動力配分用ECU21を備えている。駆動力配分用ECU21は、CPU22、ROM23、RAM24及び入出力回路25を備えている。前記CPU22は制御手段、駆動判定手段、及び設定手段に相当する。CPU22は、ROM23に記憶された各種プログラムにしたがって駆動力伝達装置7を駆動制御、即ち、電磁コイル7aを通電制御するための各種演算処理を実行する。ROM23は、駆動力伝達装置7の電磁コイル7aを通電制御するための各種プログラム、各種のデータ及び各種のマップデータを格納している。RAM24は、前記CPU22の演算処理結果を一時記憶したり、各種データを記憶する。
【0021】
前記ROM23に格納される各種プログラムには、基本制御プログラム、モード切換プログラム等がある。基本制御プログラムは、4駆傾向としての4輪駆動傾向モード、2駆傾向としての2輪駆動傾向モードの2種類のモードにおいて、その時の走行状態に対する前記電磁コイル7aに供給する電流値を算出し、その算出した電流値で電磁コイル7aを入出力回路25を介して通電制御するプログラムである。
【0022】
また、モード切換プログラムは、一定時間毎に4輪駆動車1の走行状態を判定し、判定結果に基づいて前記4輪駆動傾向モードと前記2輪駆動傾向モードとを切り換えるプログラムである。
【0023】
走行状態パラメータは、本実施形態では、図示しないステアリングホイールの操舵角θ、及びスロットルバルブのスロットル開度Thである。
又、前記ROM23に格納される各種マップデータは、2輪駆動傾向モードと4輪駆動傾向モードのためのマップデータが格納されている。両マップデータは、その時の走行状態に対して最適な駆動力配分率とするための拘束力(目標拘束力)を得るための電磁コイル7aを通電するためのデューティ比のマップデータである。
【0024】
4輪駆動傾向モードのマップデータと2輪駆動傾向モードのマップデータとの相違は、各走行状態において、4輪駆動傾向モードが2輪駆動傾向モードより拘束力が大きくなるように各マップデータが形成されている。即ち、4輪駆動傾向モードで駆動力伝達装置7を制御すると、2輪駆動傾向モードで駆動力伝達装置7を制御したときよりも、前輪5a,5bの駆動力と後輪11a,11bの駆動力とが近づくようになる。従って、駆動力伝達装置7が4輪駆動傾向モードで制御されている場合と2輪駆動傾向モードで制御されている場合とでは、トランスアクスル3のトランスファ3cにかかる負荷は、駆動力配分率が小さくなる分だけ2輪駆動傾向モードほうが小さくなる。
【0025】
CPU22は、入出力回路25を介してスロットル開度センサ32と接続され、同スロットル開度センサ32からスロットル開度信号を入力する。スロットル開度センサ32は、スロットルバルブに設けられ同バルブの開度を検出する。CPU22は、スロットル開度センサ32からの検出信号に基づいてその時々のスロットルバルブの開度(スロットル開度Th)を算出する。
【0026】
さらに、CPU22は、スロットル開度閾値T1を設定する。具体的には、まず、車速Vを演算する。この車速Vは、スリップの少ない従動輪である左右の後輪11a,11bにおける車輪速度の平均値を算出することにより得る。次に、車速Vとスロットル開度Th(%)とからなる2次元マップ(閾値設定マップ)を参照して、現在の車速Vに対応するスロットル開度閾値T1を選定(算出)する。前記マップはROM23に予め記憶されている。
【0027】
CPU22は、入出力回路25を介して各前後輪5a,5b,11a,11bの車輪の回転を検出する車輪速センサ33a〜33dと接続されている。CPU22は車輪速センサ33a〜33dからの検出信号を入力し、各検出信号に基づいてその時々の各前後輪5a,5b,11a,11bの車輪速VFL,VFR,VRL,VRRを算出する。
【0028】
又、CPU22は、左右の前輪5a,5bの両車輪速VFL,VFRから前輪平均車輪速VFN(=(VFL+VFR)/2)を求めるとともに、左右の後輪11a,11bの両車輪速VRL,VRRから後輪平均車輪速VRN(=(VRL+VRR)/2)を算出する。即ち、後輪平均車輪速VRN=前記車速Vである。さらに、CPU22は、前輪平均車輪速VFNと後輪平均車輪速VRNとから差動回転速度ΔN(=|VFN−VRN|)を算出するようになっている。
【0029】
CPU22は、入出力回路25を介して操舵角センサ34と接続され、同操舵角センサ34から操舵角信号を入力する。操舵角センサ34は、図示しないステアリングホイールに設けられ同ステアリングホイールの操舵角θを検出する。CPU22は、操舵角センサ34からの検出信号に基づいてその時々のステアリングホイールの操舵角θを算出する。
【0030】
CPU22は、入出力回路25を介して駆動力伝達装置7の電磁コイル7aに電流を給電する駆動回路35に接続されている。CPU22は、駆動回路35に同CPU22が算出した電流値を電磁コイル7aに給電するためのデューティ比制御信号を出力する。駆動回路35は、デューティ比制御信号に基づいて駆動し、CPU22が算出した電流値を電磁コイル7aに給電する。
【0031】
つまり、CPU22は、4輪駆動傾向モード又は2輪駆動傾向モードのための前記データを使って前記算出したスロットル開度Th、差動回転速度ΔN、車速V、及び操舵角θに対する電磁コイル7aに給電する目標電流値をデューティ比として求める。そして、CPU22は、その求めたデューティ比に対するデューティ比制御信号を入出力回路25を介して駆動回路35に出力する。
【0032】
CPU22には時間を計時するタイマ手段としての遅延タイマtmが設けられている。
次に、上記のように構成した駆動力伝達装置7を駆動制御する駆動力伝達制御回路の作用を説明する。
【0033】
図3は、CPU22が定時割込みで処理するモード切り換え制御プログラムのフローチャートである。
ステップ101(以下、ステップをSという)において、CPU22は、スロットル開度センサ32、車輪速センサ33a〜33d、操舵角センサ34からの検出信号に基づいて、スロットル開度閾値T1、スロットル開度Th、差動回転速度ΔN、車速V、及び操舵角θを算出する。また、CPU22は、ROM23に予め記憶された操舵角閾値T2を読み込む。
【0034】
S102において、CPU22は、スロットル開度Thとスロットル開度閾値T1の大小関係を判定する。この判定結果により、CPU22は、「スロットル開度Th>スロットル開度閾値T1」と判定した場合には4輪駆動車1が加速を行っているものとしてスロットル開度判定フラグ(今回値)を1にセットするように更新し、そうでない場合には、0にリセットするように更新する。このとき、スロットル開度判定フラグの更新前の値は、スロットル開度判定履歴フラグ(前回値)として置き換える。
【0035】
また、CPU22は、操舵角θと操舵角閾値T2の大小関係を判定する。この判定結果により、CPU22は、「操舵角θ>操舵角閾値T2」と判定した場合には、ステアリングホイールが切られたものとして操舵角判定フラグ(今回値)を1にセットするように更新し、そうでない場合には、0にリセットするように更新する。このとき、操舵角判定フラグの更新前の値は、操舵角判定履歴フラグ(前回値)として置き換える。そして、CPU22は、RAM24に記憶されている前回制御周期におけるスロットル開度判定フラグ及び操舵角判定フラグの両判定履歴フラグを読み込む。
【0036】
S103において、CPU22は、次に示す二つのときのうち少なくともいずれか一方のときにはS104へ移行し(図4の(2)、(4)、(5)、(7)、(9)参照)、そうでない場合にはS105へ移行する(図4の(1)、(3)、(6)、(8)、(10)〜(12)参照)。スロットル開度判定履歴フラグ(前回値)がリセットとされていると共にスロットル開度判定フラグ(今回値)がセットされているとき、又は操舵角判定履歴フラグ(前回値)がリセットとされていると共に操舵角判定フラグ(今回値)がセットされているとき。
【0037】
即ち、ここではステアリングホイールを切ったか、或いは4輪駆動車1が加速したか否かを判定している。
なお、図4は、横軸が時間を表し、前記操舵角判定フラグと前記スロットル開度判定フラグのセット(1)、リセット(0)の時間変化を表しており、また、同時期における後述する遅延時間Lt、遅延タイマtm及びこれらのパラメータによりそのときの駆動傾向モードを表している。
【0038】
S104において、CPU22は、前回の制御周期における遅延時間Ltに対して加算値a(>0)を加算したものを、今回の制御周期における遅延時間Ltとして更新する。なお、CPU22は、最初の制御周期の場合には、初期値0(遅延時間Lt=0)に対して加算値aを加算する。また、CPU22は、今回の制御周期における遅延時間LtがROM23に記憶された第1上限値M1(>0)を越えるようであれば遅延時間Ltを第1上限値M1の値に合わせるようにする。さらに、CPU22は、遅延タイマtmの値をリセットする(図4の(2)、(4)、(5)、(7)、(9)参照)。
ここで、図4に示すように遅延タイマtmがそれまで計時した計時時間と設定された遅延時間Ltとの差(残留時間)は、遅延タイマtmの値がリセットされることにより、長くされ、すなわち、延長される。図4において、例えば(4)や(7)の時点と、(4)や(7)の時点から直後の時点では、残留時間は(4)や(7)の時点から直後の時点の方が延長されている。
【0039】
即ち、CPU22は、スロットル開度判定フラグ及び操舵角判定フラグのうち少なくともいずれか一方がリセット状態からセット状態へ変更された場合に、遅延時間Ltを積算させるとともに、遅延タイマtmの値をリセット(tm=0)して改めて計時を行うための準備をする。
【0040】
S105において、CPU22は、前記スロットル開度判定フラグ及び前記操舵角判定フラグのうち少なくともいずれか一方が今現在セットされているか否かを判定する。CPU22は、スロットル開度判定フラグ及び操舵角判定フラグのうち少なくともいずれか一方が今現在セットされている場合(CPU22に対して4輪駆動傾向モードに対応した走行状態パラメータが入力されている場合)にはS106へ移行する(図4の(2)、(4)、(5)、(7)、(9)参照)。一方、そうでない場合(CPU22に対して2輪駆動傾向モードに対応した走行状態パラメータが入力されている場合)にはS107へ移行する(図4の(1)、(3)、(6)、(8)、(10)〜(12)参照)。
【0041】
即ち、ここでは、今現在4輪駆動車1が加速中であるか、又は今現在ステアリングホイールを切っている最中であるか否かを判定している。そして、今現在4輪駆動車1が加速中や、今現在ステアリングを切っている最中であれば、CPU22は駆動力伝達装置7を4輪駆動傾向モードとなるように制御するべくS106へ移行し、そうでない場合にはS107へ移行する。
【0042】
S106において、CPU22は、4輪駆動傾向モードのマップデータに基づいて駆動力伝達装置7の駆動力配分率制御を行い、一旦このプログラムを終了する。
【0043】
一方、S105からS107へ移行すると、CPU22は、前回の制御周期における遅延タイマtmの値に対してカウント値b(>0)を加算したものを、今回の制御周期における遅延タイマtmの値として更新し、S108へ移行する。なお、CPU22は、最初の制御周期の場合には、初期値0(遅延タイマtm=0)に対してカウント値bを加算する。
【0044】
S108において、CPU22は「遅延タイマtm≧(今回制御周期時の)遅延時間Lt」が否かを判定する。CPU22は、「遅延タイマtm≧(今回制御周期時の)遅延時間Lt」と判定した場合にはS109へ移行し(図4の(1)、(11)、(12)参照)、そうでないと判定した場合には、S106へ移行し(図4の(3)、(6)、(8)、(10)参照)4輪駆動制御を行う。
【0045】
即ち、ここでは、4輪駆動車1が加速を行わなくなってから、又はステアリングホイールが切られなくなってから所定時間(遅延時間Lt分の時間)が経ったか否かを判定している。従って、4輪駆動傾向モードを必要とする走行状態と、4輪駆動傾向モードを必要としない走行状態(即ち、2輪駆動傾向モードの走行状態)との切り換えを繰り返す頻度が多い場合、即ち、繰り返す頻度に応じて遅延時間Ltが加算される。そのため、CPU22は4輪駆動傾向モードを継続する制御を行うべく、S106へ移行する。
【0046】
なお、本実施形態では、「Lt=0」のときには、遅延タイマtmが計時中でないという。
そして、S108からS109へ移行すると、現在の遅延タイマtm及び遅延時間Ltをリセットし、S110へ移行する。
【0047】
S110において、CPU22は、2輪駆動傾向モードのマップデータに基づいて駆動力伝達装置7の駆動力配分率制御を行い、一旦このプログラムを終了する。
【0048】
従って、第1実施形態の4輪駆動車1によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、駆動力配分用ECU21のCPU22は、走行状態パラメータである操舵角θ及びスロットル開度Thの大きさに基づいて駆動力伝達装置7の拘束力を4輪駆動傾向モードにするか2輪駆動傾向モードにするかを判定した。そして、CPU22は4輪駆動傾向モードにすると判定したときに遅延時間Ltを設定した。CPU22は、遅延タイマtmが0から遅延時間Ltまで計時しているときには駆動力伝達装置7の拘束力を4輪駆動傾向モードとなるように優先制御した。また、CPU22は、遅延タイマtmが計時していないときには、操舵角θ及びスロットル開度Thの大きさに基づいて駆動力伝達装置7の拘束力を4輪駆動傾向モード又は2輪駆動傾向モードとなるように制御した。
【0049】
このため、スロットル開度判定フラグ及び操舵角判定フラグがセットとリセットとを繰り返すとき、即ち、4輪駆動車1が加減速を繰り返すとき、或いは4輪駆動車1がカーブを曲がったり直線を走ったりを繰り返すときに、CPU22は駆動力伝達装置7の拘束力を4輪駆動傾向モードに優先させて制御する。従って、駆動力配分用ECU21は駆動力配分率の過度の可変制御を抑制し、可変制御による車両挙動変化を少なくできる。また、車両挙動変化を少なくできる分、運転者は車両挙動変化により乗り心地を損なうことがない。
【0050】
(2)本実施形態では、CPU22は操舵角θ及びスロットル開度Th(走行状態パラメータ)の大きさに基づいて遅延時間Ltの長さを設定するようにした。従って、走行状態に応じてCPU22は、駆動力伝達装置7の拘束力を4輪駆動傾向モードに優先させて制御する遅延時間Ltの長さを設定できる。
【0051】
(3)本実施形態では、CPU22はスロットル開度判定フラグ及び操舵角判定フラグのうち少なくともいずれか一方がリセット状態からセット状態へ変更された場合に、遅延時間Ltに加算値aを加算させるとともに、遅延タイマtmの値をリセットして改めて計時を行う準備をするようにした。即ち、4輪駆動傾向モードを必要とする走行状態と、4輪駆動傾向モードを必要としない走行状態(2輪駆動傾向モードの走行状態)とを繰り返す頻度に応じて遅延時間Ltの長さを設定するようにした。
【0052】
従って、4輪駆動車1が加減速を繰り返す頻度が多いほど、或いは4輪駆動車1がカーブを曲がったり直線を走ったりを繰り返す頻度が多いほど、CPU22は駆動力伝達装置7の拘束力を4輪駆動傾向モードに優先させて制御する遅延時間Ltの長さを長く設定することができる。
【0053】
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図1、図2、図5〜図7に従って説明する。なお、第2実施形態の駆動力配分用ECU21を備えた4輪駆動車1は、装置構成は前記第1実施形態と同じであり、駆動力配分用の制御プログラムのみが前記第1実施形態と異なっている。
【0054】
即ち、CPU22にはタイマ手段としての遅延カウンタLcが設けられている。
なお、CPU22は設定手段、制御手段及び駆動判定手段に加え、定常走行判定手段にも相当する。また、本実施形態では、前記遅延カウンタLcが0のときには、計時中でないという。
【0055】
次に、上記のように構成した駆動力伝達装置7を駆動制御する駆動力伝達制御回路の作用を説明する。
図5及び図6は、CPU22が定時割込みで処理するモード切り換え制御プログラムのフローチャートである。
【0056】
S201及びS202においては、前記第1実施形態におけるS101及びS102と同様の処理をそれぞれ行う。
S203において、CPU22は、スロットル開度判定フラグ及び操舵角判定フラグのうち少なくともいずれか一方のフラグが今現在セットされているか否かを判定する。即ち、前記両フラグのうち少なくともいずれか一方がセットされている場合には、S204へ移行し(図7の(2)、(5)、(7)、(8)、(11)参照)、そうでない場合にはS208へ移行する(図7の(1)、(3)、(4)、(6)、(9)、(10)、(12)〜(14)参照)。
【0057】
なお、図7は先の図4と同様に横軸が時間を表し、両フラグの値、遅延カウンタLc、後述する定常走行判定、及びこれらのパラメータによりそのときの駆動傾向モードを表している。
【0058】
即ち、S204へ移行する場合には、4輪駆動車1は今現在4輪駆動傾向モードを必要とする走行状態となっており、S208へ移行する場合には、4輪駆動車1は今現在4輪駆動傾向モードは必ずしも必要ではない走行状態となっている。
【0059】
S204において、CPU22は、前回の制御周期における遅延カウンタLcに対して加算値c(>0)を加算したものを、今回の制御周期における遅延カウンタLcとして更新し、S205へ移行する。なお、CPU22は、最初の制御周期の場合には、初期値0(遅延カウンタLc=0)に対して加算値cを加算する。なお、CPU22は、今回の制御周期における遅延カウンタLcがROM23に記憶された第2上限値M2(>0)を越えるようであれば遅延カウンタLcを第2上限値M2の値に合わせるようにしてから、S205へ移行する(図7の(8)参照)。即ち、CPU22は、遅延カウンタLcに加算値cを加算することにより遅延時間Ltを設定している。
【0060】
なお、本実施形態においては、遅延時間Ltとは遅延カウンタLcの値が0を越えてから再び0に戻るまでの時間の長さのことをいう。
S205において、CPU22は「遅延カウンタLc=0」か否かを判定する。CPU22は「遅延カウンタLc=0」と判定した場合には、S206へ移行する(図7の(1)、(4)、(10)、(13)、(14)参照)。一方、そうでないと判定した場合にはS207へ移行する(図7の(2)、(3)、(5)〜(9)、(11)、(12)参照)。
【0061】
S206において、CPU22は、2輪駆動傾向モードのマップデータに基づいて駆動力伝達装置7の駆動力配分率制御を行い、一旦このプログラムを終了する。
【0062】
S207において、CPU22は、4輪駆動傾向モードのマップデータに基づいて駆動力伝達装置7の駆動力配分率制御を行い、一旦このプログラムを終了する。なお、S203及びS204を介してS205へ移行した場合には、そこからS207へ必ず移行する。即ち、S203及びS204を介してS205へ移行したということは、4輪駆動車1が今現在4輪駆動傾向モードを必要とする走行状態となっており、このためS205からS207へ必ず移行する。
【0063】
ところで、S203からS208へ移行すると、CPU22は、今現在、自分自身が4輪駆動傾向モードのマップデータに基づいて駆動力伝達装置7の駆動力配分率制御を行っているか否かを判定する。CPU22は、今現在、自分自身が4輪駆動傾向モードのマップデータに基づいて駆動力伝達装置7の駆動力配分率制御を行っていると判定した場合にはS209へ移行する(図7の(3)、(6)、(9)、(12)、(13)参照)。なお、図7において、矢印(13)で示す位置は、2輪駆動傾向モードであるかのように示しているが、実際には4輪駆動傾向モードとされている。一方、そうでない場合にはS205を介してS206へ移行する(図7の(1)、(4)、(10)、(14)参照)。
【0064】
即ち、S208からS205へ移行した場合には、CPU22は、今現在、自分自身が2輪駆動傾向モードのマップデータに基づいて駆動力伝達装置7の駆動力配分率制御を行っている状態であり、遅延カウンタLcは必ず0になっている。従って、S208からS205へ移行した場合には、そこからS206へ必ず移行する。
【0065】
ところで、S208からS209へ移行すると、CPU22は4輪駆動車1が定常走行を行っているか否かを判定する。
なお、前記定常走行とは、4輪駆動車1が直線の道を定速で走るような状態、即ち、差動回転速度ΔN、車速V、スロットル開度Th、及び操舵角θがそれぞれ所定の閾値より小さい場合のことをいう。
【0066】
CPU22は4輪駆動車1が定常走行を行っていると判定した場合にはS211へ移行し(図7の(13)参照)、そうでないと判定した場合にはS210へ移行する(図7の(3)、(6)、(9)、(12)参照)。
【0067】
S211において、遅延カウンタLcをリセット(Lc=0)し、S205を介してS206へ移行する。即ち、S209からS211へ移行する場合には、遅延カウンタLcは0とはなっておらず、本来ならばCPU22は4輪駆動傾向モードのマップデータに基づいて駆動力伝達装置7の駆動力配分率制御を行うべきである。しかしながら、4輪駆動車1が定常走行を行っている状態であり4輪駆動傾向モードを必要としない状態であると見越して、CPU22は特別に4輪駆動傾向モードのマップデータから2輪駆動傾向モードのマップデータに切り換えて駆動力伝達装置7の駆動力配分率制御を行う。
【0068】
一方、S209からS210へ移行すると、前回の制御周期における遅延カウンタLcに対して減算値d(>0)を減算したものを、今回の制御周期における遅延カウンタLcとして更新する。
【0069】
なお、前記加算値cは前記減算値dよりも大きく設定されている。なお、CPU22は、今回の制御周期における遅延カウンタLcが0未満であれば「遅延カウンタLc=0」に更新してから、S205へ移行する。そして、CPU22はS205の判定に基づきS206又はS207へ移行、即ち、2輪駆動傾向モード又は4輪駆動傾向モードのマップデータに基づいて駆動力伝達装置7の駆動力配分率制御を行い、一旦このプログラムを終了する。
【0070】
従って、第2実施形態の4輪駆動車1によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、駆動力配分用ECU21のCPU22は、走行状態パラメータである操舵角θ及びスロットル開度Thの大きさに基づいて駆動力伝達装置7の拘束力を4輪駆動傾向モードにするか2輪駆動傾向モードにするかを判定した。そして、CPU22はスロットル開度判定フラグ又は操舵角判定フラグがセットされている間中、制御プログラムを周回する毎に遅延カウンタLcに対して加算値cを加算することにより遅延時間Ltを設定した。即ち、CPU22はスロットル開度判定フラグ又は操舵角判定フラグがセットされている継続時間の長さに応じて遅延時間Ltを設定した。
【0071】
さらに、CPU22は、RAM24の遅延カウンタLcが0以外のときには駆動力伝達装置7の拘束力を4輪駆動傾向モードとなるように優先制御した。また、CPU22は、遅延カウンタLcが計時していない(遅延カウンタLc=0)ときには、駆動力伝達装置7の拘束力を2輪駆動傾向モードとなるように制御した。
【0072】
従って、前記第1実施形態の効果(1)と同様の効果を奏する。
(2)本実施形態では、CPU22は操舵角θ及びスロットル開度Th(走行状態パラメータ)の大きさに基づいて、遅延カウンタLcに加算値cを加算することにより遅延時間Ltを設定するようにした。従って、走行状態に応じてCPU22は、駆動力伝達装置7の拘束力を4輪駆動傾向モードに優先させて制御する長さを設定できる。
【0073】
(3)本実施形態では、CPU22はスロットル開度判定フラグ及び操舵角判定フラグのうち少なくともいずれか一方がセットされている時間の長さに応じて、遅延カウンタLcに加算値cを加算させて遅延時間Ltの長さを設定するようにした。従って、4輪駆動車1がカーブを曲がっていたり、加速を行っていたりする時間が長いほど、CPU22は駆動力伝達装置7の拘束力を4輪駆動傾向モードに優先させて制御する遅延時間Ltの長さを長く設定することができる。
【0074】
(4)本実施形態では、CPU22は4輪駆動車1が定常走行を行っていると判定した際には、駆動力伝達装置7の拘束力を2輪駆動傾向モードに優先させて制御するようにした。従って、CPU22は、必要以上に駆動力伝達装置7の拘束力を4輪駆動傾向モードで制御することなく、低燃費の走行を確保できる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は以下のような他の実施形態に変更して具体化してもよい。
【0075】
・前記各実施形態では、4輪駆動車1の駆動力配分を2輪駆動傾向モード又は4輪駆動傾向とするようにしていたが、2輪駆動傾向モード又は完全な4輪駆動モードとしてもよい。また、4輪駆動車1の駆動力配分を4輪駆動傾向モード又は完全な2輪駆動モードとしてもよい。この場合、前記「完全な4輪駆動モード」は4駆傾向に相当し、前記「完全な2輪駆動モード」は2駆傾向に相当する。
【0076】
・前記各実施形態では、前輪駆動ベースの4輪駆動車、即ちFF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式の4輪駆動車1に具体化したが、FR(フロントエンジン・リアドライブ)方式もしくはRR(リアエンジン・リアドライブ)方式の4輪駆動車に具体化してもよい。
【0077】
・前記各実施形態では、駆動力伝達装置7を湿式多板式の電磁クラッチ機構を備えるようにしていたが、湿式多板式の電磁クラッチ機構を乾式多板式の電磁クラッチ機構に変更してもよく、また、駆動力配分を制御可能な駆動力伝達装置(油圧式、電磁式、モータ等)に変更してもよい。
【0078】
・前記第1実施形態において、前記第2実施形態で用いた定常走行判定を行うようにしてもよい。即ち、第1実施形態において、CPU22は4輪駆動車1が定常走行を行っていると判定した際には、駆動力伝達装置7の拘束力を2輪駆動傾向モードに優先させて制御させてもよい。
【0079】
・前記第1実施形態では、CPU22はスロットル開度判定フラグ及び操舵角判定フラグのうち少なくともいずれか一方がリセット状態からセット状態へ変更された場合に、遅延時間Ltに加算値aを加算し、遅延時間Ltの長さを変更するようにしていた。これに限らず、前記遅延時間Ltの長さは常に一定となるように設定してもよい。
【0080】
・前記各実施形態では、CPU22は、スロットル開度Th及び操舵角θの大きさに基づいて、駆動力伝達装置7の拘束力を4輪駆動傾向モード又は2輪駆動傾向モードとなるように切り換え制御していた。これに限らず、CPU22は、スロットル開度Th、操舵角θ、差動回転速度ΔN、及び車速V等の走行状態パラメータのうち少なくとも1つの走行状態パラメータの大きさに基づいて駆動力伝達装置7の拘束力を4輪駆動傾向モード又は2輪駆動傾向モードとなるように切り換え制御してもよい。
【0081】
・前記実施形態では、スタンバイ方式の4輪駆動車1において、CPU22の制御に応じて駆動力配分を変更するようにしていた。これに限らず、次に示す4輪駆動車において、CPU22の制御に応じて駆動力配分を変更するようにしてもよい。即ち、この4輪駆動車は、センタディファレンシャル(センタデフ)に電子制御多板クラッチを備える。そして、CPU22の制御に応じて駆動力配分をセンタデフによって決まる所定の比から、多板クラッチが完全に摩擦係合した前輪:後輪が50:50までの間で任意に設定可能とする。
【0082】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、駆動力配分率の過度の可変制御を抑制し、可変制御による車両挙動変化を少なくできる。また、車両挙動変化を少なくできる分、運転者は車両挙動変化により乗り心地を損なうことがない。すなわち、従来の4輪駆動車では、山岳路走行やスラローム走行等を行うと、2駆傾向と4駆傾向との切り換えを頻繁に行ってしまうが、このように、山岳路走行やスラローム走行等で、2駆傾向と4駆傾向との切り換えが頻繁に行われてしまうと、車両挙動変化(切り換えショック)が頻繁に発生し、乗り心地を損なうことがあるが、本発明ではこのようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1及び第2実施形態における4輪駆動車の概略構成図。
【図2】 第1及び第2実施形態における4輪駆動車の駆動力伝達装置を駆動制御する駆動力伝達制御回路図。
【図3】 第1実施形態において4輪駆動車の走行時におけるモード切換制御のフローチャート。
【図4】 第1実施形態における4輪駆動車の走行時の各種処理を一覧で示したタイミングチャート。
【図5】 第2実施形態において4輪駆動車の走行時におけるモード切換制御のフローチャート。
【図6】 第2実施形態において4輪駆動車の走行時におけるモード切換制御のフローチャート。
【図7】 第2実施形態における4輪駆動車の走行時の各種処理を一覧で示したタイミングチャート。
【符号の説明】
1…4輪駆動車、2…原動機としてのエンジン、
7…駆動力伝達手段としての駆動力伝達装置、
5a,5b…前輪、11a,11b…後輪、
21…「4輪駆動車の駆動力配分制御装置」としての駆動力配分用ECU、
22…CPU(第1実施形態では、制御手段、駆動判定手段、及び設定手段。第2実施形態では制御手段、駆動判定手段、及び設定手段。
Lc…タイマ手段としての遅延カウンタ、
Lt…遅延時間、Th…走行状態パラメータとしてのスロットル開度、
tm…タイマ手段としての遅延タイマ、
θ…走行状態パラメータとしての操舵角。

Claims (6)

  1. 原動機が発生する駆動力を駆動力伝達手段を介して前輪及び後輪に伝達し、走行状態に応じて前記駆動力伝達手段の拘束力を、拘束力が大きい4駆傾向或いは拘束力が小さい2駆傾向に可変制御することにより、前記前輪と前記後輪との駆動力配分を可変制御させる制御手段を備えた4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、
    走行状態パラメータに基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向にするか、2駆傾向にするかを判定する駆動判定手段と、
    前記駆動判定手段が、4駆傾向にすると判定したときに遅延時間を設定する設定手段と、
    前記遅延時間を計時するタイマ手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記駆動判定手段で2駆傾向にすると判定された場合でも前記タイマ手段が計時中であるときは前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向となるように制御し、
    前記タイマ手段が計時中でないときには前記駆動判定手段の判定結果に基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を制御し、
    前記タイマ手段は、計時中において前記駆動判定手段で一旦2駆傾向にすると判定された後さらに4駆傾向にすると判定された際には、計時された時間と前記遅延時間との差の残留時間を延長することを特徴とする4輪駆動車の駆動力配分制御装置。
  2. 前記設定手段は、前記駆動判定手段の判定結果に基づいて、前記遅延時間の長さを設定することを特徴とする請求項1に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置。
  3. 前記走行状態パラメータは、その時々によって4駆傾向に対応した走行状態パラメータか、2駆傾向に対応した走行状態パラメータかのいずれか一方であり、
    前記設定手段は、前記駆動判定手段が4駆傾向に対応した走行状態パラメータと2駆傾向に対応した走行状態パラメータとを交互に入力する頻度に応じて前記遅延時間の長さを設定することを特徴とする請求項2に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置。
  4. 原動機が発生する駆動力を駆動力伝達手段を介して前輪及び後輪に伝達し、
    走行状態に応じて前記駆動力伝達手段の拘束力を、拘束力が大きい4駆傾向或いは拘束力が小さい2駆傾向に可変制御することにより、前記前輪と前記後輪との駆動力配分を可変制御させる制御手段を備えた4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、
    走行状態パラメータに基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向にするか、2駆傾向にするかを判定する駆動判定手段と、
    前記駆動判定手段が、4駆傾向にすると判定したときに遅延時間を設定する設定手段と、
    前記遅延時間を計時するタイマ手段とを備え、
    前記制御手段は、前記駆動判定手段で2駆傾向にすると判定された場合でも前記タイマ手段が計時中であるときは前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向となるように制御し、前記タイマ手段が計時中でないときには前記駆動判定手段の判定結果に基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を制御し、
    前記走行状態パラメータは、その時々によって4駆傾向に対応した走行状態パラメータか、2駆傾向に対応した走行状態パラメータかのいずれか一方であり、
    前記設定手段は、前記駆動判定手段が4駆傾向に対応した走行状態パラメータを入力していた継続時間の長さに応じて前記遅延時間の長さを設定することを特徴とする4輪駆動車の駆動力配分制御装置。
  5. 原動機が発生する駆動力を駆動力伝達手段を介して前輪及び後輪に伝達し、走行状態に応じて前記駆動力伝達手段の拘束力を、拘束力が大きい4駆傾向或いは拘束力が小さい2駆傾向に可変制御することにより、前記前輪と前記後輪との駆動力配分を可変制御させる4輪駆動車の駆動力配分方法において、
    走行状態パラメータに基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向にするか2駆傾 向にするかを判定し、
    前記判定の結果が4駆傾向にするとの判定の場合に遅延時間を設定し、
    前記遅延時間をタイマ手段にて計時し、
    前記判定の結果が2駆傾向にするとの判定であった場合でも前記タイマ手段が計時中であるときは前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向となるように制御し、
    前記タイマ手段が計時中でないときには前記判定の結果に基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を制御し、
    前記タイマ手段の計時中において、一旦2駆傾向にすると判定された後にさらに4駆傾向にすると判定された際には、計時された時間と前記遅延時間との差の残留時間を延長する4輪駆動車の駆動力配分方法。
  6. 原動機が発生する駆動力を駆動力伝達手段を介して前輪及び後輪に伝達し、走行状態に応じて前記駆動力伝達手段の拘束力を、拘束力が大きい4駆傾向或いは拘束力が小さい2駆傾向に可変制御することにより、前記前輪と前記後輪との駆動力配分を可変制御させる4輪駆動車の駆動力配分方法において、
    走行状態パラメータに基づいて前記駆動力伝達手段の拘束力を4駆傾向にするか2駆傾向にするかを判定し、4駆傾向にすると判定していた継続時間の長さに応じて遅延時間の長さを設定し、同遅延時間内の間は前記走行状態パラメータの状態にかかわらず前記駆動力配分を4駆傾向の配分とすることを特徴とする4輪駆動車の駆動力配分方法。
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