JP3857544B2 - サーマルプリンタ - Google Patents
サーマルプリンタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3857544B2 JP3857544B2 JP2001179319A JP2001179319A JP3857544B2 JP 3857544 B2 JP3857544 B2 JP 3857544B2 JP 2001179319 A JP2001179319 A JP 2001179319A JP 2001179319 A JP2001179319 A JP 2001179319A JP 3857544 B2 JP3857544 B2 JP 3857544B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- platen roller
- motor
- reduction
- rotation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Handling Of Sheets (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はサーマルプリンタに係わり、記録用紙に印刷時と給排紙時とで、プラテンローラに伝達するモータの減速比を切り換えてプラテンローラを高速回転、または低速回転させるようにしたサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、記録用紙への文字等の画像印刷を行う印刷装置として、記録用紙の幅方向に沿って、複数の発熱素子を整列配置した長尺状のラインタイプのサーマルヘッドを有するサーマルプリンタが、コンピュータ、ワープロ等の出力装置として多く用いられている。
【0003】
前記サーマルプリンタの印刷動作を説明すると、記録用紙が例えば感熱紙の場合に、サーマルヘッドとプラテンローラとを互いに圧接した状態で、モータを回転させてプラテンローラを回転駆動する。
そして、プラテンローラとサーマルヘッドとの間に記録用紙を給紙すると、この記録用紙は、回転駆動中のプラテンローラにより、搬送方向における下流側に搬送される。この搬送中の記録用紙は、サーマルヘッドと摩擦しながら搬送され、記録用紙の印刷開始位置がサーマルヘッドの発熱素子に位置合わせされて記録用紙の頭出しが行われる。
【0004】
この記録用紙の頭出し後、サーマルヘッドの複数の発熱素子を、印刷情報に基づいて選択的に発熱させると共に、プラテンローラを回転させながら記録用紙をプラテンローラより下流側に搬送することにより、感熱紙からなる記録用紙が印刷情報に基づいて発色されて、感熱紙に所望の画像を印刷することができる。
そして、印刷後の記録用紙は、プラテンローラの回転でプリンタ外部に排紙されるようになっている。
【0005】
このような従来のサーマルプリンタは、プラテンローラが摩擦係数の大きなゴム等で形成されて、記録用紙とプラテンローラとの摩擦抵抗を大きくし、回転駆動中のプラテンローラと、搬送中の記録用紙とがスリップしないようにしていた。
そのために、印刷中における記録用紙とプラテンローラとのスリップをなくすることができ、高品質の画像印刷を行うことができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のサーマルプリンタは、給紙時にサーマルヘッドとプラテンローラとの間に記録用紙が圧接狭持する前の状態、または印刷後の記録用紙を排紙してサーマルヘッドとプラテンローラとの間に記録用紙がない状態においても、給排紙を確実にするために、プラテンローラを回転駆動させていた。
そのために、給排紙時におけるプラテンローラの回転は、サーマルヘッドとの摩擦抵抗により、回転負荷が大きくなっていた。
【0007】
このような回転負荷の大きなプラテンローラを回転させるために、モータの減速比を大きくして、プラテンローラを低速回転させることにより、プラテンローラに大きな駆動力を伝達していた。
そのために、印刷中においてもプラテンローラの回転速度が低速となり、印刷時間が長くなる問題があった。
あるいは、モータの駆動トルクを大きくすることにより、プラテンローラに大きな駆動トルクを伝達することもできるが、このようなモータの駆動トルクを大きくすることにより、消費電流が大きくなる問題があった。
【0008】
本発明は、前述したような問題点に鑑みてなされたもので、少なくとも記録用紙に印刷時と、記録用紙の給排紙時とにおいて、モータの回転を減速させてプラテンローラに伝達するモータの減速比を切り換えて、プラテンローラの回転速度を低速、または高速に切り換えるようにしたサーマルプリンタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の解決手段として本発明のサーマルプリンタは、サーマルヘッドと、記録用紙を前記サーマルヘッドとの間で圧接した状態で搬送可能なプラテンローラと、このプラテンローラに回転を伝達可能なモータとを備え、
前記モータと前記プラテンローラとの間には、前記モータの回転を減速させて前記プラテンローラのプラテンギアに伝達可能な減速ギアを有し、
前記記録用紙に印刷時と、前記記録用紙の給紙時および排紙時とにおいて、前記減速ギアの減速比を切り換えて、前記プレテンローラの回転速度を低速または高速に切替えるようにし、
前記減速ギアは、前記プラテンギアに対して係脱可能で減速比の異なる第1、第2減速ギアを有し、この第1、第2減速ギアは、前記モータの正転逆転に連動して揺動可能な揺動板に軸支され、前記モータを正転させると、前記揺動板が一方側に揺動すると共に、前記第1減速ギアが前記プラテンギアに連結して、前記プラテンローラが前記低速で回転し、また、前記モータを逆転させると、前記揺動板が他方側に揺動すると共に、前記第2減速ギアが前記プラテンギアに連結して、前記プラテンローラが前記低速回転と同方向に前記高速で回転するような構成とした。
【0010】
また、前記課題を解決するための第2の解決手段として、前記減速比の切り換えは、前記印刷時よりも、前記給排紙時の方を、前記プラテンローラの回転速度を前記低速にするような構成とした。
【0011】
また、前記課題を解決するための第3の解決手段として、前記モータと前記第1、第2減速ギアとの間には、前記モータの回転を減速させて前記第1、第2減速ギアに伝達可能な中間ギアが配設され、前記第1減速ギアと前記中間ギアとの間には、前記中間ギアの回転を前記第1減速ギア8に伝達可能な第3減速ギアを配設し、前記モータを前記正転させると、前記中間ギア、前記第3減速ギア、前記第1減速ギアを介して前記プラテンローラが一方向に前記低速で回転し、前記モータを前記逆転させると、前記中間ギア、前記第2減速ギアを介して前記プラテンローラが前記高速で回転するような構成とした。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のサーマルプリンタの一実施の形態を、図1〜図5に基づいて説明する。図1は本発明に関するサーマルプリンタの要部断面図であり、図2、図3は本発明に係わる揺動板の揺動を説明する要部断面図であり、図4は本発明に係わる第1減速ギアの動作を説明する図であり、図5は本発明に係わる第2減速ギアの動作を説明する図である。
【0014】
まず、本発明の一実施の形態のサーマルプリンタを、図1に基づいて説明すると、外周部には樹脂材料からなり、内部が空洞状の本体ケース1が配設されている。この本体ケース1は、下ケース1aと、上ケース1bと、互いに対向する一対の側板1cとで内部が空洞状に形成されている。また、上ケース1bの上部には、給紙口1dが形成され、この給紙口1dには、本体ケース1の空洞内部に傾斜状に延びる用紙ガイド部1eが設けられている。
【0015】
また、用紙ガイド部1eの図示右側の側板1cには、後述するプラテンローラ3の駆動源であるモータ2が取り付けられている。このモータ2には、小径のモータギア2aが取り付けられて、矢印C、D方向に正転逆転可能になっている。また、本体ケース1の空洞内部で用紙ガイド部1eの図示左側には、円柱状のプラテンローラ3が配設されている。
このプラテンローラ3は、摩擦係数の高いゴム等からなる円筒状のローラ部3aと、このローラ部3aの回転中心に挿通された回転軸3bとからなり、回転軸3bの両端部が、側板1cに軸支されて回転自在になっている。
また、プラテンローラ3は、図2に示すように、モータ2の駆動力を伝達するためのプラテンギア3cが、回転軸3bに回り止めされて取り付けられている。
【0016】
また、図1に示すプラテンローラ3の下部には、プラテンローラ3に圧接可能なサーマルヘッド4が配設されている。このサーマルヘッド4は、プラテンローラ3に圧接する部分に、プラテンローラ3の長手方向に沿って複数の発熱素子が形成されており、この発熱素子が印刷情報に従って選択的に発熱可能になっている。また、サーマルヘッド4は、ヘッド載置台5に載置されている。
このヘッド載置台5は、回動支点5aを支点として上下方向に回動可能となっている。そして、ヘッド載置台5は、サーマルヘッド4が常にプラテンローラ3に圧接する方向に弾性付勢されている。
【0017】
また、モータギア2aには、中間ギア6が連結されており、この中間ギア6によりモータ2の回転が、所定の減速比で減速されるようになっている。
前記中間ギア6は、2段ギアからなり、モータギア2aが連結する大歯車6aと、この大歯車6aより歯数の少ない小歯車6bとで構成されている。そして、大歯車6aの歯数は、モータギア2aの歯数の数倍に形成されている。
そのために、中間ギア6によって、モータの回転が数分の一に減速されるようになっている。
また、中間ギア6の回転軸6cには、モータ2の正転(矢印C方向)逆転(矢印D方向)に連動して、矢印A、Bの異なる方向に揺動可能な略三角形状の揺動板7が軸支されている。
【0018】
前記揺動板7には、プラテンローラ3(プラテンギア3c)に対して係脱可能な、第1、第2減速ギア8、9が軸支されており、第1減速ギア8は、第3減速ギア10を介して中間ギア6の小歯車6bに連結されている。また、第2減速ギア9は、中間ギア6の小歯車6bに直接連結されている。
前記第3減速ギア10は、大歯車10aと小歯車10bとを有する2段歯車からなり、大歯車10aの歯数は、中間ギア6の小歯車6bの歯数と略同じに形成され、小歯車10bの歯数は、大歯車10aの略半分に形成されて、小歯車10bと第1減速ギア8とが連結されている。
前記第1減速ギア8の歯数は、第3減速ギア10の大歯車10aより少なく、また小歯車10bより多く形成されている。
【0019】
前記第1減速ギア8は、図2に示すように、モータ2の正転(矢印C方向)に連動して、揺動板7が矢印B方向に揺動することにより、プラテンローラ3に連結するようになっている。この時の第2減速ギア9は、プラテンローラ3から離間するようになっている。
また、第2減速ギア9は、図3に示すように、モータ2の逆転(矢印D方向)に連動して、揺動板7が矢印A方向に揺動することにより、プラテンローラ3に連結するようになっている。この時の第1減速ギア8は、プラテンローラ3から離間するようになっている。
【0020】
また、モータ2が正転、または逆転のどちらに回転させても、プラテンローラ3の回転方向は、常に矢印H方向に回転するようになっている。
また、モータ2が正転、逆転のどちらに回転させても、常に一定の回転トルク、および回転速度が中間ギア6に伝達されるようになっている。
【0021】
また、第1減速ギア8を連結したときのプラテンローラ3は、中間ギア6、第3減速ギア10、第1減速ギア8を介して、モータ2の回転が減速されて伝達される。この時、モータ2から伝達されて回転するプラテンローラ3の回転速度は、モータ2の回転速度に対して略1/10以下の低速回転するようになっている。
また、第2減速ギア9の歯数は、プラテンギア3cと略同じに形成されている。そして、第2減速ギア9を連結したときのプラテンローラ3は、中間ギア6、第2減速ギア9を介して、モータ2の回転が減速されて伝達される。この時、モータ2から伝達されて回転するプラテンローラ3の回転速度は、第1減速ギア8を連結し時より略2倍の高速回転するようになっている。
【0022】
前記第1減速ギア8をプラテンギア3cに連結して、プラテンローラ3を低速回転させるときは、プラテンローラ3に伝達される駆動トルクが大きくなる。
また、第2減速ギア9をプラテンギア3cに連結して、プラテンローラ3を高速回転させるときは、前記低速回転時よりプラテンローラ3に伝達される駆動トルクは小さくなる。
【0023】
このような構成のサーマルプリンタにおいて、プラテンローラ3の回転速度を低速、または高速に切り換える動作を説明すると、まず、プラテンローラ3の回転速度を低速に切り換えるには、図2に示すように、モータ2を正転(矢印C方向)させる。すると、このモータ2の回転がモータギア2aから中間ギア6に伝達されて、中間ギア6が矢印E方向に回転する。
【0024】
すると、中間ギア6の矢印E方向の回転に連動して、揺動板7が矢印B方向に揺動すると共に、第1減速ギア8がプラテンギア3cに連結する。そして、中間ギア6の回転が、第3減速ギア10を介して第1減速ギア8に伝達される。
この時、第3減速ギア10は、図4に示すように、矢印F方向に回転し、この回転が第1減速ギア8に伝達されて、第1減速ギア8が矢印G方向に回転する。この第1減速ギア8の回転がプラテンローラ3に伝達されて、プラテンローラ3が矢印H方向に回転すると共に、その回転速度を低速に切り換えることができる。
【0025】
また、プラテンローラ3の回転速度を高速に切り換えるには、図3に示すように、モータ2を逆転(矢印D方向)させる。すると、このモータ2の回転がモータギア2aから中間ギア6に伝達されて、中間ギア6が矢印J方向に回転する。
すると、中間ギア6の矢印J方向の回転に連動して、揺動板7が矢印A方向に揺動すると共に、第2減速ギア9がプラテンギア3cに連結する。そして、中間ギア6の回転が、第2減速ギア9に伝達される。
この時、第2減速ギア9は、図5に示すように、矢印K方向に回転し、この回転がプラテンローラ3に伝達されて、プラテンローラ3が、低速回転時と同じ矢印H方向に回転すると共に、その回転速度を高速に切り換えることができる。
【0026】
次に、本発明のサーマルプリンタの印刷動作を説明すると、まず本体ケース1の給紙口1dから記録用紙(図示せず)を用紙ガイド部1eに沿って内部に挿入して、用紙検出センサ(図示せず)記録用紙を検出すると、プラテンローラ3とサーマルヘッド4との間に記録用紙が狭持される前から、プラテンローラ3を回転させるようになっている。この時のプラテンローラ3の回転速度は、低速に切り換えされている。
そして、記録用紙がプラテンローラ3まで給紙されると、この記録用紙は、低速で回転中のプラテンローラ3により搬送方向におけるプラテンローラ3より下流側に搬送される。前記プラテンローラ3により搬送中の記録用紙は、サーマルヘッド4と摩擦しながら搬送され、記録用紙の印刷開始位置がサーマルヘッドの発熱素子に位置合わせされて記録用紙の頭出しが行われる。
【0027】
前記記録用紙の頭出し後、サーマルヘッド4の複数の発熱素子を、印刷情報に基づいて選択的に発熱させると共に、プラテンローラ3により記録用紙を下流側に搬送することにより、感熱紙からなる記録用紙が印刷情報に基づいて発色されて、感熱紙に所望の画像を印刷することができる。
この印刷中のプラテンローラ3の回転速度は、高速に切り換えられており、印刷速度も高速になっている。
そして、印刷後の記録用紙は、プラテンローラ3の回転で本体ケース1の外部に排紙されるようになっている。
【0028】
この印刷終了後の記録用紙を排紙時において、プラテンローラ3とサーマルヘッド4との間から、記録用紙がなくなっても、プラテンローラ3を更に回転させることにより、記録用紙を確実に排紙できるようにしている。
このような印刷動作時における、少なくともプラテンローラ3とサーマルヘッド4との間に記録用紙がない給排紙時の、プラテンローラ3に加わる回転負荷は、プラテンローラ3とサーマルヘッド4とが直接摩擦するので大きくなる。
【0029】
そのために、本発明のサーマルプリンタは、少なくとも給排紙時において、モータ2の正転(矢印C方向)により、第1減速ギア8をプラテンギア3cに連結させて、プラテンローラ3を低速回転させる。
このことにより、モータ2からプラテンローラ3に伝達する駆動トルクを大きくすることができ、回転負荷の大きなプラテンローラ3を、スムーズに回転させることができる。
【0030】
また、サーマルヘッド4とプラテンローラ3との間に記録用紙が搬送されて印刷中には、記録用紙がサーマルヘッド4と摩擦しながら搬送されるので、プラテンローラ3に加わる回転負荷は小さくなる。
このような、プラテンローラ3の回転負荷が小さい時は、モータ2を逆転(矢印D方向)させて、第2減速ギア9をプラテンギア3cに連結させることにより、プラテンローラ3を高速回転させる。
このことにより、モータ2からプラテンローラ3に伝達する駆動トルクは小さくなるが、プラテンローラ3を高速で回転させることができ、高速印刷が可能になる。
【0031】
また、記録用紙に2色印刷等の特殊印刷を行う場合、通常のモノクロ印刷に比較して印刷時のサーマルヘッド4には、大きなパワーが必要となり、印刷速度を低速にする必要がある。
このような特殊印刷を行う場合には、モータ2を常に正転(矢印C方向)させて、プラテンローラ3を常に低速回転させることにより、高品質な2色印刷等の特殊印刷を行うことはできる。
即ち、本発明のサーマルプリンタは、モータ2の回転速度、および回転トルクを変えることなく、プラテンローラ3の回転速度を、低速、または高速に切り換えることができる。そのために、低消費電力のモータを使っても、このモータの回転をプラテンローラ3に確実に伝達して回転させることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のサーマルプリンタは、記録用紙に印刷時と、減速ギアの減速比を切り換えて、プラテンローラの回転速度を低速、または高速に切り換えるようにしたので、モータの出力を低下させることなく、印刷速度を低速、または高速に切り換えることができ、通常時と印刷条件の異なる2色印刷等の特殊印刷でも、モータを正常に駆動させて高品質の印刷をすることができる。
また、低消費電力のモータを使っても、このモータの回転をプラテンローラ3に確実に伝達して回転させることができるので、モータの消費電流を小さくして、省電力化が可能なサーマルプリンタを提供できる。
【0033】
また、モータの減速比の切り換えは、少なくとも印刷時よりも、給排紙時の方を、プラテンローラの回転速度を低速にするようにしたので、少なくともプラテンローラとサーマルヘッドとの間に記録用紙がない給排紙時において、プラテンローラを低速回転させることにより、プラテンローラの駆動トルクを大きくすることができる。
そのために、サーマルヘッドとの摩擦抵抗で回転負荷が大きくなったプラテンローラに、大きな駆動トルクを伝達することができ、プラテンローラを無理なく回転させて、スムーズな給排紙ができる。
【0034】
また、モータを正転させると、第1減速ギアがプラテンローラに連結してプラテンローラが低速回転し、また、モータを逆転させると、第2減速ギアがプラテンローラに連結して、プラテンローラが低速回転と同方向に高速回転するようにしたので、モータを正転、逆転させるだけで、プラテンローラの回転速度を高速、または低速に切り換え可能な、構造が簡単なサーマルプリンタを提供できる。
【0035】
また、モータを正転させると、中間ギア、第3減速ギア、第1減速ギアを介してプラテンローラが低速回転し、モータを逆転させると、中間ギア、第2減速ギアを介してプラテンローラが低速回転と同方向に高速回転するようにしたので、プラテンローラの回転速度を確実に、低速、または高速に切り換えて、高品質で、且つ高速の印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関するサーマルプリンタの要部断面図である。
【図2】本発明に係わる揺動板の揺動を説明する要部断面図である。
【図3】本発明に係わる揺動板の揺動を説明する要部断面図である。
【図4】本発明に係わる第1減速ギアの動作を説明する図である。
【図5】本発明に係わる第2減速ギアの動作を説明する図である。
【符号の鋭明】
1 本体ケース
1a 下ケース
1b 上ケース
1c 側板
1d 給紙口
1e 用紙ガイド部
2 モータ
2a モータギア
3 プラテンローラ
3a ローラ部
4 サーマルヘッド
5 ヘッド載置部
5a 回動支点
6 中間ギア
6a 大歯車
6b 小歯車
7 揺動板
8 第1減速ギア
9 第2減速ギア
10 第3減速ギア
10a 大歯車
10b 小歯車
Claims (3)
- サーマルヘッドと、記録用紙を前記サーマルヘッドとの間で圧接した状態で搬送可能なプラテンローラと、このプラテンローラに回転を伝達可能なモータとを備え、
前記モータと前記プラテンローラとの間には、前記モータの回転を減速させて前記プラテンローラのプラテンギアに伝達可能な減速ギアを有し、
前記記録用紙に印刷時と、前記記録用紙の給紙時および排紙時とにおいて、前記減速ギアの減速比を切り換えて、前記プレテンローラの回転速度を低速または高速に切替えるようにし、
前記減速ギアは、前記プラテンギアに対して係脱可能で減速比の異なる第1、第2減速ギアを有し、この第1、第2減速ギアは、前記モータの正転逆転に連動して揺動可能な揺動板に軸支され、前記モータを正転させると、前記揺動板が一方側に揺動すると共に、前記第1減速ギアが前記プラテンギアに連結して、前記プラテンローラが前記低速で回転し、また、前記モータを逆転させると、前記揺動板が他方側に揺動すると共に、前記第2減速ギアが前記プラテンギアに連結して、前記プラテンローラが前記低速回転と同方向に前記高速で回転するようにしたことを特徴とするサーマルプリンタ。 - 前記減速比の切り換えは、前記印刷時よりも、前記給排紙時の方を、前記プラテンローラの回転速度を前記低速にするようにしたことを特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタ。
- 前記モータと前記第1、第2減速ギアとの間には、前記モータの回転を減速させて前記第1、第2減速ギアに伝達可能な中間ギアが配設され、前記第1減速ギアと前記中間ギアとの間には、前記中間ギアの回転を前記第1減速ギア8に伝達可能な第3減速ギアを配設し、前記モータを前記正転させると、前記中間ギア、前記第3減速ギア、前記第1減速ギアを介して前記プラテンローラが一方向に前記低速で回転し、前記モータを前記逆転させると、前記中間ギア、前記第2減速ギアを介して前記プラテンローラが前記高速で回転するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のサーマルプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001179319A JP3857544B2 (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | サーマルプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001179319A JP3857544B2 (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | サーマルプリンタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002370411A JP2002370411A (ja) | 2002-12-24 |
JP3857544B2 true JP3857544B2 (ja) | 2006-12-13 |
Family
ID=19019896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001179319A Expired - Fee Related JP3857544B2 (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | サーマルプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3857544B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101409816B1 (ko) | 2006-07-19 | 2014-06-25 | 삼성전자주식회사 | 용지이송장치 및 이를 포함하는 화상형성장치 |
JP4936335B2 (ja) | 2007-12-28 | 2012-05-23 | シチズン・システムズ株式会社 | プリンタ |
JP2016221911A (ja) | 2015-06-02 | 2016-12-28 | 富士通コンポーネント株式会社 | プリンタ装置 |
JP2019162790A (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | ブラザー工業株式会社 | 印刷装置 |
JP7505369B2 (ja) | 2020-10-30 | 2024-06-25 | ブラザー工業株式会社 | 印刷装置 |
JP2022072933A (ja) | 2020-10-30 | 2022-05-17 | ブラザー工業株式会社 | カセット |
-
2001
- 2001-06-13 JP JP2001179319A patent/JP3857544B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002370411A (ja) | 2002-12-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3857544B2 (ja) | サーマルプリンタ | |
JP2810360B2 (ja) | インクジェットプリンタのジャム用紙除去装置及び方法 | |
JP2001240275A (ja) | シート材搬送装置及び記録装置 | |
JPH11282224A (ja) | 画像形成装置における歯車式動力伝達装置 | |
JP3842507B2 (ja) | プリンタ用のカッタ機構 | |
JP2006231860A (ja) | 熱転写プリンタ | |
JP2833978B2 (ja) | ラベル紙剥離装置 | |
JP4343036B2 (ja) | プリンタ | |
JPH0890883A (ja) | 熱転写プリンタ | |
JP3998179B2 (ja) | ラベルプリンタのラベル剥離装置 | |
JP3232475B2 (ja) | 板状媒体の印刷装置 | |
JP2007062182A (ja) | プリンタ | |
JP4384345B2 (ja) | 印刷装置およびその制御方法 | |
US6244767B1 (en) | Image forming apparatus for preventing paper jam during continuous paper returning operation | |
KR940011387B1 (ko) | 팩시밀리 구동장치 | |
KR100584588B1 (ko) | 감열방식 인쇄기 | |
JPH04280759A (ja) | ファクシミリ装置 | |
JPS61246078A (ja) | プリンタ | |
JP2003104608A (ja) | 記録装置 | |
JP2001106379A (ja) | シート搬送装置 | |
JP2004209698A (ja) | 印字装置 | |
JPH0570953U (ja) | 熱転写プリンタ | |
JP3840395B2 (ja) | 給紙装置 | |
JPS62136461A (ja) | プリンタの紙送り機構 | |
JP3290008B2 (ja) | 熱転写プリンタのインクシート移動速度制御機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040514 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051003 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051025 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20051110 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Effective date: 20060519 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060822 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20060914 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |