JP3857405B2 - 光ディスク装置のid部検出回路 - Google Patents

光ディスク装置のid部検出回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、ゾーン毎にセクタ長が異なる光ディスクを再生する再生系からのID検出用信号に基づいて各セクタのID部を検出する、光ディスク装置のID部検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクは、一般に、円盤上に螺旋状あるいは同心円状にトラックが形成されており、このトラックの1周分をゾーンと呼び、各ゾーンを放射状に区分した1個の記憶ブロックをセクタと呼ぶ。すなわち、各セクタのトラック長は、ゾーン毎に異なるのであるが、光ディスクは円盤状であるため、単位時間当たりの回転数を一定とすると、1つのセクタの記録・再生に要する時間は、ゾーンに係わらず一定である。したがって、単位時間当たりに記録・再生されるデータ量を一定にすると、外周側ほど単位長当たりの記録密度が低下することになる。
【0003】
そこで近年の光ディスクでは、記憶容量を増加させるために、単位長当たりのデータ量をゾーンに係わらず一定にし、光ディスク装置において、光ディスクの外周側ほど記録・再生のためのクロック周波数を高くする、いわゆるZone CAV(Zone Constant Angular Velocity)方式が用いられている。
【0004】
このようなZone CAV方式においては、単位長当たりの記録密度が一定であるため、ゾーンに係わらず各セクタのID部の長さが一定である。換言すれば、各セクタのID部の読取時間がゾーン毎に異なることになる。したがって、再生系から得られるID部検出用信号も、ID部を示す部分の時間がゾーン毎に異なる。たとえば、書換え可能な光磁気ディスクのようなMO媒体と呼ばれる光ディスクでは、あらかじめピット形式で記録されたフォーマット部からの反射光読取り信号に基づくID部検出用信号がID部でハイレベルになるが、このハイレベルの期間が、ディスクの外周側ほど短くなる。また、極一部分だけ書換え可能な光磁気ディスクのようなPROM媒体と呼ばれる光ディスクでは、ID部検出用信号がID部の極一部でローレベルになるが、このローレベルの期間が、ディスクの外周側ほど短くなる。
【0005】
このため従来の光ディスク装置においては、ID部検出用信号を十分高速にサンプリングできる高性能なプロセッサを用いて、ID部検出用信号をサンプリングすることにより、各セクタのID部を検出していた。
【0006】
しかし上記従来の光ディスク装置では、高性能なプロセッサを用いていたので、製造コストが高価になるとともに、ID部検出用信号を常にポーリングする必要があるのでプロセッサの負荷が大きくなるという課題があった。また、PROM媒体の場合にはID部検出用信号のローレベルの期間が非常に短いので、近年の光ディスクのように記録密度が極めて高くなると、プロセッサではローレベル期間の検出が事実上困難であり、セクタの区切りを検出することができなかった。また、ID部検出用信号には、立上がりおよび立下がりの直後にノイズが重畳するので、ID部検出用信号を用いる場合、ノイズ部分を除去する必要があるが、プロセッサではノイズ部分の除去が困難であった。
【0007】
【発明の開示】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、ID部検出用信号のノイズ部分を除去して正確かつ迅速にID部を検出できる光ディスク装置のID部検出回路を提供することを、その課題とする。
【0008】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0009】
本願発明の第1の側面によれば、径方向に複数のゾーンに分割されるとともに各ゾーンにゾーン間でセクタ長の異なる複数のセクタが設けられ、各セクタにID部分とデータ部分とからなる再生情報が記録される光ディスクを再生する再生系から出力されるID検出用信号に基づいて各セクタのID部を検出する、光ディスク装置のID部検出回路であって、ID検出用信号は、ID部分の一部の区間で信号レベルが反転し、この信号レベルの反転時にゾーンに応じた時間だけノイズが重畳する矩形波信号からなり、ID検出信号の最初のレベル変化を検出すると、ノイズの重畳する時間と略同一の第1の時間を計時する第1の計時手段と、第1の計時手段により第1の時間が計時されると、ID検出信号の信号レベルが再度反転するまでのゾーンに応じた第2の時間をID部として計時する第2の計時手段と、第1の計時手段により第1の時間が計時されると、ID検出信号を出力するID検出信号出力手段とを備えたことを特徴とする、光ディスク装置のID部検出回路が提供される。
【0010】
このようにすれば、ID部検出用信号のノイズ部分を除去して正確かつ迅速にID部を検出できる。
【0011】
すなわち、ID部検出用信号の立上がりおよび立下がりの直後にはノイズが重畳しているので、ID部検出用信号を用いる場合、このノイズを除去する必要がある。しかも、このノイズを除去しなければ、ID部検出用信号のハイレベル期間とローレベル期間とを正しく判別できず、この結果ID部を正しく判断できない場合がある。そこで、第1の計時手段による計時時間を、ID部検出用信号にノイズが重畳する時間と等しいかあるいはそれよりも若干長く設定して、第1の計時手段による計時終了時にID検出信号出力手段からID検出信号を出力することにより、ID部検出用信号にノイズの重畳していない部分をID部として判断できる。ID部検出用信号へのノイズの重畳期間は、各ゾーン毎に異なり、それらは予めほぼ判っているので、ゾーン毎に第1の計時手段による計時時間を適切に設定することにより、確実にノイズを除去することが可能になる。
【0012】
好ましい実施の形態によれば、請求項1に記載の光ディスク装置のID部検出回路において、ゾーン毎に第1の計時手段と第2の計時手段がそれぞれ計時すべき第1の時間と第2の時間を記憶する計時時間記憶手段と、第2の計時手段によりID部として計時される第2の時間と計時時間記憶手段に記憶された第2の時間とに基づいて、現在再生しているゾーンを判別する判別手段と、ゾーン毎にID部検出動作の開始時に計時時間記憶手段に記憶された第1の時間の最大値よりも長い所定の時間を第1の計時手段に設定し、第2の計時手段により計時される一番最初の第2の時間に基づいて判別手段により現在再生しているゾーンが判別されると、その判別結果に基づいて、現在のゾーンに対応する第1の時間を計時時間記憶手段から読み出して第1の計時手段に変更設定する計時時間設定手段とを有する。
【0013】
このようにすれば、現在のゾーンを正しく判断でき、ゾーンに応じた適切な計時時間を第1の計時手段に設定できる。この結果、ID部検出用信号のノイズを正確に除去することが可能になる。
【0014】
すなわち、ID検出用信号のハイレベルまたはローレベルの時間は、ゾーン毎に異なるので、その時間を計時することにより、現在のゾーンを特定できる。したがって、各ゾーンで一番最初に計時したセクタで現在のゾーンを検出することにより、その次のセクタ以降では確実にID部検出用信号のノイズを除去することが可能になる。
【0015】
他の好ましい実施の形態によれば、請求項2に記載の光ディスク装置のID部検出回路において、第1の計時手段と第2の計時手段とは、ID検出用信号がローレベルのときに所定周期のクロック信号を計数し、計数値が第1の時間と第2の時間に対応する所定値にそれぞれ達したときに計数完了信号を出力する第1のカウンタと、第1のカウンタからの計数完了信号を記憶し、かつID検出用信号がハイレベルからローレベルに変化したときに記憶を解除される第1の記憶回路と、第1の記憶回路の出力とID検出用信号との論理積を演算する第1の論理積回路と、第1の論理積回路の出力がハイレベルのときに所定周期のクロック信号を計数する第2のカウンタとを有する共通の回路により実現されている。
【0016】
このようにすれば、ID部でID検出用信号がハイレベルになるMO媒体において、ID検出用信号のノイズに影響されることなく、第1のカウンタによりID検出用信号のローレベル期間を確実に判別でき、第2のカウンタによりID検出用信号のハイレベル期間を確実に計時できる。また、第2のカウンタが所定時間を計時したときにID検出信号を出力することにより、ID検出用信号のノイズを除去することが可能になる。
【0017】
他の好ましい実施の形態によれば、請求項3に記載の光ディスク装置のID部検出回路において、計時時間記憶手段は、ゾーン毎に設定された、第1の時間に対応する第1のカウント値と第2の時間に対応する第2のカウント値を記憶する第3の記憶回路からなり、計時時間設定手段は、ID検出用信号がハイレベルからローレベルに変化したときに第2のカウンタの計数値を記憶する第2の記憶回路と、第2の記憶回路に記憶された第2のカウンタの計数値と第3の記憶回路に記憶された第2のカウント値とに基づいてゾーンを検出する第1のゾーン検出回路と第1のゾーン検出回路により検出されたゾーンに対応する第1のカウント値と第2のカウント値とを第3の記憶回路から読み出してそれぞれ第1および第2のカウンタに設定する第1の設定回路とを有する。
【0018】
このようにすれば、ID部でID検出用信号がハイレベルになるMO媒体において、ID検出用信号のハイレベル期間を正確に計時でき、それに基づいて現在のゾーンを正確に判別できる結果、第1および第2のカウンタにそれぞれ最適のカウント値を設定できることから、ID検出用信号のノイズを確実に除去することが可能になる。
【0019】
他の好ましい実施の形態によれば、請求項4に記載の光ディスク装置のID部検出回路において、第3の記憶回路は、プロセッサにより第1および第2のカウンタに設定すべきゾーン毎の第1のカウント値と第2のカウント値がそれぞれ書き込まれる。
【0020】
このようにすれば、プロセッサにより状況に応じてゾーン毎の最適なカウント値を任意に変更できる。
【0021】
他の好ましい実施の形態によれば、請求項2に記載の光ディスク装置のID部検出回路において、第2の計時手段は、ID検出用信号がローレベルのときに所定周期のクロック信号を計数し、計数値が第2のカウント値に達したときに計数完了信号を出力する第3のカウンタを有し、第1の計時手段は、第3のカウンタと、第3のカウンタからの計数完了信号を記憶し、かつID検出用信号がハイレベルからローレベルに変化したときに記憶を解除される第4の記憶回路と、第4の記憶回路の出力とID検出用信号との論理積を演算する第2の論理積回路と、第2の論理積回路の出力がハイレベルのときに所定周期のクロック信号を計数する第4のカウンタとを有する。
【0022】
このようにすれば、ID部の極一部でのみID検出用信号がローレベルになるPROM媒体において、ID検出用信号のノイズに影響されることなく、第3のカウンタにより、ID検出用信号のローレベル期間を確実に判別でき、しかもID検出用信号のハイレベル期間を確実に計時できる。また、第4のカウンタが所定時間を計時したときにID検出信号を出力することにより、ID検出用信号のノイズを除去することが可能になる。
【0023】
他の好ましい実施の形態によれば、請求項6に記載の光ディスク装置のID部検出回路において、計時時間設定手段は、ID検出用信号がローレベルからハイレベルに変化したときに第3のカウンタの計数値を記憶する第5の記憶回路と、第3および第4のカウンタにそれぞれ設定すべき第3のカウント値と第4のカウント値をゾーン毎に記憶する第6の記憶回路と、第5の記憶回路に記憶された第3のカウンタの計数値と第6の記憶回路に記憶された第3のカウント値とに基づいてゾーンを検出する第2のゾーン検出回路と、第6の記憶回路から第2のゾーン検出回路により検出されたゾーンに応じた第3のカウント値と第4のカウント値を読み出してそれぞれ第3のカウンタと第4のカウンタに設定する第2の設定回路とを有する。
【0024】
このようにすれば、ID部の極一部でのみID検出用信号がローレベルになるPROM媒体において、ID検出用信号のローレベル期間を正確に計時でき、それに基づいて現在のゾーンを正確に判別できる結果、第3および第4のカウンタに最適なカウント値を設定できることから、ID検出用信号のノイズを確実に除去することが可能になる。
【0025】
他の好ましい実施の形態によれば、請求項7に記載の光ディスク装置のID部検出回路において、第6の記憶回路は、プロセッサにより第3および第4のカウンタに設定すべきゾーン毎の第3のカウント値と第4のカウント値とがそれぞれ書き込まれる。
【0026】
このようにすれば、プロセッサにより状況に応じてゾーン毎の最適なカウント値を任意に変更できる。
【0027】
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0029】
図1は、光ディスクとしてMO媒体を用いた場合の各セクタの再生情報とID検出用信号との関係を説明する説明図であって、これら再生情報およびID検出用信号は、光ディスク装置の再生系から得られる。
【0030】
再生情報はID部分とデータ部分とからなり、ID部分は、PA、BUFF、SM、VFO1、AM、ID1、VFO2、AM、ID2、PA、Gap、VFO3、およびSYNCにより構成されている。ID検出用信号は、ID部分のBUFFとSMとの境界で立上がり、PAとGapとの境界で立下がる。ID検出用信号の立上がりから立下がりまでの期間は、ゾーン毎に異なっており、MO媒体の外周側ほど期間が短くなる。ID検出用信号には、立上がりおよび立下がりの直後にノイズが重畳され、これらのノイズの期間も、ゾーン毎に異なっている。これらのノイズの期間は、ID検出用信号の立上がりの直後よりも立下がりの直後の方が相当長い。本実施形態においては、ID検出用信号のハイレベルの期間をID部と呼び、ローレベルの期間をMO部と呼ぶ。
【0031】
再生情報のID部分におけるPA(ポスト・アンブル)は、たとえば1バイト長であって、可変長語で記録される他の情報が長くなった場合に、それを収容するために用いられる。BUFF(バッファ)は、たとえば17バイト長であって、ディスク回転変動マージン用の領域であり、何も記録されていない。SM(セクタ・マーク)は、たとえば5バイト長であって、所定のデータパターンが記録されている。VFO1は、たとえば12バイト長、VFO2およびVFO3は、たとえば各々8バイト長であって、これらにはPLLロック用の連続データパターンが記録されている。AM(アドレス・マーク)は、たとえば16ビット長であって、所定のデータパターンが記録されている。ID1およびID2は、たとえば各々5バイト長であって、トラック・ナンバーとセクタ・ナンバーとが変調されて記録されている。Gap(ギャップ)は、たとえば3バイト長であって、何も記録されていない。SYNC(シンクロ)は、たとえば3バイト長であって、データ部分の同期信号であり、所定のデータパターンが記録されている。
【0032】
図2は、MO媒体を用いる場合の本願発明の実施形態における光ディスク装置のID部検出回路の回路ブロック図であって、このID部検出回路は、カウンタ1、JKフリップフロップ2、論理積回路3、カウンタ4、フリップフロップ5、比較器6、RAM7、マルチプレクサ8、フリップフロップ9、フリップフロップ10、NAND回路11、およびインバータ12を備えている。
【0033】
カウンタ1は、再生系(図示せず)からのID部検出用信号がローレベルのときにクロック信号をカウントし、カウント値がマルチプレクサ8により設定される設定値に達したときに、ハイレベルの信号を計数終了信号としてJKフリップフロップ2に出力する。またカウンタ1は、ID部検出用信号がハイレベルになれば、カウント値を0にリセットされる。
【0034】
JKフリップフロップ2は、クロック信号に同期して、カウンタ1からの信号をラッチし、NAND回路11からローレベルのリセット信号が供給されることにより、ラッチを解除する。
【0035】
論理積回路3は、JKフリップフロップ2の非反転出力とID部検出用信号との論理積をカウンタ4に出力する。
【0036】
カウンタ4は、論理積回路3からの信号がハイレベルのときに、クロック信号をカウントし、カウント値がマルチプレクサ8により設定される設定値に達したときに、ID検出信号としてのID検出パルスを出力する。またカウンタ4は、カウント値をフリップフロップ5に出力する。カウント値が設定値に達した場合、カウンタ4は、論理積回路3からハイレベルの信号が入力されても、カウント値すなわち設定値をそのまま保持し、論理積回路3からローレベルの信号が入力されることにより、リセットされる。
【0037】
フリップフロップ5は、所定数のフリップフロップユニットからなり、インバータ12からハイレベルのイネーブル信号が供給されることにより、クロック信号に同期して、カウンタ4の所定ビット数のカウント値をラッチする。
【0038】
比較器6は、フリップフロップ5からのカウント値データと予めゾーン毎に設定された基準値とを比較し、現在のゾーンを決定して、そのゾーンに応じた信号をマルチプレクサ8に出力する。
【0039】
RAM7は、ゾーン毎にカウンタ1,4に設定すべき最適設定値を記憶する。これらの最適設定値は、光ディスク装置の全体を制御するプロセッサ(図示せず)によって書き込まれる。
【0040】
マルチプレクサ8は、比較器6からの信号に基づいて、RAM7からカウンタ1の最適設定値とカウンタ4の最適設定値とを読み出し、それらをカウンタ1,4に出力する。
【0041】
フリップフロップ9は、クロック信号に同期して、ID検出用信号をラッチする。
【0042】
フリップフロップ10は、クロック信号に同期して、フリップフロップ9の非反転出力をラッチする。
【0043】
NAND回路11は、フリップフロップ9の反転出力とフリップフロップ10の非反転出力との論理積の反転信号を、リセット信号としてJKフリップフロップ2に出力するとともに、イネーブル信号としてインバータ12を介してフリップフロップ5に出力する。
【0044】
すなわち、カウンタ1、JKフリップフロップ2、論理積回路3、およびカウンタ4は、ID検出用信号のID部前縁からゾーンに応じた時間を計時する第1の計時回路と、ID検出用信号のハイレベルまたはローレベルの時間を計時する第2の計時回路とを構成している。カウンタ4は、第1の計時回路による計時終了時にID検出信号を出力するID検出信号出力回路を構成している。フリップフロップ5、比較器6、RAM7、およびマルチプレクサ8は、トラッキング動作によって読取りヘッドが所定のトラックすなわちゾーンに位置付けられた後、各ゾーンで一番最初に計時するセクタにおいて、第2の計時回路による計時結果に応じて第1の計時回路による計時時間を設定する計時時間設定回路を構成している。
【0045】
カウンタ1は、ID検出用信号がローレベルのときに所定周期のクロック信号を計数し、計数値が所定値に達したときに計数完了信号を出力する第1のカウンタを構成している。JKフリップフロップ2は、第1のカウンタからの計数完了信号を記憶し、かつID検出用信号がハイレベルからローレベルに変化したときに記憶を解除される第1の記憶回路を構成している。論理積回路3は、第1の記憶回路の出力とID検出用信号との論理積を演算する第1の論理積回路を構成している。カウンタ4は、第1の論理積回路の出力がハイレベルのときに所定周期のクロック信号を計数する第2のカウンタを構成している。
【0046】
フリップフロップ5は、ID検出用信号がハイレベルからローレベルに変化したときに第2のカウンタの計数値を記憶する第2の記憶回路を構成している。比較器6は、第2の記憶回路に記憶された第2のカウンタの計数値に基づいてゾーンを検出する第1のゾーン検出回路を構成している。RAM7は、第1および第2のカウンタに設定すべき最適設定値をゾーン毎に記憶する第3の記憶回路を構成している。マルチプレクサ8は、第1のゾーン検出回路により検出されたゾーンに応じて第3の記憶回路から最適設定値を読み出して第1および第2のカウンタに設定する第1の設定回路を構成している。
【0047】
次に図3のタイミングチャートを参照しながら上記ID部検出回路の動作を説明する。
【0048】
各セクタの先頭はMO部のPAであるので、再生が開始されると、再生系からローレベルのID検出用信号が供給される。これにより、カウンタ1がクロック信号をカウントする。ID部検出回路に供給されるクロック信号は、記録・再生用のクロック信号とは異なり、常に一定周期である。ID検出用信号にノイズが重畳してハイレベルの信号が入力されると、カウンタ1はリセットされ、再度0からカウントを開始する。カウンタ1のカウント値が設定値に達すると、カウンタ1の出力がクロック信号の1周期の期間ハイレベルになり、カウンタ1がリセットされる。各ゾーンの一番最初に計時するセクタでは、カウンタ1に所定の最大値が設定されているが、ID部の直前には所定時間以上ID検出用信号にノイズが重畳しない期間が必ず存在するので、カウンタ1のカウント値はID部までに必ず設定値に達する。
【0049】
カウンタ1から出力されたハイレベルの信号は、JKフリップフロップ2によってラッチされ、その後にカウンタ1がリセットされても、JKフリップフロップ2の非反転出力はハイレベルを保持する。再生がID部に達してID検出用信号がハイレベルに変化すると、論理積回路3の出力がハイレベルになり、カウンタ4がクロック信号をカウントする。
【0050】
ID部の再生が終了してID検出用信号がローレベルに変化すると、図4に示すように、クロック信号に同期して、フリップフロップ9の反転出力がハイレベルになり、このときフリップフロップ10の非反転出力はハイレベルであるので、NAND回路11の出力が、クロック信号の1周期にわたってローレベルになる。このローレベルの信号は、JKフリップフロップ2にリセット信号として供給されるとともに、インバータ12によりハイレベルの信号に反転されて、フリップフロップ5にイネーブル信号として供給される。
【0051】
JKフリップフロップ2は、NAND回路11からのリセット信号によりリセットされ、非反転出力がローレベルに変化する。フリップフロップ5は、インバータ12からのイネーブル信号により、カウンタ4のカウント値Aをラッチする。このときのカウンタ4のカウント値Aは、ID検出用信号のハイレベルの期間、すなわちID部の期間に一致している。各ゾーンの一番最初に計時するセクタでは、カウンタ4に所定の最大値が設定されており、この設定値はID部におけるカウンタ4のカウント値Aよりも必ず大きくなるように選定されているので、カウンタ4のカウント値が設定値に達してカウンタ4がリセットされるということはない。
【0052】
なお、ID検出用信号の立上がり直後のノイズによる影響は、システムクロックを遅くすることによって回避できる。すなわち、上記ノイズによりフリップフロップ9,10が誤動作してNAND回路11からJKフリップフロップ2のリセット信号およびフリップフロップ5のイネーブル信号が出力されるということはない。また、ID検出用信号の立下がり直後のノイズ継続期間は、クロック信号の1周期よりも長いこともあり得るが、その場合、最悪でもカウンタ4のカウント値が1〜2程度多くなるだけであるので、事実上問題はない。
【0053】
フリップフロップ5にラッチされたカウンタ4のカウント値Aは、比較器6によって予めゾーン毎に設定されている基準値と比較され、それによって現在のゾーンが決定されて、現在のゾーンに応じた信号が比較器6からマルチプレクサ8に出力される。すなわち、ID検出用信号のハイレベル期間であるID部の期間は、各ゾーン毎に異なっているので、カウンタ4のカウント値Aによって現在のゾーンを判定できるのである。
【0054】
マルチプレクサ8は、比較器6からの信号に基づいて、RAM7に格納されている各ゾーン毎のカウンタ1,4の最適設定値から、現在のゾーンに応じた最適設定値を読み出して、カウンタ1,4に出力する。これによりカウンタ1には、最適設定値Bが設定され、カウンタ4には、最適設定値Cが設定される。最適設定値Bは、ID検出用信号の立下がり直後のノイズに影響されることなく、ID検出用信号のローレベル期間すなわちMO部を確実に認識できるに十分な値であり、最適設定値Cは、ID検出用信号の立上がり直後のノイズ部分を避けるのに十分な値である。
【0055】
再生が次のセクタに進むと、ID検出用信号がローレベルに変化し、カウンタ1がクロック信号のカウントを開始する。カウント値が最適設定値Bに達すると、カウンタ1からハイレベルの信号が出力され、それがJKフリップフロップ2によってラッチされる。したがって、ID検出用信号の立下がり直後のノイズによりID検出用信号が断続的にハイレベルになっても、カウンタ1のカウント値が最適設定値Bに達するまでは論理積回路3からハイレベルの信号は出力されず、カウンタ4がカウントを開始することはない。
【0056】
再生がID部に進むと、ID検出用信号がハイレベルに変化し、カウンタ4によるカウントが開始され、カウント値が最適設定値Cに達すると、カウンタ4からID検出パルスが出力される。最適設定値Cは、ID検出用信号の立上がり直後のノイズ継続時間よりもカウンタ4のカウント値が最適設定値Cに達する時間の方が長くなるように選定されているので、ID検出用信号の立上がり直後のノイズが無くなった時点でID検出パルスを出力することができる。
【0057】
以下、最初に計時したセクタの次のセクタと同様の動作が、現在のゾーンの最終のセクタまで繰り返される。なお、ID検出用信号へのノイズの重畳の仕方がゾーン毎に異なるので、ゾーン毎に最適設定値B,Cを異ならせている。また、MO媒体の仕様などの各種状況変化に柔軟に対処できるように、プロセッサによりRAM7にゾーン毎の最適設定値B,Cを書き込むようにしている。また、最初に計時したセクタ以降もID検出用信号の立下がりによりNAND回路11からフリップフロップ5にイネーブル信号が供給されるが、このときのカウンタ4のカウント値Cは最初に計時したセクタの場合のカウント値Aよりも十分に小さいので、比較器6がそれを認識し、マルチプレクサ8にゾーンに応じた信号を出力しない。したがって、カウンタ1,4の最適設定値が変更されることはない。
【0058】
次に、極一部分のトラックが書換え可能なPROM媒体の実施形態について説明する。
【0059】
図5は、光ディスクとしてPROM媒体を用いた場合の各セクタの再生情報とID検出用信号との関係を説明する説明図であって、これら再生情報およびID検出用信号は、光ディスク装置の再生系から得られる。
【0060】
再生情報はID部分とデータ部分とからなり、ID部分は、PA、BUFF、SM、VFO1、AM、ID1、VFO2、AM、ID2、PA、Gap、VFO3、およびSYNCにより構成されている。これらはMO媒体の場合と同様である。PROM媒体の場合、ID検出用信号は、ID部分のBUFFとSMとの境界で立上がり、データ部分とPAとの境界で立下がる。すなわちローレベルの期間が非常に短い。ID検出用信号の立下がりから立上がりまでの期間は、ゾーン毎に異なっており、PROM媒体の外周側ほど期間が短くなる。ID検出用信号には、立上がりおよび立下がりの直後にノイズが重畳され、これらのノイズの期間も、ゾーン毎に異なっている。これらのノイズの期間は、ID検出用信号の立上がりの直後よりも立下がりの直後の方が相当長い。本実施形態においては、ID検出用信号のハイレベルの期間をIDおよびMO部と呼び、ローレベルの期間をプリID部と呼ぶ。
【0061】
図6は、PROM媒体を用いる場合の本願発明の実施形態における光ディスク装置のID部検出回路の回路ブロック図であって、このID部検出回路は、カウンタ21、JKフリップフロップ22、論理積回路23、カウンタ24、フリップフロップ25、比較器26、RAM27、マルチプレクサ28、フリップフロップ29、フリップフロップ30、NAND回路31、およびAND回路32を備えている。
【0062】
カウンタ21は、再生系(図示せず)からのID部検出用信号がローレベルのときにクロック信号をカウントし、カウント値がマルチプレクサ28により設定される設定値に達したときに、ローレベルの信号を計数完了信号としてJKフリップフロップ22に出力する。またカウンタ21は、カウント値が設定値に達した場合、ローレベルのID部検出用信号が入力されてもカウント値すなわち設定値をそのまま保持し、ID部検出用信号がハイレベルになったときにリセットされる。さらにカウンタ21は、カウント値をフリップフロップ25に出力する。
【0063】
JKフリップフロップ22は、クロック信号に同期して、カウンタ21からの信号をラッチし、NAND回路31からローレベルのリセット信号が供給されることにより、ラッチを解除する。
【0064】
論理積回路23は、JKフリップフロップ22の非反転出力とID部検出用信号との論理積をカウンタ24に出力する。
【0065】
カウンタ24は、論理積回路23からの信号がハイレベルのときに、クロック信号をカウントし、カウント値がマルチプレクサ28により設定される設定値に達したときに、ID検出信号としてのID検出パルスを出力する。またカウンタ24は、カウント値が設定値に達した場合、論理積回路23からハイレベルの信号が入力されてもカウント値すなわち設定値をそのまま保持し、論理積回路23からローレベルの信号が入力されたときにリセットされる。
【0066】
フリップフロップ25は、所定数のフリップフロップユニットからなり、AND回路32からハイレベルのイネーブル信号が供給されることにより、クロック信号に同期して、カウンタ21のカウント値をラッチする。
【0067】
比較器26は、フリップフロップ25からのカウント値データと予めゾーン毎に設定された基準値とを比較し、現在のゾーンを決定して、そのゾーンに応じた信号をマルチプレクサ28に出力する。
【0068】
RAM27は、ゾーン毎にカウンタ21,24に設定すべき最適設定値を記憶する。これらの最適設定値は、光ディスク装置の全体を制御するプロセッサ(図示せず)によって書き込まれる。
【0069】
マルチプレクサ28は、比較器26からの信号に基づいて、RAM27からカウンタ21の最適設定値とカウンタ24の最適設定値とを読み出し、それらをカウンタ21,24に出力する。
【0070】
フリップフロップ29は、クロック信号に同期して、ID検出用信号をラッチする。
【0071】
フリップフロップ30は、クロック信号に同期して、フリップフロップ29の非反転出力をラッチする。
【0072】
NAND回路31は、フリップフロップ29の反転出力とフリップフロップ30の非反転出力との論理積の反転信号を、JKフリップフロップ22にリセット信号として出力する。
【0073】
AND回路32は、フリップフロップ29の非反転出力とフリップフロップ30の反転出力との論理積を、フリップフロップ25にイネーブル信号として出力する。
【0074】
すなわち、カウンタ21、JKフリップフロップ22、論理積回路23、およびカウンタ24は、ID検出用信号のID部前縁からゾーンに応じた時間を計時する第1の計時回路を構成している。カウンタ24は、第1の計時回路による計時終了時にID検出信号を出力するID検出信号出力回路を構成している。カウンタ21は、ID検出用信号のハイレベルまたはローレベルの時間を計時する第2の計時回路を構成している。フリップフロップ25、比較器26、RAM27、およびマルチプレクサ28は、各ゾーンで一番最初に計時するセクタにおいて、第2の計時回路による計時結果に応じて第1の計時回路による計時時間を設定する計時時間設定回路を構成している。
【0075】
カウンタ21は、ID検出用信号がローレベルのときに所定周期のクロック信号を計数し、計数値が所定値に達したときに計数完了信号を出力する第3のカウンタを構成している。JKフリップフロップ22は、第3のカウンタからの計数完了信号を記憶し、かつID検出用信号がハイレベルからローレベルに変化したときに記憶を解除される第4の記憶回路を構成している。論理積回路23は、第4の記憶回路の出力とID検出用信号との論理積を演算する第2の論理積回路を構成している。カウンタ24は、第2の論理積回路の出力がハイレベルのときに所定周期のクロック信号を計数する第4のカウンタを構成している。
【0076】
フリップフロップ25は、ID検出用信号がローレベルからハイレベルに変化したときに第3のカウンタの計数値を記憶する第5の記憶回路を構成している。比較器26は、第5の記憶回路に記憶された第3のカウンタの計数値に基づいてゾーンを検出する第2のゾーン検出回路を構成している。RAM27は、第3および第4のカウンタに設定すべき最適設定値をゾーン毎に記憶する第6の記憶回路を構成している。マルチプレクサ28は、第2のゾーン検出回路により検出されたゾーンに応じて第6の記憶回路から最適設定値を読み出して第3および第4のカウンタに設定する第2の設定回路を構成している。
【0077】
次に図7のタイミングチャートを参照しながら上記ID部検出回路の動作を説明する。
【0078】
各セクタの先頭はプリID部であるので、回転するディスクの読み出すべきトラックすなわちゾーンに光学ヘッドが位置付けられて再生が開始されると、再生系からローレベルのID検出用信号が供給される。これにより、カウンタ21がクロック信号をカウントする。ID部検出回路に供給されるクロック信号は、記録・再生用のクロック信号とは異なり、常に一定周期である。カウンタ21のカウント値が設定値に達すると、カウンタ1の出力がクロック信号の1周期の期間ハイレベルになり、カウントが停止する。この状態でハイレベルのID検出用信号が入力されたときに、カウンタ21はリセットされる。各ゾーンの一番最初に計時するセクタでは、カウンタ21に所定の最大値が設定されており、この設定値はプリID部におけるカウンタ21のカウント値Dよりも必ず大きくなるように選定されているので、カウンタ21のカウント値が設定値に達してカウントが停止するということはない。
【0079】
プリID部の再生が終了してID検出用信号がローレベルからハイレベルに変化すると、図8に示すように、クロック信号に同期して、フリップフロップ29の非反転出力がハイレベルになり、このときフリップフロップ30の反転出力はハイレベルであるので、AND回路32の出力が、クロック信号の1周期にわたってハイレベルになる。このハイレベルの信号は、フリップフロップ25にイネーブル信号として供給される。
【0080】
フリップフロップ25は、AND回路32からのイネーブル信号により、カウンタ21のカウント値Dをラッチする。このときのカウンタ21のカウント値Dは、ID検出用信号のローレベルの期間、すなわちプリID部の期間に一致している。
【0081】
フリップフロップ25にラッチされたカウンタ21のカウント値Dは、比較器26によって予めゾーン毎に設定されている基準値と比較され、それによって現在のゾーンが決定されて、現在のゾーンに応じた信号が比較器26からマルチプレクサ28に出力される。すなわち、ID検出用信号のローレベル期間であるプリID部の期間は、各ゾーン毎に異なっているので、カウンタ21のカウント値Dによって現在のゾーンを判定できるのである。
【0082】
マルチプレクサ28は、比較器26からの信号に基づいて、RAM27に格納されている各ゾーン毎のカウンタ21,24の最適設定値から、現在のゾーンに応じた最適設定値を読み出して、カウンタ21,24に出力する。これによりカウンタ21には、最適設定値Eが設定され、カウンタ24には、最適設定値Fが設定される。最適設定値Eは、ID検出用信号の立下がり直後のノイズに影響されることなく、ID検出用信号のローレベル期間すなわちプリID部を確実に認識できるに十分な値であり、最適設定値Fは、ID検出用信号の立上がり直後のノイズ部分を避けるのに十分な値である。
【0083】
再生が次のセクタに進むと、ID検出用信号がローレベルに変化し、カウンタ21がクロック信号のカウントを開始する。カウント値が最適設定値Eに達すると、カウンタ21からハイレベルの信号が出力され、それがJKフリップフロップ22によってラッチされる。したがって、ID検出用信号の立下がり直後のノイズによりID検出用信号が断続的にハイレベルになっても、カウンタ21のカウント値が最適設定値Eに達するまでは論理積回路23からハイレベルの信号は出力されず、カウンタ24がカウントを開始することはない。また、ID検出用信号の立下がり直後のノイズによりID検出用信号が断続的にハイレベルになって、AND回路32からフリップフロップ25にイネーブル信号が供給されたとしても、このときのカウンタ21のカウント値はほぼ0であるので、比較器26がそれを認識し、マルチプレクサ28にゾーンに応じた信号を出力しない。したがって、カウンタ21,24の最適設定値が変更されることはない。
【0084】
再生がIDおよびMO部に進むと、ID検出用信号がローレベルからハイレベルに変化し、カウンタ24によるカウントが開始され、カウント値が最適設定値Fに達すると、カウンタ24からID検出パルスが出力される。最適設定値Fは、ID検出用信号の立上がり直後のノイズ継続時間よりもカウンタ24のカウント値が最適設定値Fに達する時間の方が長くなるように選定されているので、ID検出用信号の立上がり直後のノイズが無くなった時点で正確にID検出パルスを出力することができる。このとき、ID検出用信号の立上がり直後のノイズによる影響は、システムクロックを遅くすることによって回避できる。すなわち、上記ノイズによりフリップフロップ29,30が誤動作してNAND回路31からJKフリップフロップ22のリセット信号が出力されるということはない。
【0085】
以下、最初に計時したセクタの次のセクタと同様の動作が、現在のゾーンの最終のセクタまで繰り返される。なお、ID検出用信号へのノイズの重畳の仕方がゾーン毎に異なるので、ゾーン毎に最適設定値E,Fを異ならせている。また、PROM媒体の仕様などの各種状況変化に柔軟に対処できるように、プロセッサによりRAM27にゾーン毎の最適設定値E,Fを書き込むようにしている。また、次のセクタ以降もID検出用信号の立上がりによりAND回路32からフリップフロップ25にイネーブル信号が供給されるが、このときのカウンタ21のカウント値Eは最初に計時するセクタの場合のカウント値Dよりも十分に小さいので、比較器26がそれを認識し、マルチプレクサ28にゾーンに応じた信号を出力しない。したがって、カウンタ21,24の最適設定値が変更されることはない。
【0086】
【発明の効果】
このように本発明では、あるトラックゾーンにヘッドが位置付けられたとき、一番最初のセクタの読み取り信号から当該トラックゾーンにおけるID検出用信号の最適条件を設定し、引き続くセクタではノイズの影響を受けることなく正確なID検出を実現するようにしているので、光ディスクの読み取り動作に極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクとしてMO媒体を用いた場合の各セクタの再生情報とID検出用信号との関係を説明する説明図である。
【図2】MO媒体を用いる場合の本願発明に係る光ディスク装置のID部検出回路の回路ブロック図である。
【図3】図2に示すID部検出回路の各部動作を説明するタイムチャートである。
【図4】図2に示すID部検出回路の細部の動作を説明するタイムチャートである。
【図5】光ディスクとしてPROM媒体を用いた場合の各セクタの再生情報とID検出用信号との関係を説明する説明図である。
【図6】PROM媒体を用いる場合の本願発明に係る光ディスク装置のID部検出回路の回路ブロック図である。
【図7】図6に示すID部検出回路の各部動作を説明するタイムチャートである。
【図8】図6に示すID部検出回路の細部の動作を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
1 カウンタ
2 JKフリップフロップ
3 論理積回路
4 カウンタ
5 フリップフロップ
6 比較器
7 RAM
8 マルチプレクサ
9 フリップフロップ
10 フリップフロップ
11 NAND回路
12 インバータ
21 カウンタ
22 JKフリップフロップ
23 論理積回路
24 カウンタ
25 フリップフロップ
26 比較器
27 RAM
28 マルチプレクサ
29 フリップフロップ
30 フリップフロップ
31 NAND回路
32 AND回路

Claims (8)

  1. 径方向に複数のゾーンに分割されるとともに各ゾーンにゾーン間でセクタ長の異なる複数のセクタが設けられ、各セクタにID部分とデータ部分とからなる再生情報が記録される光ディスクを再生する再生系から出力されるID検出用信号に基づいて各セクタのID部を検出する、光ディスク装置のID部検出回路であって、
    前記ID検出用信号は、前記ID部分の一部の区間で信号レベルが反転し、この信号レベルの反転時に前記ゾーンに応じた時間だけノイズが重畳する矩形波信号からなり、
    前記ID検出信号の最初のレベル変化を検出すると、前記ノイズの重畳する時間と略同一の第1の時間を計時する第1の計時手段と、
    前記第1の計時手段により前記第1の時間が計時されると、前記ID検出信号の信号レベルが再度反転するまでの前記ゾーンに応じた第2の時間をID部として計時する第2の計時手段と、
    前記第1の計時手段により前記第1の時間が計時されると、ID検出信号を出力するID検出信号出力手段とを備えたことを特徴とする、光ディスク装置のID部検出回路。
  2. ゾーン毎に前記第1の計時手段と第2の計時手段がそれぞれ計時すべき第1の時間と第2の時間を記憶する計時時間記憶手段と、
    前記第2の計時手段によりID部として計時される第2の時間と前記計時時間記憶手段に記憶された第2の時間とに基づいて、現在再生しているゾーンを判別する判別手段と、
    ゾーン毎にID部検出動作の開始時に前記計時時間記憶手段に記憶された前記第1の時間の最大値よりも長い所定の時間を前記第1の計時手段に設定し、前記第2の計時手段により計時される一番最初の第2の時間に基づいて前記判別手段により現在再生しているゾーンが判別されると、その判別結果に基づいて、現在のゾーンに対応する第1の時間を前記計時時間記憶手段から読み出して前記第1の計時手段に変更設定する計時時間設定手段とを有する、請求項1に記載の光ディスク装置のID部検出回路。
  3. 前記第1の計時手段と前記第2の計時手段とは、
    前記ID検出用信号がローレベルのときに所定周期のクロック信号を計数し、計数値が前記第1の時間と前記第2の時間に対応する所定値にそれぞれ達したときに計数完了信号を出力する第1のカウンタと、
    前記第1のカウンタからの計数完了信号を記憶し、かつ前記ID検出用信号がハイレベルからローレベルに変化したときに記憶を解除される第1の記憶回路と、
    前記第1の記憶回路の出力と前記ID検出用信号との論理積を演算する第1の論理積回路と、
    前記第1の論理積回路の出力がハイレベルのときに前記所定周期のクロック信号を計数する第2のカウンタとを有する共通の回路により実現されている、請求項2に記載の光ディスク装置のID部検出回路。
  4. 前記計時時間記憶手段は、ゾーン毎に設定された、前記第1の時間に対応する第1のカウント値と前記第2の時間に対応する第2のカウント値を記憶する第3の記憶回路からなり、
    前記計時時間設定手段は、
    前記ID検出用信号がハイレベルからローレベルに変化したときに前記第2のカウンタの計数値を記憶する第2の記憶回路と、
    前記第2の記憶回路に記憶された前記第2のカウンタの計数値と前記第3の記憶回路に記憶された第2のカウント値とに基づいてゾーンを検出する第1のゾーン検出回路と
    記第1のゾーン検出回路により検出されたゾーンに対応する前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とを前記第3の記憶回路から読み出してそれぞれ前記第1および第2のカウンタに設定する第1の設定回路とを有する、請求項3に記載の光ディスク装置のID部検出回路。
  5. 前記第3の記憶回路は、プロセッサにより前記第1および第2のカウンタに設定すべきゾーン毎の第1のカウント値と第2のカウント値がそれぞれ書き込まれる、請求項4に記載の光ディスク装置のID部検出回路。
  6. 前記第2の計時手段は、前記ID検出用信号がローレベルのときに所定周期のクロック信号を計数し、計数値が第2のカウント値に達したときに計数完了信号を出力する第3のカウンタを有し、
    前記第1の計時手段は、前記第3のカウンタと、前記第3のカウンタからの計数完了信号を記憶し、かつ前記ID検出用信号がハイレベルからローレベルに変化したときに記憶を解除される第4の記憶回路と、
    前記第4の記憶回路の出力と前記ID検出用信号との論理積を演算する第2の論理積回路と、
    前記第2の論理積回路の出力がハイレベルのときに前記所定周期のクロック信号を計数する第4のカウンタとを有する、請求項2に記載の光ディスク装置のID部検出回路。
  7. 前記計時時間設定手段は、前記ID検出用信号がローレベルからハイレベルに変化したときに前記第3のカウンタの計数値を記憶する第5の記憶回路と、
    前記第3および第4のカウンタにそれぞれ設定すべき第3のカウント値と第4のカウント値をゾーン毎に記憶する第6の記憶回路と、
    前記第5の記憶回路に記憶された前記第3のカウンタの計数値と前記第6の記憶回路に記憶された第3のカウント値とに基づいてゾーンを検出する第2のゾーン検出回路と
    前記第6の記憶回路から前記第2のゾーン検出回路により検出されたゾーンに応じた前記第3のカウント値と第4のカウント値を読み出してそれぞれ前記第3のカウンタと前記第4のカウンタに設定する第2の設定回路とを有する、請求項6に記載の光ディスク装置のID部検出回路。
  8. 前記第6の記憶回路は、プロセッサにより前記第3および第4のカウンタに設定すべきゾーン毎の第3のカウント値と第4のカウント値とがそれぞれ書き込まれる、請求項7に記載の光ディスク装置のID部検出回路。
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