JP3855645B2 - 送風装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として浴室や洗面所などの室内を乾燥雰囲気にするための送風装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ユニットバス等の普及とともに浴室や洗面所等の多機能化が進んでいる。そうした中で、例えば特開昭63―77498号公報、特開平11―173620号公報に示されているように、浴室の浴室としての快適性の向上を図るとともに、浴室を乾燥雰囲気にして衣類等の乾燥室としても利用できるようにする送風装置が開発されてきている。
【0003】
これらの送風装置は、室内の空気を排気して換気を行う換気用の送風機と、室内の空気を循環しながら加熱手段によって昇温させる循環用の送風機とを備え、浴室等の天井や壁に装着できるように構成されている。取付け場所を天井としたものは、ダクト等を介して室外へ排気することになるため、既設の浴室等には適用しにくい。これに対して壁に取付けるようにしたものは、壁に設けた貫通孔により排気を行うことができ、ダクト配管を伴わないので既設の浴室等にも比較的容易に適用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような浴室等の換気乾燥を行う送風装置は、換気機能と温風生成機能を併せ持つものであり、設置性の良い壁取付けタイプであっても既に換気扇が備えられている浴室等に設置する場合には、既存の換気扇を除去してその貫通孔を利用して設置するか、別途に貫通孔を設けて設置しなくてはならず、既存の換気設備との調和が採り難い。即ち、換気については依然有効性のある換気扇を除去するか、換気については過剰設備となっても併設せざるを得ず、設備しにくいものである。
【0005】
本発明は、係る従来の問題点を解決するためになされたものであって、手軽に浴室等を乾燥雰囲気にできる設備し易い壁取付けの可能な送風装置を得ることであり、手軽に浴室等を換気でき、また乾燥雰囲気にもできる取付け場所の制約の少ない壁取付けの可能な送風装置を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために請求項1の発明は、浴室等の壁に設けられた貫通孔に挿通可能に構成した風洞に室内側から室外側への気流を形成する送風機を組込み、その風洞の前面には箱体を係脱可能に設け、箱体内に、箱体の前面に二つの開口端が臨む一連の風路を形成し、この風路に一方の開口端から他方の開口端に向う気流を形成する送風機を設け、この送風機より下流側の風路に室内を加温する加熱手段を設け、箱体の背面には両側において室内に開放し背面において風洞に連通する換気のための風路構造を備えるとともに箱体の背面側には、風洞の前端縁に箱体を取付けるための固定構造を設ける手段を採用する。
【0009】
前記課題を達成するために請求項2の発明は、請求項1に係る前記手段における風洞を伸縮可能に構成する手段を採用する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜図7によって示す本実施の形態は、主として浴室や洗面所などの室内外を仕切る壁1に取付け、当該室内を換気したり乾燥雰囲気にしたり、暖房雰囲気にしたりする送風装置に関するものである。この送風装置は、図1に示すように室内の空気を吸込み室外へ排気する換気送風装置とも言える換気ユニット2と、室内の空気を循環しながら昇温する温風送風装置とも言える循環ユニット3とから構成されている。
【0013】
換気ユニット2は、浴室等の壁1に設けられた貫通孔4に挿通可能に構成された金属製の円筒状(角筒状でもよい)の風洞5に、室内側から室外側への気流を形成する送風機6が組込まれて構成されている(図1及び図2参照)。風洞5は室内側部分7と室外側部分8とを伸縮可能に繋いで構成され、室内側部分7に送風機6が組付けられ、その前端縁には半径方向に張出す角形の取付フランジ9が形成されている。この取付フランジ9にはその上縁に上向きフック状の掛止構造10が連続して設けられ、下縁には前方へ突出し数個のネジ孔を、間隔をおいて備えた固定部11が設けられている。一方、室外側部分8の後端部には風洞5を開閉する開閉シャッタ12が組付けられている。室内側部分7と室外側部分8とは中心線方向に長孔13と締めネジ14による図2に示すようなスライド構造により連結され、その長さを取付け部分の壁厚に応じて調整できるようになっている。
【0014】
循環ユニット3は、図1,図3,図4によって示すように耐熱構造の箱体15に循環送風機16と加熱手段としての遠赤外線ヒータ17とを組込んで構成されている。箱体15には前面に上下二つの開口端18,19が臨む一連の風路20が画成されていて、この風路20に上側の開口端18から下側の開口端19に向う気流を形成する循環送風機16が設けられている。遠赤外線ヒータ17はこの循環送風機16より下流側の風路20の開口端19近傍に風路20を横断する形態に取付けられている。箱体15の背面側には両側において切欠き窓21によって室内に開放し背面の開放した風路構造22が設けられている。そして箱体15の背面側上部には換気ユニット2の掛止構造10に掛着できる係合部材23が、下部には換気ユニット2の固定部11に外側から重なりうる固定縁24が固定構造としてそれぞれ設けられている。固定縁24には図5に示すような横方向に長孔25が直線上に間隔をおいて数本形成され、この長孔25から固定ネジ26を換気ユニット2の固定部11のネジ孔にネジ締めすることができる。
【0015】
この送風装置は、浴室等の壁1に設けた貫通孔4に換気ユニット2の風洞5を開閉シャッタ12側を奥にして挿通させ、取付フランジ9を室内側の壁面に当て沿わせて取付ネジで固定してから、取付フランジ9を覆うように換気ユニット2の前面に循環ユニット3を取付けることにより設置される。電気系統については循環ユニット3側の系統に換気ユニット2側の系統を接続することにより、循環送風機16及び遠赤外線ヒータ17並びに送風機6に給電可能になり、単一の送風装置として循環ユニット3側に設けた制御回路27により運転が制御される(図6参照)。
【0016】
循環ユニット3の換気ユニット2への取付けにおいて、取付場所の壁面側方に照明器具等の障害物が有る場合、換気ユニット2の掛止構造10に対する係合部材23の係合位置を横方向にスライドさせることにより、障害物との干渉を回避できる。また、浴室等の隅部の壁面に取付ける場合にも、同様の操作によって循環ユニット3の側面を壁面から離して取付けることができる。
【0017】
設置空間を乾燥雰囲気にする場合には、換気ユニット2の送風機6及び循環ユニット3の循環送風機16並びに遠赤外線ヒータ17を動作させる。これにより、設置空間は循環ユニット3による温風の循環と、換気ユニット2による換気による湿度排除により乾燥雰囲気になる。換気ユニット2への室内空気の取込みは、循環ユニット3の両側の切欠き窓21に通じる風路構造22により行われ、循環ユニット3の下面及び上面は壁面に当り隙間ができないので外観性は良好である。循環ユニット3の室内空気の吸込みも吹出しも、ともに箱体15の前面において行われるので、天井近くに設置されても吸込み性能が低下することがなく、設置場所の制約が少ない。
【0018】
循環ユニット3のみを運転させることにより室内を暖房雰囲気にすることができるが、遠赤外線ヒータ17の輻射熱と温風による暖房であるので、入浴中の人に送風が当ることの冷風感は殆どなく、暖房装置としての使用感も良好である。換気ユニット2のみを運転させれば、当該室内の空気を排気し換気することが可能である。
【0019】
このように本送風装置は、ダクト配管等を伴うことなく壁1の貫通孔4を使って設置でき、新設の住宅でも既設の住宅でも容易に設備することができる。乾燥換気装置としては、循環ユニット3と換気ユニット2を独立した構成とせず、一体的に構成しても構わないが、独立構成を採ることにより、扱い易く設置し易くなるばかりでなく、循環ユニット3を固定構造を利用して浴室等の壁面に単独で取付けることもできる。
【0020】
既設の浴室等であって既に換気扇等の換気設備が設けられ有効に機能しているような場合でも、既設の換気設備と競合せず、また換気について過剰設備とならずに浴室等の乾燥及び暖房を行うことができることになる。この意味で循環ユニット3のみの構成で、換気設備との併用により室内を乾燥換気雰囲気にしたり、暖房雰囲気にしたりできる送風装置となりうる。
【0021】
また、換気ユニット2への固定方式を共通にした単なる通風機能を持つ箱体、即ち図7に示すような化粧グリル28を用意することにより、乾燥や暖房の必要のない時期には、循環ユニット3に替えて突出寸法も少ない外観性の良い化粧グリル28を付けて換気専用の送風装置として使うことができる。こうした構成を採用すれば、不要時には循環ユニット3を保管しておくことができ、循環ユニット3の美観や機能を長く維持することができ利便性が高くなる。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、手軽に浴室等を乾燥雰囲気にできる設備し易い壁取付けの可能な送風装置が得られる。
【0025】
請求項2の発明によれば、請求項1に係る前記効果とともに壁厚に応じ、外観性の良い取付形態が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態の送風装置を示す断面図である。
【図2】 実施の形態の送風装置の換気ユニットを示す斜視図である。
【図3】 実施の形態の送風装置の循環ユニットの正面図である。
【図4】 実施の形態の送風装置の循環ユニットの前面構成を除いて示す正面図である。
【図5】 実施の形態の循環ユニットの固定縁の構成を示す平面図である。
【図6】 実施の形態の送風装置を取付状態で示す断面図である。
【図7】 実施の形態の他の送風装置の形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 壁、 2 換気ユニット、 3 循環ユニット、 4 貫通孔、 5 風洞、 6 送風機、 9 取付フランジ、 10 掛止構造、 13 長孔、 15 箱体、 16 循環送風機、 17 遠赤外線ヒータ、 18 開口端、19 開口端、 20 風路、 21 切欠き窓、 22 風路構造、 24固定縁、 25 長孔、 28 化粧グリル。
Claims (2)
- 浴室等の壁に設けられた貫通孔に挿通可能に構成した風洞に室内側から室外側への気流を形成する送風機を組込み、その風洞の前面には箱体を係脱可能に設け、この箱体内に、同箱体の前面に二つの開口端が臨む一連の風路を形成し、この風路に一方の開口端から他方の開口端に向う気流を形成する送風機を設け、この送風機より下流側の前記風路に室内を加温する加熱手段を設け、前記箱体の背面には両側において室内に開放し背面において前記風洞に連通する換気のための風路構造を備えるとともに前記箱体の背面側には、前記風洞の前端縁に前記箱体を取付けるための固定構造を設けた送風装置。
- 請求項1に記載の送風装置であって、風洞を伸縮可能に構成した送風装置。
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