JP3854767B2 - 強磁性トンネル接合素子を用いた装置、およびその製造方法 - Google Patents

強磁性トンネル接合素子を用いた装置、およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、強磁性トンネル接合素子を用いた装置およびそのような装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
強磁性トンネル接合素子(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)を用いた装置は、一対の強磁性体層と、これらの間に挟まれた数nm厚のトンネル絶縁層(アルミナ層など)を有している。一対の強磁性体層間に電圧を印加すると、トンネル絶縁層にはトンネル電流が流れる。このトンネル電流は、一対の強磁性体層の磁気モーメントが平行のときに最大となり、一対の強磁性体層の磁気モーメントが反平行のときに最小となる。強磁性体層/絶縁層/強磁性体層の人工格子構造で発現する上記の効果は、TMR(Tunnel MagnetoResistance)効果と呼ばれている。
【0003】
強磁性体層の磁気モーメントは、外部磁界を与えることによって変化させることができるから、強磁性トンネル接合素子を利用して、磁気ヘッドや磁気メモリ(とくにMRAM(Magnetic Random Access Memory))を実現できる。外部磁界を与えなければ、強磁性体層の磁気モーメントは変化しないので、これを利用して情報の不揮発記憶機能を実現できる。
強磁性トンネル接合素子を用いた磁気ヘッドの製造方法は、たとえば、特開平11−54814号公報に開示されており、この方法は、本願の図7に示されている。
【0004】
すなわち、図7(a)に示すように、シリコンなどの半導体基板1上に、第1の配線層2、第1の強磁性体層3、導電膜4、トンネル絶縁層5、第2の強磁性体層6が順に積層されて多層膜7が形成される。この多層膜7は、図7(b)に示すように、レジスト8を用いてパターニングされる。このパターニングは、イオンミリングにより行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この従来技術には、図8にまとめて示す問題点がある。すなわち、第1の問題点は、イオンミリング時にエッチングされた強磁性体膜の微粒子がパターニング後の多層膜7の側壁7aに再付着して、第1および第2の強磁性体層3,6を短絡させてしまうことである。
また、第2の問題は、半導体基板1への磁性体粒子の再付着が生じるため、不要領域における磁性体膜を完全に除去することができない、すなわち、エッチング残りが生じることである。
【0006】
上記の従来技術の方法を磁気メモリの製造に適用しようとする場合には、さらなる問題が生じる。すなわち、イオンミリングは、イオン化したアルゴンなどを電界加速してエッチング対象物に衝突させることで対象物を飛散させて削る方式であるため、プラズマダメージが大きく、強磁性体層3,6が劣化してメモリ機能が損なわれる点である。また、層間絶縁膜上に強磁性トンネル接合素子を形成しようとする場合には、イオンミリングでは、上記の多層膜7と層間絶縁膜との間でのエッチング選択性がない点も問題となる。
【0007】
上述の公開公報には、蒸着マスクを用いて多層膜をパターニングする技術が従来技術として記載されているが、この方法では、微細なパターニングが不可能であるため、磁気メモリの製造には適さない。
一方、通常の半導体プロセスでは、化学的および物理的に対象物をエッチングする、いわゆる反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)が広く用いられている。しかし、現在のところ、強磁性体を化学的にエッチングすることができるガスが存在しないため、この方法は、強磁性体膜のパターニングには適用できない。
【0008】
そこで、この発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、第1および第2の強磁性体層ならびにこれらに挟まれたトンネル絶縁層を有する多層膜の構成層を良好にパターニングして、特性の改善された強磁性トンネル接合素子を有する装置を製造することができる方法を提供することである。
また、この発明の他の目的は、基板上に微細な強磁性トンネル接合素子を形成することができる方法を提供することである。
【0009】
この発明のさらに他の目的は、特性の改善された強磁性トンネル接合素子を有する装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板上の絶縁層に所定深さの凹所を形成する工程と、上記絶縁層上および上記凹所内に、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、ならびにこれら第1および第2の強磁性体層の間に挟まれたトンネル絶縁層を含む多層膜の構成層の一部または全部を含み、上記凹所の深さよりも薄い所定厚さの素子形成膜を形成する工程と、化学的機械的研磨により、上記凹所外の上記絶縁層の表面に存在する上記素子形成膜を除去して、上記凹所内に素子成膜を残し、上記凹所内の領域に強磁性トンネル接合素子を形成する工程と、上記絶縁層および上記素子形成膜上に、当該素子形成膜の端面に接する層間絶縁膜を形成する工程とを含むことを特徴とする強磁性トンネル接合素子を用いた装置の製造方法である。
【0011】
この方法によれば、基板上の絶縁層に凹所が形成され、その後に、凹所の内外に強磁性体層/トンネル絶縁層/強磁性体層の積層構造の多層膜を構成する膜の一部または全部を含む素子形成膜が形成される。この場合に、凹所の深さは、素子形成膜の厚さよりも深くなっていて、凹所内の素子形成膜の表面は、凹所外の絶縁層の表面よりも低くなっている。
そこで、化学的機械的研磨により表面を平坦化して、凹所外の絶縁層上の素子形成膜を除去すると、凹所内には、素子形成膜がパターニングされた状態で残される。
【0012】
このようにして、イオンミリングによることなく強磁性体層を含む多層膜の構成膜を良好にパターニングすることができる。これにより、パターニング後の多層膜の端面への磁性体材料の再付着の問題や、凹所外の絶縁層の表面への磁性体材料の再付着の問題が生じることがない。したがって、特性の優れた強磁性トンネル接合素子を形成できる。
また、絶縁層には微細なパターンの凹所を形成することができるから、それに応じて、微細のパターンの強磁性トンネル接合素子を容易に形成することができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、基板上の絶縁層の上に、当該絶縁層に対してエッチング選択性のある庇形成膜を形成する工程と、上記絶縁層に所定深さの凹所を形成する工程であって、上記庇形成膜に開口を形成し、この開口を通して上記絶縁層を上記庇形成膜の開口の周縁部に入り込む位置までオーバーエッチングすることにより、上記凹所を形成するとともに、当該庇形成膜の開口の周縁部を上記凹所の開口縁に形成された庇状部とする工程と、上記絶縁層上および上記凹所内に、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、ならびにこれら第1および第2の強磁性体層の間に挟まれたトンネル絶縁層を含む多層膜の構成層の一部または全部を含み、上記凹所の深さよりも薄い所定厚さの素子形成膜を、上記庇状部によって上記凹所の内部の部分と上記凹所の外部の部分とに分断され、上記凹所の内部の部分の端面が上記凹所の側壁に対向するように形成する工程と、化学的機械的研磨により、上記凹所外の上記絶縁層の表面に存在する上記素子形成膜を除去して、上記凹所内に素子形成膜を残し、上記凹所内の領域に強磁性トンネル接合素子を形成する工程と、上記庇形成膜を除去する工程とを含むことを特徴とする強磁性トンネル接合素子を用いた装置の製造方法である。
また、請求項3記載の発明は、上記絶縁層が酸化シリコン膜からなり、上記庇形成膜が窒化シリコン膜からなることを特徴とする請求項2記載の方法である。
さらに、請求項4記載の発明は、基板上の絶縁層に所定深さの凹所を形成する工程と、上記凹所の側壁を逆テーパー形状とすることによって、上記凹所の開口縁に庇状部を形成する工程と、上記絶縁層上および上記凹所内に、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、ならびにこれら第1および第2の強磁性体層の間に挟まれたトンネル絶縁層を含む多層膜の構成層の一部または全部を含み、上記凹所の深さよりも薄い所定厚さの素子形成膜を、上記庇状部によって上記凹所の内部の部分と上記凹所の外部の部分とに分断され、上記凹所の内部の部分の端面が上記凹所の側壁に対向するように形成する工程と、化学的機械的研磨により、上記凹所外の上記絶縁層の表面に存在する上記素子形成膜を除去して、上記凹所内に素子形成膜を残し、上記凹所内の領域に強磁性トンネル接合素子を形成する工程とを含むことを特徴とする強磁性トンネル接合素子を用いた装置の製造方法である。
れらの方法によれば、凹所内の素子形成膜の端面が側壁に対向することになるので、絶縁層上に導電性の膜(たとえば、配線など)を形成しても、第1および第2の強磁性体層間が短絡されることがない。したがって、層間絶縁膜などを予め形成することなく絶縁層上に導電性の膜を形成できる。
【0014】
また、凹所の開口縁に庇状部が形成され、この庇状部によって、凹所の内部と外部とで素子形成膜が分断されて形成される。これにより、凹所内の素子形成膜の端面を確実に凹所に側壁に対向させることができる。
【0015】
請求項5記載の発明は、上記凹所内に残された素子形成膜の表面に接続する配線を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の方法である。
この場合に、素子形成膜の端面が凹所の側壁に対向していれば、上述のとおり、層間絶縁膜を形成することなく、配線を構成する導電性膜を絶縁層上に形成できる。素子形成膜の端面が凹所の開口から露出している場合には、上記のような層間絶縁膜が必要となる。
請求項6記載の発明は、基板上の絶縁層に所定深さの第1凹所を形成する工程と、上記絶縁層上および上記第1凹所内に、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、ならびにこれら第1および第2の強磁性体層の間に挟まれたトンネル絶縁層を含む多層膜の構成層の一部を含み、上記第1凹所の深さよりも薄い所定厚さの第1素子形成膜を形成する工程と、化学的機械的研磨により、上記第1凹所外の上記絶縁層の表面に存在する上記第1素子形成膜を除去して、上記第1凹所内に第1素子形成膜を残す工程と、上記絶縁層および上記第1素子形成膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、上記層間絶縁膜に、底部において上記第1素子形成膜を露出させる第2凹所を形成する工程と、上記層間絶縁膜上および上記第2凹所内に、上記多層膜の構成層の残部を含み、上記第2凹所の深さよりも薄い第2素子形成膜を形成する工程と、化学的機械的研磨により、上記第2凹所外の上記層間絶縁膜の表面に存在する上記第2素子形成膜を除去して、上記第2凹所内に上記第2素子形成膜を残し、上記多層膜からなる強磁性トンネル接合素子を形成する工程とを含むことを特徴とする強磁性トンネル接合素子を用いた装置の製造方法である。
請求項7記載の発明は、上記第2凹所内に残された第2素子形成膜の表面に接続する配線を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の方法である。
【0016】
請求項記載の発明は、上記多層膜は、上記第1の強磁性体層または上記第2の強磁性体層に隣接して積層された反強磁性体層を含み、上記強磁性トンネル接合素子は、不揮発性磁気メモリ素子であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の方法である。
この方法では、第1および第2の強磁性体層の一方に隣接して反強磁性体層を設けることによって、第1および第2の強磁性体層のうちの上記一方の磁気モーメントの方向が固定される。そこで、第1および第2の強磁性体層のうちの他方の磁気モーメントを外部磁界を与えて変化させることにより、第1および第2の強磁性体層の磁気モーメントを平行または反平行に制御できる。この状態は、外部磁界を取り除いた後も保持されるから、これにより、不揮発性磁気メモリ素子が実現される。
【0018】
請求項記載の発明は、基板上に形成され、凹所を有する絶縁層と、この絶縁層の上記凹所内の領域に形成され、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、ならびにこれら第1および第2の強磁性体層の間に挟まれたトンネル絶縁層を含み、上記凹所の開口縁から窪んだ表面を有する多層膜からなる強磁性トンネル接合素子と、上記多層膜の表面および端面ならびに上記絶縁層の上記凹所外の表面に接して形成された層間絶縁膜とを含むことを特徴とする強磁性トンネル接合素子を用いた装置である。
請求項1記載の方法により、このような構造の装置が得られる。凹所が多層膜の厚さよりも深く形成されていることにより、多層膜のパターニングは、化学的機械的研磨により行うことができる。これにより、イオンミリングによるパターニングに起因する問題を回避して、良好な特性の強磁性トンネル接合素子を形成することができる。また、微細な強磁性トンネル合素子の形成も容易に行える。
【0019】
請求項10記載の発明は、上記凹所内の強磁性トンネル接合素子を形成する多層膜の表面に接続する配線をさらに含むことを特徴とする請求項9記載の装置である。
請求項11記載の発明は、基板上に形成され、所定深さの第1凹所を有する絶縁層と、この絶縁層の上記第1凹所内の領域に形成され、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、ならびにこれら第1および第2の強磁性体層の間に挟まれたトンネル絶縁層を含む多層膜の構成層の一部を含み、上記第1凹所の開口縁から窪んだ表面を有する第1素子形成膜と、上記絶縁層および上記第1素子形成膜上に形成され、底部において上記第1素子形成膜を露出させる第2凹所を有する層間絶縁膜と、上記第2凹所内に形成され、上記多層膜の構成層の残部を含み、上記第1素子形成膜とともに強磁性トンネル接合素子を形成しているとともに、上記第2凹所の深さよりも薄い第2素子形成膜とを含むことを特徴とする強磁性トンネル接合素子を用いた装置である。
請求項12記載の発明は、上記第2凹所内の上記第2素子形成膜の表面に接続する配線をさらに含むことを特徴とする請求項11記載の装置である。
【0020】
請求項13記載の発明は、上記多層膜は、上記第1の強磁性体層または上記第2の強磁性体層に隣接して積層された反強磁性体層をさらに含み、上記強磁性トンネル接合素子は、不揮発性磁気メモリ素子であることを特徴とする請求項ないし12のいずれかに記載の装置である。
この発明によれば、強磁性体層の磁気モーメントの保存特性を利用した不揮発な記憶が可能になる。メモリセルを形成することになる強磁性トンネル接合素子は良好な特性を有することができ、かつ、微細に形成することができるので、記憶特性が良好で、かつ、高集積化された磁気メモリ装置を実現できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る不揮発性磁気メモリ装置の製造方法を工程順に示す図解的な断面図である。
図1(a)に示すように、シリコン半導体などからなる基板11上には、層間絶縁膜12などが形成され、この層間絶縁膜12にワードラインとしての第1の配線13が図1の紙面に垂直な方向に沿って形成される。この第1の配線13上にはさらに別の層間絶縁膜14が形成され、この層間絶縁膜14において第1の配線13の上方に相当する所定の箇所には、底面において配線13の上面を露出させる凹所15(たとえば、平面視においてほぼ矩形の凹所(たとえば、0.6μm×0.6μm))が形成される。通常、第1の配線13の長手方向に沿って、ほぼ等間隔で複数個の凹所15が形成され、この複数個の凹所15に個々のメモリセルが形成される。また、第1の配線13は、通常、図1の左右方向に複数本が平行かつほぼ等間隔で配列されて形成される。これにより、基板11を見下す平面視においてマトリクス状に配列された複数個のメモリセルが形成される。
【0023】
凹所15の形成は、第1のマスクを用いたフォトリソグラフィとドライエッチングによって行える。
凹所15が形成された状態から、第1の配線13の表面を洗浄した後、図1(b)に示すように、層間絶縁膜14の表面および凹所15内に強磁性トンネル接合素子を構成する多層膜16(素子形成膜)が形成される。凹所15の深さDは、多層膜16の膜厚Tよりも大きく定められていて、そのため、凹所15内における多層膜16の表面は、層間絶縁膜14の表面よりも凹所15の底面に近い位置(すなわち、低い位置)に位置することになる。凹所15の深さDは、第1の配線13上の層間絶縁膜14の膜厚に等しくなり、たとえば、0.3μm程度である。
【0024】
多層膜16は、凹所15の底部において第1の配線13の上面に接触する反強磁性体層25と、この反強磁性体層25上に堆積された第1の強磁性体層21と、この第1の強磁性体層21上に堆積されたトンネル絶縁層23と、このトンネル絶縁層23上に堆積された第2の強磁性体層22とからなっている。
反強磁性体層25は、たとえば、Mn−Fe合金からなり、第1および第2の強磁性体層21,22は、たとえば、Co−Fe合金からなり、トンネル絶縁層23は、たとえばアルミナ(Al23)からなる。これらは、たとえば、超真空スパッタ装置を用いて基板の表面全体に形成される。たとえば、反強磁性体層25は10nm程度の膜厚を有し、第1の強磁性体層21は8nm程度の膜厚を有し、トンネル絶縁層23は4.5nm程度の膜厚を有し、第2の強磁性体層21は3nm程度の膜厚を有する。したがって、これらを積層した多層膜16の膜厚は、0.1μm程度であり、凹所15の深さD(たとえば0.3μm)よりも十分に薄い。
【0025】
反強磁性体層25は、外部磁界が加わっても磁気モーメントの変化しない層であり、この反強磁性体層25に隣接する第1の強磁性体層21は、一定方向の磁界を印加しながら、反強磁性体層25上に形成される。したがって、第1の強磁性体層21の磁気モーメントの方向は、全てのメモリセルにおいて同じ方向に固定される。
図1(b)の状態から、たとえば、粒径0.05μmのSiO2およびAl23のPH値9のコロイドサスペンションなどを用いた化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により、凹所15外の層間絶縁膜14上の多層膜16が除去され、凹所15外において、層間絶縁膜14が露出させられる(図1(c)参照)。このとき、凹所15内の多層膜16は、層間絶縁膜14の表面よりも低い位置に表面が位置しているため、研磨を受けることなく凹所15内に残留する。こうして、凹所15内に化学的機械的研磨による損傷を受けることなくパターニングされた多層膜16により構成される強磁性トンネル接合素子(不揮発性磁気メモリ素子:メモリセル)が得られる。
【0026】
パターニングにイオンミリングを用いていないので、従来技術による問題を一気に解決きることは明らかであろう。すなわち、第1および第2の強磁性体層21,22間が再付着物により短絡されるという問題も、層間絶縁膜14上に強磁性体材料が残留するという問題も生じない。
しかも、酸化シリコンなどからなる層間絶縁膜14は、通常のフォトリソグラフィプロセスによって容易に微細加工することができるから、微細な凹所15を形成することによって、微細な強磁性トンネル接合素子を形成して、メモリセルの集積度を高くすることができる。
【0027】
図1(c)の工程に続いては、図1(d)に示すように、層間絶縁膜14ならびに凹所15内の多層膜16の表面および端面16a接するように、さらに別の層間絶縁膜17が形成される。そして、この層間絶縁膜17には、凹所15の直上に、第2のマスクを用いたフォトリソグラフィによって、コンタクトホール18が形成される。さらに、このコンタクトホール18において、層間絶縁膜17の表面に接続するビットラインとしての第2の配線19が形成される。この第2の配線19は、第1の配線13と直交するように、図1の左右方向に延びて形成され、図1の紙面に垂直な方向に複数本が平行にほぼ等間隔で並設される。
【0028】
こうして、複数本のワードラインとこれに直交する複数本のビットラインとが形成され、ワードラインとビットラインとの交差点において、ワードラインとビットラインとの間に挟まれた強磁性トンネル接合素子を有する磁気メモリ装置が構成されることになる。
このような構成の装置の駆動方法については、たとえば、Exchange-biased magnetic tunnel junctions and application to nonvolatile magnetic random access memory, Parkin et al., JOURNAL OF APPLIED PHYSICS, VOLUME 85, NUMBER 8, 15 APRIL 1999, PP.5828-5833に示されているように、当業者においてすでに実施可能であるので、ここでは説明を省略する。
【0029】
図2は、この発明の第2の実施形態に係る製造方法を工程順に示す断面図である。この図2において、上述の図1に示された各部に対応する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。
この実施形態では、まず、図2(a)に示すように、層間絶縁膜14に開口を形成する前に、この層間絶縁膜14上に庇形成膜としての窒化シリコン膜(SiN)31が形成される。層間絶縁膜14は、たとえば、酸化シリコン膜からなっているから、窒化シリコン膜31は、層間絶縁膜14に対してエッチング選択性がある。この窒化シリコン膜31は、たとえば、プラズマCVD法により形成することができる。
【0030】
次に、図2(b)に示すように、窒化シリコン膜31において第1の配線13の直上の位置(第1の配線13の長手方向に間隔を開けた複数箇所。セル配置位置。)に開口32(たとえば、0.6μm×0.6μmの矩形)が形成される。この開口32の形成は、たとえば、第1のマスクを用いたフォトリソグラフィとドライエッチングによって行うことができる。
さらに、図2(c)に示すように、層間絶縁膜14の開口32から露出している部分に対して、等方性のエッチング、または等方性エッチングおよび異方性エッチングの組み合わせによってエッチングを行い、窒化シリコン膜31を庇状にする。すなわち、たとえば、ふっ酸を用いたウエットエッチングや異方性のドライエッチングによって、層間絶縁膜14に、第1の配線13を底部において露出させる凹所35が形成される。このとき、層間絶縁膜14は、開口32の周縁において、窒化シリコン膜31の下方に入り込んだ位置まで、オーバーエッチングされる。これにより、凹所35の開口縁は、窒化シリコン膜31の開口32よりも広くなる。その結果、窒化シリコン膜31の開口32の周縁部は、層間絶縁膜14の凹所35に迫り出す庇状部33をなす。この場合、凹所35は、ほぼすり鉢状の形状となる。
【0031】
層間絶縁膜14のエッチング深さ(凹所35の深さ)は、第1の配線13上の層間絶縁膜14の厚さ分となるが、多層膜16の膜厚よりも深くなっている。たとえば、凹所35の深さは、0.3μm程度とされる。
この状態から、第1の配線13の上面部を洗浄し、図2(d)に示すように、多層膜16が窒化シリコン膜31上および凹所35内に形成される。多層膜16の構成および形成方法については、第1の実施形態の場合と同様にすればよい。
【0032】
多層膜16の形成の際、庇状部33の働きにより、凹所35内に形成される多層膜16と、窒化シリコン膜31上(すなわち、凹所35外)に形成される多層膜16とが、分断される。その結果、凹所35内に形成された多層膜16の端面16aは、凹所35のすり鉢状の側壁に対向することになる。
多層膜16と膜厚と凹所35の深さとの関係は、上述の第1の実施形態の場合と同様に定められている。すなわち、凹所35の深さは、多層膜16の膜厚よりも深く定められている。
【0033】
したがって、凹所35内の多層膜16の表面は、窒化シリコン膜31の表面よりも低い位置にあり、さらに、この実施形態では、層間絶縁膜14の表面よりも低い位置にある。
次いで、図2(e)に示すように、たとえば、粒径0.05μmのSiO2およびAl23のPH値9のコロイドサスペンションなどを用いた化学的機械的研磨によって、窒化シリコン膜31上の多層膜16および窒化シリコン膜31の表層部が除去される。このとき、凹所35内の多層膜16の表面は、層間絶縁膜14の表面よりも低いので、凹所35内にのみ損傷のない多層膜16が残されることになる。この凹所35内に残された多層膜16が、強磁性トンネル接合素子(メモリセル)を構成することになる。こうして、イオンミリングによることなく、多層膜16をパターニングできる。
【0034】
その後は、図2(f)に示すように、たとえば、ウエッエッチングにより窒化シリコン膜31が除去され、多層膜16の表面を洗浄した後、ビットラインとなる第2の配線19が多層膜16の表面に接続するように形成される。凹所35内の多層膜16の端面16aは、凹所35の側壁に対向しているので、上述の第1の実施形態の場合のような層間絶縁膜17は不要である。すなわち、上述の第1の実施形態の場合には、多層膜16の端面16aが上方を向いているため、層間絶縁膜14上に直接第2の配線19を形成すれば、第1および第2の強磁性体層21,22間を短絡してしまうため、層間絶縁膜17が必須となっている。上記の第2の実施形態では、このような層間絶縁膜17の形成およびコンタクトホール18の形成工程を省くことができる。これにより、マスク工程を少なくすることができるから、製造工程が簡単になる。のみならず、コンタクトホール18の形成時のマスクずれの余裕を考慮する必要がなくなるから、メモリセルの集積度を高めることができる。このようにして低コストで大容量のメモリ装置を実現できる。
【0035】
図3は、この発明の第3の実施形態に係る製造方法を説明するための断面図である。この図3において、上述の図1に示された各部に対応する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。
この第3の実施形態は、層間絶縁膜14に、第1の配線13を底面において露出させる凹所38を形成する際に、この凹所38の側壁を、逆テーパー形状(すなわち、開口縁に向かうに従って狭まる形状)とし、凹所38の開口縁が庇状部39をなすようにした点に特徴がある。
【0036】
このようにしても、凹所38の内部と外部とで多層膜16を分断して形成することができる。これにより、第2の実施形態の場合と同様に、層間絶縁膜17(図1参照)を形成することなく、層間絶縁膜14上に直接第2の配線19を形成することができる。そして、この実施形態では、窒化シリコン膜31の形成、開口32の形成および窒化シリコン膜31の除去の各工程(図2参照)が不要であるので、第2の実施形態の場合よりも、工程をさらに簡単にすることができる。
【0037】
逆テーパー形状の側壁38aを有する凹所38は、たとえば、側壁付着物が付きやすい条件での等方性ドライエッチングにより形成することができる。
図4(a)〜(d)および図5(e)〜(g)は、この発明の第4の実施形態に係る磁気メモリ装置の製造方法を工程順に示す断面図である。この実施形態において、上述の図1に示された各部に対応する部分には、図1の場合と同じ参照符号を付して示す。
【0038】
まずこの実施形態によって作製される磁気メモリ装置の最終形態を図5(g)を参照して説明する。
この磁気メモリ装置は、セル選択用のMOS型トランジスタ40を半導体基板11上に有している。すなわち、半導体基板11上には、一対の不純物拡散領域(ソース領域およびドレイン領域)42,43が間隔を開けて形成されており、これらの間の半導体基板1の表面には、絶縁膜41を挟んでワードライン45が図5の紙面に垂直な方向に沿って設けられている。このワードライン45の長手方向に沿って同様の構造のMOSトランジスタ40が複数個設けられている。そして、このような構造が、図5の左右方向に複数個並列に設けられている。
【0039】
さらに、半導体基板11上に形成された層間絶縁膜46上には、ワードライン45に沿ってコントロールライン47が配置されている。このコントロールライン47の上方には、層間絶縁膜48を挟んで、多層膜16からなる強磁性トンネル接合素子が設けられている。多層膜16と層間絶縁膜48との間には、下部電極49が設けられており、この下部電極49は、プラグ50に接続されている。このプラグ50は、層間絶縁膜46に形成されたコンタクトホール46aを介して、不純物拡散領域42に接続されている。
【0040】
一方、多層膜16において上方側に位置する第2の強磁性体層22には、ビットライン51が接続されている。このビットライン51は、ワードライン45およびコントロールライン47に直交する方向に沿って形成されている。このようなビットライン51は、図5の紙面に垂直な方向に複数本設けられており、ビットライン51とワードライン45およびコントロールライン47との交差部にメモリセルが設けられる構成となっている。
【0041】
この構成により、第1の強磁性体層21の磁気モーメントの方向は、反強磁性体層25によって保持される。その一方で、第2の強磁性体層22の磁気モーメントの方向は、ビットライン51およびコントロールライン47に適切な方向および大きさの電流を印加することにより、アンペールの法則に従って生じる磁界によって、反転させることができる。すなわち、第2の強磁性体層22の磁気モーメントの方向を変化させることによって、第1および第2の強磁性体層21,22の磁気モーメントを平行または反平行の状態とすることができる。
【0042】
そこで、ワードライン45に読出電圧を印加してMOSトランジスタ40を導通させ、ビットライン51に適切な電圧を印加すると、第1および第2の強磁性体層21,22の磁気モーメントが平行か反平行かに応じた大きさのトンネル電流が流れる。この電流の大きさを検出することにより、情報の読出を行える。
次に、図4(a)から順に参照して、この磁気メモリ装置の製造方法を説明する。
【0043】
半導体基板11上のMOSトランジスタ40、ワードライン45、層間絶縁膜46、コントロールライン47、プラグ50および層間絶縁膜48などは、通常の半導体プロセスにより形成される。そして、層間絶縁膜48には、各メモリセルごとに、プラグ50およびコントロールライン47の直上(ビットライン51との交差位置)を含む領域に、第1のマスクを用いたフォトリソグラフィとエッチングによって、凹所55が形成される。
【0044】
この凹所55には、第2のマスクを用いたフォトリソグラフィとエッチングによって、プラグ50の直上の位置に、このプラグ50の上面を露出させる開口56が形成される。この状態が、図4(a)に示されている。
次に、プラグ50の上面を洗浄した後、図4(b)に示すように、凹所55の内外の表面に、たとえば、Ti/Pdからなる下部電極膜49Aが形成される。この下部電極膜49Aの形成には、たとえば、超真空スパッタ装置を使用できる。
【0045】
次いで、図4(c)に示すように、化学的機械的研磨によって、凹所55の外部の層間絶縁膜48上の下部電極膜49Aが除去されて、凹所55の内壁を覆う下部電極49が形成される。この下部電極49は、開口56においてプラグ50に接続されることになる。
続いて、図4(d)に示すように、層間絶縁膜57が形成され、この層間絶縁膜57には、第3のマスクを用いたフォトリソグラフィとエッチングとによって、コントロールライン47の直上に対応した位置に、多層膜16の膜厚よりも深い凹所58(たとえば、深さ0.3μm)が形成される。この凹所58は、その底部において、下部電極49を露出させるようになっている。
【0046】
そして、図5(e)に示すように、凹所58の内外に多層膜16を構成する反強磁性体層25、第1の強磁性体層21、トンネル絶縁層23および第2の強磁性体層22が積層される。このとき、多層膜16の表面は、凹所58外の層間絶縁膜57の表面よりも低い位置にある。多層膜16を構成する各膜の形成には、超真空スパッタ装置を適用でき、また、各膜の材料および膜厚は、上述の第1の実施形態の場合と実質的に同様である。
【0047】
次に、図5(f)に示すように、化学的機械的研磨によって、凹所58外の多層膜16が選択的に除去され、凹所58内に多層膜16がパターン化されて残され、強磁性トンネル接合素子が形成される。
この後は、図5(g)に示すように、別の層間絶縁膜59が形成され、多層膜16を露出させるコンタクトホール60が形成される。そして、このコンタクトホール60を介して多層膜16に接続するようにビットライン51が形成される。
【0048】
このようにして、この実施形態においても、イオンミリングを用いることなく多層膜16をパターニングできるから、良好な特性の強磁性トンネル接合素子を形成できる。また、多層膜16は、酸化シリコン膜などからなる層間絶縁膜57の微細加工精度に対応した微細なパターニングが可能であるから、高集積化された磁気メモリ装置を実現できる。
図6は、図4および図5に示された第4の実施形態の変形例を説明するための断面図である。この変形例では、層間絶縁膜48に形成される凹所55(第1凹所)の表面に、多層膜16を構成する膜(構成層)のうち、反強磁性体層25、第1の強磁性体層21およびトンネル絶縁層23の3層の膜(第1素子形成膜)が形成されていて、層間絶縁膜57の凹所58(第2凹所)内には、第2の強磁性体層22のみ(第2素子形成膜)が形成されている。
【0049】
すなわち、反強磁性体層25、第1の強磁性体層21およびトンネル絶縁層23が形成された後に化学的機械的研磨を行う。その後に、層間絶縁膜57を形成し、この層間絶縁膜57に凹所58を形成し、第2の強磁性体層22を成膜した後に、さらに、化学的機械的研磨により、凹所58外の第2の強磁性体層22を除去する。この場合に、凹所55は、反強磁性体層25、第1の強磁性体層21およびトンネル絶縁層23の総膜厚よりも深く形成されている必要があり、凹所58は、第2の強磁性体層22の膜厚よりも深く形成されている必要がある。凹所55,58を連続した1つの凹所として把握すれば、多層膜16の表面は、この凹所の開口縁から窪んだ表面をなす。
【0050】
なお、この変形例をさらに変形して、凹所55には反強磁性体層25および第1の強磁性体層21を形成し、凹所58には、トンネル絶縁層23および第2の強磁性体層22を形成するようにすることもできる。さらには、凹所55に反強磁性体層25を形成するとともに、凹所55に第1の強磁性体層21、トンネル絶縁層23および第2の強磁性体層を形成するようにしてもよい。いずれの場合にも、各凹所内に形成される素子形成膜は、当該凹所の深さよりも薄い膜厚を有するようにしなければならない。
【0051】
以上、この発明の4つの実施形態について説明したが、この発明は、他の形態で実施することも可能である。たとえば、上記の第4の実施形態に、図2または図3にそれぞれ示された第2または第3の実施形態の手法を適用して、層間絶縁膜57の凹所58の開口縁に庇状部を設け、層間絶縁膜59およびコンタクトホール60の形成プロセスを省いてもよい。
また、上述の実施形態では、強磁性トンネル接合素子を構成する多層膜が、第1および第2の強磁性体層21,22、トンネル絶縁層23および反強磁性体層25からなる場合について説明したが、多層膜の構成はこれに限定されるものではない。たとえば、上部電極膜と下部電極膜とを上下に有するものであってもよいし、反強磁性体層/強磁性体層/反強磁性体層/強磁性体層/トンネル絶縁層/強磁性体層のような積層構造の多層膜が適用されてもよい。
【0052】
また、上述の実施形態では、磁気メモリ装置の製造方法について説明したが、この発明の方法は、磁気ヘッドなどの他の装置にも適用できる。磁気ヘッドにこの発明が適用される場合には、多層膜の構成は、たとえば、強磁性体層/トンネル絶縁層/強磁性体層のような積層構造であってもよく、反強磁性体層は必要ではない。また、図7に示された積層構造の多層膜を適用してもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る不揮発性磁気メモリ装置の製造方法を工程順に示す図解的な断面図である。
【図2】この発明の第2の実施形態に係る製造方法を工程順に示す断面図である。
【図3】この発明の第3の実施形態に係る製造方法を説明するための断面図である。
【図4】この発明の第4の実施形態に係る磁気メモリ装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図5】図4の工程に続く工程を示す断面図である。
【図6】図4および図5に示された第4の実施形態の変形例を説明するための断面図である。
【図7】強磁性トンネル接合素子を構成する多層膜のパターニングに関する従来技術を説明するための断面図である。
【図8】図7の従来技術の問題点を説明するための断面図である。
【符号の説明】
11 基板
13 第1の配線
14 層間絶縁膜(絶縁層)
15 凹所
16 多層膜
16a 端面
17 層間絶縁膜
18 コンタクトホール
19 第2の配線
21 強磁性体層
22 強磁性体層
23 トンネル絶縁層
25 反強磁性体層
31 窒化シリコン膜
32 開口
33 庇状部
35 凹所(すり鉢状)
38 凹所(逆テーパー状)
39 庇状部
40 MOSトランジスタ
45 ワードライン
46 層間絶縁膜
46a コンタクトホール
47 コントロールライン
48 層間絶縁膜(絶縁層)
49 下部電極
50 プラグ
51 ビットライン
55 凹所
56 開口
57 層間絶縁膜(絶縁層)
58 凹所
59 層間絶縁膜
60 コンタクトホール

Claims (13)

  1. 基板上の絶縁層に所定深さの凹所を形成する工程と、
    上記絶縁層上および上記凹所内に、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、ならびにこれら第1および第2の強磁性体層の間に挟まれたトンネル絶縁層を含む多層膜の構成層の一部または全部を含み、上記凹所の深さよりも薄い所定厚さの素子形成膜を形成する工程と、
    化学的機械的研磨により、上記凹所外の上記絶縁層の表面に存在する上記素子形成膜を除去して、上記凹所内に素子成膜を残し、上記凹所内の領域に強磁性トンネル接合素子を形成する工程と
    上記絶縁層および上記素子形成膜上に、当該素子形成膜の端面に接する層間絶縁膜を形成する工程とを含むことを特徴とする強磁性トンネル接合素子を用いた装置の製造方法。
  2. 基板上の絶縁層の上に、当該絶縁層に対してエッチング選択性のある庇形成膜を形成する工程
    上記絶縁層に所定深さの凹所を形成する工程であって、上記庇形成膜に開口を形成、この開口を通して上記絶縁層を上記庇形成膜の開口の周縁部に入り込む位置までオーバーエッチングすることにより、上記凹所を形成するとともに、当該庇形成膜の開口の周縁部を上記凹所の開口縁に形成された庇状部とする工程と
    上記絶縁層上および上記凹所内に、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、ならびにこれら第1および第2の強磁性体層の間に挟まれたトンネル絶縁層を含む多層膜の構成層の一部または全部を含み、上記凹所の深さよりも薄い所定厚さの素子形成膜を、上記庇状部によって上記凹所の内部の部分と上記凹所の外部の部分とに分断され、上記凹所の内部の部分の端面が上記凹所の側壁に対向するように形成する工程と、
    化学的機械的研磨により、上記凹所外の上記絶縁層の表面に存在する上記素子形成膜を除去して、上記凹所内に素子形成膜を残し、上記凹所内の領域に強磁性トンネル接合素子を形成する工程と、
    上記庇形成膜を除去する工程とを含むことを特徴とする強磁性トンネル接合素子を用いた装置の製造方法。
  3. 上記絶縁層が酸化シリコン膜からなり、上記庇形成膜が窒化シリコン膜からなることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 基板上の絶縁層に所定深さの凹所を形成する工程と、
    記凹所の側壁を逆テーパー形状とすることによって、上記凹所の開口縁に庇状部を形成する工程と、
    上記絶縁層上および上記凹所内に、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、ならびにこれら第1および第2の強磁性体層の間に挟まれたトンネル絶縁層を含む多層膜の構成層の一部または全部を含み、上記凹所の深さよりも薄い所定厚さの素子形成膜を、上記庇状部によって上記凹所の内部の部分と上記凹所の外部の部分とに分断され、上記凹所の内部の部分の端面が上記凹所の側壁に対向するように形成する工程と、
    化学的機械的研磨により、上記凹所外の上記絶縁層の表面に存在する上記素子形成膜を除去して、上記凹所内に素子形成膜を残し、上記凹所内の領域に強磁性トンネル接合素子を形成する工程とを含むことを特徴とする強磁性トンネル接合素子を用いた装置の製造方法。
  5. 上記凹所内に残された素子形成膜の表面に接続する配線を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の方法。
  6. 基板上の絶縁層に所定深さの第1凹所を形成する工程と、
    上記絶縁層上および上記第1凹所内に、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、ならびにこれら第1および第2の強磁性体層の間に挟まれたトンネル絶縁層を含む多層膜の構成層の一部を含み、上記第1凹所の深さよりも薄い所定厚さの第1素子形成膜を形成する工程と、
    化学的機械的研磨により、上記第1凹所外の上記絶縁層の表面に存在する上記第1素子形成膜を除去して、上記第1凹所内に第1素子形成膜を残す工程と、
    上記絶縁層および上記第1素子形成膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、
    上記層間絶縁膜に、底部において上記第1素子形成膜を露出させる第2凹所を形成する工程と、
    上記層間絶縁膜上および上記第2凹所内に、上記多層膜の構成層の残部を含み、上記第2凹所の深さよりも薄い第2素子形成膜を形成する工程と、
    化学的機械的研磨により、上記第2凹所外の上記層間絶縁膜の表面に存在する上記第2素子形成膜を除去して、上記第2凹所内に上記第2素子形成膜を残し、上記多層膜からなる強磁性トンネル接合素子を形成する工程とを含むことを特徴とする強磁性トンネル接合素子を用いた装置の製造方法。
  7. 上記第2凹所内に残された第2素子形成膜の表面に接続する配線を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 上記多層膜は、上記第1の強磁性体層または上記第2の強磁性体層に隣接して積層された反強磁性体層を含み、
    上記強磁性トンネル接合素子は、不揮発性磁気メモリ素子であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の方法。
  9. 基板上に形成され、凹所を有する絶縁層と、
    この絶縁層の上記凹所内の領域に形成され、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、ならびにこれら第1および第2の強磁性体層の間に挟まれたトンネル絶縁層を含み、上記凹所の開口縁から窪んだ表面を有する多層膜からなる強磁性トンネル接合素子と
    上記多層膜の表面および端面ならびに上記絶縁層の上記凹所外の表面に接して形成された層間絶縁膜とを含むことを特徴とする強磁性トンネル接合素子を用いた装置。
  10. 上記凹所内の強磁性トンネル接合素子を形成する多層膜の表面に接続する配線をさらに含むことを特徴とする請求項9記載の装置。
  11. 基板上に形成され、所定深さの第1凹所を有する絶縁層と、
    この絶縁層の上記第1凹所内の領域に形成され、第1の強磁性体層、第2の強磁性体層、ならびにこれら第1および第2の強磁性体層の間に挟まれたトンネル絶縁層を含む多層膜の構成層の一部を含み、上記第1凹所の開口縁から窪んだ表面を有する第1素子形成膜と、
    上記絶縁層および上記第1素子形成膜上に形成され、底部において上記第1素子形成膜を露出させる第2凹所を有する層間絶縁膜と、
    上記第2凹所内に形成され、上記多層膜の構成層の残部を含み、上記第1素子形成膜とともに強磁性トンネル接合素子を形成しているとともに、上記第2凹所の深さよりも薄い第2素子形成膜とを含むことを特徴とする強磁性トンネル接合素子を用いた装置。
  12. 上記第2凹所内の上記第2素子形成膜の表面に接続する配線をさらに含むことを特徴とする請求項11記載の装置。
  13. 上記多層膜は、上記第1の強磁性体層または上記第2の強磁性体層に隣接して積層された反強磁性体層をさらに含み、
    上記強磁性トンネル接合素子は、不揮発性磁気メモリ素子であることを特徴とする請求項ないし12のいずれかに記載の装置。
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