JP3854189B2 - トナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられるトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トナー用黒色着色剤としてはカーボンブラックが広く使用されているが、以下の問題が指摘されている。すなわち、カーボンブラックを使用したトナーは低抵抗であるため適正な帯電量特性を得ることができず、ベタ画像の不均一性やトナー飛散といった画質劣化が生じやすい。特に線速が370mm/secを超える二成分現像方式の高速機では、トナーとキャリア間のクーロン力よりもマグネットロールによりトナーにかかる遠心力が強くなり、本来白地の部分にトナーが塊となって落ちる現象(以下、トナー落ちという)が発生する。特に、印字率が20%を超える高印字モードではトナーの消費が速くトナーが十分な帯電量を得ることができないため、トナー落ちがより顕著となる。
【0003】
また、一成分現像方式では、摩擦帯電時間が非常に短いため、カーボンブラックを使用したトナーは十分な帯電量を得ることができず、ベタ画像印字時に画像がかすれてしまう現象や、カブリが発生してしまう。
【0004】
そこで黒色着色剤としてカーボンブラックに変わる種々の原材料が検討されている。例えば特開平4−356059号公報や特開平5−19536号公報では、イエロー、マゼンタ、シアン顔料からなるカーボンブラックを使用しない黒トナーが提案されている。また、特開2000−10344号公報や特開平9−25126号公報では、各種の複合酸化物を使用したトナーが提案されている。しかし、3種の顔料を混ぜ合わせても適正な黒色度を得ることはできず、帯電量も不安定である。また、後者の複合酸化物は高帯電量が得られるものの、安定性に欠けており、黒色度もやや低いため、多量に添加すると定着性の低下が問題となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、帯電安定性と立ち上がり性に優れ、二成分現像方式の高速機や非磁性一成分方式の現像装置に用いた場合であっても、画質劣化を生じることなく、連続して優れた画像が得られるトナーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、結着樹脂、黒色着色剤及び荷電制御剤を含有してなるトナーであって、前記黒色着色剤として2種以上の金属の複合酸化物を、前記荷電制御剤として4級アンモニウム塩を含有してなり、前記2種以上の金属の複合酸化物を構成する金属の少なくとも1種が、元素周期表の第3周期に属する金属又は第4周期の2〜12族に属する金属であり、前記4級アンモニウム塩が、式( Ib )で表される化合物であるトナーに関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明では、特定の複合酸化物と4級アンモニウム塩との組み合わせにより、トナーの適度な帯電量レベルを安定に維持することができるのみならず、十分な黒色度を得るために複合酸化物を多量に添加した際にも、定着性を損なうことがない。その詳細な理由は不明なるも、複合酸化物に含まれる金属と4級アンモニウム塩の化学構造が互いに影響を及ぼし合うことにより、複合酸化物の分散性が向上するとともに適度な表面抵抗とすることができ、優れた帯電特性と定着性が達成されるものと推定される。
【0008】
本発明において、複合酸化物は、トナーの黒色度の観点から、少なくとも2種の金属により構成されている。特に、その少なくとも1種、好ましくは2種が元素周期表の第3周期に属する金属又は第4周期の2〜12族に属する金属により構成されているのが好ましい。なかでも第3周期の2族もしくは13族又は第4周期の3〜11族に属する金属、即ち、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、スカンジウム(Sc)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)及び銅(Cu)が好ましく、これらの中では、Mg、Al、Ti、Mn、Fe及びCuがより好ましく、Mg、Al、Ti、Fe及びCuが特に好ましい。複合酸化物における金属の組成比は特に限定されない。
【0009】
複合酸化物の平均粒径は、隠蔽力及び樹脂内での分散性の観点から、2nm〜1μmが好ましく、5〜450nmがより好ましく、5〜200nm特に好ましい。
【0010】
複合酸化物の含有量は、トナーの黒色度及び帯電性の観点から、結着樹脂100重量部に対して、1〜40重量部が好ましく、2.5〜30重量部がより好ましく、4〜25重量部が特に好ましい。
【0011】
複合酸化物の製造方法としては、主酸化物を芯粒子とし、その表面に他の酸化物を付着させる方法(特開2000−10344号公報)、数種の酸化物を焼成して複合酸化物にする方法(特開平9−25126号公報) 等が挙げられるが、特に限定されない。
【0012】
本発明において好適な複合酸化物の市販品としては、「ダイピロキサイドブラックNo.1」、「ダイピロキサイドブラックNo.2」(以上、大日精化工業社製)、「HSB−605」(戸田工業社製)、「ETB−100」(チタン工業社製)、「MC−3」、「MC−6」、「MC−7」、「MC−8」、「MC−10」等のMCシリーズ(三井金属鉱業社製)、「K−002」(戸田工業社製)等が挙げられる。
【0013】
なお、本発明のトナーには、着色剤として前記複合酸化物以外の公知の着色剤が適宜含有されていてもよいが、カーボンブラックは併用されていないのが好ましい。
【0014】
4級アンモニウム塩としては、式(I):
【0015】
【化2】
【0016】
(式中、R1 〜R4 は、同一又は異なっていてもよく、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜8の低級アルキル基、炭素数8〜22のアルキル基もしくはアルケニル基又は炭素数6〜20のアリール基もしくはアラルキル基、X- は陰イオンを示す)
で表される化合物が好ましい。
【0017】
本発明では、帯電特性がより安定し定着性も向上させることができる点から、R1 〜R4 としては、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数12〜18のアルキル基、フェニル基又はベンジル基が好ましく、X- としては、トルエンスルホン酸イオン、ヒドロキシナフタレンスルホン酸イオン等の芳香族スルホン酸イオン、芳香族カルボン酸イオン、モリブデン酸イオン、タングステン酸イオン、ハロゲンイオン又はヒドロキシイオンが好ましく、芳香族スルホン酸イオン、芳香族カルボン酸イオン、モリブデン酸イオンがより好ましい。
【0018】
本発明では、特に、式(Ia):
【0019】
【化3】
【0020】
で表される化合物、式(Ib):
【0021】
【化4】
【0022】
で表される化合物及び式(Ic):
【0023】
【化5】
【0024】
で表される化合物からなる群より選ばれた少なくとも1種が好ましく、式(Ib)で表される化合物がより好ましい。
【0025】
式(Ia)で表される化合物を含有した市販品としては「TP−415」(保土谷化学工業社製)等が、式(Ib)で表される化合物を含有した市販品としては「COPY CHARGE PSY」(クラリアントジャパン社製)等が、式(Ic) で表される化合物を含有した市販品としては「ボントロンP−51」(オリエント化学工業社製)等が、それぞれ挙げられる。
【0026】
4級アンモニウム塩の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、0.01〜5重量部が好ましく、0.05〜3重量部がより好ましく、0.1〜2重量部が特に好ましい。
【0027】
本発明では、正帯電性トナーにはニグロシン染料が、負帯電性トナーには含金属アゾ染料及び/又は芳香族ヒドロキシカルボン酸金属錯体が4級アンモニウム塩と併用されているのが好ましい。
【0028】
ニグロシン染料は正帯電性荷電制御剤として、含金属アゾ染料は負帯電性荷電制御剤として、それぞれ高い帯電性を有しており、かつ黒色を呈しているため、複合酸化物の黒色度を補い、さらに4級アンモニウム塩との併用によりそれぞれトナーの正、負の帯電性の調整と帯電安定性に寄与する。
【0029】
ニグロシン染料は、一般に金属触媒存在下でのニトロベンゼンとアニリンとの縮重合により得られる多数の成分からなる黒色の混合物であり、その構造は十分に明らかにされていないが、樹脂酸等による変成品も含めて、市販のニグロシン染料としては、「ニグロシンベースEX」、「オイルブラックBS」、「オイルブラックSO」、「ボントロンN−01」、「ボントロンN−04」、「ボントロンN−07」、「ボントロンN−09」、「ボントロンN−11」、「ボントロンN−21」(以上、オリエント化学工業社製)、「ニグロシン」(池田化学社製)、「スピリットブラックNo.850」、「スピリットブラックNo.900」(以上、住友化学社製)等が挙げられる。なお、結着樹脂として、ポリエステルと併用する場合は、分散性の観点から、樹脂酸により変性されたニグロシン染料が好ましく、このような市販品としては、上記市販品のうち、「ボントロンN−04」、「ボントロンN−21」(以上、オリエント化学工業社製)等が挙げられる。
【0030】
ニグロシン染料の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、0.2〜5重量部が好ましく、0.5〜4重量部がより好ましい。また、4級アンモニム塩/ニグロシン染料(重量比)は、1/100〜100/100が好ましく、10/100〜70/100がより好ましい。
【0031】
含金属アゾ染料は、アミノフェノール誘導体とナフトール誘導体のカップリング反応によって得られる化合物であり、式(II):
【0032】
【化6】
【0033】
(式中、R5 及びR7 は同一で、ハロゲン原子又はニトロ基、R6 及びR8 は同一で、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はハロゲン原子、Mはクロムまたは鉄を示し、R6 及びR8 は同一のハロゲン原子が好ましい)
で表される化合物が好ましい。
【0034】
含金属アゾ染料の市販品としては、「ボントロンS−32」、「ボントロンS−33」、「ボントロンS−34」、「ボントロンS−35」、「ボントロンS−37」、「ボントロンS−38」、「ボントロンS−40」、「ボントロンS−44」(以上、オリエント化学工業社製)や「T−95」、「アイゼンスピロンブラック TRH」(以上、保土谷化学工業社製)等が挙げられる。
【0035】
含金属アゾ染料の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、0.1〜5重量部が好ましく、0.3〜3重量部がより好ましい。4級アンモニウム塩/含金属アゾ染料(重量比)は、1/100〜100/100が好ましく、10/100〜70/100がより好ましい。
【0036】
芳香族ヒドロキシカルボン酸金属錯体は、特に帯電立ち上がり性が必要とされる場合、例えば非磁性一成分現像方式において、負帯電性荷電制御剤としてより一層帯電特性を向上させることができる。
【0037】
芳香族ヒドロキシカルボン酸金属錯体は、式(III) :
【0038】
【化7】
【0039】
(式中、R9 及びR10は、炭素数1〜8のアルキル基、好ましくはtert−ブチル基、Mはクロム、鉄又は亜鉛を示す)
で表される化合物が好ましい。
【0040】
芳香族ヒドロキシカルボン酸金属錯体の市販品としては、「ボントロンE−81」、「ボントロンE−84」(オリエント化学工業社製)等がある。
【0041】
芳香族ヒドロキシカルボン酸金属錯体の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部が好ましく、0.5〜5重量部がより好ましい。4級アンモニウム塩/芳香族ヒドロキシカルボン酸金属錯体(重量比)は、1/100〜100/100が好ましく、10/100〜70/100がより好ましい。
【0042】
本発明における結着樹脂としては、ポリエステル、ポリエステル/スチレンアクリルの混合樹脂、ハイブリッド樹脂、スチレン−アクリル樹脂等が挙げられるが、低温定着性、耐久性及び添加剤の分散性の観点から、主成分はポリエステルが好ましい。結着樹脂中のポリエステルの含有量は、50〜100重量%が好ましく、70〜100重量%がより好ましい。なお、ハイブリッド樹脂とは、ポリエステル、ポリエステル・ポリアミド、ポリアミド等の縮重合系樹脂とビニル重合系樹脂等の付加重合系樹脂とが化学的に結合した樹脂をいい、2種以上の樹脂を原料として得られたものであっても、1種の樹脂と他種の樹脂の原料モノマーから得られたものであっても、さらに2種以上の樹脂の原料モノマーの混合物から得られたものであってもよいが、効率よくハイブリッド樹脂を得るためには、2種以上の樹脂の原料モノマーの混合物から得られたものが好ましい。
【0043】
本発明におけるポリエステルの原料モノマーは、特に限定されないが、公知のアルコール成分と、カルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等の公知のカルボン酸成分が用いられる。
【0044】
アルコール成分としては、式(IV):
【0045】
【化8】
【0046】
(式中、R11は炭素数2又は3のアルキレン基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16、好ましくは1.5〜5.0である)
で表される化合物が含有されていることが好ましい。
【0047】
式(IV)で表される化合物としては、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロパン、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロパン等のビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物等が挙げられる。また、他のアルコール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、水素添加ビスフェノールA、ソルビトール、又はそれらのアルキレン(炭素数2〜4)オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物等が挙げられ、これらの1種以上を含有することが好ましい。
【0048】
式(IV)で表される化合物のアルコール成分中の含有量は、5モル%以上、好ましくは50モル%以上、より好ましくは100モル%が望ましい。
【0049】
また、カルボン酸成分としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン酸、コハク酸等のジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクテニルコハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜20のアルケニル基で置換されたコハク酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の3価以上の多価カルボン酸、それらの酸の無水物及びそれらの酸のアルキル(炭素数1〜8)エステル等が挙げられ、これらの1種以上を含有することが好ましい。
【0050】
ポリエステルは、例えば、アルコール成分とカルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中にて、要すればエステル化触媒を用いて、180〜250℃の温度で縮重合することにより製造することができる。
【0051】
本発明のトナーを正帯電性トナーとして使用する場合、ポリエステルの酸価は、0.5〜15mgKOH/gが好ましく、1〜12mgKOH/gがより好ましく、1.5〜10mgKOH/gが特に好ましい。
【0052】
また、本発明のトナーを負帯電性トナーとして使用する場合、ポリエステルの酸価は、5〜40mgKOH/gが好ましく、10〜35mgKOH/gがより好ましく、15〜30mgKOH/gが特に好ましい。
【0053】
また、ポリエステルの軟化点は、80〜165℃が好ましく、ガラス転移点は50〜85℃が好ましい。
【0054】
さらに、本発明では、低温定着性及びスペント防止の観点から、カルナウバワックス、モンタン系エステルワックス、ライスワックス及びキャンデリラワックスからなる群より選ばれた少なくとも1種の低融点ワックスが含有されているのが好ましい。黒色着色剤としての複合酸化物は、黒色度を上げるために多量に添加されると定着不良を生じることがあるが、低融点ワックスにより、定着性の向上が図られる。特に離型剤としてカルナウバワックスを、結着樹脂としてポリエステルを用いると、相溶性が向上し、カルナウバワックスが均一に分散して定着性が一層向上する。
【0055】
低融点ワックスの融点は、40〜120℃が好ましく、60〜100℃がより好ましく、70〜90℃が特に好ましい。
【0056】
低融点ワックスの含有量は、帯電性、定着性及び耐久性の観点から、結着樹脂100重量部に対して、0.1〜8重量が好ましく、0.5〜5重量部がより好ましく、1〜3重量部が特に好ましい。
【0057】
さらに、本発明のトナーには、流動性向上剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、クリーニング性向上剤等の添加剤が適宜含有されていてもよい。
【0058】
本発明のトナーの製造方法は、混練粉砕法、重合法、転相法等の従来より公知のいずれの方法であってもよいが、例えば、混練粉砕法による粉砕トナーの場合、結着樹脂、着色剤等をヘンシェルミキサー、ボールミル等の混合機で均一に予備混合した後、密閉式ニーダー又は1軸もしくは2軸の押出機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級して製造することができる。トナーの体積平均粒子径は、3〜15μmが好ましい。さらに、トナーの表面には、疎水性シリカ等の流動性向上剤等が外添剤として添加されていてもよい。
【0059】
本発明のトナーは、磁性体微粉末を含有するときは単独で現像剤として、また磁性体微粉末を含有しないときは非磁性一成分系現像剤として、もしくはキャリアと混合して二成分系現像剤として、特に限定されることなく、いずれの現像法にも用いることができる。
【0060】
キャリアのコア材としては、鉄粉、マグネタイト、フェライト等が挙げられ、画像特性の観点から飽和磁化が低く、磁気ブラシのあたりが弱くなるフェライトがより好ましい。
【0061】
コア材の飽和磁化は、階調性や中間調の再現性の観点から、100Am2 /kg以下が好ましく、キャリア付着やトナー飛散の観点から、40Am2 /kg以上が好ましい。
【0062】
コア材の表面は、キャリア汚染を更に低減するために正帯電性トナーにはフッ素又はシリコンコートで、負帯電性トナーには、シリコン樹脂で被覆されたキャリアが好ましい。
【0063】
キャリアの体積平均粒子径は、50〜200μmが好ましく、トナーとキャリアの重量比(トナー/キャリア)は、0.5/100〜8/100が好ましい。
【0064】
本発明のトナーは、定着性を損なうことなく、優れた帯電特性を有するため、線速が370mm/sec以上、好ましくは500mm/sec以上の二成分現像方式の高速機に好適に用いることができる。
【0065】
本発明のトナーは、黒色度が高く、トナー飛散も少なく、微細な網点の再現性にも優れることから、正転現像のみならず、反転現像にも好適に用いることができる。
【0066】
さらに、本発明のトナーは、イエロー、シアン、マゼンタ等の着色剤の抵抗と類似しているために、フルカラー画像の形成にも好適に用いられる。
【0067】
【実施例】
〔軟化点〕
ASTM D36−86の方法により測定する。
【0068】
〔ガラス転移点及び融点〕
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて昇温速度10℃/分で測定する。
【0069】
〔酸価及び水酸基価〕
JIS K0070の方法により測定する。
【0070】
樹脂製造例1
ポリオキシプロピレン(2.2)―2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン735g、ポリオキシエチレン(2.2)―2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン293g、イソフタル酸280g、イソオクテニルコハク酸60g、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸72g及びジブチル錫オキシド2gを窒素気流下、230℃にて減圧下で反応させた。軟化点より重合度の追跡を行い、軟化点が136℃に達したとき、反応を終了した。得られた樹脂Aは淡黄色の固体であり、ガラス転移点は63℃、酸価は3.1mgKOH/g、水酸基価は35.2mgKOH/gであった。
【0071】
樹脂製造例2
キシレン550gに、窒素雰囲気下、135℃でスチレン800g、n−ブチルアクリルレート300g及びジクミルパーオキサイド26gの混合物を1時間かけて滴下し、さらに2時間熟成した。その後、減圧下でキシレンを除去し、樹脂Bを得た。樹脂Bは白色の固体であり、軟化点は138℃、ガラス転移点は65℃であった。
【0072】
樹脂製造例3
ポリオキシプロピレン(2.2)―2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン613g、ポリオキシエチレン(2.2)―2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン244g、テレフタル酸164g、イソドデセニル無水コハク酸177g、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸106g及びジブチル錫オキシド3gを窒素気流下、230℃にて減圧下で反応させた。軟化点より重合度の追跡を行い、軟化点が115℃に達したとき、反応を終了した。得られた樹脂Cは淡黄色の固体であり、ガラス転移点は61℃、酸価は25.3mgKOH/g、水酸基価は30.1mgKOH/gであった。
【0073】
樹脂製造例4
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン875g、フマル酸295g及びハイドロキノン(重合禁止剤)0.5gを窒素気流下、200℃にて減圧下で酸価が20mgKOH/gに達するまで反応させて樹脂Dを得た。樹脂Dの軟化点は101℃、ガラス転移点は65℃、酸価は、20.1mgKOH/g、水酸基価は25.0mgKOH/gであった。
【0074】
樹脂製造例5
ポリオキシプロピレン(2.2)―2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン900g、ネオペンチルグリコール250g、テレフタル酸580g、無水トリメリット酸130g及びジブチル錫オキシド2gを窒素気流下、180〜230℃に8時間かけて昇温後、減圧下で反応させた。酸価により重合度を追跡し、酸価が10.2mgKOH/gに達したとき、反応を終了した。得られた樹脂Eは淡黄色の固体であり、軟化点は145℃、ガラス転移点は66℃、酸価は10.2mgKOH/g、水酸基価は45.2mgKOH/gであった。
【0075】
実施例A1〜A9、比較例A1〜A3(二成分現像用正帯電性トナー)
表1に示す原料を、ヘンシェルミキサーを用いて予備混合した後、2軸押出機で溶融混練し、冷却後、通常の粉砕、分級工程を行い、得られた粉体100重量部の表面に、疎水性シリカ「HVK2150」(クラリアント社製)0.3重量部を、ヘンシェルミキサーを用いて混合付着させ、体積平均粒子径10μmのトナーを得た。
【0076】
【表1】
【0077】
なお、以下に記載する表も含めて、表中に示す各原料は以下の通りであり、括弧内の数字は使用量(重量部)を示す。
MC−6 : 三井金属鉱業社製、主要含有金属 Fe、Mn、Cu
MC−7 : 三井金属鉱業社製、主要含有金属 Fe、Mn
MC−10 : 三井金属鉱業社製、主要含有金属 Mg、Al、Fe
K−002: 戸田工業社製、主要含有金属 Fe 、Ti
R330R : キャボット社製、カーボンブラック
P−51 : ボントロンP−51、オリエント化学工業社製
PSY : COPY CHARGE PSY、クラリアント社製
TP−415 : 保土谷化学工業社製
N−01 : ボントロンN−01、オリエント化学工業社製
N−04 : ボントロンN−04、オリエント化学工業社製
N−21 : ボントロンN−21、オリエント化学工業社製
S−34 : ボントロンS−34、オリエント化学工業社製
TRH : アイゼンスピロンブラック TRH、保土谷化学工業社製
E−81 : ボントロンE−81、オリエント化学工業社製
E−84 : ボントロンE−84、オリエント化学工業社製
NP−055 : 三井化学社製、ポリプロピレンワックス、融点 142℃
カルナウバワックスNo.1 : 加藤洋行社製、融点 83 ℃
【0078】
試験例1
実施例A1〜A9、比較例A1〜A3のトナーについて、トナー39重量部と、フッ素・アクリル樹脂で被覆された、飽和磁化が60Am2 /kgのフェライトキャリア(平均粒子径:110μm)1261重量部とをナウターミキサーで混合し、各々の二成分現像剤を得た。
【0079】
接触現像方式の二成分現像装置「Infoprint4000ID3,ID4」(日本アイ・ビー・エム株式会社製、線速:1509mm/sec、解像度:240dpi、現像システム:3本マグネットロール、セレン感光体、反転現像、DUPLEX SYSTEM)に現像剤を実装し、黒化率が20%のプリントパターンを、11×18インチの連続紙を用いて、5万、10万、25万、50万枚の連続印刷を行った後、以下に示す方法で、帯電量、ベタ画質、トナー飛散及びトナー落ちを評価した。なお、連続印刷における補給トナーも同種のトナーを用いた。結果を表2に示す。
【0080】
【0081】
〔ベタ画質〕
プリントパターン中のベタパターン部分の画像濃度(黒色度)、均一性を目視により評価する。
(評価基準)
◎:優秀 ○:良好 △:実使用許容レベル ×:実用不可
【0082】
〔トナー飛散〕
目視により装置内のトナー飛散の程度を判断する。
(評価基準)
◎:優秀 ○:良好 △:実使用許容レベル ×:実用不可
【0083】
〔トナー落ち〕
各連続印刷後、さらに1000枚の印刷を行い、白地部分にトナーが塊となって落ちるトナー落ちの確認された画像を数える。
(評価基準)
◎:優秀(全く確認されない)
○:良好(1〜2枚にトナー落ちが発生)
△:実使用許容レベル(3〜4枚のトナー落ちが発生)
×:実用不可(5枚以上にトナー落ちが発生)
【0084】
【表2】
【0085】
実施例B1〜B4、比較例B1、B2(非磁性一成分現像用正帯電性トナー)
表3に示す原料を用い、疎水性シリカとして「HVK2150」の代わりに「RA200H」(日本アエロジル社製)1.0重量部を使用した以外は、実施例1と同様にしてトナーを得た。
【0086】
【表3】
【0087】
試験例2
実施例B1〜B4、比較例B1、B2のトナーを、接触現像方式の非磁性一成分現像装置「HL−1040」(ブラザー工業株式会社製、線速:100mm/sec、解像度:600dpi、現像システム:有機感光体、反転現像)に実装し、黒化率が5%のプリントパターンを、レター紙のカット紙を用いて、3千、6千、1万枚の連続印刷を行った後、以下に示す方法で、帯電量、ベタ追従性及びカブリを、試験例1と同様にしてベタ画質を評価した。結果を表4に示す。
【0088】
〔帯電量〕
測定機器:トレック・ジャパン社製 吸引式小型帯電量装置
設定:メッシュサイズ:Grade1(直径2.5cm)WhatmanInternational Ltd社製
吸引時間:現像ロール上のトナーを、インジケータユニットの電圧が一定になるまで吸引
帯電量(μC/g)=トナー吸引後の総電気量(μC)/吸引されたトナー量(g)
【0089】
〔ベタ追従性〕
パターン中の黒ベタ部のかすれを目視により評価する。
(評価基準)
◎:優秀 ○:良好 △:実使用許容レベル ×:実用不可
【0090】
〔カブリ〕
パターン中の白地部分へのトナー付着の程度を目視により評価する。
(評価基準)
◎:優秀 ○:良好 △:実使用許容レベル ×:実用不可
【0091】
【表4】
【0092】
実施例C1〜C6、比較例C1、C2(二成分現像用負帯電性トナー)
表5に示す原料を用い、疎水性シリカとして「HVK2150」の代わりに「TS−530」(キャボット社製)0.3重量部を使用した以外は、実施例1と同様にしてトナーを得た。
【0093】
【表5】
【0094】
試験例3
実施例C1〜C6、比較例C1、C2のトナーについて、トナー39重量部と、シリコン樹脂で被覆された、飽和磁化が70Am2 /kgのフェライトキャリア(平均粒子径:100μm)1261重量部とをナウターミキサーで混合し、各々の二成分現像剤を得た。
【0095】
接触現像方式の二成分現像装置「AR−505」(シャープ株式会社製、線速:250mm/sec、解像度:600dpi、現像システム:1本マグネットロール、有機感光体、反転現像)に現像剤を実装し、黒化率が5%のプリントパターンを、A4サイズのカット紙を用いて、5千、2万、5万、10万枚の連続印刷を行った後、試験例1と同様の方法で、帯電量、ベタ画質、トナー飛散及びトナー落ちを評価した。なお、連続印刷における補給トナーも同種のトナーを用いた。結果を表6に示す。
【0096】
【表6】
【0097】
実施例D1〜D4、比較例D1、D2(非磁性一成分現像用負帯電性トナー)
表7に示す原料を用い、疎水性シリカとして「HVK2150」の代わりに「R−972」(日本アエロジル社製)1.0重量部を使用した以外は、実施例1と同様にしてトナーを得た。
【0098】
【表7】
【0099】
試験例4
実施例D1〜D4、比較例D1、D2のトナーを、接触現像方式の非磁性一成分現像装置「KTX−P840」(松下電器産業株式会社製、線速:97mm/sec、解像度:600dpi、現像システム:有機感光体、反転現像)に実装し、黒化率が5%のプリントパターンを、A4サイズのカット紙を用いて、2千、4千、6千、1万枚の連続印刷を行った後、試験例2と同様にして、帯電量、ベタ画質、ベタ追従性及びカブリを評価した。結果を表8に示す。
【0100】
【表8】
【0101】
以上の結果より、実施例のトナーは、二成分現像方式、非磁性一成分現像方式のいずれにおいても、帯電安定性と立ち上がり性に優れ、連続して優れた画像が得られる。これに対し、着色剤として複合酸化物を用いるが、4級アンモニウム塩を使用していない比較例のトナーは帯電量レベルが非常に高く不安定であり、カーボンブラックを使用した比較例のトナーは、いずれの荷電制御剤と組み合わせても帯電量レベルが非常に低く、実施例のトナーのように優れた画像を連続して得ることができない。
【0102】
【発明の効果】
本発明により、帯電安定性と立ち上がり性に優れ、二成分現像方式の高速機や非磁性一成分方式の現像装置に用いた場合であっても、画質劣化を生じることなく、連続して優れた画像が得られるトナーを提供することができる。
Claims (5)
- 正帯電性荷電制御剤として、ニグロシン染料をさらに含有してなる請求項1記載のトナー。
- 負帯電性荷電制御剤として、含金属アゾ染料及び/又は芳香族ヒドロキシカルボン酸金属錯体をさらに含有してなる請求項1又は2記載のトナー。
- 結着樹脂の主成分がポリエステルである請求項1〜3いずれか記載のトナー。
- さらに、離型剤としてカルナウバワックスを含有してなる請求項1〜4いずれか記載のトナー。
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