JP3853901B2 - 二輪車用ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、左右のハンドルにブレーキをかけるためのハンドルレバーがそれぞれ設けられたスクータ等に用いて好適な二輪車用ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スクータ等の二輪車の多くは、無段階変速装置を用いているためにクラッチレバーがなく、左右のハンドルにブレーキをかけるためのハンドルレバーがそれぞれ設けられている。
【0003】
この種の従来技術による二輪車用ブレーキ装置は、例えば、左側のハンドルに設けられた左ハンドルレバーと、右側のハンドルに設けられた右ハンドルレバーと、該右ハンドルレバーの回動によって液圧を供給するマスタシリンダと、該マスタシリンダから液圧が供給されることにより前輪に制動力を与えるフロントディスクブレーキと、前記左ハンドルレバーの回動によって後輪に制動力を与えるリヤドラムブレーキとから構成されたものが知られている。
【0004】
そして、この従来技術による二輪車用ブレーキ装置では、右ハンドルレバーを握って回動させることにより、該右ハンドルレバーに隣接してハンドルに取付けられたマスタシリンダの入力ロッドを押圧し、マスタシリンダからフロントディスクブレーキに液圧を供給し、該フロントディスクブレーキを作動させて前輪に制動力を与える。また、左ハンドルレバーを握って回動させることにより、ワイヤを介してリヤドラムブレーキを作動させて後輪に制動力を与える。従って、左右のハンドルレバーを適宜回動操作することにより、前輪、後輪に制動力を与えて車両を減速、または停止させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による二輪車用ブレーキ装置では、右ハンドルレバーで前輪に制動力を与え、左ハンドルレバーで後輪に制動力を与える構成となっている。このため、制動距離を短くするためには、前輪の制動力と後輪の制動力とを適度なバランスに調整する必要があり、レバー操作が難しいという問題がある。
【0006】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、左右いずれのハンドルレバーを操作したときでも前輪と後輪にそれぞれ制動力を与えることができ、操作性や制動能力を向上できるようにした二輪車用ブレーキ装置を提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、ハンドルレバーからマスタシリンダ等の部材を離して配置できるようにして、取付け時の自由度を向上することができるようにした二輪車用ブレーキ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明による二輪車用ブレーキ装置は、枠体内に設けられ一のレバーによって作動される第1のイコライザと、該第1のイコライザと共に前記枠体内に設けられ他のレバーによって作動される第2のイコライザと、前記枠体の外側に位置して前記第1,第2のイコライザの近傍に設けられ該第1、第2のイコライザのいずれによっても回動されるフロント回動レバーと、前記枠体の外側に位置して前記第1,第2のイコライザの近傍に設けられ該第1、第2のイコライザのいずれによっても回動されるリヤ回動レバーと、前記一のレバーを第1のイコライザに接続すると共に、該第1のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに接続した第1の接続体と、前記他のレバーを第2のイコライザに接続すると共に、該第2のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに接続した第2の接続体と、前記第1の接続体または第2の接続体により前記フロント回動レバーを回動させたとき液圧を供給するマスタシリンダと、該マスタシリンダから1本のブレーキホースを介して液圧が供給されることにより前輪に制動力を与えるフロントディスクブレーキと、前記第1の接続体または第2の接続体により前記リヤ回動レバーを回動させたとき1本のブレーキ駆動ワイヤを介して後輪に制動力を与えるリヤドラムブレーキとを備え、前記第1の接続体は、前記枠体内の第1のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに所定の荷重配分をもって接続する構成とし、前記第2の接続体は、前記枠体内の第2のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに所定の荷重配分をもって接続する構成とし、前記第1のイコライザは、前記フロントディスクブレーキまたはリヤドラムブレーキの失陥時に長手方向端部が前記枠体に当接した状態で前記一のレバーにより作動される構成とし、前記第2のイコライザは、前記フロントディスクブレーキまたはリヤドラムブレーキの失陥時に長手方向端部が前記枠体に当接した状態で前記他のレバーにより作動される構成としている。
【0009】
このように構成したことにより、例えば一のレバーとしての左ハンドルレバーを握って回動させると、第1の接続体を介して第1のイコライザが作動し、フロント回動レバーが回動される。これにより、マスタシリンダからは1本のブレーキホースを介してフロントディスクブレーキに液圧が供給され、該フロントディスクブレーキによって前輪に制動力が与えられる。同時に、リヤ回動レバーも回動するから、1本のブレーキ駆動ワイヤを介してリヤドラムブレーキが作動されて後輪に制動力が与えられる。
【0010】
また、例えば他のレバーとしての右ハンドルレバーを握って回動させると、第2の接続体を介して第2のイコライザが作動し、フロント回動レバーが回動される。これにより、マスタシリンダからは1本のブレーキホースを介してフロントディスクブレーキに液圧が供給され、該フロントディスクブレーキによって前輪に制動力が与えられる。同時に、リヤ回動レバーも回動するから、1本のブレーキ駆動ワイヤを介してリヤドラムブレーキが作動されて後輪に制動力が与えられる。
【0011】
これにより、一のレバーとしての左ハンドルレバー、他のレバーとしての右ハンドルレバーのいずれか一方を操作した場合、または両方を同時に操作した場合でも、前輪と後輪にそれぞれ制動力を与えることができる。しかも、第1の接続体および第2の接続体は、第1のイコライザおよび第2のイコライザをフロント回動レバーとリヤ回動レバーとにそれぞれ所定の荷重配分をもって接続しているので、フロントディスクブレーキまたはリヤドラムブレーキが失陥したときにも、前記第1のイコライザおよび第2のイコライザは、その長手方向端部が枠体に当接した状態で前記レバーにより作動され、使用可能なブレーキを作動させて制動力を得ることができる。
【0012】
請求項2の発明による二輪車用ブレーキ装置は、枠体内に設けられ一のレバーによって作動される第1のイコライザと、該第1のイコライザと共に前記枠体内に設けられ他のレバーによって作動される第2のイコライザと、前記枠体の外側に位置して前記第1,第2のイコライザの近傍に設けられ該第1、第2のイコライザのいずれによっても回動されるフロント回動レバーと、前記枠体の外側に位置して前記第1,第2のイコライザの近傍に設けられ該第1、第2のイコライザのいずれによっても回動されるリヤ回動レバーと、前記一のレバーを第1のイコライザに接続すると共に、該第1のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに接続した第1の接続体と、前記他のレバーを第2のイコライザに接続すると共に、該第2のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに接続した第2の接続体と、前記第1の接続体または第2の接続体により前記フロント回動レバーを回動させたとき液圧を供給する第1のマスタシリンダと、該第1のマスタシリンダから1本の第1ブレーキホースを介して液圧が供給されることにより前輪に制動力を与えるフロントディスクブレーキと、前記第1の接続体または第2の接続体により前記リヤ回動レバーを回動させたとき液圧を供給する第2のマスタシリンダと、該第2のマスタシリンダから1本の第2ブレーキホースを介して液圧が供給されることにより後輪に制動力を与えるリヤディスブレーキとを備え、前記第1の接続体は、前記枠体内の第1のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに所定の荷重配分をもって接続する構成とし、前記第2の接続体は、前記枠体内の第2のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに所定の荷重配分をもって接続する構成とし、前記第1のイコライザは、前記フロントディスクブレーキまたはリヤディスクブレーキの失陥時に長手方向端部が前記枠体に当接した状態で前記一のレバーにより作動される構成とし、前記第2のイコライザは、前記フロントディスクブレーキまたはリヤディスクブレーキの失陥時に長手方向端部が前記枠体に当接した状態で前記他のレバーにより作動される構成としている。
【0013】
このように構成したことにより、例えば一のレバーとしての左ハンドルレバーを握って回動させると、第1の接続体を介して第1のイコライザが作動し、フロント回動レバーが回動される。これにより、第1のマスタシリンダからは1本の第1ブレーキホースを介してフロントディスクブレーキに液圧が供給され、該フロントディスクブレーキによって前輪に制動力が与えられる。同時に、リヤ回動レバーも回動するから、第2のマスタシリンダからは1本の第2ブレーキホースを介してリヤディスクブレーキに液圧が供給され、該リヤディスクブレーキによって後輪に制動力が与えられる。
【0014】
また、例えば他のレバーとしての右ハンドルレバーを握って回動させると、第2の接続体を介して第2のイコライザが作動し、フロント回動レバーが回動される。これにより、第1のマスタシリンダからは1本の第1ブレーキホースを介してフロントディスクブレーキに液圧が供給され、該フロントディスクブレーキによって前輪に制動力が与えられる。同時に、リヤ回動レバーも回動するから、第2のマスタシリンダからは1本の第2ブレーキホースを介してリヤディスクブレーキに液圧が供給され、該リヤディスクブレーキによって後輪に制動力が与えられる。そして、フロントディスクブレーキまたはリヤディスクブレーキの失陥時にも、第1のイコライザおよび第2のイコライザを、その長手方向端部が枠体に当接した状態で前記レバーにより作動でき、使用可能なブレーキを作動させて制動力を得ることができる。
【0015】
請求項3の発明による二輪車用ブレーキ装置は、枠体内に設けられ一のレバーによって作動される第1のイコライザと、該第1のイコライザと共に前記枠体内に設けられ他のレバーによって作動される第2のイコライザと、前記枠体の外側に位置して前記第1,第2のイコライザの近傍に設けられ該第1、第2のイコライザのいずれによっても回動されるフロント回動レバーと、前記枠体の外側に位置して前記第1,第2のイコライザの近傍に設けられ該第1、第2のイコライザのいずれによっても回動されるリヤ回動レバーと、前記一のレバーを第1のイコライザに接続すると共に、該第1のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに接続した第1の接続体と、前記他のレバーを第2のイコライザに接続すると共に、該第2のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに接続した第2の接続体と、前記第1の接続体または第2の接続体により前記フロント回動レバーを回動させたとき1本の第1ブレーキ駆動ワイヤを介して前輪に制動力を与えるフロントドラムブレーキと、前記第1の接続体または第2の接続体により前記リヤ回動レバーを回動させたとき1本の第2ブレーキ駆動ワイヤを介して後輪に制動力を与えるリヤドラムブレーキとを備え、前記第1の接続体は、前記枠体内の第1のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに所定の荷重配分をもって接続する構成とし、前記第2の接続体は、前記枠体内の第2のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに所定の荷重配分をもって接続する構成とし、前記第1のイコライザは、前記フロントドラムブレーキまたはリヤドラムブレーキの失陥時に長手方向端部が前記枠体に当接した状態で前記一のレバーにより作動される構成とし、前記第2のイコライザは、前記フロントドラムブレーキまたはリヤドラムブレーキの失陥時に長手方向端部が前記枠体に当接した状態で前記他のレバーにより作動される構成としている。
【0016】
このように構成したことにより、例えば一のレバーとしての左ハンドルレバーを握って回動させると、第1の接続体を介して第1のイコライザが作動し、フロント回動レバーが回動される。これにより、フロントドラムブレーキが1本の第1ブレーキ駆動ワイヤを介して作動され、該フロントドラムブレーキによって前輪に制動力が与えられる。同時に、リヤ回動レバーも回動するから、1本の第2ブレーキ駆動ワイヤを介してリヤドラムブレーキが作動されて後輪に制動力が与えられる。
【0017】
また、例えば他のレバーとしての右ハンドルレバーを握って回動させると、第2の接続体を介して第2のイコライザが作動し、フロント回動レバーが回動される。これにより、フロントドラムブレーキが1本の第1ブレーキ駆動ワイヤを介して作動され、該フロントドラムブレーキによって前輪に制動力が与えられる。同時に、リヤ回動レバーも回動するから、1本の第2ブレーキ駆動ワイヤを介してリヤドラムブレーキが作動されて後輪に制動力が与えられる。そして、フロントドラムブレーキまたはリヤドラムブレーキの失陥時にも、第1のイコライザおよび第2のイコライザを、その長手方向端部が枠体に当接した状態で前記レバーにより作動でき、使用可能なブレーキを作動させて制動力を得ることができる。
【0018】
請求項4の発明は、前記枠体は、前記一のレバー、他のレバーから離して配置され、該枠体には、前記第1のイコライザに重なるように第2のイコライザを配置すると共に、前記フロント回動レバーおよびリヤ回動レバーを配設する構成としたことにある。
【0019】
このように構成したことにより、第1のイコライザ、第2のイコライザ、フロント回動レバー、リヤ回動レバーを枠体に効率よくまとめた状態で配設することができできる。
【0020】
請求項5の発明は、前記枠体は、前記一のレバー、他のレバーから離して配置され、該枠体には、前記第1のイコライザに重なるように第2のイコライザを配置すると共に、前記フロント回動レバーおよびリヤ回動レバーを配設し、前記フロント回動レバーの近傍に位置して、前記枠体に対し前記マスタシリンダを組付ける構成としたことにある。
【0021】
このように構成したことにより、枠体に第1のイコライザ、第2のイコライザ、フロント回動レバー、リヤ回動レバーばかりではなく、マスタシリンダも一緒に一のレバー、他のレバーから離した位置に配置することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による二輪車用ブレーキ装置を添付図面に従って詳細に説明する。
【0023】
まず、図1ないし図10は本発明の第1の実施例を示すに、本実施例では、前輪側にディスクブレーキを設け、後輪側にドラムブレーキを設けた場合について説明する。
【0024】
1は運転者の左手側のハンドル2に設けられた一のレバーとしての左ハンドルレバー、3は運転者の右手側のハンドル4に設けられた他のレバーとしての右ハンドルレバーで、該ハンドルレバー1,3は減速するときに握って回動させることにより、後述するフロントディスクブレーキ5、リヤドラムブレーキ6を作動させるものである。
【0025】
5は前輪(図示せず)に設けられたフロントディスクブレーキで、該フロントディスクブレーキ5は、後述するマスタシリンダ15から供給される液圧によって前輪に制動力を与えるものである。
【0026】
6は後輪(図示せず)に設けられたリヤドラムブレーキで、該リヤドラムブレーキ6は、後述するリヤ回動レバー20が回動されることにより後輪に制動力を与えるものである。
【0027】
11は枠体で、該枠体11は、図2に示す如く、直方体状の外観をなし、内部には後述する第1、第2のイコライザ12,13を収容する方形状の収容部11Aが形成されている。また、枠体11には、図中下側に位置し左右に離間して配置されたワイヤ挿通穴11B,11Cと、図中上側に位置して左右に離間して配置されたワイヤ挿通穴11D,11Eとが長手方向にずらして形成されている。また、枠体11の図示せぬ裏側には、図3、図4に示す如く、ワイヤ挿通穴11F,11Gが形成されている。
【0028】
12は枠体11の収容部11A内に設けられた第1のイコライザで、該第1のイコライザ12は、枠体11の長手方向に伸長する角柱状に形成され、前記収容部11A内の図中下側寄りに配設されている。そして、第1のイコライザ12には、図3に示すように、中央右側寄りに位置して後述する左ブレーキワイヤ22が接続され、左端部にはフロントワイヤ23が接続され、右端部にはリヤワイヤ24が接続されている。ここで、第1のイコライザ12は、左ブレーキワイヤ22によって矢示A方向に引っ張られることにより、ワイヤ23,24を介して所定の荷重配分をもって後述するフロント回動レバー17とリヤ回動レバー20とを引っ張るものである。
【0029】
13は枠体11の収容部11A内に設けられた第2のイコライザで、該第2のイコライザ13は、枠体11の長手方向に伸長する角柱状に形成され、第1のイコライザ12に重なるように、図2中、収容部11A内の上側寄りに枠体11の長手方向にずらして配設されている。そして、第2のイコライザ13には、図4に示すように、中央左側寄りに位置して後述する右ブレーキワイヤ25が接続され、左端部にはフロントワイヤ26が接続され、右端部にはリヤワイヤ27が接続されている。ここで、第2のイコライザ13は、右ブレーキワイヤ25によって矢示A方向に引っ張られることにより、ワイヤ26,27を介して所定の荷重配分をもってフロント回動レバー17とリヤ回動レバー20とを引っ張るものである。
【0030】
14は枠体11のワイヤ挿通穴11B,11D側の側面に設けられた取付ブラケットで、該取付ブラケット14は、図3,図4に示す如く、枠体11に対してマスタシリンダ15を固定するもので、枠体11にボルト締めされている。
【0031】
15は取付ブラケット14によって枠体11に取付けられたマスタシリンダで、該マスタシリンダ15には、フロント回動レバー17を回動可能に支持する2枚の支持板15A(1枚のみ図示)がコ字状をなすように設けられている。また、マスタシリンダ15内には、軸方向に摺動可能に図示せぬピストンが挿嵌されており、ピストンロッド15Bを押込むように図中左方に押動したときには、ブレーキホース16(図1中に図示)を介してフロントディスクブレーキ5に液圧を供給するものである。
【0032】
17はマスタシリンダ15の支持板15A間にピン18を介して回動可能に取付けられたフロント回動レバーで、該フロント回動レバー17には、回動中心部から径方向に伸長し、その先端側でマスタシリンダ15のピストンロッド15Bを押動するピストン押動部17Aが設けられている。また、フロント回動レバー17は、ピストン押動部17Aに直交するよう径方向に伸長し、その先端側にはフロントワイヤ23,26が接続されるワイヤ接続溝17B,17Cが形成されている。そして、フロント回動レバー17は、図3、図4に示す如く枠体11の外側に位置して第1,第2のイコライザ12,13の近傍に設けられ、これらのイコライザ12,13によって引っ張られることにより、矢示B方向に回動してピストン押動部17Aでマスタシリンダ15のピストンロッド15Bを押動するものである。
【0033】
19は枠体11のワイヤ挿通穴11C,11E側の側面に一体的に設けられた取付ブラケットで、該取付ブラケット19には、リヤ回動レバー20を回動可能に支持する2枚の支持板19A,19Aが平行に延設されている。
【0034】
20は取付ブラケット19によって枠体11に配設されたリヤ回動レバーで、該リヤ回動レバー20は長板状に形成され、ほぼ中央部が取付ブラケット19の各支持板19A間にピン21を介して回動可能に取付けられている。また、リヤ回動レバー20の一端側には、リヤワイヤ24,27が接続されるワイヤ接続溝20A,20Bが形成され、他端側には後述するブレーキ駆動ワイヤ28が接続されている。そして、リヤ回動レバー20は、図3、図4に示す如く枠体11の外側に位置して第1,第2のイコライザ12,13の近傍に設けられ、これらのイコライザ12,13によって引っ張られることにより、矢示C方向に回動し、他端側に接続されたブレーキ駆動ワイヤ28を引っ張るものである。
【0035】
ここで、第1のイコライザ12、第2のイコライザ13、マスタシリンダ15、フロント回動レバー17、リヤ回動レバー20は、枠体11に一体的に組付けられ、二輪車用ブレーキ装置における一の部品ユニットを構成する。
【0036】
第1のイコライザ12に関しては、一端が第1のイコライザ12の長手方向の一端側(図中、左端部)に接続され、他端がワイヤ挿通穴11Bを介してフロント回動レバー17の外周側のワイヤ接続溝17Bに摺動可能に接続されたフロントワイヤ23、一端が第1のイコライザ12の長手方向の他端側(図中、右端部)に接続され、他端がワイヤ挿通穴11Cを介してリヤ回動レバー20の内周側のワイヤ接続溝20Aに摺動可能に接続されたリヤワイヤ24が、一端が左ハンドルレバー1に接続され、他端がワイヤ挿通穴11Fを介して第1のイコライザ12の長手方向の中央に対しリヤワイヤ24寄りに接続された左ブレーキワイヤ22と共に、第1の接続体を構成している。
【0037】
これに対し、第2のイコライザ13に関しては、一端が第2のイコライザ13の長手方向の一端側(図中、左端部)に接続され、他端がワイヤ挿通穴11Dを介してフロント回動レバー17の内周側のワイヤ接続溝17Cに摺動可能に接続されたフロントワイヤ26、一端が第2のイコライザ13の長手方向の他端側(図中、右端部)に接続され、他端がワイヤ挿通穴11Eを介してリヤ回動レバー20の外周側のワイヤ接続溝20Bに摺動可能に接続されたリヤワイヤ27が、一端が右ハンドルレバー3に接続され、他端がワイヤ挿通穴11Gを介して第2のイコライザ13の長手方向の中央に対しフロントワイヤ26寄りに接続された右ブレーキワイヤ25と共に、第2の接続体を構成している。
【0038】
28は一端側がリヤ回動レバー20の他端側に接続され、他端側がリヤドラムブレーキ6に接続されたブレーキ駆動ワイヤで、該ブレーキ駆動ワイヤ28は、第1、第2の接続体の一部をなすもので、リヤ回動レバー20によって引っ張られることにより、リヤドラムブレーキ6を作動させるものである。
【0039】
本実施例による二輪車用ブレーキ装置は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
【0040】
まず、左ハンドルレバー1を握って回動させると、図5に示す如く、左ブレーキワイヤ22によって第1のイコライザ12が矢示A方向に引っ張られる。このときには、第1のイコライザ12にフロントワイヤ23を介して接続されたフロント回動レバー17が矢示B方向に回動し、そのピストン押動部17Aがマスタシリンダ15のピストンロッド15Bを押動する。これにより、マスタシリンダ15からブレーキホース16を介してフロントディスクブレーキ5に液圧が供給され、該フロントディスクブレーキ5によって前輪に制動力が与えられる。
【0041】
また、第1のイコライザ12にリヤワイヤ24を介して接続されたリヤ回動レバー20も矢示C方向に回動するから、ブレーキ駆動ワイヤ28が引っ張られてリヤドラムブレーキ6によって後輪に制動力が与えられる。
【0042】
一方、右ハンドルレバー3を握って回動させると、図6に示す如く、右ブレーキワイヤ25によって第2のイコライザ13が矢示A方向に引っ張られる。このときには、第2のイコライザ13にフロントワイヤ26を介して接続されたフロント回動レバー17が矢示B方向に回動し、そのピストン押動部17Aがマスタシリンダ15のピストンロッド15Bを押動する。これにより、マスタシリンダ15からブレーキホース16を介してフロントディスクブレーキ5に液圧が供給され、該フロントディスクブレーキ5によって前輪に制動力が与えられる。
【0043】
また、第2のイコライザ13にリヤワイヤ27を介して接続されたリヤ回動レバー20も矢示C方向に回動するから、ブレーキ駆動ワイヤ28が引っ張られてリヤドラムブレーキ6によって後輪に制動力が与えられる。
【0044】
従って、本実施例では、左ハンドルレバー1を単独で回動させた場合、右ハンドルレバー3を単独で回動させた場合、左ハンドルレバー1と右ハンドルレバー3とを同時に回動させた場合のいずれでも、フロントディスクブレーキ5とリヤドラムブレーキ6とを同時に作動させることができる。
【0045】
次に、二輪車を運転中に、例えばブレーキ駆動ワイヤ28が切れてリヤドラムブレーキ6が使用不可能になった場合について説明する。
【0046】
ブレーキ駆動ワイヤ28が切れた状態で左ハンドルレバー1を握って回動させると、左ブレーキワイヤ22によって第1のイコライザ12が矢示A方向に引っ張られる。このときには、図7に示す如く、リヤ回動レバー20が自由状態となるから、該リヤ回動レバー20が矢示C方向に大きく回動し易くなり、第1のイコライザ12の右端部が枠体11に当接してしまう。
【0047】
しかし、第1のイコライザ12の右端部が枠体11に当接した状態から、さらに左ハンドルレバー1を回動させることにより、第1のイコライザ12の枠体11に対する当接部を支点として第1のイコライザ12の左端部に接続されたフロントワイヤ23を介してフロント回動レバー17を矢示B方向に容易に回動させることができ、フロントディスクブレーキ5によって前輪に制動力を与えることができる。
【0048】
また、ブレーキ駆動ワイヤ28が切れた状態で右ハンドルレバー1を握って回動させると、右ブレーキワイヤ25によって第2のイコライザ13が矢示A方向に引っ張られる。このときには、図8に示す如く、リヤ回動レバー20が自由状態となるから、該リヤ回動レバー20が矢示C方向に大きく回動し易くなり、第2のイコライザ13の右端部が枠体11に当接してしまう。
【0049】
しかし、第2のイコライザ13の右端部が枠体11に当接した状態から、さらに左ハンドルレバー1を回動させることにより、第2のイコライザ13の枠体11に対する当接部を支点として第2のイコライザ13の左端部に接続されたフロントワイヤ26を介してフロント回動レバー17を矢示B方向に容易に回動させることができ、フロントディスクブレーキ5によって前輪に制動力を与えることができる。
【0050】
次に、二輪車を運転中に、例えばマスタシリンダ15等に液漏れが発生してフロントディスクブレーキ5が使用不可能になった場合について説明する。
【0051】
マスタシリンダ15から液漏れした状態で左ハンドルレバー1を握って回動させると、左ブレーキワイヤ22によって第1のイコライザ12が矢示A方向に引っ張られる。このときには、図9に示す如く、フロント回動レバー17が自由状態となるから、該フロント回動レバー17が矢示B方向に大きく回動し易くなり、第1のイコライザ12の左端部が枠体11に当接してしまう。
【0052】
しかし、第1のイコライザ12の左端部が枠体11に当接した状態から、さらに左ハンドルレバー1を回動させることにより、第1のイコライザ12の枠体11に対する当接部を支点として第1のイコライザ12の右端部に接続されたリヤワイヤ24を介してリヤ回動レバー20を矢示C方向に容易に回動させることができ、リヤドラムブレーキ6によって後輪に制動力を与えることができる。
【0053】
また、マスタシリンダ15から液漏れした状態で右ハンドルレバー3を握って回動させると、右ブレーキワイヤ25によって第2のイコライザ13が矢示A方向に引っ張られる。このときには、図10に示す如く、フロント回動レバー17が自由状態となるから、該フロント回動レバー17が矢示B方向に大きく回動し易くなり、第2のイコライザ13の左端部が枠体11に当接してしまう。
【0054】
しかし、第2のイコライザ13の左端部が枠体11に当接した状態から、さらに右ハンドルレバー3を回動させることにより、第2のイコライザ13の枠体11に対する当接部を支点として第2のイコライザ13の枠体11に対する当接部を支点として、第2のイコライザ13の右端部に接続されたリヤワイヤ27を介してリヤ回動レバー20を矢示C方向に容易に回動させることができ、リヤドラムブレーキ6によって後輪に制動力を与えることができる。
【0055】
さらに、実施例においては、左ブレーキワイヤ22を第1のイコライザ12の長手方向の中央に対しリヤワイヤ24寄りに、右ブレーキワイヤ25を第2のイコライザ13の長手方向の中央に対しフロントワイヤ26寄りに配置しており、かつ、左ブレーキワイヤ22が接続される第1のイコライザ12に関しては、枠体11の収容部11Aのワイヤ挿通穴11B,11Cに対向する内壁面について、ワイヤ挿通穴11B対向側をワイヤ挿通穴11C対向側に対して内方に突出させており、右ブレーキワイヤ25が接続される第2のイコライザ13に関しては、枠体11の収容部11Aのワイヤ挿通穴11D,11Eに対向する内壁面について、ワイヤ挿通穴11E対向側をワイヤ挿通穴11D対向側に対して内方に突出させて、第1,第2のイコライザ12,13を当接し易くしている。
【0056】
このため、フロントディスクブレーキ5またはリヤドラムブレーキ6が使用不可能になったときに、第1,第2のイコライザ12,13をその端部を支点として効率よく回動させることができ、右ハンドルレバー3または左ハンドルレバー1を通常の操作力で操作した場合でも、使用できる他側のリヤドラムブレーキ6またはフロントディスクブレーキ5を常時に比べて大きく作動させることができ、使用できる他側のリヤドラムブレーキ6またはフロントディスクブレーキ5の効きを向上させることができる。
【0057】
かくして、本実施例による二輪車用ブレーキ装置によれば、左ハンドルレバー1を回動させた場合、右ハンドルレバー3を回動させた場合、左ハンドルレバー1と右ハンドルレバー3とを同時に回動させた場合のいずれでも、フロントディスクブレーキ5とリヤドラムブレーキ6で前輪と後輪に制動力を与えることができる。これにより、減速時のレバー操作を容易にすることができ、安定した制動力を得ることができる。
【0058】
また、左ハンドルレバー1と右ハンドルレバー3とを同時に回動させることにより、前輪の制動力と後輪の制動力とを適度なバランスに調整することができるから、前輪、後輪のロック限界点を高めることができ、フロントディスクブレーキ5とリヤドラムブレーキ6による車体全体の制動力を向上して、制動距離を短くすることができる。
【0059】
また、フロントディスクブレーキ5またはリヤドラムブレーキ6が使用不可能となった場合でも、左ハンドルレバー1、右ハンドルレバー3により使用可能なブレーキを作動させて制動力を得ることができるから、走行状態から確実に減速させることができ、安全性を高めることができる。
【0060】
さらに、第1のイコライザ12、第2のイコライザ13、マスタシリンダ15、フロント回動レバー17、リヤ回動レバー20を、枠体11に組付ける構成としているから、これらの部材を効率よくまとめることができ、小型化を図ることができる。
【0061】
しかも、第1のイコライザ12、第2のイコライザ13、マスタシリンダ15、フロント回動レバー17、リヤ回動レバー20を枠体11に一体的に組付けることにより、この組立体をハンドルレバー1,3(ハンドル2,4)から離した位置に配置することができ、取付け時の自由度を高めることができる。
【0062】
一方、第1のイコライザ12、フロント回動レバー17、リヤ回動レバー20への左ブレーキワイヤ22、フロントワイヤ23、リヤワイヤ24の接続位置(レバー比)を適宜設定することにより、左ハンドルレバー1を回動させたときには、リヤドラムブレーキ6による制動力を優先させることができる。また、第2のイコライザ13、フロント回動レバー17、リヤ回動レバー20への右ブレーキワイヤ25、フロントワイヤ26、リヤワイヤ27の接続位置を適宜設定することにより、右ハンドルレバー3を回動させたときには、フロントディスクブレーキ5による制動力を優先させることができる。
【0063】
次に、本発明の第2の実施例を図11を参照して説明するに、本実施例の特徴は、前輪にフロントディスクブレーキを設け、後輪にリヤディスクブレーキを設けた場合に対応して、2つのマスタシリンダを設けたことにある。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0064】
即ち、本実施例では、フロントディスクブレーキに対応し、枠体31の左側に取付ブラケット32を介して第1のマスタシリンダ33を取付け、該第1のマスタシリンダ33にフロント回動レバー34を回動可能に取付けている。そして、第1のマスタシリンダ33は、フロントディスクブレーキに1本の第1ブレーキホース(図示せず)を介して液圧を供給する。また、リヤディスクブレーキに対応し、枠体31の右側に取付ブラケット35を介して第2のマスタシリンダ36を取付け、該第2のマスタシリンダ36にリヤ回動レバー37を回動可能に取付けている。そして、第2のマスタシリンダ36は、リヤディスクブレーキに1本の第2ブレーキホース(図示せず)を介して液圧を供給する。
【0065】
かくして、このように構成された第2の実施例でも、前述した第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0066】
次に、本発明の第3の実施例を図12を参照して説明するに、本実施例の特徴は、前輪にフロントドラムブレーキを設け、後輪にリヤドラムブレーキを設けた場合に対応する構成としたことにある。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0067】
即ち、本実施例では、フロントドラムブレーキに対応し、枠体41の左側に取付ブラケット42を介してフロント回動レバー43を回動可能に取付けている。そして、フロントドラムクブレーキは、フロント回動レバー43の回動により1本の第1ブレーキ駆動ワイヤ28′を介して作動される。また、リヤドラムブレーキに対応し、枠体41の右側に取付ブラケット44を介してリヤ回動レバー45を回動可能に取付けている。そして、リヤドラムブレーキは、リヤ回動レバー45の回動により1本の第2ブレーキ駆動ワイヤ28″を介して作動されるものである。
【0068】
かくして、このように構成された第3の実施例でも、前述した各実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0069】
次に、本発明の第4の実施例を図13を参照して説明するに、本実施例の特徴は、枠体にイコライザを調整するためのねじ部材を設けたことにある。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0070】
51は本実施例による枠体で、該枠体51の収容部51Aには、前面側に位置して段差部52が設けられている。
【0071】
53,53は段差部52に位置して枠体51に螺着された2個の調整ねじ(第1のイコライザ12側のみ図示)で、該調整ねじ53は、その先端側が第1のイコライザ12、第2のイコライザ13に当接している。
【0072】
従って、本実施例によれば、例えば、フロントワイヤ23を第1のイコライザ12とフロント回動レバー17との間に接続した後に、調整ねじ53を締め込んで第1のイコライザ12の左端部を押動することにより、フロントワイヤ23のたるみ(遊び)をなくすことができる。
【0073】
なお、前記第1の実施例では、別体の取付ブラケット14を枠体11に取付け、取付ブラケット19を枠体11と一体的に設けるものとして述べたが、本発明はこれに限らず、取付ブラケット14を枠体11に一体的に設け、別体の取付ブラケット19を枠体11に取付ける構成としてもよい。また、第2,第3,第4の実施例についても同様の構成としてもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、一のレバーを握って回動させることにより、第1の接続体を介して第1のイコライザを作動させ、フロント回動レバーを回動することによりマスタシリンダから1本のブレーキホースを介してフロントディスクブレーキに液圧が供給でき、該フロントディスクブレーキによって前輪に制動力を与えることができ、同時に、リヤ回動レバーにより1本のブレーキ駆動ワイヤを介してリヤドラムブレーキを作動させて後輪に制動力を与えることができる。また、他のレバーを握って回動させることにより、第2の接続体を介して第2のイコライザを作動させ、フロント回動レバーによりマスタシリンダを介してフロントディスクブレーキで前輪に制動力を与えることができ、同時に、リヤ回動レバーによってリヤドラムブレーキで後輪に制動力を与えることができる。
【0075】
従って、一のレバー、他のレバーによって容易にブレーキ操作を行なうことができ、安定した制動力を得ることができる。また、一のレバーと他のレバーとを同時に回動させることにより、前輪、後輪のロック限界点を高めることができ、フロントディスクブレーキとリヤドラムブレーキによる車体全体の制動力を向上して、制動距離を短くすることができる。しかも、第1の接続体および第2の接続体は、第1のイコライザおよび第2のイコライザをフロント回動レバーとリヤ回動レバーとにそれぞれ所定の荷重配分をもって接続しているので、フロントディスクブレーキまたはリヤドラムブレーキが失陥したときにも、前記第1のイコライザおよび第2のイコライザは、その長手方向端部が枠体に当接した状態で前記レバーにより作動され、使用可能なブレーキを作動させて制動力を得ることができる。
【0076】
請求項2の発明によれば、一のレバーを握って回動させることにより、第1の接続体を介して第1のイコライザを作動させ、フロント回動レバーを回動することにより、第1のマスタシリンダから1本の第1ブレーキホースを介してフロントディスクブレーキに液圧が供給でき、該フロントディスクブレーキによって前輪に制動力を与えることができ、同時に、リヤ回動レバーも回動するから、第2のマスタシリンダから1本の第2ブレーキホースを介してリヤディスクブレーキに液圧が供給でき、該リヤディスクブレーキにより後輪に制動力を与えることができる。また、他のレバーを握って回動させることにより、第2の接続体を介して第2のイコライザを作動させ、フロント回動レバーにより第1のマスタシリンダを介してフロントディスクブレーキで前輪に制動力を与えることができ、同時に、リヤ回動レバーにより第2のマスタシリンダを介してリヤディスクブレーキで後輪に制動力を与えることができる。従って、請求項1の発明と同様の効果を得ることができる。そして、フロントディスクブレーキまたはリヤディスクブレーキの失陥時には、第1のイコライザおよび第2のイコライザを、その長手方向端部が枠体に当接した状態で前記レバーにより作動でき、使用可能なブレーキを作動させて制動力を得ることができる。
【0077】
請求項3の発明によれば、一のレバーを握って回動させることにより、第1の接続体を介して第1のイコライザを作動させ、フロント回動レバーを回動することにより、フロントドラムブレーキを1本の第1ブレーキ駆動ワイヤを介して作動することができ、フロントドラムブレーキによって前輪に制動力を与えることができ、同時に、リヤ回動レバーも回動するから、1本の第2ブレーキ駆動ワイヤを介してリヤドラムブレーキを作動させることにより、該リヤドラムブレーキで後輪に制動力を与えることができる。また、他のレバーを握って回動させることにより、第2の接続体を介して第2のイコライザを作動させ、フロント回動レバーによってフロントドラムブレーキで前輪に制動力を与えることができ、同時に、リヤ回動レバーによってリヤドラムブレーキで後輪に制動力を与えることができる。従って、請求項1の発明と同様の効果を得ることができる。そして、フロントドラムブレーキまたはリヤドラムクブレーキの失陥時にも、第1のイコライザおよび第2のイコライザを、その長手方向端部が枠体に当接した状態で前記レバーにより作動でき、使用可能なブレーキを作動させて制動力を得ることができる。
【0078】
請求項4の発明によれば、第1のイコライザ、第2のイコライザ、フロント回動レバー、リヤ回動レバーを枠体に配設することにより、これらの部材を効率よくまとめることができ、小型化を図ることができる。
【0079】
請求項5の発明によれば、枠体に第1のイコライザ、第2のイコライザ、フロント回動レバー、リヤ回動レバーばかりではなく、マスタシリンダも一緒に一のレバー、他のレバーから離した位置に配置することができ、取付け時の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による二輪車用ブレーキ装置を示す全体構成図である。
【図2】第1の実施例に用いる枠体を示す一部破断の平面図である。
【図3】第1のイコライザ、第2のイコライザ、マスタシリンダ、フロント回動レバー、リヤ回動レバーを枠体に組付けた状態で図2中の矢示 III−III 方向から示す一部破断の側面図である。
【図4】第1のイコライザ、第2のイコライザ、マスタシリンダ、フロント回動レバー、リヤ回動レバーを枠体に組付けた状態で図2中の矢示IV−IV方向から示す一部破断の側面図である。
【図5】左ブレーキワイヤで第1のイコライザを引っ張った状態を示す一部破断の側面図である。
【図6】右ブレーキワイヤで第2のイコライザを引っ張った状態を示す一部破断の側面図である。
【図7】ブレーキ駆動ワイヤが切れたときに左ブレーキワイヤによって第1のイコライザを引っ張った状態を示す一部破断の側面図である。
【図8】ブレーキ駆動ワイヤが切れたときに右ブレーキワイヤによって第2のイコライザを引っ張った状態を示す一部破断の側面図である。
【図9】マスタシリンダから液漏れしたときに左ブレーキワイヤによって第1のイコライザを引っ張った状態を示す一部破断の側面図である。
【図10】マスタシリンダから液漏れしたときに右ブレーキワイヤによって第2のイコライザを引っ張った状態を示す一部破断の側面図である。
【図11】本発明の第2の実施例による第1のイコライザ、第2のイコライザ、第1のマスタシリンダ、第2のマスタシリンダ、フロント回動レバー、リヤ回動レバーを枠体に組付けた状態で示す一部破断の側面図である。
【図12】本発明の第3の実施例による第1のイコライザ、第2のイコライザ、フロント回動レバー、リヤ回動レバーを枠体に組付けた状態で示す一部破断の側面図である。
【図13】本発明の第4の実施例による第1のイコライザ、第2のイコライザ、マスタシリンダ、フロント回動レバー、リヤ回動レバーを枠体に組付けた状態で示す一部破断の側面図である。
【符号の説明】
1 左ハンドルレバー
2 左ハンドル
3 右ハンドルレバー
4 右ハンドル
5 フロントディスクブレーキ
6 リヤドラムブレーキ
11,31,41,51 枠体
12 第1のイコライザ
13 第2のイコライザ
15 マスタシリンダ
17,34,43 フロント回動レバー
20,37,45 リヤ回動レバー
22 左ブレーキワイヤ(第1の接続体)
23 フロントワイヤ(第1の接続体)
24 リヤワイヤ(第1の接続体)
25 右ブレーキワイヤ(第2の接続体)
26 フロントワイヤ(第2の接続体)
27 リヤワイヤ(第2の接続体)
28 ブレーキ駆動ワイヤ(第1、第2の接続体)
33 第1のマスタシリンダ
36 第2のマスタシリンダ

Claims (5)

  1. 枠体内に設けられ一のレバーによって作動される第1のイコライザと、該第1のイコライザと共に前記枠体内に設けられ他のレバーによって作動される第2のイコライザと、前記枠体の外側に位置して前記第1,第2のイコライザの近傍に設けられ該第1、第2のイコライザのいずれによっても回動されるフロント回動レバーと、前記枠体の外側に位置して前記第1,第2のイコライザの近傍に設けられ該第1、第2のイコライザのいずれによっても回動されるリヤ回動レバーと、前記一のレバーを第1のイコライザに接続すると共に、該第1のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに接続した第1の接続体と、前記他のレバーを第2のイコライザに接続すると共に、該第2のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに接続した第2の接続体と、前記第1の接続体または第2の接続体により前記フロント回動レバーを回動させたとき液圧を供給するマスタシリンダと、該マスタシリンダから1本のブレーキホースを介して液圧が供給されることにより前輪に制動力を与えるフロントディスクブレーキと、前記第1の接続体または第2の接続体により前記リヤ回動レバーを回動させたとき1本のブレーキ駆動ワイヤを介して後輪に制動力を与えるリヤドラムブレーキとを備え、
    前記第1の接続体は、前記枠体内の第1のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに所定の荷重配分をもって接続する構成とし、
    前記第2の接続体は、前記枠体内の第2のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに所定の荷重配分をもって接続する構成とし、
    前記第1のイコライザは、前記フロントディスクブレーキまたはリヤドラムブレーキの失陥時に長手方向端部が前記枠体に当接した状態で前記一のレバーにより作動される構成とし、
    前記第2のイコライザは、前記フロントディスクブレーキまたはリヤドラムブレーキの失陥時に長手方向端部が前記枠体に当接した状態で前記他のレバーにより作動される構成としてなる二輪車用ブレーキ装置。
  2. 枠体内に設けられ一のレバーによって作動される第1のイコライザと、該第1のイコライザと共に前記枠体内に設けられ他のレバーによって作動される第2のイコライザと、前記枠体の外側に位置して前記第1,第2のイコライザの近傍に設けられ該第1、第2のイコライザのいずれによっても回動されるフロント回動レバーと、前記枠体の外側に位置して前記第1,第2のイコライザの近傍に設けられ該第1、第2のイコライザのいずれによっても回動されるリヤ回動レバーと、前記一のレバーを第1のイコライザに接続すると共に、該第1のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに接続した第1の接続体と、前記他のレバーを第2のイコライザに接続すると共に、該第2のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに接続した第2の接続体と、前記第1の接続体または第2の接続体により前記フロント回動レバーを回動させたとき液圧を供給する第1のマスタシリンダと、該第1のマスタシリンダから1本の第1ブレーキホースを介して液圧が供給されることにより前輪に制動力を与えるフロントディスクブレーキと、前記第1の接続体または第2の接続体により前記リヤ回動レバーを回動させたとき液圧を供給する第2のマスタシリンダと、該第2のマスタシリンダから1本の第2ブレーキホースを介して液圧が供給されることにより後輪に制動力を与えるリヤディスブレーキとを備え、
    前記第1の接続体は、前記枠体内の第1のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに所定の荷重配分をもって接続する構成とし、
    前記第2の接続体は、前記枠体内の第2のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに所定の荷重配分をもって接続する構成とし、
    前記第1のイコライザは、前記フロントディスクブレーキまたはリヤディスクブレーキの失陥時に長手方向端部が前記枠体に当接した状態で前記一のレバーにより作動される構成とし、
    前記第2のイコライザは、前記フロントディスクブレーキまたはリヤディスクブレーキの失陥時に長手方向端部が前記枠体に当接した状態で前記他のレバーにより作動される構 成としてなる二輪車用ブレーキ装置。
  3. 枠体内に設けられ一のレバーによって作動される第1のイコライザと、該第1のイコライザと共に前記枠体内に設けられ他のレバーによって作動される第2のイコライザと、前記枠体の外側に位置して前記第1,第2のイコライザの近傍に設けられ該第1、第2のイコライザのいずれによっても回動されるフロント回動レバーと、前記枠体の外側に位置して前記第1,第2のイコライザの近傍に設けられ該第1、第2のイコライザのいずれによっても回動されるリヤ回動レバーと、前記一のレバーを第1のイコライザに接続すると共に、該第1のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに接続した第1の接続体と、前記他のレバーを第2のイコライザに接続すると共に、該第2のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに接続した第2の接続体と、前記第1の接続体または第2の接続体により前記フロント回動レバーを回動させたとき1本の第1ブレーキ駆動ワイヤを介して前輪に制動力を与えるフロントドラムブレーキと、前記第1の接続体または第2の接続体により前記リヤ回動レバーを回動させたとき1本の第2ブレーキ駆動ワイヤを介して後輪に制動力を与えるリヤドラムブレーキとを備え、
    前記第1の接続体は、前記枠体内の第1のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに所定の荷重配分をもって接続する構成とし、
    前記第2の接続体は、前記枠体内の第2のイコライザを前記フロント回動レバーとリヤ回動レバーとに所定の荷重配分をもって接続する構成とし、
    前記第1のイコライザは、前記フロントドラムブレーキまたはリヤドラムブレーキの失陥時に長手方向端部が前記枠体に当接した状態で前記一のレバーにより作動される構成とし、
    前記第2のイコライザは、前記フロントドラムブレーキまたはリヤドラムブレーキの失陥時に長手方向端部が前記枠体に当接した状態で前記他のレバーにより作動される構成としてなる二輪車用ブレーキ装置。
  4. 前記枠体は、前記一のレバー、他のレバーから離して配置され、該枠体には、前記第1のイコライザに重なるように第2のイコライザを配置すると共に、前記フロント回動レバーおよびリヤ回動レバーを配設する構成としてなる請求項1,2または3に記載の二輪車用ブレーキ装置。
  5. 前記枠体は、前記一のレバー、他のレバーから離して配置され、該枠体には、前記第1のイコライザに重なるように第2のイコライザを配置すると共に、前記フロント回動レバーおよびリヤ回動レバーを配設し、前記フロント回動レバーの近傍に位置して、前記枠体に対し前記マスタシリンダを組付ける構成としてなる請求項1または2に記載の二輪車用ブレーキ装置。
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