JP3853544B2 - 描画装置 - Google Patents

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JP3853544B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状の感光材料を記録ドラムの外周面に固定し、該感光材料に描画を行う描画装置に関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】
種々の感光材料に対して光を照射して描画を行うために描画装置が用いられている。ドラム型の描画装置では、主走査方向に回転可能な記録ドラム上に感光材料が装着され、レーザダイオード等を備えた記録ヘッドが記録ドラムの回転軸と平行な副走査方向に移動して感光材料に描画を行う。
【0004】
図17は、従来の描画装置の記録ドラム110の概略側面図である。記録ドラム110は側部195に対して回転自在に保持されている。記録ドラム110には、感光材料としてアルミニウム製の刷版120が装着される。記録ドラム110の外周面には、刷版120の一端を固定する前端クランプ130と、刷版120の後端を固定する後端クランプ160とが取り付けられている。後端クランプ160は磁石を内蔵する。通常、後端クランプ160は後端クランプ保持装置180の保持ピン181によって保持されている。画像記録開始前に、後端クランプ160は保持ピン181から離れ記録ドラム110の刷版120の後端に対向する位置に磁力により固定される。記録ドラム110は刷版120を装着した状態でモータ140によって回転し、刷版120に対して記録ヘッド190から出射されたレーザ光により描画を行う。
【0005】
図18は前端クランプ130の分解斜視図、図19は前端クランプ130の側面図である。図18および図19において、前端クランプ130は、クランプ本体131、回転軸137、2つの軸受け132、4つのボルト133,2つの金属ボール134,2つのスプリング135および複数の押さえゴム136により構成される。
【0006】
軸受132は、ボルト133により記録ドラム110に固定される。クランプ本体131は、回転軸137により回動自在に軸受132に取り付けられる。クランプ本体131の一方の側部131aの下面には押さえゴム136が装着されている。図19に示すように、クランプ本体131の他方の側部131bの下方における記録ドラム110には凹部112が形成されている。クランプ本体131の他方の側部131bの下面と記録ドラム110の凹部112との間にスプリング135が装着され、スプリング135内には金属ボール134が挿入されている。
【0007】
スプリング135の反力により、クランプ本体131の他方の側部131bが図19中矢印P1で示すように回転軸137を中心として記録ドラム110から離れる方向に付勢される。それにより、クランプ本体131の一方の側部131aが矢印P2で示すように記録ドラム1に近づく方向の力が働き、記録ドラム110の刷版120の一端が押さえゴム136により押圧される。
【0008】
前端クランプ130の一方の側部131aは、他方の側部131bを前端クランプ押圧装置170の解除ピン171で押圧することにより開放され、刷版120を記録ドラム110の外周面との間で保持することが可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
刷版120の前端部分を固定する力は、前端クランプ130のスプリング135によって規定される。描画中に万一刷版120の前端部分が移動して前端クランプ本体131の一方の側部131aの下から抜け出ると刷版120が記録ドラム110から脱落し非常に危険である。そのため従来はスプリング135の力を強めに設定していた。しかし、このようにすると、前端クランプ130の開放に強力な力が必要になるという問題が新たに発生する。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
(1)第1の発明
【0011】
第1の発明に係る描画装置は、掛止孔が形成されたシート状の感光材料を記録ドラム周面に固定し、該感光材料に対して描画を行う描画装置であって、前記記録ドラムをその回転軸の回りに回転させる回転駆動手段と、前記記録ドラムの周面上に固定された感光材料に対して描画を行う描画手段と、前記感光材料の端部を前記記録ドラム周面に押圧固定する端部押圧固定手段と、前記端部押圧固定手段による前記感光材料の端部押圧固定が行われる前には前記感光材料と接触しない高さ位置に位置する掛止ピンを、前記端部押圧固定手段による前記感光材料の端部押圧固定が完了した後に、前記掛止孔に掛止ピンを掛止させる掛止手段とを有することを特徴とするものである。
【0012】
本発明に係る描画装置においては、記録ドラム表面に到達した感光材料は、まずその端部が端部押圧固定手段によって記録ドラム周面に押圧固定される。つぎに、掛止手段がその掛止孔に対し掛止ピンを掛止させると、感光材料の記録ドラムの周面に沿った移動が制限される。なお、掛止ピンは、感光材料の端部押圧固定が行われる前には感光材料と接触しない高さの位置に位置している。このため、掛止ピンによる掛止は端部押圧固定が完了した後となり、掛止孔が形成されていない感光材料を固定する場合であっても掛止ピンの当接による感光材料の位置ずれは生じない。この状態で、感光材料が固定された記録ドラムを回転駆動手段により回転軸回りに回転させ、描画手段により感光材料に対して描画を行う。感光材料は端部押圧固定手段と掛止手段とによって固定されているので記録ドラム周面から脱落することはない。
【0013】
(2)第2の発明
【0014】
第2の発明に係る描画装置は、第1の発明に係る描画装置において、端部押圧固定手段は、記録ドラム表面に回動可能に固定されその一端で前記感光材料の端部を押圧固定する押圧板と、前記押圧板の他端を昇降させることで、前記押圧板の前記一端を前記感光材料に対して接離させる押圧板駆動手段とを有するものである。
【0015】
この場合、単に押圧板の他端を昇降させるだけで押圧板の一端を感光材料に対して接離させることができる。
【0016】
(3)第3の発明
【0017】
第3の発明に係る描画装置は、第2の発明に係る描画装置において、前記掛止手段は、前記記録ドラム表面に回動可能に固定されその一端に掛止ピンが配された掛止レバーと、前記掛止レバーの他端を昇降させることで、前記掛止ピンを前記掛止孔に掛止・離脱させる掛止レバー駆動手段とを有するものである。
【0018】
この場合、単に掛止レバーの他端を昇降させることで掛止ピンを感光材料の掛止孔に掛止・離脱させることができる。
【0019】
(4)第4の発明
【0020】
第4の発明に係る描画装置は、第3の発明に係る描画装置において、前記押圧板駆動手段と前記掛止レバー駆動手段は、前記記録ドラムに対する接近動作を行う共通の解除バーを有し、該解除バーは接近動作によって前記押圧板の他端と前記掛止レバーの他端とに接することで前記押圧板駆動手段と前記掛止レバー駆動手段とを同時に作動させるものである。
【0021】
この場合、共通の解除バーによって、押圧板と掛止レバーとを作動させることができるので機構が簡単になる。
【0022】
(5)第5の発明
【0023】
第5の発明に係る描画装置は、第1の発明ないし第4の発明に係る描画装置において、前記感光材料は刷版である。
【0024】
この場合、記録ドラム周面に刷版を確実に固定することができる。
【0025】
【実施態様】
図1は、本発明にかかる描画装置の記録ドラム1の概略側面図である。記録ドラム1は側部97に対して回転自在に保持されている。記録ドラム1には、感光材料としてアルミニウム製の刷版2が装着される。記録ドラム1の外周面には、刷版2の一端を固定する前端クランプ3と、刷版2の後端を固定する後端クランプ90とが取り付けられている。後端クランプ90は内蔵された係止機構を後述する後端クランプ溝15(図3参照)に対して係止させることで、記録ドラム1上の所望位置に固定される。後端クランプ90は通常、後端クランプ保持装置94の保持ピン95によって保持されている。後端クランプ90は、描画開始前に保持ピン95から離れ、記録ドラム1上の刷版2の後端に対向する位置に固定される。記録ドラム1は刷版2を装着した状態でモータ4によって回転する。刷版2に対しては記録ヘッド96から出射されたレーザ光による描画を行う。
【0026】
図2は刷版2の前端部分を示している。刷版2は矢印B方向に搬送されて記録ドラム1の周面に装着される。刷版2の前端辺28には切欠26、26が形成され、刷版2の両側部には掛止孔27、27が形成されている。
【0027】
図3と図4を参照して、刷版2の前端部分が位置する記録ドラム1の周面領域を説明する。図3は、前端クランプ3が固定される記録ドラム1の一部分を刷版搬送方向(矢印B方向)の逆方向から見た分解斜視図である。図4はこの部分を刷版搬送方向(矢印B方向)から見た分解斜視図である。
【0028】
記録ドラム1の周面には、刷版2を真空吸引によって固定するために設けられた、記録ドラム1の円周方向に延びる吸引溝11と記録ドラム1の軸方向に延びる吸引溝12、後端クランプ6を記録ドラム1に固定するための後端クランプ固定溝15、記録ドラム1の周面から刷版2を剥離する際に使用される溝13、位置決めピン16が取り付けられる円形凹部17、平坦部18(図中斜線で示される領域)、後述する刷版支持装置7を取付固定するための凹部14等が形成されている。
【0029】
刷版2の前端部分が位置する記録ドラム1の周面領域(平坦部18)には記録ドラム1の軸方向に沿って6個の前端クランプ3(図3、4中にはその内の1個のみを示す)、2個の掛止ピン駆動装置5(図3、4中にはその内の1個のみを示す)、2個の位置決めピン16(図3、4中にはその内の1個のみを示す)、6個の刷版支持装置7(図3、4中には図示せず)が配置されている。
【0030】
図5と図6を用いて平坦部18を説明する。図5は、説明のために記録ドラム1から前端クランプ3や位置決めピン16等を除去した斜視図である。図6は、記録ドラム1の一部断面図(平坦部18近傍領域の断面)である。
【0031】
図5に示されるように、平坦部18には掛止ピン駆動機構5を固定するための凹部21、後述する軸受40を固定するための凹部19、スプリング固定用の円形凹部20が形成されている。また平坦部18に平行して他方端収納溝24が形成されている。
【0032】
図5、図6、両図に示されるように、掛止ピン駆動機構5に対向する部分の平坦部18は凹部21と他方端収納溝24からなる。さらに凹部21は正方凹部22と長方凹部23とからなる。正方凹部22の底面には第1レバー収納穴22aが穿たれている。
【0033】
一方、長方凹部23の底面には円形穴23aが形成されている。各凹部22、23および穴22a、23a、溝24の底面の深さを記録ドラム1の表面を基準にして表すと、長方凹部23(d1)、他方端収納溝24(d2)、正方凹部22(d3)、円形穴23a(d4)、第1レバー収納穴22a(d5)の順で大きくなっている。
【0034】
刷版2は、その前端部分に形成された切欠26、26を記録ドラム1上の位置決めピン16、16にはめ込むことによって、記録ドラム1の円周方向および軸方向に関する位置決めがなされる。そして、刷版2の前端部分は刷版固定板31の一方側部31aで押圧することで記録ドラム1上に固定される。次に、刷版2の掛止孔27掛止ピン駆動機構5の後述する掛止ピン52掛止させることで刷版2は記録ドラム1の円周方向に関する移動が制限される。
【0035】
図7は前端クランプ3の底面図である。図3、4、7を参照して前端クランプ3の構造を説明する。前端クランプ3は、刷版2の前端部分を押圧して記録ドラム1上に固定するための部材であり、刷版固定板31と、軸受40、40、シャフト41、スペーサ42、ボルト43、スプリング(図示せず)、スプリング固定ピン35とからなっている。
【0036】
刷版固定板31は刷版2を押圧する一方側部31aと他方側部31bとを有する。一方側部31aの裏面(刷版2に接触する側)にはセラミック加工等が施され刷版2の保持を確実にするための細かな凹凸が存在する。刷版固定板31の裏面にはシャフト41が、刷版固定板31の図示しない孔に貫装されている。該シャフト41はボルト43、43によって左右方向の移動が規制され、4個のスペーサ42によって位置決めされた状態で2個の軸受40が貫装されている。刷版固定板31の他方側部31b側の裏面には2本のスプリング固定ピン35が立設される。該固定ピン35には図示しないスプリングが取り付けられる。刷版固定板31の一方側部31a側には2個の長孔32が形成され、他方側部31b側には2個の矩形孔33が形成される。長孔32は前端クランプ3によって刷版2が確実に押圧されているか否かを検出する光センサの検出窓である。一方、矩形孔33は掛止ピン駆動機構5を作動させる際に使用される。詳細は後述する。
【0037】
<掛止ピン駆動機構5>
【0038】
次に、図8、図9を参照して掛止ピン駆動機構5を説明する。図9は掛止ピン駆動機構5の断面を刷版固定板31と併せて示す断面図である
【0039】
掛止ピン駆動機構5は記録ドラム1表面の正方凹部22に固着されている。掛止ピン駆動機構5は主に、溝52を有する台座51と、第1レバー56、第2レバー58とからなる。台座51は正方凹部22にネジ止め固定されている。第1レバー56と第2レバー58とは台座51の溝52にはめ込まれており、第1レバー56は支持ピン57によって、第2レバー58は支持ピン59によって、それぞれ台座51に回動可能に取り付けられている。
【0040】
第1レバー56は棒状の部材であり突起54が付加されている端部(入力端部56b)ともう一方の端部(出力端部56a)を有する。突起54は刷版押圧板31の矩形孔33を通過し、該刷版押圧板31の上方に突出することができる。入力端部56bの裏面はスプリング64により上方に付勢されている。出力端部56aには長手方向に伸びるスリット60が形成されており、このスリット60には結合ピン62がこのスリット60に沿って移動可能にはめ込まれている。
【0041】
結合ピン62の両端部は第2レバー58に固着されており、これにより第1レバー56と第2レバー58はリンクされている。
【0042】
第2レバー58は棒状部材であり、第1レバー56とリンクされている方の端部を入力端部58aと呼び、もう一方の、掛止ピン53が付加されている端部を出力端部58bと呼ぶ。
【0043】
掛止ピン駆動機構5の第1レバー56の突起54を降下させると、第1レバー56の出力端部56aが上昇し、結合ピン62が上昇すると、第2レバー58の入力端部58bが上昇する。これにより第2レバー58は時計方向に回動し、第2レバー58の出力端部58aおよび掛止ピン53が加工する。このように、第1レバー56の入力端部56bを上下させることで第2レバー先端に設けられた掛止ピン53を刷版2の掛止孔27に対して掛止・離脱させることができる。
【0044】
<掛止ピン駆動機構9の動作>
【0045】
図9、図10、図11、図12は掛止ピン駆動機構5の断面を刷版固定板31と併せて示す断面図である。これらの図を用いて刷版2の固定に至るまでの動作を説明する。
【0046】
端クランプ3と掛止ピン駆動機構5とは押圧装置91の解除バー92(図1参照)によって開閉されるものである。
【0047】
まず記録ドラム2回転させて前端クランプ3の他方側部31bを解除バー92に対向させる。
【0048】
押圧装置91によって解除バー92を記録ドラム1に向けて移動させる。解除バー92は、刷版押圧板31の他方側部31bに当接し、刷版押圧板31をシャフト41中心に反時計方向に回動させる。
【0049】
解除バー92は、他方側部31bに当接するのと同時に、掛止ピン駆動機構5の突起54にも当接する。これにより第1レバー56の入力端部56bが下降する。同時に、第1レバー56の出力端部56aとこれにリンクされた第2レバー58の入力端部58bとが上昇し、第2レバー58の出力端部58aが下降する。これにより刷版2が受け入れ可能になる。
【0050】
次に、図示しない刷版搬送機構により刷版2を記録ドラム1上の、刷版押圧板31の一方側部31aに対向する位置まで搬送し、刷版2の前端部分に形成された位置決め用の切欠26を記録ドラム2表面に固設された位置決めピン16に嵌合させる。なお、この刷版2の先端には先述の掛止孔27、27が形成されているものとする。
【0051】
刷版2の搬送が完了した状態を図9に示す。刷版2は記録ドラム2の表面高さと略同一のha2である。刷版押圧板31の一方側部31aの刷版2を押圧する部位の高さは、刷版2の配置高さha2よりも高いha4である。また、掛止ピン駆動機構5の掛止ピン53は記録ドラム2表面に形成された第1レバー収納孔22a内にありその先端の高さは刷版2の配置高さha2よりも低いha1である。
【0052】
一方、解除バー92の先端、刷版押圧板31の解除バー当接点、突起54の解除バー当接点は、それぞれ高さhb1にある。
【0053】
刷版2の記録ドラム1表面への位置あわせが完了すると、解除バー92は高さhb2まで上昇する。この状態を図10に示す。刷版押圧板31の他方側部31bは記録ドラム1表面の円形孔23a(図5、図6参照)内に立設されたスプリング(図示せず)によって記録ドラム2表面から離反する方句に付勢されている。また、掛止ピン駆動機構5の第1レバー56の入力端部56bもスプリング64により記録ドラム2表面から離反する方向に付勢されているので、解除バー92の上昇によって刷版押圧板31および第1レバー56は時計方向に回動する。この結果、解除バー92の先端、刷版押圧板31の解除バー当接点、突起54の解除バー当接点は、それぞれ高さhb2まで上昇する。
【0054】
刷版押圧板31の回動により一方側部31aはha4からha2まで下降し、刷版2を押圧する。一方側部31aの刷版接触面はセラミック加工が施され細かな凹凸が形成されているので摩擦力が増加している。このため刷版2は記録ドラム2上に強固に固定される。
【0055】
第1レバー56の時計方向の回動により第1レバー56の出力端部56aが下降し、該出力端部56aに形成されたスリット60にはめ込まれた結合ピン64も下降する。これにより、第2レバー58は支持ピン59を中心にして反時計方向に回動し、掛止ピン53はその先端が高さha2の略下高さに至るまで上昇する。したがって、この段階では、掛止ピン53はまだ刷版2の掛止孔27に嵌合していない。
【0056】
解除バー92がさらに上昇し高さhb4に達した段階を図11に示す。
【0057】
刷版押圧板31の動きはその一方端部31aに当接する刷版2によって規制されているので、図10の段階のままである。
【0058】
一方、掛止ピン駆動機構5の動きは刷版2によって規制されていないので、解除バー92の上昇に追随し突起54の先端は高さhb2からhb3まで上昇する。これにより第2レバー56は時計方向に、第2レバー58は反時計方向にさらに回動する。この結果、掛止ピン53は高さha3に達する。この段階で初めて掛止ピン53は刷版2の掛止孔27に嵌合する。
【0059】
このように、本描画装置では刷版2を刷版押圧板31で押圧するだけでなく、掛止ピン53を刷版2の掛止孔27に嵌合させて刷版固定を行っているので、刷版2の記録ドラム1の周方向の移動が確実に規制される。このため記録ドラム1の回転中に刷版2が脱落する可能性がなくなり本描画装置の安全性はさらに向上する。
【0060】
<掛止孔27がない刷版2が供給される場合>
【0061】
刷版2は描画装置において描画がなされた後、印刷機に運ばれ版胴に装着される。版胴には刷版を位置決めするためのピンが設けられている。ピンの位置、サイズ、数などには様々な規格があり、印刷機において使用されるピン規格が、描画装置において使用される掛止孔と抵触することも考えられる。また製版の段階ではまだ印刷機が決まっていなくて製版後にトンボ基準でアフターパンチを開けるユーザーも多い。これらの場合には、刷版に予め掛止孔を設けておくことができない。掛止孔が形成されていない刷版が描画装置の記録ドラムに装着された際に、仮に、刷版押圧板31による押圧と掛止ピン53による掛止とが同時に行われるとすると、掛止ピン53が刷版2に当接し刷版2が位置ずれした状態で、刷版押圧板31による押圧が行われる恐れがある。これでは正確な描画を行えない。
【0062】
本装置では掛止孔が形成されていない刷版に対しても正確な描画を行うために、刷版押圧板31による刷版2の押圧固定が完了した後に、掛止ピン53を上昇させて刷版2に当接(あるいは刷版2の掛止孔27に掛止)させる。
【0063】
図12は、掛止孔27が形成されていない刷版2が供給されたときの掛止ピン駆動機構5の断面図である。先に図11を用いて説明したように、刷版2に掛止孔27が形成されている場合には掛止ピン53は掛止孔27を通過して高さha3に達するが、掛止孔27が形成されていないときには図12に示すように掛止ピン53は刷版2に上昇を拒まれて高さha2に達するのみである。しかし、掛止ピン53が刷版2の裏面に接触するときには、すでに前端押さえ3による刷版2の押圧固定が完了しているので(図10参照)、掛止ピン53の上記接触によって刷版2が微動することはなく、記録ドラム1上で正確に位置決めされた刷版2に対して描画を行うことができる。
【0064】
<刷版支持装置7>
【0065】
次に刷版支持装置7を説明する。刷版支持装置7は後端クランプ固定溝15の底面に形成された凹部14(図4、図5参照)に固着される部材である。凹部14は刷版2の搬送方向(矢印B方向)に関して平坦部18の手前位置に設けられているので、刷版支持装置7は記録ドラム1の周面に固定される刷版2の前端部分を裏面から支持できる。
【0066】
図13は刷版支持装置7を刷版搬送方向Bから見た斜視図であり、図14は刷版支持装置7の下からの分解斜視図である。刷版支持装置7は下部分70と上部分75と、これらを連結するネジ82とからなっている。下部分70は底面71と摺動面72とからなり、底面71に設けられた孔73を通過するボルト80によってドラム1表面の凹部14に固定される。上部分75は摺動面77と支持面78とからなり、摺動面77に設けられた長孔79を通過するネジ82、スペーサ84によって下部分の摺動面72に連結される。
【0067】
下部分70と上部分75とを連結するネジ82が通過する長孔79の長手方向長さは、スペーサ84の直径より長いので、上部分75は下部分70の摺動面72に沿って摺動可能である。
【0068】
図15、図16は刷版支持装置7が記録ドラム1に取り付けられた状態を示す斜視図である。刷版支持装置7の上部分75はその自重により支持面78が記録ドラム1の表面よりも下である。この状態で刷版2が供給される。刷版2は上部分75によって妨げられることなく平坦部18に到達し、位置決めピン16で位置決めされ前端クランプ3により押圧される(図3参照)。その後、記録ドラム1上に形成された吸引溝11,12(図4参照)により刷版2を記録ドラム1表面に真空吸着する。
【0069】
描画が開始され記録ドラム1が高速回転し始めると遠心力により刷版支持装置7の上部分75は後端クランプ固定溝15から突出する方向に付勢される。これにより上部分75は下部分70の摺動面72に沿って上方に移動し、その支持面78が刷版2の裏面に当接しこれを下から支持する。これにより刷版2が後端クランプ固定溝15に沈下することが防止される。
【0070】
仮に後端クランプ固定溝15中に刷版支持装置7が配置されていなかったとすると、刷版2は真空吸着時に後端クランプ固定溝15に落ち込んで変形する恐れがある。このように変形すると、焦点距離の短い光学系を記録ヘッドに使用したときには正確な描画が行えなくなることがある。本描画装置では刷版支持装置7が、描画中、刷版2を下から支持することにより刷版2の上記変形を防ぎ、刷版2に対する良好な描画を保証している。
【0071】
なお、上記実施例では描画装置に供給される前の段階で刷版に掛止孔を形成していたが、描画装置内部に穿孔手段を配置し、該穿孔手段によって描画装置内で刷版に掛止孔を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における描画装置の概略側面図である。
【図2】本発明の一実施例において使用される刷版の前端部分を示す図面である。
【図3】本発明の一実施例における記録ドラム1の表面を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施例における記録ドラム1の表面を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施例における記録ドラム1の表面を示す分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施例における記録ドラム1の表面の断面図である。
【図7】本発明の一実施例における前端クランプ3の底面図である。
【図8】本発明の一実施例における掛止ピン駆動機構5を示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施例における掛止ピン駆動機構5の動作を示す断面図である。
【図10】本発明の一実施例における掛止ピン駆動機構5の動作を示す断面図である。
【図11】本発明の一実施例における掛止ピン駆動機構5の動作を示す断面図である。
【図12】本発明の一実施例における掛止ピン駆動機構5動作を示す断面図である。
【図13】本発明の一実施例における刷版支持装置7の斜視図である。
【図14】本発明の一実施例における刷版支持装置7の分解斜視図である。
【図15】本発明の一実施例における刷版支持装置7の斜視図である。
【図16】本発明の一実施例における刷版支持装置7の斜視図である。
【図17】従来の描画装置における記録ドラムの概略側面図である。
【図18】従来の描画装置における前端クランプ130の分解斜視図である。
【図19】従来の描画装置における前端クランプ130の側面図である。
【符号の説明】
1 記録ドラム
2 刷版
3 前端クランプ
5 掛止ピン駆動機構
7 刷版支持装置
11 吸引溝
12 吸引溝
13 溝
14 凹部
15 後端クランプ固定溝
16 位置決めピン
17 円形凹部
18 平坦部
19 凹部
20 円形凹部
21 凹部
22 正方凹部
22a 第1レバー収納穴
23 長方凹部
23a 円形穴
24 他方端収納溝
26 切欠
27 掛止孔
28 前端片
31 刷版固定板
31a 一方側部
31b 他方側部
32 長孔
33 矩形孔
35 スプリング固定ピン
40 軸受
41 シャフト
42 スペーサ
43 ボルト
51 台座
52 台座の溝
53 掛止ピン
54 突起
56 第1レバー
56a 入力端部
56b出力端部
57 支持ピン
58 第2レバー
58a入力端部
58b出力端部
59 支持ピン
60 スリット
62 結合ピン
64 スプリング
70 下部分
71 底面
72 摺動面
73 孔
74 孔
75 上部分
77 摺動面
78 支持面
79 長孔
80 ボルト
82 ネジ
84 スペーサ
90 後端クランプ
91 前端クランプ押圧装置
92 解除バー
93 後端クランプ
94 後端クランプ保持装置
95 保持ピン
96 記録ヘッド
97 側板
110 従来の記録ドラム
112 従来の記録ドラムの凹部
120 従来の刷版
130 従来の前端クランプ
160 従来の後端クランプ
170 従来の前端クランプ押圧装置
171 従来の解除ピン
180 従来の後端クランプ保持装置
181 従来の保持ピン
190 従来の記録ヘッド
195 従来の側板

Claims (5)

  1. 掛止孔が形成されたシート状の感光材料を記録ドラム周面に押圧固定し、該感光材料に対して描画を行う描画装置であって、
    前記記録ドラムをその回転軸の回りに回転させる回転駆動手段と、
    前記記録ドラムの周面上に固定された感光材料に対して描画を行う描画手段と、
    前記感光材料の端部を前記記録ドラム周面に押圧固定する端部押圧固定手段と、
    前記端部押圧固定手段による前記感光材料の端部押圧固定が行われる前には前記感光材料と接触しない高さ位置に位置する掛止ピンを、前記端部押圧固定手段による前記感光材料の端部押圧固定が完了した後に、前記掛止孔に掛止ピンを掛止させる掛止手段とを有することを特徴とする描画装置。
  2. 前記端部押圧固定手段は、前記記録ドラム表面に回動可能に固定されその一端で前記感光材料の端部を押圧固定する押圧板と、
    前記押圧板の他端を昇降させることで、前記押圧板の前記一端を前記感光材料
    に対して接離させる押圧板駆動手段とを有する請求項1記載の描画装置。
  3. 前記掛止手段は、前記記録ドラム表面に回動可能に固定されその一端に掛止ピンが配された掛止レバーと、
    前記掛止レバーの他端を昇降させることで、前記掛止ピンを前記掛止孔に掛止・離脱させる掛止レバー駆動手段とを有することを特徴とする請求項2記載の描画装置。
  4. 前記押圧板駆動手段と前記掛止レバー駆動手段とは、前記記録ドラムに対する接近動作を行う共通の解除バーを有し、該解除バーは接近動作によって前記押圧板の他端と前記掛止レバーの他端とに接することで前記押圧板駆動手段と前記掛止レバー駆動手段とを同時に作動させるものであることを特徴とする請求項3記載の描画装置。
  5. 前記感光材料は刷版であることを特徴とする請求項1ないし請求項4記載の描画装置。
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