JP4879562B2 - パチンコ機のヒンジ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、扉状の前枠の上隅部に固定される構造で、その前枠の回転中心となるヒンジピンを有するピン側固定部材と、前記前枠を支持する外枠の上隅部に固定される構造で、前記ピン側固定部材のヒンジピンを回転可能に支持するピン受け機構とを備えるパチンコ機のヒンジ装置に関する。
パチンコ機のヒンジ装置に関しては様々な提案がなされている。
例えば、特許文献1に記載のヒンジ装置は、図7(A)に示すように、外枠10の上隅部にピン受け機構100を備えている。ピン受け機構100は、ほほ水平な状態で外枠10の前方に突出するピン受け片102を有している。ピン受け片102の先端部分には、前枠12のヒンジピン22が前方から嵌合できるように形成された平面視鉤型の凹部104が設けられている。凹部104は略逆L字形に形成されており、最奥部分でヒンジピン22を回転可能に支持できるように構成されている(図7(B)参照)。また、ピン受け機構100は、ピン受け片102に対して前後スライド可能に装着されたピン押え部材105を備えている。ピン押え部材105は、ピン受け片102の凹部104からのヒンジピン22の外れ止めを図る部材であり、図7(B)(C)に示すように、凹部104の入口を塞ぐ棒状のピン押え本体105mと、ピン押え本体105mから側方に突出したU字形のフック部105fとから構成されている。そして、ピン押え本体105mが凹部104の入口を塞いだ状態で、そのフック部105fが凹部104の最奥部分に嵌合したヒンジピン22に対して後方から係合できるように構成されている。さらに、ピン押え部材105の基端部には、そのピン押え部材105のスライド範囲を規制するストッパ用レバー108が連結されている。また、ピン受け機構100には、ピン押え部材105をピン受け片102の凹部104の入口を塞ぐ位置に保持する弾性体(図示省略)が設けられている。
前枠12側のヒンジピン22と外枠10側のピン受け機構100とを連結させるには、先ず、図7(C)に示すように、ヒンジピン22を前方からピン受け片102の凹部104の入口にまっすぐ押し込みながら、そのヒンジピン22でピン押え部材105を前記弾性体の力に抗して後方にスライドさせる。次に、図7(B)に示すように、ヒンジピン22を凹部104の平面視鉤型の形状に沿って最奥部分まで横移動させる。これによって、ヒンジピン22が凹部104の最奥部分で回転可能に支持されるとともに、ヒンジピン22がピン押え部材105の先端から外れるようになる。この結果、そのピン押え部材105が弾性体の力で凹部104の入口を塞ぐ位置まで前方に戻されるとともに、ピン押え部材105のフック部105fが後方からヒンジピン22の外周面に掛けられる。この状態で、ヒンジピン22の外れ止めが図られて、ヒンジピン22とピン受け機構100との連結が完了する。
特開平10−314412号公報
しかし、上記したヒンジ装置では、前枠12側のヒンジピン22を前方からまっすぐピン受け片102の凹部104の入口に押し込み、次に凹部104の形状に沿って最奥部分まで横移動させる方式のため、二段階の操作が必要である。また、ピン押え部材105は、ピン受け片102の凹部104の入口を塞ぐだけではなく、ヒンジピン22の外周面に掛けられるフック部105fを備えているため、形状が複雑である。さらに、ストッパ用レバー108でピン押え部材105のスライド範囲を規制する構成のため、動作機構が複雑で部品点数が多く、組立て工数が増加する。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、ヒンジピンとピン受け機構との連結操作性を向上させることは勿論、ピン受け機構を簡単な構成にすることで、組立て工数の削減を図ることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、扉状の前枠の上隅部に固定される構造で、その前枠の回転中心となるヒンジピンを有するピン側固定部材と、前記前枠を支持する外枠の上隅部に固定される構造で、前記ピン側固定部材のヒンジピンを回転可能に支持するピン受け機構とを備えるパチンコ機のヒンジ装置であって、前記ピン受け機構は、ほぼ水平な状態で前記外枠の前方に突出し、前記ヒンジピンが側方から係合できるように構成された凹部を備え、前記凹部の最奥に設けられた半円状の軸受部の位置で前記ヒンジピンを回転可能に支持するピン受け片と、前記ピン受け片の半円状の軸受部の軸心に対して直角な平面において円弧形に形成されており、前記半円状の軸受部と円周方向にほぼ連続する位置に配置されて、その軸受部の入口を塞げるように構成された軸受閉鎖部を備え、前記ピン受け片に対して前後スライド可能な状態で支持されて、弾性力により前記軸受閉鎖部が前記軸受部の入口を塞ぐ位置に保持されているピン押え部材と、前記ピン押え部材に設けられており、そのピン押え部材の軸受閉鎖部が前記軸受部の入口を塞ぐ位置にあるときに、前記軸受部に押し込まれようとする前記ヒンジピンの外周面の押圧力を受けるように構成された押圧力受け部とを有しており、前記ピン受け片の凹部は、前記ヒンジピンを前記軸受部までスムーズに導けるように構成されており、前記ヒンジピンが前記軸受部と嵌合する過程でそのヒンジピンの押圧力が前記ピン押え部材の押圧力受け部に加わると、その押圧力により前記ピン押え部材が前記弾性力に抗してスライドして前記軸受閉鎖部が前記軸受部の入口を開き、前記ヒンジピンが前記軸受部と嵌合して前記押圧力受け部から外れると、前記ピン押え部材が前記弾性力によりスライドして前記軸受閉鎖部が前記軸受部の入口を塞ぐことを特徴とする。
なお、ピン押え部材が軸受部の入口を塞ぐとは、ヒンジピンが軸受部から外れない程度に前記入口を塞ぐことを意味しており、前記入口に若干の隙間がある状態でも入口を塞ぐという概念に含まれるものとする。
本発明によると、ピン受け機構(ピン受け片)の凹部は、前枠のヒンジピンを最奥の軸受部までスムーズに導けるように構成されており、そのヒンジピンが前記凹部の軸受部に押し込まれる過程で、そのヒンジピンの外周面がピン押え部材の押圧力受け部を押圧する。これによって、ピン押え部材が弾性力に抗してスライドし、前記軸受閉鎖部がピン受け片の軸受部の入口を開く。そして、ヒンジピンがピン受け片の軸受部と嵌合してピン押え部材の押圧力受け部から外れると、そのピン押え部材が弾性力によりスライドし、前記軸受閉鎖部が前記軸受部の入口を塞ぎ、ヒンジピンとピン受け片との連結が完了する。
即ち、前枠のヒンジピンを外枠の側方からピン受け機構(ピン受け片)の凹部の軸受部に押し込むことで、前枠のヒンジピンと外枠のピン受け機構との連結がワンタッチで自動的に行われる。このため、前枠のヒンジピンと外枠のピン受け機構との連結操作が簡単になる。
さらに、本発明によると、ピン受け片の凹部の最奥に設けられた軸受部の位置でヒンジピンを回転可能に支持する構成であり、ピン押え部材の軸受閉鎖部は前記軸部の入口を塞いでヒンジピンの外れ防止を図るものである。即ち、ピン押え部材は、軸受部の入口を塞ぐためだけのものであり、従来のように、ヒンジピンの外周面に掛けられるフック機能は有していない。このため、ピン押え部材の形状が複雑化せず、製作が容易になる。さらに、ピン押え部材の形状が複雑化しないため、このピン押え部材をスライド可能に支持する構成も簡単なものになる。即ち、ピン受け機構の構成が簡単なものになる。
請求項2の発明によると、ピン押え部材が弾性力に抗して前方にスライドすることで軸受閉鎖部が軸受部の入口を開き、前記ピン押え部材が弾性力により後方にスライドすることで前記軸受閉鎖部が軸受部の入口を閉じる位置まで戻ることを特徴とする。
請求項3の発明によると、ピン押え部材はガイド棒と長孔とからなる連結機構を介して、その長孔の寸法分だけ前後スライド可能な状態でピン受け片に連結されており、さらに、前記ピン押え部材には位置決め用開口が形成されており、その位置決め用開口に前記ピン受け片に形成された前後方向に延びる位置決め用のガイド突起が挿通されていることを特徴とする。
即ち、ガイド棒と長孔、及び位置決め用開口とガイド突起とにより、ピン押え部材をピン受け片に対して前後スライド可能な状態で連結する構成のため、両者の連結機構の構成が簡単である。
請求項4の発明によると、ピン押え部材には、そのピン押え部材を弾性体の力に抗してスライドさせ、軸受閉鎖部がピン受け片の軸受部の入口を開くようにするためのレバー部が設けられており、前記ピン押え部材の軸受閉鎖部が前記軸受部の入口を塞ぐ位置にあって、前枠が閉じられているときに、前記レバー部は前枠と外枠の前面との間に挟まれるように構成されていることを特徴とする。
このように、前枠が閉じられている状態では、レバー部が前枠と外枠の前面との間に挟まれるため、レバー部を動かすことはできない。このため、ピン押え部材が凹部の入口を塞ぐ位置から動くことがなく、不正操作によりヒンジピンがピン受け片の凹部から外されるような不具合が発生し難い。

本発明によると、前枠のヒンジピンと外枠のピン受け機構との連結操作が簡単になるのは勿論、ピン受け機構の構成が簡単なものになり、これによって組立て工数を削減することができる。
[実施形態1]
以下、図1〜図6に基づいて本発明の実施形態1に係るパチンコ機のヒンジ装置の説明を行なう。ここで、図1は本実施形態に係るヒンジ装置のピン受け機構を下方から見た分解斜視図であり、図2は本実施形態に係るヒンジ装置のピン受け機構を斜め上方あるいは斜め下方から見た斜視図である。図3〜図5はヒンジ装置のヒンジピンとピン受け機構との連結手順を表す平面図であり、図6は本実施形態に係るヒンジ装置を備えるパチンコ機の前枠、外枠の全体斜視図である。
<パチンコ機の概要について>
パチンコ機は、図6に示すように、略方形枠状に形成されて本体ケースとなる外枠10を備えている。外枠10は、上板10uと、左右の側板10sと、下板10dとにより構成されている。外枠10の向かって左側には、上下に設けられたヒンジ装置20,40を介して遊技盤等の支持枠12(以下、前枠12という)が扉状に開閉可能に取付けられている。前枠12は、図示されていない遊技盤や制御装置等、パチンコ機の主要部品が取付けられる枠であり、その前枠12の前面にヒンジ機構(図示省略)を介して片開き状にガラス枠(図示省略)が取付けられる。また、このガラス枠の下部側に、玉受け皿等を有する前板(図示省略)が片開き状に取付けられる。
<上下のヒンジ装置20,40について>
図6に示すように、下側のヒンジ装置40は外枠10の支持プレート10p上に立設されたヒンジピン42と、前枠12の受けプレート12rに形成されたピン孔44とから構成されている。ヒンジ装置40のヒンジピン42とピン孔44との連結は、前枠12を持ち上げて下ろす際に、受けプレート12rのピン孔44に外枠10の支持プレート10pのヒンジピン42を通すようにして行なう。
上側のヒンジ装置20は前枠12の上部プレート12u上に立設されたヒンジピン22と、外枠10の左上隅部に固定されたピン受け機構25とから構成されている。ヒンジ装置20のヒンジピン22とピン受け機構25との連結は、下側のヒンジ装置40の連結が完了した状態で、後記するように、ヒンジピン22を左側方からピン受け機構25に押し込むことにより、自動的に行なわれる。
即ち、前枠12の上部プレート12uが本発明のピン側固定部材に相当する。
<上側のヒンジ装置20のピン受け機構25について>
上側のヒンジ装置20を構成するピン受け機構25は、図1、図2に示すように、外枠10の上隅部に固定される固定板26を備えている。固定板26は、鉄板のプレス成形品であり、上板部27と側板部28とにより略L字形に形成されている。そして、固定板26の上板部27がネジ等により外枠10の上面に固定され、側板部28が同じくネジ等により外枠10の外側面に固定されている(図6参照)。
固定板26の上板部27は、外枠10の上面に面接触する接触部分27sと、外枠10から前方にほぼ水平状態で突出する突出部分27tとを備えている。上板部27の接触部分27sは略正方形状に形成されており、その前後幅及び左右幅は外枠10の上面の前後幅とほぼ等しい寸法に設定されている。上板部27の突出部分27tは、前後に長い略長方形状に形成されており、その左右幅は接触部分27sの左右幅のほぼ半分程度の値に設定されている。
上板部27の突出部分27tの前端から右端にかけては、図1、図2等に示すように、その突出部分27tに対して直角下側に折り曲げられた縦板部27kが設けられており、その縦板部27kの下端に上板部27の突出部分27tと向かい合うように折り曲げられた板状のピン受け片29が設けられている。
ピン受け片29は、上板部27の突出部分27tとほぼ等しい形状に成形されている。
ピン受け片29には、図1、図2(B)、図3等に示すように、その左端で開放された通路状の凹部31が切り欠かれており、その凹部31の最奥部位に軸受部32が形成されている。軸受部32は、ヒンジピン22を軸心回りに回転可能に支持する部分であり、半円部32jと入口部32eとにより、平面略U字形に形成されている。そして、軸受部32の半円部32jの半径寸法がヒンジピン22の半径寸法にほぼ等しく設定されており、その軸受部32の入口部32eの幅寸法がヒンジピン22の外径寸法にほぼ等しく設定されている。
軸受部32はピン受け片29の中央前部に形成されており、凹部31はヒンジピン22をピン受け片29の左端から軸受部32まで斜め前方にスムーズに導けるように構成されている(図3(A)等参照)。
上板部27の突出部分27tとピン受け片29との間には、そのピン受け片29の軸受部32と嵌合したヒンジピン22の外れ防止を図るピン押え部材34が装着されている。
ピン押え部材34はプレス成形品であり、図1に示すように、そのピン押え部材34の厚み寸法が上板部27の突出部分27tとピン受け片29との間の隙間寸法とほぼ等しくなるように、ピン押え部材34の周縁が部分的に一定の幅寸法Wで折り曲げられている。また、ピン押え部材34の中央には、前後方向に延びる長孔34hが形成されており、その長孔34hにガイド棒38が通されている(図3(A)等参照)。ガイド棒38は、上下両端がそれぞれ上板部27の突出部分27tとピン受け片29とに固定されている。このため、ピン押え部材34は長孔34hの長さ分だけピン受け片29に対して前後スライドが可能になる。また、ピン押え部材34は、一部がピン受け片29から後方に突出しており、そのピン押え部材34の後端にピン押え部材34を手動で手前にスライドさせるためのレバー部36が直角に折り曲げ成形されている。そして、ピン押え部材34のレバー部36の上部に位置決め用開口36hが形成されている。ピン押え部材34の位置決め用開口36hには、ピン受け片29の後端部から後方に突出形成されたガイド突起29xが挿通されている(図2(B)参照)。これにより、ピン押え部材34は、ピン受け片29のガイド突起29xに沿って前後スライドができるようになる。
ピン押え部材34の先端右側には、図1、図3(A)に示すように、バネ受け34uが形成されており、そのバネ受け34uにコイルスプリング38bの先端が掛けられている。そして、コイルスプリング38bの他端がピン受け片29の後端部に形成されたバネ受け29u(図3(A)参照)に掛けられている。コイルスプリング38bは、ピン押え部材34を後退限位置に保持できるように、そのピン押え部材34に対して後方への引っ張り力を付与するように付勢されている。
また、ピン押え部材34の先端中央には、図1、図3(A)に示すように、そのピン押え部材34が後退限位置にある状態で、ピン受け片29の軸受部32の入口部32eを塞ぐ軸受閉鎖部34sが突出形成されている。軸受閉鎖部34sは、図3等に示すように、平面扇形に形成された突出部分の下側外周縁に形成されている。そして、軸受閉鎖部34sが軸受部32の入口部32eを塞いだ状態で、その軸受閉鎖部34sは軸受部32の半円部32jとほぼ連続するようになる。これにより、ピン受け片29の軸受部32と嵌合したヒンジピン22はその軸受部32の半円部32jとピン押え部材34の軸受閉鎖部34sとに囲まれて、軸心回りに回転可能に支持される。なお、この状態でヒンジピン22の上端は平面扇形に形成されたピン押え部材34の突出部分の下側に入り込むようになる。
さらに、ピン押え部材34の軸受閉鎖部34sが軸受部32の入口部32eを塞いだ状態で、図3(A)に示すように、その軸受閉鎖部34s及びその軸受閉鎖部34sの左側に位置する先端左側部34rは、ピン受け片29の軸受部32の入口部分に前方から突出するようになっている。このため、ヒンジピン22をピン受け片29の軸受部32に嵌合させる過程で、そのヒンジピン22が左側方から凹部31に押し込まれると、図3(B)に示すように、そのヒンジピン22の外周面がピン押え部材34の先端左側部34r、軸受閉鎖部34sを後方から押圧するようになる。これによって、ピン押え部材34はコイルスプリング38bのバネ力に抗して前方にスライドし、そのピン押え部材34の軸受閉鎖部34sがピン受け片29の軸受部32の入口部32eを開くようになる。そして、ヒンジピン22がピン受け片29の軸受部32まで導かれて(軸受部32と嵌合して)、そのヒンジピン22の外周面がピン押え部材34の先端左側部34rから外れると、ピン押え部材34はコイルスプリング38bのバネ力によって後退限位置まで戻される。これによって、ピン押え部材34の軸受閉鎖部34sがピン受け片29の軸受部32の入口部32eを塞ぐようになる。
<本実施形態に係るヒンジ装置20の連結動作について>
次に、本実施形態に係るパチンコ機のヒンジ装置20を使用して前枠12の上隅部に固定されたヒンジピン22と外枠10の上隅部に固定されたピン受け機構25とを連結する手順について説明する。
先ず、前枠12の下隅部のピン孔44と外枠10の下隅部のヒンジピン42とが連結された状態で、前枠12が開方向に回転させられる。このとき、外枠10のピン受け機構25では、図3(A)に示すように、ピン押え部材34がコイルスプリング38bのバネ力で後退限位置、即ち、軸受閉鎖部34sがピン受け片29の軸受部32の入口部32eを塞ぐ位置に保持されている。
次に、図3(B)に示すように、外枠10のピン受け機構25の凹部31に対して前枠12のヒンジピン22がその外枠10の左側方から押し込まれる。これによって、ヒンジピン22はピン受け片29の凹部31にガイドされて軸受部32の入口部32eまで導かれる。このとき、ヒンジピン22の外周面がピン押え部材34の先端左側部34r、及び軸受閉鎖部34sを押圧することで、図4(A)に示すように、ピン押え部材34はコイルスプリング38bのバネ力に抗して前方にスライドする。これによって、そのピン押え部材34の軸受閉鎖部34sがピン受け片29の軸受部32の入口部32eを開き、ヒンジピン22はピン受け片29の軸受部32と嵌合するようになる。ヒンジピン22がピン受け片29の軸受部32と嵌合すると、ヒンジピン22の外周面がピン押え部材34の先端左側部34r等から外れ、ピン押え部材34はコイルスプリング38bのバネ力によって後退限位置まで戻される。この結果、図4(B)に示すように、ピン押え部材34の軸受閉鎖部34sがピン受け片29の軸受部32の入口部32eを塞ぎ、ヒンジピン22とピン受け機構25とが連結される。
即ち、ピン押え部材34の先端左側部34r及び軸受閉鎖部34sが本発明におけるピン押え部材の押圧力受け部に相当する。
このようにして、ヒンジピン22とピン受け機構25とが連結されると、図5に示すように、前枠12が閉じられる。そして、前枠12が完全に閉じられた状態で、ピン押え部材34のレバー部36が外枠10の前面と前枠12との間に挟まれるようになる。
また、ヒンジ装置20の連結を解除する場合には、前枠12が開かれた状態で、ピン押え部材34のレバー部36を手前側に引くようにする。このように、ピン押え部材34のレバー部36が手前側に引かれることで、ピン押え部材34がコイルスプリング38bのバネ力に抗して前方にスライドし、ピン受け片29の軸受部32の入口部32eが開かれる。これによって、ヒンジピン22をピン受け機構25から外すことができるようになる。
<上記ヒンジ装置20の利点について>
本実施形態に係るヒンジ装置20によると、ピン受け機構25(ピン受け片29)の凹部31は、前枠12のヒンジピン22を最奥の軸受部32までスムーズに導けるように構成されており、そのヒンジピン22が凹部31の軸受部32に押し込まれる過程で、そのヒンジピン22がピン押え部材34の先端左側部34r、軸受閉鎖部34s(押圧力受け部)を押圧する。これによって、ピン押え部材34がコイルスプリング38bのバネ力に抗してピン受け片29の軸受部32の入口部32eを開く方向(前方)にスライドする。そして、ヒンジピン22がピン受け片29の軸受部32と嵌合してピン押え部材34の先端左側部34r(押圧力受け部)から外れると、そのピン押え部材34がコイルスプリング38bのバネ力により軸受部32の入口部32eを塞ぐ方向(後方)にスライドする。これによって、ヒンジピン22とピン受け片29との連結が完了する。
即ち、前枠12のヒンジピン22を外枠10の左側方からピン受け機構25(ピン受け片29)の凹部31の軸受部32に押し込むことで、前枠12のヒンジピン22と外枠10のピン受け機構25との連結がワンタッチで自動的に行われる。このため、前枠12のヒンジピン22と外枠10のピン受け機構25との連結操作が簡単になる。
さらに、ピン受け片29の凹部31の最奥に設けられた軸受部32の位置でヒンジピン22を回転可能に支持する構成であり、ピン押え部材34は軸受部32の入口部32eを塞いでヒンジピン22の外れ防止を図るものである。即ち、ピン押え部材34は、軸受部32の入口部32eを塞ぐためだけのものであり、従来のように、ヒンジピン22の外周面に掛けられるフック機能は有していない。このため、ピン押え部材34の形状が複雑化せず、製作が容易になる。さらに、ピン押え部材34の形状が複雑化しないため、このピン押え部材34をスライド可能に支持する構成も簡単なものになる。即ち、ピン受け機構25の構成も簡単なものになる。これによって、ピン受け機構25の組立て工数を削減することができる。
また、ガイド棒38と長孔34h、及び位置決め用開口36hとガイド突起29xとにより、ピン押え部材34をピン受け片29に対して前後スライド可能な状態で連結する構成のため、両者の連結機構の構成が簡単になる。
また、前枠12が閉じられている状態では、ピン押え部材34のレバー部36が前枠12と外枠10の前面との間に挟まれるため、レバー部36を動かすことはできない。このため、ピン押え部材34が軸受部32の入口部32eを塞ぐ位置から動くことがなく、不正操作によりヒンジピン22がピン受け片29の軸受部32から外されるような不具合が発生し難い。
<本実施形態に係るヒンジ装置20の変更例について>
なお、本実施形態に係るヒンジ装置20では、ピン押え部材34の位置決め用開口36hにピン受け片29のガイド突起29xを挿通させることにより、ピン押え部材34をピン受け片29に対して前後スライド可能な状態に保持する例を示したが、例えば、突条と溝との組み合わせにより、ピン押え部材34をピン受け片29に対して前後スライド可能に保持することも可能である。
また、ピン押え部材34の先端のバネ受け34uとピン受け片29の後端部のバネ受け29uとの間にコイルスプリング38bを掛けて、ピン押え部材34を後退限位置まで引っ張って保持する例を示したが、ピン押え部材34の先端とピン受け片29の先端の縦板部27kとの間にバネを介在させて、ピン押え部材34を後退限位置まで押圧する構成も可能である。
本発明の実施形態1に係るヒンジ装置のピン受け機構を下方から見た分解斜視図である。 前記ヒンジ装置のピン受け機構を斜め上方から見た斜視図(A図)、及び斜め下方から見た斜視図(B図)である。 前記ヒンジ装置のヒンジピンとピン受け機構との連結手順を表す平面図(A図,B図)である。 前記ヒンジ装置のヒンジピンとピン受け機構との連結手順を表す平面図(A図,B図)である。 前記ヒンジ装置のヒンジピンとピン受け機構との連結手順を表す平面図である。 本発明の実施形態1に係るヒンジ装置を備えるパチンコ機の前枠、外枠の全体斜視図である。 従来のヒンジ装置の連結動作を表す斜視図(A図)、及び平面図(B図,C図)である。
符号の説明
10 外枠
12 前枠
12u 上部プレート(ピン側固定部材)
22 ヒンジピン
25 ピン受け機構
29 ピン受け片
29x ガイド突起
31 凹部
32 軸受部
32e 入口部
34 ピン押え部材
34s 軸受閉鎖部(押圧力受け部)
34r 先端左側部(押圧力受け部)
34h 長孔
36 レバー部
36h 位置決め用開口
38 ガイド棒

Claims (4)

  1. 扉状の前枠の上隅部に固定される構造で、その前枠の回転中心となるヒンジピンを有するピン側固定部材と、前記前枠を支持する外枠の上隅部に固定される構造で、前記ピン側固定部材のヒンジピンを回転可能に支持するピン受け機構とを備えるパチンコ機のヒンジ装置であって、
    前記ピン受け機構は、
    ほぼ水平な状態で前記外枠の前方に突出し、前記ヒンジピンが側方から係合できるように構成された凹部を備え、前記凹部の最奥に設けられた半円状の軸受部の位置で前記ヒンジピンを回転可能に支持するピン受け片と、
    前記ピン受け片の半円状の軸受部の軸心に対して直角な平面において円弧形に形成されており、前記半円状の軸受部と円周方向にほぼ連続する位置に配置されて、その軸受部の入口を塞げるように構成された軸受閉鎖部を備え、前記ピン受け片に対して前後スライド可能な状態で支持されて、弾性力により前記軸受閉鎖部が前記軸受部の入口を塞ぐ位置に保持されているピン押え部材と、
    前記ピン押え部材に設けられており、そのピン押え部材の軸受閉鎖部が前記軸受部の入口を塞ぐ位置にあるときに、前記軸受部に押し込まれようとする前記ヒンジピンの外周面の押圧力を受けるように構成された押圧力受け部とを有しており、
    前記ピン受け片の凹部は、前記ヒンジピンを前記軸受部までスムーズに導けるように構成されており、
    前記ヒンジピンが前記軸受部と嵌合する過程でそのヒンジピンの押圧力が前記ピン押え部材の押圧力受け部に加わると、その押圧力により前記ピン押え部材が前記弾性力に抗してスライドして前記軸受閉鎖部が前記軸受部の入口を開き、前記ヒンジピンが前記軸受部と嵌合して前記押圧力受け部から外れると、前記ピン押え部材が前記弾性力によりスライドして前記軸受閉鎖部が前記軸受部の入口を塞ぐことを特徴とするパチンコ機のヒンジ装置。
  2. 請求項1に記載されたパチンコ機のヒンジ装置であって、
    ピン押え部材が弾性力に抗して前方にスライドすることで軸受閉鎖部が軸受部の入口を開き、
    前記ピン押え部材が弾性力により後方にスライドすることで前記軸受閉鎖部が軸受部の入口を閉じる位置まで戻ることを特徴とするパチンコ機のヒンジ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたパチンコ機のヒンジ装置であって、
    ピン押え部材はガイド棒と長孔とからなる連結機構を介して、その長孔の寸法分だけ前後スライド可能な状態でピン受け片に連結されており、
    さらに、前記ピン押え部材には位置決め用開口が形成されており、その位置決め用開口に前記ピン受け片に形成された前後方向に延びる位置決め用のガイド突起が挿通されていることを特徴とするパチンコ機のヒンジ装置。
  4. 請求項1〜請求項3に記載されたパチンコ機のヒンジ装置であって、
    ピン押え部材には、そのピン押え部材を弾性体の力に抗してスライドさせ、軸受閉鎖部がピン受け片の軸受部の入口を開くようにするためのレバー部が設けられており、
    前記ピン押え部材の軸受閉鎖部が前記軸受部の入口を塞ぐ位置にあって、前枠が閉じられているときに、前記レバー部は前枠と外枠の前面との間に挟まれるように構成されていることを特徴とするパチンコ機のヒンジ装置。
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