JP3852601B2 - 電子機器、通知方法、及びプログラム - Google Patents

電子機器、通知方法、及びプログラム Download PDF

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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器と該電子機器に通信可能に接続された複数の通知先機器とを備えた子機器、通知方法、及びプログラムに関し、特に、電子機器が使用する消耗品に関する情報を通知先機器の少なくとも一つを介してユーザに通知する子機器、通知方法、及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の1つである印刷装置では、印刷装置が使用する消耗品である用紙やトナーなどに関して、用紙切れやトナー切れが生じた場合、印刷を行っていたユーザが、用紙の補充やトナーの交換を行っていた。そして、ユーザが用紙の補充やトナーの交換を行っている間は印刷ができないため、特に早急に印刷物が必要な場合に支障をきたしていた。
【0003】
上記の支障をなくすために、様々な提案や開発が行われてきた。その1つに、特開平8−230286号公報(特許文献1)に開示された技術がある。この技術では、用紙切れになる時間を予測し、その予測した時間を印刷装置の管理者や用紙の補充を行う専任のオペレータなどの端末に通知し、或いは、最後に印刷情報を出力した端末に通知するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−230286号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した特開平8−230286号公報に開示された技術は、印刷装置の管理者や専任のオペレータなど特定の者に用紙切れになると予測した時間を通知するものであり、この技術では、その特定の者に対して大きな負荷をかけるという問題があった。また、最後に印刷情報を出力した端末装置に用紙切れになると予測した時間を通知する場合、偶然にも、頻繁に印刷装置を使用するユーザよりもあまり印刷装置を使用しないユーザに対して通知する回数が多くなる可能性もあり、ユーザ間の公平が図れないという問題があった。尚、他に、特開平10−301726号公報に開示されている技術もあるが、これも同じような問題を含んでいた。
【0006】
また、用紙等の残量によっては用紙の補充等ユーザに早急に対処させたい場合がある。
【0007】
そこで、本発明は、特定の者に大きな負担をかけず且つユーザ間の公平が図られる子機器、通知方法、及びプログラムを提供することを目的とする。また、本発明は、用紙の補充等の必要な対処をユーザが早急に行うことを期待できる子機器、通知方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
請求項1に記載の電子機器は、数の通知先機器と通信可能に接続され、使用する消耗品の補充または交換に関する情報を前記通知先機器の少なくとも1つを介してユーザに通知する電子機器であって、前記通知先機器又は前記ユーザによる電子機器の消耗品の使用量履歴を記憶する使用量履歴記憶手段と、電子機器が使用する消耗品の残り使用可能量を検出する検出手段と、前記複数の通知先機器又は複数のユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定するための方法として、前記使用量履歴記憶記憶手段から前記通知先機器又は前記ユーザによる前記消耗品の使用量を導き出し、当該消耗品の使用量に基づいて前 記通知先を決定する方法を含む複数の決定方法の中から、前記検出手段による検出結果が、前記消耗品の残り使用可能量が予め定められた第2量以上且つ第1量未満である場合に、前記消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法を選定する方法選定手段と、前記方法選定手段によって前記消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法が選定された場合、前記使用量履歴記憶手段に記憶される電子機器の消耗品の使用量履歴に基づき、最も使用量の多い前記通知先機器又は前記ユーザを、前記通知先として決定可能な通知先決定手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の電子機器は、複数の通知先機器と通信可能に接続され、使用する消耗品の補充または交換に関する情報を前記通知先機器の少なくとも1つに通知する電子機器であって、前記通知先機器又は前記ユーザによる電子機器の消耗品の使用量履歴を記憶する使用量履歴記憶手段と、電子機器が使用する消耗品の残り使用可能量を検出する検出手段と、前記複数の通知先機器又は複数のユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定するための方法として、前記使用量履歴記憶記憶手段から前記通知先機器又は前記ユーザによる前記消耗品の使用量を導き出し、当該消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法を含む複数の決定方法の中から、前記検出手段による検出結果が、前記消耗品の残り使用可能量が予め定められた第2量以上且つ第1量未満である場合に、前記消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法を選定する方法選定手段と、前記方法選定手段によって前記消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法が選定された場合、前記使用量履歴記憶手段に記憶される電子機器の消耗品の使用量履歴に基づき、最も使用量の多い前記通知先機器又は前記ユーザを、前記通知先として決定可能な通知先決定手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項8に記載の通知方法は、電子機器から、該電子機器に接続された複数の通知先機器の少なくとも1つに、又は、通知先機器の少なくとも1つを介してユーザに、電子機器が使用する消耗品の補充または交換に関する情報を通知する通知方法であって、通知先機器又はユーザによる電子機器が使用する消耗品の使用量を通知先機器又はユーザ毎に格納する格納ステップと、電子機器が使用する消耗品の残り使用可能量を検出する検出ステップと、前記複数の通知先機器又は複数のユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定するための方法として、前記格納ステップにおいて格納された通知先機器又はユーザによる電子機器が使用する消耗品の使用量に基づいて通知先を決定する方法を含む複数の決定方法の中から、前記検出ステップにおける検出結果が、消耗品の残り使用可能量が予め定められた第2量以上且つ第1量未満である場合に、消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法を選定する方法選定ステップと、前記方法選定ステップにおいて消耗品の使用量に基づいて通知先を決定する方法が選定された場合、前記格納ステップにおいて格納された電子機器の消耗品の使用量履歴に基づき、最も使用量の多い通知先機器又はユーザを、通知先として決定可能な通知先決定ステップとを有することを特徴とする
【0011】
請求項12に記載のプログラムは、電子機器から、該電子機器に接続された複数の通知先機器の少なくとも1つに、又は、通知先機器の少なくとも1つを介してユーザに、電子機器が使用する消耗品の補充または交換に関する情報を通知するためのプログラムであって、前記電子機器に、通知先機器又はユーザによる電子機器が使用する消耗品の使用量を通知先機器又はユーザ毎に格納する格納ステップと、電子機器が使用する消耗品の残り使用可能量を検出する検出ステップと、前記複数の通知先機器又は複数のユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定するための方法として、前記格納ステップにおいて格納された通知先機器又はユーザによる電子機器が使用する消耗品の使用量に基づいて通知先を決定する方法を含む複数の決定方法の中から、前記検出ステップにおける検出結果が、消耗品の残り使用可能量が予め定められた第2量以上且つ第1量未満である場合に、消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法を選定する方法選定ステップと、前記方法選定ステップにおいて消耗品の使用量に基づいて通知先を決定する方法が選定された場合 、前記格納ステップにおいて格納された電子機器の消耗品の使用量履歴に基づき、最も使用量の多い通知先機器又はユーザを、通知先として決定可能な通知先決定ステップとを実行させることを特徴とする
【0012】
請求項1、請求項2、請求項8、請求項12によると、複数の決定方法のうち何れかの決定方法を利用して情報を通知する通知先を決定するため、限られた通知先(通知先機器又はユーザ)に対してのみ情報が通知される事態を解消でき、この結果、限られたユーザにのみ負担をかけることがなくなる。
【0013】
【0014】
また、通知先機器又はユーザによる電子機器の使用履歴に基づいて情報を通知する通知先を決定しているため、電子機器を使用するユーザ間の公平を図ることができる。
【0015】
【0016】
さらに、消耗品の使用量に基づいて情報を通知する通知先を決定しているため、電子機器を使用するユーザ間の公平をより図ることが可能となる。
【0017】
請求項3に記載の電子機器は、前記複数の決定方法の1つが、前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は前記複数のユーザの位置を確認し、確認結果に基づいて前記通知先を決定する方法であることを特徴とする。
【0018】
請求項によると、電子機器に対する通知先機器又はユーザの位置に基づいて通知先を決定しているため、ユーザが速やかに情報に応じた適切な措置を取ることが期待できる。
【0019】
請求項4に記載の電子機器は、前記複数の決定方法の1つが、前記複数の通知先機器の稼動状況を確認し、確認結果に基づいて前記通知先を決定する方法であることを特徴とする。
【0020】
請求項4によると、通知先機器の稼動状況に応じて通知先を決定しているため、ユーザが速やかに情報に応じた適切な措置を取ることが期待できる。
【0021】
請求項5に記載の電子機器は、前記複数の決定方法の1つが、前記電子機器において完了していない処理を前記電子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザを確認し、確認結果に基づいて前記通知先を決定する方法であることを特徴とする。
【0022】
請求項によると、電子機器に処理を依頼している通知先機器又はユーザに対して情報を通知するため、ユーザ間の公平を図ることができる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
請求項に記載の電子機器は、前記通知先決定手段が前記決定方法に従って前記通知先を決定する際に、前記情報の通知に対する各前記通知先機器又は各前記ユーザの過去の対処実績を判断して前記通知先を決定することを特徴とする。
【0030】
請求項によると、過去の対処実績を考慮して情報を通知する通知先を決定しているため、例えば、最近対処した通知先に情報が通知されにくくすることができたり、対処してくれる可能性の高いユーザに通知することができる。
【0031】
請求項に記載の電子機器は、前記情報の通知に対する対処が行われた場合、当該情報の通知が行われた通知先に、当該対処が行われたことを通知することを特徴とする。
【0032】
請求項によると、情報の通知に対する対処が行われた場合、当該情報の通知が行われた通知先に、当該対処が行われたことが通知されるので、情報の通知に対する対処が行われたか否かを通知にて確認することが可能となる。これは、特に、複数の通知先に情報の通知が行われた際に有用である。すなわち、情報の通知が複数の通知先に行われ、その複数の通知先のうちのいずれかのユーザによって対処が行われた場合、その他のユーザには当該対処が行われた旨が通知されるので、対処済みの情報であるのにも拘わらず、多数のユーザが対処を行おうとする無駄を防止できる。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
請求項に記載の通知方法は、前記複数の決定方法の1つが、前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は複数のユーザの位置を確認し、確認結果に基づいて前記通知先を決定する方法であり、前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は複数のユーザの位置を確認する確認ステップをさらに有しており、前記方法選定ステップにおいて、前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は複数のユーザの位置に基づいて前記通知先を決定する方法が選択されたとき、前記通知先決定ステップにおいて、前記確認ステップにおいて確認された前記複数の通知先機器又は前記複数のユーザの位置に基づいて、前記複数の通知先機器又は前記複数のユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定することを特徴とする。
【0041】
請求項13に記載のプログラムは、前記複数の決定方法の1つが、前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は複数のユーザの位置を確認し、確認結果に基づいて通知先を決定する方法であり、前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は複数のユーザの位置を確認する確認ステップを前記電子機器にさらに実行させ、前記方法選定ステップにおいて、前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は複数のユーザの位置に基づいて通知先を決定する方法が選択されたとき、前記通知先決定ステップにおいては、前記確認ステップにおいて確認された前記複数の通知先機器又は前記複数のユーザの位置に基づいて、前記複数の通知先機器又は前記複数のユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定することを特徴とする
【0042】
請求項、請求項13によると、電子機器に対する通知先機器又はユーザの位置に基づいて情報を通知する通知先を決定しているため、ユーザが速やかに情報に応じた適切な措置を取ることが期待できる。
【0043】
【0044】
【0045】
請求項10に記載の通知方法は、前記複数の決定方法の1つが、前記複数の通知先機器の稼動状況を確認し、確認結果に基づいて通知先を決定する方法であり、前記複数の通知先機器の稼動状況を確認する確認ステップをさらに有しており、前記方法選定ステップにおいて、前記複数の通知先機器の稼動状況に基づいて通知先を決定する方法が選択された とき、通知先決定ステップにおいては、前記確認ステップにおいて確認された前記複数の通知先機器の稼動状況に基づいて、前記複数の通知先機器の中から前記情報を通知する通知先を決定することを特徴とする。
【0046】
請求項14に記載のプログラムは、前記複数の決定方法の1つが、前記複数の通知先機器の稼動状況を確認し、確認結果に基づいて通知先を決定する方法であり、前記複数の通知先機器の稼動状況を確認する確認ステップを前記電子機器にさらに実行させ、前記方法選定ステップにおいて、前記複数の通知先機器の稼動状況に基づいて通知先を決定する方法が選択されたとき、通知先決定ステップにおいては、前記確認ステップにおいて確認された前記複数の通知先機器の稼動状況に基づいて、前記複数の通知先機器の中から前記情報を通知する通知先を決定することを特徴とする。
【0047】
請求項1、請求項1によると、通知先機器の稼動状況に応じて情報を通知する通知先を決定しているため、ユーザが速やかに情報に応じた適切な措置を取ることが期待できる。
【0048】
【0049】
【0050】
請求項11に記載の通知方法は、前記複数の決定方法の1つが、前記電子機器において完了していない処理を前記電子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定する方法であり、前記格納ステップにおいては、前記通知先機器又はユーザと、該通知先機器又は該ユーザが電子機器に依頼している処理とを関連付けてなるデータを格納し、前記方法選定ステップにおいて、前記電子機器において完了していない処理を前記電子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定する方法が選択されたとき、通知先決定ステップにおいては、前記格納ステップによって格納されたデータに基づいて、前記電子機器において完了していない処理を前記電子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定することを特徴とする。
【0051】
請求項15に記載のプログラムは、前記複数の決定方法の1つが、前記電子機器において完了していない処理を前記電子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定する方法であり、前記格納ステップにおいては、前記通知先機器又はユーザと、該通知先機器又は該ユーザが電子機器に依頼している処理とを関連付けてなるデータを格納し、前記方法選定ステップにおいて、前記電子機器において完了していない処理を前記電子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定する方法が選択されたとき、通知先決定ステップにおいては、前記格納ステップによって格納されたデータに基づいて、前記電子機器において完了していない処理を前記電子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定することを特徴とする。
【0052】
請求項1、請求項15によると、電子機器に処理を依頼している通知先機器又はユーザに対して情報を通知するため、ユーザ間の公平を図ることができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る通知システムについて図面を参照しつつ説明する。
【0054】
まず、本発明の通知システムの構成について図1を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る通知システムの構成を示すブロック図である。
【0055】
通知システム1は、例えば、インクジェットプリンタやレーザプリンタなどの印刷装置及び印刷管理サーバを有する電子機器の1つである印刷システム2と、この印刷システム2に通信可能に接続された複数の通知先機器としての端末装置3、4、5と、メールサーバ6とを備えている。これら、印刷システム2、端末装置3〜5、及びメールサーバ6は、それぞれ、LANを介して通信可能に接続されている。また、端末装置3、4、5は、例えばパーソナルコンピュータなどである。ユーザはこの端末装置3、4、5を利用して印刷システム2に対して印刷命令を行うことができる。尚、図1においては3台の端末装置を図示しているが、端末装置の数はこれに限られるものではない。また、図1においては印刷システム2の印刷装置が備える印刷機構に相当する部分などは省略している。さらに、印刷システム2は、印刷装置と印刷管理サーバとを一つの筐体に納めた印刷管理サーバ内蔵型プリンタであっても良いし、印刷装置と印刷管理サーバとをそれぞれ別に構成しても良い。印刷装置と印刷管理サーバとを別体で構成する場合、例えば、用紙残量検出部24を印刷装置に備え、その他、印刷装置情報取得部21、ユーザ情報取得部22、印刷情報取得部23、方法選定部25、稼働状況確認部26、使用量処理部27、通知先決定部28、通知処理部29、記憶部30、通知部31を印刷管理サーバに備えることが考えられる。また、印刷装置と印刷管理サーバとを別体で構成する場合、印刷管理サーバはパーソナルコンピュータなどで構成され、印刷装置と印刷管理サーバとがLANを介して接続されることとなる。以下の説明では、説明の簡略化のために、印刷システム2を、印刷装置と印刷管理サーバとを一つの筐体に納めた印刷管理サーバ内蔵型プリンタとする。
【0056】
印刷システム2は、印刷装置情報取得部21とユーザ情報取得部22と印刷情報取得部23と用紙残量検出部24と方法選定部25と稼動状況確認部26と使用量処理部27と通知先決定部28と通知処理部29と記憶部30と通知部31とを備えている。尚、例えば、印刷装置情報取得部21とユーザ情報取得部22と印刷情報取得部23と用紙残量検出部24と方法選定部25と稼動状況確認部26と使用量処理部27と通知先決定部28と通知処理部29とは、CPU(Central Processing Unit)が、記憶部30に記憶されたプログラムを実行することによってその機能が実現される。
【0057】
印刷装置情報取得部21は、ある程度印刷装置に備えられている印刷装置が使用する消耗品の一つである用紙の枚数が少なくなってきて用紙を補充することが望ましい場合の用紙の枚数(以下、第1用紙補充枚数という。)Th1と、印刷装置に備えられている用紙の枚数が非常に減ってきて早急に用紙の補充をする必要がある場合の用紙の枚数(以下、第2用紙補充枚数という。)Th2と、用紙の種類などとを取得する。この取得した情報を記憶部30に格納する。尚、第1用紙補充枚数Th1のほうが第2用紙補充枚数Th2より大きくなるように設定される。これら第1用紙補充枚数Th1及び第2用紙補充枚数Th2はシステム管理者などが印刷システム2や端末装置などを利用して入力したものを使用することができる。
【0058】
ユーザ情報取得部22は、ユーザのユーザ名と、ユーザのメールアドレスと、ユーザが印刷装置に備えられている用紙の枚数(用紙枚数用変数rに設定されている用紙の残り枚数)が第2用紙補充枚数Th2以上であって第1用紙補充枚数Th1未満になった場合(以下、適宜、中緊急時という。)に用紙を補充する義務があるか否かに関する情報と、ユーザが印刷装置に備えられている用紙の枚数(用紙枚数用変数rに設定されている用紙の残り枚数)が第2用紙補充枚数Th2未満になった場合(以下、適宜、高緊急時という。)に用紙を補充する義務があるか否かに関する情報などとを、システム管理者などの入力内容に基づいて取得する。そして、ユーザ情報取得部22は、取得した情報に基づいて、ユーザのユーザ名にこのユーザのメールアドレスと中緊急時に用紙の補充義務があるか否かを示すための第1用紙補充義務フラグと高緊急時に用紙の補充義務があるか否かを示すための第2用紙補充義務フラグとを関連付けてなるユーザ情報を記憶部30に格納する。第1用紙補充義務フラグと第2用紙補充義務フラグとも、用紙補充の必要が起こった場合にユーザが用紙を補充する義務があるときには“真”が設定され、用紙補充の必要が起こってもユーザが用紙を補充する義務がないときには“偽”が設定される。このユーザ情報の一例が図7に示されている。
【0059】
印刷情報取得部23は、ユーザが何れかの端末装置を利用して印刷命令を行った場合に、印刷命令を行ったユーザのユーザ名と、ユーザが印刷命令を行うに際して利用した端末の端末装置名と、消耗品の使用量の一つである印刷枚数とを取得する。そして、印刷情報取得部23は、取得した情報に基づいて、時刻にユーザ名と端末装置名と印刷枚数とを関連付けてなる使用履歴の一つである印刷情報を記憶部30に格納する。この印刷情報の一例が図8に示されている。
【0060】
消耗品の残り使用可能量を検出する検出手段の一つである用紙残量検出部24は、印刷装置に備えられている用紙の残り枚数を検出し、用紙枚数用変数rに検出した用紙の残り枚数を設定する。尚、用紙の残り枚数の検出は、例えば、印刷装置に備えられている用紙全ての厚みと用紙の種類(良質紙、OHPシートなど)とを利用して行うことができる。
【0061】
方法選定手段としての方法選定部25は、用紙残量検出部24による検出結果である用紙枚数用変数rの値が第2用紙補充枚数Th2以上であって第1用紙補充枚数Th1未満(Th2≦r<Th1)になった場合(中緊急時)、予め定められている複数の決定方法の中から用紙使用量に基づいて用紙使用量の多いユーザを通知先に決定する方法(第1決定方法:図6参照)を選定する。
【0062】
また、方法選定部25は、用紙残量検出部24による検出結果である用紙枚数用変数rの値が第2用紙補充枚数Th2未満(r<Th2)になった場合(高緊急時)、予め定められている複数の決定方法の中から、用紙使用量の多いユーザ順にユーザが使用している端末装置が稼動しているか否かを確認し、確認結果に基づいて、稼動している端末装置を利用しているユーザを通知先として決定する方法(第2決定方法:図5参照)を選定する。この端末装置が稼動しているか否かの確認は、印刷システム2に対して現在を始点とした過去所定時間(例えば、10分)内(以下、単に所定時間内という)に印刷命令を行ったか否かによって行う。尚、ユーザが端末装置を利用して所定時間内に作業を行ったかなどによって行う方法や、端末装置との通信を試みて、実際に通信ができるか否かによって行う方法も考えられる。また、第2決定方法として、稼動している端末装置を利用しているユーザに決定するものであれば累計印刷枚数(使用履歴)を考慮せずに決定するようなものであっても良い。
【0063】
つまり、方法選定部25は、用紙の補充が必要になった場合に、早急に用紙の補充を行わなければならない程用紙の残り枚数が少なくなった時には(r<Th2)、第2決定方法を選定する。一方、方法選定部25は、早急に用紙の補充を行わなければならない程には用紙の残り枚数が少なくなっていないが、用紙を補充することが望ましいときには(Th1>r≧Th2)、第1決定方法を選定する。
【0064】
さらに、方法選定部25は、印刷システムが印刷命令を受け取った場合において、印刷処理を行わなければならない枚数の累計xtotalが用紙残量検出部24による検出結果である用紙枚数用変数rの値より大きいとき(xtotal>r)には、予め定められている複数の決定方法のうち現在印刷命令を行っているユーザの中から累計印刷枚数の多いユーザを通知先に決定する方法(第3決定方法:図4参照)を選定する。尚、第3決定方法として、現在印刷命令を行っているユーザの中から通知先を決定するものであれば累計印刷枚数(使用履歴)を考慮せずに決定するようなものであっても良い。
【0065】
稼動状況確認部26は、印刷システム2に対して所定時間内に印刷命令を行ったか否かに基づいて、端末装置の稼動状況を確認する。
【0066】
使用量処理部27は、ユーザが何れかの端末装置を利用して印刷命令を行った場合に、印刷命令を行ったユーザのユーザ名と印刷枚数とを取得する。そして、使用量処理部27は、記憶部30に格納されているユーザ名に累計印刷枚数を関連付けてなる累計印刷枚数情報(使用履歴)を、印刷命令を行ったユーザのユーザ名に関連付けられた累計印刷枚数に印刷を行うことになる印刷枚数を加算することによって更新する。この累計印刷枚数情報の一例が図9に示されている。また、使用量処理部27は、用紙補充を行ったユーザの累計印刷枚数を“0”にリセットする処理を行う。
【0067】
通知先決定手段としての通知先決定部28は、方法選定部25によって選定された決定方法(第1決定方法:図6、第2決定方法:図5、第3決定方法:図4、の何れか)に従って用紙補充に関する通知を行う通知先を決定する。
【0068】
通知処理部29は、中緊急時にユーザに用紙補充の通知を送ったか否かを判定するための第1通知済フラグの状態(“真”と“偽”)と高緊急時用にユーザに用紙補充の通知を送ったか否かを判定するための第2通知済フラグの状態(“真”と“偽”)とを設定変更する。詳しくは、通知処理部29は、第1通知済フラグを“偽”に初期設定し、中緊急時に通知先が決定された後第1通知済フラグを“真”に設定する。そして、通知処理部29は、ユーザが用紙補充を行った場合第1通知済フラグを“偽”に再設定する。また、通知処理部29は、第2通知済フラグを“偽”に初期設定し、高緊急時に通知先が決定された後第2通知済フラグを“真”に設定する。そして、通知処理部29は、ユーザが用紙補充を行った場合第2通知済フラグを“偽”に再設定する。また、通知処理部29は、第1通知済フラグの状態、第2通知済フラグの状態、用紙補充通知を行ってからの経過時間に基づいて、通知を行うか否かを決定する処理を行う。
【0069】
格納手段としての記憶部30は、用紙補充の通知処理(図2、図3、図4、図5、図6)をCPUに行わせるためのプログラムなど各種プログラムが格納されている。また、記憶部30には、図7に一例を示すユーザ情報、図8に一例を示す印刷情報、及び図9に示す累計印刷枚数情報が格納されている。さらに、記憶部30には、上記の第1通知済フラグと上記の第2通知済フラグとが格納されている。通知部31は、通知先に対して用紙補充に関する通知を送出する。
【0070】
次に、上述した通知システム1における用紙補充の通知処理について図2及び図3を参照しつつ説明する。図2及び図3は、通知システムが行う用紙補充の通知処理の手順(複数の通知先決定方法の中からいずれかの通知先決定方法を選択して、選択した通知先決定方法によって決定された通知先に通知を行う手順)を示すフローチャートである。
【0071】
ステップS101において、ユーザ情報取得部22は、ユーザのユーザ名と、このユーザのメールアドレスと、用紙枚数用変数rに設定されている用紙の残り枚数が第2用紙補充枚数Th2以上であって第1用紙補充枚数Th1未満になった場合(中緊急時)に用紙を補充する義務があるか否かに関する情報と、用紙枚数用変数rに設定されている用紙の残り枚数が第2用紙補充枚数Th2未満になった場合(高緊急時)に用紙を補充する義務があるか否かに関する情報とを、システム管理者による入力情報に基づいて取得する。そして、ユーザ情報取得部22は、取得した情報に基づいて、図7に一例を示すように、ユーザのユーザ名にこのユーザのメールアドレスと中緊急時用の上記第1用紙補充義務フラグと高緊急時用の上記第2用紙補充義務フラグとを関連付けてなるユーザ情報を記憶部30に格納する。
【0072】
ステップS102において、印刷装置情報取得部21は、上述した第1用紙補充枚数Th1と、上述した第2用紙補充枚数Th2と、用紙の種類などとを取得する。
【0073】
ステップS103において、使用量処理部27は、各ユーザのユーザ名に関連付けられている累計印刷枚数を“0”に設定して、累計印刷枚数情報を記憶部30に格納するとともに、通知処理部29は、中緊急時用の第1通知済フラグ及び高緊急時用の第2通知済フラグの夫々を“偽”に初期設定する。
【0074】
ステップS104において、通知先決定部28は、ユーザが用紙の補充を行ったか否かの判定を行う。ユーザが用紙の補充を行ったと判定された場合(S104:YES)にはステップS105の処理へ移行する。一方、ユーザが用紙の補充を行っていないと判定された場合(S104:NO)にはステップS106の処理へ移行する。
【0075】
ステップS105において、使用量処理部27は、記憶部30に格納されている用紙の補充を行ったユーザのユーザ名に関連付けられた累計印刷枚数(図9参照)を“0”に設定する。これとともに、通知処理部29は、第1通知済フラグ及び第2通知済フラグがともに“偽”になるように再設定する。この累計印刷枚数を“0”に設定することによって、例えば、用紙補充を行ったユーザが用紙補充後に使用した用紙の枚数が少ない段階で、このユーザに対して用紙を補充する旨の通知が行われることが防がれる。つまり、通知先を決定する際に、ユーザの過去の対処実績が考慮され、特定のユーザに通知が集中してしまうことを防止することになる。尚、用紙の補充を行ったユーザを特定する方法としては、例えば、印刷装置に設けられた図示しない操作パネルによって、用紙を補充したユーザを指定してもらう方法や、最も最近に通知を行った通知先のユーザが用紙を補充したことにして、当該ユーザを用紙を補充したユーザとする方法などがある。
【0076】
ステップS106において、用紙残量検出部24は、印刷システム2を構成する印刷装置に備えられている用紙の残り枚数を検出し、用紙枚数用変数rに検出した用紙の残り枚数を設定する。
【0077】
ステップS107において、印刷情報取得部23は、端末装置3、4、5などの何れかの端末装置から印刷命令が送られてきたか否かを判定する。印刷命令が送られてきたと判定された場合(S107:YES)には、ステップS108の処理へ移行する。一方、印刷命令が送られてきていないと判定された場合(S107:NO)には、ステップS113の処理へ移行する。
【0078】
ステップS108〜S112は、印刷システム2が印刷命令を受け取った場合において、印刷処理を行わなければならない枚数の累計xtotalが用紙残量検出部24による検出結果である用紙枚数用変数rの値より大きいとき(xtotal>r)に、予め定められている複数の決定方法のうち現在印刷命令を行っているユーザの中から累計印刷枚数の多いユーザを通知先に決定して、その通知先に通知を行う処理について示したものである。ステップS108において、印刷情報取得部23は、印刷命令を行ったユーザのユーザ名と、ユーザが印刷命令を行うに際して利用した端末装置の端末装置名と、印刷枚数とを取得する。そして、印刷情報取得部23は、取得した情報に基づいて、図8に一例を示すような時刻にユーザ名と端末装置名と印刷枚数とを関連付けてなる印刷情報を記憶部30に格納する。また、印刷情報取得部23は、印刷命令ユーザ用変数iに印刷命令を行ったユーザのユーザ名を設定するとともに、印刷枚数用変数xに取得した印刷枚数を設定する。
【0079】
ステップS109において、使用量処理部27は、印刷命令ユーザ用変数iに設定されたユーザ名のユーザが図7に一例を示したユーザ情報に登録されているユーザであるか否かを判定する。登録されているユーザであると判定された場合(S109:YES)には、ステップS110の処理へ移行する。一方、登録されていないユーザであると判定された場合(S109:NO)には、図9に一例を示した累計印刷枚数情報を更新しないため、ステップS111の処理へ移行する。
【0080】
ステップS110において、使用量処理部27は、印刷命令ユーザ用変数iのユーザ名に関連付けられている累計印刷枚数に、印刷枚数用変数xの印刷枚数を加算して、図9に一例を示した累計印刷枚数情報を更新する。そして、ステップS111の処理へ移行する。
【0081】
ステップS111において、方法選定部25は、印刷処理を行わなければならない枚数の累計xtotalの値が用紙枚数用変数rの値(用紙の残り枚数)より大きいか否かを判定する。累計xtotalの値が用紙枚数用変数rの値より大きいと判定された場合(S111:YES)には、ステップS112の処理へ移行する。一方、累計xtotalの値が用紙枚数用変数rの値以下であると判定された場合(S111:NO)には、印刷システム2を構成する印刷装置に備えられている用紙で全ての印刷処理を行うことが可能であるので通知先を決定する処理を行わずに、ステップS104の処理へ戻る。
【0082】
ステップS112において、方法選定部25は、印刷システム2が印刷命令を受け取った場合において印刷処理を行わなければならない枚数の累計xtotalの値が用紙枚数用変数rの値より大きい場合であるので、予め定められている複数の決定方法の中から上記第3決定方法(図4参照)を選定する。そして、通知先決定部28は、第3決定方法に従って、現在印刷命令を行っているユーザの中から累計印刷枚数の多いユーザを通知先に決定する処理(詳細については、図4を参照しつつ後述する。)を行い、決定された通知先に用紙の補充を行うべき旨のメールが送付される。その後、前述のステップS104の処理に戻る。
【0083】
ステップS113において、方法選定部25は、用紙枚数用変数rの値(用紙の残り枚数)が第2用紙補充枚数Th2未満であるか否かを判定する。用紙枚数用変数rの値が第2用紙補充枚数Th2未満であると判定された場合(S113:YES)には、ステップS114の処理へ移行する。一方、用紙枚数用変数rの値が第2用紙補充枚数Th2未満でないと判定された場合(S113:NO)には、ステップS120の処理へ移行する。
【0084】
ステップS114〜S119は、用紙残量検出部24による検出結果である用紙枚数用変数rの値が第2用紙補充枚数Th2未満(r<Th2)になった場合(高緊急時)、予め定められている複数の決定方法の中から、用紙使用量の多いユーザ順にユーザが使用している端末装置が稼動しているか否かを確認し、確認結果に基づいて、稼動している端末装置を利用しているユーザを通知先に決定して、その通知先に通知を行う処理について示したものである。ステップS114において、方法選定部25は、用紙枚数用変数rの値(用紙の残り枚数)が第2用紙補充枚数Th2未満(r<Th2)である(高緊急時である)ので、予め定められている複数の決定方法の中から、上記第2決定方法(図5参照)を選定する。そして、通知先決定部28は、第2決定方法に従って、累計印刷枚数の多いユーザ順にユーザが使用している端末装置の稼動状況を確認し(稼働状況を確認する確認ステップ)、所定の時間内に印刷命令を行った端末装置を使用しているユーザを通知先として決定する。これによって、決定された通知先のユーザのユーザ名が通知先用変数jに設定されることになる。この詳細については、図5を参照しつつ後述する。尚、通知先を決定できなかった場合、通知先用変数jには該当ユーザなしが設定される。
【0085】
ステップS115において、通知処理部29は、通知先用変数jの設定が該当ユーザなしであるか否かを判定する。該当ユーザなしであると判定された場合(S115:YES)には、用紙を補充する旨を通知する対象がないので通知を行うことなく、ステップS104の処理へ移行する。一方、該当ユーザなしでないと判定された場合(S115:NO)には、ステップS116の処理へ移行する。
【0086】
ステップS116において、通知処理部29は、第2通知済フラグが“偽”になっているか、高緊急時において用紙の補充を最後に要求した時刻である第2用紙補充通知最終時刻(後述するステップS117の処理が前回行われたときの時刻)から予め定められた第2通知時間間隔が経過したか、の何れかになっているか否かを判定する。何れかになっていると判定された場合(S116:YES)には、ステップS117の処理へ移行する。一方、何れにもなっていないと判定された場合(S116:NO)には、用紙の補充を要求してから第2通知時間間隔が経過していないので、用紙の補充を通知する処理を行わずに、ステップ104の処理へ戻る。尚、ステップS114の処理で決定されたユーザに対して初めてステップS116の処理が行なわれるときには、第2通知済フラグが“偽”であるので必ず用紙補充の通知がされ、それ以降に行われるときには第2通知済フラグが“真”に設定されているので、前回通知を行ってから第2通知時間間隔経過した場合に用紙補充の通知が行われることになる。また、用紙の補充を要求してから第2通知時間間隔経過前に再度通知を行わないのは、短時間に連続して通知をすることによる負荷や無駄を減らすためである。
【0087】
ステップS117において、通知処理部29は、第2用紙補充通知最終時刻に現在の時刻を設定するとともに、第2通知済フラグを“真”に設定する。
【0088】
ステップS118において、通知処理部29は、図7に一例を示したユーザ情報を利用して、メールアドレス用変数aに通知先用変数jのユーザ名のメールアドレスを設定する。
【0089】
ステップS119において、通知部31は、メールアドレス用変数aに設定されているメールアドレスを利用して、通知先のユーザに用紙を補充する旨のメールを送付する。その後、前述のステップS104の処理に戻る。
【0090】
ステップS120において、方法選定部25は、用紙枚数用変数rの値(用紙の残り枚数)が第1用紙補充枚数Th1未満であるか否かを判定する。用紙枚数用変数rの値が第1用紙補充枚数Th1未満であると判定された場合(S120:YES)には、ステップS121の処理へ移行する。一方、用紙枚数用変数rの値が第1用紙補充枚数Th1未満でないと判定された場合(S120:NO)には、印刷システム2を構成する印刷装置には用紙の補充を必要としない程度に用紙が残っているので、用紙の補充を要求する処理を行わずに、ステップS104の処理へ移行する。
【0091】
ステップS121〜S126は、用紙残量検出部24による検出結果である用紙枚数用変数rの値が第2用紙補充枚数Th2以上であって第1用紙補充枚数Th1未満(Th2≦r<Th1)になった場合(中緊急時)、予め定められている複数の決定方法の中から用紙使用量に基づいて用紙使用量の多いユーザを通知先に決定して、その通知先に通知を行う処理について示したものである。ステップS121において、方法選定部25は、用紙枚数用変数rの値(用紙の残り枚数)が第2用紙補充枚数Th2以上で第1用紙補充枚数Th1未満(Th2≦r<Th1)である(中緊急時である)ので、予め定められている複数の決定方法の中から、上記第1決定方法(図6参照)を選定する。そして、通知先決定部28は、第1決定方法に従って、累計印刷枚数の多い順にその上位3名の中から第1用紙補充義務フラグが“真”であるユーザを通知先に決定する。これによって、決定された通知先のユーザのユーザ名が通知先用変数jに設定されることになる。この詳細については、図6を参照しつつ後述する。尚、通知先を決定できなかった場合、通知先用変数jには該当ユーザなしが設定される。
【0092】
ステップS122において、通知処理部29は、通知先用変数jの設定が該当ユーザなしであるか否かを判定する。該当ユーザなしであると判定された場合(S122:YES)には、用紙を補充する旨を通知する対象がないので通知を行うことなく、ステップS104の処理へ移行する。一方、該当ユーザなしでないと判定された場合(S122:NO)には、ステップS123の処理へ移行する。
【0093】
ステップS123において、通知処理部29は、第1通知済フラグが“偽”になっているか、中緊急時において用紙の補充を最後に要求した時刻である第1用紙補充通知最終時刻(後述するステップS124の処理が前回行われたときの時刻)から予め定められた第1通知時間間隔が経過したか、の何れかになっているか否かを判定する。何れかになっていると判定された場合(S123:YES)には、ステップS124の処理へ移行する。一方、何れにもなっていないと判定された場合(S123:NO)には、用紙の補充を要求してから第1通知時間間隔が経過していないので、用紙の補充を通知する処理を行わずに、ステップ104の処理へ戻る。尚、ステップS121の処理で決定されたユーザに対して初めてステップS123の処理が行なわれるときには、第1通知済フラグが“偽”であるので必ず用紙補充の通知がされ、それ以降に行われるときには第1通知済フラグが“真”に設定されているので、前回通知を行ってから第1通知時間間隔経過した場合に用紙補充の通知が行われることになる。また、用紙の補充を要求してから第1通知時間間隔経過前に再度通知を行わないのは、短時間に連続して通知をすることによる負荷や無駄を減らすためである。
【0094】
ステップS124において、通知処理部29は、第1用紙補充通知最終時刻に現在の時刻を設定するとともに、第1通知済フラグを“真”に設定する。
【0095】
ステップS125において、通知処理部29は、図7に一例を示したユーザ情報を利用して、メールアドレス用変数aに通知先用変数jのユーザ名のメールアドレスを設定する。
【0096】
ステップS126において、通知部31は、メールアドレス用変数aに設定されているメールアドレスを利用して、通知先のユーザに用紙を補充する旨のメールを送付する。その後、前述のステップS104の処理に戻る。
【0097】
次に、上述したステップS112(第3決定方法)の詳細について図4を参照しつつ説明する。図4は、通知システムが行う用紙補充の通知処理の手順(第3決定方法)を示すフローチャートである。
【0098】
ステップS201において、通知先決定部28は、カウンタkを0に設定するとともに、印刷枚数用変数yを0に設定する。この印刷枚数用変数yは、印刷命令を行っているユーザの中から累計印刷枚数の最も多いユーザを見つけるのに利用する変数である。
【0099】
ステップS202において、通知先決定部28は、カウンタkの値を1インクリメントする(k←k+1)。
【0100】
ステップS203において、通知先決定部28は、カウンタkの値が印刷が終了していない印刷命令の数より大きいか否かを判定する。カウンタkの値が印刷命令の数より大きくない場合(S203:NO)には、ステップS204の処理へ移行する。一方、カウンタkの値が印刷命令の数より大きい場合(S204:YES)には、全ての印刷命令に対して図4に関する処理が行なわれたことになるので、後述するステップS207及びステップS208の処理を行った後、図4に関する処理を終了する。
【0101】
ステップS204において、通知先決定部28は、変数lに、印刷が終了していない印刷命令の中からk(カウンタkの値)番目に印刷命令を送ったユーザのユーザ名を設定する。
【0102】
ステップS205において、通知先決定部28は、記憶部30に格納されている累計印刷枚数情報に基づいて、変数lに設定されたユーザ名の累計印刷枚数が印刷枚数用変数yの値より大きいか否かを判定する。累計印刷枚数が印刷枚数用変数yの値より大きいと判定された場合(S205:YES)には、ステップS206の処理へ移行する。一方、累計印刷枚数が印刷枚数用変数yの値より大きくないと判定された場合(S205:NO)には、ステップS202の処理へ戻る。
【0103】
ステップS206において、通知先決定部28は、通知先用変数jに変数lのユーザ名を設定するとともに、印刷枚数用変数yの値を変数lのユーザの累計印刷枚数に置き換えた後、ステップS202の処理へ戻る。上記処理によって、最終的に通知先用変数jに設定されたユーザ名のユーザが用紙の補充を行う旨の通知を受けるユーザに決定されることになる。一方、ステップS207において、通知処理部29は、図7に一例を示したユーザ情報を利用して、メールアドレス用変数aに通知先用変数jのユーザ名のメールアドレスを設定する。ステップS208において、通知部31は、メールアドレス用変数aに設定されているメールアドレスを利用して、通知先のユーザに用紙を補充する旨のメールを送付する。
【0104】
この内容を図8、図9を例に挙げて簡単にまとめると、カウンタkを0に設定するとともに、印刷枚数用変数yを0に設定する(S201)。カウンタkの値を1インクリメントし、カウンタkの値が1になる(S202)。続いて、カウンタkの値“1”が印刷が終了していない印刷命令の数“3”より大きくないと判定され(S203:NO)、変数lに、ユーザU2を設定する(S204)。続いて、ユーザU2の累計印刷枚数“60”が印刷枚数用変数yの値“0”より大きいと判定され(S205:YES)、通知先用変数jに変数lに設定されたユーザU2を設定するとともに、印刷枚数用変数yの値がユーザU2の累計印刷枚数“60”に置き換えられる(S206)。
【0105】
カウンタkの値を1インクリメントし、カウンタkの値が2になる(S202)。続いて、カウンタkの値“2”が印刷が終了していない印刷命令の数“3”より大きくないと判定され(S203:NO)、変数lに、ユーザU1を設定する(S204)。続いて、ユーザU1の累計印刷枚数“70”が印刷枚数用変数yの値“60”より大きいと判定され(S205:YES)、通知先用変数jに変数lに設定されたユーザU1を設定するとともに、印刷枚数用変数yの値がユーザU1の累計印刷枚数“70”に置き換えられる(S206)。
【0106】
カウンタkの値を1インクリメントし、カウンタkの値が3になる(S202)。続いて、カウンタkの値“3”が印刷が終了していない印刷命令の数“3”より大きくないと判定され(S203:NO)、変数lに、ユーザU4を設定する(S204)。続いて、ユーザU4の累計印刷枚数“20”が印刷枚数用変数yの値“70”より大きくないと判定され(S205:NO)、通知先用変数j、及び印刷枚数用変数yの値は置き換えられずにそのままである。
【0107】
カウンタkの値を1インクリメントし、カウンタkの値が4になる(S202)。続いて、カウンタkの値“4”が印刷が終了していない印刷命令の数“3”より大きいと判定され(S203:YES)、通知先のユーザにメールが送付され(S207、S208)、図4の処理を終了する。よって、図8、図9の場合には、ユーザU1が通知先の対象となる。
【0108】
次に、上述したステップS114(第2決定方法)の詳細について図5を参照しつつ説明する。図5は、通知システムが行う用紙補充の通知処理の手順(第2決定方法)を示すフローチャートである。
【0109】
ステップS301において、通知先決定部28は、カウンタkを0に設定する。
【0110】
ステップS302において、通知先決定部28は、カウンタkの値を1インクリメントする(k←k+1)。
【0111】
ステップS303において、通知先決定部28は、カウンタkの値がユーザ情報(図7参照)に登録されているユーザのユーザ数より大きいか否かを判定する。カウンタkの値が登録されているユーザ数より大きくない場合(S303:NO)には、ステップS304の処理へ移行する。一方、カウンタkの値が登録されているユーザ数より大きい場合(S303:YES)には、ステップS307の処理へ移行する。
【0112】
ステップS304において、通知先決定部28は、記憶部30に格納されている累計印刷枚数情報(図9参照)に基づいて、k(カウンタkの値)番目に累計印刷枚数が多いユーザを特定し、通知先用変数jに特定したユーザのユーザ名を設定する。
【0113】
ステップS305において、通知先決定部28は、記憶部30に格納されているユーザ情報(図7参照)に基づいて、通知先用変数jのユーザの第2用紙補充義務フラグが“真”であるか(ユーザが高緊急時に用紙を補充する義務があるか)否かを判定する。第2用紙補充義務フラグが“真”であると判定された場合(S305:YES)には、ステップS306の処理へ移行する。一方、第2用紙補充義務フラグが“真”でないと判定された場合(S305:NO)には、通知先用変数jのユーザは用紙を補充する義務のないユーザであるので、ステップS302の処理へ戻る。
【0114】
ステップS306において、稼動状況確認部26は端末装置の稼動状況を確認し、通知先決定部28は、稼動状況確認部26による確認結果に基づいて、通知先用変数jのユーザが所定時間内に印刷命令を行ったか否かを判定する。通知先用変数jのユーザが所定時間内に印刷命令を行っていないと判定された場合(S306:NO)には、ユーザが端末装置から離れている可能性があるのでこのユーザを通知先に決定せずに、ステップS302の処理へ戻る。一方、通知先用変数jのユーザが所定時間内に印刷命令を行ったと判定された場合(S306:YES)には、通知先用変数jのユーザが通知先に決定されて、図5の処理を終了する。
【0115】
ステップS307において、通知先決定部28は、第2用紙補充義務フラグが“真”で、かつ、所定時間内に印刷命令を行ったユーザがいないので、ユーザ用変数jに該当ユーザなしを設定する。
【0116】
この処理では、高緊急時に用紙補充義務があるユーザであって、且つ、所定時間内に印刷命令を行ったユーザが通知先として決定される。このように所定時間内に印刷命令を行ったユーザを通知先とすれば、このユーザは端末装置を利用して作業を行っている可能性が高いものと想定され、ユーザに用紙補充の必要性を知らしめることができる確率が高い。従って、早急に用紙を補充する必要がある場合に適した決定方法であるといえる。
【0117】
次に、上述したステップS121(第1決定方法)の詳細について図6を参照しつつ説明する。図6は、通知システムが行う用紙補充の通知処理の手順(第1決定方法)を示すフローチャートである。
【0118】
ステップS401において、通知先決定部28は、カウンタkを0に設定する。
【0119】
ステップS402において、通知先決定部28は、カウンタkの値を1インクリメントする(k←k+1)。
【0120】
ステップS403において、通知先決定部28は、カウンタkの値が“3”より大きいか否かを判定する。カウンタkの値が3より大きくない場合(S403:NO)には、ステップS404の処理へ移行する。一方、カウンタkの値が3より大きい場合(S403:YES)には、ステップS407の処理へ移行する。尚、この処理は累計印刷枚数の上位3人以外のものには用紙の補充を通知しないようにするための処理である。また、上位3人である必要はなく上位5人などに代えてもよいことはいうまでもない。
【0121】
ステップS404において、通知先決定部28は、カウンタkの値がユーザ情報(図7参照)に登録されているユーザのユーザ数より大きいか否かを判定する。カウンタkの値が登録されているユーザ数より大きくない場合(S404:NO)には、ステップS405の処理へ移行する。一方、カウンタkの値が登録されているユーザ数より大きい場合(S404:YES)には、ステップS407の処理へ移行する。
【0122】
ステップS405において、通知先決定部28は、記憶部30に格納されている累計印刷枚数情報(図9参照)に基づいて、k(カウンタkの値)番目に累計印刷枚数が多いユーザを特定し、通知先用変数jに特定したユーザのユーザ名を設定する。
【0123】
ステップS406において、通知先決定部28は、記憶部30に格納されているユーザ情報(図7参照)に基づいて、通知先用変数jのユーザの第1用紙補充義務フラグが“真”であるか(ユーザが中緊急時に用紙を補充する義務があるか)否かを判定する。第1用紙補充義務フラグが“真”でないと判定された場合(S406:NO)には、通知先用変数jのユーザは用紙を補充する義務のないユーザであるので、ステップS402の処理へ戻る。一方、第1用紙補充義務フラグが“真”であると判定された場合(S406:YES)には、通知先用変数jのユーザが通知先に決定されて、図6の処理を終了する。
【0124】
ステップS407において、通知先決定部28は、累計印刷枚数の上位3人のユーザの中で第1用紙補充義務フラグが“真”であるユーザがいないので、通知先用変数jに該当ユーザなしを設定する。
【0125】
この処理では、累計印刷枚数の上位3人の中で、中緊急時に用紙補充義務があって最も累計印刷枚数が多いユーザが通知先として決定される。このように累計印刷枚数の多いユーザを通知先とすれば、累計印刷枚数の多いユーザに対して用紙の補充を通知することになって、累計印刷枚数の少ないユーザに対して用紙補充の負担をかけることがなくなる。従って、用紙を補充することに関してユーザ間の公平が図られる決定方法であるといえる。
【0126】
尚、ステップS106にある、用紙残量検出部24により印刷装置に備えられている用紙の残り枚数を検出することで、印刷装置が使用する消耗品の残り使用可能量を検出するステップなどが、検出ステップに相当する。また、第1〜3決定方法の中から何れの決定方法を用いるかを選定するステップS107、ステップS113、ステップS120の判断ステップなどが、方法選定ステップに相当する。更に、第1〜3の決定方法に従って通知先を決定するステップS201〜ステップS206、ステップS301〜ステップS306、ステップS401〜ステップS406などのステップが、通知先決定ステップに相当する。また、ステップS108にある、印刷要求を行ったユーザ名と端末装置名とを関連付けてなる印刷情報を記憶部30に記憶するステップや、ステップS110にあるユーザ名と累計印刷枚数とを関連付けてなる累計印刷枚数情報を記憶部30に格納するステップなどが、格納ステップに相当する。更に、ステップS306にある、稼働状況確認部26によって端末装置の稼働状況を確認するステップが、確認ステップに相当する。
【0127】
上述した本実施の形態の通知システム1によれば、早急に用紙を補充しなければならない高緊急時(r<Th2)には、ユーザに用紙補充の必要性を知らしめることができる可能性の高い上記第2決定方法で通知先を決定するため、ユーザが早急に用紙の補充をすることを期待できる。また、早急にではないが用紙を補充することが望ましい中緊急時(Th2≦r<Th1)には、ユーザの用紙の使用量に基づいて通知先を決定する上記第1決定方法に従って通知先を決定しているため、特定のユーザに対してのみ用紙を補充すべき旨の通知がされる事態が解消され、この結果、限られたユーザにのみ負担をかけることがなくなって、印刷システム2を使用しているユーザ間の公平を図られる。
【0128】
さらに、早急に用紙を補充しなければならない高緊急時(r<Th2)には上記第2決定方法に従って通知先を決定し、早急にではないが用紙を補充することが望ましい中緊急時(Th2≦r<Th1)には上記第1決定方法に従って通知先を決定しているため、用紙の補充の必要性の高さに応じてその必要性の高さに適した決定方法に従って通知先を決定することができる。
【0129】
また、印刷システム2の印刷装置が印刷しなければならない印刷枚数が印刷システム2の印刷装置に残っている用紙の枚数を超える場合には、印刷命令を行っているユーザに対して用紙を補充すべき旨の通知が行われるため、ユーザ間の公平を図ることができる。
【0130】
さらに、過去の用紙の補充実績(通知に対する対処実績)を考慮して用紙を補充すべき旨の通知を行うユーザを決定しているため、ユーザ間の公平を図ることができる。
【0131】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、上述したステップS306では、所定時間内に印刷システムに対して印刷命令を送ったユーザを通知先とする場合であるが、ステップS306の内容を、印刷システム2の印刷装置に対する端末装置又はユーザの位置を確認し(確認手段)、この確認結果に基づいて印刷システム2の印刷装置に対して所定の範囲内に端末装置又はユーザが存在すか否かを判定する内容に置き換えてもよい。つまり、上記実施の形態では、用紙の残りが減ってきて早急に用紙を補充する必要が生じた場合には、印刷命令を行った端末装置を利用しているユーザの中から通知先を決定するものであるが、印刷システム2の印刷装置に対して所定の範囲内に存在する端末装置又はユーザの中から通知先に決定するようにしてもよい。この場合にも、ユーザが速やかに用紙の補充を行うことが期待できる。尚、端末装置又はユーザが印刷システム2の印刷装置に対して所定の範囲内にあるか否かは、所定の範囲内に存在する機器と近距離無線通信ができるBluetooth技術を利用して、対象となる機器(端末装置又はユーザが携帯している機器)と無線通信できるか否かによって行うことができる。或いは端末装置又はユーザが印刷システム2の印刷装置に対して所定の範囲内に存在するか否かはGPSを利用することによって、端末装置又はユーザが携帯する機器の位置情報を取得することによって判断することができる。
【0132】
また、上記の実施の形態では、端末装置ごとに累計印刷枚数を格納するようにしてもよく、通知先として端末装置を特定するようにしてもよい。さらに、用紙の補充に関する通知を例に挙げて説明したが、トナーやインクの交換など他の資源に関するものであってもよく、また、紙詰まりなどの印刷装置の異常などであってもよい。さらに、印刷装置以外の他の装置であってもよい。さらに、用紙補充の通知処理(図2、図3、図4、図5、図6)を通知システムに行わせるためのプログラムをCD−ROMなどの記録媒体に格納するようにしてもよい。
【0133】
更に、上記の実施の形態では、図9を用いて説明したように、用紙の補充が行われる度に0に再設定される(ステップS105)累計印刷枚数の情報を基に、累計印刷枚数の多いユーザが優先的に通知先として設定される例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、用紙の補充が行われる度に累計印刷枚数の情報を0に再設定しなくとも良い。この場合、図9に示した累計印刷枚数の情報を、最近(例えば、最近1ヶ月間)の累計印刷枚数の情報と、印刷装置の利用を開始してから現在までの累計印刷枚数の情報とに分けて記憶し、最近の累計印刷枚数の多いユーザを優先的に通知先と設定しても良い。このようにすることで、最近の利用状況に応じた通知先を設定することが可能となるのである。また、逆に、印刷装置の利用を開始してから現在までの累計印刷枚数の情報に基づいて、その累計印刷枚数の多いユーザを優先的に通知先として設定しても良い。
【0134】
また、上記の実施の形態では、メールアドレスを用いて電子メールによる通知を行う例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、メールアドレスの代わりにIPアドレスを用いて、電子メール以外の方法で通知を行う構成としても良い。
【0135】
また、上記の実施の形態では、用紙の残量を検出することで用紙の残り使用可能量を検出する例を挙げて説明したが、これに限らず、用紙以外の消耗品の残り使用可能量を検出する構成としても良い。例えば、消耗品として感光ドラムが対象となる場合は、感光ドラムが交換された日付を記憶しておき、その日付からの経過日数を検出することで感光ドラムの残り使用可能量(使用不能となるまでの残り日数)を検出しても良いし、感光ドラムが交換されてからの累計印刷枚数を記憶しておき、その累計印刷枚数から感光ドラムの残り使用可能量(使用不能となるまでの印刷枚数)を検出しても良い。もちろん、感光ドラムに限らず、インクジェットヘッドなど他の消耗品であっても良い。
【0136】
更に、上記の実施の形態では、第1〜3決定方法の各決定方法から通知先が一つずつ決定され、その決定された通知先に通知が行われることによって、端末装置の少なくとも一つに通知が行われる例を挙げて説明したが、一つの決定方法で複数の通知先を決定して、その決定された複数の通知先に通知を行っても良い。具体的には、例えば、図3のステップS114〜S119に示したように、用紙残量検出部24による検出結果である用紙枚数用変数rの値が第2用紙補充枚数Th2未満(r<Th2)になった場合(高緊急時,S113:YES)に行われる通知先決定方法を、図10のフローチャートに示した通知先決定方法に置き換えることで、一つの決定方法を用いて複数の通知先を決定して、その複数の通知先に通知を行うようにして良い。尚、このような処理の置き換えは(一つの決定方法を用いて複数の通知先を決定する処理に置き換えることは)、ステップS114〜S119に限らず、ステップS108〜S112やステップS121〜S126であっても良い。
【0137】
以下、図10に示すフローチャートについて説明する。このフローチャートは、用紙補充高緊急時(S113:YES)に行われる別の実施の形態を示したものである。尚、上述したステップS114〜S119にて行われる処理と同様の処理が行われる部分については、適宜、該当するステップを例示して説明を簡略化する。
【0138】
まず、ステップS113にて、用紙枚数用変数rの値が第2用紙補充枚数Th2未満(r<Th2)であると判断されると(S113:YES)、ステップS601の判断処理が実行される。ステップS601では、上述したステップS116と同様の判断処理が行われ、否定判断された場合は(S601:NO)、ステップS104の処理に移行する一方、肯定判断された場合は(S601:YES)、ステップS602の処理へ移行する。ステップS602において、通知先決定部28は、カウンタk及びmを0に設定して、ステップS603の処理へ移行する。尚、カウンタmは通知先を複数決定する際に、その決定された通知先の数をカウントするために利用される。ステップS603において、通知先決定部28は、カウンタkの値を1インクリメントして(k←k+1)、ステップS604の処理へ移行する。
【0139】
ステップS604では、上述したステップS303と同様の判断処理が行われ、否定判断された場合は(S604:NO)、ステップS605の処理に移行する一方、肯定判断された場合は(S604:YES)、ステップS611の処理へ移行する。ステップS605では、上述したS304と同様の処理が実行され、ステップS606の処理へ移行する。ステップS606では、上述したステップS305と同様の判断処理が行われ、否定判断された場合は(S606:NO)、ステップS603の処理に移行する一方、肯定判断された場合は(S606:YES)、ステップS607の処理へ移行する。ステップS607では、上述したステップS306と同様の判断処理が行われ、否定判断された場合は(S607:NO)、ステップS603の処理に移行する一方、肯定判断された場合は(S607:YES)、ステップS608の処理へ移行する。
【0140】
ステップS608では、jのユーザのメールアドレスを通知先メンバーとして記憶部30に追加登録して、ステップS609に移行する。尚、この別の実施の形態においては、記憶部30に上記通知先メンバーを記憶するための記憶領域が設けられており、通知先を決定する処理によって決定された複数の通知先に関するメールアドレスを複数記憶することが可能となっている。また、この通知先メンバーについては、用紙補充の通知処理が開始された際に、ステップS103で初期化される(通知先メンバーが無しの状態にされる)。
【0141】
ステップS609において、通知先決定部28は、カウンタmの値を1インクリメントして(m←m+1)、ステップS610の処理へ移行する。ステップS610では、カウンタmの値が2よりも大きいか否かを判断して、2よりも大きいと判断された場合は(S610:YES)、ステップS611の処理へ移行する一方、2以下であると判断された場合は(S610:NO)、ステップS603の処理へ移行する。つまり、ステップS608及びS609を3回実行したか否かを判断しており、これにより、通知先を3つ決定したか否かを判断しているのである。
【0142】
ステップS611では、記憶部30に記憶されている通知先メンバーとして登録されたメールアドレスを用いて、メールの送付が実行された後、ステップS612の処理へ移行する。つまり、ステップS610において肯定判断された後にステップS611が実行された場合は、3つのメールが送付され、ステップS604において肯定判断された後にステップS611が実行された場合は、0〜2つのメールが送付されることとなる。
【0143】
ステップS612では、上述したS117と同様の処理が実行され、ステップS104の処理へ移行する。
【0144】
以上のように、図10に示したフローチャートに基づく処理によれば、一つの決定方法で複数の通知先を決定して、その決定した通知先に通知を行うことが可能となるため、より多くのユーザに通知を行うことが可能となる。このような構成は、特に、上述したような用紙補充高緊急時(S113:YES)に行うとより効果的であることはいうまでもない。
【0145】
ところで、特に、複数の通知先に通知を行った場合に深刻な問題として考えられるのが、通知に対する対処が完了済みであるのにも拘わらず、対処を行ったユーザ以外のユーザが、対処済みであることを知らずに通知に対する対処を行おうとすることが想定される。そのため、用紙の補充が行われた後(S104:YES)に、通知に対する対処が行われた旨の通知を実行する処理をステップS105に追加することが望ましい。この通知は、通知先として知りうる全てに通知しても良いが、特に、無駄な通知を無くす意味から、ステップS119,ステップS126,ステップS208にてメールが送付された通知先(すなわち、用紙の補充を依頼したユーザ)のみに送付することが好ましい。また、図10のフローチャートのように、一つの決定方法で複数の通知先に通知を行う場合についても、上記対処が行われた旨の通知を行うことが望ましいことはいうまでもない。この場合、同様に、ステップS104とS105の間で、通知先メンバーとして記憶部30に登録されている通知先のメールアドレスにメールを送付して、再送防止などのために、上記対処が行われた旨の通知が行われた後、記憶部30に記憶されている通知先メンバーを消去すれば良いのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通知システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の通知システムが行う用紙補充の通知処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】図1の通知システムが行う用紙補充の通知処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】図1の通知システムが行う用紙補充の通知処理の手順(第3決定方法)を示すフローチャートである。
【図5】図1の通知システムが行う用紙補充の通知処理の手順(第2決定方法)を示すフローチャートである。
【図6】図1の通知システムが行う用紙補充の通知処理の手順(第1決定方法)を示すフローチャートである。
【図7】ユーザ情報の一例を示す図である。
【図8】印刷情報の一例を示す図である。
【図9】累積印刷枚数情報の一例を示す図である。
【図10】図1の通知システムが用紙補充高緊急時に行う通知処理手順の別の実施の形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 通知システム
2 印刷システム
3、4、5 端末装置
21 印刷装置情報取得部
22 ユーザ情報取得部
23 印刷情報取得部
24 用紙残量検出部
25 方法選定部
26 稼動状況確認部
27 使用量処理部
28 通知先決定部
29 通知処理部
30 記憶部
31 通知部

Claims (15)

  1. 数の通知先機器と通信可能に接続され、使用する消耗品の補充または交換に関する情報を前記通知先機器の少なくとも1つを介してユーザに通知する電子機器であって
    前記通知先機器又は前記ユーザによる電子機器の消耗品の使用量履歴を記憶する使用量履歴記憶手段と、
    電子機器が使用する消耗品の残り使用可能量を検出する検出手段と、
    前記複数の通知先機器又は複数のユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定するための方法として、前記使用量履歴記憶記憶手段から前記通知先機器又は前記ユーザによる前記消耗品の使用量を導き出し、当該消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法を含む複数の決定方法の中から、前記検出手段による検出結果が、前記消耗品の残り使用可能量が予め定められた第2量以上且つ第1量未満である場合に、前記消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法を選定する方法選定手段と、
    前記方法選定手段によって前記消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法が選定された場合、前記使用量履歴記憶手段に記憶される電子機器の消耗品の使用量履歴に基づき、最も使用量の多い前記通知先機器又は前記ユーザを、前記通知先として決定可能な通知先決定手段とを備えたことを特徴とする電子機器
  2. 複数の通知先機器と通信可能に接続され、使用する消耗品の補充または交換に関する情報を前記通知先機器の少なくとも1つに通知する電子機器であって、
    前記通知先機器又は前記ユーザによる電子機器の消耗品の使用量履歴を記憶する使用量履歴記憶手段と、
    電子機器が使用する消耗品の残り使用可能量を検出する検出手段と、
    前記複数の通知先機器又は複数のユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定するための方法として、前記使用量履歴記憶記憶手段から前記通知先機器又は前記ユーザによる前記消耗品の使用量を導き出し、当該消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法を含む複数の決定方法の中から、前記検出手段による検出結果が、前記消耗品の残り使用可能量が予め定められた第2量以上且つ第1量未満である場合に、前記消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法を選定する方法選定手段と、
    前記方法選定手段によって前記消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法が選定された場合、前記使用量履歴記憶手段に記憶される電子機器の消耗品の使用量履歴に基づき、最も使用量の多い前記通知先機器又は前記ユーザを、前記通知先として決定可能な通知先決定手段とを備えたことを特徴とする電子機器。
  3. 前記複数の決定方法の1つが、前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は前記複数のユーザの位置を確認し、確認結果に基づいて前記通知先を決定する方法であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器
  4. 前記複数の決定方法の1つが、前記複数の通知先機器の稼動状況を確認し、確認結果に基づいて前記通知先を決定する方法であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器
  5. 前記複数の決定方法の1つが、前記電子機器において完了していない処理を前記電子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザを確認し、確認結果に基づいて前記通知先を決定する方法であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器
  6. 記通知先決定手段が、前記決定方法に従って前記通知先を決定する際に、前記情報の通知に対する各前記通知先機器又は各前記ユーザの過去の対処実績を判断して前記通知先を決定することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の電子機器
  7. 前記情報の通知に対する対処が行われた場合、当該情報の通知が行われた通知先に、当該対処が行われたことを通知することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の電子機器
  8. 電子機器から、該電子機器に接続された複数の通知先機器の少なくとも1つに、又は、通知先機器の少なくとも1つを介してユーザに、電子機器が使用する消耗品の補充または交換に関する情報を通知する通知方法であって、
    通知先機器又はユーザによる電子機器が使用する消耗品の使用量を通知先機器又はユーザ毎に格納する格納ステップと、
    電子機器が使用する消耗品の残り使用可能量を検出する検出ステップと、
    前記複数の通知先機器又は複数のユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定するための方法として、前記格納ステップにおいて格納された通知先機器又はユーザによる電子機器が使用する消耗品の使用量に基づいて通知先を決定する方法を含む複数の決定方法の中から、前記検出ステップにおける検出結果が、消耗品の残り使用可能量が予め定められた第2量以上且つ第1量未満である場合に、消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法を選定する方法選定ステップと、
    前記方法選定ステップにおいて消耗品の使用量に基づいて通知先を決定する方法が選定された場合、前記格納ステップにおいて格納された電子機器の消耗品の使用量履歴に基づき、最も使用量の多い通知先機器又はユーザを、通知先として決定可能な通知先決定ステップとを有することを特徴とする通知方法。
  9. 前記複数の決定方法の1つが、前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は複数のユーザの位置を確認し、確認結果に基づいて通知先を決定する方法であり、
    前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は複数のユーザの位置を確認する確認ステップをさらに有しており、
    前記方法選定ステップにおいて、前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は複数のユーザの位置に基づいて通知先を決定する方法が選択されたとき、前記通知先決定ステップにおいては、前記確認ステップにおいて確認された前記複数の通知先機器又は前記複数のユーザの位置に基づいて、前記複数の通知先機器又は前記複数のユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定することを特徴とする請求項8に記載の通知方法。
  10. 前記複数の決定方法の1つが、前記複数の通知先機器の稼動状況を確認し、確認結果に基づいて通知先を決定する方法であり、
    前記複数の通知先機器の稼動状況を確認する確認ステップをさらに有しており、
    前記方法選定ステップにおいて、前記複数の通知先機器の稼動状況に基づいて通知先を決定する方法が選択されたとき、通知先決定ステップにおいては、前記確認ステップにおいて確認された前記複数の通知先機器の稼動状況に基づいて、前記複数の通知先機器の中から前記情報を通知する通知先を決定することを特徴とする請求項8に記載の通知方法。
  11. 前記複数の決定方法の1つが、前記電子機器において完了していない処理を前記電子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定する方法であり、
    前記格納ステップにおいては、前記通知先機器又はユーザと、該通知先機器又は該ユーザが電子機器に依頼している処理とを関連付けてなるデータを格納し、
    前記方法選定ステップにおいて、前記電子機器において完了していない処理を前記電子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定する方法が選択されたとき、通知先決定ステップにおいては、前記格納ステップによって格納されたデータに基づいて、前記電子機器において完了していない処理を前記電子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定することを特徴とする請求項8に記載の通知方法。
  12. 電子機器から、該電子機器に接続された複数の通知先機器の少なくとも1つに、又は、通知先機器の少なくとも1つを介してユーザに、電子機器が使用する消耗品の補充または交換に関する情報を通知するためのプログラムであって、
    前記電子機器に、
    通知先機器又はユーザによる電子機器が使用する消耗品の使用量を通知先機器又はユーザ毎に格納する格納ステップと、
    電子機器が使用する消耗品の残り使用可能量を検出する検出ステップと、
    前記複数の通知先機器又は複数のユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定するための方法として、前記格納ステップにおいて格納された通知先機器又はユーザによる電子機器が使用する消耗品の使用量に基づいて通知先を決定する方法を含む複数の決定方法の中から、前記検出ステップにおける検出結果が、消耗品の残り使用可能量が予め定められた第2量以上且つ第1量未満である場合に、消耗品の使用量に基づいて前記通知先を決定する方法を選定する方法選定ステップと、
    前記方法選定ステップにおいて消耗品の使用量に基づいて通知先を決定する方法が選定された場合、前記格納ステップにおいて格納された電子機器の消耗品の使用量履歴に基づき、最も使用量の多い通知先機器又はユーザを、通知先として決定可能な通知先決定ステップとを実行させることを特徴とするプログラム。
  13. 前記複数の決定方法の1つが、前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は複数のユーザの位置を確認し、確認結果に基づいて通知先を決定する方法であり、
    前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は複数のユーザの位置を確認する確認ステップを前記電子機器にさらに実行させ、
    前記方法選定ステップにおいて、前記電子機器に対する前記複数の通知先機器又は複数のユーザの位置に基づいて通知先を決定する方法が選択されたとき、前記通知先決定ステップにおいては、前記確認ステップにおいて確認された前記複数の通知先機器又は前記複数のユーザの位置に基づいて、前記複数の通知先機器又は前記複数のユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記複数の決定方法の1つが、前記複数の通知先機器の稼動状況を確認し、確認結果に基づいて通知先を決定する方法であり、
    前記複数の通知先機器の稼動状況を確認する確認ステップを前記電子機器にさらに実行させ、
    前記方法選定ステップにおいて、前記複数の通知先機器の稼動状況に基づいて通知先を決定する方法が選択されたとき、通知先決定ステップにおいては、前記確認ステップにおいて確認された前記複数の通知先機器の稼動状況に基づいて、前記複数の通知先機器の中から前記情報を通知する通知先を決定することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  15. 前記複数の決定方法の1つが、前記電子機器において完了していない処理を前記電子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定する方法であり、
    前記格納ステップにおいては、前記通知先機器又はユーザと、該通知先機器又は該ユーザが電子機器に依頼している処理とを関連付けてなるデータを格納し、
    前記方法選定ステップにおいて、前記電子機器において完了していない処理を前記電子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定する方法が選択されたとき、通知先決定ステップにおいては、前記格納ステップによって格納されたデータに基づいて、前記電子機器において完了していない処理を前記電 子機器に対して依頼した前記通知先機器又は前記ユーザの中から前記情報を通知する通知先を決定することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
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