JP3852141B2 - 電子機器筐体 - Google Patents

電子機器筐体 Download PDF

Info

Publication number
JP3852141B2
JP3852141B2 JP26750896A JP26750896A JP3852141B2 JP 3852141 B2 JP3852141 B2 JP 3852141B2 JP 26750896 A JP26750896 A JP 26750896A JP 26750896 A JP26750896 A JP 26750896A JP 3852141 B2 JP3852141 B2 JP 3852141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
shaft
lid
hole
insertion hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26750896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10117072A (ja
Inventor
大造 船矢
紀雄 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP26750896A priority Critical patent/JP3852141B2/ja
Publication of JPH10117072A publication Critical patent/JPH10117072A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3852141B2 publication Critical patent/JP3852141B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筐体本体と蓋体とがヒンジ機構により開閉可能な電子機器筐体に関するものである。
【0002】
電子装置、通信装置、など(この明細書においては、これらを含んで単に電子機器と略称する)は、各種機能回路が組み合わせられるが、外部環境からの保護や、不用意に操作されること、などから保護するために、たとえば、金属製の強固な密閉型の筐体内に収容される。
【0003】
このような電子機器筐体は、屋内はもとより、屋外環境の鉄柱上などの高所な場所に、各種の姿勢状態に設置されて運用されることから、保守、点検、などに応じて開放し内部を操作することが行なわれる。
【0004】
筐体は筐体本体と蓋体とからなるのが一般的であるが、蓋体を筐体本体に対して開閉するについては安全上、蓋体が筐体本体から外れてしまうことがないような配慮が施される。
【0005】
【従来の技術】
従来の電子機器筐体について概略的に示される、図19の平面図、図20の背面図、図21の側面図、を参照して説明すると、図示下側の箱形をなす筐体本体1と、上側の同様に箱形をなす蓋体2とからなり、相互の開口面を対向させるようにして覆い内部空間に装備される電子機器などを、外界の雰囲気と遮断保護している。
【0006】
図20の背面図の一部破断面に示されるように、筐体本体1の開口面の周囲には凸条3が形成されており、蓋体2の開口面の周囲には凹溝4が形成されている。凹溝4内には合成ゴムからなるガスケット5が嵌め込まれ、凸条3により適切状態に押圧されて両開口面内に、空気中の有害ガスや塵埃、雨水などが侵入しないように構成されている。
【0007】
筐体本体1に対する蓋体2の平面方向の位置は、凸条3と凹溝4との嵌まり合い部分の余裕によって、許容限度のわずかな位置ずれはあるものの、さして大きな位置ずれは生じないように設定されている。
【0008】
筐体本体1の両側面の下側には、取り付け脚6が二箇所ずつ突出されており、取り付けボルト用の孔7が設けられている。図示省略してあるが、電源接続用の防水型のコネクタや、信号線、制御線などを接続する防水型のコネクタも筐体本体1の側壁を貫通するように設けられている。
【0009】
筐体本体1の正面側の左右には離間した位置に側壁から外側に突出した突出部8,8に、開口面と直交方向にねじ孔(図示省略)が設けられ、蓋体2には対応する位置の突出部9,9にねじ孔(図示省略)が設けられ、この蓋体2側のねじ孔に首付きねじ11,11がねじ込まれるとともに、筐体本体1側のねじ孔にねじ込まれて蓋体2が筐体本体1に締めつけられ、取り付けられている。
【0010】
首付きねじ11を緩めても、蓋体2の突出部9内のねじに首付きねじ11の首部が嵌まり合っていることから、首付きねじ11が蓋体2から外れ落ちることはない。
【0011】
筐体本体1の背面側、開口面側の左右には図22の部分拡大図にもよく示されるように、離間した位置に間隔12を介して、それぞれ側壁から外側に突出した突出部13,13が設けられ、この突出部には開口面ならびに側壁面と平行方向に貫通する軸体挿入孔14が形成されている。
【0012】
軸体15は、図23に示されるように、円柱状であり軸中心と直交して長さ方向の中央部分にねじ孔16が貫通して設けられており、筐体本体1の突出部13に嵌まり合い、ねじ孔16が間隔12部分に位置される。
【0013】
蓋体2に、軸体15のねじ孔16位置に対応して突出部18が形成され、ねじ挿入孔19が設けられる。このねじ挿入孔19に、ねじ21が挿入されて軸体15のねじ孔16にねじ込まれる。
【0014】
正面側のねじ11を緩めて筐体本体1から外し、背面側のねじ21を緩めて軸体15から抜き出すことなく係合している状態とすることで、蓋体2は軸体15を中心としてねじ21に支持されて、背面側方向へ回動させ開くことができる。すなわち、筐体本体1の突出部13と軸体15とでヒンジ機構が構成される。
【0015】
筐体本体1ならびに蓋体2は、それぞれ、重量を軽くすることと、強度ならびに設置環境に対する防食機能を有する耐蝕性にすぐれた、アルミニウム合金のダイカスト法による鋳造品の一体成型品であり、適宜な塗装などの表面処理が施される。
【0016】
ねじ11,21、および、座金などのねじ部品や、軸体15は、強度ならびに耐蝕性の面から、それぞれステンレス鋼でなる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記、従来の電子機器筐体によると、ヒンジ機構を構成するねじ21のねじ部は締めつけ、ならびに蓋体2を支持するために、相当の強度、すなわち直径を必要とする。
【0018】
等径で円柱状な軸体15の直径は、ねじ21に対するねじ孔16の長さを、適正量必要とすることから、直径を極端に細くすることはできない。軸体15を挿入支持する筐体本体1の突出部13の突出量についても、強度を保証する必要から、これについても少なくすることができない。
【0019】
以上のようなことから、側壁からの突出量が定まり、筐体全体の大きさ、すなわち、電子機器の設置面積を大きく必要とすることになる。
上記、従来の問題点にかんがみて、本発明は設置面積を縮小し得る、または、従来と同じ面積であれば、電子機器の収容量を大きくし得る、簡易化ならびに小型化し得るヒンジ機構をそなえた、電子機器筐体の提供することを発明の課題とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明手段の構成要旨とするところの、第1の手段は、側面に開口面と平行する方向へ軸挿入孔の形成された筐体本体と、上記軸挿入孔へ回動自在に挿入される軸部と端部に該軸部の軸線に直交するねじ孔とを有する軸体と、側面に上記軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔の形成された蓋体と、からなり、上記蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入し軸体のねじ孔にねじ込むことで蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得る電子機器筐体である。
【0021】
この第1の手段によると、軸体は軸部とねじ孔の領域部分がそれぞれ異なることから、軸部を強度を保証する限度に細くすることが可能であり、ねじ孔の部分はねじの強度、すなわち、ねじ部分の長さを十分とする程度の大きさにすることが個々に可能である。
【0022】
したがって、軸部を嵌める筐体本体の突出部を必要最小限度の突出量とすることができるので、全体を小型化し得る。軸体のねじ孔を形成する部分の大きさを、ねじ部の長さを必要とする分とし、それ以上の部分を無くすことにより軸体の回動による回動半径を少ないものとすることができ、筐体本体への影響を少なくできる。
【0023】
第2の手段は、側面に開口面と平行する方向へ離間して同一軸上に第1、第2の軸挿入孔の形成された筐体本体と、上記軸挿入孔へ回動自在に挿入される軸部と端部に該軸部の軸線に直交するねじ孔とを有する軸体と、側面に上記軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔が離間して形成された蓋体と、からなり、上記蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入し該筐体本体の第1、第2の軸挿入孔に軸部を対称方向として挿入された軸体のねじ孔にねじ込むことで蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得る電子機器筐体である。
【0024】
この第2の手段によると、軸体は軸部とねじ孔の領域部分がそれぞれ異なることから、軸部を強度を保証する限度に細くすることが可能であり、ねじ孔の部分はねじの強度、すなわち、ねじ部分の長さを十分とする程度の大きさにすることが個々に可能である。
【0025】
したがって、軸部を嵌める筐体本体の突出部を必要最小限度の突出量とすることができるので、全体を小型化し得る。軸体のねじ孔を形成する部分の大きさを、ねじ部の長さを必要とする分とし、それ以上の部分を無くすことにより軸体の回動による回動半径を少ないものとすることができ、筐体本体への影響を少なくできる。第1,第2の軸挿入孔に対して、一対の軸体の軸部を対向あるいは離反する方向とするように対称配置にすることで、蓋体を開放状態とした場合に蓋体が筐体本体から外れないようになる。
【0026】
第3の手段は、側面に開口面と平行する方向へ軸挿入孔の形成された筐体本体と、上記軸挿入孔へ回動自在に挿入される軸部と端部に該軸部の軸線に直交するねじ孔とを有する軸体と、側面に上記軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔と上記筐体本体の軸挿入孔の端面に延びる腕部とが形成された蓋体と、からなり、上記蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入し軸体のねじ孔にねじ込むことで蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得るとともに上記腕部により軸体が軸挿入孔から抜け出ることを阻止される電子機器筐体である。
【0027】
この第3の手段によると、軸体は軸部とねじ孔の領域部分がそれぞれ異なることから、軸部は強度を保証する限度に細くすることが可能であり、ねじ孔の部分はねじの強度、すなわち、ねじ部分の長さを十分とする程度の大きさにすることが個々に可能である。
【0028】
したがって、軸部を嵌める筐体本体の突出部を必要最小限度の突出量とすることができるので、全体を小型化し得る。軸体のねじ孔を形成する部分の大きさを、ねじ部の長さを必要とする分とし、それ以上の部分を無くすことにより軸体の回動による回動半径を少ないものとすることができ、筐体本体への影響を少なくできる。
【0029】
腕部が筐体本体の軸挿入孔の端面に接することにより、蓋体が軸体の抜け出る方向への移動を阻止するようになっているので、蓋体の開放状態で蓋体を筐体本体に開放姿勢を維持することから、蓋体が外れたり、ねじを中心に回転したりすることがなく単体でヒンジ機能を果たすことができる。
【0030】
第4の手段は、側面に開口面と平行する方向へ軸挿入孔と該軸挿入孔を二分する溝部とが形成された筐体本体と、軸方向に貫通孔と該貫通孔をとおり軸線に直交するねじ孔とを有し上記筐体本体の軸挿入孔へ回動自在に挿入される軸体と、側面に上記軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔の形成された蓋体と、先端に上記軸体の貫通孔の径よりも短い長さのねじ部と該ねじ部と頭部との間に首部の形成された首付きねじと、からなり、上記蓋体のねじ挿入孔から首付きねじを挿入し筐体本体の溝部内で軸体のねじ孔にねじ込むことで蓋体を筐体本体に取り付け、首付きねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得る電子機器筐体である。
【0031】
この第4の手段によると、小型化を大きく図ることはできないが、首付きねじのねじ部を軸体の貫通孔の位置とすることで、締めつけ状態から緩めた状態とした際に、ねじ部が貫通孔内に位置することで空転する感覚が得られることから、それ以上不必要な緩め操作をすることがなく、不用意にねじを抜き外すことがなくなる。
【0032】
首付きねじのねじ部よりも先端側に首部と同径の先端ガイド部分を形成しておくと、再び締めつけるに際してねじ部が軸体のねじ孔に容易に案内されるから、締めつけ操作が円滑に行なえる。
【0033】
軸体の貫通孔を中心よりも偏心位置とすることで、締めつけ側のねじ孔長さを長くすること.または貫通孔の径を大きくし、ねじ部の長さ方向へのゆとりを余分に設定することなどが可能となる。
【0034】
第5の手段は、側面に開口面と平行する方向へ間隔を介して同一軸上に軸挿入孔の形成された筐体本体と、上記軸挿入孔へ回動自在に挿入され軸部と該軸部の一端にねじ部とが形成された軸体と、両側端から同一軸上に形成された一対の第1のねじ孔と該第1のねじ孔の中間部に直交方向に形成された第2のねじ孔とを有するねじ金具と、側面に上記ねじ金具の第2のねじ孔に対応したねじ挿入孔の形成された蓋体と、からなり、上記筐体本体の軸挿入孔間に位置されるねじ金具の両側から軸挿入孔内に軸体を挿入させて該ねじ金具の第1のねじ孔に軸体のねじ部をねじ込み、上記蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入しねじ金具の第2のねじ孔にねじ込むことで蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得る電子機器筐体である。
【0035】
この第5の手段によると、ねじ金具と軸体とがそれぞれ別体なことから、ねじ金具の大きさを必要最小限度の大きさにすることができ、両側からねじ込まれる軸体についても軸部の直径を最小径とすることで、筐体本体の軸挿入孔の形成される突出部を大幅に小型化することができる。
【0036】
第6の手段は、側面に開口面と平行する方向へ間隔を介して同一軸上にねじ孔の形成された筐体本体と、上記筐体本体のねじ孔にねじ込まれるねじ部の先端に軸部の形成された軸体と、両側端から同一軸上に形成され上記軸体の軸部挿入孔と該軸部挿入孔の中間部に直交方向に形成されたねじ孔とを有するねじ金具と、側面に上記ねじ金具のねじ孔に対応したねじ挿入孔の形成された蓋体と、からなり、上記筐体本体のねじ孔間に位置されるねじ金具の両側から筐体本体のねじ孔に軸体のねじ部をねじ込み先端の軸部をねじ金具の軸部挿入孔に挿入させ、上記蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入しねじ金具のねじ孔にねじ込むことで蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得る電子機器筐体である。
【0037】
この第6の手段によると、ねじ金具は両側から挿入される軸体に応じた大きさとすることができるので、ねじ金具を可能な限り小型なものとすることができる。筐体本体側にねじ込まれる軸体のねじ部も小径なことから、筐体本体のねじ孔の形成される突出部も同様に僅かな大きさで対応可能なことから、突出量を少ないものとなり、小型化が可能である。
【0038】
第7の手段は、側面に開口面と平行する方向へ軸挿入孔と該軸挿入孔を二分する溝部とが形成された筐体本体と、中間に軸線と直交方向にねじ孔が形成され上記筐体本体の軸挿入孔へ回動自在に挿入される軸体と、側面に上記軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔の形成された蓋体と、からなり、上記筐体本体の軸挿入孔に軸体を挿入させ上記蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入し、筐体本体の溝部内で軸体のねじ孔にねじ込むことで蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得るとともに、開放位置において筐体本体の軸挿入孔の軸方向に上記ねじを移動可能とする切り欠きが該軸挿入孔の周囲に開口形成されてなる電子機器筐体である。
【0039】
この第7の手段によると、筐体の小型化を大きく図ることはできないが、蓋体を開放位置として軸体にねじを係合させた状態で筐体本体の軸挿入孔の周囲の切り欠き位置に合わせることにより、この切り欠きに沿って、ねじとともに軸体、すなわち、蓋体を筐体本体から外すことができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明電子機器筐体について、構成要旨にもとづいた実施形態により、それぞれ図を参照しながら具体的詳細に説明する。なお、全図を通じて同様部分には同一符号を付してある。
【0041】
図1は本発明電子機器筐体の背面図、が示される。本発明はそれぞれが筐体のヒンジ機構に特徴を有するものであるから、筐体側は従来と同様構成であるので、同一の符号を付してあり、筐体全体の平面図、側面図、などは省略してある。
【0042】
電子機器筐体は図示下側の箱形をなす筐体本体1と、上側の同様に箱形をなす蓋体2とからなり、相互の開口面を対向させるようにして覆い、内部空間内に装備される電子機器などを外界の雰囲気と遮断保護している。
【0043】
一部破断面に示されるように、筐体本体1の開口面の周囲には凸条3が形成されており、蓋体2の開口面の周囲には凹溝4が形成されている。凹溝4内には合成ゴムからなるガスケット5が嵌め込まれ、凸条3により適切状態に押圧されて両開口面内に、空気中の有害ガスや塵埃、雨水などが侵入しないように構成されている。
【0044】
筐体本体1に対する蓋体2の平面方向の位置は、凸条3と凹溝4との嵌まり合い部分の余裕によって、許容限度のわずかな位置ずれはあるものの、さして大きな位置ずれは生じないように設定されている。
【0045】
筐体本体1の両側面の下側には、取り付け脚6が二箇所ずつ突出されており、取り付けボルト用の孔7が設けられている。図示省略してあるが、電源接続用の防水型コネクタや、信号線、制御線などを接続する防水型のコネクタも筐体本体1の側壁を貫通するように設けられている。
【0046】
筐体本体1の正面側の左右には、図21、図22に示されるような、離間した位置に側壁から外側に突出した突出部8,8に、開口面と直交方向にねじ孔が設けられ、蓋体2には対応する位置の突出部9,9にねじ孔が設けられ、この蓋体2側のねじ孔に首付きねじ11,11がねじ込まれるとともに、筐体本体1側のねじ孔にねじ込まれて蓋体2が筐体本体1に締めつけられ、取り付けられている。
【0047】
首付きねじ11を緩めても、蓋体2の突出部9内のねじに首付きねじ11の首部が嵌まり合っていることから、首付きねじ11が蓋体2から外れ落ちることはない。
【0048】
筐体本体1の背面側、開口面側の左右には図2の部分拡大図によく示されるように、側壁の外側に開口面と平行する方向へ第1,第2の軸挿入孔25,25の形成された突出部26,26が離間した位置の二箇所の同一軸上に設けられている。
【0049】
図2は図1の図示左側の部分が示され、図(a)は背面側を、図(b)はその側面側、が示されている。
軸体27は、図3の三面図、すなわち、図(a)の平面図、図(b)の側面図、図(c)の正面図、に示されるように、筐体本体1の軸挿入孔25へ回動自在に挿入される細径な軸部28と、端部に大径な本体部29と、この本体部29に軸部28の軸線に直交するねじ孔31と、を有する。
【0050】
本体部29の下面は、図(c)の正面図によく示されるように軸部28の径に沿った位置で平面32に削除されている。また、軸部28と本体部29との境界部分には、応力集中を避けるための曲面33に形成されており、すべての隅角には安全のための面取りが施されている。
【0051】
蓋体2の側面には外側方向に突出した突出部35が二箇所(図1)に設けられ、軸体27のねじ孔31の位置に対応してねじ挿入孔36が形成されている。
組み立て手順は、一対の軸体27の軸部28を筐体本体1の第1,第2の二箇所の軸挿入孔25に、図1に示されるように軸部28を対向させて挿入する。図4の平面図の、図(a)に示されるように、図(b)の軸体挿入孔25に対して軸体27の軸部28の方向を合わせ、図(c)に示されるように挿入させる。
【0052】
軸体挿入孔25の開口端部には、軸体27の曲面33を避けるためと、挿入を容易とするために、面取り37が施されているので容易に挿入させることができる。
【0053】
蓋体2を筐体本体1の開口面を覆うように位置させると、軸体27のねじ孔31の位置と蓋体2のねじ挿入孔36の位置とが対応し一致するから、蓋体2のねじ挿入孔36に、ねじ41をばね座金42、平座金43を介在させて挿入させるとともに、軸体27のねじ孔31にねじ込み、平面32からねじ先端を突出させる。ねじ41の頭部は公知な六角孔付きであり、工具である六角レンチにより操作し得るものである。
【0054】
蓋体2はねじ41で筐体本体に締めつけ状態に取り付けられる。筐体の正面側の首付きねじ11も同様にして締めつけることで、蓋体2は筐体本体1の開口面を覆い外界と遮蔽する。
【0055】
ねじ41の先端部には図示省略の溝が形成されているので、この溝にE型止め輪(Eリング)45を挿入させる。この状態が図1、図2に示される。軸体27の本体部29の平面32の面とE型止め輪45との間には図示されるような適宜間隔46が形成される。
【0056】
この間隔46はねじ41を緩めるに必要な長さであるとともに、緩め過ぎにより、ねじ41を抜き外すことを防止するためのものでもある。E型止め輪45から先端のねじ部の長さは必要以上に長くない、最低限短い長さに設定されている。
【0057】
図5の図(a)には、蓋体2が、ねじ41で締めつけられた状態に示されている。図(b)には、上記したようにねじ41が緩められてE型止め輪45が軸体27の平面32に接した状態に示されており、この状態で、蓋体2の正面側の首付きねじ11を緩めて筐体本体1から外した状態とし、蓋体2は軸体27の軸部28を中心に時計方向に回動させ、筐体本体1に対して開閉可能に開放位置とすることができる。
【0058】
各図、とくに側面図から明らかなように、筐体本体1の突出部26の突出量は軸体27の本体部29の外形と同等に設定されており、従来のような大きさを要するものではないので、小型化し得る。
【0059】
図5の図(b)に示されるように蓋体2の開放にともなっては、軸体27とともにねじ41の先端部が筐体本体1の側壁面に接近するが、ねじ41の先端部分は平面32に接近しており、二点鎖線に示される軸体27の本体部29の回動外径範囲内に収まっているので、筐体本体1の側壁面に接することがない。
【0060】
本実施形態にあっては、図1に示されるように筐体本体1の突出部26の両外側に、軸体27の本体部29が位置されるような構成としたが、軸部28が離反するような方向、すなわち、本体部29が接近対向するような構成とすることも、もちろん可能なことであり、いずれかの対称位置に配置されればよいことであって、いずれにしても、蓋体2が開放姿勢において筐体本体1から外れることのないものとなる。
【0061】
軸体27は、軸部28とねじ孔31の本体部29とは領域部分がそれぞれ異なることから、軸部28を強度を保証する限度に細くすることが可能であり、ねじ孔31の強度、すなわち、ねじ部の長さを十分とする程度の大きさにすることが個々に可能である。
【0062】
したがって、軸部28を嵌める筐体本体1の突出部26を必要最小限度の突出量とすることができるので、全体を小型化し得る。軸体27の本体部分29の大きさを、ねじ部の長さを必要とする分とし、それ以上の部分を無くして平面32とすることにより、回動による回動半径を少ないものとすることができ、筐体本体1への影響を無くすこともできる。
【0063】
筐体本体1ならびに蓋体2は、それぞれ、重量を軽くすることと、強度ならびに設置環境に対する防食機能を有する耐蝕性にすぐれた、アルミニウム合金のダイカスト法による鋳造品の一体成型品であり、適宜な塗装などの表面処理が施される。
【0064】
軸体27、ねじ41および座金などのねじ部品42、43は、強度ならびに耐蝕性の面から、それぞれステンレス鋼でなる。
上記、実施形態においては、E型止め輪45を、必ずしも必要とするものではなく、以下の各実施形態においても同様である。
【0065】
図6は、本発明第2の一実施形態の軸体の三面図で、図(a)の平面図、図(b)の側面図、図(c)の正面図、にそれぞれ示される。軸体51は、筐体本体1の軸挿入孔25へ回動自在に挿入される細径な軸部52と、端部に側面視矩形状の本体部53と、この本体部53に軸部52の軸線に直交するねじ孔54と、を有する。
【0066】
本体部53の下面は、矩形の短辺側の平面55と軸部52の径の外周とが一致されている。また、軸部52と本体部53との境界部分には、応力集中を避けるための曲面56に形成されており、すべての隅角には安全のための面取りが施されている。
【0067】
この軸体51は、図3の軸体27に代えて、前述ならびに後述の各実施形態を含んで適用し得るものである。
軸体51は、前述の軸体27が丸棒材からの加工品であるのに対し、矩形材からの加工品なことから本体部53の短辺幅を極限状態まで狭くし得るとともに、長辺側を必要とするねじ孔54の長さに対応した長さとすることができる。量産に応じては、ステンレス鋼材の鍛造品として、必要部分の仕上げ加工ならびに不動態化処理することは容易であり、材料の使用量を少なくすることができる。
【0068】
図7は、本発明電子機器筐体第3の一実施形態の平面図である。また、図8に要部拡大図として、図(a)に背面側、図(b)に側面側、が示される。筐体の基本的な構成は、図1の筐体と同様であるが、大きさが比較的に小型なものである。このようなことから、同様構成部分には図1、図2と同一符号を付して示し、筐体全体の背面図、側面図、などは省略してある。
【0069】
電子機器筐体は図示下側の箱形をなす筐体本体1と、上側の同様に箱形をなす蓋体2とからなり、相互の開口面を対向させるようにして覆い、内部空間内に装備される電子機器などを外界の雰囲気と遮蔽保護している。
【0070】
図示していないが、前述と同様に、筐体本体1の開口面には凸条3が形成されており、蓋体2の開口面周囲には凹溝4が形成されている。凹溝4内には合成ゴムからなるガスケット5が嵌め込まれ、凸条3により適切状態に押圧されて両開口面内に、空気中の有害ガスや塵埃、雨水などが侵入しないように構成されている。
【0071】
筐体本体1に対する蓋体2の平面方向の位置は、凸条3と凹溝4との嵌まり合い部分の余裕によって、許容限度のわずかな位置ずれはあるものの、さして大きな位置ずれは生じないように設定されている。
【0072】
筐体本体1の両側面の下側には、取り付け脚6が二箇所ずつ突出されており、取り付けボルト用の孔7が設けられている。図示省略してあるが、電源接続用の防水型コネクタや、信号線、制御線などを接続する防水型のコネクタも側壁を貫通するように設けられている。
【0073】
筐体本体1の正面側と両側面側とには、それぞれ中央部分に側壁面から外側に突出した突出部8が形成され、開口面と直交方向にねじ孔が設けられている。蓋体2には対応擦る位置に突出部9と、この突出部9にねじ孔が設けられている。
【0074】
この蓋体2のねじ孔に首付きねじ11がねじ込まれるとともに、筐体本体1側のねじ孔にねじ込まれて蓋体2が締めつけられ、取り付けられている。
首付きねじ11を緩めても、蓋体2の突出部9内のねじに首付きねじ11の首部が嵌まり合っていることから、首付きねじ11が蓋体2から外れ落ちることはない。
【0075】
筐体本体1の背面側、開口面側の中央部分には、図8によく示されるように、側壁の外側に開口面と平行する方向へ軸挿入孔25の形成された突出部26が設けられている。
【0076】
軸体27は、図3に示されるものであり、筐体本体1の軸挿入孔25へ挿入される軸部28と、端部の本体部29を直交方向に貫通するねじ孔31と、本体部29下側の平面32と、からなる。
【0077】
蓋体2の側面には外側方向に突出した突出部35が設けられ、軸体27のねじ孔31の位置に対応してねじ挿入孔36と、筐体本体1の軸挿入孔25の形成された突出部26の図示右側端面に接近して覆い接するように形成された腕部61と、からなる。
【0078】
組み立て手順は、軸体27の軸部28を筐体本体1の軸挿入孔25に、図示状態に挿入させる。
蓋体2を筐体本体1の開口面を覆うように位置させると、軸体27のねじ孔31の位置と蓋体2のねじ挿入孔36の位置とが対応し一致するから、蓋体2のねじ挿入孔36に、ねじ41をばね座金42、平座金43を介在させて挿入させるとともに、軸体27のねじ孔31にねじ込み、平面32から突出させる。ねじ41の頭部は公知な六角孔付きであり、工具として六角レンチで操作し得るものである。
【0079】
蓋体2は、ねじ41で筐体本体1に締めつけ状態に取り付けられる。筐体の正面側と両側面側の首付きねじ11も同様に締めつけることで、蓋体2は筐体本体1の開口面を覆い外界と遮蔽される。
【0080】
ねじ41の先端には図示省略の溝が形成されているので、この溝にE型止め輪(Eリング)45を挿入させる。軸体27の本体部29の平面32の面とE型止め輪45との間には図示されるような適宜間隔46が形成される。
【0081】
この間隔46はねじ41を締めるに必要な長さであるとともに、緩め過ぎにより、ねじ41が抜き外されることを防止するためのものでもある。E型止め輪45から先端のねじ部の長さは必要以上に長くない、最低限短い長さに設定されている。
【0082】
筐体本体1の突出部26には、一方の面に挿入された軸体27の本体部29の端面が接しており、他方の面に蓋体2から延びる腕部61が覆うようにして、接近位置に接している。
【0083】
蓋体2のねじ41を緩めるとともに、正面側と両側面側との首付きねじ11を緩めて筐体本体1から外した状態とすることにより、蓋体2は軸体27の軸部28を中心に、図8の図(b)で時計方向に回動させ、筐体本体1に対して開閉可能に開放位置とすることができる。このようなことは、図5の図(b)に示されることと、作用、効果において同様であり、従来のような大きさを要することなく小型化し得る。
【0084】
蓋体2の開放状態では、腕部61が筐体本体1の突出部26の端面に接していることから、ねじ41を中心にしてねじ挿入孔36の回りに回転することが防止され、開放姿勢が維持される。
【0085】
腕部61により、蓋体2が軸体27の抜け出る方向への移動を阻止するので、蓋体2が開放状態で外れたりすることがない。
このようなことは、腕部61側からみた側面図の、図9の図(a)に示される蓋体2の締めつけ閉鎖状態と、図(b)に示される開放状態とから容易に理解されよう。すなわち、腕部61の先端部は軸体27の回動中心を覆い一致した回動をしている。このように、本実施形態によるとヒンジ機構は一組で、こと足りているので構成が簡易となる。
【0086】
図10は、本発明電子機器筐体第4の一実施形態の背面側からみた要部を部分断面した拡大図が示される。本実施形態においても、筐体本体1ならびに蓋体2の図示されない部分については図1と同様であることから、図示省略する。図10で、図(a)は蓋体のねじ締めつけ閉鎖状態、図(b)はねじの緩められた開放可能な状態、に示される。
【0087】
筐体本体1の開口面側、側壁の外側に開口面と平行する方向へ軸挿入孔65の形成された突出部66が、突出部66を軸挿入孔65の軸線方向と直交方向に二分する溝部67を有して形成されている。
【0088】
この軸挿入孔65に回動自在に挿入される軸体68は、図11の三面図に、図(a)の平面図、図(b)の側面図、図(c)の正面図、にも示されるように、軸線方向の中心部に貫通孔69と、この貫通孔69をとおり軸線に直交するねじ孔71と、を有してなる。
【0089】
蓋体2には、筐体本体1の突出部66の軸挿入孔65の中心と溝部67部分に対応した位置の側面に、突出部35が設けられ、ねじ挿入孔36が形成されている。
【0090】
蓋体2を筐体本体1に取り付けるねじは、首付きねじ73であって、頭部74と、先端に軸体68の貫通孔69の径よりも短い長さのねじ部75と、頭部74とねじ部75との間にねじ部75のねじ下径に相当する首部76と、ねじ部75の先端に首部76と同等の径のガイド部77と、が形成されてなる。
【0091】
筐体本体1の軸挿入孔65に軸体68を挿入し、筐体本体1の開口を蓋端2で覆わせた状態で、蓋体2のねじ挿入孔36から首付きねじ73を、ばね座金42、平座金43を介在させて挿入し、筐体本体1の溝部67で軸体68のねじ孔71にねじ部75をねじ込むことで、蓋体2を筐体本体1に締めつけて図(a)に示されるように取り付け、首付きねじ73を緩めて軸体68の貫通孔69内にねじ部75を位置させた状態で、軸体68を中心に蓋体2を回動させて筐体本体1に対して開閉し得る。
【0092】
首付きねじ73のねじ部75を軸体68の貫通孔69内に位置させると、図(b)に示されるように、先端のガイド部77が下側のねじ孔71内に位置することから、首付きねじ73と軸体68とは回動が一致して行なわれるとともに、締めつける際にねじ孔71にねじ部75が案内されて容易に嵌まり合いねじ込むことができる。
【0093】
首付きねじ73の緩め操作時に、ねじ部75が貫通孔69内に到ることにより、空転する感覚が得られ、それ以上の緩め操作をすることがなく、首付きねじ73を軸体68から抜き外すことが防止される。
【0094】
図12は、本発明電子機器筐体第5の一実施形態の背面側からみた要部を部分断面した拡大図が示される。本実施形態においても、第4の実施形態と同様に、筐体本体1ならびに蓋体2の図示されない部分については図1と同様であることから、図示省略する。図12で、図(a)は蓋体のねじ締めつけ閉鎖状態、図(b)はねじの緩められた開放可能な状態、に示される。
【0095】
筐体本体1の開口面側、側壁の外側に開口面と平行する方向へ軸挿入孔65の形成された突出部66が、突出部66を軸挿入孔65の軸線方向と直交方向に二分する溝部67を有して形成されている。
【0096】
この軸挿入孔65に回動自在に挿入される軸体81は、図13の三面図に、図(a)の平面図、図(b)の側面図、図(c)の正面図、にも示されるように、軸線方向の中心よりも偏心した位置、すなわち、図(c)にもっとも、よく示されるように上方に偏心して貫通孔82と、この貫通孔82をとおり軸線に直交するねじ孔83と、を有してなる。
【0097】
蓋体2には、筐体本体1の突出部66の軸挿入孔65の中心と溝部67部分に対応した位置の側面に、突出部35が設けられ、ねじ挿入孔36が形成されている。
【0098】
蓋体2を筐体本体1に取り付けるねじは、首付きねじ85であって、頭部86と、先端に軸体81の貫通孔82の径よりも短い長さのねじ部87と、頭部86とねじ部87との間にねじ部87のねじ下径に相当する首部88と、ねじ部87の先端に首部88と同等の径のガイド部89と、が形成されてなる。
【0099】
筐体本体1の軸挿入孔65に軸体81を挿入し、筐体本体1の開口を蓋体2で覆わせた状態で、蓋体2のねじ挿入孔36から首付きねじ85を、ばね座金42、平座金43を介在させて挿入し、筐体本体1の溝部67で軸体81のねじ孔83にねじ部87をねじ込むことで、蓋体2を筐体本体1に締めつけて図(a)に示されるように取り付け、首付きねじ85を緩めて軸体81の貫通孔82内にねじ部87を位置させた状態で、軸体81を中心に蓋体2を回動させて筐体本体1に対して開閉し得る。
【0100】
首付きねじ85のねじ部87を軸体81の貫通孔82内に位置させると、図(b)に示されるように、先端のガイド部89が下側のねじ孔83内に位置することから、首付きねじ85と軸体81とは回動が一致して行なわれるとともに、締めつける際にねじ孔83にねじ部87が案内されて容易に嵌まり合いねじ込むことができる。
【0101】
首付きねじ85の緩め操作時に、ねじ部87が貫通孔82内に到ることにより、空転する感覚が得られ、それ以上の緩め操作をすることがなく、首付きねじ85を軸体81から抜き外すことが防止される。
【0102】
本実施形態は軸体81の貫通孔82の偏心位置を、首付きねじ85の頭部86側とすることが必須である。このようにすることで、締めつけに必要とする軸体81の下側のねじ部83の長さを十分なものとすることができ、同時に、首付きねじ85のねじ部87の長さも長くすることができる。
【0103】
軸体81の、首付きねじ85のねじ部87の抜け止めに寄与する上側のねじ孔83の長さは、強度を必要とすることがないので、貫通孔82の偏心により必要最小限の長さとすることができる。
【0104】
軸体81の、首付きねじ85のねじ部87の締めつけに寄与する下側のねじ孔83の長さと、首付きねじ85のねじ部87の長さと、は必要強度が確保されるならば短くすることにより、それに応じて軸体81の径を小さくすることができるので、突出部66小さくして筐体全体を小型化することが可能となる。
【0105】
図14の図(a)は、本発明電子機器筐体第6の一実施形態の背面側からみた要部拡大図に示される。本実施形態においても、筐体本体1ならびに蓋体2の図示されない部分については図1と同様であるから、図示省略する。
【0106】
筐体本体1の開口面側、側壁の外側に開口面と平行する方向へ軸挿入孔91の形成された突出部92が、軸方向に間隔93を隔てて同一軸上で対に形成されている。
【0107】
この軸挿入孔91に回動自在に挿入される軸体95は、図(b)の側面図、図(c)の正面図、に示されるように、軸部96と、この軸部96の一端にねじ部97と、軸部の端部に六角孔98と、が形成されたものでなる。
【0108】
筐体本体1の突出部92の間隔93に配置されるねじ金具101は、図(a)に示されるように、両側端から同一軸上に形成された第1のねじ孔102と、この第1のねじ孔102の中間部に軸線とは直交方向に形成された第2のねじ孔103とを有する。
【0109】
蓋体2には、筐体本体1の一対の突出部92の中間と、軸挿入孔91の中心軸上と、の部分に対応した位置の側面に突出部35が設けられ、ねじ挿入孔36が形成されている。
【0110】
筐体本体1の軸挿入孔91の間隔93内に、ねじ金具101を位置させて、一対の軸挿入孔91それぞれに両側から軸体95を挿入し、ねじ金具101の第1のねじ孔102にねじ部97を、六角棒スパナを用いてねじ込み、強く締めつけて固定させる。または、公知な嫌気性接着剤などのロック材を塗布してねじ込み固定させる。
【0111】
筐体本体1の開口を蓋体2で覆わせた状態で、蓋体2のねじ挿入孔36からねじ105を、ばね座金42、平座金43を介在させて挿入し、ねじ金具101の第2のねじ孔103にねじ込み、締めつけて蓋体2を筐体本体1に取り付ける。
【0112】
ねじ105を緩めた状態で、ねじ金具101から抜き外すことなく、軸体95を中心に、ねじ金具101とともに蓋体2を回動させて、筐体本体1に対して開閉することができる。
【0113】
本実施形態によると、ねじ金具101と軸体95とがそれぞれ別体なことから、ねじ金具101の外形を第1のねじ孔102と、第2のねじ孔103と、の大きさに応じて、必要最小限度の大きさとすることが可能となる。
【0114】
軸体95の軸部96も、ねじ部97の直径よりも、僅かに大きくすることでよいことから、筐体本体1の軸挿入孔91の形成された突出部92の大きさを大幅に小型化することができ、筐体の外形を小型化し得る。
【0115】
ねじ金具101の外形形状は、円形にかぎらず、方形、なかでも第2のねじ孔103方向に長辺を有する長方形とすること、および、第1のねじ孔102の位置を偏心位置とすること、などで、さらに小型化が可能となるものである。
【0116】
図15の図(a)は、本発明電子機器筐体第7の一実施形態の背面側からみた要部拡大図に示される。本実施形態においても、筐体本体1ならびに蓋体2の図示されない部分については図1と同様であるから、図示省略する。
【0117】
筐体本体1の開口面側、側壁の外側に開口面と平行する方向へねじ孔111の形成された突出部112が、軸方向に間隔113を隔てて同一軸上で対に形成されている。
【0118】
このねじ孔111にねじ込まれる軸体115は、図(d)の側面図に示されるように、端面に図示省略の六角孔の形成された頭部116と、中間のねじ部117と、先端の軸部118と、からなる。軸部118の直径はねじ部117のねじ山の谷径以下に設定されている。
【0119】
筐体本体1の突出部112の間隔113内に配置されるねじ金具121は、図(b)の側面図、図(c)の正面図、に示されるように、両側端から同一軸上に軸体115の軸部118挿入孔122と、この軸部挿入孔122の中間部に軸線とは直交方向に形成されたねじ孔123と、を有してなる。
【0120】
蓋体2には、筐体本体1の対の突出部112の中間と、ねじ孔111の中心線上と、の部分に対応した位置の側面に突出部35が設けられ、ねじ挿入孔36が形成されている。
【0121】
筐体本体1の突出部112の間隔113内に、ねじ金具121を位置させて、一対のねじ孔111それぞれに両側から軸体115を、ばね座金42、平座金43を介在させて挿入するとともに、六角棒スパナを用いて、ねじ部117をねじ込み、先端の軸部118をねじ金具121の軸部挿入孔122に挿入させ、ねじを強く締めつけて軸体115を突出部112に固定させる。
【0122】
筐体本体1の開口を蓋体2で覆わせた状態で、蓋体2のねじ挿入孔36からねじ105を、ばね座金42、平座金43を介在させて挿入し、ねじ金具121のねじ孔123にねじ込み、締めつけて蓋体2を筐体本体1に取り付ける。
【0123】
ねじ105を緩めた状態で、ねじ金具121から抜き外すことなく、軸体115を中心に、ねじ金具121とともに蓋体2を回動させて、筐体本体1に対して開閉することができる。
【0124】
本実施形態によると、ねじ金具121と軸体115とがそれぞれ別体なことから、ねじ金具121の外形をねじ孔123の大きさに応じて、必要最小限度の大きさとすることが可能となる。
【0125】
軸体115のねじ部117を、軸部118に応じて小径とすることができるから、筐体本体1の突出部112の大きさを大幅に小型化することができ、筐体の外形を小型化し得る。
【0126】
ねじ金具121の軸部挿入孔122を貫通させずに、ねじ孔123の手前で止めることにより、ねじ孔123の有効長を軸部挿入孔122分長くすることができるので、ねじ金具121の外形を、さらに小さくできる。
【0127】
ねじ金具121の外形形状は、円形にかぎらず、方形、なかでもねじ孔123の方向に長辺を有する長方形とすること、および、軸部挿入孔122の位置を偏心位置とすること、などで、さらに小型化が可能となるものである。
【0128】
図16は、本発明電子機器筐体第8の一実施形態の要部拡大図に示され、図(a)に背面図、図(b)に図(a)の図示左側からみた側面図、が示される。本実施形態においても、筐体本体1ならびに蓋体2の図示されない部分については図1と同様であることから、図示省略する。
【0129】
筐体本体1の開口面側、側壁の外側に開口面と平行する方向へ軸挿入孔131の形成された突出部132が、突出部132を軸挿入孔131の軸線方向と直交方向に二分する溝部133を有して形成されている。
【0130】
図示左側の突出部132には、図18の図(a)の筐体本体1のみの側面図に示されるように、図示下側に後述するねじ部が通過し得る幅の切り欠き134が形成されている。
【0131】
この軸挿入孔131に回動自在に挿入される軸体135は、円柱状をなし、軸線方向の中間に軸線と直交方向にねじ孔136の形成されたものでなる。
蓋体2には、筐体本体1の突出部132の軸挿入孔131の中心と溝部133部分に対応した位置の側面に、突出部35が設けられ、ねじ挿入孔36が形成されている。
【0132】
筐体本体1の軸挿入孔131に軸体135を挿入し、筐体本体1の開口を蓋体2で覆わせた状態で、蓋体2のねじ挿入孔36からねじ105を、ばね座金42、平座金43を介在させて挿入し、筐体本体1の溝部133で軸体135のねじ孔136にねじ込むことで、蓋体2を筐体本体1に締めつけて取り付け、ねじ105を緩めて軸体135を中心に蓋体2を、図(b)で時計方向に回動させて筐体本体1に対して開閉し得る。
【0133】
蓋体2を、約180°回動させて開放した状態が図17に示される。同様に図(a)は背面側、図(b)は側面側、である。回動させるには、ねじ105を筐体本体1の突出部132間の溝部133内を沿わせて行なえる。
【0134】
図(b)によく示されるように、ねじ105のねじ部135が突出部132の下側の切り欠き134に位置していることがわかる。この状態で、紙面手前側、すなわち、図(a)で図示左側に移動させることにより、軸体135を突出部132の軸挿入孔131から引き出して、取り出すことが容易に行なえる。すなわち、蓋体2を筐体本体1から取り外すことができる。
【0135】
筐体本体1の図示されない対のヒンジ機構である突出部132の切り欠き134も同方向である。
蓋体2を筐体本体1に取り付けるには、取り外しと逆の手順により容易に行なうことができるのは、容易に理解されよう。以上のようにして蓋体2を筐体本体1に対して着脱し得るのは、図17に示される状態の位置のみであり、それ以外の位置では行なうことができないことと、着脱の方向が1方向のみに限定されているから、不用意に外れたり、取り外すことはできない。
【0136】
図17の図(b)は変形例であり、筐体本体1の突出部132の切り欠き134を、対の突出部132に連続して形成させたものであり、このようにすることで、蓋体2を筐体本体1に対して、いずれの方向へも着脱させることが可能となる。
【0137】
このような実施形態の、さらなる変形例は切り欠き134の位置を対の左右両側の突出部132に対して、同一位置ではなく、異なる角度位置とすることで、着脱操作が選択的にいずれかの一方へのみ可能となることから、とりわけ、取り付ける場合に、ねじ105のねじ部135を溝部134内に、確実に位置決めさせることが行なえるから好都合である。
【0138】
【発明の効果】
以上、詳細に説明のように本発明電子機器筐体によると、第1に、側面に開口面と平行する方向へ軸挿入孔の形成された筐体本体と、この筐体本体の軸挿入孔に回動自在に挿入される軸部とこの軸部の端部に軸部の軸線に直交するねじ孔とを有する軸体と、側面に軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔の形成された蓋体と、からなり、蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入し軸体のねじ孔にねじ込むことで、蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得る電子機器筐体である。
【0139】
このような構成であるから、軸体の軸部とねじ部とは別構成なことにより、軸部は強度限界まで細くすることが可能であり、ねじ孔部分はねじ孔の大きさと長さを適宜に設定可能である。
【0140】
軸部を嵌め合わせる筐体本体の軸挿入孔を形成する突出部を、必要限度の最小の大きさとすることで、筐体全体の大きさを小型化し得る。軸体のねじ孔形成部分の必要以上の部分を除去した形にすることで、軸体の回動による回動半径を少なくし得る。
【0141】
第2に、側面に開口面と平行する方向へ離間して同一軸上に第1,第2の軸挿入孔の形成された筐体本体と、この筐体本体の軸挿入孔へ回動自在に挿入される軸部とこの軸部の端部に軸部の軸線に直交するねじ孔とを有する軸体と、側面に軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔が離間して形成された蓋体と、からなり、蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入し筐体本体の第1,第2の軸挿入孔に軸部を対称方向として挿入された軸体のねじ孔にねじ込むことにより蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で、軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得る電子機器筐体である。
【0142】
このような構成であるから、軸体の軸部とねじ部とは別構成なことにより、軸部は強度限界まで細くすることが可能であり、ねじ孔部分はねじ孔の大きさと長さを適宜に設定可能である。
【0143】
軸部を嵌め合わせる筐体本体の軸挿入孔を形成する突出部を、必要限度の最小の大きさとすることで、筐体全体の大きさを小型化し得る。軸体のねじ孔形成部分の必要以上の部分を除去した形にすることで、軸体の回動による回動半径を少なくし得る。
【0144】
第1,第2の軸挿入孔に対して、一対の軸体の軸部を対向方向、あるいは、離反する方向とするように、対称配置にすることにより、蓋体を開放状態としても蓋体が筐体方本体から外れることがない。
【0145】
第3に、側面に開口面と平行する方向へ軸挿入孔の形成された筐体本体と、この筐体本体の軸挿入孔へ回動自在に挿入される軸部とこの軸部の端部に軸部の軸線に直交するねじ孔とを有する軸体と、側面に軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔と筐体本体の軸挿入孔の端面に延びる腕部とが形成された蓋体と、からなり、蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入し軸体のねじ孔にねじ込むことで蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得るとともに、腕部により軸体が軸挿入孔から抜け出ることを阻止される電子機器筐体である。
【0146】
このような構成であるから、軸体の軸部とねじ部とは別構成なことにより、軸部は強度限界まで細くすることが可能であり、ねじ孔部分はねじ孔の大きさと長さを適宜に設定可能である。
【0147】
軸部を嵌め合わせる筐体本体の軸挿入孔を形成する突出部を、必要限度の最小の大きさとすることで、筐体全体の大きさを小型化し得る。軸体のねじ孔形成部分の必要以上の部分を除去した形にすることで、軸体の回動による回動半径を少なくし得る。
【0148】
腕部が筐体本体の軸挿入孔の端面に接することにより、蓋体が軸体の抜け出る方向への移動を阻止することから、蓋体の開放状態で蓋体を筐体本体に開放姿勢を維持し、蓋体が外れたり、ねじを中心に回転したりすることがないので、単体でヒンジ機能を果たすことができる。
【0149】
第4に、側面に開口面と平行する方向へ軸挿入孔とこの軸挿入孔を二分する溝部とが形成された筐体本体と、軸方向に貫通孔とこの貫通孔をとおり軸線に直交するねじ孔とを有し筐体本体の軸挿入孔へ回動自在に挿入される軸体と、側面に軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔の形成された蓋体と、先端に軸体の貫通孔の径よりも短い長さのねじ部とこのねじ部と頭部との間に首部の形成された首付きねじと、からなり、蓋体のねじ挿入孔から首付きねじを挿入し筐体本体の溝部内で軸体のねじ孔にねじ込むことで蓋体を筐体本体に取り付け、首付きねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得る状電子機器筐体である。
【0150】
このような構成であるから、筐体の小型化を大きく図ることはできないが、首付きねじのねじ部を軸体の貫通孔の位置にすることにより、締めつけ状態から緩めた状態とした際に、ねじ部が貫通孔内に位置して空転する感覚が得られ、それ以上の緩め操作を行なうことがないので、ねじを緩め過ぎて抜き外すことが防止される。
【0151】
首付きねじのねじ部よりも先端側に、首部と同径の先端ガイド部分を形成しておくことにより、締めつけるに際して、ねじ部が軸体のねじ孔に確実に案内され、締めつけ操作が円滑容易に行なえる。
【0152】
軸体の貫通孔を中心よりも偏心位置とすることにより、締めつけ側のねじ長さを長くし得る。または、貫通孔の径を大きくし、ねじ部の長さ方向へのゆとりを余分に設定し得る。
【0153】
第5に、側面に開口面と平行する方向へ間隔を介して同一軸上に軸挿入孔の形成された筐体本体と、この筐体本体の軸挿入孔へ回動自在に挿入され軸部とこの軸部の一端にねじ部とが形成された軸体と、両側端から同一軸上に形成された一対の第1のねじ孔とこの第1のねじ孔の中間に直交方向に形成された第2のねじ孔とを有するねじ金具と、側面にねじ金具の第2のねじ孔に対応したねじ挿入孔の形成された蓋体と、からなり、筐体本体の軸挿入孔間に位置されるねじ金具の両側から軸挿入孔内に軸体を挿入させてこのねじ金具の第1のねじ孔に軸体のねじ部をねじ込み、蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入してねじ金具の第2のねじ孔にねじ込むことにより蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心にして蓋体を回動させて開閉し得る電子機器筐体である。
【0154】
このような構成であるから、ねじ金具と軸体とがそれぞれ別体であり、ねじ金具の大きさを必要最小限の大きさに設定し得る。両側からねじ込まれる軸体についても、軸部の直径を最小径として、筐体本体の軸挿入孔の形成される突出部を大幅に小型化し得る。
【0155】
第6に、側面に開口面と平行する方向へ間隔を介して同一軸上にねじ挿入孔の形成された筐体本体と、この筐体本体のねじ孔にねじ込まれるねじ部の先端に軸部の形成された軸体と、両側端から同一軸上に形成され軸体の軸部挿入孔とこの軸部挿入孔の中間部に直交方向に形成されたねじ孔とを有するねじ金具と、側面にねじ金具のねじ孔に対応したねじ挿入孔の形成された蓋体と、からなり、筐体本体のねじ孔間に位置されたねじ金具の両側から筐体本体のねじ孔に軸体のねじ部をねじ込み、先端の軸部をねじ金具の軸部挿入孔に挿入させ、蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入してねじ金具のねじ孔にねじ込むことにより蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得る電子機器筐体である。
【0156】
このような構成であるから、ねじ金具は両側から挿入される軸体に応じた大きさとすることができるので、ねじ金具を必要最小限小型化し得る。筐体本体側にねじ込まれる軸体のねじ部も小径とし得るから、筐体本体のねじ孔の形成される突出部も同じく僅かな大きさとすることができ、小型化が可能である。
【0157】
第7に、側面に開口面と平行する方向へ軸挿入孔とこの軸挿入孔を二分する溝部とが形成された筐体本体と、中間に軸線と直交方向にねじ孔が形成され筐体本体の軸挿入孔へ回動自在に挿入される軸体と、側面に軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔の形成された蓋体と、からなり、筐体本体の軸挿入孔に軸体を挿入させ、蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入し、筐体本体の溝部内で軸体のねじ孔にねじ込むことにより、蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得るとともに、開放位置において筐体本体の軸挿入孔の軸方向にねじを移動可能とする切り欠きが、軸挿入孔の周囲に開口形成されてなる電子機器筐体である。
【0158】
このような構成であるから、筐体の小型化を大きく図ることはできないが、蓋体を開放位置として、軸体にねじを係合させた状態で筐体本体の軸挿入孔の周囲の切り欠き位置に合わせることにより、この切り欠きに沿って、ねじとともに軸体、すなわち、蓋体を筐体本体から外すことができる。
【0159】
以上のように、本発明によると電子機器筐体の簡易化ならびに小型化し得るヒンジ機構が得られる実用上の効果は、きわめて著しいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電子機器筐体の背面図である。
【図2】本発明電子機器筐体第1の一実施形態要部拡大図である。
【図3】本発明第1の一実施形態の軸体である。
【図4】本発明第1の一実施形態の筐体本体と軸体との組み合わせである。
【図5】本発明第1の一実施形態の作用説明図である。
【図6】本発明第2の一実施形態の軸体である。
【図7】本発明電子機器筐体第3の一実施形態平面図である。
【図8】本発明電子機器筐体第3の一実施形態要部拡大図である。
【図9】図8の腕部側からみた側面図である。
【図10】本発明電子機器筐体第4の一実施形態要部拡大図である。
【図11】本発明第4の一実施形態の軸体である。
【図12】本発明電子機器筐体第5の一実施形態要部拡大図である。
【図13】本発明第5の一実施形態の軸体である。
【図14】本発明電子機器筐体第6の一実施形態要部拡大図である。
【図15】本発明電子機器筐体第7の一実施形態要部拡大図である。
【図16】本発明電子機器筐体第8の一実施形態要部拡大図(その1)である。
【図17】本発明電子機器筐体第8の一実施形態要部拡大図(その2)である。
【図18】本発明第8の一実施形態の筐体本体側面図である。
【図19】従来の電子機器筐体の平面図である。
【図20】従来の電子機器筐体の背面図である。
【図21】従来の電子機器筐体の側面図である。
【図22】従来の電子機器筐体の要部拡大図である。
【図23】軸体の三面図である。
【符号の説明】
1 筐体本体
2 蓋体
3 凸条
4 凹溝
5 ガスケット
6 取り付け脚
7 孔
8,9 突出部
11 首付きねじ
25 軸挿入孔
26 突出部
27 軸体
28 軸部
29 本体部
31 ねじ孔
32 平面
33 曲面
35 突出部
36 ねじ挿入孔
37 面取り
41 ねじ
42 ばね座金
43 平座金
45 E型止め輪
46 間隔
51 軸体
52 軸部
53 本体部
54 ねじ孔
55 平面
56 曲面
61 腕部
65 軸挿入孔
66 突出部
67 溝部
68 軸体
69 貫通孔
71 ねじ孔
73 首付きねじ
74 頭部
75 ねじ部
76 首部
77 ガイド部
81 軸体
82 貫通孔
83 ねじ孔
85 首付きねじ
86 頭部
87 ねじ部
88 首部
89 ガイド部
91 軸挿入孔
92 突出部
93 間隔
95 軸体
96 軸部
97 ねじ部
98 六角孔
101 ねじ金具
102 第1のねじ孔
103 第2のねじ孔
105 ねじ
111 ねじ孔
112 突出部
113 間隔
115 軸体
116 頭部
117 ねじ部
118 軸部
121 ねじ金具
122 軸部挿入孔
123 ねじ孔
131 軸挿入孔
132 突出部
133 溝部
134 切り欠き
135 軸体
136 ねじ孔

Claims (4)

  1. 側面に開口面と平行する方向へ軸挿入孔の形成された筐体本体と、上記軸挿入孔へ回動自在に挿入される軸部と端部に該軸部の軸線に直交するねじ孔とを有する本体部からなる軸体と、側面に上記軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔の形成された蓋体と、からなり、且つ、上記軸部の軸径を上記本体部より短い長さの構造とし、
    上記蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入し軸体のねじ孔にねじ込むことで蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得ることを特徴とする電子機器筐体。
  2. 側面に開口面と平行する方向へ離間して同一軸上に第1、第2の軸挿入孔の形成された筐体本体と、上記軸挿入孔へ回動自在に挿入される軸部と端部に該軸部の軸線に直交するねじ孔とを有する本体部からなる軸体と、側面に上記軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔が離間して形成された蓋体と、からなり、且つ、上記軸部の軸径を上記本体部より短い長さの構造とし、
    上記蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入し該筐体本体の第1、第2の軸挿入孔に軸部を対称方向として挿入された軸体のねじ孔にねじ込むことで蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得ることを特徴とする電子機器筐体。
  3. 側面に開口面と平行する方向へ軸挿入孔の形成された筐体本体と、上記軸挿入孔へ回動自在に挿入される軸部と端部に該軸部の軸線に直交するねじ孔とを有する本体部からなる軸体と、側面に上記軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔と上記筐体本体の軸挿入孔の端面に延びる腕部とが形成された蓋体と、からなり、且つ、上記軸部の軸径を上記本体部より短い長さの構造とし、
    上記蓋体のねじ挿入孔からねじを挿入し軸体のねじ孔にねじ込むことで蓋体を筐体本体に取り付け、ねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得るとともに上記腕部により軸体が軸挿入孔から抜け出ることを阻止されることを特徴とする電子機器筐体。
  4. 側面に開口面と平行する方向へ軸挿入孔と該軸挿入孔を二分する溝部とが形成された筐体本体と、軸方向に貫通孔と該貫通孔をとおり軸線に直交するねじ孔とを有し上記筐体本体の軸挿入孔へ回動自在に挿入される軸体と、側面に上記軸体のねじ孔に対応したねじ挿入孔の形成された蓋体と、先端に上記軸体の貫通孔の径よりも短い長さのねじ部と該ねじ部と頭部との間に首部の形成された首付きねじと、からなり、
    上記蓋体のねじ挿入孔から首付きねじを挿入し筐体本体の溝部内で軸体のねじ孔にねじ込むことで蓋体を筐体本体に取り付け、首付きねじを緩めた状態で軸体を中心に蓋体を回動させて開閉し得ることを特徴とする電子機器筐体。
JP26750896A 1996-10-08 1996-10-08 電子機器筐体 Expired - Fee Related JP3852141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26750896A JP3852141B2 (ja) 1996-10-08 1996-10-08 電子機器筐体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26750896A JP3852141B2 (ja) 1996-10-08 1996-10-08 電子機器筐体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10117072A JPH10117072A (ja) 1998-05-06
JP3852141B2 true JP3852141B2 (ja) 2006-11-29

Family

ID=17445824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26750896A Expired - Fee Related JP3852141B2 (ja) 1996-10-08 1996-10-08 電子機器筐体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3852141B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4507674B2 (ja) 2004-04-12 2010-07-21 株式会社日立製作所 電子機器用開閉筺体のヒンジ構造
JP2011054692A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Toshiba Corp 防水盤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10117072A (ja) 1998-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5913547A (en) P.T.O. securement method
JP3852141B2 (ja) 電子機器筐体
JP2762415B2 (ja) 位置検出器のケーブル接続構造
JP3041758B2 (ja) ねじ締めコネクタの防水構造
JPH01253597A (ja) 軸流ファン装置
JP2891963B2 (ja) 電子部品の取付構造
JPH08284948A (ja) ボールジョイント装置
US5351510A (en) Cover lock for pressure transmitter
JPH049745Y2 (ja)
JPS6023550Y2 (ja) 浮動ねじ構造
JP2589944Y2 (ja) 盤ボックスの前面枠仮固定構造
JPH0698217A (ja) 電子機器における保護カバー
JPS6343139Y2 (ja)
JPH0428061Y2 (ja)
JP2555257Y2 (ja) フタ開閉装置
JPH0326215Y2 (ja)
JP2004039277A (ja) スイッチ操作装置
JPH066255Y2 (ja) 締付金具
JP3038999U (ja) 錠前用防水キャップ装置
JPH0236293Y2 (ja)
JPH0610128Y2 (ja) マフラ装置
JPH0584780U (ja) 制御盤用ボックスの窓枠の取付構造
JPH0865821A (ja) 箱体のフィルタ装置
JPS5912656Y2 (ja) 電気機器における回転操作部品の取付構造
JPH0643337Y2 (ja) 壁面用把手取付装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090915

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100915

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100915

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110915

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120915

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120915

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130915

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees