JP3851909B2 - 強誘電体記憶装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、強誘電体メモリを有する強誘電体記憶装置製造方法に関する。
近年、不揮発性半導体メモリの一つとして、強誘電体キャパシタを用いた強誘電体メモリ(FeRAM:Ferro-electric Random Access Memory)が注目されている。
しかし、従来のFeRAMでは、次のような問題あった。強誘電体キャパシタとトランジスタとを接続するコンタクトのアスペクト比は、デバイスの高集積化とともに高くなる。このため、従来のプロセス(例えばスパッタ膜とドライエッチングによるメタライゼーション)では、コンタクトの埋め込み特性及び電気的信頼性が不十分となる。この観点から、コンタクトは、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いてTiN,Wなどで形成するのが最適であると考えられる。しかしながら、プラズマCVD法を用いてTiN,Wなどからなるコンタクトを形成すると、プロセス中に多量の水素が発生するため強誘電体キャパシタに対して致命的なダメージを与えることがわかっている。この強誘電体キャパシタのダメージを回復させるには、高温酸素アニールが必要であるが、この高温酸素アニールを行うと、従来のFeRAMではTiN,Wなどからなるコンタクトが酸化してしまうという問題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、コンタクトの酸化を防止することが可能な強誘電体記憶装置製造方法を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために以下に示す手段を用いている。
本発明の視点による強誘電体記憶装置の製造方法は、半導体基板にゲート電極と第1及び第2の拡散層とを有するトランジスタを形成する工程と、前記トランジスタの上方に第1の酸素バリア膜を形成する工程と、前記第1の酸素バリア膜の上方に下部電極と誘電体膜と上部電極とを有する強誘電体キャパシタを形成する工程と、前記強誘電体キャパシタを覆う第2の酸素バリア膜を形成し、この第2の酸素バリア膜を前記第1の酸素バリア膜と接触させる工程と、前記第1の拡散層に電気的に接続する第1のコンタクトを形成する工程と、前記第1のコンタクト上に第3の酸素バリア膜を形成し、この第3の酸素バリア膜を前記第2の酸素バリア膜と接触させる工程と、前記第2及び第3の酸素バリア膜を選択的に除去し、前記上部電極の上面を露出するコンタクトホールを形成する工程と、前記第2の酸素バリア膜を前記第1及び第3の酸素バリア膜にそれぞれ接触させた状態で、酸素アニールを行う工程と、前記コンタクトホール内に第2のコンタクトを形成する工程と、前記第1のコンタクト上の前記第3の酸素バリア膜を除去する工程と、前記第1及び第2のコンタクトを電気的に接続する配線を形成する工程とを具備する。
本発明によれば、コンタクトの酸化を防止することが可能な強誘電体記憶装置製造方法を提供できる。
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
尚、各実施形態では、TC並列ユニット直列接続型構造の強誘電体メモリ(FeRAM:Ferro-electric Random Access Memory)を例にあげて説明するが、この構造に限定されず、種々の構造に適用することも可能である。ここで、TC並列ユニット直列接続型構造とは、セルトランジスタ(T)のソースドレイン間にキャパシタ(C)の両端をそれぞれ接続し、これをユニットセルとし、このユニットセルを複数直列に接続した構造のことをいう。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、オフセット構造のFeRAMを例にあげる。
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態に係る強誘電体記憶装置を示す。以下に、第1の実施形態に係る強誘電体記憶装置の構造について説明する。
図1及び図2に示すように、シリコン基板11上にゲート電極13a,13b,13c,13dが形成され、シリコン基板11内にソース/ドレイン拡散層14が形成されることで、トランジスタ15a,15b,15c,15dが形成されている。トランジスタ15b,15c間のソース/ドレイン拡散層14には、コンタクト17aが接続され、トランジスタ15a,15b間のソース/ドレイン拡散層14には、コンタクト17bが接続され、トランジスタ15c,15d間のソース/ドレイン拡散層14には、コンタクト17cが接続されている。尚、コンタクト17b,17cは、コンタクト17aとは異なる列に配置されている。
また、層間絶縁膜19上には、強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25dが形成されている。この強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25dは、下部電極21と、上部電極23と、これら下部電極21及び上部電極23間に設けられた強誘電体膜22とで、それぞれ形成されている。ここで、2つの強誘電体キャパシタ25a,25bは、下部電極21を強誘電体キャパシタ25a,25b毎に分断せずに共有し、同様に、2つの強誘電体キャパシタ25c,25dは、下部電極21を強誘電体キャパシタ25c,25d毎に分断せずに共有している。
また、強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25dの上部電極23上には、コンタクト32a,32b,32c,32dがそれぞれ設けられ、強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25dの下部電極21上には、コンタクト32e,32fがそれぞれ設けられている。また、コンタクト17a上には、コンタクト29aが設けられている。そして、コンタクト29a,32b,32c上には配線34aが設けられ、コンタクト32e上には配線34bが設けられ、コンタクト32f上には配線34cが設けられている。
ここで、図1及び図2では4つのセルが示されており、そのうち第2及び第3のセルを例にあげてTC並列ユニット直列接続型構造について説明する。第2のセルの強誘電体キャパシタ25bにおいて、上部電極23は、コンタクト32b〜配線34a〜コンタクト29a〜コンタクト17aを介して、トランジスタ15bのソース/ドレイン拡散層14の一方に接続され、下部電極21は、コンタクト32e〜配線34b〜コンタクト(図示せず)〜コンタクト17bを介して、トランジスタ15bのソース/ドレイン拡散層14の他方に接続されている。これにより、強誘電体キャパシタ25bの上部電極23及び下部電極21は、トランジスタ15bのソース/ドレイン拡散層14と電気的に並列接続されている。同様に、第3のセルの強誘電体キャパシタ25cにおいて、上部電極23は、コンタクト32c〜配線34a〜コンタクト29a〜コンタクト17aを介して、トランジスタ15cのソース/ドレイン拡散層14の一方に接続され、下部電極21は、コンタクト32f〜配線34c〜コンタクト(図示せず)〜コンタクト17cを介して、トランジスタ15cのソース/ドレイン拡散層14の他方に接続されている。これにより、強誘電体キャパシタ25cの上部電極23及び下部電極21は、トランジスタ15cのソース/ドレイン拡散層14と電気的に並列接続されている。そして、第2及び第3のセルにおいて、トランジスタ15a,15bと上部電極23との接続部分を共有することで、第2及び第3のセルが直列に接続されている。これにより、TC並列ユニット直列接続型構造のFeRAMが形成されている。
このような第1の実施形態に係る構造では、酸素の拡散を防止する膜として、絶縁性の酸素バリア膜18、絶縁性の水素及び酸素バリア膜26、絶縁性の酸素バリア膜30がそれぞれ設けられている。ここで、酸素バリア膜18は、コンタクト17a,17b,17c及び層間絶縁膜16上に形成されている。水素及び酸素バリア膜26は、層間絶縁膜24の上面及び側面、下部電極21の側面、層間絶縁膜19の側面、酸素バリア膜18上に形成されている。酸素バリア膜30は、水素及び酸素バリア膜26、層間絶縁膜27上に形成されている。
以上のように、酸素バリア膜18がコンタクト17a,17b,17c上に設けられ、酸素バリア膜30がコンタクト29a上に設けられ、水素及び酸素バリア膜26がキャパシタ25aとコンタクト29aとの間及びキャパシタ25cとコンタクト29aとの間に設けられ、そして、水素及び酸素バリア膜26は、X部分(コンタクト17a上付近)で酸素バリア膜18と接触し、Y部分(コンタクト29a,32b間の上部付近及びコンタクト29a,32c間の上部付近)でコンタクト32b,32c及び配線34aと接触し、層間絶縁膜24上の部分で酸素バリア膜30と接触している。
尚、図2では、下部電極21の端部は、上部電極23及び強誘電体膜22の側面よりも突出し、水素及び酸素バリア膜26と接触しているが、下部電極21の端部は、水素及び酸素バリア膜26と接触していなくてもよい。
図3乃至図19は、本発明の第1の実施形態に係る強誘電体記憶装置の製造工程の断面図を示す。以下に、第1の実施形態に係る強誘電体記憶装置の製造方法について説明する。ここでは、強誘電体キャパシタが存在するキャパシタ回路部とこのキャパシタ回路部を制御する周辺回路部とを同時に形成する場合を例にあげる。尚、キャパシタ回路部では、図1及び図2のゲート電極15a,15dの図示は省略する。
まず、図3に示すように、シリコン基板11内に素子分離を行うためのSTI(Shallow Trench Isolation)領域12が形成される。その後、シリコン基板11上にゲート電極13b,13c,13e,13fが形成され、このゲート電極13b,13c,13e,13fを挟むようにソース/ドレイン拡散層14が形成される。このようにして、キャパシタ回路部のトランジスタ15b,15cと周辺回路部のトランジスタ15e,15fが形成される。
次に、図4に示すように、シリコン基板11及びトランジスタ15b,15c,15e,15f上に層間絶縁膜16が堆積され、この層間絶縁膜16の上面が例えばCMP(Chemical Mechanical Polish)で平坦化される。この層間絶縁膜16の材料としては、例えば、BPSG(Boron Phosphorous Silicate Glass),P−TEOS(Plasma-Tetra Ethoxy Silane)などがあげられる。
次に、図5に示すように、層間絶縁膜16内に、ソース/ドレイン拡散層14に接続するコンタクト17a,17b,17c、ゲート電極13e,13fに接続するコンタクト17d,17eが形成される。これらのコンタクト17a,17b,17c,17d,17eの材料には、例えば、W、ドープした多結晶シリコンなどが用いられる。
次に、図6に示すように、コンタクト17a,17b,17c,17d,17e及び層間絶縁膜16上に絶縁性の酸素バリア膜18が形成され、この酸素バリア膜18上に層間絶縁膜19が堆積される。ここで、絶縁性の酸素バリア膜18の材料には、例えばAl、SiN、SiON、PZT、TiOなどが用いられ、層間絶縁膜19の材料には、例えばBPSG,P−TEOSなどが用いられる。
次に、図7に示すように、層間絶縁膜19上に、下部電極21、強誘電体膜22、及び上部電極23が順に堆積される。ここで、下部電極21は、例えば、Ir、IrO、Ru、RuO、Ptなどが含まれている材料で形成される。強誘電体膜22の材料としては、PZT、SBTなどがあげられる。上部電極23の材料としては、Pt、Ir、IrO、SRO、Ru、RuOなどがあげられる。
次に、図8に示すように、上部電極23上にマスク(図示せず)が形成され、このマスクがパターニングされる。その後、このパターニングされたマスクを用いて、上部電極23及び強誘電体膜22がパターニングされる。
次に、図9に示すように、上部電極23及び下部電極21上に層間絶縁膜24が形成される。この層間絶縁膜24の材料には、例えばBPSG,P−TEOSなどが用いられる。
次に、図10に示すように、層間絶縁膜24上にマスク(図示せず)が形成され、このマスクがパターニングされる。その後、このパターニングされたマスクを用いて層間絶縁膜24がパターニングされる。さらに、このパターニングされた層間絶縁膜24をマスクとして下部電極21及び層間絶縁膜19が加工される。これにより、強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25dが形成される。
次に、図11に示すように、スパッタリングやCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、層間絶縁膜24の上面及び側面、下部電極21の側面、層間絶縁膜19の側面、酸素バリア膜18の上面に、絶縁性の水素及び酸素バリア膜26が形成される。これにより、強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25dが水素及び酸素バリア膜26で覆われる。ここで、この絶縁性の水素及び酸素バリア膜26の材料としては、例えば、Al,SiN,SiON,TiO,PZTなどがあげられる。
次に、図12に示すように、水素及び酸素バリア膜26上に層間絶縁膜27が堆積され、この層間絶縁膜27の上面が水素及び酸素バリア膜26が露出するまで平坦化される。ここで、層間絶縁膜27の材料としては、例えば、P−TEOS、O−TEOS、SOG、Al、SiN、SiONなどがあげられる。
次に、図13に示すように、層間絶縁膜27、水素及び酸素バリア膜26及び酸素バリア膜18を貫通するコンタクトホール28a,28b,28cが形成される。
次に、図14に示すように、コンタクトホール28a,28b,28cが例えばTi,TiN,Wなどを含む金属材で埋め込まれ、この金属材の上面が平坦化される。これにより、コンタクト17a,17d,17eに接続するコンタクト29a,29b,29cが形成される。尚、アスペクト比の高いコンタクトホール28a,28b,28cの埋め込みを可能にするには、プラズマCVD法を用いてコンタクト29a,29b,29cの金属材を埋め込むとよい。
次に、図15に示すように、コンタクト29a,29b,29c、水素及び酸素バリア膜26及び層間絶縁膜27上に、絶縁性の酸素バリア膜30が形成される。ここで、絶縁性の酸素バリア膜30の材料には、例えば、Al、SiN、SiON、PZT、TiOなどが用いられる。
次に、図16に示すように、酸素バリア膜30、水素及び酸素バリア膜26及び層間絶縁膜24を貫通するコンタクトホール31a,31b,31c,31d,31e,31fが形成される。次に、例えば650℃の酸素雰囲気中で1時間などの条件で、高温の酸素アニールが行われる。
次に、図17に示すように、例えばW、Cu、Al、TiNなどの金属材でコンタクトホール31a,31b,31c,31d,31e,31fが埋め込まれ、この金属材の上面が平坦化される。これにより、上部電極23に接続するコンタクト32a,32b,32c,32d、下部電極21に接続するコンタクト32e,32fが形成される。
次に、図18に示すように、コンタクト32a,32b,32c,32d,32e,32f及び酸素バリア膜30上に、層間絶縁膜33が形成される。
次に、図19に示すように、例えばW、Cu、Al、TiNなどからなる配線34a,34b,34c,34dが形成される。その結果、配線34aを用いて、キャパシタ25b,25cの上部電極23とトランジスタ15b,15cのソース/ドレイン拡散層14とが電気的に接続される。配線34bを用いて、キャパシタ25bの下部電極21とトランジスタ15bのソース/ドレイン拡散層14とが電気的に接続される。配線34cを用いて、キャパシタ25cの下部電極21とトランジスタ15cのソース/ドレイン拡散層14とが電気的に接続される。
このような第1の実施形態に係る製造方法では、図16の工程において、コンタクトホール31a,31b,31c,31d,31e,31fを形成した後、キャパシタ25a,25b,25c,25dのダメージ回復のために高温の酸素アニールが行われる。この際、図20に示すように、アニールによる酸素がA,B,Cの経路でコンタクト29a付近に拡散する。
そこで、第1の実施形態では、経路Aによる酸素拡散は酸素バリア膜30により防ぎ、経路Bよる酸素拡散は水素及び酸素バリア膜26により防ぎ、経路Cよる酸素拡散は酸素バリア膜18により防いでいる。
尚、X部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜18との間に隙間が存在すると、この隙間からコンタクト29aへ酸素が拡散し、コンタクト29aが酸化されてしまう。また、Y部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30との間に隙間が存在すると、この隙間からコンタクト29aへ酸素が拡散し、コンタクト29aが酸化されてしまう。従って、酸素アニールによるコンタクト29aの酸化を防止するには、酸素アニールの際、(a)X部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜18とが接していること、(b)Y部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30とが接していること、が重要である。
上記第1の実施形態によれば、コンタクトホール31a,31b,31c,31d,31e,31fを形成した後、キャパシタ25a,25b,25c,25dのダメージ回復のために高温の酸素アニールが行われるが、この際、酸素バリア膜18,30及び水素及び酸素バリア膜26で、Wなどからなるコンタクト29aを囲んでいるため(図21の網線部参照)、高温酸素アニールによりコンタクト29aが酸化することを防止できる。従って、Wなどからなるコンタクト29aを形成しても高温酸素アニールを行うことが可能となるため、キャパシタ25a,25b,25c,25dのダメージを回復させることもできる。また、プラズマCVD法によるW,TiNなどでコンタクト29aを形成することができるので、アスペクト比が高いコンタクト29aの埋め込み特性を向上することができる。
尚、オフセット構造のFeRAMの場合、下部電極21の直下にWなどからなるコンタクトが存在しない。このため、下部電極21は、通常、酸素拡散防止効果を有する材料で形成しないことが多いが、酸素拡散防止効果を有する材料で形成することも可能である。この場合、X部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜18との間に隙間が生じていても、Z部分において、下部電極21の端部と水素及び酸素バリア膜26とが接していれば(図22参照)、酸素の拡散を防止することは可能である。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、水素及び酸素バリア膜26をコンタクト17aに直接接するようにしたものである。
図23は、本発明の第2の実施形態に係る強誘電体記憶装置を示す。図23に示すように、第2の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、酸素バリア膜18が下部電極21と同様に分断され、水素及び酸素バリア膜26がコンタクト17aに直接接触している点である。
また、第2の実施形態では、酸素バリア膜18がコンタクト17b,17c上に設けられ、酸素バリア膜30がコンタクト29a上に設けられ、水素及び酸素バリア膜26がキャパシタ25aとコンタクト29aとの間及びキャパシタ25cとコンタクト29aとの間に設けられ、そして、水素及び酸素バリア膜26は、X部分で酸素バリア膜18と接触し、Y部分でコンタクト32b,32c及び配線34aと接触し、層間絶縁膜24上の部分で酸素バリア膜30と接触している。
図24及び図25は、本発明の第2の実施形態に係る強誘電体記憶装置の製造工程の断面図を示す。以下に、第2の実施形態に係る強誘電体記憶装置の製造方法について説明する。
まず、第1の実施形態における図3乃至図9の工程が行われ、上部電極23及び下部電極21上に層間絶縁膜24が形成される。
次に、図24に示すように、層間絶縁膜24上にマスク(図示せず)が形成され、このマスクがパターニングされる。その後、このパターニングされたマスクを用いて層間絶縁膜24がパターニングされる。さらに、このパターニングされた層間絶縁膜24をマスクとして下部電極21、層間絶縁膜19及び酸素バリア膜18が加工される。これにより、強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25dが形成される。また、酸素バリア膜18が分断されることで、コンタクト17a,17d,17eの上面が露出される。
次に、図25に示すように、スパッタリングやCVD法により、層間絶縁膜24の上面及び側面、下部電極21、層間絶縁膜19及び酸素バリア膜18の側面、層間絶縁膜16及びコンタクト17a,17d,17eの上面に、水素及び酸素バリア膜26が形成される。これにより、水素及び酸素バリア膜26は、強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25dを覆い、コンタクト17a,17d,17eに直接接する。ここで、水素及び酸素バリア膜26の材料としては、例えば、Al,SiN,SiON,TiO,PZTなどがあげられる。
その後は、第1の実施形態における図12乃至図19の工程が行われ、強誘電体記憶装置が形成される。
このような第2の実施形態による製造方法では、図26に示すように、経路A,B,Cにより酸素が拡散し、コンタクト29aが酸化することを防止するには、第1の実施形態と同様、酸素アニールの際、(a)X部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜18とが接していること、(b)Y部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30とが接していること、が重要である。
上記第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様、高温の酸素アニールが行われる際、酸素バリア膜18,30及び水素及び酸素バリア膜26で、Wなどからなるコンタクト29aを囲んでいるため(図27の網線部参照)、酸素アニールによりコンタクト29aが酸化することを防止できる。
さらに、水素及び酸素バリア膜26をコンタクト17aに直接接続させている。このため、酸素バリア膜18の膜厚だけコンタクト29aのアスペクト比を低減することができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、第2の実施形態の変形例であり、キャパシタの上部電極とトランジスタのソース/ドレインとを接続するコンタクトを一括形成している。
図28は、本発明の第3の実施形態に係る強誘電体記憶装置を示す。図28に示すように、第3の実施形態では、第2の実施形態のコンタクト29a,17aを一つのコンタクト29aで一括形成し、コンタクト29aがソース/ドレイン拡散層14に直接接続している。
また、第3の実施形態では、酸素バリア膜18がコンタクト17b,17c上に設けられ、酸素バリア膜30がコンタクト29a上に設けられ、水素及び酸素バリア膜26がキャパシタ25aとコンタクト29aとの間及びキャパシタ25cとコンタクト29aとの間に設けられ、そして、水素及び酸素バリア膜26は、X部分で酸素バリア膜18と接触し、Y部分でコンタクト32b,32c及び配線34aと接触し、層間絶縁膜24上の部分で酸素バリア膜30と接触している。
このような第3の実施形態では、図29に示すように、経路A,B,Cにより酸素が拡散し、コンタクト29aが酸化することを防止するには、第1の実施形態と同様、酸素アニールの際、(a)X部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜18とが接していること、(b)Y部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30とが接していること、が重要である。
上記第3の実施形態によれば、上記第2の実施形態と同様、高温の酸素アニールが行われる際、酸素バリア膜18,30及び水素及び酸素バリア膜26で、Wなどからなるコンタクト29aを囲んでいるため(図30の網線部参照)、酸素アニールによりコンタクト29aが酸化することを防止できる。
さらに、第2の実施形態と同様、水素及び酸素バリア膜26をコンタクト17aに直接接続させている。このため、酸素バリア膜18の膜厚だけコンタクト29aのアスペクト比を低減することができる。
また、配線34aとソース/ドレイン拡散層14とを接続するコンタクト29aを一括形成しているため、この部分におけるコンタクトを一括で形成しない場合に比べて、合わせずれによってコンタクトの歩留まりが低下することを抑制でき、コストの削減を図ることが可能となる。
尚、第3の実施形態では、第1の実施形態の構造を変形させて、キャパシタの上部電極とトランジスタのソース/ドレインとを接続するコンタクトを一括形成することも勿論可能である。
[第4の実施形態]
第1の実施形態では、オフセット構造を例にあげたのに対し、第4の実施形態では、COP(Capacitor On Plug)構造を例にあげる。
図31及び図32は、本発明の第4の実施形態に係る強誘電体記憶装置を示す。以下に、第4の実施形態に係る強誘電体記憶装置の構造について説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる構造を主に説明する。
図31及び図32に示すように、第4の実施形態はCOP構造であるため、具体的には次のような構造になっている。トランジスタ15a,15b間のソース/ドレイン拡散層14上にコンタクト20aが設けられ、このコンタクト20aが強誘電体キャパシタ25a,25bの下部電極21に直接接続されている。同様に、トランジスタ15c,15d間のソース/ドレイン拡散層14上にコンタクト20bが設けられ、このコンタクト20bが強誘電体キャパシタ25c,25dの下部電極21に直接接続されている。
このような第4の実施形態に係る構造では、酸素の拡散を防止する膜として、絶縁性の酸素バリア膜18、絶縁性の水素及び酸素バリア膜26、絶縁性の酸素バリア膜30がそれぞれ設けられ、さらに、酸素拡散防止効果を有する材料で形成された導電性の下部電極21が設けられている。
ここで、酸素バリア膜18は、コンタクト17a及び層間絶縁膜16上に形成されている。水素及び酸素バリア膜26は、層間絶縁膜24の上面及び側面、下部電極21の側面、層間絶縁膜19上に形成されている。酸素バリア膜30は、水素及び酸素バリア膜26、層間絶縁膜27上に形成されている。下部電極21は、コンタクト20a,20b上に設けられ、強誘電体膜22及び上部電極23よりも端部が突出するように形成されている。
以上のように、酸素バリア膜18がコンタクト17a上に設けられ、酸素バリア膜30がコンタクト29a上に設けられ、酸素拡散防止効果を有する下部電極21がコンタクト20a,20b上に設けられ、水素及び酸素バリア膜26がキャパシタ25aとコンタクト29aとの間及びキャパシタ25cとコンタクト29aとの間に設けられ、そして、水素及び酸素バリア膜26は、Z部分で下部電極21の端部と接触し、Y部分でコンタクト32b,32c及び配線34aと接触し、層間絶縁膜24上の部分で酸素バリア膜30と接触している。
図33乃至図47は、本発明の第4の実施形態に係る強誘電体記憶装置の製造工程の断面図を示す。以下に、第4の実施形態に係る強誘電体記憶装置の製造方法について説明する。ここでは、強誘電体キャパシタが存在するキャパシタ回路部とこのキャパシタ回路部を制御する周辺回路部とを同時に形成する場合を例にあげる。尚、キャパシタ回路部では、図31及び図32のゲート電極15a,15dの図示は省略する。
まず、図33に示すように、シリコン基板11内に素子分離を行うためのSTI領域12が形成される。その後、キャパシタ回路部のトランジスタ15b,15cと周辺回路部のトランジスタ15e,15fが形成される。次に、シリコン基板11及びトランジスタ15b,15c,15e,15f上に層間絶縁膜16が堆積され、この層間絶縁膜16の上面が例えばCMPで平坦化される。この層間絶縁膜16の材料としては、例えば、BPSG,P−TEOSなどがあげられる。次に、層間絶縁膜16内に、ソース/ドレイン拡散層14に接続するコンタクト17a、ゲート電極13e,13fに接続するコンタクト17d,17eが形成される。これらのコンタクト17a,17d,17eの材料には、例えば、W、ドープした多結晶シリコンなどが用いられる。
次に、図34に示すように、コンタクト17a,17d,17e及び層間絶縁膜16上に絶縁性の酸素バリア膜18が形成され、この酸素バリア膜18上に層間絶縁膜19が堆積される。ここで、絶縁性の酸素バリア膜18の材料には、例えばAl、SiN、SiON、PZT、TiOなどが用いられ、層間絶縁膜19の材料には、例えばBPSG,P−TEOSなどが用いられる。
次に、図35に示すように、トランジスタ15b,15cのソース/ドレイン拡散層14に接続するコンタクト20a,20bが形成される。次に、コンタクト20a,20b及び層間絶縁膜19上に、下部電極21、強誘電体膜22、及び上部電極23が順に堆積される。ここで、下部電極21としては、酸素拡散防止効果を有する導電性の材料(例えば、Ir、IrO、Ru、RuO、Ptなどが含まれている材料)で形成される。強誘電体膜22の材料としては、PZT、SBTなどがあげられる。上部電極23の材料としては、Pt、Ir、IrO、SRO、Ru、RuOなどがあげられる。
次に、図36に示すように、上部電極23上にマスク(図示せず)が形成され、このマスクがパターニングされる。その後、このパターニングされたマスクを用いて、上部電極23及び強誘電体膜22がパターニングされる。
次に、図37に示すように、上部電極23及び下部電極21上に層間絶縁膜24が形成される。この層間絶縁膜24の材料には、例えばBPSG,P−TEOSなどが用いられる。
次に、図38に示すように、層間絶縁膜24上にマスク(図示せず)が形成され、このマスクがパターニングされる。その後、このパターニングされたマスクを用いて層間絶縁膜24がパターニングされる。さらに、このパターニングされた層間絶縁膜24をマスクとして下部電極21が加工される。これにより、強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25dが形成される。
次に、図39に示すように、スパッタリングやCVD法により、層間絶縁膜24の上面及び側面、下部電極21の側面、層間絶縁膜19の上面に、水素及び酸素バリア膜26が形成される。これにより、強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25dが水素及び酸素バリア膜26で覆われる。ここで、この水素及び酸素バリア膜26の材料としては、例えば、Al,SiN,SiON,TiO,PZTなどがあげられる。
次に、図40に示すように、水素及び酸素バリア膜26上に層間絶縁膜27が堆積され、この層間絶縁膜27の上面が水素及び酸素バリア膜26が露出するまで平坦化される。ここで、層間絶縁膜27の材料としては、例えば、P−TEOS、O−TEOS、SOG、Al、SiN、SiONなどがあげられる。
次に、図41に示すように、層間絶縁膜19,27、水素及び酸素バリア膜26及び酸素バリア膜18を貫通するコンタクトホール28a,28b,28cが形成される。
次に、図42に示すように、コンタクトホール28a,28b,28cが例えばTi,TiN,Wなどを含む金属材で埋め込まれ、この金属材の上面が平坦化される。これにより、コンタクト17a,17d,17eに接続するコンタクト29a,29b,29cが形成される。尚、アスペクト比の高いコンタクトホール28a,28b,28cの埋め込みを可能にするには、プラズマCVD法を用いてコンタクト29a,29b,29cの金属材を埋め込むとよい。
次に、図43に示すように、コンタクト29a,29b,29c、水素及び酸素バリア膜26及び層間絶縁膜27上に、絶縁性の酸素バリア膜30が形成される。ここで、絶縁性の酸素バリア膜30の材料には、例えば、Al、SiN、SiON、PZT、TiOなどが用いられる。
次に、図44に示すように、酸素バリア膜30、水素及び酸素バリア膜26及び層間絶縁膜24を貫通するコンタクトホール31a,31b,31c,31dが形成される。次に、例えば650℃の酸素雰囲気中で1時間などの条件で、高温の回復アニールが行われる。
次に、図45に示すように、例えばW、Cu、Al、TiNなどの金属材でコンタクトホール31a,31b,31c,31dが埋め込まれ、この金属材の上面が平坦化される。これにより、上部電極23に接続するコンタクト32a,32b,32c,32dが形成される。
次に、図46に示すように、コンタクト32a,32b,32c,32d及び酸素バリア膜30上に、層間絶縁膜33が形成される。
次に、図47に示すように、例えばW、Cu、Al、TiNなどからなる配線34a,34dが形成される。その結果、配線34aを用いて、キャパシタ25b,25cの上部電極23とトランジスタ15b,15cのソース/ドレイン拡散層14とが電気的に接続される。
このような第4の実施形態に係る製造方法では、図44の工程において、コンタクトホール31a,31b,31c,31dを形成した後、キャパシタ25a,25b,25c,25dのダメージ回復のために高温の酸素アニールが行われる。この際、図48に示すように、アニールによる酸素がA,B,Cの経路でコンタクト29a付近に拡散する。
そこで、第4の実施形態では、経路Aによる酸素拡散は酸素バリア膜30により防ぎ、経路Bよる酸素拡散は水素及び酸素バリア膜26により防ぎ、経路Cよる酸素拡散は酸素拡散防止効果を有する下部電極21により防いでいる。
尚、Z部分において、水素及び酸素バリア膜26と下部電極21との間に隙間が存在すると、この隙間からコンタクト29aへ酸素が拡散し、コンタクト29aが酸化されてしまう。また、Y部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30との間に隙間が存在すると、この隙間からコンタクト29aへ酸素が拡散し、コンタクト29aが酸化されてしまう。従って、酸素アニールによるコンタクト29aの酸化を防止するには、酸素アニールの際、(a)Z部分において、水素及び酸素バリア膜26と下部電極21とが接していること、(b)Y部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30とが接していること、が重要である。
上記第4の実施形態によれば、高温の酸素アニールが行われる際、酸素拡散防止効果を有する下部電極21、酸素バリア膜30及び水素及び酸素バリア膜26で、Wなどからなるコンタクト29aを囲んでいるため(図49の網線部参照)、高温酸素アニールによりコンタクト29aが酸化することを防止できる。
さらに、COP構造であるため、下部電極21とソース/ドレイン拡散層14との接続をコンタクト20a,20bのみで容易に行うことができ、セル面積の縮小も図ることができる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態は、第4の実施形態の変形例であり、強誘電体キャパシタ下の酸素バリア膜を無くした構造である。
図50は、本発明の第5の実施形態に係る強誘電体記憶装置を示す。図50に示すように、第5の実施形態において、第4の実施形態と異なる点は、強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25d下の酸素バリア膜18及び層間絶縁膜19を無くしている点である。このため、下部電極21は層間絶縁膜16に直接接し、水素及び酸素バリア膜26はコンタクト17a及び層間絶縁膜16に直接接している。そして、コンタクト29aに接続するコンタクト17aと下部電極21に接続するコンタクト17b,17cとは、同時に同じ材料で形成され、同じ深さを有している。
また、第5の実施形態では、酸素バリア膜30がコンタクト29a上に設けられ、酸素拡散防止効果を有する下部電極21がコンタクト17b,17c上に設けられ、水素及び酸素バリア膜26がキャパシタ25aとコンタクト29aとの間及びキャパシタ25cとコンタクト29aとの間に設けられ、そして、水素及び酸素バリア膜26は、Z部分で下部電極21の端部と接触し、Y部分でコンタクト32b,32c及び配線34aと接触し、層間絶縁膜24上の部分で酸素バリア膜30と接触している。
図51及び図52は、本発明の第5の実施形態に係る強誘電体記憶装置の製造工程の断面図を示す。以下に、第5の実施形態に係る強誘電体記憶装置の製造方法について説明する。
まず、図51に示すように、シリコン基板11内に素子分離を行うためのSTI領域12が形成される。その後、キャパシタ回路部のトランジスタ15b,15cと周辺回路部のトランジスタ15e,15fが形成される。次に、シリコン基板11及びトランジスタ15b,15c,15e,15f上に層間絶縁膜16が堆積され、この層間絶縁膜16の上面が例えばCMPで平坦化される。この層間絶縁膜16の材料としては、例えば、BPSG,P−TEOSなどがあげられる。次に、層間絶縁膜16内に、ソース/ドレイン拡散層14に接続するコンタクト17a,17b,17c、ゲート電極13e,13fに接続するコンタクト17d,17eが形成される。これらのコンタクト17a,17b,17c,17d,17eの材料には、例えば、W、ドープした多結晶シリコンなどが用いられる。
次に、コンタクト17a,17b,17c,17d,17e及び層間絶縁膜16上に下部電極21、強誘電体膜22、上部電極23が順に堆積され、その後は、第4の実施形態における図36乃至図40の工程が行われる。その結果、図52に示すように、水素及び酸素バリア膜26がコンタクト17aに直接接するように形成される。
その後は、第4の実施形態における図41乃至図47の工程が行われ、強誘電体記憶装置が形成される。
このような第5の実施形態では、図53に示すように、経路A,B,Cにより酸素が拡散し、コンタクト29aが酸化することを防止するには、第4の実施形態と同様、酸素アニールの際、(a)Z部分において、水素及び酸素バリア膜26と下部電極21とが接していること、(b)Y部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30とが接していること、が重要である。
上記第5の実施形態によれば、上記第4の実施形態と同様、高温の酸素アニールが行われる際、酸素拡散防止効果を有する下部電極21、酸素バリア膜30及び水素及び酸素バリア膜26で、Wなどからなるコンタクト29aを囲んでいるため(図54の網線部参照)、高温酸素アニールによりコンタクト29aが酸化することを防止できる。
さらに、第4の実施形態と同様、COP構造であるため、セル面積の縮小も図ることができる。
また、第5の実施形態では、第4の実施形態における酸素バリア膜18及び層間絶縁膜19を無くしている。このため、酸素バリア膜18及び層間絶縁膜19の膜厚だけコンタクト29aのアスペクト比を低減することができる。さらに、コンタクト17a,17b,17cを同時に一括形成できるため、コストの削減も図ることができる。
[第6の実施形態]
第6の実施形態は、第5の実施形態の変形例であり、キャパシタの上部電極とトランジスタのソース/ドレインとを接続するコンタクトを一括形成している。
図55は、本発明の第6の実施形態に係る強誘電体記憶装置を示す。図55に示すように、第6の実施形態では、第5の実施形態のコンタクト29a,17aを一つのコンタクト29aで一括形成し、コンタクト29aがソース/ドレイン拡散層14に直接接続している。
また、第6の実施形態では、酸素バリア膜30がコンタクト29a上に設けられ、酸素拡散防止効果を有する下部電極21がコンタクト17b,17c上に設けられ、水素及び酸素バリア膜26がキャパシタ25aとコンタクト29aとの間及びキャパシタ25cとコンタクト29aとの間に設けられ、そして、水素及び酸素バリア膜26は、Z部分で下部電極21の端部と接触し、Y部分でコンタクト32b,32c及び配線34aと接触し、層間絶縁膜24上の部分で酸素バリア膜30と接触している。
このような第6の実施形態では、図56に示すように、経路A,B,Cにより酸素が拡散し、コンタクト29aが酸化することを防止するには、第4の実施形態と同様、酸素アニールの際、(a)Z部分において、水素及び酸素バリア膜26と下部電極21とが接していること、(b)Y部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30とが接していること、が重要である。
上記第6の実施形態によれば、上記第4の実施形態と同様、高温の酸素アニールが行われる際、酸素拡散防止効果を有する下部電極21、酸素バリア膜30及び水素及び酸素バリア膜26で、Wなどからなるコンタクト29aを囲んでいるため(図57の網線部参照)、高温酸素アニールによりコンタクト29aが酸化することを防止できる。
さらに、第4の実施形態と同様、COP構造であるため、セル面積の縮小も図ることができる。
また、第5の実施形態と同様、第4の実施形態における酸素バリア膜18及び層間絶縁膜19を無くしている。このため、酸素バリア膜18及び層間絶縁膜19の膜厚だけコンタクト29aのアスペクト比を低減することができる。
また、配線34aとソース/ドレイン拡散層14とを接続するコンタクト29aを一括形成しているため、この部分におけるコンタクトを一括で形成しない場合に比べて、合わせずれによってコンタクトの歩留まりが低下することを抑制でき、コストの削減を図ることが可能となる。
尚、第6の実施形態では、第4の実施形態の構造を変形させて、キャパシタの上部電極とトランジスタのソース/ドレインとを接続するコンタクトを一括形成することも勿論可能である。
[第7の実施形態]
第7の実施形態は、第4の実施形態の変形例であり、キャパシタの上部電極上にストッパー膜を設けた例である。
図58及び図59は、本発明の第7の実施形態に係る強誘電体記憶装置を示す。図58及び図59に示すように、第7の実施形態において、第4の実施形態と異なる点は、上部電極23上のコンタクト32a,32b,32c,32dの周囲に、ストッパー膜40が設けられている点である。このストッパー膜40は、層間絶縁膜27の平坦化の際、ストッパーとして機能する。
このような第7の実施形態に係る構造では、酸素の拡散を防止する膜として、絶縁性の酸素バリア膜18、絶縁性の水素及び酸素バリア膜26、絶縁性の酸素バリア膜30、酸素拡散防止効果を有する材料で形成された導電性の下部電極21がそれぞれ設けられている。
ここで、酸素バリア膜18は、コンタクト17a及び層間絶縁膜16上に形成されている。水素及び酸素バリア膜26は、層間絶縁膜24の上面及び側面、下部電極21の側面、層間絶縁膜19上に形成されている。酸素バリア膜30は、水素及び酸素バリア膜26、層間絶縁膜27及びストッパー膜40上に形成されている。下部電極21は、コンタクト20a,20b上に設けられ、強誘電体膜22及び上部電極23よりも端部が突出するように形成されている。
以上のように、酸素バリア膜18がコンタクト17a上に設けられ、酸素バリア膜30がコンタクト29a上に設けられ、酸素拡散防止効果を有する下部電極21がコンタクト20a,20b上に設けられ、水素及び酸素バリア膜26がキャパシタ25aとコンタクト29aとの間及びキャパシタ25cとコンタクト29aとの間に設けられ、そして、水素及び酸素バリア膜26は、Z部分で下部電極21の端部と接触し、Y部分で配線34aと接触している。
尚、ストッパー膜40は、酸素拡散防止効果を有する膜で形成してもよい。この場合、ストッパー膜40は、キャパシタ25b,25c部分においては、上部電極23と配線34aとに接触させ、キャパシタ25a,25d部分においては、上部電極23と酸素バリア膜30とに接触させるよい。
図60乃至図71は、本発明の第7の実施形態に係る強誘電体記憶装置の製造工程の断面図を示す。以下に、第7の実施形態に係る強誘電体記憶装置の製造方法について説明する。
まず、第4の実施形態における図33乃至図35の工程が行われ、下部電極21、強誘電体膜22及び上部電極23が順に堆積される。
次に、図60に示すように、上部電極23上にストッパー膜40が堆積される。このストッパー膜40の材料としては、例えば、Al、SiN、SiON、TiO、TiN、PZTなどがあげられる。
次に、図61に示すように、ストッパー膜40上にマスク(図示せず)が形成され、このマスクがパターニングされる。その後、このパターニングされたマスクを用いて、ストッパー膜40、上部電極23及び強誘電体膜22がパターニングされる。
次に、図62に示すように、ストッパー膜40及び下部電極21上に層間絶縁膜24が形成される。この層間絶縁膜24の材料には、例えばBPSG,P−TEOSなどが用いられる。
次に、図63に示すように、層間絶縁膜24上にマスク(図示せず)が形成され、このマスクがパターニングされる。その後、このパターニングされたマスクを用いて層間絶縁膜24がパターニングされる。さらに、このパターニングされた層間絶縁膜24をマスクとして下部電極21が加工される。これにより、強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25dが形成される。
次に、図64に示すように、スパッタリングやCVD法により、層間絶縁膜24の上面及び側面、下部電極21の側面、層間絶縁膜19の上面に、水素及び酸素バリア膜26が形成される。これにより、強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25dが水素及び酸素バリア膜26で覆われる。ここで、この水素及び酸素バリア膜26の材料としては、例えば、Al,SiN,SiON,TiO,PZTなどがあげられる。
次に、図65に示すように、水素及び酸素バリア膜26上に層間絶縁膜27が堆積される。ここで、層間絶縁膜27の材料としては、例えば、P−TEOS、O−TEOS、SOG、Al、SiN、SiONなどがあげられる。
次に、図66に示すように、ストッパー膜40が露出するまで、層間絶縁膜27及び水素及び酸素バリア膜26がCMPで平坦化される。
次に、図67に示すように、層間絶縁膜19,27、水素及び酸素バリア膜26及び酸素バリア膜18を貫通するコンタクトホール28a,28b,28cが形成される。次に、コンタクトホール28a,28b,28cが例えばTi,TiN,Wなどを含む金属材で埋め込まれ、この金属材の上面が平坦化される。これにより、コンタクト17a,17d,17eに接続するコンタクト29a,29b,29cが形成される。尚、アスペクト比の高いコンタクトホール28a,28b,28cの埋め込みを可能にするには、プラズマCVD法を用いてコンタクト29a,29b,29cの金属材を埋め込むとよい。
次に、図68に示すように、コンタクト29a,29b,29c、水素及び酸素バリア膜26、ストッパー膜40及び層間絶縁膜27上に、絶縁性の酸素バリア膜30が形成される。ここで、絶縁性の酸素バリア膜30の材料には、例えば、Al、SiN、SiON、PZT、TiOなどが用いられる。
次に、図69に示すように、酸素バリア膜30及びストッパー膜40を貫通するコンタクトホール31a,31b,31c,31dが形成される。次に、例えば650℃の酸素雰囲気中で1時間などの条件で、高温の回復アニールが行われる。
次に、図70に示すように、例えばW、Cu、Al、TiNなどの金属材でコンタクトホール31a,31b,31c,31dが埋め込まれ、この金属材の上面が平坦化される。これにより、上部電極23に接続するコンタクト32a,32b,32c,32dが形成される。
次に、図71に示すように、コンタクト32a,32b,32c,32d及び酸素バリア膜30上に、層間絶縁膜33が形成される。次に、例えばW、Cu、Al、TiNなどからなる配線34a,34dが形成される。その結果、配線34aを用いて、キャパシタ25b,25cの上部電極23とトランジスタ15b,15cのソース/ドレイン拡散層14とが電気的に接続される。
このような第7の実施形態では、図72に示すように、経路A,B,Cにより酸素が拡散し、コンタクト29aが酸化することを防止するには、第4の実施形態と同様、酸素アニールの際、(a)Z部分において、水素及び酸素バリア膜26と下部電極21とが接していること、(b)Y部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30とが接していること、が重要である。
尚、ストッパー膜40が酸素拡散防止効果を有する場合は、このストッパー膜40で経路B,Cにより酸素が拡散することを防止できる。そこで、この効果を得るためには、酸素アニールの際、(c)ストッパー膜40と酸素バリア膜30とが接していること、(d)ストッパー膜40と上部電極23とが接していること、が重要である。
上記第7の実施形態によれば、上記第4の実施形態と同様、高温の酸素アニールが行われる際、酸素拡散防止効果を有する下部電極21、酸素バリア膜30及び水素及び酸素バリア膜26で、Wなどからなるコンタクト29aを囲んでいるため(図73の網線部参照)、高温酸素アニールによりコンタクト29aが酸化することを防止できる。
さらに、第4の実施形態と同様、COP構造であるため、セル面積の縮小も図ることができる。
また、ストッパー膜40を酸素バリア膜で形成した場合、コンタクトホール31a,31b,31c,31dから酸素が侵入する段階でも酸素をバリアすることができる。このため、コンタクト29aの酸化防止効果をより高めることができる。
また、キャパシタ25a,25b,25c,25dの上方の水素及び酸素バリア膜26を無くし、層間絶縁膜24を第4の実施形態よりも薄くできる。このため、コンタクト29aのアスペクト比を低減することができる。
[第8の実施形態]
第8の実施形態は、第7の実施形態の変形例であり、強誘電体キャパシタ下の酸素バリア膜を無くした構造である。
図74は、本発明の第8の実施形態に係る強誘電体記憶装置を示す。図74に示すように、第8の実施形態において、第7の実施形態と異なる点は、強誘電体キャパシタ25a,25b,25c,25d下の酸素バリア膜18及び層間絶縁膜19を無くしている点である。このため、下部電極21は層間絶縁膜16に直接接し、水素及び酸素バリア膜26はコンタクト17a及び層間絶縁膜16に直接接している。そして、コンタクト29aに接続するコンタクト17aと下部電極21に接続するコンタクト17b,17cとは、同時に同じ材料で形成され、同じ深さを有している。
また、第8の実施形態では、酸素バリア膜30がコンタクト29a上に設けられ、酸素拡散防止効果を有する下部電極21がコンタクト17a,17b上に設けられ、水素及び酸素バリア膜26がキャパシタ25aとコンタクト29aとの間及びキャパシタ25cとコンタクト29aとの間に設けられ、そして、水素及び酸素バリア膜26は、Z部分で下部電極21の端部と接触し、Y部分で配線34aと接触している。
尚、ストッパー膜40は、酸素拡散防止効果を有する膜で形成してもよい。この場合、ストッパー膜40は、キャパシタ25b,25c部分においては、上部電極23と配線34aとに接触させ、キャパシタ25a,25d部分においては、上部電極23と酸素バリア膜30とに接触させるよい。
このような第8の実施形態では、図75に示すように、経路A,B,Cにより酸素が拡散し、コンタクト29aが酸化することを防止するには、第4の実施形態と同様、酸素アニールの際、(a)Z部分において、水素及び酸素バリア膜26と下部電極21とが接していること、(b)Y部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30とが接していること、が重要である。
尚、ストッパー膜40が酸素拡散防止効果を有する場合は、このストッパー膜40で経路B,Cにより酸素が拡散することを防止できる。そこで、この効果を得るためには、酸素アニールの際、(c)ストッパー膜40と酸素バリア膜30とが接していること、(d)ストッパー膜40と上部電極23とが接していること、が重要である。
上記第8の実施形態によれば、上記第7の実施形態と同様、高温の酸素アニールが行われる際、酸素拡散防止効果を有する下部電極21、酸素バリア膜30及び水素及び酸素バリア膜26で、Wなどからなるコンタクト29aを囲んでいるため(図76の網線部参照)、高温酸素アニールによりコンタクト29aが酸化することを防止でき、この効果は、ストッパー膜40に酸素バリア機能を持たせた場合にさらに高めることができる。
さらに、第4の実施形態と同様、COP構造であるため、セル面積の縮小も図ることができる。
また、第7の実施形態における酸素バリア膜18及び層間絶縁膜19を無くしている。このため、酸素バリア膜18及び層間絶縁膜19の膜厚だけコンタクト29aのアスペクト比を低減することができる。さらに、コンタクト17a,17b,17cを同時に一括形成できるため、コストの削減も図ることができる。
[第9の実施形態]
第9の実施形態は、第8の実施形態の変形例であり、キャパシタの上部電極とトランジスタのソース/ドレインとを接続するコンタクトを一括形成している。
図77は、本発明の第9の実施形態に係る強誘電体記憶装置を示す。図77に示すように、第9の実施形態では、第8の実施形態のコンタクト29a,17aを一つのコンタクト29aで一括形成し、コンタクト29aがソース/ドレイン拡散層14に直接接続している。
また、第9の実施形態では、酸素バリア膜30がコンタクト29a上に設けられ、酸素拡散防止効果を有する下部電極21がコンタクト17a,17b上に設けられ、水素及び酸素バリア膜26がキャパシタ25aとコンタクト29aとの間及びキャパシタ25cとコンタクト29aとの間に設けられ、そして、水素及び酸素バリア膜26は、Z部分で下部電極21の端部と接触し、Y部分で配線34aと接触している。
尚、ストッパー膜40は、酸素拡散防止効果を有する膜で形成してもよい。この場合、ストッパー膜40は、キャパシタ25b,25c部分においては、上部電極23と配線34aとに接触させ、キャパシタ25a,25d部分においては、上部電極23と酸素バリア膜30とに接触させるよい。
このような第9の実施形態では、図78に示すように、経路A,B,Cにより酸素が拡散し、コンタクト29aが酸化することを防止するには、第4の実施形態と同様、酸素アニールの際、(a)Z部分において、水素及び酸素バリア膜26と下部電極21とが接していること、(b)Y部分において、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30とが接していること、が重要である。
尚、ストッパー膜40が酸素拡散防止効果を有する場合は、このストッパー膜40で経路B,Cにより酸素が拡散することを防止できる。そこで、この効果を得るためには、酸素アニールの際、(c)ストッパー膜40と酸素バリア膜30とが接していること、(d)ストッパー膜40と上部電極23とが接していること、が重要である。
上記第9の実施形態によれば、上記第7の実施形態と同様、高温の酸素アニールが行われる際、酸素拡散防止効果を有する下部電極21、酸素バリア膜30及び水素及び酸素バリア膜26で、Wなどからなるコンタクト29aを囲んでいるため(図79の網線部参照)、高温酸素アニールによりコンタクト29aが酸化することを防止でき、この効果は、ストッパー膜40に酸素バリア機能を持たせた場合にさらに高めることができる。
さらに、第4の実施形態と同様、COP構造であるため、セル面積の縮小も図ることができる。
また、第8の実施形態と同様、第7の実施形態における酸素バリア膜18及び層間絶縁膜19を無くしている。このため、酸素バリア膜18及び層間絶縁膜19の膜厚だけコンタクト29aのアスペクト比を低減することができる。
また、配線34aとソース/ドレイン拡散層14とを接続するコンタクト29aを一括形成しているため、この部分におけるコンタクトを一括で形成しない場合に比べて、合わせずれによってコンタクトの歩留まりが低下することを抑制でき、コストの削減を図ることが可能となる。
尚、第9の実施形態では、第7の実施形態の構造を変形させて、キャパシタの上部電極とトランジスタのソース/ドレインとを接続するコンタクトを一括形成することも勿論可能である。
[第10の実施形態]
上記各実施形態の最終工程図では、コンタクト29a,32b,32c上に配線34aを設けることで、Y部分において水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30とが接触している部分が無くなっている。
そこで、第10の実施形態では、Y部分において水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30とが接していることを確認できる構造にした。
図80乃至図88は、本発明の第10の実施形態に係る強誘電体記憶装置の製造工程の断面図を示す。以下に、第10の実施形態に係る強誘電体記憶装置の製造方法について説明する。
まず、図40の工程後、図80に示すように、水素及び酸素バリア膜26及び層間絶縁膜27上に、絶縁性の酸素バリア膜30が形成される。
次に、図81に示すように、層間絶縁膜19,27、水素及び酸素バリア膜26及び酸素バリア膜18,30を貫通するコンタクトホール28a,28b,28cが形成される。
次に、図82に示すように、コンタクトホール28a,28b,28cが例えばTi,TiN,Wなどを含む金属材で埋め込まれ、この金属材の上面が平坦化される。これにより、コンタクト17a,17d,17eに接続するコンタクト29a,29b,29cが形成される。
次に、図83に示すように、酸素バリア膜30、水素及び酸素バリア膜26及び層間絶縁膜24を貫通するコンタクトホール31a,31b,31c,31dが形成される。
次に、図84に示すように、ALD(Atomic Layer Deposition)法を用いてALDアルミナ膜50aが形成され、このALDアルミナ膜50a上にスパッタリングを用いてスパッタアルミナ膜50bが形成される。このようにして、ALDアルミナ膜50aとスパッタアルミナ膜50bとからなる酸素バリア膜50が形成される。ここで、ALDアルミナ膜50aはコンタクトホール31a,31b,31c,31d内にも形成されるが、スパッタアルミナ膜50bはコンタクトホール31a,31b,31c,31d内には殆ど形成されない。
次に、図85に示すように、RIEにより、上部電極23上のALDアルミナ膜50aが除去される。その後、例えば650℃の酸素雰囲気中で1時間などの条件で、高温の回復アニールが行われる。
次に、図86に示すように、例えばW、Cu、Al、TiNなどの金属材32でコンタクトホール31a,31b,31c,31dが埋め込まれ、スパッタアルミナ膜50bが露出するまで金属材32の上面が平坦化される。
次に、図87に示すように、コンタクト29a,29b,29cが露出するまで平坦化が行われる。これにより、上部電極23に接続するコンタクト32a,32b,32c,32dが形成される。
次に、図88に示すように、例えばW、Cu、Al、TiNなどの金属材が堆積され、RIEでパターニングされる。これにより、配線34a,34d,34eが形成される。その結果、配線34aを用いて、キャパシタ25b,25cの上部電極23とトランジスタ15b,15cのソース/ドレイン拡散層14とが電気的に接続される。
上記第10の実施形態によれば、Y部分において、Y部分において水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜30とが接していることが確認できる。
その他、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形することが可能である。
例えば、水素及び酸素バリア膜26は、ゲート電極のサイドウォールのように形成してもよい。つまり、第1の実施形態を例にあげると、図11の工程後、層間絶縁膜24及び酸素バリア膜18上の水素及び酸素バリア膜26を除去し、そして、図12の工程のように層間絶縁膜27を堆積することも可能である。この場合、最終工程後は、図89に示すような構造になる。
また、水素及び酸素バリア膜26は、少なくとも酸素バリア効果を有していればよく、水素バリア効果を有していなくてもよい。但し、酸素バリア膜26に水素バリア効果もあれば、水素によるキャパシタ25a,25b,25c,25dのダメージを防止できるという利点がある。
また、図90に示すように、COP構造においても、水素及び酸素バリア膜26が、X部分(コンタクト17a上付近)で酸素バリア膜18と接触していてもよい。ここで、図91に示すように、X部分における水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜18との接触は、一部だけでもよい。さらに、図92に示すように、X部分における水素及び酸素バリア膜26が酸素バリア膜18を突き抜けていてもよい。尚、図91及び図92の構造は、下部電極21の加工の際、X部分において酸素バリア膜18が露出した段階又は層間絶縁膜16が露出した段階でエッチングを停止すると、水素及び酸素バリア膜26と酸素バリア膜18との間に層間絶縁膜19が残るようになる。
さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置を示す平面図。 図1のII−II線に沿った強誘電体記憶装の断面図。 本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図3に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図4に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図5に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図6に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図7に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図8に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図9に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図10に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図11に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図12に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図13に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図14に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図15に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図16に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図17に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図18に続く、本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程を示す断面図。 本発明の第1の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程時においてコンタクトの酸化防止を示す断面図。 本発明の第1の実施形態に係わる他の強誘電体記憶装置を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる強誘電体記憶装置を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図24に続く、本発明の第2の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程時においてコンタクトの酸化防止を示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係わる強誘電体記憶装置を示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程を示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程時においてコンタクトの酸化防止を示す断面図。 本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置を示す平面図。 図31のXXXII−XXXII線に沿った強誘電体記憶装の断面図。 本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図33に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図34に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図35に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図36に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図37に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図38に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図39に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図40に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図41に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図42に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図43に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図44に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図45に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図46に続く、本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程を示す断面図。 本発明の第4の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程時においてコンタクトの酸化防止を示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係わる強誘電体記憶装置を示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図51に続く、本発明の第5の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程を示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程時においてコンタクトの酸化防止を示す断面図。 本発明の第6の実施形態に係わる強誘電体記憶装置を示す断面図。 本発明の第6の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程を示す断面図。 本発明の第6の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程時においてコンタクトの酸化防止を示す断面図。 本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置を示す平面図。 図58のLIX−LIX線に沿った強誘電体記憶装の断面図。 本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図60に続く、本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図61に続く、本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図62に続く、本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図63に続く、本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図64に続く、本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図65に続く、本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図66に続く、本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図67に続く、本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図68に続く、本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図69に続く、本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図70に続く、本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程を示す断面図。 本発明の第7の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程時においてコンタクトの酸化防止を示す断面図。 本発明の第8の実施形態に係わる強誘電体記憶装置を示す断面図。 本発明の第8の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程を示す断面図。 本発明の第8の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程時においてコンタクトの酸化防止を示す断面図。 本発明の第9の実施形態に係わる強誘電体記憶装置を示す断面図。 本発明の第9の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程を示す断面図。 本発明の第9の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の酸素アニール工程時においてコンタクトの酸化防止を示す断面図。 本発明の第10の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図80に続く、本発明の第10の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図81に続く、本発明の第10の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図82に続く、本発明の第10の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図83に続く、本発明の第10の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図84に続く、本発明の第10の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図85に続く、本発明の第10の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図86に続く、本発明の第10の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 図87に続く、本発明の第10の実施形態に係わる強誘電体記憶装置の製造工程を示す断面図。 本発明の各実施形態に係わる他の強誘電体記憶装置を示す断面図。 本発明の各実施形態に係わる他の強誘電体記憶装置を示す断面図。 本発明の各実施形態に係わる他の強誘電体記憶装置を示す断面図。 本発明の各実施形態に係わる他の強誘電体記憶装置を示す断面図。
符号の説明
11…半導体基板、12…ゲート電極、13a,13b,13c,13d,13e,13f…ゲート電極、14…ソース/ドレイン拡散層、15a,15b,15c,15d,15e,15f…トランジスタ、16,19,24,27,33…層間絶縁膜、17a,17b,17c,17d,17e,20a,20b,29a,29b,29c,32a,32b,32c,32d,32e,32f…コンタクト、18,30,50…酸素バリア膜、21…下部電極、22…強誘電体膜、23…上部電極、25a,25b,25c,25d…強誘電体キャパシタ、26…水素及び酸素バリア膜、28a,28b,28c,31a,31b,31c,31d,31e,31f…コンタクトホール、34a,34b,34c,34d…配線、40…ストッパー膜、50a…ALDアルミナ膜、50b…スパッタアルミナ膜。

Claims (5)

  1. 半導体基板にゲート電極と第1及び第2の拡散層とを有するトランジスタを形成する工程と、
    前記トランジスタの上方に第1の酸素バリア膜を形成する工程と、
    前記第1の酸素バリア膜の上方に下部電極と誘電体膜と上部電極とを有する強誘電体キャパシタを形成する工程と、
    前記強誘電体キャパシタを覆う第2の酸素バリア膜を形成し、この第2の酸素バリア膜を前記第1の酸素バリア膜と接触させる工程と、
    前記第1の拡散層に電気的に接続する第1のコンタクトを形成する工程と、
    前記第1のコンタクト上に第3の酸素バリア膜を形成し、この第3の酸素バリア膜を前記第2の酸素バリア膜と接触させる工程と、
    前記第2及び第3の酸素バリア膜を選択的に除去し、前記上部電極の上面を露出するコンタクトホールを形成する工程と、
    前記第2の酸素バリア膜を前記第1及び第3の酸素バリア膜にそれぞれ接触させた状態で、酸素アニールを行う工程と、
    前記コンタクトホール内に第2のコンタクトを形成する工程と、
    前記第1のコンタクト上の前記第3の酸素バリア膜を除去する工程と、
    前記第1及び第2のコンタクトを電気的に接続する配線を形成する工程と
    を具備することを特徴とする強誘電体記憶装置の製造方法。
  2. 前記第1の酸素バリア膜を形成する前に、前記第1の拡散層に電気的に接続する第3のコンタクトを形成する工程と、
    前記第3のコンタクト上に前記第1の酸素バリア膜を形成し、前記第3のコンタクト上の前記第1の酸素バリア膜を除去する工程と、
    前記第2の酸素バリア膜を前記第3のコンタクトと接触するように形成する工程と、
    前記第3のコンタクト上の前記第2の酸素バリア膜を除去する工程と、
    前記第1のコンタクトを前記第3のコンタクトと電気的に接続するように形成する工程と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の強誘電体記憶装置の製造方法。
  3. 前記第1のコンタクトは、前記第1の拡散層に直接接続するように一括形成することを特徴とする請求項1に記載の強誘電体記憶装置の製造方法。
  4. 半導体基板にゲート電極と第1及び第2の拡散層とを有するトランジスタを形成する工程と、
    前記トランジスタの上方に第1の酸素バリア膜を形成する工程と、
    前記第1の酸素バリア膜の上方に下部電極と誘電体膜と上部電極とを有する強誘電体キャパシタを形成する工程と、
    前記強誘電体キャパシタを覆う第2の酸素バリア膜を形成する工程と、
    前記第2の酸素バリア膜上に第3の酸素バリア膜を形成し、この第3の酸素バリア膜を前記第2の酸素バリア膜と接触させる工程と、
    前記第1の拡散層に電気的に接続する第1のコンタクトを形成する工程と、
    前記第2及び第3の酸素バリア膜を選択的に除去し、前記上部電極の上面を露出するコンタクトホールを形成する工程と、
    前記第1のコンタクト及び前記第3の酸素バリア膜上に第4の酸素バリア膜を形成する工程と、
    前記コンタクトホール内の前記上部電極上の前記第4の酸素バリア膜を除去する工程と、
    前記第2の酸素バリア膜を前記第3の酸素バリア膜に接触させた状態で、酸素アニールを行う工程と、
    前記コンタクトホール内に第2のコンタクトを形成する工程と、
    前記第1のコンタクト上の前記第4の酸素バリア膜を除去する工程と、
    前記第1及び第2のコンタクトを電気的に接続する配線を形成する工程と
    を具備することを特徴とする強誘電体記憶装置の製造方法。
  5. 前記下部電極は酸素バリア材料を含み、
    前記第2の酸素バリア膜の形成時に前記第2の酸素バリア膜を前記下部電極に接触させ、前記第2の酸素バリア膜を前記下部電極及び前記第3の酸素バリア膜にそれぞれ接触させた状態で前記酸素アニールを行うことを特徴とする請求項4に記載の強誘電体記憶装置の製造方法。
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