JP3851335B2 - 耐熱ゴム組成物 - Google Patents
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Description
組成物に関し、さらに詳しくは、強度特性および電気的特性に優れるとともに耐熱老化性に極めて優れた加硫ゴム成形体を提供し得る、有機過酸化物による架橋効率に優れた加硫可能な耐熱ゴム組成物、特に流動性(成形加工性)に極めて優れた加硫可能なゴム組成物に関する。
できず、有機過酸化物で架橋が行なわれる。このゴムは、自動車部品、工業用パッキン、電線、電線接続部などに使用されているが、これらの部品は、いずれも低価格で生産することが望まれている。生産コストを下げる方法として、有機過酸化物架橋剤の使用量を減らすことが挙げられる。しかしながら、これらの方法は、いずれも架橋が不十分であり、モジュラスの低下や耐永久歪み性の悪化をきたすという問題がある。
酸化物による架橋効率が大きいため、有機過酸化物架橋剤の使用量を低減させることができる。しかしながら、非共役ジエンとして既存の1,4-ヘキサジエン、ジシクロペンタジエンあるいは5-エチリデン-2-ノルボルネンを用いたエチレン・α-オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴムでは、架橋がまだ不十分であり、また、架橋後も2重結合が多く残存するため耐熱老化性が劣るという問題がある。
体ゴムをブレンドすることによって良好な加工性(流動性)を得たエチレン共重合体ゴム組成物が提案されている。しかしながら、このようなゴム組成物では、所望される高い耐熱老化性は得られていない。
重合体100重量部に、フェノール系化合物を1〜10重量部、およびイミダゾール系化合物を1〜4重量部配合することを特徴とする硫黄加硫用ゴム組成物が提案されている。
フィン共重合体ゴム、ポリオルガノシロキサン、およびシラン化合物で処理されたシリカ系充填剤からなる耐熱ゴム組成物が開示されている。この公報に開示されたゴム組成物は、明らかに耐熱老化性が向上している。しかしながら、このゴム組成物では、自動車部品、電気部品等の用途の場合には、耐熱老化性が十分でなく、耐熱老化性をさらに改善する必要があり、しかも、所望される高い流動性(加工成形性)が得られないという問題がある。
また、エチレン・プロピレン共重合体ゴムまたはエチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴムが本来有する優れた機械的特性および電気的特性を損なうことなく、耐熱老化性に極めて優れた加硫ゴム成形体を提供し得る、加硫可能な耐熱ゴム組成物の出現、およびエチレン・プロピレン共重合体ゴムまたはエチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴムが本来有する優れた機械的特性および電気的特性を損なうことなく、耐熱老化性に極めて優れた加硫ゴム成形体を提供し得る、流動性(成形加工性)に極めて優れた加硫可能な耐熱ゴム組成物の出現が望まれている。
性に極めて優れた加硫ゴム成形体を形成し得る、流動性に極めて優れた加硫可能な耐熱ゴム組成物を提供することにある。
エチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンと非共役ポリエンとからなるエチレン
・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)と、
有機過酸化物(B)と
を含有してなる加硫可能な組成物であり、かつ、
エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)は、
(1)エチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンとのモル比(エチレン/α-オレフィン)が40/60〜95/5の範囲にあり、
(2)非共役ポリエンが下記の一般式[I]
R2は、水素原子または炭素原子数1〜5のアルキル基である]
で表わされる末端ビニル基含有ノルボルネン化合物であり、
(3)非共役ポリエン常量がヨウ素価で0.5〜50g/100gの範囲にあり、
(4)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.1〜10dl/gの範囲にある
ことを特徴としている。
[I]エチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンと非共役ポリエンとからなるエチ
レン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部と、
[II]ジフェニルアミン類および/またはフェニレンジアミン類からなるアミン系老化防止剤(C)0.2〜5重量部、および/または
ヒンダードフェノール系老化防止剤(D)0.2〜5重量部と、
[III]イオウ系老化防止剤(E)1〜10重量部と、
[IV]有機過酸化物(B)と
を含有してなる加硫可能な組成物であり、かつ、
エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)は、
(1)エチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンとのモル比(エチレン/α-オレフ
ィン)が40/60〜95/5の範囲であり、
(2)非共役ポリエンが下記の一般式[I]
R2は、水素原子または炭素原子数1〜5のアルキル基である]
で表わされる末端ビニル基含有ノルボルネン化合物であり、
(3)非共役ポリエン含量がヨウ素価で0.5〜50g/100gの範囲にあり、
(4)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.1〜10dl/gの範囲にある
ことを特徴としている。
ボン酸またはその誘導体によりグラフト変性されたエチレン・α-オレフィン・非共役ポ
リエン共重合体ゴムであってもよい。
[I]135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が1〜10dl/gの範囲にあるエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A1)30〜95重量部と、
[II]135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.1〜5dl/gの範囲にあり、かつ、その極限粘度[η]がエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(A1)とは異なるエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A2)5
〜70重量部
[(A1)成分と(A2)成分との合計量は100重量部である]と
のブレンド体であってもよい。
(1)エチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンと非共役ポリエンとからなる共重
合体ゴムであり、
(2)エチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンとのモル比(エチレン/α-オレフ
ィン)が40/60〜95/5の範囲にあり、
(3)非共役ポリエンが前記一般式[I]で表わされる末端ビニル基含有ノルボルネン化合物であり、
(4)非共役ポリエン含量がヨウ素価で0.5〜50g/100gの範囲にある。
)とのブレンド体からなる、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(
A)は、
(i)ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]が5〜180であり、
(ii)エチレンとα-オレフィンとのモル比(エチレン/α-オレフィン)が40/60〜95/5であり、
(iii)非共役ポリエン含量がヨウ素価で0.5〜50g/100gの範囲にある。
は(A2)は、不飽和カルボン酸またはその誘導体によりグラフト変性されたエチレン・
α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムであってもよい。
のブレンド体からなるエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)を
用いると、機械的特性および電気的特性に優れるとともに耐熱老化性と架橋効率に極めて優れた加硫ゴム成形体を形成することができ、かつ、流動性に極めて優れた加硫可能な耐熱ゴム組成物が得られる。
重合体ゴム(A)と、有機過酸化物(B)とを含有しているので、有機過酸化物による架橋効率が大きく、高モジュラスで、かつ、耐熱老化性等の耐環境劣化性に優れた加硫ゴム成形体を提供することができる。
ン共重合体ゴム(A)と、アミン系老化防止剤(C)および/またはヒンダードフェノール系老化防止剤(D)と、イオウ系老化防止剤(E)と、有機過酸化物(B)とを含有してなるので、機械的特性および電気的特性に優れるとともに耐熱老化性に極めて優れた加硫ゴム成形体を提供することができる。このような効果は、アミン系老化防止剤(C)とイオウ系老化防止剤(E)との併用、ヒンダードフェノール系老化防止剤(D)とイオウ系老化防止剤(E)との併用、またはアミン系老化防止剤(C)とヒンダードフェノール系老化防止剤(D)とイオウ系老化防止剤(E)との併用によって得られる。
を特定の割合で含むブレンド体からなるエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重
合体ゴム(A)の組成物は、流動性(加工成形性)に極めて優れており、しかも、機械的特性および電気的特性に優れるとともに耐熱老化性に極めて優れた加硫ゴム成形体を提供することができる。
本発明に係る耐熱ゴム組成物は、
エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)と、有機過酸化物(B
)とを含有してなる加硫可能なゴム組成物である。
[I]エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)と、
[II]アミン系老化防止剤(C)および/またはヒンダードフェノール系老化防止剤(D)と、
[III] イオウ系老化防止剤(E)と、
[IV]有機過酸化物(B)とから構成される加硫可能なゴム組成物である。
本発明で用いられるエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)は
、エチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンと非共役ポリエンとを共重合させて得
られるゴムである。
ンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンと非共役ポリエンとを共重合させて得られたエ
チレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A1)と(A2)とのブレンド
体であってもよい。
ン-1、4-メチルペンテン-1、ヘキセン-1、ヘプテン-1、オクテン-1、ノネン-1、デセン-1、ウンデセン-1、ドデセン-1、トリデセン-1、テトラデセン-1、ペンタデセン-1、ヘキサデセン-1、ヘプタデセン-1、ノナデセン-1、エイコセン-1、9-メチル-デセン-1、11-メチル-ドデセン-1、12-エチル-テトラデセン-1などが挙げられる。これらのα-オレフィンは、単独で、または2種以上組合わせて用いられる。
セン-1が好ましく用いられる。
本発明で用いられるエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、
(A1)、(A2)は、エチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンとのモル比(エ
チレン/α-オレフィン)が40/60〜95/5、好ましくは、50/50〜90/1
0、さらに好ましくは55/45〜85/15、特に好ましくは55/45〜80/20の範囲にある。
る。
R1が単結合であるということは、ノルボルネン環を形成している炭素原子とビニル基
の炭素原子とが直接結合しているということである。
ニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ペンテニル、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基などが挙げられる。
R2の炭素原子数1〜5のアルキル基としては、具体的には、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、t-ペンチル基、ネオペンチル基などが挙げられる。
には、5-ビニル-2-ノルボルネン、5-イソプロペニル-2-ノルボルネン、5-イソブニテル-2-ノルボルネン、5-メチレン-2-ノルボルネンなどが挙げられる。中でも、5-ビニル-2-ノ
ルボルネン、5-メチレン-2-ノルボルネンが好ましい。
R3は、上記一般式[I]におけるR2と同じである。
また、上記式[I]および[II]で表わされる非共役ポリエン化合物は、それぞれ単独で用いることができるし、また2種以上組み合わせて使用することができる。さらに上記式[I]および[II]で表わされる非共役ポリエン化合物は、以下に示す非共役ポリエン化合物と混合して使用することができる。
1,4-ヘキサジエン、3-メチル-1,4-ヘキサジエン、4-メチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘキサジエン、4,5-ジメチル-1,4-ヘキサジエン、7-メチル-1,6-オクタジエン等
の鎖状非共役ジエン;
メチルテトラヒドロインデン、5-エチリデン-2-ノルボルネン、5-メチレン-2-ノルボルネン、5-イソプロピリデン-2ノルボルネン、5-ビニリデン-2-ノルボルネン、6-クロロメ
チル-5-イソプロペニル-2-ノルボルネン等の環状非共役ジエン;
2,3-ジイソプロピリデン-5-ノルボルネン、2-エチリデン-3-イソプロピリデン-5-ノル
ボルネン、2-プロペニル-2,2-ノルボルナジエン等のトリエンを例示することができる。
、非共役ポリエン含量がヨウ素価で0.5〜50、好ましくは1〜40である。
非共役ポリエン含量がヨウ素価で0.5未満になると、架橋効率が小さくなり、一方50を超えると、得られるゴム組成物の耐環境劣化性が悪くなるため好ましくない。
、135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.1〜10dl/g、好ましくは0.5〜7dl/g、さらに好ましくは0.9〜5dl/gである。
A)を用いると、物性に優れた加硫ゴムを提供することができる、流動性(成形加工性)に優れたゴム組成物を得ることができる。
子量を示す尺度であり、他の特性、たとえば非共役ポリエン含量とともに、流動性(成形加工性)、強度特性、耐熱性、耐候性などの性質に優れた共重合体ゴムを得るのに際して
役立っている。
と(A2)とのブレンド体からなるエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体
ゴム(A)において、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A1)
、(A2)は、非共役ポリエン含有量がヨウ素価で0.5〜50、好ましくは1〜40である。
重合体ゴム(A1)、(A2)を用いると、耐熱老化性に極めて優れた加硫ゴム成形体を提供し得るゴム組成物が得られる。
ン中で測定した極限粘度[η]が1〜10dl/g、好ましくは2〜6dl/g、さらに好ましくは3〜5dl/gである。
A1)を用いると、加硫ゴムの物性が優れ、しかも、流動性(成形加工性)に優れたゴム組成物を得ることができる。
デカリン中で測定した極限枯度[η]が01〜5dl/g、好ましくは0.2〜2dl/g、さらに好ましくは0.3〜1dl/gである。
A2)をエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A1)にブレンドす
ることにより、加硫コムの物性が優れ、しかも、流動性(成形加工性)に優れたゴム組成物を得ることができる。
のブレンド体は、ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]が5〜180であり、エチレン
とα-オレフィンとのモル比(エチレン/α-オレフィン)が40/60〜95/5であり、ポリエン含量がヨウ素価で0.5〜50である。
)、(A2)は、たとえは特公昭59−14497号公報に記載されている方法により製造することができる。すなわち、チーグラー触媒の存在下に、水素を分子量調節剤として用い、エチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンと非共役ポリエンとを共重合させ
ることにより、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、(A1
)、(A2)を得ることができる。
A)、(A1)、(A2)は、上述したようなエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴムに、不飽和カルボン酸またはその誘導体(たとえは酸無水物、エステル)がグラフト共重合されていてもよい。
ジカルボン酸無水物などが挙げられる。これらの中でも、無水マレイン酸が好ましい。
プト-2-エン-5,6-ジカルボン酸ジメチルなどが挙げられる。これらの中でも、アクリル酸メチルおよびアクリル酸エチルが好ましい。
グラフト量にするのがよい。
共重合体ゴム(A)、(A1)、(A2)を用いると、耐寒性に優れた加硫ゴム成形体を提供し得る、流動性(成形加工性)に優れたゴム組成物が得られる。
た未変性のエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムと不飽和カルボン酸
またはその誘導体とを、ラジカル開始剤の存在下に反応させることにより得ることができる。
キサン、t-ブチルクミルパーオキサイド、ジ-t-アミルパーオキサイド、t-ブチルヒドロ
パーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシン)ヘキシン-3、2,5-ジメ
チル-2,5-ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-モノ(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,α'-ビス(t-ブチルパーオキシ-m-イソプロピル)ベンゼン等のジアルキルパーオキサイド類;
t-ブチルパーオキシアセテート、t-ブチルパーオキシイソブチレート、t-ブチルパーオキシピバレート、t-ブチルパーオキシマレイン酸、t-ブチルパーオキシネオデカノエート、t-ブチルパーオキシベンゾエート、ジ-t-ブチルパーオキシフタレート等のパーオキシ
エステル類;
ジシクロヘキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類;
およびこれらの混合物などが挙げられる。中でも半減期1分を与える温度が130〜200℃の範囲にある有機過酸化物が好ましく、特に、ジクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチ
ルパーオキサイド、シ-t-ブチルパーオキシ-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、t-ブチルクミルパーオキサイド、ジ-t-アミルパーオキサイド、t-ブチルヒドロパーオキサイドなとの有機過酸化物が好ましい。
・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、(A1)、(A2)が好ましく
用いられる。
レフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)においては、エチレン・α-オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴム(A1)およびエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン
共重合体ゴム(A2)の合計量100重量部に対して、エチレン・α-オレフィン・非共
役ポリエン共重合体ゴム(A1)は、30〜95重量部、好ましくは35〜80重量部、さらに好ましくは40〜70重量部の割合で用いられ、エチレン・α-オレフィン・非共
役ポリエン共重合体ゴム(A2)は、5〜70重量部、好ましくは10〜65重量部、さらに好ましくは20〜60重量部の割合で用いられる。
本発明で用いられる有機過酸化物としては、通常ゴムの過酸化物加硫に使用される化合物であればよい。たとえは、ジクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキシ-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、t-ブチルクミルパーオキサイド、ジ-t-アミルパーオキサイド、t-ブチルヒドロパーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルパーオキシン)ヘキシン-3、2,5ジメチル-2,5-ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-モノ(t-ブチルパーオキシ)-ヘキサン、α,α'-ビス(t-ブ
チルパーオキシ-m-イソプロピル)ベンゼン等のジアルキルパーオキサイド類;
t-ブチルパーオキシアセテート、t-ブチルパーオキシイソブチレート、t-ブチルパーオキシピバレート、t-ブチルパーオキシマレイン酸、t-ブチルパーオキシネオデカノエート、t-ブチルパーオキシベンゾエート、ジ-t-ブチルパーオキシフタレート等のパーオキシ
エステル類;
ジシクロヘキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類、およびこれらの混合物などが挙げられる。中でも半減期1分を与える温度が130℃〜200℃の範囲にある有機過酸化物が好ましく、特に、ジクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド
、ジ-t-ブチルパーオキシ-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、t-ブチルクミルパーオキサイド、ジ-t-アミルパーオキサイド、t-ブチルヒドロパーオキサイドなどの有機過酸化物
が好ましい。
0gに対して0.0003〜0.05モル、好ましくは0.001〜0.03モルの範囲で使用されるが、要求される物性値に応じて適宜最適量を決定することが望ましい。
合物;ポリエチレングリコールジメタクリレート等のメタクリレート系化合物;ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート等のアリル系化合物;マレイミド系化合物;ジビニルベンゼンなどが挙げられる。このような加硫助剤は、使用する有機過酸化物1モルに対して0.5〜2モル、好ましくは約等モルの量で用いられる。
本発明で用いられるアミン系老化防止剤(C)は、ジフェニルアミン類、フェニレンジアミン類である。
ジフェニルアミン、4,4'-(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、4,4'-ジオクチル・ジフェニルアミン、ジフェニルアミンとアセトンとの高温反応生成物、ジフェニルアミンとアセトンとの低温反応生成物、ジフェニルアミンとアニリンとアセトンとの低温反応物、ジフェニルアミンとジイソブチレンとの反応生成物、オクチル化ジフェニルアミン
、ジオクチル化ジフェニルアミン、p,p'-ジオクチル・ジフェニルアミン、アルキル化ジフェニルアミンなどが挙げられる。
ン、n-イソプロピル-N'-フェニル-p-フェニレンジアミン、N,N'-ジ-2-ナフチル-p-フ
ェニレンジアミン、N-シクロヘキシル-N'-フェニル-p-フェニレンジアミン、N-フェニル-N'-(3-メタクリロイルオキシ-2-ヒドロキシプロピル)-p-フェニレンジアミン、N,N'-ビス(1-メチルヘプチル)−p-フェニレンジアミン、N,N'-ビス(1,4-ジメチルペンチル)-p-フェニレンジアミン、N,N'-ビス(1-エチル-3-メチルペンチル)-p-フェニレンジアミン、N-(1,3-ジメチルブチル)-N'-フェニル-p-フェニレンジアミン、フェニルヘキシル-p-フェニレンジアミン、フェニルオクチル-p-フェニレンジアミン等のp-フェニ
レンジアミン類などが挙げられる。
これらの化合物は、単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部に対して、0.2〜5重量部、好ましくは、0.5〜4重量部、さらに好ましくは1〜3重量部の割合で用いられる。上記のような割合でアミン系老化防止剤(C)を用いると、耐熱老化性の向上効果が大きく、しかも、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋を阻害することもない
。
本発明で用いられるヒンダードフェノール系老化防止剤(D)としては、具体的には、(1)1,1,3-トリス-(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-t-ブチルフェニルブタン、
(2)4,4'-ブチリデンビス-(3-メチル-6-t-ブチルフェノール)、
(3)2,2-チオビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノール)、
(4)7-オクタデシル-3-(4'-ヒドロキシ3',5'-ジ-t-ブチルフェニル)プロピオネート、
(5)テトラキス-[メチレン-3-(3',5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピ
オネートメタン、
(6)ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
(7)トリエチレングリコール-ビス[3-(3-t-ブチル-5-メチル-4-ヒドロキシフェニル
)プロピオネート]、
(8)1,6-ヘキサンジオール-ビス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート]、
(9)2,4-ビス(n-オクチルチオ)-6-(4-ヒドロキシ-3,5-ジ-t−ブチルアニリノ)-1,3,5-トリアジン、
(10)トリス-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-イソシアヌレート、
(11)2,2-チオ-ジエチレンビス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]、
(12)N,N'-ヘキサメチレンビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ)-ヒドロシンナアミド、
(13)2,4-ビス[(オクチルチオ)メチル]-o-クレゾール、
(14)3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル-ホスホネートジエチルエステル、
(15)テトラキス[メチレン(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナメイト)]メタン、
(16)オクタデシル-3-(3,5-ジ-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エステル
、
(17)3,9-ビス[2-{3-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオニルオキシ}-1,1-ジメチルエチル]-2,4-8,10-テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン
などを挙げることができる。中でも、特に(5)、(17)のフェノール化合物が好ましい。
フィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部に対して、0.2〜5重量部、好ましくは、0.5〜4重量部、さらに好ましくは1〜3重量部の割合で用いられる。上記のような割合でヒンダードフェノール系老化防止剤(D)を用いると、耐熱老化性の向上効果が大きく、しかも、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A
)の架橋を阻害することもない。
イオウ系老化防止剤(E)としては、通常ゴムに使用されるイオウ系老化防止剤が用いられる。
ジミリスチルチオジプロピオネート、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ジトリデシルチオジプロピオネート、ペンタエリスリトール-テ
トラキス-(β-ラウリル-チオプロピオネート)等の脂肪族チオエーテル系老化防止剤な
どを挙げることができる。これらの中でも、特に2-メルカプトベンゾイミダゾール、2-メルカプトベンゾイミダゾールの亜鉛塩、2メルカプトメチルベンゾイミダゾール、2-メル
カプトメチルベンゾイミダゾールの亜鉛塩、ペンタエリスリトール-テトラキス-(β-ラ
ウリル-チオプロピオネート)が好ましい。
ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部に対して、1〜10重量部、好ましくは、1〜8重量部、さらに好ましくは1〜6重量部の割合で用いられる。上記のような割合でイオウ系老化防止剤(E)を用いると、耐熱老化性の向上効果が大きく、しかも、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の架橋を阻害することもない。
本発明に係る耐熱ゴム組成物は、未加硫のままでも用いることもできるが、加硫ゴム成形体あるいは加硫ゴム発泡成形体のような加硫物として用いた場合に最もその特性を発揮することができる。
体ゴム(A)と、有機過酸化物(B)と、必要によりアミン系老化防止剤(C)および/またはヒンダードフェノール系老化防止剤(D)と、イオウ系老化防止剤(E)のほかに、意図する加硫物の用途等に応じて、従来公知のゴム補強剤、軟化剤、加硫助剤、加工助剤、発泡剤、発泡助剤、着色剤、分散剤、難燃剤などの添加剤を配合することができる。
ゴム(A)、アミン系老化防止剤(C)、ヒンダードフェノール系老化防止剤(D)およびイオウ系老化防止剤(E)の総量は、用途等によっても異なるが、一般に25重量%以上、特に40重量%以上とすることが好適である。
ン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、アミン系老化防止剤(C)、ヒンダードフェノール系老化防止剤(D)およびイオウ系老化防止剤(E)の総量100重量部に対して、200重量部以下、特に100重量部以下であることが好ましい。
具体的には、プロセスオイル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスファルト、ワセリン等の石油系軟化剤;
コールタール、コールタールピッチ等のコールタール系軟化剤;
ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油等の脂肪油系軟化剤;
トール油;
サブ;
蜜ロウ、カルナウバロウ、ラノリン等のロウ類;
リシノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛等の脂肪酸および脂肪酸塩;
石油樹脂、アタクチックポリプロピレン、クマロンインデン樹脂等の合成高分子物質を挙げることができる。中でも石油系軟化剤が好ましく用いられ、特にプロセスオイルが好ましく用いられる。
レフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、アミン系老化防止剤(C)、ヒンダードフェノール系老化防止剤(D)およびイオウ系老化防止剤(E)の総量100重量部に対して、200重量部以下、特に100重量部以下であることが好ましい。
)100gに対して、0.0001〜0.1モル、好ましくは0.001〜0.03モルである。
ム(A)100重量部に対して、10重量部以下、好ましくは5重量部以下の割合で用いられるが、要求される物性値に応じて適宜最適量を決定することが望ましい。
N,N'-ジメチル-N,N'-ジニトロソテレフタルアミド、N,N'-ジニトロソペンタメチレンテトラミン等のニトロソ化合物;
アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾシクロヘキシルニトリル、アゾジアミノベンゼン、バリウムアゾジカルボキシレート等のアゾ化合物;
ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラジド、p,p'-オキシビス(
ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ジフェニルスルホン-3,3'-ジスルホニルヒドラジド等のスルホニルヒドラジド化合物;
カルシウムアジド、4,4-ジフェニルジスルホニルアジド、p-トルエンスルホルニルアジド等のアジド化合物などが挙げられる。
00重量部に対して、0.5〜30重量部、好ましくは1〜20重量部の割合で用いられる。上記のような割合で発泡剤を用いると、見かけ比重0.03〜0.8g/cm3の発
泡体を製造することができるが、要求される物性値に応じて適宜最適量を決定することが望ましい。
このような発泡助剤としては、サリチル酸、フタル酸、ステアリン酸、しゅう酸等の有機酸、尿素またはその誘導体などが挙げられる。
100重量部に対して、0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部の割合で用いられるが、要求される物性値に応じて適宜最適量を決定することが望ましい。
上述したように、本発明に係る耐熱ゴム組成物は、未加硫のままでも用いることもできるが、加硫ゴム成形体あるいは加硫ゴム発泡成形体のような加硫物として用いた場合に最もその特性を発揮することができる。
まず本発明に係る耐熱ゴム組成物は、たとえば次のような方法で調製される。
フィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)および必要に応じて充填剤、軟化剤などの添加剤を80〜170℃の温度で3〜10分間混練した後、オープンロールのようなロール類、あるいはニーダーを使用して、有機過酸化物(加硫剤)、必要に応じて加硫助剤、発泡剤を追加混合し、ロール温度40〜80℃で5〜30分間混練した後、分出しすることにより調製することができる。
ーダー、インターミックスのようなインターナルミキサー(密閉式混合機)類により、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、アミン系老化防止剤(C
)、ヒンダードフェノール系老化防止剤(D)、イオウ系老化防止剤(E)および必要に応じて充填剤、軟化剤などの添加剤を80〜170℃の温度で3〜10分間混練した後、オープンロールのようなロール類、あるいはニーダーを使用して、有機過酸化物(B)(加硫剤)、必要に応じて加硫助剤、発泡剤を追加混合し、ロール温度40〜80℃で5〜30分間混練した後、分出しすることにより調製することができる。
ン・非共役ポリエン共重合体(A)、充填剤、軟化剤などとともに上記(C)、(D)および(E)の老化防止剤、加硫剤、着色剤、分散剤、難燃剤、発泡剤などを同時に混練してもよい。
[実施例]
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
まず、表1に示す配合剤を、1.7リットル容量のバンバリーミキサーを用いて、140〜150℃の温度で5分間混練し、配合物(1)を得た。
(1)モジュラス
JIS K 6301に従って、測定温度25℃、引張速度500mm/分の条件で引張試験を行ない、加硫シートが200%伸長したときのモジュラスM200を測定した。
JIS K 6301に従って、測定温度25℃、引張速度500mm/分の条件で引張試験を行ない、加硫シートの破断時の伸びEBと強度TBを測定した。
JIS K 6301に従い、37℃のトルエン中に加硫シートを浸漬し、次の式より有効網目鎖密度を算出した。
容積)に対する純ゴムの容積分率
μ :ゴム−溶剤間の相互作用定数
[JSR HANDBOOK(日本合成ゴム(株)発行)に記載のデータを利用。]
VO:溶剤の分子容
ν(cc-1) :有効網目鎖濃度。純ゴム1cc中の有効網目鎖の数。
JIS K 6301に従い、加硫シートを175℃のオーブン中に168時間入れて老化させた後、測定温度25℃、引張速度500mm/分の条件で引張試験を行ない、加硫シートの破断時の伸びと強度を測定し、引張強さ保持率AR(TB)と、伸び保持率AR(
EB)を算出した。
[実施例2]
実施例1において、有機過酸化物(B)として化薬アクゾ(株)製のカヤクミルAD−40(商標)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
[実施例3]
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボ
ルネン共重合体ゴム(2)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
エチレン/プロピレン(モル比)=68/32
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=2.6dl/g
ヨウ素価=3
結果を表3に示す。
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボ
ルネン共重合体ゴム(3)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
エチレン/プロピレン(モル比)=74/26
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=2.2dl/g
ヨウ素価=5
結果を表3に示す。
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボ
ルネン共重合体ゴム(4)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
エチレン/プロピレン(モル比)=58/42
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=2.2dl/g
ヨウ素価=4
結果を表3に示す。
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボ
ルネン共重合体ゴム(5)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
エチレン/プロピレン(モル比)=74/26
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=2.2dl/g
ヨウ素価=10
結果を表3に示す。
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・1-ブテン・5-ビニリデン-2-ノルボル
ネン共重合体ゴム(6)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
エチレン/1-ブテン(モル比)=80/20
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=3.0dl/g
ヨウ素価=5
結果を表3に示す。
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・プロピレン共重合体ゴム(7)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
エチレン/プロピレン(モル比)=58/42
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=2.4dl/g
ヨウ素価=0
結果を表3に示す。
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・プロピレン共重合体ゴム(8)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
エチレン/プロピレン(モル比)=70/30、
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=2.4dl/g
ヨウ素価=0
結果を表3に示す。
実施例6において、有機過酸化物および架橋助剤の代わりに、イオウ1.5phr、加硫促進剤としてノクセラーM[商標、大内新興化学工業(株)製]0.5phrおよびノクセラーTT[商標、大内新興化学工業(株)製]1.0phrを用いた以外は、実施例6と同様に行なった。
[比較例4]
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボ
ルネン共重合体ゴム(9)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
エチレン/プロピレン(モル比)=68/32 135℃デカリン中で測定した極限粘
度[η]=2.2dl/g
ヨウ素価=6
結果を表3に示す。
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボ
ルネン共重合体ゴム(10)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
エチレン/プロピレン(モル比)=66/34
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=2.2dl/g
ヨウ素価=13
結果を表3に示す。
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボ
ルネン共重合体ゴム(11)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
エチレン/プロピレン(モル比)=66/34、
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=2.2dl/g
ヨウ素価=22
結果を表3に示す。
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体ゴム(12)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
エチレン/プロピレン(モル比)=68/32
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=2.2dl/g
ヨウ素価=6
結果を表3に示す。
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体ゴム(13)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
エチレン/プロピレン(モル比)=66/34
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=2.2dl/g
ヨウ素価=10
結果を表3に示す。
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・プロピレン・1,4-ヘキサジエン共重合体ゴム(14)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=2.2dl/g
ヨウ素価=6
結果を表3に示す。
実施例1において、実施例1のエチレン・プロピレン・5-ビニリデン-2-ノルボルネン
共重合体ゴム(1)の代わりに、下記のエチレン・プロピレン・1,4-ヘキサジエン共重合体ゴム(15)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]=2.2dl/g
ヨウ素価=15
結果を表3に示す。
[1]実施例8〜14および比較例11〜20で用いた成分
エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(A−1):エチレン・プロピレン・5-ビニル-2-ノルボルネン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):68/32
ヨウ素価:3
極限粘度[η]:2.2dl/g
(A−2):エチレン・プロピレン・5-ビニル-2-ノルボルネン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):68/32
ヨウ素価:15
極限粘度[η]:2.2dl/g
(A−3):エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボルネン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):68/32
ヨウ素価:3
極限粘度[η]:2.2dl/g
(A−4):エチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):68/32
ヨウ素価:3
極限粘度[η]2.2dl/g
(A−5):エチレン・プロピレン・1,4-ヘキサジエン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):68/32
ヨウ素価:3
極限粘度[η]:2.2dl/g
(A−6):エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボルネン共重合体
ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):68/32
ヨウ素価:22
極限粘度[η]:1.9dl/g
(A−7):エチレン・プロピレン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):58/42
ヨウ素価:0
極限粘度[η]:2.4dl/g
アミン系老化防止剤(C)
(C−1):N,N'-ジ-2-ナフチル-p-フェニレンジアミン
(C−2):N,N'-フェニル-p-フェニレンジアミン
(C−3):4,4'-(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニルアミン
ヒンダードフェノール系老化防止剤(D)
(D−1):3,9-ビス[2-{3-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}-1,1-ジメチルエチル]-2,4-8,10-テトラオキサスピロ[5,5]ウンデ
カン
イオウ系老化防止剤(E)
(E−1):ペンタエリスリトール-テトラキス-(β-ラウリル-チオプロピオネート)
ホスファイト系老化防止剤
(F−1):4,4'-ブチリデンビス(3-メチル-6-t-ブチル-ジ-トリデシルホスファイト)
[2]実施例15〜18および比較例21〜25で用いた成分
共重合体ゴム(A1)
(A1−1):エチレン・プロピレン・5-ビニル-2-ノルボルネン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):78/22
ヨウ素価:3
極限粘度[η]:3.7dl/g
(A1−2):エチレン・プロピレン・5-ビニル-2-ノルボルネン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):68/32
ヨウ素価:3
極限粘度[η]:3.5dl/g
(A1−3):エチレン・プロピレン・5-ビニル-2-ノルボルネン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):68/32
ヨウ素価:3
極限粘度[η]:4.0dl/g
(A1−4):エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボルネン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):78/22
ヨウ素価:3
極限粘度[η]:3.7dl/g
(A1−5):エチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):78/22
ヨウ素価:3
極限粘度[η]:3.7dl/g
(A1−6):エチレン・プロピレン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):80/20
ヨウ素価:0
極限粘度[η]:3.7dl/g
(A1−7):エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボルネン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):68/32
ヨウ素価:6
極限粘度[η]:2.2dl/g
共重合体ゴム(A2)
(A2−1):エチレン・プロピレン・5-ビニル-2-ノルボルネン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):78/22
ヨウ素価:3
極限粘度[η]:0.6dl/g
(A2−2):エチレン・プロピレン・5-ビニル-2-ノルボルネン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):68/32
ヨウ素価:3
極限粘度[η]:0.5dl/g
(A2−3):エチレン・プロピレン・5-ビニル-2-ノルボルネン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):68/32
ヨウ素価:3
極限粘度[η]:0.3dl/g
(A2−4):エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボルネン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):78/22
ヨウ素価:3
極限粘度[η]:0.6dl/g
(A2−5):エチレン・プロピレン・ジシクロペンタジエン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):78/22
ヨウ素価:3
極限粘度[η]:0.6dl/g
(A2−6):エチレン・プロピレン共重合体ゴム
エチレン/プロピレン(モル比):80/20
ヨウ素価:0
極限粘度[η]:0.5dl/g
アミン系老化防止剤(C)
(C−1):N,N'-ジ-2-ナフチル-p-フェニレンジアミン
ヒンダードフェノール系老化防止剤(D)
(D−1):3,9-ビス[2-{3-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオニルオキシ}-1,1-ジメチルエチル]-2,4-8,10-テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカ
ン
イオウ系老化防止剤(E)
(E−1):ペンタエリスリトール-テトラキス-(β-ラウリル-チオプロピオネート)
ホスファイト系老化防止剤
(F−1):4,4'-ブチリデンビス(3-メチル-6-t-ジ-ブチル-トリデシルホスファイト)
また、実施例および比較例で得られた加硫ゴムの物性試験は、以下の方法により行なった。
(試験項目)
引張試験、老化試験
(試験方法)
引張試験、老化試験は、JIS K 6301に従って行なった。
老化試験は120℃で70時間空気加熱老化試験を行ない、老化前の物性に対する保持率、すなわち引張強さ保持率AR(TB)、伸び保持率AR(EB)、および引張強さ×伸び保持率AR(TB×EB)を求めた。
[2]実施例15〜18および比較例21〜25における加硫ゴムの物性試験
(1)常態物性
引張強さ(TB)、伸び(EB)
(2)耐熱老化性(190℃×168hrs.)
引張強さ保持率[AR(TB)]
伸び保持率[AR(EB)]
引張強さ×伸び保持率[AR(TB×EB)]
(3)成形加工性
(a)ロール加工性
上記方法により混練した混練物を室温で24時間放置した。この混練物1.5kgを8インチオープンロールを用いてロール温度50℃、ロール間隙5mmに保ち、ロールへの巻き付きの様子を観察し、ロール加工性として5段階評価した。
5 … ゴムバンドがロールに完全に密着しており、バンドがスムーズに回転している。
3 … ロールの頂点からバンクの間で、バンドがロール表面から離れる。
2 … ロール表面にバンドが密着せず、手を添えないとロール加工できない。
(b)押出加工性
上記方法により混練した混練物を室温で24時間放置した。この混練物を50ミリ押出機を用いて、下記の条件で押出し、押出加工性の指標として押出肌の5段階評価を行なった。
L/D=14,50ミリ押出機、モディファイ・ガーベダイを使用
押出温度:シリンダー後/シリンダー前/ヘッド
=60℃/70℃/80℃
[5段階評価]
5 … 表面凸凹が全くなく、光沢が良好
4 … 表面凸凹がほとんどなく、光沢なし
3 … 表面凸凹が僅かにあり、光沢なし
2 … 表面凸凹があり、光沢なし
1 … 表面に大きな凸凹があり、光沢全くなし
[実施例8〜14および比較例10〜20]
実施例8〜14および比較例10〜20の共通のゴム配合剤とその配合割合を表4に示す。
混練は、有機過酸化物以外の成分を1.7リットル容量のバンバリーミキサーを用いて140℃〜150℃の温度で5分間行なった後、8インチオープンロールを用いて、有機過酸化物を50℃〜60℃の温度で5分間混練した。
実施例15〜18および比較例21〜25の共通のゴム配合剤とその配合割合を表6に示す。
混練は、有機過酸化物以外の成分を1.7リットル容量のバンバリーミキサーを用いて140℃〜150℃の温度で5分間行なった後、8インチオープンロールを用いて、有機過酸化物を50℃〜60℃の温度で5分間混練した。
得られた試験片について、上記試験を行なった。
Claims (19)
- エチレンと、炭素原子数3〜20のα-オレフィンと、5-メチレン-2-ノルボルネン、5-ビニル-2-ノルボルネン、5-イソプロペニル-2-ノルボルネンおよび5-イソブニテル-2-ノ
ルボルネンから選択される非共役ポリエン化合物とからなるエチレン・α-オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴム(A)を含有してなる加硫可能な耐熱ゴム組成物であり、かつ
前記ゴム(A)は、
[I]135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が1〜10dl/gの範囲にある、エチレンと、α-オレフィンと、5-メチレン-2-ノルボルネンまたは 5-ビニル-2-ノルボルネンである非共役ポリエン化合物とからなるエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン
共重合体ゴム(A1)30〜95重量部と、
[II]135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.1〜5dl/gの範囲にあり、かつ、その極限枯度[η]がエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(A1)とは異なる、エチレンと、炭素原子数3〜20のα-オレフィンと、5-メチレン-2-ノルボルネン、5-ビニル-2-ノルボルネン、5-イソプロペニル-2-ノルボルネンおよび5-イソブニテル-2-ノルボルネンから選択される非共役ポリエン化合物とからなるエチレン
・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A2)5〜70重量部
[(A1)成分と(A2)成分との合計量は100重量部である]と
のブレンド体であり、かつ、
前記ゴム(A1)および(A2)はそれぞれ、
(1)エチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンとのモル比(エチレン/α-オレフィン)が40/60〜95/5の範囲にあり、
(2)非共役ポリエン含量がヨウ素価で0.5〜50g/100gの範囲にある
ことを特徴とする加硫可能な耐熱ゴム組成物。 - 前記ゴム(A)において、エチレンと炭素原子数3〜20のα-オレフィンとのモル比
(エチレン/α-オレフィン)が55/45〜85/15の範囲にあることを特徴とする
請求項1に記載の組成物。 - 前記ゴム(A1)および/またはゴム(A2)が、不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性されたエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムであるこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。 - 請求項1〜3のいずれかに定義された組成物を加硫することにより得られる加硫組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の組成物からなる成形体または発泡体。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の耐熱加硫ゴム組成物、請求項4に記載の加硫組成物、または請求項5に記載の成形体または発泡体からなる自動車部品。
- 前記自動車部品が、ドアーグラスランチャンネルであることを特徴とする請求項6に記載の自動車部品。
- 前記自動車部品が、窓枠であることを特徴とする請求項6に記載の自動車部品。
- 前記自動車部品が、ラジエータホースであることを特徴とする請求項6に記載の自動車部品。
- 前記自動車部品が、ブレーキ部品であることを特徴とする請求項6に記載の自動車部品。
- 前記自動車部品が、ワイパーブレードであることを特徴とする請求項6に記載の自動車部品。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の耐熱加硫ゴム組成物、請求項4に記載の加硫組成物、または請求項5に記載の成形体または発泡体からなる工業用ゴム製品。
- 前記工業用ゴム製品が、ゴムロールであることを特徴とする請求項12に記載の工業用ゴム製品。
- 前記工業用ゴム製品が、ベルトであることを特徴とする請求項12に記載の工業用ゴム製品。
- 前記工業用ゴム製品が、パッキンであることを特徴とする請求項12に記載の工業用ゴム製品。
- 前記工業用ゴム製品が、ホースであることを特徴とする請求項12に記載の工業用ゴム製品。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の耐熱加硫ゴム組成物、請求項4に記載の加硫組成物、または請求項5に記載の成形体または発泡体からなるアノードキャップ。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の耐熱加硫ゴム組成物、請求項4に記載の加硫組成物、または請求項5に記載の成形体または発泡体からなるグロメット。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の耐熱加硫ゴム組成物、請求項4に記載の加硫組成物、または請求項5に記載の成形体または発泡体からなる建築用ガスケット。
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