JP3850946B2 - ベニヤ単板の加熱装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱板をベニヤ単板(以下、単に単板と称す)に接触させて加熱し、単板の含有水分を除去する単板の加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱板を単板に接触させて加熱し、単板を乾燥することは、例えばホットプレスや特公昭48−654号公報に記載された単板乾燥装置等で行われておりいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに前記特公昭48−654号公報に記載された単板乾燥装置は、上下動自在で且つ積重可能な熱板の搬入側及び搬出側にアイドルロ−ルまたは駆動ロールを熱板と一体的に設け、両ロ−ルの間にはエンドレス状の金網帯を懸架してなるもので、この金網帯によって単板を熱板の間に搬送し、前記熱板によって挟圧乾燥するのであるが、次のような問題点があった。
即ち、駆動ロ−ルからの摩擦力により金網帯を走行させるため、金網帯の張力が小さ過ぎると、駆動ロールと金網帯とがスリップしてしまい良好に走行させることができない。
またスリップさせないためには、前記金網帯に大きな張力を与えれば足りるが、この金網帯はエンドレス状であるため、張力を大きくするには、その接合端の接合力を増大しなくてはならず、そのために金網帯の接合面積を広くすることが一般的に行われている。しかし金網帯の幅を大きくして接合面積を広くしようとしても、金網帯の幅は加熱される単板の幅により自ずと制限されるため、必然的に金網帯の厚さを厚くせざるを得ない。そして金網帯の厚さを厚くすれば、熱の伝導率が低下し、結局単板の加熱効率を悪くしてしまうのである。
また摩擦力により確実に金網帯を走行させるためには駆動ロールの直径を大きくしなくてはならず、装置を小型化することができなかった。更に、摩擦力を確実に発生させるためは、金網帯を駆動ロールに常時圧接させる張力付与装置を備えることも必要であり、装置の複雑化は避けられなかった。加えて、金網帯の走行を円滑にするには蛇行防止装置も必要であり、装置の複雑化は一層増すことにもなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、これら課題を解決するためになされたものであり、加熱手段と接続した又は加熱手段を含む一対の熱板と、その一対の熱板の間に単板を搬入・搬出する間欠駆動自在の表裏面が平坦な無端ベルトを下方の熱板の上面を走行するよう備え、熱板の上下に配置した加圧手段によって熱板の間に搬入された単板を上下から狭圧して単板を加熱し、狭圧を解除した後にその単板を搬出する自動制御付き搬送手段を具備した単板の乾燥装置において、前記一対の熱板における相対向する加熱面の少なくとも下方の面に、熱板の外部と連通する蒸気の排出溝又は排出孔を形成し、更に、前記無端ベルトには多数の小孔を全面に且つ走行方向に対し規則的に設けると共に、前記下方の熱板の搬入・搬出側に配置され前記無端ベルトを巻き掛けるロ−ルの周面には前記多数の小孔の少なくとも一部と嵌まり合う多数の突起部を設け、前記多数の小孔の規則的配置が当該ロ−ルの外周の長さを1単位としてなる構成を基本とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に本発明の第1の実施例を説明する。
図1は、単板Pを乾燥するための乾燥装置Aの要部の側面説明図、図2は図1の一点鎖線X−Xにおける矢印方向の正面説明図である。
乾燥装置Aは、基台2とその基台2の上に前後(後述する無端ベルト16の走行方向)、左右(同無端ベルト16の走行方向と直交する方向)に立設した4本の支柱2a、更にそれら4本の支柱2aによって支持された上部当板2bを備えており、内部には、図1に示す様に、接続されたフレキシブルホース1によって蒸気が供給され150℃前後に加熱されている長さ(図1の左右方向)約1500mm、幅(図2の左右方向)約2500mm、厚さ80mmの熱板3、4を上下に配置し、上方の熱板3の下面(加熱面)と下方の熱板4の上面(加熱面)を相対向する加圧面とする。尚、熱板3、4でフレキシブルホース1を接続した側面と反対側の側面には、図示はしないが、各々ドレーン排出用のフレキシブルホースを接続する。
【0006】
前記上方の熱板3の下面と下方の熱板4の上面には、前記左右方向で一側端から他側端へ連通する、幅が3mmで深さが2mmの蒸気の排出溝5、6を、長さ方向にピッチ12mmで、しかも相対する下面と上面との関係においては、前記前後方向へ1/2ピッチ即ち6mmずれた状態に形成する。
熱板3の四隅には幅方向に水平にのびる第1の腕部7をそれぞれ突設し、これら4本の第1腕部7を、支柱2aの前後外側面2fで内側に向けて設けた係止段部8で支承することにより、熱板3は所定位置で保持される。同様に熱板4の四隅にも第1の腕部9を突設し、該第1腕部9も前記同様支柱2aの前後外側面2fで内側に向けて設けた係止段部10で支承することにより、熱板4は所定位置で保持される。これらの段部8、10は前記支柱2aの内側に向って下降階段状に形成されており、各腕部7、9は支柱2aの前後外側面2fを摺動することにより、熱板3、4が上下動自在且つ積み重ね可能となっている。又各腕部7、9は、前後に位置する一対の腕部によって片側に位置する2本の支柱を前後から挟持した状態となっており、これによって前後方向の移動を規制している。
【0007】
又熱板4には図1に示すように、各々の第1の腕部9と直交する方向で同じく水平方向にのびる第2の腕部11を固定する。前側(図1で右側)に位置する第2の腕部11には、軸受4aを介して回動軸12を回動自在に取付け、この回動軸12には、幅250mmのロール13を10個、各ロ−ルの端面を互いに近接させた状態で、キーをキー溝に挿入する公知の方法でもって並べて固定する。各ロール13の周面には、ロール13の回動軸線方向にピッチ50mmで設けた高さ6mmの裁頭円錐台の突起部13aの列を、ロール13の回動方向にはピッチ25mmで且つ回動軸線方向に1/2ピッチずれたジグザグ状に設ける。またロール13は、回動軸12とサ−ボモ−タ12aとをチェ−ン等の動力伝達部材で連結することにより、矢印方向に回動及び停止自在とする。
【0008】
又後側(図1で左側)に位置する第2の腕部11には、固定軸14を取付け、この固定軸14には、各々軸受14aを介して前記前側と同様に幅250mmのロ−ル15を10個、各ロ−ルの端面を互いに近接させた状態で、遊転自在に並べて取付ける。各ロ−ル15の周面には、前記突起部13aと同形の突起部15aを同様の位置関係を以って突設する。2本の回動軸12、14の間隔は1800mmで、それぞれの軸の互いに対応する位置に取付けられた各ロ−ル13、15間には、多数の小孔16aを全面に設けた10本の表裏面が平坦な無端ベルト16(以下、無端ベルト16という)がそれぞれ巻き掛けられている。
この無端ベルト16は、厚さ0.5mm、幅250mmのステンレス製で、直径12mmの小孔16aが前記ロ−ル13、15の周面に突設された突起部13a、15aと嵌り合うよう幅方向に等ピッチで且つ走行方向には1/2ピッチずらしたジグザグ状に設けられている。この無端ベルト16を両ロ−ルに掛け渡す方法としては、まず帯状のベルトを両ロ−ルに巻き掛け、リング状となったベルトの両端部を耐熱性の粘着テ−プで接合する方法が望ましい。そしてその際、ベルトの小孔16aが前記下方の熱板4に形成された蒸気の排出溝5、6のほぼ中央に位置するよう調整するとよい。
この状態でサ−ボモ−タ12aにより回動軸12を回動させると、ロール13が回動し、ロ−ルの突起部13aと無端ベルト16の小孔16aとは互いに嵌まり合っているので、この突起部13aが無端ベルト16を引っ張って走行を開始させる。一方ロ−ル15は遊転ロ−ルであるため、前記無端ベルトの回転につれて回転する。このようにサ−ボモ−タ12aによる間欠駆動によって、両ロ−ル13、15及び無端ベルトが回動・停止し、ロ−ルの突起部13a、15aと無端ベルトの小孔16aとは係合、離脱を繰り返す。
【0009】
一方、下方の熱板4の下方には、当該熱板4と大きさが同じで剛性が大である支持板17を配置し、この支持板17を昇降動させる圧力調整自在の油圧シリンダ18を備え、前記上部当板2bの加圧面と協同して前記一対の熱板3、4を上下から狭圧する。この油圧シリンダ18は、加圧時の圧力を単板Pの1平方cm当たり2Kgの圧力となるように予め設定しておく。
又下方の熱板4の前後即ち搬入・搬出側には、無端ベルト16上に単板Pを送り込むための搬入コンベア19と、乾燥後の単板を搬出するための搬出コンベア20を設け、これらにもサーボモータ19a、20aを連結し、前記サ−ボモ−タ12aと同期して矢印方向に回動及び停止自在とする。(図1参照)
【0010】
互いの間隔が無端ベルト16の全長の半分の距離となる位置に設けた2個の切欠き部を検知する近接スイッチ16b及び支持板17が図1で示す下死点の位置にあることを検知するリミットスイッチ4bを設け、これらのスイッチの検知信号により前記各部材の作動を図4のフロ−チャ−トに示すように制御する制御機構Cを設ける。
即ち、図1に示す状態で無端ベルト16及び搬入・搬出ベルト19、20が各々矢印方向に走行を開始し、無端ベルト16がそのベルトの全長の半分の距離だけ走行したことが近接スイッチ16bで検知されると、その検知信号で無端ベルト16及び搬入・搬出ベルト19、20が停止し、続いて油圧シリンダ−18が上昇し熱板3、4を加圧する。次に前記近接スイッチ16bによる検知時から所定時間経過すると制御機構Cから作動信号が出され、その信号によって油圧シリンダ18が下降作動する。熱板4が図1で示す元の位置に復帰するとリミットスイッチ4bから検知信号が出され、その信号によって油圧シリンダ18が下降作動を停止し、続いて無端ベルト16及び搬入・搬出ベルト19、20が走行を再開する。そして以下同様の作動が行われる。
【0011】
本発明の第1の実施例は以上のように構成するもので、次のように作動する。
先ず搬入コンベア19上に、厚さ3mm、繊維方向の長さ1800mm、繊維と直交する方向の長さ900mmの単板Pを、その繊維方向を走行方向と直交する方向に向けて載置する。その載置位置は、図1に示す被加圧位置から、ベルト16の全長の半分の距離だけ搬送方向上手側に離れた搬入コンベア19上で、載置した状態で搬入コンベア19、無端ベルト16、搬出コンベア20を同時に走行させる。
すると単板Pは搬入コンベア19から無端ベルト16上へと運ばれ、無端ベルト16の全長の半分の距離だけ移動して図1に示す位置に到達すると、近接スイッチ16bがその状態を検知し制御機構Cへ検知信号を出す。制御機構Cはその検知信号に同調して、これら搬入コンベア19、無端ベルト16、搬出コンベア20を駆動するサ−ボモ−タ19a、12a、20aへ作動停止信号を出し、これら各搬送部材は停止する。この時、無端ベルト16の小孔16aと下方の熱板4の上面に形成された排出溝6とは前記のような位置関係、即ち小孔16aが排出溝6のほぼ中央に位置した状態にある。
【0012】
次に、制御機構Cからの作動信号により油圧シリンダ18を上昇作動させて支持板17を上昇させ続けると、下方の熱板4は下方から押し上げられ、係止段部10に支承されていた第1の腕部9が段部10から離れ、熱板4は、単板Pを乗せた状態で両ロール13、14及び無端ベルト16共々上昇させられる。更に油圧シリンダ18を上昇作動させ支持板17を上昇し続けると、下方の熱板4は単板Pを介して上方の熱板3に当接し、今度は上方の熱板3が下方から押し上げられる。そして係止段部8に支承されていた第1の腕部7が段部8から離れ、熱板3は、熱板4との間に単板Pを挟んだ状態で一体的に上昇させられる。更に油圧シリンダ18を上昇作動させて支持板17を上昇し続けると、単板Pを間に挟んだ状態の熱板3、4は上部当板2bの加圧面に当接し、当接後は油圧シリンダ18の圧力が増加し、前記設定した圧力となるとその増加が中止され、以後その設定した圧力で加圧し続ける。
【0013】
このことにより単板Pの上面は熱板3により加熱され又下面は熱板4により無端ベルト16を介して加熱される。加熱されると単板P内部の水分は蒸気となり、もし単板Pの両面が熱板3、4によって隙間なく圧接されているとすると、この水蒸気は逃げ場を失い爆発するが、本実施例においては、前述の通り熱板3、4の排出溝5、6が、無端ベルトには多数の小孔16aが形成されているので、前記蒸気は、単板Pの上面側では排出溝5から大気中へ排気され、一方単板Pの下面側では無端ベルトの小孔16aを通って排出溝6から大気中へ排気される。
【0014】
単板Pを熱板3、4により加熱し続ける時間は、未乾燥単板の含水率や厚さ及び希望する乾燥後の含水率等により予め設定されるが、後工程において接着剤で接着するためには通常含水率が10%程度となる様に乾燥させるとよい。
尚前記単板Pの乾燥中に、次に乾燥すべき未乾燥単板を搬入コンベア19上の前記と同位置に載置しておけば、作業効率を高めることができる。
設定時間が経過すると制御機構Cからの作動信号により、油圧シリンダ18を下降作動させ支持板17を下降させる。すると熱板3、4は単板Pを間に挟んだ状態で下降し、先ず熱板3の第1の腕部7が係止段部8に係止されて図1、2に示す元位置に復帰し、続いて熱板4が単板Pを乗せた状態で前記同様第1の腕部9が係止段部10に係止されて元の位置に復帰する。更に支持板17を下降させると、リミットスイッチ4bが支持板17の下死点到達を検知し、この検知信号によって油圧シリンダ18が下降作動を停止する。
【0015】
次に制御機構Cからの作動信号により、再び搬入コンベア19、無端ベルト16、搬出コンベア20を矢印方向に作動させると、単板Pは無端ベルト16から搬出コンベアへ20へ送られ、一方次に乾燥すべき未乾燥単板Pが熱板3、4の間へと搬送され、無端ベルト16が全長の半分の距離だけ走行したところで停止し、以下同様の作動で単板の乾燥が行われる。
【0016】
以上の本発明の第1の実施例では、次の様な効果がある。
無端ベルト16に形成した小孔16aとサ−ボモ−タ12aにより回転駆動されるロ−ル13の突起部13aとが互いに嵌まり合い、この突起部13aが無端ベルト16を引っ張って走行させるので、ベルト走行用としての特別の孔を別個に設ける必要とせず、装置が簡素化される。又両者は互いに嵌まり合っているので、スリップすることがなく、無端ベルト16を確実に走行させることができる。更には無端べルト16が摩擦力によって走行させられるものではないので、無端ベルト16に作用する張力を極力小さくすることができ、ベルトを無端状にする際にベルトの両端部を粘着テープで接合することも可能である。又ベルトの両端部の接合を溶接で行う場合には、ベルトの接合面積即ちベルトの厚さを可能な限り薄くすることができ、熱板4の熱を効率よく単板Pに伝えることができる。
更にベルトの厚さが厚いと小さい半径で曲げることが困難であるためロールの直径を大としなければならないが、前記の様に無端ベルト16の厚さを薄くすることができるためロール13の直径を小さくでき、装置として垂直方向の高さを小とし、小型化することができる。
又前記のように粘着テ−プでベルトを接合すれば、ベルトを無端状にするに際し特別な接合装置を必要とせず、ベルト交換時の作業性も良い。
又前述の従来装置では、金網帯を常時ロールに圧接させるために張力付与装置が、金網帯の蛇行防止のためにも特別の装置が必要となるが、本実施例においてはそれらの装置は不要であり装置として簡素化できる。
更に無端ベルト16は複数本備えられ、その各々を駆動ロール13で個別に走行させるので、各無端ベルト16にほぼ均一に張力が作用し、ベルト自体が破損しにくい。又たとえ破損した場合でも、破損した無端ベルト16だけを交換すれば良く、維持管理のコストが低くなり、又交換する際も、全体が1本の広幅のベルトを交換する場合に比べて作業性が良い。
又本実施例においては、排出溝5、6を無端ベルト16の走行方向と直交する方向へ形成してあるので、単板Pから出る蒸気は単板Pの移動方向と直交する方向、即ち左右両側へ排出され、前後に配置される搬入・搬出コンベア19、20に蒸気が直接当り、冷えてできた水滴によって鋼製の部品が錆たり、ゴム製の部品が劣化したりすることはない。又その水滴が無端ベルト16に付着して、ベルトの温度を低下させたり、後続の単板Pに付着して乾燥効率を悪くさせることもない。
【0017】
次に本発明の第2の実施例を説明する。
図5は、単板Pを乾燥するためのプレス型乾燥装置A1の要部の側面説明図、図6は図5の一点鎖線Y−Yにおける矢印方向の正面説明図である。
乾燥装置A1は、基台21とその基台21の上に前後(後述する無端ベルト53、54、55、56の走行方向)、左右(無端ベルト53、54、55、56の走行方向と直交する方向)に立設した4本の支柱22、更にそれら4本の支柱22によって支持された上部当板23を備えており、内部には、図5及び図6に示す様に、フレキシブルホ−ス24によって蒸気が供給され150℃前後に加熱されている長さ約1500mm、幅約2500mm、厚さ80mmの熱板25、26、27、28を上下方向に多段に配置し、上方の熱板の下面と下方の熱板の上面を相対向する加圧面とする。
【0018】
前記熱板25の上面、熱板26、27の上下面、熱板28の下面には、前記左右方向で一側端から他側端へ連通する、幅が3mmで深さが2mmの蒸気の排出溝57を、長さ方向にピッチ12mmで、しかも相対向する加圧面の関係においては、幅方向へ1/2ピッチ即ち6mmずれた状態に形成する。
【0019】
熱板25、26、27、28の四隅には前記左右方向に水平にのびる第1の腕部29、30、31、32をそれぞれ突設し、これら4本の第1腕部29、30、31、32を、支柱22の前後外側面22fで内側に向けて設けた係止段部22a、22b、22c、22dで支承することにより、熱板25、26、27、28は所定位置で保持される。これらの段部22a、22b、22c、22dは前記支柱22の内側に向って下降階段状に形成されており、各腕部29、30、31、32は支柱22の前後外側面22fを摺動することにより、熱板25、26、27、28が上下動且つ積み重ね可能となっている。又各腕部29、30、31、32は、前後に位置する一対の腕部によって片側に位置する2本の支柱を前後から挟持した状態となっており、これによって前後方向の移動を規制している。
又熱板25、26、27、28には図5に示すように、各々の第1の腕部29、30、31、32と直交する方向で同じく水平方向にのびる第2の腕部33、34、35、36を固定する。前側(図5で右側)に位置する第2の腕部33、34、35、36には、軸受25a、26a、27a、28aを介して回動軸37、38、39、40を回動自在に取付け、この回動軸37、38、39、40には、幅250mmのロール41、42、43、44を複数個、各ロ−ルの端面を互いに近接させた状態で、キ−をキ−溝に挿入する公知の方法でもって並べて固定する。各ロール41、42、43、44の周面には、前記第1の実施例と同じ配列で同じ形状の突起部41a、42a、43a、44aの列を設ける。又ロ−ル41、42、43、44は、第1の実施例と同様に回動軸37、38、39、40とサ−ボモ−タ(図示せず)とをチェーン等の動力伝達部材で連結することによりに、矢印方向(ロール44のみ他のロールと逆方向)に回動及び停止自在とする。
【0020】
又後側(図5で左側)に位置する第2の腕部33、34、35、36には、第1の実施例と同様に固定軸45、46、47、48を取付け、この固定軸45、46、47、48には、各々軸受45a、46a、47a、48aを介して前記前側と同様に幅250mmのロ−ル49、50、51、52を複数個、各ロ−ルの端面を互いに近接させた状態で、遊転自在に並べて取付ける。各ロ−ル49、50、51、52の周面には、前記突起部41a、42a、43a、44aと同形の突起部49a、50a、51a、52aを同様の位置関係を以って突設する。前後の回動軸37、38、39、40と固定軸45、46、47、48との間隔は、1800mmで、それぞれの軸の互いに対応する位置に取付けられた各ロ−ル間には、多数の小孔53a、54a、55a、56aを全面に設けた複数本の無端ベルト53、54、55、56がそれぞれ巻き掛けられている。
この無端ベルト53、54、55、56の厚さ、幅、材質は第1の実施例と同様で、又小孔53a、54a、55a、56aの大きさ、配列に関しても第1の実施例と同様である。又無端ベルト53、54、55、56の巻き掛け方についても、ベルトの小孔53a、54a、55a、56aが前記下方の熱板に形成された蒸気の排出溝57のほぼ中央に位置するよう前記同様調整する。
この状態でサ−ボモ−タ(図示せず)により回動軸37、38、39、40を回動させると、ロ−ル41、42、43、44が回動し、ロ−ルの突起部41a、42a、43a、44aと小孔53a、54a、55a、56aとは互いに嵌まり合っているので、この突起部41a、42a、43a、44aが無端ベルトを引っ張って走行を開始させ、それにつれて遊転ロ−ル49、50、51、52も回転する。以下間欠駆動機構については前記第1の実施例と同様であるためその説明を省略する。
【0021】
一方、最下段の熱板25の下方には、当該熱板25と大きさが同じで剛性が大である支持板58を配置し、この支持板58を昇降動させるための圧力調整自在の油圧シリンダー59を備え、前記上部当板23の加圧面と協同して前記多段の熱板25、26、27、28を上下から狭圧する。この油圧シリンダ59は、加圧時の圧力を単板Pの1平方cm当たり2Kgの圧力となるように予め設定しておく。
又下方の熱板25、26、27の前後即ち搬入・搬出側には、無端ベルト53、54、55上に単板Pを送り込むための搬入コンベア60、61、62と、乾燥後の単板を搬出するための搬出コンベア63、64、65をそれぞれ上下3段に設け、これらにもサーボモータ(図示せず)を連結し、前記回動軸のサ−ボモ−タと同期して矢印方向に走行及び停止自在とする。(図5参照)
【0022】
又各無端ベルトがそのベルトの全長の半分の距離だけ走行したことを検知する近接スイッチ及び支持板58の下死点の位置を検知するリミットスイッチ、それらのスイッチによって前記サ−ボモ−タを含む各部材の作動を制御する制御機構については、前記第1の実施例と同様であるので、それらの図示については省略し、以下作動についてのみ説明する。
【0023】
先ず各搬入コンベア60、61、62上に、厚さ3mm、繊維方向の長さ1800mm、繊維と直交する方向の長さ900mmの単板Pを、その繊維方向を走行方向と直交する方向に向けて載置する。その載置位置は、図5に示す被加圧位置から、ベルトの全長の半分の距離だけ搬送方向上手側に離れた各搬入コンベア60、61、62上で、載置した状態において各搬入コンベア、各無端ベルト、各搬出コンベアを同時に走行させる。
すると単板Pは搬入コンベア60、61、62から無端ベルト53、54、55上へと運ばれ、第1の実施例と同様に各ベルトの全長の半分の距離だけ移動して図5に示す位置に到達すると、近接スイッチがその状態を検知し制御機構へ検知信号を出す。制御機構はその検知信号に同調して、これら搬送機構を駆動する各サ−ボモ−タへ作動信号を出し、全ての搬送機構は停止する。この時、各無端ベルトの小孔53a、54a、55a、56aと下方の熱板25、26、27の上面及び上方の熱板28の下面に形成された排出溝57とは前記のような位置関係、即ち小孔が排出溝のほぼ中央に位置する状態にある。尚、搬入コンベア62で搬入される単板Pは、その上下の無端ベルト55、56が共に搬出側に走行しているため、単板の搬入および乾燥後の搬出が良好に行なわれる。
【0024】
次に、制御機構からの作動信号により油圧シリンダ59を上昇作動させて支持板58を上昇し続けると、最下段の熱板25は下方から押し上げられ、係止段部22aに支承されていた第1の腕部29が段部22aから離れ、熱板25は、上面に無端ベルト53を介して単板Pを乗せた状態で両ロ−ル41、49及び無端ベルト53共々上昇し、上方の熱板26の下面に当接させられる。更に油圧シリンダ59を上昇作動させて支持板58を上昇し続けると、熱板26は下方から押し上げられ、係止段部22bに支承されていた第1の腕部30が段部22bから離れ、単板Pを間に挟んだ状態の熱板25、26は、今度は熱板26の上面に無端ベルト54を介して単板Pを乗せた状態で両ロ−ル42、50及び無端ベルト54共々上昇し、更に上方の熱板27の下面に当接させられる。
以下同様の作用で図7に示す様に、各加圧面の間に単板Pを挟んだ状態の熱板25、26、27、28は上部当板23に当接させられる。当接後は油圧シリンダ59の圧力が増加し、前記設定した圧力となるとその増加が中止され、以後その設定した圧力で加圧し続ける。
このことにより各々の単板Pの両面は、無端ベルト53、54、55、56を介して熱板25、26、27、28により加圧と加熱をされる。
加熱されると単板P内部の水分は蒸気となり、第1の実施例と同様に各々の単板Pの両面に接触する無端ベルト53、54、55、56の小孔53a、54a、55a、56aを通って排出溝57から大気中へ排気される。
単板Pを熱板により加熱し続ける時間は、未乾燥単板の含水率や厚さ等により予め設定されるが、通常乾燥後の含水率が10%程度となる様に乾燥させる。
尚前記単板Pの乾燥中に、次に乾燥すべき未乾燥単板を搬入コンベア60、61、62上の前記と同位置に載置しておく。
設定時間が経過すると制御機構からの作動信号により、油圧シリンダ59を下降作動させ支持板58を下降させると、熱板25、26、27、28は、各々係止段部22a、22b、22c、22dに第1の腕部29、30、31、32が支承される位置、即ち図6に示す元の位置に復帰する。更に支持板58を下降させると、リミットスイッチが支持板58の下死点到達を検知し、この検知信号によって油圧シリンダ59が下降作動を停止する。
【0025】
次に制御機構からの作動信号により、再び搬入コンベア59、60、61、無端ベルト53、54、55、56及び搬出コンベア63、64、65を矢印方向に作動させると、各単板Pは搬出コンベア63、64、65へ送られ、一方次に乾燥すべき未乾燥単板Pが熱板25、26、27、28の間へと搬送され、無端ベルト53、54、55、56が全長の半分の距離だけ走行したところで停止し、以下同様の作動で単板の乾燥が行われる。
【0026】
以上の本発明の第2の実施例では、第1の実施例と同様の効果に加え、次の様な効果もある。
第1の実施例の場合、上方の熱板の回りに無端ベルトを設けなかったので、単板Pの上面は、加圧面に排出溝を形成した上方の熱板に直接当たっており、そのために、処理後の単板Pの上面に溝の跡が残り、製品化する上において問題となることがある。しかし第2の実施例では、各単板Pの両面は、必らず無端ベルト53、54、55、56を介して熱板が当ることになり、排出溝の溝跡が付くことはない。勿論、第1の実施例において上方の熱板3の回りに無端ベルトを設けることも、逆に、第2の実施例における最上部の熱板28の回りに設けた無端ベルト56を省くことはできるが、これら最上部の無端ベルトを設けるとするなら、この最上部の無端ベルトには単板を載せないので、その走行方向は他の無端ベルトの走行方向と逆にするとよい。つまり逆方向に走行させることにより、下方の熱板とで狭圧する単板の搬送に関しては、上下の無端ベルトの走行方向が同一になり、円滑な搬送が期待できるのである。
又熱板を上下方向に複数段備え、各々の間に単板を挟んで加圧、加熱するため、最上部と最下部以外の熱板は全て上下両面を単板の加熱に利用でき、効率がよい。
【0027】
以上本発明の実施例を説明したが、熱板に対する排出溝の占める割合や無端ベルトに対する小孔の占める割合は、15%〜50%程度であれば良い。
又前記本発明の2つの実施例は、以下のように変更してもよい。
(1) 熱板の加圧面に一端から他端に連続する排出溝を形成する場合を示したが、図8に示す様に熱板80の中央付近に一端があり他端が熱板の相対する端部に交互に至る溝81を形成したものでも良い。
又単板から出た蒸気を熱板の外部に排気するための案内通路として排出溝を用いたが、この溝形状では、溝の部分における無端ベルトとの接触はなく、熱板から無端ベルトへの熱の伝達が行われない。よって熱の伝達といった観点からすると若干効率が悪い。
これに対し、図9及び図10に示すように、排出溝に代えて排出孔とすれば、熱の伝達効率は向上する。即ち、熱板82に、幅方向で一側端から他側端へ連通する直径8mmの貫通孔83を、長さ方向にピッチ25mmで設けると共に、加圧面には、この貫通孔83に到達する直径8mmの小孔84を、各貫通孔83の上で且つ幅方向(貫通孔の長手方向)には50mmのピッチで、長さ方向(貫通孔の長手方向と直交する方向)には一直線上に並ぶように設ける。このように貫通孔83と小孔84とによって排出孔を構成する。一方無端ベルト85には、直径12mmの小孔86を無端ベルトの停止時つまり単板の加圧、加熱時に、前記熱板82に形成した小孔84と重なるように、図9の二点鎖線で示す如く小孔86を、無端ベルト85の走行方向に25mmのピッチで且つ走行方向と直交する方向には50mmのピッチで形成すると共に、前記無端ベルト85に形成された小孔86が熱板の小孔84と重なる位置で停止するように、無端ベルト85の走行、停止を第1、第2実施例と同様に近接スイッチ等で制御する。
このように構成すれば、熱板の小孔84以外の箇所は全て無端ベルトと接触することになり、前記第1、第2の実施例に比べると、単板に熱を伝達する効率がよくなる。
尚、図9における孔84の面積は、第1、第2の実施例の場合とほぼ等しくなっているいため、蒸気の排出は同様に行われる。
又排出溝、排出孔の形態を問わず、その形成ピッチ、形成方向、形成本数等の形成パタ−ンは勿論、溝や孔の形状も自由に設計変更できる。
【0028】
(2) 第1、第2の実施例では、熱板に形成した排出溝の長さ方向のピッチと無端ベルトに形成した小孔の走行方向のピッチとを同じにし、両者が丁度一致する位置で無端ベルトが停止するよう無端ベルトの走行、停止を制御したが、排出溝の長さ方向のピッチをもっと小さくすれば、無端ベルトがどの位置で停止しても小孔と溝とが対応することとなり、無端ベルトの停止位置を特別に制御する必要がない。
(3) 無端ベルトに形成する小孔の形状は、図示は省略するが、長孔・角孔・ダイヤ孔・亀甲孔等いかなる形状であってもよく、又その配列状態についても、無端ベルトを走行させるロールの周面に形成した突起部の、ロ−ルの外周の長さを1単位とした配列状態に対応して規則的に配置されていればよい。又1単位としての小孔の配列状態をみても、前記突起部の数と同じである必要はなく、突起部の数より多くても構わない。要は蒸気の効果的な排気と、無端ベルトを引っ張る力を均等にすることとの兼ねあいで決定される。
【0029】
(4) 無端ベルトを走行させるための駆動機構としてのサーボモータは、熱板の側方に直接取付けても、別体としても構わない。
別体とする場合、たとえば図11に示すように、回動軸12の一側端に傘歯車85を取付け、この傘歯車85とサ−ボモ−タ(図示せず)の駆動軸86に取付けた傘歯車87と噛合させることにより実施できる。この構成によると、通常の状態においては両傘歯車85、87は噛合しているので、サ−ボモ−タの駆動力は伝達されて無端ベルトが走行するが、支持板の上昇に伴なって熱板も上昇し、両傘歯車の噛合状態が解除されると、たとえサ−ボモ−タが駆動していてもその駆動力は伝達されない。従って、熱板上昇時の無端ベルトの誤作動を防ぐ利点がる。
【0030】
(5)第1、第2の実施例においては、小孔を形成した無端ベルトを複数本設け、その各々を駆動ロールによって走行させたが、このように無端ベルトを分割せず全体を幅広の1本ベルトとし、それを第1、第2の実施例と同様に突起部を形成した駆動ロールによって走行させてもよい。
一方駆動ロールも、突起部を回転軸線方向にほぼ均等に設けることによって無端ベルトに対する負荷を均一とすることができるが、無端ベルトの厚さを比較的大きくし、剛性を持たせれば、ベルトの両端部付近のみを引っ張ることも可能となり、その場合は両端部付近の小孔にのみ突起部が嵌まり合うようロ−ルの突起部の突設位置を変更すればよい。即ち図12の部分平面説明図に示すように、無端ベルト90を矢印方向に走行させる駆動ロール91において、ベルト90の全面に形成された小孔92のうち両端部付近の各々2列の小孔92にのみ嵌まり合うよう突起部93を設けるのである。このようにロ−ルに突設する突起部の数を少なくすることにより、ロ−ルの製作コストを低くすることができると共に、搬送する単板に突起部の先端が当って思わぬトラブルを生じることを未然に防止する利点がある。勿論かかる構成は駆動ロ−ルに適用されるばかりでなく、前記実施例における遊転ロ−ルにも適用可能であるし、更に言及すれば無端ベルトを巻き掛けるロ−ルの数、駆動ロ−ルの数も設計事項であり自由である。
【0031】
(6)第2の実施例においては余り実用的ではないが、たとえば第1実施例における搬入コンベア19に代えて作業員による手差しによって単板Pを乾燥装置Aに搬入してもよい。同様に、搬出コンベア20に代えて作業員による単板Pの搬出でも差し支えなく、これらは本発明を実施する上において何ら障害となるものではない。
(7)対象となる単板の中には樹脂分を多く含んだ単板もあり、主にそれら樹脂分を多く含んだ単板を乾燥するために、前記第2実施例を図13の如く変更することができる。即ち、図5に示す第2実施例の熱板25、26、27に関し、各上面の排出溝57を無くして平坦面に形成し、対向する加圧面つまり各熱板25、26、27の上方に位置する熱板26、27、28の下面にのみ排出溝57を形成するのである。このように相対向する上下の熱板によって単板Pを狭圧すると、加熱によって単板P内の樹脂分は液状となるも、同様に加熱によって単板P内の水分も蒸気となり、前記樹脂分はこの蒸気よりも比重が大きいため、単板Pの上板面から外部に流れ出ることが少ない。一方、下方の熱板の上面には排出溝が形成されていないため、単板Pの下板面と下方の熱板の上面とは密着していて単板Pの下板面から蒸気が流出することは少なく、従って大部分の樹脂分は単板P内に残ったままの状態となる。更に詳述すると、前記第2実施例においては、単板Pの上下両面に位置する各熱板の加圧面に排出溝57が形成されているため、前記液状の樹脂分は蒸気と共に、圧力が低い上下両側の排出溝57に向って移動しようとするが、樹脂分の比重が蒸気の比重よりも大きいため殆どの樹脂分は単板Pの下板面から外部へ流出し、その結果、下方の熱板の上面に樹脂分が付着したり、下方の熱板とベルトの間に樹脂分が侵入したりして、単板Pの破損やベルトを走行させることが困難となる等のトラブルが生じることが予想される。しかし乍ら、この実施例においては、前記の通り液状の樹脂分を単板P内に残留させることができ、前記諸問題を解消できる。
【0032】
(8)本発明を前記実施例では単板を乾燥する装置として説明したが、それに限らず、更に、含水率が高い単板を接着剤を介して複数枚重ね合わせ、加熱により接着する装置いわゆるホットプレスとして使用することもできる。この場合、例えば図5、6に示した装置において、油圧シリンダの圧力を、1平方cm当たり8Kg前後の圧力となるように設定すればよく、このように変更すれば、単板の乾燥と接着剤の硬化が有効に行われる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、簡単な構成でベルトを安定的に走行させることができると共に、摩擦力によるベルトの駆動ではないのでベルトの厚さを薄くでき、結果的に装置の小型化、簡素化、熱の伝達効率の向上、ベルトの交換作業の簡便化等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の側面説明図である。
【図2】図1の一点鎖線X−Xにおける矢印方向の正面説明図である。
【図3】下方熱板の斜視図である。
【図4】作動を説明するためのフロ−チャ−ト図である。
【図5】第2の実施例の側面説明図である。
【図6】図2の一点鎖線Y−Yにおける矢印方向の正面説明図である。
【図7】第2の実施例の作動状態の側面説明図である。
【図8】排出溝の形成変更例を示した平面図である。
【図9】排出孔の形成状態を示した平面図である。
【図10】図9の一点鎖線Z−Zにおける矢印方向の断面図である。
【図11】駆動ロ−ルの回転軸の動力伝達機構を示した説明図である。
【図12】駆動ロ−ルにおける突起部の突設変更例を示した平面図である。
【図13】第2の実施例の変更例の側面説明図である。
【符号の説明】
P・・単板
A・・乾燥装置
C・・制御機構
1・・フレキシブルホ−ス
2・・基台 2a・・支柱 2b・・上部当板
3、4・・熱板 4a・・軸受 4b・・リミットスイッチ
5、6・・排出溝
7、9・・第1の腕部
8、10・・係止段部
11・・第2の腕部
12・・回動軸 12a・・サ−ボモ−タ
13・・ロ−ル 13a・・突起部
14・・軸 14a・・軸受
15・・ロ−ル 15a・・突起部
16・・無端ベルト 16a・・小孔 16b・・近接スイッチ
17・・支持板
18・・油圧シリンダ
19・・搬入コンベア 19a・・サ−ボモ−タ
20・・搬出コンベア 20a・・サ−ボモ−タ
A1・・プレス型乾燥装置
21・・基台
22・・支柱 22a〜22d・・係止段部
23・・上部当板
24・・フレキシブルホ−ス
25〜28・・熱板 25a〜28a・・軸受
29〜32・・第1の腕部
33〜36・・第2の腕部
37〜40・・回動軸
41〜44・・ロ−ル 41a〜44a・・突起部
45〜48・・軸
49〜52・・ロ−ル 49a〜52a・・突起部
53〜56・・無端ベルト 53a〜56a・・小孔
57・・排出溝
58・・支持板
59・・油圧シリンダ
60〜62・・搬入コンベア
63〜65・・搬出コンベア
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱板をベニヤ単板(以下、単に単板と称す)に接触させて加熱し、単板の含有水分を除去する単板の加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱板を単板に接触させて加熱し、単板を乾燥することは、例えばホットプレスや特公昭48−654号公報に記載された単板乾燥装置等で行われておりいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに前記特公昭48−654号公報に記載された単板乾燥装置は、上下動自在で且つ積重可能な熱板の搬入側及び搬出側にアイドルロ−ルまたは駆動ロールを熱板と一体的に設け、両ロ−ルの間にはエンドレス状の金網帯を懸架してなるもので、この金網帯によって単板を熱板の間に搬送し、前記熱板によって挟圧乾燥するのであるが、次のような問題点があった。
即ち、駆動ロ−ルからの摩擦力により金網帯を走行させるため、金網帯の張力が小さ過ぎると、駆動ロールと金網帯とがスリップしてしまい良好に走行させることができない。
またスリップさせないためには、前記金網帯に大きな張力を与えれば足りるが、この金網帯はエンドレス状であるため、張力を大きくするには、その接合端の接合力を増大しなくてはならず、そのために金網帯の接合面積を広くすることが一般的に行われている。しかし金網帯の幅を大きくして接合面積を広くしようとしても、金網帯の幅は加熱される単板の幅により自ずと制限されるため、必然的に金網帯の厚さを厚くせざるを得ない。そして金網帯の厚さを厚くすれば、熱の伝導率が低下し、結局単板の加熱効率を悪くしてしまうのである。
また摩擦力により確実に金網帯を走行させるためには駆動ロールの直径を大きくしなくてはならず、装置を小型化することができなかった。更に、摩擦力を確実に発生させるためは、金網帯を駆動ロールに常時圧接させる張力付与装置を備えることも必要であり、装置の複雑化は避けられなかった。加えて、金網帯の走行を円滑にするには蛇行防止装置も必要であり、装置の複雑化は一層増すことにもなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、これら課題を解決するためになされたものであり、加熱手段と接続した又は加熱手段を含む一対の熱板と、その一対の熱板の間に単板を搬入・搬出する間欠駆動自在の表裏面が平坦な無端ベルトを下方の熱板の上面を走行するよう備え、熱板の上下に配置した加圧手段によって熱板の間に搬入された単板を上下から狭圧して単板を加熱し、狭圧を解除した後にその単板を搬出する自動制御付き搬送手段を具備した単板の乾燥装置において、前記一対の熱板における相対向する加熱面の少なくとも下方の面に、熱板の外部と連通する蒸気の排出溝又は排出孔を形成し、更に、前記無端ベルトには多数の小孔を全面に且つ走行方向に対し規則的に設けると共に、前記下方の熱板の搬入・搬出側に配置され前記無端ベルトを巻き掛けるロ−ルの周面には前記多数の小孔の少なくとも一部と嵌まり合う多数の突起部を設け、前記多数の小孔の規則的配置が当該ロ−ルの外周の長さを1単位としてなる構成を基本とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に本発明の第1の実施例を説明する。
図1は、単板Pを乾燥するための乾燥装置Aの要部の側面説明図、図2は図1の一点鎖線X−Xにおける矢印方向の正面説明図である。
乾燥装置Aは、基台2とその基台2の上に前後(後述する無端ベルト16の走行方向)、左右(同無端ベルト16の走行方向と直交する方向)に立設した4本の支柱2a、更にそれら4本の支柱2aによって支持された上部当板2bを備えており、内部には、図1に示す様に、接続されたフレキシブルホース1によって蒸気が供給され150℃前後に加熱されている長さ(図1の左右方向)約1500mm、幅(図2の左右方向)約2500mm、厚さ80mmの熱板3、4を上下に配置し、上方の熱板3の下面(加熱面)と下方の熱板4の上面(加熱面)を相対向する加圧面とする。尚、熱板3、4でフレキシブルホース1を接続した側面と反対側の側面には、図示はしないが、各々ドレーン排出用のフレキシブルホースを接続する。
【0006】
前記上方の熱板3の下面と下方の熱板4の上面には、前記左右方向で一側端から他側端へ連通する、幅が3mmで深さが2mmの蒸気の排出溝5、6を、長さ方向にピッチ12mmで、しかも相対する下面と上面との関係においては、前記前後方向へ1/2ピッチ即ち6mmずれた状態に形成する。
熱板3の四隅には幅方向に水平にのびる第1の腕部7をそれぞれ突設し、これら4本の第1腕部7を、支柱2aの前後外側面2fで内側に向けて設けた係止段部8で支承することにより、熱板3は所定位置で保持される。同様に熱板4の四隅にも第1の腕部9を突設し、該第1腕部9も前記同様支柱2aの前後外側面2fで内側に向けて設けた係止段部10で支承することにより、熱板4は所定位置で保持される。これらの段部8、10は前記支柱2aの内側に向って下降階段状に形成されており、各腕部7、9は支柱2aの前後外側面2fを摺動することにより、熱板3、4が上下動自在且つ積み重ね可能となっている。又各腕部7、9は、前後に位置する一対の腕部によって片側に位置する2本の支柱を前後から挟持した状態となっており、これによって前後方向の移動を規制している。
【0007】
又熱板4には図1に示すように、各々の第1の腕部9と直交する方向で同じく水平方向にのびる第2の腕部11を固定する。前側(図1で右側)に位置する第2の腕部11には、軸受4aを介して回動軸12を回動自在に取付け、この回動軸12には、幅250mmのロール13を10個、各ロ−ルの端面を互いに近接させた状態で、キーをキー溝に挿入する公知の方法でもって並べて固定する。各ロール13の周面には、ロール13の回動軸線方向にピッチ50mmで設けた高さ6mmの裁頭円錐台の突起部13aの列を、ロール13の回動方向にはピッチ25mmで且つ回動軸線方向に1/2ピッチずれたジグザグ状に設ける。またロール13は、回動軸12とサ−ボモ−タ12aとをチェ−ン等の動力伝達部材で連結することにより、矢印方向に回動及び停止自在とする。
【0008】
又後側(図1で左側)に位置する第2の腕部11には、固定軸14を取付け、この固定軸14には、各々軸受14aを介して前記前側と同様に幅250mmのロ−ル15を10個、各ロ−ルの端面を互いに近接させた状態で、遊転自在に並べて取付ける。各ロ−ル15の周面には、前記突起部13aと同形の突起部15aを同様の位置関係を以って突設する。2本の回動軸12、14の間隔は1800mmで、それぞれの軸の互いに対応する位置に取付けられた各ロ−ル13、15間には、多数の小孔16aを全面に設けた10本の表裏面が平坦な無端ベルト16(以下、無端ベルト16という)がそれぞれ巻き掛けられている。
この無端ベルト16は、厚さ0.5mm、幅250mmのステンレス製で、直径12mmの小孔16aが前記ロ−ル13、15の周面に突設された突起部13a、15aと嵌り合うよう幅方向に等ピッチで且つ走行方向には1/2ピッチずらしたジグザグ状に設けられている。この無端ベルト16を両ロ−ルに掛け渡す方法としては、まず帯状のベルトを両ロ−ルに巻き掛け、リング状となったベルトの両端部を耐熱性の粘着テ−プで接合する方法が望ましい。そしてその際、ベルトの小孔16aが前記下方の熱板4に形成された蒸気の排出溝5、6のほぼ中央に位置するよう調整するとよい。
この状態でサ−ボモ−タ12aにより回動軸12を回動させると、ロール13が回動し、ロ−ルの突起部13aと無端ベルト16の小孔16aとは互いに嵌まり合っているので、この突起部13aが無端ベルト16を引っ張って走行を開始させる。一方ロ−ル15は遊転ロ−ルであるため、前記無端ベルトの回転につれて回転する。このようにサ−ボモ−タ12aによる間欠駆動によって、両ロ−ル13、15及び無端ベルトが回動・停止し、ロ−ルの突起部13a、15aと無端ベルトの小孔16aとは係合、離脱を繰り返す。
【0009】
一方、下方の熱板4の下方には、当該熱板4と大きさが同じで剛性が大である支持板17を配置し、この支持板17を昇降動させる圧力調整自在の油圧シリンダ18を備え、前記上部当板2bの加圧面と協同して前記一対の熱板3、4を上下から狭圧する。この油圧シリンダ18は、加圧時の圧力を単板Pの1平方cm当たり2Kgの圧力となるように予め設定しておく。
又下方の熱板4の前後即ち搬入・搬出側には、無端ベルト16上に単板Pを送り込むための搬入コンベア19と、乾燥後の単板を搬出するための搬出コンベア20を設け、これらにもサーボモータ19a、20aを連結し、前記サ−ボモ−タ12aと同期して矢印方向に回動及び停止自在とする。(図1参照)
【0010】
互いの間隔が無端ベルト16の全長の半分の距離となる位置に設けた2個の切欠き部を検知する近接スイッチ16b及び支持板17が図1で示す下死点の位置にあることを検知するリミットスイッチ4bを設け、これらのスイッチの検知信号により前記各部材の作動を図4のフロ−チャ−トに示すように制御する制御機構Cを設ける。
即ち、図1に示す状態で無端ベルト16及び搬入・搬出ベルト19、20が各々矢印方向に走行を開始し、無端ベルト16がそのベルトの全長の半分の距離だけ走行したことが近接スイッチ16bで検知されると、その検知信号で無端ベルト16及び搬入・搬出ベルト19、20が停止し、続いて油圧シリンダ−18が上昇し熱板3、4を加圧する。次に前記近接スイッチ16bによる検知時から所定時間経過すると制御機構Cから作動信号が出され、その信号によって油圧シリンダ18が下降作動する。熱板4が図1で示す元の位置に復帰するとリミットスイッチ4bから検知信号が出され、その信号によって油圧シリンダ18が下降作動を停止し、続いて無端ベルト16及び搬入・搬出ベルト19、20が走行を再開する。そして以下同様の作動が行われる。
【0011】
本発明の第1の実施例は以上のように構成するもので、次のように作動する。
先ず搬入コンベア19上に、厚さ3mm、繊維方向の長さ1800mm、繊維と直交する方向の長さ900mmの単板Pを、その繊維方向を走行方向と直交する方向に向けて載置する。その載置位置は、図1に示す被加圧位置から、ベルト16の全長の半分の距離だけ搬送方向上手側に離れた搬入コンベア19上で、載置した状態で搬入コンベア19、無端ベルト16、搬出コンベア20を同時に走行させる。
すると単板Pは搬入コンベア19から無端ベルト16上へと運ばれ、無端ベルト16の全長の半分の距離だけ移動して図1に示す位置に到達すると、近接スイッチ16bがその状態を検知し制御機構Cへ検知信号を出す。制御機構Cはその検知信号に同調して、これら搬入コンベア19、無端ベルト16、搬出コンベア20を駆動するサ−ボモ−タ19a、12a、20aへ作動停止信号を出し、これら各搬送部材は停止する。この時、無端ベルト16の小孔16aと下方の熱板4の上面に形成された排出溝6とは前記のような位置関係、即ち小孔16aが排出溝6のほぼ中央に位置した状態にある。
【0012】
次に、制御機構Cからの作動信号により油圧シリンダ18を上昇作動させて支持板17を上昇させ続けると、下方の熱板4は下方から押し上げられ、係止段部10に支承されていた第1の腕部9が段部10から離れ、熱板4は、単板Pを乗せた状態で両ロール13、14及び無端ベルト16共々上昇させられる。更に油圧シリンダ18を上昇作動させ支持板17を上昇し続けると、下方の熱板4は単板Pを介して上方の熱板3に当接し、今度は上方の熱板3が下方から押し上げられる。そして係止段部8に支承されていた第1の腕部7が段部8から離れ、熱板3は、熱板4との間に単板Pを挟んだ状態で一体的に上昇させられる。更に油圧シリンダ18を上昇作動させて支持板17を上昇し続けると、単板Pを間に挟んだ状態の熱板3、4は上部当板2bの加圧面に当接し、当接後は油圧シリンダ18の圧力が増加し、前記設定した圧力となるとその増加が中止され、以後その設定した圧力で加圧し続ける。
【0013】
このことにより単板Pの上面は熱板3により加熱され又下面は熱板4により無端ベルト16を介して加熱される。加熱されると単板P内部の水分は蒸気となり、もし単板Pの両面が熱板3、4によって隙間なく圧接されているとすると、この水蒸気は逃げ場を失い爆発するが、本実施例においては、前述の通り熱板3、4の排出溝5、6が、無端ベルトには多数の小孔16aが形成されているので、前記蒸気は、単板Pの上面側では排出溝5から大気中へ排気され、一方単板Pの下面側では無端ベルトの小孔16aを通って排出溝6から大気中へ排気される。
【0014】
単板Pを熱板3、4により加熱し続ける時間は、未乾燥単板の含水率や厚さ及び希望する乾燥後の含水率等により予め設定されるが、後工程において接着剤で接着するためには通常含水率が10%程度となる様に乾燥させるとよい。
尚前記単板Pの乾燥中に、次に乾燥すべき未乾燥単板を搬入コンベア19上の前記と同位置に載置しておけば、作業効率を高めることができる。
設定時間が経過すると制御機構Cからの作動信号により、油圧シリンダ18を下降作動させ支持板17を下降させる。すると熱板3、4は単板Pを間に挟んだ状態で下降し、先ず熱板3の第1の腕部7が係止段部8に係止されて図1、2に示す元位置に復帰し、続いて熱板4が単板Pを乗せた状態で前記同様第1の腕部9が係止段部10に係止されて元の位置に復帰する。更に支持板17を下降させると、リミットスイッチ4bが支持板17の下死点到達を検知し、この検知信号によって油圧シリンダ18が下降作動を停止する。
【0015】
次に制御機構Cからの作動信号により、再び搬入コンベア19、無端ベルト16、搬出コンベア20を矢印方向に作動させると、単板Pは無端ベルト16から搬出コンベアへ20へ送られ、一方次に乾燥すべき未乾燥単板Pが熱板3、4の間へと搬送され、無端ベルト16が全長の半分の距離だけ走行したところで停止し、以下同様の作動で単板の乾燥が行われる。
【0016】
以上の本発明の第1の実施例では、次の様な効果がある。
無端ベルト16に形成した小孔16aとサ−ボモ−タ12aにより回転駆動されるロ−ル13の突起部13aとが互いに嵌まり合い、この突起部13aが無端ベルト16を引っ張って走行させるので、ベルト走行用としての特別の孔を別個に設ける必要とせず、装置が簡素化される。又両者は互いに嵌まり合っているので、スリップすることがなく、無端ベルト16を確実に走行させることができる。更には無端べルト16が摩擦力によって走行させられるものではないので、無端ベルト16に作用する張力を極力小さくすることができ、ベルトを無端状にする際にベルトの両端部を粘着テープで接合することも可能である。又ベルトの両端部の接合を溶接で行う場合には、ベルトの接合面積即ちベルトの厚さを可能な限り薄くすることができ、熱板4の熱を効率よく単板Pに伝えることができる。
更にベルトの厚さが厚いと小さい半径で曲げることが困難であるためロールの直径を大としなければならないが、前記の様に無端ベルト16の厚さを薄くすることができるためロール13の直径を小さくでき、装置として垂直方向の高さを小とし、小型化することができる。
又前記のように粘着テ−プでベルトを接合すれば、ベルトを無端状にするに際し特別な接合装置を必要とせず、ベルト交換時の作業性も良い。
又前述の従来装置では、金網帯を常時ロールに圧接させるために張力付与装置が、金網帯の蛇行防止のためにも特別の装置が必要となるが、本実施例においてはそれらの装置は不要であり装置として簡素化できる。
更に無端ベルト16は複数本備えられ、その各々を駆動ロール13で個別に走行させるので、各無端ベルト16にほぼ均一に張力が作用し、ベルト自体が破損しにくい。又たとえ破損した場合でも、破損した無端ベルト16だけを交換すれば良く、維持管理のコストが低くなり、又交換する際も、全体が1本の広幅のベルトを交換する場合に比べて作業性が良い。
又本実施例においては、排出溝5、6を無端ベルト16の走行方向と直交する方向へ形成してあるので、単板Pから出る蒸気は単板Pの移動方向と直交する方向、即ち左右両側へ排出され、前後に配置される搬入・搬出コンベア19、20に蒸気が直接当り、冷えてできた水滴によって鋼製の部品が錆たり、ゴム製の部品が劣化したりすることはない。又その水滴が無端ベルト16に付着して、ベルトの温度を低下させたり、後続の単板Pに付着して乾燥効率を悪くさせることもない。
【0017】
次に本発明の第2の実施例を説明する。
図5は、単板Pを乾燥するためのプレス型乾燥装置A1の要部の側面説明図、図6は図5の一点鎖線Y−Yにおける矢印方向の正面説明図である。
乾燥装置A1は、基台21とその基台21の上に前後(後述する無端ベルト53、54、55、56の走行方向)、左右(無端ベルト53、54、55、56の走行方向と直交する方向)に立設した4本の支柱22、更にそれら4本の支柱22によって支持された上部当板23を備えており、内部には、図5及び図6に示す様に、フレキシブルホ−ス24によって蒸気が供給され150℃前後に加熱されている長さ約1500mm、幅約2500mm、厚さ80mmの熱板25、26、27、28を上下方向に多段に配置し、上方の熱板の下面と下方の熱板の上面を相対向する加圧面とする。
【0018】
前記熱板25の上面、熱板26、27の上下面、熱板28の下面には、前記左右方向で一側端から他側端へ連通する、幅が3mmで深さが2mmの蒸気の排出溝57を、長さ方向にピッチ12mmで、しかも相対向する加圧面の関係においては、幅方向へ1/2ピッチ即ち6mmずれた状態に形成する。
【0019】
熱板25、26、27、28の四隅には前記左右方向に水平にのびる第1の腕部29、30、31、32をそれぞれ突設し、これら4本の第1腕部29、30、31、32を、支柱22の前後外側面22fで内側に向けて設けた係止段部22a、22b、22c、22dで支承することにより、熱板25、26、27、28は所定位置で保持される。これらの段部22a、22b、22c、22dは前記支柱22の内側に向って下降階段状に形成されており、各腕部29、30、31、32は支柱22の前後外側面22fを摺動することにより、熱板25、26、27、28が上下動且つ積み重ね可能となっている。又各腕部29、30、31、32は、前後に位置する一対の腕部によって片側に位置する2本の支柱を前後から挟持した状態となっており、これによって前後方向の移動を規制している。
又熱板25、26、27、28には図5に示すように、各々の第1の腕部29、30、31、32と直交する方向で同じく水平方向にのびる第2の腕部33、34、35、36を固定する。前側(図5で右側)に位置する第2の腕部33、34、35、36には、軸受25a、26a、27a、28aを介して回動軸37、38、39、40を回動自在に取付け、この回動軸37、38、39、40には、幅250mmのロール41、42、43、44を複数個、各ロ−ルの端面を互いに近接させた状態で、キ−をキ−溝に挿入する公知の方法でもって並べて固定する。各ロール41、42、43、44の周面には、前記第1の実施例と同じ配列で同じ形状の突起部41a、42a、43a、44aの列を設ける。又ロ−ル41、42、43、44は、第1の実施例と同様に回動軸37、38、39、40とサ−ボモ−タ(図示せず)とをチェーン等の動力伝達部材で連結することによりに、矢印方向(ロール44のみ他のロールと逆方向)に回動及び停止自在とする。
【0020】
又後側(図5で左側)に位置する第2の腕部33、34、35、36には、第1の実施例と同様に固定軸45、46、47、48を取付け、この固定軸45、46、47、48には、各々軸受45a、46a、47a、48aを介して前記前側と同様に幅250mmのロ−ル49、50、51、52を複数個、各ロ−ルの端面を互いに近接させた状態で、遊転自在に並べて取付ける。各ロ−ル49、50、51、52の周面には、前記突起部41a、42a、43a、44aと同形の突起部49a、50a、51a、52aを同様の位置関係を以って突設する。前後の回動軸37、38、39、40と固定軸45、46、47、48との間隔は、1800mmで、それぞれの軸の互いに対応する位置に取付けられた各ロ−ル間には、多数の小孔53a、54a、55a、56aを全面に設けた複数本の無端ベルト53、54、55、56がそれぞれ巻き掛けられている。
この無端ベルト53、54、55、56の厚さ、幅、材質は第1の実施例と同様で、又小孔53a、54a、55a、56aの大きさ、配列に関しても第1の実施例と同様である。又無端ベルト53、54、55、56の巻き掛け方についても、ベルトの小孔53a、54a、55a、56aが前記下方の熱板に形成された蒸気の排出溝57のほぼ中央に位置するよう前記同様調整する。
この状態でサ−ボモ−タ(図示せず)により回動軸37、38、39、40を回動させると、ロ−ル41、42、43、44が回動し、ロ−ルの突起部41a、42a、43a、44aと小孔53a、54a、55a、56aとは互いに嵌まり合っているので、この突起部41a、42a、43a、44aが無端ベルトを引っ張って走行を開始させ、それにつれて遊転ロ−ル49、50、51、52も回転する。以下間欠駆動機構については前記第1の実施例と同様であるためその説明を省略する。
【0021】
一方、最下段の熱板25の下方には、当該熱板25と大きさが同じで剛性が大である支持板58を配置し、この支持板58を昇降動させるための圧力調整自在の油圧シリンダー59を備え、前記上部当板23の加圧面と協同して前記多段の熱板25、26、27、28を上下から狭圧する。この油圧シリンダ59は、加圧時の圧力を単板Pの1平方cm当たり2Kgの圧力となるように予め設定しておく。
又下方の熱板25、26、27の前後即ち搬入・搬出側には、無端ベルト53、54、55上に単板Pを送り込むための搬入コンベア60、61、62と、乾燥後の単板を搬出するための搬出コンベア63、64、65をそれぞれ上下3段に設け、これらにもサーボモータ(図示せず)を連結し、前記回動軸のサ−ボモ−タと同期して矢印方向に走行及び停止自在とする。(図5参照)
【0022】
又各無端ベルトがそのベルトの全長の半分の距離だけ走行したことを検知する近接スイッチ及び支持板58の下死点の位置を検知するリミットスイッチ、それらのスイッチによって前記サ−ボモ−タを含む各部材の作動を制御する制御機構については、前記第1の実施例と同様であるので、それらの図示については省略し、以下作動についてのみ説明する。
【0023】
先ず各搬入コンベア60、61、62上に、厚さ3mm、繊維方向の長さ1800mm、繊維と直交する方向の長さ900mmの単板Pを、その繊維方向を走行方向と直交する方向に向けて載置する。その載置位置は、図5に示す被加圧位置から、ベルトの全長の半分の距離だけ搬送方向上手側に離れた各搬入コンベア60、61、62上で、載置した状態において各搬入コンベア、各無端ベルト、各搬出コンベアを同時に走行させる。
すると単板Pは搬入コンベア60、61、62から無端ベルト53、54、55上へと運ばれ、第1の実施例と同様に各ベルトの全長の半分の距離だけ移動して図5に示す位置に到達すると、近接スイッチがその状態を検知し制御機構へ検知信号を出す。制御機構はその検知信号に同調して、これら搬送機構を駆動する各サ−ボモ−タへ作動信号を出し、全ての搬送機構は停止する。この時、各無端ベルトの小孔53a、54a、55a、56aと下方の熱板25、26、27の上面及び上方の熱板28の下面に形成された排出溝57とは前記のような位置関係、即ち小孔が排出溝のほぼ中央に位置する状態にある。尚、搬入コンベア62で搬入される単板Pは、その上下の無端ベルト55、56が共に搬出側に走行しているため、単板の搬入および乾燥後の搬出が良好に行なわれる。
【0024】
次に、制御機構からの作動信号により油圧シリンダ59を上昇作動させて支持板58を上昇し続けると、最下段の熱板25は下方から押し上げられ、係止段部22aに支承されていた第1の腕部29が段部22aから離れ、熱板25は、上面に無端ベルト53を介して単板Pを乗せた状態で両ロ−ル41、49及び無端ベルト53共々上昇し、上方の熱板26の下面に当接させられる。更に油圧シリンダ59を上昇作動させて支持板58を上昇し続けると、熱板26は下方から押し上げられ、係止段部22bに支承されていた第1の腕部30が段部22bから離れ、単板Pを間に挟んだ状態の熱板25、26は、今度は熱板26の上面に無端ベルト54を介して単板Pを乗せた状態で両ロ−ル42、50及び無端ベルト54共々上昇し、更に上方の熱板27の下面に当接させられる。
以下同様の作用で図7に示す様に、各加圧面の間に単板Pを挟んだ状態の熱板25、26、27、28は上部当板23に当接させられる。当接後は油圧シリンダ59の圧力が増加し、前記設定した圧力となるとその増加が中止され、以後その設定した圧力で加圧し続ける。
このことにより各々の単板Pの両面は、無端ベルト53、54、55、56を介して熱板25、26、27、28により加圧と加熱をされる。
加熱されると単板P内部の水分は蒸気となり、第1の実施例と同様に各々の単板Pの両面に接触する無端ベルト53、54、55、56の小孔53a、54a、55a、56aを通って排出溝57から大気中へ排気される。
単板Pを熱板により加熱し続ける時間は、未乾燥単板の含水率や厚さ等により予め設定されるが、通常乾燥後の含水率が10%程度となる様に乾燥させる。
尚前記単板Pの乾燥中に、次に乾燥すべき未乾燥単板を搬入コンベア60、61、62上の前記と同位置に載置しておく。
設定時間が経過すると制御機構からの作動信号により、油圧シリンダ59を下降作動させ支持板58を下降させると、熱板25、26、27、28は、各々係止段部22a、22b、22c、22dに第1の腕部29、30、31、32が支承される位置、即ち図6に示す元の位置に復帰する。更に支持板58を下降させると、リミットスイッチが支持板58の下死点到達を検知し、この検知信号によって油圧シリンダ59が下降作動を停止する。
【0025】
次に制御機構からの作動信号により、再び搬入コンベア59、60、61、無端ベルト53、54、55、56及び搬出コンベア63、64、65を矢印方向に作動させると、各単板Pは搬出コンベア63、64、65へ送られ、一方次に乾燥すべき未乾燥単板Pが熱板25、26、27、28の間へと搬送され、無端ベルト53、54、55、56が全長の半分の距離だけ走行したところで停止し、以下同様の作動で単板の乾燥が行われる。
【0026】
以上の本発明の第2の実施例では、第1の実施例と同様の効果に加え、次の様な効果もある。
第1の実施例の場合、上方の熱板の回りに無端ベルトを設けなかったので、単板Pの上面は、加圧面に排出溝を形成した上方の熱板に直接当たっており、そのために、処理後の単板Pの上面に溝の跡が残り、製品化する上において問題となることがある。しかし第2の実施例では、各単板Pの両面は、必らず無端ベルト53、54、55、56を介して熱板が当ることになり、排出溝の溝跡が付くことはない。勿論、第1の実施例において上方の熱板3の回りに無端ベルトを設けることも、逆に、第2の実施例における最上部の熱板28の回りに設けた無端ベルト56を省くことはできるが、これら最上部の無端ベルトを設けるとするなら、この最上部の無端ベルトには単板を載せないので、その走行方向は他の無端ベルトの走行方向と逆にするとよい。つまり逆方向に走行させることにより、下方の熱板とで狭圧する単板の搬送に関しては、上下の無端ベルトの走行方向が同一になり、円滑な搬送が期待できるのである。
又熱板を上下方向に複数段備え、各々の間に単板を挟んで加圧、加熱するため、最上部と最下部以外の熱板は全て上下両面を単板の加熱に利用でき、効率がよい。
【0027】
以上本発明の実施例を説明したが、熱板に対する排出溝の占める割合や無端ベルトに対する小孔の占める割合は、15%〜50%程度であれば良い。
又前記本発明の2つの実施例は、以下のように変更してもよい。
(1) 熱板の加圧面に一端から他端に連続する排出溝を形成する場合を示したが、図8に示す様に熱板80の中央付近に一端があり他端が熱板の相対する端部に交互に至る溝81を形成したものでも良い。
又単板から出た蒸気を熱板の外部に排気するための案内通路として排出溝を用いたが、この溝形状では、溝の部分における無端ベルトとの接触はなく、熱板から無端ベルトへの熱の伝達が行われない。よって熱の伝達といった観点からすると若干効率が悪い。
これに対し、図9及び図10に示すように、排出溝に代えて排出孔とすれば、熱の伝達効率は向上する。即ち、熱板82に、幅方向で一側端から他側端へ連通する直径8mmの貫通孔83を、長さ方向にピッチ25mmで設けると共に、加圧面には、この貫通孔83に到達する直径8mmの小孔84を、各貫通孔83の上で且つ幅方向(貫通孔の長手方向)には50mmのピッチで、長さ方向(貫通孔の長手方向と直交する方向)には一直線上に並ぶように設ける。このように貫通孔83と小孔84とによって排出孔を構成する。一方無端ベルト85には、直径12mmの小孔86を無端ベルトの停止時つまり単板の加圧、加熱時に、前記熱板82に形成した小孔84と重なるように、図9の二点鎖線で示す如く小孔86を、無端ベルト85の走行方向に25mmのピッチで且つ走行方向と直交する方向には50mmのピッチで形成すると共に、前記無端ベルト85に形成された小孔86が熱板の小孔84と重なる位置で停止するように、無端ベルト85の走行、停止を第1、第2実施例と同様に近接スイッチ等で制御する。
このように構成すれば、熱板の小孔84以外の箇所は全て無端ベルトと接触することになり、前記第1、第2の実施例に比べると、単板に熱を伝達する効率がよくなる。
尚、図9における孔84の面積は、第1、第2の実施例の場合とほぼ等しくなっているいため、蒸気の排出は同様に行われる。
又排出溝、排出孔の形態を問わず、その形成ピッチ、形成方向、形成本数等の形成パタ−ンは勿論、溝や孔の形状も自由に設計変更できる。
【0028】
(2) 第1、第2の実施例では、熱板に形成した排出溝の長さ方向のピッチと無端ベルトに形成した小孔の走行方向のピッチとを同じにし、両者が丁度一致する位置で無端ベルトが停止するよう無端ベルトの走行、停止を制御したが、排出溝の長さ方向のピッチをもっと小さくすれば、無端ベルトがどの位置で停止しても小孔と溝とが対応することとなり、無端ベルトの停止位置を特別に制御する必要がない。
(3) 無端ベルトに形成する小孔の形状は、図示は省略するが、長孔・角孔・ダイヤ孔・亀甲孔等いかなる形状であってもよく、又その配列状態についても、無端ベルトを走行させるロールの周面に形成した突起部の、ロ−ルの外周の長さを1単位とした配列状態に対応して規則的に配置されていればよい。又1単位としての小孔の配列状態をみても、前記突起部の数と同じである必要はなく、突起部の数より多くても構わない。要は蒸気の効果的な排気と、無端ベルトを引っ張る力を均等にすることとの兼ねあいで決定される。
【0029】
(4) 無端ベルトを走行させるための駆動機構としてのサーボモータは、熱板の側方に直接取付けても、別体としても構わない。
別体とする場合、たとえば図11に示すように、回動軸12の一側端に傘歯車85を取付け、この傘歯車85とサ−ボモ−タ(図示せず)の駆動軸86に取付けた傘歯車87と噛合させることにより実施できる。この構成によると、通常の状態においては両傘歯車85、87は噛合しているので、サ−ボモ−タの駆動力は伝達されて無端ベルトが走行するが、支持板の上昇に伴なって熱板も上昇し、両傘歯車の噛合状態が解除されると、たとえサ−ボモ−タが駆動していてもその駆動力は伝達されない。従って、熱板上昇時の無端ベルトの誤作動を防ぐ利点がる。
【0030】
(5)第1、第2の実施例においては、小孔を形成した無端ベルトを複数本設け、その各々を駆動ロールによって走行させたが、このように無端ベルトを分割せず全体を幅広の1本ベルトとし、それを第1、第2の実施例と同様に突起部を形成した駆動ロールによって走行させてもよい。
一方駆動ロールも、突起部を回転軸線方向にほぼ均等に設けることによって無端ベルトに対する負荷を均一とすることができるが、無端ベルトの厚さを比較的大きくし、剛性を持たせれば、ベルトの両端部付近のみを引っ張ることも可能となり、その場合は両端部付近の小孔にのみ突起部が嵌まり合うようロ−ルの突起部の突設位置を変更すればよい。即ち図12の部分平面説明図に示すように、無端ベルト90を矢印方向に走行させる駆動ロール91において、ベルト90の全面に形成された小孔92のうち両端部付近の各々2列の小孔92にのみ嵌まり合うよう突起部93を設けるのである。このようにロ−ルに突設する突起部の数を少なくすることにより、ロ−ルの製作コストを低くすることができると共に、搬送する単板に突起部の先端が当って思わぬトラブルを生じることを未然に防止する利点がある。勿論かかる構成は駆動ロ−ルに適用されるばかりでなく、前記実施例における遊転ロ−ルにも適用可能であるし、更に言及すれば無端ベルトを巻き掛けるロ−ルの数、駆動ロ−ルの数も設計事項であり自由である。
【0031】
(6)第2の実施例においては余り実用的ではないが、たとえば第1実施例における搬入コンベア19に代えて作業員による手差しによって単板Pを乾燥装置Aに搬入してもよい。同様に、搬出コンベア20に代えて作業員による単板Pの搬出でも差し支えなく、これらは本発明を実施する上において何ら障害となるものではない。
(7)対象となる単板の中には樹脂分を多く含んだ単板もあり、主にそれら樹脂分を多く含んだ単板を乾燥するために、前記第2実施例を図13の如く変更することができる。即ち、図5に示す第2実施例の熱板25、26、27に関し、各上面の排出溝57を無くして平坦面に形成し、対向する加圧面つまり各熱板25、26、27の上方に位置する熱板26、27、28の下面にのみ排出溝57を形成するのである。このように相対向する上下の熱板によって単板Pを狭圧すると、加熱によって単板P内の樹脂分は液状となるも、同様に加熱によって単板P内の水分も蒸気となり、前記樹脂分はこの蒸気よりも比重が大きいため、単板Pの上板面から外部に流れ出ることが少ない。一方、下方の熱板の上面には排出溝が形成されていないため、単板Pの下板面と下方の熱板の上面とは密着していて単板Pの下板面から蒸気が流出することは少なく、従って大部分の樹脂分は単板P内に残ったままの状態となる。更に詳述すると、前記第2実施例においては、単板Pの上下両面に位置する各熱板の加圧面に排出溝57が形成されているため、前記液状の樹脂分は蒸気と共に、圧力が低い上下両側の排出溝57に向って移動しようとするが、樹脂分の比重が蒸気の比重よりも大きいため殆どの樹脂分は単板Pの下板面から外部へ流出し、その結果、下方の熱板の上面に樹脂分が付着したり、下方の熱板とベルトの間に樹脂分が侵入したりして、単板Pの破損やベルトを走行させることが困難となる等のトラブルが生じることが予想される。しかし乍ら、この実施例においては、前記の通り液状の樹脂分を単板P内に残留させることができ、前記諸問題を解消できる。
【0032】
(8)本発明を前記実施例では単板を乾燥する装置として説明したが、それに限らず、更に、含水率が高い単板を接着剤を介して複数枚重ね合わせ、加熱により接着する装置いわゆるホットプレスとして使用することもできる。この場合、例えば図5、6に示した装置において、油圧シリンダの圧力を、1平方cm当たり8Kg前後の圧力となるように設定すればよく、このように変更すれば、単板の乾燥と接着剤の硬化が有効に行われる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、簡単な構成でベルトを安定的に走行させることができると共に、摩擦力によるベルトの駆動ではないのでベルトの厚さを薄くでき、結果的に装置の小型化、簡素化、熱の伝達効率の向上、ベルトの交換作業の簡便化等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の側面説明図である。
【図2】図1の一点鎖線X−Xにおける矢印方向の正面説明図である。
【図3】下方熱板の斜視図である。
【図4】作動を説明するためのフロ−チャ−ト図である。
【図5】第2の実施例の側面説明図である。
【図6】図2の一点鎖線Y−Yにおける矢印方向の正面説明図である。
【図7】第2の実施例の作動状態の側面説明図である。
【図8】排出溝の形成変更例を示した平面図である。
【図9】排出孔の形成状態を示した平面図である。
【図10】図9の一点鎖線Z−Zにおける矢印方向の断面図である。
【図11】駆動ロ−ルの回転軸の動力伝達機構を示した説明図である。
【図12】駆動ロ−ルにおける突起部の突設変更例を示した平面図である。
【図13】第2の実施例の変更例の側面説明図である。
【符号の説明】
P・・単板
A・・乾燥装置
C・・制御機構
1・・フレキシブルホ−ス
2・・基台 2a・・支柱 2b・・上部当板
3、4・・熱板 4a・・軸受 4b・・リミットスイッチ
5、6・・排出溝
7、9・・第1の腕部
8、10・・係止段部
11・・第2の腕部
12・・回動軸 12a・・サ−ボモ−タ
13・・ロ−ル 13a・・突起部
14・・軸 14a・・軸受
15・・ロ−ル 15a・・突起部
16・・無端ベルト 16a・・小孔 16b・・近接スイッチ
17・・支持板
18・・油圧シリンダ
19・・搬入コンベア 19a・・サ−ボモ−タ
20・・搬出コンベア 20a・・サ−ボモ−タ
A1・・プレス型乾燥装置
21・・基台
22・・支柱 22a〜22d・・係止段部
23・・上部当板
24・・フレキシブルホ−ス
25〜28・・熱板 25a〜28a・・軸受
29〜32・・第1の腕部
33〜36・・第2の腕部
37〜40・・回動軸
41〜44・・ロ−ル 41a〜44a・・突起部
45〜48・・軸
49〜52・・ロ−ル 49a〜52a・・突起部
53〜56・・無端ベルト 53a〜56a・・小孔
57・・排出溝
58・・支持板
59・・油圧シリンダ
60〜62・・搬入コンベア
63〜65・・搬出コンベア
Claims (14)
- 加熱手段と接続した又は加熱手段を含む一対の熱板と、その一対の熱板の間にベニヤ単板を搬入・搬出する間欠駆動自在の表裏面が平坦な無端ベルトを下方の熱板の上面を走行するよう備え、熱板の上下に配置した加圧手段によって熱板の間に搬入されたベニヤ単板を上下から狭圧してベニヤ単板を加熱し、狭圧を解除した後にそのベニヤ単板を搬出する自動制御付き搬送手段を具備したベニヤ単板の乾燥装置において、前記一対の熱板における相対向する加熱面の少なくとも下方の面に、熱板の外部と連通する蒸気の排出溝又は排出孔を形成し、更に、前記無端ベルトには多数の小孔を全面に且つ走行方向に対し規則的に設けると共に、前記下方の熱板の搬入・搬出側に配置され前記無端ベルトを巻き掛けるロ−ルの周面には前記多数の小孔の少なくとも一部と嵌まり合う多数の突起部を設け、前記多数の小孔の規則的配置が当該ロ−ルの外周の長さを1単位としてなるベニヤ単板の乾燥装置。
- 前記突起部を、ロ−ルの周面の全面に設けた請求項1記載のベニヤ単板の乾燥装置。
- 前記突起部を、ロ−ルの周面の両側端部のみに設けた請求項1記載のベニヤ単板の乾燥装置。
- 前記無端ベルトを、走行方向と直交する幅方向へ分割した請求項1記載のベニヤ単板の乾燥装置。
- 前記無端ベルトにおける多数の小孔の規則的配置が、走行方向と直交する方向において等間隔で且つ走行方向に1/2ピッチずつずれた、走行方向にジグザグ状である請求項1記載のベニヤ単板の乾燥装置。
- 前記蒸気の排出溝又は排出孔と連通する熱板外部の開口部を、前記無端ベルトの走行方向と平行な熱板の側面に形成した請求項1乃至請求項5記載のベニヤ単板の乾燥装置。
- 加熱手段と接続した又は加熱手段を含む熱板の搬入・搬出側に無端ベルトを巻き掛けるロ−ルを配置し、そのロ−ル間にベニヤ単板を搬入・搬出する間欠駆動自在の表裏面が平坦な無端ベルトを当該熱板の上面を走行するよう備え、この搬送手段を具備した熱板を上下動自在に且つ積み重ね可能に複数段設け、熱板の上下に配置した加圧手段によって各熱板の間に搬入されたベニヤ単板を上下から狭圧してベニヤ単板を加熱し、狭圧を解除した後にそのベニヤ単板を搬出する自動制御付き搬送手段を具備した多段ベニヤ単板の乾燥装置において、対をなす熱板における相対向する加熱面の少なくとも一方の面に、熱板の外部と連通する蒸気の排出溝又は排出孔を形成し、更に、前記無端ベルトには多数の小孔を全面に且つ走行方向に対し規則的に設けると共に、前記熱板の搬入・搬出側に配置され前記無端ベルトを巻き掛けるロ−ルの周面には前記多数の小孔の少なくとも一部と嵌まり合う多数の突起部を設け、前記多数の小孔の規則的配置が当該ロ−ルの外周の長さを1単位としてなる多段ベニヤ単板の乾燥装置。
- 前記蒸気の排出溝又は排出孔を、前記対をなす熱板における相対向する加熱面の上方の面にのみ形成した請求項7記載の多段ベニヤ単板の乾燥装置。
- 前記搬送手段を具備した熱板の最上部に搬送手段を具備しない熱板を積み重ね、最上部の搬送手段を具備した熱板とによって対をなすようにした請求項7記載の多段ベニヤ単板の乾燥装置。
- 前記突起部を、ロ−ルの周面の全面に設けた請求項7記載の多段ベニヤ単板の乾燥装置。
- 前記突起部を、ロ−ルの周面の両側端部のみに設けた請求項7記載の多段ベニヤ単板の乾燥装置。
- 前記無端ベルトを、走行方向と直交する幅方向へ分割した請求項7記載の多段ベニヤ単板の乾燥装置。
- 前記無端ベルトにおける多数の小孔の規則的配置が、走行方向と直交する方向において等間隔で且つ走行方向に1/2ピッチずつずれた、走行方向にジグザグ状である請求項7記載のベニヤ単板の乾燥装置。
- 前記蒸気の排出溝又は排出孔と連通する熱板外部の開口部を、前記無端ベルトの走行方向と平行な熱板の側面に形成した請求項7乃至13記載の多段ベニヤ単板の乾燥装置。
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