JP2000153565A - ダブルフェーサーにおける加熱補助装置 - Google Patents

ダブルフェーサーにおける加熱補助装置

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JP2000153565A
JP2000153565A JP10328948A JP32894898A JP2000153565A JP 2000153565 A JP2000153565 A JP 2000153565A JP 10328948 A JP10328948 A JP 10328948A JP 32894898 A JP32894898 A JP 32894898A JP 2000153565 A JP2000153565 A JP 2000153565A
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heating
pressing
canvas belt
double facer
flexible beam
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JP10328948A
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Mamoru Sakaguchi
守 坂口
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SAKAGUCHI SEISAKUSHO KK
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SAKAGUCHI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段ボールシートの幅方向端部の潰れを防止す
る。 【解決手段】 キャンバスベルトの背面側上方に押圧支
持体を上下動自在に設け、該押圧支持体下部には、付勢
手段を介して押圧手段を設け、該押圧手段は、前記付勢
手段で下方付勢される撓み梁体15を押圧支持体の幅方向
端部間に架設し、平板状の摺接体を搬送方向に連結して
成るトップチェーンを前記撓み梁体15の下部で交差する
様に、押圧支持体の搬送方向端部に架設することによ
り、撓み梁体15の端部が支持されているため、その端部
側では、これに対応するトップチェーンが過度に段ボー
ルシート端部を押圧しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダブルフェーサー
のヒーティングパートにおいて、片段ボールとライナー
を接着するダブルフェーサーにおける加熱補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダブルフェーサーのヒーティング
パートでは、搬送ライン上方に、その長さ方向に渡って
搬送方向へ循環走行する無端状のキャンバスベルトを設
けると共に、該キャンバスベルトの搬送面上部(背面
側)に、多数のウエイトロールを搬送ライン方向に所定
間隔おいて上下動自在に設け、前記キャンバスベルトに
対設する搬送ライン下方に、蒸気によって加熱するヒー
ティングボックスを設置し、該ヒーティングボックス上
の両面段ボールシートをキャンバスベルトを介してウエ
イトロールで押圧した状態にて、上記段ボールシートを
その貼着状態を保持しながら摺接搬送させる様に成して
いる。
【0003】ところで、上記段ボールシートは、搬送面
であるヒーティングボックス上部の加熱板の熱を奪いな
がら走行するため、加熱板は、シート接触表面側(搬送
面側)と、蒸気に触れる下側では温度差が大きくなり、
加熱板の搬送面側が収縮し、加熱板が断面略弓なり状に
反ることになり、又ダブルフェーサーは、幅寸法の異な
る段ボールシートを製造するため、かかる段ボールシー
トの長期走行使用にて加熱板の搬送面の中央側が磨耗し
て加熱板の搬送面が断面略弓なり状に変形していた。一
方、キャンバスベルトを介して段ボールシートを押圧す
るウエイトロールは、上記の様な加熱板の熱に影響され
ず変形しないため、加熱板とウエイトロールの間に隙間
を生じ、その結果、隙間を通過する段ボールシートは加
圧保持されず搬送されることとなり、貼合不良を招来し
ていた。
【0004】かかる不具合を解消する手段として、例え
ば、特許第2678354号公報にダブルフェーサーが
開示されている。この装置aは、図13(a) に示す様に、
キャンバスベルトbの背面側に支持基板cを設けると共
に、該基板c下部にエアーバッグdを設け、該エアーバ
ッグdの下部には、方形板を枢着したトップチェーンe
をキャンバスベルトbの幅方向に並列配置している。そ
して、エアーバッグdの加圧により、これに押圧される
トップチェーンeが、加熱板fの変形にフレキシブルに
対応することで、加熱板fと段ボールシートgとの間に
隙間を生じせさせることなく、これらを密着させて段ボ
ールシートg全面に均一な圧力を付与する様に成してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置aでは、以下の課題を有していた。即ち、図13(b) 示
す様に、加熱板fが変形した状態では、段ボールシート
gは、キャンバスベルトbより幅小であるため、段ボー
ルシートgの幅方向端部g1に対応するトップチェーンe
が傾いた状態でキャンバスベルトbを介してシート端部
g1を押圧することとなり、かかる部位が潰れる。この潰
れは、シート端部g1より内側の部分にも影響が及び、即
ち中芯の段頂に塗布された接着剤が他の部分にも広がっ
て接着不良を生じ、クーリングパートを経た後、スリッ
タースコアラーで段ボールシートgの端部g1を裁断して
も、裁断された端部に剥がれを生ずる。又、キャンバス
ベルトbの幅方向端部は、エアーバッグdからの押圧力
を受けた状態で加熱板f上を摺接走行するため、キャン
バスベルトbの駆動モーターに余計な負荷を生じて故障
の原因となったり、キャンバスベルトbの磨耗、加熱板
fの幅方向側の磨耗変形を生ずる。又、ウエイトロール
で段ボールシートgを加圧する場合、ヒータボックスよ
り加熱されて発生した蒸気は、キャンバスベルトbを通
して放散されるが、上記装置aでは、キャンバスベルト
bの背面に下から順にトップチェーンe、エアーバッグ
dが密着し、一方、段ボールシートgの幅方向端部g1側
では、上記の如くトップチェーンeと共にキャンバスベ
ルトbが傾いて、キャンバスベルトbと加熱板fとの隙
間(段ボールシートgの厚み分)を閉塞するため、発生
した蒸気が充分に放出され難く、よって生産された段ボ
ールシートgは柔らかく、充分に接着剤が乾燥されない
ため、接着不良を生じ、タブルフェーサー後部に設置さ
れているスリッタスコアラー、ロータリーカッター等で
段ボールシートgを切断すると剥がれを生ずる。この接
着不良発生を防ぐためには、機械速度を下げて接着剤を
充分に乾燥させる等の対策が必要になるが、これでは生
産効率が悪くなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
み、キャンバスベルトの背面側上方に押圧支持体を上下
動自在に設け、該押圧支持体下部には、付勢手段を介し
て押圧手段を設け、該押圧手段は、前記付勢手段で下方
付勢される撓み梁体を押圧支持体の幅方向端部間に架設
し、平板状の摺接体を搬送方向に連結して成るトップチ
ェーンを前記撓み梁体の下部で交差する様に、押圧支持
体の搬送方向端部に架設したり、又はローラーを幅方向
で直列配置して成るローラー群を搬送方向に並列配置す
ると共に、搬送方向で並列するローラーを、前記撓み梁
体の下部で交差する様に、押圧支持体の搬送方向端部間
に架設した撓み桁体の下部に支持することにより、付勢
手段により撓み梁体は、弓なりに変形した加熱板に対応
するが、撓み梁体の端部が支持されているため、その端
部側では、これに対応するトップチェーン又はローラー
が過度に押圧されず、段ボールシート端部が潰されるこ
とを防止する。又、特に、トップチェーンを設けた加熱
補助装置では、隣接するトップチェーンの隙間からキャ
ンバスベルトを通して逃げる蒸気を幅方向へ導く蒸気案
内通路を撓み梁体に設けたり、又隣接するトップチェー
ンの隙間に対応した凹溝を撓み梁体に設けることによ
り、蒸気を外部へ放出する様にして、上記課題を解決す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明する。1は本発明に係る加熱補助装置2を装
備したダブルフェーサーであり、該ダブルフェーサー1
は、ヒーティングパート3とクーリングパート4を搬送
方向に順次に連続配置している。又、ヒーティングパー
ト3の始端には、シート導入部5が設けられ、該シート
導入部5で前工程から供給される中芯の段頂に接着剤を
塗布された片面段ボールシートW1と、ライナーシート
W2とが貼り合わせられる。
【0008】ヒーティングパート3は、搬送方向に多数
のヒーティングボックス6を縦貫配列し、又クーリング
パート4は、ヒーティングボックス6上部の加熱板6aと
同一平面上にベルトコンベヤ7を配置すると共に、該ベ
ルトコンベヤ7の背面に多数の支持ロール8を搬送方向
に並列配置している。そして、上記ヒーティングボック
ス6とベルトコンベヤ7の上方には、その長さ方向に渡
って搬送方向に循環走行する無端状のキャンバスベルト
9を設け、該キャンバスベルト9の背面上において、ヒ
ーティングパート3では、上記加熱補助装置2を配置
し、クーリングパート4では、多数のウエイトロール10
を搬送方向に並列配置している。尚、上記ベルトコンベ
ヤ7とキャンバスベルト9は、麻、綿等の厚地の平織布
から成り、ヒーティングパート3で加熱された両面段ボ
ールシートW(以下、単に段ボールシートWと称す
る。)の搬送中に発生する蒸気、余熱等を透過し、外部
へ放出する様に成している。
【0009】加熱補助装置2は、キャンバスベルト9の
背面側上方に押圧支持体11を上下動自在に設け、該押圧
支持体11下部には、付勢手段12を介して押圧手段13を設
けて成り、複数の加熱補助装置2を各ヒーティングボッ
クス6に対応して搬送方向に縦貫配列している。
【0010】押圧支持体11は、ヒーティングボックス6
の加熱板6aと略同一面積を有すると共に、所定の容積を
有する中空箱型状に形成して成り、各加熱補助装置2の
押圧支持体11をヒーティングパート3の長さ方向全域に
渡り架設されたフレーム(図示せず)に固定し、該フレ
ームを昇降装置(図示せず)に取付けて各加熱補助装置
2を同時に上下動する様に成している。
【0011】付勢手段12は、押圧支持体11と略同面積の
エアーバッグから成り、このエアーバッグ12は、押圧支
持体11内に設けた図示しない通気管を介してダブルフェ
ーサー1外部に設置したブロワー(図示せず)に連結し
てエアーバッグ12内に圧縮空気を供給し、該エアーバッ
グの膨張により、その下部の押圧手段13を下方付勢する
様に成している。尚、上記ブロワーは、インバータ制御
により、その駆動モータの回転数を制御し、エアーバッ
グ12内の圧力を無段階に調整可能と成している。
【0012】押圧手段13は、付勢手段12で下方付勢され
る幅方向に長い撓み梁体15と、多数の金属方形平板状の
摺接体16aを搬送方向に枢着連結して成るトップチェー
ン16とから構成している。撓み梁体15は、金属製の長尺
な凹状部材をその軸線方向の上下に撓み変形する様に形
成して成り、その開放側を下に向け、トンネル状の内部
を蒸気案内通路15aと成している。17は、方形板状に形
成された上記撓み梁体15の支持ブラケットであり、該支
持ブラケット17は、上記押圧支持体11の幅方向端部11a
に接合固定して成り、その下端部を付勢手段12下方へ対
応する様に突出し、かかる下端部には、多数の鉤状フッ
ク18を内側へ張り出す様に設けている。そして、上記フ
ック18に撓み梁体15の端部を係止することにより、これ
を押圧支持体11の幅方向端部11a間に架設し、上記付勢
手段12の下部に多数の撓み梁体15を搬送方向に並列配置
している。尚、付勢手段12であるエアーバッグと撓み梁
体15間には、エアーバッグ12を保護すると共に、エアー
バッグからの付勢力を撓み梁体15に充分に伝え得るスポ
ンジゴム、ウレタンフォーム等の柔軟な材質から成る緩
衝部材19を介装している。
【0013】トップチェーン16は、その端部を押圧支持
体11の搬送方向端部11bの下部に設けたブラッケトに固
定することにより、上記撓み梁体15の下部で交差する様
に押圧支持体11の搬送方向端部11b間に架設し、多数の
トップチェーン16を幅方向に並列配置している。そし
て、トップチェーン16の幅方向に並列した摺接体16a上
に撓み梁体15を載置しており、撓み梁体15と摺接体16a
とは固着していない。又、撓み梁体15の搬送方向前後の
側壁下部において、隣接するトップチェーン16の間隙S
に対応した凹溝20を設け、前記間隙Sからキャンバスベ
ルト9を透過した蒸気が、キャンバスベルト9の走行に
より、その進行方向へ流れ易くし、加熱補助装置2の最
前端より外部へ放出する様に成している。又、蒸気は、
上記間隙Sから撓み梁体15における蒸気案内通路15aを
通って、その開口部(撓み梁体15の端部)からも外部へ
導き出される。
【0014】又、上記トップチェーン16は、方形平板状
の摺接体16aを枢着連結したものを示したが、図6に示
す様に、摺接体16aを下方へ湾出する様に円弧状に設
け、この摺接体16aを枢着連結しても良い。又、上記付
勢手段12は、エアーバッグから成るものを示したが、図
7に示す様に、付勢手段12を圧縮コイルバネとしても良
く、このバネ12は、その上端部及び下端部の夫々を押圧
支持体11の下面部及び撓み梁体15の上面部に溶接固定し
ている。
【0015】又、図8に示す様に、前後のトップチェー
ン16が幅方向で互い違いに配列される様に、前後の加熱
補助装置2を幅方向で相互に左右にずらして配置しても
良い。これにより、段ボールシートWにおいて、加熱補
助装置2のトップチェーン16でキャンバスベルト9を介
して押圧されない部位、即ち隣接するトップチェーン16
の間隙Sに対応した部位が、その前後の加熱補助装置2
のトップチェーン16で押圧される様に成している。
【0016】次に、加熱補助装置2の変形例を図9〜12
に基づき説明する。この加熱補助装置2aは、押圧手段13
を変形したものであり、上記加熱補助装置2と同一又は
相当部分には同じ符号を付し、説明を省略する。この加
熱補助装置2aにおける押圧手段13aは、エアーバッグ又
は圧縮コイルバネ(図示せず)から成る付勢手段12で下
方付勢される撓み梁体15と、ローラー21を幅方向に直列
配置して成るローラー群22と、該ローラー群22のローラ
ー21を搬送方向で支持する撓み桁体23とから構成してい
る。
【0017】撓み梁体15は、上記と同様に、押圧支持体
11の幅方向端部11aに設けた支持ブラケット17のフック
18に係止して、押圧支持体11の幅方向端部11a間に架設
している。尚、加熱補助装置2aでは、撓み梁体15に凹溝
20を設けなくて良い。
【0018】ローラー群22のローラー21は、図11に示す
様に、搬送方向で隣接する同長のローラー21を1対1組
として、軸受ブラケット24により回転自在に設け、これ
をローラーユニット25としている。ローラーユニット25
は、搬送方向の奇数列Mでは全て同長とし、偶数列Nで
はその先頭及び後尾(幅方向端部側)のローラー21の長
さを短く、その他を奇数列Mのローラー21と同長とし、
前後のローラーユニット25が、幅方向の間隙Sに相互に
対応する様に配列している。これにより、段ボールシー
トWにおいて、ローラーユニット25でキャンバスベルト
9を介して押圧されない部位、即ち幅方向で隣接するロ
ーラーユニット25の間隙Sに対応した部位が、その前後
のローラーユニット25で押圧される様に成している。
尚、ローラー21は、上記の様に1対1組のユニットにし
なくても良く、要するに前後のローラー群22のローラー
21を、ローラー群22におけるローラー21同志間の間隙S
に相互に対応する様に配列すれば良い。
【0019】撓み桁体23は、金属製の長尺な帯状部材を
その軸線方向の上下に撓み変形する様に形成して成り、
その端部を直角に立ち上がり形成し、押圧支持体11の搬
送方向端部11bに固定することにより、上記撓み梁体15
の下部で交差する様に押圧支持体11の搬送方向端部11b
間に架設している。尚、撓み梁体15は撓み桁体23上に載
置されているのみで、撓み梁体15と撓み梁体23とは固着
されていない。そして、撓み桁体23の下部に、以下の様
に搬送方向で並列するローラーユニット25を固定支持し
ている。即ち、奇数列M及び偶数列Nのローラーユニッ
ト25は、夫々の中心線(ローラーの軸線に直交した線)
上に配置した撓み桁体23に固定されている。
【0020】次に本発明に係るダブルフェーサーの加熱
補助装置の作用について説明する。先ず、加熱板6aの変
形を想定して、キャンバスベルト9と加熱板6aの間隔を
段ボールシートWの厚みより若干狭める様に、昇降装置
により、加圧補助装置2の上下位置を設定する。そし
て、片段ボールシートW1とライナーシートW2は、シ
ート導入部5で貼り合わされて段ボールシートWとして
ヒーティングパート3中を搬送される。
【0021】ヒーティングパート3では、加熱補助装置
2、2aにおける押圧支持体11の剛性により、エアーバッ
グ又は圧縮コイルスプリングから成る付勢手段12の膨張
圧力又は弾性力が、その下部の撓み梁体15に作用し、該
撓み梁体15を介してトップチェーン16又はローラー21を
固定した撓み桁体23を押圧する。そして、トップチェー
ン16又はローラー21を摺接走行するキャンバスベルト7
が加熱板6a上の段ボールシートWを押圧しながら搬送す
る。この時、加熱板6aの表面が弓なりに変形していて
も、図4、12に誇張して示す様に、付勢手段12で押圧さ
れる撓み梁体15が加熱板6aの変形に対応し、トップチェ
ーン16の摺接体16a、又はローラー21が幅方向で撓み梁
体15に沿ってキャンバスベルト9を介して段ボールシー
トWを押圧する。又、撓み梁体15は、その端部が押圧支
持体11に支持されているため、幅方向端部側のトップチ
ェーン16又はローラー21は、段ボールシートWの端部を
押し潰さない程度に押圧している。
【0022】又、加熱補助装置2を装備したダブルフェ
ーサー1では、ヒーティングパート3の走行中に加熱板
6aで加熱された段ボールシートWから発生する蒸気は、
キャンバスベルト9を透過し、トップチェーン16の間隙
Sより、撓み梁体15の蒸気案内通路15aを経てその両端
の開口部から外部へ放出され、又一部の蒸気は、凹溝20
に沿ってキャンバスベルト9の進行方向へ流れ、加熱補
助装置2の最前端より外部へ放出される。又、加熱補助
装置2aでは、キャンバスベルト9に対しローラー21が線
接触であり、上記トップチェーン16の様にキャンバスベ
ルト9の略全面を被覆しないため、キャンバスベルト9
を透過する蒸気は外部に放出される。
【0023】上記の様に、ヒーティングパート3を通過
した段ボールシートWは、クーリングパート4に搬送さ
れ、その走行中に段ボールシートWの余熱を放出して冷
却され、続くスリッタースコアラー26、ロータリーカッ
ター27で所定形状に裁断される。
【0024】
【発明の効果】要するに本発明は、付勢手段12で下方付
勢される撓み梁体15を押圧支持体11の幅方向端部11a間
に架設すると共に、平板状の摺接体16aを搬送方向に連
結して成るトップチェーン16を前記撓み梁体15の下部で
交差する様に、押圧支持体11の搬送方向端部11b間に架
設したので、付勢手段12で撓み梁体15を介してその下部
のトップチェーン16を押圧することにより、キャンバス
ベルト9下部の段ボールシートW全面を押圧できる。
又、加熱板6aの表面が熱変形や磨耗により弓なりに変形
していても、その変形に対応して撓み梁体15も撓み変形
し、撓み梁体15に沿ってトップチェーン16の幅方向の摺
接体16aが押圧され、キャンバスベルト9下部の段ボー
ルシートW全面を押圧できる。この時、撓み梁体15の端
部は押圧支持体11に支持されているため、幅方向端部側
の摺接体16aを過度に押圧することがなく、よって段ボ
ールシートWの端部は潰れず、段ボールシートW全面の
接着状態が良好となる。かかる状態では、幅方向端部側
の摺接体16aが、キャンバスベルト9を撓ませる程押圧
しないので、キャンバスベルト9の幅方向端部は、加熱
板6aと段ボールシートWの厚み分の間隔を有した状態に
あり、従来の様に加熱板6a上を押圧された状態で摺接す
ることがなく、よってキャンバスベルト9の駆動モータ
ーに余計な負荷を生じさせない。
【0025】又、撓み梁体15には、隣接するトップチェ
ーン16の間隙Sからキャンバスベルト9を透過した蒸気
を外部へ導く蒸気案内通路15aを設けたので、加熱され
た段ボールシートWから発生する蒸気の殆どが、その逃
げ道となる前記隙間Sを通過して蒸気案内通路15aから
外部へ放出させられ、キャンバスベルト9がトップチェ
ーン16で前記間隙S以外の略全面を被覆されているとし
ても、接着剤を良好に乾燥させることができ、段ボール
シートW自体を湿らせることもない。又、蒸気は、加熱
補助装置2内に籠もることがないので、例えば、蒸気に
より装置2の部品が腐食したり、熱膨張するなどといっ
た不具合をも解消できる。
【0026】又、撓み梁体15には、隣接するトップチェ
ーン16の間隙Sに対応した凹溝20を設けたので、間隙S
から逃げる蒸気は、凹溝20に沿ってキャンバスベルト9
の走行により、その進行方向へ流れて、加熱補助装置2
の最前端より外部へ放出させられ、上記と同様なる効果
を奏することが出来、又上記蒸気案内通路15aに凹溝20
を適用すれば、より効率的な蒸気の放出が可能となる。
【0027】又、摺接体16aは、下方へ湾出する様に円
弧状に設けたので、キャンバスベルト9に対し線接触と
なるため、平板状の摺接体16aに比し、キャンバスベル
ト9との摺接抵抗を減少させられ、キャンバスベルト9
の駆動モーターの負荷を軽減できると共に、キャンバス
ベルト9全面を被覆しないので、段ボールシートWから
発生する蒸気はキャンバスベルト9を透過するだけで外
部へ放出させることが出来る。
【0028】又、加熱補助装置2は、その複数を搬送方
向に縦貫配列すると共に、前後のトップチェーン16が幅
方向で互い違いに配置される様に、前後の加熱補助装置
2を幅方向でずらして配置したので、前後の加熱補助装
置2のトップチェーン16で段ボールシートWの全面を隈
なく押圧でき、段ボールシートWの貼り合わせをより良
好とすることが出来る。
【0029】又、ローラー21を幅方向で直列配置して成
るローラー群22を搬送方向に並列配置すると共に、搬送
方向で並列するローラー21を、前記撓み梁体15の下部で
交差する様に、押圧支持体11の搬送方向端部11b間に架
設した撓み桁体23の下部に支持したので、付勢手段12で
下方付勢される撓み梁体15が、その下部の撓み桁体23を
介してローラー21を押圧することにより、加熱板6aの表
面が変形していても、その変形に対応して撓み梁体15及
び撓み梁体23が撓み変形し、撓み梁体15に沿ってローラ
ー群22のローラー21ーが押圧され、キャンバスベルト9
下部の段ボールシートW全面を押圧できる。そして、請
求項1の発明と同様に、撓み梁体15の端部は押圧支持体
11に支持されているため、幅方向端部側のローラー21を
過度に押圧することがなく、段ボールシートWの端部を
潰さずに段ボールシートW全面を押圧できる。又、本発
明のものは、回転自在なローラー21でキャンバスベルト
9を押圧するため、キャンバスベルト9の走行抵抗をよ
り軽減でき、又キャンバスベルト9全体を被覆すること
もないので、キャンバスベルト9から透過する蒸気をそ
のまま外部へ放出できる。
【0030】又、前後のローラー群22のローラー21は、
ローラー群22におけるローラー21同志間の間隙Sに相互
に対応する様に配列したので、その前後のローラー21に
より、段ボールシートW全面を隈なく押圧することがで
きる等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】加熱補助装置を装備したダブルフェーサーを示
す図である。
【図2】加熱補助装置の側面図である。
【図3】加熱補助装置の正面断面図である。
【図4】加熱板が変形した時の加熱補助装置の状態を示
す図である。
【図5】加熱補助装置の背面図である。
【図6】トップチェーンの変形例を示す加熱補助装置の
側面図である。
【図7】付勢手段の変形例を示す加熱補助装置の正面断
面図である。
【図8】加熱補助装置の配置例を示した背面図である。
【図9】加熱補助装置の変形例を示す側面図である。
【図10】同上正面断面図である。
【図11】同上背面図である。
【図12】加熱板が変形した時の加熱補助装置の状態を
示す図である。
【図13】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 ダブルフェーサー 2 加熱補助装置 3 ヒーティングパート 6a 加熱板 9 キャンバスベルト 11 押圧支持体 11a 幅方向端部 11b 搬送方向端部 12 付勢手段 13 押圧手段 15 撓み梁体 15a 蒸気案内通路 16 トップチェーン 16a 摺接体 20 凹溝 21 ローラー 22 ローラー群 23 撓み桁体 S 間隙 W 段ボールシート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダブルフェーサーのヒーティングパート
    に設置した加熱板上にキャンバスベルトを設け、該キャ
    ンバスベルトを介して加熱板上の段ボールシートを押圧
    する加熱補助装置であって、該加熱補助装置は、キャン
    バスベルトの背面側上方に押圧支持体を上下動自在に設
    け、該押圧支持体下部には、付勢手段を介して押圧手段
    を設け、該押圧手段は、前記付勢手段で下方付勢される
    撓み梁体を押圧支持体の幅方向端部間に架設すると共
    に、平板状の摺接体を搬送方向に連結して成るトップチ
    ェーンを前記撓み梁体の下部で交差する様に、押圧支持
    体の搬送方向端部間に架設したことを特徴とするダブル
    フェーサーにおける加熱補助装置。
  2. 【請求項2】 撓み梁体には、隣接するトップチェーン
    の間隙からキャンバスベルトを透過した蒸気を外部へ導
    く蒸気案内通路を設けたことを特徴とする請求項1の記
    載のダブルフェーサーにおける加熱補助装置。
  3. 【請求項3】 撓み梁体には、隣接するトップチェーン
    の間隙に対応した凹溝を設けたことを特徴とする請求項
    1又は2記載のダブルフェーサーにおける加熱補助装
    置。
  4. 【請求項4】 摺接体は、下方へ湾出する様に円弧状に
    設けたことを特徴とするダブルフェーサーにおける加熱
    補助装置。
  5. 【請求項5】 加熱補助装置は、その複数を搬送方向に
    縦貫配列すると共に、前後のトップチェーンが幅方向で
    互い違いに配置される様に、前後の加熱補助装置を幅方
    向でずらして配置したことを特徴とする請求項1、2、
    3又は4記載のダブルフェーサーにおける加熱補助装
    置。
  6. 【請求項6】 ダブルフェーサーのヒーティングパート
    に設置した加熱板上にキャンバスベルトを設け、該キャ
    ンバスベルトを介して加熱板上の段ボールシートを押圧
    する加熱補助装置であって、該加熱補助装置は、キャン
    バスベルトの背面側上方に押圧支持体を上下動自在に設
    け、該押圧支持体下部には、付勢手段を介して押圧手段
    を設け、該押圧手段は、前記付勢手段で下方付勢される
    撓み梁体を押圧支持体の幅方向端部間に架設し、又ロー
    ラーを幅方向で直列配置して成るローラー群を搬送方向
    に並列配置すると共に、搬送方向で並列するローラー
    を、前記撓み梁体の下部で交差する様に、押圧支持体の
    搬送方向端部間に架設した撓み桁体の下部に支持したこ
    とを特徴とするダブルフェーサーにおける加熱補助装
    置。
  7. 【請求項7】 前後のローラー群のローラーは、ローラ
    ー群におけるローラー同志間の間隙に相互に対応する様
    に配列したことを特徴とする請求項6記載のダブルフェ
    ーサーにおける加熱補助装置。
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