JP3850894B2 - 映像信号合成装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、監視用カメラからの映像信号をテレビ受像機に映し出すための装置に関し、特に利用者が介在することなくテレビ受像機に必要な映像を映し出すための装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、テレビ受像機(以下、テレビジョンと呼ぶ)を利用して映像を映し出す機器としてビデオレコーダ、ホームビデオカメラ、テレビゲーム、防犯用のテレビカメラ等の映像信号出力機器が提供されている。
【0003】
また、一般家庭にも上記の映像信号出力機器が多数普及したことから、複数の映像信号入力端子を装備したテレビジョンが提供されており、テレビ放送のチャンネル選択に加えてこの映像信号入力端子を選択することで所望の映像信号出力機器から出力された映像をテレビジョンに映し出すことができる。
【0004】
更には、テレビジョンの付加価値を高めるために、2つの映像信号を合成してそれぞれの映像信号による映像が同時に映し出される、いわゆるピクチャ・イン・ピクチャ機能を搭載した機種も提供されるに至っている。これにより利用者は、テレビ放送を観ながら同時にテレビゲームを楽しむなど、テレビジョンの多様な利用が可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ビデオテープレコーダをテレビジョンに接続しただけでは、利用者が機器を制御しなければ映像は映らない。しかも、ただ接続しただけでは、ビデオテープの再生映像やゲーム映像等をテレビジョンに映し出すことしかできない。また、高付加価値のテレビジョンは、同時に2種以上の映像信号を再生して多様な利用が可能となっているが、これも上記同様に利用者の機器制御に応じて複数の映像信号を合成するに止まっている。更に、こうした機能でさえ、既存の通常のテレビジョンでは、利用することができない。
【0006】
また、監視用カメラの映像をテレビジョンに表示するシステムも知られているが、一体型のシステムであり、既存のテレビジョンとは別のテレビジョンが必要になってしまう。近年、テレビジョンは画面の大型化が進んでおり、大型のテレビジョンを複数台設置することは、占有体積の点から効率的でない。
【0007】
本発明の映像信号合成装置は、こうした問題点を解決し、大きな情報伝達能力を有するテレビジョンを最大限に利用することで、利用者が本来的に必要とする映像を映し出すことを目的としてなされ、次の構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の映像信号合成装置は、
テレビまたはビデオの映像信号と、最大2台の監視用カメラからの映像信号とを入力する映像信号入力手段と、
前記監視用カメラの各々に対応して設けられ、該監視用カメラを起動する所定の要因を検出する複数の検出手段と、
該検出手段により所定の要因が検出されたとき、テレビ受像機を動作させるリモコンを介して前記テレビ受像機の電源を投入するテレビ電源投入手段と、
前記検出手段により所定の要因が検出されたとき、前記映像信号入力手段から入力された映像信号を合成し、テレビ受像機に出力する合成映像信号出力手段と
を、前記テレビ受像機とは別体に備え、
前記合成映像信号出力手段は、前記複数の検出手段により前記所定の要因が共に検出されたとき、該要因に対応した前記2台の監視用カメラからの映像信号を、前記テレビまたはビデオからの映像信号の隅の位置であって、互いに異なる位置に、各監視用カメラからの映像が前記テレビまたはビデオからの映像の4分の1を超えないサイズで前記テレビ受像機に表示されるように、合成すること
を要旨とする。
【0010】
【作用】
以上のように構成された本発明の映像信号合成装置では、検出手段により所定の要因が検出されたとき、映像信号入力手段に入力されている映像信号を、合成映像信号出力手段が合成し、これをテレビ受像機に出力する。かかる動作を行なう映像信号入力手段,検出手段および合成映像信号出力手段は、テレビ受像機とは別体に設けられており、既存のテレビ受像機を用いて、両映像信号の合成を行ない、監視用テレビカメラからの映像を、通常のテレビやビデオの画像と合わせて認識することができる。しかも、この映像信号合成装置では、複数の検出手段により前記所定の要因が共に検出されたとき、該要因に対応した2台の監視用カメラからの映像信号を、テレビまたはビデオからの映像信号の隅の位置であって、互いに異なる位置に、各監視用カメラからの映像が前記テレビまたはビデオからの映像の4分の1を超えないサイズで前記テレビ受像機に表示されるように、合成するので、複数の要因が同時に生じた場合、2台の監視用カメラからの映像を、テレビまたはビデオからの映像と共に見ることができる。
【0011】
更に、本発明の映像信号合成装置では、検出手段により所定の要因が検出されたとき、テレビ受像機を動作させるリモコンを介してテレビ受像機の電源を投入するテレビ電源投入手段を備えるので、監視用カメラを起動する所定の要因が検出されたときには必ずテレビ受像機の電源が投入され、上記合成された映像信号をテレビ受像機に映し出すことができる。
【0012】
【実施例】
以上説明した本発明の構成、作用を一層明らかにするために、以下本発明の映像信号合成装置の好適な実施例について説明する。図1は、実施例である映像信号合成装置20に周辺機器を接続したときの構成ブロック図である。
【0013】
本実施例の映像信号合成装置20は、一般家庭の防犯設備として極めて利用価値の高い構成を採用している。すなわち、図示するごとく映像信号合成装置20は、3つの映像信号入力端子22,24,26と、2つのセンサ信号入力端子30,32と、3つの商用電源コンセント34,36,38と、少なくとも1つの映像信号出力端子40とを備え、これらの各端子に一般家庭用の電気機器を接続することで作動する別置きの機器として構成される。従って、この映像信号合成装置20は、家庭用のテレビジョン、特に既設のテレビジョンを利用することができ、それ自身も家庭の居間や玄関などに据置タイプあるいは壁掛けタイプとして提供されるコンパクトな筐体に収めることが可能である。もとより、テレビジョンをその上に載置する形態とすることも容易である。
【0014】
この映像信号合成装置20に接続される家庭用の電気機器とは、映像信号入力端子22に接続されるチュナー付のビデオレコーダ60、同端子24,26に接続される防犯用テレビカメラ62,64、センサ信号入力端子30に接続される呼び鈴66、同端子32に接続される人体感知センサ68、映像信号出力端子40に接続されるテレビジョン70、そしてリモコン送信器80のである。ここで呼び鈴66は、家庭の玄関に設置されるインターフォン機能を備える通常のものであり、防犯用テレビカメラ64はこの呼び鈴66が設置されている領域を撮像するように配置されている。人体感知センサ68は、家庭の裏口などの出入口に設置されるもので、人体から放射される特定波長の赤外線を感知して出力信号を発する。この人体感知センサ68が設置された領域を撮像するように、もう一台の防犯用テレビカメラ62は配置されている。
【0015】
テレビジョン70とは、一般家庭の居間等に設置されている通常のテレビジョン(いわゆるテレビ放送受信機)であり、図示しないVHF、UHF、BSあるいはCSアンテナとの接続により所望の公衆放送を受信可能であり、付属のリモコンにより電源のオン/オフや選局操作ができる通常機能を有している。またテレビジョン70には少なくとも1つの映像信号入力端子が備えられており、この映像信号入力端子と映像信号合成装置20の映像信号出力端子40とが接続されている。リモコン送信器80は、テレビジョン70に付属のリモコンの発信信号をそのメーカーや型式に限定されず学習してテレビジョン70に対して所望の動作を実現させる市販の多機能リモコンである。本実施例では、このリモコン送信器80に、少なくともテレビジョン70の電源オン信号と映像信号入力端子からの映像を画面に映し出すためのチャンネル選択信号とが記憶されている。
【0016】
また、上記家庭用の電気機器のうち常時動作させることが不要な機器、すなわち防犯用テレビカメラ62,64及びリモコン送信器80の電源プラグは、商用電源コンセント34,36,38に接続され、映像信号合成装置20を介してこれらの機器に電力を供給することができるように配慮されている。もとより防犯用テレビカメラ62,64などの電源を常時投入しておいて差し支えない場合には、これらの電源は映像信号合成装置20の電源コンセントから取る必要はなく、もよりのコンセントから電源をとればよい。
【0017】
以上のように周辺機器が接続される映像信号合成装置20には、次のような回路が内蔵されている。合成映像信号出力回路44は、映像信号入力端子22〜26から入力される3種の映像信号をワンチップマイクロコンピュータ42からの指示に応じて合成するピクチャ・イン・ピクチャ機能を有する回路であり、その合成した映像信号を映像信号出力端子40から出力する。入力インタフェース回路46は、センサ信号入力端子30,32を介して入力される呼び鈴66,人体感知センサ68からの出力信号をワンチップマイクロコンピュータ42にて処理可能なTTLレベルの信号に変換する回路である。またリレー回路48は、ワンチップマイクロコンピュータ42からの出力信号に応じて、商用電源コンセント34〜38のそれぞれを独立して商用電源と接続する3接点リレー50を駆動する回路である。なお、本実施例で使用した防犯用テレビカメラ62,64は、映像の垂直および水平同期信号を外部から入力された同期信号に基づいて生成する機能を有し、実施例では、映像信号合成装置20に内蔵された合成映像信号出力回路44から出力される外部同期信号に同期した映像信号を出力する。このため、合成映像信号出力回路44による映像の合成は極めて容易である。
【0018】
以上のように構成、接続される本実施例の映像信号合成装置20は、そのワンチップマイクロコンピュータ42の内蔵ROMに記憶された制御プログラムに従って、次のように作動する。以下、図2及び図3に示す制御プログラムのフローチャートに沿って、映像信号合成装置20の動作について説明する。
【0019】
映像信号合成装置20が動作状態になると、まずワンチップマイクロコンピュータ42は図2に示す初期プログラムの処理を開始し、合成映像信号出力回路44に「合成モード0」を指示する命令を出力して(ステップ100)、初期プログラムを終了する。ここで「合成モード0」とは、映像信号入力端子22に接続されるビデオレコーダ60からの映像信号をそのまま映像信号出力端子40から出力するモードである。従って、この「合成モード0」で作動している映像信号合成装置20は、映像信号合成装置20が存在しないかのようにテレビジョン70にてビデオレコーダ60の再生映像等を楽しむことができる。勿論、ビデオレコーダ60はチュナーを内蔵しているので、任意のチャンネルを選択することでその他の公衆放送を楽しむこともできる。
【0020】
この初期プログラムを終了したワンチップマイクロコンピュータ42は、図3にフローチャートを示している監視プログラムを100msec毎に実行する。この監視プログラムの処理が開始されるとワンチップマイクロコンピュータ42は、まず入力インタフェース回路46の接続される入力ポートの入力値を読み込み(ステップ120)、センサ信号入力端子30を介して呼び鈴66から信号入力があるか否かの判断(ステップ200)、そしてセンサ信号入力端子32を介して人体感知センサ68から信号入力があるか否かの判断(ステップ300)を実行する。そして、これらの判断処理により何等の信号入力が無いと判定されたときには、監視プログラムを終了する。
【0021】
一方、ステップ200により呼び鈴66から信号入力があると判定されたときには、ワンチップマイクロコンピュータ42は直ちに商用電源コンセント34,36にAC100[V]を導通させ、リモコン送信器80及び玄関の防犯用テレビカメラ64に電力供給を開始する(ステップ220)。なお、この時、裏口の防犯用カメラ62の電源もオンされる。このリモコン送信器80への電力供給により、テレビジョン70に対して電源オン信号と映像信号出力端子40からの映像が映し出されるチャンネル選択信号とが出力される。従って、テレビジョン70は、例えそれまで電源オフの状態であってもあるいは他のチャンネルを観ている状態であっても、強制的に電源が投入され、かつ、外部からの映像信号を映し出すチャンネル選択がなされる。また、玄関の防犯用テレビカメラにも電力が供給されるため、呼び鈴66の周辺領域の撮像が開始され、この映像信号は映像信号入力端子22を介して映像信号合成装置20に入力される。
【0022】
そしてワンチップマイクロコンピュータ42は、合成映像信号出力回路44に対して「合成モード1」にて作動するように指令を出力する(ステップ240)。この「合成モード1」とは、図4に示すようにビデオレコーダ60からの映像信号の左上隅に小さく玄関の防犯用テレビカメラ64からの映像信号を合成するモードであり、これにより呼び鈴66が操作された以後の玄関周辺の映像をテレビジョン70にて確認することができる。
【0023】
また、ステップ300により人体感知センサ68から信号入力があると判定されたときには、ワンチップマイクロコンピュータ42は直ちに商用電源コンセント34,38にAC100[V]を導通させ、リモコン送信器80及び裏口の防犯用テレビカメラ62(および玄関の防犯用カメラ64)に電力供給を開始する(ステップ320)。従って、前述同様にテレビジョン70に電源投入、チャンネル選択が実行され、外部からの映像信号が映し出される。また、この場合には裏口の防犯用テレビカメラ62が作動を開始し、裏口周辺の撮像結果を映像信号として映像信号合成装置20へ出力する。
【0024】
ワンチップマイクロコンピュータ42は、合成映像信号出力回路44に対して「合成モード2」にて作動するように指令を出力する(ステップ340)。「合成モード2」とは、図5に示すようにビデオレコーダ60からの映像信号の右下隅に小さく裏口の防犯用テレビカメラ62からの映像信号を合成するモードであり、これにより人体感知センサ68が操作された以後の裏口周辺の映像をテレビジョン70にて確認することができるのである。
【0025】
上記実施例では、呼び鈴66もしくは人体感知センサ68が動作したときの動作を別個に説明したが、両者が同時に動作した場合には、図4および図5を合成して、両防犯用カメラ62,64からの映像を合成する(合成モード3)。本実施例では、防犯用カメラ62,64の動作時間がさほど長くないことから、両者は一緒に電源が投入される構成としたが、3接点リレー50を、別個に動作する2個の2接点リレーにより置き換え、必要な防犯用カメラ1台のみ動作する構成とすることも差し支えない。更に、マニュアルでリレーの接点を入り切りできるものとすることできる。
【0026】
以上説明したように、本実施例の映像信号合成装置20によれば、通常状態においては合成映像信号出力回路44が「合成モード0」で作動しており、映像信号合成装置20が存在しないかのようにテレビジョン70にてビデオレコーダ60の再生映像や通常の公衆放送を楽しむことができる。そして、呼び鈴66が操作されたりあるいは人体感知センサ68が人間を感知するなど、何等かの要因が発生したときには、テレビジョン70の利用者の操作によらず、自動的にテレビジョン70の電源投入やチャンネル選択が行なわれ、図4あるいは図5に示すようにビデオレコーダ60からの映像信号の左上隅あるいは右下隅に小さく玄関の防犯用テレビカメラ64あるいは裏口の防犯用テレビカメラ62からの映像信号が映し出される。
【0027】
すなわち、テレビジョン70を単に映像信号の再生機器として利用している場合には、利用者の操作により、ビデオレコーダ60などからの映像を映し出すだけの単純な機能に始終しているに過ぎないが、本実施例の映像信号合成装置20によれば、利用者が要求している映像に加えて、呼び鈴66や人体感知センサ68からの信号が入力されたなどの要因の発生を判断し、テレビジョン70の利用者に伝えなければならない映像を確実にテレビジョン70に映し出すことができるのである。これにより、膨大な情報を伝達する優れた情報メディアであるテレビジョン70を最大限に利用し、利用者が真に必要としている情報を伝達することが可能となる。しかも、既存のテレビジョン70に何等手を加える必要がなく、既存の設備を有効利用することができるという利点も得られる。
【0028】
更に、本実施例の映像信号合成装置20は、テレビジョン70に利用者が真に必要としている情報を映し出すべきとき、テレビジョン70に電源が投入されていなかった場合あるいは他の公衆放送を楽しんでいる場合にも配慮し、強制的にテレビジョン70の電源を投入してその映像を映し出すことができるので、防犯用の映像を見落とすということがない。
【0029】
また、実施例の映像信号合成装置20は、防犯用テレビカメラ62,64に対して撮像が必要となった時に限定して電力を供給する機能をも有しているため、僅かな消費電力で常時作動させておくことができ、家庭用防犯装置として最適である。また、本実施例では、ビデオレコーダ60から出力される映像信号に防犯用カメラ62,64からの映像信号を合成しているので、ビデオレコーダ60で、テレビ放送等を受信・録画している場合、映像を合成して表示しても何等影響を受けないという利点も有する。逆に、本発明の装置をビデオデッキに内蔵し、合成画像を録画可能とすることも容易である。この場合には、テレビの映像が優先する場合も有り得るから、テレビ画像、合成画像および防犯用カメラからの画像のいずれを録画するかを使用者が選択できるようにすることも望ましい。なお、実施例では、防犯用カメラを2台接続したが、そのひとつあるいは全部を、衛星放送からの映像を受信するチューナなどの他のチューナ、あるいはゲームマシン等のビデオ信号の出力装置に接続することも、テレビの持つ高い表示能力を生かす上で好適である。
【0030】
なお、実施例では、合成されるカメラからの映像の大きさは固定としたが、自由にあるいは複数種類の画面の大きさから選択的に、画面の大きさやその配置を変更可能とすることも容易である。使用者のニーズに合った大きさにすればよい。
【0031】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない種々なる態様により具現化されることは勿論である。例えば、本実施例では玄関と裏口の二ケ所だけを監視する家庭用防犯装置としての構成を説明したが、更に多くの場所をモニタする構成として店舗や遊技場などを監視する業務用として具現化してもよい。また、本実施例ではテレビジョン70の画面の表示位置で玄関と裏口との画像を区別しているが、特に監視箇所が多くなった場合などには、合成する映像に直接的に「玄関」や「裏口」等の監視箇所が理解できる文字や記号を表示してもよい。更に、リモコン80の操作により、直ちに電話回線などを介して警報を警備会社に送信したり、防犯用カメラ62,64の映像を電話回線を介して警備会社に送信するといった構成も可能である。
【0032】
実施例では、防犯用テレビカメラ62,64として外部同期信号に同期して映像信号を出力するタイプのものを用いたが、次の構成を採れば、外部同期信号に同期して動作する機能のないカメラも使用可能である。合成映像信号出力回路44に入力される2つの映像信号の同期がとれていない場合には、防犯用テレビカメラからの映像を、図4または図5に示したようにテレビジョン70の画面にきちんと入れることができない。例えばテレビカメラ62,64からの映像信号に含まれる水平同期信号がビデオレコーダ60からの映像信号に含まれる水平同期信号と大きくずれている場合には、テレビカメラの画像は画面右端近くから始まり、その後半の画像は、画面の左端に現われてしまう。また、両同期信号の周波数が合っていないと、映像は次第に移動してしまう。この問題は、実施例に記載したように、外部同期可能なテレビカメラを使用するか、テレビカメラ62,64からの映像信号を一旦メモリに蓄え、ビデオレコーダ60からの映像信号に同期してメモリに蓄えられた画像を読み出すという手法によって解決可能である。
【0033】
更に安価に解決する構成として、図6に示すように、両映像信号のずれを所定周期以内に抑えるという構成が考えられる。防犯用テレビカメラからの映像信号の垂直同期信号,水平同期信号とビデオレコーダ60からの映像信号の垂直,水平同期信号とを検出回路82,84,86,88により検出し、これを比較回路90,92により各々比較し、両者が各同期信号の周期の1/2以上隔たっている場合には、切替回路96,97を切り換えて、テレビカメラからの映像信号を遅延回路94,95に通し、両者のずれを同期信号の周期の1/2以内とする。この場合には、両映像信号の周波数のずれにより、テレビカメラの映像が画面をゆっくり移動することは解決できないが、テレビカメラからの映像がテレビジョン70の画面の端にかかって切れてしまうということはない。防犯用テレビカメラ62,64からの映像は、長期間に亘って見続けるものではないので、かかる構成でも実用上何等差し支えない。両映像信号の同期を正確に採るために必要となる回路や部品が不要となり、機器の小型化、軽量化に資するばかりか、コストの低減も可能となる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の映像信号合成装置は、映像信号出力手段,検出手段および合成映像信号出力手段がテレビ受像機とは別体に備えられており、監視用カメラを起動する所定の要因が検出されたとき、映像信号入力手段に入力されている映像信号を合成し、テレビ受像機に出力する。従って、既存の設備を有効に活用し、テレビまたはビデオの映像と共に監視用の映像を映し出し、テレビ受像機の使用者に、防犯などのために必要な情報を迅速に提供することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である映像信号合成装置20に周辺機器を接続したブロック図である。
【図2】その映像信号合成装置20にて処理される初期プログラムのフローチャートである。
【図3】その映像信号合成装置20にて処理される監視プログラムのフローチャートである。
【図4】「合成モード1」によりテレビジョン70に映し出される映像の説明図である。
【図5】「合成モード2」によりテレビジョン70に映し出される映像の説明図である。
【図6】他の実施例における映像信号合成装置20の要部を示すブロック図である。
【符号の説明】
20…映像信号合成装置
22,24,26…映像信号入力端子
22…映像信号入力端子
30,32…センサ信号入力端子
34,36,38…商用電源コンセント
40…映像信号出力端子
42…ワンチップマイクロコンピュータ
44…合成映像信号出力回路
46…入力インタフェース回路
48…リレー回路
60…ビデオレコーダ
62,64…防犯用テレビカメラ
66…呼び鈴
68…人体感知センサ
70…テレビジョン
80…リモコン送信器
82,84,86,88…検出回路
90,92…比較回路
94,95…遅延回路
96,97…切替回路
Claims (1)
- テレビまたはビデオの映像信号と、最大2台の監視用カメラからの映像信号とを入力する映像信号入力手段と、
前記監視用カメラの各々に対応して設けられ、該監視用カメラを起動する所定の要因を検出する複数の検出手段と、
該検出手段により所定の要因が検出されたとき、テレビ受像機を動作させるリモコンを介して前記テレビ受像機の電源を投入するテレビ電源投入手段と、
前記検出手段により所定の要因が検出されたとき、前記映像信号入力手段から入力された映像信号を合成し、テレビ受像機に出力する合成映像信号出力手段と
を、前記テレビ受像機とは別体に備え、
前記合成映像信号出力手段は、前記複数の検出手段により前記所定の要因が共に検出されたとき、該要因に対応した前記2台の監視用カメラからの映像信号を、前記テレビまたはビデオからの映像信号の隅の位置であって、互いに異なる位置に、各監視用カメラからの映像が前記テレビまたはビデオからの映像の4分の1を超えないサイズで前記テレビ受像機に表示されるように、合成する
映像信号合成装置。
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