JPH0686289A - 画像モニタリング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータによる監視業務を簡略化し、負担
を軽減する。 【構成】 現場に複数のテレビカメラ１（１Ａ〜１Ｎ）
を配置し、これらをフレーム入出力器５Ｂおよび共通の
伝送路３を介して互いに接続するとともに、伝送路３の
最上流位置には監視制御卓４、その最下流位置には表示
器２１を接続し、監視制御卓４からは初期化フレームを
発行することにより、各テレビカメラ１からイメージ情
報を収集してそのフレームに挿入・中継し、これを表示
器２１で受信し、複数のイメージ情報を所定のフォーマ
ットにより１画面で表示できるようにして、監視を容易
にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えばビル，店舗に
おける人の出入り、またはプラントにおける機器の状態
などを遠隔地からモニタリングするための画像モニタリ
ング方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のモニタリングシステムと
して、例えば図５のような方式が知られている。これ
は、現場に複数のテレビカメラ１（１Ａ〜１Ｎ）を配置
し、その各々を伝送路３を介してモニタテレビ２（２Ａ
〜２Ｎ）と１：１に接続し、オペレータにより監視する
ようにしたものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方式では一人のオペレータで沢山の画面を監視す
る必要があるため、監視業務が複雑かつ煩雑となり誤り
の発生率も高くなるなどの問題がある。したがって、こ
の発明の課題は監視画面を簡単化し、オペレータの負担
を軽減することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、この発明では、現場に複数のテレビカメラを配置
し、これらを所定のインタフェース機器および共通の伝
送路を介して互いに接続するとともに、この伝送路の最
上流位置には監視制御卓、伝送路の最下流位置には少な
くとも１つの表示器をそれぞれ接続し、前記監視制御卓
からは初期化フレームを発行し、このフレームを受信し
た各テレビカメラでは、少なくともイメージ情報を収集
しこれをフレームの所定位置に挿入して次段へ送る処理
を順次行なうことにより、前記表示器により所定のフォ
ーマットで複数のイメージ情報を１画面上にまとめて表
示可能にしたことを特徴としている。

【０００５】上記発明では、前記フレームを各テレビカ
メラに対する指示および制御情報を挿入する制御情報部
と、各テレビカメラで収集されるイメージ情報を挿入す
るイメージ情報部と、各テレビカメラで収集される状態
情報を挿入するステータス情報部とから構成することが
でき、また、前記ステータス情報部の異常情報にもとづ
き前記表示器にて表示すべき表示の態様を変更可能にす
ることができ、さらには、前記テレビカメラ用インタフ
ェース機器にはデータを受信するための受信領域、デー
タを加工するための加工領域およびデータを送信するた
めの送信領域を持つメモリを設けることができる。

【０００６】

【作用】現場に配置された複数のテレビカメラを介して
得られる複数の画像を１つの表示器で表示可能とするこ
とにより、監視業務を簡略化しオペレータの負担を軽減
する。

【０００７】

【実施例】図１はこの発明の実施例を示す構成図であ
る。同図において、１（１Ａ〜１Ｎ）はテレビカメラ、
２１は高解像度大型表示器、３は伝送路、４は監視操作
卓、５（５Ａ，５Ｂ，５Ｃ）はフレーム入出力器をそれ
ぞれ示す。５Ａはマスタ用、５Ｂはカメラ用、５Ｃはモ
ニタ用の各フレーム入出力器をそれぞれ示す。すなわ
ち、伝送路３の最上流には監視操作卓４を接続し、その
下流には複数のテレビカメラ１Ａ〜１Ｎをカメラ用フレ
ーム入出力器５Ｂを介して、いもづる式にそれぞれ接続
する。なお、高解像度大型表示器２１を監視操作卓４に
並列に接続しているが、これをいもづる式に接続するよ
うにしても良い。また、高解像度大型表示器２１をここ
では１つとしたが、必要に応じて設けることができる。

【０００８】このような構成において、監視操作卓４は
予め定義されている初期化フレームの発行を、繰り返し
実行する。ここに、フレームとは高解像度大型表示器の
画面によって表示し得る分解能（情報量）を少なくとも
収容可能なデータブロックをいい、ブロックの開始と終
了符号とにより囲まれている。フレーム構造の例を図２
に示す。すなわち、フレーム１０は制御情報部１１，イ
メージ部１２およびステータス部１３より構成されてい
る。制御情報部１１はさらに、フレーム開始符号（Ｓｔ
ａｒｔ）１４，フレーム番号（Ｎｏ．）１５および各カ
メラ対応の制御データ１６から構成されている。また、
ステータス部１３では各カメラ対応のステータス情報１
７を収容できるようになっており、その最後にはフレー
ム終了符号（Ｅｎｄ）１８が配置される。

【０００９】フレーム番号（Ｎｏ．）１５は高解像度大
型表示器２１に表示する画像構成に対して付けられる番
号であり、図１に示す伝送路３の下流側に配置された高
解像度大型表示器２１が表示すべきフレームを獲得する
ときに主に使用される。図３に高解像度大型表示器２１
で表示するレイアウト例を示す。ここでは、カメラ１〜
Ｎの画像が図３のように表示されることになる。制御デ
ータ１６には、各カメラに対してどの位置にどのような
形でモニタ画像を挿入すべきかの個別制御情報（挿入位
置，形状，縮尺およびカメラに対するズーム，回転，移
動等の撮像条件指示情報など）が収容される。なお、イ
メージ部１２には高解像度大型表示器２１で表示する画
像情報（イメージ情報）が収容される。なお、表示器２
１を複数個設けて各カメラ画像を監視する場合、その重
要度に応じて表示器の割付けを行ない、重要度に応じて
表示更新間隔に差を設ける、すなわち初期化フレームの
発行頻度を変えることにより、システムの最適化を図る
ことができる。

【００１０】上述のように、監視操作卓４はマスタ用フ
レーム入出力器５Ａを介して初期化されたフレームを送
出する。このとき、監視操作卓４はイメージ部１２に対
しバックグランドイメージ（背景画像）も挿入すること
ができる。送出されたフレームは、伝送路３を介して現
場のカメラが設置されているところの、まず第１番目の
カメラ用フレーム入出力器５Ｂに入力される。カメラ用
フレーム入出力器５Ｂには機番が付されており、フレー
ムの該当カメラ制御データを受けて対応カメラからの画
像を加工し、その位置，形状，縮尺などを適宜に決定し
てイメージ部１２に挿入する。また、カメラに対する撮
像指示等を抽出し、カメラを制御する。さらに、カメラ
側のステータス（異常情報，計測値など）を収集し、フ
レームのステータス部１３に挿入する。

【００１１】該当フレーム入出力器でのイメージ，ステ
ータス情報の挿入が完了すると、第２番目のフレーム入
出力器５Ｂに対してフレームが転送され、上記と同様に
してイメージ，ステータス情報が挿入される。フレーム
は順次第３，第４…第Ｎ番目のカメラ用フレーム入出力
器５Ｂで挿入，中継が行なわれ、最後の挿入，中継が行
なわれると、伝送路３を介して監視所に設置されている
モニタ用フレーム入出力器５Ｃに転送される。モニタ用
フレーム入出力器５Ｃは、表示すべきフレーム番号のフ
レームを受信し、高解像度大型表示器２１にイメージ化
して表示する。さらに、マスタ用フレーム入出力器５Ａ
では、全カメラからのカメラステータス情報を収集する
ことができる。なお、カメラは一般に良く知られている
ものであり、また高解像度大型表示器２Ａとしても最近
脚光を浴びているハイビジョン用のものを使用し得るの
で、その詳細は省略する。

【００１２】フレーム入出力器５Ａ，５Ｂ，５Ｃの全機
能を盛り込んだ原理構成例を図４に示す。なお、同図に
おいて５１はレシーバ、５２はＲ／Ｗ（リード／ライ
ト）制御部、５３は設定部、５４はＡ／Ｄ（アナログ／
ディジタル）変換部、５５はＤ／Ａ（ディジタル／アナ
ログ）変換部、５６は入力切替部、５７は出力切替部、
５８はフレームメモリ、５９はドライバで、３は伝送路
である。５Ａ，５Ｂ，５Ｃの違いは端末（カメラ１，表
示器２１，監視操作卓４）での画像データの方向が異な
るだけである。同図では設定器５３によりいずれかの機
能に定義付けられるようになっており、さらには、機番
の入力機能も持っている。つまり、５Ａ，５Ｂ，５Ｃは
インタフェース機器として設けられている。

【００１３】伝送路３からのフレームは、レシーバ５
１，入力切替部５６を介して、３枚のフレームメモリ５
８の内の第１のフレームメモリに格納される。これと並
行して第２のフレームメモリは、Ｒ／Ｗ制御部５２を介
して端末側と画像データの入出力（挿入を含む）を行な
い、第３のフレームメモリは出力切替部５７，伝送路ド
ライバ５９を経て、信号路３に対し蓄積，挿入処理等の
完了したフレームが送出されるように動作する。つま
り、フレームメモリの第１はデータを受信するための受
信領域、第２はデータを加工するための加工領域、第３
はデータを送信するための送信領域としてそれぞれ利用
される。Ｒ／Ｗ制御部５２は動作モードと機番に対応し
て、フレーム中の制御情報の該当データを取り出し、カ
メラ１からの画像信号をＡ／Ｄ変換部５４によってディ
ジタル信号に変換し、そのイメージ部で指定された仕様
で挿入等の処理を行なうか、イメージ部からイメージを
読み出し、Ｄ／Ａ変換部５５でアナログ信号に変換して
高解像度大型表示器２１に出力する。５６，５７はフレ
ームメモリ５８の切り替えを順次行なう。

【００１４】フレーム入出力器がモニタ用であるとき
は、設定部５３では受信したフレームの中から、表示し
ようとするフレームＮｏ．のものだけを保持，更新し、
Ｄ／Ａ変換部５５を経て表示するように定義する。表示
器２の接続は伝送路３に対し、並列または直列接続のい
ずれでも良い。なお、監視操作卓４に対してオペレータ
が表示形式の変更を入力するか、または戻ってきたフレ
ームのステータス部分に監視操作卓４が自動的に応答
し、新たに発行するフレームの制御情報を更新すること
により、注目カメラ画像表示の表示レベル（位置，大き
さなど）を変えることができ、これにより異常が発生し
たことをオペレータに対し迅速に通知することが可能と
なる。監視操作卓４にはパソコンとほぼ同等の機能を付
与しておき、柔軟な対応ができるようにしている。

【００１５】

【発明の効果】この発明によれば、以下のような効果を
期待することができる。 （１）監視対象となる複数の画像を有意的にレイアウト
表示できるので、監視業務の効率化，集中化が可能とな
る。 （２）監視所におけるモニタ数を大幅に減らすことがで
きる。 （３）共通の伝送路を利用するようにしたので、伝送路
のコストを大幅に低減することができる。 （４）現場での異常発生を監視所側で検出し、その個所
における画面の表示態様を変えることにより、オペレー
タに対し異常発生を迅速に通知することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す構成図である。

【図２】フレームを示す構成図である。

【図３】各カメラ画像のレイアウト例を示す概要図であ
る。

【図４】フレーム入出力器の具体例を示す構成図であ
る。

【図５】従来方式を示す概要図である。

【符号の説明】

１（１Ａ〜１Ｎ）…テレビカメラ、２（２Ａ〜２Ｎ），
２１…表示器、３…伝送路、４…監視操作卓、５…フレ
ーム入出力器、５１…レシーバ、５２…Ｒ／Ｗ制御部、
５３…設定部、５４…Ａ／Ｄ変換部、５５…Ｄ／Ａ変換
部、５６…入力切替器、５７…出力切替器、５８…フレ
ームメモリ、５９…ドライバ。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 現場に複数のテレビカメラを配置し、こ
   れらを所定のインタフェース機器および共通の伝送路を
   介して互いに接続するとともに、この伝送路の最上流位
   置には監視制御卓、伝送路の最下流位置には少なくとも
   １つの表示器をそれぞれ接続し、前記監視制御卓からは
   初期化フレームを発行し、このフレームを受信した各テ
   レビカメラでは、少なくともイメージ情報を収集しこれ
   をフレームの所定位置に挿入して次段へ送る処理を順次
   行なうことにより、前記表示器により所定のフォーマッ
   トで複数のイメージ情報を１画面上にまとめて表示可能
   にしてなることを特徴とする画像モニタリング方法。
2. 【請求項２】 前記フレームは各テレビカメラに対する
   指示および制御情報を挿入する制御情報部と、各テレビ
   カメラで収集されるイメージ情報を挿入するイメージ情
   報部と、各テレビカメラで収集される状態情報を挿入す
   るステータス情報部とからなることを特徴とする請求項
   １に記載の画像モニタリング方法。
3. 【請求項３】 前記ステータス情報部の異常情報にもと
   づき前記表示器にて表示すべき表示の態様を変更可能に
   してなることを特徴とする請求項２に記載の画像モニタ
   リング方法。
4. 【請求項４】 前記テレビカメラ用インタフェース機器
   にはデータを受信するための受信領域、データを加工す
   るための加工領域およびデータを送信するための送信領
   域を持つメモリを設けたことを特徴とする請求項１に記
   載の画像モニタリング方法。