JP3848730B2 - 回転体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレーンの走行車輪やフックブロックのシーブ等に用いられる回転体に関する。
【0002】
【従来の技術】
クレーンの走行車輪等における回転体の一般的な構造は、図6〜図9に示されるものが公知である。いずれの回転体12,13も、車軸直角方向平面からなる面状リブ14に所要数の補強リブ15を設けたアーム構造によりボス5とリム2とを連結している。すなわち、図6及び図7に示される従来例1では、踏面3(レールに接する面、なお本発明では広くリム外面を指す語として使用する)を挟んでボス5とリム2とに架け渡した2枚の平行な面状リブ14,14のそれぞれ両外側に、半径方向に延びる所要数の補強リブ15を円周方向に断続かつ等間隔で設けてアーム構造を構成している。こうしてアーム構造を中空とし、回転体12としての重量軽減を図るほか、回転体12としての必要十分な構造強度や剛性を得るのである。
【0003】
また、図8及び図9に示される従来例2は、踏面3の中心線上でボス5とリム2とに架け渡した1枚の面状リブ14に、上述同様、半径方向に延びる所要数の補強リブ15を円周方向に断続かつ等間隔で前記面状リブ14の両外側に設けている。アーム構造を構成する面状リブ14が1枚であるため、従来例1に比べて耐荷重性に劣るものの、回転体13の重量を軽減できる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来技術において、従来例1の回転体では、踏面がレールとの摩擦によってすり減り、場合によっては踏面からクラックが発生して回転体が分断する危険性があった。特にクレーンに用いる走行車輪のように、垂直荷重が極めて大きい回転体においては、前記危険性の度合いが大きくなっていたが、このような回転体にこそ十分な耐荷重性が求められ、厳に危険を回避するべきである。
【0005】
また、従来例2の回転体では、踏面の中心線上から面状リブが延設されているため、踏面からクラックが発生して回転体が分断する危険は回避できるが、面状リブとベアリングとの位置関係が大きく離隔することから、ボスからリムへの回転力の伝達が非効率となる欠点がある。これを解決するには、より剛性の高い補強リブを考案するか、補強リブの数を増やさなければならず、少なからず回転体の重量を増加させる事態を招く結果となっていた。そこで、クラックの発生を抑制して長期にわたる安全性を確保すると共に、重量増加を招かない、むしろ軽量化できる回転体を開発するため、特に回転体のアーム構造について検討を重ねることにした。
【0006】
【課題を解決するための手段】
検討の結果、開発したものが、車軸を挿通するボスと踏面を有するリムとを面状リブで構成するアーム構造により連結してなる回転体において、面状リブは円周方向に断続して車軸方向内外へ交互に配設した略円周方向の面状主リブと、円周方向において隣接する面状主リブ同士を車軸方向に斜行しながら連結する面状接続リブとからなり、アーム構造は車軸方向内外へ交互に断面台形の突出を繰り返しながら連続して円周方向に延びる1枚の面状リブから構成した回転体である。車軸方向内外へ交互に繰り返す突出は、前記内外において等分割、つまり偶数回が好ましい。
【0007】
本発明における回転体のアーム構造は、車軸方向内外へ交互に断面台形の突出を繰り返しながら連続して円周方向に延びる1枚の面状リブから構成することにより、ボス又はリムそれぞれの車軸方向の一体性を高めると共に、ボス及びリムの一体性を高め、クラックの発生を抑制する。特に、面状リブの車軸方向内外の突出を結ぶ部位、すなわち面状接続リブが回転体の内外を結び付ける働きを持ち、回転体の分断を防止する。また、面状主リブをボス内のベアリング上から延設するように位置関係を定めることで、ボスからリムへの回転力の伝達を効率化する。更に、車軸方向内外へ交互に断面台形の突出を繰り返しながら連続して円周方向に延びる1枚の面状リブが回転体の捻れを抑制することで、回転体の垂直方向及び水平方向の耐荷重性を高める。
【0008】
面状リブの板厚は一定を基本とするが、回転体に掛かる荷重条件に合わせ、一部の板厚を他に比べて厚くすれば、より効果的に耐荷重性能を向上させることができる。例えば、垂直荷重が大な荷重条件下では面状主リブの板厚を面状接続リブに対して相対的に厚くしたり、逆に水平荷重が大な荷重条件下では面状接続リブの板厚を面状主リブに対して相対的に厚くすれば、重量増加を抑えながら回転体の耐荷重性を効率的に改善することができる。なお、面状主リブ又は面状接続リブを厚くする場合、全体を厚くするのみならず、部分的に厚みを増すようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について説明する。図1は実施例1として本発明を適用したクレーンの走行車輪(回転体)1の右半面正面図、図2は図1のA−A線矢視断面図であり、図3は図1の円周方向B−B線端面図である。本例の走行車輪1は、図1及び図2に見られるように、リム2の踏面3に沿ってギヤ4を形成したもので、ボス5内にベアリング6を介装して車軸(図示せず)を挿通し、このボス5とリム2とを、車軸方向内外へ交互に断面台形の突出を繰り返しながら連続して円周方向に延びる1枚の面状リブ7からなるアーム構造(図3参照)により一体化している。
【0010】
アーム構造を形成する面状リブ7は、図3に見られるように、円周方向に断続して車軸方向の内外へ交互に配設した円周方向の面状主リブ8と、円周方向において隣接する面状主リブ8,8同士を車軸方向に斜行しながら連結する面状接続リブ9とから構成している。本実施例では、面状主リブ8の数は前記内外において4個ずつ、すべて等分としている。このように車軸方向内外へ交互に断面台形の突出を繰り返しながら連続して円周方向に延びる1枚の面状リブ7からなるアーム構造は、走行車輪1の捻れを抑制して耐荷重性を高め、従来に比べて、走行車輪1の軽量化を可能にする。また、車軸方向内外で交互にボス5とリム2とを連結する面状主リブ8は、図2及び図3からわかるとおり、それぞれベアリング6上から延設されるため、ボス5からの回転力を効率よくリム2へ伝達する。
【0011】
なお、本実施例は板厚が一定の面状リブ7について示したが、例えば回転体に対して垂直荷重が大の荷重条件下では、面状主リブ8を面状接続リブ9に対して相対的に厚くするとよい(図3中の二点鎖線参照)。また、回転体に対して水平荷重が大の荷重条件下では、面状主リブ8に対して相対的に面状接続リブ9を厚くするとよい。
【0012】
図4は実施例2として本発明を適用したフックブロックのシーブ11の右半面正面図であり、図5は図4のC−C線矢視断面図である。実施例1として示したクレーンの走行車輪1(図1及び図2参照)同様に車軸方向内外へ交互に断面台形の突出を繰り返しながら連続して円周方向に延びる1枚の面状リブ7からなるアーム構造を有し、シーブ11の耐荷重性を高めると共に、面状主リブ8がボス5内のベアリング6上から延設されているため、ボス5の回転力を効率よくリム2に伝達できるようになっている。このほか、本発明はおよそ回転体を構成するベルト車、はずみ車、歯車等に適用でき、総じて回転体の性能を高めるのである。
【0013】
【発明の効果】
本発明により、回転体の耐荷重性が高まり、仮に踏面からクラックが発生した場合でも屈曲する面状リブがボスとリムとの分断を防止するため、回転体の使用における安全性が高められる。このことは、耐荷重性を高め、破損を回避するための回転体を、従来よりも軽量に製造することができることを意味する。とりわけ、面状リブの一部の板厚を他に比べて増すことにより、回転体に対する荷重条件に合わせて効率よく耐荷重性能を高めることができ、回転体の軽量化と耐荷重性の向上とをうまく両立させることができる。こうした回転体の軽量化に加え、ボスからリムへの効率的な回転力の伝達が、動力発生に掛かるコストを低減する方向に作用し、本発明の回転体を使用する装置の運用コストの低減(例えば燃費の向上や小出力化)を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1として示したクレーンの走行車輪の右半面正面図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】図1の円周方向B−B線端面図である。
【図4】実施例2として示したフックブロックのシーブの右半面正面図である。
【図5】図4のC−C線矢視断面図である。
【図6】従来例1の回転体の右半面正面図である。
【図7】図6のD−D線矢視断面図である。
【図8】従来例2の回転体の右半面正面図である。
【図9】図8のE−E線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 クレーンの走行車輪
2 リム
3 踏面
5 ボス
7 面状リブ
8 面状主リブ
9 面状接続リブ
11 フックブロックのシーブ
Claims (4)
- 車軸を挿通するボスと踏面を有するリムとを面状リブで構成するアーム構造により連結してなる回転体において、面状リブは円周方向に断続して車軸方向内外へ交互に配設した略円周方向の面状主リブと、円周方向において隣接する面状主リブ同士を車軸方向に斜行しながら連結する面状接続リブとからなり、アーム構造は車軸方向内外へ交互に断面台形の突出を繰り返しながら連続して円周方向に延びる1枚の面状リブから構成したことを特徴とする回転体。
- 面状主リブは、ボス内に取り付けられるベアリング上から延設する位置とした請求項1記載の回転体。
- 面状主リブの板厚を面状接続リブに対して相対的に厚くして、重量増加を抑えながら垂直荷重が大な荷重条件下での回転体の耐荷重性を改善する請求項1又は2いずれか記載の回転体。
- 面状接続リブの板厚を面状主リブに対して相対的に厚くして、重量増加を抑えながら水平荷重が大な荷重条件下での回転体の耐荷重性を改善する請求項1又は2いずれか記載の回転体。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP11693097A JP3848730B2 (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | 回転体 |
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Family Applications (1)
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JP11693097A Expired - Fee Related JP3848730B2 (ja) | 1997-05-07 | 1997-05-07 | 回転体 |
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1997
- 1997-05-07 JP JP11693097A patent/JP3848730B2/ja not_active Expired - Fee Related
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