JP3847789B2 - ホース又は類似物のためのカップリング - Google Patents

Description

技術分野
本発明は、請求項１の前文に従った加圧状態の媒体用のホース又は類似物を接続するためのカップリングに関する。
背景技術
圧力媒体用のホース又は類似物を接続するための分離可能なカップリング、特に圧縮空気用カップリングが、工業及び手工業において広範囲にわたって使用されている。このようなカップリングは圧縮空気器具又は類似物を圧縮空気源に接続するためにしばしば使用される。カップリングの雌部分は弁要素を有しており、この弁要素は継続的に圧力をかけられた状態でホースを雌部品に通じている状態に保つことを可能にする。カップリングのニップルが圧縮空気器具に通じているホース又は類似物へ接続される。器具を交換する又はある別な理由で圧縮空気源から器具を分離するときには、カップリングにはしばしば比較的高い圧力がかかっている。ニップルが雌部品から外されるとき、ニップルを噴射させる強力な反動がニップルに接続されているホースにかかる。さらに取り外し時に大きな騒音が発生する。反動力と騒音の両方ともが、特に安全上の理由で除去されるべき不利点となる。
発明の開示
本発明の目的は、上述の不利点を除去し且つカップリングに圧力がかかっている間に反動又は騒音を発生させずに雌部品からニップルを取り外すことを可能にする、序論で述べられたタイプのカップリングを達成することである。
これは本発明により、請求項１の特徴部に開示されている点を特徴とするカップリングによって達成される。
本発明によるカップリングの適切な実施態様が従属請求項に開示されている。
【図面の簡単な説明】
本発明が同伴の図面を参照して、以下でより詳細に説明される。
図面において、
図１は、接続されている状態の本発明の一つの実施態様によるカップリングの長手方向断面を示しており、
図２は取り外す過程の初期段階の図１のカップリングを示しており、
図３は取り外す過程の間の中間位置にある図１及び図２のカップリングを示しており、
図４はニップルのを取り外し後の図１〜図３に示されているカップリングの雌部品を示している。
発明を実施するための最良の形態
図面に示されているカップリングは、雌部品１と、雌部品１に挿入可能なニップル２とを備える。雌部品１はホース又はパイプ用の取付け手段３を具備されており、ニップル２はホースへの挿入のための取付け手段４を具備されている。雌部品１は圧力媒体源（不図示）に接続されることを企図されており、一方、ニップル２はホースを介して器具又は類似物（不図示）に接続されることを企図されている。
外周に配分されており且つ雌部品１の半径方向開口に配置されてニップルの周状溝６と協働する幾つかのボール５を有する其れ自体は既知のタイプのボールロック手段が、雌部品１の自由端部の近傍に配置される。このボールロック手段は機能はよく知られており、ボールロック手段が図１に示されるように雌部品１の挿入される位置にニップル２をロックするために使用される。ボール５がリング７により溝６に押圧された状態に保たれ、このリング７は雌部品１の外側に沿って軸線方向に移動可能であり且つばね８により図１に示されるロック位置に向かって付勢されている。
ニップル２は中空であり、図１に示される雌部品１内の弁座１０から離間された位置に弁要素９を維持する。弁要素９は中空延長部分１１をこのために具備されており、この中空延長部分１１はカップリングを通る媒体の流れを可能にさせるために弁要素自体９に隣接する半径方向開口を具備されている。図１に示されるこの位置においては、ニップル２はばね１２を圧縮することによって延長部分１１を介して弁座１０から弁体９を離れさせてある。
延長部分１１はその外側表面に周囲溝１３を具備されており、腕１５の一方の端部の肩１４がその溝１３内に延びている。図面は一つの腕１５のみを示しているが、実際には、雌部品１は複数のこのような腕を間隔を空けて周囲に具備されている。腕１５の肩１４から離れている端部には丸みを帯びた突起１６があり、この突起１６は図１に示される係合された位置においてはニップル２の溝６に延びる。
図２に示される位置においては、係合解除過程がちょうど始まったところである。図１に示される結合された位置にばね１８によって付勢されているスリーブ１７が雌部品１の自由位置から離されたところである。リング７はばね８の力に逆らってスリーブ１７に迫従し、リング７の斜面端部がボール５と協働するようになる。この位置においては、ボール５は半径方向外側に動くことができ、ばね８の力に逆らってリング７をさらに後方へ押圧することができる。スリーブ１７の突起１９は腕１５の半径方向外側の表面に当接し、腕１５がニップル２の溝６と係合する状態を保たせる。
ばね１２の力の結果としてニップル２が弁要素９の延長部分１１によって雌部品１から軸線方向に押圧されると、溝６の端縁が斜めになっていることによって、ボール５が溝６から半径方向外側へ押圧される。ニップル２がそれによって解放されて、図３に示される位置に到達するまで雌部品１から軸線方向に動く。この位置においては、弁要素９が弁座１０と密閉係合状態になるまで動かされており、雌部品１を通る媒体の流れは不可能となる。しかしながら、スリーブ１７の突起１９は腕１５及びその突起１６が半径方向外側に移動することを許容しないので、突起１６が溝６内に延びている状態で腕１５が保持される。こうして、ニップル２が中間位置に保持される。こうして、ニップル２及びニップルに接続されているホースの圧力媒体は弁要素９の延長部分１１と雌部品１の間の隙間を通って周囲に出ることができる。雌部品１から離す方向にニップル２への軸力を提供するニップル２の圧力はもちろん降下する。この軸力は半径方向外側に向けられた力を突起１６及び腕１５へ作用させる。腕１５は斜めの端縁を有する窪み２０を具備されており、この窪み２０へスリーブ１７の突起１９が延びる。腕１５にかかる半径方向外側に向けられた力は、ニップル２の内部圧力が所定の水準へ下降するまで、図３に示される位置にスリーブ１７を保持する。この水準を越えてしまうと、ばね１８にかかる力が腕１５にかかる半径方向外側に向いた力に打ち勝ち、突起１９が窪み２０から外へ動けるようになる。その後、ばね１８はスリーブ１７を図４に示される位置へ変位させることができ、この位置では、腕１５が半径方向外側へ旋回可能となり、雌部品１からの取り外しのためにニップル２を解放させることができるようになる。
上述の過程は、カップリングの内部圧力が比較的高かったとしても、ニップル２が制御されて満足いくように雌部品１から取り外されることを可能にする。要するに、ニップル２が先ず中間位置へ移動され、その位置で弁要素９が弁座１０に対して密閉し、その後、ニップル２及びニップルに接続されている部分にかかる内部圧力が周囲への解放によって制御されて降下させられると言える。内部圧力が構成要素の適切な寸法決定によって決定されることが可能なある水準へ降下してしまうと、ニップル２が雌部品１からの取り外しのために解放される。こうして、騒音及び強力な反動の両方が回避されるが、このことは、係合解除が安全上及び利便上で満足いくようになされ得ることを意味している。
本発明はもちろん上述の実施態様に限定されるものではない。しかしながら、添付の特許請求の範囲内で変更がなされることが可能である。

Claims (3)

1. 雌部品（１）と、雌部品（１）に挿入可能なニップル（２）と、挿入された位置で前記ニップル（２）を前記雌部品（１）にロックするためのボールロック手段（５、６）とを備え、前記雌部品が、前記ニップル（２）が前記雌部品（１）に挿入されているときに前記雌部品（１）の弁座（１０）と接触している閉鎖位置から前記弁座（１０）から離間されている開放位置へ変位させられることが可能な軸線方向へ変位可能な弁要素（９）を備えている、加圧された媒体用のホース又は類似物を接続するためのカップリングであって、少なくとも一つの固定装置（１４〜１６）が前記雌部品（１）に配置されており、カップリングに圧力が作用しているときに前記ボールロック手段（５、６）を解放する際に、前記ニップル（２）の圧力が予め定められた水準以下へ下降するまで、前記弁要素（９）が前記弁座（１０）と接触しており且つ前記ニップル（２）の内部が周囲と連通している中間位置に前記ニップル（２）を固定するようになっていることを特徴とする、加圧された媒体用のホース又は類似物を接続するためのカップリング。
2. 前記少なくとも一つの固定装置（１４〜１６）の各々は腕（１５）からなり、この腕（１５）の一方の端部が前記雌部品（１）に旋回可能に取付けられており、この腕（１５）の他方の端部が、前記ニップル（２）が前記中間位置に固定されているときに、前記ニップル（２）の溝（６）に延びるように配置されている突起（１６）を具備することを特徴とする、請求項１に記載のカップリング。
3. 前記腕（１５）がばね負荷された手段（１７）によりロック位置に保持され、該ばね負荷された手段（１７）は、前記ニップル（２）の圧力が前記予め定められた水準以下に下降すると、解放位置への移動のために前記腕（１５）を解放するように配置されており、該解放位置では前記突起（１６）が前記ニップル（２）の前記溝（１６）の外側に位置することを特徴とする、請求項２に記載のカップリング。

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