JP3844146B2 - スリーブヨークへのダストカバーの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自在継手におけるスリーブヨークへのダストカバーの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来スリーブヨークへのダストカバーの取り付けは、円筒状ダストカバーの端部をヨーク部にかしめ付けるのが一般的であった。
実公昭58−127224号公報および実公昭63−20578号公報には、かかる例が記載されており、前者の公報記載例を図6に示す。
【0003】
スリーブヨーク01は、ヨーク部02とスリーブ部04がヨーク基端部03で連結されて一体に形成されたもので、スリーブ部04の端部が対称な半径外方向に膨出してヨーク基端部03が形成され、同ヨーク基端部03の両端が軸方向に屈曲してヨーク部02が形成されている。
【0004】
円筒状のダストカバー05は、端部がヨーク基端部03に圧入され、端部の一端突出部05aをかしめ付けることで取り付けられている。
【0005】
また後者の実公昭63−20578号公報に記載されたものは、ヨーク基端部に形成された外周溝に円筒状ダストカバーの端部を折り曲げることでかしめ付け、取り付けられるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記両者のいずれの例も仮組の後にかしめ付けをするもので、組付性が悪い。特に前者の場合、ダストカバー05の端部の一端突出部05aをヨーク基端部03の所定位置に位置合わせする必要があり、そのため治具が必要とされたり、高い寸法精度も要求される。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、治具や高い寸法精度が要求されず組付性に優れたスリーブヨークへのダストカバーの取付構造を供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用効果】
上記目的を達成するために、本発明は、スリーブヨークはヨークスタブの基端部にスリーブの端面を当接し結合することで形成され、前記ヨークスタブの基端部の結合面に円環状の突条が形成され、前記スリーブの結合側端部に外周が縮径され前記ヨークスタブの円環状の突条の内径に等しい外径の小径部が段部を介して形成され、前記ヨークスタブとスリーブとの当接にあたり、前記スリーブの小径部を環状のダストカバーに貫通し、前記スリーブの小径部の前記ダストカバーより突出した先端を前記ヨークスタブの突条内に嵌入することにより前記ヨークスタブの円環状の突条の端面とスリーブの外周に形成された段部との間に前記ダストカバーを挟持し、前記スリーブの小径部の先端外周と前記ヨークスタブの突条の内周を溶接することにより前記スリーブと前記ヨークスタブを前記ダストカバーとともに一体化したスリーブヨークへのダストカバーの取付構造とした。
【0009】
別体のヨークスタブとスリーブとを結合するに当たってダストカバーを挟持するようにしているので、治具や高い寸法精度が要求されずにダストカバーを簡単かつ確実に取り付けることが可能で、組付性に優れている。
【0010】
前記スリーブヨークへのダストカバーの取付構造において、前記環状のダストカバーは、円筒状本体とその同心小径の円筒状係合部とを連結部が連結した構成をなし、前記円筒状係合部が前記スリーブに周設され前記ヨークスタブの円環状の突条と前記スリーブの段部との間に挟持されることで、連結部を介して円筒状本体が容易かつ確実に支持される。
【0011】
前記ヨークスタブと前記スリーブは、ともにプレス形成されたものとすることで、製作を容易にし、かつ部品の共用化が可能となり、軽量化および低コスト化を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図3に図示し説明する。
図1は本実施の形態に係るヨークスタブ1とスプラインスリーブ11の結合前のダストカバー21も含めて同軸に配置した斜視図であり、図2はその断面図である。
【0013】
ヨークスタブ1,スプラインスリーブ11およびダストカバー21は、いずれもプレス成形され、軽量かつ低コストである。
ヨークスタブ1は、基端部2から二股にヨーク部3が突出して側面視でコ字状をしており、基端部2の結合面2aには円環状の突条4が突出形成されている。
【0014】
一方スプラインスリーブ11は、円筒内周面にインナースプライン12が形成されている。
そしてスプラインスリーブ11の外周は、本体部13の結合側端部に縮径された小径部14が段部15を介して形成されている。
段部15は、スプラインスリーブ11の軸方向に対して垂直な面で構成されている。
【0015】
スプラインスリーブ11の小径部14の外径は、ヨークスタブ1の基端部2の円環状の突条4の内径と等しく、突条4内に小径部14の先端が嵌入する。
【0016】
またダストカバー21は、円筒状本体22の一方の端円部が内側中心方向に延出して連結部23を形成し、連結部23の内周端が軸方向の折り返し側に屈曲して偏平な円筒状係合部24を形成している。
【0017】
すなわち円筒状本体22の内側に同心小径の円筒状係合部24が連結部23を介して連結されている。
円筒状係合部24の内径は、スプラインスリーブ11の小径部14の外径に等しく、円筒状係合部24の軸方向幅は所定長さに形成されている。
【0018】
上記ヨークスタブ1にスプラインスリーブ11を結合してスリーブヨークを形成する際に、両者の間にダストカバー21を挟むようにする。
すなわち図1および図2に示すようにヨークスタブ1,ダストカバー21,スプラインスリーブ11の順に同軸に配列され、まずスプラインスリーブ11の小径部14をダストカバー21の円筒状係合部24に貫通させ、小径部14のダストカバー21より突出した先端をヨークスタブ1の突条4内に嵌入させる。
【0019】
するとダストカバー21は、その円筒状係合部24が図3に示すようにスプラインスリーブ11の段部15とヨークスタブ1の突条4との間に挟持されて固定される。そしてスプラインスリーブ11の小径部14の先端外周とヨークスタブ1の突条4の内周の接触部を溶接することで、ヨークスタブ1とスプラインスリーブ11を結合してスリーブヨークを形成すると同時にダストカバー21が一体に取り付けられる。
【0020】
スプラインスリーブ11の段部15とヨークスタブ1の突条4との間に挟持されダストカバー21の円筒状係合部24の径や軸方向の幅長は、高い寸法精度が要求されるものではなく、挟持されることにより多少変形しても構わない。
【0021】
このようにダストカバー21の取り付けにあたって治具や高い寸法精度は要求されず簡単かつ確実に取り付けることができ、組付性に優れている。
またヨークスタブ1およびスプラインスリーブ11は、別体で形成されるので、プレス成形が可能であり、プレス成形することで製作を容易にし、かつ部品の共用化が可能となるとともに、軽量化および低コスト化を図ることができる。
【0022】
次に別の実施の形態について図4および図5に示し説明する。
本実施の形態におけるヨークスタブとスプラインスリーブとは、前記実施の形態のそれと同じであり、よって同じ符号を用いるものとする。
【0023】
そして本ダストカバー31は、円筒状本体32の一方の端円部が内側中心方向に延出して連結部33を形成し、連結部33の内周端が軸方向の折り返し側と反対側に屈曲して偏平な円筒状係合部34を形成している。
【0024】
円筒状係合部34の内径は、スプラインスリーブ11の小径部14の外径に等しく、円筒状係合部34の軸方向幅は所定長さに形成されている。
スプラインスリーブ11の小径部14をダストカバー31の円筒状係合部34に円筒状本体32側から貫通させ、小径部14の円筒状係合部34より突出した先端をヨークスタブ1の突条4内に嵌入させて、ダストカバー31の円筒状係合部34を図5に示すようにスプラインスリーブ11の段部15とヨークスタブ1の突条4との間に挟持し、ダストカバー31を固定する。
【0025】
そしてスプラインスリーブ11の小径部14の先端外周とヨークスタブ1の突条4の内周の接触部を溶接することで、ヨークスタブ1とスプラインスリーブ11を結合してスリーブヨークを形成すると同時にダストカバー31が一体に取り付けられる。
【0026】
前記実施の形態ではダストカバー21の円筒状本体22の内側に屈曲形成された円筒状係合部24がヨークスタブ1とスプラインスリーブ11に挟持されていたが、本実施の形態では円筒状本体32の外側に屈曲形成された円筒状係合部34がヨークスタブ1とスプラインスリーブ11に挟持されている点が相違するだけで、ダストカバー31の取り付けにあたって治具や高い寸法精度は要求されず簡単かつ確実に取り付けができ、組付性に優れているとする効果に変わりはない。
【0027】
以上の実施の形態では、スプラインスリーブの外周に形成される段部が、本体部と小径部の間を軸方向に対して垂直な面で構成しているが、いくらか傾斜させてテーパ面で段部を構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るヨークスタブとスプラインスリーブの結合前のダストカバーも含めて同軸に配置した斜視図である。
【図2】同断面図である。
【図3】ヨークスタブ,スプラインスリーブおよびダストカバーを結合した状態を示す一部断面とした側面図である。
【図4】別の実施の形態に係るヨークスタブとスプラインスリーブの結合前のダストカバーも含めて同軸に配置した断面図である。
【図5】同ヨークスタブ,スプラインスリーブおよびダストカバーを結合した状態を示す一部断面とした側面図である。
【図6】従来のスリーブヨークへのダストカバーの取りつけ状態を示す一部断面とした側面図である。
【符号の説明】
1…ヨークスタブ、2…基端部、3…ヨーク部、4…突条、
11…スプラインスリーブ、12…インナースプライン、13…本体部、14…小径部、15…段部、
21…ダストカバー、22…円筒状本体、23…連結部、24…円筒状係合部、
31…ダストカバー、32…円筒状本体、33…連結部、34…円筒状係合部。
Claims (3)
- スリーブヨークはヨークスタブの基端部にスリーブの端面を当接し結合することで形成され、
前記ヨークスタブの基端部の結合面に円環状の突条が形成され、
前記スリーブの結合側端部に外周が縮径され前記ヨークスタブの円環状の突条の内径に等しい外径の小径部が段部を介して形成され、
前記ヨークスタブとスリーブとの当接にあたり、前記スリーブの小径部を環状のダストカバーに貫通し、前記スリーブの小径部の前記ダストカバーより突出した先端を前記ヨークスタブの突条内に嵌入することにより前記ヨークスタブの円環状の突条の端面とスリーブの外周に形成された段部との間に前記ダストカバーを挟持し、前記スリーブの小径部の先端外周と前記ヨークスタブの突条の内周を溶接することにより前記スリーブと前記ヨークスタブを前記ダストカバーとともに一体化したことを特徴とするスリーブヨークへのダストカバーの取付構造。 - 前記環状のダストカバーは、円筒状本体とその同心小径の円筒状係合部とを連結部が連結した構成をなし、
前記円筒状係合部が前記スリーブに周設され前記ヨークスタブの円環状の突条と前記スリーブの段部との間に挟持されることを特徴とする請求項1記載のスリーブヨークへのダストカバーの取付構造。 - 前記ヨークスタブと前記スリーブは、ともにプレス形成されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のスリーブヨークへのダストカバーの取付構造。
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JP25936696A JP3844146B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | スリーブヨークへのダストカバーの取付構造 |
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