JP3841959B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関し、詳しくは、読み取った画像データと同一のデータを蓄積手段に送って蓄積を依頼するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、重要であるために保管する文書(画像や文字が表示された文書)や、将来使用する可能性のある文書などの書類は、紙に記録させた状態のままファイルされて書棚等に整理されていた。
近年、データ処理技術の高度化・高速化と共に、データを記憶・蓄積する記憶手段の低価格化に伴って、保管する必要のある文書は、スキャナ装置により読み取らせて大容量記憶装置に蓄積させておく、所謂、ファイル装置が出現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のファイル装置は、いずれにしてもスキャナ装置により原稿を読み取らせる必要があってその作業は煩雑であるという問題があった。
この問題を解消すべく、本発明者は、鋭意検討・研究を進めることにより、ファイル装置に保管する文書は、会議に使用するために複写機によりコピーした書類であったり、取引先とファクシミリ装置などにより送受信した書類であるなどすることから、保管する文書が1回以上電気信号に変換処理されることを利用して、その電子化した画像データと同一のデータを蓄積手段に送って蓄積・保持させるファイルシステムを発明した。
【0004】
このファイルシステムの蓄積手段内の画像データを検索・読出して再利用するには、画像データを順次に確認することで可能であるが、複写機やファクシミリ装置などは複数人で共通に連続使用される場合もある。このことから、所望の文書を容易に入手するために、鋭意検討・研究を更に進めた結果、画像データを文書毎や利用者毎に確認できるようにすることにより、画像データの検索・読出を簡易にして、再利用を容易にすることができることに想到した。
【0005】
そこで、本発明は、複写機やファクシミリ装置などが備える画像読取装置において、読取画像データを文書毎や利用者毎に区別して蓄積側に送出することができるようにして、ファイルシステムにおける文書の再利用を容易化することを目的とする。なお、画像読取装置は、複写機やファクシミリ装置などに搭載されるものに限らず、スキャナ装置として単体で使用される場合を含むものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項に記載の発明は、文書を読み取る画像読取機能を備え、読み取った画像データと同一の画像データを内蔵あるいは外付けされたデータの蓄積手段に送る送出手段を設けた画像読取装置であって、前記送出手段は、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間を計時する計時手段を有し、該経過時間が予め設定されている第1設定時間以上になったときに該読取処理の先後の間で異なる文書であると区別するとともに、該経過時間が予め設定されている第1設定時間よりも長い第2設定時間以上になったときに該読取処理の先後の間で異なる利用者であると区別して、文書毎または利用者毎画像データを蓄積手段に送出することを特徴とするものである。
【0011】
この請求項に記載の発明では、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が第1設定時間を超えたときには先後の読取処理間で異なる文書と区別可能に、また第2設定時間を超えたときには先後の読取処理間で異なる利用者と区別可能に送出される。例えば、備える給送モードまたは載置モードに応じた第1設定時間を超えたときには文書区切情報を、さらに時間が経過して利用者が入れ替わったと判断できる時間に応じた第2設定時間を超えたときには利用者情報を付加することによって、読み取った画像データを文書毎にかつ利用者毎に区別して蓄積側に送出することができる。このため、蓄積側では、利用者毎または文書毎に画像データを区別して蓄積保存することができる。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明の構成に加え、前記送出手段は、画像データの読取または出力処理中断したときには、該中断時間を計時しないことを特徴とするものである。
この請求項に記載の発明では、画像データの処理が完了する前にエラーが発生してその処理が中断したときには、その中断時間が計時されて先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間に含まれることがない。したがって、同一であるにもかかわらずに、画像データに文書区切情報や利用者情報が付加されてしまうことがない。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明の構成に加え、別の文書であることを入力する文書区切入力手段を設け、前記送出手段は、文書区切入力手段からの区切入力情報があったときには、該区切入力情報の先後の間で異なる文書であると区別することを特徴とするものである。
この請求項に記載の発明では、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が設定時間を超えていない場合でも、文書区切入力手段からの区切入力情報があったときには、その区切入力情報の先後で異なる文書と区別可能に画像データが送出される。したがって、例えば、新たな文書を迅速にセットして読取開始命令の入力を設定時間に達する前にする場合であっても、文書区切入力手段を入力操作することにより、先に処理した文書の画像データに区切情報を付加して、新たな文書の画像データと区別し送出することができ、読み取った画像データを確実に文書毎に区別して蓄積保存させることができる。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明の構成に加え、別の利用者であることを入力する利用者区切入力手段を設け、前記送出手段は、利用者区切入力手段からの区切入力情報があったときには、該区切入力情報の先後の間で異なる利用者であると区別することを特徴とするものである。
この請求項に記載の発明では、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が設定時間を超えていない場合でも、利用者区切入力手段からの区切入力情報があったときには、その区切入力情報の先後で異なる利用者の文書と区別可能に送出される。したがって、例えば、次の利用者が文書を迅速にセットして読取開始命令の入力を設定時間に達する前にする場合であっても、利用者区切入力手段を入力操作することにより、先に処理していた文書の画像データに利用者情報を付加して、新たな文書を処理する利用者の画像データと区別して送出することができ、読み取った画像データを確実に利用者毎に区別して蓄積保存することができる。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、文書の先後の区別を禁止する指定または該指定の解除を入力する文書区別制御手段を設け、前記送出手段は、文書区別制御手段からの区別制御情報があったときには、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が設定時間以上になったときでも、読取処理の先後の間で異なる文書であると区別することを制限する一方、該文書区別制御手段からの解除入力情報があったときには、当該文書の区別の制限を解除することを特徴とするものである。
【0016】
この請求項に記載の発明では、文書区別制御手段からの区別制御情報があった場合には、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が設定時間を超えたときでも、その区別制御情報以降の文書が異なる文書と区別されることを回避される一方、文書区別制御手段からの解除入力情報があった場合には、その解除入力情報以降に先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が設定時間を超えたときには、先後の読取処理間で異なる文書と区別可能に画像データが送出される。したがって、例えば、一連の文書を連続して同一文書とするか判断しつつ処理する場合に、文書区別制御手段を入力操作して区別制御情報を入力することにより、画像データに文書区切情報が付加されることを制限することができ、その文書の処理が終了した後に、文書区別制御手段を入力操作をして解除入力情報を入力することにより、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間に応じて画像データを文書毎に区別することができる。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1、2および4のいずれかに記載の発明の構成に加え、利用者を定するとともに、該定を解除することを入力する利用者区別制御手段を設け、前記送出手段は、利用者区別制御手段からの区別制御情報があったときには、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が設定時間以上になったときでも、読取処理の先後の間で異なる利用者であると区別することを制限する一方、該利用者区別制御手段からの解除入力情報があったときには、当該利用者の区別の制限を解除することを特徴とするものである。
【0018】
この請求項に記載の発明では、利用者区別制御手段からの区別制御情報があった場合には、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が設定時間を超えたときでも、その区別制御情報以降の文書が利用者の異なる文書と区別されることを回避される一方、利用者区別制御手段からの解除入力情報があった場合には、その解除入力情報以降に先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が設定時間を超えたときには、先後の読取処理間で異なる利用者と区別可能に画像データが送出される。したがって、例えば、一連の文書を連続して同一の利用者の文書とするか判断しつつ処理する場合に、利用者区別制御手段の入力操作をして区別制御情報を入力することにより、画像データに利用者情報が付加されることを制限することができ、その文書の処理が終了した後に、利用者区別制御手段の入力操作をして解除入力情報を入力することにより、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間に応じて画像データを利用者毎に区別することができる。
【0019】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加え、読取位置に文書を人手により載置する載置モードと、読取位置に文書を自動的に1枚づつ分離して給送する給送モードとを有し、前記送出手段は、載置モードが選択されたときには、給送モード時よりも延長した前記設定時間を用いることを特徴とするものである。
【0020】
この請求項に記載の発明では、給送モードと載置モードの双方を備える場合に、例えば、コンタクトガラスなどの読取位置にブック文書やシート文書を押さえる、所謂、圧板機構が操作されることにより載置モードが選択されたときには、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間と比較する設定時間として、給送モード時よりも延長した時間が用いられる。したがって、載置モードでは、圧板機構の手動操作や文書のセットに給送モードよりも時間が掛かるため、各モードに適した設定時間とすることができ、意に反して文書や利用者が異なるものと区別されたり、区別されなかったりすることを防止することができる。
【0021】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至3、5および7のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記送出手段の文書を区別するための設定時間を調整可能にしたことを特徴とするものである。
この請求項に記載の発明では、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間と比較して異なる文書であるか否かを判断する設定時間を調整することができる。したがって、文書を連続処理する装置や利用者による操作間隔に応じて設定時間を調整することができる。
【0022】
請求項に記載の発明は、請求項1、2、4、6および7のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記送出手段の利用者を区別するための設定時間を調整可能にしたことを特徴とするものである。
この請求項に記載の発明では、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間と比較して異なる利用者であるか否かを判断する設定時間を調整することができる。したがって、利用者が入れ替わって文書を処理する操作間隔に応じて設定時間を調整することができる。
【0023】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至3、5、7および8のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記計時手段の計時する経過時間が文書を区別するための設定時間に達するまでの残り時間を表示手段に表示出力することを特徴とするものである。
この請求項10に記載の発明では、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が異なる文書であるか否かを判断する設定時間に達するまでの残り時間が表示出力される。したがって、その残り時間を確認して誤りなく作業操作を行うことができ、再度の入力操作や、請求項3、5に記載の発明の文書区切または文書定の入力操作を行うことができる。
【0024】
請求項11に記載の発明は、請求項1、2、4、6、7および9のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記計時手段の計時する経過時間が利用者を区別するための設定時間に達するまでの残り時間を表示手段に表示出力することを特徴とするものである。
この請求項11に記載の発明では、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が異なる利用者であるか否かを判断する設定時間に達するまでの残り時間が表示出力される。したがって、その残り時間を確認して誤りなく作業操作を行うことができ、再度の入力操作や、請求項4、6に記載の発明の利用者区切または利用者定の入力操作を行うことができる。
【0025】
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至3、5、7、8および10のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記計時手段の計時する経過時間が文書を区別するための設定時間に達したときに、表示手段に文書区切の確認メッセージを表示出力することを特徴とするものである。
この請求項12に記載の発明では、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が異なる文書であるか否かを判断する設定時間に達したとき、文書区切の確認メッセージが表示出力される。したがって、その確認メッセージにより文書を区別することを認識することができ、例えば、2文書として再利用したり、再度やり直すなどすることができる。
【0026】
請求項13に記載の発明は、請求項1、2、4、6、7、9および11のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記計時手段の計時する経過時間が利用者を区別するための設定時間に達したときに、表示手段に利用者区切の確認メッセージを表示出力することを特徴とするものである。
この請求項13に記載の発明では、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が異なる利用者であるか否かを判断する設定時間に達したとき、利用者区切の確認メッセージが表示出力される。したがって、その確認メッセージにより利用者を区別することを認識することができ、例えば、共有文書として蓄積されている文書も併せて再利用したり、再度やり直すなどすることができる。
【0027】
請求項14に記載の発明は、請求項10乃至13のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記表示手段の表示出力をON/OFF可能にしたことを特徴とするものである。
この請求項14に記載の発明では、設定時間までの残り時間や区別することの確認メッセージの表示出力をその要否に応じてON/OFFすることができる。したがって、必要もない情報が表示出力されて邪魔になってしまうことをなくすことができる。
請求項15に記載の発明は、画像形成装置に請求項1乃至請求項14の少なくともいずれかの画像読取装置を設けたことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明に係る画像読取装置の一実施形態を搭載する画像処理装置を示す図であり、本実施形態はサーバ装置に接続されてファイルシステムを構築している。
【0029】
図1において、11は事業者内で共通使用される高機能デジタル複写機(MFP:Multi Function Printer)であり、このMFP11には、パーソナルコンピュータ(PC)よりなるサーバ装置12と、データを蓄積する大容量記憶装置(IMS:Infinit Memory Server)13と、が接続されており、MFP11でユーザが処理する画像データをサーバ装置12に送出して検索・読出可能にIMS13に蓄積することにより、処理した画像データを再利用可能にファイルするファイルシステムを構築している。
【0030】
MFP11は、図2に示すように、装置各部を統括制御する制御部21に、表示部22、操作部23、NCU部(網制御装置)24、通信制御部25、読取装置26、記録装置27、画像メモリ部28、および画像処理部29がバス30を介して接続されており、この制御部21は内蔵するCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)がROM(Read Only Memory:記憶媒体)内から読み出した制御プログラムに従って、装置各部の駆動条件や管理データ等の各種情報を記憶するとともに動作する上で必要なデータを記憶するRAM(Random Access Memory)を利用しつつ後述する各種機能と共に本発明の各種処理を実行する。
【0031】
表示部22および操作部23は、装置本体の前部上面に設けられたオペレーションポート内に構成されており、駆動条件、装置状態、あるいは入力情報などの各種情報を表示してユーザによる設定や命令等の入力操作を行なうためのタッチパネル付き表示操作LCD(Liquid Crystal Display)、テンキー、ファンクションキー、スタートキー、およびストップキーなどが配設されて、本発明に係る各種設定を行うことができるように図3に示す後述の操作パネル31が準備されている。
【0032】
通信制御部25は、PSTN(Public Switched Telephone Network)を介して発着信を行なう際に所定の回線制御を実行して回線接続あるいはその切断を行なうNCU部(網制御装置)24が接続されており、画像データや各種手順信号を内蔵するモデム装置により変復調しそのNCU部24を介してファクシミリ通信(送受信)を実行するとともに、読取装置26により原稿から読み取った画像データを不図示のI/F(インターフェイス)により直接あるいはネットワークを介して接続されているサーバ装置12に送出する。
【0033】
読取装置26は、図1に示す原稿テーブル11aにセットしたシート状の原稿を1枚づつ分離給送してコンタクトガラス(読取位置)上に位置決めし、読取終了後に原稿を排紙テーブルに搬出する装置(ADF:Auto Document Feeder)11bがコンタクトガラスに接離可能に搭載されており、ADF11bにより原稿を読取位置に自動的に給送する給送モードにより、または、上面を開放したコンタクトガラス上に本などのブック原稿やシート原稿を載置した後にADF11bを圧板として用いる載置モードにより、コンタクトガラスに密着させた原稿から送信/複写する画像データを読み取るようになっている。この原稿画像は、公知の読取方式により読み取ればよく、例えば、コンタクトガラス上に位置決めされた原稿に露光ランプから光を照射してその画像面からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)により光電変換して画像データを読み取る。
【0034】
記録装置27は、読取/受信して画像メモリ部28にビットマップ展開し蓄積した画像データを、例えば、公知の電子写真記録方式により用紙に記録するものであり、読取/受信した画像データに基づいて回転駆動させつつ帯電させた感光体上に光書き込みすることにより静電潜像を形成した後にトナーを付着させてトナー現像し、そのトナー像を給紙カセットから搬送する用紙に転写し定着させ装置外に排紙する。なお、記録装置27は、電子写真記録方式以外にも、例えば、インクジェット方式、サーマルヘッド方式、ドットインパクト方式などであってもよいことは云うまでもない。
【0035】
画像処理部29は、送信する画像データをデータ圧縮して符号化する一方、受信した画像データを伸長して復号化するDCR(符号化復号化)として機能するとともに、ユーザにより指示されたサイズの画像に拡大・縮小する画像処理などを画像データに施す。
したがって、このMFP11は、ファクシミリ通信により画像データを伝送する伝送機能と、読取画像データを記録出力する複写(コピー)機能と、受信画像データを記録出力する記録機能とを備えており、複写機としてだけではなく、ファクシミリ装置としても利用することができるようになっている。なお、PCから画像データを受け取って記録出力するプリンタ装置や、読取画像データをPCに送出するスキャナ装置として利用可能に構成してもよく、これら画像データを本発明により処理する画像データと同様に処理するようにしてもよい。
【0036】
一方、サーバ装置12は、図4に示すように、CPU41、メモリ(ROM、RAMなど)42、ハードディスク装置(記憶媒体)43、ディスプレイ44、タッチパネル45、キーボード46、マウス47、I/O回路48、I/F回路49、およびタイマ機能50を備えて、ディスプレイ44を見ながらキーボード46やマウス47などを操作することによりハードディスク装置43内から読み出したアプリケーションプログラムに従って演算処理などを行なうことにより文書や画像の作成などの各種処理を行なうシステムとして利用することができるようになっており、またI/O回路48を介して接続されているIMS13およびI/F回路49を介して接続されているMFP11との間でデータを送受してファイルシステムのサーバとして機能するようになっている。
【0037】
このサーバ装置12は、MFP11で処理する画像データと同一の画像データをI/F回路49を介して受け取って、蓄積手段を構成するIMS13に送ってそのまま蓄積させるようになっており、そのMFP11から送られてくる後述の区切データやユーザIDなどの付加データを受け取って、連続処理する画像データを一文書として区別することにより一文書毎に、また、MFP11を利用するユーザID(利用者)毎に識別可能に画像データをIMS13に蓄積保存するようになっている。そして、このサーバ装置12は、ユーザによる要求に応じてIMS13に蓄積させた文書の一部(例えば、先頭ページのサムネイル画像)を処理日時などの付加データに基づいてユーザ毎にかつ文書毎に読み出して選択可能にディスプレイ44にカレンダ表示形式などにより表示出力し、そのうちから選択された画像データを文書単位にIMS13から読み出してMFP11に転送し例えば、記録出力などさせ、その内容を確認するなど再利用することができるようなっている。なお、文書単位の画像データをもディスプレイ44に順次に表示出力させることができるようにして、電子化されたままの画像データを加工するなど再利用可能にしてもよい。
【0038】
そして、MFP11は、本発明に係る各種処理を行う制御部21が、操作表示部22、23の一部を構成する図3に示す操作パネル31の表示操作LCD32に、MFP11を利用するユーザとして予め設定されているユーザ名およびユーザID(利用者情報)を表示出力して、そのいずれかを選択入力することができるようになっており、この制御部(送出手段)21は、複写・ファクシミリ送信するように連続して原稿から読取処理する画像データを一文書とするように、その原稿の読取間隔が予め設定されている第1設定時間(例えば、給送モード時には10秒、載置モード時には20秒)を超えたか否かを不図示の第1タイマ(計時手段)により計時して、また、その画像データのユーザを同一とするように、その原稿の読取間隔が予め設定されている第2設定時間(例えば、5分)を超えたか否かを不図示の第2タイマ(計時手段)により計時して、先の原稿の読取処理から次の原稿の読取処理までの経過時間が第1設定時間を超えたときには文書間を区別可能に区切情報をサーバ装置12に送出する画像データに付加する一方、その経過時間が更にその第1設定時間よりも長い第2設定時間を超えたときには利用者が異なることを区別可能に操作パネル31から利用開始時に設定入力したユーザIDから共通ID(ユーザIDを入力することなく使用する場合に割り当てられるデフォルトのユーザID)に変更する。したがって、サーバ装置12に送出する画像データには、文書毎に区別可能に一文書で区切る区切データと、ユーザ毎に区別可能にユーザID(ユーザIDが設定入力されない場合には共通ID)が付加される。
【0039】
具体的には、例えば、MFP11で複数の文書を複写する場合を説明すると、ADF11bの原稿テーブル11aに文書毎の複数枚の原稿をセットして、操作パネル31の表示操作LCD32に表示するユーザ名およびユーザIDを選択設定するとともに拡大率や部数などの各種条件設定の入力の後にスタートキーが押下されると、原稿から読み取られた画像データは画像メモリ部28内に一時記憶されると共に設定条件に従って用紙に記録出力され、この複写処理がADF11bによる給送に連動して行われる。
【0040】
このとき、MFP11の制御部21は、画像メモリ部28内の画像データを一時記憶する領域にユーザIDを対応付けした後に、図5のフローチャートに示すように、先に処理する1枚の原稿の読取処理(Capture)が終了したことを確認する(ステップP1)と、第1タイマをクリアして読取処理終了からの計時を開始する(ステップP2、P3)。この後には、次の1枚の原稿の読取処理を開始した否かを確認するとともに(ステップP4)、ADF11bの原稿テーブル11aに原稿をセットする給送モードを使用することを検知して選択した短めの第1設定時間(10秒)に第1タイマの計時する計時時間(経過時間)が達してタイムアウトしたか否かを確認し(ステップP5)、タイムアウトすることなく次の原稿の読取処理が開始された場合には、ステップP1に戻って画像メモリ部28内に画像データを同一文書として記憶する処理を繰り返す一方、次の原稿の読取処理が開始されずにタイムアウトした場合には、一文書の複写Jobが終了したことを示す区切データを最終の読取画像データに付加した(ステップP6)後に、画像メモリ部28内に記憶する画像データと共にユーザIDおよび区切データをサーバ装置12に送出してIMS13に蓄積保持させる。
【0041】
続けて、第2タイマをクリアして一文書の読取処理終了からの計時を開始した(ステップP7、P8)後に、次の文書の原稿の読取処理を開始した否かを確認するとともに(ステップP9)、第2タイマが計時する計時時間(経過時間)が第2設定時間(5分)に達してタイムアウトしたか否かを確認し(ステップP10)、タイムアウトすることなく次の文書の原稿の読取処理が開始された場合には、ステップP1に戻って同一のユーザIDを対応付けする画像データを画像メモリ部28内に一時記憶する読取処理を繰り返す一方、次の文書の原稿の読取処理が開始されずにタイムアウトした場合には、先のユーザによる文書の複写処理が終了したと判断してユーザIDをデフォルトの共通IDに戻して(ステップP11)、待機状態に移行する。
【0042】
したがって、先の原稿の読取処理が終了してから次の原稿の読取処理が開始されるまでの経過時間が第1設定時間を超えたときにはADF11bにセットされた原稿の読取処理(複写処理)が終了したと判断して、次に読取処理を開始する画像データとは文書が異なるものと区別可能に区切データが付加され、さらに、その経過時間が第2設定時間を超えたときには当該ユーザによる読取処理は終了した(異なるユーザが新たに読取処理を開始するまで待機)と判断して、画像データに付加するユーザIDとしてデフォルトの共通IDを設定され、先後の読取処理による画像データのユーザが異なることを区別可能に、次の読取処理による画像データにはその共通IDまたは新たに入力されたユーザIDが付加される。そして、サーバ装置12は、MFP11から送られてくる画像データを区切データにより区切ってユーザIDに対応付けしIMS13に記憶させることができ、MFP11で読み取り処理された画像データをユーザ毎かつ一文書毎に検索・読出可能に蓄積保存することができる。
【0043】
なお、この文書の複写処理が行われる際に、ADF11bを開閉して載置モードにより原稿の読取処理を行うことを検知したときには、ステップP4で第1タイマが計時する計時時間と比較する第1設定時間としては、ADF11bによる給送モード時の10秒よりも長い20秒を用いて、同一文書であるか否かを判断することになる。
【0044】
したがって、給送モードおよび載置モードのそれぞれに応じた第1設定時間を選択して画像データを同一文書とするか否かを判断することができ、ADF11bを開閉して原稿をコンタクトガラス上にセットするために10秒以上掛かってしまい、意に反して異なる文書の原稿の画像データとして区別されて蓄積保存されてしまうことを少なくすることができる。
さらに、MFP11の制御部21は、ADF11bの原稿詰まりや、記録紙カセット内の用紙切れなどにより原稿の複写処理が停止して、次の原稿の読取処理が中断するエラーが発生したときには、当該エラーが解除されるまでの中断時間を第1タイマが計時しないようになっており、具体的には、図6のフローチャートに示すように、ステップP5で第1タイマの計時する計時時間(経過時間)が第1設定時間(10秒)を超えてタイムアウトしていないことを確認した後に、原稿の読取処理を中断するエラー発生の有無を確認し(ステップP21)、エラーが発生していない場合にはそのままステップP4に戻って同様な処理を繰り返す一方、エラーが発生した場合にはそのエラーが解除されるまで待機して(ステップP22)、解除された後にステップP2に戻って第1タイマをクリアし、次の原稿の読取処理が開始するまでに第1タイマの計時する計時時間が第1設定時間(10秒)に達してタイムアウトするか否かを確認するステップP3以降の処理を再度行うようになっている。
【0045】
したがって、一文書の複写処理が完了する前にエラーが発生して画像データの読取処理が中断したときには、そのエラーが解除された後に再度同様な処理を改めて開始するので、エラー発生による中断時間が計時されて、同一文書であるにも拘わらずに画像データに区切データが付加されてしまうことを回避することができ、エラーを解除した後に読み取った画像データを異なる文書と区別してしまうことがない。また、このときには、第2タイマの計時も開始されていないので、ユーザIDが共通IDに戻されて異なるユーザの文書と区別されることもない。
【0046】
また、MFP11の操作パネル31には、図3に示すように、文書Jobおよびユーザの切替までに計時する時間を表示するインジケータ(表示手段)33a、33bと、各種メッセージを表示出力するメッセージLCD欄(表示手段)34とが配設されており、インジケータ33a、33bには、時間表示欄33c、33dに表示する第1設定時間(10秒)および第2設定時間(5分)を100%としてステップP2、P3、P7、P8で計時する先の原稿の読取処理終了から計時する経過時間を表示することにより、その経過時間が次の原稿の読取を開始されずに設定時間の100%に達してタイムアウトとなるまでの残り時間を表示すると共に、ステップP5、P10でそのタイムアウトとなったときにはメッセージLCD欄34にステップP6、P11の動作、すなわち、一文書としての複写Jobを終了して文書を区別可能に区切ったことを報知する確認メッセージを表示出力するとともに、選択されていたユーザ名(ID)による文書の複写処理を終了してユーザIDをデフォルトの共通IDに戻したことを報知する確認メッセージを表示出力するようになっている。
【0047】
したがって、タイムアウトとなって文書を区別可能に区切られる、またユーザを区別可能に共通IDに戻されるまでの時間を認識・確認して、ADF11bに原稿をその第2設定時間内にセットしたり、載置モードの場合にはその第1、第2設定時間内にブック原稿などをコンタクトガラス上にセットしてスタートキーを押下するなど迅速にまた余裕を持って作業を行うことができる。また、タイムアウトして文書を区別可能に区切られ、またユーザを区別可能に共通IDに戻された場合にも、2文書に区切られたことを認識してサーバ装置12に蓄積管理させた画像データを再利用したり、次の原稿の読取開始前にユーザIDを再度設定したり、共通IDでサーバ装置12に蓄積管理させた画像データを再利用したり、複写作業終了後に共通IDを自分のユーザIDに変更するなど対処することができる。なお、インジケータ33a、33bの時間表示やメッセージLCD欄34の確認メッセージの表示出力は、表示ボタン39の押下を繰り返すことによりON/OFFすることができ、これら表示出力が不要で邪魔になるときには表示出力しないようにすることができる。
【0048】
また、MFP11の操作パネル31には、文書Jobおよびユーザの切替までの時間設定ボタン35a、35bと、時間調整ボタン36a、36bとが配設されており、時間設定ボタン35aまたは35bを押下して時間調整ボタン36aまたは36bを押下することにより文書Jobを区切る第1設定時間またはユーザIDを共通IDに戻す第2設定時間を増減することができ、増減される第1、第2設定時間は時間表示欄33c、33dに表示するようになっている。
【0049】
したがって、給送モード時のADF11bの装置状態やADF11bに原稿をセットするユーザの作業能力や、載置モード時のユーザの作業能力などに応じて、第1、第2設定時間を調整することができ、文書やユーザの区切を適宜調整して確実にこれらを区別可能にすることができる。
このMFP11の操作パネル31には、さらに、文書Jobおよびユーザの切替を手動入力する切替ボタン37a、37bと、その切替を固定する固定ボタン38a、38bとが配設されており、切替ボタン37aまたは37bを押下ときには、ステップP2、P3、P7、P8で計時する先の原稿の読取処理終了から次の原稿の読取開始までの経過時間が第1または第2設定時間に達する前であっても、ステップP6、P11に進んで一文書としての複写Jobを終了・切替して文書を区別可能に区切データを画像データに付加したり、選択設定したユーザ名(ID)による文書の複写処理を終了して新たなユーザIDを選択設定されるのに先立ってデフォルトの共通IDに戻すことができるようになっている。一方、固定ボタン38aまたは38bを押下したときには、ステップP2、P3、P7、P8により計時される経過時間が第1または第2設定時間に達したときでも、ステップP6、P11をスキップして一文書としての複写Jobを終了させずに(区切データを画像データに付加せずに)固定して、また選択ユーザ名(ID)による文書の複写処理を終了させずに(デフォルトの共通IDに戻さないように)固定して、同一の文書またはユーザの原稿読取を継続することができるようになっている。この切替ボタン37a、37bや固定ボタン38a、38bは、インジケータ33a、33bの表示を参照して操作することができ、タイムアウトする前に文書やユーザを切り替えたいときには切替ボタン37a、37bを押下入力し、文書やユーザを固定したいときには固定ボタン38a、38bを押下入力すればよく、文書やユーザの固定を解除したい場合には固定ボタン38a、38bを再度押下入力すればよい。すなわち、切替ボタン37aが文書区切入力手段を、切替ボタン37bが利用者区切入力手段を、固定ボタン38aが文書固定入力手段を、固定ボタン38bが利用者固定入力手段を構成している。
【0050】
したがって、例えば、先に処理した文書と別文書の原稿を第1設定時間を経過してタイムアウトする前にADF11bなどにセットしたときには切替ボタン37aを押下入力し、また、先に別のユーザが使用していた場合に第2設定時間を経過してタイムアウトする前に別のユーザが使用するときには切替ボタン37bを押下入力することにより、第1、第2設定時間の経過を待つことなく、複写作業を行うことができる。また、例えば、載置モードにより処理する文書の原稿を第1設定時間の経過前にコンタクトガラス上にセットしてスタートキーを押下することができそうもない場合にはタイムアウトする前に固定ボタン38aを押下入力し、また、次の文書の原稿をADF11bの原稿テーブル11aにセットしてスタートキーを押下することができそうもない場合にはタイムアウトする前に固定ボタン38bを押下入力することにより、第1、第2設定時間が経過することを気にすることなく、複写作業を行うことができる。これら切替ボタン37a、37bや、固定ボタン38a、38bを作業状況に応じて利用することにより、読取画像データを確実に文書毎に、またユーザ毎に区別してサーバ装置12によりIMS13に蓄積保存させることができる。
【0051】
このように本実施形態においては、先の原稿の読取処理から次の原稿の読取処理までの経過時間が第1設定時間を超えたときには、区切データの付加により異なる文書と区別可能にサーバ装置12に画像データを送出することができ、さらに、その経過時間が第2設定時間を超えたときには、ユーザIDを新たに選択設定されない限り共通IDに戻すことにより次の文書の画像データには共通IDを付加して異なるユーザと区別可能にサーバ装置12に画像データを送出することができる。
【0052】
このとき使用する第1設定時間は、ADF11bにより原稿をコンタクトガラス上に自動給送する給送モードまたは手動でコンタクトガラス上に原稿をセットする載置モードに応じた10秒または20秒とするので、給送モードと載置モードによる画像データの読取間隔に応じた時間とすることができ、画像データに適切に区切データを付加して文書を区別することができる。また、これら第1、第2設定時間は、時間設定ボタン35a、35bおよび時間調整ボタン36a、36bを操作することにより増減する調整を行うことができ、ユーザの作業能力や複写処理する原稿の形態などに応じた時間として最適なタイミングにタイムアウトするようにすることができる。
【0053】
また、画像データの複写処理が中断した場合には、先の原稿の読取処理から次の原稿の読取処理までの経過時間の計時を中断し、そのエラーが解除された後に新たにその計時を開始するので、エラーを解除するまでの時間により同一であるにも拘わらずに異なる文書やユーザの画像データとしてサーバ装置12に送出されて蓄積保存されることを回避することができ、再利用する際に画像データの検索・読出が困難になってしまうことを未然に防止することができる。
【0054】
この文書やユーザの区別は、インジケータ33a、33bに表示される先の原稿の読取処理から次の原稿の読取処理までの経過時間が第1、第2設定時間に達するまでの残り時間を参考に、切替ボタン37a、37bや固定ボタン38a、38bの入力操作を行うだけで、その経過時間が第1、第2設定時間を超える前に文書やユーザを切り替えて、または、その経過時間が第1、第2設定時間を超えても同一の文書やユーザとして、読取画像データをサーバ装置12に送出することができ、画像データを文書毎やユーザ毎に区別するために複写作業の作業性が悪くなってしまうことを防止することができる。また、先の原稿の読取処理から次の原稿の読取処理までの経過時間が第1、第2設定時間を超えてタイムアウトしたときには、文書やユーザを異なるものと区別可能にしたことを報知する確認メッセージを表示するので、切替ボタン37a、37bや固定ボタン38a、38bの入力操作をすることを忘れて不用意に文書やユーザが同一または異なるものとされてしまった場合にも、そのことを確認メッセージにより認識して適宜対処することができる。また、これら残り時間や確認メッセージの表示出力はON/OFFすることができ、邪魔になってしまうことがない。
【0055】
したがって、MFP11の操作性を維持しつつ読み取り処理した画像データを文書やユーザの区別可能にサーバ装置12に送出することができ、サーバ装置12により文書およびユーザ毎に画像データをIMS13に蓄積管理させ、その画像データは文書・ユーザ毎に検索・読出して容易に再利用することができる。
また、本実施形態の他の態様としては、先の原稿の読取処理から次の原稿の読取処理までの経過時間を計時する第2タイマに代えて、複写Jobの終了を判断するための第1タイマに計時を繰り返し行わせるようにして、そのJob区切回数が、例えば、30回カウントされたときにユーザIDを共通IDに戻すようにしても、上述実施形態と同様の作用効果を得ることができる。この場合には、例えば、図7のフローチャートに示すように、ステップP1による先の原稿の読取処理終了の確認後に、Job区切回数を計測するカウンタをクリアし(ステップP31)、この後にステップP2からP6により次の1枚の原稿の読取処理が開始される前に第1タイマの計時する計時時間(経過時間)が第1設定時間に達して(タイムアウトして)一文書の複写Jobが終了したことを示す区切データを最終の読取画像データに付加するのに続けて、Job区切回数をカウントアップし(ステップP32)、次の1枚の原稿の読取処理が開始されるまでステップP2に戻ることにより、第1タイマによる計時およびJob区切回数のカウントアップを繰り返して、Job区切回数のカウント値がタイムアウトと判断するMax値の30回に達したときに(ステップP33)、ステップP11により先のユーザによる文書の複写処理が終了したと判断してユーザIDをデフォルトの共通IDに戻して待機状態に移行するようにすればよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、先の原稿の読取処理から次の原稿の読取処理までの経過時間が読取モードに応じた設定時間を超えたときに、文書または利用者の一方または双方が異なるものと先後の読取処理間で区別可能に画像データを送出するので、意識することなく蓄積側に画像データを文書・利用者毎に蓄積保存させることができ、その画像データは文書・利用者毎に検索・読出して容易に再利用することができる。
【0057】
このとき、エラーの発生により画像データの読取または出力処理が中断した場合には、先の原稿の読取処理から次の原稿の読取処理までの経過時間に中断時間を含めないようにすることにより、同一であるにもかかわらずに異なるの文書や利用者として蓄積保存され、画像データを再利用する際の検索・読出が困難になってしまうことを未然に防止することができる。
【0058】
また、文書・利用者を区切る入力手段や、文書や利用者を同一のものと固定する入力手段を設けることにより、文書・利用者の区切や固定を使用状況などに応じて入力操作することができ、文書・利用者が意に反して同一のものとされたり、異なるものと区別されることをなくすことができる。
さらに、先の原稿の読取処理から次の原稿の読取処理までの経過時間と比較する設定時間を調整可能にしたり、その経過時間が設定時間に達するまでの残り時間を表示出力したり、その経過時間が設定時間に達して文書・利用者を区別するメッセージを表示出力することにより、また、これら表示出力のON/OFFを選択可能にすることにより、状況に応じた文書・利用者の区別や操作を実現することができ、蓄積保存する画像データを確実に検索読出して容易に再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置の一実施形態を搭載する画像処理装置を示す図であり、サーバ装置を接続して構築するファイルシステムを示す接続図である。
【図2】その画像処理装置の概略全体構成を示すブロック図である。
【図3】その要部を示す平面図である。
【図4】そのサーバ装置の概略全体構成を示すブロック図である。
【図5】そのファイル処理を説明するフローチャートである。
【図6】そのファイル処理の一部を説明するフローチャートである。
【図7】その他の態様を示す図であり、そのファイル処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
11 MFP(デジタル複写機)
11a 原稿テーブル
11b ADF(原稿自動給送装置)
12 サーバ装置(蓄積手段)
13 IMS(大容量記憶装置)
21 制御部(送出手段)
22 表示部
23 操作部
24 NCU部
25 通信制御部
26 読取装置
27 記録装置
28 画像メモリ
29 画像処理部
33a、33b インジケータ(表示手段)
33c、33d 時間表示欄
34 メッセージLCD欄(表示手段)
37a 切替ボタン(文書区切入力手段)
37b 切替ボタン(利用者区切入力手段)
38a 固定ボタン(文書固入力手段)
38b 固定ボタン(利用者固定入力手段)

Claims (15)

  1. 文書を読み取る画像読取機能を備え、読み取った文書と同一の画像データをデータの蓄積手段に送る送出手段を設けた画像読取装置であって、
    前記送出手段は、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間を計時する計時手段を有し、該経過時間が予め設定されている第1設定時間以上になったときに該読取処理の先後の間で異なる文書であると区別するとともに、該経過時間が予め設定されている第1設定時間よりも長い第2設定時間以上になったときに該読取処理の先後の間で異なる利用者であると区別して、文書毎または利用者毎の画像データを蓄積手段に送出することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記送出手段は、画像データの読取または出力処理が中断したときには、該中断時間を計時しないことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 別の文書であることを入力する文書区切入力手段を設け、
    前記送出手段は、文書区切入力手段からの区切入力情報があったときには、該区切入力情報の先後の間で異なる文書であると区別することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 別の利用者であることを入力する利用者区切入力手段を設け、
    前記送出手段は、利用者区切入力手段からの区切入力情報があったときには、該区切入力情報の先後の間で異なる利用者であると区別することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 文書の先後の区別を禁止する指定、または該指定の解除を入力する文書区別制御手段を設け、
    前記送出手段は、文書区別制御手段からの区別制御情報があったときには、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が設定時間以上になったときでも、読取処理の先後の間で異なる文書であると区別することを制限する一方、該文書区別制御手段からの解除入力情報があったときには、当該文書の区別の制限を解除することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 利用者の先後の区別を禁止する指定、または該指定の解除を入力する利用者区別制御手段を設け、
    前記送出手段は、利用者区別制御手段からの区別制御情報があったときには、先の文書の読取処理から次の文書の読取処理までの経過時間が設定時間以上になったときでも、読取処理の先後の間で異なる利用者であると区別することを制限する一方、該利用者区別制御手段からの解除入力情報があったときには、当該利用者の区別の制限を解除することを特徴とする請求項1、2および4のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 読取位置に文書を人手により載置する載置モードと、読取位置に文書を自動的に1枚づつ分離して給送する給送モードとを有し、
    前記送出手段は、載置モードが選択されたときには、給送モード時よりも延長した前記設定時間を用いることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 前記送出手段の文書を区別するための設定時間を調整可能にしたことを特徴とする請求項1乃至3、5および7のいずれかに記載の画像読取装置。
  9. 前記送出手段の利用者を区別するための設定時間を調整可能にしたことを特徴とする請求項1、2、4、6および7のいずれかに記載の画像読取装置。
  10. 前記計時手段の計時する経過時間が文書を区別するための設定時間に達するまでの残り時間を表示手段に表示出力することを特徴とする請求項1乃至3、5、7および8のいずれかに記載の画像読取装置。
  11. 前記計時手段の計時する経過時間が利用者を区別するための設定時間に達するまでの残り時間を表示手段に表示出力することを特徴とする請求項1、2、4、6、7および9のいずれかに記載の画像読取装置。
  12. 前記計時手段の計時する経過時間が文書を区別するための設定時間に達したときに、表示手段に文書区切の確認メッセージを表示出力することを特徴とする請求項1乃至3、5、7、8および10のいずれかに記載の画像読取装置。
  13. 前記計時手段の計時する経過時間が利用者を区別するための設定時間に達したときに、表示手段に利用者区切の確認メッセージを表示出力することを特徴とする請求項1、2、4、6、7、9および11のいずれかに記載の画像読取装置。
  14. 前記表示手段の表示出力をON/OFF可能にしたことを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の画像読取装置。
  15. 画像形成装置に請求項1乃至請求項14の少なくともいずれかの画像読取装置を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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