JP3841517B2 - 自動車用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リヤシートが自動車の最後部までホイルハウスにより妨げられることなく簡単にスライド移動できる自動車用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では、自動車の多目的用途への適用に対応できるよう、リヤシートを荷室の最後部側まで移動することができる自動車用シートは、例えば特開平7−108864号公報などにより既に提案されているが、従来のこの種の自動車用シートにおいては、図8に示すように、リヤシート40を自動車の最後部まで移動させる際、荷室内に出っ張っている後輪のホイルハウス41の影響を受けるため、この影響を受けないようリヤシート40の形状やシート案内用のレール42の軌跡に制限が課せられるという問題点があり、また、前記ホイルハウスを完全に回避するようリヤシートをスライドさせるには複雑で高価な機構となるとともに煩雑な操作手順を必要とするため、一般車両への適用が困難であるという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような従来の問題点を解決して、簡単な構造で且つシート形状やレール軌跡などの制限を受けることなくリヤシートを自動車の最後部側までの長い距離をスライド移動することができるとともに、シートのスライド移動の操作も容易な手順で行うことができる自動車用シートを提供することを目的として完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明の自動車用シートは、タイヤハウス)が側面より内側に向け膨出されている荷室のボディフロア面に前記タイヤハウスを避けるよう内側に屈曲して前後方向に延び、且つ車体の幅方向の距離が一定である一対の並行するガイドレールを敷設し、両ガイドレールにはシートクッションをその下面に上端が取付けられて各ガイドレール内に転動可能に嵌装されたローラユニットをもって支持させ、このローラユニットを円板状のボールハウジングとハウジングキャップからなるユニット本体内に複数個のボールを収納したものとして、前後方向の同じ位置に配置するとともに、ローラユニットのうちの少なくとも一方にはストッパ機構を付設してシートクッションをガイドレールに沿ってスライド可能で且つ位置決め可能としたことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を図示したタイヤハウス21が両側面より内側に向け膨出されている荷室のボディフロア面20に荷室の最後部側まで移動できる左右の各リヤシートについて詳細に説明する。
図中1は、前記タイヤハウス21を避けるよう内側に屈曲して前後方向に延びるようボディフロア面20に敷設された一対のガイドレールで、このガイドレール1内には内部を前後に自在に転動するローラユニット3がそれぞれ嵌装されている。このローラユニット3、3は連結ブラケット2によりガイドレール1、1を跨ぐように連結されていてこの連結ブラケット2を介してシートクッション30が装着され、この連結ブラケット2に載置装着されたシートクッション30がガイドレール1に沿って前後にスライド移動可能とされている。
【0006】
前記ローラユニット3は、図1、図2に示されるように、各ガイドレール1内を自在に転動するようそれぞれのガイドレール1に1個ずつ取り付けられ、これらローラユニット3、3を連結している前記した連結ブラケット2上にシートクッション30が載置装着されており、また、このローラユニット3にはガイドレール1に対し固定するためのストッパ機構4が設けられ、シートクッション30をガイドレール1に沿い前後にスライド可能かつ位置決め可能とされており、この点に本発明は特徴的構成を有するものである。
【0007】
具体的には、前記ローラユニット3は、ボール収納用の筒孔部を有する円板状のボールハウジング5aとハウジングキャップ5bからなるユニット本体5内に4個のボール6が収納されたものとなっており、該ボール6のコロ作用でローラユニット3をガイドレール1上を自在に転動させることにより小さな力で簡単かつ円滑にシートクッション30を前後にスライドするものである。また、13はガイドレール1とユニット本体5の高さ調整用の樹脂プレートで、ガイド板7aの脚部よりガイドレール1の開口裏面の両側に向け略平行に設けたブラケット14に孔を設け、樹脂プレート13の凸部を嵌合させてガイドレール1の開口裏面の両側との円滑なスライドを可能としている。なお、前記ユニット本体5および樹脂プレート13は、例えば、ポリアセタール樹脂のような高硬度で滑性に優れた樹脂で形成しておくのが好ましい。
【0008】
一方、ストッパ機構4は前記ローラユニット3の上面に取り付けられたガイド板7aに案内されて中心部を貫通し昇降自在とされているロックピン7bを、ガイドレール1に穿設した位置決め用孔1aに嵌合して任意の位置に固定し位置決めするよう構成されている。また、8は2個の突出ピン8aが形成されたロックレバーで、この突出ピン8aを前記ロックピン7bの上端部に係合させておくことによりロックレバー8の引き上げに応じてロックピン7bが上昇し、位置決め用孔1aとの嵌合が解かれてローラユニット3をスライド可能としている。
【0009】
以上のようなローラユニット3は、図3に示されるように、一対のガイドレール1内を自在に転動するようそれぞれのガイドレール1、1内に1個ずつ取り付けられるのを基本とするが、シートの前後の揺れを確実に防止するために補助ローラ9をシートクッション30の下面に設けることもできる。
この補助ローラ9は、例えば、図4に示されるように、ボディフロア面20のガイドレール1、1間に該ガイドレール1と並行な簡易ガイドレール11を敷設し、この簡易ガイドレール11内に補助ローラ9を配置してローラユニット3、3と補助ローラ9とで安定性の高い三角形を構成するようにしたりすることができる。
【0010】
なお、補助ローラ9としては、例えば図5に示されるように、前記ローラユニット3のうちストッパ機構4を有さないものとしてボール6のコロ作用のみを奏するよう構成したものや、図6に示されるように、回動自在な球状ローラ9aを有するよう構成したものや、その他一般的なキャスター等を用いることができ、その個数や設置位置は任意に設定することができる。
【0011】
このように構成されたものは、ガイドレール1に沿ってリヤシートのシートクッション30を自在かつ任意の位置に前後動するものである点は従来のこの種のスライド式自動車用シートと基本的に同じであるが、本発明ではタイヤハウス21が側面より内側に向け膨出されている荷室のボディフロア面20に前記タイヤハウス21を避けるよう内側に屈曲して前後方向に延びるガイドレール1、1が敷設され、しかも、各ガイドレール1にはその内部を自在に転動するローラユニット3が取り付けられていて、これらのローラユニット3、3を連結ブラケット2で連結するとともに、この連結ブラケット2にシートクッション30の底部を装着し、一方、前記ローラユニット3にはガイドレール1に対し固定するためのストッパ機構4を設けてシートクッション30をガイドレール1に沿い前後にスライド可能かつ位置決め可能とする構造となっているので、図7に示されるように、リヤシートはタイヤハウス21を避けて自動車の最後部側までスライド移動できることとなり、従来のもの(図8参照)に比べて移動量を格段に大きくすることとなる。
【0012】
しかも、上記リヤシートのスライド移動はガイドレール1内に取り付けたローラユニット3で行う機構であるため、僅かな力でシートを移動させることができるとともに操作も簡単であり、また、ストッパ機構4も簡単な構造で操作性にも優れたものである。この結果、図7に示されるように、リヤシートはタイヤハウス21の出っ張りを避けて横方向への移動をしつつスライド移動し、タイヤハウス21を通過後は再び車両外部側へ復帰することとなり、シートの最前列移動部側および最後列移動部側およびその中間部のいずれの位置においても最適な場所で使用に供されることとなる。
【0013】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明は簡単な構造でかつシート形状やレール軌跡などの制限を受けることなくリヤシートを自動車の最後部側までの長い距離をスライド移動することができるとともに、シートのスライド移動の操作も容易な手順で行うことができるものである。
よって本発明は従来の問題点を一掃した自動車用シートとして、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】 ローラユニットの要部の断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態におけるローラユニットの配置を示す平面図である。
【図4】 その他の実施の形態におけるローラユニットと補助ローラの配置を示す平面図である。
【図5】 補助ローラを示す断面図である。
【図6】 その他の補助ローラを示す断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態におけるリヤシートのスライド移動の説明図である。
【図8】 従来例におけるリヤシートのスライド移動の説明図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール
1a 位置決め用孔
2 連結ブラケット
3 ローラユニット
4 ストッパ機構
5 ユニット本体
5a ボールハウジング
5b ハウジングキャップ
6 ボール
7b ロックピン
8 ロックレバー
9 補助ローラ
11 簡易ガイドレール
20 ボディフロア面
21 タイヤハウス
30 シートクッション
Claims (5)
- タイヤハウス(21)が側面より内側に向け膨出されている荷室のボディフロア面(20)に前記タイヤハウス(21)を避けるよう内側に屈曲して前後方向に延び、且つ車体の幅方向の距離が一定である一対の並行するガイドレール(1) 、(1) を敷設し、両ガイドレール(1) 、(1) にはシートクッション(30)をその下面に上端が取付けられて各ガイドレール(1) 内に転動可能に嵌装されたローラユニット(3) 、(3) をもって支持させ、このローラユニット (3) 、 (3) を円板状のボールハウジング (5a) とハウジングキャップ (5b) からなるユニット本体 (5) 内に複数個のボール (6) を収納したものとして、前後方向の同じ位置に配置するとともに、ローラユニット(3) 、(3) のうちの少なくとも一方にはストッパ機構(4) を付設してシートクッション(30)をガイドレール(1) に沿ってスライド可能で且つ位置決め可能としたことを特徴とする自動車用シート。
- ガイドレール(1) 、(1) のローラユニット(3)、(3) がガイドレール(1) 、(1) を跨ぐ連結ブラケット(2)により連結されていてこの連結ブラケット(2) にシートクッション(30)の底部が取付けられている請求項1に記載の自動車用シート。
- ストッパ機構 (4) が、ローラユニット (3) の中心部を貫通してロックレバー (8) により昇降自在とされたロックピン (7b) をガイドレール (1) に設けた位置決め用孔 (1a) に嵌合して固定位置決めするものである請求項1または2に記載の自動車用シート。
- シートクッション (30) の下面に揺れ防止用の補助ローラ (9) を設けてこれをガイドレール (1) 、 (1) に係合させてある請求項1または2または3に記載の自動車用シート。
- シートクッション (30) の下面に揺れ防止用の補助ローラ (9) を設けてこれをボディフロア面 (20) のガイドレール (1) 、 (1) 間に両ガイドレール (1) と並行して敷設した簡易ガイドレール (11) に係合させてある請求項1または2または3に記載の自動車用シート。
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JPH1111197A JPH1111197A (ja) | 1999-01-19 |
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1997
- 1997-06-25 JP JP16829597A patent/JP3841517B2/ja not_active Expired - Fee Related
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