JP3840078B2 - 現像剤容器及び現像剤シール部材 - Google Patents

現像剤容器及び現像剤シール部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に静電式複写機、プリンタ等の電子写真画像形成装置の現像装置に現像剤を供給するために用いられる現像剤シール部材、現像剤収納容器及びプロセスカートリッジに関する。
【0002】
また、電子写真画像形成装置としては、例えば電子写真複写機、電子写真プリンター(例えば、LEDプリンター、レーザビームプリンター等)、電子写真ファクシミリ及び電子写真ワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】
また、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像手段またはクリーニング手段と電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。および、帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つと電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするものである。更に、少なくとも現像手段と電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするものをいう。
【0004】
【従来の技術】
従来、電子写真画像形成プロセスを用いた電子写真記録装置においては、電子写真感光体ドラム及び前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されており、メンテナンスがサービスマンによらずユーザー自身で行うことができるので、操作性が格段によく、画像形成装置において広く用いられている。
【0005】
ところで、前記プロセスカートリッジにおける現像装置は、開口部をシール部材によってシールしたトナー収納容器(以下、トナー容器と称する)と、現像容器とが結合されている。そして、前記プロセスカートリッジを使用するときに、前記シール部材を引き抜いて除去し、前記開口を開封し、開封されたトナー容器から現像容器へトナーを供給する。
【0006】
前記シーリール部材としては、1枚のフィルムでシールし、使用開始時に前記フィルムを剥離して開封するイージーピールフィルムと呼ばれるものと、カバーフィルムとテアテープを一体化し、使用開始時にテアテープを引くことによって前記カバーフィルムを引き裂いて開封するテアーテープ系引き裂きシールと呼ばれるものがあるが、前記引き裂きシールはカバーフィルムを引き裂くことによって開封するために、開封強度を 小さくすることができることから、近年広く使用されている。
【0007】
又、特開昭59−13262号公報、実開昭63−60164号公報に記載されているように、引き裂きシール部材を用いることも提案されている。
【0008】
又、実開昭63−60164号公報に記載されているように、引き裂き開始部分に切れ目を入れて、開口の位置精度を確保した引き裂きシール部材を用いることも提案されている。
【0009】
更に、本発明者らも特願平10−198780号公報で、開封して開口部を形成するための引き裂き部を有する引き裂きシール部材を用いることも提案を行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来の技術を更に発展させたものであり、特に開封中間部分の引き裂き安定性の向上及び開口部の位置精度を確保でき、又、シール部材の斜め引きによる引き裂き位置はずれ(所定の開口位置からずれて開封されること)を防ぐことができる。現像剤シール部材、現像剤シール部材を備えた現像剤容器及びプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
【0011】
又、引き裂き開始部分の切れ目(又はハーフカット)加工を行わないために開封前の誤開封(例えばプロセスカートリッジの組立時に誤ってフィルムの自由端を引っ張り過ぎて先端部を開封してしまうこと)を防ぐことができるものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
主要な本発明は請求項と対応する番号を付して示せば以下のとおりである。
【0013】
本出願に係る第1の発明は現像剤を収納する現像剤溜めと、現像剤を排出するための開口部と、前記開口部をシールするためのシール部材とを有する現像剤容器であって、前記シール部材は、延伸されたフィルム層を備え、現像剤容器の開口部を開封可能にシールするためのカバーシール部と、前記カバーシール部の一端からフィルムの延伸方向と同じ方向に延出しその延出方向と直交する方向の幅が前記カバーシール部の幅よりも狭い引き出し部と、で構成され、前記引き出し部を引くことで、前記カバーシール部が前記延伸方向に沿って引き裂かれる現像剤容器において、前記カバーシール部は、前記引き出し部との接続部分を除いて、前記引き出し部両縁から前記延伸方向に向かう延長線に沿って、前記延伸方向に対して斜めのカットパターンが断続して複数設けられたハーフカット部を具備し、前記延伸方向に隣接したカットパターン間での前記延伸方向における最近接距離は、シール引き裂き開始側のカットパターン間での前記最近接距離の方が、該開始側よりもシール引き裂き方向下流側のカットパターン間での前記最近接距離よりも、短いことを特徴とする現像剤容器である。
【0014】
本出願に係る第10の発明は、延伸されたフィルム層を備え、現像剤を収納する現像剤容器の開口部をシールするシール部材であって像剤容器の開口部を開封可能にシールするためのカバーシール部と、前記カバーシール部の一端からフィルムの延伸方向と同じ方向に延出しその延出方向と直交する方向の幅が前記カバーシール部の幅よりも狭い引き出し部と、で構成され、前記現像剤容器をシールした状態において、前記引き出し部を引くことで、前記カバーシール部が前記延伸方向に沿って引き裂かれるシール部材において、前記カバーシール部は、前記引き出し部との接続部分を除いて、前記引き出し部両縁から前記延伸方向に向かう延長線に沿って、前記延伸方向に対して斜めのカットパターンが断続して複数設けられたハーフカット部を具備し、前記延伸方向に隣接したカットパターン間での前記延伸方向における最近接距離は、シール引き裂き開始側のカットパターン間での前記最近接距離の方が、該開始側よりもシール引き裂き方向下流側のカットパターン間での前記最近接距離よりも、短いことを特徴とする現像剤シール部材である。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に本発明に係わる実施の形態として、現像装置を有するプロセスカートリッジを装着可能な電子写真画像形成装置について、図面を参照して具体的に説明する。
【0016】
〔実施の形態1〕
{全体構成}
この電子写真画像形成装置Aは、図1に示すように、光学系1から画像情報に基づいたレーザー光像を照射して像担持体である感光体ドラム7に潜像を形成し、次いで、前記潜像をトナーによって現像してトナー像を形成する。そして、前記トナー像の形成と同期して、記録媒体2を給紙カセット3aからピックアップローラ3b及び給送ローラ3c、搬送ローラ3d、レジストローラ3e等からなる搬送手段3で搬送する。
【0017】
そしてプロセスカートリッジBの有する前記感光体ドラム7に形成したトナー像を、画像形成装置Aに設けた転写手段としての転写ローラ4に電圧印加することによって記録媒体2に転写する。そしてその記録媒体2をガイド板3fでガイドして定着手段5へと搬送する。この定着手段5は駆動ローラ5a及びヒータ5bを内蔵する定着ローラ5cからなり、通過する記録媒体2に熱及び圧力を印加して転写トナー像を定着する。そしてこの記録媒体2を排出ローラ3g,3hで搬送し、反転搬送経路を通して排出部6へと排出する。尚、この画像形成装置Aは手差しトレイ3i及びローラ3jによって記録媒体2の手差し給送も可能である。
【0018】
一方、前記プロセスカートリッジBは、図2に示すように、感光層を有する感光体ドラム7を回転し、その表面を帯電手段である帯電ローラ8への電圧印加によって一様に帯電し、前記光学系1からの光像を開口9を介して感光体ドラム7に露光して潜像を形成し、前記潜像を現像手段10によって現像する。
【0019】
前記現像手段10(以下現像装置ともいう)は、トナー収納部としてのトナー溜め10e内のトナーをトナー送り部材10aの回転によって送り出す。そして固定磁石10bを内蔵した現像ローラ10cを回転させて、現像ブレード10dによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラ10cの表面に形成し、そのトナーを前記潜像に応じて感光体ドラム7へ供給することによってトナー像を形成して可視像化する。そして転写ローラ4に前記トナー像と逆極性の電圧を印加して、前記トナー像を記録媒体2に転写する。転写後は、クリーニングブレード11aによって感光体ドラム7に残留したトナーを掻き落すと共に、スクイシート11bによってすくい取り、除去トナー溜め11cへ前記トナーを集めるクリーニング手段11によって感光体ドラム7上の残留トナーを除去する。
【0020】
尚、前記現像装置10は、トナーを収納するトナー容器12aと現像ローラ10c等の現像部材を保持する現像フレーム12bとを溶着して一体的に構成する。そして更に、この一体となった現像装置10の現像フレーム12bに、感光体ドラム7やクリーニングブレード11a及び、帯電ローラ8等を保持するクリーニング容器12cを結合して、プロセスカートリッジBを構成する。そして前記プロセスカートリッジBは画像形成装置Aの装置本体13に設けたカートリッジ装着手段に対して着脱可能に装着される。
【0021】
前記カートリッジ装着手段としては、図1に示す軸14を中心にして装置本体13に設けられた開閉部材15を開くと、図3及び図4に示すように、カートリッジ装着スペースの左右内側面にカートリッジ装着ガイド部材16が対向して取り付けてある。そして、この左右ガイド部材16にはプロセスカートリッジBを挿入するときのガイドとなるガイド部16aが対向して設けてある。このガイド部16aに沿ってプロセスカートリッジBを挿入し、開閉部材15を閉じることによってプロセスカートリッジBを画像形成装置Aに装着する。この装置によって感光体ドラム7の長手方向端部に取り付けたドラムギア(図示せず)が装置本体13に設けてある駆動伝達ギアGと噛合して感光体ドラム7への駆動力が伝達可能となる。
【0022】
{トナー容器と現像フレームの結合構成}
次に現像装置10を構成するトナー容器12aと現像フレーム12bの結合構成について説明する。
【0023】
図6に示すように、トナー容器12aは開口部12a1を有する。そしてその開口部12a1の周囲にはフランジ12a2が形成されている。前記開口部12a1は封止部材としてのシール部材17によって開封可能に封止される。
【0024】
前記シール部材17は、図5に示すように開口部12a1を閉塞してフランジ12a2に熱シールされて貼り付けられる封止部としてのカバーシール部17aを有している。また、シール部材17は、前記カバーシール部17aから延出部としての引き出し部17bを有している。そして、カバーシール部17aと、引き出し部17bを1枚シートで一体に構成し折り重ねてシール部材17として構成している。
【0025】
引き出し部17bはカバーシール17aを引き裂くのに充分な強度を持っていることが必要である。
【0026】
図5、図6に示すように開口部12a1の周囲のフランジ12a2に、シール部材17が貼り付けられている。そして、このシール部材17の長手方向両側で長手方向に平行に溶着部W2が設けられている。そして現像フレーム12bには前記トナー容器12aの溶着部W2に接して超音波溶着される溶着リブ(不図示)が平行して設けられている。従って、トナー容器12aと現像フレーム12bとを溶着した後は、溶着リブ(不図示)がシール部材17の長手方向両側に位置する。
【0027】
また、現像装置10は、その長手方向においてトナー容器12aと現像フレーム12b間に隙間を有する。溶着リブは断面三角形の突条である。尚、振動溶着リブの断面は、略四角形になる。トナー容器12aと現像フレーム12bとの間の容器間隙間の長手方向における両端部にはこの容器間隙間を閉塞するための、発泡ポリウレタン等の弾性シール部材19,20が現像フレーム12bに設けられている。長手方向の一端側の弾性シール部材20はシール部材17の引き出し部17bを間にしてトナー容器12aを圧している。
【0028】
{シール部材の構成}
シール部材17の構成について説明する。
【0029】
図7、図8に示すようにシール部材17は、引き裂き方向性を備えた表層31a、引き裂き方向性を備えた中間引き裂き層31b、シールクッション層31c、及びシーラント層31dからなる。
【0030】
なお、本実施の形態1では中間引き裂き層31b、及びシールクッション層31cは構成上必須ではなく、適宜省略した構成でも特に問題なく使用できる。
【0031】
表層31aは、厚み5〜50μmの延伸ポリエステルフィルム(PET)、延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、延伸直鎖状ポリアミド(ナイロン(登録商標))フィルム(ONy)から選ばれる。
【0032】
延伸方法は、2軸延伸、またはOPP、ONyでは1軸延伸も適宜用いられ、1軸延伸では、シール部材17の引き裂かれる方向と、フィルムの延伸方向が一致するように用いる。
【0033】
中間引き裂き層31bを用いる場合、表層31の厚みは10〜30μmが好ましく、更に好ましくは10〜20μmが好ましい。
【0034】
この理由は、シール時の熱によるフィルムのダメージが少なく、また、シール条件を最大限に拡大でき、しかもフィルム強度を保ちつつ引き裂き性能を確保するためであり、更に、後述するハーフカット加工での加工安定性を確保するためでもある。
【0035】
材質は、延伸ポリエステルフィルム(PET)がシール時の耐熱性、高温・高湿度でのフィルムの耐カール性、及びシール部材17の強度維持の点で好ましく用いられるが、延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、直鎖状ポリアミドONyも引裂き安定性(直進カット性)の点で優れている。
【0036】
本実施の形態では表層31aに厚さ12μmの2軸延伸ポリエステルフィルム(PET)を用いた。
【0037】
PETの延伸は、シール部材17の引裂き方向が、延伸方向(縦方向)とし、縦方向に対する横方向の延伸倍率は1.4倍とした。
【0038】
中間引き裂き層31bとしては、厚み5〜50μmの延伸ポリエステルフィルム(PET)、延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、延伸直鎖状ポリアミド(ナイロン(登録商標))フィルム(ONy)、延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)から選ばれる。
【0039】
延伸方法は、2軸延伸、または、OPP、ONyでは1軸延伸も適宜用いられ、1軸延伸では、シール部材17の引き裂かれる方向と、フィルムの延伸方向が一致するように用いる。
【0040】
厚みは、10〜30μmが好ましく、更に好ましくは10〜20μmが 好ましい。
【0041】
この理由は、フィルム強度を保ちつつ引き裂き性能を確保し、また、後述するハーフカット加工での加工安定性を確保するためである。
【0042】
材質は、PETが高温・高湿度でのフィルムの耐カール性、シール部材17の強度維持の点で好ましく用いられるが、OPP、ONyも、引き裂き安定性(直進カット性)の点で優れている。
【0043】
本実施の形態では、中間引き裂き層31bに厚さ12μmの2軸延伸PETを用いた。
【0044】
PETの延伸は、シール部材17の引き裂き方向が、延伸方向(縦方向)とし、縦方向に対する横方向の延伸倍率は1.4倍とした。
【0045】
又、表層31a及び中間引き裂き層31bとのラミネート時には、同じ機械的方向となるようにラミネート加工する。
【0046】
又、表層31a及び中間引き裂き層31bは、ウレタン系やポリエステル系の接着剤にてドライラミネートする。
【0047】
本実施の形態では表層31a及び中間引き裂き層31bが同材質(PET)であるので、層間接着強度を高め、引き裂き時の層間剥離現像(デラミ現像)を抑制するため、ポリエステル系の接着剤を使用し、乾燥後の接着剤の膜厚を3μmとした。
【0048】
シールクッション層31cは、活性点が複数存在するチーグラー触媒等をマルチサイト触媒にて製造した、密度0.91〜0.93程度の低分子量(低密度)ポリエチレン(LDPE)、又は、直鎖状低分子量ポリエチレン(LLDPE)、またはメタロセン触媒により合成された低分子量ポリオレフィン系重合体の少なくとも1つから選ばれる。
【0049】
また、LDPE、及び汎用のLLDPEは、分子量分布が広く低分子量成分が含まれているため、開封時に引き裂き性が非常によいが、一方シール部材17を開封時にポリエチレン自体が脆く、伸びやすいため、ややケバになりやすい。
【0050】
メタロセン触媒により合成された低分子量ポリオレフィン系重合体は、活性点が単一であるため分子量分布が狭く、低分子量が少ないため強靭であり、シール部材17を開封時に、LDPEやLLDPEよりも引き裂き強度が極端に増えるが、ケバとなりにくいため好ましく用いられ、本実施の形態でもメタロセン触媒により合成されたLLDPEとオクテンの共重合体を用いた。
【0051】
上述の材質のシールクッション層31cは、ヒートシール時のクッション効果と易開封効果のために用いられるが、厚さ10〜50μmが用いられ、特に引き裂き安定性の点で20〜50μmの厚さが最も安定しており、本実施の形態では厚さを30μmとした。
【0052】
シーラント層31dは、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)及びメタロセン触媒により合成された低分子量ポリオレフィン系重合体から選ばれる少なくとも1種である。
【0053】
EVAを用いる場合、シーラント層31d中の酢酸ビニル共重合体(VA)のシーラント含有比が10重量%以下であり、GPCによる分子量分布が分子量10万未満には極大を有さず、分子量10万以上に少なくとも1つの極大を有することとする。この理由はシーラント層31dが高温高湿の環境下で擬似接着(ブロッキング)し、シール部材17が開封できなくなるトラブルを防止するためである。
【0054】
更に、シーラント層31dをメタロセン触媒により合成された低分子量ポリオレフィン系重合体とすれば、低分子量成分が排除でき、シーラント層31dが高温高湿の環境下で擬似接着(ブロッキング)し、シール部材17が開封できなくなるトラブルを防止することができる。
【0055】
又、シーラント層31dの厚みは、シール部材17のフィルム強度を表層31aまたは中間引き裂き層31bに持たせる場合(表層31aまたは中間引き裂き層31dにハーフカットを設けず、どちらかの層でフィルム強度維持を行う場合)、シーラント層31dの厚みは20〜70μmが好ましいが、更に好ましくは30〜60μmが好ましい。
【0056】
一方、シール部材17のフィルム強度をシーラント層31dに持たせる場合(中間引き裂き層を持たず、ハーフカットを設けた表層31a及びシーラント層31dの2層構成、若しくは、前記2層構成でフィルム強度の観点では影響が少ない、シールクッション層31cが備わっている場合)、シーラント層31dの厚みは100〜200μmが好ましいが、更に好ましくは120〜150μmが好ましく、更に、シーラント主成分がメタロセン触媒により合成された低分子量ポリオレフィン系重合体で、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)による分子量分布において、分子量分布(Mw/Mn)が1〜3であり、分子量1×103以下の成分を含まず、分子量1×104〜1×106の領域に極大値を有することが好ましい。これにより、シーラント層31dにシール部材17のフィルム強度を持たせることが可能となる。
【0057】
本実施の形態では、後述するように、ハーフカットを表層31aに設け、シール部材17のフィルム強度を中間引き裂き層31bに持たせることとし、シーラント層31dは、厚さ40μmのメタロセン触媒により合成されたLLDPEとオクテンの共重合体を用いた。
【0058】
又、シーラント層31dは、通常Tダイから押し出しラミネートにより製造され、フィルム加工されたシールクッション層31cとラミネートされるか、又はフィルム状態のシーラント層31dを、押し出しラミネートにより製造されるシールクッション層31cとラミネートされるが、本実施の形態では、シーラント層31dを押し出しラミネートにより製造し、シールクッション層31dとラミネートした。
【0059】
又、シーラント層31dは、シールクッション層31cと同じ機械的方向となるようにラミネート加工した。更に、シーラント層31dは厚みが40μm以上とした場合、特に押し出しラミネートにより製造する場合は、ロール状態に作成及び巻き取られる際の厚みムラを極力減らすために、2回Tダイより押し出しラミネートすることがあり、本実施の形態では、この2回押し出しを用いて作成した。
【0060】
又、シールクッション層31c、及び中間引き裂き層31bがない場合は、シーラント層31dはTダイから押し出しラミネートにより表層31a、もしくは中間引き裂き層31bとラミネートされ、ラミネートの方向に関しては、シールクッション層31cとその上の層が同じ機械的方向となるようにラミネート加工を行う。
【0061】
以上のように、4層構成からなるシール部材17は、表層31a及び中間引き裂き層31bをラミネート加工したものと、シールクッション層31cを介してシーラント層31dを共押し出しラミネート加工して完成した。本実施の形態では完成したフィルムの厚みを100μmとした。
【0062】
{ハーフカット部の説明}
ハーフカット部40は、図15に示すように、シール部材17のカバーシール部17aに存在し、引き出し部17bとの接続部分である先端エッジ部17e以外の、前記引き出し部17bの両側面の略延長線17f上に繰り返して設けられている。
【0063】
ハーフカット部40は、同じ形状のカットパターンがシールパターン33で囲まれた領域内に略直線状に並び、開封時にトナー容器12aの開口部12a1に対応したシール開口を得るため、シール部材17の引き裂き安全性(直進カット性)のみに頼らずに、開封途中で確実に確保したい開口幅を維持できるような役目を果たす。ここでシール開口とはシール部材17の開封によってカバーシール部17aにできた開口であって、トナー容器12aと現像フレーム12bをこの開口で通過する。
【0064】
ハーフカット部40(刃による加工40a、レーザーによる加工40bとする)は、図9及び図12、及び、図11及び図14に示すように表層31aに設けるか、図10及び図13に示すように中間引き裂き層31bに設ける。
【0065】
図9、図12に示すようにハーフカット部40a,40bが表層31aにあり、中間引き裂き層31bに無い場合は、シール部材17のフィルム強度は、中間引き裂き層31bで確保する。
【0066】
図10、図13に示すようにハーフカット部40a,40bが中間引き裂き層31bにあり、表層31aに無い場合は、シール部材17のフィルム強度は、表層31aで確保する。
【0067】
図11、図14に示すようにハーフカット部40a,40bが表層31aにあり、中間引き裂き層31bが無い場合は、仮にシールクッション層31cがあってもそれ自身ではフィルム強度の確保が難しいため、シーラント層31dでフィルム強度を確保する。
【0068】
ハーフカット部40の加工方法は、以下に説明する2通りの方法がある。
【0069】
1番目の加工方法としては、図9、図10、図11に示すように、ハーフカット形状の刃を設けたロールと、対向した受けロールとの間にシール部材17を通す方法がある。ここで、ハーフカット形状の刃を設けたロールとは、ロール周面を平面に展開した場合にロール周面に設けた刃がハーフカット形状に配置されたロールのことをいう。
【0070】
この場合、表層31aにハーフカット部40aを設ける場合はシール部材17のラミネートが完成してからハーフカット加工を行なってもよく、あるいは、表層31aにハーフカット加工を行った後にシール部材17のラミネート加工を行ってもよい。
【0071】
一方、中間引き裂き層31bにハーフカット40を設ける場合は、中間引き裂き層31bにハーフカット加工を行った後にシール部材17のラミネート加工を行う。
【0072】
又、このハーフカット形状の刃を設けたロールにてハーフカット加工を行う場合、加工する層厚みの1/3〜2/3程度でカット深度が収まるように、ロール間の間隔やフィルムのテンションコントロールを適正に保ち、加工深度を精密に調整するが、下部層にフィルム強度層を保つ層がない場合は図10の40aー1のように刃を貫通して下部層であるシーラント層31dに達してもよく、図9、図11のように下層にフィルム強度層としてシーラント層31dがある場合は、貫通したカッテング形成後にラミネートしてもよい。
【0073】
2番目の加工方法としては、図12、図13、図14に示すように、シール部材17の表層31a側、若しくは、シーラント層31d側から、ハーフカット形状に合せてレーザーを照射し、レーザー光を吸収させ、熱溶融させ、ハーフカット部40bを形成する方法である。
【0074】
レーザー光は、好ましくは炭酸ガスレーザーが用いられ、ハーフカット部40bを形成する層部材は、レーザー光の呼吸しやすい化学構造、即ちエチレン系のように主鎖に2重結合が無ければ炭酸ガスレーザーは光吸収せず通過し、エステル系のように主鎖に2重結合があり、炭酸ガスレーザーを光吸収しやすい材料が用いられる。
【0075】
このようなレーザー光の吸収しやすい材料として、PET、ONy等が用いられ、レーザー光を吸収せず、シート部材17のフィルム強度を保つ材料として、OPP、発泡延伸PP、及びPE等が用いられる。
【0076】
ハーフカットを表層31aまたは中間引き裂き層31bのどちらにもレーザー光によりハーフカット部40bを形成することが可能であり、又、レーザー光は光吸収層のみを加工することが可能であるため、適宜表層31a側若しくはシーラント層31d側のどちらかよりレーザー照射を行なう。
【0077】
又、加工順序としては、レーザー光による加工後にラミネートすることも技術的には可能であるが、ラミネート時のフィルムしわやハーフカット位置のずれ等を考慮すると、1番目の加工方法である刃による加工方法とは異なり、ラミネート後にレーザー光によるハーフカット加工を行なうことが好ましい。
【0078】
レーザー光による加工は、図15に示すように2本のハーフカット部40を2つのレーザー発振装置(不図示)によりほぼ同時にハーフカット形状に沿って間欠的にレーザー照射を行なう。
【0079】
又、レーザー出力、及びレーザースポット径、レーザー加工速度、レーザー照射部とフィルムの距離等を適切に調整し、レーザー光が通過する層への輻射熱の影響をできるだけ減らす。又、ハーフカット部40b(熱溶融部)の加工安定性(加工寸法、及び溶融した加工幅等)の確保等を精密に調整する。
【0080】
次に、ハーフカット部40の形状、及び寸法、位置関係について説明する。
【0081】
図15、図17〜図20(図中の矢印方向が引き裂かれる方向)に示すように、ハーフカット部40の形状がシール部材17の引き裂き開始方法に開いたV字状(図17)、または引き裂き開始方向に開いたハの字状のパターンをできるだけ等間隔に繰り返して設けたもの(図18)、若しくは引き裂き方向に対して逆勾配の線状切り込みを交互にできるだけ等間隔に配列したもの(図19)の少なくとも1種類が用いられる。
【0082】
図17、図18に示すようにV字形、又はハの字状のものは、左右対称形状が好ましい。
【0083】
この理由は、開封途中でたとえ斜め引きとなっても、左右のどちらの方向に対しても所定の開封位置、即ち、ハーフカート部40の中心線に引き裂き部を引き戻すことが可能であるためである。
【0084】
又、図19に示すような、引き裂き方向に対して逆勾配の線状切り込みを交互に配列したものでも、図18のような左右対称形状の、ハの字状のハーフカットの左右半分が交互に無い状態と想定した形状が好ましい。
【0085】
又、図20に示すように、各ハーフカットの間隔17hは、引き裂き開始部付近を狭い間隔17h1、途中から広い間隔17h2としてもよい。
【0086】
この理由は、引き裂き始めの部分で所定の引き裂き位置からずれてしまい、万が一途中でハーフカット部40からはずれて引き裂かれることを防止するためである。
【0087】
又、図21に示すように、引き裂き方向に対して逆勾配の線状切り込みを交互に配列したものでは、ハーフカット部40の中心線を跨いだ形状40cは好ましくない。
【0088】
この理由は、ハーフカットが中心線を跨いでしまうと、各ハーフカットを通過しながら開封される際に鋸歯のようにギザギザ状の開封端面となり、シール開口の幅を一定に保つことができないためである。
【0089】
又、図16に示すように、ハーフカット部40の先頭(引き出し部17b側)とシール部材17の引き裂き先端エッジ17eとの距離17gは0.5mm以上10mm以下が好ましく、さらに好ましくは1mm以上5mm以下が好ましい。
【0090】
この理由は、ハーフカット部40の先頭と引き裂き先端エッジ17eがあまり離れていると、シール部材17を引き裂き開封時に引き裂かれる位置がずれてしまったり、デラミが発生する。この引き裂き位置の速やかな補正のために、距離17gを小さくする必要がある。
【0091】
又、図24に示すように、ハーフカット部40の中心線40dと、シール部材17の引き出し部17bの略延長線17fとの左右方向のずれ量17iは、0mm以上1mm以下が好ましく、さらに好ましくは0mm以上0.5mm以下が好ましい。
【0092】
この理由は、引き裂かれるべき位置と、補正されて引き裂かれる位置とがずれた場合は、ハーフカット部40による安定した引き裂き位置の補正効果が得られないためであり、極力このずれ量17iはなくすようにすべきである。
【0093】
さらに、引き出し部17bの2本の長手方向の縁17b1が略平行でなく、たとえば徐々に広がるようなテーパーである場合は、トナー容器12aの開口部12a1が、トナーの均一な排出性能を現出するために略長方形、即ち、開口部12a1の長手方向の縁は略平行となっているため、トナー容器12aの開口部12a1に対応したシール部材17の開封位置を確保すべく、シール部材17の先端エッジ部17eからカバーシール部17a方向への直線で、トナー容器12aの開口部12a1の長手方向の縁と略平行な直線位置に、引き裂かれるべき位置(直線)が設定され、この位置(直線)とハーフカット部40の中心線40dとのずれ量17iを所定の範囲内、即ち0mm以上1mm以下、さらに好ましくは0mm以上0.5mm以下とする(図16、図24参照)。
【0094】
又、ハーフカット間の間隔17hは引き裂き位置の補正効果を確保する観点で、2mm以上30mm以下が好ましい。
【0095】
この間隔17hは、ハーフカット部40の開始部から終点まで変らない場合は、2mm以上10mm以下が好ましく、さらに好ましくは2mm以上7mm以下が好ましい。
【0096】
又、図20のように、引き裂き開始部付近を狭いハーフカットの間隔17h1、途中から広いハーフカットの間隔17h2とした場合は、狭いハーフカットの間隔17h1は2mm以上10mm以下が好ましく、さらに好ましくは2mm以上7mm以下が好ましく、広い間隔17h2では10mm以上30mm以下が好ましく、さらに好ましくは10mm以上20mm以下が好ましい。
【0097】
又、図25〜図27に示すように、各ハーフカットパターンの、ハーフカットの幅40e、及び長さ40fは2mm以上15mm以下が好ましく、さらに好ましくは5mm以上10mm以下が好ましい。
【0098】
この理由は、ハーフカット部40による引き裂き位置の補正効果のほかに、ハーフカット加工時の加工安定性及び加工速度の観点から非常に微細なハーフカット加工ではなく、性能上問題のない大きさで加工生産性も加味したハーフカットサイズとする。
【0099】
又、ハーフカットの開き角度40gは、30度以上120度以下が好ましく、さらに好ましくは45度以上105度以下が好ましい。
【0100】
この理由は、図28、図29に示すように、極端にハーフカットの角度が狭い場合(30度未満)や広い場合(120度より大きい)は、引き裂き補正の観点から極端に狭い場合は開封時の斜め引きでのハーフカットはずれ(ハーフカットを飛び越えてしまう)の懸念があり、極端に広い場合は補正される効果が薄れ、補正位置がハーフカット部40の中心線40dからずれて開封されてしまう恐れがあるためである。ここで補正とは中心線40d(図24参照)からずれて開封される場合にハーフカット部40の形状により、開封位置が中心線40dに寄せられる作用をいう。
【0101】
上述した説明の如く、ハーフカット部40の加工方法、及び形状、位置関係は本実施の形態では以下のように施した。
【0102】
ハーフカット部40は、表層31aであるPET、中間引き裂き層31bであるPET、シールクッション層31c及びシーラント層31dからなるシール部材17の表層PETに設けた。加工方法は、ハーフカット形状の刃を設けたロールと、対向した受けロールとの間にシール部材を通し、加工深度は表層31aの1/2〜2/3に収まるように調整した。
【0103】
ハーフカット部40aの形状は、図17に示すようなV字状とし、各ハーフカットの間隔17hは5mmの等間隔としシールパターン33の内側エッジ33dとの間隔を4mmとした。
【0104】
ハーフカット部40の中心線40dと、シール部材17の引き出し部の略延長線17fとのずれ量17iは0.5mm以下とした。
【0105】
ハーフカット幅40e、長さ40f、開き角度40gはそれぞれ4mm、2mm、90度とした(図25参照)。
【0106】
ハーフカット部40の先頭と、シール部材17の先端エッジ部17eとの距離17gは2mmとした(図16参照)。
【0107】
以上のようなフィルム原反から、本実施の形態のシール部材17を打ち抜き加工で得た。尚、先端エッジ部17eの形状は半径1の円弧形とした。
【0108】
図15及び図16の斜線部は、図に示すカバーシール部17aをトナー容器12aのフランジ12a2に貼り付ける部分を示している。即ち、図15、図16では右上りの斜線部が、カバーシール部17aをヒートシールにより貼り付ける部分(シールパターン)33である。そして、先端エッジ部17eの両端部には、角状パターン33bが設けられている。そして、二つの角状パターン33bを結ぶようにシール部材17の中央部に山形シールパターン33aが設けられている。又、引き抜き後端部には、山形シールパターン33cが設けられている。この角状パターン33bがカバーシール部17aの肩部分17a1を踏み付けてシールされることにより開封時に前記肩部分17a1の持ち上がりを抑え、先端エッジ部17eに引き裂き応力を集中させ、安定した引き裂き開口が得られる。
【0109】
以上のように作成したシール部材17を用いて、実際に図6に示すような、トナー送り部材10a(図2参照)を備えたトナー容器12aにヒートシールを行なった。又、トナー容器12aとしては、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)及びポリカーボネート−アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(PC−ABS)等が用いられるが、本実施の形態ではHIPSを射出成形したものを用いた。
【0110】
又、トナー容器12aの開口部12a1のサイズを幅50mm、長さ300mmとし、内容積を1500ccとした。ヒートシール条件は150℃、シール圧力を39.2MPa(面圧2.9MPa)、シール時間を3秒とした。シールパターン33は図15及び図16に示すようなシールパターン33を用い、山形シールパターン33a(先端部)及び33c(後端部)のシール幅を2.5mm、角状パターン33b及び長手シール幅33eを夫々3.5mmとした。
【0111】
次に、図5に示すように、上記のように作成したトナー容器12aを現像フレーム12bと合体し、現像装置10を作成する。トナー容器12aのシール部材17の折り返された自由端の引き出し部17bを引き出し口へ突出させるように折り返す。そして、引き裂き先端部及び引き裂き後端部に、発泡ポリウレタンからなる弾性シール部材19,20を貼着した現像フレーム12bを、短手両サイド部分のみを除いて長手方向全長にわたり超音波溶着にて合体した。
【0112】
尚、この際用いた弾性シール部材19,20は、厚さ約2mmで発泡倍率約18倍である発泡ウレタンを用い、溶着合体後にはトナー容器12aと現像フレーム12bとの間で厚さ約1mmにつぶされ、密閉後のトナー容器12aのシール性能の確保を行なう。前記のように作成した現像装置10のトナーシール部材17の引き裂き安定性及び耐圧性を確認した。尚、開封方法は現像装置10を固定し、約5000mm/分の開封速度で180度方向に真っ直ぐ引き裂いた場合及び実際の開封では起こり得る10度程度の左右方向の斜め引きを行なった場合の開封強度及び開封後の開口幅安定性(広がりの有無)の確認を行なった。
【0113】
又、耐圧性は、平均粒子径が6.5μmの1成分磁性トナーを800g充填したトナー容器12aを、シール面を下にして一定の高さより垂直落下させてシール剥がれ又はシール破れが発生する加速度(G値)を測定するが、徐々に落下高さを高くしてシール剥がれ又はシール破れが発生しない限界加速度(G値)を測定した。
【0114】
結果としては、真っ直ぐ及び30度程度の左右斜め引きを行なった場合においても開封強度が29.4Nと良好であり、引き裂き安定性では、引き裂き広がり幅が±0.5mmと安定した開口幅が得られ、デラミ、ケバの発生もなかった。しかも、限界加速度としては150Gもあり、充分な耐圧性を確認できた。
【0115】
又、特に斜め引きも含めた、開封中間部分の開口精度は、非常に良好で、ハーフカット部で明らかに開封位置が補正されており、充分な効果が得られた。
【0116】
〔実施の形態2〕
本実施の形態2は実施の形態1に対して、シール部材17は図10に示すように、層構成を表層31aである2軸延伸PET、中間引き裂き層31bである2軸延伸PET、シーラント層31dの3層構成に変更した。実施の形態1との変更点は、シールクッション層31cを除き、中間引き裂き層31bを厚さ50μmのPETに変更したことである。又、ハーフカット部40は中間引き裂き層31bに設け、加工方法は実施の形態1と同様にロールに刃を設けたものでの加工とし、加工深度は下層のシーラント層に到達する深度とした(図10の40a−1参照)。但し、実施の形態1と異なり、ハーフカット加工は中間引き裂き層31b単体に加工し、その後、全層をラミネート加工し、シール部材17を作成した。
【0117】
ハーフカット部40aの形状は、図18に示すような左右対称形状のハの字状とし、各ハーフカットの間隔17hは、7mmの等間隔とし、ハーフカット部40aとシールパターン33の内側エッジ33dとの間隔を7mmとした。
【0118】
又、ハーフカット部40aの中心線40dと、シール部材17の引き出し部の略延長線17fとのずれ量17iは実施の形態1と同様に0.5mm以下とした。ハーフカット部40の先頭とシール部材17の先端エッジ17eとの距離17gは1mmとした。
【0119】
ハーフカットの幅40e、長さ40f、開き角度40gはそれぞれ12mm、9.9mm、45度とした(図26参照)。
【0120】
又、以上のように作成したフィルム原反をシール部材17にするために実施の形態1と同様に打ち抜き加工を行なった。
【0121】
前記のように作成した現像装置10のトナーシール部材17について真っ直ぐ及び30度程度に左右斜め引きを行った場合の引き裂き安定性、及び耐圧性を確認した。
【0122】
結果としては、開封強度29.4Nと良好であり、引き裂き安定性では、引き裂き広がり幅が±0.5mmと安定した開口幅が得られ、デラミ、ケバの発生もなく、耐圧性能を示す限界加速度も実施の形態1と同様に良好であった。
【0123】
又、実施の形態1と同様に、特に、斜め引きも含めた開封中間部の開口精度は非常に良好で、ハーフカット部40aで明らかに開封位置が補正されており、充分な効果が得られた。
【0124】
〔実施の形態3〕
実施の形態1に対して、シール部材17を図11に示すように、層構成を表層31aである1軸延伸OPP、及びシーラント層31dの2層構成に変更した。実施の形態1との変更点は表層31aを厚さ40μmの1軸延伸OPPとし、シーラント層31dの厚みを150μmに変更し、シーラント主成分がメタロセン触媒により合成された低分子量ポリオレフィン系重合体で、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)による分子量分布において分子量分布(Mw/Mn)が1〜3である。分子量1×103以下の成分を含まず、分子量1×104〜1×106の領域に極大値を有するものに変更した。これにより、シーラント層31dの強度が大幅に向上するので、ハーフカット部40を表層31aに設けても、シール部材17のフィルム強度を持たせることが可能となった。又、ハーフカットの加工方法は実施の形態1と同様にロールに刃を設けたものでラミネート後に加工し、加工深度は実施の形態1と同様に表層31aの1/2〜2/3に収まるように調整した。
【0125】
ハーフカット部40aの形状は図19に示すような、引き裂き方向に対して逆勾配の線状切り込みを交互に等間隔に配列したものとした。
【0126】
各ハーフカット部40aの間隔17hは、7mmとし、シールパターン33の内側エッジ33dとの間隔を7mmとした。
【0127】
又、ハーフカット部40aの中心線40dと、シール部材17の引き出し部の略延長線17fとのずれ量17iは実施の形態1と同様に0.5mm以下とした。
【0128】
ハーフカットの幅40e、長さ40f、開き角度40gは夫々9.5mm、4mm、100度とした。ハーフカット部40aの先頭と、シール部材17の先端エッジ17eとの距離17gは1.5mmとした(図27参照)。
【0129】
又、以上のように作成したフィルム原反をシール部材17にするために実施の形態1と同様に打ち抜き加工を行なった。
【0130】
上記のように作成した現像装置10の真っ直ぐ及び30度程度に左右斜め引きを行なった場合の引き裂き安定性、及び耐圧性を確認した。
【0131】
結果としては、開封強度29.4Nと良好であり、引き裂き安定性では、引き裂き広がり幅が±0.5mmと安定した開口幅が得られ、デラミ、ケバの発生も無く、耐圧性能を示す限界加速度も実施の形態1と同様に良好であった。
【0132】
又、実施の形態1と同様に、特に、斜め引きも含めた開封中間部分の開口精度は非常に良好で、ハーフカット部40aで明らかに開封位置が補正されており、十分な効果が得られた。
【0133】
〔実施の形態4〕
実施の形態1に対して、シール部材17を図12に示すように層構成を表層31aである2軸延伸PET、中間引き裂き層31bである1軸延伸OPP、シールクッション層であるメタロセン触媒により合成されたLLDPEとオクテンの共重合体、シーラント層31dに変更した。実施の形態1との変更点は、引き裂き中間層31bを厚さ20μmのOPPに変更したことである。又、ハーフカットの加工方法は、シール部材17をラミネート後に、表層31aから炭酸ガスレーザーを所定のハーフカットパターンで照射し、炭酸ガスレーザーのレーザー吸収材料からなる表層31aにハーフカット部40bを作成した。
【0134】
レーザー加工は図15に示すように2本のハーフカット部40を2つのレーザー発信装置(不図示)により、ほぼ同時にハーフカット形状に沿って間欠的にレーザー照射を行なった。
【0135】
レーザー出力は5W、レーザースポット直径は0.1mm、レーザー加工速度は20mm/分、レーザー照射部とシール部材17との距離は25mmに調整し、結果的に、ハーフカット部40bの加工位置を所定位置に対して0.1mm以内のずれに抑制し、レーザー加工幅を0.14〜0.16mmの範囲に収まるように精密に調整した。さらに、レーザー加工層の下層である中間引き裂き層31bへのレーザー輻射熱の影響を極力抑制したレーザー出力、及びレーザー加工速度とした。
【0136】
ハーフカットの形状は実施の形態1と同様な左右対称形状のV字状とし、各ハーフカットの間隔17hはハーフカット部40b全領域の最初の1/3は4mm、残りは20mmに変更し、シールパターン33の内側エッジ33dとの間隔、及び、ハーフカット部40bの中心線40dとシール部材17の引き出し部17bの略延長線17fとのずれ量17iについては実施の形態1と同様とした。
【0137】
又、ハーフカットの幅40e、長さ40f、開き角度40g、ハーフカット部40bの先頭とシール部材17の先端エッジ17eとの距離についても実施の形態1と同様とした。
【0138】
以上のように作成したフィルム原反をシール部材17にするために実施の形態1と同様に打ち抜き加工を行なった。
【0139】
前記のように作成した現像装置10の真っ直ぐ及び30度程度に左右斜め引きを行なった場合の引き裂き安定性、及び耐圧性を確認した。
【0140】
結果としては、開封強度は29.4Nと良好であり、引き裂き安定性では、引き裂き広がり幅が±0.5mmと安定した開口幅が得られ、デラミ、ケバの発生も無く、耐圧性能を示す限界加速度も実施の形態1と同様に良好であった。
【0141】
又、実施の形態1と同様に、特に、斜め引きも含めた開封中間部分の開口精度は非常に良好で、ハーフカット部40bで明らかに開封位置が補正されており、十分な効果が得られた。
【0142】
〔実施の形態5〕
実施の形態1に対してシール部材17を図13に示すように、層構成を表層31aである1軸延伸OPP、中間引き裂き層31bである1軸延伸ONy、シーラント層31dの3層構成に変更した。実施の形態1との変更点は、表層31aを厚さ30μmのOPP、引き裂き中間層31bを厚さ40μmのONyに変更したことである。又、シール部材17をラミネート後に、シーラント層31d側から炭酸ガスレーザーを所定のハーフカットパターンで照射し、炭酸ガスレーザーのレーザー吸収材料からなる中間引き裂き層31bにハーフカット部40bを作成した。
【0143】
又、レーザー加工における加工条件は実施の形態4と同様とし、結果的に、図13に示すような楕円状のレーザー加工断面となった。
【0144】
ハーフカットの形状は実施の形態2と同様な左右対称形状のハの字状とし、各ハーフカットの間隔17h、及びシールパターン33の内側エッジ33dと間隔、及び、ハーフカット部40bの中心線40dとシール部材17の引き出し部17bの略延長線17fとのずれ量17iについても実施の形態2と同様とした。
【0145】
又、ハーフカットの幅40e、長さ40f、開き角度40g、ハーフカット部40bの先頭と、シール部材17、先端エッジ19eとの距離についても実施の形態2と同様とした。
【0146】
以上のように作成したフィルム原反をシール部材17にするために実施の形態1と同様に打ち抜き加工を行なった。
【0147】
前記のように作成した現像装置10の真っ直ぐ及び30度程度に左右斜め引きを行なった場合の引き裂き安定性及び耐圧性を確認した。
【0148】
結果としては、開封強度29.4Nと良好であり、引き裂き安定性では、引き裂き広がり幅が±0.5mmと安定した開口幅が得られ、デラミ、ケバの発生も無く、耐圧性能を示す限界加速度も実施の形態1と同様に良好であった。
【0149】
又、実施の形態1と同様に、特に、斜め引きも含めた開封中間部分の開口精度は非常に良好で、ハーフカット部40bで明らかに開封位置が補正されており、十分な効果が得られた。
【0150】
〔実施の形態6〕
実施の形態1に対して、シール部材17を図14に示すように、層構成を表層31aである1軸延伸ONy、及びシーラント層31dの2層構成に変更した。実施の形態1との変更点は、表層31aを厚さ30μmのONyとし、シーラント層31dを実施の形態3と同様な厚みを150μmのシーラント主成分がメタロセン触媒により合成された低分子量ポリオレフィン系重合体で、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)による 分子量分布において、分子量分布(Mw/Mn)が1〜3である。分子量1×103以下の成分を含まず、分子量1×104〜1×106の領域に極大値を有するものに変更した。これによりシーラント層31dの強度を大幅に向上し、ハーフカット部40bを表層31aに設け、シール部材17にフィルム強度を持たせることを可能とした。
【0151】
又、シール部材17をラミネート後に、表層31aから炭酸ガスレーザーを所定のハーフカットパターンで照射し、炭酸ガスレーザーのレーザー吸収材料からなる表層31aにハーフカット部40bを作成した。
【0152】
又、レーザー加工における加工条件は実施の形態4と同様とした。
【0153】
ハーフカット部40bの形状は実施の形態3と同様な、引き裂き方向に対して逆勾配の線状切り込みを交互に等間隔に配列したものとし、各ハーフカットの間隔17h、及びシールパターン33の内側エッジ33dとの間隔、及びハーフカット部40bの中心線40dとシール部材17の引き出し部17bの略延長線17fとのずれ量17iについても実施の形態3と同様とした。
【0154】
又、 ハーフカットの幅40e、長さ40f、開き角度40g、ハーフカット部40bの先頭とシール部材17の先端エッジ17eとの距離についても実施の形態3と同様とした。
【0155】
以上のように作成したフィルム原反をシール部材17にするために実施の形態1と同様に打ち抜き加工を行なった。
【0156】
前記のように作成した現像装置10の真っ直ぐ及び30度程度に左右斜め引きを行なった場合の引き裂き安定性、、及び耐圧性を確認した。
【0157】
結果としては、開封速度は、29.4Nと良好であり、引き裂き安定性では引き裂き広がり幅が±0.5mmと安定した開口幅が得られ、デラミ、ケバの発生も無く、耐圧性能を示す限界加速度も実施の形態1と同様に良好であった。
【0158】
又、実施の形態1と同様に、特に、斜め引きも含めた開封中間部分の開口精度は非常に良好で、ハーフカット部40bで明らかに開封位置が補正されており、十分な効果が得られた。
【0159】
〔比較例1〕
実施の形態1と同様だが、ハーフカット加工を設けずに、他は実施の形態1と同様にシール部材17及び現像装置10を作成し、真っ直ぐ及び30度程度に左右斜め引きを行った場合の引き裂き安定性、及び耐圧性を確認した。
【0160】
結果としては、開封強度、耐圧性、及び真っ直ぐ開封した場合の引き裂き性は実施の形態1と同様に良好であったが、30度程度に左右斜め引きを行った場合の引き裂き安定性に関しては、斜めに引き裂いた方向に引き裂かれたシール開口が引き出し部17bの縁17b1の略延長線17fから(発明者殿ご確認願います)2〜5mmずれてしまい、特に開封中間部分での所定の開口位置が得られなかった。
【0161】
〔比較例2〕
実施の形態1と同様だが、ハーフカットパターンを図22に示すような破線状とし、他は実施の形態1と同様にシール部材17及び現像装置10を作成し、真っ直ぐ及び30度程度に左右斜め引きを行った場合の引き裂き安定性、及び耐圧性を確認した。
【0162】
結果としては、開封強度、耐圧性、及び真っ直ぐ開封した場合の引き裂き性は実施の形態1と同様であったが、30程度に左右斜め引きを行った場合の引き裂き安定性に関しては、ハーフカット部分を乗り越えて、斜めに引き裂いた方向に引き裂かれたシール開口が略延長線17fから(発明者殿ご確認願います)2〜5mmずれてしまい、特に開封中間部分での所定の開口位置が得られなかった。さらに、ハーフカット部分を乗り越える際に、ハーフカット層である表層31aの一部がデラミしてしまった。
【0163】
〔比較例3〕
実施の形態1と層構成は同様だが、ハーフカットパターンを図23に示すような両端に互いに逆向きのV字状のパターンを直線で結んだ形状とし、他は実施の形態1と同様にシール部材17及び現像装置10を作成し、真っ直ぐ及び30度程度に左右斜め引きを行った場合の引き裂き安定、及び耐圧性を確認した。
【0164】
結果としては、開封強度、耐圧性、及び真っ直ぐに開封した場合の引き裂き性は実施の形態1と同様に良好であったが、30度程度に左右斜め引きを行った場合の引き裂き安定性に関しては、引き裂き開始側のハーフカット部分のV字状の部分で引き裂き位置の補正効果は見られたが、やがてハーフカット部分を乗り越えてしまい、結果的に斜めに引き裂いた方向に引き裂かれたシール開口が略延長線17fから2〜5mmずれてしまい、特に開封中間部分での所定の開口位置が得られなかった。さらに、ハーフカット部分を乗り越える際に、ハーフカット層である表層31aの一部がデラミしてしまった。
【0165】
〔その他の実施の形態〕
前述の実施の形態では、シール部材17のハーフカートパターンを同一種によるものとして説明したが、たとえばV字状パターンとハの字状のものを、ハーフカット間隔17hを変え、先端部分に、引き裂き補正効果が優れたV字状パターンを配列し、後半部分にはハの字状パターンを配列してもよく、適宜パターンを配列してもよく、適宜パターンを混合して用いることができる。
【0166】
又、ハーフカット加工の方向として、予めフィルム原反をシール部材17の形状に抜き打ち加工を行ってから、ハーフカット加工を行ってもよい。
【0167】
又、 ハーフカット加工は、刃を備えたロールを通す方法と、レーザー照射による方法を併用してもよい。
【0168】
又、レーザーにてハーフカット加工を行う方法において、前述した実施の形態4、実施の形態5、実施の形態6では炭酸ガスレーザーでの説明を行ったが、YAGレーザー、半導体レーザー、エキシマレーザー等、特に限定されず、各レーザー波長に対する吸収層をハーフカット層とすれば、問題なくシール部材17として使用できる。
【0169】
又、フィルム構成として、中間引き裂き層をなくし、表層31a・シールクッション層31c・シーラント層31dの3層構成としてもよい。
【0170】
【実施例】
発明の実施の形態に併記した。
【0171】
【発明の効果】
以上の実施の形態の説明から明らかなように、本発明によれば、特に開封中間部分の引き裂き安定性の向上及び開口部の位置精度を確保でき、又、シール部材の斜め引きによる引き裂き位置はずれ(所定の開口位置からずれて開封されることを防ぐことができ又、引き裂き開始部分の切れ目(又はハーフカット)加工を行わないために開封前の誤開封(例えばプロセスカートリッジの組立時に誤ってフィルムの自由端を引っ張り過ぎて先端部を開封してしまうこと)を防ぐことができる。
【0172】
又、本発明によれば、前記のように優れた引き裂き性を備えたトナー容器、及びプロセスカートリッジを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真画像形成装置の縦断面図である。
【図2】プロセスカートリッジの縦断面図である。
【図3】反駆動側のカートリッジ装着ガイドを示す画像形成装置本体の斜視図である。
【図4】駆動側のカートリッジ装着ガイドを示す画像形成装置本体の斜視図である。
【図5】トナー容器と現像フレームを分離して示したシール部材の斜視図である。
【図6】分離したトナー容器開口部とシール部材の斜視図である。
【図7】4層で構成されたシール部材の縦断面図である。
【図8】シール部材の斜視図である。
【図9】単層時にロール刃でハーフカット部を設け、4層にラミネートしたシール部材の縦断面図である。
【図10】2層構成時に中間引き裂き層にロール刃でハーフカット部を設け、3層にラミネートしたシール部材の縦断面図である。
【図11】単層時にロール刃でハーフカット部を設け、2層にラミネートしたシール部材の縦断面図である。
【図12】4層にラミネートし、レーザー光でハーフカット部を設けたシール部材の縦断面図である。
【図13】3層にラミネートし、レーザー光でハーフカット部を設けたシール部材の縦断面図である。
【図14】2層にラミネートし、レーザー光でハーフカット部を設けたシール部材の縦断面図である。
【図15】トナー容器の開口部に溶着したシール部材の平面図である。
【図16】トナー容器の開口部に溶着したシール部材の肩部分を拡大した平面図である。
【図17】V字状のハーフカット部の形状を示す平面図である。
【図18】ハの字状のハーフカット部の形状を示す平面図である。
【図19】互いに逆勾配で直線のハーフカット部の形状を示す平面図である。
【図20】ハーフカットの間隔を途中で変更したハーフカット部を示す平面図である。
【図21】互いに逆勾配の直線で中心線を跨いだハーフカット部の形状を示す平面図である。
【図22】比較例2におけるハーフカット部の形状を示す平面図である。
【図23】比較例3におけるハーフカット部の形状を示す平面図である。
【図24】ハーフカット部の中心線と引き出し部の縁の略延長線とのずれを示す平面図である。
【図25】V字状のハーフカット部を構成しているハーフカットの寸法形状を示す平面図である。
【図26】ハの字状のハーフカット部を構成しているハーフカットの寸法形状を示す平面図である。
【図27】互いに逆勾配で直線のハーフカット部を構成しているハーフカットの寸法形状を示す平面図である。
【図28】開き角度が極端に狭いハーフカットの寸法形状を示す平面図である。
【図29】開き角度が極端に広いハーフカットの寸法形状を示す平面図である。
【符号の説明】
1…光学系
2…記録媒体
3…搬送手段 3a…給紙カセット 3b…ピックアップローラ
3c…給紙ローラ 3d…搬送ローラ 3e…レジストローラ 3f…ガイド板
3g,3h…排出ローラ 3i…手差しトレイ 3j…ローラ
4…転写ローラ
5…定着手段 5a…駆動ローラ 5b…ヒータ 5c…定着ローラ
6…排出部
7…感光体ドラム
8…帯電ローラ
9…開口
10…現像手段(現像装置) 10a…トナー送り部材 10b…固定磁石
10c…現像ローラ 10d…現像ブレード 10e…トナー溜め
11…クリーニング手段 11a…クリーニングブレード
11b…スクイシート 11c…除去トナー溜め
12a…トナー容器 12a1…開口部 12a2…フランジ
12b…現像フレーム 12c…クリーニング容器
13…装置本体
14…軸
15…開閉部材
16…カートリッジ装着ガイド部材 16a…ガイド部
17…シール部材 17a…カバーシール部 17b…引き出し部
17b1…端面 17e…先端エッジ部 17f…略延長線 17g…距離
17h…間隔 17h1…狭い間隔 17h2…広い間隔 17i…ずれ量
19,20…トナーシール部材
31a…表層 31b…中間引き裂き層 31c…シールクッション層
31d…シーラント層
33…シールパターン 33a…山形シールパターン 33b…角状パターン
33c…山形シールパターン 33d…内側エッジ
40…ハーフカット部 40a…ハーフカット部(刃を加工手段とする)
40a1…下部層に貫通したハーフカット部
40b…ハーフカット部(レーザーを加工手段とする)
40c…中心線を跨いだ形状 40d…中心線 40e…幅 40f…長さ
40g…開き角度
A…画像形成装置
B…プロセスカートリッジ
G…駆動伝達ギア
W2…溶着部

Claims (17)

  1. 現像剤を収納する現像剤溜めと、現像剤を排出するための開口部と、前記開口部をシールするためのシール部材とを有する現像剤容器であって
    前記シール部材は、延伸されたフィルム層を備え、現像剤容器の開口部を開封可能にシールするためのカバーシール部と、前記カバーシール部の一端からフィルムの延伸方向と同じ方向に延出しその延出方向と直交する方向の幅が前記カバーシール部の幅よりも狭い引き出し部と、で構成され、
    前記引き出し部を引くことで、前記カバーシール部が前記延伸方向に沿って引き裂かれる現像剤容器において、
    前記カバーシール部は、前記引き出し部との接続部分を除いて、前記引き出し部両縁から前記延伸方向に向かう延長線に沿って、前記延伸方向に対して斜めのカットパターンが断続して複数設けられたハーフカット部を具備し、
    前記延伸方向に隣接したカットパターン間での前記延伸方向における最近接距離は、シール引き裂き開始側のカットパターン間での前記最近接距離の方が、該開始側よりもシール引き裂き方向下流側のカットパターン間での前記最近接距離よりも、短いことを特徴とする現像剤容器。
  2. 前記シール部材が、延伸されたフィルムからなる表層と、延伸されたフィルムからなる中間引き裂き層と、シール層と、で構成され、前記表層の延伸方向と前記中間引き裂き層の延伸方向は、前記カバーシール部が引き裂かれる方向と揃えられていることを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  3. 前記シール層がシールクッション層とシーラント層で構成されることを特徴とする請求項に記載の現像剤容器。
  4. 前記ハーフカット部が前記表層、又は前記中間引き裂き層に設けられていることを特徴とする請求項に記載の現像剤容器。
  5. 前記ハーフカット部が、引き裂き開始方向に開いたV字状、又は引き裂き開始方向に開いたハの字状のカットパターンを断続して設けたもの、若しくは引き裂き方向に対して互いに逆勾配の直線のカットパターンを交互に断続して設けたものの少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  6. 前記シール部材の、前記引き出し部側のカットパターン先頭と前記シール部材の引き裂き先端部との間隔が0.5mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  7. 前記シール部材の、前記ハーフカット部の中心線と前記延長線とのずれが、0以上1mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  8. 前記延伸方向に隣接して設けられたカットパターン間での前記延伸方向における最近接距離は、2mm以上30mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  9. 前記シール部材が熱圧着又はインパルスシールにより前記開口部に接着されることを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  10. 延伸されたフィルム層を備え、現像剤を収納する現像剤容器の開口部をシールするシール部材であって
    像剤容器の開口部を開封可能にシールするためのカバーシール部と、前記カバーシール部の一端からフィルムの延伸方向と同じ方向に延出しその延出方向と直交する方向の幅が前記カバーシール部の幅よりも狭い引き出し部と、
    で構成され、
    前記現像剤容器をシールした状態において、前記引き出し部を引くことで、前記カバーシール部が前記延伸方向に沿って引き裂かれるシール部材において、
    前記カバーシール部は、前記引き出し部との接続部分を除いて、前記引き出し部両縁から前記延伸方向に向かう延長線に沿って、前記延伸方向に対して斜めのカットパターンが断続して複数設けられたハーフカット部を具備し、
    前記延伸方向に隣接したカットパターン間での前記延伸方向における最近接距離は、シ ール引き裂き開始側のカットパターン間での前記最近接距離の方が、該開始側よりもシール引き裂き方向下流側のカットパターン間での前記最近接距離よりも、短いことを特徴とする現像剤シール部材。
  11. 前記シール部材が、延伸されたフィルムからなる表層と、延伸されたフィルムからなる中間引き裂き層と、シール層と、で構成され、前記表層の延伸方向と前記中間引き裂き層の延伸方向は、前記カバーシール部が引き裂かれる方向と揃えられていることを特徴とする請求項10に記載の現像剤シール部材。
  12. 前記シール層がシールクッション層とシーラント層で構成されることを特徴とする請求項11に記載の現像剤シール部材。
  13. 前記ハーフカット部が前記表層、又は前記中間引き裂き層に設けられていることを特徴とする請求項11に記載の現像剤シール部材。
  14. 前記ハーフカット部が、引き裂き開始方向に開いたV字状、又は引き裂き開始方向に開いたハの字状のカットパターンを断続して設けたもの、若しくは引き裂き方向に対して互いに逆勾配の直線のカットパターンを交互に断続して設けたものの少なくとも一つであることを特徴とする請求項10に記載の現像剤シール部材。
  15. 前記シール部材の、前記引き出し部側のカットパターン先頭と前記シール部材の引き裂き先端部との間隔が0.5mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項10に記載の現像剤シール部材。
  16. 前記シール部材の、前記ハーフカット部の中心線と前記延長線とのずれが、0以上1mm以下であることを特徴とする請求項10に記載の現像剤シール部材。
  17. 前記延伸方向に隣接して設けられたカットパターン間での前記延伸方向における最近接距離は、2mm以上30mm以下であることを特徴とする請求項10に記載の現像剤シール部材。
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