JP3837718B2 - Cvd装置及びcvd装置における成膜後の後処理工程を行う方法 - Google Patents

Cvd装置及びcvd装置における成膜後の後処理工程を行う方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は化学気相成長装置(本明細書において「CVD装置」という)に関し、特に、大型のフラットパネル基板への成膜に適したCVD装置及びCVD装置における成膜後の後処理工程を行う方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
大型の液晶ディスプレイの作製方法として、従来、高温ポリシリコン型TFT(薄膜トランジスタ)を利用するものと、低温ポリシリコン型TFTを利用するものとが知られている。高温ポリシリコン型TFTを利用する作製方法では、高品質な酸化膜を得るために、1000℃以上の高温に耐える石英基板が使用されていた。これに対して低温ポリシリコン型TFTの作製においては、通常のTFT用ガラス基板を使用するため、低温環境(例えば450℃以下)で成膜を行う必要がある。低温ポリシリコン型TFTを利用して液晶ディスプレイを製作する方法は、特別な基板を使用する必要がなく、成膜条件の設定が簡単であるという利点を有し、近年実用化され、その生産量は拡大しつつある。
【0003】
低温ポリシリコン型TFTを利用する液晶ディスプレイの作製で、低温でゲート絶縁膜として適当なシリコン酸化膜を成膜する場合、プラズマCVDが使用される。このプラズマCVDでシリコン酸化膜を成膜する際、代表的な材料ガスとしてはシラン、テトラエトキシシラン(TEOS)などが使用される。
【0004】
材料ガスとしてシラン等を使用しプラズマによるCVDでシリコン酸化膜を成膜する場合、従来のプラズマCVD装置によれば、基板の前面空間に材料ガスと酸素などを導入し、材料ガスと酸素の混合ガスでプラズマを生成し、当該プラズマに対して基板を晒すことにより、当該基板の表面上にシリコン酸化膜を形成するようにしていた。このように従来のプラズマCVD装置では、材料ガスは、プラズマCVD装置内で生成されたプラズマ中に直接的に供給されるように構成されていた。このため、従来のプラズマCVD装置の構成によれば、基板の前面空間に存在するプラズマから基板の成膜面に対して高エネルギのイオンが入射し、シリコン酸化膜にダメージを与え、膜特性が悪化するという問題が存在した。さらにプラズマ中に材料ガスが直接的に導入されるため、材料ガスとプラズマが激しく反応してパーティクルが発生し、これによって歩留まりが低下するという問題もあった。
【0005】
そこで、上記問題を解決するため、先の出願である特開2000−345349号により、従来からある遠隔プラズマ方式のCVD装置の改善を試み、新たなCVD装置を提案した。
【0006】
この特開2000−345349号で提案されているCVD装置は、真空容器内でプラズマを生成して中性の励起活性種(本明細書において「活性種」という)を発生させ、この活性種と材料ガスで基板に成膜処理を行う装置である。真空容器には、真空容器の内部を二室に隔離する導電性の隔壁板が設けられる。
【0007】
これらの二室のうち、一方の室の内部は高周波電極が配置されたプラズマ生成空間として形成され、他方の室の内部は基板を搭載する基板保持機構が配置された成膜処理空間として形成される。さらにこの隔壁板にはプラズマ生成空間と成膜処理空間を通じさせる複数の隔壁板貫通孔が形成される。隔壁板は、さらに、プラズマ生成空間と隔離され且つ成膜処理空間と複数の拡散孔を介して通じている内部空間を有する。この内部空間には外部から材料ガスが供給され、内部空間に供給された材料ガスは複数の拡散孔を通して上記成膜処理空間に導入される。プラズマ生成空間で生成された活性種は、隔壁板に形成された複数の隔壁板貫通孔を通して成膜処理空間に導入される。上記の隔壁板貫通孔、拡散孔の大きさ(長さおよび径等)は、材料ガスのプラズマ生成空間への逆拡散が防げる構造に設計されているものである。
【0008】
これによって、従来のプラズマCVD装置の問題点であった、成膜中にある基板が直接、プラズマに晒されることから生じるプラズマダメージと、反応性ガスの過剰分解によるパーティクルの発生を回避でき、更に、成膜中における材料ガスのプラズマ生成空間への逆流を防止することができた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述した特開2000−345349号で提案した構造を有するCVD装置は、成膜中の基板が直接プラズマに晒されることがなく、また、成膜中における材料ガスのプラズマ生成空間への逆拡散を防止できるという優れた特徴を実現できるものである。
【0010】
しかし、この一方、成膜後において十分なプラズマを必要とする工程においては、隔壁板がプラズマの導入を遮る構造になっている。つまり、隔壁板の構造上、プラズマ生成空間と成膜処理空間とのコンダクタンスは、隔壁板に形成された複数の隔壁板貫通孔の口径及び長さによって固定されているため、多様な成膜後のプロセスに対応することが難しくなっている。
【0011】
具体的には、材料ガスの導入が遮断されている成膜工程の後において、成膜された薄膜の例えば電気特性を向上させるため、成膜直後の薄膜にプラズマやラジカルを照射する処理(適度な酸化の促進)のような改質処理が行われることがあるが、この場合、生産性(単位時間あたりの処理枚数)に影響するため短時間での処理が要求され、十分なプラズマやラジカルの成膜処理空間への照射が求められる。
【0012】
また、通常、所定枚数の成膜処理を行った後に、成膜室内の基板以外の、例えば、基板保持機構や真空容器の成膜処理空間側の内壁等への付着膜が剥離してパーティクルが発生するのを防止するため、除去作業であるクリーニング工程が行われている。クリーニング作業は、より活性な雰囲気に曝した方がよい。そこで、クリーニングの効率を上げるため、つまり、クリーニング速度を向上させるためには、むしろプラズマ生成空間のプラズマを成膜処理空間に導入した方がよい。
【0013】
なお、本明細書において、前述した成膜直後の薄膜に対する酸化促進処理のような改質工程及び、クリーニング工程(シリコン酸化膜の除去)を総称して後処理工程という。
【0014】
したがって、前述した特開2000−345349号で提案した構造を有するCVD装置において、成膜工程後の十分なラジカルやプラズマを必要とする後処理工程で、プラズマ等を十分に成膜処理空間に導入することが可能になれば、成膜中の基板が直接プラズマに晒されることを防止し、成膜中における材料ガスのプラズマ生成空間への逆拡散を防止できるだけでなく、成膜後の十分なプラズマを必要とするプロセスにも十分対応可能なCVD装置を提供することができる。
【0015】
そこで、この発明は、成膜中の基板が直接プラズマに晒されることを防止し、成膜中における材料ガスのプラズマ生成空間への逆拡散を防止できるだけでなく、プラズマ生成空間と成膜処理空間との間のコンダクタンスを適切に調節可能で、成膜後の十分なプラズマを必要とする後処理工程にも十分対応可能なCVD装置及びCVD装置における成膜後の後処理工程を行う方法を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、この発明が提案するCVD装置は、次のように構成されている。
【0017】
本発明のCVD装置は、真空容器内でプラズマを生成して励起活性種を発生させ、この活性種と材料ガスとで基板に成膜を行うものである。
【0018】
このCVD装置においては、真空容器内部が導電性隔壁板によって二室に隔離されており、当該隔離された二室のうち、一方の室の内部は高周波電極が配置されたプラズマ生成空間として、他方の室の内部は基板を搭載する基板保持機構が配置された成膜処理空間としてそれぞれ形成されている。前記隔壁板は、前記プラズマ生成空間と前記成膜処理空間とを通じさせる複数の隔壁板貫通孔を有していると共に、前記プラズマ生成空間から隔離されかつ前記成膜処理空間と複数の拡散孔を介して通じている内部空間を有している。そして、前記内部空間に外部から材料ガスが供給され、これが前記複数の拡散孔を通して前記成膜処理空間に導入される。一方、高周波電極に高周波電力を与えてプラズマ生成空間でプラズマ放電を発生させることによりプラズマ生成空間で生成された活性種が、隔壁板の複数の隔壁板貫通孔を通して成膜処理空間に導入される。そして、成膜処理空間においてこのように導入されてきた活性種と材料ガスとで基板に成膜が行われるものである。
【0019】
本発明は、かかるCVD装置において、前記隔壁板に対して離接自在な遮蔽板が成膜処理空間側に配置されていることを特徴とするものである。
【0020】
すなわち、本発明のCVD装置は、特開2000−345349号で提案した構造のCVD装置において、隔壁板に形成されている複数の隔壁板貫通孔の口径及び長さによって固定されていたプラズマ生成空間と成膜処理空間との間のコンダクタンスを、隔壁板に対して離接自在な遮蔽板を成膜処理空間側に配置することによって、適切に調節可能としたものである。
【0021】
隔壁板に対して遮蔽板を離接自在とする機構は、基板保持機構を前記隔壁板に対して接近する方向及び離れる方向に移動可能としておき、前記遮蔽板をこの可動の基板保持機構に取り付けておく構造、あるいは、遮蔽板そのものに駆動機構を付設しておいて、遮蔽板を隔壁板に対して接近する方向及び離れる方向に移動可能とする構造によって実現することができる。
【0022】
ここで、遮蔽板は、成膜する薄膜の良好な均一性を保つという観点から、遮蔽板の隔壁板に対向している面が、隔壁板の遮蔽板に対向している面と常に平行になっている状態を保ちながら、隔壁板に対して接近して隔壁板に密着し、また、隔壁板に密着している状態から隔壁板より離れる方向に移動できるようにしておくことが望ましい。
【0023】
本発明のCVD装置において、遮蔽板は、前記隔壁板の複数の隔壁板貫通孔に対向する位置に、当該隔壁板貫通孔の遮蔽板に対向する側の凹部に嵌装される凸部を備えていると共に、前記隔壁板の複数の拡散孔に対向する位置に空孔を備えており、前記凸部には遮蔽板貫通孔が設けられていて、遮蔽板が隔壁板に密着し、前記凸部が前記凹部に嵌装された際に、前記隔壁板貫通孔と前記遮蔽板貫通孔とによってのみ、前記プラズマ生成空間と前記成膜処理空間とが連通される構造とすることができる。
【0024】
このようにすると、遮蔽板を隔壁板に密着させた時に、隔壁板貫通孔と遮蔽板の凸部に設けられている遮蔽板貫通孔とによって一体の貫通孔をなし、プラズマ生成空間と成膜処理空間とが連通されるようになる。そこで、このように、遮蔽板が隔壁板に密着している時に基板への成膜処理が行われるようにすると、特開2000−345349号のCVD装置で提案されている、成膜中における材料ガスのプラズマ生成空間への逆拡散を防止する構造を簡単に実現することができるので、有利である。
【0025】
すなわち、遮蔽板が隔壁板に密着している時には、遮蔽板の凸部が隔壁板貫通孔の遮蔽板に対向する側の凹部に嵌装されており、プラズマ生成空間で生成された活性種は、材料ガスのプラズマ生成空間への逆拡散を防止する構造である前記遮蔽板貫通孔を通ってプラズマ生成空間から成膜処理空間へ導入される。従って、プラズマ生成空間と成膜処理空間とのコンダクタンスは、遮蔽板貫通孔の形状によってのみ定められる。そこで、遮蔽板貫通孔内でのガス流速をuとした場合、遮蔽板貫通孔の実効的な長さ(最小径部分の長さ)をL、材料ガス(シランガス等)と反応ガス(ここでは、プラズマ生成用の酸素ガス等)との相互ガス拡散係数をDとするとき、uL/D>1の条件が満たされるようにすることによって、成膜中における材料ガスのプラズマ生成空間への逆拡散を防止することができる。 成膜処理後の後処理工程のように、十分な量のラジカルやプラズマを成膜処理空間に導入する場合には、前記のように成膜工程中、隔壁板に密着していた遮蔽板を隔壁板から離し、前記遮蔽板の凸部の、隔壁板貫通孔の遮蔽板に対向する側の凹部への嵌装状態を解除する。そして、遮蔽板が隔壁板から離れる距離を適宜調整することによって、プラズマ生成空間と成膜処理空間との間のコンダクタンスを自在に調整することができる。
【0026】
前記において、隔壁板の複数の拡散孔に対向する位置に遮蔽板が備えている空孔は、前記のように、遮蔽板を隔壁板に密着させて成膜処理を行うことに備えて、遮蔽板が隔壁板の拡散孔からの材料ガスの導入の妨げとならないようにするものである。
【0027】
なお、後処理工程のように、成膜工程後に十分な量のラジカルやプラズマを成膜処理空間に導入する場合には、前述したように、遮蔽板を隔壁板から離し、プラズマ生成空間と成膜処理空間との間のコンダクタンスを大きくする方が望ましい。
【0028】
そこで、本発明が提案するCVD装置における成膜後の後処理工程を行う方法は、前述した本発明のCVD装置を用い、導電性隔壁板を接地電位としつつ、プラズマ生成空間に後処理工程用のガスを導入し、高周波電極に高周波電力を与えてプラズマ放電を発生させることによりプラズマ生成空間で活性種を生成すると共に、前記遮蔽板を前記隔壁板から離し、前記遮蔽板が前記隔壁板から離れている状態で、前記生成された活性種を前記複数の隔壁板貫通孔を介してプラズマ生成空間から成膜処理空間に導入し、成膜処理空間において成膜後の後処理工程を行うことを特徴とするものである。
【0029】
この場合、後処理工程用のガスとしては、後処理工程が改質工程のときは酸素ガスが、後処理工程がクリーニング工程のときは、クリーニングガスとしてNF、SF等のフッ化ガスが用いられる。
【0030】
このようにすることによって、プラズマ生成空間側から隔壁板の複数の隔壁板貫通孔を通って導入されてきたプラズマやラジカル等は、前記のようにして離されている遮蔽板と隔壁板との間の空間、隔壁板の複数の拡散孔に対向する位置に遮蔽板が備えている前記複数の空孔、また、前記複数の遮蔽板貫通孔を通り抜けて成膜処理空間に達することができる。すなわち、プラズマ生成空間と成膜処理空間との間のコンダクタンスが大きくされているので、十分な量のプラズマやラジカル等を成膜処理空間に導入することができる。
【0031】
なお、後処理工程のときにこのようにすることを考慮し、遮蔽板の空孔の口径は、プラズマ等が容易に通り抜けることができるよう、隔壁板の拡散孔の口径よりも十分に大きくしておくと有利である。
【0032】
本発明のCVD装置によれば、プラズマ生成空間で生成された活性種は、成膜工程にあるときは隔壁板に形成された複数の隔壁板貫通孔、及び、そのそれぞれに対応した遮蔽板の遮蔽板貫通孔を通して成膜処理空間に導入される。
【0033】
また、本発明のCVD装置及び、後処理工程を行う方法によれば、成膜工程中に密着していた隔壁板と遮蔽板を遮蔽板の保持機構を駆動させることで隔壁板から離し、これによってプラズマ生成空間と成膜処理空間との間のコンダクタンスを大きくすることができる。そこで、十分な量のラジカルやプラズマの成膜処理空間への導入が必要とされる成膜直後の薄膜に対する十分な酸化の促進を図る改質工程や、クリーニング工程(シリコン酸化膜の除去)のプロセスにも十分対応することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適な実施形態を添付図面の図1に基づいて説明する。
【0035】
本発明のCVD装置は、真空容器内でプラズマを生成して励起活性種を発生させ、この活性種と材料ガスとで基板に成膜を行うものである。ここで真空容器は、上容器12と下容器11が接合されている構造をとっている。
【0036】
まず、隔壁板15と遮蔽板16の位置関係を図3(b)の成膜時の状態にして、材料ガスにシランガス(SiH)、プラズマ生成用ガスとして酸素(O)を用いてガラス基板10上にシリコン酸化膜(SiO)薄膜を形成する場合について述べる。
【0037】
真空容器の内部は、導電性の隔壁板15によって二室に隔離されており、隔離された二室のうち、一方の室の内部は高周波電極24が配置されたプラズマ生成空間17として、他方の室の内部は基板を搭載する基板保持機構19が配置された成膜処理空間18としてそれぞれ形成されている。
【0038】
隔壁板15は、プラズマ生成空間17と成膜処理空間18とを通じさせる複数の隔壁板貫通孔31を有していると共に、プラズマ生成空間17から隔離され、かつ成膜処理空間18と複数の拡散孔33を介して通じている内部空間28を有している。
【0039】
図示しない搬送ロボットによってガラス基板10を真空容器内に搬入し、基板保持機構19上に搭載する。基板保持機構19は、ヒータ22に通電が行われていて、予め所定温度に保持されている。真空容器の内部は、排気経路14によって排気され、減圧されて所定の真空状態に保持される。
【0040】
材料ガスである、例えばシランガスが材料ガス供給系(不図示)と連結した材料ガス導入パイプ36を通して、隔壁板15の内部空間28に導入され、これが複数の拡散孔33を通して成膜処理空間18に導入される。すなわち、シランガスは、最初に内部空間28の上側部分に導入され、均一板35で均一に拡散されて下側部分に移動し、次に拡散孔33を通って成膜処理空間18に直接に、すなわちプラズマに接触することなく導入される。
【0041】
一方、酸素ガス導入パイプ27aを通して酸素ガスが真空容器(上容器12)のプラズマ生成空間17に導入される。
【0042】
ここで、絶縁物39で被われ、他の金属部分との絶縁が図られている電力導入棒37から、複数の電極孔25が形成されている高周波電極24に高周波電力が与えられる。この高周波電力によって、プラズマ生成空間17でプラズマ放電を発生させることにより、高周波電極24の周囲に酸素プラズマ23を生成させる。これによって、中性の励起種であるラジカル(励起活性種)が生成され、これが、密着状態にある隔壁板15及び遮蔽板16の複数の一体化した貫通孔を通して成膜処理空間18に導入される。
【0043】
そこで、成膜処理空間18において前記のように導入された活性種と材料ガスとでガラス基板10の表面上にシリコン酸化物が堆積し、薄膜が形成されるものである。
【0044】
真空容器は、その組立て性を良好にする観点から、プラズマ生成空間17を形成する上容器12と、成膜処理空間18を形成する下容器11とから構成されている。上容器12と下容器11を組み合わせて真空容器を作る時、両者の間の位置に、導電材固定部26cで所望の特定の厚みを有し、かつ内部に内部空間28が形成されている隔壁板15が、水平な状態で設けられる。
【0045】
高周波電極24は、その周縁部の側面が、上容器12との間に介設される絶縁部材26aに、その周縁部の下端面が下側の絶縁部材26bにそれぞれ接触するようにして取り付けられている。
【0046】
こうして、隔壁板15及び遮蔽板16の上側と下側に、互いに隔離されたプラズマ生成空間17と成膜処理空間18とが形成される。
【0047】
導電性部材で作られた隔壁板15及び遮蔽板16は、平面形状が例えば矩形に形成されている。隔壁板15の周縁部は、導電材固定部26cに押さえ付けられて、密閉状態を形成するように配置されており、隔壁板15と遮蔽板16とが図3(b)図示のように密着状態にあるときには、隔壁板15及び遮蔽板16は、導電材固定部26cを介して、真空容器と同じ接地電位41に保たれる。
【0048】
ガラス基板10は隔壁板15及び遮蔽板16に実質的に平行であって、その成膜面(上面)が隔壁板15及び遮蔽板16の下面に対向するように配置されている。
【0049】
基板保持機構19の電位は真空容器(下容器11)と同じ電位である接地電位41に保持される。
【0050】
絶縁部材26aには、外側からプラズマ生成空間17へプラズマ生成用として酸素ガスを導入する酸素ガス導入パイプ27aと、クリーニング工程時に、NF、F、SF、CF4 、C、C等のフッ化ガスを導入するクリーニングガス導入パイプ27bとが設けられている。
【0051】
真空容器の内部は、隔壁板15及び遮蔽板16によってプラズマ生成空間17と成膜処理空間18に隔離されるが、遮蔽板16には所定条件を満たす複数の遮蔽板貫通孔32が形成されており、隔壁板15と遮蔽板16とが図3(b)図示のように密着状態になっている時には、一体化した隔壁板貫通孔31及び遮蔽板貫通孔32を介してのみプラズマ生成空間17と成膜処理空間18はつながっている。
【0052】
本発明のCVD装置においては、隔壁板15に対して離接自在な遮蔽板16が成膜処理空間18側に配置されている。
【0053】
図1図示の実施形態では、基板保持機構19が駆動部(不図示)によって図1中、上下方向(矢印42)に移動可能とされている。
【0054】
遮蕨板16は、成膜処理空間18で、基板保持機構19上に搭載されるガラス基板10と、隔壁板15との間に配置されるものであり、図1図示の実施形態においては、複数本の支持体20を介して、基板保持機構19の外周部分に取り付けられている。
【0055】
図1図示の実施形態では、上端側が遮蔽板16に固定されている複数本の支持体20が、それぞれスプリング21内を通って、基板保持機構19を貫通し、上下方向に移動可能とされている。スプリング21によって遮蔽板16、支持体20は、図1中、上方向向きの力を受けており、図1図示のように、基板保持機構19が隔壁板15から大きく離れて下方向に移動している位置においては、遮蔽板16、支持体20の重さにより与えられる下方向の力と、スプリング21の弾性力によって生じる上方向の力とがバランスする所定の間隔だけ遮蔽板16が基板保持機構19から離れて上側に位置するようになる。
【0056】
このとき、遮蔽板16を基板保持機構19の外周部分に立設されている複数本の支持体20の上端側に基板保持機構19からの距離を一定に保持した状態で固定し、遮蔽板16が基板保持機構19と連動する構造を採用することもできる。
【0057】
また、図2に示すように、遮蔽板16を基板保持機構19と連動させず、遮蔽板16に対して、上下方向移動用の独立した駆動機構(不図示)を採用し、基板保持機構19を所定の位置に固定しておいて、遮蔽板16を基板保持機構19とは独立に、図2中、上下方向(矢印43)に移動可能とすることもできる。
【0058】
要するに、図3(b)図示のように、遮蔽板16が隔壁板15に密着した状態、及び、図1、図2、図3(a)図示のように、遮蔽板16が隔壁板15から離れた状態との間で、遮蔽板16が隔壁板15に接近する方向及び隔壁板15から離れる方向に移動可能であれば、種々の構造、駆動機構を採用することができる。
【0059】
図3(a)、(b)は、隔壁板15と遮蕨板16の断面方向から見た内部構造を表す一部拡大概略図である。
【0060】
隔壁板15内には、内部空間28が形成されている。この内部空間28は、材料ガスを分散させて均一に成膜処理空間18に供給するための空間である。材料ガス導入パイプ36は隔壁板15の側方から材料ガス供給系(不図示)と接続されるように配置されている。成膜処理空間18側の隔壁板15の下面には、材料ガスを成膜処理空間18に供給する複数の拡散孔33が形成されている。内部空間28は、均一板35により上部と下部の空間に仕切られており、材料ガスを導入するための材料ガス導入パイプ36は、内部空間28の上部に接続されている。つまり、材料ガスであるシランガス等は、内部空間28の上側に導入され、均一板35の孔を通って内部空間28の下側に至り、さらに拡散孔33を通って成膜処理空間18に均一に拡散されることになる。
【0061】
隔壁板貫通孔31は、プラズマ生成空間17で生成した励起種(ラジカル)が、材料ガスとはじめて接触して反応を進行できる成膜処理空間18へ通過していく孔である。
【0062】
隔壁板貫通孔31の遮蔽板16に対向する側には、徐々にその開口径を拡大させる凹部30が形成されている。
【0063】
一方、遮蔽板16は、隔壁板15の複数の隔壁板貫通孔31に対向する位置に、前記凹部30に嵌装される凸部29を備えている。この凸部29には遮蔽板貫通孔32が設けられていて、図3(b)図示のように、遮蔽板16が隔壁板15に密着し、凸部29が凹部30に嵌装された際に、隔壁板貫通孔31と遮蔽板貫通孔32とによって一体の貫通孔が形成されて、プラズマ生成空間17と成膜処理空間18とが連通される。
【0064】
本発明のCVD装置においては、図3(b)図示のように、遮蔽板16が隔壁板15に密着している状態で基板への成膜処理を行うことが望ましい。これは、遮蔽板16を隔壁板15に密着させ、凸部29を凹部30に嵌装させ、隔壁板貫通孔31と遮蔽板貫通孔32とによってのみ、プラズマ生成空間17と成膜処理空間18とが連通されるようにすると、成膜処理空間18に導入された材料ガスのプラズマ生成空間17への逆拡散を起こしにくくする構成を簡単に実現できるからである。
【0065】
すなわち、遮蔽板貫通孔32内でのガス流速をuとした場合、そのガスが通過する距離、即ち遮蔽板貫通孔32の実効的な長さ(最小径部分の長さ)をL(図3(a))、材料ガス(シランガス等)と反応ガス(プラズマ生成用の酸素ガス等)との相互ガス拡散係数をDとするとき、uL/D>1の条件が満たされるようにすることによって、成膜中における材料ガスのプラズマ生成空間17への逆拡散を起こしにくくすることができる。
【0066】
そこで、遮蔽板貫通孔32の口径はこの条件を満たすように設定されていることが好ましい。
【0067】
次に、前述した本発明のCVD装置を用いて実施される本発明の後処理工程を行う方法のうち、後処理工程用のガスとしてクリーニングガスを使用するクリーニング方法について説明する。なお、以下に例示するクリーニング方法では、クリーニングガスとしてNFガスを使用している。
【0068】
クリーニングを行うタイミングは、予め決められた所定時間ごと、あるいは所定の基板処理枚数毎等の基準に基づいて成膜後適宜行われる。
【0069】
このクリーニング工程は、シランのような原料ガスの成膜処理空間18への導入を遮断し、成膜時に酸素ガス導入パイプ27aから導入されていた酸素ガスを、クリーニングガス導入パイプ27bから導入されるクリーニングガス(フッ化ガス)に切り換えることにより、利用するラジカルが前述の成膜時のものと相違し、また、機構的には、遮蔽板16と隔壁板15との相対的な位置関係を前述の成膜時の位置関係(隔壁板15と遮蔽板16とが密着している状態)と相違させるだけで、その他は、前述した成膜時の動作とほぼ同様に行われる。
【0070】
つまり、本発明のCVD装置のクリーニング方法は次のように行われる。導電材料で形成されている隔壁板15を接地電位にしておき、プラズマ生成空間17にクリーニングガスとしてNFガスを導入し、かつ高周波電極24に高周波電力を供給して、プラズマ生成空間17内にフッ素ラジカルを生成する。
【0071】
このとき、成膜工程中、隔壁板15に密着していた遮蔽板16を、基板保持機構19側に下降し、図3(a)の状態で停止させる。そこで、プラズマ生成空間17で生成されたフッ素ラジカル等は、隔壁板貫通孔31、凹部30から、隔壁板15と遮蔽板16との間の空間を通り、遮蔽板16の空孔34、遮蔽板貫通孔32を抜けて、成膜処理空間18に達することができる。
【0072】
このように、成膜時に図3(b)図示のように、隔壁板15に密着していた遮蔽板16を、図3(a)図示のように隔壁板15から離すことによって、プラズマ生成空間17と成膜処理空間18との間のコンダクタンスを大きくすることができる。そこで、クリーニング時に、広範囲の成膜処理空間18内に、しかも十分な量のフッ素ラジカル等を拡散させることができ、これによって、クリーニング速度を速めることができる。
【0073】
なお、このとき、更に、クリーニング速度を速めるために、Arガス等の不活性ガス、又は酸素ガスをクリーニングガス(NF)に混入させてもよい。
【0074】
この本発明のシリコン酸化膜に対するクリーニング方法の具体的な設定値の一例は以下の通りである。
【0075】
60MHzの高周波電極24に印加する高周波電力を2KW、クリーニングガスのNFの流量を標準状態で200cm/min(0.63g/min)とし、クリーニングガスの解離を促進させるためArガスを標準状態で100cm/min(0.18g/min)添加した。このとき、成膜処理空間18の圧力は、16Paであった。
【0076】
なお、前述した成膜処理後のクリーニング工程のように、十分な量のラジカルやプラズマを成膜処理空間18に導入する場合、プラズマ生成空間17と成膜処理空間18との間のコンダクタンスを大きくするべく、図1、図2、図3(a)図示のように、遮蔽板16を隔壁板15から離したとき、ラジカル等が通過する隔壁板貫通孔31の口径が大きい方が、コンダクタンスを大きくする上で有利なので、隔壁板貫通孔31の口径は、図3(a)、(b)図示のように、遮蔽板貫通孔32より大きなものとしておくことが望ましい。
【0077】
このことは、遮蔽板16の空孔34についても同様であり、十分な量のラジカルやプラズマが容易に通り抜けることができるようにその口径を十分に大きくすることが望ましい。
【0078】
また、後処理工程として改質工程、例えば、シリコン酸化膜等の成膜直後の薄膜に対する十分な酸化の促進を図る酸化促進処理工程を実行する場合には、前述した成膜工程が完了した後、成膜直後のガラス基板10を基板保持機構19上に保持したまま、材料ガス導入パイプ36を介しての材料ガスの導入を停止し、その一方、酸素ガス導入パイプ27aを介した酸素ガスのプラズマ生成空間17への導入、プラズマ生成空間17内での酸素プラズマの発生を行う。こうしてプラズマ生成空間17内で生成された酸素プラズマは、隔壁板貫通孔31、凹部30、次いで、前記のクリーニング工程と同様に、プラズマ生成空間17と成膜処理空間18との間のコンダクタンスを大きくするべく隔壁板15から離されている遮蔽板16と隔壁板15との間の空間を通り、遮蔽板16の空孔34、遮蔽板貫通孔32を抜けて、成膜処理空間18に達することができる。
【0079】
以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の形態に変更可能である。
【0080】
例えば、上記のように隔壁板貫通孔31と遮蔽板貫通孔32の口径が、良好な関係に設定されていて、遮蔽板16が隔壁板15に密着した際に、隔壁板貫通孔31と遮蔽板貫通孔32とによって一体の貫通孔が形成されて、プラズマ生成空間17と成膜処理空間18とが連通されるのであれば、凸部29が隔壁板貫通孔31側に、また、凹部30が遮蔽板貫通孔32側に配置されている形態であっても、更に、隔壁板15と遮蔽板16の接触時に密着性が十分確保されていれば、両板材に凹凸がなく、密着する面が平坦な形態であっても、いずれの形態とも、本発明の技術的範囲に実質的に含まれると解されるものである。
【0081】
また、実施例ではプラズマ生成空間17に複数の電極孔25を有する高周波電極24を配置した構成について述べたが、例えば、上容器12の上側にパワー電極を配置した通常の平行平板タイプをはじめ、単数又は複数のマイクロ波プラズマ源、同様に単数又は複数の電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマ源、誘電接合プラズマ源、及びヘリコン波プラズマ源など、プラズマ状態を生成、維持できるものならば、どのような方式においても適用できることはいうまでもない。
【0082】
更に、材料ガスとしてシランガス、反応ガスとして酸素を使用してシリコン酸化膜を成膜する場合を説明したが、材料ガスと反応ガスを変えることにより、窒化膜、フッ化膜、炭化膜等に適用可能であることはいうまでもない。
【0083】
【発明の効果】
本発明のCVD装置によれば、成膜処理空間に可動の遮蔽板を設けることによって、真空容器の隔壁板によって隔離されているプラズマ生成空間と成膜処理空間との間のコンダクタンスを適宜、使用目的に応じて変更することができる。
【0084】
つまり、基板へのダメージを回避するプラズマフリーでの通常の成膜状態から、遮蔽板を隔壁板から離し、コンダクタンスを拡大させることによって、成膜処理空間側にプラズマを導入しやすくし、クリーニングの効率を向上させたり、また、プラズマそのものを利用したプラズマ照射工程(適度な酸化の促進)、膜の改質等多様なプロセスに応用できるため、クリーニングを含めプロセスマージンを広げることができる。
【0085】
そこで、本発明のCVD装置における後処理工程を行う方法によれば、より活性な雰囲気を必要とする工程を行うときは、イオン及び活性種を多量に成膜処理空間に導入することができるため、クリーニング速度の向上、シリコン酸化膜成膜直後の十分な酸化促進等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の構成を示す縦断面図。
【図2】 本発明の第2の実施形態の構成を示す縦断面図。
【図3】 隔壁板と遮蔽板の断面方向から見た内部構造の一部拡大概略図であって、(a)は隔壁板と遮蔽板とが離れている状態を表す図、(b)は隔壁板と遮蔽板とが密着している状態を表す図。
【符号の説明】
10 ガラス基板
11 下容器
12 上容器
13 排気ポート
14 排気機構
15 隔壁板
16 遮蔽板
17 プラズマ生成空間
18 成膜処理空間
19 基板保持機構
20 支持体
21 スプリング
22 ヒータ
23 酸素プラズマ
24 高周波電極
25 電極孔
26a、26b 絶縁部材
26c 導電材固定部
27a 酸素ガス導入パイプ
27b クリーニングガス導入パイプ
28 内部空間
29 凸部
30 凹部
31 隔壁板貫通孔
32 遮蔽板貫通孔
33 拡散孔
34 空孔
35 均一板
36 材料ガス導入パイプ
37 電力導入棒
38 ガス配管
39 絶縁物
41 接地電位
42、43 矢印

Claims (3)

  1. 真空容器内でプラズマを生成して励起活性種を発生させ、この活性種と材料ガスとで基板に成膜を行うCVD装置であって
    前記真空容器内部が導電性隔壁板によって二室に隔離されており、当該隔離された二室のうち、一方の室の内部は高周波電極が配置されたプラズマ生成空間として、他方の室の内部は前記基板を搭載する基板保持機構が配置された成膜処理空間としてそれぞれ形成され、
    前記隔壁板は、前記プラズマ生成空間と前記成膜処理空間とを通じさせる複数の隔壁板貫通孔を有していると共に、前記プラズマ生成空間から隔離されかつ前記成膜処理空間と複数の拡散孔を介して通じている内部空間を有し、
    当該内部空間に外部から前記材料ガスが供給され、これが前記複数の拡散孔を通して前記成膜処理空間に導入されると共に、前記高周波電極に高周波電力を与えて前記プラズマ生成空間でプラズマ放電を発生させることにより前記プラズマ生成空間で生成された前記活性種が、前記隔壁板の複数の隔壁板貫通孔を通して前記成膜処理空間に導入され、
    前記成膜処理空間において導入された前記活性種と材料ガスとで基板に成膜が行われるCVD装置において、
    前記隔壁板に対して離接自在な遮蔽板が成膜処理空間側に配置されていることを特徴とするCVD装置。
  2. 遮蔽板は、前記隔壁板の複数の隔壁板貫通孔に対向する位置に、当該隔壁板貫通孔の遮蔽板に対向する側の凹部に嵌装される凸部を備えていると共に、前記隔壁板の複数の拡散孔に対向する位置に空孔を備えており、前記凸部には遮蔽板貫通孔が設けられていて、遮蔽板が隔壁板に密着し、前記凸部が前記凹部に嵌装された際に、前記隔壁板貫通孔と前記遮蔽板貫通孔とによって、前記プラズマ生成空間と前記成膜処理空間とが連通されることを特徴とする請求項1記載のCVD装置。
  3. 請求項1又は2記載のCVD装置を用いて成膜後の後処理工程を行う方法であって、導電性隔壁板を接地電位としつつ、プラズマ生成空間に後処理工程用のガスを導入し、高周波電極に高周波電力を与えてプラズマ放電を発生させることによりプラズマ生成空間で活性種を生成すると共に、前記遮蔽板を前記隔壁板から離し、前記遮蔽板が前記隔壁板から離れている状態で、前記生成された活性種を前記複数の隔壁板貫通孔を介してプラズマ生成空間から成膜処理空間に導入し、成膜処理空間において成膜後の後処理を行うことを特徴としたCVD装置における成膜後の後処理工程を行う方法。
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