JP3834968B2 - 照明装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ランプを放電点灯させる照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の照明装置を図25乃至図27を用いて説明する。図25は照明装置の構成を示すブロック図である。図26は共振カーブの説明図である。図27はランプの管径と始動電圧及び定格出力時ランプ電圧との関係の説明図である。
【0003】
図25において、照明装置は、交流電源1と、AC/DC変換部2と、高周波発振部3と、共振回路部4と、ランプ5とを有して構成してある。
【0004】
そして、交流電源1の交流電圧をAC/DC変換部2において直流電圧に変換し、高周波発振部3において高周波交流電圧となしている。また、共振回路部4は、コンデンサC1とコイルL1とを有して構成されている。
【0005】
ところで、図26に示すように、ランプ5が点灯するまでの予熱、始動時の共振カーブCv1は、コンデンサC1とコイルL1とランプ5のフィラメント抵抗によるものであって、高周波発振部3の発信周波数F1において電圧E1となるものである。
【0006】
ランプ5の始動後の定格出力時の共振カーブCv2は、コンデンサC1とコイルL1とランプインピーダンスによるものであって、発振周波数F1においては電圧E2となるものである。
【0007】
従って、ランプ5の始動時の電圧E1は、点灯時の電圧E2より大きくなる。また、図27に示すように、一般的にランプ5の管径が小さいほど始動時の電圧が高いものとなっており、始動時の電圧が高いランプほど、始動時の電圧と点灯時の電圧との差が大きくなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような図25に示す照明装置にあっては、ランプ5のランプ寿命末期等においてエミッタレスになると放電の維持が困難になり、共振カーブが再び始動時の共振カーブCv1に移行する。また、該共振カーブCv1の移行により、コンデンサC1の両端には始動時と同じ高い電圧E1が印加される。そして、始動時と同じ共振電流がランプ5のフィラメント部5aに流れるため、フィラメント部5aでの損失が大きくなる。
【0009】
従って、始動時の電圧E1が高い場合には、ランプ5がエミッタレスになることにより、フィラメント部5aの損失が大きなものとなり、フィラメント部5a近傍の温度が上昇し、ソケットやランプ5の口金部等の成形部品に悪影響を及ぼすという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記問題点を改善するために成されたもので、その目的とするところは、ランプのエミッタレス状態において、ソケットや口金部の温度上昇を抑制し、成形部品に悪影響を与えない照明装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の問題を解決するために、請求項1記載の発明にあっては、ランプ電極が両端に設けられた放電管及び該放電管の該ランプ電極のある側に設けた口金部を備えるランプと、該ランプに接続され該ランプを共振回路により放電点灯させる高周波点灯装置と、を有して成る照明装置において、前記共振回路に、前記口金部近傍又は前記ランプ電極近傍の異常温度を検知する異常温度検知部を設け、前記異常温度検知部が異常温度を検出すると前記共振回路の共振条件を変更し共振電流を抑制する電流抑制部を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項2記載の発明にあっては、前記放電管の管径は22ミリメートル以下であることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3記載の発明にあっては、前記異常温度検知部を、前記口金部を支持するソケットに内蔵したことを特徴とするものである。
【0014】
請求項4記載の発明にあっては、前記異常温度検知部を、前記ランプに設けたことを特徴とするものである。
【0015】
請求項5記載の発明にあっては、前記異常温度検知部を、前記ランプの前記ランプ電極近傍の前記放電管表面に設けたことを特徴とするものである。
【0016】
請求項6記載の発明にあっては、前記異常温度検知部を、前記ランプの前記口金部の表面に設けたことを特徴とするものである。
【0017】
請求項7記載の発明にあっては、前記異常温度検知部を、前記ランプの前記口金部の内部に設けたことを特徴とするものである。
【0018】
請求項8記載の発明にあっては、前記ランプは、両端の前記ランプ電極を一箇所に集中して設け、前記異常温度検知部を、2つの前記ランプ電極の間に位置させて設けたことを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる照明装置の第一実施の形態を図1〜図10に基づいて、第二実施の形態を図11、図12に基づいて、第三実施の形態を図13〜図15に基づいて、第四実施の形態を図16〜図19に基づいて、第五実施の形態を図20〜図22に基づいて、第六実施の形態を図23、図24に基づいて説明する。
【0021】
〔第一実施の形態〕
図1は照明装置の構成を示すブロック図である。図2はランプの外形を示す斜視図である。図3は他のランプの外形を示す斜視図である。図4は他のランプの外形を示す斜視図である。図5はソケットの斜視図である。図6はランプの口金部をソケットに嵌合している状態を示す要部断面図である。図7は他のランプの平面図である。図8は他のランプの平面図である。図9は他のランプの口金部をソケットに嵌合している状態を示す要部断面図である。図10は他のランプの口金部をソケットに嵌合している状態を示す要部断面図である。
【0022】
図1において、照明装置は、交流電源6、AC/DC変換部7、高周波発振部8、共振回路部9を有する高周波点灯装置と、ランプ10と、を有して構成してある。
【0023】
そして、交流電源6の交流電圧をAC/DC変換部7において直流電圧に変換し、高周波発振部8において高周波交流電圧となしている。
【0024】
ランプ10は、放電灯であって、第一のランプ電極10a,10b、第二のランプ電極10c,10dを有している。そして、第一のランプ電極10aと第一のランプ電極10bとはフィラメント部10eを介して電気的に接続されており、第二のランプ電極10cと第二のランプ電極10dとはフィラメント部10fを介して電気的に接続される。
【0025】
ランプ10は、管径が22[mm]であって、図2乃至図4に示すように放電管に相当するガラス管10gの部分が一又は複数回折り返されて、第一のランプ電極10a、第一のランプ電極10b、第二のランプ電極10c、第二のランプ電極10dが一箇所に集中するようになされ、該電極が樹脂製の口金部10hに外囲されるようにして形成したものである。口金部10hは、ガラス管10gを取り付ける基台部10iと基台部10iよりやや縮幅されソケット12に嵌合する嵌合部10jとより形成されている。
【0026】
共振回路部9は図1に示すように共振用コイルL2と共振用コンデンサC3とを有して構成されている。そして、共振用コイルL2の一端は直流カット用のコンデンサC4を介して高周波発振部8に接続されており、共振用コイルL2の他端はランプ10の第一のランプ電極10aに接続されている。また、共振用コンデンサC3の一端は第一のランプ電極10bに接続され他端は第二のランプ電極10dに接続されている。第二のランプ電極10cは高周波発振部8に電流遮断部11を介して接続されている。
【0027】
電流遮断部11は、温度ヒューズにより構成されており、ランプ10の口金部近傍又はランプ電極近傍の異常温度を検知すると、溶断してランプ10の第二のランプ電極10cと高周波発振部8と接続を遮断するものである。即ち、電流遮断部11は、ランプ10がエミッタレス状態になって、フィラメント部10e,10fの損失が大きなものとなり、フィラメント部10e,10f近傍の温度が上昇したときに、経路を遮断してランプ10に電圧が印加されないようになすものである。
【0028】
電流遮断部11はランプ10を取り付けるソケット12の内部に設けている。即ち、図5、図6に示すように、ソケット12は口金部10hの嵌合部10jに嵌合する凹部12aを有しており、該凹部12aを形成する側壁の内部に電流遮断部11を設けている。
【0029】
以上の構成の照明装置にあっては、ランプ10が寿命末期となってエミッタレス状態になった場合には、電流遮断部11が、フィラメント部10e,10fの損失によるフィラメント部10e,10f近傍の温度の上昇を検知して経路を遮断し、ランプ10に電圧が印加されないようになす。
【0030】
従って、この照明装置にあっては、フィラメント部10e,10fが長時間高温となってソケット12やランプ10の口金部10h等の成形部品に悪影響を及ぼすということがない。
【0031】
また、ランプ10のガラス管10gの管径が小さい程始動電圧が上昇するため、ランプ10のエミッタレス状態ではより大きな電流が流れてフィラメント部10e,10fにおける損失が大きくなる。よって、本発明の照明装置は、ランプ10の管径が小さいランプを用いる場合にはより有効である。
【0032】
また、ランプ10の第一のランプ電極10a、第一のランプ電極10b、第二のランプ電極10c、第二のランプ電極10dが一箇所の口金部10hに集中して形成されているから、単一の電流遮断部11により2つのランプ電極の温度を検知することが出来るという利点がある。
【0033】
また、電流遮断部11をソケット12に内設していることにより、ランプ10のコストを抑え、交換部品であるランプ10のコストを抑えることにより照明器具装置全体としてのランニングコストを抑えることが出来る。
【0034】
なお、電流遮断部11は、ランプ電極近傍の異常温度を検知してランプ10の第二のランプ電極10cと高周波発振部8を遮断するものであればよく、温度ヒューズに限られるものではない。従って、例えば電流遮断部11としてサーマルプロテクタを用いてもよい。
【0035】
また、本実施の形態では、電流遮断部11は第二のランプ電極10cに接続して設けるものとして説明しているが、これに限られるものではなく、ランプ10のエミッタレス状態のときにランプ10と高周波発振部8とを含む経路を遮断するものであればよい。従って、電流遮断部11を第一のランプ電極10a、第一のランプ電極10b、第二のランプ電極10dのいずれに接続して設けても良い。
【0036】
また、本実施の形態ではランプとしてガラス管10gの部分が一又は複数回折り返されたいわゆるコンパクト型のランプ10を用いて説明しているが、これに限られるものではなく、直管型のランプでもよく、また図7、図8に示す円形のランプ13や二重になされた円形で互いの円管が連通されたランプ14であってもよい。この場合においても、電流遮断部11を図9、図10に示すソケット15,16に内設すればよい。
【0037】
〔第二実施の形態〕
図11はランプの外形を示す要部斜視図である。図12は他のランプの外形を示す要部平面図である。なお、図11、図12においては前述の第一実施の形態で説明したところの照明装置と同等の箇所には同じ符号を付してあるので、同等の箇所の詳細な説明は省略する。
【0038】
図11、図12に示す本実施の形態の照明装置が、前述の第一実施の形態で説明したところの照明装置と異なり特徴となるのは次の構成である。
【0039】
即ち、電流遮断部11をランプ10の口金部10hの表面に取り付けた構成である。
【0040】
詳しくは、図11に示すように、電流遮断部11をいわゆるコンパクト型のランプの口金部10hの基台部10iの表面に取り付けて有る。この構成によると、電流遮断部11をランプ10に取り付け易いという利点がある。
【0041】
また、他の構成として、図12に示すように、電流遮断部11を円形のランプ13の口金部13aの表面に設けてもよい。
【0042】
〔第三実施の形態〕
図13はランプの外形を示す要部斜視図である。図14は他のランプの外形を示す要部平面図である。図15は他のランプの外形を示す平面図である。なお、図13乃至図15においては前述の第一実施の形態で説明したところの照明装置と同等の箇所には同じ符号を付してあるので、同等の箇所の詳細な説明は省略する。
【0043】
図13乃至図15に示す本実施の形態の照明装置が、前述の第一実施の形態で説明したところの照明装置と異なり特徴となるのは次の構成である。
【0044】
即ち、電流遮断部11をランプ10のガラス管10gの表面に取り付けた構成である。
【0045】
詳しくは、図13に示すように、電流遮断部11をいわゆるコンパクト型のランプのガラス管10g,10gの表面であって口金部10hの近傍に取り付けて有る。この構成によると、電流遮断部11をランプ10に取り付け易いという利点があるとともに、フィラメント部10e,10fの温度の上昇を素早く検知することができる。
【0046】
また他の構成として、図14に示すように、電流遮断部11を円形のランプ13の口金部13a近傍のガラス管13b表面に設けてもよい。また、図15に示すように、ガラス管が二重になされた円形で互いの円管が連通されたランプ14の口金部14a近傍のガラス管14b表面に、電流遮断部11を設けてもよい。そして、ランプ14のガラス管14b表面に電流遮断部11を設ける場合には、内側のガラス管14bと外側のガラス管14bとに挟まれる位置に電流遮断部11を設けることにより、ガラス管14bの両端のランプ電極を一つの電流遮断部11でもって検知することができる。
【0047】
〔第四実施の形態〕
図16はランプの要部を示す断面図である。図17は他のランプの要部を示す断面図である。図18は他のランプの要部を示す断面図である。図19は他のランプの要部を示す断面図である。なお、図16乃至図19においては前述の第一実施の形態で説明したところの照明装置と同等の箇所には同じ符号を付してあるので、同等の箇所の詳細な説明は省略する。
【0048】
図16乃至図19に示す本実施の形態の照明装置が、前述の第一実施の形態で説明したところの照明装置と異なり特徴となるのは次の構成である。
【0049】
即ち、電流遮断部11をランプ10の口金部10hの内部に設けた構成である。
【0050】
詳しくは、図16に示すように、電流遮断部11をコンパクト型のランプの口金部10hの内部であって、ランプ電極である第一のランプ電極10a、第一のランプ電極10bと第二のランプ電極10c、第二のランプ電極10dとの間の位置に設けてある。この構成によると、電流遮断部11はより素早くフィラメント部10e,10fの温度上昇を検知することができるという利点がある。また、第一のランプ電極10a、第一のランプ電極10bと第二のランプ電極10c、第二のランプ電極10dとの間の位置に電流遮断部11を設けることにより、一つの電流遮断部11によりフィラメント部10eとフィラメント部10fとの両方の温度上昇を検知することができる。一方、図17に示すように、第一のランプ電極10aと第一のランプ電極10bとの間、つまり一方のランプ電極の側に近接して電流遮断部11を設けても良い。この場合、近接させた側のランプ電極については更に素早くフィラメント部10eの温度上昇を検知することができる。
【0051】
また他の構成として、図18に示すように、電流遮断部11を円形のランプ13の口金部13a内部に設けてもよい。また、図19に示すように、ガラス管が二重になされた円形で互いの円管が連通されたランプ14の口金部14a内部に、電流遮断部11を設けてもよい。そして、ランプ14の内部に電流遮断部11を設ける場合には、内側のガラス管14bのランプ電極と外側のガラス管14bのランプ電極とに挟まれる位置に電流遮断部11を設けることにより、ガラス管14bの両端のランプ電極の温度上昇を一つの電流遮断部11でもって検知することができる。
【0052】
〔第五実施の形態〕
図20は照明装置の構成を示すブロック図である。図21は温度検出素子のインピーダンス及び過飽和リアクトルのリアクタンスと、温度との関係を示す説明図である。図22は温度と共振カーブとの関係を示す説明図である。
【0053】
図20においては前述の第一実施の形態で説明したところの照明装置と同等の箇所には同じ符号を付してあるので、同等の箇所の詳細な説明は省略する。
【0054】
図20に示す本実施の形態の照明装置が、前述の第一実施の形態で説明したところの照明装置と異なり特徴となるのは次の構成である。
【0055】
即ち、電流遮断部11を設けずに、口金部近傍又は前記ランプ電極近傍の異常温度を検知すると、共振回路の共振条件を変更し共振電流を抑制する電流抑制部17を設けた構成である。
【0056】
詳しくは、電流抑制部17は、過飽和リアクトルT1と温度検出素子17aとより構成してあり、過飽和リアクトルT1の一次側コイルT1aの一端はコンデンサC4を介して高周波発振部8に接続され、一次側コイルT1aの他端はランプ10の第一のランプ電極10aに接続されている。また、温度検出素子17aは過飽和リアクトルT1の二次側コイルT1bに接続されている。
【0057】
温度検出素子17aはランプ10のフィラメント部10f近傍に設けられており、図21に示すように所定温度T0を超えるとインピーダンスが急激に低下するというインピーダンス特性を有する素子である。所定温度T0とは具体的には所定温度T0が持続するとランプ10の口金部等に悪影響が生じる程度の高温である。
【0058】
以上のようにして構成した照明装置にあっては、ランプ10が寿命末期となってエミッタレス状態になった場合には、温度検出素子17aはランプ10が高温となって所定温度T0を超えたことを検出し、温度検出素子17aのインピーダンスが低下する。そして、図21に示すように、温度検出素子17aのインピーダンスの低下にともなって過飽和リアクトルT1の一次側コイルT1aのリアクタンスも低下して共振条件が変化する。
【0059】
その結果、図22に示すように過飽和リアクトルT1の一次側コイルT1aと共振用コンデンサC3により決定される共振電流カーブが変化して、共振電流が抑制される。図22では共振電流カーブが右方に移動して、共振電流カーブCv3から共振電流カーブCv4に変化することにより、発振周波数F1である場合に共振電流がI1からI2に低下することを示している。
【0060】
従って、ランプ10の温度が所定温度T0を超えると、共振電流が抑制されて、ランプの温度上昇が抑制される。よって、この照明装置にあっては、フィラメント部10e,10fが長時間高温となってソケット12やランプ10の口金部10h等の成形部品に悪影響を及ぼすということがない。
【0061】
なお、本実施の形態では、所定温度T0を超えると一次側コイルT1aのリアクタンスが低下するものとして説明しているが、所定温度T0を超えると一次側コイルT1aのリアクタンスが増加するようにしてもよい。この場合、ランプ10が高温になると図22に示す共振電流カーブCv3が左方に移動して共振電流カーブCv5となる。
【0062】
〔第六実施の形態〕
図23は照明装置の構成を示すブロック図である。図24は電流抑制部の他の構成を示す概念図である。図23においては前述の第一実施の形態で説明したところの照明装置と同等の箇所には同じ符号を付してあるので、同等の箇所の詳細な説明は省略する。
【0063】
図23に示す本実施の形態の照明装置が、前述の第一実施の形態で説明したところの照明装置と異なり特徴となるのは次の構成である。
【0064】
即ち、電流遮断部11を設けずに、口金部近傍又は前記ランプ電極近傍の異常温度を検知すると、共振回路の共振条件を変更し共振電流を抑制する電流抑制部18を設けた構成である。
【0065】
詳しくは、電流抑制部18は、共振用コンデンサC3に並列に設けられたコンデンサC5と、コンデンサC5に直列に設けられた遮断部19とにより構成されている。そして、共振回路部9は共振用コンデンサC3とコンデンサC5との並列回路とコイルL2より構成されている。
【0066】
遮断部19は、口金部10hの近傍に設置されており、ランプ10の口金部近傍又はランプ電極近傍の異常温度を検知すると、コンデンサC5と共振用コンデンサC3との接続を遮断するものである。
【0067】
以上のようにして構成した照明装置にあっては、ランプ10が寿命末期となってエミッタレス状態になった場合には、遮断部19はランプ10が高温となって所定温度T0を超えたことを検出し、コンデンサC5と共振用コンデンサC3との接続を遮断する。従って、共振回路部9は共振用コンデンサC3とコイルL1とにより構成されることになり、所定温度T0を超える前と超えた後では共振条件が変化する。その結果、共振電流カーブが変化して共振電流が抑制される。
【0068】
つまり、ランプ10の温度が所定温度T0を超えると、共振電流が抑制されて、ランプの温度上昇が抑制される。よって、この照明装置にあっては、フィラメント部10e,10fが長時間高温となってソケット12やランプ10の口金部10h等の成形部品に悪影響を及ぼすということがない。
【0069】
なお、本実施の形態ではコンデンサC5を共振用コンデンサC3に並列に設けるものとして説明しているが、これに限られるものではなく、共振用コンデンサC3を図24に示すように温度特性を有する容量性素子となしてもよい。即ち、電極間に複数の容量部分Ccを設け、各容量部分Ccを並列接続して所定温度T0以上になった場合には容量部分Ccの一部を切り離して容量を変化させるようになした素子を用いても良い。
【0070】
【発明の効果】
本発明の照明装置は上述のように構成してあるから、請求項1記載の発明にあっては、共振回路に、口金部近傍又はランプ電極近傍の異常温度を検知する異常温度検知部を設け、異常温度検知部が異常温度を検出すると共振回路の共振条件を変更し共振電流を抑制する電流抑制部を設けたので、ランプのエミッタレス状態において、ソケットや口金部の温度上昇を抑制し、成形部品に悪影響を与えないという効果を奏する。
【0071】
請求項2記載の発明にあっては、放電管の管径は22ミリメートル以下であるから、よりランプのエミッタレス状態における温度上昇を防止できるという効果を奏する。
【0072】
請求項3記載の発明にあっては、異常温度検知部を、口金部を支持するソケットに内蔵したので、交換部品であるランプのコストを抑えることができ、照明器具装置全体としてのランニングコストを抑えることが出来るという効果を奏する。
【0073】
請求項4記載の発明にあっては、異常温度検知部を、ランプに設けたので、素早く温度上昇を検知することができるという効果を奏する。
【0074】
請求項5記載の発明にあっては、異常温度検知部を、ランプ電極近傍の前記放電管表面に設けたので、電流遮断部の取り付けが簡易であるという効果を奏する。
【0075】
請求項6記載の発明にあっては、異常温度検知部を、前記口金部の表面に設けたので、電流遮断部の取り付けが簡易であるという効果を奏する。
【0076】
請求項7記載の発明にあっては、異常温度検知部を、口金部の内部に設けたので、素早く温度上昇を検知することができるという効果を奏する。
【0077】
請求項8記載の発明にあっては、ランプは、両端の前記ランプ電極を一箇所に集中して設け、異常温度検知部を、2つのランプ電極の間に位置させて設けたので、2つのランプ電極の温度上昇を一つの電流遮断部で検知することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態の照明装置の一構成例を示すブロック図である。
【図2】ランプの外形を示す斜視図である。
【図3】他のランプの外形を示す斜視図である。
【図4】他のランプの外形を示す斜視図である。
【図5】ソケットの斜視図である。
【図6】ランプの口金部をソケットに嵌合している状態を示す要部断面図である。
【図7】他のランプの平面図である。
【図8】他のランプの平面図である。
【図9】他のランプの口金部をソケットに嵌合している状態を示す要部断面図である。
【図10】他のランプの口金部をソケットに嵌合している状態を示す要部断面図である。
【図11】第二実施の形態のランプの外形を示す要部斜視図である。
【図12】他のランプの外形を示す要部平面図である。
【図13】第三実施の形態のランプの外形を示す要部斜視図である。
【図14】他のランプの外形を示す要部平面図である。
【図15】他のランプの外形を示す平面図である。
【図16】第四実施の形態のランプの要部を示す断面図である。
【図17】他のランプの要部を示す断面図である。
【図18】他のランプの要部を示す断面図である。
【図19】他のランプの要部を示す断面図である。
【図20】第五実施の形態の照明装置の一構成例を示すブロック図である。
【図21】温度検出素子のインピーダンス及び過飽和リアクトルのリアクタンスと、温度との関係を示す説明図である。
【図22】温度と共振カーブとの関係を示す説明図である。
【図23】第六実施の形態の照明装置の一構成例を示すブロック図である。
【図24】電流抑制部の他の構成を示す概念図である。
【図25】従来の照明装置の一構成例を示すブロック図である。
【図26】共振カーブの説明図である。
【図27】ランプの管径と始動電圧及び定格出力時ランプ電圧との関係の説明図である。
【符号の説明】
10g 放電管
10a ランプ電極
10b ランプ電極
10c ランプ電極
10d ランプ電極
10h 口金部
10 ランプ
11 電流遮断部
17 電流抑制部
18 電流抑制部
Claims (8)
- ランプ電極が両端に設けられた放電管及び該放電管の該ランプ電極のある側に設けた口金部を備えるランプと、該ランプに接続され該ランプを共振回路により放電点灯させる高周波点灯装置と、を有して成る照明装置において、前記共振回路に、前記口金部近傍又は前記ランプ電極近傍の異常温度を検知する異常温度検知部を設け、前記異常温度検知部が異常温度を検出すると前記共振回路の共振条件を変更し共振電流を抑制する電流抑制部を設けたことを特徴とする照明装置。
- 前記放電管の管径は22ミリメートル以下であることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
- 前記異常温度検知部を、前記口金部を支持するソケットに内蔵したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明装置。
- 前記異常温度検知部を、前記ランプに設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明装置。
- 前記異常温度検知部を、前記ランプの前記ランプ電極近傍の前記放電管表面に設けたことを特徴とする請求項4記載の照明装置。
- 前記異常温度検知部を、前記ランプの前記口金部の表面に設けたことを特徴とする請求項4記載の照明装置。
- 前記異常温度検知部を、前記ランプの前記口金部の内部に設けたことを特徴とする請求項4記載の照明装置。
- 前記ランプは、両端の前記ランプ電極を一箇所に集中して設け、前記異常温度検知部を、2つの前記ランプ電極の間に位置させて設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の照明装置。
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