JP3833446B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、クライアント端末装置から受信したファクシミリ送信依頼に基づいてファクシミリ同報送信する機能を備えたファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クライアント端末装置から複数の宛先へのファクシミリ送信依頼を受信して、全宛先を記載した送付状に本文を付加して各宛先へ同報ファクシミリ送信する機能を備えたファクシミリ装置があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のファクシミリ装置では、送付状に同報送信する全ての宛先が載ってしまうという問題があった。
【0004】
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、外部のクライアント端末装置から依頼された複数の宛先への同報送信を各宛先毎の送付状で送信できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、通信媒体を介してクライアント端末装置から複数の宛先の宛先データと各宛先毎の送付状データと各宛先に共通する本文データとからなる送信依頼データを受信する受信手段と、その受信手段によって受信した送信依頼データを記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された送信依頼データの各宛先毎の送付状データにそれぞれ各宛先に共通する本文データを付加し、上記記憶手段に記憶された送信依頼データの各宛先データに基づく各宛先へ同報送信する同報送信手段を備え、上記記憶手段に送信依頼データを記憶するとき、上記各送付状データと上記本文データとをそれぞれ別ファイルにして記憶し、上記各宛先毎に宛先データと上記各送付状データのファイル内の該当する送付状データを示すページ数とを宛先ファイルとして記憶して管理するファクシミリ装置を提供する。
【0007】
さらに、上記のようなファクシミリ装置において、上記各送付状データのファィルと上記本文データのファイルとを連結して示すリンクデータを登録したファイルを作成して管理するようにするとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【0009】
このファクシミリ装置は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータによって実現される機能部を備えており、画像読取部(スキャナ)1,(ファクシミリ)制御部2,書込部(プロッタ)3,操作表示部(オペボード)4,画情報等記憶部(SAF)5,ページメモリ6,画情報圧縮再生部(DCR)7,G3通信制御部(G3CCU)8,G3拡張ユニット9,G4通信制御部(G4CCU)10,及び外部接続ユニット11からなる。
【0010】
スキャナ1は、ファクシミリ送信する原稿の画像を光学的に読み取る画像読取装置である。
制御部2は、送信処理部,ドキュメント管理部等の機能部を備えており、このファクシミリ装置全体の制御を司り、この発明に係わる各種の制御処理を実行する。
【0011】
プロッタ3は、ファクシミリ受信したデータに基づく画像を記録紙に転写するレーザプリンタ等の印刷装置である。
操作表示部4は、ファクシミリ送信等の各種処理に係わる操作指示を入力するキーボード等の入力装置である。
【0012】
SAF5は、不揮発性メモリや大容量ハードディスク等の記憶装置であり、電子電話帳の宛先情報を記憶し、クライアント端末装置から受信したファクシミリ送信依頼データを制御部2のドキュメント管理部による制御に基づいて各種のファイルに振り分けて記憶する。
【0013】
ページメモリ6は、クライアント端末装置から受信したファクシミリ送信依頼データ,ファクシミリ送信するデータ又はファクシミリ受信したデータ等の各種データを一時的に格納する記憶装置である。
【0014】
DCR7は、クライアント端末装置から受信したファクシミリ送信依頼データ,ファクシミリ受信したデータ等の各種データを伸長し、ファクシミリ送信するデータを伸長再圧縮する。
【0015】
G3CCU8は、公衆回線網(PSTN−1)と接続し、ファクシミリ送受信先のファクシミリ装置との間でデータをG3ファクシミリ送受信するための制御を行う。
G3拡張ユニット9は、公衆回線網(PSTN−2)と接続し、同じくファクシミリ送受信先との間でデータをG3ファクシミリ送受信するための制御を行う。
【0016】
G4CCU10は、公衆回線網(ISDN)と接続し、ファクシミリ送受信先との間でデータをG4ファクシミリ送受信するための制御を行う。
外部接続ユニット11は、シリアル,LAN,USBなどの通信媒体である通信回線網を介して複数台のクライアント端末装置と接続されており、その各クライアント端末装置との通信制御を行う。
【0017】
すなわち、上記制御部2,外部接続ユニット11が、通信媒体を介してクライアント端末装置から複数の宛先の宛先データと各宛先毎の送付状データと各宛先に共通する本文データとからなるファクシミリ送信依頼データ(送信依頼データ)を受信する受信手段の機能を果たす。
【0018】
また、上記制御部2,SAF5が、受信手段によって受信したファクシミリ送信依頼データを記憶する記憶手段の機能を果たす。
【0019】
さらに、上記制御部2,G3CCU8,G3拡張ユニット9,G4CCU10が、記憶手段に記憶された送信依頼データの各宛先毎の送付状データにそれぞれ各宛先に共通する本文データを付加し、記憶手段に記憶された送信依頼データの各宛先データに基づく各宛先へ同報送信する同報送信手段の機能を果たす。
【0020】
また、上記制御部2,SAF5が、記憶手段にファクシミリ送信依頼データを記憶するとき、上記各送付状データと上記本文データとをそれぞれ別ファイルにして記憶し、上記各宛先毎に宛先データと上記各送付状データのファイル内の該当する送付状データを示すページ数とを宛先ファイルとして記憶して管理する手段の機能を果たす。
【0021】
さらにまた、上記各送付状データのファィルと上記本文データのファイルとを連結して示すリンクデータを登録したファイルを作成して管理する手段の機能も果たす。
【0022】
図2は、ドキュメント管理部によるドキュメントIDに基づくドキュメント管理の説明図である。
【0023】
制御部2が取得するドキュメントIDは、「0」〜「99」までは実ドキュメントファイルを管理するために使用し、「100」以降は「0」〜「99」までのドキュメントファイルを連結したものを仮想的に1つのドキュメントファイルとして管理するために使用して、ドキュメント管理部によって各ID毎のファイルを関連づけて登録することによって管理する。
【0024】
次に、このファクシミリ装置におけるファクシミリ送信依頼登録処理,登録されたファクシミリ送信依頼の送信処理について説明する。
【0025】
図3は、上記SAF5に登録された電子電話帳の宛先情報補のフォーマットを示す説明図である。
図4は、クライアント端末装置から送信されるファクシミリ送信依頼データのフォーマットを示す説明図である。
【0026】
図5は、上記SAF5にファクシミリ送信依頼データを登録するときのフォーマットを示す説明図である。
図6は、上記制御部2のドキュメント管理部によるドキュメント読み出し時の処理を示すフローチャート図である。
【0027】
まず、ファクシミリ装置のSAF5には、図3に示すフォーマットで電子電話帳の宛先情報が予め登録されている。宛先情報は、同図の(a)に示すように、送信先のファクシミリ番号をそれぞれ登録したワンタッチキーと、同図の(b)に示すように、複数のワンタッチキーの宛先を同報送信先としてグループ登録したグループキーとの割り当て情報である。
【0028】
(ファクシミリ送信依頼登録処理)
ステップ1では、外部接続ユニット11により、クライアント端末装置から送信された図4に示すようなフォーマットのファクシミリ送信依頼データを受信する。ファクシミリ送信依頼データは、複数の宛先の宛先データと各宛先毎の送付状データと各宛先に共通する本文データとからなる。
【0029】
ステップ2では、制御部2は送信ジョブ用のジョブIDを取得する。例えば、ジョブID「A」を取得する。
ステップ3では、ドキュメント管理部からSAF5にファクシミリ送信依頼データ中の送付状データを記憶するためのドキュメントIDを取得する。例えば、ドキュメントID「M」を取得する。そして、書き込みモードでSAF5内にドキュメントファイルMをオープンする。
【0030】
ステップ4では、ファクシミリ送信依頼データの「宛先1」を参照し、宛先1がワンタッチなので、SAF5内に「宛先:ワンタッチ1」「送付状ページ:1(ページ)」という第1宛先ファイルを作成し、ジョブID「A」のジョブファイルAに記録して登録する。
【0031】
ステップ5では、ファクシミリ送信依頼データの「送付状データ1」を参照し、その送付状データ1をドキュメントID「M」のドキュメントファイルMの1ページ目として書き込む。
【0032】
ステップ6では、ファクシミリ送信依頼データの「宛先2」を参照し、宛先2はグループなので、まず「宛先:ワンタッチ4」「送付状ページ:2」という第2宛先ファイルを作成し、前の第1宛先ファイルとリンクさせる。
次に、「宛先:ワンタッチ3」「送付状ページ:2」という第3宛先ファイルを作成し、前の第2宛先ファイルとリンクさせる。
【0033】
ステップ7では、ファクシミリ送信依頼データの「送付状データ2」を参照し、その送付状データ2をドキュメントファイルMの2ページ目として書き込む。
ステップ8では、ファクシミリ送信依頼データの「宛先3」を参照し、宛先3はワンタッチなので、「宛先:ワンタッチ2で」「送付状ページ:3」という第4宛先ファイルを作成し、前の第3宛先ファイルとリンクさせる。
【0034】
ステップ9では、ファクシミリ送信依頼データの「送付状データ3」を参照し、その送付状データ3をドキュメントファイルMの3ページ目として書き込む。
ステップ10では、ファクシミリ送信依頼データに次の宛先データが無いので、ドキュメントファイルMをクローズする。
【0035】
ステップ11では、ドキュメント管理部からファクシミリ送信依頼データの本文データを記憶するためのドキュメントIDを取得する。例えば,ドキュメントID「N」を所得する。そして、書き込みモードでSAF5内にドキュメントファイルNをオープンする。
【0036】
ステップ12では、ドキュメントファイルNにファクシミリ送信依頼データの「本文データ」の各ページを書き込む。
ステップ13では、ファクシミリ送信依頼データの本文データが終われば、ドキュメントファイルNをクローズする。
【0037】
ステップ14では、ドキュメント管理部からドキュメントIDを取得する。例えば、ドキュメントID「L」を取得する。そして、ドキュメントID「L」のドキュメントファイルLをオープンし、そのドキュメントファイルLにドキュメントファイルMとドキュメントファイルNを連結して示すリンクデータを登録し、ジョブファイルAに記録して登録する。
【0038】
このようにして、ドキュメントは図4のように、ジョブファイルAは図5のようになる。
【0039】
次に、図6に基づいて制御部2のドキュメント管理部によるドキュメント読み出し時の処理について説明する。
【0040】
ドキュメント管理部は読み出し指示を受け取るとSAF5を参照し、ステップ(図中「S」で示す)21で連結ファイル(ドキュメントファイルMとNを連結させたドキュメントファイルL)か否かを判断し、連結ファイルならステップ22へ進んで送付状ファイル(送付状データを格納したファイル)か否かを判断する。
【0041】
ステップ22の判断で送付状ファイル(ドキュメントファイルM)なら、ステップ26へ進んで送付状ファイル(ドキュメントファイルM)の上記読み出しの際に指示されたページのデータを読み出し、ステップ25へ進んで次のファイルが有るか否かを判断して、有ればステップ22へ戻って上述の処理を繰り返し、無ければこの処理を終了する。
【0042】
ステップ22の判断で送付状ファイルでなければ、つまり通常のファイル(ドキュメントファイルN)であれば、ステップ23へ進んでそのファイル(ドキュメントファイルN)の最初のページのデータを読み出し、ステップ24へ進んで次のページが有るか否かを判断して、有ればステップ23へ戻って上述の処理を繰り返し、無ければステップ25へ進んで次のファイルが有るか否かを判断して、有ればステップ22へ戻って上述の処理を繰り返し、無ければこの処理を終了する。
【0043】
ステップ21の判断で連結ファィルでなければ、ステップ27へ進んでそのファイルの最初のページのデータを読み出し、ステップ28へ進んで次のページが有るか否かを判断して、有ればステップ27へ戻って上述の処理を繰り返し、無ければこの処理を終了する。
【0044】
(依頼されたファクシミリ送信依頼データの送信処理)
次に、上記図6で説明した読み出し処理を含むファクシミリ送信依頼データの送信時の処理について説明する。
【0045】
制御部2の送信処理部は、ステップ31では、SAF5内のジョブファイルAを読み出し、最初の第1宛先ファイルを読み出す。
ステップ32では、第1宛先ファイルの宛先:ワンタッチ1に基づいて、SAF5内の電子電話帳の宛先情報の該当するファクシミリ番号へ発呼するように通信制御部に指示する。
【0046】
ステップ33では、ワンタッチ1の宛先のファクシミリ装置に接続すると、SAF5内のドキュメントLを読み出しモードでオープンする。その時、送付状ページとして1ページ目を指示する。
【0047】
ステップ34では、ドキュメント管理部に1ページ目の読み出しを要求して、ドキュメント管理部は、SAF5内のドキュメントファイルLの1つめのドキュメントファイルMが送付状データのファイルなので、上記オープン時に指示された1ページ目を読み出す。
【0048】
ステップ35では、ドキュメント管理部によって読み出された1ページ目のデータをDCR7によって伸長再圧縮を行い、通信制御部のG3CCU8,G3拡張ユニット9,又はG4CCU10へ渡す。
【0049】
ステップ36では、1ページ目のデータのファクシミリ送信が終わると、ドキュメント管理部に次のページのデータの読み出しを要求する。
ステップ37では、ドキュメント管理部がドキュメントファイルLの2つめのドキュメントファイルNが通常のファイルなので、ドキュメントファイルNの1ページ目のデータを読み出す。
【0050】
ステップ38では、ドキュメント管理部によって読み出されたデータを上述と同じようにしてDCR7で伸長再圧縮を行い、通信制御部のG3CCU8,G3拡張ユニット9,又はG4CCU10へ渡す。
【0051】
ステップ39では、以後、上述と同じような処理をドキュメントファイルNの最終ページまで繰り返し、次ページが無くなると通信制御部のG3CCU8,G3拡張ユニット9,又はG4CCU10に対して回線の切断を指示する。
【0052】
ステップ40では、上述と同様の処理をジョブファイルAにリンクされている全ての宛先ファイルに対して実行し、クライアント端末装置から依頼された宛先全てにファシクシミリ送信を実行する。
【0053】
このようにして、このファクシミリ装置は、クライアント端末装置から依頼された送付状付きの同報送信時でも送信時に宛先毎の送付状を付けて送信することができる。
【0054】
また、複雑な送信相手先別送付状管理部を設ける必要が無いので、装置コストを低減することができる。
さらに、送信処理部が同報送信時に送付状送付状ファイルを意識した読み出し処理を行わずに済むので、ファシクシミリ装置の処理負担を軽減することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明のファクシミリ装置によれば、外部のクライアント端末装置から依頼された複数の宛先への同報送信を各宛先毎の送付状で送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した制御部2のドキュメント管理部によるドキュメントIDに基づくドキュメント管理の説明図である。
【図3】図1に示したSAF5に登録された電子電話帳の宛先情報補のフォーマットを示す説明図である。
【図4】クライアント端末装置から送信されるファクシミリ送信依頼データのフォーマットを示す説明図である。
【図5】図1に示したSAF5にファクシミリ送信依頼データを登録するときのフォーマットを示す説明図である。
【図6】図1に示した制御部2のドキュメント管理部によるドキュメント読み出し時の処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1:画像読取部(スキャナ)
2:(ファクシミリ)制御部
3:書込部(プロッタ)
4:操作表示部(オペボード)
5:画情報等記憶部(SAF)
6:ページメモリ
7:画情報圧縮再生部(DCR)
8:G3通信制御部(G3CCU)
9:G3拡張ユニット
10:G4通信制御部(G4CCU)
11:外部接続ユニット
Claims (2)
- 通信媒体を介してクライアント端末装置から複数の宛先の宛先データと各宛先毎の送付状データと各宛先に共通する本文データとからなる送信依頼データを受信する受信手段と、該受信手段によって受信した送信依頼データを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された送信依頼データの各宛先毎の送付状データにそれぞれ各宛先に共通する本文データを付加し、前記記憶手段に記憶された送信依頼データの各宛先データに基づく各宛先へ同報送信する同報送信手段とを備え、
前記記憶手段に送信依頼データを記憶するとき、前記各送付状データと前記本文データとをそれぞれ別ファイルにして記憶し、前記各宛先毎に宛先データと前記各送付状データのファイル内の該当する送付状データを示すページ数とを宛先ファイルとして記憶して管理するようにしたことを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項1記載のファクシミリ装置において、
前記各送付状データのファィルと前記本文データのファイルとを連結して示すリンクデータを登録したファイルを作成して管理するようにしたことを特徴とするファクシミリ装置。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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